安 全 管 理 規 程

安 全 管 理 規 程
センコー株式会社
目
次
第 1 章
総 則
第 2 章
輸送及び作業の安全を確保するための事業の運営の方針等
第 3 章
輸送及び作業の安全を確保するための
事業の実施及びその管理の体制
第 4 章
輸送及び作業の安全を確保するための
事業の実施及びその管理の方法
第 5 章
健康管理
第 6 章
職場作業環境整備
第 7 章
賞 罰
第 8 章
細 目
第 9 章
根 拠
<規程中の略語解説>
安衛法
「労働安全衛生法」
施行令
「労働安全衛生施行令」
安衛則
「労働安全衛生規則」
トラック法
「貨物自動車運送事業法」
安全規則
「貨物自動車運送事業輸送安全規則
ボイラー則
「ボイラー及び圧力容器安全規則」
特化則
「特定化学物質等障害予防規則」
クレーン則
「クレーン等安全規則」
じん肺法
「じん肺法」
協約
「労働協約」
就規
「就業規則」
第1章
総 則
(目的)
第1条
この規程(以下「本規程」という。)は、貨物自動車運送事業法(以下「トラック
法」という。)第16条及び第24条の2の規定、労働安全衛生法(以下「安衛法」
という。)並びに関係法令に基づき、輸送及び作業の安全を確保するために遵守すべ
き事項及び健康障害の防止についての基本的な事項を定め、もって輸送及び作業の安
全性の向上並びにより良い作業環境による業務の円滑な遂行を図ることを目的とする。
(適用範囲)
第2条
本規程は、当社の自動車運送事業を初めとする全ての事業に係る業務活動に適用す
る。
(適用の基準)
第3条
安全、衛生管理については、「トラック法」、「安衛法」及び関係法令並びに社内
規程に定めるもののほか、この規程に定めるところによる。
(規程遵守の義務)
第4条
会社は、本規程及び関係法令並びに別に定める規程、基準を遵守しなければならな
い。
2 従業員は、会社が実施する安全管理及び衛生管理に関する措置に対し、積極的に協
力するとともに、誠実に履行しなければならない。
(用語の定義)
第5条 この規程の中で使用する用語の定義は別途「センコー安全管理システム用語集」に
定める。
【関連文書】
付表1「センコー安全管理システム用語集」
第2章 輸送及び作業の安全を確保するための事業の運営の方針等
(輸送の安全に関する基本的な方針)
第6条
社長は、輸送及び作業の安全の確保が事業経営の根幹であることを深く認識し、社
内において輸送及び作業の安全の確保に主導的な役割を果たす。また、現場における
安全に関する声に真摯に耳を傾けるなど現場の状況を十分に踏まえつつ、社員に対し
輸送及び作業の安全の確保が最も重要であるという意識を徹底させる。
2 輸送及び作業の安全に関する計画の策定、実行、チェック、改善(Plan Do Check Act)
を確実に実施し、安全対策を不断に見直すことにより、全社員が一丸となって業務を
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遂行することにより、絶えず輸送及び作業の安全性の向上に努める。
また、輸送の安全に関する情報については、積極的に公表する。
(輸送及び作業の安全に関する重点施策)
第7条
前条の輸送及び作業の安全に関する方針に基づき、次に掲げる事項を実施する。
(1)輸送及び作業の安全の確保が最も重要であるという意識を徹底し、関係法令及
び安全管理規程に定められた事項を遵守すること。
(2)輸送及び作業の安全に関する費用支出及び投資を積極的かつ効率的に行うよ
う努めること。
(3)輸送及び作業の安全に関する内部監査を行い、必要な是正措置又は予防措置を
講じること。
(4)輸送及び作業の安全に関する情報の連絡体制を確立し、社内において必要な情
報を伝達、共有すること。
(5)輸送及び作業の安全に関する教育及び研修に関する具体的な計画を策定し、こ
れを適確に実施すること。
2 持ち株会社及び傘下のグループ企業が密接に協力し、一丸となって輸送及び作業の
安全性の向上に努める。
3 協力事業者を利用する場合にあっては、協力事業者の輸送及び作業の安全の確保を
阻害するような行為を行わない。更に、協力事業者と長期契約を結ぶ等の密接な関
係にある場合は、可能な範囲において、協力事業者の輸送及び作業の安全の向上に
