氏名 岩舘真衣 国(地域)名:フランス 留学先 機関名:ロベールシューマン

氏名
岩舘真衣
留学先
国(地域)名:フランス
機関名:ロベールシューマン大学(ストラスブールコンソーシア
ム)
留学期間
2004 年
留学時の本学在籍身分
留学費用
9 月∼
法学部
2005 年
学科
1. 奨学金は受けましたか。
6 月(合計
10 ヶ月間)
3~4 年
(
はい
いいえ
)
2. 受けた奨学金名:短期留学推進制度
奨学金月額:約
3.
志望動機
80,000 円
留学にかかった総費用:約 700,000 円+東北大学学費
1. あなたがこの大学を選んだ理由は?
結果としては別の奨学金を受けることが出来ましたが、奨学金
を必ず受けられることと、国際機関の公用語として広く利用さ
れているフランス語を習得できる環境であるため、フランスと
の政府間協定であるプログラム8を選びました。その後、調べ
た結果前期には語学学校に通うことができ、歴史的背景から国
際色が強くEU機関が置かれているストラスブールのほうが国
際法を学ぶ自分には適していると考えロベールシューマン大学
を志望しました。
留学前の語学力
英語に関しては TOEFL−CBT230 点、フランス語に関しては
(どのような準備をしま 第二外国語でやっていたのと、仙台の語学学校で 30 回ほどレ
したか。)
ッスンを受け、コツがつかめるようになってからは自分で語彙
を増やしたり友人と話したりしてフランス語に触れる機会を設
けました。もともと英語がある程度得意だったのが、フランス
語をやるにあたっても役立ちました。
留学先のセールスポイント
あなたが感じた留学先の 特にヨーロッパからの留学生が多く、オープンな人が多いしパ
大学のセールスポイント ーティーもよくあるので色々な友人が出来ます。大学による
は?
EU 機関訪問やお隣の国ドイツ旅行などのツアーもあります。
また、フランスの学生はとても素直なので、講義の内容が複雑
になるとクレームが飛び、それに教授が応えてしっかり説明し
てくれるのは留学生にとってもありがたかったです。
留学時に関しての質問
履修登録・単位認定
1. 出発前の履修登録は出来ましたか。
(
はい
いいえ
2. 到着後の履修科目の変更・追加はできましたか。
)
(
はい
いいえ
)
「はい」の場合、どのような方法で変更・追加しましたか。
(
電話
FAX
インターネット
郵送
その他:
3. 一学期あたりの履修科目・単位数は:
(
多すぎた
ちょうど良かった
5 科目
少なかった
)
単位
)
4. 履修登録に関するカウンセリング等はありましたか。
(
はい
いいえ
)
「はい」の場合、具体的にどのようなものでしたか。
チューターのカウンセリングやプログラム担当者とのミーティ
ングによるもの。実質的には科目は自分で選び、それについて
手続き的に無理がないかどうかをチェックするものでした。
5. 留学先での単位認定はありましたか。(
はい
いいえ
「はい」の場合、認定された科目・単位数: 5 科目
授業内容
)
14 単位
1. あなたが履修した科目の概要・内容などを具体的に教えて
ください。また、語学面の習得で努力した点を記述して下
さい。
前期はプログラム8専用のフランス語と英語で行われる社会
科学系の授業があり、5つ履修しなければなりませんでした。
私が履修したのは、フランス法システム、フランス政治、ヨー
ロッパ諸機関の歴史、フランス現代史、ストラスブールの地理
の5つでした。これらの授業の中で EU 機関の見学や自転車や
車を使ってアルザス地方の地形や区画ごとによる歴史や社会的
格差などを実際に見るツアーが行われました。少人数なので質
問もしやすく、参考文献の指導も丁寧にしていただきました。
後期はフランス人と一緒にロベールシューマン大学での授業
を受けました。法学部では EU 法を、政治学院では国際法、国
際機関、人権と公共の自由の授業を聴講しました。日本で履修
済みの科目もフランスで受けてみるとまた視点が違うし、フラ
ンスは国際法の発展段階に多く関わってきたので、今の体制に
いたるまでの過程を深く学ぶことが出来るのが魅力的でした。
フランス人は留学生だと分かっていてもノートを覗いてくるの
で最初憂鬱でしたが、逆にこっちがノートを覗くと読んで聞か
せてくれたり該当部分を指してもらえたりと親切でした。どう
やらこれはフランスのちゃんとした文化のようです。
また、プログラム8では一年中大学付属の語学学校に通うこ
