平成24年度 臨時理事会 議事録 h24.05.26

平成 24 年度
臨時理事会
議事録
日
時:
2012 年 5 月 26 日(土)13:00~15:00
場
所:
東京大学先端科学技術研究センター3 号館 401
出 席 者:理事 児玉 眞美(理事長)
東京大学先端科学技術センター
油井 昌之(専務理事)
Y・U・I SUNSET OFFICE
十島 典弘(事務局長)
トライアングル事務局
特任研究員
廣津 侑実子(教育支援担当)東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース博士課程
廣瀬 有紀(本人部)
BASF ジャパン株式会社
佐藤 正巳(両親部)
看護師
欠 席 者:理事 勝野 美佳子(情報保障担当)
資
トライアングル事務局
田村 美奈(広報担当)
株式会社セル
渡辺
ENEOS フロンティア
健(渉外担当)
料:・トライアングル本人部からの報告
・トライアングル
夏のお楽しみ会
・平成 24 年度
第 1 回評議員会_経緯
・平成 24 年度
第 1 回(定時)評議員会
議事録
・科研費研究資料・会員規則案など
議事次第:
1)
トライアングル本人部より報告(廣瀬)
・本人部会議の報告
・今後の企画について
・4 月長島旅行の報告
2)夏のお楽しみ会について(佐藤)
・企画説明
・午前中の PC 要約筆記勉強会について(米倉さん)
3)寄付金について(油井)
・寄付金の集め方に関する情報
・今後の寄付金の集め方に関する方針
4)おたよりについて(油井)
・「おしらせ」欄の新設
5)会計について
・事業費に関する説明(児玉)
・会員規則案について(児玉・黒田)
6)文科省科研費研究協力について(児玉)
7)映画上映会について(十島)
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人事総務部給与厚生グループ
議事詳細:
1)トライアングル本人部より報告(廣瀬)
・本人部会議の報告…5 月 11 日に実施。スタッフ編成は資料参照。
・今後の企画について…時間が少ないため、去年より企画数を減らす。旅行も、今後は日帰り旅行のみ
とする。今年度の企画は資料参照。
*7 月 29 日(予定)
*10 月 28 日(予定)
総会および交流会
TDL ハロウィン企画
*11 月 10 または 11 日(予定)
本人部会主催講演会
「外国から見た日本の聾者について」(講師:ウォータ・ティルーンさん)
→7 月後半に日程決定予定。おたよりのなかにチラシを挟み込む予定。
講師は、オランダ人。在蘭時に独学で日本語を学び、日本語検定 1 級受験程度の日本語の力
を
持っている。同じろう者として刺激になる。今は IT 関係の仕事につき、オランダと日本のかけ
橋となっている。
*12 月 16 日(予定)
TDL クリスマス企画
*2 月 2/3 日(予定)
本人部主催講演会
「仕事の仕方についての座談会」(室園晶子、長谷川晃子、伊藤智樹、上山ホサナ)
→社会人 4 人による座談会。夜に交流会予定。
・4 月長島旅行の報告…4 月に長島に旅行に行った。参加者は 6 名。行きは夜行バス、帰りは新幹線を使
った。土曜はスパランド、日曜は名古屋観光をした。
意見・質問(児玉):お願いしたいことがいくつかある。
①公益法人化の事務手続きのために、現在資料をファイリングしている。本人部会の話し合いなどで作
成した議事録や配布した書類などもファイルしておいてほしい。それは理事がやって構わない。
②本人部会の予算として、10 万円ある。5 万円は旅行などの支援として当てている。例年通り、先にお
渡ししたい。
③4 月 28 日のバーベキューに参加した中高生・大学生でトライアングルや本人部に興味を持っていた人
が何名かいた。ぜひ新たに入会してもらったり、勉強会に来てもらって、一緒に活動してもらいたいと
思っている。本人部会の会費のうち、学生会員は 3000 円でよいか?
④現在は社会人の参加者が多いと思うが、TDL などの企画には中高生・大学生などの若い学生、あるい
は母親同伴で子どもなども参加してもいいか?
