IPM - Adaptec

アダプテック インテリジェント パワー マネージメント機能
October.16 2008
インテリジェント パワー マネージメント(IPM)機能の特徴
•
アプリケーションのパフォーマンスに影響を及ぼすことなく、ディスクの
消費電力を最大70%の削減。(モータ制御をする+12Vの電力削減)
•
タイマー設定で管理者によるスケジューリング可能
•
SATA/SASハードディスク対応
•
ディスクのアイドル時間が長いアプリケーションに最適。
•
ディスクからディスクへのバックアップ/VTL, Emailのアーカイブ,
ファイル/プリントサーバ等に効果大。
•
対応製品:ユニファイドシリアル5&2シリーズRAIDコントローラ
– 既存の5&2シリーズ製品に最新FW/ドライバ/ASMをインストールすること
で使用可能に( 2008年8月以降にリリースされたコード)
•
プレスリリース: 2008年9月3日
なぜパワーマネージメント(=省電力機能)が重要なのか?
消費電力・冷却コストは日々高騰を続けている。
•
IDC推定: 世界中で49万台ものハードディスクが日々休みなく
回転し続けている。
•
IDC試算: これらのハードディスクの消費電力とその冷却費として
13億米ドル以上が費やされている。
•
IDC推定: これらハードディスクの消費電力と冷却にかかる
コストは今後も急騰を続ける。
システムインテグレータ & 企業における課題
•
•
消費電力と冷却コストの削減
「グリーンIT」の対応が案件要件に
ストレージ市場では消費電力削減が急務。
備考: June 2008, IDC #212714
「インテリジェント パワー マネージメント(IPM)」機能とは?
カードとHDD間のI/Oレートをモニター
RAIDカードからハードディスクの電力設定を以下の3つに設定可能にする機能
状態
内容
パフォーマンス
消費電力
1. 通常の稼動
ハードディスクは
フル RPMで回転
I/Oへの影響無し
1ドライブあたり 10-12W
2. スタンバイ**
ハードディスクは
低 RPMで回転
I/Oはアイドルモード* 通常のオペ
レーションに戻るまでに7-10秒必要
1ドライブあたり 5-7W
3.電源オフ
(パワーオフ)
ハードディスクが
回転停止
I/Oはアイドルモード* 通常のオペ
レーションに戻るまでに20-40秒が
1ドライブあたり 3W
必要です。
• Windows & データベースのレジストリ I/O秒をキャッシュ
•ハードディスクを定期的に監視 • **スタンバイモードにはサポートするハードディスク(HDD)が必要
ハードディスク一台当たりの
消費電力の削減例:
Type
Brand and model#
SAS
Fujitsu MAX3147RC
SAS
最大70%までストレージの消費電力を削減
Firmware
Normal(
W)
Standby(W)
Off(W)
Power saving
from idle to off
104
13.8(*1)
5
63.77%
Hitachi HUS151414VLS300
A420
16.7(*1)
4.4
73.65%
SAS
Maxtor ATLAS15K2_36SAS
BK0E
13.7(*1)
4.6
66.42%
SAS
Seagate ST373454SS (Cheetah 15K.4)
4
18.1(*1)
9
50.28%
SATA II
Hitachi HDT725050VLA360
V56OA52A
10
3.2
2.3
77.00%
SATA II
Hitachi HUA721010KLA330
GKAOAB0A
12.3
8.2
2.3
81.30%
SATA II
Maxtor 7V250F0 (MaxLine III)
VA111630
11.3
10.1
2.3
79.65%
SATA II
Seagate ST3250620NS (Barracuda ES)
3.AEK
8.6
1.6
1.6
81.40%
SATA II
WD WD5000ABPS (RE-2)
1.1
81.97%
02.01B01
6.1(*1)
FYI :WD製ドライブは“Green Power” 製品で低消費電力モデルになります。
