1 - 坂井市

平成28年9月第4回
坂井市議会定例会議事日程(第1号)
平成28年9月9日(金)午前10時35分
開議
1.議事日程
〔第1号〕
日程第1
会議録署名議員の指名
日程第2
会期の決定
日程第3
諸般の報告
日程第4
発議第8号
市長の専決処分事項の指定についての一部改正
日程第5
報告第3号
公益財団法人坂井市農業振興公社の経営状況の
報告について
日程第6
報告第4号
一般財団法人坂井市公共施設等管理公社の経営
状況の報告について
日程第7
報告第5号
公益財団法人坂井市文化振興事業団の経営状況
の報告について
日程第8
報告第6号
公益財団法人丸岡文化財団の経営状況の報告に
ついて
日程第9
報告第7号
公益財団法人坂井市体育協会の経営状況の報告
について
日程第10
報告第8号
平成27年度坂井市健全化判断比率の報告につ
いて
日程第11
報告第9号
平成27年度坂井市資金不足比率の報告につい
て
日程第12
認定第1号
平成27年度坂井市一般会計歳入歳出決算の認
定について
日程第13
認定第2号
平成27年度坂井市国民健康保険特別会計歳入
歳出決算の認定について
日程第14
認定第3号
平成27年度坂井市後期高齢者医療特別会計歳
入歳出決算の認定について
日程第15
認定第4号
平成27年度坂井市水道事業会計決算の認定に
ついて
日程第16
認定第5号
平成27年度坂井市公共下水道事業会計決算の
認定について
日程第17
認定第6号
平成27年度坂井市農業集落排水事業会計決算
の認定について
-1-
日程第18
認定第7号
平成27年度坂井市病院事業会計決算の認定に
ついて
日程第19
議案第48号
平 成 2 8 年 度 坂 井 市 一 般 会 計 補 正 予 算 (第 2 号 )
日程第20
議案第49号
字の一部区域の変更について
日程第21
決算特別委員会の設置および同委員の選任
2.本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
3.出席議員(26名)
1番
小
原
慶
之
2番
後
藤
寿
和
3番
川
端
精
治
4番
渡
辺
竜
彦
5番
前
川
徹
6番
南
川
直
人
7番
上
坂
健
司
8番
戸
板
9番
吉
川
貞
明
10番
古
屋
信
二
11番
上
出
純
宏
12番
田
中
哲
治
13番
佐
藤
寛
治
14番
松
本
15番
東
野
栄
治
16番
伊
藤
聖
一 (13:00退出)
17番

人
志
18番
川
畑
孝
治
19番
前
田
嘉
彦
20番
橋
本
充
雄
21番
永
井
純
一
22番
畑
野
麻美子
23番
山
田
栄
24番
広
瀬
潤
25番
田
中
千賀子
26番
木
村
進
朗
一

4.欠席議員(0名)
な
し
5.説明のため出席した者の職氏名
市
長
坂
本
憲
男
副
長
北
川
貞
二
長
川
元
利
夫
総 務 部 長
釣
部
桂
司
総合政策部長
小
谷
嘉
郎
財 務 部 長
宮
本
寿
雄
財務部技監
藤
野
博
文
市民福祉部長
渡
邉
雅
彦
産業環境部長
鍋
嶋
正
和
建 設 部 長
瀬
戸
和
行
教 育 部 長
岡
部
恭
典
三国病院事務局長
村
上
和
則
会計管理者
小
林
徹
郎
代表監査委員
東
健
一
教
育
-2-
市
6.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名
事 務 局 長
西
書
栗
田
ゆうこ
午前10時35分
開
議
記
英
幸
7.議事の経過
-3-
事務局次長
齊
藤
孝
子
書
増
澤
律
子
記
第4回坂井市議会定例会
(午前10時35分
○
事務局長(西
開議)
英幸)御起立願います。一統、礼。
(起立・礼)
○
議長(伊藤聖一)おはようございます。
ただいまの出席議員数は26人であります。
定足数に達しておりますので、これより平成28年第4回坂井市議会定例会
を開会いたします。
