A01102 成瀬 雅之

A01102
成瀬
雅之
はじめに
僕がこの UIS の事を知ったのは,去年,まだ 1 年生だった時掲示板で貼り出されていたのを見たときに初
めて足利工業大学にこうゆう企画があることを知った。他の大学では近年当たり前のようにこのような企画が
行われているが,自分の大学にあったとは知らなかった。僕はその掲示を見たときから来年行くことを心に決
めていた。
僕が今回の UIS に参加したのは,まず 1 つに生の英語に触れてみたかったということ。2 つ目に日本と違
う他の国の文化に触れ,そしてそこから何かを得たかったからだ。こういったことは若い内に経験すると,そ
の後の人生に大きく影響してくるものだと思うので,3 年生の時ではなく,どうしても 2 年生の時に行かなけ
ればと思っていた。
実際,僕の友達でもアメリカに留学していた人,今現在ドイツに留学している人がいるが,その人達の話を
聞いたりしていると,やはり将来の事を決めるのに大きく影響している。だから僕も行ったら何か変わるのじ
ゃないか?という思いが強かった。実際行く前までは自分のやりたいことはなんとなく決まっているけど,ど
うもはっきりした形として出てこなかった。それが今は形になりつつある。
実際行くことになってからは,僕は何個か目標を立てていくことにした。そうしないと,せっかくのいい機
会なのに,ただの観光旅行になってしまいそうだったからだ。僕は大きく分けて 2 つの目標を立てた。1 つは
短い期間だけれど,できるだけ多くのことを吸収すること。2 つ目に,できるだけ多く英語に触れること。こ
の 2 つだった。
こういったことを考えながら僕は今回の UIS 海外特別研修に参加した。
日誌
24. Aug 2002 Fine
今日ついにイリノイ州に向けて出発した。成田に着いても実感がわかなかった。飛行機に乗ってもわかなか
った。そしてシカゴに着き,入国審査を受けてもまだ実感がわかない。たしかに自分がアメリカに,イリノイ
州にいるというのはわかっているのに,思っていたほどの驚きや不安はなかった。周りにみんながいるからと
か,疲れているからかもしれない。ホームステイが始まったら,隠れていた不安などが出てくるかもしれない。
しかし何で僕は話しかけられないのだろうか。ほんと嫌になる。明日からはもっと話しかけられるようにし
たい。
それにしてもアメリカはタバコに厳しいなと思った。それとあまりアメリカの飯は美味くないかも(笑)。
シカゴはすごく都会で人もたくさんいてびっくりした。スプリングフィールドは田舎だけど,街はきれいだ
し,良い人がいてよい街だなと思った。
25. Aug 2002 Fine
今日はまずアメリカの朝食の多さにびっくりした!多すぎる!!お昼まで残ってしまうくらい多かった!
なんとなくアメリカに肥満が多い理由が分かる気がする。
(笑)
今日は朝食の後,ジョナサンとジョナサンの娘のケレンがきて,まずダナトーマスハウスの見学から始まっ
た。ダナトーマスハウスはフランクロイドライトの設計したもので,今はスーザンさんのものらしい。とにか
くまず思ったのは,「ライトはすごい!!天才だ!!」と思った。すごく細かいところまで気を使っていてび
っくりした。家具まで設計するなんて・・・本来の建築家はこうでなくてはいけない気もするが。明と暗をテ
ーマにしていたり,動線をきちんと考えていたり(当たり前だけど)
,すごいの一言だ。はたして自分にこん
なことができるだろうか?
