C M Y K 2010-2011 TDK COMPANY PROFILE TDK株式会社 〒103 - 8272 東京都中央区日本橋1-13 -1 TEL: （03） 5201-7102 http://www.tdk.co.jp/ Cert no. SGS-COC-004380 ※このパンフレットは、森林認証紙およびVOC Freeインクを 使用しています。 PRINTED IN JAPAN AUGUST/2010 5K 原点は素材開発。視点はグローバル。 独創的かつ価値ある電子部品を提供し、 夢のある社会と地球環境に貢献していきます。 ― 社 是 ― 創造によ っ て 文 化 、 産 業 に 貢 献 す る ― 社 訓 ― 夢 勇気 信頼 TDK は、世界初の磁性材料「フェライト」の事業化を目的に1935 年に創業し、このフェライトを源流として、電気・電子機器に なくてはならない電子素材ならびに電子部品、そして最先端のエレクトロニクス技術を世界に提供しています。 TDK の代表的な製品のひとつに、フェライトを材料につくられ、コイルの磁心として使われるフェライトコアがあります。この 製品は、それ自体が電子部品として高性能を発揮するだけでなく、電源のトランスに搭載され、TDK の他の製品の性能をも左右 する重要な素材部品として用いられます。また技術においては、フェライトで培った「素材技術」を基盤に、素材の特性を引き出す 「プロセス技術」、開発設計を促進する「評価・シミュレーション技術」、TDK のモノづくりを支える「生産技術」へと展開されています。 今日、フェライトを起点とする TDK の製品群はインダクタ（コイル）、マグネット、積層セラミックチップコンデンサ、ハードディスク ドライブ用磁気ヘッド、各種センサやノイズ対策部品、さらには電源など多種多様な電子部品やキーデバイスに広がっています。 エレクトロニクス社会の発展に大きく貢献し、発明から 80 年を経たフェライトは、現在もさまざまな新製品や新技術を生み続けて います。この実績が米国の電気・電子学会 IEEE から高く評価され、フェライトを発明した東京工業大学とともに、2009 年に「IEEE マイルストーン」に認定されました。 （左） 代表取締役会長 澤部 肇 Chairman HAJIME SAWABE 「世の中にまだ存在しない価値を、素材のレベルから創り上げる」という独創の精神は、今も変わることなく TDK の DNA として 受け継がれています。TDK は、蓄積した素材技術を一段と強化し、これまで重点分野としてきました情報家電、高速・大容量 ネットワーク、カーエレクトロニクスに加えて、今後は産業機器、環境・エネルギーの分野にも注力していきます。 （右） 代表取締役社長 上釜 健宏 President & CEO TAKEHIRO KAMIGAMA エレクトロニクス産業は、イノベーションを繰り返しながら、一層の発展をとげていく産業であると確信しています。TDK は、 電子部品の付加価値の源泉は素材開発力であるという原点に立ち、またグローバルな視点で夢のある社会と美しい地球環境を 考え、新たな価値を提供し続けてまいります。 ※IEEEマイルストーンとは IEEE（正式名称：The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.） は、 アメリカに本部のある世界最大 の電気・電子技術者による非営利団体組織（学会）。IEEEマイルストーンは、IEEEが電気・電子技術およびその関連 分野において、開発から25年以上経過し、社会や産業の発展に多大に貢献した重要な歴史的偉業を称えるために 1983年に制定。これまでに、ボルタ電池やフレミングの二極管など約100件（2010年4月時点）が認定されています。 TDK COMPANY PROFILE 2 開 発 D evelop m en t 購 買 Purchas e モノづくり力 と 現場力 を強化。 グローバルな優良企業へのさらなる飛躍を目指しています。 顧 T D K の 企 業 力 の 源 泉 は 、創 業 時 よ り 培 わ れて き た モ ノ づ く り 力 で あ り 、そ れ を 支 えて い る の 客 Cu st om er は常に変わらぬ創造の精神とチャレンジ精神です。モノづくりに情熱を燃やすTDKのDNAは、 開発、設計、生産のみならず、購買、品質管理、そして営業に至るまで、すべての組織とメンバーに 受け継がれ、TDKの原動力となっています。 電子部品のグローバルリーディング企業を目指し、TDKは今また新たな成長プロジェクトを打 ち 出 して い ま す。そ の 1 つ が 、素 材 技 術 、プ ロ セ ス 技 術 、評 価・シ ミ ュ レ ー シ ョ ン 技 術 を は じ め と す る T D K の コ ア テ クノ ロ ジ ー の さ ら な る 強 化 で す。と り わ け 素 材 か ら の 製 品 開 発 は 、T D K な ら ではのコアコンピタンス（固有の強み）であり、環境やエネルギーといった分野での貢献にも期 待 さ れて い ま す。ま た 、変 化 の 激 し い 市 場 環 境 に 即 応 す る に は 、フ レ キ シ ブル な 生 産 シス テム が 不可欠です。そこで重要になるのは、競争力のある製品を生み出す マザー工場 です。TDKでは 各製品単位でマザー工場化を推進し、品質とコスト、技術力と製造力におけるアドバンテージを 設 計 確保してまいります。 D e si g n さらにTDKが注力しているのは、 現場力 のグローバルな展開です。現場というのは、さまざま な有益な情報の集積場であり、新製品・新技術が創出されるフロントであり、お客様と直接触れ 合うことのできる出会いの場です。TDKでは開発・営業などのグローバル体制の拡充を図るとと もに、研究開発力やコミュニケーション能力をいちだんと高め、 「 創造によって文化、産業に貢献 する」というTDKの社是を、地球規模で実現してまいります。 営 業 S a les & M a r keti n g 生 産 Manufacturing 品 質 Q ua l it y 3 TDK COMPANY PROFILE TDK COMPANY PROFILE 4 Business at a Glance 素材技術、プロセス技術などのコア 技術と モノづくり力 を生かし、 幅広い分野で事業を 展開しています。 パワーシステムズ Power Systems AC-DCスイッチング電源やDC-DCコンバータなど、 パワーエレクトロニクス関連の製品を提供しています。 Ceramic Capacitors セラミック コンデンサ Ferrite & Magnet Products 携帯電話やコンピュータ、テレビ、自動車、生活家電など、さまざまな分野で ノイズ低減や信号処理用の部品として活躍しています。 磁性製品 フェライトマグネットやハイパワーのネオジムマグネット、金属系軟磁性材料 などを提供。家電製品や自動車の省エネにも大きく寄与しています。 Magnetics マグネティクス Data Storage & Thin Film Technology Components フェライトコア、コイルやトランス、電波吸収体や電波暗室などの事業分野。 省電力やノイズ抑制などに大きく貢献しています。 