ここで、会議に先立ち、市民憲章を全員で唱和いたしますので、よろしくお
願いいたします。
○
事務局長(西
英幸)御起立願います。
(起立)
○
議長(伊藤聖一)前文は私が朗読しますので、以下、各項目について全員
で御唱和をお願いいたします。
坂井市民憲章。
彩り豊かな海・山・川と市民が融和する坂井市。
大空へ伸びる緑の木々のように
希望に満ちたまちの実現に向けて
ここに市民憲章を定めます。
一、
青い日本海のすがすがしさ
自然と住みよい環境に恵まれた
一、
白いユリのやさしさ
人々のきずなと安心が広がる
一、
坂井
桜に浮かぶ古城の気高さ
誇りある歴史と文化が息づく
一、
坂井
真っ赤な太陽の輝き
明るい笑顔と活力があふれる
○
坂井
黄金波打つ平野の温もり
感謝と思いやりの心を育む
一、
坂井
事務局長(西
坂井
英幸)御着席願います。
(着席)
○
議長(伊藤聖一)ここで、市長の招集挨拶を許します。
坂本市長。
○
市長(坂本憲男)おはようございます。
本日、ここに平成28年第4回議会定例会を招集させていただきましたとこ
ろ、議員各位には、公私とも御多忙の中、御出席を賜り、厚くお礼を申し上げ
-4-
ます。
さて、今年は台風の発生が少ないと言われておりましたが、さきの台風10
号は東北・北海道地方に大雨を降らせ、河川の増水による堤防の決壊や浸水な
ど甚大な被害をもたらし、多くの方々が犠牲となられました。心からお悔やみ
とお見舞いを申し上げますとともに、被災地の方々が一日も早くもとの生活に
戻られることを心から願っているものでございます。
また、これから本格的な台風シーズンを迎えるにあたり、本市におきまして
も、市民の安全・安心のために引き続き万全を期してまいりたいというふうに
考えております。
さて、国におきましては、7月に選挙権年齢が18歳に引き下げられて初め
てとなる参議院議員通常選挙が行われ、8月には第3次安倍再改造内閣が発足
し、最優先課題を経済とし、アベノミクスを一層加速することでデフレからの
早期脱却を図るとしております。
今後、景気回復に向けたさらなる効果的な政策が打ち出されることを期待を
するとともに、地方においても経済の好循環が進むことを願っているところで
ございます。
それでは、前定例会以降、今日までの市政全般についての行政報告を、坂井
市総合計画の施策の大綱ごとに申し上げたいと思います。
初めに、「住民とともに育むまちづくり」について申し上げます。
まず、行政改革の推進についてでありますが、本年度は第二次行政改革大綱
の最終年度となることから、達成に向け全庁を挙げて取り組みを進めていると
ころであります。
119項目の行政改革実施計画について実績の確認を行った結果、8月末で
達成済みの項目は全体で57項目となっております。継続中の取り組みを含め、
平 成 2 7 年 度 末 時 点 で 約 1 7 億 5 ,0 0 0 万 円 の 財 政 効 果 を 上 げ て い る と こ ろ
でございます。
また、次期の坂井市行政改革大綱について、先般、行政改革推進協議会に諮
問をさせていただき、現在、策定作業を行っております。少子高齢化を初めと
した多岐にわたる行政課題に対応し質の高い行政サービスを持続的に提供して
いくためには、さらなる行政改革への取り組みが必須でありますので、議会ま
た市民の皆様の御理解、御協力をいただきながら、着実に改革を推進してまい
りたいというふうに考えております。
次に、第三セクターの改革についてでありますが、一般財団法人坂井市公共
施設等管理公社を公益財団法人丸岡文化財団に吸収合併することについて、現
在、調整を進めているところでございます。これは、丸岡城にゆかりの一筆啓
上賞などの文化発信事業を行っている丸岡文化財団と丸岡城周辺施設の指定管
-5-
理を行っている公共施設等管理公社を一体化することにより、丸岡城を中心と
した歴史文化を生かした取り組みをより効果的に推進していくことを目的とす
るものでございまして、合併の期日は来年4月を予定をいたしております。