協力するよう努める。
(輸送及び作業の安全に関する目標)
第8条
第6条に掲げる方針に基づき、目標を策定する。
(輸送及び作業の安全に関する計画)
第9条
前条に掲げる目標を達成し、輸送及び作業の安全に関する重点施策に応じて、輸送
及び作業の安全を確保するために必要な計画を作成する。
第3章
輸送及び作業の安全を確保するための事業の実施及びその管理の体制
(社長等の責務)
第10条 社長は、輸送及び作業の安全の確保に関する最終的な責任を有する。
2 経営トップは、輸送及び作業の安全の確保に関し、予算の確保、体制の構築等必
要な措置を講じる。
2
3 経営トップは、輸送及び作業の安全の確保に関し、安全統括管理者の意見を尊重
する。
4 経営トップは、輸送及び作業の安全を確保するための業務の実施及び管理の状況
が適切かどうかを常に確認し、必要な改善を行う。
(社内組織)
第11条 安全衛生管理機能は、本社及び部支店それぞれに統括機能を設ける。
2 本社統括機能は、部支店及び事業所のかかる安全衛生の遂行について積極的な参
画と、必要且つ有効な助言、指導、勧告を行う機能を有する。
3 会社は、次に掲げる者を選任及び法の定めるところにより第20条、第22∼25条及び
第27∼28条並びに第31条に掲げる事項について選任または設置し、輸送及び作業の
安全の確保について責任ある体制を構築し、輸送及び作業の安全を確保するための
企業統治を適確に行う。
(1)安全統括管理者
①本社に全店統括機能として安全統括管理者をおき、全店の安全衛生にかかる活動
を統括管理する。
②安全統括管理者は、全店総括安全衛生管理者(安全衛生統括部門の長)を兼務し、
安全衛生諸活動の全体を推進させるものとする。
③輸送及び作業の安全に関する組織体制及び指揮命令系統については、安全統括管
理者が病気等を理由に本社に不在である場合や重大な事故、災害等に対応する場合
も含め、別に定める組織図による。
(2)総括安全衛生管理者
①部支店に統括管理機能として総括安全衛生管理者をおき、安全統括管理者の命を
受け、輸送及び作業の安全の確保並びに安全衛生推進に関し、支店内各課を統括し、
指導監督を行う。
②総括安全衛生管理者は、部支店の実質管理権限及び責任を有する部支店長とする。
③総括安全衛生管理者は、安全衛生にかかる技術的事項を管理する者を任命した場
合、そのものを指揮統括し、所管事業所の安全衛生管理にあたる。
(3)運行管理者
①事業所に運行管理者を選任配置する。
②政令で定められた有資格者より総括安全衛生管理者が任命する。
③安全統括管理者の指揮のもと運行の安全の確保に関する事項を管理する。
(4)整備管理者
①事業所に整備管理者を選任配置する。
②政令で定められた有資格者より総括安全衛生管理者が任命する。
3
③安全統括管理者の指揮のもと自動車の点検及び整備並びに自動車車庫の管理に
関する事項を管理する。
(5)その他必要な責任者
(推進管理)
第12条
原則として部支店に安全環境担当を専任配置する。
2 部支店基幹職以上より総括安全衛生管理者が任命する。
3 安全環境担当者は総括安全衛生管理者のスタッフとして、かかる部支店の安全衛
生・品質・環境などの推進管理を担務する。
(安全管理)
第13条
事業所に安全管理者を選任配置する。
2 省令で定められた資格を有するもののうちから総括安全衛生管理者が任命する。
3 総括安全衛生管理者の指揮のもと安全にかかる技術的事項を管理する。
(衛生管理)
第14条 事業所に衛生管理者を選任配置する。
2 政令で定められた有資格者より総括安全衛生管理者が任命する。但し総括安全衛
生管理者が必要と認めた場合、基幹職以上より衛生管理者補を選任し暫定配置する
ことがある。
3 総括安全衛生管理者の指揮のもと衛生にかかる技術的事項を管理する。
(安全衛生推進)
第15条
事業所に安全衛生推進者を選任配置する。但し総括安全衛生管理者が必要と認め
た場合、本規程第12∼13条の事業所に配置することがある。
2 安全衛生推進者は、必要な能力を有すると認められるものより総括安全衛生管理
者が選任する。
3 安全衛生推進者は、安全及び衛生の遂行権限と責任を有するものの指揮のもと、
安全衛生にかかる技術的事項を管理する。
(作業管理)
