2006年 7 月 広島市立大学 広報委員会 第39号

2006年 7 月 広島市立大学 広報委員会
第39号
大学院芸術学研究科 博士前期課程 造形計画専攻(メディア造形)1年 戸川 蛍
「あめのうた」 平成17年度 卒業制作
2 広島市立大学広報誌 2006年7月 通巻39号
新入生を迎えて
広島市立大学では、 4 月 4 日、情報科学部の編入学生 5
人を含む総勢408人の新入生を全国各地から迎え、講堂大
ホールにおいて平成18年度の入学式を行いました。当日は、
来賓や保護者、教職員を含めて約1,000人の方々が出席し
ました。
国際学部国際学科の秋山遼如さんが新入生を代表して
「学業に励み、学生としての本分を尽くします」と宣言を
しました。続いて秋葉忠利広島市長、藤田 之広島市議会
議長から祝辞が述べられ、最後に出席者全員で学歌を斉唱
しました。
入学式に引き続き、ガイダンス等が行われ、新入生たち
■学部入学者
(人)
広島県内
広島
広島市内 広島市外 県外
学 部
入学
者数
男
女
国 際 学 部
110
18
92
50
22
38
104
6
情報科学部
212
175
37
111
46
55
196
16
芸 術 学 部
81
25
56
26
7
48
45
36
情報科学部編入生
5
3
2
0
0
5
5
0
計
408
221
187
187
75
146
新卒 既卒等
350
58
はこれからの大
学生活に希望を
はせながら、校
舎や各施設を見
学して回りまし
た。
午後からは、
大学院の入学式
を 行 い 、1 4 9 人
を迎えました。
平成18年度入学者の状況は、下表のとおりです。
■大学院(博士前期課程)入学者
研 究 科
入学
者数
国際学研究科
情報科学研究科
(人)
出身大学
本学 他大学
■大学院(博士後期課程)入学者
研 究 科
入学
者数
男
女
(人)
出身大学
本学 他大学
男
女
12
7
5
5
7
国際学研究科
3
2
1
2
1
79
73
6
76
3
情報科学研究科
6
6
0
5
1
芸術学研究科
42
17
25
38
4
芸術学研究科
7
3
4
7
0
計
133
97
36
119
14
計
16
11
5
14
2
入学式学長訓示
新入生の皆さん、入学おめでとうございます。私たち教職員一同
は、皆さんを心から祝福し歓迎いたします。この日を心待ちにされ
ていたご家族の皆様にも、お祝いを申し上げます。また、本日の入
学式にご臨席をいただきました広島市長、広島市議会議長、広島市
立大学後援会会長、同窓会会長、前学長、並びに名誉教授の方々に
厚く御礼申し上げます。
皆さんは、本学に見事合格し今日の入学式を迎えることができま
した。今は、受験勉強の努力が実った充実感、これから始まる大学
生活への期待感、そして新たな勉強や環境への不安感など、様々な
気持ちが交錯していることでしょう。誰でも新しい環境に入るとき
は期待と不安を抱きます。しかし、安心して下さい。私たち教職員
は、そのような皆さんを正面から受け止め、育てる準備を整えてい
ます。この入学式は、皆さんにとって新しい出会いの場であると同
時に、私たち教職員にとっても心待ちにしていた出会いの瞬間です。
大学では、新入生を迎えることで、若さというエネルギーと未来の
可能性を得て人材育成という教育活動が始まります。
大学における教育には、二つの役割があります。一つは、学問と
しての知識や技術を教え、授けるという役割です。もう一つは、学
生一人ひとりに内在する素質や能力を発展させ、個性輝く人物に育
て、社会に送り出すという役割です。現在の皆さんには、皆さん自
身も周りの人もまだ気付いていない潜在能力や可能性が必ずありま
す。それを見い出し育てるのが大学教育です。皆さんは、大学教育
の中で教養科目や専門科目を通じて多くの知識を得ます。そして、
研究や創作活動に出会い、新たな課題に挑戦する難しさと同時に新
たな成果を生み出す楽しさを学ぶことになります。これらの勉強や
研究は決して楽なことではありません。時にはとても越えられそう
にない壁に突き当たることがあるかも知れません。しかし、どのよ
うなときにも忘れないで欲しいことがあります。それは大学では決
して受け身にならず、自ら考え、行動することが大切だということで
す。なぜなら、大学教育の主役
は学生であり、皆さんと私たち
の共同作業によって皆さんが成
長するという教育成果が得られ
るからです。私たちから皆さん
に与えるだけでは新しいことは
生まれません。皆さんから私た
ちに積極的に働きかけて下さい。
あさ だ
広島市立大学学長 浅田
なお き
尚紀
大学が、教育と研究の両面で新しいものを生み出すエネルギーの源
泉は、皆さんであることを自覚して下さい。
本学は、平成 6 年に「科学と芸術を軸に世界平和と地域に貢献す
る国際的な大学」を建学の基本理念として設立されました。以来、
今日に至るまでに、英語教育プログラムの開発、産学官連携による
研究成果の社会還元、地域および海外との芸術交流、そして海外の
学生を招いた平和教育など、本学の特色である国際、情報、芸術、
平和の各分野において、教育と研究の両面で多くの実績を残してき
ました。大学が、高等教育研究機関としての役割を担う限り、教育
機関としての使命である「人材育成」と、研究機関としての使命で
