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POST & BEAM CONSTRUCTION
[ 木造軸組構法 ]
ノーボードOSB
(Oriented Strand Board/オリエンテッド・
ストランド・ボード=構造用パネル)
」
は、
日本の建築基準と環境基準
に適合し、
木造軸組構法に最適なパフォーマンスを発揮します。
O
S
B
NORBORD OSB FEATURES
ノーボードOSBの特長
2
ノーボードOSBの特長
ノーボードOSBは、
APAエンジニアード・ウッド協会※
に認定されたJAS
(日本農林規格)
構造用パネルです。
※
「APAエンジニアード・ウッド協会」
は、
カナダ産OSBなどエンジニアード・ウッド製品の
JAS登録外国認定機関です。木造軸組構法や枠組壁工法、
プレハブ工法における構造用
下地材・内装材としてのOSBの普及促進活動を日本で展開しています。
あらゆる需要に柔軟に対応
JAS構造用パネルノーボードOSBは、木造軸組構法における
屋根(野地)、壁、床の下地材として、戸建て、集合住宅、老人介
護福祉施設、学校、店舗などへ使用できます。優れた構造性能を
持つノーボードOSBは、木造軸組構法の多様なニーズに応えて、
さまざまなサイズが用意されています。
高性能を思いのままに
独自の製法でせん断性能を強化されたノーボードOSBは、
I型ジョイストや構造用断熱パネル(SIPs※)の構造部材として、
理想的な製品となっています。
ノーボードOSBは、耐力壁や
製材、集成材と組み合わされることで、住宅や公共建築物など
のプロジェクトへオープンでフレキシブルな空間を生み出し、
建築デザインの新たな可能性を提供します。
※SIPs
(Structural insulated panels/ストラクチュラル・インスレイデッド・パネル)
成形断熱材を芯材に、
両面へOSBをイソシアネート系接着剤によってプレス接着して
一体化した木質系複合パネル。
ノーボードの
日本における優位性
持続可能性への貢献
ノーボードOSBを生産するために使われる原木は、
たとえ製材には
不向きでも、生長が早く早期に再生利用が可能な小径木を使用して
います。原木の樹種は、
スプルース、
パイン、
ファー等の針葉樹とアス
ペン、
ポプラ、
カバ等の広葉樹で、製造過程で生じる樹皮やチップは、
工場のエネルギーシステムの燃料として利用されます。
これにより
原木のすべてが100%活用されることになります。
ノーボードOSBは極少量のまたは非ホルムアルデヒド系樹脂接着剤
を用いて、
VOC
(揮発性有機化合物)
を添加せずに製造されています。
法律に定められた基準値を大きく下回るホルムアルデヒド放散量
(0.05mg/L以下)
であることから、
ノーボードOSBには日本農林
規格(JAS)
の中で最高の格付けとなるF☆☆☆☆(フォースター)
マークが与えられ、建築基準法による面積(使用量)制限を受けません。
持続可能な森林管理
カナダ連邦政府と州政府の指示のもと、
ノーボード社は将来にわたる
持続可能な森林管理を実施し、原料および加工品の長期的な供給
のための環境保護体制を確立しています。
また、
日本向け製品を生産
する工場すべてが、PEFC TM※からのCoC(Chain of Custody:
加工流通過程の管理)認証を取得しています。
※PEFC森林認証プログラム
(Programme for the Endorsement of Forest Certification
Schemes)
:PEFCは林業関係企業や政府、
環境団体など多くのステークホルダーが参画し、
世界149カ国の政府によって支持されている国際統括組織。
世界の森林の85%をカバーする
森林管理のための森林認証制度の審査や相互承認を推進しています。
【フラット35】Sに対応
【フラット35】Sは住宅金融支援機構が民間の金融機関と提携して
低利融資する最長35年返済の全期間固定金利型住宅ローンです。
対象となる住宅は「フラット35」の技術基準(新築・中古)に加えて、
省エネや耐震性、バリアフリーなどのよりハイレベルな要件を満たす
必要があります。
ノーボードOSBは住宅金融支援機構から
【フラット
35】Sの技術的要件を満たす製品として認められています。
3
FEATURES & BENEFITS
ノーボードOSBの特長とメリット
