2015 年版 フィリピンにおける問題点と要望 1/9 貿易・投資円滑化

2015 年版
フィリピンにおける問題点と要望 1/9
フィリピンにおける問題点と要望
区分
1 外資参入規制
意見元
No 問題点
日機輸
(1) 企業設立のフィリピ ・企業の発起人・取締役・Corporate Secretary について以下の条件が規定さ ・発起人および取締役に関するフィリピン居 ・Corporation Code of the
Philippines
ン居住者・フィリピ れているため、フィリピンに初めて企業を設立するなど伝手がない場合に候補 住者の要件を緩和していただきたい。
ン人要件
者を選定するのが困難である。
・Corporate Secretary をフィリピン居住者 -- 発起人:Sec 10.
−発起人・取締役:過半数がフィリピン居住者
かつフィリピン人のみとする要件を緩和し -- 取締役:Sec. 23.
-- Corporate Secretary:
−Corporate Secretary:フィリピン居住者かつフィリピン人
て頂きたい。
Sec. 25.
(対応)
・フィリピン会社法により、現地法人の取締役の人数は 5 人以上 15 以下と定められており、その過半数がフィリピン居住者であることが求められている。
日商
(2) 土地所有権・水利 ・土地所有権、水利権の獲得にはローカル企業が 60%以上出資する必要があ ・左記の条件の緩和、又は改定。
権取得の外資企業 り、新規投資の障害となる可能性がある。
出資比率要件
(対応)
・外資企業は 40%を出資限度とする土地所有会社を設立して、現地製造子会社に土地をリースすることが可能。
問題点内容
要望
準拠法
・第 9 次ネガティブリスト
5 部品産業政策上 日商
の規則
(1) 小規模メーカーに ・2015 年の AEC 統合に向け、現在政府が自動車産業政策を策定中。小規模生 ・生産規模で優遇差が出ない様な政策の
不利な新自動車政 産メーカーに不利な内容になる可能性がある。
立案を望む。
策策定の懸念
(対応)
・2015 年 12 月 19 日、フィリピン政府貿易産業省と投資委員会(BOI)は、包括的自動車産業再生プログラム(CARS Program)の施行細則を発表。自動
車メーカーに求められる最低限資格は、①国際的知名度のある自動車メーカー/ブランド所有者および、またはそれらの企業と共同で事業活動を行う、
国内で認定されたライセンス取得済み製造メーカー。②国際的な実績があり、国際的に認知されたブランドで、アジア、欧州、および、または、北米で、か
なりの市場占有率を有する。③多国籍で企業活動を行っており、研究開発、製造、マーケティング、アフターサービスを、アジア、欧州、および、または、
北米で行っている。(2016 年 1 月 15 日付け MUTB)
6 外資優遇策の縮 日商
小
(1) スービック自由貿 ・本来ここスービック自由貿易港内に於いては、米海軍基地からの返還後、法人 ・フィリピン日本人商工会議所、ビジネス環 ・基地転換法(共和国法第
易港内での土地課 所得税 5%を納めればその他如何なる税金も免除すると謳い、長年外国からの 境委員会の議題としても取りあげて頂き、 7227 号)『法人所得税 5%
税
投資を呼び込み経済特区として拡張してきたが、2011 年 10 月よりスービック港 比国政府機関との話し合いによる譲歩を を除き、如何なる国税、地
湾都市開発庁(SBMA)は、ゾーン内に進出している企業に対して㎡面積あたり 期待するが議論が続いている。
方税も免除する』
約 2∼4 ペソ:日本円で 5∼10 円)の共益費を支払う事を義務付けるようになっ ・2014 年 11 月 SBMA 側は支払い拒否の (Republic Act No. 7227
た。名目上共益費はゾーン内の道路整備や森林管理のためと説明があった
企業には操業許可を停止すると打ち出し & R.A. No. 9400,
が、事実上はスービック空港の事実上閉鎖、円借款によるコンテナヤードの活 強制執行した。これを受けて企業側は協 Amending R.A. No.