次に、シティセールス推進事業について申し上げます。
6月、7月には、丸岡南中学校により東京の4つの大使館において坂井市の
PRを行った他、大関小学校による大相撲名古屋場所での稀勢の里関の応援を
サポートをいたしました。
8月には、帰省シーズンに合わせ、福井駅前のハピリンにおいて「坂井まる
ごとフェア」を開催するなど、坂井市民のシビックプライドの醸成に大いに貢
献をいたしたところでございます。
また、6月には内閣府を訪問し、越前織ストラップの一億総活躍推進室での
活用を図ったほか、7月には東京丸の内のJPタワーにおいて、日本郵便や関
係都市との連携のもと、イベントを7日間にわたって盛況に開催することがで
きました。
さらには、8月20日に東京の戸越銀座商店街に県内の市町では初めてとな
るアンテナショップを出店し、多くの首都圏メディアに取り上げられたところ
であります。また、店での働き手として坂井市内出身の大学生などの採用も行
い、現在、順調に営業を行っております。
また、コミュニティセンター建設及び耐震改修事業につきましては、春江中
コミュニティセンターでは、旧センターの解体が完了し、建設中の3階建ての
骨組みが外観でも確認ができる状況となっております。その他のコミュニティ
センターでは、4月から地域との協議を行いながら、順次進めているところで
あります。
また、まちづくり協議会では、市制10周年記念・ボート収益金還元特別事
業として、雄島まちづくり協議会とのうねの郷まちづくり協議会が初めて地区
を超えた交流事業を実施をいたしました。
また、地域の人材づくりを目的に設置する大学を「坂井市まちづくりカレッ
ジ」とし、運営協議会において要領・カリキュラムを策定し、10月下旬には
開校の予定となっております。
さらに、結婚サポート事業では、7月3日に丸岡温泉たけくらべで開催をし
た「浴衣コン」では、定員を大きく上回る申し込みをいただきまして、16組
ものカップルの成立に至っております。
また、今年度より個別カウンセリングを実施しており、相談者から結婚に対
する意識が変わったという感想をお聞きをいたしておりますし、今後とも、引
き続き、婚活に係るサポートに取り組んでまいりたいと思います。
次に、庁舎整備関係について申し上げます。
-6-
(仮称)坂井市みくに市民センター建設工事につきましては、7月に着手し、
来年11月の完成に向け、工事を進めているところであります。
また、本庁舎整備につきましては、本庁舎整備基本計画検討委員会を7月に
設置し、整備計画について、今後、協議を重ね、年度内に庁舎整備基本計画を
策定したいと考えております。
次に、「多様な都市活動を支えるまちづくり」について申し上げます。
福井港丸岡インター連絡道路につきましては、一部の道路線形変更に伴いま
す都市計画変更手続が進められておりますが、昨年度から継続して用地測量、
建物調査及び用地買収を進めており、着実に事業の進捗が図られております。
また、7月26日には、整備促進協議会の総会を関係機関や沿線集落など、
多くの御参加を得て開催をしたところであります。
また、北陸新幹線及び福井森田丸岡線につきましても、用地買収、建物補償
などを進めており、早期に工事着手できるよう、鉄道・運輸機構及び県と協力
して事業の推進に取り組んでおります。
次に、「地域の活力を創造するまちづくり」について申し上げます。
初めに、企画事業について申し上げます。
都民目線で坂井市の魅力を発見、発信してもらうことを目的といたしまして、
8月8日から10日にかけて、特別区全国連携プロジェクトで連携する品川区
の親子ら10組を招きまして「里山・里海体験モニターツアー」を実施し、本
市を満喫していただきました。
また、7月1日から初の女性隊員である地域おこし協力隊1名を採用し、竹
田地区の活性化に向け、地域活動や自然環境を生かしたイベント企画に携わっ
てもらいたいと考えております。
さらに、現在、地区の御理解を得て、竹田Tキャンプ推進事業に着手をした
ところであります。