第16条 事業所は、政令で定める作業について作業主任者を選任配置し、当該作業主任者
氏名について周知しなければならない。
2 作業主任者は政令で定めるもののうちから安全管理者が選任する。
3 作業主任者は当該作業にたずさわるものの作業指揮及び管理を行う。
(産業医の指導又は助言)
第17条 総括安全衛生管理者、安全管理者及び衛生管理者は産業医の専門的な指導又は助
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言を受けなければならない。
(安全統括管理者の選任及び解任)
第18条 取締役及び執行役員のうち、貨物自動車運送事業運輸安全規制第2条の6に規定す
る要件を満たす者の中から安全統括管理者を選任する。
2 安全統括管理者が次の各号のいずれかに該当することとなったときは、当該管理
者を解任する。
(1) 国土交通大臣の解任命令が出されたとき。
(2)
身体の故障その他のやむを得ない事由により職務を引き続き行うことが困難に
なったとき。
(3) 関係法令等の違反又は輸送の安全の確保の状況に関する確認を怠る等により、安
全統括管理者がその職務を引き続き行うことが輸送の安全の確保に支障を及ぼす
おそれがあると認められるとき。
【関連文書】
付表2「安全管理責任体制」
付表3「全社安全管理組織図」
第3章2(任務)
(安全統括管理者の責務)
第19条 安全統括管理者は、次に掲げる責務を有する。
(1) 全社員に対し、関係法令等の遵守と輸送及び作業の安全の確保が最も重要である
という意識を徹底すること。
(2) 輸送及び作業の安全の確保に関し、その実施及び管理の体制を確立、維持すること。
(3)
輸送及び作業の安全に関する方針、重点施策、目標及び計画を誠実に実施するこ
と。
(4)
輸送及び作業の安全に関する報告連絡体制を構築し、社員に対し周知を図ること。
(5)
輸送及び作業の安全の確保の状況について、定期的に、かつ必要に応じて、随時、
内部監査を行い、経営トップに報告すること。
(6)
経営トップ等に対し、輸送及び作業の安全の確保に関し、必要な改善に関する意
見を述べる等必要な改善の措置を講じること。
(7)
運行管理が適正に行われるよう、運行管理者を統括管理すること。
(8)
輸送及び作業の安全を確保するため、社員に対して必要な教育又は研修を行うこ
と。
(9)
その他の輸送及び作業の安全の確保に関する統括管理を行うこと。
(全店総括安全衛生管理者)
第20条 全店総括安全衛生管理者は次の事項を行う。
(1) 全社労使安全衛生委員会の開催。
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(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
(11)
(12)
(13)
全社安全衛生に関する年度目標、方針の決定。
全社安全衛生管理に関する基本計画の企画立案。
全社安全衛生管理の状況把握。
全事業所の安全衛生点検実施及び改善に関する勧告。
全社的な安全衛生に関する教育・訓練の立案、開発及び実施。
重大事故、災害の原因調査と対策措置及び周知徹底。
安全衛生に関する全社的な賞罰対象事案の審査。
安全技術、安全管理技法の研究開発と普及。
安全衛生に関する問題について関係荷主、関係官庁及び各種団体との折衝。
安全衛生に関する労働組合との協調と協議。
従業員の健康管理に関する健康保険組合との協力。
その他安全衛生管理に関し必要な事項。
(総括安全衛生管理者)
第21条 総括安全衛生管理者は、第21∼25条で配置並びに選任した者を統括指揮し次の事
項を行う。
(1) 地域及び支店安全衛生委員会の開催。
(2) 安全衛生に関する部支店の指針を設定すること。
(3) 安全衛生に関する組織、機構を確立し、その役割と責任を明確にすること。
(4) 年度計画の策定、及びその推進に必要な予算措置を講ずること。
(5) 所管事業所の安全衛生管理状況を把握し、有効な対策を指示すること。
(6) 従業員並びに関係会社、協力会社などの安全衛生意識を向上し安全技能を高める
ため、有効且つ計画的な教育、訓練を推進すること。
(7) 関係会社、協力会社の安全衛生管理について指導、支援を行うこと。
