7AB06 船舶建造契約書 本契約は、( )年( )月( )日、その主たる営業所を

7AB06 船舶建造契約書
本契約は、( )年(
)月(
)日、その主たる営業所を( )に有する( )(本契約中に
て以下「オーナー」と称する)とその主たる営業所を(
)に有する( )(本契約中にて以下
「建造業者」と称する)との間で作成され締結され、
以下のことを証する。
第1条
主たる事項
建造業者は、オーナーのために付属書Aとして本契約に添付され、本契約書の不可分の部分を構
成する契約仕様書にすべて従って、5隻の長さ( )メートル、幅( )メートル、深さ(
メートルの漁獲収納能力( )立方メートルの( )を(
)
)の建造業者の造船所にて建造する
ことに同意する。建造業者は、契約仕様書に記載されているすべての品目を提供し、取り付ける
ことに同意する。すべての材料は、新品ですべての工事は、良好で手際よい方法にて完成される
ものとする。契約仕様書と本契約の規定の間に矛盾があった場合、契約が優先するものとする。
第2条
定義
本契約(本契約中にて以下に定義する)において、下記の用語と表現は、本契約によりそれらに
与えられた意味を有するものとする。
a)「オーナー」という用語は、その主たる営業所を(
)に有する( )又はその指名された
代理人を意味する。
b)「建造業者」という用語は、その入札書類がオーナーに受諾された落札した入札者を意味す
る。
c)「入札業者」という用語は、公開又は直接招聘により契約仕様書に記載されている船舶を1
隻以上建造する契約をオーナーと締結することを約する造船会社を意味する。
d)「造船設計技師」とは、( )の(
)と提携している( )を意味する。
e)「下請業者」という用語は、オーナー又はオーナーの代理人の書面による同意を得て建造業
者により本契約のどの部分かを下請けさせられた(建造業者以外の)者を意味する。
f)「オーナーの代理人」という用語は、オーナーにより指名された者を意味する。オーナーの
代理人の権能は、第 24 条に記載されている。
g)「インスペクター」という用語は、造船設計技師、オーナーの代理人、船級協会又はオーナ
ーにより指名された他の承認された検査機関を意味する。
h)「本契約」という用語は、この船舶建造契約、船舶建造図面、契約仕様書及び本契約の一部
を構成すべきことを表示するオーナーと建造業者により署名された本契約に付属するいかなる文
書的資料を意味する。
i)「本入札仕様書」という用語は、船舶に対するオーナーの技術的要求を記載した入札書類の
一部として造船技師から発行され、建造業者に対する契約仕様書作成の指導書として使用される
書類を意味する。
j)「契約仕様書」という用語は、本入札仕様書の意図に合致するが、建造業者の提案の詳細を
含む建造業者により記載された書類である。契約仕様書は、それが本契約の部分となる前に、造
船設計技師及びオーナーの承認を得るものとする。
k)「本図面」という用語は、船舶の建造及び安全機構に関するすべての図面、及びオーナーの
代理人若しくは、造船技師及び/又はロイド船舶登録簿により承認された他のすべての図面を意
味する。
l)「承認された」という用語は、オーナー又はオーナーの代理人の書面による承認を意味する。
m)「重要な人々」という用語には、企業及び法人が含まれるものとする。
n)「トン」という用語は、別途明記されていない限り、1000 キログラムのメートルトンを意味
する。
o)「オーナー供給品」という用語は、引渡し前に船舶に据え付けるか若しくは貯蔵するためオ
ーナーが供給する機械、機器又は貯蔵品の品目を意味する。
p)「ロイド」という用語は、ロイド船舶登録簿又はその授権された代理人を意味する。
第3条
船舶
建造業者は、ロイド船舶登録簿及びオーナーの代理人の満足するよう試験された、5隻の漁獲収
納能力( )立方メートルの(
)を適切な注意をもって建造し、進水し及び完成するものとす
る。船舶は、すべての細部に亘り契約仕様書において与えられた規定に合致するものとする。検
収後、建造業者は、当該船舶を(
第4条
)に引渡すものとする。
船級
船舶は、ロイド船舶登録簿の(
更に、船舶の機器は、(
)の規則によりまたその検査に基づき建造されるものとする。
)の航海・調査機関の要件を遵守するものとする。船舶は、( )に
て登録されるものとする。
第5条
言語
本契約に関するすべての通信及びすべての引渡書類は、英語でなされるものとする。作業図面に
