第9章 【物語の構成】 物語は5つのセクションで分けることができます

第9章
【物語の構成】
物語は5つのセクションで分けることができます。
そのセクションをここではビートと呼びます。
その5つのビートが序章からエンディングへと物語を動かし
てゆきます。
【最初の2つのビート】
ストーリーの最初を構成します。
それは序章と、
メインイベントの原因です。
【序章】
序章とは主人公が変わる前に
そして存在していた世界や状況のこと。
【メインイベントの原因】
主人公がゴールへ向かうことになった
きっかけのことです。
あなたの物語のこの2種類のビートを完成させるためにシ
ンデレラのストーリーを見てみましょう。
これからシンデレラストーリーを話します。
ただ、シンデレラ自身が語っているかのように話します。
だいたいのストーリーはあなたの歴史から
語られます。ですので今回はシンデレラもシンデレラ自身
が話しているかのようにアレンジしてあります。
それでは主人公本人から述べられたシンデレラを始めます。
私はとても幸せな家庭に生まれました。
父はとても親切で愛に
れていて、母親を大事にキスやハグをしていました。私はエラと
いう名前をつけてもらいました。
まるで私はこの世で一番幸せなんじゃないかなと思うくらい幸せな家庭で育ちました。
しかしある日、私の母は死にました。それは本当に悲しい出来事でした。父はとても私を
心配し、成長のために再婚しました。
義母はもともととてもお金持ちの家系の方で2人の娘を連れて一緒の家族になります。
そしてその後すぐに私の父親が亡くなりました。
私は悲しくて心も折れそうになりました。
その後すぐに私は義母とその娘二人が親切ではない人達だということがわかりました。
夫人は本性を現し、ぜいたくをして家を傾かせた上に、自分の娘たちと違って美しいシンデレラ
を妬んで、召使としていじめながらこきつかうようになりました。
私はぼろ服を着せられて屋根裏部屋で寝起きしながらも、、ねずみや小鳥、犬、馬たちと友達に
なりながら、「いつか夢はかなう」と信じ、希望を失わずに暮らしていました。
ある日、お城で王子様のお妃を見つけるための舞踏会がひらかれる事になりました。
私も「これはチャンスだ!もしかしたら王子の目に止まることができるかもしれない。行きた
い!」と思い、
夫人に言いつけられたたくさんの用事をすべてこなし、ねずみや小鳥たちに手伝ってもらって着
て行くドレスまで用意しましたが、結局夫人に唆された意地悪な義理の姉たちにドレスをめちゃ
めちゃに引き裂かれてしまい、舞踏会に行く事はできませんでした。
「ガキが来るところじゃない。あなたの来る場所じゃないのよ」
と怒鳴りながら言いました。
一人取り残され、あまりの事に夢も希望も何も信じることができずに泣き叫びました。
そこへ名付け親である仙女が現れました。
「あなたは信じていたでしょう?大丈夫よ。今がチャンスなのよ」と
魔法の呪文を唱えて、かぼちゃを立派な馬車に、ねずみを馬に、そして馬を御者、犬を従者に仕立
ててくれました。そしてシンデレラのぼろぼろになったドレスは王女様のようなドレスになり、足
には世にも美しいガラスの靴が輝いていました。
そして仙女は、この魔法は12時までしか効き目がないから、必ず12時までにはお城を出る
のですよ、と注意を与えて、シンデレラを舞踏会に送り出してくれました。
さて、舞踏会ではどんな女性が現れようと全く興味を示さなかった王子様でしたが
わたしが緊張して中にいるとたちまち王子様は私に近づいてきました。
わたしは「このような会には慣れていないんです。とても恥ずかしいです。」と言いました。
そうすると王子様は「何を言ってるんだい?君がいるからこの舞踏会がより素敵になっているん
だよ」と言ってくれました。
わたしは恋に落ちました。
周りの人々は、王子様の心をとらえたあの美しい女性は一体どこの誰だろう、とささやきあって
いました。
夫人はどこかでその女性とあったような気がしていました。
シンデレラと王子様はうっとりと夢のような時間を過ごしましたが、楽しすぎてお互いがどこ
の誰だか確かめないままに時が過ぎ、
やがて12時を告げる鐘が鳴り始めました。
わたしは仙女の注意を思い出し、追いかける王子様を振り切ってあわててお城を後にしましたが、
その時、ガラスの靴が片一方脱げてしまい、お城に残されました。
まもなく魔法は解け、ドレスは元のぼろぼろのものに、そして馬車も馬や御者たちも、もとの
カボチャやねずみたちに戻ってしまいましたが、残ったもう片一方のガラスの靴だけはシンデレ
ラの手元で燦然と輝いていました。
王子様は残された手がかりであるガラスの靴がぴったり合う女性と結婚する決意をし、
王様は国中のすべての女性が靴を試すように、とおふれを出しました。そして王様の命令を受けた
大公さまが国中くまなく回って女性たちにガラスの靴を履かせてみましたが、誰も靴がぴったり
