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Eclipse Plug-in for RealView
Development Suite
®
バージョン 1.0
ユーザガイド
Copyright © 2006 ARM Limited. All rights reserved.
ARM DUI 0330AJ
Eclipse Plug-in for RealView Development Suite
ユーザガイド
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変更
2006 年 3 月
A
非機密
Eclipse Plug-in v1.0 for RVDS 用第 1 版
著作権
®
または ™ のマークが付いた言葉およびロゴは、この著作権情報で別段に規定されている場合を除
き、ARM Limited の EU またはその他の国における登録商標および商標です。本書に記載されて
いる他の製品名は、各社の所有する商標です。
本書に記載されている情報の全部または一部、ならびに本書で紹介する製品は、著作権所有者の
文書による事前の許可を得ない限り、転用・複製することを禁じます。
本書に記載されている製品は、今後も継続的に開発・改良の対象となります。本書に含まれる製
品およびその利用方法についての情報は、ARM が利用者の利益のために提供するものです。した
がって当社では、製品の市販性または利用の適切性を含め、暗示的・明示的に関係なく一切の責
任を負いません。
本書は、本製品の利用者をサポートすることだけを目的としています。本書に記載されている情
報の使用、情報の誤りまたは省略、あるいは本製品の誤使用によって発生したいかなる損失・損
傷についても、ARM Limited は一切責任を負いません。
機密保持ステータス
本書は非機密扱いであり、本書を使用、複製、および開示する権利は、ARM および ARM が本書
を提供した当事者との間で締結した契約の条項に基づいたライセンスの制限により異なります。
製品ステータス
本書の情報は最終版であり、開発済み製品に対応しています。
Web アドレス
http://www.arm.com
ii
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目次
Eclipse Plug-in for RealView Development Suite
ユーザガイド
序章
本書について ................................................................................................. vi
フィードバック .............................................................................................. ix
第1章
はじめに
1.1
1.2
1.3
第2章
ARM プロジェクトの作成
2.1
2.2
2.3
第3章
新しい ARM プロジェクトの作成 ............................................................... 2-2
プロジェクトへのファイルの追加 .............................................................. 2-4
プロジェクトのビルド ................................................................................ 2-5
ARM プロジェクトのタイプ
3.1
3.2
ARM DUI 0330AJ
Eclipse Plug-in for RVDS について ............................................................. 1-2
はじめに ...................................................................................................... 1-3
Eclipse Plug-in for RVDS のインストール .................................................. 1-4
ARM プロジェクトのタイプについて ......................................................... 3-2
定義済みコンフィグレーションについて ................................................... 3-4
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iii
目次
第4章
ビルドの設定
4.1
4.2
4.3
4.4
4.5
4.6
第5章
RealView Debugger への実行可能イメージのロード ................................
デバッグコンフィグレーションの作成 ......................................................
デバッグコンフィグレーションの設定 ......................................................
デバッグコンフィグレーションを使用した RealView Debugger の起動 ..
6-2
6-3
6-4
6-7
CodeWarrior プロジェクトのインポート
7.1
7.2
iv
ARM Thumb インターワーキングプロジェクトの作成 .............................. 5-2
プロジェクトへのファイルのインポート ................................................... 5-3
インターワーキングイメージのビルド ...................................................... 5-4
RealView Debugger の操作
6.1
6.2
6.3
6.4
第7章
4-2
4-4
4-5
4-6
4-8
4-9
ARM Thumb インターワーキングイメージの作成
5.1
5.2
5.3
第6章
コンフィグレーションパネルへのアクセス ...............................................
特定のファイルのコンフィグレーションパネルへのアクセス ..................
RealView ツールの設定 ..............................................................................
ARM fromelf ユーティリティの使用 ...........................................................
デフォルトの復元 .......................................................................................
オンラインヘルプへのアクセス .................................................................
CodeWarrior インポータについて .............................................................. 7-2
CodeWarrior プロジェクトのインポート ................................................... 7-3
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序章
本章では、Eclipse Plug-in for RealView® Development Suite ユーザガイド(本書)につい
て概説します。本章は以下のセクションから構成されています。
•
本書について(P. vi)
•
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フィードバック(P. ix)
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v
序章
本書について
本書では、Eclipse Plug-in for RealView Development Suite (RVDS)に関するユーザ情報
を提供しています。Eclipse の統合開発環境(IDE)を使用して ARM® ターゲット用の
プロジェクトを設定およびビルドする方法について説明します。本書は、ユーザに
Eclipse IDE のすべての機能について説明することを目的としたものではありません。
対象読者
本書は、Microsoft Windows (2000 および XP)、Red Hat Linux、または Sun Solaris (9
および 10)で Eclipse IDE を使用して ARM をターゲットとする開発プロジェクトを管
理している開発者を対象としています。したがって、本書の内容は、ARM 開発ツール
を熟知した経験豊富なソフトウェア開発者を想定して記述されています。ただし、
Eclipse IDE に精通している必要はありません。
本書の構成
本書は以下の章から構成されています。
第 1 章 はじめに
Eclipse Plug-in for RealView Development Suite の概要を説明します。
第 2 章 ARM プロジェクトの作成
ARM プロジェクトの作成に関するチュートリアルを提供しています。
第 3 章 ARM プロジェクトのタイプ
Eclipse IDE で提供されている、さまざまな種類の ARM プロジェクトの
タイプを使用する方法について説明します。
第 4 章 ビルドの設定
ARM RealView ツールを設定してプロジェクトのビルド方法を変更する
方法について説明します。
第 5 章 ARM Thumb インターワーキングイメージの作成
ARM Thumb® インターワーキングイメージの作成に関するチュートリア
ルを提供します。
第 6 章 RealView Debugger の操作
Eclipse から ARM RealView Debugger を使用する方法について説明します。
第 7 章 CodeWarrior プロジェクトのインポート
既存の CodeWarrior® プロジェクトを Eclipse IDE にインポートする方法
について説明します。
vi
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ARM DUI 0330AJ
序章
表記規則
本書では以下の表記規則を使用しています。
italic
