【6月号】. - くらしHOW研究所

Monthly
6月号 2010.06.01
オンナゴコロと消費がわかる
6月最新UPデータ
Woman’s Real Voice
株式会社
金融/美容室/自動車/太陽光発電
TEL03-5216-9420
くらしHOW
http://www.kurashihow.co.jp
同窓会消費を動かす
01 Woman’s Voice
“オンナゴコロ“3大キーワード
6割が勝負服購入! 4人に1人がダイエット!
オンナの見栄がうごめく同窓会消費
グラフ① 今、同窓会に出るなら何を買う? TOP5
グラフ② 今、同窓会に出るなら何をする? TOP6
ミセスの消費トリガーとして「同窓会」を見て
みると、恐ろしいほど“オンナ“を物語っている。
38.0%
美容室へ行く
60.3%
洋服
同窓会に出るなら何を買う?何をする?-ナ
26.0%
ダイエット
24.6%
靴
ント6割以上が洋服を買う(グラフ①)。4人に1
ネイル、ハンド、
22.3%
アクセサリー
フットのケア
人は、その日を目指してダイエットも! 直前
17.7%
宝飾品など小物
エステに行く
5.1%
には美容室、ネイル…(グラフ②)。
17.2%
バッグ
そのオンナゴコロは、「若いと思われたい」が
3.6%
家以外でメイク
(n=950)
(n=950)
半数以上、「幸せ」「美しい」と思われたい人も
プチ整形など
6.9%
化粧品
0.8%
※複数回答
※複数回答
美容施術
各4割近くいる。年代別では、「美しいと思われ
0%
25%
50%
75%
0%
10%
20%
30%
40%
たい」が、20代・30代で全体の平均より上回り、
調査概要 期間:2010年5月20日~23日 回答者:ウェブサイト「えるこみ」ユーザーの既婚女性999人
特に30代では9.5ポイント上回った。「若いと思
われたい」が、全体の平均を超えたのが40代
備で実際に使った最高金額」は、「5万円以上
いる。結婚・子育てが一段落し、ハレの場が結
~60代で、50代では9.0ポイント上回った。「準
10万円未満」が15.5%。「10万円以上」も4.1%
婚式・卒入学式から同窓会へシフト。容姿が崩
Real
Voice
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検索
「苦労しているようには思われたくない」(47歳/大阪府)
「老けた、太った、変わったと言われたくない」(52歳/東京都)
「在学時代の同性のライバルに見せるため」(36歳/神奈川県)
「若々しく見せようと明るい服を買った」(45歳/京都府)
れた頃に集合しお互いを見合うという過酷な宴
だが、小中高大学に部活に、会場もホテルに
旅行を兼ねてと、中には年中同窓会という人も。
同窓会を起点とした消費、案外手堅いかも。
※詳細は、くらしHOW研究所へ
美
しい
若
い
と思われたい
と思われたい
35.7%
幸
せ
と思われたい
52.4% 39.5%
※複数回答
所長の目
同窓会への気持ちは40歳を境に変わる。
若い女性は「昔よりキレイになった私で見返
したい」という戦闘的な思考回路だが、40代
以上はもっと切実に「変わったと思われたくな
い」に尽きる。
その上で男子女子の関係性でときめきたい。
成熟した消費社会では、消費のきっかけは非
日常=ときめきにあるのだろう。同窓会は最
も簡単にときめきが得られるイベントで、この
調査で見出された「美・若・幸」をキーワードと
した当人の準備から(後ろめたさによる)家族
サービスまで市場は大きい。
(植田奈保子)
02 HOW’s View
03 Group Eyes
男女別アプローチで
“節約”=“賢い消費”の意味づけを
“負の要素”をプラスに変える!
