国保のしくみ

富津市国民健康保険の給付費の推移
国保のしくみ
一部負担金
を支払う
加入手続きをし、
保険税を納める
被保険者
私たちは、いずれかの公的医療保険に加入す
ることが義務づけられており、これを「国民皆
保険制度」といいます。
医療保険制度は、地域を単位とした地域保険
と、職業を単位とした職域保険に大別されます。
みなさんの加入する国保(国民健康保険)は地域
保険に属し、市区町村が運営しています。
(加入者)
保険証を
交付する
診療を行う
と、年々増加傾向です。
20年度の給付費全体は 給
国保連合会を通じて医療費を支払う
保険者
保険医
(市区町村)
審査結果を
報告する
国や自治体からの補助
医療費を請求する
国保連合会
(審査委員会)
減少しましたが、被保険 付
者数が減少しているため 費
で、1人当たりでみると
前年度に比べ3,375円
増と伸びております。
繰越金
2,953万円 0.5%
その他
1,259万円 0.2%
療養給付費等交付金
社会保険診療報酬
支払基金より
(
(
2億9,041万円 4.5%
総務費 1億5,607万円 2.5%
介護納付金
3億2,191万円 5.2%
歳 入
国民健康保険税
19億6,141万円
30.6%
64億
1,740万円
前期高齢者交付金
12億216万円
18.7%
40
172,310円
189,566円
215,563円
20
給付費全体
20
10
3,429,839
千円
3,759,664
千円
3,748,907
千円
4,139,025
千円
4,057,137
千円
平成16年度
平成17年度
平成18年度
平成19年度
平成20年度
0
医療費
NO.
649万7,360円
1 悪性リンパ腫
疾病名
9 大動脈弁閉鎖不全症
医療費
NO.
疾病名
医療費
361万7,820円 17 超低出生体重児
2 大動脈弁狭窄症 人工腎臓 553万0,330円 10 大動脈弁狭窄兼閉鎖不全症 高血圧症 354万5,690円
262万0,500円
18 腹部大動脈瘤破裂 C型肝炎 261万1,720円
538万1,170円 11 大動脈弁閉鎖不全症 高血圧症 342万6,710円 19 食道悪性腫瘍
258万8,730円
20 狭心症 陳旧性心筋梗塞 完全房室ブロック 258万1,720円
456万7,440円 13 狭心症 うっ血性心不全 高血圧症 315万7,040円 21 急性心筋梗塞
歳 出
6 下葉肺癌 十二指腸びらん 451万7,360円 14 膀胱癌 第3度房室ブロック 307万1,630円
61億
9,433万円
7 弓部大動脈瘤 腸骨動脈瘤 407万3,850円 15 狭心症 閉塞性血栓血管炎 脳梗塞 280万4,870円
保険給付費
40億5,714万円
65.5%
1
人
当
た
り
給
付
費
0
4 弓部大動脈瘤 急性心不全 494万9,460円 12 単心室症 三尖弁閉鎖不全症 328万2,190円
国庫支出金
15億7,347万円
24.5%
218,938円
190,174円
30
10
疾病名
NO.