重要事項、重要用語、相互参照、引用箇所を斜体で記載しています。
bold
メニュー名などのユーザインタフェース要素を太字で記載して
います。また、必要に応じて記述リスト内の重要箇所、ARM プ
ロセッサの信号名、重要用語、および専門用語にも太字を使用し
ています。
monospace
コマンド、ファイル名、プログラム名、ソースコードなど、キー
ボードから入力可能なテキストを示しています。
monospace
コマンドまたはオプションに使用可能な略語を示します。コマン
ド名またはオプション名をすべて入力する代わりに、下線部分の
文字だけを入力することができます。
monospace italic
コマンドまたは関数の引数で、特定の値に置き換えることが可能
なものを示しています。
monospace bold
サンプルコード以外に使用される言語キーワードを示しています。
参考資料
ここでは、ARM プロセッサファミリのコード開発に関する補足情報を記載した ARM
Limited および各社の出版物を紹介します。
ARM は自社出版物の定期的な更新・修正を行っています。最新の正誤表、追補表、お
よび ARM FAQ については、http://www.arm.com をご覧下さい。
ARM の出版物
RVDS の各コンポーネントの詳細については、以下の出版物を参照して下さい。
ARM DUI 0330AJ
•
RealView Development Suite v3.0 スタートガイド(ARM DUI 0255J)
•
RealView Compilation Tools v3.0 基本操作ガイド(ARM DUI 0202J)
•
RealView Compilation Tools v3.0 コンパイラ / ライブラリガイド(ARM DUI 0205J)
•
RealView Compilation Tools v3.0 リンカ / ユーティリティガイド(ARM DUI 0206J)
•
RealView Compilation Tools v3.0 アセンブラガイド(ARM DUI 0204J)
•
RealView Compilation Tools v3.0 デベロッパガイド(ARM DUI 0203J)
•
RealView Debugger v3.0 Essentials Guide(ARM DUI 0181)
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vii
序章
•
RealView Debugger v3.0 User Guide(ARM DUI 0153)
•
RealView Development Suite 用語集(ARM DUI 0324J)
他の出版物
Eclipse
本書で提供されるのは、ARM によって提供されるプラグインに関する情報です。
IDE の詳細については、Eclipse Web サイト(http://www.eclipse.org と
http://www.eclipse.org/cdt)を参照して下さい。
viii
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ARM DUI 0330AJ
序章
フィードバック
ARM Limited では、Eclipse Plug-in for RVDS および本書に関するフィードバックをお待
ちしております。
Eclipse Plug-in for RealView Development Suite に関するフィードバック
RealView Development Suite に関して問題がある場合は、購入元にお問い合わせ下さい。
このとき、迅速かつ適切な対応をさせて頂くために、以下の情報をご用意下さい。
•
お名前と会社名
•
RVDS 製品のシリアル番号
•
RVDS のリリース情報
•
Eclipse C/C++ Development Tools と Eclipse Plug-in for RealView Development
Suite のバージョン番号(バージョン番号を確認するには、Eclipse で[Help]→
[About Eclipse Platform]を選択し、[Plug-in Details]をクリックします)
•
プラットフォームの詳細(ハードウェアプラットフォーム、オペレーティングシ
ステムの種類とバージョンなど)
•
問題を再現するサイズの小さな独立したサンプルコード
•
操作の目的と実際の動作に関する詳しい説明
•
使用したコマンド(コマンドラインオプションを含む)
•
問題を再現できるサンプル出力
•
ツールのバージョン情報(バージョン番号、ビルド番号を含む)
本書に関するフィードバック
本書に関して問題がある場合は、以下の内容を記載した電子メールを [email protected]
までお送り下さい。
•
マニュアル名
•
文書番号
•
問題のあるページ番号
•
問題点の簡潔な説明
補足すべき点や改善すべき点についてのご提案もお待ちしております。
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ix
序章
x
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第1章
はじめに
本書では、Eclipse Plug-in for RealView® Development Suite (RVDS)について、および
このプラグインを Eclipse 内で使用して ARM® ターゲット用のソフトウェアを開発する
方法について説明します。本書には、Eclipse 統合開発環境(IDE)に関する説明は記載
さ れ て い ま せ ん。Eclipse IDE の使用方法の詳細については、Eclipse Web サイト
(http://www.eclipse.org)で入手できるマニュアルを参照して下さい。本章では、
Eclipse Plug-in for RVDS について概説します。本章は以下のセクションから構成されて
います。
•
Eclipse Plug-in for RVDS について(P. 1-2)
ARM DUI 0330AJ
•
はじめに(P. 1-3)
•
Eclipse Plug-in for RVDS のインストール(P. 1-4)
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1-1
はじめに
1.1
Eclipse Plug-in for RVDS について
Eclipse Plug-in for RVDS は、RealView 開発ツールを Eclipse IDE に統合します。これに
より、ソフトウェア開発者は Eclipse IDE をプロジェクトマネージャとして使用して、
ARM ターゲット向けの C および C++ プロジェクトを作成、ビルド、デバッグ、およ
び管理することができます。このプラグインには、ARM プロジェクトを簡単に作成す
るための ARM プロジェクトのタイプと、ARM コンパイラ、アセンブラ、リンカ、デ
バッガ、およびその他のツールのオプションを指定するための統合コンフィグレー
ションパネルが用意されています。
1-2
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ARM DUI 0330AJ
はじめに
1.2
はじめに
作業を開始する前に、以下の各コンポーネントがインストールされていることを確認
します。
Eclipse プラットフォーム
Eclipse v3.1 以降をダウンロードおよびインストールします。詳細につい
ては、http://www.eclipse.org/downloads を参照して下さい。
JRE
プラットフォームに最も適した Java ランタイム環境(JRE)のバージョ
ンをダウンロードおよびインストールします。詳細については、
http://www.java.com または http://www.eclipse.org/downloads を参照し
て下さい。
CDT
C/C++ Development Tools (CDT)は、C と C++ のビルド環境を Eclipse
IDE に統合するプラグインです。RealView ツールは CDT に接続するた
め、このプラグインをインストールする必要があります。CDT v3.0 以降
が必要です。CDT v3.0, をインストールするには、更新サイト
(http://download.eclipse.org/tools/cdt/releases/eclipse3.1)を 使 用
し、
「Eclipse Plug-in for RVDS のインストール」
(P. 1-4)の手順に従います。
Eclipse Plug-in for RVDS
Eclipse の Software Updates 機能を使用して、http://www.arm.com/eclipse
から Eclipse Plug-in for RVDS をインストールします。詳細については、
「Eclipse Plug-in for RVDS のインストール」(P. 1-4)を参照して下さい。
GNU make
RVDS
ARM DUI 0330AJ
GNU make v3.80 が必要です。このユーティリティは、MinGW
(http://www.mingw.org 参照)または Cygwin (http://www.cygwin.com 参
照)をインストールするとインストールされます。MinGW をインストー
ルすることをお勧めします。
RealView Development Suite (RVDS)v3.0. をインストールします。
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1-3
はじめに
1.3
Eclipse Plug-in for RVDS のインストール
Eclipse Plug-in for RVDS をインストールするには、Eclipse の Software Updates 機能を使
用する必要があります。初めて Software Updates 機能を使用して Eclipse Plug-in for RVDS
をインストールするときに 、以下の手順に従って、プラグインのダウンロード元とな
る更新サイトを作成する必要があります。
1.
Eclipse IDE を起動します。
2.
[Help]→ [Software Updates]→ [Find and Install]を選択します。
3.
[Install/Update]ダイアログボックスで、
[Search for new features to install]を選
択します。[Next]をクリックします。
4.
プラグインの検索対象となる新しいサイトを作成する必要があります。
[Install]
ダイアログボックスで、[New Remote Site]をクリックします。
5.
[New Update Site]ダイアログボックスで、任意の名前(Plug-in for RVDS など)
を入力します。[URL]フィールドに「http://www.arm.com/eclipse」と入力し、
[OK]をクリックします。
6.
