【群馬県立小児医療センターこども憲章】 【こども憲章を作成しました

発行 群馬県立小児医療センター地域医療連携室
〒 377-8577 渋 川 市 北 橘 町 下 箱 田 7 7 9 番 地
TEL 0279-52-3551( 代 表 )
FAX 0279-52-7333( 地 域 医 療 連 携 室 )
TEL 0279-52-4000 ( 予 約 専 用 ) URL http://www.gcmc.pref.gunma.jp
平成20年3月
【こども憲章を作成しました】総合周産期母子医療センター長 小泉武宣
こどもの権利は昔から認められていたものではありません。1979年の国際児童年
の前年に国連人権委員会に、「Convention on the Rights of the Child」の草案が
提出され、国際児童年に最終草案を作成するための作業部会が設置されました。そ
して1989年に「児童の権利に関する条約」(通称:子どもの権利条約)が国連総会で
採択されました。1990年の9月21日に日本が署名国となり、1994年4月23日、日本が
条約を批准し締約国となりました。この条約の前文と54条はよく検討されており、教
育や医療の現場ではこの通りに守ることが難しい部分もあります。しかし当院ではこ
れを守る中での小児医療を目標に行ってまいりましたが、この度こども病院として医療に特化した当院
独自のこども憲章を作ることにいたしました。
【群馬県立小児医療センターこども憲章】
1 子どもは、安心できる環境の中で、良質でおもいやりのある医療を受ける権利があります。
2 子どもとその家族は、医療について年齢や理解度に応じた十分な説明と情報の提供を受ける権
利があります。そして、不必要な医療処置や検査から守られ、家族が治療に参加できるよう配慮
されます。
3 子どもとその家族は、医療について自由に意見を述べ自ら医療を選択しあるいは拒否する権利
があります。
4 子どもとその家族は、担当医以外の医師の考え(セカンドオピニオン)を求める権利があります。
5 子どもは、年齢や症状に応じた養育を受ける権利があります。
6 子どもとその家族は、自己の診療録の開示を求める権利があります。
7 子どもとその家族は、いつでもプライバシーが守られ個人情報の保護を受ける権利があります。
8 子どもの権利条約を守ります。
【 院内 行 事の 紹 介】
1 月 12 日
● 院 内ボラ ンティ ア( 職 員) によ る環 境整 備
( 花 壇の 手 入れ )
1月 1 7 日
● 第 5回 子 育てセミナ ー
「 子 どもの心 につい て」
講 師: 臨 床心 理士 登 坂 敦 子先 生
2 月 21 日
● 第 6回 子 育てセミナ ー
「 キッ ズマッサ ージ」
( 子ども の発 達を考 えて)
講 師: オーラル ヘル スプラン ナー 堀 直子 先 生
3 月 18 日
● 院 内接 遇 研修 会( 全 職員 対象 )
講師 : ㈱日 本医 療 事務 センタ ー
小 暮 志 津子 先生
【 ひな人形 飾り付 け】
( 当セ ンタ ーエン トラン スホール )
小児医療センターの部門紹介
◇◇薬剤部◇◇
薬剤部は現在、薬剤師9名
(実務研修生2名、パート1名含
む)、助手1名の計10名で仕事
をしています。
小児の薬は大人に比べて使
用量が少なく、また年齢や体重
によって投与量が異なります。
そ のため、大人の病院より準
備に手間と時間がかかります。患者さんに安心して
お薬をのんでいただけるよう、複数の目をとおして
お薬をつくっています。
【調剤業務】
大人の病院で、のみ薬といえば錠剤やカプセル
を思い浮かべると思いますが、小児の病院では、散
剤や水剤が多くなります。製品として散剤がないも
のは、錠剤を粉砕したり、カプセルをはずして調剤
しています。
散剤や水剤は何を量り取ったのか外観で区別・
確認できないので、調剤監査システムを導入してい
ます。薬瓶のバーコードを読み取り、重さを記録しま
す。この記録用紙をもとに、正しく薬が量り取られて
いるかを監査します。監査時には、年齢に応じた処
方量か等の処方チェックのほかに、分包した薬が均
等になっているか、異物が混入していないかを1包1
包目で確認しています。
主任
佐藤真理子
【製剤業務】
超低体重の患者さんには、坐剤なども製品をそ
のままでは使えないことがあります。このような患者