ヘッド 素材 技術 Systems Acoustics Waves 先進のHDD用ヘッド、サスペンションによりHDDのさらなる小型･大容量化 に貢献。ラベルプリンタなどに使われるサーマルヘッドも提供しています。 システムズ アコースティックス ウェイブス 携帯電話などに搭載される高周波部品やモジュールを提供。 MEMS（微小電気機械システム）技術を駆使した新製品も開発しています。 Piezo & Protection Devices ピエゾ＆プロテクションデバイス 自動車エンジンの燃費向上に寄与するピエゾ（圧電）アクチュエータをはじめ、 圧電応用製品や各種保護部品などを主力商品とする事業分野です。 プロセス 技術 評価・ センサ 温度センサ、圧力センサ、電流センサなど、電子機器の多機能化、自動車の 安全走行、FAやOAなどを推進する各種センサを提供しています。 Aluminum Electrolytic Capacitors アルミ電解コンデンサ ストレージメディア シミュレーション 電子 部品 のT DK 生産 技術 Sensors Storage Media 技術 デバイス＆ モジュール 技術 LTO（データカートリッジ）、多層Blu-rayディスクなどの大容量データ ストレージメディアほか、ITO（透明導電性）フィルムなども提供しています。 Energy Devices エナジーデバイス 小型電子機器用の薄型バッテリ、太陽光や風力による発電エネルギーを蓄え る大容量バッテリなど、エネルギー関連の事業分野です。 Displays ディスプレイ 独自の白色発光素子を採用した有機ELディスプレイの事業分野。新開発の 透過型ディスプレイは、 新たなアプリケーションの広がりが期待されています。 Flash Memory Applied Devices 大容量が特長で、電源やさまざまな産業機器の回路に、また太陽光・風力発電 などの分野では、蓄電や電圧制御用部品として使われています。 Film Capacitors フィルムコンデンサ フラッシュメモリ応用デバイス 高信頼性のデータストレージを実現したSSD（ソリッドステートドライブ） などを、産業システム分野向けに提供している事業分野です。 Production Engineering プラスチックフィルムを誘電体とするコンデンサで、産業機器や車載機器の 電源部分など、さまざまな用途で採用されています。 メカトロニクス（製造設備） 電子部品製造で培った技術を生かして社内外のモノづくりをサポート。 IC実装装置のフリップチップボンダなど、先進のFA機器も提供しています。 5 TDK COMPANY PROFILE TDK COMPANY PROFILE 6 Business Performance & Product Categories B u s i n e s s Pe r f o r m a n c e 売上高 862,025 主 要 財 務 指 標 の 推 移 (単 位：1 0 0 万 円 、％ ） 営業利益（損失） 866,285 795,180 808,858 当期純利益（損失） 87,175 海外売上高比率 71,461 100,000 800,000 80,000 60,523 80,000 700,000 86％ 44,101 60,000 60,000 600,000 13,520 40,000 25,774 40,000 20,000 20,000 0 0 -20,000 200,000 -20,000 -40,000 100,000 -40,000 -60,000 0 -60,000 300,000 2006年 3月期 2007年 3月期 2008年 3月期 2009年 3月期 2010年 3月期 Product Categories カテゴリー -54,305 2006年 3月期 2007年 3月期 2008年 3月期 2009年 3月期 82％ 80％ 78％ 84.0 2006年 3月期 2007年 3月期 2008年 3月期 2009年 3月期 2010年 3月期 64％ 62％ 66％ 60％ 2006年 3月期 2007年 3月期 2008年 3月期 2009年 3月期 2010年 3月期 連結 単独 30,000 66％ 68％ 51,614 40,000 68％ 70％ 66,429 60,212 53,923 50,000 70.1 70％ 72％ 80,590 60,000 72％ 74％ ( 単 位：人 ） 90,000 70,000 74.0 74％ 78.2 従業員数 80,000 76％ 80.1 76％ -63,160 80.6 80％ 78％ -80,000 2010年 3月期 82.4 84％ 500,000 400,000 海外生産比率 87.1 88％ 79,590 727,400 900,000 20,000 61.7 62.2 0 2006年 3月期 5,169 5,202 5,300 5,478 2006年 3月末 2007年 3月末 2008年 3月末 2009年 3月末 10,000 2007年 3月期 2008年 3月期 2009年 3月期 2010年 3月期 3,572 2010年 3月末 ＴＤＫグル ープ の事 業 分野 は 受 動 部 品 、磁 気 応 用 製 品 、その 他 から 構 成 されています。 売上高推移 (単位：10 0 万 円 ） 売上高構成比 主要製品 364,805 Passive Components セラミックコンデンサ、 286,489 アルミ電解コンデンサ、 45.1％ フィルムコンデンサ、 セラミックコンデンサ アルミ電解コンデンサ フィルムコンデンサ インダクティブ・デバイス インダクティブ・デバイス、高周波部品、 ［受動部品］ 圧電材料部品・回路保護部品、センサ 2009年3月期 370,332 2010年3月期 高周波部品 圧電材料部品・回路保護部品 センサ 383,740 Magnetic Application Products 47.4％ 記録デバイス、電源、 記録デバイス 電源 マグネット 記録メディア マグネット、記録メディア ［磁気応用製品］ 2009年3月期 2010年3月期 エナジーデバイス（二次電池） Other ［その他］ 70,579 60,313 7.5％ メカトロニクス（製造設備） フラッシュメモリ応用デバイス ディスプレイ 2009年3月期 7 TDK COMPANY PROFILE 2010年3月期 エナジーデバイス メカトロニクス フラッシュメモリ応用デバイス ディスプレイ TDK COMPANY PROFILE 8 フェライトコアに巻線して製造されるのが トランス。交流電圧を効率よく昇圧／降圧します。 直流電圧の昇圧／降圧回路で、電流値をコン トロールするコイル。 巻線タイプが主流。 青色レーザ光で読み書きする光ディスク。1層25GB。 多層化技術により100GB以上の大容量化を実現。 Consumer Electronics ハードディスクの情報を読み書きする素子。 高度な薄膜プロセス技術により製造されます。 快適エコライフを推進する ホームエレクトロニクス IT技術と環境技術が創る新たなライフスタイル。 次世代を先取りしたTDKの電子部品･デバイスが、 ホームエレクトロニクスの進化を支えます。 