は、建造業者の国の言語とともに英語が使用されるものとする。すべての指導手引き、通知、ネ
ームプレート及び計器識別は、英語にてなされるものとする。
第6条
証明書
各船舶は、以下の証明書を付して引渡されるものとする:
a)ロイド船舶登録簿要件の充分な範囲の船体、機械及び機器に関するロイド船級証明書。
b)建造業者の証明書、並びに機械及び機器の供給業者の証明書。
c)船舶登録及び積量証明書。
d)建造業者の国の当局の要件及び( )の航海・調査機関の規則に基づく人命救助、消防及び
航海機器に関する証明書。
e)すべての適用される輸入/輸出書類。
f)所有権移転書類。
g)すべての機械及び機器に関する図面、計算書、指導手引き、部品リスト及び機器リストを(
)
部。
h)上記項目にこれまでに包含されていなければ、瑕疵のない権原の宣言書。
第7条
登録
オーナーは、各船舶の引渡しの少なくとも( )カ月以上前に、オーナーが各船舶の登録の申し
入れをする登録港に関し、建造業者に通知するものとし、建造業者は、船舶を登録するため船舶
登記官が登録港にて要求するすべての書類又はその他の情報を、各船舶の引渡時に自己の費用に
てオーナーが利用できるようにするものとする。建造業者は、建造業者の国の外から調達するい
かなる書類に関する遅れ又はいかなる費用についても責任を負わないものとする。
第8条
造船所における引渡日
1.5隻の船舶は、以下のスケジュールにより引渡されるものとする。
第1船は、( )に引渡されるものとする。
第2船は、( )に引渡されるものとする。
第3船は、( )に引渡されるものとする。
第4船は、( )に引渡されるものとする。
第5船は、( )に引渡されるものとする。
2.本契約の締結以降に、変更又は追加が合意された場合、引渡時期は、これが当該作業の準備
と遂行に必要な限り、延期されるものとする。すべての変更又は追加は、両当事者により書面に
て合意されなければならず、当該合意は、本契約の付属書類を構成する。
3.建造業者は、船舶の引渡しに関連して建造業者が従うことを申し出ている詳細建造予定表を、
本契約締結の(
)カ月以内に、オーナーの代理人に提出する義務がある。
4.建造業者の意見により、遅れを伴う状況が起こったときは、建造業者は、できる限り速やか
にオーナーに書面にて通知するものとする。建造業者は、またできる限り速やかに予測される遅
延の期間を述べるものとする。
5.オーナーが工事の過程で、本契約の条件に従って自己の義務を遂行しない場合には、建造業
者は、オーナーが義務を遂行するまで工事を中止する権利を有する。そのような場合、引渡時期
は、それに応じて延長され、生じたすべての余分費用は、建造業者がオーナーに書面にてオーナ
ーの義務の不履行を通知した後、オーナーにより負担されるものとする。
第9条
予定損害賠償金
遅延の場合、建造業者は、建造業者の敷地における検収のための船舶の引渡遅延1日につき1隻
あたり1日( )の予定損害賠償金を当該遅延に対する補償としてオーナーに支払うものとする。
1隻あたりの予定損害賠償金の総額は、正味契約金額の(
)パーセントを超えないものとする。
当該賠償金があれば、これは、受領時支払いから減額されるものとする。
第 10 条
不可抗力
本契約に詳述されている引渡日は、不可抗力を条件としている。「不可抗力」とは建造業者の支
配を超えておりまた本契約に基づくその義務を完了させる建造業者の能力に直接影響を及ぼす次
の事態;すなわち市民、海軍又は陸軍当局、天変地異(通常の嵐又は厳しい天候以外)、地震、
爆発、落雷、洪水、火災、ストライキ、暴動、反乱、戦争、サボタージュ、通商妨害、通商禁止
又は流行病により、或いは建造業者の支配を超えた他の原因から引き起こされた妨害や遅延のい
ずれかの発生を意味すると当事者により認識されている。建造業者は、不可抗力の定義に該当す
る事態が発生した場合は、( )時間以内にオーナーに通知することを要求されている。
第 11 条
建造業者の不履行
建造業者による債務不履行の場合、船舶の建造を遂行する目的で建造業者の敷地に作業人員を移
動し、建造業者の機器と道具を利用し、或いは、完成のため船舶を他の作業所に移動することは、
適法ではあるがオーナーにかかる義務ではないものとする。オーナーは、建造業者の国の法律に
基づき得られる最大の可能な防御を与えられるものとする。本契約第 10 条に定義されている不可