とが出来ました。しかし私は最初に自分よりもレベルの高いク
ラスに配属され、なんとかなると思って我慢しましたがやはり
自分に合ったクラスに変更してもらえばよかったと少し後悔し
ています。語学学校のクラスは居心地も大事だと思いました。
語学学校以外でも、リスニングがやや苦手だったので出来るだ
けラジオを聴くようにしていました。
2. 学年暦(学期・休暇)と現地での授業スタイル、予習・復
習、試験等の準備について具体的に教えてください。
学年暦:2 学期制。第 1 学期が 9 月から 1 月で冬季休業が大体
2 週間あり、第 2 学期が 2 月から 6 月です。4 月に 2 週間春休
みがあります。
授業スタイル:大・中講義室での聴講形式と演習形式。
予習・復習:演習は取らなかったので、予習は余りしませんで
した。講義を録音し終了後それを聞き、教科書を使って復習し
ました。このときに日本語の文献があると非常に助かります。
試験:筆記試験と口答試験の二種類があり、どちらか片方のみ
か両方組み合わせる場合もあります。留学生は口答試験だけで
行われることも多いです。採点は 20 点満点で 10 点以上が合格。
学内施設・環境等
1. 留学先大学の International Office 等のサポート体制
(充実している
普通
充実していない)
具体的に:プログラム8は理系のルイパスツール大学が責任
を持っており、そこでのサポートは充実していました。大学の
ことからビザ、社会保障についてまでしっかりとサポートして
いただきました。ロベールシューマン大学では、法学部ではプ
ログラム8が知られており情報を丁寧に的確に与えてもらえま
したが、政治学院ではプログラム8の責任者を通さないと講義
の履修登録をさせてもらえませんでした。しかし、登録が終わ
ってからは他の留学生同様にメール配信サービス等をしてもら
えました。
2. 図書館
(充実している
普通
充実していない)
3. 学内通信環境
(充実している
普通
充実していない)
4. 運動施設
(充実している
普通
充実していない)
5. 学生食堂
(充実している
普通
充実していない)
6. クリニック
(充実している
普通
充実していない)
7. 大学内は安全ですか。
(
はい
注意をすれば安全
よく事件がある
)
8. 安全に付いて特に気をつけていたことはありますか。
夜は暗いところで変質者が出るようなので、明るい道を通るか
出来るだけ学内は歩かないようにしていました。
交通事情と留意点
1. 通学などに関しての交通事情や留意点について記述して下
さい。
寮がキャンパスから近いので、徒歩で通いました。歩行者優先
なので、多少信号を守らなくても大丈夫ですが、安全確認はし
っかりとしてください。トラム(路面電車)内にはスリがいるの
で、荷物には気をつけてください。
医療事情
1. 渡航前、海外留学生保険には加入
(
した
しなかった )
加入した保険名:AIU(フランスで加入が義務付けられてい
る保険があるので、その加盟までの期間1ヵ月分のみ)
保険料:約 10,000 円
2. 渡航先の医療保険には (
加入した
加入しなかった )
保険料:約 30,000 円(加入が義務付けられているのは医療
費 70%が払い戻されるもの。私は病気をしやすいので、全額払
い戻される保険に加入しました。)
留学先の医療情報:まずは信頼できる医者を一人見つけられ
れば大丈夫だと思います。私はチューターにジェネラリストの
女医さんを紹介してもらい、風邪から皮膚の荒れまですっかり
お世話になってしまいました。何らかの病気で日本の医者にか
かっている場合も、診断証明書を日本で出してもらいはじめの
ほうにチューターに病院に連れていってもらえばいいと思いま
す。また、薬は自分が日本で使っているものを持っていくのも
安心につながります(特に頭痛薬)が、下痢など菌が関係する
ものは現地の薬のほうがずっと効きます。薬局で症状を言えば
出してもらえます。
居住環境
寮: 1人部屋(1 日0食)、民間アパート、その他(
)
1. 住居はどのようにして探しましたか。
プログラム8の調査書で風呂・トイレ共同か否かだけ聞かれ、
その希望に沿って手配してもらえました。ちなみに風呂・トイ
レ共同の寮のほうが部屋も広いし立地条件もよく、概観もきれ
いでいいことらだけでした。
生活費(月額)
宿舎費:約 13,000 円
食
費:約 20,000∼30,000 円(宿舎費の以外の外食等で)