次に Lunch を食べに行った。Menu を読んでもよく分からない(;;)とりあえず頼んでみたが,おかゆ
のようなものの中にエビ,肉の入ったものが出てきた(^^;困った(><)結局残した(笑)。
それからリンカーンの家に行った。歴史的には価値はあると思うが余り興味は持てなかった。その後に見に
行った旧州議事堂もそうだった。それも外観的にはいいが,中身は当時のものを再現しているだけで,オリジ
ナルではなかったので興味はわかなかった。
そのあとジョナサンの家に行きパーティーをしてくれた!リンさんに連れて行ってもらった。僕は岩崎くん
と山戸くん,キャロルとスティーブ,あと二人の方と同じ Table だった。キャロルは色々話しかけてくれて,
いい英語の練習になった☆。色んな人と触れ合えて楽しかった♪その後,またリン先生に帰りを送ってもらっ
た。山戸くんと岩崎くん,石黒くんが一緒だった。
ホテルにはすぐに戻らず,リン先生が Drive に連れて行ってくれた☆。UIS まで連れて行ってくれた。すご
く広い!!足工大が何個入るか分からない(><)。また大学のそばのスプリングフィールド湖も見た。夜だ
ったが広いことはすぐにわかった。
またリン先生ともたくさん話をしたし,他の人よりもいい経験ができたと思う(^^)今日はなかなか充実
した日だった。
26. Aug 2002
今日は昨日と同じく,九時過ぎにジョナサンがきて,まず新州議事堂に行った。かなりのお金がかかってい
るらしく,かなり豪華なつくりになっていた。大理石もかなり使っている。そのあとミュージアムに行った。
ここは普通の建物だった。先住民などの展示があったが,これといって気になるものはなかった。この後お昼
を食べに行ったが,アメリカの Pizza の大きさに驚かされた!16 インチの Pizza が出てきた!見たところ約
34cmはあろうかという,とてつもない大きさだった。この上に 18 インチというのがあったがいったいどの
くらいの大きさなのだろうか?恐ろしくて注文なんてできない(汗)
。そんな大きさのものが 5 種類も出てき
て僕は 3 ピースを食べるのが限界だった。
それからお昼の後,少し休憩をし,図書館に行った。ここは約 50 億円もかかった建物らしくかなりすごい
建物となっていた。1 階から 5 階まで吹き抜けになっていた。南から開口部を多く取り入れているため光がた
くさん入ってくる。それから最高裁判所を見に行った。ここは 1907 年に建てられたらしくそれなりに古い感
じがした。今日見たほとんどの建物がそうだったが,ヨーロッパの昔の様式を取り入れたものが多かった。
今日はホテルのレストランで新井先生,坂口さん,山戸くんとディナーを食べた。ワインを先生がおごって
くれた。ワインもご飯もおいしかった。
27. Aug 2002
今日はまず起きてから,スプリングフィールドの市長に会いに行った。日本で考えたら珍しく,女の市長さ
んだった。その後市の技術者に会った。ここではたくさんの話を聞いた。道路をカメラで監視するシステムの
話を聞いたり,地図の話を聞いたり。
それから UIS に行き,お昼は UIS のカフェテリアで食べた。かなりのボリュームとメニューだった。それ
から学長にあった。それから ID を作り,学校内を見学した。こないだは夜だったが昼見るとコリャまたでか
い!!それにシステムがすごい!!地下道なんて日本の大学であるところはないだろう。見学の後ピクニック
といっても普通のパーティーがあった。少し学生と話をした。それから別のレセプションがあって少し参加し
た。ここでも少し話をした。
28. Aug 2002
今日は朝少し早く起きた。コーンフレークとマフィン?を食べ,ゆっくり準備をした。
それからマークとジョナサンが来て,大学に行った。大学に着いて,英会話の授業をやった。English only
で Japanese は禁止!意外に大変だった。言いたいことを English で表現するのは大変だけど楽しかった♪明
日もがんばろう☆。
今日は歓迎パーティーもあった。たくさんの生徒がやってきてそれなりに交流できた☆
インド,タイ,中国,・・・・色々な国の人がいた☆おもしろかった♪。
29. Aug 2002
今日はこれといって何もない日だった。朝起きてリンカーンニューセイラムに行った。ここはリンカーンが
若いころ住んでいたところを再現したもので,丸太造のものが建っていたり,掘っ立て小屋のようなものが建
っていたりした。昔のものがそのまま建っていたというわけではないのであまり楽しくなかった。その後そこ
にあったマクドナルドでお昼を食べたのだが,とてつもなくでかい!!僕はダブルチーズビックマックスペシ
