2015年度版 - 室蘭工業大学

年報
2015
目
次
【寄稿】情報メディア教育センター在任を振り返って···················刀川 眞
1
【寄稿】センター技術職員として······································髙木 稔
11
【寄稿】着任のご挨拶·············································矢野
大作 18
2013 年度業務報告 ···························································· 20
1 利用状況 ····························································· 20
2 公開講座・講習会等報告 ··············································· 29
3 情報セキュリティ講習開催報告 ········································· 29
4 日誌 ································································· 30
7 広報の総目次 ························································· 31
8 学外公表物 ··························································· 32
A study on maturity model of open source software community to estimate the
quality of products ······································· 桑田 喜隆 33
コンテナ技術を使ったディザスタ・リカバリ方法に関する考察···桑田 喜隆 40
OSS コミュニティサイトを利用した分析手法に関する考察 ····· 桑田 喜隆 46
資 料 ······································································· 52
1 センターの沿革 ······················································· 52
2 センター紹介 ························································· 54
3 情報基盤・教育システム/学内ネットワーク構成図 ······················· 56
4 情報基盤・教育システム概要 ··········································· 57
5 パンフレット ························································· 60
6 運営組織 ····························································· 61
情報メディア教育センター在任を振り返って
情報メディア教育センター
刀川
眞
はじめに
私は平成 18 年(2006 年)4 月に情報メディア教育センター(以下、センタ
ー)に赴任し、平成 27 年度末まで 9 年間勤めました。センターに赴任する数年
前から情報工学科の集中講義「情報と職業」で非常勤講師を担当していたため、
それを含めると本学との関わりは 10 年を越しますが、ここではセンターでの活
動に絞ることとします。ただし、このような表題の場合は任期中の感想や思い
出を記すのが普通と思いますが、そのようなものを書いてもせいぜい仕事で身
近にいた人に一回読んでもらえれば良い方で、後はただ文章があるだけになる
のが関の山です。それなら任期中の活動を調べる必要が出た時などに役立つよ
う、記録的な方が実用性があると考えます。そこで感想的なことは控え、手が
けたこと中心に記すこととします。
なお各項目は私単独で実施したものはほとんどなく、センターメンバー各位
の献身的な貢献の賜物であることは言うまでもありせん。
1.センター運営全般
(1)センター方向性策定
赴任前のセンターの役割は大きく、
1.ネットワークを含めた学内情報基盤の整備・運用
2.情報教育環境の提供と情報基礎教育
でした。しかしセンターが設立されてから平成 26 年で 16 年が経過し、その間
に社会や大学の置かれた環境は大きく変化しているため、
3.情報セキュリティ維持・向上
4.学内情報の戦略的活用支援
を加えて図 1 の理念を策定しました。またそれに基づき、図 2 の中長期的活動
を定めました。
図 1 センターの理念
1
図 2 中長期的活動の全体図
(2)センター規則の改訂
センターの方向性見直しを大学として正式化するため、センターの役割に関
する大学の規則も改訂しました。旧/新規則を以下に示します。(アンダーライ
ンは主な改訂箇所)
<旧>
1.情報ネットワークシステムの管理運営及び関係設備の提供に関すること。
2.情報メディアシステムの管理運営及び関係設備の提供に関すること。
3.情報基礎教育及び情報専門教育並びにその支援に関すること。
4.情報メディア技術及び情報メディア教材の研究開発に関すること。
5.情報セキュリティの維持及び向上に関すること。
6.地域情報化への協力に関すること。
7.その他センターの運営に関すること。
<新>
1.情報ネットワークの管理・運用に関すること。
2.情報教育システムの管理・運用に関すること。
3.情報メディアに係る基礎教育及び専門教育に関すること。
4.学内の情報化推進及び支援に関すること。
5.情報セキュリティの維持及び向上に関すること。
6.前3号に係る研究開発に関すること。
7.その他センターの業務に関すること。
併せて、センターの正式名称を「工学部附属情報メディア教育センター」
から、実態に即し「情報メディア教育センター」に変更しました。
(3)センター内企画会議の定期化
従来から、センター全教職員が集まる「センター会議」は毎週開催されてい
2
ましたが、教員のみで構成しセンターの方向性や大きな問題の枠組みなどを検
討する「企画会議」は不定期開催でした。これをほぼ 1 回/週の頻度で開催する
よう定期化しました。
(4)情報基盤委員会整備
かつては学内の情報基盤整備について検討する「情報メディア教育センター
運営委員会」がありましたが、私が赴任する前から活動停止の状態でした。そ
の理由として、運営委員会を招集しなくてもセンターに任せておけば業務は概
ね遂行できていたことや、それと裏腹に委員会そのものが形骸化し実質的な審
議が乏しくなったことなどが推測されます。その背景としてセンターの活動が
定常化していたことが考えられますが、センターの方向性見直しに伴いセンタ
ーに対する要望も変わると考えられるので学科などの代表者も交えた「拡大セ
ンター会議」を 1~2 回/年の頻度で開催することとしました。
一方で、学内の情報化は情報基盤整備に留まらず高度化・複雑化・多様化が
進み、センター単独では対応できなくってきました。また文科省から国立大学
に対して CIO(Chief Information Officer)の設置が指示されたこともあり、
情報基盤整備を含め学内情報化に関して審議する「情報基盤委員会」を設置し
ました。この委員会で扱う内容の実質検討はセンターが担当し、事務処理関係
は総務課の企画・評価室(いずれも当時)が担う共同体制にしました。その後、
情報基盤委員会の運営が軌道に乗ってきたのに伴い、拡大センター会議で扱う
内容も情報基盤委員会で審査するようにし、会議体の集約・一元化を図りまし
た。
またその後、承認機関的色彩が濃い情報基盤委員会に対し、実質審議を行う
下部組織として「情報基盤 WG」と「情報化推進 WG」を設置しました。前者は文
字通り学内の情報基盤を対象にし、後者は法人系と学務系を合わせて事務局の
情報化について検討するためのものです。
(5)人事関連処理
私の任期中に、自然退職や任期満了に伴い、准教授 1 名、技術職員 1 名、非
常勤職員 2 名がセンターから去りました。一方で准教授 2 名、技術職員 2 名、
非常勤職員 2 名の採用もしくは採用のための人事処理が行なわれ、また内部昇
格者も 1 名ありました。なおここでの人数には、私のセンター退任と入れ替わ
りの形で実施されたことも含まれます。
(6)長期外部研修の試行
本学以外の組織における情報化の実態やサービス提供法を学ぶことは、視野
拡大だけでなく自分たちの活動を相対化し客観的評価ができるようになります。
そこで半年程度、センターメンバーを研修生として受け入れてもらえる学外組
織を探しましたが、室蘭近郊に IT 関係でしかるべき体制を有する組織はほとん
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ど見つかりません。札幌や東京まで範囲を拡げれば要望を満たす組織はあるも
のの、長期出張に伴う費用や本人の生活環境変化への対応などの課題がありま
す。そこで比較的条件が近い室蘭市役所の企画財政部 企画課[高度情報推進]
に依頼し、平成 23 年 10 月から約 5 ヶ月間、センターメンバー1 名の勤務先を
市役所に移し、先方の協力を得て研修を行いました。異なる組織での業務の進
め方や組織文化の違いなどを学べたこと、センターの方が優れていることを認
識できたことなども含め、一定の成果はありました。しかし研修者不在時の業
務停滞などの問題のため、研修は 1 回しか実現できませんでした。
2. 情報基盤関連
(1)システム更新
任期中にネットワーク基盤は 1 回(平成 21 年)、情報教育システムは 2 回(平
成 21 年、25 年)更新しました。平成 21 年の更新時は検討作業が期限ぎりぎり
まで続き、策定した仕様に見込み発車的部分があったことは否めません。余裕
を持った検討、すなわち十分に納得の行く検討ができなかった反省から、平成
25 年は早めの検討着手をしました。しかしまだ改善の余地は多く残っており、
検討方法や手順を含め更新のやり方の見直しは引き続きの課題です。
(2)設備・居室移転
センターの居室は教職員や学生数が少ない水元小近くの南キャンパスにあ
りましたが、大部分の教職員や学生はメインキャンパスにいたためセンターへ
の問合せなどに不便を来していました。またセンターが提供する 300 台以上の
PC は両キャンパスに分散して置かれていたため、メインキャンパス側の PC が
混雑していても南側は大幅に空いてるような不均衡が発生することがありまし
た。サーバー類の小型化などにより、南キャンパスのスペースを利用しきって
ない状況も踏まえ、平成 26 年 5 月にセンター全体が南から北キャンパスに移転
しました。
(3)PC 室のイス交換
PC 室のイス背もたれが壊れるという事故が複数回、発生しました。幸いけが
人などは出なかったのですが、もともと堅牢な物ではないため大きく背もたれ
によりかかると壊れ易くなり、また信頼性の低い背もたれでは体の姿勢が悪く
なり健康上も問題があるという保健管理センターの指摘もありました。そこで
学長裁量経費により、全部で 300 脚以上の椅子を平成 19 年 9 月から 1/3 づつ 3
年かけて交換しました。
3. 教育
(1)「情報メディア基礎」の改善
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センターではほぼ全新入学生を対象に、情報リテラシーを学ぶ「情報メディ
ア基礎」科目を担当していますが、携帯電話やスマーフォン、インターネット
ショッピング、SNS など、次々に出現する新しい技術やサービスに対応しなけ
ればならず、ほぼ毎年、見直しを行うようにしました。
また、情報リテラシーの一部として情報収集法がありますが、情報源はイン
ターネットなど ICT に限るものではなく、従来と同様、図書も重要な情報源で
す。そこで本学の図書館職員に依頼し、図書館の利用法をはじめ図書による情
報収集に関する半コマ程度の講義枠を設けました。
さらに PC やインターネットの長時間利用には VDT(Video Display Terminal)
障害や、体の姿勢、心理的依存症など、健康面での問題が絡みます。これらの
問題を認識し予防するため、保健管理センターの先生に依頼しこれも半コマ程
度の健康維持関連の講義枠を設けました。
(2)IT ワンポイントレッスンの開始
今日、事務処理業務でもさまざまな形で日常的に IT を利用しており、より
効果的な IT 利用法やトラブル回避策などを身につける必要性も高まっていま
す。そこで事務処理に従事する人たちを主な対象に、センター技術職員を講師
とした「IT ワンポイントレッスン」を開始しました。開催方針は以下で、具体
的には excel 操作法やホームページ作成法などを取り上げました。
・事務業務に関係する
・すぐに役立つ
・範囲はコンパクトに
・なるべく平易な説明
・短時間講習(1~2 時間)
・要望に応じて、同一内容で複数回開催
・数回/年の開催
なお平成 25 年度以降、IT ワンポイントレッスンの主催者はセンターから技
術部に移管されました。
(3)地域向け PC 教室の中止
従来、地域住民を対象に PC 入門や excel 操作法、ビデオ編集教室などを無
料で開講してきました。この取組みは PC やインターネットが始まった頃は大学
の技術や資産を活用した地域貢献策として意義がありましたが、地元で民間の
PC 教室などが普及するのに伴い、逆に民業圧迫の恐れが出てきました。なぜな
ら民間は利益に加え人件費や設備費を回収しなければならないのに対し、国立
大学の運営は税金や学生納付金で成り立っているため無料化でき、圧倒的に有
利な立場にあるためです。これでは地域貢献どころか、地域圧迫になりかねま
せん。そのため平成 26 年度以降、地域向け PC 教室は中止することにしました。
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なお大学に隣接する水元小学校に対する体験学習(パソコン教室)の開催は民