[Sites to include in search]のリストでは新しく作成した更新サイトが自動的に選
択されます。[Finish]をクリックします。
7.
[Updates]ダイアログボックスで、作成した RVDS 用プラグインの更新サイトを
選択し、[Next]をクリックします。
8.
ARM ライセンス契約を読み、同意します。このライセンス契約に同意しない場
合は、プラグインをインストールできません。
[Next]をクリックし、
[Finish]
をクリックします。
9.
[Verification]ダイアログボックスで、
[Install All]をクリックし、Eclipse Plug-in
for RVDS のインストールを開始します。
10.
Eclipse の再起動を要求するメッセージが表示されます。
[Yes]
をクリックして Eclipse
を再起動します。これで、Eclipse Plug-in for RVDS がインストールされます。
今後このプラグインを更新する場合は、ここで説明したプラグインのインストール手
順を実行します(ただし、新しいリモートサイトの作成手順は省略します)。他のプラ
グインをインストールする場合にも、同じ手順を使用できます。
注
[Preferences]パネルで自動更新を有効にすることができます。
[Preferences]パネルを
表示するには、Eclipse メインメニューの[Window]→[Preferences...]を選択します。
1-4
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ARM DUI 0330AJ
第2章
ARM プロジェクトの作成
Eclipse を使用して、ARM® ターゲット向けの Managed Make プロジェクトを作成するこ
とができます。Eclipse では、作成する Managed Make プロジェクトに適したメイクファ
イルを生成します。また、Standard Make プロジェクトを作成することもできます(た
だし、このプロジェクトについては、独自のメイクファイルを作成する必要がありま
す)。Standard Make プロジェクトの作成の詳細については、Eclipse ヘルプの「C/C++
Development User Guide」を参照して下さい。本章では、Eclipse で新しい Managed Make
ARM プロジェクトを作成する方法について説明します。本章は以下のセクションから
構成されています。
•
新しい ARM プロジェクトの作成(P. 2-2)
•
•
ARM DUI 0330AJ
プロジェクトへのファイルの追加(P. 2-4)
プロジェクトのビルド(P. 2-5)
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2-1
ARM プロジェクトの作成
2.1
新しい ARM プロジェクトの作成
任意の ARM プロジェクトのタイプを使用して ARM プロジェクトを作成できます。こ
のセクションでは、新しい Executable(ARM)プロジェクトの作成方法について説明
します。
1.
Eclipse IDE を起動します。
2.
Eclipse メインメニューの[File]→ [New]→ [Project]を選択します。
3.
[New Project]ウィンドウで、[C]フォルダを展開します。
4.
[Managed Make C Project]を選択し、[Next]をクリックします。
注
ARM プロジェクトの場合、
[Managed Make C Project]と[Managed Make C++
Project]のどちらを選択しても違いはありません。どちらの場合もプロジェクト
内に .c ファイルと .cpp ファイルが作成されます。
5.
2-2
プロジェクト名を入力します。
6.
[Use Default]オプションが選択されたままにします。これにより、表示された
デフォルトディレクトリにプロジェクトが作成されます。
[Use Default]オプショ
ンの選択を解除する場合は、新しいプロジェクトの内容を保存するディレクトリ
を入力します。
7.
デフォルトでは、GNU プロジェクトのタイプが選択されます。
[Next]をクリッ
クして ARM プロジェクトのタイプを選択します。
8.
[Project Type]ドロップダウンメニューから、[Executable (ARM)]を選択しま
す(P. 2-3 図 2-1 参照)。
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ARM DUI 0330AJ
ARM プロジェクトの作成
図 2-1 Executable(ARM)プロジェクトの選択
9.
[Configurations]パネルで、
[Debug]および[Release]オプションが選択され
たままにします。
10. [Finish]をクリックして新しい ARM プロジェクトを作成します。
11. [Window]→[Show View]→[C/C++ Projects]を選択します。新しいプロジェ
クトが[C/C++ Projects]ビューに表示されます。
ARM DUI 0330AJ
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2-3
ARM プロジェクトの作成
2.2
プロジェクトへのファイルの追加
新しく作成したプロジェクトに空のソースファイルを追加するには、以下の手順を実
行します。
1.
[C/C++ Projects]ビューでプロジェクトを右クリックします。
2.
[New]→ [File]を選択して、
[New file]ダイアログボックスを表示します。作
成したプロジェクトを選択します。
3.
[File name]フィールドに、ソースファイルの名前と拡張子を入力します。
4.
[Finish]をクリックします。ソースファイルが[C/C++ Projects]ビューに表示
されます。
注
2-4
•
File Explorer を使用して、ファイルを作成したり、ファイルをプロジェクト
ディレクトリに直接ドラッグアンドドロップしたりすることもできます。
このように操作したファイルを Eclipse で表示するには、[C/C++ Projects]
ビューでプロジェクトを右クリックし、[Refresh]を選択します。
•
Eclipse の[C/C++ Projects]ビューで、ファイルをプロジェクトフォルダ
に直接ドラッグアンドドロップすることもできます。
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ARM DUI 0330AJ
ARM プロジェクトの作成
2.3
プロジェクトのビルド
コードをプロジェクトに追加した後、プロジェクトをビルドするには、以下の手順を
実行します。
1.
2.
[C/C++ Projects]ビューでプロジェクトフォルダを選択します。
Eclipse メインメニューの[Project]→ [Build Project]を選択します。または、
プロジェクトを右クリックし、コンテキストメニューの[Build Project]を選択
します。
注
デフォルトでは、ファイルを保存すると Eclipse が自動的にビルドを実行するよ
うに設定されています。この機能をディセーブルし、手動によるビルドのみを実
行するには、Eclipse メインメニューの[Project]→ [Build Automatically]を
チェックしないようにします。
3.
ARM DUI 0330AJ
Eclipse によってプロジェクトがビルドされます。デフォルトでは、ビルド出力の
名前がプロジェクト名になります。アクティブなビルドコンフィグレーションの
プロジェクトディレクトリにサブディレクトリが作成されます。ビルド出力は、
このサブディレクトリに保存されます。デフォルトでは、アクティブなビルドコ
ンフィグレーションの名前は Debug になります(「定義済みコンフィグレーショ
ンについて」(P. 3-4)参照)。
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2-5
ARM プロジェクトの作成
2-6
Copyright © 2006 ARM Limited. All rights reserved.