ある「学術研究」が重要であることは、時代が変わろうとも大きく
変化することはありません。しかし、少子高齢化社会の到来、社会
の価値観の多様化など、大学を取り巻く環境が大きく変化しつつあ
ります。そのような中で、本学は21世紀における広島市立大学の使
命と目標について検討を行ってきました。その結果、国際平和文化
都市を都市像とする広島市に設置された大学として、地域社会の要
請に的確に応え、都市像にふさわしい国際性、創造性と高い倫理観
を持つ人材を育成することを使命とし、地域と共生し市民の誇りと
なる大学を目標とすることを明らかにしました。すなわち、広島市
立大学は「国際平和文化都市の知の拠点」となることを目指して、
今年度から新たな前進を始めます。今日、ここにいる新入生の皆さ
んは、私たちと共に広島市立大学の新たな歴史を作っていく出発点
に立っているのです。
ここで、皆さんにぜひ考えてほしいことがあります。それは、こ
の広島市立大学でこれからの 4 年間を過ごすことの意義です。大学
生として過ごす20歳前後は、皆さんの価値観や人生観が形作られる
大切な時期です。今だから感動できる体験、吸収できる知識がありま
す。学生時代の出会いと感動は生涯の宝物となります。この多感な時
期に、広島市立大学で学生生活を送ることの意義、それは核兵器廃絶
と世界恒久平和の実現を願う「ひろしま」の心に触れ、
「平和」につ
いて学び、考え、そして自分の言葉で平和について語れるようになる
ことです。それは、間違いなく皆さんの宝物になります。
最後になりますが、広島市立大学には、国際、情報、芸術という
専門分野の異なる人と出会い、交流する機会がキャンパスに溢れて
います。ぜひこの恵まれた環境を活用して、充実した学生生活を送
って下さい。あらためて、入学おめでとうございます。これをもっ
て、新入生の皆さんへの訓示といたします。
広島市立大学広報誌 2006年7月 通巻39号 3
新入生の大学生活
まつ お
国際学部 国際学科 松尾
たく し
この春、新入生408人が入学し、新たな大学生活を始めました。
各学部の新入生にその感想を伺ってみました。
まりのすごさに口が開きませんでした。
拓史さん
大学に入って高校と大きく変わったのは学習内容だと思
今年春、広島市立大学に入学しました。
います。高校では無理矢理詰め込まれる、受験がメインの
よろしくお願いします。私は、高校卒業
勉強でしたが、大学では将来に必要とされる授業を自分で
後 4 年半公務員として仕事をした後に退
選んで勉強することができるんです。内容は難しいけど、
職し、アフリカやアジア等の発展途上国
今は友達もたくさんでき、教えあうことが出来たりしてと
を旅行しました。私は、その土地の人々
ても楽しい大学生活を送っています。
と触れ合う中で、彼らの貧困を無視した
大学はゴールではなく、スタートであるとよく言われま
くないと、強く感じました。このような
すが、全くその通りです。この先起こり得るであろう困難
思いの中、帰国し、その 1 年後にこの大
は、新しくできた仲間と共にがんばって切り抜けて行こう
学の国際学部に入学して学んだことは、私が見た貧しい
と思います。
人々よりも、さらに貧しい人々が世の中にいるということ。
そして、援助する側の人々は私たちも含め、様々な理由に
より、そのような人たちの現状を知ることすらできていな
うす い
芸術学部 デザイン工芸学科 臼井
たかひろ
貴大さん
いということです。ですから、この大学で私は、発展途上
私の大学生活は、威圧感のある教授
国の中でも、特に光の当てられていない本当に貧しい人々
陣に囲まれての自己紹介から始まりま
のためになることを目標とした研究をしたいと考えていま
した。そんな教授達に圧倒される日々
す。現在は国際的機関やNGOに興味を持っていて、これ
は、まだぎこちない人間関係と共に過
らの団体の活動について詳しく学んでいきたいです。
ぎていきました。そんな中で、私達デ
ザイン科では、GW明けに行われる取
し みず
情報科学部 情報機械システム工学科 清水
よしふみ
允文さん
材旅行という仲間と触れ合う機会があ
りました。そこでは、団体行動という三日間に触発され、
今思い起こせば、入学式があったの
仲間達とお互いを知り合い、語り合い、さらに課題である
は約 3 ヶ月前。あれからもうそんなに
作品制作について考えを共に練り上げるという経験もでき
時間か経過したのかなと思うと、いつ
ました。作品に関しては、時に厳しい講評もありますが、
の間にか広島市立大学に慣れていた自
そんな中で認められたときは自信へと変わりました。その
分を感じます。
自信は、次の課題への糧になり、作品に対する追求心も深
僕が広島市立大学に入学したのは、
まりました。「大学に入った以上はプロ意識を持つ事が大
機械に興味があったのに加えて設備が
切だ。」と先生に言われ、受動的ではなく積極的に行動す
良いということを小耳に挟んでいたからです。実際に入っ
ることも増えて、将来的にデザインの仕事で役に立つ部活
てみて、その設備の良さには驚かされました。特に驚いた
動も始めました。まだ色々なことが始まったばかりだけど、
のはパソコンの数でした。パソコン室にたくさんあるとい
毎日が発見の連続で、充実した大学生活へと着実に向かっ
うのは当たり前の話ですが、自習室で 1 机に 1 台というあ
ています。
この人
