JPSオークション第474回おすすめの品

JPSオークション第474回おすすめの品
239 沖縄 富山印切手
富山印切手は1946年(昭和21年)2月1日から宮古島で使用された切手で、昭和切手、新昭和切手に朱色で
押捺されたものが33種も発行されています。いわゆる“三文判”を押しただけなので偽造品も多く出回ってい
ますが、それらは全て未使用です。カタログでは使用済の評価は未使用と同じになっていますが、実際は局
名、年月日が読める使用済は極めて珍しく、滅多にお目にかかれません。使用済は料金別納や書留原票の内容
証明に使われたもので、カバーは殆ど見当たりません。富山印切手は1948年6月30日に使用禁止になっていま
すので出品物はその直前の使用例ということになります。
254 ソメイヨシノ10円 コート紙
コート紙は主に記念切手に使われていて、一般の用紙のものに比べて光沢があり、少し厚みがあるのでルー
ペで調べなくてもすぐ分かります。弥勒菩薩50円(451)のコート紙はよく知られていますが、同じものがソメ
イヨシノ10円(374)にもあります。出品物は43年2月に東京・品川で使用されたものですが、発見数が極めて少
ないため、使用時期、地域などを特定するまでには至っていません。新たな発見が期待されるところです。
257 夢殿はがき5円 蛍光塗料印刷
夢殿はがき7円の発光はがきが発行される前、5円はがきにリン光性塗料を印刷したものが試作されました。
7円のリン光塗料部分は23ミリ×5ミリですが、5円は22ミリ×2ミリと幾分小さくなっています。テスト期間
中にはがき料金が7円に値上げされ、はがきのサイズも大きくなったことから、実際には発行されず試作だけ
に留まったものと思われます。
259 和欧印最初期使用 渋谷69.1.3
和欧文機械印は、外国郵便物にも対応できるようにと、1968年(昭和43年)12月1日から東京中央ほか関東
地方の9局で使用を開始しました。しかし当時は標語入り機械印を主に使ったため、小型波型のものは渋谷局
で年賀印に使ったものが最初かと思われます。出品物は43年1月3日の日付で、報告されているものの中では最
も早い時期のものです。