温度によって電気抵抗が変化する半導体セラ ミックスを用いた温度センサ。 高分子材料の感湿膜とくし形電極からなるセ ンサ素子を電子回路と一体化したユニット。 先進技術の融合による家電の進化は、 私たちのライフスタイルを大きく変えようとしています。 HDD+Blu-rayレコーダは、高精細のハイビジョン映像の録画・再生も実現。家庭内LANにより 自宅のどの部屋でも、 蓄積された映像や音楽を伝送して楽しむことができるようになりました。 家電のネットワーク化は、エアコンや冷蔵庫、洗濯機などにも広がっています。これからは インターネットを通じて、外出先から自宅の家電をリモート操作したり、セキュリティ管理で 強力な磁気パワーにより、 モータの小型化を推進。 世界最高クラスの特性を誇るTDKのフェライト マグネット。家電用モータなどに多用されています。 きるようにもなるでしょう。 ユーザーそれぞれのライフスタイルに合わせて家電の多様化も進んでいます。安心･安全･ 快適なホームエレクトロニクスをバックアップするのは、幅広い製品ラインアップと高信頼 性を誇るTDKの電子部品･デバイスです。 また、低炭素社会に向けたさらなる省電力化は重要な技術課題となり、フェライトやマグネット といった素材技術やセンサ技術の果たす役割はますます大きくなっています。ハイパワーを 誇るTDKのネオジムマグネットは、家庭の消費電力の約半分を占めるエアコンと冷蔵庫の コンプレッサ用モータなどに使用され、モータの小型化とともに省電力化にも大きく貢献 しています。 9 TDK COMPANY PROFILE インバータ回路 力率改善用チョークコイル 電源回路において電流波形の乱れを整えて、エ ネルギー変換のムダを低減させるためのコイル。 WASH HING MACHINE H CHIN N TDK COMPANY PROFILE Consumer Electronics テレビはインターネットとつながってホームエレクトロニクスの中核機器となり、大容量の 10 Te l e c o m m u n i c a t i o n 新たなモバイル文化を創出する 多機能マルチメディアツール 最先端の技術革新が繰り広げられる携帯電話。 超高速ブロードバンド時代の次世代携帯電話には 高品質･高信頼性の電子部品が不可欠です。 通話機能はもとより、カメラやワンセグ、GPSナビ、デジタル音楽プレーヤなどの多種多 様な機能を搭載した携帯電話は、時代の最先端をいくマルチメディアツール。これから の携帯電話はかぎりなくパソコンに近づき、新たなモバイル文化を創出していくでしょう。 Te l e c o m m u n i c a t i o n その先駆けとして登場したのがスマートフォン。数年後には全世界のユーザー数は10億人 を 突 破 す る と い わ れ 、光 フ ァ イバー な み の 超 高 速 ブロ ー ドバ ン ド の 実 用 化 も 進 め ら れて い ま す 。 携帯電話の高速化･多機能化とともに重要性を増しているのが高周波回路部品。TDKで は蓄積した積層技術、薄膜技術などを駆使、薄膜バンドパスフィルタや超小型SAWフィ ルタなど、先進の高周波部品を提供するとともに、多数の受動部品をコンパクトにまと めたモジュール化も推進し、モバイル端末の小型･軽量･高機能化をサポートしています。 また、近年の携帯電話にはブルートゥースやWiFiなどの近距離無線通信機能が搭載され、 写真や音楽などの大容量データが、ワイヤレスでスピーディに伝送できるようになりま した。高品質･高信頼性のデータ伝送に、コモンモードフィルタをはじめとするTDKの 各種EMC対策部品が活躍しています。 11 TDK COMPANY PROFILE TDK COMPANY PROFILE 12 A PC & IT Related ITインフラの高度化がもたらす パソコン進化のニュートレンド 素材技術、プロセス技術、評価･シミュレーション技術。 TDKのコアテクノロジーが、 モバイルコンピューティングの未来を拓きます。 デジタルカメラやプリンタ、プロジェクタなど、さまざまな周辺機器を高速インタフェー スで結び、膨大なデータを瞬時に処理するパソコンは、いまやビジネスや暮らしに不可欠 な情報処理機器。なかでも急激に需要を伸ばしているのがノートパソコン。さらなる高速化、 高機能化、モビリティの向上は、モバイルコンピューティング時代に向けたノートパソコン の課題です。 パソコンの大容量データストレージとして用いられるのがHDD（ハードディスクドライブ）。 PC & IT Related HDD用磁気ヘッドのリーディングカンパニーであるTDKでは、先進の素材技術、ナノレ ベルの薄膜プロセス技術などを駆使、HDDの革新的な高記録密度化をサポートして、 HDDの小型･大容量化に貢献してきました。 パソコンは数千点の電子部品から成る高度な電子機器。積層セラミックチップコンデン サ、高効率の電源系部品、すぐれたノイズ抑制効果をもつ各種EMC対策部品など、クラ ウドコンピューティング時代のパソコン進化をサポートするのもTDKの電子部品です。 13 TDK COMPANY PROFILE TDK COMPANY PROFILE 14 Automobiles さらなる省エネ･クリーン走行と 安心･安全･快適なカーライフに向けて クリーンなエコカーへとシフトするモータリゼーション。 高信頼性･高耐久性･高特性を誇る TDKの電子部品･デバイスが先進ニーズに応えます。 HEV（ハイブリッドカー）やEV（電気自動車）、プラグインHEVなど、自動車は従来のガソリン 車からモータを利用した低公害車へと大きくシフトしています。こうした新世代の自動車で は、高い電圧のメインバッテリによりモータを駆動し、カーナビやカーオーディオなどの電装 機器には、DC-DCコンバータによって低い電圧に降圧した電力が供給されています。TDKは 蓄積したフェライト技術、回路技術などを駆使、小型･高効率のDC-DCコンバータを提供して HEVの燃費向上に大きく貢献しています。HEVやEVの性能に大きく関わるのはマグネット。 HEV／EVの駆動モータには、 世界最高クラスの特性を誇るTDKのネオジムマグネットが活躍。 Automobiles また、パワーウインドウやパワーミラーなどの小型DCモータには、先進の成型技術により小 型･薄肉化を達成したフェライトマグネットが多用されています。 振動や衝撃、エンジンルームの高温など、厳しい環境下で作動する車載電装システムには、 一般の電子機器をしのぐ高い信頼性と耐久性が求められます。電装システムの頭脳にあたる ECUには高温度保証のチップ部品、電装システムの神経系ともいうべき車載LANには、コモ ンモードフィルタをはじめとする各種ノイズ対策部品などが使われています。さらに、ピエゾ アクチュエータ、圧力センサなどの製品が加わり、TDKの車載用電子部品のラインアップ は大幅に拡充。安心･安全･快適なカーライフを力強くサポートします。 15 TDK COMPANY PROFILE TDK COMPANY PROFILE 16 Industrial & Infrastructure エコフレンドリーな未来のために 素材技術からのイノベーション エネルギーを創る･蓄える･変換する･伝える。 パワーエレクトロニクスのすべてのシーンで TDKの技術と製品が活躍しています。 