LifeKeeper Single Server Protection

LifeKeeper Single Server Protection
v8.3.1
インスト レーションガイド
2014年 9月
This document and the information herein is the property of SIOS Technology Corp. (previously
known as SteelEye® Technology, Inc.) and all unauthorized use and reproduction is prohibited. SIOS
Technology Corp. makes no warranties with respect to the contents of this document and reserves
the right to revise this publication and make changes to the products described herein without prior
notification. It is the policy of SIOS Technology Corp. to improve products as new technology,
components and software become available. SIOS Technology Corp., therefore, reserves the right to
change specifications without prior notice.
LifeKeeper, SteelEye and SteelEye DataKeeper are registered trademarks of SIOS Technology
Corp.
Other brand and product names used herein are for identification purposes only and may be
trademarks of their respective companies.
To maintain the quality of our publications, we welcome your comments on the accuracy, clarity,
organization, and value of this document.
Address correspondence to:
[email protected]
Copyright © 2014
By SIOS Technology Corp.
San Mateo, CA U.S.A.
All rights reserved
2 Title Page
目次
Chapter 1: はじめに
1
Chapter 2: インスト ール
3
LifeKeeper Single Server Protection ソフト ウェアのインスト ール
3
LifeKeeper Single Server Protection ソフト ウェアのインスト ール
リソースポリシー管 理
4
6
概要
6
LifeKeeper SSP のリカバリ動 作
6
ポリシーによるカスタム動 作 およびメンテナンスモード 動 作
7
標 準 ポリシー
7
メタポリシー
7
リソースレベルのポリシーに関 する重 要 な考 慮 事 項
8
lkpolicy ツール
8
lkpolicy の使 用 方 法 の例
9
ローカルおよびリモート サーバとの認 証
9
ポリシーのリスト 表 示
9
現 在 のポリシーの表 示
9
ポリシーの設 定
10
ポリシーの削 除
10
LifeKeeper Single Server Protection のインスト ールの検 証
10
目 次 i
Chapter 1: はじめに
LifeKeeper Single Server Protection (SSP) は、単 一 ノード 構 成 におけるアプリケーション監 視 を可 能 に
します (つまり、クラスタの要 件 または制 約 はありません)。単 一 ノード 環 境 は、物 理 的 なものでも仮 想
(vSphere、KVM) でも構 いません。LifeKeeper SSP は、実 績 がある安 定 した SIOS LifeKeeper アーキ
テクチャ上 に構 築 されます。LifeKeeper SSP は優 れたアプリケーション監 視 機 能 を提 供 し、障 害 が発
生 したアプリケーションおよびシステムインフラスト ラクチャ項 目 (例 : NFS 共 有 、IP アド レス、ファイルシス
テム) のリカバリを実 行 することができます。何 らかの理 由 でアプリケーションをリカバリできない場
合 、LifeKeeper SSP は、システムのリブート または VM とアプリケーション監 視 を設 定 された VMware 仮