4
木造軸組構法建築を強化する効果的な方法
木造軸組構法は、
日本の自然景観によくマッチして、時代を超越
した美しさと優雅さを表現できる施工法として知られてきました。
木造軸組構法による建築物は、
その美しい屋根を柱や梁の骨格
構造によって支え、筋交いが建物の強度をさらに高めています。
ノーボードOSBによる構造補強は、耐震性強化など多くのメリット
とともに、伝統の構造に新たな進化をもたらします。
基準の引き上げ
近年、
日本政府は
「長期優良住宅」
の建設のために政策を促進してきました。
目標は、
より高いレベルの構造性、耐久性、省エネルギー性のパフォーマンスを
向上させることです。過去の震災など、昨今発生したいくつかの大規模な自然災害
の余波を受けるなかで、高いパフォーマンス能力を持つ建築物の必要性が強調
されています。
建築科学の向上
ノーボードOSBは、
構造用合板の2~3倍の面内せん断性能を有するため、
耐力
壁には最適な材料です。高剛性を誇るパネルは極端な自然の猛威にも大きな抵抗
力を備え、
日本の厳しい建築基準によく適合しています。
ノーボード社ではカナダ
産木材の団体であるカナダウッドとAPAエンジニアード・ウッド協会に働きかけ、
さらなる耐震性強化と利用促進のために、
2011年までに大規模な調査をカナダ
と日本で行ってきました。
これまでにもたらされたノーボードOSBの試験結果は、
阪神・淡路大震災
(1995年)
の1.5倍の加震にも耐えられるというものでした。
この実験の成果を生かした革新的な建築構法により、
屋根や壁、
床の構造下地材
としてノーボードOSBの利用がさらに促進されました。
高断熱住宅への新たな需要
木造軸組構法において、OSB下地材を追加することで、壁、屋根や床の内部に断熱材
を容易に施工する事を可能にし、
より心地よい生活環境を居住者に提供しています。
省エネルギー型の高断熱住宅へのニーズから、
建築者によるOSBパネルの使用が
促進されてきました。
断熱住宅は、
高温多湿な夏、
冬の寒さと乾燥を回避でき、
コスト
パフォーマンスが高い快適な居住環境を与えてくれます。
環境に優しい木材の素晴らしさ
LCA(ライフサイクルアセスメント※)は、木材がCO2を固定化し、生産時や
輸送時、建築時のエネルギー消費が少ないなど、他の建築材料よりも環境面で
多くの利点を持つことを一貫して示しています。ノーボードOSBは資源の有効活用
と環境負荷低減に貢献しています。
※LCA
(ライフサイクルアセスメント)
:製品の原材料調達から、
生産、
流通、
使用、
廃棄に至るまでの投入資源や
環境負荷などを定量的に評価する手法。
HIGHER PERFORMANCE POST &
BEAM CONSTRUCTION USING OSB
OSBを活用した高性能な木造軸組構法
木造軸組構法における仕様
木造軸組構法は柱や梁などの軸組で構造を支え、暴風や地震などによる水平荷重に対しては筋交いや構造用面材を
使って耐力壁・耐力床で抵抗します。
ノーボードOSBは、構造用面材として屋根や床下地に使われるほか、耐力壁へも
用いられます。優れた面内せん断力を発揮するノーボードOSBは、
あらゆる自然災害から建物を守る強力な構造材と
して、理想的な選択肢です。
木造軸組構法用OSBのサイズ
用途
耐力壁(1)
屋根下地
JAS等級
標準サイズ
(mm)
最大スパン
(mm)
幅
長さ
910
1820
2440
2730
2745
3050
455
1820
2730
2745
455
2440
407
4
9.0
9.5
3
11.0
11.5
12.0
12.5
910
15.0
910
1820
455
18.0
910
1820
455
24.0
28.0
910
1820
910
2
床下地
標準厚さ
(mm)
1
(1)横張りも可能です。詳細はAPAエンジニアード・ウッド協会にお問い合わせください。
釘タイプ
釘間隔(mm)
N50
150mm
CN65
(N75)
150mm
5
ROOF SHEATHING
野地板の設置 (例:910mm x 1820mmの設置)
ノーボードOSBの野地板は、
片面に滑り止め加工が施されているため、屋根施工も安全にできます。
6
野地板の設置*
•ノーボードOSBの長手方向が垂木またはトラス上部弦材と直行するように取り付けます。
•それぞれのパネルが3本以上の垂木またはトラス上弦材に釘打ちされるように千鳥張りします。