省エネ･省資源、そして太陽光や風力などの自然エネルギーの利用は、持続可能な社会の Industrial & Infrastructure ための人類的な課題。TDKでは、フレキシブルなアモルファスシリコンフィルム太陽電池、 カ ラ フル な 色 素 増 感 太 陽 電 池 な ど 、太 陽 電 池 の 新 た な 技 術 領 域 を 開 拓 す る と と も に 、 アプリケーションの可能性を大きく広げました。また、TDKのネオジムマグネットは、 多極磁石型の風力発電機にも採用され、発電効率の向上と低騒音化に大いに威力を発揮 しています。 近年、次世代送電網であるスマートグリッドや、ITネットワークを活用した家庭におけ る省エネを推進するHEMS（ホームエネルギーマネジメントシステム）が注目されてい ます。この分野でもTDKは、交流を直流に変換するAC-DCパワーサプライ、直流を必要 な電圧に変換するDC-DCコンバータ、次世代照明であるLED照明用電源など、現代産業 社会を支える多種多様なパワーエレクトロニクス製品を提供しています。 フェライトやマグネット材料、電極用材料、機能性有機材料など、素材からの製品開発が TDKの持ち味。TDKの技術と製品は、FAや医療、鉄道などの分野にも活躍の場を広げて います。エコフレンドリーな未来をめざして、TDKはあくなき技術チャレンジを続けます。 MEDICAL INSTRUMENT 17 TDK COMPANY PROFILE TDK COMPANY PROFILE 18 ワールドワイドな4極体制で 推進されるR&D 日本、アジア、欧州、米国を結んだネットワークで、それぞれの地域と事業分野 の優位性を生かし、時代の最先端の要求に応えたR&D活動を展開しています。 携帯電話市場をリードするヨーロッパの E ur o p e HEV/EVやモバイル機器などに向けて、 開 発 拠 点 で は 、移 動 体 通 信 機 器 用 部 品･ Asia モジュールで世界トップレベルの開発技術 をもっています。 市場は高性能の電池を求めています。アジア 拠点では電極材料を中心とする開発を 研究成果とモノづくりの技術･ノウハウを Ja pa n 集約させた日本の研究開発では、世界の市 場トレンドと新規格などの情報をスピーディ 新しい通信規格の発信地であるアメリカ Ame r i ca の開発拠点では、無線アンテナの設計･開発･ 評価に強みを発揮し、きわめて微弱な電磁 進めるとともに、日本拠点と協力して磁性 に集め、時代を先取りした製品や新技術の 波を用いる通信機器の精密な評価･測定も 材料や誘電体材料の開発も行っています。 開発を推進。また、試作や量産化の検討も、 行っています。 日本、アジア、欧州、米国の4極体制で臨み、 お客様の多様なニーズに応えています。 分野 分野 ●高周波部品と誘電体・圧電体材料 ●SAW、センサ、コンデンサ、インダクタ 分野 ●電極材料 ●磁性材料や誘電体材料 ●フェライト、誘電体・圧電体、マグネット ●磁気ヘッド ●Blu-rayディスク ●次世代電子部品 ●新規材料の微細構造解析・元素分析 ●電源 分野 ●無線アンテナ ●磁気ヘッド ●スマートグリッド ●電源 R&Dを支える組織 グローバルなR&D体制は、TDKの成長 を支える原動力であり、お客様とともに 未来をクリエイトする技術拠点です。 ■デバイス開発センター TDKのコアテクノロジーと市場トレンドか ら重要となる領域などを追求探索しながら、 新規デバイスの開発を行っています。 19 TDK COMPANY PROFILE ■材料･プロセス技術開発センター 新 製 品 の 開 発 や 将 来 ト レン ド を 先 取 り し た要素技術の確立に向け、素材技術やプロ セス技術の深化に努めています。 ■SQ研究所 ■評価・解析センター 素材解析技術を全社横断的に強化・展開し 次 世 代 の 記 録 技 術 や 磁 性 技 術 と 製 品 へ の つつ、ロードマップにも反映させて技術課 応用展開を研究開発しています。 題の解決や新製品開発につなげます。 ■生産技術センター 製 品 事 業 を 支 える 生 産 技 術 と 生 産 設 備 を 開発し、さらなる高度化とグローバルな展 開を進めています。 TDK COMPANY PROFILE 20 素材からの製品開発はTDKの強み 夢 を具現化するTDKのコアテクノロジー 家電機器からIT機器、産業機器、社会インフラまで、 エレクトロニクスのさまざまな分野で TDKの電子部品･デバイスが活躍しています。 Materials Tec hnology 素材技術 TDKのテクノロジーの原点はフェライトです。日本オリジナルの磁性材料であるフェ ライトは1930年、東京工業大学の加藤与五郎博士と武井武博士によって発明されま した。TDKはこのフェライトの工業化を目的に、1935年に設立されました（当時の 素材技術はTDKの製品力の源泉です。原子レベルでの材料設計、原料粉末の微細･均一化、高度な成形技術、焼成技術による 社名は東京電気化学工業株式会社）。 結晶微細組織のコントロール。ナノテクノロジーも駆使した先進の素材技術が、独創的な電子部品･デバイスを生み出します。 TDKはこのフェライトを出発点に、さまざまな電子材料を開発。時代のニーズに即応 ■ した電子部品･デバイスを供給して、エレクトロニクスの発展に寄与しています。 材料設計技術 磁性材料や誘電体材料などの製造において、主原料の配合や微量添加 物によって、必要とする特性を実現する技術です。 IEEEマイルストーンに認定 ■ 微細構造制御技術 ナノメートルオーダーの粉末原料。コンデンサの誘電体として使われるチタ ン酸バリウム粒子（左）とLTO（データカートリッジ）の磁性粉（右）。 IEEEでは、社会や産業への貢献度の高い技術成果をIEEEマイルストーンとして表彰 して い ま す。2 0 0 9 年 、人 類 技 術 の 世 界 遺 産 と も い う べ き こ の 栄 え あ る I E E E マイル ス ト ーン に 、東 京 工 業 大 学 と T D K に よる「 フ ェ ラ イ ト の 発 明 と 工 業 化 」が 認 定 さ れ ました。日本では八木･宇田アンテナ、 クォーツ時計、 新幹線などに続く10番目の認定です。 デバイス トランス 電源 ■ 高周波部品 粉体制御技術 電子材料の高特性化を図るため、ナノメートルオーダーで原料粉末の微細 化や粒径の均一化、分散化などの先進技術が導入されています。 □ ネオジムマグネットの結晶粒子構造 記録メディア 「IEEEマイルストーン」の銘板 素材 電子部品 データストレージ フェライトコア 有機ELディスプレイ 10µm 誘電体材料 マグネット センサユニット 磁気ヘッド アクチュエータ 圧電体材料 21 TDK COMPANY PROFILE 太陽電池 半導体材料 インダクタ 二次電池 電極材料 センサ 電波暗室 有機材料 ノイズ対策部品 製造設備 10µm 結晶粒子の微細化・均一化により、磁石特性の向上を図ります。 ■ 焼成技術 電子セラミックス材料や磁石材料は、焼成工程で焼結体（多結晶体）と なります。温度や雰囲気（焼成炉の中の気体成分）によって微細構造が 変わるため、焼成工程は精密制御されます。 ■ 成形技術 フェライトコアやマグネットなどは、原料粉末にバインダ（結合材）を加えて成形 されます。