大学院教育学研究科受験対策アドバイス（学校教育学専攻）学校教育学専攻の受験を考えている皆さんへ【アドミッションポリシー】児童・生徒の教育・発達に関する研究に関心を持ち、かつ、これからの学校教育の在り方を理論的・実践的に追究する問題意識と基礎学力を有する人を受け入れます。【アドバイス】本専攻では、教育学と教育心理学を学問的基盤として、学校教育に関する総合的な教育・研究を行っています。教育学と教育心理学に関する理論を理解し、教育実践を自分なりに説明し、考察できる人材の育成をめざしています。オープンキャンパスや進学相談会は、教育研究や学生生活を具体的に知るよい機会ですので、ぜひ参加ください。課程修了後、入学者は、専修免許状を取得して学校教員になったり、博士課程に進学して研究者をめざしたりしています。留学生や社会人も在籍しています。学位は修士（教育学）が取得できます。教育学や教育心理学の理論に強い教師、教育や学校を分析する研究者を養成する本専攻で、あなたも学んでみませんか？【対策のポイント】教育学と教育心理学、発達心理学にもとづく問題を出します。具体的には、教育学は、教育哲学、教育史学、教育行政学、学校経営学、教育社会学、社会教育学、教育方法学などを範囲とします。教育心理学は、学習心理学、学校臨床心理学、社会心理学、人格心理学、教育評価などを範囲とします。発達心理学は、児童心理学、青年心理学などから成ります。試験では、教育や学校に関する基本的な内容や各専門内容を問います。受験準備が大変と思われるかもしれませんが、教員採用試験の「教職教養」科目の勉強が、受験準備としてある程度役立ちます。専攻の講座のホームページ（教育学講座・教育心理学講座）で各教員の研究テーマについて確認することをおすすめします。【入試にむけて】 Ⅰ．筆記試験１．一般入試の筆記試験は、主に下記の内容です。（1）学校教育に関する基本的内容出題は 2 種類あり、①比較的大きなテーマで、自身の考察を求める問いと、②専門用語や具体的な事項の説明を求める問い、です。 ①は教育学分野 1 問、教育心理学分野 1 問を出します。それぞれ A4 用紙 1 枚で解答します。 ②は教育学分野と教育心理学分野から、あわせて 5 問を出します。それぞれ 200 字程度で解答します。（2）学校教育に関する専門的内容つぎの 7 分野より出題される問題から 2 分野の問題を選択して、解答します。教育学[教育史]、教育心理学、発達心理学、教育制度、社会教育、教育社会学、教育内容・方法論の７分野です。それぞれ A4 用紙 1 枚で解答します。（3）英語（辞書持ち込み不可）教育に関する英文（100～150words）を和訳します。２．現職教員等（社会人）入試の筆記試験は、主に下記の内容です。学校教育に関する問題を 2 つ出しますので、1 題を選択して解答します。問題は比較的大きなテーマで、自身の考察を求めるものです。A4 用紙 1～2 枚で解答します。３．外国人留学生入試の筆記試験は、１の一般入試の内容から、専門用語と英語が省かれます。他は一般入試と同じです。 Ⅱ．口述試験一般入試、現職教員等（社会人）入試、外国人留学生入試で口述試験を行います。【大学院受験対策アドバイス資料】以下に目を通しておくとよいでしょう１．法規・規定等・文部科学省の答申等・学習指導要領２．ガイドライン・マニュアル・手引等・生徒指導提要３．調査報告書等４．書籍、雑誌等・教育学や教育心理学に関するテキスト・概論書・事典等・教育学や教育心理学に関する学術雑誌たとえば、教育心理学の分野では、『教育心理学研究』、『心理学研究』などがあげられます。５．英語（過去の出題の出典資料例）・McCulloch, G., and Crook, D.(Eds.), The Routledge International Encyclopedia of Education, London: Routledge, 2008. ・Kowalski, R. M., Limber, S. P., and Agatston, P. W., Cyberbullying: Bullying in the digital age (2nd ed.). Wiley-Blackwell, 2012.