業圧迫に該当しないため、継続して実施しています。
4. セキュリティ
(1)セキュリティポリシーの策定
平成 20 年に、国立情報学研究所(NII)と電子情報通信学会による「高等教
育機関の情報セキュリティ対策のためのサンプル規程集」(以下、サンプル規程
集)をベースに、本学でも情報セキュリティポリシーを策定しました。策定に
際してはセンターが主になり、学内展開や事務手続き推進のため事務局(企画・
評価室)と共同で取り組みました。サンプル規程集は量が膨大でそのままでは
実用に供しにくいため、形式的な完全性よりも実用性を重視し、極力、コンパ
クトで運用性の向上を目指し、具体的には次に示す方針を定め策定しました。
・サンプル規程集では理系/文系の複数学部総合大学が前提なのに対し、本学は
単科大学のため意志決定階層を減らす。
・サンプル規程集では事務部門には特別な規程があるが、本学では事務部門で
も全学ポリシーを適用する。
・サンプル規程集でのガイドライン類(電子メール利用、ウェブブラウザ利用
など)は、本学では利用ルール策定時の参考にはするもののポリシーにはし
ない。
・管理単位として事務局全体を一部局とはせず、実態に合わせ各課・室ごとに
する。
・策定したポリシー類はすべて学長決裁による正規の規則とする。
(2)啓発用講習会
大学構成員のセキュリティ意識や知識向上のため、表 1 に示す啓発用講習を
開始しました。
表 1 情報セキュリティ啓発講習
6
なお教職員向け定期講習用コンテンツは、当初は独自にシナリオを作成し、
朗読の専門家を招いてセンター保有ブースで録音・作成していましたが、作業
量の割には完成度が高くないため、専門家が作成したビデオコンテンツの利用
に切り替えました。
(3)PC ウィルス対策ソフトなどの導入促進と導入確認スキャン
ウィルス対策ソフトの導入促進のため、学内向けにウィルス対策ソフトの無
償提供を始めました。またウィルス対策ソフトの導入状況や定義ファイルの更
新状況、OS の更新状況を把握するため、学内 PC に対し定期的にスキャンをか
け状況を確認するようにしました。
(4)サーバー疑似アタック
学外に公開しているサーバーに対して疑似アタックをかけ、脆弱性があれば
改善勧告や指導を行うようにしました。仮に改善されない場合には、最悪、ネ
ットワークから遮断する強制措置を取るものです。これは使用済みサーバーで
あってもきちんとした管理を求めるため、不要サーバーの廃棄促進の効果もあ
ります。
(5)学内重要データのバックアップ
事務局は学生の成績や人事情報など重要データを集中的に扱うため、これら
の損壊は大学運営に重大な支障をもたらします。そのため事務局の情報システ
ムのデータを安全な学外クラウドにバックアップするようにしました。また事
務局各部門がサーバーに保管している共有データも、事務局の安定的運営のた
め学内では比較的堅牢であるセンターサーバーにバックアップするようにしま
した。なお本件は、後述する「5. 学内情報化支援」にも関連します。
(6)ISMS,BCMS 国際認証同時取得
センターは学内神経系であるネットワークインフラを提供しており、自身の
情報セキュリティや事業継続性の維持・確保は大学全体にとっても極めて重要
です。そこでセンターの活動状態を客観的に評価するとともに、その向上を目
指 し ISMS ( Information Security Management System) と BCMS ( Business
Continuity Management System)の国際認証を同時に取得しました。ちなみに
取得時点(2015 年 3 月)で、ISMS は国内大学で 10 番目、BCMS は大学としては
世界初となります。
(7)その他
上記以外にも、セキュリティに関連し以下の活動を実施あるいは着手しまし
た。ただしこれらは私の関与はあまりなく、着手指示や承認に留まります。
・学外クラウド利用のガイドライン制定‥学内から外部クラウドを利用する
際の安全性を確認するためガイドラインの制定
・標的型攻撃訓練‥昨今、特に問題化している標的型攻撃への取組みとして、
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トラップを設定した標的型攻撃を模したメールを送信し、受信者の行動
(開封など)を把握し、必要に応じて注意を喚起する。
・セキュリティ強化月間‥学内のセキュリティ意識の向上・強化を目指し、
年に 2 回、強化月間を設ける。学内向けセキュリティ向上活動を期間中に
集中させ、また啓発ポスターの学内公募などボトムアップ型での意識高揚
も図る。
・CSIRT(Computer Security Incident Response Team)‥セキュリティイ
ンシデント発生時に迅速に対応できるよう、CISO、事務局、情報基盤委員
会などと共に、本学としての CSIRT 体制を確立する。
5. 学内情報化支援
(1)事務局情報システム抽出とシステム間情報連携の実態把握
学内には様々な情報システムが存在します。そのうち学科や研究センターな
どにあるシステムの利用者は当該組織などに限られるのに対し、事務局で用い
られるシステムの多くは大学全体に関係します。たとえば教務系システムは、
直接に利用するか否かにかかわらず、ほとんどの学生や教員に関係します。あ
るいは財務系システムは学科や部局に関係なく多くの教職員に関係します。そ
のため事務局システムで障害が起こると、その影響は広範囲に及ぶことになり
ますが、一方で運用法などを改善することは全学的な効果が期待されます。こ
れらに対応するにはまず現状把握が必要ですが、システムの実態把握やシステ
ム間データ連携などはシステム個別にはなされていても、全体的把握はなされ
ていませんでした。そこで事務局で情報システムを保有・管理する各部局にヒ
アリングし、これらの実態やシステム間の情報連携関係を明確にしました。
(2)システム台帳整備
(1)で明らかにした各システムを正しくかつ継続的に管理するには、シス
テム概要、構成図、管理責任者、導入時期などを個別に把握することが必要で
す。(1)を含めセンターが事務局情報システムにここまで関与するのは、やり
過ぎの感じもしますが、各システムは学内ネットワークに接続されるため接続
先の状態を把握する必要があることや、これまでもシステムにトラブルが発生
しセンターに支援が求められてもシステムの状況をきちんと把握できてないた
め、迅速かつ的確な支援ができないことがありました。そこで各システムの管
理者にヒアリングを重ね、システムごとに台帳を整備しました。
(3)事務システム導入に係るルールの策定
これまで事務システムは利用部局が個々に調達していたため、方式の妥当性
やセキュリティ確保、ネットワーク接続上の問題回避、他の情報システムとの
連携などについて十分な検討がなされないことがありました。これを正すには
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問題が明らかになった時点での対処はもちろんですが、そもそもシステムを導
入する時点での検討が必要です。そこで導入に先だち情報基盤委員会で承認を
受け、さらにシステムの仕様策定では基盤委員(実質はセンター教員)が参加
することをルール化しました。なおこれについても企画・評価室と連携してい
ます。
(4)セキュリティ維持状況の確認
前述したように事務局には重要なデータが集積されているため、情報システ
ムとしてのセキュリティ確保はもとより、人的要因に起因するトラブル回避の
ためには運用面でも十分な配慮が必要です。そこでセンターメンバーが直接に
事務局の執務室を巡回し、ID やパスワードの管理状況、使用終了サーバー類の
廃棄状況、盗難防止対策の実施状況などを確認するようにしました。
6. 学外連携
(1)国立大学情報教育センター等協議会開催、AXIES 設立参加
「国立大学情報教育センター等協議会」は情報教育センターが設置されてい
る旧帝大、広島大、和歌山大、工学系単科大学(名古屋工大、九州工大、本学)
が集まり文科省への要請や情報交換を行う組織で、年 1 回、各校が持回りで会
合を開催していました。平成 19 年度は本学が当番校となり、事務処理面では企
画・評価室の支援を得ながら 9 月 29 日に本学で開催しました。
その後本協議会は、類似組織としてほとんどの国立大学が参加する「国立大
学法人情報系センター協議会」や、さらに私大も含めて我が国大学全体として
大きな力を持つ組織に統合すべきとの考えから「大学 ICT 推進協議会(AXIES)」
を設立し、本協議会は発展的に解消することになりました。本学は 2011 年度(平
成 23 年度)に設立された AXIES 初代理事校の一つになりましたが、これに伴い
センターは AXIES 登録メンバーである CIO を支援すると共に、2011 年 12 月に
福岡国際会議場で開催された第一回年次大会のプログラム担当代表として論文
募集、プログラム編成、表彰規程の策定などを担いました。
(2)国公立大学センター情報システム研究会(IS 研)世話人、会長
本会は、富士通の情報システムを利用している国公立大学の情報処理センタ
ーや総合情報処理センターなどの教職員が中心になり,センターの管理・運営
などの情報交換を行うことを目的にしています。全国を幾つかの地域ブロック
に分け、私は 2006 年~2013 年北海道地区の世話人を務め、地区の会合に道内
の私大にも参加を呼び掛けました。また 2007 年~2010 年には IS 研の会長も務
め、IS 研と同様に富士通が関係する「サイエンティフィックシステム研究会(SS
研)」や「私立大学キャンパスシステム研究会(CS 研)」との連携強化も図りま
した。
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(3)CAUA(CTC アカデミックユーザーアソシエーション)運営委員
CAUA は研究教育に関わる情報システムの向上、改善、活用などに関する研究
及び発表など、ベンダーフリーな情報交換の場を提供していくことを目的にし
たもので、私はそこで平成 25 年から運営委員を務めました。
(4)その他
上記以外に、学外連携関係で以下の活動をしました。
・室蘭市:全庁統合型 GIS 調達業者選定委員
・室蘭市:ホームページ更新に伴うアドバイス業務
・白老町:地上デジタル放送難視聴対策施設整備事業に係る公募型プロポー
ザル選定委員
・白老町:ブロードバンド整備事業に係る公募型プロポーザル選定委員
・壮瞥町:地域情報通信基盤整備事業に係る公募型プロポーザル選定委員
・学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点研究課題審査委員
・北海道大学:情報基盤センター共同利用・共同研究委員
・北海道大学:双方向遠隔授業支援システム調達仕様策定委員
・富士通:サイエンティフィックシステム研究会(SS 研) 企画委員
おわりに
これまでに述べてきたことは備忘録的意味もありますが、同時に今後のセン
ターを担う人々が過去の過程を振り返る際のきっかけになることもあります。
ここでの記述を参考にし、あるいは反面教師にしてセンターが一層発展するこ
とを期待します。
最後に、「はじめに」で述べたように、ここで記した項目は私単独で実施し
たものはほとんどなく、ほとんどセンターメンバーの協力の元になされたもの
ばかりです。改めてお礼を申し上げ、筆(キーボード)を置くこととします。
2016 年
10
2月
センター技術職員として
情報メディア教育センター
高
木
稔
定年ではあるけれど、定年退職ではなく引き続き再雇用職員としてお世話になる身として、感
慨深さが今一つ足りない。それでも区切りとして何か書いてセンター年報の紙面-というよりフ
ァイル容量か-増に貢献するため思いついたまま書きたいと思う。
私が本学にお世話になってから 41 年ほどが過ぎたことになる。
「お世話になって」と書いた
が、やってきたのは計算機の「お世話をしてきた」というのが実感だろうか。
何故私が当時情報処理教育センターに配属されたのか未だに謎だ。私は普通高校出身で国家公
務員初級試験(一般行政職)なので、特にそれまで計算機をやってきた経験もない。今なら小学
生に入る前から当たり前に接しているかもしれないが、当時は電卓も普及し始めたばかりで、そ
の電卓でさえ本学に来るまでは触れた記憶がない。面接の時にセンター助教授の山田攻先生に
「コンピューターは好きですか?」と聞かれたことを今でも覚えているが、私はどういう訳か「余
り好きではありません」と答えた。そう答えた理由は単に時代の先端にすぐ飛び付くことが苦手
という性格から来ていると思うが、この性格は今でもさほど変わっていないと思う。それでも採
用されてしまったので、就職難と言われる今般とは逆にこんな人間でも「来てくれりゃ何とかな
る」という時代だったのだろう。
この頃の私のコンピューター観と言えば、やっぱりウルトラマン(1966 年放送)シリーズの
科学特捜隊のシーンだ。ランダムにライトを点滅する制御盤、大形リールの磁気テープ装置など
を見て、コンピューター自身も空想の産物かと思わせるような感覚を抱いていた。その中で、科
学者が穴のあいた細長いテープを見てスラスラと「解読」するシーンは特に印象に残った。まさ
か自分がそのテープ(正式には紙テープ)を扱って、情報を書き込んだり、穴を見て情報を読め
たりするようになるとは夢にも思わなかったが、要は慣れの問題で、傍目で見てスゴイ!と感じ
ることと実際やってみてこんなもんか?と感じることとはえらいギャップがあるということだ
(真逆もあるが)
。
就職した 1974 年 6 月、現在J棟と言われるセンターは建設真っ最中だった。すぐ隣のS棟
(現在の航空宇宙機システム研究センター、当時は二部校舎と呼んでいた。)3階の執務室窓か
ら 10 月の完成までを眺めながら仕事をした。仕事と言ってもいきなり出来ることは何もないの
で、先輩の松田悟技官に教えられつつコンピューターの基本的な勉強をした(させられた)が、
何せ実物を目で見て確認できる術もなくおもしろくなかった。
こ の頃J 棟のセ ンターに 導入さ れる教 育用電子 計算機 システ ムは三菱 電機 MELCOM