小型・薄肉・複雑形状の成形には高度な技術が求められます。 TDK COMPANY PROFILE 22 Proc e ss Te c hnology Evaluation & Simulation Tec hnology プロセス技術 評価･シミュレーション技術 素材の特性を最大限に生かしたデザインを具現化する。これがTDKの誇るプロセス技術。厚膜プロセス技術は、チップコンデ TDKの蓄積技術に磨きをかけ、さらなる発展の推進力となっているのが評価･シミュレーション技術。素材の分析･解析から、 ンサやチップインダクタの驚異的な小型･薄型化を実現。また、HDD用ヘッドに代表される薄膜プロセス技術は、薄膜高周波 製品の構造、熱、電磁界などのシミュレーション解析、電波暗室を用いたノイズ測定とノイズ対策など、新製品の創出を 部品などにも応用展開しています。TDKのプロセス技術は、多種多様な先進ニーズに即応するキーテクノロジーです。 力強くバックアップしています。 ■ 厚膜プロセス技術 ■ 誘電体やフェライトのシートに、ペースト状の電極などを印刷して多層積層し ていく技術。積層セラミックコンデンサや積層インダクタの製法です。 巻線技術 ■ 蓄積ノウハウを生かした巻線の自動化により、高信頼性の製品が実現します。 評価・解析技術 微細構造の観察や元素分布の可視化などに、先進の分析機器やシミュレーション 技術が活躍しています。 □ 積層チップインダクタの構造 ■ 薄膜プロセス技術 ウェハ上に薄膜を形成し、エッチング処理などにより、電極、コイル、ヘッド 素子などを構築していく技術。HDD 用磁気ヘッドや薄膜電子部品などの 製造に利用されます。 ■ シミュレーション技術 回路が放出する熱の分布、ノイズの原因となる電磁界の分布などをコンピュータを 用いて可視化することで、設計の効率化やEMC対策などに役立てます。 HDD用磁気ヘッド □ DC-DCコンバータの 熱解析シミュレーション 電子顕微鏡による ヘッド拡大写真 □ 薄膜コモンモードフィルタの内部構造 □ チップコンデンサの厚膜積層技術 ■ EMC対策技術 外部ノイズの侵入から電子機器を守るとともに、電子機器自らが出すノイズを 抑制するための対策技術。コモンモードフィルタなどの各種 EMC 対策部品が 使われます。また、電子機器のノイズ測定・評価には電波暗室が用いられます。 □ コモンモードフィルタの 信号品質測定 誘電体層 電極 薄膜コモンモードフィルタ 電波暗室 チップ断面 電波吸収体 23 TDK COMPANY PROFILE TDK COMPANY PROFILE 24 CSR Produc tion Te c hnology 生産技術 すぐれた製品はすぐれた製造設備によってつくられます。TDKのモノづくりの特色と強みは、独自工法の開発とそれを 具現化した製造設備を内製していることです。蓄積技術･ノウハウを凝縮した製造設備は、高付加価値の製品を生み出す TDKの貴重な財産となっています。 設計 TDKグループのCSR 微細加工 金型加工 企業の継続的発展 TDKグループのCSRとは、 「 社是の実践と企業倫理の追求」です。これは、お客様、 社是の実践 創造によって文化、 産業に貢献する 取引先、従業員、株主・投資家、地域社会などのステークホルダーとコミュニケー 環 境 的 側 面 ションをとりながら、企業倫理綱領を基盤に、TDKの事業活動を通じてCSR 電源 製造設備 組立 活動を推進していくことを意味しています。 お客様 社是の実践を遂行することで企業価値を向上させ、その結果、 「 企業の継続的 検査 持続可能な社会実現 経 済 的 側 面 企業価値 の向上 社 会 的 側 面 CSR活動 従業員 TDKの事業活動 TDK企業倫理綱領 発展」と「持続可能な社会実現」に貢献していきます。 取引先 De v i c e & M odule Te c hno lo g y 地域社会 株主・投資家 デバイス＆モジュール技術 コーポレート・ガバナンス 各種電子部品を統合して、高機能・多機能の電子デバイスや小型モジュールを実現 す る 技 術 で す。回 路 技 術 や パ ッ ケ ー ジ ン グ 技 術 ほ か 、先 進 の I C 内 蔵 基 板 技 術 や MEMS技術なども活用されています。 ■ 回路技術 最適な部品選択、配線、放熱設計など、シミュ レーションを駆使した回路設計を推進します。 ■ IC内蔵基板 (SESub) 技術 基板の厚みの中に IC や部品、配線などを 埋め込んでモジュール化する技術です。 ■ 経営の健全性、遵法性、透明性を継続して確保 統治体制を構築しています。 装置技術 株主総会 していくため、次の効率的かつ規律のある企業 企業倫理・CSR委員会 企業倫理綱領の周知徹底 情報開示諮問委員会 重要開示書類の審議、 精査 IC の自動実装や半導体製造のニーズに応える先進 のFA 機器を提供しています。 1 取締役会 監査役会 会計監査人 監査役室 会長 取締役会を少人数構成（7名）にすること 報酬諮問委員会 取締役・執行役員報酬の諮問 により、迅速な経営の意思決定を図ると 指名諮問委員会 役員指名に関する諮問 社長 リスク管理委員会 経営会議 ともに、利害関係のない独立した社外取 ワンセグモジュール 基板型電源 ■ ■ パッケージング技術 締 役（ 3 名 ）を 招 聘 し 、経 営 の 監 督 機 能 を 強化します。また、取締役に対する株主の MEMS技術 信任機会を事業年度毎に確保するため、 チップ上にセンサやアクチュエータなどの微小 な機能デバイスを構築する、微細加工技術です。 部品のアセンブリ、接合、封止や構造設計、 形状設計で小型化・高性能化を図ります。 危機管理委員会 執行役員 経営監査部 内部監査部門 各事業部・グループ会社 取締役任期を1年としています。 2 執行役員制度の採用により、取締役会における経営の意思決定および、取締役の業務監督機能と業務執行機能を分離します。また、 執行役員は業務執行機能を担い取締役会の決定した事項を実行することにより、経営の意思決定に基づく業務執行を迅速に行います。 3 当社は、会社法に基づく監査役制度を採用するとともに、経営の監視機能を強化するため、利害関係のない独立した社外監査役 （5名中3名）を招聘しています。 フリップチップ実装機 25 TDK COMPANY PROFILE FOUPロードポート MEMS圧力センサ 4 5 取締役会の諮問機関として、企業倫理・CSR委員会、情報開示諮問委員会、報酬諮問委員会、指名諮問委員会を設置しています。 経営会議直属の組織として、リスク管理委員会、危機管理委員会を設置しています。 TDK COMPANY PROFILE 26 CSR 環境活動 お客様との関わり 温暖化対策 当社では、TDKグループ全体の環境方針として、 「 環境基本理念」と「環境方針」から TDKは品質保証の基本理念として、 「 お客様に感動品質の製品を継続して創造していく」を掲げています。感動品質とは、お客様の なる「TDK環境憲章」を制定し、持続可能な発展に寄与することを目指しています。 環境配慮型製品の 創出推進 排出物対策 TDK こ れ に 基 づ き 、具 体 的 な 活 動 の 基 本 計 画 と して「 T D K 環 境 活 動 2 0 1 5 」を 策 定 し 、 期待を常に上回る製品品質とサービスを意味しています。