エアバス、ドイツ航空宇宙センターと燃料電池による航空機のタキシングの

GDM 97/2011R
2011 年 7 月 7 日
エアバス、ドイツ航空宇宙センターと燃料電池による航空機のタキシングのテスト
を実施
欧州の航空機メーカー、エアバス(本社:仏トゥールーズ、社長兼 CEO:トム・エンダース)は
6 日(現地時間)、研究パートナーであるドイツ航空宇宙センター(DLR)と協力して、燃料電
池を利用した航空機の地上運用における排気ゼロの可能性に関する研究を行うことを発表した。
すでに 2008 年には燃料電池を利用した旅客機による初の飛行テストを行い、成功裏に終えてい
る。その飛行テストでは燃料電池を航空機の補助システムの動力源として利用した。
航空機の地上運用における電力供給に燃料電池技術を使用する可能性を調査する目的で、DLR が
設計した技術デモンストレーターが同センター所有の A320 テスト機に取り付けられた。この技
術デモンストレーターは、燃料電池で動作する電気モーターから成り、この電気モーターによっ
て航空機は前脚の車輪を動かし走行することができる。今回のテストにより、将来的に誘導路で
の走行のような航空機の機能の動力源として、航空機に搭載する燃料電池技術の可能性を調査す
る。このテストから収集したデータはエアバスと DLR が分析し、燃料電池技術の航空機への適用
とさらなる最適化へ向けて発展させていく。
この共同研究開発では、エアバスがこの技術に対する航空機への適用および全体的な航空機シス
テムの設計を担当し、DLR が航空宇宙産業における燃料電池技術の基礎的研究活動を促進する。
DLR が設計した燃料電池の電気モーターを取り付けたランディング・ギアは、ルフトハンザ テ
クニックによって提供された。
エアバスは燃料電池技術を ACARE の 2020 年の目標である、CO2 排気 50%、NOx 排気 80%、騒音
50%削減の実現に重要な要素となると考えている。そのため、エアバスはその分野における産業
研究パートナーの参加を呼びかけている。またそれに加え、バイオ燃料技術の開発に努めており、
世界中でその地域に適したバイオ燃料開発の実現を目指して積極的なサポートを行っている。よ
り規模が大きい航空交通管理(ATM)に関しては、エアバスは航空会社や環境にとって最適な方
法を提供するため、主要関係機関と協力して活動する。欧州における ATM の効率性を改善するプ
ログラム SESAR において主導的役割を担い、同様の北米版である NEXT GEN プロジェクトでは関
係するチームに協力している。
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このリリースに関するお問い合わせは下記へ
エアバス・ジャパン株式会社 藤宗 / 野坂
Tel:03-5775-0133/0129 Fax:03-5775-0123
日本語ウェブサイト:www.airbusjapan.com
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