ARM DUI 0330AJ
第3章
ARM プロジェクトのタイプ
本章では、Eclipse Plug-in for RVDS で提供されるさまざまな ARM® プロジェクトのタイ
プについて説明します。本章は以下のセクションから構成されています。
•
ARM プロジェクトのタイプについて(P. 3-2)
•
ARM DUI 0330AJ
定義済みコンフィグレーションについて(P. 3-4)
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3-1
ARM プロジェクトのタイプ
3.1
ARM プロジェクトのタイプについて
Eclipse Plug-in for RVDS を使用すると、Eclipse IDE で以下のプロジェクトのタイプが提
供されます。
•
Executable (ARM)
•
Static Library (ARM)
•
Executable (Thumb)(P. 3-3)
•
Static Library (Thumb)(P. 3-3)
新しい Managed Make プロジェクトを作成するときに、ARM プロジェクトのタイプか
らプロジェクトを選択できます(「第 2 章 ARM プロジェクトの作成」参照)。ARM プ
ロジェクトのタイプについては、以下のセクションで説明します。
3.1.1
Executable (ARM)
Executable (ARM)プロジェクトのタイプは、実行可能な ELF イメージを ARM コー
ドから作成するときに使用します(図 3-1 参照)。Executable (ARM)プロジェクトに
は Thumb® コードを含めることもできます(「第 5 章 ARM Thumb インターワーキングイ
メージの作成」参照)。Executable(ARM)プロジェクトでは、以下を使用します。
•
ARM 状態で C および C++ ソースファイルをコンパイルするための ARM コンパ
イラ(armcc)
•
拡張子が .s のファイルをアセンブルするための ARM アセンブラ(armasm)
•
実行可能な ELF イメージをリンクさせるための ARM リンカ(armlink)
•
プロジェクトのビルドによって出力された実行可能なイメージをデバッグおよ
び実行するための RealView® Debugger
ARM fromelf ユーティリティを呼び出して、実行可能な ELF イメージからバイナリ
「ARM
ファイルを作成するように Eclipse を設定することもできます。詳細については、
fromelf ユーティリティの使用」(P. 4-6)を参照して下さい。
図 3-1 ARM プロジェクトのタイプ
3-2
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ARM DUI 0330AJ
ARM プロジェクトのタイプ
3.1.2
Static Library (ARM)
静的ライブラリ(ARM)プロジェクトのタイプは、ARM ELF オブジェクト形式のメン
バ の ラ イ ブ ラ リ を ビ ル ド す る と き に 使 用 し ま す。こ の プ ロ ジ ェ ク ト の タ イ プ は
Executable (ARM)に似ています。主な相違点を以下に示します。
3.1.3
•
静的ライブラリ(ARM)プロジェクトでは、ARM ライブラリアン(armar)を使
用してオブジェクトライブラリを出力します。
•
スタンドアロンライブラリファイルは、イメージにリンクされるまでデバッグま
たは実行できません。
Executable (Thumb)
Executable(Thumb)プロジェクトのタイプは、実行可能な ELF イメージを Thumb コー
ドからビルドするときに使用します。Executable(Thumb)プロジェクトには ARM コー
ドを含めることもできます(「第 5 章 ARM Thumb インターワーキングイメージの作成」
参照)。Executable(Thumb)プロジェクトでは、以下を使用します。
•
Thumb 状態で C および C++ ソースファイルをコンパイルするための ARM コン
パイラ(armcc)
•
Thumb 状態で拡張子が .s のファイルをアセンブルするための ARM アセンブラ
(armasm)
•
実行可能な ELF イメージをリンクさせるための ARM リンカ(armlink)
•
プロジェクトのビルドによって出力された実行可能なイメージをデバッグおよ
び実行するための RealView Debugger
ARM fromelf ユーティリティを呼び出して、実行可能な ELF イメージからバイナリ
「ARM
ファイルを作成するように Eclipse を設定することもできます。詳細については、
fromelf ユーティリティの使用」(P. 4-6)を参照して下さい。
3.1.4
Static Library (Thumb)
静的ライブラリ(Thumb)プロジェクトのタイプは、Thumb ELF オブジェクト形式の
メンバのライブラリをビルドするときに使用します。このプロジェクトのタイプは
Executable (Thumb)に似ています。主な相違点を以下に示します。
ARM DUI 0330AJ
•
静的ライブラリ(Thumb)プロジェクトでは、ARM ライブラリアン(armar)を
使用してオブジェクトライブラリを出力します。
•
スタンドアロンライブラリファイルは、イメージにリンクされるまでデバッグま
たは実行できません。
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3-3
ARM プロジェクトのタイプ
3.2
定義済みコンフィグレーションについて
ARM プロジェクトのタイプを使用して作成したプロジェクトには、以下の 2 種類の異
なるビルドコンフィグレーションが用意されています。
Debug
デバッグターゲットは、完全なデバッグが可能な出力バイナリをビルド
するように設定されています。ただし、最適化は行われません。コンパ
イラの最適化レベルは "minimum (level 0)" に設定され、コード開発に適
したデバッグビューを提供します。ほかのオプションを使用してデバッ
グビューを強化することもできます。
Release
リリースターゲットは、十分に最適化された出力バイナリをビルドする
ように設定されています。ただし、デバッグ情報は提供されません。コ
ンパイラの最適化レベルは "high (level 2)" に設定されます。ただし、こ
のバイナリにも、RealView Debugger で使用できる多少のデバッグ情報は
含まれます。
デフォルトでは、すべての ARM プロジェクトのタイプで Debug コンフィグレーション
がアクティブに設定されています。アクティブなコンフィグレーションは、[C/C++
Build]コンフィグレーションパネルで変更できます。ツールパネルの変更方法につい
ては、「第 4 章 ビルドの設定」を参照してください。
3-4
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ARM DUI 0330AJ
第4章
ビルドの設定
本章では、コンフィグレーションパネルを使用してビルドプロパティを設定する方法
について説明します。この設定により、ARM® RealView® ツールがどのように実行可能
な ARM イメージまたはライブラリをビルドするかが決まります。本章は以下のセク
ションから構成されています。
•
コンフィグレーションパネルへのアクセス(P. 4-2)
•
特定のファイルのコンフィグレーションパネルへのアクセス(P. 4-4)
•
RealView ツールの設定(P. 4-5)
•
ARM fromelf ユーティリティの使用(P. 4-6)
•
デフォルトの復元(P. 4-8)
オンラインヘルプへのアクセス(P. 4-9)
•
ARM DUI 0330AJ
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4-1
ビルドの設定
4.1
コンフィグレーションパネルへのアクセス
コンフィグレーションパネルを使用すると、RealView ツールをプロジェクトの特定の
ビルドコンフィグレーション用に設定できます。また、プロジェクトのすべてのソー
スファイルまたは特定のファイルに適用するオプションを設定できます。このセク
ションでは、プロジェクトのすべてのソースファイルに影響するビルドコンフィグ
レーションパネルにアクセスする方法について説明します。
1.
既存の ARM プロジェクトをワークスペースにインポートするか、または ARM
プロジェクトのタイプを使用して新しいプロジェクトを作成します(詳細につい
「新しい ARM プロジェクトの作成」(P. 2-2)を参照して下さい)。
ては、
2.
Eclipse メインメニューの[Window]→ [Show View]→ [C/C++ Projects]を選
択します。
3.
4.
4-2
[C/C++ Projects]ビューで、設定する ARM プロジェクトを選択します。
Eclipse メインメニューの[Project]→ [Properties]を選択します。
5.
[Properties]ダイアログボックスにあるプロパティのリストから、
[C/C++ Build]
を選択します。
6.