想 マシンの VMware HA 再 起 動 によって、ノード の再 起 動 を開 始 します。
注 記 : LifeKeeper SSP は SIOS LifeKeeper 技 術 を使 用 して構 築 されているため、ド キュメント 全 体 で
LifeKeeper を参 照 します。また、両 製 品 に共 通 するト ピックについては SIOS Protection Suite for Linux
ド キュメンテーションの情 報 を参 照 します。これらの共 通 のト ピックを参 照 する場 合 、LifeKeeper SSP に
は以 下 の話 題 は適 用 されません。
• クラスタリング
• コミュニケーションパス
• 共 有 スト レージ (要 件 、構 成 、…)
• リソース階 層 の拡 張 /拡 張 解 除
• スト レージキット (DR、DMMP、HDLM、LVM、MD、PPATH)
注 記 : LifeKeeper SSP にベースとなるスト レージキット がない場 合 、保 護 さ
れるファイルシステムのマウント に必 要 なデバイスがシステム起 動 時 にアク
ティベート されるようにするための手 順 が必 要 です (例 : ファイルシステムが
論 理 ボリューム上 でマウント される場 合 、LifeKeeper SSP が起 動 する前 に
ボリュームがアクティブな状 態 になっていなければなりません)。
• リソース/マシンのフェイルオーバ (LifeKeeper SSP のデフォルト では、これによってノード が
再 起 動 されます)
• リソースのスイッチオーバ
• 切 り替 え可 能 な IP アド レス (LifeKeeper SSP では、保 護 されるアプリケーションの一 部
には切 り替 え可 能 な IP アド レスが必 要 ですが、単 一 ノード しかないため、実 際 には切 り
替 えは行 われません)
LifeKeeper SSP のベースになっている SIOS LifeKeeper 製 品 の詳 細 については、共 通 するリリース番
号 の SIOS Protection Suite for Linux ド キュメンテーションを参 照 してください。このド キュメンテーション
は、リソース階 層 の作 成 、リソースタイプ、状 態 と関 係 、グラフィカルユーザインターフェース (GUI)、および
共 通 の作 業 と高 度 な作 業 に関 する詳 細 情 報 を提 供 します。
LifeKeeper Single Server Protection 1
Chapter 2: インスト ール
LifeKeeper Single Server Protection ソフト ウェアのインス
ト ール
LifeKeeper Single Server Protection 構 成 内 の各 サーバに LifeKeeper Single Server Protection ソフト
ウェアをインスト ールしてください。各 LifeKeeper Single Server Protection サーバには、オプションのリカバ
リキット パッケージを含 む、設 定 要 件 をサポート するために必 要 なパッケージがインスト ールされている必
要 があります。
重 要 : LifeKeeper Single Server Protection をインスト ールする前 に、Linux の依 存 関 係 ト
ピックを参 照 してください。
LifeKeeper Single Server Protection Core パッケージおよび他 のオプションのリカバリキット は、LifeKeeper
Single Server Protection インスト ールイメージファイル (lkssp.img) を使 用 して、コマンド ラインでインス
ト ールします。このイメージファイル は、LifeKeeper Single Server Protection をシステムにインスト ールす
るときに必 要 なユーザ対 話 型 のシステムセット アップ作 業 を実 行 するよう設 計 されたインスト ールスクリプ
ト 一 式 を提 供 します。インスト ールイメージファイルは、実 行 中 の Linux ディスト リビューションを特 定 し、
一 連 の質 問 へのユーザの回 答 に基 づいて、LifeKeeper Single Server Protection を正 常 にインスト ール
するために必 要 なさまざまなパッケージをインスト ールします。ライセンスがインスト ールされた後 にサーバ
の Host ID と Entitlement ID を取 得 して表 示 するユーティリティを提 供 するライセンシングパッケージもイ
ンスト ールされます。Entitlement ID は LifeKeeper Single Server Protection を実 行 するための有 効 なラ