用に失敗した事による赤字の補填であることは明白である。これでは固定資産 議の上やむなく延滞分を含め支払いに同 7227)
税を徴収されているのと同じと現在も日系企業が集団訴訟中。
意した(裁判に勝訴すれば返却する事を
条件とした)。
(2) 優遇税制の縮小見 ・PEZA(フィリピン経済特別区)企業及び新規進出企業への優遇税制の見直し ・既存制度の維持。
直しの懸念
議論が再燃しており、免税期間の廃止・軽減期間の延長が検討されている。
日機輸
7 外資法運用手続 日商
(1) 建設業のライセンス ・BOI(投資委員会)では建設業は 100%外資で参入可能となっているが、外資 ・外資 100%でも建設業に参入できるように
取得における外資 40%以上では PCAB ライセンス(建設業許可)が発行されない。
比政府に申し入れをしてほしい。
マジョリティー規制
の恣意的実施
・PCAB の内部ルール
PCAB:Philippine
Contractors Association
Board/フィリピン建設業協
会
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区分
意見元
9 輸出入規制・関 日鉄連
税・通関規制
日鉄連
日鉄連
日鉄連
日機輸
日機輸
JEITA
日機輸
No 問題点
問題点内容
フィリピンにおける問題点と要望 2/9
要望
準拠法
(1) 輸入制限
・ある種の商品は、公衆衛生と安全、国家保全、国際規約ないしは地場産業の育
成等の理由により、輸入の規制もしくは禁止を受ける。
−規制対象品目は事前に政府機関の輸入許可を受ける必要あり。
−禁止品目はいかなる状況においても輸入できない。
(2) セーフガード関税 ・2009 年 9 月 30 日、山形鋼およびその他の形鋼セーフガード関税を賦課。
・調査措置の撤廃。
賦課
2012 年 3 月 10 日、現地ミルの SG 措置延長申請を受けて再調査の結果、3 ・調査の中止、日本製鋼材の適用除外。
年間の賦課延長(∼2015 年 3 月)を決定。
2013 年 10 月 8 日、フィリピン貿易産業省(DTI)が国内主要 2 紙に亜鉛めっき
鋼板およびカラー鋼板に対するセーフガード調査開始を公告。
(3) LC 輸入制度
・鉄鋼製品に関し、フィリピンでは原則 L/C による輸入で、輸入者は L/C 開設時 ・制度の撤廃。
銀行に対し、
①L/C 開設申請書及び Import Declaration Form を提出。
②L/C 開設用 Deposit 支払(輸入者の信用度により Deposit 金額は変わる)。
③関税仮支払(成約金額ベース。L/C 開設時の仮為替レート使用)。
(対応)
・2009 年 7 月 2 日、フィリピン関税局は、Safeguard Measure Act として知られる R.A.8800 に基づいて、日本を含む 33 カ国の山形鋼(steel angle
bars)に対する最終確定セーフガード税を発表した。
(4) 船積前検査義務 ・2010 年 1 月 4 日、行政命令(AO243-A)発効。コンテナ以外の貨物(Bulk,
・制度の撤廃。
・大統領令 AO243-A 号
(Administration Order
Break-bulk cargo)には出港地での船積み検査を行わなければならない。
(AO) 243-A)
2010 年 5 月 12 日、税関令公布。検査を受けていない貨物は揚げ地検査を行
う等のハイリスク積荷に関する規程が盛り込まれ、運用が厳格化された。
・税関令(CMO18-2010)
・バルク船でのフィリピン向け輸出には、輸出国側で船積前出荷検査が義務付け ・船積前出荷検査を撤廃するか船積前出
られているが、検査費用が高く(1 インボイス当たり 60,000 円)、検査準備に時間 荷検査方法の見直しを要望。
を要する為(約 1 週間のリードタイム)、バルク船が利用しにくい環境。結果、コン
テナ船出荷を余儀なくされ、物流コスト増が発生。
(対応)
・2010 年 5 月 12 日、バラ積み貨物、ブレーク・バルク貨物の船積み前検査を実施する関税局通達 No.2000-18 が公布され、即日発効した。
・2010 年 1 月 4 日、フィリピン入港貨物より Bulk 貨物、Break-bulk 貨物に対して船積地での指定業者による数量、品目などの船積前検査が義務付け
られた。
(5) 過度に詳細にわた ・税関に求められる通関書類が多く(PICCS, PMPIN, SQI, MSDS)、インク成分 ・通関書類の内容の適正化、分量の適正
る通関用書類の要 など機密データの開示が必要となっている。この傾向は消耗品の Air 出荷時に 化。
求
見られる(通常の Ocean 出荷時には提出を求められていない)。弊社として通
常外部提出できるレベルに対してフィリピン税関の求める書類、データは技術
内容が高度すぎる。
(6) 新たな輸入手続の ・光学メディアや OS の入ったストレージ機器輸入に際して、OMB Permit 取得 ・新たな手続きを導入する場合でも、納期
導入
が必要となり、輸入手続きに時間を要するようになり、急ぎの商談に影響してい に影響しないよう配慮をお願いしたい。
る。
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区分
意見元
No 問題点
日商
(7) トラック・バン通行 ・マニラ市内の渋滞は今始まった事ではないが、2014 年 2 月に打開策としてマニ ・政府側は経済産業界と協議した上で対策 ・Metropolitan Manila
規制による輸出入 ラ市はトラックの通行規制を打ち出した。朝 5 時∼夜 9 時までマニラ市内にはト を講じる必要がある。フィリピンにはバタン Council Special
貨物の遅延・輸送 ラックを通行させないというもの。しかしながらマニラ市内にはフィリピン最大の港 ガス、スービック両港があり、今のマニラ集 TRAFFIC Committee
