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第4編 特殊災害対策
第 1 章 危険物等の災害対策
本章では、危険物等の災害対策について災害予防対策及び災害応急対策について定める。
第 1 節 危険物・高圧ガス・毒劇物
1 災害予防対策
町及び防災機関は、危険物、高圧ガス、毒劇物の爆発、漏洩等による災害の発生を未然に防
止するため、次の予防対策を実施する。
=取扱、取締りに関する法令=
危険物
消防法、危険物に関する法令
高圧ガス
高圧ガス保安法
毒劇物
毒物、劇物取締法
(1)保安思想の啓発
・各種の講習会及び研修会の開催
・事業所ごとの災害予防週間等の設定
・防災訓練等の設定
(2)規制及び指導の実施
・製造施設、貯蔵所等の保安検査及び立入検査の実施
・関係行政機関との綿密な連携
・各事業所の実態把握と各種保安指導の推進
(3)自主保安体制の整備
・防災資機材の整備及び化学消火剤の備蓄
・自衛消防組織の強化
・隣接事業所との相互応援に関する協定締結の推進
(4)町は、化学消防車の整備に努め、化学消防力の強化を図る。
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2 災害応急対策
(1)災害発生時の連絡体制
災害発生時の連絡系統図は、おおむね次のとおりとする。
(2)緊急時の措置
町及び警察等は、危険物、高圧ガス、毒劇物による災害が発生したとき、又は災害が発生す
る恐れがあるときは、施設等の責任者と密接に連絡をとるとともに、関係機関とも十分連携し
応急対策を行う。
○町及び消防部の措置
・人命の救出
・消火、応急活動の実施
・警戒区域の設定
・周辺住民に対する災害広報の実施
・周辺住民に対する避難の指示、勧告
○警察の措置
・負傷者の救出、救護
・警戒区域の設定
・周辺住民の避難誘導
・周辺道路の交通規制
・死体の検分
・その他必要な措置
第2節 放射性物質災害対策計画
1 災害予防対策
放射性物質の取扱事業所等に対する指導、監督は、防災対策を含めて文部科学省の所管となっ
ているが、ここでは主に町が放射性物質の漏洩等による災害の発生を未然に防止するための予防
措置について、基本的事項を定める。
=取扱、取締りに関する法令=
放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律
(1)取扱事業所等の把握
町は、放射性同位元素使用事業所の把握に努める。
(2)取扱事業所に対する指導
・保安規程の整備
・従業員に対する防災教育、操作員の教育訓練の実施
・自主防災組織の編成
・消防計画の作成及び計画に基づく訓練の実施
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2 災害応急対策
(1)災害発生時の連絡体制
災害発生時の連絡系統図は、おおむね次のとおりとする。
文部科学省
発災事業所
消防署
町
警察署
県
消防庁
警察本部
警察庁
(2)町及び警察の措置
町及び警察の措置は、放射性物質による災害が発生したとき、又は災害が発生する恐れがあ
るときは、施設等の責任者と密接に連絡をとるとともに、県及び文部科学省とも十分連携し応
急対策を行う。
○町及び消防部の措置
・人命の救出
・消火、応急活動の実施
・警戒区域の設定
・周辺住民に対する災害広報の実施
・周辺住民に対する避難の指示、勧告
○警察の措置
・負傷者の救出、救護
・警戒区域の設定
・周辺住民の避難誘導
・周辺道路の交通規制
・死体の検分
・その他必要な措置
第 2 章 大規模事故対策
本章では、大量輸送機関である鉄道、航空機の大規模事故対策について災害予防対策及び災害
応急対策について定める。
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第1節 鉄 道
1 災害予防対策
(1)保安対策
鉄道施設管理者等は、橋りょう、高架橋等、建造物の点検補修を実施するほか、自動列車停止
装置(ATS)、自動列車制御装置(ATC)、列車無線装置等の保安装置の装備を図ることに
よって事故の未然防止に努める。
(2)事故対策訓練等の実施
定期的に事故想定訓練を実施するほか、車両火災予防運動期間中、各職場で防災対策に必要な
訓練を実施する。
(3)防火広報の充実
災害発生に伴う混乱を防止し輸送力を確保するため、日ごろから駅及び車内放送設備並びに掲
示機器類により随時広報に努める。
2 災害時応急対策
(1)災害時の連絡体制
災害発生時の連絡系統図は、おおむね次のとおりとする。
東日本旅客
鉄道〈株)
消防署
町
県
警察署
関東運輸局
警察本部
(2)災害時における町の措置
町は、火災、衝突、脱線等の鉄道事故による災害が発生したとき、又は災害が発生する恐れが
あるときは、速やかに県に連絡し、鉄道機関と密接な連絡を取りながら、県及び関東運輸局とも
十分連携し、次の応急対策を実施する。
・人命の救出
・消火、応急活動の実施
・警戒区域の設定
・周辺住民に対する災害広報の実施
・周辺住民に対する避難の指示、勧告
・その他必要な措置
(3)東日本旅客鉄道(株)の措置
・事故が発生した場合は、負傷者の救護を最優先とし、続発事故の防止に万全の措置を講じる
とともに、その応急措置及び復旧については、最も安全と認められる方法により迅速かつ的確に
これを実施する。また、状況に応じて事故対策本部及び現地対策本部をおき、非常措置又は応急
復旧措置を講じ被害を最小限に防止する。
・利用者に対し、事故の状況、列車の運行状況を知らせるとともに、誘導案内の徹底を図り秩
序の維持に努める。
・東日本旅客鉄道(株)は、事故発生時の活動体制及び情報連絡体制を整備するよう計画を策
定する。
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第2節 航空機
1 災害応急対策
(1)災害発生時の連絡体制
災害発生時の連絡系統図は、おおむね次のとおりとする。
A 民間航空機
消防署
県
警察署
警察本部
東京空港事務所
航空会社
海上保安部
国土交通省
目
撃
者
航空・鉄道事故調査委員会
B 米軍機又は自衛隊機
消防署
県
警察署
警察本部
目
撃
者
海上保安部
南関東防衛局
米海軍厚木航空施設
海上自衛隊
第4航空群
陸上自衛隊
(2)東京航空事務所の措置
航空保安業務処理規程及び東京航空業務処理規程により捜索救難措置を行う。
(3)町の措置
救助、救急活動、消火活動及び医療機関への搬送を実施する。
(4)警察の措置
現場周辺の交通整理、立入制限、現場保存及び財産保護、警備を実施する。
(5)海上自衛隊第4航空群
連絡所設置、通信、輸送対策等を実施する。
(6)南関東防衛局の措置(米軍機)
連絡所設置、通信、輸送対策等を実施する。
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