次に、農業振興関係につきまして申し上げます。
本年産米の作況指数が、福井県においては平年と比べ気温が高く日照時間も
長かったことから、やや良、全国においては一部の地域における相次ぐ台風の
影響もあり、平年並みとされました。
国全体の米の在庫量は、毎年減少している米の需要量8万トンを差し引いて
も、飼料用米への転換が大幅に進み、生産数量目標が2年連続で達成されたこ
とから、5年ぶりに200万トンを下回ることが確実な情勢となっており、来
年の生産調整配分比率は微増にとどまるものと思います。
農地関係につきましては、ゆりの里公園再整備事業といたしまして、農産物
直売所建設と公園整備の工事が7月上旬から本格的に着工しておりますが、現
在は建物の基礎部分が完成をし、公園整備とあわせて来年1月末の完成を目指
-7-
しているところでございます。
また、地籍調査事業につきましては、三国町新保Ⅰ地区では閲覧作業が完了
し、新保Ⅱ地区では土地所有者による境界の確認作業を実施しております。
また、丸岡町下長畝地区・坂井町の上兵庫地区では、立ち会い作業がそれぞ
れ完了したところであります。
林業関係では、雨風により一部通行に支障が生じている林道河内南谷線と曽
谷豊原線の改良工事に着手し、林業従事者などの利便性の向上と安全性の確保
を図っております。
また、松くい虫対策に関しても、5月から6月にかけまして薬剤散布を実施
し、今後は、10月から3月にかけ伐採駆除、樹幹注入、抵抗性松の植栽を行
い、引き続き、健全な森林資源の維持増進に努めていきたいと考えております。
水 産 関 係 で は 、 4 月 2 5 日 に ア ワ ビ の 種 苗 約 2 万 3 ,0 0 0 個 、 7 月 1 3 日
に は ヒ ラ メ 約 3 万 尾 を 放 流 し 、 今 月 に は マ ダ イ 約 1 万 7 ,0 0 0 尾 の 放 流 も 予
定をいたしており、水産資源の安定供給の確保に努めております。
また、労働関係でございますが、労働局や県と協力し、新規高卒者及びその
保護者を対象とした企業説明会を開催し、約400人の学生らが参加企業45
社のブースを回り、地元への就職活動に取り組んだところであります。
企業誘致関係についてでありますが、長瀬フィルター株式会社の福井事業所
社屋が7月5日に完成し、竣工式がとり行われました。
商業振興関係につきましては、ICTによる商店街の活性化に向けた取り組
みとして、4地区の地元商業振興協同組合によるポイントサービスの一元化に
向け協議を始めました。
今後、消費者ニーズを初め、商店街や組合等の諸問題を整理しつつ、地域経
済の好循環と持続的発展を図ってまいりたいというふうに考えております。
次に、「安全で快適な暮らしを支えるまちづくり」について申し上げます。
防災対策事業でございますが、8月21日に市内全域において一時避難訓練
に あ わ せ て 安 否 確 認 を 実 施 し 、 市 民 の 皆 様 及 び 関 係 機 関 合 わ せ て 約 2 万 2 ,0
00人の方に参加をいただきました。
また、雄島地区においては、平成23年に三国町区長会連合会が作成をいた
しました避難所開設運営マニュアルをもとに、指定避難所となる雄島小学校に
おいて地域の方々約200人が参加をし、避難所の開設運営訓練を行いました。
今回の訓練を通して、災害時における一時避難場所での安否確認体制の確立
と避難所での行動確認が図られたものと考えております。
また、公営住宅ストック総合改善事業につきましては、7月より市営住宅江
留上団地3号棟のリフレッシュ工事に着手し、来年9月の完成を目指しており
ます。引き続き、坂井市住宅マスタープランに基づき、公営住宅の計画的な耐
-8-
震・改修・バリアフリー化などを進めてまいりたいというふうに考えておりま
す。
また、水道事業につきましては、今年度から木部配水池建設事業に着手し、
配水場の造成工事及び場外配管布設工事を発注し、平成31年度からの供用を
目指しております。
