平成28年度 大分県学力定着状況調査の分析<数学科>

平成28年度 大分県学力定着状況調査の分析<数学科>
大分市立南大分中学校数学科(2年生)
成績概要
知識・活用
領域別
観点別
問題の
内容別
教科全体
知識
活用
数と式
図形
関数
資料の活用
見方・考え方
表現・処理
知識・理解
計算の復習
正の数・負の数
文字式
1次方程式
比例・反比例
平面図形
空間図形
資料の散らばりと代表値
正答率
校内
県
63.6
62.4
63.7
62.6
62.7
61.4
68.0
65.1
63.5
61.6
57.1
59.2
56.7
58.5
59.9
57.9
64.7
63.9
59.8
59.3
75.1
74.2
70.9
69.6
55.9
50.9
70.6
66.7
57.1
59.2
85.4
82.0
54.8
53.4
56.7
58.5
県との
比較
1.2
1.1
1.3
2.9
1.9
-2.1
-1.8
2.0
0.8
0.5
0.9
1.3
5.0
3.9
-2.1
3.4
1.4
-1.8
目標値
60
60.5
57.5
63.1
58.6
57.1
55.0
55.5
61.3
57.3
70.0
66.4
52.5
64.0
57.1
77.5
51.0
55.0
目標値との
比較
3.6
3.2
5.2
4.9
4.9
0.0
1.7
4.4
3.4
2.5
5.1
4.5
3.4
6.6
0.0
7.9
3.8
1.7
<分析結果>
〇教科全体,知識・活用では目標値,県平均をすべて上回っている。
○領域別ではすべての領域で目標値を達成している。県平均との比較では「関数」「資料の活用」で県平均を下回っている。
○観点別ではすべて目標値,県平均を上回っている。
特にポイントが高いのは数学的な見方・考え方である。
○問題の内容別では,すべての項目で目標値は達成している。「比例・反比例」「資料の散らばりと代表値」の項目で県平均より低い。
項目別では「正の数・負の数」「文字式」「1次方程式」の正答率が高い。しかし「比例・反比例」「資料の散らばりと代表値」の正答率が
低いことから,グラフやヒストグラムなどの図や表を使った説明や表現が苦手であると考えられる。
●小問「分数の除法ができる」で,やや県平均を下回っている。
●小問「正負の数の大小関係を不等号を使って表わすことができる」で,県平均を下回っている。
・3つの数の大小を不等号を使って表わす場合の,不等号の向きについての指導が必要である。
●小問「比例の関係を表す表から.比例の式を表わすことができる」の正答率が県平均を下回っている。
・x,yの対応表から比例定数の求め方の指導が必要である。
●小問「反比例の関係にある1組x,yの値から,反比例の式を表わすことができる」で,県平均・目標値を下回っている。
・反比例の比例定数の性質や求め方の理解を深めることが求められる。
●小問「反比例の関係の比例定数の正負から,そのときのグラフを選ぶことができる」の正答率が県平均を下回っている。
・反比例のグラフが双曲線であること,比例定数が負のときは第2象限と第4象限にグラフができることを押さえる必要がある。
●小問「比例の式から,比例のグラフをかくことができる」で,県平均・目標値を下回っている。
・比例定数が負の分数の場合の直線の書き方の習熟を図っていかなければならない。
●小問「角柱の直線と平面の位置関係について理解している」で県平均を下回っている。
・立体図形を具体物で理解させる必要がある。
●小問「度数分布表から,階級の相対度数を求めることができる」で,県平均・目標値を大きく下回っている。
・相対度数の意味が理解されていない。
○活用問題や文字式,方程式など,習得に困難さを伴う分野での正答率が高く,小学校との連携が生かされていると思われる。
○不等式の向き,比例のグラフのかきかた,相対度数,ヒストグラムなど,基礎的な用語の理解が不足している。
〈授業等の成果>
○南中タイムや授業中に基礎基本的なドリル練習をできるだけ実施した。
〇確認プリントや小テストを添削をし,一人ひとりのつまづきの把握をし,個別指導に生かした。
○授業規律が守られ,生徒一人ひとりの個に応じた学習する権利が保障された授業を行うことができている。
<指導の改善点>
○少人数による教え合い学習をしている「南中タイム」を利用して,低学力の生徒への個別指導を行っていく。
○班学習による教え合い学習において,グラフ,図,表を活用することにで互いの考えを深めさせることにより,表現力や伝える力の
伸張を図る。
○問題発見・解決を念頭に置いた学びができる授業展開を図り,基礎・基本の習得から,自らの学習活動を振り返り,主体的に次の
課題へと取り組むことができる授業を実施する。
○本時のめあて,課題,振り返り,まとめを明示し,板書とノートの一体化を図ることにより,生徒の主体的な学びの実現をねらう。
○添削指導を随時行い,困りや躓きを抱える生徒への個別指導を行う。