所信 - 海部津島青年会議所

所信
一般社団法人海部津島青年会議所
2015年度理事長予定者 佐藤亮治
<はじめに>
我われ一般社団法人海部津島青年会議所は、設立以来50余年もの長きに渡り「明るい豊かな社会の実
現」に向け、様々に移り行く社会情勢の中、青年としての英知と勇気と情熱をもって青年会議所運動を
実践してきました。この精神は先輩諸兄の熱い想いと高い志によって、今日に至るまで脈々と受け継が
れています。
JCしか無い時代からJCもある時代へとよく耳にしますが、NPOやNGOなど多くの市民団体が創
設され、我われを取り巻く環境は大きく変化してきています。また、当青年会議所においても、会員減
少に歯止めがかからず、多行政区をエリアに活動している我われにとって、様々な面において地域に有
益な運動が展開できなくなりつつあります。そのような環境の中、今までの通りの我われの在り方で良
いのでしょうか。
「最も強いものや賢いものが生き残るとは限らない、常に変化に対応できるものが生き残れる」という
言葉があります。この言葉は、決して人に対してだけではなく、組織に対しても当てはまることであ
り、次なる進歩・発展のために大事なことは、環境の変化に対応して、我われの考え方、行動にも大き
な変革が求められていると感じてなりません。現在の厳しい状況を、新たなる成長のチャンスと捉え、
皆の心をひとつに未来を切り拓いてまいりましょう。
<不易流行>
江戸時代の俳人、松尾芭蕉の焦風俳諧の中に「不易流行」という理念があります。いつまでも変化しな
い本質的なものを忘れない中にも、新しさを求めて変化を重ねていくこと。
我われ一般社団法人海部津島青年会議所においても、ただ新しさを求めて変わるだけではなく、決して
変えてはならない本質的な部分も多々あると考えます。我われは、今一度青年会議所運動を鑑み、いち
JAYCEEとして、そして一般社団法人海部津島青年会議所として、未来を見据えこの愛する地域の
ために何ができるのか、我われのあるべき姿を確立していかなくてはなりません。
不易流行
~活力漲る未来に向けての挑戦~
<組織の未来を托す>
半世紀も前、この地域を愛する56名の青年が集い、「明るい豊かな社会の実現」へと向かい始まった
運動が、これまで一歩一歩確かな歩みを続け、確かな歴史を重ねてきた当青年会議所でさえ、ここ数
年、会員数の減少に歯止めがかからないのが現状です。
本年、恒久不変で青年会議所運動の根幹をなす会員拡大運動を今一度鑑み、未来へと脈々と継承しうる
拡大環境を確立していかなくてはなりません。目先の益を追うことも大事ですが、小さな一つひとつの
積み重ねが、近い将来大きな成果となり顕れると信じ、今こそ地域に根付いた地道で実直な運動が必要
と考えます。メンバー一人ひとりが、今日まで積み上げてきた歴史に誇りと自信をもち、今まで以上に
ネットワークを広げ、身近な方々とのコミュニケーションを大切に、我われ一般社団法人海部津島青年
会議所の魅力を発信し続けていかなければ、この組織に未来はありません。
また、志高き会員の拡大により入会する同志が、ひとりの自立したJAYCEEとして組織強化の原動
力となるためには、我われ自身も己を律し行動するJAYCEEとして凛然たる姿勢を示すことで、互
いが互いに自己を磨き合うことのできる心響き合う会員育成を行っていかなくてはなりません。
本年度、我われ一般社団法人海部津島青年会議所にとって会員拡大・会員育成が最重要課題であるこ
とをメンバー一人ひとりが胸に刻み、誰一人欠けることなく一丸となって臨んでいく事が、この組織の
根幹をより強固なものとし、この地域の明るい豊かな未来に向けての大きな一歩となると確信します。
<LOMの魅力を托す>
いました。現在は情報化社会へと移行し、様々な情報が簡単に入手できる便利な時代になりました。し
かしながら、ネット等に溢れている情報を、あたかも自分自身の知識と錯覚し、物事の本質を見極める
術に乏しいように感じてなりません。我われもホームページ等で青年会議所運動の理解を広めようと努
力してきました。しかし、あまりにも情報が氾濫している現状で、どれだけ我われの考えや想いを伝え
きれているのでしょうか。一般社団法人海部津島青年会議所に対する真の理解者を増やし、更なる運動