新入生サポート
た なべ
医務室 保健師 田邉
まさ よ
雅代
大学の中において、医務室・学生相談室は全く異分子
出会いの場所にもなっている。たま
的空間である。学生相談室に常時カウンセラーを配置し
り場と表現するよりサイコリトリー
ていないという要素が大きく反映してか、医務室の数々
ト(心理的避難場所)と表現したい。
ある機能の中で、精神安定施設としての利用が高い。
なぜなら医務室を居場所とする学生
1994年に大学を開学したときから、まずは開かれた医務
の中から仲間をつくり一時期常連さ
室をめざした。いつでもだれでもどんなときでも気軽に
んとなってもそのうち医務室から次第に遠のき、学内で
利用できるようにと、いつもドアはあけている。実に医
の居場所を増やしていくようになる。学内で居場所をよ
務室にはさまざまな学生が訪れる。本当に具合の悪い学
りたくさん持っている学生のほうが大学生活に適応しや
生はもとより、あき時間のつぶし場所、深刻な悩みを抱
すいと言われる。医務室・学生相談室も多いに利用して
える学生、健康チェックなど十分に元気な人も、それぞ
有意義な学生生活を送ってほしいと思っている。
れが思う時間にやってくる。それがいろんな学生たちの
4 広島市立大学広報誌 2006年7月 通巻39号
教員の活動紹介(研究・創作)
200点以上得点を伸ばすoverachieversもいれば、数十点し
「IETW」
か伸ばせないunderachieversもいる。この両者の違いは何
あお き
国際学部教授 青木
のぶゆき
信之
外国語で文章を書くときに、人はどんなプロセスをたど
か、サーバに残された学習データ、アンケート、そしてイ
ンタビュー等から探る試みを、現在行っている。また、eラ
ーニングの成否を分ける鍵の一つ、学習意欲の持続という点
るのか、上手に書ける人とそうでない人はどこが違うのか
について
といった文章産出認知過程を調べるのが、私の主たる研究
も、より効
分野であった。しかし、ここ数年は、Intensive English
果的なラー
Training on the Web(以下、IETW)を対象にさまざまな
ニング・マ
角度から研究を行っている。IETWとは、コンピュータネ
ネージメン
ットワークを通じてリーディング問題やリスニング問題、
トのあり方
そして文法問題を大量に学習するという 2 ヶ月間の集中英
をめぐって
語学習プログラムである。本学学生の場合、受講前の
他大学と共
TOEICスコア平均500点から 8 週間の受講で平均100点向
同研究を行
上する。しかし、同じスタートラインから学習を始めても、
っている。
放送サービスをできるだけ早く全国に広げるため、電波で
「地上波デジタルTV放送」
光の強さを変えて長距離光ファイバ網で伝送し、再送信す
はえいわ
かずひさ
情報科学部教授 生岩
量久
るシステムの開発等が挙げられます。◆研究室では、これ
らの課題を解決するため、電波のような非常に弱い信号で
◆2003年に東京、大阪、名古屋の 3 大
直接、光の強さを変えることができる光変調器の研究・開
都市圏で始まり、広島でも今年10月か
発(写真)、多くの波が重なっているSFN波の品質を精度
らスタートする地上波デジタルTV放
よく測定できるシステムの研究等に取り組んでいます。
送に関する研究を行っています。◆デ
ジタル放送は現在のアナログ放送よ
り、 5 倍も画がきれいで、携帯電話や
車で移動中でも受信できるなど多くの
メリットがある反面、まだ多くの技術的な課題が残されて
います。◆例としては、デジタル放送用のチャンネル不足
を解消するためのSFN(Single Frequency Network:隣接
する放送局で同じチャンネルを使用する方式)の実現や、
「アジャンタ壁画模写」
さ
さ
き
芸術学部助教授 佐々木
ただし
正
日本画の源流はどこにあるのかを探求するひとつの
試みとしてインド、アジャンタ壁画の研究を進めてき
ました。各図様の位置とサイズを確認する基本資料の
作成を手始めに、本年 1 月には現地調査も実現しまし
た。東京国立文化財研究所との共同研究にて顔料を分
析し約1400年前に描かれた壁画を同素材、原寸での模
写に取り組んでいます。また、当時の技法の解明にも
繋がれば良いと考えます。
広島市立大学広報誌 2006年7月 通巻39号 5
活躍する卒業生
マイクロソフト ディベロップメント株式会社
ふじわら
Windows Live開発統括部 プログラムマネジャー 藤原
けいぞう
情報科学部
敬三(平成16年度卒業生)
2004年に広島市立大学・情報工学科を卒業後、カリフォ
かれていて、それに費やす時間の多さには驚きました。授業
ルニア大学アーバイン校
(UCI)
の修士課程へ入学しました。
を 4 つ同時に取るともうそれだけで週末も含め他に何もで
アーバインはロサンゼルスから南に50kmに位置しており、
きなくなってしまうほどです。それにも関わらず学生は自分
ディズニーランドのすぐ近くです。非常によく計画されて
のためにならないと思えば、簡単な課題やテストよりも難し
発展しており、第二のシリコンバレーとして注目され、ア
くても実践的な物を出すよう要求することがあります。この
メリカ企業のみならず、日本企業も多く拠点を置いており、
ように、自分が何を学んでいるのかを考えながら勉強するこ