抗力により引き起こされ、オーナーに適切に通知された建造の遅れは、この規定に関しては建造
業者による不履行を構成しない。オーナーが前述の完成取りやめを選んだ場合、第 13 条により前
もって支払われたすべての金額は、オーナーに開放されている他の追加救済方法を毀損すること
なしに、建造業者からオーナーに返還されるものとする。
第 12 条
引渡し
各船舶がオーナーの代理人に満足のゆくように完成し、すべての当該船舶用の証明書が整然と整
った後、建造業者は、自己の費用と危険で、船舶を(
)、( )港にすべての関税、税金、先
取特権及び負担のない状態にて引渡すものとし、且つ当該船舶がいかなる性格及び種類のすべて
の関税、税金、先取特権及び負担も負っていない旨の証明書をオーナーに提出するものとする。
第 13 条
契約金額
1.総契約金額とは、(
)、( )港への引渡価格を含めた5隻の船舶の総額であるものとす
る。
2.正味契約金額は、(
)港への船舶引渡価格を減じた、総契約金額からなるものとする。
3.5隻の正味契約価格は、段階上昇価格規定なしの(
)に定められるものとし、契約仕様書
に規定してあるすべてのオプションと予備部品を含む5隻の船舶の建造、進水、完成に対する対
価であるものとする。
4.(
)への5隻の船舶の引渡価格は、( )とする。
5.支払いは、( )通貨にて建造業者の取引銀行の営業所においてなされるものとする。
第 14 条
支払計画及び方法
1.契約金額は、オーナーから建造業者へ以下のように支払われる。
a)契約署名時-オーナーが同意した銀行からの且つオーナーにより承認された条件による取消
不能の保証状に対して正味契約金額の(
)%。各船舶毎に、当該船舶に適用される正味契約金
額の部分につき以下の百分率が、指示されたときに支払われるものとする。
b)船舶の主要構造用のすべての鋼材が建造業者の構内に搬入され、当該船舶に割り当てられた
とき・・・・・・(
)%
c)主要構造が 100%据付けられ且つ溶接されたとき・・・・・・( )%
d)主要エンジンが建造業者の構内に搬入されたとき・・・・・・( )%
e)主要エンジン、シャフト及びプロペラが恒久的に船舶に取り付けられたとき・・・・・・( )%
f)船舶が建造業者の構内で受け取られたとき・・・・・・(
)%
g)(保証事項の解決を除き)保証期間が終了したとき・・・・・・(
2.(
)%
)への引渡価格は、建造業者の国から( )へ航海のために出港したとき支払われるも
のとする。
3.支払いは、取消不能の、適切な支払時期が到来したと記述したオーナー又はオーナーの代理
人の署名済み証書を受領した時点で譲渡可能となる信用状にてなされるものとする。
4.オーナーの代理人の証書は、建造業者により実施された工事の全額が建造業者に分割払いの
支払いを受ける権利を与えるべきものであることの唯一且つ最終的な証拠である。
5.オーナーが本契約を変更する権利を行使した場合、合意されたいかなる追加金額も、各船舶
の造船所からの出帆時又はそれ以前にオーナーから支払われるものとする。
6.分割払いの支払いには、( )日の通知が与えられるものとする。追加金額の支払いには、
同様の通知が与えられ、両当事者間で合意されるものとする。
7.建造業者が引渡時に最終勘定書を提出できない場合、建造業者は、船舶が引渡される以前に
支払時期が到来すると仮定した金額に対する適切な保証を受ける権利を有する。
8.建造業者は、完全な支払いがなされるまで又は前項に記載されている保証が提供されるまで、
船舶を保留しておく権利を有する。支払期限が到来した金額に関し不一致が生じた場合、オーナ
ーは、建造業者により要求されている総金額を供託することにより紛争のある金額にみあう充分
な銀行保証状又はその他のこれに相当する保証を要求する権利を有するものとする。そのような
場合、建造業者は、船舶の引渡しを拒否することはできない。建造業者が請求書について紛争の
ある部分の保証をする意図がない場合、オーナーは、紛争のない部分の支払い及び請求書につい
て紛争のある金額にみあう充分な銀行保証状若しくはその他のこれに相当する保証を供託するこ
とにより船舶を引取る権利を有する。保証状を供託する際被った費用は、紛争の結果に従って当
事者間にて比例して分担されるものとする。
第 15 条
履行保証状
建造業者は、正味契約金額の(
)パーセントの金額によるオーナー受取りの履行保証状をオー
ナーに交付することに同意する。保証状発行銀行又は機関は、オーナーに受け入れられ得る所で