イセンスの取 得 に使 用 され、ソフト ウェアに付 属 しています。
注 記 : これらのインスト ール手 順 は、読 者 がサーバにインスト ールされた Linux オペレーティングシステムに
精 通 していることを前 提 としています。
重要:
l
l
l
l
LifeKeeper Single Server Protection は共 有 スト レージサポート または I/O フェンシン
グを提 供 しません。各 サーバはアプリケーションデータにローカルディスクスト レージを
使 用 する必 要 があります。
すべての LifeKeeper Single Server Protection パッケージは、 /opt/LifeKeeper ディ
レクト リにインスト ールされます。
LifeKeeper の既 存 バージョンを再 インスト ールする場 合 、最 初 に、古 い LifeKeeper
パッケージを削 除 する必 要 があります。標 準 の LifeKeeper のインスト ールには、既
存 のリソース階 層 の再 定 義 が必 要 になります。現 在 のリソース階 層 定 義 を保 持 す
るには、を参 照 してください。
LifeKeeper Single Server Protection のインスト ール中 に、LifeKeeper Distribution
Enabling Package を参 照 するエラーメッセージが表 示 された場 合 、LifeKeeper
Single Server Protection インスト ールイメージファイル上 の setup スクリプト を実 行 ま
たは再 実 行 する必 要 があります。
LifeKeeper Single Server Protection 3
LifeKeeper Single Server Protection ソフト ウェアのインスト ール
LifeKeeper Single Server Protection ソフト ウェアのインスト ール
LifeKeeper Single Server Protection は、使 用 している Linux ディスト リビューションに関 わらず、コマンド
ラインでインスト ールされます。
1. 次 のコマンド を使 用 して、lkssp.img ファイルをマウント してください。
mount PATH/IMAGE_NAME MOUNT_POINT -t
iso9660 -o loop
ここで、PATH はイメージへのパスです
IMAGE_NAME はイメージの名 前 です
MOUNT_POINT はマウント 位 置 へのパスです
2. lkssp.img がマウント されたディレクト リに移 動 して、次 のコマンド を入 力 してください。
./setup
3. インスト ール手 順 の間 に何 が行 われるかを説 明 するテキスト が表 示 されます。ここで行 われる一
連 の質 問 に対 して、Yes の場 合 は「y」、No の場 合 は「n」と答 えます。質 問 の種 類 と順 序 は、
お使 いの Linux ディスト リビューションによって異 なります。
各 質 問 をよく読 んで、適 切 に回 答 してください。LifeKeeper Single Server Protection インスト ー
ルを正 常 に行 うために必 要 なすべての手 順 を最 後 まで行 うには、各 質 問 に Yes と答 えることを
推 奨 します。
4. 次 に、LifeKeeper Single Server Protection Core パッケージがインスト ールされます。
5. ここで setup スクリプト が、ライセンスユーティリティのインスト ールを実 行 します。詳 細 については、
ライセンスの取 得 とインスト ールを参 照 してください。
6. setup スクリプト が提 示 するすべての質 問 に回 答 した後 、インスト ールが成 功 したことが通 知 さ
れ、インスト ール可 能 なすべての LifeKeeper Single Server Protection Recovery Kit の一 覧 が
表 示 されます。
注 記 : setup スクリプト の実 行 に関 する追 跡 情 報 が、/var/log/LK_install.log に保 存 されます。
7. インスト ールするキット を反 転 選 択 し、「スペース」キーを押 してください。インスト ール予 定 のキット
の横 に「i」のマークが付 きます。Enter を押 してください。
注 記 : 後 でキット を追 加 するには、-k を付 けて setup スクリプト を実 行 します。
./setup -k
LifeKeeper Single Server Protection では、サーバごとに別 々 のライセンスが必 要 です。ライセンスは、ラ
ンタイムライセンスです。つまり、LifeKeeper Single Server Protection のインスト ールはライセンスなしでも