広島のマツダもアーバインにアメリカ本社を置いています。
とは非常に重要だと思います。UCIでの後半の学生生活は研
UCIに来て初めの半年∼一年は授業を中心とした勉強でし
究活動を中心に過ごしました。こちらの研究室に初めて来
た。アメリカの大学のカリキュラムでは授業により重点が置
て驚いたのは研究をするというのは、仕事としての要素が
強いということです。多くの大学院生は何らかのスポンサ
ーから学費と生活費を払ってもらうため、教授の指示の下
で実践的な研究をして結果を出すことが求められます。
広島市立大学には企業での研究活動を経験しておられる
先生方が数多くおられ、学問的な観点からのみならず実践
的な知識も多く学ぶことができます。是非皆さんにも学ん
ë修了式の日、大学のシンボルである
Anteaterの前で友人
(写真左)
とともに
でいることを社会でどのように活かすことができるのかを
考えつつ、学生生活を送っていただきたいと思います。
Hiroshima City University Museum of Art
§芸術資料館だより
■ 3 年次の立体造形デザイン実習では、 4 月から 5 月にかけて収蔵作品のデザイナ
ーズチェアが研究対象として使用されます。授業の中で本物を計測・調査し、学
生自身が椅子を設計します。この授業で制作された椅子が全国コンクールで多数
受賞しています。
■「光の肖像」展 プロジェクト見学 5 /16
キングストン大学から 2 名の先生が来学。昨年からのプロジェクト「光の肖像
展」肖像画を見学され、作者達と交流しました。意義深いプロジェクトへ賞賛の
言葉がありました。
■長瀬香織 芸術学研究科博士後期課程修了研究作品発表展 5 /20∼ 5 /26
日本画作品の展示と、日本及びアジア諸国における手漉き紙の比較研究展示。
論文はアジア諸国へのフィールドワークから収集した紙の研究でした。非常に意
欲的な研究成果に、来館者からは専門的な質問が多数ありました。
■ハノーバー専科大学教授によるワークショップ 5 /30∼ 6 / 2
ウベン先生は企業アイデンティティのデザインに関するレクチャー、ガルベル
ト先生は空間美術表現「エンドレスライン」のワークショップを行いました。
■新収蔵作品展 6 /28∼ 7 / 4
平成17年度卒業制作の中から最も優秀であった 5 点と、研究室買い上げ作品 1
点、芸術資料として収蔵した作品などを展示しました。
ハワイ大学マノア校交換留学生による芸術作品展示 7 /12∼ 7 /20
■ハノーバー専科大学、
留学生 5 人が、半年間の留学期間を終えるのを前に作品展を開催しました。日
本滞在によって触発された感性の表現が見所です。
■今後の展覧会
□ 第2回「光の肖像」展∼被爆者たち、それを受け継ぐ者たちの眼差し∼ …7/31∼8/9
□ 模写による県内文化財の保存継承(仮称) ……………………10月上旬
□ 市民講座「展覧会をつくる」展覧会(仮称) …………………10/16∼10/22
□ 芸術学部教員作品展 ………………………………………………10/27∼11/ 2
□ 海老洋 日本画制作の現場(仮称) ……………………………11月上旬
□ キッズキャンパス2006 ……………………………………………11月下旬
□ 退任記念 三原捷宏展 ……………………………………………12月下旬 *皆様のご来場をお待ちしています。
6 広島市立大学広報誌 2006年7月 通巻39号
教員の研究活動報告
平成18年度科学研究費補助金、特定研究費等の状況
本学の教員は、国の制度である科学研究費補助金や民間
の各種財団からの助成金を受けて積極的に学術研究活動を
展開しています。また、本学は教育及び学術研究の振興の
ため、特定研究費を設け、独創的・先駆的な研究を始め、
市政及び地域に貢献する研究、学部横断的な学際的研究、
国外研究者との共同研究及び国外での調査研究等、多岐に
渡る研究を推進しています。
平成18年度科学研究費補助金、特定研究費等の決定状況
は次のとおりです。
学
部
国際学部
30件
申請状況
60,441千円
13件
交付決定状況
24,100千円
情報科学部
81件
165,588千円
33件
46,800千円
芸術学部
5件
13,033千円
3件
2,300千円
平和研究所
7件
7,940千円
5件
4,500千円
123件
247,002千円
54件
77,700千円
44%
33%
決
定
率
研究代表者(所属・職名・氏名)
研
究
課
国際学部
世界神話のコスモロジー
教 授 篠田知和基
題
名
1,300
1,500
1,200
1,100
F若手研究z 24件
(単位:千円)
交付決定額
8,100
(単位:千円)
研
究
課
題
名
交付決定額
視覚メディアにあらわれた日露相互のイメ−ジと表象
2,600
−日露関係の理解のために−
英語学習者の語用論的能力育成に関する多元的情
報サイ
トの構築
大規模数値計算向けリコンフィギャラブルプロセッサの
研究
多様な大学環境における英語eラーニングの効果とラー
ニングマネージメントの研究
西藏自治区−青海省を結ぶ藏族の工芸美術と芸能の
文化、
その資料と保存に関する研究
パブリック・ディプロマシーにおけるグローバル・メディア
の役割と国家戦略の調査
700
2,900
4,200
1,000
1,400