また、老朽管などの布設がえ工事を進め、水道水の安定供給の確保を図って
おります。
下水道事業につきましては、未普及解消のための下水道管渠の整備と老朽化
した下水道管路の布設がえ工事を進めております。
次に、「美しい自然と共生するまちづくり」について申し上げます。
6月の環境月間に合わせ「坂井市クリーンキャンペーン」を呼びかけ、6月
5日の統一日を含め、期間中、市内の235の地区で清掃活動を行っていただ
き、地域一体となった環境美化活動に取り組んでいただいたところであります。
また、CO2削減の取り組みとして「坂井市ライトダウンキャンペーン」を
実施し、国の一斉統一日に加え、「さかいライトダウン・デー」における消灯
を、市民及び事業所に協力を呼びかけました。
さらに、新たな取り組みとして、環境省が実施する国民運動であるクールチ
ョイスに市も賛同し、温暖化防止の啓発普及を進めていく予定であります。
次に、「誰もが笑顔で暮らせるまちづくり」について申し上げます。
初めに、社会福祉関係でございますが、一億総活躍社会の実現と個人消費の
下支えを目的とした臨時福祉給付金の支給受け付けを8月31日まで行いまし
た。
さらに、10月には低所得の年金受給者の方々の消費税率の引き上げによる
影響緩和を目的とした給付金支給の受け付けを行う予定でありますので、今後、
多くの対象者に受給していただけるよう、広報やホームページでの周知を行っ
てまいりたいと思います。
次に、4月に設置をいたしました福祉総合相談室の相談状況を申し上げます。
相談室では、生活保護及び生活困窮に関する相談やDVや離婚など、ひとり
親や女性に関する相談について、生活保護ケースワーカーや各種相談支援員を
配置して相談業務を行っております。相談窓口が一元化されたことにより、相
談支援員相互の専門性を生かしながら、多様で複合的な課題を抱える利用者に
対して包括的な支援が可能となりました。
さらに、利用者のプライバシー保護に配慮した相談部屋の設置によって、安
心して相談できる環境を提供できており、これまでの生活困窮に関する相談受
付件数は39件と、前年度実績の31件を上回っております。
高齢者慰問については、敬老の日に先立ち、9月1日から5日にかけて百歳
-9-
を迎える方の自宅を訪問をさせていただき長寿をお祝いをするとともに、お祝
い金また記念品を贈呈をさせていただいたところでございます。また、米寿を
迎えられる方には、民生委員さんから記念品を贈呈することといたしておりま
す。
健康都市推進事業では、「健康食育フェスタ2016」を「市民スポーツ
祭」との同時開催に向け準備を進めているところであります。
また、子育て支援関係では、児童扶養手当受給及びひとり親家庭等医療費の
助成受給の更新手続について、仕事などの都合で開庁時間に来庁できない人の
ために、平日の受付時間一部延長や日曜日受け付けを行い、利用者の利便性を
図ったところであります。
次に、「生涯を通じて学び・育つまちづくり」について申し上げます。
まず、学校教育関係についてでございますが、8月3日から5日において第
37回北信越中学校総合競技大会が富山県で開催され、市内中学校から団体個
人合わせて総勢123名の選手が出場し、8月17日から25日にかけて北信
越5県で開催された全国中学校体育大会に28名の生徒が出場し、熱戦を繰り
広げられました。
次に、学校給食関係について申し上げます。
三国学校給食センターにおいてアレルギー対応食専用調理室の改修工事が完
了したことにより、坂井市内全ての学校で安心で安全なアレルギー対応食の提
供が実施できることとなりました。
次に、福井しあわせ元気国体関係でございますが、2年後に控える2018
年福井しあわせ元気国体の開催に向け、平成28年度福井しあわせ元気国体坂
井市実行委員会の事業計画と予算が8月3日の総会において承認されました。
現在は、総務企画・式典表彰・宿泊衛生・輸送交通の4グループにおいて、
プレ大会や本国体の開催に向けた準備を進めております。