ャルサイズにコーラのスペシャルサイズを食べたが,飲み物は約 1L,ハンバーガーは肉 4 枚,ポテトにいた
っては日本のLが 3 つくらいだ!!でも普通に食べた(笑)。
それから昨日と同じように学校に行きマークの英会話の授業をやった。それからデーズインに帰り,スーパ
ーに行ってみた。たくさんものがあって楽しかった☆。それにしても酒に関してはほんとに厳しい国だなとお
もった。
30. Aug 2002
今日は朝いつもより早く起きて,八時ごろ学校に行った。そして化学,生物学,環境学が一緒になった授業
の見学をした。日本と違うなっていう印象が結構あった。まずはみんなやる気がある。私語は一切しないし,
先生の話をきちんと聞く。まぁこんな当たり前のことをできない日本人がおかしいと思うが。それから教授が
喋るのがめちゃくちゃ速い!!一割程度しか聞き取れなかった(^^;。 それから気になったのが,実験室
の設備がいい。
安全面に関して特に思った。ボディシャワーや目を洗うシャワー,ファーストエイドキットなどが目の届く
ところにあり,それを最初の授業で生徒に位置を確認させる。日本じゃないことだと思う。
今日の実験はどうやらガムにヨウ素をかけたり,かむ前の重さを量ったり,かんだ後計ったりとそれで終わ
った。最初なのでオリエンテーション的なものだったようだ。
それから少し自由時間になり,その後マークの授業を受けた。それからジョナサンがショッピングモールに
連れて行ってくれた。それから学校へ戻り飯を食べてデーズインに戻った。
UIS の授業を決めなければいけなかったので色々考えて決めた。あまり興味のあるようなものがなかった
ので少なくなってしまった。がんばろう。
31. Aug 2002
今日からウィークエンド。とりあえず今日はセントルイスに行った。スプリングフィールドとはうって変わ
って大都会☆超高層ビルが立ち並び,ミシシッピ川が流れ,巨大なアーチがあった。そのアーチの中に入り,
上まで上ると,セントルイスの街が一望できる,すばらしい景色だった。それから少しセントルイスの街を歩
いてみると美しい大都会だった。
その後,セントルイスの ZOO に行った。かなりの大きさで,ディズニーランドに匹敵するかもしれないく
らいでかく,あまり歩けなかった。園内に汽車も走っていた。ただそれだけでかい ZOO なのに入場料などは
一切取らないのがすごいなと思った。それからインディアンの昔の聖地といわれる場所へ行った。
明日,新井先生が帰国するのでホテルへ帰った後,レストランで送迎会をした。
1. Sept 2002
今日新井先生が帰えるので空港まで見送りに行った。
その後,モーターサイクルのダートレース場に行った。そこできれいなお姉さんがいた!じゃなくて,入場
者のチケットを切ったり,手にスタンプを押すボランティアをした。その代わり,レースがただで見られる。
飲み物も食べ物もただ☆すばらしい♪でも暑くって大変だった(汗)
。しかしレースの方はすごかった!!人
はスタンドいっぱい,バイクはダートにも関わらずすごいスピード。ハーレーがザッと 2,300 台程あった。
とにかくバイクだらけ!すごい盛り上がりだった☆。楽しかった。「これがアメリカのウィークエンドなんだ
な」って思った。
それから帰ってチャイニーズレストランに行った。すごい量だった!
2. Sept 2002
今日は Free day☆。午前中は小さなショッピングモールに行った。小さいだけあって何もなかった。帰り
にマックに行き,またスーパーサイズを食べた。気のせいか小さく感じた。これじゃ日本に帰ってマックへ行
ったら小さくてしょうがないだろうな。
それからプールに入り,タバコを買いに行った。アメリカはタバコの値段がまちまちで,前行ったところは
1 箱$4.79 とかだったのに,ここは(デーズイン)のとこは 1 カートンで$34 ほど。へんなものだ。
それから夜はデニーズへ食べに行った。そこで結構いろんな話をした。なんか特に何もない日だった。明日
からはまた学校だ。がんばろう。
3. Sept 2002
今日は朝,デーズインをチェックアウトして,Villa Maria に移った。かなりの田舎のところにあり,クリ
スチャンなのでかなり質素だ。ただスプリングフィールド湖に面しており,とてもきれいで自然が多い。スプ
リングフィールド湖は人工の湖らしい。少し周りを探検した。それからマークの授業を受けた。その後大学に
行き,お昼を食べ,少し自由時間のあとジョナサンのクラスのディスカッションの授業を見学した。それから
ヴィラマリアに戻り,夕日が沈む写真を撮った。すごくきれいだった。
4. Sept 2002
今日は朝ご飯を食べて,学校へ行き,まずマークの授業を受けた。今日の授業はゲームとアメリカ国歌の練
