No.100 2013年1月

Information
2
Fe b
{
2 月 に 予 定 さ れ て い る セ ン タ ー の イ ベン ト 情 報 や 、
その他 のお知 らせについてご案 内 します。
}
Topic
野鳥観察会「鳥の学校」
[日
時] 2013 年 2 月 9 日(土) 14:00-16:00
[場
所] 漫湖水鳥・湿地センター
[参加費] \100(※保険料として)
[定
員] 20名(※お申し込み先着順、定員に達し次第締め切り)
[対
象] 小学生~一般(※小・中学生は保護者同伴)
[内
容] 漫湖周辺の野鳥観察を行います。鳥の疑問・質問にも先生が分かりやすく教えてくれます。
[講
師] 山城正邦さん(沖縄野鳥の会)
{
15
}
[お問い合わせ]
漫湖水鳥・湿地センター
☎098-840-5121
冬 のクロツラヘラサギ到 来 とともに、一 気 に加 速 する鳥
見 気 分 。それに師 走 の慌 ただしさが相 まって、あっという
昔の子どもたちの遊びを体験しよう!「漫湖-んかしあしび-パート2」
間 に過 ぎ去 ってしまった12月 。気 がつけば、たよりも新 年
号 を迎 える。そして今 回 は、なんと第 100号 という記 念 す
べき号 でもある。この忙しない月 に大 きな節目 を迎えるおか
[日
時] 2013 年 2 月 23 日(土) 10:00-12:00
げ?で、過ぎ去 っていく時間の早さだけでなく、積み重 なっ
[場
所] 漫湖水鳥・湿地センター
た時 間 の重 さというものにも気 づくことができた。時 とともに
[参加費] \100(※保険料として)
刻々と変 化していく漫湖 の自然 。その移り変わる風 景 を、
[定
員] 20名(※お申し込み先着順、定員に達し次第締め切り)
たよりを通してこれからも多くの人に伝えたいと思う。
[対
象] 幼児~小学生(※低学年児童は保護者同伴)
[内
容] センター周辺のツルヨシを用いた凧作りや笛づくりなど。
の組 み合 わせ。これもまた昨 年 の12月 には見 ることのでき
[講
師] 高良吉信さん、高良太郎さん(小禄自治会) 新里昌市さん(鏡原町町内会)
なかった漫湖の今の風景であり、貴重な記録となるのだ。
[お問い合わせ]
漫湖水鳥・湿地センター
☎098-840-5121
今 回 の風 景は、イヌタデのピンクの花 とクロツラヘラサギ
News
Report
漫湖で保護 された1羽の
クロツラヘラサギ。
{
}
年 の暮 れ、漫 湖 で、怪 我 をした1羽 の クロツ
ラヘラサギを保 護 するという騒 動 が起 きた。
12/18
昨 年 も、釣 り糸 が嘴 に絡 ま った クロツ ラ ヘラ
サギの K96が保 護 さればかりだが、残 念 なこ
と に今 年 も保 護 する個 体 が出 てし ま った 。しか
鱗 が裂 け腫 れあがった趾 が痛 々しい…
もその保 護 を、まさか私 たち センター職 員 の手
態 を心 配 していた。鳥 インフルの 検 査 と傷 口 の
で行 うことになるとは想 像 もしていなかった。
洗 浄 を終 えた後 、とりあえず点 滴 とエサを与
今 回 保 護 されたクロツラヘラサギは、右 足 を
え、病 院 でしばらく様 子 をみることになった。
び っこし ている状 態 で、弱 っている ところを木 道
の す ぐ脇 で 発 見 し た 。私 た ち が近 づいて も 全 く
逃 げ よ うと せず 、かな り 弱 って いる の がす ぐに分
か っ た 。当 初 、二 人 が か りで 直 接 保 護 する方
法 を試 みたが、逃 げようとしたため、最 終 的 に
人間 が捨てたゴミで、
ほかの生 き物 が傷 ついてしまう
という現状。
は環 境 省 から預 かっていた防 犯 用 のネットラン
チャーを使 用 して無 事 保 護 し た。辺 りはすっか
先 月 の た よ り の中 で 、三 角 池 や漫 湖 の ゴミ
