水星と火星と月

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第5巻第
Weekly Report
水星と火星と月
10
号通巻189号
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2013 年(平成 25 年)
【ちぐはぐな相場】
《初心者のための用語解説》
月・太陽・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星
これらのホロスコープ上の位置と相場の動きを比較し予測する分析手法。
12 サイン ホロスコープ(360 度)を 12 分割(各 30 度)し、割り振られた星座。
順番は牡羊座から始まり、牡牛座、双子座、蟹座、獅子座、乙女座、天秤座、
蠍座、射手座、山羊座、水瓶座と続き、魚座で終わる。なおこれらのサイ
ンは時計の反対周りに配置され、上記の惑星の進行方向も時計と反対周り。
また、ホロスコープは地球中心でみたもの(ジオセントリック)と、太陽
中心でみたもの(ヘリオセントリック)の2種類がある。
アスペクト ホロスコープ上での惑星の位置関係。初心者が把握すべきアスペクトは、
①コンジャンクション(0度)、②スクエア(90 度)、③トライン(120 度)、
④オポジション(180 度)の4種類。②と④はハードアスペクト(天体同
士が困難な関係)、③はソフトアスペクト(良好な関係)、①はダウトフル
アスペクト(好悪どちらかは天体によってかわる)とよばれる。
逆行
各惑星の公転速度の違いから来る、地球上から見た視覚上の天体現象。
水星以外の惑星でも発生するが、よく水星逆行が相場とセットで語られる。
地球中心でみたホロスコープ上の射手座サインに月が入居する期間。
毎月1回の割合で発生する天体位相。この期間中に相場は節目が出やすい。
特にNY金はこの期間で目先の反転ポイントをつける事が多い。
4月は1~2日、28 ~ 29 日と珍しく1カ月で2回発生する。
ヘリオ射手座ファクター
太陽中心でみたホロスコープ上の射手座サインに水星が入居する期間。
特徴については本文中に記載。毎年3カ月に1回の割合で発生する。
第5巻 第 10 号 通巻 189 号
【一本調子の相場】
金融アストロロジーとは…
ジオ射手座ファクター
発行 株式会社投資日報社
www.toushinippou.co.jp/
これまで金融アストロロジーに触れた事のない方々にとっ
て、オカルティックに何でも疑ってかかるように聞こえるかも
しれないが、水星逆行中における基本的な投資スタンスは “利
食いは早く”。この期間中は1~4日で相場の動きが変わりや
すい。これは、今回ドル円や国内の商品相場を手掛けた人であ
れば実感されているかと思う。まだ 17 日にはなっていないが、
今週末 15 日、そして来週 18 日の相場の変転に備えて相場に
臨む事を推奨したい。供えあれば憂いなしである。
―逆行とサインチェンジと射手座ファクター―
現在相場は水星逆行の渦中にある。金融アストロロジーでは、
この期間中、値動きが荒いというのが定説。更にその効果は、
逆行開始一週間前から現れ、逆行開始日、終了日、そして終了
日付近が相場の節目となりやすいとされる。また不確かな情報
に惑わされやすい “ちぐはぐ” な時間帯でもある。
今回の水星逆行は2月 23 日~3月 17 日(日本時間は 18 日
早朝)その中間地点は 3 月 6 日。開始日にあたる 23 日は土曜
であったので 22 日と 25 日の相場が節目という解釈になる。
その 25 日にドル円相場は年初来高値を更新後、今年一番の下
げ幅を記録。これを受け東京の商品市場は軒並み下落した。ま
た同日、米国株式とユーロも急落。これらは、日銀総裁人事と
イタリア総選挙の結果を受けてのものであったが、市場はこれ
らに過敏に反応。これもアストロ的解釈で説明が出来る。
25 日は満月(太陽と月のオポジション)。この位相も相場の
