イチロー選手とバット

朝会の話
イチロー選手とバット
250708
村松
ミニバスケット活躍紹介
この人はだれだか知っていますか。そうです。プロ野
球の「イチロー」選手です。アメリカのメジャーリーグ
の選手として、毎年200本以上のヒットを毎年打ち、
10年連続の新記録を達成したすごい選手です。今も、
メジャーリーグのニューヨーク・ヤンキースで活躍して
いますね。
ところで、以前にイチロー選手が小学生の子どもたちに野球を教えたことがありました。
そのとき小学生たちがイチロー選手に野球についてを質問しました。小学生が、
「イチロー選手、どうやったら野球が上手になりますか?」
と聞きました。そのとき、イチロー選手はなんと答えたと思いますか。少し考えてみてく
ださい。イチロー選手は、次のように答えました。
「バットやグローブなどの道具を大切にすることだよ」
どうですか。上手になるためには、道具を大事にしないとダメなのですね。
そういえば、フォアボールで一塁に行くとき、他の多くの選手はバットを放り投げてい
きますが、イチロー選手は、バットを優しく置いてから走って行きます。また、打って一
塁に行くときもバットを投げずに上手に置きながら走ります。
イチロー選手は、バットやグローブをいつもきちんと使えるように準備しておくこと、
そして、その道具を使えることに感謝すること、これが野球がうまくなるコツだと言って
います。
みなさんの場合は、どうでしょう。勉強で使う道具、えんぴつや消しゴムを大事にして
いますか。新しいときは大事にするけれども、しばらくたつと、えんぴつを落としたり消
しゴムをなくしたりしていませんか。鉛筆はいつでも使えるように削っていますか。また
教科書やノートに落書きなどをしていませんか。
勉強ができるようになるには、勉強で使う道具を大事にしないとダメなのですね。道具
を大事にする子だけが賢くなりますよ。十四小のみなさんは大丈夫ですね。
これで朝会の話を終わります。
<裏面に「先生方へ」があります>
<先生方へ>
学期に1回は、人物のエピソード、伝記的なものを話そうと思っています。1学期の朝
会もきょうが最後ですので、イチロー選手を取り上げました。
ご存じのようにイチロー選手は道具を大事にすることで有名です。今も、選りすぐりの
バット8本を耐衝撃性、防湿性の黒いケース内にきちんと積み重ね、ホームの試合でも遠
征先でも自分のロッカーのすぐそばにそのケースを置いておくといいます。そんなイチロ
ー選手ですが、次のようなエピソードもあります。1999年、日本のオリックス・ブル
ーウェーブにいたときに、ある試合で三振に倒れました。いつになく苛立ってベンチに戻
り、そして怒りに駆られ、黒いバットをへし折ってしまったのです。イチロー選手はこの
行為を恥じ、バットを作った職人に謝罪の手紙を送ったそうです。イチロー選手の人間性、
そして誠実さを感じますね。
さて、今月の目標は「物を大切にしよう」です。きょうの話はそのことも意識していま
す。学級の物を大事にできない子に対しての個別指導、よろしくお願いいたします。また、
子どもたちの筆箱の中はどうなっているか、教室で確かめてみましょう。けずったえんぴ
つが5本など、学年で統一してある道具が揃っているかを調べてください。揃っていない
子には、きちんと準備するよう家庭に働きかけていきましょう。
いよいよ、成績付けのまとめの週がきました。所見など学年で読み合うなどして、お互
いの記述について学び合ってください。また、誤字脱字、変換ミス、消し忘れなどないよ
う、注意深く仕上げていきましょう。よろしくお願いいたします。
<参
考:イチロー選手の名言>
・まず手の届く目標を立て、ひとつひとつクリアしていけば、最初は手が届かないと思っ
ていた目標にもやがて手が届くようになる。
・バットの木は、自然が何十年も掛けて育てています。僕のバットは、この自然の木から
手作りで作られています。グローブも手作りの製品です。一度バットを投げた時、非常に
嫌な気持ちになりました。自然を大切にし、作ってくれた人の気持ちを考えて、僕はバッ
トを投げることも、地面に叩きつけることもしません。プロとして道具を大事に扱うのは
当然のことです。
・人に勝つという価値観では野球をやっていない。
・今自分にできること。頑張ればできそうなこと。そういうことを積み重ねていかないと、
遠くの目標は近づいてこない。
・夢や目標を達成するには、1つしか方法がない。小さなことを積み重ねること。