り暗 くな っていた。早 速 お世 話 になっている獣
問 題 について お伝 えしたばかり だが、 その時 危
医 科 病 院 へ搬 送 し 、 診 て も ら う こ と に な っ た 。
惧 していた事 が、こんなにも早 く現 実 のものとな
診 察 の結 果 、 右 足 か かと か ら趾 ( あし ゆ び )に
っ てし ま った。 とに かく干 潟 に落 ちた ゴミは とても
12月 上 旬 、漫 湖 でクロツラヘラサ
か けて の裂 傷 で、 患 部 が 化 膿 して いる状 態 だ
厄 介 なのだ。一 度 埋 もれたゴミは簡 単 に取 る
ギ に 次 い で バー ダ ー に人 気 の高 い、
っ た 。 傷 口 から察 す るに 、何 かの ゴ ミに足 が挟
こと ができない し、目 視 で探 すこと も できない。
ソ リ ハ シセ イ タ カ シ ギ が や っ て き た 。 今
ま り 、 そ れ を 引 き抜 く 際 に 出 来 た 傷 で はな いか
中 に埋 もれた釣 り針 やテグス、割 れたビンや
年 は例 年 よ り 数 が多 く、 最 大 で 5 羽
と説 明 してくれた。エサも捕 れていなかったのだ
缶 などは 、そのまま水 鳥 たちを脅 かす干 潟 の
の 確 認 があり、 ど うや ら ここ で越 冬 し
ろう、医 師 はかなり痩 せたクロツラヘラサギの状
地 雷 に 変 わっ て し ま う の だ 。 だ か ら こ そ 、 絶 対
て く れそ う な気 配 だ 。 この ソ リ ハ シセイ
にゴミは捨 ててはいけないのだ。
傷 を負 ったクロツラヘラサギのその後 談 だ
手 当 てを受 けるクロツラヘラサギ
タカシギ、クロツラヘラサギと同 様 にエ
サの取 り方 に特 徴 があって面 白 い。
1,
カイツブリ
26,
チュウシャクシギ
2,
ササゴイ
27,
タシギ
3,
ダイサギ
28,
ソリハシセイタカシギ
4,
チュウサギ
29,
ユリカモメ
5,
コサギ
30,
ズグロカモメ
6,
アオサギ
31,
キジバト
7,
クロツラヘラサギ
32,
カワセミ
8,
キンクロハジロ
33,
リュウキュウツバメ
9,
ミサゴ
34,
キセキレイ
10,
ツミ
35,
ハクセキレイ
11,
サシバ
36,
シロガシラ
12,
オオバン
37,
ヒヨドリ
13,
コチドリ
38,
イソヒヨドリ
14,
シロチドリ
39,
シロハラ
15,
ムナグロ
40,
ウグイス
16,
ダイゼン
41,
キマユムシクイ
17,
トウネン
42,
シジュウカラ
18,
ハマシギ
43,
メジロ
19,
アカアシシギ
44,
ギンムクドリ
20,
コアオアシシギ
45,
ホシムクドリ
21,
アオアシシギ
46.
カラムクドリ
22,
キアシシギ
47.
ムクドリ
23,
イソシギ
48.
ドバト
24,
ダイシャクシギ
49.
シマキンパラ
25,
ホウロクシギ
50,
が、年 明 けに医 師 から嬉 しい知 らせが届 いた。
嘴 は細 く上 に反 るように伸 びてお
体 調 も無 事 回 復 し、傷 口 の治 りも良 好 だと
り、その先 を水 面 に浸 け、左 右 に し
言 う。このまま上 手 く回 復 すれば、放 鳥 の可
なうようにすくい上 げてエサを捕 る。
能 性 も あ るそ う だ 。 あれ か ら、 三 角 池 に 溜 まっ
「嘴 =硬 い骨 」ではなく、鳥 の骨 は
たたくさんのゴミも、年 末 に大 掃 除 を行 いすっか
の 定 点 カ ウントの記 録 と 、センタ ーでの観 察 記 録 を基 に
意 外 に も柔 ら かい とい う 事 実 も 、こ の
り 綺 麗 にな った そ う だ。 た だ、 人 間 が 作 っ た干
まと めたもの です。
嘴 を以 ってすれば合 点 がいく。
潟 の地 雷 は、無 論 まだそのままなのである。
※こ の 観 察 記 録 は 、毎 月 実 施 されて いる 鳥 獣 保 護 区