また、大会の実施本部設置と会場運営係となる競技会係員の具体的な業務内
容の作成に向け、坂井市全庁による庁内推進本部を設置し、円滑な大会運営の
準備を進めているところでございます。
次に、文化関係について申し上げます。
8月23日より9月25日まで、一筆啓上日本一短い手紙の館において、開
館1周年記念として「日本一短い手紙と高橋まゆみ人形コラボ展」が開催をさ
れております。
また、みくに龍翔館では、7月16日から8月16日の間、「こどもが描く
ふるさと坂井絵画展」が開催をされました。今年は、市制10周年という節目
で、絵画展もちょうど10回目を迎え、これを記念し、第1回から第9回まで
の特別賞受賞作品92点を一堂に展示をいたしました。
-10-
また、「第5回北陸三県高校生現代アートビエンナーレ」が開催され、15
校38作品の応募がありまして、入賞作品は、ONOメモリアル、三國神社、
瀧谷寺を初め、今回より、丸岡城周辺、一筆啓上日本一短い手紙の館を新たに
会場に加えて広く展示を行っております。
次に、図書館関係について申し上げます。
8月20日には、生家跡で作家中野重治氏をしのぶ「くちなし忌」を開催し、
県内外から参加者が集い、献花などの後、たかむく古城ホールにて記念講演を
行い、故人の遺徳をしのびました。
また、8月5日から8月31日まで、三国図書館で詩壇の芥川賞と呼ばれる
H氏賞の創始者である平澤貞二郎の没後25周年展を開催をいたしました。
最後に、「地域全体でもてなすまちづくり」について申し上げます。
竹田農山村交流センター「ちくちくぼんぼん」が7月1日に本格オープンを
し、7月、8月の2ケ月間の施設利用状況は、団体数で44団体、利用人数で
4 ,2 1 5 人 、 う ち 宿 泊 団 体 で は 4 0 団 体 、 宿 泊 人 数 で 1 ,3 1 0 人 で ご ざ い ま
した。今後は、旅行会社への営業活動も積極的に行い、集客力のアップに努め
てまいりたいというふうに考えております。
また、国民の祝日「山の日」となりました8月11日の夜、三国サンセット
ビーチにおきまして「坂井市制10周年記念第36回三国花火大会」を開催を
いたしました。今年は、市制10周年記念をテーマとしたオープニング演出や、
また、2尺玉、芸術花火、音楽スターマイン、水中花火など、彩り豊かな約1
万発の花火を打ち上げ、約23万人もの人出でにぎわい、市民の皆様に憩いの
ひとときを提供することができたものと考えております。
また、姉妹都市交流では、7月23日に開催をされました「まつりのべお
か」に、坂井市から10名が参加し交流を図るとともに、坂井・延岡ジュニア
交流事業を8月3日から5日にかけて実施をいたしました。
延岡市の小学5・6年生児童19名が坂井市を訪れ、市内の小学5・6年生
28名の児童との交流を行い、竹田のちくちくぼんぼんに宿泊し、丸岡城、東
尋坊見学、竹田とうふ体験など、坂井市の名勝旧跡の見学や、体験学習を通じ
て心が通い合う友情と両市の友好を深めることができました。
国際交流につきましては、6月30日から7月7日までの8日間、英国ウェ
ールズのカーディフ市プラスマウル校から29人を招聘し、市内中学生などの
自宅で、ホームステイや、中学校での授業参加や交流会を通して相互の生徒の
国際的な視野を広め、さらなる交流と相互理解を深めることができました。
以上、本定例会の招集の挨拶と、前定例会以降、今日までの市政全般につい
ての報告といたします。
○
議長(伊藤聖一)これより本日の会議を開きます。
-11-
本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。
日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、5番、前川徹議員、6
番、南川直人議員を指名いたします。
日程第2、会期の決定を議題とします。
お諮りします。
本定例会の会期は、本日から9月30日までの22日間といたしたいと思い