回答(廣瀬)
:①②は了解した。③も 3000 円でよい。④は、高校生や大学生もぜひ参加してほしい。
意見(児玉)
:旅行や企画後の報告(いつどこに何人参加したかなど)についても一緒にファイリングし
てほしい。
意見(児玉)
:今回は臨時の理事会である。(定例の理事会は年に数回)今回も 3 分の 2 以上の賛成が必
要である。欠席された方にも賛成かどうかを確認する予定。
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2)夏のお楽しみ会について(佐藤)
・企画説明…資料参照。渡井さん、児玉先生、十島先生で先日相談して決めた。雨天時も建物の屋根の
下で実施する予定。
意見(児玉)
:他の理事の方も手伝ってほしい。お楽しみ会は、トライアングルの子どもたちだけではな
く、先端研や大学内の職員の子どもや近くの保育園の子どもなど、外部の子どもたちが参加できるよう
にしてもいいかもしれない。午前中は要約筆記に関する勉強会がある。
意見(油井)
:鉄砲ごっこがおもしろそう。竹の水鉄砲を作ったり、額に金魚すくいの道具などをつけて
的にして、大学内でおにごっこのようにして遊ぶのも楽しいかもしれない。親子みんなで水浸しになり
ながら楽しめるとよい。
回答(佐藤)
:普段は水のある場所では補聴器を外すとどうなるか心配だが、この場だと、補聴器を外し
ていても安心していられる空間なので、どの子も楽しめそう。また渡井さんと相談してみます。
・午前中の PC 要約筆記勉強会について(米倉さん)…要約筆記に関する勉強会の説明。PC 要約筆記の
簡単な説明と実習を行う。PEP-Net(高等教育での情報保障の団体)が最近発刊した本と DVD を教材と
して使用する予定。
意見(児玉):昨年度~今年度は、小学校での情報保障の知識を学ぶ勉強会のシリーズを企画している。
(第 1 回:FM 補聴器、第 2 回:PC 要約筆記、第 3 回:小学校のなかで使う手話)同日に子どもの交流
会もセットで企画している。普通小学校のなかでの音の環境(騒音や教師の話し方、管理職の難聴児へ
のとらえ方など)に関しては、大沼先生が相談や支援を担当している。
3)寄付金について(油井)
・寄付金の集め方に関する情報…障害者のオリンピック(パラリンピックとは違うもの)をやっている
公益法人の団体に寄付金について話を聞いた。トライアングルの特徴として、①本人・親・専門家の三
者で構成されている点、②歴史が長い点、③東大のなかにあり、東大の先生に協力してもらえている点、
④理事などの肩書がしっかりしている点、⑤トライアングルの目的がはっきりとしている点などがあり、
寄付金は集めやすいのではないかと言われた。
・今後の寄付金の集め方に関する方針…一口いくらでお願いしますというよりも、具体的なイベントを
企画して、それに向けて金銭的にいくら必要、人的にボランティアが何名ほど必要などと言って寄付を
お願いした方が互いに分かりやすくてよい。そのためには、名刺や営業ツール・おたより・パンフレッ
トのようなもの(A4 裏表程度の大きさ。できれば子どもにも渡せるもの)を準備していくとよい。また、
もしもイベントの目的が達成されない場合は、寄付を返還してもいいとのことなので、企画を大きめに
立てたり、気兼ねなく寄付をお願いすることができるだろう。
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4)おたよりについて(油井)
・「おしらせ」欄の新設…おたよりのなかに、「おしらせ」の欄を作り、会員からもらえた意見やおしら
せ、近況報告などは積極的に載せていきたい。
意見(児玉)
:油井さん・田村さんと先日打ち合わせをした。会費納入の紙に近況を書いてくれる人が多
いが、それを会員へのお知らせとして載せられるといいと思う。会員相互に伝える手段が少なく、お互
いにわかることが少ないので、HP の充実も必要である。
5)会計について
・事業費に関する説明(児玉)…前回の評議員会での星川先生のご意見があったが、公益法人化のため
の財務諸表上、給与などは管理費ではなく事業費に計上する方がよいということになった。詳細は監事
の宮寺さんと相談している。予算の比率はこれまでと変わらず、本人部の活動に期待している。
・会員規則案について(児玉・黒田)…会員の規則を早く作ってほしいとのことで、これまでとは変わ
らないが規則を設けた(資料参照。
)
質問(児玉)
:黒田さんへ。これまでは、未納分がある方には退会時に払ってもらっていたが、今度はど
うするか?