[Configuration Settings]パネルの[Tool Settings]タブには、プロジェクトで使
用できる RealView ツールと、それぞれのコンフィグレーションパネルが表示さ
れます(P. 4-3 図 4-1 参照)。
7.
[Active configuration]パネルには、現在のコンフィグレーションが表示されま
す。
[Configuration]ドロップダウンメニューから、
[Release]を選択します。こ
れにより、Release ビルドの RealView ツールの設定が表示されます。
8.
[Configuration]ドロップダウンメニューから、
[Debug]を選択します。これに
より、Debug ビルドの RealView ツールの設定が表示されます。
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ビルドの設定
図 4-1 ARM プロジェクトのビルドコンフィグレーションパネル
ARM DUI 0330AJ
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4-3
ビルドの設定
4.2
特定のファイルのコンフィグレーションパネルへのアクセス
RealView コンパイラと RealView アセンブラは、ソースファイルごとに設定することがで
きます。特定のソースファイルに異なるツールオプションを指定した場合、そのオプショ
ンは、すべてのソースファイルに適用される汎用コンフィグレーションパネルで指定し
たオプションをオーバーライドします。汎用コンフィグレーションパネルへのアクセス
「コンフィグレーションパネルへのアクセス」
(P. 4-2)を参照して下
の詳細については、
さい。このセクションでは、プロジェクトに含まれている任意の特定のソースファイル
のコンフィグレーションパネルにアクセスする方法について説明します。
1.
既存の ARM プロジェクトをワークスペースにインポートするか、または ARM
プロジェクトのタイプを使用して新しいプロジェクトを作成します(詳細につい
ては、
「新しい ARM プロジェクトの作成」(P. 2-2)を参照して下さい)。
2.
[Window]→ [Show View]→ [C/C++ Projects]を選択し、[C/C++ Projects]
ビューにプロジェクトが表示されることを確認します。
3.
プロジェクトにソースファイルがない場合は、プロジェクトに新しいソースファ
「プ
イル(拡張子は .c、.cpp、または .s です)を追加します。詳細については、
ロジェクトへのファイルの追加」(P. 2-4)を参照して下さい。
4.
プロジェクトのソースファイルを右クリックし、コンテキストメニューから
[Properties]を選択して、ファイルの[Properties]ダイアログボックスを表示
します。
5.
[Properties]ダイアログボックスで、[C/C++ Build]を選択します。
6.
4-4
これにより、選択したファイル固有のコンフィグレーションパネルが表示されま
す。[Tool Settings]タブには、選択したファイル用に設定できる RealView ツー
[Tool Settings]タブ
ルが表示されます。ソースファイルの拡張子が .s の場合、
には [ARM RealView Assembler]の設定が表示されます。ソースファイルの拡
[Tool Settings]タブには[ARM RealView Compiler]
張子が .c または .cpp の場合、
の設定が表示されます。
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ARM DUI 0330AJ
ビルドの設定
4.3
RealView ツールの設定
ARM RealView コンパイラ(armcc)、アセンブラ(armasm)、リンカ(armlink)、および
ライブラリアン(armar)には、オプションを簡単に表示および設定できるようにする
ための多数のパネルが用意されています。これらのパネルにアクセスする方法につい
「コンフィグレーションパネルへのアクセス」(P. 4-2)を参照して下さい。
ては、
注
•
[ARM RealView Linker]パネルは、プロジェクトのタイプ(「第 3 章 ARM プロ
ジェクトのタイプ」参照)が Executable (ARM)および Executable (Thumb®)の
場合にのみ表示されます。
•
[ARM RealView Librarian]パネルは、プロジェクトのタイプが静的ライブラリ
(ARM)および静的ライブラリ(Thumb)の場合にのみ表示されます。
各パネルに表示されるオプションの詳細については、オンラインヘルプを参照する
(「オンラインヘルプへのアクセス」(P. 4-9)参照)か、または RealView Compilation
Tools に付属している該当マニュアルを参照して下さい。各ツールのペアレントパネル
の[All options]テキストボックスには、そのツールに設定したすべてのオプションが
表示されます。このオプションリストは、RealView ツールを起動したときに、RealView
ツールに渡されます。
注
•
[All options]テキストボックスには、Eclipse 環境で RealView ツールを正常に動
作させるための追加オプションが含まれています。
•
RealView ツールのデフォルト値に設定されているオプションは、ツールが起動さ
れたときにツールに渡す必要がないため、
[All options]ボックスには表示されま
せん。例えば、コンパイラの最適化レベルがデフォルト値(レベル 2)に設定さ
れている場合、-O2 オプションは[All options]ボックスに表示されません。
各ツールには、他のパネルで設定できないオプションを指定できる[Extras]パネルが
用意されています。
[Extras]パネルを使用して設定したオプションは、他のパネルに
設定したオプションをオーバーライドします。
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4-5
ビルドの設定
4.4
ARM fromelf ユーティリティの使用
このセクションは以下のサブセクションから構成されています。
•
ELF イメージを他の形式に変換
•
4.4.1
コードの逆アセンブル(P. 4-7)
ELF イメージを他の形式に変換
ARM fromelf ユーティリティでは、ARM リンカによって生成された Executable Linkable
Format (ELF)イメージファイルを、メモリへの直接ロードや ROM ツールに適した他
の形式に変換します。出力形式など、fromelf ユーティリティの使用に関する詳細につ
いては、RealView Compilation Tools リンカ / ユーティリティガイドを参照して下さい。
実行可能な ELF イメージからプレーンバイナリファイルを作成するように Eclipse を
設定するには、以下の手順を実行します。
1.
プロジェクトのビルドコンフィグレーションパネルにアクセスします詳細につ
「コンフィグレーションパネルへのアクセス」
(P. 4-2)を参照して下さい。
いては、
2.
[C/C++ Build]パネルの[Build Steps]タブをクリックします。
3.
[Post-build step]の[Command]テキストボックスに、
「fromelf --bin --output
output.bin inputfile.axf」と入力します。inputfile は実行可能な ELF イメー
ジの名前です(図 4-2 参照)。
4.
プロジェクトをビルドすると、バイナリファイルが作成されます。このバイナリ
ファイルは、アクティブなビルドコンフィグレーション(Debug など)のサブディ
レクトリに output.bin という名前で保存されます。
図 4-2 Eclipse からの fromelf の呼び出し
4-6
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ARM DUI 0330AJ
ビルドの設定
4.4.2
コードの逆アセンブル
ARM fromelf ユーティリティを使用することにより、ELF オブジェクトファイルを逆
アセンブルしてさまざまな情報を表示することもできます。オブジェクトファイルを
逆アセンブルするには、以下の手順を実行します。
ARM DUI 0330AJ
1.
[C/C++ Projects]ビューでプロジェクトを展開し、オブジェクトファイルを表示
します。
2.
逆 ア セ ン ブ ル す る オ ブ ジ ェ ク ト フ ァ イ ル を 右 ク リ ッ ク し、[OpenWith]→
[FromElfOpener]を選択します。または、逆アセンブルするオブジェクトファ
イルをダブルクリックします。
3.