習,それとイエローサブマリンの練習。それからご飯を食べた。その後ついに授業が始まった。今日はドイツ
語の授業だった。受けて感じたことは,まず語学を教えるのに少人数というのが日本と違う。そして日本と同
じように教科書があるが,とにかく生徒に読ませる。読ませて覚えさせる。そしてほとんどドイツ語で喋り,
あまり英語は喋らない。とにかく耳を慣れさせるといった感じだ。そして先生が授業を楽しくなるようにうま
く教えている。実際僕もあまり英語がわからないけど楽しかった。
その後自由時間になったのでタバコを吸っていたら,インドの人に声をかけられた。「学校楽しい?」と。
それで僕は「楽しい,でも今日授業行ったのだけど,あまり英語ができないからよく理解できなかった」と言
ったけど伝わったのかよくわからない。でもそうやって話すことが大事なのだろう。
それから今日はアメリカナイトがあった。足利短大の人もいた。楽しかった。ダンスしたり,歌ったり。普
段日本じゃできないことがたくさんできて楽しかった。貴重な経験だな。なんか最近外国に留学したいなって
思いが強くなった。
5. Sept 2002
今日は朝,出発が少し遅れて学校へいき,マークの授業を受けて,午後は交通なんとか(橋や道路の設計,
重量のチェックする)というところ見学に行った。その後ルート 66 のアメリカンドックの発祥の店のコージ
ードックというものを買って公園でみんなで食べた。
あー今日は忙しい日だった。明日の準備は大変だし,もうホームステイも始まるし。明日もがんばろう。
6. Sept 2002
今日は朝ヴィラマリアをチェックアウトし,ハンセンプロフェッショナルエンジニアリングという会社の見
学に行った。ここはスプリングフィールドからでた世界に数十社もある大企業で,建築,土木,機械などを手
がける会社だ。まさに自分が探していたかのような会社だ。自分もここで働きたいと思った。
びっくりしたのは年商だ。デザインだけで$4200 万ももらっているらしい!!
日本円に換算したら約 51 億円!!!
その後,大学に行きお昼を食べた後マークの授業を受けた。それから結構でかいモールへ行った。しかし,
何も買うものはなかった(><)。その後デーズインに行き,ご飯を食べた。
7. Sept 2002
今日はカヌーをしに行く,移動日だった。朝は少しゆっくり出発し,大学に一度行き,そこからバスに乗っ
た。UIS の生徒も 3,40 人程いた。バスの移動は長く,6 時間程かかった。ミズーリ州の国立公園オザーク川
の宿舎に来た。とても小さくボロイところで,ベッドは 3 段式。しかも天井がめちゃくちゃ低い。
着いてから UIS の人たちと日が落ちるまでバレーボールをやった。久しぶりにやってとても楽しかった☆
それからとくに何事もなく夜は眠った。
8. Sept 2002
今日は朝起きるのが早かった。それからご飯を食べて,出発。近くの川に行き出航。坂口さんとペアで行っ
た。最初舵がうまくいかず,みんなと離れてしまった。途中から慣れてきて進めるようになってきた。カヌー
は初めてだし,こうゆう自然の中に来ることは滅多にないけどとてもいいものだった。空気はきれいで,水も
きれいで,緑がたくさんある。いいなぁ。しかし川の水がとても冷たく,泳げなかった。そんな冷たい水なの
に僕はうっかり 2 回も川に落ちてしまい,とても寒かった(*_*)
。
カヌー修了後,帰路はまた 6 時間。疲れた(><)。
明日からはいよいよホームステイだ。どうなるのか不安と楽しみでいっぱいだ。
9. Sept 2002
今日は朝起きて,まずデーズインをチェックアウトして,それからキャタピラーという会社の見学に行った。
行きのバスは結構豪華なバスでテレビ,ビデオ,冷蔵庫,ドーナツ,トイレ,ETC・・・が付いていた。
キャタピラー工場はとても大きく,工事で使われるトラックなどがすべて作られているようだ。中にはテレ
ビの「世界まる見え!」で少し前に見た,世界最大のトラックもあった。重量 3,800t,最大積載 100 万ポン
ド。燃料は 7 種類のものが合計 5t も入る。活動時間は 12 時間。とにかくでかい。さすがアメリカ!
それから帰って,ついにホームステイ開始!ジェシーさんと奥さんのシャロンさん☆
奥さんは UIS の通信の先生で,家庭内暴力について教えているようだ。旦那さんも大学関係のようだ。二人
ともとても親切でいい人たちだ。ただ土曜日に移動するようだ。
明日旦那さんはアリゾナに行くらしい。アリゾナには娘さんがいるらしい。2 年前までアリゾナに住んでいた
らしい。あと 25 歳の息子さんがいる。それから 3 匹のゴールデンレトリーバー。テリ 12 歳(黒),ロス 4 歳
(ブロンド)
,フラワー(ブラウン)
。猫 3 匹。マークと??