価格上昇
であるマニラ北港、南港を保有しており、明らかに政策ミス。これにより、マニラ 中型から郊外へシフトさせる支援をしてほ Resolution No.10 Series
両港にはコンテナが滞積し、オペレーションにも重篤な影響が生じた。政府側も しい(港湾手数料引き下げ等)。結果的に of 2014
関税が激減するばかりでなく、輸出入産業界、トラック協会からの強い圧力もあ 上記の両港の稼働率は上昇したがそれは
り、9 月に規制解除を余儀なくされたが、オペレーションは今も正常に回復には 単に混雑でマニラ港が使えない為やもう
到っておらず、船の遅延が常態化している。そもそも渋滞の原因を作っているの 得ずであって、計画的に行なわれたもの
は、多すぎる長距離バスやジブニー、トライシクル(サイドカー付バイク)などが原 ではない。
因なのだが、これに規制をすると一般市民からの批判は避けられないので政府
も手を付ける事ができない状態。2016 年の大統領選を睨んだエストラダ元大統
領(現マニラ市長)のパフォーマンスではないかとも一部報道された。
・マニラ市によるトラック通行禁止令(大型車両の昼間走行を全面禁止)に伴い部 ・マニラ港一港への集中を避ける政策運営
材の納入・製品出荷が大幅に遅れ多大な影響をもたらし、トラック通行規制が解 が不可欠で、代替港であるバタンガス港・
除された現在でも、物流の 6 割が遅滞となっており、航空便による航空運賃とい スービック港の有効利用を促進する加速
うコストアップという深刻な状況下にある。
するとともに、処理能力の乏しい両港のイ
ンフラ整備を検討頂きたい。
・昨年度マニラエリアトラック通行規制が引き金となって発生したマニラ港湾内貨 ・早急な港湾内混雑・遅延解消。
物停滞が、引き続き本船入出港・輸出入業務の遅延を引き起こしている。
日機輸
日機輸
問題点内容
要望
10自由貿易地域・ 日商
経済特区での活
動規制
(1) 管轄省庁の異なる ・フィリピンには関係省庁の異なる複数の Free Port Zone がある。Clark は
12為替管理
JEITA
日機輸
(1) 同一グループ企業 ・現地通貨ペソ関連の為替取引については実需取引に限定されていることから、 ・為替取引の自由化。
間為替取引の困難 同一グループのシンガポール金融会社とのペソ関連為替取引が不可能である。
JMAA
(2) 急激な為替変動
日鉄連
(1) 付加価値税の煩
雑・過重負担
14税制
フィリピンにおける問題点と要望 3/9
準拠法
・管轄省庁の異なる Free Prot Zone 間で ・Clark Free Port Law
フリートレードゾー BCDA に属し、弊社が取引しているほぼ全ての取引先は PEZA に属しており、 の、煩雑な書類申請の簡素化と手続き費 ・所管官庁:Bases
Conversion
ン間での手続の煩 管轄省庁が異なっている。この管轄省庁の異なる Free Port Zone 間では、煩 用の撤廃。
Development Authority
雑
雑な書類申請と手続き費用負担が有り、Zone 出入り時の通関に約 1 日ずつ要
( BCDA )Department of
し、物流の妨げになっている。現地調達のリードタイム、煩雑な書類申請と手続
Trade's Industry ( DTI )
き費用負担を簡素化または撤廃を要望する。
・BSP 為替制度
・BSP(中央銀行)
・円建てでの直貿で、海外販売店は為替差益を得ているが、値上げの交渉は困 ・為替の安定、変動幅が 6 ヶ月で数%以内。
難。現地通貨建てでの海外子会社との親子間取引で、現在円安効果で特別価
格にて販売が可能だが、利薄の取引が多く、将来取引が続いて円高に振れた時
にたやすく損失が出てしまうほどの変動幅。
・入荷時、VAT12%支払(Invoice Amount ベース)。
・制度の撤廃。
支払時期:貨物入着時(Invoice Amount を入着時の為替レートで PESO に換
算、その 12%を PESO ベースで支払う)。
関税の精算(Invoice Amount/SGS'S Clean Report of Finding 上の Home
Consumption Value/輸出国における実際の Home Consumption Value〔税
関は主要国の価格リストを所有〕の内、一番高いものをベースとして再度関税を
計算、また入荷時の為替レートをファイナルとして再計算し差額を精算する)。
(対応)
・2005 年 11 月、付加価値税を 10%から 12%に引き上げ、仕入税額控除の限度額設定を含む新付加価値税法が施行された。
・2006 年 2 月 1 日から付加価値税率が 10%から 12%に引き上げられた。
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区分
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意見元
No 問題点
JEITA
日機輸
日機輸
(2) 付加価値税の還付 ・VAT が免除されている PEZA 企業が一旦仮払いした VAT の還付が滞ってお ・VAT 還付の為の適切な財政確保と税務 ・フィリピン内国歳入法
National Internal
遅延・未還付
り、いつ還付されるか目処が立たない。
当局の審査迅速化。
・VAT(付加価値税)につき、還付ポジションになっていても、円滑な還付がなされ ・円滑な還付は付加価値税を導入する場合 Revenue Code Sec.112
ない。商工会議所、日本大使館を通じて、政府に対して、頻繁に要望を出して の基本であるので、それが運用できないの ・RMC-54-2014
は著しく、商取引に悪影響を与えること、
いる。
理解させてほしい。
・VAT 還付に関しては従来より、円滑な還付がなされない等の問題が指摘されて ・日本人商工会、日本大使館、他各国商工
