宇宙連詩 地球のしずくの巻 第 十 七 詩 (公募) の発表と 第 十八 詩の公

藤村記念歴程特別賞 受賞記念
宇宙連詩
地球のしずくの巻
第十七詩の応募総数
(新記録更 新 中)
1596
128
第十七詩(公募)の発表と
第十八詩の公募について
今までの全応募総数
☆ 第十七詩☆
☆ 光る作品☆
☆ 最新の宇宙連詩 ☆
☆ 第十八詩への応募用紙 ☆
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☆第十七詩の発表☆
17
風のにおいが変った
少しさみしいにおいになった
夕方の家にともる光
あたたかく感じる
もうすぐ雪がふる
風の「におい」に季節を感じる
(小学五年)
Orange
さんは詩人ね。私は、ミカンのにおい、なふたり
Orange
んのにおいに冬を感じたりします。寒さに負けないように、あたたかいものをたくさん
見つけていきましょうね。今回の応募作品にはステキな詩がたくさんありました。これ
からが楽しみです。
(新藤凉子)
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☆ 光る作品
☆
さくら 小(学三年 )
それはいのち
ぽつんと小さなあかりがついた
それはろうそく
きえないで がんばって
もう少しまってね
あたたかくなるよ
ろうそくのあかりが、いのちのように、きえないでがんばっている様子が目に浮かびま
友之助(小学五年)
す。ステキな詩ね!いっしょうけんめい書いてくれてありがとう!(新藤凉子)
かれた花の花びらが
ぽとりと落ちた
一生けん命さいたんだと言うように
私の方を向いて
ぽとりと落ちた
シャンソンのようなステキな詩です。自己流でうたってみました。ジーンときました。
(新藤凉子)
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こがらしの電車が
とおりすぎていった
駅のホーム
あとずさりして
次の風を待つ
Emi
電車がとおりすぎるたびに吹く風もだんだん冷たくなりますね。冬の駅の感じが伝わっ
てきました。
(新藤凉子)
紅水晶(小学五年)
手ぶくろを片方落としてしまった
ふわふわでお気に入りだったのに
昔読んだ絵本のように
動物達の家になって
あたたまっていることだろう
紅水晶さんの手ぶくろにくるまる動物達の幸せな姿が目に浮かんできます。
(新藤凉子)
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白くくもったガラスを
キュキュキュッとこすったら
雪がふっていた
となりのガラスをこすると
もう雪だるまができていた
ゆらら
雪を見ると雪だるまづくりをしたくなりますね。あっという間に雪だるまができる様子
が伝わってきました。
(新藤凉子)
かしの木の」で表現しているところが
おおきなカボチャ(小学五年)
はだかな
女の子のしている真っ赤な手ぶくろに
ふ~っと白い息がかかった
かしの木の
もう服を着ていない
はだかな
そばで
冬の寒さを、「もう服を着ていない
ステキです。
(新藤凉子)
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いいだしだな
いいだしだな
あはは
あはは
やっぱり冬はおでんだな
冬のキノコビト(小学五年)
おだしにつかっていた大こんが
そう歌ってたんだ
雪うさぎ(小学五年)
冬 は お で ん で す ね! ダ イコ ン さ ん が お 風 呂に つ かっ て う た う 歌 を 聴け る なん て ス テ キ
ね♪(新藤凉子)
雪がふわっとまいおりる
その雪で雪うさぎ
赤い南てん目にしてね
緑の葉っぱを耳にする
寒い季節の動物さん
雪うさぎづくりが、寒い世界を、温かい世界にかえてくれます。
(新藤凉子)
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いつかはいく
みんなみんな
海のむこうまで
大きくなったら
いつかはいく
ことな(小学三年)
北の国からわたってくる白鳥を見ると冬の訪れを感じますね。
(新藤凉子)
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大星雲
☆ 印象に残る作品
彼方より届く輝きは
わずかな空気の流れにもゆらめく
りえ子
☆
ピヨ太(小学五年)
今この光を君も見ているだろうか
霜は降りましたか
雪は降りましたか