今日はとりあえず着いてからゆっくりして,6 時にメキシカン料理を食べに 5 人で出かけた。キャデラック
で☆家はそんなに大きくないし,車も結構ぼろいけどいい人たちだ(笑)。
しかし明日は何時に起きればいいのか不明だ(><)。
10. Sept 2002
今日は何時に行くのかよくわからなかったのでとりあえず 7 時に起きてみた。そしたらどうやら 9 時出発
だったらしく,かなりの待ち時間となった。今日,シェリーさんがアリゾナに行くので見送った。シャロンさ
んも仕事に行くので見送った。
それからしばらく待っていたらジョナサンたちが来たのでギャロットという会社の見学にいった。ここは航
空機に関するものの会社で,主に個人用の飛行機を作っているようだ。なかにはオーストラリアの空軍の注文
なんてものもあった。一台 5,6 億はするらしい。とにかくすごい。飛行機なんてまともに近くで見るのは初
めてだし。
午後は,ジャパニーズクラスのスペシャルレクチャーに行った。僕は石黒くんとマイケルに教えた。すごい
ハイテンションな男だ!アメリカとはいえこんなハイテンションな男は初めてだった(^_^;) 。次の授業はジ
ャンに教えた。彼はフィリピンの人らしい。鶴(Crane)の折り方を教えたりした。
その後みんなでご飯を食べに行った。バイキングだった。ニッキーやアレックス,ドイツ語で一緒だった人
や,リンズィなども来ていた。やっぱりこういった大人数は苦手だ。
11. Sept 2002
今日は朝起きてシェリーが迎えに来てくれた。リックの車らしい。シェリーと話をしながら学校へ行き,学
校でご飯を食べて小学校へ行った。どうも子供は好きなのだがなんて話したら良いかわからなくなる。今日も
やはりそうだった。しかも言葉はろくに通じないのだからなおさらだ(^^;。とりあえずカタカナやひらが
な,漢字を教えた。ジェシカはかわいかった(照)。
次のクラスでは黒人の子 2 人に気に入られたのか,ずっとその子たちといた。ジャッキーチェンはどうやっ
て書くのだとかそんなたわいもない話(^^;。そのクラスの女の子に髪型がかっこいいと言われた☆ちょっ
とうれしかった(照)。
それから学校へ戻る前に,ダウンタウンに寄り,そこで今日は 9 月 11 日,去年テロがあった日なのでイベ
ントを見た。その後バイキングに行き,学校へ戻った。続いてマークの授業を受けた。今日はマークの誕生日
だったのでみんなで歌を歌った♪。今日で 28 歳らしい。しかし嫌な日が誕生日だなぁと思った。
それから 5 時にシャロンが迎えに来るまでメール送ったり,ビリヤードしたりして迎えが来たらそのままご
飯を食べに行った。今日はチャイニーズレストラン。前のデーズインの側の大班だ。それからシャロンがショ
ッピングに連れて行ってくれた☆。
12. Sept 2002
今日も朝シェリーが迎えに来てくれて,学校でご飯を食べた。
それから空き時間があったのでメールしたりしていた。
それからマークの授業を受けて,午後から CMT という会社の見学に行った。
そこは航空会社で航空事業のほかに,高速道路建設や建築,空港の設計,施工,飲料水や下水処理など様々な
分野まで手を広げている会社だった。
取材も来ていて,もしかしたら出るかも☆。
それから帰ってきて,シャロンが迎えに来て,一度家に帰りステーキを食べに行った。
やはりアメリカのステーキはでかい!!そのあと靴を見に連れて行ってくれた。が,やはりいいのはほとんど
なかった(^^;。それから四人で写真を撮り帰宅して,宿題を手伝ってもらってから色んな話をした。もし
かしたらこのままここに一人で残るかもしれない。
13. Sept 2002
今日は午前中にマークの授業を受けた。午後からはモールで買い物だった。が,とても広く,日本の らら
ぽーと のようなところだったが,特にこれといったものはないし,トイザラスもたいしたことなかった。そ
のあとシャロンが迎えに来て,シャロンが友達とご飯を食べるというので Bar に行った。そこでビリヤード
をした。やはりビリヤードはどうもうまくいかない(^^;。しかしアメリカの Bar はいい味をだしている!