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M9100/30F と前年に決定されていたが、現物はまだない。あったのは現在のS棟にあった研究
用電子計算機システムの富士通 FACOM231 と日立 HITAC-10 だった。詳しくはセンターの沿
革で概略を参照してもらいたいが、どちらも研究用計算機ではあるが、HITAC-10 は専用線とモ
デムを介して北海道大学の大型計算機センターにジョブを送り、結果を受け取ることができた。
私の最初のオペレーション業務がこ
の計算機だったと思う。当時その操
作手順が記述された大学ノートの表
紙にシステムの絵を描いたものが残
っている(右図)
。入力装置はカード
リーダーで、パンチカードと呼ばれ
る幅 19cm×縦 8cm 程の厚手(56 枚
/1cm)のカードにアルファベット、
数字、一部記号を表す穴を開けたも
ので、カード 1 枚につき 80 文字のプ
ログラムやデータを入力したカード
の束(今でいうプログラムファイル)
HITAC-10 のイラスト(左が本体、中央がコンソール、
右がプリンター)
を読ませるものであった。当然プロ
グラムは 2,000 枚以上に達するものもあり、束の厚さは 30cm にもなる。それをカードリーダー
のホッパーに載せることもオペレーターの仕事だった。大学ノートの操作手順の端に「注 必ら
ず空気通しをする/まさつを防ぐため」と書いている。やり方はカードの束の片方をしっかり持
って、もう片方の側を別の手でカードの隙間に空気を入れるようにしごくのである。これを両方
の側で行う。慣れてくると 10cm 程度(500 枚以上)は難なく出来るようになるが、余り無理を
すると一気にばらけてしまい、それを拾って順番に揃えるのに一苦労した。通常は束の上部にマ
ジックなどで模様を描いてばらけ対策をしているのだが、中にはまだ模様が書かれていない束が
あって、それをばらけた時には作成した本人しか揃えることができない場合があり、利用者に迷
惑を掛ける場合もあった。
パンチカードはどうやって作るのかと言えば、カードパンチ機という装置があり、私の記憶で
は 2 台しかなかったと思う。これを使って利用者自身もパンチカードを作成することはできた
が、その頃カードパンチャーと呼ばれる事務を兼ねた女性が 2 人勤務していた。今のようにキー
ボードに慣れていない利用者も多く、依頼する利用者も少なくなかったと思う。彼女らの人柄も
あって利用者に人気があり、クリスマスや卒業時期には研究者や学生からケーキなどの贈り物が
届けられた時代だった。
赴任した年の 10 月、やっと情報処理教育センターの建物が完成し、本格稼働となった。
初めての本格的な計算機との格闘が始まった。とにかく分からないことだらけ。しかし、今も
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そうだが導入時は多くのシステムエンジニア(SE:ソフトウェア全般を見る)やカスタムエンジ
ニア(CE:ハードウェアの面倒を見る)が常駐する。しかも今と違って、常駐期間が SE さんは
1 年以上であったし、CE さんに至ってはレンタル期間中、民間のアパートを借り、センターの
一室(保守員室)を割り当てられて居るのが通常だった。だからどんなことでも相談できるので、
大変勉強になった。FORTRAN プログラミングを覚え始めたのもこの頃で、最初に統計プログ
ラムを組む仕事を与えられたが四苦八苦。当時助手だった石田純一先生や SE さんに学び、まさ
に手取り足とりの作業だったと記憶している。その後 FORTRAN は業務用システムを組む手段
として、また、利用者への相談対応として主に携わる身近なものとなったが、それも演算主体の
コンピューター(Fujitsu M-780/10)が終わる頃(1997 年)までが関わったピークで、現在は
全く関わることがなくなった。
話しは戻るが、最初の計算機との格闘の中に、計算機との蜜月の対話があった。つまり、計算
機は良く落ちる(動作しなくなる)のである。特に最初の頃は激しかったと記憶している。落ち
ると現在なら制御用コンピューターを使用して診断等を実施するのだろうが、当時は常駐してい
た CE さんが本体のパネルスイッチやトグルスイッチを操作して故障診断を行ったり、制御プロ
グラムにパッチを当てたりして回復作業を実施する。その作業姿が妙にカッコ良くて憧れたもの
だった。その操作も前述した紙テープ「解読」同様、私もやる機会がその後ちょくちょく訪れた
が、利用者の非難の目を背にして無我夢中で操作するだけだった。
この頃、見学者が頻繁に訪れた。全国初の情報処理教育センターでもある。動きがないので施
設内を見てもらうしかないが、プリンターにモナリザの絵を描きだすデモは割と人気があった。
元々デモ用に用意されたプログラムにもとづき出力されるが、今のようにレーザープリンターで
もインクジェットプリンターでもなく、1 行ずつ印刷するラインプリンターにアルファベットや
数字・記号をモノクロで印刷する機能しかないので表現は限られているが、1 行を 2 度重ね打ち
することにより文字と文字の組み合わせで濃淡を付け表現するのである。小学校生徒の見学もあ
ったが、子供たちより先生が興奮していたのを覚えている。
プリンターと言えば、出力装置の主力が紙の時代が勤めてから 20 年以上は続いた。連続帳票
1 箱 2000 枚入りで年間 400 箱以上は使用していたと思う。1 箱 10Kg もあったが、1 階の用紙
庫から 2 階や 3 階のプリンターを置いている部屋まで運びこむのは、エレベーターがない時代
技術職員の仕事として唯一重労働でもあった。今はどの建物でもエレベーターがあるのでさぞか
し楽ではないかと思うが、そうした紙の時代はすでに遠い世界になった。
利用者サービスとして、利用の手引きや広報は主要なサービスの一つで現在はほぼホームペー
ジで賄われる。私の就職した頃はまだ青焼(ジアゾ式複写機)が盛んに使われている時代で、ト
レーシングペーパーという半透明の原稿用紙に手書きし、それを青焼きして資料などを作成して
いた。職員組合では、ガリ版でビラなどを作っていた時代である。PPC 複写機の代名詞であるゼ
13
ロックスも普及し始めてはいたが、まだ高価だったと記憶している。この頃、どのように利用の
手引きや広報を行っていたのか残念ながら私の手元には資料が一切残っていない。手引きや広報
が活字を使用して学内に普及したのは和文タイプライターと輪転機の恩恵だったと思う。和文タ
イプライターは、2,000 字ほどの良く使う漢字活字体がセットされた機械で、慣れてくるとある
程度早く打てるようになり、当時は印刷会社に注文したような原稿の仕上がりに大変満足したの
を覚えている。この原稿を大量印刷するのに小型の輪転機を使うのだが、まず原稿をファックス
製版機(電話ファクシミリではない)という装置でビニール原紙に転写する必要があった。白黒
原稿の黒の部分をビニール原紙の該当箇所に針の先から放電して微細な穴を開けて転写する仕
組みだが、かなりきつい臭いが発生するので出来上がるまでの 10 分ほどは印刷室に居られなか
った。こうして作られた MELCOM COSMO700Ⅱシステム(1983 年)の利用の手引きだけは
今も手元に残っている。
その後、日本語ワードプロセッサ(日本語ワープロ専用機)が 1980 年代になって普及し始め
た。かなり値段も高く(200 万円など)センターで購入しなかったが、個人的興味もあり 1981
年頃各社に電話しカタログを取り寄せ比較した。
この頃のワープロ専用機ではコンピューターというこの頃の社会一般の苦手観を意識させな
いため、
「コンピューターではありません」と堂々と主張したカタログも見られた。こういう機
種は和文タイプライターを意識して作られていて、漢字表の中から目的の漢字を選ぶだけなので
とっつきやすいのは確かだ。この頃、かな漢字変換以外で珍しい変換方式があった。三角編号法
は漢字に含まれる 3 つの部位を入力して目的の漢字群を表示させて選ぶ(
「花」は「くさかんむ
り」+「イ」+「ヒ」
)
。KIS コード(連想式漢字直接入力)はキーボードの「カナ」キー2 文字
を使用して入力する。例えば「花」は「ハナ」、
「鼻」は「ノス」、
「華」は「コケ」となっていて、当時
は効率的で習熟度が早い入力方式と言われたようだ。この方式は実は当時のホストコンピュータ
ー(後述)で FORTRAN プログラムの中で漢字コードを組み入れるのにも使った。
「番号」とい
う漢字は頻繁に使用したが、
「スケコネ」と入れていたことを今でも覚えており、何故「番」が「スケ」
なのかはいわゆる「スケバン(女番)
」から来ているのだろうかと一人で納得したものである。
一方、この頃はパソコンも普及し始めた。PC-9801(いわゆる 98)は随分と大学内でも使われ
始めた。パソコンで動くワープロソフトの進化も著しくワープロ専用機を購入する必要が無くな
った。また、センターのシステムも FACOM M-170F(1982 年)となってから日本語ラインプ
リンター、F9450Ⅱ(日本語及びグラフィック)など、日本語環境が整えられた。
パソコンの時代は、事務の電算化(今でいう ICT 化)をもたらした。ワープロ、表計算機能は
当たり前に使う時代となった。その中で、山田攻助教授が事務局の情報化推進を何度か提言して
いた。その煽りか、「センターの情報化推進をやってみよ」との命題が私に与えられた。実はそ
の以前からセンターの物品管理を大型計算機で FOTRAN 言語を駆使して行うことは実現して
いたのだが、それを当時流行り出したパソコン(もしくはワークステーション)でやってみろと
いうことだった。当時富士通のパソコンやワークステーションを導入していた時代で、EPOC フ
ァミリというソフトを使用した。今でいえば MS-Access に相当するもので、物品伝票、役務伝
14
票、図書伝票などを模した画面を表示させて必要な値を入力させ、実際に使用されていた紙伝票
にプリンターで印刷し、内部に蓄えたデータを予算管理や物品管理に使用するものである。これ
はほぼ完成し実用化した。事務局職員にも見て貰って、これがいかに便利かを説明し、少しは情
報化推進に役立ったかと思う。今は当たり前の世界も僅か 30 年前はまだまだこんな世界であっ
たというお話し。
現在はインターネット中心の世界、センターのシステム全体を停止することはできない。突然
停止となると ISMS/BCMS 認証(2015 年 4 月 27 日、同時取得は世界初)を取得した現在では
インシデントとして扱われる。しかし、およそ 1994 年の情報ネットワークシステム導入前くら
いまではセンターシステムの中心となる大型計算機は開館時間に合わせて運転をしていた。たま
にシステムトラブルが起こると止むを得ず再起動となるが、事前に学内にお知らせするようなリ
ンコムや E メールなどグループウェアもなくゴメンナサイということでやらざるを得なかった
(長時間の停止は後日のセンターニュースで報告していた)。それでも計算機使用料を当たり前
に徴収していた時代、ん~正に時代ですな(その分教育用学生の使用料はプリンター出力を含め
て一定無料)。この頃は大型計算機で磁気ディスクにファイル(当時はデータセットという)を
保存しておくことができた。2MB まで無料だが、研究用では超過分 100KB につき 1 日 0.7 円を
徴収している(1994 年当時)
。この磁気ディスクは年度末頃になると Windows 同様デフラグを
しなければ極端にアクセスが遅くなってしまう。そのためのデフラグをユーザの整理(卒業や退
職)もあって、毎年 4 月初めの 3 日間くらいは他のシステム保守のついでにセンターを閉館して
行った。1994 年当時、利用者領域が 2.8GB で、今では一般的な PC の少ないメモリ容量程度だ
が、一旦オープンリールの磁気テープにファイルを吸い上げ、磁気ディスクを初期化して格納す
るのにほぼ徹夜仕事になった。これが大変だった。
この少し前の 1980 年代は、研究者のファイル(プログラムやデータ)を保存するものとして
は直径 30cm もある磁気テープが一般的だった。磁気テープは直列に記憶領域があるので実際に
順々に読み込んでみないと目的のデータは見つからない。これは案外と不便なもので、そこで
DALUS(DAtaset Load Unload System)というシステムを作成し提供した。これはシステム命
令を含む FORTRAN プログラムで作成し、大型計算機に接続する端末(TSS 端末)で動作する
ようにしたもので、磁気テープの最初に磁気テープ全体のファイルリストを用意してすばやくア
クセス管理ができるようにしたものである。これは割と重宝され、当時富士通の SE さんに欲し
いと言われて渡したが、著作権料を貰っておけば良かった(ただし、そういうものが製品になっ
たとは聞かないので本当に参考程度だったと思う)
。因みに後に DAMAS(DAtaset MAnaging
System)というシステムも作ったが、これは利用者の磁気ディスク上でファイルリストを管理
するバージョンである。
1990 年代に入るとインターネット時代が到来した。現在は E メールとホームページはなくて
はならないサービスだが、当時は N1 ネットワーク(学術情報ネットワークパケット交換網 1987
年構築、本学は北大の当該設備と専用線で結ぶ。)を利用し、電子メールが使えるようになった
15
時代だ。民間のネットワークと言えば電話回線を使った NIFTY-Serve サービス(1987 年開始)
くらいだった。それから 30 年も経たない現在のインターネットと利用技術の進展ぶりには非常
に目を見張るものがあると月並みだが思う。当時は論文原稿のやりとりなどで威力を発揮したよ
うだ。
本学で学内 LAN を導入したのは 1994 年 9 月となっている。その前段階として 1991 年イン
ターネット世界のドメイン名や IP ネットワークアドレスを取得した。ドメイン名「muroranit.ac.jp」の名付け親は杉岡一郎先生(現名誉教授)だった(1991 年)。
「mit.ac.jp」名は憚りを
感じて除外されたようだが、当時室蘭には大学として文化女子大学室蘭短期大学も存在していた
ので、単に「muroran.ac.jp」では申し訳ないからとの理由で「muroran-it.ac.jp」にした聞いた
