平成26年度 県基礎学力調査 結果分析 社会

平成26年度
県基礎学力調査
結果分析
社会
1. 優れている設問
単元等
1年地理
アジアの気候の特色
2年歴史
江戸時代のできごと
分析
日本各地の気候の特色、とりわけ各地の雨温図を区別して理解していると思われ
る。
江戸幕府を1603年に開いたのは誰かを問う設問であり、きわめて平易である
と思われる。
2.劣っている設問
単元等
1年地理
六大陸と三大洋
2年地理
時差の問題
1年歴史
古代の中国の国名
1年歴史
国風文化
1年歴史
鎌倉幕府の主従関係
分析
地図(半球図)を見て、大西洋を答えさせる問
いであり、基礎的な平易な設問であるが、普段
見慣れていないアングルなのでミスしたと思わ
れる。
最も基本的な時差の問題であり、日付変更線も
からんでいないので時差の基礎知識が身につい
ていないと思われる。
遣隋使、遣唐使の基礎知識を確認する問いであ
るが、選択肢があり平易であるのに理解されて
いない。
平安時代のかな文字が発達したころの貴族の文
化を問う平易な設問であり、記号で選ぶ4択問
題であり、各文化の特色を把握できていないと
思われる。
鎌倉幕府の将軍と御家人の御恩と奉公の関係を
問うものであるが、奉公の意味を聞いているの
に早とちりして御恩の意味を選んだ生徒がやや
多かった。
1年歴史
鎌倉・室町時代の政治
史
承久の乱や応仁の乱は鎌倉・室町時代を理解す
るための重要語句であるが、西暦年を覚えてい
ない生徒が多かった。
1年歴史
戦国時代の分国法
なぜ分国法を戦国大名がつくったのかを問う記
述式の問いであるが、文章表現を苦手としてい
る生徒が多い。
日本周辺の海流の名称を問う基本的な問いであ
る。黒潮・親潮という表現と日本海流・千島海
流の関係を正確につかんでいないと思われる。
1年地理
日本の山地と海岸
2年地理
日本の農林水産業
高知平野の野菜の促成栽培の特色を問う記述式
問題であるが、ポイントをおさえた説明が不足
している。
9月以降の対策
常に定期テスト等で洗礼を受
ける基本的な問いである。
3年は実力テストでこれまで
2回出題し練習した成果が出
つつある。
外国との交流は古代、中世、
近世では内容が限られてくる
ので今後の実力テストで出題
したい。
各時代の文化の特色の理解は
基本知識であり、パターンを
変えてテストで出題したい。
文章をよく読んでどんな答え
を要求しているのかをしっか
り確認させたい。同様の形式
の問題を今後のテストの設問
に取り入れていきたい。
各時代の特色は教科書をよく
読んでその時代の流れをおさ
えることが大切である。また、
重要な歴史的事象の年代はカ
ードなどに書いて覚えるよう
に指導したい。
今後のテスト等で記述式の設
問を多くしてポイントを押さ
えた文章表現力を養いたい。
日本アルプスや海流の名称、
三角州・扇状地などの語句は、
今後もテスト等で再確認させ
たい。
いろいろなパターンで記述式
問題に対応できるように今後
テスト等で鍛えていきたい。
2年歴史
開国と不平等条約
幕末のペリーの来航に関する基本的な問題であ
る。浦賀の場所が未定着である。
2年歴史
江戸時代のできごと
江戸時代のできごとの大きな流れをつかんでい
るかを問う基本的な設問である。テストでは古
い順に並び変えさせるパターンが多い。
3
歴史的事象は事件が起こった
場所等は人物などとセットで
覚える必要があり、今後のテ
スト等で定着させたい。
歴史の一つの時代ごとに単元
が終了したら重要なできごと
を年表形式でまとめさせた
い。テストでも今後同様の形
式の問題を作成したい。
調査全体から 優れている点・劣っている点
・全体的に社会科は不得手な生徒が多い。
(正答率80%以上の生徒はいなかった。)
・地理と歴史では、どちらかといえば歴史の方が苦手な生徒が多い。地理的事象は比較的に理解できて
いる。歴史は、基礎・基本的な歴史事象・人物の理解度や歴史の流れがよくつかめていない。
地理では時差の計算ができない生徒が多い。
・全体的に資料から読み取ったことを説明したり、複数の資料を関連づけて読み取り考察することがで
きていない。
4
調査全体から 9月以降の対策
・実力テストや日常の小テストを通して、定着率の低いところを補充していく。
・資料を読み取って説明したり、複数の資料を関連づけて読み取り記述するような問題を定期テストや
実力テスト等で積極的に取り入れていく。記述問題を増やすことで説明力を高めていきたい。