ホント映画に出てきそうな感じだ。まず初め,入るときに ID を見せて,それから入店。タバコの販売機が渋
い!それから帰ってシャロンがピザとシークレットビアを買ってきてくれて,みんなで飲みながらピザを食べ
た。ピザがめちゃくちゃうまかった☆。シェリーのおすすめだけある♪。飲みながら少し話をして,それから
眠りについた。
14. Sept 2002
今日はシャロンの家から新しいホストファミリーの家に移る日だった。朝起きて準備をして,隣のうちのお
ばあちゃんに写真を撮ってもらった。それからホストファミリーの人が迎えに来るレストランへ行き,ご飯を
食べた。食べながら色んな話をした。将来の事から日本やアメリカの男女について。SEX のことも。なんか
もっと話したかったな。
それから小浦方くんのホストファミリーが来て,しばらくして僕と山戸くんのホストファミリーが来た。お
ばあちゃんだった。正直会って少し話し聞いていて話すのがめちゃくちゃ速くて,これはやばい!と思った。
それからシャロンとお別れをして家へ向かった。かなり遠いい!!すごい田舎だ!!でも家がめちゃくちゃで
かい!!さらに庭がとてつもなく広く,馬と犬がいた。池もある。かなりでかい。まずついてジェイコブ 7
歳と娘さん夫婦に会った。それから馬に乗った。初めて乗ったがなかなか楽しかった☆。
その後息子?娘?友達?の新築の家を見に行った。どうやら今度新しく家を建てる参考にするらしい。そこ
の家がまたすごい!!!庭には池はないが,広さは負けないくらいあり,馬も 5〜6 頭いるし,家もきれいで
ゴージャス。バスルームはブロックガラスにジャグジー。ベッドはウォーターベッド。地下には約 100 イン
チのテレビ,音響システム,フィットネス器具に,日焼けマシンにサウナ!しかも音楽聴けるし!なんじゃこ
の家は!金持ちだなぁ☆。
それから帰ってきて特に何もすることもなく,しばらくして旦那さんが帰ってきて,一緒にご飯を食べた。
旦那さんは糖尿病らしい。クリスチャンで食事はすごく質素なものだった。少し話をして終わり,その後特に
何もせずに眠りについた。明日は教会らしい(^^;。
15. Sept 2002
今日は朝 6 時半に起こされ,軽い朝食を食べ,それから教会へ連れていかれた。ダウンタウンの教会で,結
構古いものらしい。しかしこうゆう場に来たのは初めてだったからどうしたらいいかわからなかった。聖歌隊
っていうものも初めて生で見た。途中で依田くん根本くんそして僕達がなぜか紹介された。
その後,エルマさんのサンデースクールに参加させてもらった。さっぱりわからなかった。高 1〜3 年生の
子がいた☆。それから帰ってディナーを食べた。その後ジョンさん(81 歳らしい!)が WALMART に連れ
て行ってくれた。が,運転がめちゃくちゃ怖かった(^^;。日本だったらこの歳じゃ乗らないだろう。それ
から帰って特に何もすることもなく夜を迎えた。
16. Sept 2002
今日は朝起きて,ご飯を食べて,それから学校へ行った。約 30 分。それからマークの英会話の授業を受け
た。もう考えてみたらマークの授業も明日で最後だ。なんかあっという間で短かったような長かったような。
寂しいなぁ・・・。学校だって明日で行くのが最後だし。もう二度と UIS に来ることはないのだから。明日
はいい思い出が残るようにしよう。
帰ってからご飯を食べて,ジョンがホワイトオークスに連れて行ってくれた。
17. Sept 2002
今日はスプリングフィールド最後の日。UIS に行くのも今日が最後。今日はマークの授業はもちろん最後。
テストだった。質問をするものだった。少し緊張したけど相手の言っていることはほぼすべて聞き取れた。そ
れから少し時間を開けて,レセプションをした。最初はフリートークだったが,とりあえず話だけ聞いていた。
午後 2 時ごろからとみんなが集まってパーティーのようなものをやった。シャロンも来ていた。シャロンと
3 人でタバコを吸った。いろんな人と写真を撮ったり話をしたりした。
本館に移って修業証書をもらった。ほんとにもう終わりなのだなと思った。長いようですごく短かった。あ
まりにもこっちの生活に慣れすぎて,こっちが当たり前になって日本に帰るのが信じられない。もうみんなに
会うことは二度とないだろう。アレックスもニッキーもリンズィもみんなみんな。そう思うと少し悲しい。で