覚えがある。また、IP ネットワークアドレスは「157.19.0.0/16」を取得した(1991 年)
。この
IPv4 と呼ばれる規格のアドレスの内のBクラスと呼ばれるもので、論理上 65,535 個のネットワ
ーク機器の接続が可能である。この頃はネットワークと言っても黎明期であり、日本では大学な
どアカデミックな世界から広がっていたこともあり(当時アドレスの日本での申請先は慶応義塾
大学の村井純研究室内のネットワークアドレス調整委員会事務局)、Bクラスの取得はまだ容易
であった。今は IPv4 が枯渇したと騒がれ IPv6 規格のネットワーク接続に徐々に移行しようと
しているが、現在このBクラスの維持のため年間使用料が生じている。慶応義塾の村井純先生と
言えば、もちろん日本でのインターネット先駆者として大変有名になった先生だが、確か東大の
助手の時代、先生も講師となった講演会に参加した。まず驚いたのは壇上に現れた先生の服装で
ある。上下青いジーンズだった。その頃からだろうか、インターネット関係の会議に行くと兎に
角ラフな格好が目につく講演者が多い。スーツ姿を権威的象徴として嫌った為なのか、話す内容
もインターネットの推進に消極的で一向に前向きでない権威的大学教授陣への皮肉交じりの批
判だったと覚えている。姿と講演内容が妙に合っていて、未来的で躍進的な技術であることを意
識させるものであった。
インターネットの到来は本格的なセキュリティ時代の到来でもあった。ウィルス自体はフロッ
ピーディスクなどを通じて、インターネットの普及前から作られてきた。その挙動もまだ花火の
打ち上げ画像が表示されるなど牧歌的というか今のように情報漏えいなどという深刻な問題は
発生していなかったと思う。しかし、現在は新たな脅威を巻き起こしつつ重大かつ深刻な状況を
作り出している。インターネットの便利さの一方セキュリティ対策に掛かる、マンパワー、それ
を含むコストもどれほど大きくなっているか計り知れない。人類はこんな犠牲を払って一体何を
得ているのかとフッと思うのだが、今更昔に戻りましょうなどと言えないし、マイナンバー制度
の導入により自分一人インターネットセキュリティと無関係に生きていくことも、より一層不可
能となったかも知れない。
セキュリティ問題で言えば、様々な問題に直面した。大きなところでは 2000 年 2 月発覚のネ
ットワークサーバの管理パスワードの乗っ取り、
2003 年 8 月の MSBlast の猛威による学内 LAN
停止は全学的に深刻な影響が出たが、ファイル交換ソフトによる著作権侵害、同ウィルスソフト
16
の感染、ホームページ公開に関わる学外からの苦情などそうした対応に明け暮れる日も度々あっ
た。日常的にもウィルス対策、ファイアウォール管理などセキュリティに関わる対応はセンター
にとって重要な任務として継続し続けるのは当面変わりそうにもない。その決意が先に述べた
ISMS/BCMS 取得に結実した活動と言えるだろう。
セキュリティ時代は今始まったばかりかも知れない。これを「思い出」として書くには余りに
も「今」の問題であり、生々しくもあるのでこれ以上は辞めるとしよう。
以上、だらだらと書いてきた。ここまで、もし読んでいただいた方がいるならとんだ無駄な時
間を過ごさせたことに深くお詫びして、感謝申し上げたいと思う。
2016 年 1 月
17
着任のご挨拶
矢野 大作
(情報メディア教育センター技術室・技術専門職員)
ご挨拶が遅くなりましたが、2015 年 4 月より情報系情報メディア教育センターに移
動し、業務にたずさわっております、どうぞよろしくお願い致します。移動したと言い
ましても、技術部の業務依頼に従って業務内容が変更となったに過ぎないのですが、わ
たくしの希望もあり、また情報電気電子工学系学科(情報工学系 2 コース)の関係者様
の御理解を受け賜わりましたこと、紙上をお借りしまして御礼申し上げます。
98 年に本学に着任し、その時分から思いますに、この 20 年ほどで社会のコンピュー
タおよび関連の技術・機器類は非常な発展を遂げております。当時の通信手段としては
有線固定の家庭電話が主であり携帯電話は部分的に普及している状況で、赴任したわた
くしに電子計算機(以下、PC と言います。)が割り当たるというような予定も特になか
ったとようでありますし、学内でもここまでの台数はありませんでした。インターネッ
トもまだ黎明期でありました。また情報系コースの事務室には OA 機器としてワードプ
ロセッサが稼動していたと記憶しています。ですので、現在のような一人一台の PC な
どという環境はまだ程遠い状態でした。
当初はそういう状況でしたが、業務上の書類を作成する・メールで業務連絡をする・
スケジュールを確認する・その他情報を共有する場合などとして一人一台以上の PC 端
末を利用する環境・コンピュータリテラシがすでに当然の事となるまでそんなに時間は
かからず、さらに各部署・組織の重要書類の資産につきましても電子化されネットワー
ク上のファイルサーバなどにて共有するなどして業務を行うことが必要不可欠となっ
てきております。
さらに学生諸氏におかれましても、スマートフォンやタブレットを個人で所有する生
活となっており、また就学上でもそれらの電子機器はもちろん、PC その他の複数の電
子機器を駆使することが当然である時代になってきています。これらについて以前に言
われていた「ユビキタス社会」などという言葉を口にするのは気恥ずかしい時代になっ
てしまった感があります。
着任当時より情報工学系 2 コース(旧情報工学科)におきまして、教育上の学習環境
としてワークステーションや PC を用いた演習室や実験室の整備、また Web アプリケ
ーションを利用し独自に行う高度な ICT 学科教育への補助を行う業務にたずさわって
18
まいり、多くのことを学習させていただきました。現在に至っては、納入業者および学
科内の主たる管理者の方々の技術力の向上、また学科内教員の多大な協力により、維持
管理体制については熟練の域に達していると感じております。
それに対しまして、情報メディア教育センターに関しては、情報メディア基礎教育は
もとより、情報サービスの多様化・高度化・継続活動、e-learning をはじめとする電子
機器を用いた教育形態の変化、不断なるセキュリティ向上意識、大学の経営戦略のため
の ICT 強化など大きく形を変え、拡大・集約している情報ネットワーク上の業務内容
を数え上げればきりが無く、人員増が必要な状況にあると自分勝手に想像をしていたお
り、技術部の組織見直し・グループ再編の案件、また以前より情報メディア教育センタ
ーから部分的に業務依頼を受けていたこともあり、今回のような運びとなっております。
すでに 1 年近く、情報メディア教育センターにて業務を行って来ておりますが、やは
り特筆すべき事項として国際規格の認証(ISO27001「情報セキュリティマネジメント
システム」
、および ISO22301「事業継続マネジメントシステム」
)があります。昨年 4
月に認証を受けており、現在ではこれら 2 つの国際規格に則り、日々の業務を行う必要
があります。また、去る 3 月に継続審査を受ける機会がありましたが、審査員からの多
くの質問に対し堂々と受け答えを行うことの出来るセンター教職員に多大な感動を覚
えました。業務に対する自信が裏付けとなっているという事であろうと考えますと同時
に、自分もその一員として業務を遂行する上であらためて身が引き締まる思いをいたし
たところであります。
最後になりましたが今回、技術部企画調整室責任者、情報工学系 2 コース長、情報メ
ディア教育センター長、事務局およびコース事務室および各構成員の方々のお手を煩わ
せたと存じております。ここに深くお詫びするとともに感謝の意を述べさせていただき
たいと思います。
19
2014 年度 業務報告
1 利用状況
1.1 登録者数(平成 27 年 3 月 30 日現在)
身
分
登録者数
学部生、履修登録
2,816
大学院生、研究生
517
教職員(※)
471
(※:名誉教授、特任教授、非常勤職員 (キャンパス ID 付与以外の者) を除く)
1.2 実習室利用状況
【前 期】
学科
学
年
科目名
主担当教員
受講
者数
建築社会基盤系学科
1
情報メディア基礎
刀川 眞
125
機械航空創造系学科
1
情報メディア基礎
刀川 眞
155
応用理化学系学科
1
情報メディア基礎
刀川 眞
140
情報電子工学系学科
1
情報メディア基礎
刀川 眞
185
機航・情電 夜間主
1
情報メディア基礎
刀川 眞
60
情報電子工学系学科
1
フレッシュマン英語演習
ハグリー エリック トーマス
30
全学科
1
フレッシュマン英語演習
ハグリー エリック トーマス
30
全学科
全
フレッシュマン英語演習
ハグリー エリック トーマス
30
全学科
全
英語コミュニケーション演習 I
ハグリー エリック トーマス
30
2
英語リーディング演習 B
橋本 邦彦
300
2
英語リーディング演習 B
橋本 邦彦
300
機械航空創造系学科(夜間主)
2
機械製図
成田 幸仁
40
情報電子工学系学科
2
プログラミング応用演習
大鎌 広
50
情報電子工学系学科
2
プログラミング応用演習
加野 裕
50
情報電子工学系学科
2
プログラミング応用演習補講
大鎌 広
20
応用理化学系学科
2
バイオシステム情報演習
日比野 政裕
50
応用理化学系学科
2
応用化学情報演習
藤本 敏行
50
応用理化学系学科
2
応物コースプレゼンテーション技法
澤田 研
50
建築社会基盤系学科
3
TOEIC 英語演習
橋本 邦彦
220
機械航空創造系学科
3
TOEIC 英語演習
橋本 邦彦
220
情報電子工学系学科
3
TOEIC 英語演習
橋本 邦彦
220
応用理化学系学科
3
TOEIC 英語演習
橋本 邦彦
220
建築社会基盤系学科
情報電子工学系学科
機械航空創造系学科
応用理化学系学科
20
情報電子工学系学科
3
英語コミュニケーション演習 I
ハグリー エリック トーマス
90
情報電子工学系学科
3
英語コミュニケーション演習 G クラス
吉川 エリザベス
30
機械航空創造系学科
3
航空宇宙工学実験
今井 良二
49
機械航空創造系学科
3
機械システム工学セミナー
寺本 孝司
72
情報電子工学系学科
3
情報教育法 I
石川 高行
40
応用理化学系学科
3
知的財産所有権論
宮澤 邦夫
97
建築社会基盤系学科
4
土木構造設計演習
菅田 紀之
30
建築社会基盤系学科
4
土木構造設計演習
小室 雅人
10
機械航空創造系学科
4
機械科学設計法
松本 大樹
40
機械航空創造系学科
4
航空宇宙工学特別講義 C
上羽 正純
28
大学院
MC1 英語プレゼンテーション基礎
ハグリー エリック トーマス
20
大学院
MC1 鋼構造学特論
小室 雅人
10
大学院
MC1 応用水理学特論
中津川 誠
12
大学院
MC 全
中津川 誠
60
大学院
MC1 飛行力学特論
溝端 一秀
27
大学院
MC1 信号処理システム特論
大鎌 広
30
大学院
MC2 知的財産戦略論
富田 尊彦
14
8
環境創生工学特別講義 B
教職員・学生
情報セキュリティ基礎講習
桑田 喜隆
教職員・学生
情報セキュリティ基礎講習
石坂 徹
12
教職員・学生
情報セキュリティ基礎講習
佐藤 之紀
18
教職員・学生
情報セキュリティ基礎講習
松前 薫
29
教員・学生
Scopus/ScienceDirect 講習会
図書・学術情報室
小中高教諭
教員免許状更新講習
早坂 成人
18
高校生等
オープンキャンパス
ハグリー エリック トーマス
10
高校生等
オープンキャンパス
大鎌 広
60
高校生等
オープンキャンパス
吉田 英樹
50
教員
科学研究費助成事業研究会
ハグリー エリック トーマス
35
技術部
IT 資産管理システム説明会
松前 薫
28
サークル
プログラミング講習
MPC
35
科目名
主担当教員
1
英語リーディング演習 A
塩谷 亨
220
1
英語リーディング演習 A
塩谷 亨
220
1
TOEIC 英語演習 A
島田 武
60
100
【後 期】
学科
建築社会基盤系学科
情報電子工学系学科
機械航空創造系学科
応用理化学系学科
全夜間主
学年
21
受講
者数
建築社会基盤系学科
2
総合英語演習
ハグリー エリック トーマス
25
機械航空創造系学科
2
英語コミュニケーション演習
ハグリー エリック トーマス
50
全学科
2
同上(再履修クラス)
ハグリー エリック トーマス
50
機械航空創造系学科
2
英語コミュニケーション I
ハグリー エリック トーマス
30
全学科
2
英語コミュニケーションⅠ(H クラス)
トムソン・ヘイディ
30
全学科
2
英語コミュニケーションⅠ(Iクラス)
トムソン・ヘイディ
30
全学科
2
英語コミュニケーションⅠ(J クラス)
トムソン・ヘイディ
30
全学科
2
英語コミュニケーションⅠ(Kクラス)
トムソン・ヘイディ
30
全学科
2
英語総合演習 R
トムソン・ヘイディ
30
全学科
2
英語リーディング演習 B 再試験
塩谷 亨
60
建築社会基盤系学科
2
情報処理演習
浅田 拓海
59
建築社会基盤系学科
2
計画数理
有村 幹治
62
機械航空創造系学科
2
機械製図 II
成田 幸仁
120
機械航空創造系学科
2
設計製図基礎
田湯 善章
50
機械航空創造系学科
2
材料科学 A 演習
岸本 弘立
45
情報電子工学系学科
2
計算機工学 II
大鎌 広
100
情報電子工学系学科
2
工学演習 I
大鎌 広
100
情報電子工学系学科(夜間主)
2
工学演習
大鎌 広
30
応用理化学系学科
2
情報処理(応用化学コース)
藤本 敏行
45
応用理化学系学科
2
情報処理(バイオシステムコース)
安居 光国
45
応用理化学系学科
2
応用物理学実験 A
矢野 隆治
50
機械航空創造系学科
3
機械科学演習
長船 康裕
65
機械航空創造系学科
3
ロボティクス演習
風間 俊治
35
機械航空創造系学科
3
ロボティクス演習
花島 直彦
3
機械航空創造系学科
3
ロボティクス実験
湯浅 友典
73
機械航空創造系学科
3
航空宇宙工学製図
樋口 健
50
機械航空創造系学科
3
航空宇宙工学演習 III
齋藤 務