あるものとする。保証状は、( )にて表示される。保証状の金額は、保証状譲渡日の本契約の
支払通貨と(
)間の換算レートに基づき計算されるものとする。保証状は、本契約に添付の付
属書1に記載された様式によるものとする。
第 16 条
保険
1.オーナーと建造業者の船舶の財産持ち分は、オーナーへの引渡しが実現するまで建造業者の
経費により、火災及び他のすべての建造業者の危険に対する保険によって充分守られているもの
とする。建造業者の全危険担保保険証券は、オーナーと建造業者の共同名義でなされるものとし、
保険金受取人条項は、同様に表現されるものとする。建造業者は、保険を有効に維持すること及
びオーナー又は建造業者が被る損害の求償に責任を負う。保険証券の写しは、本契約に添付され
るものとし、保険会社は、すべての保険担保範囲の変更を書面にてオーナーに通知することに同
意するものとする。
2.建造業者は、建造及びオーナーへの最終引渡しから生ずる人に対する傷害又は死亡及び財産
への損害にかかるすべての請求のためオーナー並びにその使用人、代理人及び代表者が損害を受
けないようにするものとする。
3.加えて建造業者は、建造業者及びオーナーの利益のため、各船舶に、引渡航海のすべての危
険に対し、総契約金額の( )分の1に総契約金額の(
)分の1の( )パーセントを加えた
額の保険を付保するものとする。
第 17 条
保証
1.建造業者は、欠陥ある材料又は仕上りに帰因するいかなる損害又は瑕疵でオーナーの海上保
険によって通常では填補されない、引渡日から( )年以内の期間に報告される損害又は瑕疵を、
オーナーの経費なしで、修復するものとする。
2.構造、システム又は構成部分の欠陥の場合、建造業者は、その旨の通知に基づき直ちに当該
欠陥の修理に必要な行動に関しオーナーと合意するものとする。
3.建造業者は、調達した機器に対する製造業者の最大限に可能な保証がオーナーの利益となる
ように移行し、それによりオーナーが製造業者と契約関係を有することを確実ならしめるよう最
善の努力をするものとする。
第 18 条
乾ドック保証
引渡日から約(
)カ月で、船舶は、乾ドック入りするものとする。漁労スケジュールにより乾
ドック入りが延期されたとしても乾ドック入りなしに発見できなかった若しくは修理できなかっ
た保証項目は、保証の範疇に入り、オーナーは、当該項目が発見された場合、建造業者がその代
理人を船舶に立ち会わせるよう手配することができるように建造業者に通知する。
第 19 条
紛争
訴訟の場合、すべての手続きは、( )法に基づき(
)国にてなされるが、( )国の裁判所
が管轄権がないとした場合は、当事者は、ハーグの国際連合裁判所若しくは正当な国際裁判管轄
権を持つその他の裁判所に提訴するものとする。
第 20 条
建造業者の適格性
建造業者は、本契約の継続期間中、( )、( )及び(
)のボイコットに関する( )の権
限ある機関の決議若しくは( )の法律と規則に基づく、ボイコットの対象にされず又はボイコ
ットの対象とならないものとする。建造業者は、また船舶に組込むため第三者から取得した又は
取得すべきいかなる材料、部品、機器及び機械は、当該ボイコットにより、オーナーの国に輸入
する資格に欠ける若しくは経済と社会開発のための(
)基金及び(
)経済開発のための( )
基金による資金調達を行う資格に欠けることがないことも保証するものとする。
第 21 条
所有権の割振り
船舶用に意図されるすべての材料、部品、機械及び機器には、建造業者の船体番号が記されるも
のとする。当該品目は、建造業者によりいかなる方法においても質権を設定したり担保として使
用されないものとし、建造業者に当該品目を販売した供給業者の請求又は先取特権のみを条件と
して、またオーナーが定められた支払いにつき履行を怠らないことを条件として、当該品目に対
するオーナーの行う出来高払いによりオーナーの所有物となる。建造業者は、各場合毎に、販売
の契約の条件に従い迅速に当該品目の供給業者に支払いを行うものとする。
第 22 条
変更
オーナーは、各船舶の建造中契約仕様書に変更及び/又は追加を行う権利を有するものとする。
当該変更及び/又は追加は、オーナーの代理人により書面により要請されるものとし、当該変更
の価格及び予測される影響は、施工される工事の前に合意されるものとする。追加工事及び/又
は変更の実施が船舶のいかなる又はすべての完了に何らかの遅延を引起した場合、建造業者は、