いるが、昨年 BIR が通達を出し、還付申請後 120 以内に承認されないものは 会の反発を真摯に受け止め、同通達は廃
自動的に却下とみなす、却下後 30 日以内に税務裁判所に提訴しない不還付 止すべき。
確定、しかも現在協議中の案件にも遡及適用することから還付申請後 150 日超
の案件は自動的に不還付確定となる。
・VAT の還付が滞っている。昨年、施行された規則:RMC54-2014 により、
・すでに大臣レベルでの交渉になっている
①BIR(税務当局)は還付請求から 120 日以内に還付を行うかどうかを決定。 が、引き続き比政府に同規則の撤廃を協
②120 日を経て還付決定がない場合、自動的に否認とみなす。
力に申し入れをしてほしい。
③否認後 30 日以内に税務裁判に訴えなければ VAT の請求権を失う。
④還付請求から 120 日以内の税務裁判所への控訴はできない。
⑤過去にさかのぼって適用される。
・VAT(付加価値税)につき、還付ポジションになっていても、円滑な還付がなされ ・VAT 還付の為の適切な財政確保と税務
ない。
当局の審査迅速化。
日機輸
日商
JEITA
日機輸
問題点内容
要望
準拠法
(対応)
・1988 年、VAT 法施行。
・0%VAT 企業(VAT 取引として 0%課税取引が適用される企業)の VAT 還付請求に対して、財政難から還付の遅延が著しく、また現金還付に代えて国
税支払いに充当可能な税額控除証明の発行を受けるケースが多いという。
・2005 年 11 月施行の新付加価値税法により、仕入税額控除の限度額設定(受取 VAT から控除できる支払 VAT 額は受取 VAT 額の 70%を限度とする)
規定が設けられた。これにより企業は、アウトプット VAT の 70%を超過したインプット VAT を翌四半期以降に繰り越すことが義務付けられた。
・2006 年 9 月に在米比商工会議所が発表した調査結果で付加価値税の還付の問題を最も負担となる 3 つの手続きの一つとして挙げている。
・2006 年 12 月 13 日、インプット VAT の 70%上限を撤廃する共和国法第 9361 号が発効した。これにより企業は、原材料からのインプット VAT の 100%
を同一課税期間の販売時のアウトプット VAT に転嫁することができ、収支の整合性を調整することが可能となる。
・日比経済連携協定で設置されたビジネス環境整備委員会でフィリピンの VAT 還付遅延問題が取り上げられており、フィリピン内国歳入庁(BIR)は、それ
ぞれの還付請求状況を確認の上、日本大使館に情報提供し、還付促進に努めているという。(2010 年 5 月 20 日付 JETRO 通商弘報)
・2007 年まで免税で原材料を輸入できた BOI 登録企業のプラスチック原材料のコンパウンドが、2008 年から全て課税となった。再輸出申請により VAT
の還付を受けることが可能であるが、煩雑な還付手続きにより還付遅延が慢性化している。
・2011 年 7 月、付加価値税の還付証明書(TCC)の第三者への譲渡が禁止された。
・2012 年 7 月 2 日、付加価値税(VAT)の還付証明書(TCC)の割引に関するガイドラインが公表された。
・2013 年 3 月 28 日、日比 EPA の第 4 回ビジネス環境整備小委員会を開催し、VAT 還付問題について議論が行われた。
JEITA
日機輸
(3) 恣意的な税務調
査・追徴課税
・多大な書類の提出、一方的で論理性のない追徴連絡等、毎回多大な時間と費 ・税務当局の体制、調査のあり方を含めた
用を費やされる。挙証責任は全て納税者側にあり、税務調査のあり方に課題。 本質的な改革。
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フィリピンにおける問題点と要望 5/9
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No 問題点
JEITA
日機輸
(4) 租税条約の使用料 ・日比租税条約に基づく日本への支払(ライセンスや SE サービス料)に対してか ・在日フィリピン領事により要求される証明
限度税率適用手続 けられる源泉税が租税条約で決まっているにも関わらず、BIR は在日フィリピン 書の撤廃。
の煩雑・遅延
大使館の証明書(正規に署名)を要件とする合意書を含む書類を提出すること ・契約の改訂のために、在日フィリピン領事
を源泉企業に依然として求めている。同様にかかる証明が契約のすべての改 により、他の証明書を要求されることなし
訂において要求される。書類の提出ができない場合、租税条約の税率は適用 に新たな合意書を提出するのみとするこ
されず、30%の税率が適用される。
と。
・申請手続きの簡素化、迅速化。
・日比租税条約に基づく使用料等に対する源泉徴収税率減免適用申請に日本 ・申請手続きの簡素化、迅速化。
側も含め複雑な手続きと時間がかかる。また、申請しても正式認可取得に 1 年
以上かかる。
JEITA
日機輸
電線工
日機輸
日機輸
問題点内容
要望
準拠法
・日比租税条約
・軽減税率を適用する配当、
ロイヤルティなどの送金の
15 日前までに事前申請す
るように指示した 2010 年通
達を厳格に適用する通達
(2010 年 BIR 通達)
・出資者変更手続きおよびロイヤルティの支払手続きにおいて、事前確認では要 ・必要書類の明確化。
求されていない書類および領事査証の追加取得要請による手続き、支払遅延
が起こる。
(対応)
・2010 年 8 月 25 日に公布された租税条約の適用申請手続きを定める内国歳入庁(BIR)Revenue Memorandum Order:RMO72-2010)によって申請
書の様式や添付すべき書類が改定された。適用申請書の様式が、所得の区分に従い、8 種類(事業、運輸、利子、配当、ロイヤルティー、キャピタルゲイ