C基盤研究{ 21件
(単位:千円)
研究代表者(所属・職名・氏名)
研
究
課
題
名
交付決定額
「マケドニア」意識の多義性と「民族」形成における国
国際学部
600
助教授 大庭千恵子 際関係要因
情報科学部
教 授 高濱 徹行
情報科学部
助教授 宮原 哲浩
情報科学部
教 授 浅田 尚紀
平和研究所
助教授 金 聖哲
平和研究所 教 授
シェラー,クリスチャン
情報科学部
教 授 石田 賢治
芸術学部
教 授 服部 等作
情報科学部
教 授 北村 俊明
情報科学部
助教授 内田 智之
情報科学部
教 授 北上 始
情報科学部
助 手 高井 博之
国際学部
教 授 上村 直樹
情報科学部
教 授 吉田 彰顕
1,900
(単位:千円)
研究代表者(所属・職名・氏名)
研
究
課
題
名
交付決定額
芸術学部
ヒロシマ・グランドゼロ
(ヒロシマ爆心地における町並みと
1,000
教 授 中嶋 健明 原爆爆発のCG再現)
B基盤研究z 6件
研究代表者(所属・職名・氏名)
国際学部 教 授
ミハイロバ,ユリア
国際学部
教 授 岩井 千秋
情報科学部
助教授 弘中 哲夫
国際学部
教 授 青木 信之
芸術学部
教 授 服部 等作
国際学部
助教授 井上 泰浩
DTW擬距離に基づく時系列データのユークリッド空間
への埋め込み
身体動作を伴う体験を重視するVR型知的学習支援シ
ステムの開発と実践
第2次世界大戦期における米軍「精密爆撃」の変容
−原爆投下への道程−
近代ラテンアメリカ諸国における先住民政策と行政司
法領域における地図導入の影響
1,000
E萌芽研究 1件
π交付決定者内訳
A基盤研究y 1件
触覚を伴う脳外科手術シミュレーションシステムの開発
2,700
(単位:千円)
研究代表者(所属・職名・氏名)
研
究
課
題
名
交付決定額
情報科学部
新世紀を担う子どのたちのための数学問題セットの開発 5,000
助 手 川本 佳代
∏申請交付決定状況
計
最適化問題の高速解法のためのリコンフィギャラブル専
用エンジンに関する研究
アドホックネットワークのための環境適応型エージェント
技術
D特定領域研究 1件
1.平成18年度科学研究費補助金
合
情報科学部
教 授 若林 真一
情報科学部
教 授 角田 良明
情報科学部
教 授 中村 泰明
情報科学部
教 授 林 朗
情報科学部
教 授 松原 行宏
平和研究所
教 授 田中 利幸
国際学部
講 師 吉江 貴文
退化現象を利用した構造学習アルゴリズムとその応用
に関する研究
数値属性とグラフ構造を有するハイブリッドデータからの
データマイニング
非線形最適化計算による画像列からの3次元形状復
元の研究
北朝鮮社会主義体系の適応遲滯が対外政策に及ぼ
す影響:核外交を中心に
大量虐殺と集団暴力の比較研究:その普遍的形態の
分析と防止策の考察
緊急・重要通信のためのIPネットワークサービスのアシュ
アランス化
チベット仏画工房村の伝統技材用法と伝統の継承に
関する調査研究
暗号化によるプログラムの保護機能をサポートするプロ
セッサ・アーキテクチャ
可逆圧縮された大規模グラフ構造データからのデータマ
イニング手法の開発
制約問合せ処理の最適化と制約データベースの枠組
みに関する研究
空間光通信を用いた複数移動ロボットの共同作業のた
めの相対的な作業空間地図の作成
同盟と核軍縮:日本、オーストラリア、ニュージーランドの
市民社会と対米同盟
東海・伊豆地域におけるVHF帯地震電磁現象に関す
る研究
600
1,000
1,000
900
600
800
300
1,500
1,100
900
1,800
1,000
800
(単位:千円)
研究代表者(所属・職名・氏名)
研
究
課
題
名
交付決定額
情報科学部
Web情報を用いた新アイデア創発支援環境の構築
500
助教授 砂山 渡
文書集合の構造化に基づく効率的な情報アクセス技
情報科学部
1,100
講 師 難波 英嗣 術の開発
情報科学部
行列言語インタプリタ用ランタイムルーチン生成系の開発
800
助 手 川端 英之
基本処理性能を評価するための再構成型アーキテク
情報科学部
2,200
助 手 谷川 一哉 チャ用ベンチマークプログラムの開発
双方向テクスチャ関数(BTF)の拡張による材質表面
情報科学部
1,400
助 手 古川 亮 の微細構造の表現
罫線文書を対象にした機械学習手法の開発とデータマ
情報科学部
1,000
助 手 鈴木 祐介 イニングへの応用
中間仮説に基づく分類機構を備えた進化的ルール抽
情報科学部
700
助 手 原 章 出システムの構築
情報科学部
速度知覚によるVORゲイン調節のメカニズム
1,400
助 手 疋田 真一
19世紀以降のアイルランド文学における文化と言語の
国際学部
600
助教授 池田 寛子 多元性の研究
米公文書と被ばく者証言に基づく米核実験の史的研究:
平和研究所
800
助 手 高橋 博子 1945年−1963年を中心に
コスモポリタン法の生成と国法秩序の変容:国法学によ
平和研究所
1,000
助 手 佐藤 義明 る国際法学と憲法学との架橋
国際学部
大学発ベンチャーの日韓比較
1,300
助教授 金 泰旭
情報科学部
正標数の代数的閉体上定義された代数多様体の研究
700
助 手 齋藤 夏雄
数値計算回路の自動合成および設計検証システムの
情報科学部