通信費:約 5,000 円(携帯電話と寮でのネット回線)
0円
交通費:
その他:旅行するとお金がなくなります。格安航空券などを利
用してもユーロは高いですし、予想以上の金額が日本で請求さ
れていることがあるので、気をつけてください。
(みんなびっく
りしていました)
通信事情
日本への主な通信手段について (複数回答可)
(
E-メール
電話
Fax )
お薦めできる日本への通信方法はありますか。
MSN メッセンジャーやスカイプでのチャット・音声チャット・
カメラチャット(オススメ)が便利です。ネットが使えないう
ちは、駅近くの怪しいアラビアン?ショップで安いテレフォン
カードを買うといいでしょう。寮のネット回線はよく切れます
ので、友達との協力が大事です。
治安状況
渡航先の治安は
(
良い
普通
やや悪い
悪い
)
特に近づかない方がよい、危険な場所はありましたか。
通りの名前は忘れましたが夜通らないほうがいい道がありまし
た。あと一般的に南部のほうは治安が悪いそうです。夜、学生
や酔っ払いが大声で叫んだり歌ったりしていますが、うるさい
以外は特に害はありません。しかし夜間は女性であれば出来る
だけ一人では行動しないほうがいいです。
その他
1. 課外活動・学外交流などについて実践したことがあれば、記
述して下さい。
バドミントンやサルサダンスのクラスに参加しましたが、用が
重なって出られなくなりました。一番交流が多かったのは、寮
生でした。隣に住んでいたイタリア人の子から輪が広がり、ヨ
ー ロ ピ ア ン の 友 達 が 増 え ま し た 。 ま た 、 寮 に は Salle de
gymnastique があり一緒に卓球をしたり、そこにあるピアノを
定期的に弾いたりするうちに友人が出来ました。また、留学生
つながりや日本語学科つながりのパーティーが結構ありました
が、自分に合うものとそうでないものがあるので選びつつ参加
しました。
帰国後に関しての質問
留学の感想
1. 留学したことによる成果と課題を教えてください。
まず始めに、国際法・国際政治をより身近に感じて学ぶことが
でき、現実を捉えながら学問を進めることの楽しさを感じるこ
とが出来ました。これまで国際的学問をやる時に感じていた距
離感を払拭し、これからの自分の学問のあり方を再考できたこ
とが一番の成果でした。それから勿論、フランス語で生活しあ
る程度議論もできるようになれました。最初は議論が好きでは
なく今でも得意なほうではありませんが、意見する・されるこ
との意味は少し分かり謙虚に聞く姿勢を持てるようになりまし
た。議論が苦手なのをコンプレックスに思っていましたが、積
極的な聞き手になれることは自分の個性であることに気づきま
した。あと、人前で踊ることに抵抗がなくなったことも大きい
です。
今後の課題としては、まずはフランス語や英語を実務レベルま
で伸ばすこと、そして専門的な議論の中でも意見を述べられる
ようにすることです(これは日本語レベルでの課題でもありま
すが…)。更にもっと自分の周辺に目を向け、アジア外交につい
て生かせるものを学んでいきたいです。
2. これから留学する方にアドバイスをお願いします。
留学では自分の学問の環境ががらりと変わります。語学の問題
は大きいですし、同じ科目名でも視点が全く異なることもしば
しばあります。それに対応するためには、やはり出発前に出来
るだけ語学を伸ばしておくことと、日本で得られる知識は出来
るだけ吸収しておくことが大切です。これらは自分にとっての
反省点でもあります。
また留学生活で必要とされることは、伝わらないかもしれない
けど伝えようとする度胸、相手への関心、それから自分が興味
を持ってもらえるような引き出しを用意することだと思いま
す。日本人は流行とか料理とかマンガとか、外国人が気になる
ものをたくさん持っているので、一度友達になればあとは自分
の積極性しだいで仲は深まりやすいです。たとえ積極性や順応
性に自信がなくても、そういうときは日本人の助けを借りて友
達の友達を紹介してもらったり、身近なアジア人から友達関係
を作ったりしてみたらいいと思います。本当に困った時は日本
人やチューター、信頼できる友人に頼ればいいですし、最悪の
場合帰国も出来るわけですから(私も渡航時は体調が悪く不安
でした)、まずは構えすぎずに留学することを考えてみたらいい
のではないでしょうか。
今後の進路予定
中央が岩館さん
大学院進学
学生寮