PDF/ 49KB

FTTH 向け架空光ドロップケーブル
Development of Aerial Drop Optical Fiber Cables for Fiber to the Home
3.特性
光ファイバによる高速・大容量の伝送を一般家庭に提供
架空ドロップケーブルの特性を表2に示します。
する FTTH(Fiber To The Home)が,ブロードバンド市
場の中で確実にその普及率を上げてきています。ブロード
バンドアクセスシステムを構築する上で,大容量コンテン
問合せ先
ツの伝達が可能な光ファイバの利用は,インターネット環
情報通信事業本部 通信技術部
TEL
(072)
781-8184
境の更なる高速化を促し,高品質の動画配信や遠隔診断の
実現など,これまで以上に我々の生活に大きな変化をもた
らす可能性があります。
支持線
当社は,そのFTTH を構築する光ファイバアクセスシステ
ムの中で,架空配線系光ファイバケーブルから各ユーザー宅
へ光ファイバを引込む配線ケーブルとして,架空光ドロップ
ケーブルを開発しました。
テンションメンバ
1.特長
外被にエコマテリアルを用いることで,燃焼時にハ
光ファイバ心線
ロゲンガスなどが発生しません。
また,耐燃性は JIS C 3005 難燃傾斜試験の性能を満
シース
足しています。
自重を支える支持線と光ファイバエレメントは一
体化していますが,作業性を考慮して,手で簡単に
分離することが可能です。
図1 架空光ドロップケーブルの構造
宅内への直接引込みを想定し,落雷によるサージ電
(SS9A1U/2-NX-E(F)-SSD)
流を遮断するため,導電性を持たない FRP (Fiber
Reinforced Plastics)をテンションメンバに使用し
表2 架空光ドロップケーブルの特性
ています。
内容
特性
波長:1.31 µm
0.5 dB/km 以下
波長:1.55 µm
0.4 dB/km 以下
支持線部
690 N
項目
光ファイバ心線は,光ファイバエレメント部に設け
伝送損失
た切欠き部を手で引裂くことで,簡単に取出すこと
が可能です。
許容張力
架空ドロップケーブルに収納する光ファイバ心線
は,0.25 mmf の光ファイバ単心線から4心テープ
許容曲げ半径
心線まで対応可能です。
損失温度特性
ケーブル本体部
36 N
固定時
40 mm(短径方向)
以上
布設時
40 mm(短径方向)
以上
− 20℃∼+ 60℃/ 2 サイクル
0.2 dB/km 以下
JIS C 3005 難燃傾斜試験におい
て,60秒以内で自然に消えること。
難燃性
2.構造
上端まで延焼しないこと
架空光ドロップケーブルの構造を図1,ケーブル種別を
表1に示します。
表1 ケーブル種別
型名
(F)
-SSD SS9A4U2/4-NX-E
SS9A1U/1-NX-E
(F)
-SSD SS9A1U/2-NX-E
(F)
-SSD SS9A2U/2-NX-E
(F)
-SSD
ファイバ構造
光ファイバ心線
シングルモード石英ファイバ
着色単心線× 1 本
着色単心線× 2 本
2 心テープ
4 心テープ
外径 0.25 mmφ
外径 0.25 mmφ
長径 0.6 ×短径 0.4 mm
長径 1.1 ×短径 0.3 mm
0.4 mmφ FRP × 2 本
テンションメンバ
外径
支持線
1.2 mmφ 鋼線
シース
黒色難燃ポリエチレン
本体
2 mm × 3 mm
2 mm × 3 mm
2 mm × 3 mm
2 mm × 3 mm
支持線込み
2 mm × 5 mm
2 mm × 5 mm
2 mm × 5 mm
2 mm × 6 mm
20 g/m
20 g/m
20 g/m
20 g/m
質量
− 124 −
延焼無し