(8) 消防及び避難訓練を毎年定期的に実施すること。
(9) 所管事業所の安全衛生総合点検・監査を計画的に実施し、各職場より事故災害要
因を除去し職場環境の改善に努めること。
(10) 危険有害作業について、就業資格、各種保護具、作業標準書等すべての法的基準
を不備なく満たし業務を遂行させること。
(11) 荷主構内の作業環境並びに道路状況、気象状況の変化等、安全作業に影響を与え
る要因の発生についてはその状況を迅速適確に把握し、変化に適応する措置を講じ
指示すること。
(12) 運転にたずさわる従業員(含む関係会社、協力会社)に対し、運転適性検査を計
画的に実施し、診断に基づく不安全要因の除去対策を講じること。
(13) 所管事業所の安全衛生に関する賞罰対象事案を審査し、決済又は上程すること。
(14) 安全衛生に関する問題ついて、関係荷主、関係官庁及び各種団体と折衝すること。
(15) 事故、災害の発生にあたっては、速やかに適切な対策を指示するとともに、その
原因を把握し再発防止対策をたてること。
(16) 安全衛生に関し、労働組合地方本部と協議し協調すること。
(17) 従業員の保健衛生に関し万全の管理を行うこと。
(18) その他安全衛生に関して必要な事項を行うこと。
(安全環境担当者)
第22条 総括安全衛生管理者のスタッフとして、安全衛生・品質・環境の推進管理にかか
る具体的実践事項を社内外にわたって行う。
(安全管理者)
第23条 総括安全衛生管理者のスタッフとして、安全管理にかかる技術的事項の具体的実
践を行う。
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(衛生管理者)
第24条 総括安全衛生管理者のスタッフとして、衛生管理にかかる技術的事項の具体的実
践を行う。また、衛生管理者捕については衛生管理者に準ずる。
(安全衛生推進者)
第25条 安全及び衛生に関する遂行権限と責任を有するものの指揮のもと、安全衛生にか
かる具体的事項の実践を行う。
(作業主任者)
第26条 政令で定める作業に従事する労働者を指揮し、その他省令で定める事項の具体的
実践を行う。
(その他)
第27条 その他各階層に及ぶものはその職責、役割に基づき、安全並びに衛生にかかる遵
守事項の具体的実践及び管理・指導・補助等を行う。
(安全衛生委員)
第28条 各階層における安全衛生委員に指名または参加を要請されたものは、安全管理活
動の円滑な促進に努めなけばならない。
(産業医)
第29条 会社は、政令で定める規模の事業所ごとに、省令で定めるところにより医師のう
ちから、産業医を選任し、そのものに従業員の健康管理等を行わせなければならな
い。
第3章3(会議体)
(全社安全衛生委員会)
第30条 会社は、安全衛生委員会の全社組織として全社労使安全衛生委員会を設置する。
2 全社労使安全衛生委員会は、安全衛生活動方針の浸透並びに水準の向上をはかる。
3 又、地域での連携並びに推進を図るため 地域安全衛生委員会を設置する。
4 詳細は本規程細目「安全衛生関係会議体と進め方」に定めるところによる。
(部支店安全衛生委員会)
第31条 部支店長は安全衛生委員会の地域組織を部支店に設置する。
2 部支店安全衛生委員会は安全衛生すべてにわたる諸活動方針の具体的実践及び
進捗把握などを通じ地域水準の向上をはかる。
3 詳細は本規程細目「安全衛生関係会議体と進め方」に定めるところによる。
4 審議内容は議事録を作成し、議事録の写は遅滞なく総括安全衛生管理者に報告す
るとともに3年間保存するものとする。
(職場安全衛生委員会)
第32条 所長は事業所に安全衛生委員会を設置する。
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2 職場安全衛生委員会は次に掲げる事項並びに、別途細目に定める各会議体におけ
る審議事項等について審議若しくは検討し、合議のうえ問題のある事項について、
必要かつ適切な対策を講じるものとする。
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
各事業所の安全目標達成経過及び達成度合の把握と評価に関すること。
従業員の健康障害の防止及び健康の保持増進に関する重要事項。
