ボイラ水冷壁パネルの肉盛溶接 - ウェルディングアロイズ・ジャパン

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ウェルディングアロイズ・ジャパン
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ボイラ水冷壁パネルの肉盛溶接
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WAJ5G852
ボイラ水冷壁パネルは、使用される燃料を含むその稼動条件により腐食あるいは摩耗を生じ減肉します。稼動中のボ
イラは 2 年あるいは 3 年に 1 回必ず法定点検を受ける必要があります。この法定点検時において、次の点検時までに
水管厚さ法定肉厚を下回ると懸念される場合には、パネルを抜管して新規のものに取り換える、あるいは減肉防止対
策を講じる必要があります。当社ではボイラパネル専用自動溶接装置を開発し工場用 2 台、現地用 6 台を保有して
おります。新規製作パネルの肉盛溶接施工状況を写真 1 に、現地施工の状況を写真 2 に示します。
写真 1 新規製作パネルへの肉盛溶接施工(工場)
写真 2 現地における肉盛溶接施工
ボイラ水冷壁パネルへの Alloy625 肉盛補修実施事例とその減肉防止効果を以下に示します。
図 1 は Alloy625 肉盛前の 8 ヶ月間の減肉状況と、肉盛後 4 カ月間の減肉状況を比較したものです。素管が 4 ヶ
月間で約 0.5mm 減肉していたのに対し、肉盛前減肉の著しかった箇所が Alloy625 肉盛後は 4 カ月経過後もほとん
ど減肉していないことが分かります。
図 1 Alloy625 肉盛管と管素材の厚さの計測結果の推移
(バイオマスボイラ火炉水冷壁、燃料:80%木質+20%RPF)
米国の石炭焚きボイラにおいて、主に減肉の原因となっている硫化腐食や溝状腐食(エレファントスキン)に対しては
Ni 基の溶接材料(インコネル)での肉盛施工による対策が主流となっています。過去の試験結果よりインコネル肉盛層
は素管の 10 倍以上の耐食性を有していることが確認されております。
当社では水冷壁パネルへの溶接材料として主に Alloy625 や SUS309 等を使用しています。本肉盛溶接施工技
術は耐食(硫化腐食および塩化腐食)や耐摩耗による減肉対策として非常に優れており、ボイラの長期安定稼動につ
ながる表面改質技術であるといえます。
Welding Alloys Group
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25 WA Integra welding shops
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