ン、役務提供、その他)に分割され、添付書類が、所得区分に応じて新たに定められ、必要書類(本国居住証明書、所得受領企業の定款(領事認証が
必要)、申請委任状、所得獲得企業のフィリピン国内事業活動証明書、BIR との係争案件無存在宣誓供述書、等)が増加した。
(5) 租税条約の優遇税 ・租税条約に基づく優遇税率を適用する際に煩雑な事前申請を要求され、これ ・現行手続きの簡素化・迅速化。
・日比租税条約
率適用申請手続の を怠ると還付すら否定される。2013 年 8 月に事前申請を定めた RMO-1-2000 ・2013/8 の最高裁判例を踏まえた
・RMO-1-2000
違憲判決の法規則 の手続き違反は租税条約の恩典を剥奪しえない旨の最高裁判例が出たにも係 RMO-1-2000 の改正。
改正不備
らず、BIR は改正の通達を出していない。
(6) 再生可能エネルギ ・再生可能エネルギー法の規定により、再生エネルギーによる発電プロジェクトに ・輸入者ではなく、エンドユーザー、最終顧 ・再生可能エネルギー法
ー案件における
ついては様々な免税措置が取られている。機器の輸入に掛かる VAT もそのひ 客が誰かという観点から VAT 免税を行っ (RE Law)
VAT 免税の適用対 とつであるが、これはあくまでもエンドユーザー(客先)が輸入者でなければ適用 てもらいたい。
象の不適正
されず、言い換えればファーストレイヤーのみに適用される免税システムであ
り、EPC 契約の場合、契約者が輸入者になると VAT 免税が受けられず、結果
的にトータルコストが高くなる。また契約者がフィリピンの会社で有る場合も同様
に、VAT 免税が受けられないため、契約フォーメーションに制限がでる。従っ
て、契約者にとってはフィリピンでは再生可能エネルギー案件に参加しづらい
状況となっている。
(7) 移転価格税制にお ・特に移転価格税制においては、各国間のルールがまちまちで、見解が分かれ ・世界標準の移転価格税制(ガイドラインな
ける二重課税リスク ることもあり、当社グループとして二重課税リスクを抱えている。
ど)の法整備。
・事前確認制度の充実。
(8) 香港への配当金送 ・フィリピンの親会社は香港の会社であり、フィリピンにおける配当金の支払先も ・香港、フィリピン間での租税条約の締結に ・香港、フィリピン租税条約
日商
金への高率の源泉 香港となる。送金時にかかる源泉税は、租税条約が整備されておらず、配当額 よる源泉税率の低減。
税
の 30%と高い税率となっている。
自動部品 (9) 短い控除可能期間 ・繰越欠損の控除可能期間が 3 年しかない。
・少なくとも 10 年程度はほしい。
・REPUBLIC ACT NO.
8424
・TAX REFORM ACT OF
1997 第 34 条(D)(3)項
日商
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年版
フィリピンにおける問題点と要望 6/9
区分
意見元
No 問題点
16雇用
JEITA
(1) ビザ更新手続きの ・経済区庁(PEZA)の VISA(47(A)2)の更新に 23 稼動日(1 ヶ月超)掛かってい ・2 週間程度での更新手続き完了をお願い ・The Philippine
Immigration Act of
遅延
る。急な出張などが入った場合に国外へ出国できないケースが有り得る。
したい。
1940, Commonwealth
Act No.613; Article 47
(2) 有期雇用の限定 ・季節性、臨時性ある仕事のみ有期雇用が認められている。
・柔軟な要員調整が保証される制度を確立
してほしい。
日機輸
17知的財産制度運 日機輸
用
日機輸
日機輸
問題点内容
要望
準拠法
(1) 出願人による対応 ・フィリピンでは、特許出願から審査までに平均 5∼6 年かかっている。権利付与 ・マレーシア、シンガポールでは、対応外国 ・フィリピン知的財産規則
外国出願に関する の迅速化のために、出願人が自発的に対応外国出願に関する資料を提出でき の登録クレームを提出することで、審査を 612
自発的資料提出規 ることが望ましいが、現在そのような規定にはなっていない。
迅速化する修正実体審査制度(MSE 制
定の不備
フィリピン知的財産規則には、局長の求めに応じて対応外国出願に関する資料 度)が採用されている。また、ベトナム、タ
を提出しなければいけないと規定されている。
イでも法令では規定されていないが、実質
的に MSE 制度が運用されている。権利付
与の迅速化、安定した権利取得のために
も、フィリピンでも MSE 制度の採用を検討
してほしい。
(2) 拒絶査定時に分割 ・規則 611 には、出願人は、特許出願が取り下げられる、放棄される又は特許付 ・拒絶査定時に分割出願できるようにしてほ ・フィリピン知的財産規則
611
出願不可
与される前に係属出願について分割出願を行うことができると記載されており、 しい。
拒絶査定時は、審判請求しなければ出願人は分割出願することができない。そ
のため出願人が意図する請求項で特許を取得する機会が少ない。
(3) 特異な図面余白の ・図面余白がフィリピン特有の書式があり、他国とは別に図面を用意する必要が ・他国と図面の書式をあわせるようにしてほ ・フィリピン知的財産規則
414.3
書式
ある。
しい。
19工業規格、基準 日鉄連
安全認証
(1) PNS 強制規格
21土地所有制限
(1) 外資企業の土地所 ・製造業を営むため弊社 100%出資の外国企業を設立したが、土地を購入する ・外国企業も土地所有を認められるようにし ・The 1987 Constitution
of the Republic of the
有制限
ことができないため、リースという選択肢しかない。
て頂きたい。
Philippines, Article XII,
土地を購入する場合は、土地保有会社に対する弊社の出資比率を 40%以下と
Section 2.