48
機械航空創造系学科
3
航空宇宙機設計及び製作 I
溝端 一秀
53
機械航空創造系学科
3
航空宇宙工学セミナー2
溝端 一秀
13
機械航空創造系学科
3
学科移行ガイダンス
佐伯 功
160
応用理化学系学科
3
応用物理学実験 C
磯田 広史
100
応用理化学系学科
3
応化バイオプレゼンテーション技法
中野 英之
100
大学院
MC1
マルチメディア特論
桑田 喜隆
5
大学院
MC1
単位操作特論
藤本 敏行
17
大学院
MC1
環境有機化学
庭山 聡美
10
情報リテラシーと処理技術
石坂 徹
43
教職員・学生
情報セキュリティ基礎講習
佐藤 之紀
9
教職員・学生
情報セキュリティ基礎講習
松前 薫
2
教職員・学生
Web of Science の講習会
図書館
北海道福祉教育専門学校
1
22
100
教職員・学生
Reaxys の講習会
図書館
100
教職員
IT ワンポイントレッスン(PPT)
髙木 稔
20
教職員
IT ワンポイントレッスン(Excel)
髙木 稔
20
水元小学校
4
電子メールを使ってみよう
刀川 眞
50
水元小学校
5
めいしの作成
早坂 成人
50
教員
英語リ-ディング演習 A のための
moodle システム実習
島田 武
5
9
サークル
SolidWorks 講習
夢工房
サークル
プログラミング講習
MPC
23
20
1.3 実習室使用状況
【前 期】
【後 期】
[昼間コース]
①8:45~9:30 ②9:40~10:15 ③10:25~11:10④11:10~11:55⑤12:55~13:40
⑥13:40~14:25⑦14:35~15:20⑧15:20~16:05⑨16:15~17:00⑩17:00~17:45
[夜間主コース]
①17:00~17:45②17:45~18:30③18:40~19:25④19:25~20:10⑤20:15~21:00⑥21:00~21:45
24
人
0
4月
5月
6月
7月
8月
9月
25
560
2,000
10月
10月
11月
学部生
11月
12月
115
151
1,187
40
213
12月
22
63
9月
6,717
9,150
171
158
115
446
1229
105
701
217
198
177
286
3422
9766
5189
11844
12714
11773
9537
10,000
1,614
10,000
8,813
学部生
12月
160
148
8,000
11月
57
76
3,000
8月
10月
1,702
7月
9月
155
188
8月
163
224
7月
8,335
6月
304
215
5月
66
29
6月
10,706
258
106
863
91
16
4月
218
204
584
186
8,000
1,769
5月
教職員
56
46
1,500
1,731
4月
2,002
16,028
3785
大学院生
57
100
1,000
609
4,000
2,447
187
83
1,093
63
98
6,000
2,454
491
315
506
152
3046
学部生
2,141
18,000
13,441
353
192
10663
14,000
74
51
26
44
500
187
83
2,500
146
36
0
369
158
16,000
11,944
6,000
2,138
回
127
33
2,000
275
157
0
338
160
4,000
2,167
12,000
97
31
14,000
11,014
時間
289
228
2,000
2,340
12,000
94
44
1.4 利用統計グラフ
【パソコン(Windows)使用時間】
1月
2月
大学院生
大学院生
3月
【パソコン(Windows)使用回数】
教職員
1月
2月
3月
【パソコン(Windows)利用者数】
教職員
1月
2月
3月
2,010
5
0
8月
9月
10月
11月
12月
12
2
77
0
7月
152
0
321
1
6月
223
0
195
0
5月
49
0
113
0
4月
49
0
43
5
1,355
4,000
0
13,268
8,152
6,000
枚
教職員
5,404
8,000
2,000
大学院生
15,036
学部生
74
1
10,000
8,980
12,000
8,243
14,000
11,411
16,000
9,912
14,189
18,000
15,838
【プリンタ出力枚数(モノクロ)
】
1月
2月
3月
【プリンタ出力枚数(カラー)
】
1,227
1,400
100
351
12月
1月
33
2
11月
62
0
10月
0
9月
20
0
8月
20
0
7月
4
1
6月
4
0
5月
6
0
71
4月
0
21
0
0
枚
38
0
200
14
2
400
277
435
508
600
770
1,000
772
1,200
800
1,868
1,600
教職員
1,291
1,323
大学院生
1,307
学部生
1,800
1,722
2,000
2月
3月
2,429
412
309
500
時間∧
回数
2,664
174
1,000
1,760
3,187
884
609
1,500
558
1,386
2,000
1,502
2,500
回数
1,624
1,188
2,367
2,177
3,000
時間
2,364
3,500
2,609
3,725
4,000
3,312
【貸出ノート PC(図書館)利用状況】
0
4月
5月
6月
7月
8月
9月
26
10月
11月
12月
1月
2月
3月
3123
3209
2367
2339
2049
教職員
2031
大学院生
2,500
2145
学部生
3,000
2361
2806
3,500
2775
【VPN(SSL)接続時間】
2,000
11月
12月
1月
2月
659
484
312
664
304
264
10月
239 294
9月
125
8月
458
7月
0
6月
195
809
5月
149
4月
131
25
0
16
0
500
311
1,000
時間
861
1,500
3月
558
551
430
444
教職員
547
500
459
大学院生
524
600
521
学部生
475
700
616
【VPN(SSL)接続回数】
400
145
58
117
40
11月
53
46
10月
50 45
9月
26
8月
72
7月
35
6月
25
5月
0
4月
4
0
6
0
回
33
100
72
200
142
152
300
12月
1月
2月
3月
40
38
35
28
32
21
25
15
17
20
27
10月
11月
12月
1月
1
9月
1
8月
3
7月
3
6月
1
1
5月
0
4月
1
0
0
3
5
3
7
10
15
15
15
人
39
39
38
教職員
25
30
大学院生
26
35
学部生
31
40
37
45
40
【VPN(SSL)利用者数】
2月
3月
人
4月
50
5月
100
0
6月
7月
8月
9月
28
10月
11月
143
学部生
12月
2,484
2,061
1,258
12,078
11,455
11,269
12,362
2,178
2月
1月
2月
2,412
1,429
920
1,476
956
1,817
1,820
1,524
960
805
802
1,190
1,354
816
915
2,406
1月
1月
2月
3,067
1,362
959
2,442
1,336
12月
211
11月
1,966
842
957
1,652
1,244
856
537
6,704
5,713
5,604
6,111
5,721
5,492
学部生
33
46
大学院生
10月
45
58
9月
203
8月
12月
60
150
7月
200
0
6月
11月
42
教職員
12,458
学部生
10月
41
50
5月
9月
44
54
4月
210
2,000
69
4,000
187
6,000
8月
38
教職員
2,534
1,066
960
10,000
7月
122
大学院生
6月
4,167
0
1,552
1,194
1,000
1,346
580
12,000
34
47
200
教職員
131
14,000
5月
35
50
250
大学院生
66
回
4月
9,938
2,000
2,458
1,184
3,000
145
4,000
3,287
5,000
1,310
1,300
6,000
43
58
8,000
5,627
7,000
1,871
833
時間
119
8,000
39
【無線 LAN 接続時間】
3月
【無線 LAN 接続回数】
3月
【無線 LAN 利用者数】
3月
2 公開講座・講習会等報告
2.1 市民向け講習会
講習会名
フィジカルコンピューティング入門
(パソコンとセンサーをつなぐ電子工作)
講師
桑田 喜隆(准教授)
開催日
8月29日
対象
一般(高校生以上)
2.2 地域の児童向け研修等(1)
講習会名
パソコン実習「電子メールを使ってみよう」
講師
刀川 眞(教授)
開催日
11月13日
対象
水元小学校 4 年生
2.3 地域の児童向け研修等(2)
講習会名
パソコン実習「めいしの作成」
講師
早坂 成人(助教)
開催日
11月20日
対象
水元小学校 5 年生
3 情報セキュリティ講習開催報告
(1)基礎講習
平成 25 年度、新規採用者および本学異動者に対して、情報セキュリティ「基礎講習」を開催した。
対象者は 81 名で全対象者が受講した。
開催日と受講者数
第1回
第2回
第3回
第4回
開催日
5/22
5/26
6/2
7/3
受講者
29
18
8
12
第5回
第6回
11/18 11/21
9
2
合計
計6回
78 名
(2)役職員向け講習
役職員に対して、1 月 13 日に講習会を開催した。
(3)定期講習
「定期講習」は「年度講習計画」に定められているもので、年 1 度全教職員が受講すべき講習会である。た
だし、毎回、講習会場に集合するのは、開講側・受講側双方に負荷が大きいので、自席から視聴する
WBT(Web Based Training)形式としている。
平成 26 年度は、11 分程度の教職員向け 情報セキュリティ定期講習映像を公開した。
29
4 日
誌
~4 月 6 日
夜間開館休止
4 月 7 日~
夜間開館開始
4月8日
新教室設備/授業支援システム説明会(センター主催)
4月9日
新 Moodle ワークショップ(講師:早坂成人、Eric Hagley)
5 月 22 日
情報セキュリティ基礎講習
5 月 26 日
情報セキュリティ基礎講習
6月2日
情報セキュリティ基礎講習
6月3日
教員室、事務室を J 棟から A 棟へ移設
7月3日
情報セキュリティ基礎講習
7 月 24 日
留学生対象・情報セキュリティ基礎講習
8 月 13 日~8 月 18 日
閉館(全学一斉休業)
8 月 19 日~9 月 30 日
夜間開館休止
8 月 28 日
Moodle 説明会
8 月 29 日
公開講座「フィジカルコンピューティング入門」
9月9日
Moodle 説明会(2 回目)
9 月 11 日~12 日
システム定期保守
9月9日
Moodle 説明会
9 月 25 日,29 日
IT 資産管理説明会
10 月 6 日〜10 月 31 日
PC セキュリティ検査開始
11 月 4 日
ソフトウェアライセンス管理開始
11 月 13 日
室蘭市立水元小学校 パソコン実習「電子メールを使ってみよう」
11 月 18 日
情報セキュリティ基礎講習
11 月 20 日
室蘭市立水元小学校 5 年生 パソコン実習「めいしの作成」
11 月 21 日
情報セキュリティ基礎講習
12 月 24 日~1 月 8 日
夜間開館休止
12 月 26 日
閉館(年末年始休業)
1月5日
開館
1月9日
夜間開館開始
1 月 13 日
情報セキュリティ役職員向け講習会
2 月 23 日〜4 月 3 日
夜間開館休止
3 月 27 日
ISMS/BCMS 国際認証同時取得
30
7 広報の総目次
No.204(2014 年 4 月)
No.211(2014 年 11 月)
1.Windows XP 利用機器のネットワーク接続の遮
日誌
利用実績
断のお知らせと Office 2003 サポート終了につ
いて
No.212(2014 年 12 月)
2.C 棟実習室利用について
1.水元小学校児童向けパソコン教室開講
3.VPN システム更新について
3.情報セキュリティ基礎講習会を実施
4.新メンバー紹介(桑田喜隆 准教授)
4.年末年始の開館について
日誌/予定
日誌
利用実績
利用実績
No.205(2014 年 5 月)
No.213(2015 年 1 月)
予定
1.春期休業中の夜間開館の休止について
利用実績
日誌/予定
No.206(2014 年 6 月)
利用実績
1.情報メディア教育センターの移転について No.214(2015 年 2 月)
日誌
1.春期休業中の夜間開館の休止について(再掲)
利用実績
日誌/予定
No.207(2014 年 7 月)
利用実績
1.スパムメールフォルダーの定期的削除のお No.215(2015 年 3 月)
知らせ
1.卒業(修了)
・進学予定の皆さんへ
2.情報セキュリティの定期講習のお知らせ
2.春期休業中の夜間開館の休止等について(再
日誌
掲)
利用実績
日誌/予定
No.208(2014 年 8 月)
利用実績
1.夜間開館休止および閉館のお知らせ
2.スパムメールフォルダーの定期的削除のお
知らせ(再)
3.情報セキュリティの定期講習のお知らせ
(再)
日誌
利用実績
No.209(2014 年 9 月)
1.情報セキュリティの定期講習のお知らせ
(再々)
日誌
利用実績
No.210(2014 年 10 月)
日誌
利用実績
31
2014 年度
学外公表物
目次
[1] 桑田 喜隆, A study on maturity model of open source software community to estimate the
quality of products,Procedia Computer Science,Volume 35, 2014-9.