その基本理念を実現していくカギは、仕組みと人の質を向上させていくこと であると考え、以下のような活動を行っています。 環境活動 実践に努めています。 2015 環境リスク管理 対外環境活動 クリーンエネルギー時代に向けた製品群を提供 TDKでは、 「 製造時の省エネルギー」と「使用時の省エネルギー」に重点を置いた活動を行っています。 「 製造時の省エネルギー」では、主要 仕組みのQuality：品質保証の基幹、根幹となる仕組みをより優れたものへと改善するための活動。新製品開発ナビ、過去 トラブル事例のデータベースなど、ITを駆使した見える化、聞こえる化の水平展開により、品質不具合の未然防止活動を 強化しています。 人のQuality：全社品質保証責任者会議や社内報など、ベストプラクティス・品質活動紹介による品質啓発活動を通して、 開発、設計、製造、販売、物流などに携わる従業員の品質意識を醸成。同時に、品質に関する現場の声を反映させる活動も 推進しています。 設備について分科会活動を全社横断で実施し、本質改善を志向した省エネルギーの推進を図っています。また、 「 使用時の省エネルギー」 では、以下の4つをキーワードに製品開発を進めています。これらの取り組みを加速させ、環境配慮型製品を積極的に創出することで、 次世代の人々が安全で安心できる生活を送ることができるように、 社会に貢献していきます。 お客様の視点に立ち、電子部品の環境試験分野では日本国内初となる 創 ISO/IEC17025の試験所としての認定を受けたTDK信頼性センター 新エネルギーを 創造する 変 創出、提供に努めています。 色素増感 太陽電池 EDLC （電気二重層キャパシタ） 蓄 エネ 積層セラミック チップコンデンサ LED用電源 省 エネ 品質を実現して、製品品質No.1を実現すること 苦情情報、CS評価の3つの方法で DC-DCコンバータ 薄型TV用 共振トランス 目指すこと • 製品品質の観点から、お客様が期待されている以上の また、サプライヤー評価情報、製品 エネ 電気を効率よく 変換する 基本理念の実現 をはじめとして、信頼性、安全性を解析・評価し、環境に優しい製品の エネ フィルム 太陽電池 基本理念 お客様に感動品質の製品を継続して創造していく • 製品環境の観点から、環境配慮型製品を創出して、 法令規制物質起因の不具合を撲滅すること 「お客様満足度」を把握し、お客様 に満足していただけるTDK品質 仕組みの Qualit y を実現していきます。 人の Quality 信頼性センターでの活動紹介 蓄電する 高特性 ネオジム磁石 消費電力を 低減する 調達取引先との関わり 当社は、お取引先様と強固なパートナーシップを構築し、両社がともに高めあうwin-winの関係を維持することを目指し、購買理念 「グローバル・パートナーシップ購買」を掲げています。グローバル・パートナーシップ購買とは、日本およびアジア・アメリカ・ヨーロッパ に生産拠点を置いている当社が、スピーディな製品開発をするために、調達活動もグローバルで行っていくこと、そして、TDKが高品質な 環境配慮型製品の創出推進 製品でお客様満足を高めるためには、お取引先様との緊密なコラボレーションが不可欠なことを意味しています。この理念を具現化 環境配慮型製品の中でも環境負荷低減効果が高く、業界においても他をリードする製品を「ECO LOVE製品」、さらに「ECO LOVE製品」 するために、TDK購買方針を定め、購買活動を行っています。 の中でも効果が高く業界トップクラスの技術、機能、形状等を有する製品を「SUPER ECO LOVE製品」と認定し、当社ホームページで 公開しています。 TDKグループ 資材機能 企業情報 本社 契 ･取引基本契約書 ･覚書 約 ･納入保証書 ･グリーン調達基準書 書 ･支払方法通知書 ･その他 自社推奨のSUPER ECO LOVE製品 総合評価 スコア TDK WEB サーバー CSRチェックシート 事業部 お取引先様 取引先評価 お知らせ掲示板 連絡メール一斉送信 海外拠点 配付・受領管理（一般・汎用） 購買仕様書発行・承認管理 TDKグリーン調達基準書と取引先診断報告書 27 TDK COMPANY PROFILE TDK COMPANY PROFILE 28 CSR 従業員との関わり 地域社会との関わり 当社は、社是の実現のための最も重要な財産の一つとして、従業員 当 社 で は 、企 業 市 民 の 一 員 と して 社 会 と 共 生 す る こ と の 大 切 さ を 改 めて 認 識 し 、企 業 と して 社 会 に で き る 活 動 と は 何 か を 考 え 、 育成すべき人材像 をとらえています。 「 企業永遠の繁栄の源泉は人の育成にある」と 独 自 の 社 会 貢 献 活 動 を 推 進 して い ま す。 • 夢を持つ豊かな想像力と建設力を発揮する人材 いう人事の基本理念にのっとり、従業員一人ひとりが個人として • 勇気を持って問題を解決する 尊重され、それぞれの能力や可能性を自律的かつ最大限に伸ばす 理念 たくましい実行力を発揮する人材 「環境」と「仕組み」をつくることを目的として、さまざまな施策を 「創造によって文化、産業に貢献する」という社是に基づき、 企業市民の一員として社員一人一人が社会への高い意識を持ち様々な活動を行うことで、 健全で豊かな社会の発展に貢献します。 • 信頼を勝ち得る誠実と奉仕の精神に徹する人材 進めています。 自律型人材の育成（能力開発・育成プログラム） 社是「創造によって文化、産業に貢献する」の具現化には、組織を構成 の人材育成目標は、このような「自律型人材」の育成です。自律型人材 階層別研修 最適化でねばり、最後までやりきる人」と定義しています。 当社の能力開発・育成プログラムは、大きく4つに分かれています。若い 各種専門教育 に必要な専門性を身につけるための「各種専門教育」と「能力開発支援 制度」から構成されています。 ・主幹候補者育成研修 ・新任主査フォロー研修 ・主査候補者アセスメント研修 ・主事昇格者研修 ・中堅社員キャリアプラン研修 ・入社3年次研修 ・営業実習 ・専任指導者研修 ・新入社員研修 ・内定者教育 ・経験者採用研修 ・関連会社階層別研修 ・新造帛塾 ・革新型リーダー育成研修 ・創筍塾 ・IMD研修 ・異文化コミュニケーション研修 ・海外マネジメント研修 ・機能別研修 （開発・知財・ 品質・営業・資材・経理） ・海外赴任前研修 ・TDKモノづくり伝承塾 ・語学教育 ・留学制度 ・資格取得奨励制度 ・通信教育奨励制度 「学術・研究／教育」分野における取り組み 選抜リーダー研修 うちから段階的に自律的な仕事の進め方を身に付けることを目的と した、 「 階層別研修」と「選抜リーダー研修」、さらにプロフェッショナル 「学術・研究／教育」 「スポーツ／芸術・文化」 「 環境保全」 「 社会福祉・地域社会の活動」の4分野を選び、 TDKグループの様々な資源（社員、製品、資金、情報等）を活用し、 NPO／NGOなどとの連携も含め、積極的な活動をグローバルに行います。 TDK能力開発・育成プログラム一覧 する一人ひとりが自律して仕事を進めていくことが理想的です。