木の実を集めてさぁ準備
ねどこをさがしてさぁ準備
くまもかえるもヤマネまで
いろんな動物
ねるしたく
置き忘れられた静寂
肩の後ろ少し寒く
繊細な露
白く固まってゆく
あらゆる眠りよりも深く
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ひざしを見て思った
それはまるで
母のようにやさしく
神様のように暖かい
ひむひむ(十一才)
キティちゃん(十一才)
子ブタロボット(小学五年)
そして希望のみえるおくりものだと
あ。まだこんな
時間なのに
太陽が
半熟玉子みたいに
輝いている。
すっ
さっ
ふわっ
色々な音がする
風とおにごっご
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月がうかんでる
うさぎは
いない
どこに
かくれちゃったの
ぼくのヨウセイ(小学五年)
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毛利衛(宇宙飛行士)
☆最新の宇宙連詩☆
1
宇宙に浮かぶ丸い地球を見た
離れて考えた
海の水を細胞に詰めた地球生命のつながり
私は地球のしずく、地球の細胞
新藤凉子(詩人)
重力から解き放たれた宇宙生命として旅をする
2
透明なしずく 涙
高橋順子(詩人)
私たちからあふれ出た一滴が
海になった
3
海と陸のさかいにすむ巻貝は
疑問符が丸まったようなかたちをしている
疑問符はなかなかほどけない
巻貝が砂にかくれると
海峡は巨大な渦を巻きはじめた
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4
砂時計
カタツムリ(高校 年
1 生)
ひっくりかえせば無限に続く
ことな(小学三年生)
時間はどこまで続いていくのかな
5
さくらがね
あああいうう(中学一年生)
はるのおてがみみたいにね
ひらひら
ひらりと
ちっている
6
もらったんだ手紙を
だれがくれたかわからないけど
もらったんだ手紙を
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7
Emi
あの野原にしゃがんでいたね
鉄棒でまわっていたね
麦わらぼうしをかぶって
土手の上にすわっていたね
笑菜(小学五年生)
だれだったんだろう!
8
セミの声が聞こえてくる
すいかのあまい匂いがする
(九才)
Kyouka Tanaka
大きな船のようなにゅうどう雲につつまれて
9
こもれびが
葉っぱのすきまを
ねらってね
地面がぼやけて
光るんだ
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10
もう実ったかい
まあだだよ
ぺぺちゃん
麻生直子(詩人)
とんぼうたちが知らせにきたよ
11
しおさい
北の島の山ぶどうは 潮 騒 の味がするよ
二十年前に地震と津波に遭って
ぶなの森は崩れ 川は岩で埋まったけれど
いまではおいしい木の実の収穫祭
八木幹夫(詩人)
蛍だって飛んだんだよ
12
ふるさとの闇にうかぶほたるを見ていると
地球へ帰ってきた
宇宙の星々を思い出す あの「はやぶさ」は六十億
孤独な闇の旅から ふるさと
の
km
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13
というと
岡島弘子(詩人)
音程はソの高さで ただいま
笛吹川がミの音程で おかえり とむかえてくれる
川は五線譜になり
ドングリがやってきて音符になる
鈴村和成(詩人)
さあ 声を合わせて宇宙交響曲をうたおう
14
さるすべりのように 晴れやかにワープする蒼穹よ
ゆらり ゆられて 涼しげなハモニカを吹く少年よ
ことりんご(小学五年)
クモの巣に光る朝の階段を上っていけよ どこまでも
15
公園の木の下から
小さなすべり台が見えた
その上には小さな男の子
その男の子は
すべり台の旅にでるのだった
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16
じゅね(小学三年)
Junne
月が星ぼしがかがやいている
さむいような すずしいような
(小学五年)
Orange
風がしずかにふいていて
17
風のにおいが変った
少しさみしいにおいになった
夕方の家にともる光
あたたかく感じる
もうすぐ雪がふる
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