•雨や高湿時の膨張を考慮し、
パネルジョイント部は約3mmの隙間を残します。
•推奨OSB等級:3級
*詳細は、住宅金融支援機構が発行した“木造住宅工事仕様書”をご参照ください。
WALL SHEATHING
壁下地 (例:910mm x 2730mm、910mm x 2745mm、910mm x 3050mmパネルを垂直設置)
日本の建築基準に適合した多様性
ノーボードOSBは日本における木造軸組構法に求められる耐力壁としての要件を満たす、
さまざまな基準の寸法でご利用
いただけます。
当社の製品は取付時間を短縮しながらも優れた構造的特性を持った壁の建築に理想的です。
•より早い取付のため、
パネル長手方向に縦張り
して下さい。
•雨や高湿時の膨張を考慮し、
パネルのジョイント
部に約3mmの隙間を残します。
•推奨OSB等級:4級
•構造躯体にパネルを設置する際、
パネル表面
に印字された釘打ち指示線が目安になります。
詳細は、
住宅金融支援機構が発行した“木造住宅工事仕様書”を
ご参照ください。
壁倍率
耐力壁は、
地震や暴風からの水平荷重の影響を効果的に吸収するため、
支えとなる土台・柱・梁に固定された耐力面材
によって構成されます。
地震や台風などの自然災害に頻繁に見舞われるわが国では、
建物の耐久性と安全性を維持する
ために、耐力壁が重要になります。
7
壁倍率の増加
カナダウッドとAPAエンジニアード・ウッド協会は、建築基準法でOSBに規定された基準の2.5倍の数値よりもはるかに
高い壁倍率の認定取得に至りました。具体的な数値は以下の表に示す通りです。
これらの高い壁倍率は国土交通省に
よって認定され、APAエンジニアード・ウッド協会への登録後に使用可能になります。詳細については、APAエンジニアード・
ウッド協会の東京事務所にお問い合わせください。
施工要領についての詳細は、APAの
「OSB耐力壁」
に記載されています。
この資料はwww.osbpanel.org/index.php
でダウンロードできます。
木造軸組構法
OSB JAS
等級区分
4
厚さ
(mm)
9
用途
釘の種類
大壁
大壁
釘の間隔(mm)
壁倍率
国土交通省
認定番号
150
4.1
FRM-0326
200
3.2
FRM-0327
75
150
3.8
FRM-0466
75
150
3.4
FRM-0472
外周部
中通り
CN 50
75
CN 50
100
大壁・床勝ち
CN 50 または CNZ 50
真壁・床勝ち
CN 50 または CNZ 50
これらの壁倍率は、国土交通省により認定されており、施工要領に従って、APAエンジニアード・ウッド協会に登録後に使用可能です。追加情報と施工要領はAPAの
「OSB
耐力壁」
で提供されています。www.osbpanel.org から利用可能です。
8
FLOOR SHEATHING
床下地
(例:910mm x 1820mm のTai-Q床の設置)
9
詳細は、住宅金融支援機構が発行した
“木造住宅工事仕様書”をご参照ください。
•パネルの長手方向を梁に対して直交させ、
OSBを芯々間に千鳥張りします。
•推奨OSB等級:2級または1級
•パネルのジョイント部に約3mmの隙間を残します。
日本市場向けにノーボードが開発した
新世代のTai-Q床には、耐湿性の
強化のためにpMDI樹脂を採用
日本の床下地材への使用のために特別に設計されたTai-Q床は、降水や湿度の変化が原因で設置後に発生する床表面の
不陸を最小限に抑えます。pMDI樹脂とノーボードの特許取得済みテーパーエッジ技術の応用により、木口の膨張について
優れた性能を発揮するTai-Q床は、床下地材の不陸問題を事実上解消します。
テーパーエッジの機能
ノーボードTai-Q床はテーパー加工を片面4辺全てに加工しています。
パネルが雨や湿気にさらされた場合、
テーパーエッジ
は膨張しますが、端部の不陸を低減します。
優れた総合性能
当社独自の本実加工(T&G) は長手方向に加工され、
より高度な強度、
剛性、
耐久性を提供します。
TAI-QのT&Gプロ
ファイルは、
APAエンジニアード・ウッド協会が住宅金融支援機構から承認済みの標準APA T&Gプロファイルと同等の
性能を有します。
当社独自のT&Gにより、
パネル設置は容易です。上面パネル間の継ぎ目が密着するよう設計され、底表面では
2mmの隙間を確保。
実の先端には溝と合わさったときの隙間が残されることで、