逆アセンブルされたオブジェクトファイルは、Eclipse ファイルエディタに表示さ
れます。
4.
逆アセンブルされたファイルを保存できます。
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4-7
ビルドの設定
4.5
デフォルトの復元
コンフィグレーションパネル(「コンフィグレーションパネルへのアクセス」
(P. 4-2)
参照)の[Restore Defaults]ボタンを使用して、[Tool Settings]タブに表示されてい
るすべての RealView ツールの設定をリセットできます。ツールオプションは、選択し
たプロジェクトのタイプのデフォルト値に戻されます。このボタンでリセットされる
のは、アクティブなビルドコンフィグレーションの設定のみです。例えば、アクティ
ブなコンフィグレーションが Debug の場合、ツールの設定がリセットされるのはデ
バッグコンフィグレーションのみです。Release コンフィグレーションの設定に影響は
ありません。
注
4-8
•
「コンフィグレーションパネルへのアクセス」
汎用コンフィグレーションパネル(
(P. 4-2)参照)で[Restore Defaults]をクリックしても、ファイル固有のコン
フィグレーションパネル(「特定のファイルのコンフィグレーションパネルへの
アクセス」(P. 4-4)参照)で設定したオプションはリセットされません。
•
ファイル固有のコンフィグレーションパネルで[Restore Defaults]をクリックす
ると、そのパネルの設定は汎用コンフィグレーションパネルの設定に戻されま
す。ただし、この操作により、プロジェクトの他のファイルのコンフィグレー
ションパネルで設定したオプションが変更されることはありません。
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ARM DUI 0330AJ
ビルドの設定
4.6
オンラインヘルプへのアクセス
ARM RealView ツールとそのオプションに関するオンラインヘルプにアクセスするには
ARM DUI 0330AJ
1.
Eclipse メインメニューの[Help]→ [Help Contents]を選択します。
2.
ヘルプウィンドウが開きます。[Contents]から、[RealView Development Suite
Plug-ins]を選択します。ヘルプを参照する ARM RealView ツールをクリックし
ます。
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4-9
ビルドの設定
4-10
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第5章
ARM Thumb インターワーキングイメージの作成
本章では、ARM® Thumb® インターワーキングプロジェクトの作成とビルドに関する
チュートリアルを提供します。本章は以下のセクションから構成されています。
•
ARM Thumb インターワーキングプロジェクトの作成(P. 5-2)
•
•
プロジェクトへのファイルのインポート(P. 5-3)
インターワーキングイメージのビルド(P. 5-4)
インターワークの詳細については、RealView® Compilation Tools デベロッパガイドを参
照して下さい。
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5-1
ARM Thumb インターワーキングイメージの作成
5.1
ARM Thumb インターワーキングプロジェクトの作成
Eclipse で ARM Thumb インターワーキングプロジェクトを作成するには
1.
Eclipse メインメニューの[File]→[New]→[Project]を選択して、
[New Project]
ダイアログボックスを表示します。
2.
[Managed Make C project]を選択し、[Next]をクリックします。
3.
[Project Name]フィールドにプロジェクト名を入力します。例えば、「Tutorial」
と入力します。[Next]をクリックします。
4.
[Project type]ドロップダウンメニューから、
[Executable (ARM)]を選択します
(図 5-1 参照)。
図 5-1 Executable (ARM) の選択
5.
5-2
[Debug]および[Release]コンフィグレーションが選択されていることを確認
します。
[Finish]をクリックします。ARM Thumb インターワーキングプロジェ
クトが作成され、[C/C++ Projects]ビューに表示されます。
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ARM DUI 0330AJ
ARM Thumb インターワーキングイメージの作成
5.2
プロジェクトへのファイルのインポート
このチュートリアルでは、RVDS インターワーキングサンプルプロジェクトのソース
ファイルを使用します。ソースファイルは、以下のフォルダにあります。
install_directory\RVDS\Examples\...\interwork
Thumb 状態で main() を使用してインターワーキングプロジェクトを作成するには、
thumbmain.c および armsub.c ファイルをインターワーキングプロジェクトにインポー
トする必要があります。
1.
[C/C++ Projects]ビューでプロジェクトを右クリックし、
[Import]を選択します。
2.
[Import]ダイアログボックスで、[File system]を選択し、[Next]をクリック
します。
3.
[From directory]フィールドで、サンプル RVDS インターワーキングサンプルが
あるディレクトリを参照します。
4.
インターワークフォルダを選択します(チェックボックスは選択しません)。こ
れにより、インターワークディレクトリのすべてのファイルが表示されます。
5.
[armsub.c] と[thumbmain.c] のチェックボックス(図 5-2 参照)を選択します。
6.
[Options]カテゴリで、
[Create selected folders only]を選択します。
[Finish]を
クリックします。これで、armsub.c と thumbmain.c がプロジェクトディレクトリ
にコピーされ、プロジェクトに追加されます。
図 5-2 プロジェクトへのファイルのインポート
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5-3
ARM Thumb インターワーキングイメージの作成
5.3
インターワーキングイメージのビルド
すべてのソースファイルは、自動的にインターワーク用に設定されます。ただし、ソー
スファイルは Thumb 状態か ARM 状態であるかに応じて適切に設定する必要がありま
す(詳細については、RealView Compilation Tools コンパイラ / ライブラリガイドを参照
して下さい)。Thumbmain.c には、Thumb 状態でコンパイルされるコードが含まれてい
ます。また armsub.c には、ARM 状態でコンパイルされるコードが含まれています。こ
れらのオプションを設定し、インターワーキングイメージをビルドするには、以下の
手順を実行します。
5-4
1.
[C/C++ Projects]ビューで、プロジェクトに含まれている[thumbmain.c]を右ク
リックします。
2.
[Properties]を選択し、[thumbmain.c] のプロパティパネルを表示します。
3.
[C/C++ Build]を選択します。
4.
[Configurations]ドロップダウンメニューから、[Debug]を選択します。
5.
[ARM RealView Compiler]パネルで、[Target]を選択します。
6.
[Initial State]オプションで、[Thumb (--thumb)]を選択します(図 5-3 参照)。
[OK]をクリックします。
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ARM Thumb インターワーキングイメージの作成
図 5-3 初期状態を Thumb に設定
注
ここでは、Executable (ARM)プロジェクトを作成したため、デフォルトでは、
armsub.c の初期状態は ARM に設定されます。このため、armsub.c の初期状態を
変更する必要はありません。
ARM DUI 0330AJ
7.
[C/C++ Projects]ビューでプロジェクトを選択します。Eclipse メインメニュー
の[Project]→ [Build Project]を選択します(図 5-4 参照)。
8.
