紹介パンフレット - 福岡県工業技術センター

福岡県工業技術センター
FUKUOKA INDUSTRIAL TECHNOLOGY CENTER
化学 繊維研究所
CHEMICAL&TEXTILE
RESEARCH INSTITUTE
組織
Organization
福岡県工業技術センター
Fukuoka Industrial Technology Center
化学 繊維研究所
繊維技術課
機能材料チーム
Chemical & Textile
Research Institute
Textile Div.
Functional Materials Team
化学課
Nanoceramic Materials Team
ナノセラミック材料チーム
企画管理部
Chemical Div.
高分子材料チーム
生物食品研究所
インテリア研究所
Polymeric Materials Team
技術総合支援室
Technical Support Div.
機械電子研究所
主要業務
主要業務
Main Programs
繊維・有機・無機材料に関する研究開発、技術支援の基幹研究所
本研究所ではナノテクノロジー、機能材料、資源・エネルギーを重点研究分野とし、中小企業
の皆様による新製品・新技術開発の支援など、中小企業の技術強化に努めております。
研究開発
次世代の核となる技術を開発すべく、
日々様々な研究に取り組んでいます。
技術相談
依頼試験
お持ちいただいた試料について、当研
究所の職員が試験を行い、分析・評価
します(有料)。まずはご相談下さい。
TEL:092-925-7721(代表)
化学 繊維
研究所
設備使用
当研究所が所有している装置を
利用することができます(有料)。
研究開発・測定・分析・評価を
はじめ、様々な技術的な問題に
対して、アドバイスをします。
技術情報発信
当研究所で得た実験結果・技術情報を、
ホームページや冊子(研究報告・業務
報告など)の形で発信しています。
繊維材料研究室
機能材料チーム
Textile Lab.
チーム紹介
Functional Materials Team
◆担当分野
繊維技術全般、機能性色素、繊維機能加工
◆主な研究内容
・ 染料を使わないエコフレンドリー動物繊維着色技術の開発
染料を使わない、新しい着色技術の開発を行いました。
この技術は、従来の染料を使った「染色」ではなく、シ
ルクやウールなどの動物繊維がもっている成分を「発
色」させて、動物繊維自身を
着色する方法です。
福岡県工業技術センターの
研究シーズを基に、企業、大
学との産学官共同研究を行
い、染料を使わずに、羊毛を
発色できる、環境に優しい着
色方法を確立しました。
次世代の環境調和型着色方法として、平成16年4月に知事が
自ら試作スーツを着て、プレス発表を行いました。
同年5月、クラボウ(倉敷紡績(株))が本技術で処理した生地
「エコ・トーン® 」の試験販売を開始しています。
◆保有技術
・ 光応答色素合成
・ 蛋白質発色技術(動物繊維着色、生体蛋白質標識)
・ 繊維の染色堅牢度評価
・ 繊維機能性評価
◆出願特許
・ ポリ(γ−グルタミン酸)塩複合体とその製造方法 (特許第3647989号)
・ 繊維の着色方法 (特許第3705335)
・ フォトクロミックアルモファス材料及び高密度光記録媒体 (特開2002-275458)
・ 繊維の発色制御方法 (特許第3675776)
・ タンパク質の染色方法 (特開2004-339215)
・ ポリアミド結合を有する有体物の着色方法及び該方法で着色された有体物
(特開2005-1465440)
チーム紹介
ナノセラミック材料チーム
Nanoceramic Materials Team
◆担当分野
セラミック材料全般、液相法によるセラミックス材料合成、窯業、表面分析
◆主な研究内容
・ 液相法によるセラミックスナノ粒子の合成(チタン酸バリウム)
・ 誘電体ナノ粒子を用いた薄膜作製に関する研究
チタン酸バリウムナノ粒子
500nm
誘電体薄膜
金属アルコキシドを用いた液相合
成法により、10nmから60nmのチタン
酸バリウム粒子を室温レベルの低温
で合成しています。本粒子は溶剤へ
の分散性が良く、安定したコーティン
グ溶液が得られます。量産性の高い
塗布法により、厚みが1μm以下の薄
膜コンデンサを作製しています。
・ 液相法による微細なカーバイドナノ粒子の作製技術(炭化チタン)
20nm
有機無機の複合技術を生かしてナノ粒子を合成
しています。チタンアルコキシドと有機化合物のキ
レート溶液を調製し、焼成することで平均粒径が
約35nmの炭化チタンナノ粒子を作製することがで
きます。ナノ分散による高強度セラミックス焼結体
の原料として期待されます。
・ 廃棄物を活用したリサイクルレンガ製造技術の開発
ゴミ焼却灰や製紙スラッジ、浄水に使用されたイ
オン交換樹脂などの廃棄物を原料の一部として
活用したレンガの製造技術開発を行っています。
単に硬く、強いだけではなく吸水性・保水性・耐寒
性など、これまでのレンガにはなかった新たな機
能の付加を目指しています。
◆保有技術
・ 液相法によるセラミックスナノ粒子の合成技術
・ ナノ粒子の評価技術
・ 微粒子分散技術と評価
・ 薄膜作製技術と薄膜評価技術
・ セラミックスの焼結技術
・ 無機系廃材のリサイクル技術
高分子材料チーム
チーム紹介
Polymeric Materials Team
◆担当分野
ゴム・プラスチック材料、機能性高分子材料、有機合成
◆主な研究内容
・ 有機会合体を利用したメソポア材料合成
直径数十ナノメートルのシリカのチューブです。
有機会合体を利用して作製しました。
従来にない高機能性分離吸着剤開発への
展開が期待されます。
・ 高分子/液晶複合膜を用いたフレキシブルディスプレイの開発
電界により光透過−光散乱
状態を制御しています。偏光
板が不要で、明るい表示が可
能といった特長があります。
乗り物や建物の窓やパー
ティション用の調光シャッター、
大型ディスプレイ等への応用
写真はノーマルモード型(高分子/液晶)複合膜を用い
が期待されています。
た調光シャッターです。
通常は光散乱状態でフィルターの向こうの花が見えませ
んが、電界をかけると、透明になって見ることができます。
電界ON
◆保有技術
・ ゴム物性評価及び分析技術
・ ゴムの高機能化(高熱伝導化、ゾルゲル補強)
・ プラスチック複合技術、物性評価及び分析技術
・ ゴム・プラスチックのリサイクル技術
・ 合成二分子膜を使った無機超薄膜化
・ 層状粘土鉱物層間を利用した炭素薄膜の製造
◆出願特許
・ 液晶表示素子とその製造方法(特開2002−004491)
・ 両親媒性化合物及び芳香族化合物から成る分子集合体を利用する
無機構造体の製造方法(特開2003-206245)
・ ゴム原料として利用する加硫ゴムの微粉化方法及びゴム廃棄物の
再利用方法(特開2004-182777)
研究室紹介
技術指導事例
繊維材料研究室
Textile Lab.