[2] 桑田 喜隆, コンテナ技術を使ったディザスタ・リカバリ方法に関する考察,人工知能学会
第
15 回知識流通ネットワーク研究会, 2014-9
[2] 桑田 喜隆, OSS コミュニティサイトを利用した分析手法に関する考察,人工知能学会
知識流通ネットワーク研究会, 2015-3.
32
第 16 回
Available online at www.sciencedirect.com
ScienceDirect
Procedia Computer Science 00 (2014) 000‒000
www.elsevier.com/locate/procedia
KES2014
A study on maturity model of open source software community to estimate
the quality of products
Yoshitaka Kuwataa*, Kentaro Takedab, and Hiroshi Miurac
a
Muroran Institute of Technology, Japan
b
NTT DATA, Inc., USA
c
NTT DATA CORPORATION, Japan
Abstract
Open Source Software (OSS) is a new paradigm to develop software by community, in which groups of developer collaborating
each other. The method becomes very popular because the products of OSS projects, such as source code, documents, results of
tests, are published by open-license. One of noticeable features of OSS is openness of project. Anyone can access the products
of OSS projects. It is expected that the quality of products could be higher than those developed by conventional methods, as
more people access OSS products and the chance to find defect could be larger.
However, there are no established methods for the evaluation of OSS, neither actual terms of the evaluation of OSS. We propose an evaluation
method, which is based on the maturity model of OSS development community.
© 2014 The Authors. Published by Elsevier B.V.
Peer-review under responsibility of KES International.
Keywords: Evaluation of Software; Matulity Model of Open Source Software; Open Source Software Community; Collaborative Software Development
1. Introduction
Open Source Software (OSS) is a new paradigm to develop software by community, in which groups of people collaborate
each other to develop software. These activities are often called OSS projects. The products of OSS projects include source code,
documents of software, and test results. In many OSS projects, their products are published under open-license. Anyone can
freely access these OSS products.
The definition of OSS is described in reference [1]. The following is a list of important feature of OSS in practice.
A) The process of software development, as well as organization of the project, is open. Anyone can join the project to
discuss the specification of software, develop source code, test the code, write documents, and so forth.
B) The products, such as source code, documents of software, test results, are open and available on repositories in the
Internet.
C) Wide variety of OSS projects exists, which include Operating Systems, Libraries & Frameworks, and Application
Programs. The size of the software also varies.
* Corresponding author. Tel.: +81-143-46-5893; fax: +81-143-46-5899.
E-mail address: [email protected].
1877-0509 © 2014 The Authors. Published by Elsevier B.V.
Peer-review under responsibility of KES International.
33
2
Kuwata, Takeda, and Miura / Procedia Computer Science 00 (2014) 000‒000
D) The size of OSS project varies from one-person project to several thousands.
E) The status of OSS project is different; i.e. one project is just started, another is in commercially used, and another is
obsolete.
F) Projects have their own license policy. One project releases their products under Public Domain (PD). Another project
adopts Gnu Public License (GPL) [2]. Note that some combinations of license can be incompatible with each other. The
software with these licenses cannot be merged in the same conditions.
G) The quality of products is different. One project releases programs with commercial quality and another project
produces poor quality.
As the products from OSS projects are open and the source code have chance to be examined by many people, it is likely that
the defect of the code is corrected. As the result, it is expected that the quality of OSS becomes higher than closed source
software. In general, license fee is not required for use of OSS products. Therefore it is cost effective to adopt OSS for
integrations into computer systems.
On the other hand, management policy of OSS, such as testing, quality assurance, and validation, depends on the project.
Therefore, it is very difficult to evaluate the quality of OSS in one criteria. Even if the quality of an OSS is known, risk s still
exist that the software violates IPR (Intellectual Property Right) of third parties. Furthermore, as software needs to be
continuously maintained while they are in use, the continuity of the OSS development is an important issue.
In this paper, the authors assume the cases that one needs to choose OSS for commercial systems. Especially we believe the
continuity of OSS is very important for the decision. In this paper, we propose a method to evaluate OSS that is based on
maturity of OSS community.
2. Goal of our study
The goal of our study is to estimate the quality of products produced by OSS community. The result is used to make a
decision on adopting the software or not. We start defining a set of metrics for the evaluation, followed by a framework for the
evaluation of quality. As the functions of software depends on the purpose in use, there would be no common criteria exist for
evaluation. Thus, we focus on non-function requirement.
The evaluation of the following three items is our goal.
Quality of software
Continuity of software development and maintenance
Expandability of software, which is measured by how modular the software components are designed.
..
.
3. Previous research on OSS community
Because OSS is open, it is easy to access their development processes, record of development, documents, source code of
software, and record of communication. Many studies exist in the field of software engineering and science.
One example of analysis on OSS communities is found in the study of Tai[3]. They tried to estimate release timing of software
based on the records of the source code management system.
Ohkura [4] tried to evaluate the activities of OSS project based on the record of mailing list used to develop OSS. Tamura [5]
used neural network technique to learn the importance of software components in a system and compare them to the faults
recorded in issue tracking system.
In previous research shown above, the focus of the study is the products of OSS project. They don’t consider the activities of
OSS projects. But recent services such as RepOSS [6], Ohloh [7], are gathering activities of OSS projects indexed by products.
They are targeted to provide measure of OSS maturity level and developer level to enterprises who want to use OSS and/or hire
OSS developers.
In this study we mainly focus on the process and activities of OSS community to estimate the quality of their products. We
propose model of OSS community for the evaluation of their products.
4. Our approach
4.1. Relationship models of OSS community
We analyzed structures of OSS community. We propose a relationship model of OSS shown as Fig. 1.
34
Kuwata, Takeda, and Miura / Procedia Computer Science 00 (2014) 000‒000
Government, Local
Government
Organization
Support for
Company
has
OSS
Community
University
3
License Policy,
Operation Rule
Development Process
Development Tools
Development Group
Individual
User Group
provide
Goal
has
Project
Architecture
Organization
Schedule
Resource
produce
Product
is a
Software
Document
Support
User
Distributer
Fig. 1. Relationship model of OSS
In this model, an OSS community provides a project. The project has its own goal, architecture, organization, and schedule.
Products such as software, document, and maintenance are produced by the project. We focused on developer groups, who have
roles in production quality and maturity in this model, even though an OSS community also consists of user groups,
Several variations of this model are possible, which are shown as Fig.2.
(A) multiple projects
(B) sub-projects
(C) sub-community
Fig.2 Variances of relationship model of OSS
In case (A) shown on the left of Fig.2, OSS Community provides three projects. Case (B) on the center of Fig.2 represents that
a project consists of sub-projects. Case (C) on the right of Fig.2 shows that OSS community includes several sub-communities.
One example of sub-community is plugin developer community in Mozilla developer network.
4.2. Maturity model of OSS community
We propose a new maturity model of OSS community based on capability maturity model (CMM) described in [8]. The
following table shows the model for OSS community.
Table 1. Maturity model of OSS Community
Level
1
Status
Initial
2
Managed
3
Defined
4
Quantitatively
Managed
5
Optimizing
Definition
A project is just started. Community is not formed at this
stage.
Development is carried out by a project. At this stage,
products are released.
Although a community is organized, there is no explicit
rule to manage projects and products.
A community defines development processes and rules to
manage their projects and products. According to the
definitions, projects are carried out. The projects
continuously release products.
A community quantitatively measures the status of projects
and products. For example, the community determines the
release of products by checking the quality of them.
A community quantitatively measures the status of projects
and it continuously improves the process
35
4
Kuwata, Takeda, and Miura / Procedia Computer Science 00 (2014) 000‒000
5. Examples analysis of major OSS community
5.1. A case of The Linux Foundation
Linux is one of the most popular OSS operating system, which is developed by The Linux Foundation.
The following table shows an overview of the community based on [9].
. Table 2. Overview of Linux Foundation
Organization
Start date
Number of projects
Numbers of developers
Software
Management
The Linux Foundation
1991
The system has about 100 subsystems
more than 5000
1.5M Line of source code.
Git is used for repository.
GPL2
System is divided into 100 subsystems.
Each subsystem has a group of maintainers, who are responsible
for the release.
Staging release policy.
Note that Linux is very large software, and Linux community is also large. More than 5000 developers are involved to the
project. Linux is developed by 100 sub-projects which is corresponds to variant (B) in Fig.2. Each sub-project has a group of
maintainers, who are responsible for the management of their part as well as the source code. The maintainers decide how to
change the source code and when to release them.
Linux community quantitatively measures the status of the projects by using test suites, and which corresponds to level 4 in
our maturity model of OSS community. The community keeps improving their way of management. For example, t he Linux
Foundation has Technical Advisory Board, which role is described in [10].
The Technical Advisory Board (TAB) provides the Linux kernel community a direct voice into The Linux Foundation’s
activities and fosters bi-directional interaction with application developers, end users, and Linux companies.”
The activity corresponds to level 5.
5.2. A case of Free Software Foundation
Free Software Foundation (FSF), originator of the Free Software, is often recognized as one of the kinds of the oldest OSS
communities. FSF develops software tools such as editors, compilers, and fundamental libraries. The following table shows an
overview of the community based on [11].
Table 3. Overview of Free Software Foundation
Organization
Start date
Numbers of project
Numbers of developers
Software
Management
Free Software Foundation
1985
364 (Number of GNU package)
unknown
Depend on package
Each package has a group of maintainers, who manage source
code. Procedure to manage package is defined as Information
for Maintainers of GNU Software.
Source code is maintained in repositories built by Git and
Savannah.
Hydra is used to check portability of the code.
Volunteers run test process. There is no description of release
condition of software.
FSF supports 364 sub-projects. Each sub-project develops a set of software called “GNU package.” The structure o f FSF is
corresponds to (A) in Fig.2.
FSF leaves the management of GNU package to maintainers, who are assigned for each package. As means and processes of
management is documented, the community corresponds to level 3 in our maturity model. As the actual management of GNU
package is left for maintainers, the level varies by project. A repository system is used for the management of source code,
which makes it possible for maintainers to quantitatively measure the status of code. However it is not clear how these results are
36
Kuwata, Takeda, and Miura / Procedia Computer Science 00 (2014) 000‒000
5
used for the management of the projects, as the management is left for maintainers. We regard the level of community as level 3
or level 4, depending on the project. We found management of some project is less than level 3.
5.3. A case of The Apache Software Foundation
Apache Software Foundation (ASF) is also one of the oldest OSS communities. ASF started a project to develop a web server
and it is supporting about 200 projects now.
The following table shows an overview of the community based on [12][13].
Table 4. Overview of Apache Software Foundation
Organization
Start date
Numbers of project
Numbers of developers
Software
Management
The Apache Software Foundation
1985
199
unknown
Depend on projects
Project Management Committee (PMC) manages each project.
Each project controls their code and release schedule. The
following URL represents the example of Apache Ant Project;
http://ant.apache.org/bylaws.html
SVN is used for repository. Issue tracking system is used.
Just like FSF, the structure of ASF corresponds to (A) in Fig. 2. In the management of ASF, project management committee
(PMC) gives a grant for the start of projects. ASF leaves the management of their projects to the manager of the project. The
project may decide the management policies, rules, and processes by themselves. This mechanism gives maximum flexibility for
the projects but not all of the projects can make the best use of them.
From the observations described above, we regard the level of community as level 2 or level 3, depending on the project in
ASF.
5.4. A case of The OpenStack Foundation
OpenStack Foundation (OSF) was started in 2009 to develop a set of software for infrastructures of cloud computing.
Compare to the other communities described above, OSF is new community.
The following table shows an overview of the community based on [14].
Table 5. Overview of OpenStack Foundation
Organization
Start date
Number of Projects
Numbers of developers
Software
Management
The OpenStack Foundation
2009
Major 5 projects. Many projects are proposed.
5600
Depend on projects
The board members of the foundation make important decision
about projects.
Technical committee maintains source code.
Periodic release of software. (period of six month)
Source code is maintained by projects.
Staging release policy (Beta, Release Candidate, Final, etc.)
Github is used for repository. Launchpad is used as an issue
tracking system.
One of the most noticeable characteristics is that OSF projects focus on commercial use of the products. Many IT companies
contribute to the projects both in financial and human resources. Board members from fund companies make decisions on the
organization and the projects. The release cycle of software is 6 month. There are strict rules and processes for the release of
software.
As the management rules are documented, that fulfills the requirement of level 3 in our maturity model. The status of projects
are quantitatively measured, thus we regard OSF as level 4.