回答(黒田)
:今後も同じ方向で。払えない人に関しては切っていくしかないかもしれない。
意見(黒田):会員規則について。現在は財団法人であり、総会はない。「会員」というものがあてはま
るのか、うまくできるのか気になる。定款にのっていないのは収益事業で、公益活動のために事業費を
使うということになる。
「会費」という集め方をすると、一般的には総会での説明責任がある。また、会
費は寄付金ではないので、控除の対象とならない。
回答(児玉)
:お金の問題は今後クリアになっていくはず。公益法人の寄付を集めるために、まずは財団
法人にならないといけない。ただし、規模は小さい。今後もなるべく寄付をもらいながら進めていきた
い。7 月頃の次回の理事会で再度意見交換をしたい。
意見(黒田)
:事務局のなかに経理を担当する人も必要。また、寄付を集めるためには、東大内でシンポ
をひらくなどの、なんらかのネタも必要。以前よりは公益法人は取りやすくなった。
6)文科省科研費研究協力について(児玉)
・福島先生・大沼先生・児玉先生の共同研究で、文科省から 3000 万円の科研費がとれた(年間 900 万円)。
聴覚障害児の教育に関して、医学の分野では研究成果が先日まとめられた(聴覚障害児の日本語言語発
達のために~ALADIN のすすめ~
研究代表:福島邦博(岡山大学
耳鼻咽喉・頭頸部外科
医師))
。
しかし、教育の分野からはまだ答えは出ていない。今回の科研費研究では、どういう目的・目標で支援
をしているのかという疑問に対し、①親から見た「必要なこと」や「困ったこと」は何か(児玉先生)、
4
②専門家から見た目的など(大沼先生)、③障害者本人・当事者はどうとらえているのか(福島先生)と
いう 3 本柱で研究したい。そして、金山先生の母親法の特殊性なども見つかるとよい。福島研究室と共
同して、これまでのトライアングルの流れなどをまとめたいと思う。皆さんにもぜひ協力をお願いした
い。医学とは異なる観点で研究し、答えを出すのも、トライアングルの公益法人としての役割ではない
か。
意見(油井)
:とてもいいと思う。また、取り組みやすいと思う。
意見(佐藤)
:親として、皆それぞれいろいろな思いをしていると思う。今後育っていく子どもや両親に
余計な迷いはしてほしくない。また、看護師として働いており、クリティカルパスという概念はよくわ
かるし、それが難聴児の教育にも出来上がることを望んでいる。
意見(廣津):医学からの研究では、「日本語言語発達」という観点のみだが、日本語力だけではなく、
佐藤さんがおっしゃってくれたような両親の迷いや悩み、学校選択や社会に出てからの就労など、幅広
く厚みのある研究になるともっと面白そう。
意見(児玉)
:今年は 900 万円だが、今年度の成果によって来年度の額が変動する。ぜひ皆さんご協力を。
意見(廣瀬)
:トライアングルのない時代は今よりもっと大変だったと思う。たとえば、現在 66 歳の人
は、子どものころに、来客があると親に二階に上げられて、他の人の目に触れさせないようにされてい
た。今はそういうことはない。障害のある人への見方や環境が変化してきたと思う。トライアングルの
活動については、東大の学園祭などでアピールできるといいのではないか?
意見(十島)
:五月祭などでチラシを配るのもいいと思う。
意見(黒田)
:過去の両親や本人のデータの蓄積が非常に大きいと思うのでぜひ使ってほしい。
7)映画上映会について(十島)
・人工内耳の会のマノさんより、東大内で映画の上映会をやりたいというお願いが来ている。夜に屋外
で実施したいとのこと。人工内耳や補聴器を使って、映画のセリフや音楽が聴けるという企画のよう。
質問(児玉)
:ろう者にとっては、映画上映には、手話通訳、字幕などが必要か?
回答(十島):手話通訳は、私は必要ないが、文章の読めない人には必要だろう。それぞれに合わせて、
手話通訳・字幕・補聴システムすべてを準備してもらわないといけないだろう。
質問(油井)
:屋外でやる意味は?
回答(十島)
:おそらく、ノイズがあっても、はっきりと聞き取れるということを示すことが目的のよう。
人工内耳や補聴器はいいけど、私はろう者なので、別にやらなくてもいいのかなと思っている。
回答(児玉)
:自身が中途失聴しうつ病になるなど過酷な経験をしたが、人工内耳装用により音を取り戻
した経験をした人。以前、東大で人工内耳と音楽についてのシンポもしていた。夜の先端研の管理や事
務手続きなどは非常に煩雑であり、実現は困難と思う。
回答(十島)
:意見をマノさんに伝えます。
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●本日の情報保障担当
手話通訳:田口さん、高山さん
PC 要約筆記:原さん、松延さん、米倉さん
●次回
臨時理事会
7 月 7 日(土)
13:00~15:00(予定)
以上
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