可 能 ですが、正 常 に製 品 を起 動 して実 行 するためには、事 前 にライセンスをインスト ールする必 要 があ
ります。
インスト ールスクリプト によってインスト ールされるライセンスユーティリティパッケージは、LifeKeeper Single
Server Protection ソフト ウェアの初 期 インスト ール時 にサーバの使 用 可 能 なすべての Host ID を取 得 し
て表 示 します。ライセンスがインスト ールされると、このユーティリティは Entitlement ID (使 用 可 能 な場
合 ) または Host ID (使 用 できない場 合 ) を返 します。
4 LifeKeeper Single Server Protection ソフト ウェアのインスト ール
注 記 : Host ID が表 示 される場 合 は常 に NIC の MAC アド レスに基 づいています。
SIOS Technology Corp. ライセンス管 理 ポータルから取 得 した LifeKeeper Single Server Protection ラ
イセンスには Entitlement ID が含 まれ、クラスタ内 の特 定 のノード にロックされることはありませ
ん。LifeKeeper Single Server Protection ソフト ウェアと一 緒 に提 供 された Entitlement ID (認 証 コード )
は、LifeKeeper Single Server Protection ソフト ウェアを実 行 するために必 要 なパーマネント ライセンスを
取 得 するために使 用 されます。このプロセスを以 下 の図 に示 します。
注 記 : ソフト ウェアパッケージごとに、サーバごとのライセンスが必 要 になります。
LifeKeeper Single Server Protection クラスタ内 の各 サーバについてライセンスを取 得 してインスト ールす
るには、次 の手 順 を行 います。
1. LifeKeeper Entitlement ID (認 証 コード ) があることを確 認 してください。ライセンスの取 得 に必
要 な Entitlement ID を含 むソフト ウェアをメールで受 け取 っているはずです。
2. SIOS Technology Corp. ラインセンス管 理 ポータルでライセンスを取 得 してください。
a. インターネット アクセスが可 能 なシステムを使 用 して、SIOS Technology Corp. ライ
ンセンス管 理 ポータルにログインしてください。
b. [Manage Entitlements] を選 択 してください。
LifeKeeper Single Server Protection 5
リソースポリシー管 理
注 記 : パスワード を変 更 する場 合 は、画 面 の右 上 隅 にある [Profile] ボタ
ンを使 用 してください。
c. [Entitlement ID] を探 して、行 項 目 の左 にあるボックスをオンにすることで、その
Entitlement ID に関 連 付 けられた各 [Activation ID] を選 択 してください。
d. [Activate] タブを選 択 してください。
e. 必 要 なフィールド を定 義 して、[Next] を選 択 してください。
f. [Add New Host] をクリックして、新 しいホスト を作 成 してください。
g. [Node Locked Host] リスト から [Any] を選 択 して、[Okay] をクリックしてください。
h. [Host ID] の左 にあるボックスをオンにして、[Generate] を選 択 してください。
[Fulfillment ID] が [License Summary] 画 面 に表 示 されます。
i. [Fulfillment ID] の左 にあるボックスをオンにして、[Email License] タブを選 択 し
てください。
j. ラインセンスの送 信 先 となる有 効 なメールアド レスを入 力 して、 [Send] を選 択 し
てください。
k. [Complete] を選 択 してください。
l. メールを取 得 してください。
m. ファイルを適 切 なシステムにコピーにしてください。
3. ラインセンスをインスト ールしてください。各 システムで、ライセンスファイルを
/var/LifeKeeper/license にコピーするか、または各 システム
で、/opt/LifeKeeper/bin/lkkeyins を実 行 してファイルに対 するファイル名 (フルパスを
含 む) を指 定 してください。
リソースポリシー管 理
概要
LifeKeeper Single Server Protection (SSP) のリソースポリシー管 理 では、リソースのローカルリカバリと
