NO 作品題名 作 品 解 説 4 つるにのって 小学6年生の元気な少女とも子

NO 作品題名
4 つるにのって
作 品 解 説
小学6年生の元気な少女とも子は,夏休みのある日,広島の原爆資料館を訪れました。
とも子は,平和公園で不思議な少女と出会いました。彼女の名前はサダコ。そしてサダコ
の案内で,とも子の不思議な冒険が始まります。
5 夏服の少女たち
旧広島県立第一高等女学校一年生220人は学徒動員で市外の建物取り壊し作業に
従事中被爆,全員が亡くなりました。この一年生が入学した昭和20年の日本は敗戦目
前で物資が極端に不足していました。せっかくあこがれの女学校に入学したものの制服
も手に入りません。少女たちは母親たちのお古をほどいて夏用の制服を縫うことにしまし
た。そしてようやく完成した夏服を着た喜びもつかの間,少女たちは8月6日を迎えます。
ヒロシマに一番電車が
6
走った
かけがえのない家族や友を一瞬にして奪い,豊かな街を廃墟に変えてしまった原爆。こ
の死の洗礼を受けた広島の街に,被爆からわずか3日後,路面電車が走り出した。傷つ
きながらも,必死に生きようとする人々を乗せ,少女車掌の心にも,いつしか生きる気力
が芽生え始めていく。
13 うしろの正面だあれ
中根かよ子の家は,5代続いた釣竿づくりの「竿忠」。家族は職人気質で江戸っ子の父
ちゃん,優しくて働き者の母ちゃん,妹思いの兄3人,それにおばあちゃんの計7人の大
家族。暖かな愛情に包まれて,かよ子は明るく育っていきます。昭和16年12月8日,日
本は太平洋戦争に突入。町には出征兵士を見送る光景が見られ始めます。昭和19年6
月,B29爆撃機の来襲が頻繁になり,かよ子はたった一人で沼津のおばの所へ縁故疎
開をすることになります。そして,昭和20年3月10日未明―。沼津で箱根の山ごしに
真っ赤に燃える東京の空をみるかよ子は,必死に家族の無事を祈るのですが・・・・・。
ゲンの父親は,戦争反対を叫びつづけるために軍部ににつかまり,拷問や弾圧に耐えな
がら戦争反対を叫びつづける。そのためゲン一家は非国民呼ばわりされつづけるが,み
んなで力をあわせ明るく楽しい家庭をつくっている。そんな明るい家庭も,1945年8月6
14 はだしのゲン
日の原爆投下によって,一瞬に破壊してしまう。父,姉,弟は家の下敷で死んでしまう。
残された母とゲンは,廃墟のヒロシマで,死んだ父,姉,弟の分まで生きようと誓う。原爆
によって受けた苦しみに負けることなく,力強く生きる姿が,子供たちに平和の尊さを訴え
つづける。
小学校4年生に成長をしたゲンを中心に,原爆孤児たちが,廃墟の広島で明るく生きて
いく姿を描いています。エンコウの政,ドングリ,カッチン,ムスビ,そしてケロイドの少女
15 はだしのゲン2
勝子。それぞれが悲しみと苦しみをのりこえて,健気に生き抜いている姿が観る人の心
をゆさぶり,感動を呼びおこします。
被爆直後の広島に,放射能をたっぷり含んだ黒い雨が降り注いだ。その死の灰の影響
16 黒い雨にうたれて
は二世,三世にまで及び,今日なお死の影を生き証人たちの背後に投げかけている。
1945年8月6日、広島に原爆が投下され、6歳の誕生日を迎えたひろ子ちゃんも死ん
21 おこりじぞう
だ。わらいじぞうは、その日からおこりじぞうになった。
犠牲になったのは,人間ばかりではありません。命ある生きものすべてが犠牲になりま
25 ながさきの子うま
した。その中には,母さん馬と幼い子うまもいました。長崎のかわいい子うまを主人公
に,他の動物たちのユニークなキャラクターも加わり,平和の生命の尊さを描く。
このお話は,本当にあったエピソードをもとに作られました。戦争が激しくなった昭和18
年,爆撃のために動物園の動物が町へ逃げ出したら危険だということで,多くの動物たち
28 象のいない動物園
が次々に殺されました。この映画はその時のかなしい出来事と,戦争が終わり,焼け跡
の中でけなげに生きる子どもたちの“象を見たい”という熱意が,ついにはインドの首相
や政府を動かし,象を呼びよせるまでを描いています。
7人の息子を戦場に送った母親の、子を思う親の愛を感動的に描き、戦争の悲劇・平和の
31 おかあさんの木
尊さを訴えた映画です。
なっちゃんの赤いてぶく 原爆の光に焼かれた、なっちゃんは長い歳月をかけ、少女のまま、一児の母となった親
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ろ
友としちゃんと再会します・・・・。
原爆資料館の三輪車は三歳の伸ちゃんがたのしい夢をえがいてのっていたのです。戦
しんちゃんのさんりん
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争で食べるものが無いときですから、三輪車はこどもにとっては宝物でした。伸ちゃんは
しゃ
どんな夢をえがいていたのでしょうか。
大人たちは戦争のための訓練に明け暮れているけれど、それは子どもたちには関係の
34 太陽をなくした日
無いこと。極々ありふれた子どもたちの日常が繰り返されてきた。そして、原爆が投下さ
れた朝も・・・。何も無ければ同じような時間が繰り返されるはずだった。
戦 争 ― 子どもたち 空襲による破壊の犠牲となった子どもたちに焦点を当て、戦争と核狂乱の時代を警鐘す
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の遺言 ―
る作品。
子供の頃戦場をさまよった人々の証言をもとに沖縄戦の実態を子供に的を絞って描いて
戦場ぬ童(いくさばぬわ
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います。この映画は,戦争とはどんなものだったかを戦争を知らない世代に知らせたい,
らび)
そして二度と戦争をおこしてはならないと訴えています。