従業員の健康の保持増進を図るための基本となるべき対策に関すること。
事故、災害の原因究明及び再発防止対策に関すること。
安全衛生教育の計画及び実施に関すること。
その他従業員の安全衛生に関すること。
3 運用詳細は本規程細目「安全衛生関係会議体と進め方」に定めるところによる。
4 審議内容は議事録を作成し、議事録の写は遅滞なく総括安全衛生管理者に報告
するとともに3年間保存するものとする。
(委員会構成)
第33条 各級委員会並びにメンバー構成等、詳細については本規程細目「安全衛生関係会
議体と進め方」に定めるところによる。
第4章 輸送及び作業の安全を確保するための事業の実施及びその管理の方法
(輸送及び作業の安全に関する重点施策の実施)
第34条 輸送及び作業の安全に関する基本的な方針に基づき、輸送の安全に関する目標を
達成すべく、輸送及び作業の安全に関する計画に従い、輸送及び作業の安全に関
する重点施策を着実に実施する。
(輸送及び作業の安全に関する情報の共有及び伝達)
第35条 経営トップと現場や運行管理者と運転者等との双方向の意思疎通を十分に行うこ
とにより、輸送及び作業の安全に関する情報が適時適切に社内において伝達され、
共有されるように努める。また、安全性を損なうような事態を発見した場合には、
看過したり、隠蔽したりせず、直ちに関係者に伝え、適切な対処策を講じる。
(事故、災害等に関する報告連絡体制)
第36条 事故、災害等が発生した場合における当該事故、災害等に関する報告連絡体制は
別に定めるところによる。
2 事故、災害等に関する報告が、安全統括管理者、経営トップ又は社内の必要な
部署等に速やかに伝達されるように努める。
3
安全統括管理者は、社内において報告連絡体制の周知を図るとともに、第一
項の報告連絡体制が十分に機能し、事故、災害等が発生した後の対応が円滑に進
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むよう必要な指示等を行う。
4 自動車事故報告規則(昭和二十六年運輸省令第百四号)に定める事故、災害が
あった場合は、報告規則の規定に基づき、国土交通大臣へ必要な報告又は届出を
行う。
(事故災害の発生報告及び対策)
第37条 総括安全衛生管理者は事故、災害が発生したときは、適切な応急の措置を講じる
とともに、本社(安全統括管理者)に速やかに報告しなければならない。
2 前項の事故災害については、事故対策委員会を開催し、事故原因の究明と再発
防対策を講じるとともに報告しなければならない。
3 安全統括管理者は、事故災害発生時における措置、報告について所管する従業
員に周知徹底をはからなければならない。
(従業員による事故災害措置)
第38条 すべての従業員は職場において事故災害が発生したとき、又は予知した時等、速
やかに応急の措置を講じるとともに上司に報告して指揮を受けなければならない。
(両罰規定対象事案の報告)
第39条 総括安全安管理者は所管の業務(関係、協力会社も含む)に関し道路交通法、消
防法、高圧ガス取締法その他特別法に規定する両罰規定の対象となる事故、又は違
反が発生したときは、その大小に係わらず、遅滞なく所定の要領により安全統括管
理者に速報するとともに事後の経過を報告し指示を受けなければならない。
(輸送及び作業の安全に関する教育及び研修)
第40条 第5条の輸送及び作業の安全に関する目標を達成するため、必要となる人材育成
のための教育及び研修に関する具体的な計画を策定し、着実に実施する。
(本社が行う安全教育)
第41条 本社は部支店に対し、次の項目の安全教育を実施する。
(1)安全管理が円滑に促進するための管理監督者に対する重点的な安全専門教育。
(2)部支店から要請を受けた安全支援教育。
(3)その他安全パトロ−ル等に付随して発生する安全教育。
(安全教育)
第42条 部支店は、所管の従業員に対し次の項目の安全教育を実施する。
(1)
従業員が日々の業務遂行にあたり、旺盛な安全意識と精度の高い安全作業、技能
を発揮できる為の職制を通じた安全教育。
(2) 新規採用者の雇入れ、配転者、作業内容などを変更した者の発生又は、労働安全
衛生規則第36条に定める危険有害業務に従事する者が発生した場合の特別安全教
育。