フェイルオーバの動 作 管 理 機 能 が提 供 されます。リソースポリシーは、lkpolicy コマンド ラインツール
(CLI) を使 用 して管 理 できます。
LifeKeeper SSP のリカバリ動 作
LifeKeeper SSP には、個 々 のアプリケーションおよび関 連 し合 うアプリケーションのグループを監 視 する
機 能 があり、定 期 的 にローカルリカバリを実 行 したり、保 護 下 のアプリケーションに障 害 が発 生 したとき
に通 知 したりすることができます。関 連 し合 うアプリケーションの例 としては、主 アプリケーションが下 位 の
スト レージまたはネット ワークリソースに依 存 する階 層 などがあります。アプリケーションまたはリソースに障
害 が発 生 した場 合 のデフォルト の動 作 は以 下 の通 りです。
1. ローカルリカバリ: 最 初 に、リソースまたはアプリケーションのローカルでリカバリを試 みます。このとき
は、外 部 の介 入 なしにローカルサーバ上 でリソースまたはアプリケーションをリスト アしようとしま
6 LifeKeeper Single Server Protection ソフト ウェアのインスト ール
す。ローカルリカバリが成 功 した場 合 、LifeKeeper SSP は追 加 のアクションを実 行 しません。
2. フェイルオーバ: 次 に、ローカルリカバリでリソースまたはアプリケーションのリスト アに失 敗 した (また
はリソースを監 視 するリカバリキット がローカルリカバリをサポート していない) 場 合 、 フェイルオーバ
が開 始 されます (下 記 の標 準 ポリシーセクションの Failover を参 照 )。
リカバリ動 作 の詳 細 については、LifeKeeper Single Server Protection 障 害 検 出 とリカバリのシナリオを
参 照 してください。
ポリシーによるカスタム動 作 およびメンテナンスモード動 作
LifeKeeper SSP は、デフォルト のリカバリ動 作 を変 更 する追 加 ポリシーを設 定 する機 能 をサポート しま
す。リソース単 位 またはサーバ単 位 で、4 つのポリシーが設 定 可 能 です (リソース単 位 のポリシーに関 す
る注 意 については下 のセクションを参 照 してください)。サーバレベルでポリシーを変 更 する方 法 を推 奨 し
ます。
利 用 可 能 なポリシーは以 下 の通 りです。
標準ポリシー
Failover - LifeKeeper SSP では、このポリシー設 定 を使 用 すると、リソースフェイルオーバを有 効
/ 無 効 にできます (これによって再 起 動 されます)。
l LocalRecovery - LifeKeeper SSP は、デフォルト では、フェイルオーバ (再 起 動 ) を実 行 する前
に、個 々 のリソースまたは保 護 対 象 アプリケーション全 体 を再 起 動 することにより、保 護 対 象 リ
ソースのリカバリを試 みます。このポリシー設 定 を使 用 すると、ローカルリカバリを有 効 / 無 効 にで
きます。
l TemporalRecovery - 通 常 、LifeKeeper SSP は、障 害 リソースのローカルリカバリを実 行 しま
す。ローカルリカバリに失 敗 すると、LifeKeeper SSP は再 起 動 を実 行 します。ローカルリカバリに
成 功 した場 合 は、フェイルオーバ (再 起 動 ) は実 行 されません。
ローカルリカバリに成 功 した場 合 でも、サーバの何 らかの異 常 によって短 時 間 の間 にローカルリカバリが
再 試 行 される場 合 があり、結 果 として何 度 も連 続 してローカルリカバリが試 行 されることになります。こ
れが発 生 すると、問 題 のアプリケーションは可 用 性 が悪 化 します。
l
この反 復 的 なローカルリカバリ / 障 害 サイクルを回 避 するために、時 間 的 リカバリポリシーを設 定 できま
す。時 間 的 リカバリポリシーを使 用 すると、管 理 者 は指 定 した時 間 内 に試 行 するローカルリカバリの回
数 を (成 功 かどうかにかかわらず) 制 限 することができます。
ソースが試 行 するローカルリカバリの回 数 を 30 分 間 で 3 回 に限 定 するポリシー定 義 を
ユーザが設 定 した場 合 、30 分 以 内 に 3 回 目 のローカルリカバリが試 行 される
と、LifeKeeper SSP はフェイルオーバ (再 起 動 ) を実 行 します。
定 義 した時 間 的 リカバリポリシーは有 効 または無 効 にできます。時 間 的 リカバリポリシーが無 効 の場
合 、時 間 的 リカバリ処 理 は継 続 して実 行 され、ポリシーが適 用 されるはずの時 間 に通 知 がログに表 示