の発展に繋げていくためには、これまで以上にそれぞれの地域にしっかりとコミットメントすることが
大切であり、百聞は一見に如かずと言われる通り、生きた情報として我われの運動の可能性や価値を伝
播していく必要があると考えます。
マ
チ
マ
チ
<海部津島の未来を托す>
我われ一般社団法人海部津島青年会議所は7行政区という広域にわたり、青年会議所運動を展開して
おります。それぞれの地域にはそれぞれの歴史・伝統・文化が息づいた個性豊かな特色ある地域です。
昨今、それぞれの行政が手と手を取り合い、共に海部津島地域を盛り上げていく働きが活発化してきて
います。しかしながら、それぞれの地域がそれぞれの魅力を発信するだけでは、ひとつの集合体として
の魅力には乏しく感じてしまいます。多行政区にまたがり活動している我われこそが、海部津島地域を
ひとつと捉えた新たな価値観を創出し、発信することのできる唯一無二の存在であると考えます。各行
政、各種団体、市民の方々と協働し、この地域に住まう人びとも郷土愛をもって我がまちと誇れる海部
津島地域の創出をしてまいります。
<海部津島の次代を托す>
次代を担う青少年の健全な育成は、どの地域においても共通の願いです。しかしながら、青少年を取
り巻く昨今の状況は、いじめ、不登校、引きこもり、ニートや少年犯罪など様々な問題が深刻化し、さ
らには「さとり世代」と揶揄される若者たちに代表されるような意欲をもてない青少年が増加の一途を
辿っております。近い将来、このような若者で溢れかえってしまったら、日本の将来に希望がもてるの
でしょうか。
本来、青少年期とは大人への準備期間であり、人格の基礎を築き、将来に夢や希望を抱いて自己の可能
性を伸展させる時期でなくてはなりません。自己や社会の様々な物事に興味・関心を抱き、自らの経験
に裏打ちされた知識や技能を習得し、目標の達成に向かって意欲をもつことこそが、成長のための行動
の原動力となるのであり、このような意欲をもって生き生きと充実した生活を送ることができる青少年
の育成が、我われ大人の責務であると考えます。
おいてリーダーシップを発揮していかなくてはなりません。青年経済人である我われの成長なくして、
地域の更なる発展はないという覚悟と責任を自覚し、未来を描く力を我われ自身もしっかりともち続け
ることが必要だと考えます。決して知識だけを詰め込んで身動きが取れなくなることのないように、常
に率先して行動してまいりましょう。そして、自らも自己改革意識をもち、様々な人との関わり合いを
もつことで、自分自身の器を大きく成長させ、魅力あるリーダーとしての資質をもった人財育成へと繋
げてまいりましょう。
<おわりに>
我われは、青年経済人として、そしてJAYCEEとしてこの困難な時代に立ち向かわなければなりま
せん。よく青年会議所は「大人の学び舎」と言われます。人はひとによってしか磨かれません。今ある
逆境こそが自らを高め己を磨くチャンスと捉え、互いに切磋琢磨してまいりましょう。
そして、我われ一人ひとりが自分自身と向かい合い、常に己を律していれば、地域に対して説得力を
もった運動を展開できるはずです。まずは我われが活力漲るJAYCEEとなりましょう。それはやが
て一般社団法人海部津島青年会議所としての誇りとなり、強いては、愛する海部津島地域にとってかけ
がえのない存在となっていくはずです。
基本方針
<組織の未来を托す>
・ 設立以来青年会議所運動唯一の継続事業である会員拡大運動にLOMが一丸となったムーブメントを
起こしてまいります。また、組織の未来を托すことのできるJAYCEEの育成を行ってまいります。
<LOMの魅力を托す>
・ 私たちのファンを増やし、更なる運動の発展につなげていくために、それぞれの地域にしっかりとコ
ミットメントし、運動の可能性や価値を伝播してまいります。
マ
チ
マ
チ
<海部津島の未来を托す>
・ 海部津島地域に対し共有することの出来る新たな価値観を創出し発信することで、より深い愛郷心を
育んでまいります。
<海部津島の次代を托す>
・ 実体験をもとに、未来ある子どもたちが多くの学びや気付きを得られ、心豊かな青少年の育成を行っ
てまいります。
・ 地域社会に必要とされる未来を担う活力漲るJAYCEEの育成をしてまいります。