(3) 業務遂行に、特定技能(法的免許及び資格)が必要とされる者に対する特別教育。
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(4) 事故・災害再発防止のための再教育。
(5) その他環境の変化等により安全管理上緊急かつ重要と目される教育。
(輸送及び作業の安全に関する内部監査)
第43条 安全統括管理者は、自ら又は安全統括管理者が指名する者を実施責任者として、
安全マネジメントの実施状況等を点検するため、少なくとも一年に一回以上、適切
な時期を定めて輸送の安全に関する内部監査を実施する。
また、重大な事故、災害等が発生した場合又は同種の事故、災害等が繰り返し
発生した場合その他特に必要と認められる場合には、緊急に輸送及び作業の安全に
関する内部監査を実施する。
2 安全統括管理者は、前項の内部監査が終了した場合はその結果を、改善すべき事
項が認められた場合はその内容を、速やかに、経営トップに報告するとともに、
輸送の安全の確保のために必要な方策を検討し、必要に応じ、当面必要となる緊
急の是正措置又は予防措置を講じる。
(輸送及び作業の安全に関する業務の改善)
第44条 安全統括管理者から事故、災害等に関する報告又は前条の内部監査の結果や改善
すべき事項の報告があった場合若しくは輸送及び作業の安全の確保のために必要
と認める場合には、輸送及び作業の安全の確保のために必要な改善に関する方策を
検討し、是正措置又は予防措置を講じる。
2 悪質な法令違反等により重大事故を起こした場合は、安全対策全般又は必要な事
項において現在よりも更に高度の安全の確保のための措置を講じる。
(情報の公開)
第45条 輸送の安全に関する基本的な方針、輸送の安全に関する目標及び当該目標の達成
状況、自動車事故報告規則第2条に規定する事故に関する統計、輸送の安全に関す
る組織体制及び指揮命令系統、輸送の安全に関する重点施策、輸送の安全に関する
計画、輸送の安全に関する予算等実績額、事故、災害等に関する報告連絡体制、安
全統括管理者、安全管理規定、輸送の安全に関する教育及び研修の計画、輸送の安
全に関する内部監査結果及びそれを踏まえた措置内容については、毎年度、外部に
対し公表する。
2 事故発生後における再発防止策等、行政処分後に輸送の安全の確保のために講じ
た改善状況について国土交通省に報告した場合には、速やかに外部に対し公表する。
(輸送及び作業の安全に関する記録の管理等)
第46条 本規定は、業務の実態に応じ、定期的に及び適時適切に見直しを行う。
2
輸送及び作業の安全に関する事業運営上の方針の作成に当たっての会議の議 事
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録、報告連絡体制、事故、災害等の報告、安全統括管理者の指示、内部監査の結果、
経営トップに報告した是正措置又は予防措置等を記録し、これを適切に保存する。
3 前項に掲げる情報その他の輸送及び作業の安全に関する情報に関する記録及び保
存の方法は別に定める。
【関連文書】
付表4「事故発生通報および報告体系」
付表5「事故災害報告ルール」
第5章 健康管理
(健康診断)
第47条 従業員は毎年1回以上の定期健康診断または生活習慣病検診並びに臨時に行う健
康診断を受けなければならない。
2 特定業務従事者は6ヶ月毎1回の健康診断を受け、なお且つ定期健康診断項目以
外の診断をうけなければならない。
3 前項の健診にかかる詳細は本規定細目「法定健康診断、生活習慣病検診の検査項
目に定めるところによる。
(健康診断を行う医師)
第48条 健康診断は産業医が行う。但し産業医が行うことが出来ない場合は、会社の指定
した医師が行う。
2 前項の健康診断が受診出来なかった場合及び希望しない従業員は他の医師の健康
診断を受け、その結果を証明する書面を会社の指定した期日までに提出しなければ
ならない。
(再診断、再検診及び予防措置)
第49条 会社は健康診断、生活習慣病検診結果及び予防の観点から必要と認めた者に対し
て、別に定める基準により、再診断、再健診又は予防措置を行うことがある。
(再配置及び必要な措置)
第50条 会社は前条の結果に基づいて、従業員に対して再配置、その他必要な措置を講じ