2,000
助 手 永山 忍 開発に関する研究
異種性を考慮した大規模アドホックネットワーク向け自律
情報科学部
1,000
助 手 大田 知行 分散クラスタリング技術
遊休計算機を利用した頻出系列パターン抽出処理の
情報科学部
1,700
助 手 田村 慶一 並列化に関する研究
一般化した確率過程に基づくオンライン学習の漸近的
情報科学部
1,300
助 手 岩田 一貴 解析
感情を考慮した生活習慣病治療支援インタフェースシス
情報科学部
700
助 手 目良 和也 テム
低密度パリティ検査符号に基づく有歪圧縮アルゴリズ
情報科学部
1,200
助教授 三村 和史 ムの符号化ダイナミクスの解析
情報科学部
大気中における反応性ヨウ素化合物の生成機構の解明 1,900
助 手 中野 幸夫
国際学部
講 師 柿木 伸之
国際学部
講 師 野崎亜紀子
国際学部
助教授 潮] 智美
情報科学部
助 手 高橋 茂
ディアスポラの言語の哲学的探究
自由の規制根拠と関係性:ヒト胚研究規制の正当性に
ついての研究
国際的資本市場における国際財務報告基準の受容に
関する研究
ラジオダクト・スポラディックE層の面的・動方向的分布に
関する研究
800
500
1,200
1,400
基盤研究:1 人で行う研究または複数の研究者が共同して行う創造的・先駆的な研究
特定領域研究:学術研究分野の水準向上・強化につながる研究領域等を特定して機動
的かつ効果的に推進する研究
萌芽研究:独創的な発想、特に意外性のある着想に基づく芽生え期の研究
若手研究:37歳以下の研究者が 1 人で行う研究
広島市立大学広報誌 2006年7月 通巻39号 7
2.平成18年度特定研究費
A指定研究費
(単位:千円)
研究代表者(所属・職名・氏名)
目
配分額
研
究
題
芸術学部
広島市立大学と韓国・ハンナン大学との金属工芸分野
1,000
教 授 若山 裕昭 での国際交流展
産学官連携推進室
大学発明の管理と経済効果の研究
429
教 授 加藤 直規
芸術学部
「日本画制作の現場¿」展覧会と教育プログラムによる
844
助教授 北田 克己 作品および作家研究
芸術学部
模写によるインド石窟寺院研究と保存継承ø
1,029
助教授 佐々木 正
国際学部
ウォーキングタウン・ひろしま構想
350
助教授 山口 光明 ∼ウォーキングによる健康なまちづくりプロジェクト∼
芸術学部
高度な芸術・文化を育てる「まちづくりNPO」の研究−
2,829
教 授 大井 健次 地域の芸術・文化教育による広島の活性化−
情報科学部
初学者のためのアラビア語書字学習支援システムの開
1,082
教 授 佐野 学 発
国際学部
HIROSHIMA and PEACEを発展させるための新しい平和研
1,073
助教授 井上 泰浩 究と英語教育−被爆60年報道検証と討論能力養成に向けて
芸術学部
模写による県内文化財研究と保存継承¿
2,180
教 授 倉島 重友
フランスと広島の美術文化比較研究と美術教育システムの関
芸術学部
451
教 授 吉井 章 わりについて−ルーアン美術大学との教育研究提携を通して
芸術学部
教 授 及川 久男
芸術学部
教 授 大矢 英雄
相互交流可能なグローバル芸術教育の実践的研究
1,320
現代の写実絵画復権の方法と意味を探る
−広島被爆者とその系累の肖像を通して−
1,266
B一般研究費
(単位:千円)
研
究
題 目
研究代表者(所属・職名・氏名)
配分額
情報科学部
決定グラフを用いた初等関数の表現法とその応用に関
1,390
助 手 永山 忍 する研究
国際学部
県統計書による戦前期地域産業の長期分析−広島地
310
教 授 富永 憲生 域を中心に
情報科学部
軟判定ビットを用いたCDMAマルチユーザ検出過程の
850
助教授 三村 和史 経路積分法による解析
国際学部
多市場接触と協力関係の構築に関する実験経済学的
430
講 師 小川 一仁 研究
情報科学部
脳電位・脳磁気計測と磁気刺激を統合した脳機能解
1,120
教 授 樋脇 治 析装置による大脳皮質の機能の解明
情報科学部
FPGAを用いた高速ストリングマッチング手法に関する
1,590
教 授 若林 真一 研究
情報科学部
動作モデルを用いた、単眼画像列からの人体姿勢の
680
教 授 林 朗 追跡
情報科学部
観点の相違を補う情報地図アニメ−ションインタフェース 1,230
助教授 砂山 渡
情報科学部
放送波を用いたヒト検知システムにおける性能評価およ
1,090
助教授 西 正博 び高性能化
情報科学部
並列型強化学習手法の開発と性能評価に関する研究
890
教 授 高橋 健一
情報科学部
助教授 小嵜 貴弘
情報科学部
教 授 石田 賢治
情報科学部
教 授 吉田 彰顕
情報科学部
助 手 香田 次郎
空気圧アクチュエータを用いた直動型パラレルメカニズ
ムの設計と制御
衛星および地上無線回線ネットワークに対する通信制
御方式の開発
VHF帯長距離電波伝搬特性の研究
微生物の油脂分解機構に基づく含油排水処理用微
生物製剤の高活性化法の開発
1,380
820
750
1,460
C国際学術研究費
(単位:千円)
研
究
題 目
研究代表者(所属・職名・氏名)
配分額
国際学部
現代アジア地域の統合と分離のベクトルにおけるトラン
1,590
助教授 金 栄鎬 スナショナルな要因