節目となりやすい。また同時間帯にこの位相と木星はT字スク
エアを形成。木星は “拡大” を意味する惑星で、いってみれば
不確かな情報が “拡大” してしまったということであろう。
また、3 月 6 日の逆行中間点を要する先週は、NYダウが
史上最高値を更新。CRB指数が年初来安値を更新。それま
で安全指向から買われていた米国債が反落。利回りは8日に
2.0427%と年初来最高利回りを記録した。8日は水星逆行中間
点の影響を受ける時間帯なので、2月の米雇用統計の結果も注
意しなければならない。2月のNFPは前月比 23.6 万人増とポ
ジティブであったが、1月の改定値は 3.8 万人減少している。
月
ネットの普及やファンドの台頭もあって、近年の金融市場は
株、債券、通貨、商品の各市場が連携性を帯びている。国債な
どの “安全資産” が買われれば、株や商品などの “リスク資産”
は逆に売られやすい。ところが、水星逆行期はこの連携性が薄
れるきらいがある。現在同じリスク商品でも株式は上昇を続け
ているのに対し、本来ならばこれに連動して上昇する傾向の強
い商品相場が全く連動していない。これもひとつの水星逆行が
もつ “ちぐはぐ” な一面でもある。
過去の水星逆行時の相場を各銘柄ごとに見ていくと、見事な
までに法則性がない。ある時は今回の金相場のような「ノコギ
リの刃(whipsaw)のような相場」になり、またある時は今
回のNYダウやドル円相場のような一本調子で進行する相場
になる。逆行時、どの銘柄がこのどちらのタイプになるかは、
残念ながら金融アストロロジーでは判らない。この分析手法は
相場の節目を判断する上で有効な手法であり、波動や値幅の解
析は、やはり他のテクニカル分析に一日之長がある。
ただ今月は、その節目を計る上で特筆すべき位相が毎週出現
する。来週は既に述べた水星逆行終了日の 3 月 17 日。グリニッ
ジ標準時では 20 時に順行に戻るので日本時間では 18 日午前
5 時。シドニーの通貨市場あたりからの変化に注意する必要が
あろう。当然 15 日のNY市場も要チェックである。
また金融アストロロジーの大家R・メリマン氏は、自身の著
述で来週 12 日の位相に注意を呼びかけている。この日は新月。
月齢は相場の節目になりやすい。特にNY金は新月、上弦、満
月、下弦前後の時間帯が、最近相場の節目になっている。
更に 12 日は火星が魚座から牡羊座にサインチェンジ。ホロ
スコープ上の各 12 サインの境界を、主要惑星が通過する時間
帯は相場の節目になりやすい。ただ、今回メリマン氏が注目し
ているのは火星と牡羊座という組み合わせ。12 サインには支
配星という存在があり、火星が牡羊座の支配星にあたる。
この組み合わせは何かを “強力” なものにし、氏はそれを「出
来高」
「買い圧力」ではないかと自身のレポートで書いている。
火星の牡羊座入居は 4 月 20 日まで。従って今週から来月 20
日まで、相場は何かが “強力” な動きかあるかもしれない。
ただその前に 3 月最終週の位相に注意。27 日が満月。更に
この日から 4 月6日までが「ヘリオ射手座ファクター」だ。
この位相の序盤から、金は3~9日間に渡って非常に大きな
反騰が起こりやすいとされている。ただ近年は金だけでなく、
米国株式の上昇とも関連性が高い。メリマン氏は「20%のケー
スで総投げと関連する」とレポートで書いているが、ここ最近
の相場では総投げは起きていない。ただ仮に相場が上昇するの
であれば、ここがピークになる可能性に注意する必要がある。
さらにこの「ヘリオ射手座ファクター」の中間地点にあたる
4月1日から、金の節目をつけやすい「ジオ射手座ファクター」
が出現。故にリスク商品を手掛けるのであれば、今月最も注意
すべき時間帯は、今月末の週末前後の時間帯であろう。これも
含め、今後の星回りについては毎号どこかで報告していく。
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