資料吟味 主題名 相手の心を大切にして(内容項目2-②思いやり・親切)

7.資料吟味
主題名
資料名
ねらい
相手の心を大切にして(内容項目2-②思いやり・親切)
「温かい言葉」(出典 学研)
親切な行為を断られても怒らずに謝り、励ますお兄さんの姿を見た主人公の気持ちをとらえ、相手の気持ちを思いやり、進んで親切にしようとする心情
を育てる。
【価値に関わる場面】
【指導の意図】
【主な発問】
【予想される児童の思い】
足にギブスをはめた男の子が一人き
りで、玉のような汗をかきながら、階
段の隅を上がっている。手をかしてあ
げようと思ったが言い出せない場面。
階段を上る男の子の様子をしっか
りおさえ、なかなか行動に移せない
でいるひろしの気持ちに共感させ
る。
汗をかきながら階段を上る男
の子を見て、ひろしは、どんな
ことを思ったでしょう。
・大変そうだな。
・一人でかわいそうだな。
・手伝ってあげようかな。でも、何と言っ
たらいいのだろう。
・知らない子だから、恥ずかしい。
・勇気がいる。
一人の若い男の人が声をかけたその
時、男の子の「やめろ。ぼくは一人で
上れるぞ。」と怒ったような声がひび
く場面。
手伝ってあげようとしたお兄さん
と「やめろ」とさけんだ男の子の互
いの思いのくい違いに戸惑うひろし
の心のうちを捉えることで、親切の
行為にある相手意識に気づかせる。
男の子が「やめろ。ぼくは一
人でのぼれるぞ。」といったの
を聞いて、ひろしどんなことを
思ったでしょう。
・せっかくお兄さんが親切に声をかけたの
にひどい。
・あんな言い方しなくてもいいのに。
・男の子はどうして怒ったのだろう。
・おせっかいだったのかな。
・一人で乗り越えたかったのかな。
お兄さんが「ごめんよ。ぼうや、が
んばれ。」と男の子に謝り、励ます場
面。
男の子に謝り、励ますお兄さんの
気持ちを考え、相手の思いを考えて
親切にすることに気付いたひろしの
気持ちに共感させる。
「ごめんよ。ぼうや、がんば
れ。」と話すお兄さんを見て、
ひろしは、どんなことを思った
でしょう。
・あんな言い方をされたのになんであやま
るのかな。
・ぼくだったら、言い返していたかもしれ
ないのにお兄さんはやさしい。
・お兄さんは、男の子の気持ちに気付かず
傷つけてしまったことを謝ったのがすご
い。
・相手の気持ちを分かって励ましている。
・ぼくもお兄さんのようになりたいな。
お兄さんに男の子が「ありがとう、
お兄ちゃん。」と答える。二人の温か
い言葉から、ひろしは、心地よさを感
じる。
3人グループでお兄さん、男の子、
ひろしの役割演技をし、お互いに相
手を思う心に触れたときの心の温か
さを疑似体験することで、本当の思
いやりとは何かについて追求させた
い。
「ごめんよ。ぼうや、がんば
れ。」
「ありがとう、お兄ちゃん。」
と二人が会話をする姿を見て、
ひろしはどんなことを思ったで
しょう。
・男の子も励まされて笑顔になってよかっ
た。
・お兄さんのようにこれからは困っている
人に勇気を出して声をかけたい。
・二人が分かり合ったみたいだな。
・本当の思いやりとは、相手の気持ちを大
切にして行動することなんだな。
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