国際学部
教師教育における大学・学校・地域の連携の構築に関
780
教 授 赤星 晋作 する研究
この人
芸術学部
教 授 前川 義春
情報科学部
教 授 角田 良明
D継続研究費(一般研究費)
(単位:千円)
研
究
題 目
研究代表者(所属・職名・氏名)
配分額
情報科学部
10GHz帯光変調器を用いた地上ディジタル放送伝送シ
1,080
教 授 生岩 量久 ステム
情報科学部
リアルタイムOSを用いた高速データ取得装置の開発とそ
620
助 手 藤原 久志 の応用−広島から発信する計測プログラミングの新展開
情報科学部
助教授 岩根 典之
情報科学部
助 手 市村 匠
情報科学部
助 手 原 章
情報科学部
助 手 高橋 雄三
情報科学部
教 授 矢野 卓雄
情報処理センター
助教授 前田 香織
情報科学部
助教授 内田 智之
情報科学部
助 手 川端 英之
教材知識の再利用のためのオントロジー構築に関する
研究
携帯端末による健康管理情報のID化手法の構築
1,020
490
進化的手法による状態汎化を用いたエージェントの行
動学習
姿勢制御に影響を及ぼす視覚刺激の空間特性と運動
特性に関する産業保健人間工学的検討
バイオディーゼル燃料化装置排水の微生物処理と
NPOとの連携による循環型社会実現プロジェクト
高品質ストリーム伝送可能な移動体通信ノードの開発と
その評価
マルチメディアコンテンツを対象とした特徴抽出アルゴリ
ズムと検索アルゴリズムの開発
MATLABに基づく並列疎行列コード生成
410
260
1,760
660
1,060
470
E継続研究費(国際学術研究費)
研究代表者(所属・職名・氏名)
平和研究所
教 授 田中 利幸
国際学部
助教授 関村 誠
国際学部
教 授 大東和武司
(単位:千円)
研
究
題
目
配分額
第2次世界大戦期における米軍の「精密爆撃」の変容
720
−広島・長崎原爆投下に至る歴史過程の社会学的分析−
現われ・想像・記憶
850
−古代ギリシアの思想分析から現代的課題の探求へ−
グローバル環境における地域企業のビジネスモデルの
形成と展開
1,220
F研究成果公表経費(印刷経費)
研究代表者(所属・職名・氏名)
芸術学部
講 師 大塚 智嗣
国際学部
助教授 山口 光明
(単位:千円)
研
究
題
目
配分額
轆轤文化の調査研究
210
−中国地方の轆轤文化と技術を中心に−
地域に暮らす中高齢者の身体活動を増進させるため
210
の実践的研究
G研究成果公表経費(展示経費)
(単位:千円)
配分額
研
究
題
研究代表者(所属・職名・氏名)
目
芸術学部
模写による県内文化財の保存継承
教 授 倉島 重友
285
指定研究費:指定するテーマに基づく研究
一般研究費:独創的・先駆的な研究を格段に発展させるため、国内で実施する研究
国際学術研究費:国外研究者の協力又は国外における研究調査等を必要とする研究
継続研究費:前年度において認められた一般研究費及び国際学術研究費の継続研究
研究成果公表経費:過去2年間に終了した特定研究費の研究成果の印刷及び展示に係る経費
3.助成金(平成17年度新規受入分)
所属・職名・氏名
助成団体名
(単位:千円)
助成額
国 際 学 部 教 授 青木 信之 文部科学省(大学改革推進等補助金)
15,000
国 際 学 部 助教授 大野亜由未 文部科学省(研究拠点形成費等補助金)
2,911
情報科学部 講 師 難波 英嗣 新エネルギー・産業技術総合開発機構
7,000
情報科学部 助教授 椋木 雅之 新エネルギー・産業技術総合開発機構
4,500
情報科学部 教 授 生岩 量久 ú放送文化基金
1,250
国 際 学 部 助教授 曽根 幹子 úマツダ財団
合
特許データベースの構築
知的財産管理の基本として、いま本学でも初めて特許デー
タベースの構築を進めています。その目的は、∏大学として
の発明に係る研究成果(特許権の所有者に拘わらず)を把握
する、π個人出願の発明で本学が買い取る対象を探す、∫本
学に帰属させた発明について、審査請求、登録、維持費用の
支払、収入のあった場合の研究者への実施補償等についてス
テータスを把握する、ª本学主催の産業界との交流接点であ
るリエゾンフェスタ向けシーズ紹介対象を探す、º学外のビ
ジネスコンテストに出せる発明を探す、ΩTLOに譲渡し売り
込みを頼む出願を探す、等々といった使い方を考えています。
発明規程が施行されるまでは出願の届出制度がなかったので
教員の下にデータが分散し、それを遡って収集していますから
広島市立大学・ニュルンベルグ美術大学
1,590
アートプロジェクト KHORA
モバイルアドホックネットワーク
(MANET)のためのディ
940
ペンダブルソフトウェアの設計とテスト
計
900
6件
31,561
か とう
産学官連携推進室 教授 加藤
なお き
直規
網羅性が問題です。誠意をもって回
答いただいても必ず漏れるものです。
でもとりあえずはv.1として発足し
徐々に充実していこうかと思います。
特許データベースをゼロからつく
るのは企業在職時代、子会社に出向
したときに一度経験があります。網
羅性の問題も同じでした。特許は公開制度( 1 年 6 ヶ月以降)
があり、そこで 2 年ぐらいしてから公開特許と照合し、よう
やく全特許が漏れなく正確に把握できました。このデータベ