せざるを得ない。その場合、①60%以上の出資について、初進出などで伝手が
・Foreign Investment Act
ない場合は、フィリピンにおける信頼できるパートナーを選定するのが困難であ
of 1991
るとともに、②土地保有会社に対するコントロールが弊社 100%出資よりも弱まっ
てしまう。
(対応)
・エストラーダ政権下で憲法改正により、外国人の土地所有を可能として経済活性化を進める方針が出されたが、反対に遭い中止に追い込まれている。
・コンドミニアム法の改正法案が出されたが、同法を工業団地にも適用するべく法改正が行われようとしている。改正が行われれば、工業団地に投資した
外資には土地の所有が可能になる。
・法案は、両院の委員会レベルで棚上げとなっている。法案の目立った特徴は共同住宅法の修正である。
日機輸
・2008 年 6 月、フィリピン貿易産業省は、亜鉛めっき鋼管、異形棒鋼、等辺山形 ・強制規格の対象品種について、制度の撤 ・貿易産業省令
鋼、棒鋼の PNS 規格取得を義務付け。
廃、手続き(含.除外制度)の明確化・簡素
2010 年 7 月、冷延鋼板類への PNS 規格取得を義務付ける予定であったが、 化。
国内外からの反対により、同鋼板類への強制規格化は撤回され、任意規格制
度に止まることとなった。
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2015 年版
区分
意見元
23諸制度・慣行・非 JEITA
能率な行政手続 日機輸
26その他
JEITA
日機輸
JEITA
日機輸
日機輸
No 問題点
問題点内容
フィリピンにおける問題点と要望 7/9
要望
準拠法
・外国人投資家に以下が許される:
−土地所有権のより大きな保証
−水平用に拡張できる集合住宅の 40%までの所有
−工業地区の 40%までの所有
−75 年借地法の考えにおける外国人土地所有の度合いの改善
・土地リース法が改正され、不動産のリース期間は、本契約 50 年、延長 25 年で最長 75 年まで認められる。
・外資規制の潜脱防止のために、反ダミー法(An Act to Punish Acts of Evasion of the Laws on the Nationalization of Certain Rights,
Franchise or Privileges)が存在し、違反した場合、懲役、罰金、資産・事業没収の罰則を科している。
・2004 年 8 月 1 日、FIC は、新ガイドラインを施行して、外国人投資家が取得する事が許される不動産の最低価額を 25 万 RM から 15 万 RM に引き下
げた。
・2012 年 11 月 22 日に発効した外国投資規制を定めた大統領令第 98 号に不動産サービス提供者に対する資格認定の受験資格をフィリピン人に限定し
ている。
(1) 資産譲渡に関する ・フィリピンの Bulk Sales Law は、会社が資産譲渡を行う場合に、債権者へ通 ・Bulk Sales Law において、規制対象とな ・Bulk Sales Law
規制の手続の煩雑 知し、資産譲渡の対価を債権者に分配することを定めているが、「通常のビジネ る資産譲渡行為を、会社の事業規模と比
ス以外」の資産処分を対象行為としており、会社の事業規模と比較して非常に 較して、債権者保護の意義がある場合に
小さい規模の資産譲渡で、債権者を保護する意義に乏しい場合であっても、債 限定するべき。
権者保護手続が必要となる。
(1) 交通、輸送インフラ ・一般道路/交差点の信号等が未整備でたびたび大渋滞が起こる。また、交通事 ・道路インフラを改善して頂きたい。特に空
の未整備
故も非常に多く、交通マナーも非常に悪い。わずかな雨でも冠水する道路が多 港周辺を改善して頂きたい。
い。特に空港周辺の道路事情が劣悪。
・交通渋滞緩和を狙った近視眼的なトラック規制により、マニラ港の大混雑が発 ・慢性的な交通渋滞の緩和、代替港含め港
生。トラック規制廃止後も物流増などにより滞貨状態は継続。代替港(バタンガ 湾処理能力向上。
ス・スービック)も処理能力不足により十分機能しない。
・港周辺の道路の不足(交通量と道路(トラックレーン)のアンマッチ、また港の処理 ・港、及び道路インフラを改善して、船がマ
能力の不足が相まって、2014 年は船が港についてから物が現地に届くのに 3 ニラ港についてから、数日で船便の荷物
∼4 週間かかる時期があった。
が届くように改善して頂きたい。
・港湾処理能力の低さにより、港での滞留貨物が発生し輸出入時に Air への切 ・港湾処理能力の効率化。
替(追加コストの発生)。
・フィリピンの貿易伸張に伴う物流の大幅増の結果、港湾での処理能力不足が発 ・現在のマニラ港は、港湾能力だけでなく、
生し、コンテナ船の遅延がかつて無いほど深刻化している。(年末には最大 1 ヶ 陸送(交通渋滞)・環境にも問題が多い。
月程度の遅れ)
