教科:地理歴史 科目:日本史B 作成様式

教科:地理歴史 科目:日本史B
作成様式
学習指導要領
(4)
都立駒場高校 学力スタンダード
近代国家家の形成と社会や文化の特色について、 ・ウェスタンインパクトとも呼ばれる欧米列強の日本
近
国際環境と関連付けて考察させる。
への開国圧力の実態について理解し説明できる。ま
代
ア 明治維新と立憲体制の成立
た、開国圧力の中心がアメリカであったことのアメ
日
開国と幕府の滅亡、文明開化など欧米の文化・思想
リカ独自の特別理由を理解し説明できる。
本
の影響や国際環境の変化、自由民権運動と立憲体制 ・貿易の開始の影響で激変した幕末経済の実態を理解
の
の成立に着目して、明治維新以降の我が国の近代化
し説明できる。特に難関とされる、日本と外国の金
形
の推進過程について考察させる。
銀比価の相違による金貨大量流出とその対応策の万
成
延貨幣改鋳、それを1つの原因とする物価騰貴のメ
と
カニズムや因果関係を理解し説明できる。
世
・幕末政治を、政治勢力とその政治路線に注目して各
界
段階に時期区分し、各時期の政治過程や政治構造を
理解し説明できる。
・明治初期の廃藩置県・四民平等・地租改正・殖産興
業・外交の近代化などの近代化政策の一つ一つにつ
いて着実に理解し説明できる。
・明治初期の政治過程を政権担当者の観点から適切に
時期区分し、各時期の政治過程・政治構造について
理解し説明できる。
・明治初期の強硬な近代化政策の実施に反発する3つ
の反政府の抵抗を理解し説明できる・
・自由民権運動の民間勢力と政府が競合しながら近代
立憲国家体制(明治憲法体制)が構築されていく過
程と完成した体制の構造的特徴について理解し説明
できる。
・幕末維新期関係の主な史料・絵画資料・地図・グラ
フなどから読みとれる歴史事象を理解し説明でき
る。
イ 国際関係の推移と立憲国家の展開
条約改正、日清・日露戦争とその前後のアジア及び
・条約改正を各外務担当者の時期に区分し概要を理解
し説明できる。
欧米諸国との関係の推移に着目して、我が国の立憲 ・日清戦争の背景となる朝鮮問題の推移を的確に時期
国家としての展開について考察させる。
区分して理解し説明できる。特に福沢諭吉の脱亜論
の内容と登場の背景を理解し説明できる。
・日清戦争の背景・経過・結果・影響について理解し
説明できる。
・日清戦争以降明治末までの政治史について、政党・
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政党内閣の勢力伸長という観点からその政治過程を
理解し説明できる。
・日清戦争後の列強の中国分割過程で、朝鮮(大韓帝
国)や満州を巡る日露間の対立が起こり日露戦争の
背景になることを理解し説明できる。
・日露戦争の背景・経過・結果・影響について理解し
説明できる。
・日露戦争後の外交について、韓国植民地化の過程、
南満州権益を巡る日米の対立を理解し説明できる。
ウ 近代産業の発展と近代文化
・産業革命の概念を理解し説明できる。
国民生活の向上と社会問題の発生、学問の発展や教 ・各産業分野ごとに産業革命の実態を理解し説明でき
育制度の拡充に着目して、近代産業の発展の経緯や
近代文化の特色とその成立の背景について考察さ
せる。
る。
・産業革命の影響で農村と都市に現れた変化を理解し
説明できる。特に農村部おける寄生地主制の形成過
程(日本における原始的蓄積過程)と都市部などに
おける社会問題の発生と社会運動の発生について理
解し説明できる。
・幕末~明治期の文化について、社会の動向(政治・
経済・外交の動き)と関連させて文化の特色を理解
し、その特色とその特色を反映する個々の文化事象
の関係も理解し説明できる。
・当該時期・分野関係の主な史料・絵画資料・地図・
グラフなどから読みとれる歴史事象を理解し説明で
きる。
(5)
近代国家の展開と社会や文化の特色について、国 ・政党・政党内閣の成長・憲政の常道の確立という観
両
際環境と関連付けて考察させる。
点から、第一次世界大戦を挟んだ大正期と昭和初期
世
ア 政党政治の発展と大衆社会の形成
の政治過程の概略を理解し説明できる。
界
政治や社会運動の動向、都市の発達と農山漁村