されますが、実 際 のアクションは実 行 されません。
注 記 : 時 間 的 リカバリポリシーを設 定 した状 態 で、フェイルオーバとローカルリカバリの一 方 または両 方 を
無 効 にすることは可 能 です。フェイルオーバまたはローカルリカバリを無 効 にした場 合 に、時 間 的 リカバリ
ポリシーは実 行 されることがないため、この状 態 は非 論 理 的 です。
メタポリシー
「メタ」ポリシーは、他 の複 数 のポリシーに影 響 を与 える可 能 性 があるポリシーです。通 常 、これらのポリ
シーは、標 準 ポリシーであれば複 数 個 の設 定 が必 要 になるような特 定 のシステム動 作 を実 現 するため
LifeKeeper Single Server Protection 7
リソースレベルのポリシーに関 する重 要 な考 慮 事 項
のショート カット として使 用 します。
l
NotificationOnly - このモード では、管 理 者 は LifeKeeper SSP を「監 視 専 用 」状 態 にすること
ができます。1 つのリソース (または、サーバ単 位 のポリシーの場 合 はすべてのリソース) のローカル
リカバリおよびフェイルオーバ (再 起 動 ) の両 方 が影 響 を受 けます。障 害 が検 知 されると、ユーザ
インターフェースには Failure 状 態 が表 示 されます。ただし、リカバリもフェイルオーバ (再 起 動 ) も
実 行 されません。注 記 : 管 理 者 は、障 害 の原 因 となった問 題 を手 動 で修 正 し、障 害 が起 きた
リソースを復 帰 させて通 常 の LifeKeeper SSP の運 用 を継 続 する必 要 があります。
リソースレベルのポリシーに関 する重 要 な考 慮 事 項
リソースレベルのポリシーとは、リソース階 層 全 体 またはサーバレベルのポリシーとは異 なり、特 定 のリ
ソースにのみ適 用 されるポリシーです。
例:
アプリケーション
- IP
- file system
上 記 のリソース階 層 では、アプリケーションは IP とファイルシステムの両 方 に依 存 していま
す。ポリシーは、特 定 のリソースのローカルリカバリまたはフェイルオーバを無 効 にするように
設 定 できます。これは、例 えば、IP リソースのローカルリカバリが失 敗 し、IP リソースのフェ
イルオーバが無 効 に設 定 されていた場 合 、IP リソースはフェイルオーバを実 行 せず、他 の
リソースのフェイルオーバも発 生 させないことを意 味 します。ただし、ファイルシステムリソー
スのローカルリカバリが失 敗 し、ファイルシステムリソースのポリシーのフェイルオーバが無 効
化 されていない場 合 、階 層 全 体 が再 起 動 を伴 うフェイルオーバを実 行 します。
注 記 : 重 要 事 項 として、リソースレベルのポリシーは設 定 対 象 の特 定 のリソースにのみ適
用 されることに注 意 してください。
上 記 は単 純 な例 です。複 雑 な階 層 を構 成 することもできるため、リソースレベルのポリシーを設 定 する
ときは注 意 してください。
lkpolicy ツール
lkpolicy ツールは、LifeKeeper SSP が稼 働 するサーバのポリシーを管 理 (参 照 、設 定 、削 除 ) する
ためのコマンド ラインツールです。lkpolicyは、ポリシーの設 定 および修 正 、ポリシーの削 除 、利 用 可
能 なポリシーと現 在 の設 定 値 の表 示 をサポート します。さらに、設 定 したポリシーは、有 効 または無 効
に設 定 できるため、リカバリ動 作 に影 響 を与 えながらリソース / サーバ設 定 を保 持 できます。
全 体 的 な使 用 方 法 は次 の通 りです。
lkpolicy [--list-policies | --get-policies | --set-policy
| --remove-policy] <name value pair data...>
<name value pair data...> は、運 用 方 法 および対 象 のポリシーによって異 なり
ます (特 にポリシーを設 定 する場 合 )。 たとえば、以 下 のようになります。 有 効 / 無 効 タイ
プのポリシーのほとんどでは、必 要 なのは –on or --off のスイッチのみですが、時 間
的 ポリシーの場 合 は、しきい値 を設 定 するための値 も必 要 です。
8 LifeKeeper Single Server Protection ソフト ウェアのインスト ール
lkpolicy の使用方法の例
ローカルおよびリモート サーバとの認証
lkpolicy ツールは、サーバが公 開 する API を通 じて LifeKeeper SSP サーバと通 信 します。この API