37
6
Kuwata, Takeda, and Miura / Procedia Computer Science 00 (2014) 000‒000
6. Issues and evaluation
There are several types of organizations which support or host OSS community. It becomes an issue whether assessment of a
maturity level of organization is necessary or not. We analyze how a difference was contributed to maturity level using an
example of Linux Foundation and OpenStack Foundation.
6.1. Linux Foundation:
Linux Foundation is known as sponsor of Linux creator Linus Torvalds. It is defined as “The Linux Foundation promotes,
protects and standardizes Linux by providing unified resources and services needed for open source to successfully compete with
closed platforms. [15] It means that Linux Foundation is a “promotion organization” of Linux and support developers, businesses
and users to provide funds, conference, law program and standard body. There is no contract with Linux Foundation to join
Linux project, and participants to community is free from foundation by laws. Every process is archived by project maintainers
who are almost outside of the foundation except for creator Linus.
6.2. OpenStack Foundation:
OpenStack Foundation is recognized as base of OpenStack community. They defined themselves as “The OpenStack
Foundation promotes the development, distribution and adoption of the OpenStack cloud operating system.[14] It means that
OpenStack Foundation is a “community host” of OpenStack communities. All developers are required to contract with the
foundation to contribute code to OpenStack project and strongly ruled how to act in the community.
6.3. Difference analysis
Communities with each organization are measured as level 5 for Linux Foundation, and level 4 for OpenStack Foundation.
The difference of organization role does not make a major contribution to a metric of maturity in our measurement. It is quite
important for traditional measurement that a maturity level of organization capability. But we found that an organization that has
strong role is not always measured higher level in OSS community maturity.
Here is an issue how to define a scope of OSS community. We found we could ignore the difference of community
organization role and characteristics in our approach. We can use same metrics throughout different types of OSS community
and organizations. It indicates the approach to evaluate OSS community is a stable way.
7. Conclusions and future works
We proposed a maturity model of OSS community to evaluate the quality of products. We tried to apply our model to actual
OSS communities to evaluate the model. We found that communities with level 4 or greater had their own management systems
to quantitatively evaluate software. Based on their systems, it will be easy for us to evaluate their software before we make a
decision on adaptation of the software. For communities less than level 3, we need to rely on other methods such as histories of
their activities on mailing lists, wiki, and source code itself.
Based on this study, we are planning to build evaluation method for each level of maturity.
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[10] The Linux Foundation, 2014, Technical Advisory Board (TAB), webpage at https://wiki.linuxfoundation.org/en/Technical_Advisory_Board_%28TAB%29
[11] Free Software Foundation, 2014, Information for Maintainers of GNU Software, webpage at http://www.gnu.org/prep/maintain/maintain.html
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[13] Apache Software Foundation, 2014, Index: Project Listing, webpage at http://projects.apache.org/indexes/quick.html
38
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[15] The OpenStack Foundation, 2014, OpenStack Compute (Nova) in launchpad, webpage at https://launchpad.net/nova
[16] Corbet J., Kroah-Hartman G., McPherson A., 2013, Linux Kernel Development :How Fast It is Going, Who is Doing It, What They are Doing, and Who is
Sponsoring It, webpage at http://www.linuxfoundation.org/publications/linux-foundation/who-writes-linux-2013
39
7
A Study on Disaster Recovery with Container
Yoshitaka Kuwata *1
(*1) Muroran Institute of Technology, Japan
Abstract
sThe
ter, and for the recovery from the damages. In this paper, an implementation of
disaster recovery system is proposed, which is based on cloud services. In order to
manage system images to preserve on clouds and execute the images on clouds,
the method makes use of container technology on cloud services.
(Business Continuity Management,
BCM[1],[2])
BCM
2000
o
BCM
IT
p
a
BCM
p
BCM
1 Yoshitaka Kuwata
kuwata
mmm.muroran-it.ac.jp
40
1
m
Amazon Web Services (
AWS[5])
AWS
AWS-CDP)
AWS
[3] (
AWS-CDP
p
Multi- Datacenter
Sorry Page
Sorry
Cross-Region
Replication
[4]
CDP2.0
(1)
(2)
(3)
Cross-Region Replication
,
4
(4)
Cross-Region Replication
41
[4]
Docker Hub
O
4
kc
t
A
(1)
(2)
s
(3)
B
Docker
R
(1)
Docker Engine a AUFS(
)
DB s
EC2
EC2
B
EC2
B
w
DB
EC2
AWS
EC2
(2) Docker
Docker Engine
o
A s AWS
EC2
Docker
(3)
Docker Engine
Docker Hub
Pull
Push
Docker a 2013
k
(4) LXC
Docker a LXC(Linux
a
Linux
(Continuous Integration, CI)
k
LXC a
mo
Docker a
Docker Engine
(5)
Docker
42
)
Linux
Bp
s
B
Docker
u
Docker
c u
AUFS
OS
c
A,B
p
Docker
Docker
a
s
a
a
O
43
k
Moodle 2.7[7]
Docker-moodle[8]
Language Pack
20
docker-registry[8]
Docker
NRp
Intel Core2 Quad Q8400
2.66GHz
4GB
SATA 128GB SSD
1000Base-T (1Gbps)
Ubuntu 14.04.1LTS Server
V1.2.0, build fa7b24f
CPU
NIC
OS
Docker
Docker
Docker
DR s
Moodle
1GByte
O
p
Docker
33MB
Docker
(-
Moodle[5]
s
(push)
Docker
44
2
A
-
s
DR
5
Moodle
20
1.8GByte
1GByte
Moodle
2.6GByte
z
DR
[1]
Brahim Herbane. Business continuity
management: A crisis management
approach. Routledge, 2010.
[2] Stoneburner, Gary, Alice Goguen, and
Alexis Feringa. "Risk management
guide for information technology systems." Nist special publication 800.30
(2002): 800-30.
[3]
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AWS Cloud Design Pattern,
http://aws.clouddesignpattern.org/
(2014/9/10
)
,
[4]
,
CDP:Cross-Region Replication
http://aws.clouddesignpattern.org/index
.php/CDP:Cross-Region_Replication%E
3%83%91%E3%82%BF%E3%83%BC%
E3%83%B3 (2014/9/10
)
[5] Amazon Web Services Inc., Amazon
Web Services, http://aws.amazon.com/jp
)
(2014/9/10
[6] Docker Inc., Docker,
https://www.docker.com/ (2014/9/10 u
)
[7] Moodle project, Moodle,
https://moodle.org/ (2014/9/10
)
, Docker-moodle,
[8
https://github.com/sergiogomez/docker)
moodle (2014/9/10
[9] Docker Inc., Docker-registory,
https://github.com/docker/docker-regist
ry (2014/9/10
)
Docker
45
A study on analysis methods of OSS community sites
Yoshitaka Kuwata *1
(*1)
Muroran Institute of Technology, Japan
OSS
OSS
OSS
Abstract
Recent years,Open Source Software (OSS) is widely used for commercial systems, as wellmas co
t is very important to
mercial software
.
consider various conditions such as continuity, support, quality, and license. We proposed analysis
method of OSS based on OSS community model. In this paper, we examined
analysis method based
on OSS community sites
OSS
OSS
Ohloh[2] 2014
OSS
OSS
advogato.org[11]
OpenHub
OSS
OSS
OSS
OSS
5
2011
GitHub Archive[8]
GitHub[7]
OSS
Storey
1 Yoshitaka Kuwata
kuwata
mmm.muroran-it.ac.jp
46
OSS
[13]
OSS
GitHub
(
SourceForge)
(
Q&A
Web
Private Chat
Blog
RSS
GitHub,
OpenHub
OSS
OSS
(F2F)
Stack Overflow)
OSS
Twitter
IRC, Skype
OSS
(Wiki, ML
)
OSS
Q&A
OSS
Blog
IEEE
ACM
OSS
GitHub
w
Tsay[14]
N
OSS
GitHub
(pull-request)
fork
Biazzini[1]
2011
GitHub Archive[8]
GitHub
20
GitHub
OSS
GitHub
Kalliamvakou [9]
OSS
OSS
Advogato[11], RepOSS[12], OpenHub[3]
OSS
commit
Linux Foundation
GitHub
Linux Foundation
47
6
GitHub
OSS
OSS
OSS
Bruntink
[5]
OpenHub
OpenHub
(1)
OSS
[6]
(2) OSS
[4]
(3)
OSS
OSS
(2)
!"#$%&'$&()*+",-.*
!"#$%&'$&(
8%<-&3=->"&
9700"%(*F"%
/"'0-&1
C-4
899*
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80$%->"&*?7.$
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(4)
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5&63#367-.
24$%*!%"70
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C-4
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OSS
B%,C3($,(7%$
8%<-&3=->"&
9,C$67.$
?$4"7%,$
0%"67,$
:%"67,(
34*-
(5)
9"DE-%$
@",7'$&(
9700"%(
24$%
2
@34(%3G7($%
OSS
OSS
(6)
OSS
OSS
48
Linux Foundation
Free Software Foundation
Apache Software Foundation
OpenStack Foundation
(3)
OpenHub
%
OpenHub
Apache Software Foundation (ASF)
OpenStack Foundation
OpenHub
ASF
ASF
OpenHub
OpenHub
OSS
OpenHub
OpenStack Foundation
OpenHub
OpenHub
OpenHub
2
http://projects.apache.org/indexes/quick.html
49
Gnu Emacs
gcc
FSF
FSF
Richard
Stallman
ID
Richard M. Stallman
Richard Stallman
FSF
OpenHub
OpenHub
OpehHub
OSS
OSS
OpenHub
3
GitHub
%
OpenHub S Free Software Foundation(FSF)
3
https://www.openhub.net/orgs/311
4
50
https://www.openhub.net/p/Sevensegduino
OSS
OSS
OpenHub
OSS
OpenHub
OSS
A
1. Biazzini, M. and Baudry, B. "May the
fork be with you": novel metrics to
analyze
collaboration
on
GitHub
Proceedings of the 5th International
Workshop on Emerging Trends in
Software Metrics, ACM, Hyderabad,
India, 2014, 37-43.
2. Black Duck Software Inc. OpenHub,
https://openhub.net/, 2015, Mar, 2, 2015
access.
3. Black Duck Software Inc. OpenHub,
https://openhub.net/, Mar, 2, 2015
access.
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of the Ohloh Software Evolution Data.
Electronic Communications of the
EASST.
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software analytics Early results and
challenges from studying Ohloh. Science
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7. GitHub Inc. GitHub, https://github.com/,
Mar, 2, 2015 access.
8. Ilya,
G.
GitHub
Archive,
https://githubarchive.org/, Mar, 2, 2015
access.
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mining GitHub Proceedings of the 11th
Working Conference on Mining Software
Repositories, ACM, Hyderabad, India,
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Source
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Adbogato,
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access.
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Evolution of social media in software
engineering Proceedings of the on
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Hyderabad, India, 2014, 100-116.
14. Tsay, J., Dabbish, L. and Herbsleb, J.
Let's
talk
about
it:
evaluating
contributions through discussion in
GitHub Proceedings of the 22nd ACM
SIGSOFT International Symposium on
Foundations of Software Engineering ,
ACM, Hong Kong, China, 2014, 144-154.