ースは改良を重ねながら(辞職後は確認していませんが)使
われ続けているようです。ただのExcelなのですが。
発 行/広島市立大学
編集後記
〒731-3194
広島市安佐南区大塚東三丁目4番1号
TEL:082-830-1500±
FAX:082-830-1656
http://www.hiroshima-cu.ac.jp
発行人/浅田尚紀
編集人/佐野 学
印 刷/産興ñ
発行日/平成18年
(2006年)7月31日
私の好きな言葉の一つに「邂逅」という言葉が
あります。
「人と人の出会い」の意味です。
大学にいると毎年4月に新しい学生が研究室に入
ってきます。このときいつも、なぜこの瞬間に私
たちは一緒にいるのか、この出会いを大切にしよ
うといつも思います。この広報誌はオープンキャ
ンパスに参加された方たちにも配布されると思い
ます。来春、是非ともこの大学に入学されて新し
い友と出会い、新しい先生と出会い、その「邂逅」
を大切にされることを期待しています。
VOL.12
NO.2
●表紙タイトル レイアウト/芸術学部 教授 若山裕昭
広報誌名「WEST BREEZE」は、広島市立大学のある西風新都にちなんで命名されました。BREEZEとは、そよ風、湾を渡る風、風聞、うわさ、
論評などの意味があります。
おめでとうございます
■国際学部 池田寛子 助教授
平成17年12月、日本英文学会より第28回新人賞佳作を受
賞(平成17年 4 月論文投稿)。
■情報科学研究科博士前期課程 2 年
(当時) 高木 允さん
情報科学研究科博士前期課程 2 年
(当時) 山本吉亮さん
平成18年 3 月、「情報処理学会第68回全国大会」におい
て、「学生奨励賞」を受賞。
■情報科学部情報機械システム工学科 4 年 辛島 潤さん
平成18年 3 月、
「電子情報通信学会関西支部学生発表会」
において「支部長賞学生会奨励賞」を受賞。
■芸術学部 藁谷実助教授
芸術学研究科博士後期課程 2 年 小林朋代さん
芸術学研究科博士後期課程 3 年 王 培さん
平成18年 3 月、「第61回春の院展」にて、藁谷助教授が
これまで
■国際交流
□ドイツ
5 月29日から 6 月 2 日まで、ハノーバー専科大学のベル
ンハルト・ガルベルト(Bernhard Garbert)教授とゲル
ト・ウベン(Gerd Ubben)教授が本学を訪問し、講義や
ワークショップ等を行いました。
□中国
5 月20日、重慶市の西南大学及び
四川美術学院の学生交流団が来学
し、本学学生と交流しました。
■名誉教授称号授与式
6 月15日、名誉教授称号授与式が行われました。名誉教授
の称号は、本学に貢献された功績を評議会において認めら
これから
この本 ∼教員の著書紹介∼
■中島正博『持続可能な発展のための人間の条件』
(大学教育出版)2005年 4 月20日発行
教員の人事異動( 5 月 1 日付)
氏 名
れた先生方に授与され
ます。この度は、藤本
先生(前学長)と相澤
先生に対して称号が授
与されました。先生方
には、今後とも本学の
ためにご助言を賜りたいと思います。
■後援会総会
6 月24日、後援会総会が本部棟大会議室で開かれ、17年
度決算、18年度予算・事業計画などが承認され、鉄石康
治会長をはじめ新役員も選出されました。また、総会の
後、
「学長との懇談会」を開催しました。
■公開録画
7 月15日º・16日∂、本学講堂・大ホールにて「BSアニメ
夜話」
「デジタル・スタジアム」の収録が行われました。
平成18年度 学年暦(後期)
■市大祭 10月28日º・29日∂
■企業に対する大学説明会
平成19年1月9日∏、
企業の採用担当者の方を本学に招いて大学
説明会を開催し、
本学のPRや就職情報の交換などを行います。
区分
「奨励賞」を受賞。また、小林さんと王培さんが入選。
■芸術学研究科博士前期課程 2 年 斉藤泰子さん
芸術学研究科博士前期課程 2 年 片桐大介さん
平 成 1 8 年 3 月 、「 H O P E S 2 0 0 6 」 に て 、 斉 藤 さ ん が
「HOPES準大賞」、片桐さんが「HOPES優秀賞」を受賞。
■芸術学部 友安一成 教授
平成18年 5 月、「第20回日洋展」にて「損保ジャパン美
術財団 奨励賞」を受賞。
■情報科学研究科博士前期課程 1 年
(当時) 藤山大輔さん
平成18年 5 月、
「第17年度電気・情報関連学会中国支部連
合大会(平成17年10月開催)
」において、
「奨励賞」を受賞。
■情報科学研究科博士前期課程 2 年
(当時) 前田 志さん
情報科学部 谷川一哉 助手
情報科学部 弘中哲夫 助教授
平成18年 5 月、
「第 8 回日LSI IPデザイン・アワード」
(平
成17年12月論文投稿)において、
「開発奨励賞」を受賞。
新
旧
退職 早見 武人 国立大学法人九州大学へ転出 情報科学部助手
後 期(10月1日∼3月31日)
10月 2日∑
後期授業開始
10月 2日∑∼10月13日ª
後期履修手続き期間
10月28日º・10月29日∂
大学祭
12月23日º∼ 1月 8日∑
冬季休業
1月 9日∏
開学記念日の振替日(授業を休業)
1月24日π
後期補講日
1月30日∏∼ 2月23日ª
後期定期試験
2月24日º∼ 3月31日º
学年末休業
3月23日ª
卒業式
古紙配合率100%再生紙を使用しています