もこれから日本に帰ったら毎日がんばらなくちゃ。
今日ご飯を食べてからジョンがまたホワイトオークスに連れてってくれた。帰りにジョンが道を間違えて帰
りが遅くなってしまった。もうジョンにも会うことはないだろうな。
「はぁ・・・帰りたくないなぁ」。
18. Sept 2002
今日はスプリングフィールドを離れてワシントンに行く日だった。朝 6 時に起きて,エルマの家での最後の
朝食を食べ,空港に向かった。ちょっと早く着きすぎ,みんなを待った。それからみんなが来ていっぱい人が
来た。ジョナサン,ラリー,ライブラリーの人(ニコラスケイジ似),みんなのホストファミリー,前田先生,
ETC。
たくさんの人に見送られながらスプリングフィールドをあとにした。まずシカゴに向かい,シカゴを経由し
てワシントンに向かった。ワシントンではホテルにそのまま向かった。
19. Sept 2002
今日はついに最終日だ。今日は本当にただの見学だ。朝まず,バスに乗り,ホワイトハウスに行き,それか
らアーカンソン墓地に行き,それから OLD TOWN に行き,リンカーンの死んだところに行き,博物館に行
った。最後にペンタゴンシティモールに行き,ご飯を食べた。ここのモールはとてつもなく大きかった。スプ
リングフィールドのモールなんて比べ物にならなかった。それから地下鉄に乗りホテルへ帰った。
20. Sept 2002
まずダラス空港に向かった。ここは構造の授業でも習った空港で,とても面白い構造だ。
そこからシカゴを経由して成田に戻る。
UIS を終えての感想
まず今回行ってすごくよかった。向こうでたくさんのことを学び,知り,体験した。
しかしこう振り返ってみても,正直,「自分は本当にスプリングフィールドに行っていたのだろうか?」と実
感が湧いてこない。やはり常に日本人が周りにいる環境だったからだろうか。それとも慣れすぎてしまったか
らか。なんかすぐまた行けるような,すぐそこにジョナサンがいて・・・・そんな気がしてしまう。もう少し
経ってから,
「あぁ僕は UIS へ行っていたのだな!」となるような気がする。
向こうで実際に学んだことといったら,英語はもちろん,アメリカの文化など,そのようなものだと思う。
しかし向こうでの生活を通して学んだことといったら,うまく言葉にはできない。ただ,自分の意見をしっか
り言うこと,自分自身がしっかりしなきゃとてもやっていけない,ということはよく感じた。
アメリカと日本の違うと感じたことを挙げると・・・・。それを言ったらほとんど全てが違うが,大きく違
うと思ったのはまず国民。日本人とは大きく違う。みんな明るくてフレンドリーだ。積極的だし,しっかりし
ている。これじゃ日本人が世界の舞台でバカにされるのもよくわかる。情けないと思った。それとアメリカは
よく自由の国だといわれるが,確かにそう思うが,その中でもみんながきちっとルールを守っているし,人に
迷惑を掛けるようなことはほとんどないような気がする。
そして学校。学校も日本の学校とはまるで違う。日本が見習うべき点がたくさんある。例えばディスカッシ
ョンの授業。これは日本でも絶対取り入れるべきだと思う。ディスカッションを見ているとみんながどんどん
意見を言う。日本じゃ考えられない。日本人はこういった状況に慣れていないから,世界の舞台に立った時も
意見がいえないのだと思う。だから小学校の頃からでもこうゆう状況をたくさん作って慣れる必要があると思
う。
また普段の授業も日本とはまるで雰囲気が違う。アメリカの授業の様子を見ると,みんなが先生の話をきち
んと聞き,ノートをとり,寝ている人や私語する人なんてまずいない。こうゆう状況を見ていて日本に帰って
から最初の授業を見た時愕然とした。
「なんだ,これは!!」と。先生が出席を取ったらさっさと寝てしまう。
または友達と話をする人。正直こういった人を見ていると何をしに学校へ来ているのかわからない。「自分が
やりたいことがあるから学校へ来たんじゃないのか?」と思ってしまう。しかし実際そんなことを考えて学校
に来ている人が少ないのはわかっているが。アメリカの生徒はきっとやりたいことがきちんと決まっているか
ら,自分のためだからがんばっているのだろうなと思う。
それから語学の授業も思った。向こうは少人数で授業が行われ,先生が教える言葉を使って喋り,そして生