従い、問題の少ないバタンガス港のコンテ
そのため、生産スケジュール遅れ、販売在庫不足、エア出荷増加など悪影響を ナ処理能力拡張・船社増加による問題解
与えており、日系企業の生産拠点としてのフィリピンのボトルネックになってい
決を進めてほしい。
る。
(対応)
・2001 年 6 月 28 日、電力供給不足の解消と電力料金の引き下げを図って、「電力産業改革法」が発効し、(1)電力産業 4 分割(発電、送電、配電、供給)
と自由化(送電を除く)、(2)国家電力公社(NPC)の民営化、(3)国内全土への電力供給が実施に移されることとなった。
・2005 年、フィリピンは世界銀行との間に、マニラ地下鉄輸送統合プロジェクト(MMURTRIP)のために Global Environment Facility から 60 百万 US
ドルの借款と 1.3 百万ドルの equivalent grant に関する協定に署名した。
・2002 年に開港を予定していたニノイ・アキノ国際空港第 3 ターミナル(NAIA3)は、2005 年に政府の接収が決まったが、2006 年末現在開港の目処が立
っていない。
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区分
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No 問題点
問題点内容
フィリピンにおける問題点と要望 8/9
要望
準拠法
・2007 年 5 月、アロヨ大統領は、経済の拡大、雇用の創出、安全保障の強化を促進するべく、いくつかの開発サービスと大型プロジェクトの加速化を優先
化するよう命じる指示を出した。優先化されているプロジェクトの多くは、ニノイ・アキノ国際空港第 3 ターミナル(NAIA3)の改修、軽量高架鉄道(LRT)と
首都圏鉄道(MRT)の連結、スービック=クラーク=ターラック間の高速道路建設など、大型インフラ事業の完成の加速化に係るものである。
・2010 年版 WCY の「基礎インフラ」の分野で、フィリピンの順位は 58 カ国中 56 位であった。フィリピンの脆弱なインフラ構造(特に、港湾システム、水上・
陸路輸送体系、流通網)は、島嶼間の物品・サービス流通コストを引き上げている。アキノ次期政権は、フィリピンのインフラを改善、近代化するという課題
を突きつけられる可能性がある。
・2014 年 2 月からマニラ市内の大型トラック走行規制が実施され、マニラ港の貨物滞留の一因とみなされていたが、9 月 13 日に同規制を解除する市長命
令(Executive Order No.67)が発令された。
・フィリピン 2015 年予算案において政府のインフラ支出を 14 年の対 GDP 比 4%から 15 年には 5%に引き上げる方針が示された。
(改善)
・新たに設立した工業区/経済地区は、既に、良好な道路、十分な水供給システム、排水及び下水施設、地下パイプ施設(電気、電話線等)のようなある
水準のインフラ設備が発達している。
・交通渋滞については、軽量高架鉄道、スカイウェイ(高速鉄道)の開通により少し改善が見られる。
・2007 年 7 月 23 日、アロヨ大統領は、施政方針演説で円借款の対象となっているスービック・クラーク・ターラック高速道路建設工事が最終段階にあるこ
と、7 月にスービックのコンテナ港が開港したこと、南ルソン高速道路の延伸と一部区間の拡幅工事に着手したことを紹介した。
・2008 年 4 月、クラークとスービッツの経済特区間を結ぶ高速道路が開通した。
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日機輸
JEITA
日機輸
(2) 電力供給の不安
定、コストの割高
・電気料金が、日本、シンガポールと同等もしくはそれ以上に高い。また電気の ・電気の安定供給と料金低下に向け、対応
供給が安定していない為、停電対策として工場ではジェネレーターを設置した 頂きたい。
り、オフィスでも UPS(Uninterruptible Power System/無停電電源装置)の設
置が必要となっている。
・PEZA 企業に対する特別電力料適用契約が 2012 年 12 月で終了。このため割 ・政府による早期、又具体的な電力売買自
引率は減少。電力売買自由化のしくみ、導入時期も非常に不透明。
由化の導入時期、具体的制度の説明。
(対応)
・2002 年 4 月、エネルギー規制委員会はマニラ電力会社(Meralco)に対して、IPP から電力購入する際の費用である購入電力調整費(PPA)の徴収の
中止を命令、同年 5 月、アロヨ大統領が国家電力公社(Napocor)に PPA 徴収停止を命令。同年 11 月、最高裁は Meralco の基本料金に関し、1994-98
年の間に過剰徴収していたとして払い戻しを命じた。Meralco は異議申立を行った。