パネルが湿度の高い状況で曲がったり、
不陸や床表面のたるみが生じたりしないようになっています。
幅方向の木口は、継ぎ目が土台や梁の上に設置されるため、実加工をしていません。TAI-Qの下張り床を設置する際には、湿度に関わる膨張に備えて、
パネル間に2~3mm
の隙間を空けることが重要です。
「根太レス」OSB床システムの利点
頑強な床構造は、
耐震建築を組成する中心的な役割を担っています。
OSB
(24mm厚と28mm厚)
の性能は、
すでに(公財)日本住宅・木材
10
技術センター
(HOWTEC)
でテストされ、
ノーボード Tai-Q T&G OSB
床を用いることで高い床倍率が達成できるデータが得られています。
強度の他にも多くの利点
24mm厚と28mm厚のTai-Q床は、
水平構面への全体的なパフォー
マンスを向上させます。
それらはまた、
鉛直荷重の負担能力を増やす
ことを可能にしており、
床倍率2.06
(24mmの厚さの構造用合板用
の場合は1.2)
を達成します。
24mm厚または28mm厚のTai-Q床を
使用することにより、
梁および根太の数を減少することができ、
材料
と労働コストの低減をもたらします。
Tai-Q床の施工要領では、CN65釘が求められています。CN65釘は、
太い直径を有しており、
水平構面に沿って、
より高いせん断力を生み
出しています。N75釘もCN65釘と同様に使用する事が可能で、CN65
釘と同じ存在床倍率が取得できます。
CARE & HANDLING
取り扱い上の注意
水ぬれと湿気
ノーボード社は自社パネルに耐水性接着剤を使用
していますが、
それでもなお設置前、
設置中、
設置後
においてOSB製品を水分に長期間さらさないよう
注意しなければなりません。可能であれば、
パネルは
屋内か屋根の下で保管してください。
屋外にて保管
する場合、
パネルはしっかりとしたブルーシート等
で覆い、
角材等の上の平らで風通しのいい場所で、
できるだけ湿度が低い状態で置くようにしてください。
長期にわたって保管する場合、反りを防ぐためにダン
ネージを用いて積み重ねてください。
持ち運び
製品へのダメージを防ぐため、
パネルは角の部分からの
落下を避けてください。
パネルの輸送にフォークリフトを
使う場合は、作業者はパネルに突き刺したり落としたり
しないように気をつけてください。
11
私たちの日本での役割
当社のカナダ西部の3工場は、
多くのアジア市場へ供給するために理想的な立地です。
日本でノーボード
OSBは全OSB市場のうちで大きなシェアを占めています。
カナダの3工場は合算で年間180万㎥の生産
能力を有しており、
日本の建築基準で要求される寸法及び品質規格を満たした製品を製造できる生産
技術を備えています。
日本農林規格(JAS)認証
ブリティッシュコロンビア州100マイルハウスおよびアルバータ州グランドプレーリーの当社工場は、
登録
外国認定機関・APAエンジニアード・ウッド協会によって日本農林規格
(JAS)
製品の製造を認証されてい
ます。
当社アルバータ州ハイレベル工場が現在JAS認証の手続き中です。
APAによる認証に基づくJAS OSBに関する追加情報は www.osbpanel.org.をご覧下さい。
日本での販売―インターレックス・フォレスト・プロダクツ・リミテッド
ノーボードOSBは日本で20年以上にわたり
「AinsworthEngineered」
のブランドで販売され、木造軸組
構法や枠組壁工法(ツーバイフォー)
など、
さまざまな建築分野で豊富な実績を確立してきました。
2015年4月のエインズワース社とノーボード社との合併以後、
ノーボード社は日本市場への参入を確固
たるものにしています。
ノーボード社は、
エインズワースの革新的な社風と日本での強固な地位を受け継いで
います。
当社はこの合併を重要な日本のお客様に対するサポート強化と持続的な成長の戦略的な基盤と
考えています。
今日、
ノーボード製品の日本での販売はインターレックス社の日本事務所によって担われています。
インター
レックス社はノーボードとカナダ西部の主要な木材製品製造業者3社によって共同出資されており、
メンバー
企業4社の海外市場での販売、
マーケティングのすべてを担当しています。
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