徒に読ませる。喋らせる。ちょっとした文章でもいいから。とにかくその時間だけはその国の言葉でといった
感じだ。しかし日本の英語の授業を見てみると,ただ文法をやり,文章を解読する。読むことはほとんどない。
さらに「英語」の授業なのに先生は日本人だ(笑)。しかも一度も英語圏の国に行ったことのない人までいる。
こんなことをして一体将来何の役に立つのだろうか。もし何か英語の文を読む時があったとしても,
「えーと,
これは関係代名詞だから・・・あれ?この単語なんだったけかな・・・」なんてことになるだろう。僕達はこ
んな英語をやっても,学者なんかになって文学の解析なんかするわけでもないのに,こんなものは必要ないと
思う。実際日本人というのは昔からこうゆうことを繰り返してきているような気がする。日本に解体新書が来
た時もひたすら日本語に訳し,漢文が入ってきてもその言葉をどうにかして日本語としてわかるようにできな
いかと訳のわからない規則を作っている。そんな努力をするくらいならその国の言葉を学んだ方がよいとは思
わなかったのだろうか。そして今現在も似たような流れがきているような気がする。そもそも今の構文主義と
いわれるような「読んで訳す」というのは予備校の先生だった伊藤先生という人が作ったというのを聞いたこ
とがあるが・・・。
また,日本の英会話の授業は大人数で行われているし,生徒同士では日本語を話すというような状況ではあ
まり期待はできない。
太田市では国語以外は英語で行うというものを来年からやると聞いたが,なぜそういったことを国が行わな
いのか。今更センター試験にリスニングを入れるなんて訳のわからないことをしていないで,なぜこうゆうこ
とをしないのか不思議だ。香港,中国なんかでは太田市のようなことは普通に行われている。実際 UIS にい
た香港の留学生の人の英語はほぼ完璧に近かった。
よく先生が「君達は段階の世代だ」というが本当にそう思う。これから英語の教育がきちんと行われていけ
ば,これからの子供達は英語が喋れるようになる。僕達の世代は習ってこなかったから喋れない。もし会社で
能力が同じで,英語の喋れる人と喋れない人,どっちをクビにしますか?といったら間違いなく喋れない人を
クビにするだろう。僕達はそうゆう世代にいるからこそ英語をきちんと身に付けなくてはいけないと思う。
少し話がそれて熱く語りすぎてしまったが,もう 1 つ気になったのがアメリカの「バリアフリー」の状況だ。
日本ではバリアフリーとよく言われているが実際のところ,今から建てているものに関してはたしかにバリア
フリーになっているかもしれないが,既存の建物に関してはあまり進んでいないような気がする。いや,進ん
でいない。例えば UIS と足工大で車椅子の生徒がいたとしたら,どれだけ一人で行動ができるだろうか。足
工大で考えてみると,一人で行動できる所・・・はほとんどないだろう。どこにいくにもほとんど階段を上が
らなくてはいけない。スロープもない。しかし UIS は逆にほとんどが一人で行動できるようになっている。
スロープもあるし,エレベーターもある,段差は少ない,そして手動の引き扉まで自動になっている。これな
ら一人でも十分行動できる。実際 UIS には車椅子の生徒だっている。アメリカでこの引き扉が自動になって
いるシステムはほとんどどこに行っても見られた。スーパーなんかに行ってもあるし,段差が少ない。日本で
はそうゆうシステムは取り入れないのだろうか。もしかしたらあるところにはあるかもしれないが,できれば
どこにでもあるようになるといいのだが。
日本は欧米化が進んでいるが,まだまだ見習うべき点はたくさんあると思う。なぜこんな良い所を取り入れ
ないのだろうと思うことが非常に多かった。これからの日本に期待し,また自分が何かできることは進んでや
りたい。
まだ長い夢から覚めたような気分だが,この経験は今後の自分に大きく影響してくるだろう。この経験を無
駄にしないように,今後もがんばっていくつもりだ。
最後にもしこれを来年行こうと思っている人がいて読んだら,迷わず行ってほしいと思う。決して無駄には
ならない。むしろ無駄どころかとても貴重な体験になることだろう。
きっとその経験はあなたの人生に大きく影響する。もし何か聞きたいことがあったら構わず聞いてほしい。
これで僕の UIS 海外特別研修日誌を終わりにします。