引渡日を延長する権利を有するものとする。但し、建造業者は、仕事を始める前に、建造業者と
オーナー又はオーナーの代理人間にて合意されるべき遅延の予想期間をまず通知するものとする。
変更のための価格の上昇に対し、建造業者は、実施されるべき変更により直接又は間接に生ずる
であろう原価のすべての減額の十分な利益をオーナーに与えるものとする。
第 23 条
オーナーの代理人及び監督
1.オーナーの代理人は、以下のことを行うものとする。
a)建設及びシステム図面、並びに技術計算書の点検、コメント提供及び承認。
b)建造業者の工事の検査及び詳細技術に関する書面による助言。
c)適切な造船慣行に基づかない又は契約仕様書及び本図面の要件を遵守しない仕上り及び材料
の宣言。
d)工事の進捗と施工の点検及びオーナーと建造業者への遅延又は本契約の条件の不遵守の通知。
2.建造業者は、オーナーの代理人にその義務を遂行するために構内において適切な施設を提供
するものとする。これらは暖房、照明及びファイリング・キャビネット、机及び製図台付きの事
務所からなる。タイプ及びコピーのサービスは、提供されるものとする。オーナーの代理人は、
作業図面の写しを自由に入手できるものとする。オーナーは、船舶の艤装中に航海士及び航海要
員を参加させる権利を留保し、彼らは、オーナーの代理人を通じ調査及びコメントを指図するこ
とを要求されるものとする。
第 24 条
テスト及び試運転プログラム
1.建造業者は、オーナーの代理人に対し船舶の引渡前にすべての構成部品がすべての面におい
て適切に機能する能力があることを証明しなければならない。工事を開始する前に、建造業者は、
契約仕様書に記載してある水圧隔室テスト、ドライ検査、ホーステスト、艤装テスト、安定度テ
スト、係船ドッグ機械試運転及び海での試運転を含む検査スケジュールを提出しなければならな
い。
2.加えて(
)における漁労試運転は、プロトタイプ船舶によりオーナーが提供した漁網を使
用してオーナーの代理人に満足のいくよう行われるものとする。すべての試運転の後、必要なこ
とが証明された変更は、建造業者の費用で実施されるが、当該変更がオーナーの意見では重大で
ある場合、建造業者は、該当する試運転を繰り返すものとする。
第 25 条
特許、商標、著作権及びプラン
1.特許、商標及び著作権
船舶の機械及び機器には、特許番号、商標又は製造業者の商号をつけることができる。建造業者
は、本契約の履行において実施され又は使用される特許化され又は特許を受けることができる発
明のための若しくはこれらによる経費及び費用を含み訴訟の経費及び費用があればこれを含む、
いかなる性格又は種類の特許責任又は特許侵害の請求につきオーナーを防御し且つオーナーがこ
れらから損害を被らないようにするものとする。本契約に含まれるいかなる規定も、本契約に含
まれる機器の特許又は商標権若しくは著作権を譲渡するとは解釈されず、すべての当該権利は、
それらの正当且つ適法な所有者に、本契約により明示的に確保される。本契約に基づく建造業者
の保証は、オーナーの供給品には及ばない。
2.一般計画、仕様書及び作業図面
オーナーは、建造業者によって作成され、オーナーによって本契約の一部として支払われたか、
又はオーナーのコンサルタントが作成したかを問わず、船舶の設計と建造に関する仕様書及び計
画と作業図面、技術説明書、計算書、試験結果、並びにその他のデータ、情報及び書類にかかわ
るすべての権利を所有しており、従って建造業者は、これらを開示したり若しくはこれらに含ま
れる情報を第三者に漏洩しないこと、或いは、オーナーの事前の書面による許可なしにこれらか
ら船舶を建造しないことを約する。
第 26 条
譲渡
本契約は、相手方当事者の事前の書面による同意なしにいずれの当事者によっても譲渡されては
ならない。
第 27 条
通知
本契約によって与えられることを要求されているすべての書面による通知は、配達証明付きの郵
便又はファックスにより与えられるものとし、消印の日付又はファックスに表示される日付に与
えられたとみなされるものとする。更に建造業者は、書面による通知の写しをオーナーの代理人
に提供するものとする。
上記の証拠として、本契約の当事者は、冒頭の年月日をもって本契約を締結した。
建造業者:
建造業者の名称( )
署名欄( )(印)
署名者氏名及び役職(
オーナー:
オーナーの名称( )
)
署名欄( )(印)
署名者氏名及び役職(
)