は、lkpolicy ツールなどのクライアント に対 して認 証 を要 求 します。lkpolicy ツールで LifeKeeper
SSP サーバに最 初 にアクセスしようとしたときに、そのサーバに対 する認 証 情 報 がまだ保 存 されていない
場 合 、ユーザは認 証 情 報 を求 められます。認 証 情 報 はユーザ名 とパスワード の形 式 であり、さらに以
下 の条 件 があります。
1. クライアント には LifeKeeper SSP の管 理 者 権 限 が必 要 です。したがって、そのユーザ名 は、
(PAM による) オペレーティングシステムの認 証 設 定 によって lkadmin グループに属 する必 要 が
あります。必 ずしも root で実 行 する必 要 はありませんが、root ユーザはデフォルト で適 切 なグ
ループに属 しているため、root を使 用 することもできます。
2. 認 証 情 報 は認 証 情 報 ストアに保 存 されるため、ツールを使 用 してこのサーバにアクセスするたび
に手 動 で認 証 情 報 を入 力 する必 要 はありません。
認 証 情 報 スト アと credstore ユーティリティによる管 理 の詳 細 については、SIOS Protection Suite の認
証 情 報 の設 定 を参 照 してください。
lkpolicy によるセッションの例 は以 下 のようになります。
[root@thor49 ~]# lkpolicy -l -d v6test4
Please enter your credentials for the system 'v6test4'.
Username: root
Password:
Confirm password:
Failover
LocalRecovery
TemporalRecovery
NotificationOnly
[root@thor49 ~]# lkpolicy -l -d v6test4
Failover
LocalRecovery
TemporalRecovery
NotificationOnly
[root@thor49 ~]#
ポリシーのリスト 表示
lkpolicy --list-policy-types
現在のポリシーの表示
lkpolicy --get-policies
lkpolicy --get-policies tag=\*
LifeKeeper Single Server Protection 9
ポリシーの設 定
lkpolicy --get-policies --verbose tag=mysql\* # all resources starting with mysql
lkpolicy --get-policies tag=mytagonly
ポリシーの設定
lkpolicy --set-policy Failover --off
lkpolicy --set-policy Failover --on tag=myresource
lkpolicy --set-policy Failover --on tag=\*
lkpolicy --set-policy LocalRecovery --off tag=myresource
lkpolicy --set-policy NotificationOnly --on
lkpolicy --set-policy TemporalRecovery --on recoverylimit=5 period=15
lkpolicy --set-policy TemporalRecovery --on --force recoverylimit=5 period=10
ポリシーの削除
lkpolicy --remove-policy Failover tag=steve
注 記 :NotificationOnly はポリシーのエイリアスです。NotificationOnly を有 効 にすることは、対 応 する
LocalRecovery および Failover ポリシーを無 効 にすることと同 じです。
LifeKeeper Single Server Protection のインスト ールの検 証
LifeKeeper Single Server Protection パッケージが正 常 にインスト ールされたことを確 認 するには、コマン
ド ラインで次 のように入 力 してください。
rpm -V <package name>
注 記 : パッケージが正 しくインスト ールされている場 合 、このコマンド は何 も出 力 しません。
コマンド ラインから照 会 を実 行 するには、次 のように入 力 してください。
rpm -qi <package name>
注 記 : このコマンド の予 想 される出 力 は、パッケージ情 報 です。
10 LifeKeeper Single Server Protection ソフト ウェアのインスト ール