する女性はいません。ついに大公さまはわたしの家にやって来ました。
おふれを知ったシンデレラは、昨夜の男性が王子様であること、その王子さまが自分を探して
いる事を知り、夢心地となりましたが、昨夜の女性がシンデレラであったかもしれない、と直感
したトレメイン夫人は、ガラスの靴を試すことができないように、
わたしを屋根裏部屋に閉じ込めました。
シンデレラの危機を知ったねずみや犬たちの大活躍によってシンデレラはようやく屋根裏部屋を
脱出し、ガラスの靴を試すことになりましたが、どこまでも妬み深いトレメイン夫人は靴を持っ
たお使いの者を倒してしまい、その拍子にガラスの靴は粉々に砕けてしまいました。
これで昨夜の女性を探すことはできなくなった、と真っ青になる大公様。
その大公様にわたしは言いました。
「そんなにがっかりなさらないで。だって私、もう片一方を持っています。」 そしてわたしはもう片一方のガラスの靴を取り出し、履きました。
靴はあつらえたようにぴったりでした。
こうしてわたしは王子様と再会し、結婚式を挙げました。
仲良しの動物たちは幸せそうな二人をいつまでもうっとりと見送るのでした。
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序章とは全てのストーリーに関連し
物語のメインイベントが起きる前、
人生がどのようなものであったか??を
構成します。
主人公の過去に何が起こるか?を考える重要な場所であり、
どのように主人公が物語で振る舞うか?
を決めるための社会的状況や、規則やその伝統、
習慣を描く場所。
それが序章です。
【シンデレラの序章】
私はとても幸せな家庭に生まれました。
父はとても親切で愛に
れていて、母親を大事にキスやハグをしていました。私はエラと
いう名前をつけてもらいました。
まるで私はこの世で一番幸せなんじゃないかなと思うくらい幸せな家庭で育ちました。
しかしある日、私の母は死にました。それは本当に悲しい出来事でした。父はとても私を
心配し、成長のために再婚しました。
義母はもともととてもお金持ちの家系の方で2人の娘を連れて一緒の家族になります。
そしてその後すぐに私の父親が亡くなりました。
私は悲しくて心も折れそうになりました。
その後すぐに私は義母とその娘二人が親切ではない人達だということがわかりました。
ここからエラは素晴らしい少女だということがまずわかります。
素敵な両親に生まれ、優雅で、愛情に れ、素晴らしくハグやキス
をされ、幸せで家を愛し彼女がどこから来て、どのような本質を持っ
ているかが理解できます。
どこかエンジェルのようで、神聖な家族から生まれたような印象を
受けます。
そのノーマルで良い状況から
悪いノーマルへと移っていってしまう。
これがこの序章の特徴です。
人生がどのようであり、主人公のマインドや心はその時どうであり、
そしてそれがのちにどのように変わるか?
ここでは彼女は非常に幸せな家庭から来た。
そして物語の残りのほとんどにおいて幸せな家庭へ戻りたいと望み
ます。
【事件の原因】
【原因】とは?
ここではドラマティックなアクションを起きます。
主人公の内側を変化させるようなものです。
それはプロジェクトが失敗に終わったり、
新しいプロジェクトを始めたり、昇進だったり、解雇だったり。
それが主人公に何かを得させる。主人公が変化したという。
何かを得たという。
よって【イベントの原因】何が物語の始まりを作りそのボールを転
がし始めたかということです。
それではシンデレラの事件を洞察してゆきましょう。
しかしある日、私の母は死にました。それは本当に悲しい出来事でした。父はとても私を
心配し、成長のために再婚しました。
義母はもともととてもお金持ちの家系の方で2人の娘を連れて一緒の家族になります。
そしてその後すぐに私の父親が亡くなりました。
私は悲しくて心も折れそうになりました。
その後すぐに私は義母とその娘二人が親切ではない人達だということがわかりました。
夫人は本性を現し、ぜいたくをして家を傾かせた上に、自分の娘たちと違って美しいシンデレラ
を妬んで、召使としていじめながらこきつかうようになりました。
ここで一気にエラの状況が悪くなります。
母、そして父が亡くなる。
そして義理の家族の性格や意地の悪さを理解し、
もともとは優雅な暮らしだったものが
自分の状況は貧乏な状態に一変してしまいます。
そんな中彼女は元のような家や幸せな
家族を強く望むようになります。
目的は叶うかわからないが、それを望み続けます。
このようにしてまずおとぎ話が始まったことを理解できます。
【宿題】
ボイスメモに即興してください。
多くの計画はまっさらにして
【序章】と【あなたのメインイベントの原因】の物語を
話してみてください。
好きな部分を聞き直して書き写してください
あやふやだと感じた箇所の言葉を直してください。
話し言葉と書き言葉は違います。書くことで気づきもあるでしょう。