(*1): ドライブモデルによって“Stand-by”モード未対応製品がありますので、NormalとStand-by時は同
じ消費電力となります。
システム消費電力と年間電気代&CO2量の削減効果試算例:
<測定システム構成>
-サーバ:Supermicro社製 SC-825TQ :1台
-HDD:HGST-HUA721010KLA330(SATA Drive): x8台
-RAIDカード:ASR-5805 :1枚
-RAID5アレイを構築、IPM動作時のシステム消費電力を測定
ASR-5805
電力計
AC 100V
IPM機能各モード作動時のシステムの消費電力推移(W)
システム1台あたりの消費電力 (W)
300
256W
消費電力 (W)
250
234W
200
通常
稼動時
約23%の削減
197W
スタンバイ
モード時
Power-off
モード時
150
1
Full RPM (No IPM)
Sutandby
mode
スタンバイモード
Off mode
システム1台あたりの年間電気料金 (¥)
[I/Oアクセス時間が25%、アイドル時間が75%の場合の年間電気料金]
平日9時から夕方5時迄稼働し、それ以外の夜間及び休日はアイドルとします。
電気料金: 22.86円/kWh
55000.0
平成20年9月1日時点での第二段階料金(121~300kWh)の電力量単価
このデータは、契約アンペア量、電気使用量に応じた価格変動や、夜間、
休日、季節などその他の割引などは適用せずに、単純に単位時間当たり
の料金で計算した値。
\52616.6
年間電気料金(\/年)
52000.0
\49312.4
¥8,861.2/年
49000.0
のコストダウン
46000.0
パワー
マネージメント
機能設定
Disable
パワー
マネージメント
機能設定
43000.0
スタンバイ
モード時
\43755.4
Power-off
モード時
40000.0
IPM設定 Disable
IPM設定 Standby
IPM設定 Poweroff
システム1台あたりの年間二酸化炭素排出量 (Kg)
[I/Oアクセス時間が25%、アイドル時間が75%の場合の年間二酸化炭素排出量]
平日9時から夕方5時迄稼働し、それ以外の夜間及び休日はアイドルとします
二酸化炭素排出量:
1000.0
1kWhの電力量を発電するときに発生する二酸化炭素排出量(排出係数)
を 0.378kg-CO2/kWh として計算しています。
二酸化炭素排出量係数は環境省『地球温暖化対策の推進に関する法律
施行令』(平成11年政令第143号)の改正(平成14年12月26日政令第396
号)による。
二酸化炭素排出量 (kg-CO2)
900.0
871.3
816.5
約17%/年の
削減
800.0
700.0
パワー
マネージメント
機能設定
Disable
パワー
マネージメント
機能設定
スタンバイ
モード時
724.5
Power-off
モード時
600.0
IPM設定 Disable
IPM設定 Standby
IPM設定 Poweroff
IPMの効果が期待できるアプリケーション
アプリケーション
ファイル/プリントサーバ
アイドル時間
75%
メディアISP
Photo-sharing ASP
Movie-sharing
バルクのEmailデータ
古いデータ-95%
ディスクアクセス状況
一般的に夜間/週末には使用しない
最近アップロードされたコンテンツ
は頻繁なアクセスがあるが、古いコンテンツに
は、非常に少ないorまったくアクセスがない:
よくあるロングテール問題
アーカイブ & コンプライアンス
ディスク-to-ディスクのバックアップ
80%
WANベースのDR
定期的、夜間のバックアップ時またはあまり
頻繁でないリカバリ時しか必要ない
ターゲット:大きなディスク待機時間があるアプリケーション
インテリジェント パワー マネージメント(IPM)機能の設定方法
インテリジェント パワー マネージメント(IPM)機能設定方法
管理ソフトのAdaptec Storage Managerを最新版にした後、RAIDアレイを作る際のArray
Creation(アレイ構築)の画面でRAIDレベルを設定した後、IPMの設定をします。