実行可能なインターワーキングイメージがプロジェクトのデバッグフォルダに
作成されます。
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5-5
ARM Thumb インターワーキングイメージの作成
図 5-4 プロジェクトのビルド
5-6
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第6章
RealView Debugger の操作
本章では、Eclipse IDE から RealView® Debugger を起動する方法と、RealView Debugger
の接続設定を行う方法について説明します。本章は以下のセクションから構成されて
います。
•
RealView Debugger への実行可能イメージのロード(P. 6-2)
•
•
•
ARM DUI 0330AJ
デバッグコンフィグレーションの作成(P. 6-3)
デバッグコンフィグレーションの設定(P. 6-4)
デバッグコンフィグレーションを使用した RealView Debugger の起動(P. 6-7)
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6-1
RealView Debugger の操作
6.1
RealView Debugger への実行可能イメージのロード
Eclipse から RealView Debugger を起動して、実行可能イメージを実行またはデバッグす
ることができます。まず RealView Debugger で、ターゲットへの接続を作成する必要が
あります。Eclipse から RealView Debugger を起動すると、ターゲットにイメージがロー
ドされ、すべての制御が RealView Debugger に移ります。ステッピング、ブレークポイ
ントの挿入、メモリの確認などのデバッグ操作を実行するには、RealView Debugger の
インタフェースを使用する必要があります。RealView Debugger の使用の詳細について
は、RealView Debugger ユーザガイドを参照して下さい。実行可能イメージを RealView
Debugger にロードするには、以下の手順を実行します。
1.
RealView Debugger を起動します。
2.
RealView Debugger で、ターゲットへの接続を作成します。
3.
RealView Debugger を終了します。
4.
Eclipse で、プロジェクトがビルドされていて、実行可能イメージが含まれている
(P. 2-5)参照)。
ことを確認します(「プロジェクトのビルド」
5.
Eclipse の[C/C++ Projects]ビューで、プロジェクトフォルダの [Binaries]サ
ブフォルダにある実行可能ファイルを右クリックします。
6.
コンテキストメニューの[Debug As]→ [Load into RealView Debugger]を選択
します。
7.
Eclipse によって RealView Debugger が自動的に起動され、実行可能イメージが
RealView Debugger にロードされます。
Eclipse には、最後にロードされた実行可能イメージが記録されています。同じプロジェ
クトから実行可能イメージをリロードする場合は、F11 キーを押します。プロジェクト
が必要に応じて再ビルドされ、実行可能イメージが RealView Debugger にリロードされ
ます。
6-2
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ARM DUI 0330AJ
RealView Debugger の操作
6.2
デバッグコンフィグレーションの作成
Eclipse では、実行可能イメージごとに独自のデバッグコンフィグレーションを作成お
よび設定できます。実行可能イメージの新しいデバッグコンフィグレーションを作成
するには、以下の手順を実行します。
1.
2.
[C/C++ Projects]ビューでプロジェクトを選択します。
Eclipse メインメニューの[Run]→ [Debug]を選択して、
[Create, manage, and
run configurations]ダイアログボックスを表示します。
3.
[Configurations]ボックスで、[RealView Debugger]を選択します。
4.
[New]をクリックして、プロジェクトの新しいデバッグコンフィグレーション
を作成します。実行可能イメージの名前は、
[C/C++ Application]ボックスで確
認できます。
注
プロジェクトに実行可能イメージが含まれていないか、または複数の実行可能イ
メージが含まれている場合、
[C/C++ Application]ボックスは空欄になります。
Eclipse からプログラムが存在しないというメッセージが表示され、パネルの
[Debug]ボタンはディセーブルになります。デバッグする実行可能イメージを
設定する方法については、「デバッグするイメージの変更」(P. 6-4)を参照して
下さい。
5.
ARM DUI 0330AJ
新しいデバッグコンフィグレーションが作成され、デフォルトではプロジェクト
名が付けられます。このコンフィグレーションは、
[Configurations]ボックスの
[RealView Debugger]の下に表示されます。
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6-3
RealView Debugger の操作
6.3
デバッグコンフィグレーションの設定
実行可能イメージをデバッグするには、新しいデバッグコンフィグレーションを作成
するか、または既存のコンフィグレーションを使用します。まだデバッグコンフィグ
「デバッグコンフィグレーションの作成」
(P. 6-3)
レーションを作成していない場合は、
を参照して新しいコンフィグレーションを作成します。このセクションでは、既存の
デバッグコンフィグレーションを設定する方法について説明します。このセクション
は以下のサブセクションから構成されています。
•
既存のデバッグコンフィグレーションの選択
•
デバッグするイメージの変更
•
RealView Debugger の接続設定の設定(P. 6-5)
•
6.3.1
実行引数の指定(P. 6-6)
既存のデバッグコンフィグレーションの選択
既存のデバッグコンフィグレーションを選択するには
1.
2.
3.
Eclipse メインメニューの[Run]→ [Debug]を選択して、
[Create, manage, and
run configurations]ダイアログボックスを表示します。
[Configurations]ボックスで[RealView Debugger]を展開します。
使用するデバッグコンフィグレーションを選択します。
Eclipse Plug-in for RVDS には、選択したコンフィグレーションを設定または変更するた
めの、4 つのタブ付きパネルが用意されています。[Main]、[Connection]、および
[Arguments]タブについては、以下のセクションで説明します。
6.3.2
デバッグするイメージの変更
[Main]タブには、選択したデバッグコンフィグレーションに別のプロジェクトや実行
可能イメージを関連付けるためのオプションが用意されています。
[Project]
[Project]フ ィ ー ル ド に プ ロ ジ ェ ク ト の 名 前 を 入 力 す る か、ま た は
[Browse]ボタンをクリックして、使用可能なプロジェクトのリストか
らプロジェクトを選択できます。
注
選択できるのは、現在 Eclipse IDE で開かれているプロジェクトのみです。
6-4
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ARM DUI 0330AJ
RealView Debugger の操作
[C/C++ Application]
[C/C++ Application]フィールドにデバッグするイメージの名前を入力す
るか、または[Browse]ボタンをクリックしてイメージを選択できます。
[Search Project]ボタンを選択すると、プロジェクトで使用できる実行
可能イメージのリストが、選択対象として表示されます。このリストに
は、Debug や Release など、各ビルドコンフィグレーションの実行可能イ
メージが表示されます。
6.3.3
RealView Debugger の接続設定の設定
[Connection]タブでは、RealView Debugger のロードオプションを設定できます。
[Connections]
RealView Debugger が複数のターゲットに接続している場合、
[Connections]
ドロップダウンリストを使用して、イメージのロード先となるターゲット
を選択できます。RealView Debugger から使用可能な接続のリストを取得す
るには、
[Get Connections]ボタンをクリックします。また、使用可能な
接続を表示し、必要な接続を選択するには、
[Load into first target]の選択
を解除します。
[Load into first target]を選択した場合、Eclipse では、使
用可能な接続のリストの最初に表示されたターゲットに実行可能イメー
ジをロードします。
[Parts to load]
ターゲットにロードするイメージの部分を選択します。
[Symbols and Image]
すべてのデバッグシンボルとプログラムイメージをロードし
ます。
[Image Only]
プログラムイメージのみをロードし、デバッグシンボルは
ロードしません。
[Symbols Only]
シンボルのみをロードし、プログラムイメージはロードしま
せん。
[Loading mode]
既にターゲットに存在している実行可能イメージを置き換えるかどうか
を選択します。
[Append]新しい実行可能イメージを既存のイメージに追加します。
[Replace]既存のイメージを、ロードするイメージに置き換えます。
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6-5
RealView Debugger の操作
[Sections] [Sections]フィールドを利用して、イメージがロードされたときにロー
ドするセクションを指定します。通常、このオプションは、プログラム
の起動時に初期化データセクションをリロードする場合に使用します。
デフォルトでは、[Load all sections]オプションが選択されています。
[Set Program Counter (PC) to start address from object module]
イメージが RealView Debugger にロードされるたびに、プログラムカウン
タをオブジェクトモジュールで指定された開始アドレスに設定します。
6.3.4
実行引数の指定
[Arguments]タブでは、実行可能イメージの引数を指定できます。
[C/C++ Program Arguments]
実行可能イメージの引数をスペース区切りのリストで指定できます。
[Variables] 実行可能イメージの引数として、Eclipse によって提供される変数を使用
できます。
[Variables]をクリックして、任意の変数を選択するか、また
は独自の変数を作成します。
6-6
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ARM DUI 0330AJ
RealView Debugger の操作
6.4
デバッグコンフィグレーションを使用した RealView Debugger の起動
RealView Debugger にロードする実行可能イメージのデバッグコンフィグレーションを
変更しない場合は、
「RealView Debugger への実行可能イメージのロード」
(P. 6-2)に記
載されている簡単な手順に従います。実行可能イメージを RealView Debugger にロード
する前にデバッグコンフィグレーションの設定を変更する場合は、以下の手順を実行
します。
1.