さんのために、院内で成分量の少ない坐剤をつくっ
ています。製品の坐剤を溶かし、コンテナやチュー
ブに器具を使って分注し、調製します。
また、治療に必要な薬で市販されていない注射
剤なども、院内で調製しています。
[院内製剤坐薬]
[院内製剤注射薬]
【抗悪性腫瘍薬調製】
2005年に血液腫瘍科の病棟ができ、薬剤部での
体制も整ったので、入院で行う化学療法の原則全
例を対象に、抗悪性腫瘍薬の調製を始めました。
安全キャビネット内で調製を行っています。
←[散剤調剤]
[抗悪性腫瘍薬調製]
【高カロリー輸液(TPN)調製】
食事から必要なカロリーを摂取できない患者さん
に、クリーンルーム内で高カロリー輸液の調製を行
っています。
[水剤調剤]→
←[監査]
[TPN調製]
【服薬指導業務】
産科病棟で帝王切開をする患者さんを対象に、
服薬指導(薬剤管理指導業務)を始めました。
また、他の病棟でも依頼のあった患者さんとその
ご家族に、退院時の服薬指導を行っています。退
院後、家庭で薬をのませることに不安を持つご家族
も多く、その不安解消のお力になれればと思ってい
ます。
【院外処方箋】
4月7日から、全面的に院外処方箋の発行を予定
しています。
院外処方箋の発行後は、今まで以上に病棟にも
出向き、服薬指導や医薬品の安全管理に力を入れ
ていきたいと思います。
[薬剤部スタッフ]
新しい院内総合医療情報システムの稼働について
当院では本年度、
総合医療情報システ
ムの入替更新に取り
組 んでお りま すが 、
11月1日の医事会計
システム先行稼働を
皮切りに、このほど2
[運用リハーサル風景]
月23日(外来診療初
日は25日)にオーダリングシステムの第1次稼働を
迎え、無事運用を開始したところであります。
平成11年以来稼働していたオーダリングシステ
ム(投薬処方、検体・細菌検査)が、老朽化に伴い
更新時期を迎えたことから、昨年1月より計画を進
めていたものですが、今回の入替により初めてオー
ダリングと会計システムとが接続され、外来会計の
時間短縮化が図られるほか、診療報酬支払機関に
対するオンラインによるレセプト提出にも対応が可
能となります。また、歯科情報システムも同時に導
入され、歯科の外来診療における会計処理の電算
化が初めて実現されました。
さらに関連する臨床検査部門情報システム、調
剤総合支援システム、給食管理システム、リハビリ
テーション業務支援システムも同時導入、接続連携
され、有機的な運用が図られたほか、平成17年度
の新病棟オープン時にPICU及び産科病棟におい
医事経営グループ
主幹
神成賢一
てそれぞれ独自に導入された生体情報モニターと
連携したICU/病棟支援情報システムともオーダ連
携されています。そして画像診断情報共有化システ
ムはすでに病棟では端末が配置済みでしたが、今
回、外来診察室でもオーダリング端末で画像・所見
参照ができるようになり、通常の外来診察のほか、
救急外来における迅速な対応を支援するものと期
待されます。
今回の第1次稼働分のオーダ種は、投薬処方(院
内)、検査(検体、細菌)、リハビリ、病名、診察予
約、移動(入院基本)です。今後の予定といたしまし
ては、4月7日に院外処方箋の運用を本格的に始め
るほか、5月より第2次稼働としての放射線オーダ、
検査(生理、病理)オーダ、6月より第3次稼働として
の注射オーダの運用開始を予定し、順次拡張して
まいります。
今回の院内情報インフラの再構築に伴い、①患
者サービスの向上(患者待ち時間短縮、医療の質
向上への寄与)、②業務改善(運用フロー見直しに
よる効率化、省力化への寄与)、③情報共有の推
進(診療、看護、オーダ情報一元管理の寄与)を図
り、当院の基本理念、基本方針の実現に向け一歩
一歩歩みを進めて参りたいと考えています。
(導入機種 富士通HOPE/EGMAIN-FXほか)
【お知らせ】 患者様をご紹介いただく医療機関等の皆様へ
当センターでは、ご紹介いただく患者様の受診当日における待ち時間短縮ができるよう、「FAX用受診
申込書」 を用意しております。ご利用希望がございましたら、地域医療連携室あてFAXにてご依頼くださ
い。折り返し郵送いたします。 【FAX番号:0279-52-7233(地域医療連携室直通)、送付先の機
関名・部署、郵便番号、住所をご記入のうえ、「FAX用受診申込書送付依頼」とご明記願います】