ることがある。
(健康増進)
第51条 会社は、従業員に対する健康教育及び健康相談その他従業員の健康の保持増進を
図るため、必要な措置を継続的かつ計画的に講ずるように努める。
第6章 職場作業環境整備
(安全衛生点検)
第52条 会社は全店の安全衛生管理水準を高め、事故災害並びに公害の潜在機会を除去す
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るため、定期若しくは必要に応じ安全衛生状況の把握及び点検を行う。
2 安全衛生点検において、把握された問題点について部支店長又は当該職場の責任
者に対し、改善勧告を行うことがある。
3 改善勧告は「改善命令」と「改善指導」とする。
(1)改善命令は、潜在する危険性が重大なものに対して行い、本社への改善実施報告を
義務付けるものとする。
(2)改善指導は当該職場の自主性により、速やかに改善がなされる様、現地指導するも
の。但し速やかな改善が見通せない場合、改善命令を発することがある。
(部支店の行う安全衛生点検)
第53条 総括安全衛生管理者は所管事業場の安全衛生管理水準を高め、事故災害及び
公害の潜在機会を除去し、併せて職場の生産性を向上するため、職制を通じ生産活
動に組込んだ安全衛生点検を行わなければならない。
2 安全衛生点検は、原則としてチェックリストにより行い、点検者は結果を速やか
に関係機関並びに関係者に報告しなければならない。
3 安全衛生点検の結果、是正を必要とする事項については、当該責任者は速やかに
改善し、直ちに実施できないものについては応急的措置、又は次善の対策を講じ周
知しなければならない。
(作業基準の設定)
第54条 各職場は、従業員が安全且つ効率的に作業を遂行するため作業単位毎に作業基準
を設定しなければならない。
2 設定された作業基準は安全管理者並びに安全環境担当者の審査を経たうえ当該作
業指揮者により周知徹底させなければならない。
(作業基準の補正)
第55条 新規作業の発生、既存作業の手順変更等にあたっては、速やかに当該作業基準を
補正し該当従業員が確実に実施できるように指導教育しなければならない。
(作業環境整備)
第56条 すべての管理監督者は職場の安全衛生上の環境に注意し、これを維持向上に務め
るとともに不安全状態又は不衛生状態を発見した時は適切な措置をとらなければ
ならない。
(整理整頓清掃)
第57条 すべての管理監督者は快適で能率的な作業環境を実現するため、所管の従業員は
もとより、関係会社並びに協力会社従業員等、常に職場の整理整頓清掃、清潔保持
及び車両、荷役機械、作業用具などの生産手段の保全整備に務めさせなければなら
ない。
(服装、保護具)
第58条 総括安全衛生管理者は会社が定めるもののほか、作業の内容に応じ着用する作業
衣及び保護具等を指定し、所管従業員に確実に着用又は使用させなければならない。
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第7章 賞 罰
(賞罰)
第59条 賞罰については、就業規則第12章並びに全社労使安全衛生委員会規定の褒賞及
び賞罰制度に定めるところによる。
2 詳細については本規程細目に定めるところによる。
第8章 細 目
(細目)
第60条 次に掲げるものについては、本規程細目に別途定める。
2 第21条∼27条、第30∼33条、第36∼38条、第42条、第46条、第47条、第49∼50条、
第59条、第61条。
第9章 根 拠
(法並びに社内規則)
第61条 規程に関する関係法令及び社内則根拠は本規定細目に定めるところによる。
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附
則
1.この規程は昭和51年 4月1日より施行する。
昭和51年 4月1日 制定
昭和52年 7月1日 改正
昭和63年 4月1日 改正
平成 2年 4月1日 改正
平成 8年 4月1日 改正
平成11年 4月1日 改正
平成13年11月1日 改正
平成18年10月1日 改正
2.決裁者
安全統括管理者
3.制定者
全店総括安全衛生管理者
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