学級会を始めましょう

学級会を始めましょう
一人一人の思いや願いから話合いが生まれます。互いに意見を出し合い,分かり合い,
話合いが進みます。そして話合いが活発になって,やがてみんなが納得して話合いがまと
まります。そんなイメージをもって,学級会を始めましょう。
学級会の流れ
提案者が提案した理由を話し,学級会で話し合わ
①
はじめの言葉
②
議題と提案理由の発表
③
話合いの進め方の確認
④
話合い
○
話合い(1)―柱1
○
話合い(2)―柱2
⑤
決まったことの発表
⑥
先生の話
⑦
おわりの言葉
なければならないことをみんなに伝えます。
柱が複数のときは,話し合う順番を伝えます。
意見の発表,質問,賛成・反対意見の発表,対立
している点について討議し,解決策を決めます。
話合いで決まったことを,書記が発表します。
話合いを評価し,子どもたちのよかったところを
語ります。
話合いのポイント
話合いは,①意見の発表と質問,②賛成・反対意見の発表,③解決策の決定という順序
で進めていきます。
①
意見の発表と質問
ここは話合いのウォーミングアップを行うところで,
「何でも言えるところ」という
雰囲気を大切にします。 ここで気持ちがのると発言する子どもたちが増えてきます。
○
自由に意見を出し合います。
○
質問だけを受け付け,検討はまだしません。
○
教師は,賛成・反対意見の発表の仕方について「よいところ・直すべきところ」
をおさえるようにします。
<意見の発表の仕方>
わたしは,……がよいと思います。
どうしてかというと(そのわけは),……だからです
<質問の仕方>
○○さんに質問します。……ということですか。
分からなかったので,もう一度,言ってください。
なかなか意見が出ないときは,小集団で話し合う時間をとるようにします。
黒板には
子どもから出された意見と,それぞれの賛成と反対の意見を分けて書くようにします。
②
○
賛成・反対意見の発表
賛成・反対を発表することで,それぞれの意見の「よいところ・問題点」をはっ
きりさせていきます。
○
意見が対立するところが出てきて,討議しなければならない点がはっきりしてき
ます。
<賛成の仕方>
……に賛成です。そのわけは,……だからです。
<反対の仕方>
……に反対です。そのわけは,……だからです。
<つけたしの仕方>
……という意見ですが,……にした方がいいと思います。
そのわけは,……だからです。
③
○
解決策の決定
対立している双方が互いのよいところや問題点を分かり合って納得したり,統合
的な意見が出たりして合意するのが理想的ですが,どうしても決まらない場合は,
決める手順を話し合います。
○
決定する前に,どういう解決策が出ていて,それぞれの解決策の「よいところと
問題点」を確かめておきます。
<司会の仕方>
「意見が出つくしたようなので,決めたいと思います。」
「どのように決めたらいいか,次の3つから選んでください。
①もう少し話し合ったほうがよい。
②計画委員会が決めたほうがよい。
③多数決で決めるほうがよい。
一番多い方法で決めたいと思います。
では,①の決め方がいいと思う人は手をあげてください。
②の決め方がいいと思う人は手をあげてください。
③の決め方がいいと思う人は手をあげてください。」
話合いの後―実践活動
話し合って決めたことにしたがって,準備を行っていきます。
○ 計画委員が話合いの記録をまとめ,教室に掲示します。
○ 一人一人の役割を決定し,準備を進めます。
話合いの方法や技術についての教師の助言
話合いが,
意見が出ないとき
道筋からはずれてきたとき
こういう時は,近くの人(班の人)
と3分ぐらい話し合うと,意見が出る
今は何の問題について話し合ってい
るのかな。
もう一度よく考えてみましょう。
理由をつけずに賛成・反対ばか
りになり,安易に多数決に頼ろう
としたとき
ことがあります。やってみませんか。
ただ,司会の人は何について話すのか
をはっきりみんなに話しましょう。
表現が不十分・発言の途中で
つかえて言葉が出ないとき
待ってください。賛成の人も反対の
今のAさんが言いたいことが分か
人もその理由を出し合ってみてくだ
った人はいませんか。いたらかわりに
さい。それから問題になる点を考えて
言ってください。
みたら,きっとよい意見が出ると思い
ます。
Aさんの意見は…のように言った
方がもっとよく分かると思います。A
さんもう一度言ってみてください。
慣れていない司会が,
問題を深く追求せずに,
進め方に困ったとき
決まっていきそうなとき
最初はみんな困ってしまうもので
調子よく話合いが進んでいますね。
す。こういう時はどう進めたらいいか
でも先生は……について気になりま
な。司会をした人もいるでしょう。み
す。本当にこれでいいのかな。もっと
んなで考えて助けてあげましょう。
よく考えてみてほしいと思います。