当社 とは、 「 とことん自分の頭で考え、勇気を持ってチャレンジし、変化に 方針 能力開発支援制度 「スポーツ／芸術・文化」分野における取り組み 2010年４月1日現在 エレクトロニクス体験教室 （TDK歴史館／秋田県にかほ市） 株主・投資家との関わり 小学校での「キャリア・デー」に参加 （TDK Components U.S.A., Inc.） 「環境保全」分野における取り組み 世界一流の楽団員と学生の交流演奏 高校生への野球教室 （TDKアウトリーチミニコンサート） （TDK硬式野球部） 「社会福祉・地域社会の活動」分野における取り組み 当社はIR活動の目的を、誠実かつ公平な情報開示により、経営の委託者である株主に対する、受託者としての説明責任のみならず、 投資家・アナリスト等を含めたステークホルダーの皆様への説明責任を十分に果たし、長期的な信頼関係を構築すること、双方向 コミュニケーションを通じて信頼や評価を得ることにあると考えています。 この目的を不断に追求するために、当社は、必要とされる情報を継続的に提供するとともに、外部者の視点によるご意見を経営改善 に活用するためのIR活動を展開しています。 植林活動 （TDK （Thailand） Co., Ltd.） 「TDKブナの森」での植樹と追肥活動 （秋田地区各工場） 献血活動（Magnecomp Precision 無料給食施設でのボランティア活動 Technology Public Co.,Ltd.） （TDK U.S.A. Corporation） 世界陸上選手権大会 オリンピック、サッカーのワールドカップとならぶ世界3大スポーツ イベントと評される"世界陸上選手権大会"。TDKは、1983年にフィ ンランドのヘルシンキで開催された第1回大会より、オフィシャルパー トナーとなり、現在は男子ゼッケンスポンサーとして、協賛しています。 それは、記録へのあくなき挑戦や選手たちのフェアプレイ、公正な環 境で競い合う姿が、TDKの目指す経営理念に通じるからです。これま でに多数の世界記録が生まれ、男子100メートル、男子走幅跳など、 世 界 中 の 人 々 の 記 憶 に 焼 き つ く 名 シ ーン が 繰 り 広 げ ら れ ま し た 。 ホームページ 29 TDK COMPANY PROFILE アニュアルレビュー インベスターズガイド 株主通信 （TDK TODAY） TDKは2019年までオフィシャルパートナー契約を締結しています。 TDK COMPANY PROFILE 30 Global Network ますますグローバル化と多様化が進むお客様のビジネス活動に合わせた フレキシブルな研究開発・生産体制を目指して H ead w ay Te c h n o l og i es（ 米 国 ） T D K I n n o ov v etta t a（ （米 米国 国） 研究開発拠点 T DK RF S olutions（米 国） 生産拠点 TDK T TD DK R&D Corporati DK Corporation on on 研究開発・生産拠点 （米国・ミシガン） （米 （米国 : 研究開発拠点 拠点 点 TDK Ferrites Corporatio on on Ja pa n Americas （米国・オクラホマ） : フェライトマグ グネッ ット TDK RF Solutions Inc. （米国・テキサス） : EMCシステム TDK Components U.S.A., Inc. （米国・ジョージア） : コンデンサ Headway Technologies, Inc. （米国・カリフォルニア） : 磁気ヘッド TDK-Lambda Americas Inc. (米国・ニュージャージー)： 電源、 開発・生産拠点 TDK T TD DK Innoveta Inc. DK （米国・テキサス） : 電源開発 Crystal Technology, Inc. An EPCOS Company 秋 田 工 場（ 日 本 ） （米国・カリフォルニア） ：SAW部品 EPCOS do Brasil Ltda. E ur o p e （ブラジル） ：コンデンサ Asia 秋田県 鳥海工場：フェライトコア 新潟県 TDKラムダ株式会社（長岡テクニカル ルセンタ ンター） ン タ ター ー） ：電源、開発・生産拠点 長野県 千曲川テクノ工場：研究開発拠点、 稲倉工場：フェライトコア 秋田工場：各種電子材料 象潟工場：各種部品開発 テ ク ニ カ ル セ ン タ ー（ 日 本 ） TDK羽城株式会社：コンデンサ TDK由利本荘株式会社：電源、センサ BT B T Ma M Mag agnet-Technologie a g GmbH T D K X i am e n（ 中 国・ア モ イ ） 茨城県 TDKマイクロディバイス株式会社：有機EL Nemic-Lambda Ltd. 千葉県 成田工場：金属マグネット (イスラエル)：電源 甲府工場： ヘッド、薄膜 デバイス 、シリコンデバイス メディアテック株式会社： データストレージテープ 山形県 TDK庄内株式会社：コイル、トランス、電源 TDK-Lambda UK Ltd. (イギリス)：電源、 開発・生産拠点 山梨県 TDK羽後株式会社：コイル、高周波部品 （ドイ : フェライトマグネット （ドイ （ドイツ） EPCO S（ドイツ ） Blu-ray ディスク 浅間テクノ工場：磁気ヘッド TDK-MCC株式会社：コンデンサ 静岡県 静岡工場：フェライトマグネット 大分県 三隈川工場：ITOフィルム テクニカルセンター：研究開発拠点 EPCOS AG 浅 間 テ クノ 工 場 （ 日 本 ） (ドイツ)：コンデンサ、 インダクタ、 SAW部品、 フェライト Aktiv Sensor GmbH TDK Dalian Corporation （ドイツ） ：センサ （中国・大連） : コイル、 アイソレータ、 Ernst Herrmann Ingenieur AG & Co. KG An EPCOS Company 有機EL、誘電体フィルタ Qingdao TDK Electronics Co., Ltd. （ドイツ） ：センサ EPCO S（オーストリア） EPCOS Electronic Components S.A. S A E（ 中 国・香 港 ） （中国・蘇州） : コンデンサ、 電波吸収体 EPCOS OHG TDK Xiamen Co., Ltd. （オーストリア） ：セラミック部品、 SAW部品 （中国・アモイ） : フェライトコア、 EPCOS s.r.o. 