0
51
資
料
1 センターの沿革
1966年 4月
室蘭工業大学電子計算機室発足
初代室長に吉田正夫教授選出(1970年4月まで2期4年間)
研究用電子計算機システムFACOM231設置
1970年 4月
室長に北村正一教授選出(1979年3月まで2期4年間)
1972年 4月
電子計算機室にデータステーション併設
データステーション・システム HITAC-10設置
1972年 7月
情報処理教育センター設置のための調査会発足
1972年12月
情報処理教育センター設置準備委員会発足
1973年 4月
室蘭工業大学工学部附属情報処理教育センター設置(4月12日)
1973年 7月
教育用電子計算機システムにMELCOM 9100/30F導入決定
1974年 3月
情報処理教育センター規則等制定(業務室と教育室の2室制、電子計算機室廃止)
初代センター長に北村正一教授選出(1980年4月まで3期6年間)
1974年10月
情報処理教育センターの建物完成活動開始(10月8日)
1975年10月
研究用電子計算機システムをFACOM230-28に更新
1978年10月
教育用電子計算機システムをMELCOM COSMO700Ⅱに更新
1979年 3月
運営方法の変更(業務室、教育室、端末室の3室制)
1980年 5月
センター長に奥田教海教授選出(1984年4月まで2期4年間)
1982年10月
教育用電子計算機システムをFACOM M-170Fに更新
1982年12月
研究用電子計算機システムをFACOM M-170Fに更新
1984年 5月
センター長に松岡健一教授選出(1988年4月まで2期4年間)
1985年 4月
運営方法の変更(室制度を廃止し、センター専任教職員のみによる運営)
1986年 4月
教育用電子計算機システムの一部機器を入れかえ
1988年 3月
教育用電子計算機システムをFACOM M-380に更新
1988年 5月
センター長に大築和夫教授選出(1990年4月まで1期2年間)
1989年 8月
教育用電子計算機システムの一部機器を入れかえ
1990年 4月
端末の一部入れかえによる増強
1990年 5月
センター長に松岡健一教授選出(1992年4月まで1期2年間)
1991年 9月
教育用電子計算機システムの一部機器を入れかえ
1992年 5月
センター長に松田敏彦教授選出(1996年4月まで2期4年)
1994年 4月
情報ネットワークシステム運用開始
1995年 3月
教育用電子計算機システムをM-780、S-4/20に更新
1996年 5月
センター長に杉岡一郎教授選出
1997年 2月
情報メディア教育センター設置準備委員会発足
1997年 3月
情報メディア教育センター規則等制定(システム運用管理室、教育・研究開発室、広
報室及びネットワーク管理室の4室制)
52
1997年 4月
室蘭工業大学工学部附属情報メディア教育センター設置(4月1日)
教育用電子計算機システムを情報メディア教育センターに移管
初代センター長に杉岡一郎教授選出
1998年 2月
情報メディア教育システム(AP3000等のサーバ群、マルチメディア端末、マルチメ
ディア教育支援システム等)に更新
2001年 9月
新学内ネットワーク運用開始
2002年 2月
情報メディア教育システム(PrimePower等のサーバ群、マルチメディア端末、マル
チメディア教育支援システム等)を更新
2003年 4月
センター長に三品博達教授選出(2004年3月まで)
2003年 7月
情報メディア教育センター規則改定(データベース管理室新設により5室制)
2004年 4月
センター長に田頭孝介教授
2005年 4月
情報メディア教育センター規則改定(データベース管理室外れて4室制)
2006年 3月
情報メディア教育システム(PRIMERGY等のサーバ群、PC、マルチメディア教育支
援システム等)を更新
2007年 4月
センター長に刀川眞教授
2007年 8月~2008年 2月
2010年3月
センターの建物改修工事のため仮移転
情報メディア教育システムおよび学内ネットワークシステムを全更新
2011年8月~9月 センター本館(J棟)と教育・研究10号館(S棟)との渡り廊下撤去
2013年12月
主機室と技術室をC棟へ移設
2014年2月
情報メディア教育システムを「情報基盤・教育システム」として更新
2015年3月
ISMS/BCMS国際認証 世界初同時取得
53
2 センター紹介
室蘭工業大学工学部附属情報メディア教育センター(以後「センター」と記します。
)は、1973 年に
全国の国立大学で初めて設置された情報処理教育センターを改組して、1997 年 4 月 1 日に全国の国立大
学で初めて設置されました。
センターの目的は、マルチメディア技術を積極的に利用し、情報基礎教育、情報処理入門教育、情報
処理専門教育等の実施及び工学専門教育、副専門教育等をマルチメディア化して創造性豊かな技術者及
び研究者を育成することです。さらに公開講座等の実施や地域に有益な情報の提供を行い地域社会の情
報化に貢献します。
主機室には、情報基盤・教育システムと学内ネ
ットワークシステムのサーバーやネットワーク接
続機器が設置されています。
主機室
教育・研究1号館 C 棟に設置された実習室(C305/C306/C307/C309/C310)には、学生用 PC が合
計で 220 台設置されており、教室連携機能により C310 実習室(学生用PC62 台)を主教室にして、他の
教室との合併授業を、最大 5 教室で行うことが可能です。
C310 実習室
54
また 17 時以降は C305 実習室と C308 入出力室で夜間開館を行っています。
C308 入出力室と図書館パソコンコーナーには、ネットワークプリンターが設置されています。印刷
するには、学生証が必要です。その際、事前に大学生協で電子マネーとして学生証に入金していなけれ
ば、印刷させることができません。
図書館には、PC が1階パソコンコーナーに 24 台、2
階PC ルーム1(I206)に18 台、
同じくPC ルーム2
(I204)
に 18 台が設置されています。開館時間内であれば、自由
に利用することができます。
学内にはネットワークが敷設されており、研究室等の各部屋にイーサネットケーブルが引き込まれて
います。
無線 LAN のアクセスポイントが全講義室を含む 80 箇所に設置されていますので、食堂や休憩所など
の学生が集まる場所では、ノートパソコン等のモバイル端末を学内ネットワークに接続することができ
ます。
学外からは、VPN 接続により学内ネットワークに接続することができます。なお Web メールにより
学外のどこからでも E メールの送受信ができます。
学内からインターネットへは、SINET(学術情報ネットワーク)を介して接続されますが、この SINET
ノードと本学の SINET ルータは専用回線(NTT ビジネスイーサ 200Mbps)で接続されています。
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3 情報基盤・教育システム/学内ネットワーク構成図
hp EliteDesk 800 G1
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4 情報基盤・教育システム概要
4.1 PC
4.1.1 hp EliteDesk 800 G1 (Microsoft Windows 8.1 ,Ubuntu 12(VirtualBox))
(1)設置場所:C 棟実習室、図書館、ものづくり基盤センター、国際交流センター
(2)ハードウェア
CPU
主記憶容量
ハードディスク
CD/DVD 装置
その他
Core i7-4770
8GB
500GB
スリムドライブ(CD-R,CD-ROM,CD-RW,DVD-ROM,DVD+R/-R/+RW/-RW/+R
DL/-R DL)
21.5 インチワイド液晶ディスプレイ、3 ボタンレーザー方式マウス、ヘッドセッ
ト、USB カメラ
(3)ソフトウェア
Microsoft Office Professional Plus 2013、Libre Office、Internet Explorer、Firefox
(以上ブラウザ)
、Flash Player(Flash 再生)
、Thunderbird(メーラー)
、FileZilla
(ファイル転送)
、TeraTerm(仮想端末)
、Skype(インターネット電話)
、Quicktime
Player ( メ デ ィ ア 再 生 )、 Visual Studio 2012 ( プ ロ グ ラ ム 開 発 環 境 )、
High-performance Embedded Workshop4(C/C++ コ ン パ イラ パッ ケ ージ ) 、
Eclipse、 MPLAB IDE、Quartus II (以上統合開発環境)
、gnuplot(グラフツ
ール)
、JavaJDK(Java 開発用キット)
、DX ライブラリ(C++言語用ライブラリ)、
Windows 7
Adobe Photoshop CS6※、GIMP2(以上画像編集)、Adobe Illustrator※(ベクトルグ
Professional
ラフィック)、 AutoCAD 2014※、SolidWorks(以上 3D CAD)
、 Jw_cad(2D CAD)、
Audacity(サウンド編集)、Lame、Adobe Premiere Pro CS6 ※(ビデオ編集)、
Accelrys Draw(化学構造式描画)、NI Circuit Design Suite(Multisim,Ultiboard)、
BSch3V(以上回路図)、EmEditor Free、Real Player、Windows Media Encoder、
Windows Media Player、QuickTime Player、Shockwave Player、Adobe Reader
(PDF Viewer)
、Lhaplus(圧縮・展開)、Virtual Box(仮想マシン)、PicoScope 6、
DirectX
Firefox(ブラウザ)、Adobe Flash Player(Flash 再生)、Thunderbird(メール)
、Libre
Office(オフィス)、gcc、gnuplot(グラフツール)、gfortran、emacs、gedit、GIMP、
Ubuntu9
ImageMagick、Ghostscript、Inkscape(以上画像表示・処理)、
LaTeX、Adobe Reader
(PDF Viewer)
、gnome-terminal、libgtk
※一部のソフトは契約ライセンスの関係で同時利用数に制限があります。
4.1.2 媒体変換用 PC (hp Pro 6300)
(1)設置場所:C308 入出力室、図書館 PC ルーム 1、非常勤講師室、大学会館、学生支援センター
(2)ハードウェア
CPU
主記憶容量
ハードディスク
CD/DVD 装置
Core i3-3240
8GB
500GB
ス リ ム ド ラ イ ブ (CD-R,CD-ROM,CD-RW,DVD-ROM(1 層 /2 層 )/-ROM
DL,DVD+R(1 層/2 層)/-R/-RW/+RW/+R DL/-R DL,DVD-RAM、ブルーレイ(外
付貸出)BD-ROM(1 層 2 層)/-ROM DL,BD-R/-R DL/-R XL/-R LTH,BD-RE/-RE
SL/-RE DL/-RE XL)
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21.5 インチワイド液晶ディスプレイ、3 ボタンレーザー方式マウス、ヘッドセッ
ト、イメージスキャナー
その他
(3)ソフトウェア
Microsoft Office Professional Plus 2013、Internet Explorer、Firefox(以上ブ
ラウザ)
、Flash Player(Flash 再生)
、Audacity(サウンド編集)、Windows Media
Encoder、Media Player、Adobe Reader(PDF Viewer)
、Virtual Box(仮想マ
シン) 、Lhaplus(圧縮・展開)
Windows 8.1
Pro
4.1.3 ノート PC (EPSON Endeavor NJ3700E)
(1)設置場所:図書館(貸出用)
、学生支援センター(授業用)
(2)ハードウェア
CPU
主記憶容量
ハードディスク
CD/DVD 装置
その他
Core i5-3320M
8GB
SSD 128GB
スリムドライブ(CD-ROM、DVD-ROM)
15.6 インチ TFT 液晶ディスプレイ
(3)ソフトウェア
Windows 8.1
Pro
Microsoft Office Professional Plus 2013、Internet Explorer、 Adobe Reader
(PDF Viewer)
4.2 サーバーシステム
サーバー名
仮想サーバーシステム
ファイルサーバー
(学外データセンター)
統合認証サーバー
WWWサーバー
用途または構成
統合認証サーバー
利用者用 WWW サーバー
ポータルシステム
ウィルス対策サーバー
ネットワーク監視サーバー
セキュリティ検査システム
IT 資産管理システム
端末統合管理サーバー
アプリケーション配信サーバー
ライセンス管理サーバー
プリント管理サーバー
e-Learning システム(Moodle サーバー、映像蓄積配信サーバー)
端末システムのネットワークドライブ領域
利用者用ホームディレクトリ
サーバーシステムのログ領域及び
e-Learning システムのコンテンツ格納領域。
パソコン端末、WWW サーバー、メールサーバー、プリントシステム、
授業支援システム及び無線 LAN の利用に必要な利用者情報の管理
及びパスワード認証に連携するサービス。
既設履修登録システム(Universal Passport)や図書館情報システ
ムなど学内の様々なシステムの利用者サービスのパスワード認証
大学公式サイトの運営や職員・学生のホームページや授業で使用
58
する Web ベースの教材の配信に使用。
サーバー名
メールサーバー
ウィルス対策サーバー
端末統合管理サーバー
プリントシステム
アプリケーション配信サーバー
ライセンス管理サーバー
ネットワーク監視サーバー
セキュリティ検査システム
IT 資産管理システム
ファイアウォール
DNSサーバー
VPNサーバー
パスワードリマインダー
用途または構成
Web メールサービス(学外データセンター)
F-SecureF-Secure policy manager
端末システムの利用者管理、統計管理及び保守管理を行う。
プリンタは C308 入出力室、図書館パソコンコーナーに配置。
学生証によるデマンドプリント方式。
本システムパソコン端末のハードディスクには OS やアプリケー
ションソフトをインストールしないシンクライアント(Thin
Client)を採用しており、アプリケーションソフトを使用する場合
には本サーバーよりダウンロードして利用する。
AutoCAD、Adobe Photoshop/Illustrator/Premiere、SolidWorks、
NI Circuit Design のライセンス管理を行う。
ネットワークの死活監視を行う。
学内端末のセキュリティ脆弱性検査を行う。
学内端末のハードウェアおよびソフトウェア資産の情報収集・管
理を行う。
学内のネットワークへ外部から侵入されるのを防ぐシステム。
ホスト名と IP アドレスを対応させるシステム。
マトリックス型パスワード認証方式を採用。
パスワードを忘れた場合の再設定を、各ユーザーが自分自身で行
う。最終的には再発行機で再発行し、同時に新パスワードを印字
しユーザーに渡す。
59
5 パンフレット
平成 26 年(2014 年)7 月付発行のパンフレットです。
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6 運営組織
身
分
氏
名
室 番 号
センター長
教
授
刀 川
眞
A307
准 教 授
桑 田
喜 隆
A315
助
早 坂
成 人
A314
徹
A316
教
〃
石
坂
技術職員
髙 木
稔
〃
矢 野
大 作
〃
佐 藤
之 紀
〃
若 杉
清 仁
〃
松 前
薫
事務補佐員
佐 野
香 織
61
備 考
C301
技術室
A306
事務室
2015年度 年報
2016 年 3 月 発行
編集・発行
室蘭工業大学工学部附属情報メディア教育センター
Center for Multimedia Aided Education
〒050-8585 室蘭市水元町27番1号
Tel
(0143)46-5900(センター事務室)
Fax
(0143)46-5899(センター事務室)
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E-mail [email protected]
表紙写真:刀川センター長と髙木技術専門員の何か