大
の変化及び文化の大衆化に着目して、政党政治の発
戦
展、大衆社会の特色とその成立の背景について考察 ・大正~昭和初期の文化を、社会の動向(政治・経済・
期
させる。
の
日
本
と
世
界
・特に各時期の内閣と与党・野党の関係全体を俯瞰的
に理解し説明できる。
外交の動き)と教育の普及との関係に注目しつつ、
内容を理解し説明できる。
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イ 第一次世界大戦と日本の経済・社会
・大戦中の日本外交(参戦・中国進出・シベリア出兵)
、
国際社会の中の日本の立場に着目して、第一次世界
パリ講和会議、中国朝鮮の民族運動、ワシントン会
大戦前後の対外政策の推移や大戦が国内の経済・社
議と以降の協調外交について、その概略を理解し説
会に及ぼした影響について考察させる。
明できる。また、この時期の終わりに起こった統帥
権干犯問題をきっかけとして協調外交が崩壊してい
くことを理解し説明できる。
・第一次世界大戦の影響で、大戦中に大戦景気が起こ
り明治後半以降の不況を一時吹き飛ばしたものの、
その後の20年代から30年代初期にかけての経済
は、不況と断続的に起こる恐慌のなかで大戦中の膨
張した経済界の再編は進まず、インフレ傾向・国際
競争力の不足・外国為替相場の動揺で日本経済は苦
境に落ちていったことを理解し説明できる。
・金解禁が行われた背景・金解禁政策の実態・その結
末などについて理解し説明できる。
・うち続く経済危機に対して無策の政党・政党内閣に
対して国民の不満が高まり、軍部に対する国民の期
待が高まったことを理解し説明できる。
・不況の連続と恐慌が、労働運動や社会主義運動を高
揚させたものの、政府の弾圧によってそれらが衰退
していく状況を理解し説明できる。
ウ 第二次世界大戦と日本
・満州事変以降、テロとクーデターによって、政党内
国際社会の動向、国内政治と経済の動揺、アジア近
閣・政党政治が破壊され軍部の独裁体制が構築され
隣諸国との関係に着目して、対外政策の推移と戦時
る過程を理解し説明できる。
体制の強化など日本の動向と第二次世界大戦との
かかわりについて考察させる。
・満州事変をきっかけに日本の国際的孤立が始まり、
同時に枢軸陣営への接近が急速に起こる過程を理解
し説明できる。
・高橋財政によって恐慌からの脱出に成功し、重化学
工業の発展がおこった過程を理解し説明できる。
・日中戦争の長期化によって、経済統制が進み、自由
主義者への弾圧も進んで総力戦体制が構築されてい
く過程を理解し説明できる。
・欧州大戦の勃発以降、大戦参加をさけていた阿部信
行・米内光政内閣の後に第2次近衛文麿内閣が誕生
すると、南進・軍事同盟締結など大きな政策転換を
行ったため、米英蘭諸国との対立が激しくなって東
条内閣の時に太平洋戦争が勃発する過程を理解し説
明できる。
・大戦中の被害・加害を客観的に理解し説明できる。
教科:地理歴史 科目:日本史B
作成様式
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都立駒場高校 学力スタンダード
・当該時期・分野関係の主な史料・絵画資料・地図・
グラフなどから読みとれる歴史事象を理解し説明で
きる。
現代の社会や国民生活の特色について、国際環境 ・戦後日本史の概略を理解し説明できる
(6)
と関連付けて考察させ、世界の中での日本の立場に
現
ついて認識させる。
代
ア 現代日本の政治と国際社会
の
占領政策と諸改革、新憲法の成立、平和条約と独立、
日
国際交流や国際貢献の拡大などに着目して、我が国
本
の再出発及びその後の政治や対外関係の推移につ
と
いて考察させる。
世
界
イ 経済の発展と国民生活の変化
戦後の経済復興、高度経済成長と科学技術の発達、
経済の国際化、生活意識や価値観の変化などに着
目して、日本経済の発展と国民生活の変化につい
て考察させる。
ウ 歴史の論述
社会と個人、世界の中の日本、地域社会の歴史と生
活などについて、適切な主題を設定させ、資料を
活用して探究し、考えを論述する活動を通して、
歴史的な見方や考え方を身に付けさせる。