平成 24 年度特定商取引法関連の相談概要

平成 24 年度特定商取引法関連の相談概要
平成 24 年度(平成 24 年 4 月 1 日~平成 25 年 3 月 31 日)に当協会相談室で受け付けた相談
件数は 534 件(対前年度比 96.4%)でした。このうち、特定商取引法関連の相談は 460 件で、前年
度に比べ 1.5%減少しました。取引種別にみると、通信販売、電話勧誘販売、業務提供誘引販売
取引はいずれも増加しました。連鎖販売取引は前年度と同数であり、訪問販売と特定継続的役
務提供は減少しました。なお、訪問購入(施行日平成 25 年 2 月 21 日) の相談は 1 件でした。
通信販売
訪問販売
電話勧誘
販売
連鎖販売
取引
285
48
30
22
特定継続的 業務提供誘
役務提供 引販売取引
14
訪問購入
その他
合計
1
50
460
10
■特定商取引法関連の取引別相談概要
1)通信販売[285 件、同法関連相談に占める割合 62.0%]
通信販売の相談うち 282 件はインターネット取引関連で、そのうち迷惑メールや不当請求等のメ
ール関連相談が 149 件(52.8%)、ショッピングやオークション等の契約関連相談が 81 件(28.7%)、
法規制に関する問合せなどが 52 件(18.4%)でした。
メール関連では、不正 B-CAS カード(※注)の勧誘メールが多数届くので、受信拒否設定をした
が効果がないといった相談や、大手運送会社や外国の決済代行企業を騙った不審なメールが届
くとの情報が寄せられました。後者のメールについては、フィッシングサイトに誘導してパスワード
を盗んだり、添付ファイルにウイルスが仕込まれている可能性があることが分かりました。
ショッピング関連では、事業者の連絡先の表示に虚偽記載などの問題があるとの相談が多く寄
せられたほか、模倣品をブランド品と誤認させる広告や「全ての運気が上がる。」「60 日間で 12.8
キロ痩せられる。」といった誇大広告に関する相談も散見されました。
(※注)不正 B-CAS カード:有料放送を無料で視聴できるように改ざんした違法なカード
2)訪問販売[48 件、同 10.4%]
高齢者が被害に遭った事案では、高額な健康食品を次々と買わされたとの相談や、点検と称し
勧誘目的を告げない工事業者に強引に下水枡の清掃補修工事の契約をさせられたとの相談が
ありました。特に後者は、業務停止命令の処分中にもかかわらず、処分の効力が及ばない他県で
営業活動している業者によるものでした。
また、リフォーム工事業者によるクーリング・オフ妨害があったとの相談や、来訪要請があったと
してクーリング・オフは認められないと主張し、給湯機器設置契約の解約に多額の違約金を請求
する事案など、解約に伴うトラブルも散見されました。
3)電話勧誘販売[30 件、同 6.5%]
チラシやHPで無料または低額な開運グッズの広告を目にした消費者が、自ら電話をかけてグ
ッズを申し込んだ際、あるいは通信販売でグッズを購入した後に事業者からかかってきた電話の
中で、高額な祈祷や開運商品を契約させられたとの相談がありました。
以前受けた資格取得講座が未終了だとして残りの教材を購入させる事案や、いわゆる二次被
害に関する相談としては、以前ロコロンドン取引で損をした消費者にCO2 排出権に関する取引を
執拗に勧めるという事案がありました。
4)連鎖販売取引[22 件、同 4.8%]
環境保護を謳ったセミナーに誘われて行ったところ、実は連鎖販売取引の勧誘だったとの相談
や、若者をターゲットにした勧誘活動を行っている事業者が全国でセミナーを開催し、「夢を叶え
れば初期費用はすぐに取り戻せる。どこよりも利益になる。」などの不実告知で、取引に不慣れな
若者を勧誘しているとの相談が寄せられました。
最近は、ソーシャルネットワーキングサイト(以下SNSと記載)を通じ、個人的なつながりを利用
して勧誘が行われている実態が見られます。「SNSで知り合った人にコーヒーでもと誘われ出向
いた先で、同席していた知り合いの同伴者から、いきなり連鎖販売取引の勧誘を受けた。」など、
勧誘に先立ち契約目的を告げられないまま、不意に取引に誘引される事案が見受けられまし
た。
取扱商品としては、健康食品・サプリメントが多く、他に化粧品、浄水器などがありました。
5)特定継続的役務提供[14 件、同 3.0%]
役務別では、家庭教師が 3 件、語学教室が 5 件ありました。昨年度は相談の約 4 割を結婚相手
紹介サービスが占めていましたが、本年度は 1 件でした。
家庭教師についての相談は、消費生活センター、元教師、中学受験生の親からであり、中途解
約時の清算でトラブルになっている事案が見られました。
英会話教室でも、中途解約時の清算方法が不当であり、事業者の対応に納得できないとの相
談が寄せられました。
6)業務提供誘引販売取引[10 件、同 2.2%]
整体師の無料研修で資格取得後業務委託契約を結べば収入が得られる、と勧誘され資格を取
得したものの、業務の委託がないばかりか無料であったはずの研修費用は貸し付けられたことに
なっていたとの相談や、リフォーム技術の習得講座を受けた受講生には仕事を紹介し報酬を支払
うと勧誘され契約をしたが、講座終了後に実践と称して無報酬で働かされた、との相談も寄せられ
ました。
他には、フリーペーパーに載っていた求人広告を見て応募したものの、仕事を始めるには必要
な情報を購入することが条件となっており、実体は価値のない情報を売りつける詐欺的商法に近
い悪質なものだったとの相談もありました。
7)訪問購入[1 件、同 0.2%]
訪問購入業者から、改正法の施行によりどのような規制が及ぶのかとの、相談がありました。
8)その他[50 件、同 10.9%]
50 件のうち 17 件は、改正法施行前における訪問購入の関連相談でした。購入業者からの相談
は、いわゆる飛込み勧誘は禁止されるのか、といった規制内容に関する問合せが目立ちました。
一方、消費者からの相談の中には、相場の半値で売ってしまった金のアクセサリーを取り戻せ
ないか、との相談がありました。