The Examples of Technical Guidance
化学薬品を使わないタオルの開発
タオル製造工程では多くの化学薬品が必要でしたが、
酵素処理だけで綿やタオルの特徴を引き出した製品で
す。酵素処理条件、吸水機能などを技術指導して、平
成13年度に「あんしんなタオル」として商品化しました。
実用化企業: 宮原タオル㈱
指導期間: 平成13年度∼平成14年度
筑後もめん日傘の開発
久留米絣を基調とした筑後もめんの紫外線遮蔽率
が最大99%実現できることを明らかとしました。そこで、
この機能を日傘に展開し、平成13年度に「筑後もめ
ん日傘」として商品化しました。
実用化企業: ㈲坂田織物
指導期間: 平成13年度
撥水性を付与できる木材のソープフィニッシュ処理液の開発
木材のソープフィニッシュは、木の素材感(色彩、触
感)を保持できる加工であるが、撥水性が乏しいため
に防汚と耐久性の問題がありました。そこで、撥水性
を付与できるソープフィニッシュ処理液を開発し、平成
17年に「WENNEX(ベネックス)」として商品化しました。
指導先: 関光デザイン事務所
実用化企業: まるは油脂化学㈱
指導期間: 平成16年度
自動小型梱包機の開発
自動梱包機の結束バンドは、巻き癖を防ぐため大き
な紙管に巻かれていました。PPバンドの巻き癖修正
方法の指導を行った結果、小型化に成功し、紙管の
廃棄が容易な「ワールドバンドミニコア」、「半自動梱
包機」として平成15年度に商品化しました。
実用化企業: 司化成工業㈱
指導期間: 平成13年度
主要備品
Main equipments
当研究所が所有している備品を使用することができます(設備使用)。
また、当研究所の職員が分析・測定することもできます(依頼試験)。
料金など詳しいことを知りたい方は、お気軽にお問い合わせ下さい。
TEL:092-925-7721(代表)
蛍光X線分析装置(XRF)
万能試験機(テンシロン)
(株)リガク製 型式:3270
X線を用いて固体・粉体試料のF∼Uまでの
元素分析(定性)を行う装置です。
(株)オリエンテック製 型式:RTC-1350A
試料を引っ張ったり圧縮したりした時の力を
測定できます。
走査型電子顕微鏡(FE−SEM)
日本電子(株)製 型式:JSM-840F
10倍∼10万倍までの倍率で試料表面を見る
ことができます。
X線回折装置(XRD)
パナリティカル(株)製 型式:X’Pert PRO
(結晶を含む)試料の結晶構造や結晶状態に
関する情報が得られます。
紫外線フェードメーター
熱分析装置
スガ試験機(株)製 型式:U48
紫外線を照射し、主に製品・材料の耐久性
試験に使われる装置です。
セイコー電子工業㈱製 TG-DTA200、DSC210、TMA100
試料を加熱した時の重量変化、熱量変化や
熱膨張係数を測定する装置です。
化学 繊維研究所へのアクセス
ゆめ 至甘木
タウン
北
3
至北九州
至鳥栖・久留米
国道3号線
田線
西鉄大牟
西鉄二日市駅
GS
112
県道112号線(旧3号線)
筑紫野警察署東口
線
鹿児島本
JR二日市駅
JT
日本たばこ
筑紫野
警察署
筑紫野警察署
上古賀
デイリー
ストア
文化会館
トヨタ
31
至福岡
至 鳥栖
(かささぎロード)
県道31号線(通称5号線)
九州自動車道
筑紫野インター
至北九州
福岡県工業技術センター
至熊本
化学 繊維研究所
〒818-8540 福岡県筑紫野市上古賀3-2-1
TEL:092-925-7721
FAX:092-925-7724
URL:http://www.fitc.pref.fukuoka.jp/
タクシー10分 徒歩28分
2-2番 「武蔵ケ丘団地」行
2-1番 「山口」行
2-1番 「平等寺」行
2-2番 「武蔵ケ丘団地」行
2-1番 「山口」行
2-1番 「平等寺」行
西鉄バス
西鉄二日市
西鉄バス
バスで5分
西鉄バス
徒歩で5分
文化会館前
JR二日市 バスで5分
福岡県工業技術センター
化学 繊維研究所
タクシー5分 徒歩18分
2007.7.17作製