パワーマネージメント設定
チェック無: 省電力無
チェック有: 省電力有
デフォルトは「チェック有り(on)」ですが
実際に省電力設定を行う為には別紙の省電力タイマー設定の値を「Never」から変更する必要があります。
インテリジェント パワー マネージメント(IPM)各種パラメータの設定
• ハードディスクを使用する時間の設定(Stand-by/OFFにさせない時間を決定)
• ハードディスクをスピンアップ(回転開始)する制限の設定(同時に起動させるディスク数を制御)など
管理者がタイマー等のパラメータ設定可能
インテリジェント パワー マネージメント(IPM)機能で設定可能なパラメーター
パラメーター
1
「ステイ・アウェイク(常時稼動時間)」
を設定
I/Oがなくても省電力機能が働かない
ようにする「ステイ・アウェイク」設定
詳細
「ステイ・アウェイク」有効・無効を設定
チェック有:設定した時間と曜日が有効,
設定
デフォルトは
チェック無
(指定時間中はI/Oがなくても省電力機能は働かない。)
チェック無:無効
「通常の稼動」(常に各Logical Deviceの設定に依存)
2
論理デバイスの消費電力タイマー設定
論理デバイスにI/Oがなかった場合に
いつ回転数を減少、または、停止させるか
設定する機能
(HDDをベリファイする時間も設定可)
(注)上記でステイ・アウェイクの設定を
している時間帯にはこれらの機能は
適用されません。
3
コントローラ(アダプタ)から設定する
HDD再回転開始数制限設定
HDDが稼動していない時にI/Oが発生した場
合に一度に最大何台までのHDDの再回転を
許可するか内部・外部HDD別にHDD台数を
設定可能。
稼動(ステイ・アウェイク)開始時間:
00:00
稼動(ステイ・アウェイク)停止時間:
00:00
タイマー設定はI/Oがあると無効になり、
一定時間I/Oがなかった場合に設定が適応されます。
I/Oが無くなってから「XX分後」HDD回転数減少:
スタンバイモード(低RPMで回転)、
XX分後(デフォルト設
定はNever(無効))
ハードディスクがパワーマネージメント仕様を
サポートしている必要があります。*
電源オフモード
I/Oが無くなってから「XX分後」にHDD回転を停止:
XX分後(デフォルト設
定はNever(無効))
HDDのベリファイ
XX時間毎にHDDをベリファイする:
XX時間後 (デフォルト
設定はNever)
コントローラ上のすべての論理ドライブに影響
内部HDD
XX台
外部HDD
XX台
* スタンバイモードのサポートについては各ハードディスクの製品仕様をご覧頂くか、各ハードディスクベンダー様にお問合せ下さい。
IPM設定後の見え方(省電力中の画面例)
1) ASM画面上のPhysical Devices/Logical devices
2) プロパティの「Power State」からも状態確認可能
省電力モード中のアレイとディスクをそれぞれ緑色に表示
IPM-Enable1-R6 (省電力設定 有効):
RAID6で使用中で
モータスピンOFF中
物理ドライブ上4つでRAID6構築
IPM-Enable2-R5 (省電力設定 有効):
物理ドライブ上から5-7つ目でRAID5構築
IPM-Disable-SV (省電力設定 無効):
物理ドライブ一番下でSimple Volume
RAID5で使用中で
スタンバイモード中
IPM設定後の見え方(フル回転中の画面例)
IPM設定したロジカルデバイスは緑色
下のLogicalディスクドライブはIPM設定なし
RAID6で使用中
HDDフル回転中
RAID5で使用中
HDDフル回転中
通常モードで回転中は緑色を解除
このLogicalディスクドライブはフル回転中
IPM設定の見え方(モータ電源OFF状態)
モータ電源OFF:
濃い緑色で表示
IPM設定時の見え方(ドライブ電源スタンバイ状態)
ドライブ電源Stand-by:
薄い緑色で表示
インテリジェント パワー マネージメント(IPM)機能の
「Disable(無効)」選択方法
インテリジェント
パワー マネージメント機能設
定後に、ここで「Disable」を選
択可能になります。
Thank You