電源トランス、 コイル、 センサ （チェコ） ：フェライト、 セラミック部品 SAE Magnetics (H.K.) Ltd. EPCOS Elektronikai Alkatrész Kft. （中国・香港） : 磁気ヘッド、 VCM組立 （ハンガリー） ：コンデンサ、 インダクタ Amperex Technology Ltd. Becromal S.p.A TDK- Lamb d a U K（イギリス） （イタリア） ：コンデンサ （中国・青島） : コイル TDK (Suzhou) Co., Ltd. （スペイン） ：コンデンサ EP CO S (中 国・珠 海 ) （中国・香港） ：ポリマーリチウム電池 TDK Korea Corporation （韓国） : コイル TDK Taiwan Corporation （台湾） : コンデンサ、 フェライトコア TDK (Thailand) Co., Ltd. （タイ） : オーディオテープ、 マグネット Magnecomp Precision Technology Public Co.,Ltd. （タイ） ：磁気ヘッド TDK (Malaysia) Sdn. Bhd. （マレーシア） : コイル、 コンデンサ TDK Philippines Corporation （フィリピン） : 磁気ヘッド Wuxi TDK-Lambda Electronics Co., Ltd. (中国・無錫)：電源 TDK-Lambda Malaysia Sdn. Bhd. (マレーシア)：電源 EPCOS Technology (Wuxi) Co., Ltd. （中国・無錫） ：SAW部品 Baoke Electronic (Wuxi) Co Ltd （中国・無錫） ：SAW部品 EPCOS (Anhui) Feida Electronics Co., Ltd （中国・安徽） ：コンデンサ EPCOS (Zhuhai) Co., Ltd. （中国・珠海） ：インダクタ EPCOS Pte Ltd （シンガポール） ：SAW部品 EPCOS India Private Ltd. （インド） ：コンデンサ、 フェライト EPCOS SDN. BHD. （マレーシア） ：保護部品 EPCOS (Xiaogan) Co., Ltd （中国・孝感） ：保護部品 EPCOS (Xiamen) Co., Ltd. （中国・アモイ） ：コンデンサ EPCOS (Zhuhai FTZ) Co., Ltd. （中国・珠海） ：コンデンサ （2010年10月1日現在） 31 TDK COMPANY PROFILE TDK COMPANY PROFILE 32 Corporate History 沿 革 TDK の歩 み 1935年 世界初のフェライトコア 1935年（昭和10年） フェライトコアの生産を目的とし、 東京市芝区田村町に東京電気化学工業株式会社を設立 1937年（昭和12年） 蒲田工場竣工、 フェライトコアの量産開始 1940年（昭和15年） 秋田県平沢町に平沢分工場新設 1951年（昭和26年） 平沢工場にてセラミックコンデンサの生産開始 1953年（昭和28年） 磁気録音テープ 「シンクロテープ」 発売 1955年（昭和30年） 円板形コンデンサ 「アルコン」 発売 1958年（昭和33年） ブラッセル万国博にてパラメトロン演算素子「パラミスタ」 がグランプリを獲得 1959年（昭和34年） ロサンゼルスに海外初の駐在員事務所開設 株式を東京証券取引所店頭市場に公開 1955年 円板形コンデンサ 「アルコン」 1958年 パラメトロン計算機用 メモリコア 1966年 国産初のカセットテープ シンクロカセット 1972年 ウィンチェスターヘッド 開発 1978年 AVILYN磁性材を採用した ビデオマスターテープ 1990年 市川テクニカルセンター 完成 1994年 中国・アモイに 現地法人設立 2005年 TDK歴史館設立 2009年 「IEEEマイルストーン」 の銘板 33 TDK COMPANY PROFILE 1960年（昭和35年） 千葉県市川市に八幡工場新設 1961年（昭和36年） 株式を東京証券取引所第一部へ上場 1965年（昭和40年） ニューヨークに現地法人設立 1966年（昭和41年） 「シンクロカセットテープ」 発売 1968年（昭和43年） 台湾に合弁会社設立 1969年（昭和44年） 長野県佐久市に千曲川工場新設 1970年（昭和45年） 秋田県仁賀保町に鳥海工場新設 静岡県相良町に静岡工場新設 1972年（昭和47年） ウィンチェスターヘッドを開発 デュッセルドルフに現地法人設立 1978年（昭和53年） 本社を東京都中央区日本橋1丁目13番1号に移転 VHS方式「スーパーアビリン・ビデオカセット」 発売 千葉県成田市に成田工場新設 1980年（昭和55年） アモルファス材料を使用した磁気ヘッド発売 1982年（昭和57年） 大分県日田市に三隈川工場新設 ニューヨーク証券取引所に上場 1983年（昭和58年） 社名をTDK株式会社（TDK Corporation）に変更 第1回世界陸上選手権大会 （ヘルシンキ） のオフィシャルサプライヤーとなる 1985年（昭和60年） 科学万博つくば'85にパビリオン出展 1986年（昭和61年） 磁気ヘッドメーカーSAE Magnetics （H.K.）Ltd.を買収 1989年（ 平 成 元 年 ） マレーシア、 ルクセンブルクに現地法人設立 1990年（ 平 成 2 年 ） 千葉県市川市にテクニカルセンター完成 1991年（ 平 成 3 年 ） タイに現地法人設立 1992年（ 平 成 4 年 ） 中国・大連に工場新設 有機色素膜使用追記型コンパクトディスクCD-R発売 1994年（ 平 成 6 年 ） 高密度記録MRヘッド発売 中国・アモイに現地法人設立 1995年（ 平 成 7 年 ） ハンガリーに工場新設 1997年（ 平 成 9 年 ） 三隈川工場がISO14001を取得 フィリピンに磁気ヘッド生産のため工場を建設 1998年（平成10年） TDKマレーシアが海外工場として初めてISO14001を取得 2000年（平成12年） 米国磁気ヘッドメーカーHeadway Technologies Inc.を買収 2001年（平成13年） 中国・蘇州市に積層チップコンデンサ製造販売会社を設立 米国に研究開発拠点TDK R&D Corporationを設置 2002年（平成14年） 社外取締役・執行役員制度を導入 TDKグループ国内拠点として、初めて三隈川工場がゼロエミッション達成 2003年（平成15年） 米国の通信装置用電源開発企業Innoveta Technologies社を買収 2004年（平成16年） レコーディングメディアメーカーとしては初めてBlu-ray Disc Foundersのメンバーに参画 2005年（平成17年） 香港のポリマーリチウム電池製造販売会社Amperex Technology Limited社を買収 英国のInvensys plcからラムダパワーグループ（電源事業） を買収 秋田県にかほ市にTDK歴史館設立 2006年（平成18年） 世界初ベアタイプBlu-ray Disc発売 2007年（平成19年） TDKブランド記録メディア販売事業を米国の記録メディア製造・販売メーカーImation Corp.社に譲渡 2008年（平成20年） ドイツの電子デバイスメーカーEPCOS社をTOBにより買収 2009年（平成21年） 会社分割により、TDK-EPC株式会社設立 「フェライトの発明とその工業化」が、IEEEマイルストーンに認定 C M Y K 2010-2011 TDK COMPANY PROFILE TDK株式会社 〒103 - 8272 東京都中央区日本橋1-13 -1 TEL: （03） 5201-7102 http://www.tdk.co.jp/ Cert no. SGS-COC-004380 ※このパンフレットは、森林認証紙およびVOC Freeインクを 使用しています。 PRINTED IN JAPAN AUGUST/2010 5K
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