アルコール飲料を手渡しサンプリング
くらしHOW研究所の節約に関する調査では、
節約とは、「将来不安に備える手段」「して当た
り前のこと」「主婦の責任」と主婦は感じている。
節約の項目は、衣料品・外食費・食費・光熱費
など、女性の特徴か、目に留まる家事や生活
周りへの出費軽減傾向が強い。一方、男性は
どうであろう―。
男女の節約に対する考え方が違うのは、男
性の論理脳、女性の共感脳が影響していると
考えられる。お金への意識では、男性脳は大
きなお金の流れを把握するのが得意。女性脳
は、得する情報に敏感で細かな節約が得意、
となる。不得手は、男性は日常の小さな無駄
を見逃しがち。女性は目先の得ばかりに目が
行き長期的な利益を考えるのが苦手という特
徴になる。男性は不思議に思う―「女は1円で
も安い店を探したりするわりには、100円ショッ
プで無駄使いをする、“安物買いの銭失い”を
やめられない。臨時収入はパッと使ってしまう。
節約とは思えない行動だ」。一方、女性から見
ると、「男は貯蓄や返済計画を長期的に把握
し、ローンや貯蓄の金利にはウルサイのに、
缶コーヒーを毎日何本も買う、電気のつけっぱ
なしを『どうせ数円の違いだ』とする。どうせ買
うなら良い方を、と意味のない散財をする」。私
も、高額品を買うときに一括払いと分割のどち
らが得か、金利計算にのめり込むが、「なぜそ
んなケチケチした細かなことを!?」と妻。男女
間では同じ「細かさ」でも中身が違うらしい。
マーケティング的に見ると、男女ともコスト意
識が強い今、財布の紐を緩めるには、節約=
お金を使わない・ケチなこと、ではなく、節約=
賢い買物であると認識させることが必要。男性
には合理性を、女性には「コレ、すご~い!」と
いった共感性を訴求し、男性脳、女性脳に起
因するお金に対する意識・態度の違いを理解
し、いかに自社の商品やサービスの購買が節
約になり、賢い買物と認識させるのか、男女別
に的確なメッセージを発信することが消費を促
すキーポイントとなる。
(阿部浩明/リビングくらしHOW研究所副所
長、生活導線ラボ所長)
重篤な犯罪である飲酒運転。飲酒を勧めた
側にもペナルティが課せられる今、アルコール
飲料の、流通の売り場での試飲行為は業界の
自主規制により禁止された。
メーカーにとってはネガティブと言わざるを得
ない環境の中で、リビング新聞グループの女
性マーケティング・プロモーション会社「リビン
グプロシード」のクチコミ手渡しサンプリングが
にわかに注目を集めている。
サッポロビールは「ドラフトワン」等で、この手
法を活用。これはプロシードが保有する女性組
織「リビング・パートナー(注1)」を使ったプロ
モーションで、一人のリビングレディ(注1)が商
品2缶とリーフレット、キャンペーンハガキをセッ
トアップし、友達11人に手渡しで配布をすると
いうシンプルなもの。しかし、不特定多数に商
品を配布できない環境下、きちんと顔が見える
消費者、つまり個人情報をも特定できる主婦
に手渡しできる仕組みは魅力的だ。 しかも商
品をもらった人は「2缶ももらえるの?試飲で一
口飲んでも味がわからないからうれしい」「さっ
そく冷やして飲んでみます」と、のど越しを味
わってもらいたいメーカー側の想いをしっかり
受けとめてくれる。発売日やCM放映日に実施
するので、話題になり配荷率も上げられ、流通
対策にもなる一石二鳥のスゴ技だ。
ひとえにプロモーションの成功は女性組織の
信頼性に起因する。“負の要素”をプラスに変
えるプロモーションが存在したのだ。
(岸野順子/リビング新聞グループ コーポ
レートコミュニケーション室室長)
注1)リビング新聞を毎週配布している「リビングレ
ディ」と、リビング新聞グループの活動に協力する読
者女性から成る約34,000人の顔が見える女性達「リ
ビング・パートナー」。主婦、一般消費者の目線から、
さまざまな情報提供やメッセージを発信。付加価値
の高いマーケティング活動を実践しています。
※この事例は、http://www.lps.co.jp 内「サン
プリング」の項目で紹介しています。
04 HOW’s Info.
流通、食品メーカー関係者に「消費者心理」を講演
5月14日、包装容器メーカー「株式会社リス
パック」主催のセミナーで「リビングくらしHOW
研究所」が講演を行いました。
参加者は関西のスーパーマーケット、食品
メーカーなどの約350人。前半はくらしHOW研
究室室長・藤田景子が「節約時代だから知り
たい、主婦が“それ”を買う理由」をテーマに講
くらしHOW
演。会員数が70万人を超えた特売情報ケータ
イサイト「シュフモ」での調査データをもとに、世
代による販促アプローチの違いも解説。
後半はくらしHOW(大阪)主任研究員・吉田
三千代による「関西ミセスの今どきお買い物気
質」。アウトレット食品が人気の理由、妻が夫
に望む家計協力など、関西ミセスの実像に迫
検索
るリアルな話に、参加者も引き込まれていまし
た。
生活者視点での女性の生の声、心理を知り
たい、という声に応えた講演メニューは、他に
もありますのでお気軽にお問い合わせください。
新商品展示では、リビング新聞が提案し記念日協会
(西桂子/リビングくらしHOW研究所グループ
に登録した主婦のリフレッシュデー「主婦休みの日」
事業開発室室長)
を使った店頭ディスプレイ提案をしていただきました
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