5 悪性リンパ腫
後期高齢者支援金等
7億5,970万円 12.3%
1人当たり給付費
50
(平成20年4月審査∼平成21年3月審査分)
3 脊髄骨折
共同事業拠出金
7億338万円 11.3%
一般会計繰入金
3億4,633万円 5.4%
共同事業交付金
7億1,136万円
11.1%
保健事業費 7,261万円
1.2%
前期高齢者納付金等
102万円 0.0%
その他 3,584万円 0.6%
老人保健拠出金 8,666万円 1.4%
万円
30
富津市国保 平成20年度の高額な医療費一覧(250万円以上)
平成20年度 富津市国民健康保険事業特別会計決算
県支出金
2億9,014万円 4.5%
億円
60
富津市国民健康保険の
給付費の推移を見てみる
254万6,990円
22 くも膜下出血 破裂脳動脈瘤 252万0,090円
8 弁膜症 弁置換術 うっ血性心不全 366万8,690円 16 急性白血病 好中球減少症 268万0,010円
平成20年度の富津市国民健康保険で、1か月の医療費が250万円以上となったのは、上記の表の
とおりです。脳や心臓の血管の病気など、いわゆる生活習慣病がその多くを占めています。生活習慣
病を予防・改善することの大切さが、この表からもうかがえます。
■最高額の医療費における保険給付の具体例(1か月の医療費649万7,360円・被保険者3割負担)
●歳入・歳出の項目説明
歳 入
国民健康保険税
基礎分
医療機関で治療を受けた際に被保
険者が自己負担額を支払った残りの
医療費に対する保険給付を行うため
の費用、特定健診等の費用及び前期
高齢者納付金等を賄うために全被保
険者に賦課するものです。
後期高齢者支援金分
後期高齢者医療制度を支援するた
めに全保険者に賦課するものです。
なお、平成24年度までは、療養
病床から介護保険施設等への転換を
支援するための病床転換支援金を賄
う賦課分も含まれています。
介護納付金分
介護保険制度を支援するために
40歳以上65歳未満の被保険者に
賦課するものです。
国庫支出金
保険給付費や特定健康診査費用など
に対する国の負担金及び補助金です。
前期高齢者交付金
高齢被保険者の偏在による医療保険
者間の財政調整を行うために社会保険
医療費 649万7,360円
歳 出
診療報酬支払基金から交付されるもの
です。
共同事業交付金
国民健康保険団体連合会で運営する
高額療養費支払いのための再保険事業
からの交付金です。
繰入金
国民健康保険を運営するための事務
経費、低額所得者の保険税軽減費用、
出産育児一時金費用額の3分の2など
に対する一般会計からの繰入金です。
療養給付費等交付金(退職者医療制度)
社会保険などの被用者保険加入期間
が一定以上ある被保険者の保険給付費
などに対して社会保険診療報酬支払基
金から交付されるものです。
県支出金
保険給付費や特定健康診査費用など
に対する県の負担金及び補助金です。
繰越金
前年度に発生した剰余金です。
その他の収入
督促手数料、国民健康保険税の延滞
金、第三者行為や不当利得等による保
険給付費の返納金などです。
保険給付費
医療又は調剤を受けたときに被保険
者の区分に応じて3割、2割又は1割
の自己負担した残りの7割、8割又は
9割の額の保険給付費や高額療養費な
どです。
後期高齢者支援金等
後期高齢者医療制度を支援するため
の社会保険診療報酬支払基金への拠出
金です。
なお、平成24年度までは、療養病
床から介護保険施設等への転換を支援
するための病床転換支援金拠出金を含
みます。
共同事業拠出金
高額療養費支払いのために国民健康
保険団体連合会で運営する再保険事業
への拠出金です。
介護納付金
介護保険制度を支援するための社会
保険診療報酬支払基金への拠出金です。
総務費
国民健康保険を運営するための事務
経費及び国民健康保険の事務を行う職
員の人件費です。すべて一般会計から
30%
の繰入金で賄われます。
老人保健拠出金
老人保健制度廃止前に受けた医療に
対する社会保険診療報酬支払基金への
拠出金です。
保健事業費
特定健康診査、短期人間ドック費用
助成など被保険者の健康維持増進のた
めの事業や、医療給付費の適正化のた
めの事業などを行う経費です。
前期高齢者納付金等
前期高齢者交付金の被保険者数割の
拠出金とその事務経費の拠出金で、社
会保険診療報酬支払基金に支払います。
その他の支出
過年度収納分保険税の還付金、前年
度以前に超過交付を受けた国及び県の
交付金の返還金などです。
70%
高額療養費
180万6,805円〈=649万7,360円
−454万8,152円−14万2,403円〉
保険負担
454万8,152円〈=649万7,360円×
7
〉
10
保険給付
自己負担分 14万2,403円〈=80,100円+
(649万7,360円−26万7,000円)× 1%)
〉
※入院時食事代及び差額ベッド代などの保険外分は別途かかります。
1か月の医療費は649万7,360円ですが、自己負担するのは14万2,403円で、180万6,805円※
は高額療養費として支給されます(454万8,152円も富津市国保が負担します)
。
※
「限度額適用認定証」を提示している場合の高額療養費は、富津市国保から医療機関に直接支払われます。
医療費が高額になったときでも、安心して医療が受けられるよう、高額療養費の制度があります。し
かし、健康でいるにこしたことはありません。富津市国保では人間ドックや健康診断などを行ってい
ます。これらを積極的に利用し、病気の「早期発見」
「早期治療」に努めるようにしましょう。