RealView Debugger が既にターゲットに接続されていることを確認します。詳細
については、RealView Debugger ユーザガイドを参照して下さい。まだ実行されて
いる RealView Debugger のインスタンスがある場合は、それらを終了します。
2.
Eclipse メインメニューの[Run]→ [Debug]を選択します。
3.
[Configurations]ボックスから RealView Debugger のコンフィグレーションを選択
するか、または新しいデバッグコンフィグレーションを作成します。詳細につい
ては、「デバッグコンフィグレーションの作成」(P. 6-3)を参照して下さい。
4.
デバッグするプロジェクトやイメージを変更する場合は、
[Main]タブを使用し
て別のプロジェクトやイメージを選択します。
5.
実行可能イメージの引数を変更するか、または実行可能イメージに引数を渡すに
「実行引数の指定」
(P. 6-6)
は、
[Arguments]タブを使用します。詳細については、
を参照して下さい。
6.
7.
ARM DUI 0330AJ
[Connections]タブを選択します。
[Get Connections]をクリックします。RealView
Debugger が起動し、Eclipse が RealView Debugger への接続を試行します。
Eclipse が RealView Debugger への接続を確立したら、Eclipse の[Debug]ダイアロ
グボックスの[Connection]タブに戻ります。RealView Debugger への接続が複数あ
る場合は、
[Load into first target]オプションの選択を解除します。
[Connection]
ドロップダウンリストに、使用可能なターゲット接続が表示されます。この中か
ら、使用する接続を選択します(P. 6-8 図 6-1 参照)
。必要に応じて、ロード設定を
「RealView Debugger の接続設定の設定」
(P. 6-5)を
変更します。詳細については、
参照して下さい。
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6-7
RealView Debugger の操作
図 6-1 [Debug]パネル
8.
9.
6-8
[Debug]をクリックします。必要に応じてプロジェクトが再ビルドされます。
実行可能イメージがターゲットにロードされ、RealView Debugger でデバッグで
きるようになります。
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第7章
CodeWarrior プロジェクトのインポート
本章では、既存の CodeWarrior® ARM® プロジェクトを Eclipse IDE にインポートする方
法について説明します。本章は以下のセクションから構成されています。
•
CodeWarrior インポータについて(P. 7-2)
•
ARM DUI 0330AJ
CodeWarrior プロジェクトのインポート(P. 7-3)
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7-1
CodeWarrior プロジェクトのインポート
7.1
CodeWarrior インポータについて
Eclipse Plug-in for RVDS を使用すると、CodeWarrior for RVDS を使用して作成したプロ
ジェクトを Eclipse 環境にインポートできるようになります。この操作を行うには、ま
ず CodeWarrior プロジェクトを、拡張子が .xml の eXtensible Markup Language (XML)
形式でエクスポートする必要があります。.xml ファイルは CodeWarrior プロジェクト
ファイル ( ファイル名拡張子が .mcp) がある場所と同じ場所に作成することをお勧めし
ます。CodeWarrior プロジェクトを XML 形式でエクスポートする方法の詳細について
は、RealView® Development Suite CodeWarrior IDE Guide を参照して下さい。CodeWarrior
プロジェクトを Eclipse にインポートすると、新しい Eclipse Managed Make プロジェク
トが作成されます。この新しく作成された Eclipse プロジェクトには、CodeWarrior プロ
ジェクトの ARM RealView ツールの設定が適用されます。これらのオプションのほと
んどは、各 RealView ツールの[Extras]パネルで設定されます(「コンフィグレーショ
ンパネルへのアクセス」(P. 4-2)参照)。
7-2
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ARM DUI 0330AJ
CodeWarrior プロジェクトのインポート
7.2
CodeWarrior プロジェクトのインポート
Eclipse に CodeWarrior プロジェクトをインポートするには
1.
Eclipse メインメニューで、
[File]→ [Import]を選択して、
[Import]ダイアロ
グボックスを表示します。
2.
[Import]ダイアログボックスで、
[CodeWarrior Project exported as XML]を選
択します。[Next]をクリックします。
3.
CodeWarrior からエクスポートした .xml ファイルがあるディレクトリの名前を入
力します。その後、
[Projects]パネルをクリックします。または、
[Browse]ボ
タンを使用して、.xml ファイルを含むディレクトリを選択できます。
4.
[Projects]パネルに、Eclipse にインポートできるプロジェクトが表示されます。
デフォルトでは、選択されたディレクトリからインポートできるすべてのプロ
ジェクトが選択されます。複数のプロジェクトが表示された場合は、インポート
しないプロジェクトの選択を解除します。
5.
[location]テキストボックスに別のディレクトリを入力するか、または[Browse]
ボタンを使用して、Eclipse プロジェクトの作成先となるディレクトリを選択でき
ます。詳細については、P. 7-4 図 7-1 を参照して下さい。
注
[same location as .xml file(s)]オプションを選択した場合、Eclipse プロジェクト
ファイルは .xml ファイルと同じ場所に作成され、別のプロジェクトディレクト
リが作成されることはありません。
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7-3
CodeWarrior プロジェクトのインポート
図 7-1 CodeWarrior プロジェクトのインポート
6.
7-4
[Finish]をクリックします。Eclipse によって、指定した場所に新しいプロジェ
クトディレクトリが作成され、そのディレクトリにプロジェクトファイルが保存
されます。インポートされたプロジェクトは、
[C/C++ Projects]ビューに表示さ
れます。
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