・フィリピン政府は、2004 年 10 月 24 日、Meralco の顧問に向け電力料金の inter-class cross-subsidies の廃止を承認した。
・2006 年 6 月、卸電力スポット市場の商業運営が開始された。
・エネルギー省(DOE)は、Philippine Energy Plan 2008-2030 を策定し、地熱、水力、風力、太陽光、バイオマス、海洋の再生可能エネルギーによる
発電能力を 2020 年までに倍増して 10,835mw とする目標を発表している。
・2008 年 12 月、再生可能エネルギー法(RA9513)が施行。
・2009 年 4 月 22 日、フィリピン上院は、電力産業改革法(共和国法第 9136 号)の改正法案(上院法案第 2121 号)を可決した。同法案は、①企業の発
電所へのオープンアクセスを認め、②ストランデッドコスト(回収不能費用)の転嫁を禁止し、③需要家に転嫁できるシステム損失額の上限を定めている。
さらに、上院では、天然ガスのロイヤルティ賦課軽減を図る上院法案 3282 号と電力会社の法人税軽減を図る上院法案 3147 号が審議されている。
・2010 年 5 月 4 日、フィリピン投資委員会(BOI)は、ミンダナオ島の電力不足対策のための同島への発電機の無税輸入を承認した。この措置は、『2010
年投資優先計画』に基づく災害リスク管理のための実施細則の一部をなす。BOI は、フィリピンの法令に基づき設立されたミンダナオ島にあるすべての
企業(小売業者や小売企業を除く)に対して関税を免除する。その狙いは、フィリピンに豪雨をもたらしているエルニーニョ現象の影響でミンダナオ島を長
年悩ませてきた電力不足の問題に対処することにある。フィリピン国家送電公社(NGCP (http://www.ngcp.ph))によると、今年 3 月のミンダナオ島の総
発電量は 578 メガワットであったのに対し、電力需要は 1400 メガワットであったという。電力不足の要因は、水力発電所の発電能力が限られていることに
よる。電力危機は、建設業、ホスピタリティ産業、観光業など各種産業に悪影響をもたらしている。
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区分
フィリピンにおける問題点と要望 9/9
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No 問題点
日機輸
・『2010 年度投資優先計画』の優先的活動リスト(税制優遇措置が利用できる)には、環境プロジェクトや自然災害予防・軽減・復旧プロジェクトが新たに加
えられた。ARMM リストに挙げられたインフラ事業の中に、ミンダナオ地方ムスリム地区の電力不足軽減を目的とした既存の発電所の修復業やミンダナ
オでの使用を目的とした発電所設備の輸入業が含まれている。この発電所設備の輸入業者は、輸入関税が免除される。地震や洪水などの自然災害後
の道路・橋再建プロジェクトなども税が免除される。
・2013 年 6 月、政府は電力小売自由化制度を開始して電力単価を軽減。
(3) 電力供給見直しに ・フィリピンでは経済成長に電力インフラ供給が追い付かず、電力不足に陥るリス ・政府に正確な情報開示を求めると共に、
関する情報不足
クが巷間噂されており、一方情報不足もあり日系進出製造業は、どう対応すべき 計画停電を回避する為の具体策を至急検
か強い不安感を感じている。
討頂きたい。
・2015 年夏季(3-7 月)に最大 100 万 KW の電力が不足するとの報道もなされて ・先ず十分な電力供給の実現。不足するに
いるが、電力需給の見通し、電力不足への対応策に関する正確な情報が不足 場合には、政府・配電会社による一元化さ
して、適切な対応策がとれない。
れた正確な状況把握及び情報開示。
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問題点内容
要望
準拠法
JEITA
日機輸
(4) 突然の祝日設定・ ・大統領令によって突然祝日が変更されるケースが良くある。元々平日であった ・祝日を前年末までに FIX して頂きたい。
変更
日が祝日になったり、祝日であった日が平日となるケースがあり、ひどい場合に
はその公示が数日前に行われる。平日から祝日となった場合、稼動せざるを得
ない工場やコールセンタでは休日手当てを支給することとなり計画外の経費発
生となっている。
JMAA
(5) 不払い・支払遅延 ・商習慣やモラルの違い、力関係により、回収遅延、回収困難の取引が発生。対策 ・力のない中小企業に情報面でのサポート
として前受を条件としているが、足の早いビジネス(スマホ部品製造機器等)では や回収リスクの保障。
納期と価格が最優先で、回収ができたとしても、支払いの遅れは収益を圧迫して
いる。
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