ます。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(伊藤聖一)異議なしと認めます。
よって、会期は22日間と決定いたしました。
日程第3、諸般の報告をいたします。
地方自治法第121条の規定により、議長から出席を求めた者を報告いたし
ます。
坂本市長、北川副市長、川元教育長、釣部総務部長、小谷総合政策部長、宮
本財務部長、藤野財務部技監、渡邉市民福祉部長、鍋嶋産業環境部長、瀬戸建
設部長、岡部教育部長、小林会計管理者、村上三国病院事務局長、東代表監査
委員。以上であります。
次に、事務局長にその他の報告をさせます。
議会事務局長。
○
事務局長(西
英幸)報告いたします。
本定例会に市長より提出されました案件は、報告7件、決算認定7件、議案
2件でございます。
本日までに提出されました請願及び陳情書は、さきに配付してあります資料
のとおりであります。
なお、定例会最終日に人事案件がございますので、よろしくお願いいたしま
す。
以上、報告を終わります。
○
議長(伊藤聖一)次に、広域連合及び一部事務組合などの議会報告を関係
議員にしていただきます。
初めに、坂井地区広域連合について、2番、後藤寿和議員、お願いいたしま
す。
後藤議員。
○
2番(後藤寿和)坂井地区広域連合議会報告をさせていただきます。
7月27日に広域連合大会議室において第54回坂井地区広域連合議会定例
-12-
会が開催され、議案10件が上程されました。議案の主な内容とその審議結果
について報告いたします。
議案第11号、議案第12号の専決処分の承認を求めることについては、行
政不服審査法の改正・施行に伴い、広域連合の関係条例の一部改正を3月29
日付で専決処分したので、その承認を求めるものです。
議案第13号、議案第14号の専決処分の承認を求めることについては、厚
生労働省令の改正に準じて坂井地区広域連合の条例の一部改正を3月29日付
で専決処分したので、その承認を求めるものです。
議案第15号、平成28年度一般会計補正予算(第1号)については、前年
度の決算が確定したことに伴い、歳入歳出予算の総額に歳入・歳出それぞれ1
4 万 7 ,0 0 0 円 を 増 額 し 、 歳 入 歳 出 予 算 の 総 額 を 2 億 2 ,7 5 1 万 7 ,0 0 0
円とするものです。
また、これまで繰越金は構成市へ返還していましたが、平成28年度より繰
越金などは構成市負担金に財源更正するものとしております。
議案第16号、平成28年度介護保険特別会計補正予算(第1号)について、
前年度決算の確定に伴う補正や介護ロボット導入促進に係る補助金556万2,
0 0 0 円 な ど に よ り 、 歳 入 歳 出 予 算 の 総 額 に そ れ ぞ れ 1 億 2 ,8 5 6 万 6 ,0 0
0 円 を 増 額 し 、 歳 入 歳 出 予 算 の 総 額 を 1 1 1 億 5 ,1 2 8 万 6 ,0 0 0 円 と す る
ものです。
議案第17号、平成28年度坂井地区広域連合代官山墓地特別会計補正予算
( 第 1 号 ) に つ い て は 、 平 成 2 7 年 度 か ら の 繰 越 金 1 9 万 9 ,0 0 0 円 を 基 金
に 積 み 立 て る も の で 、 歳 入 歳 出 予 算 の 総 額 を 2 3 8 万 9 ,0 0 0 円 と す る も の
です。
議案第18号、坂井地区広域連合一般職の職員の特殊勤務手当に関する条例
を廃止する条例の制定については、さかいクリーンセンターにおいて特殊勤務
としていた一般廃棄物(篩渣)の搬出作業を管理会社に委託したため、条例を
廃止するものであります。
議案第19号、坂井地区広域連合監査委員の選任については、坂井市議会の
組織がえにより監査委員が不在となったため、渡辺竜彦議員を選任するもので
す。
議案第20号、坂井地区広域連合監査委員の選任については、識見者からの
監査委員の任期が7月31日をもって任期満了となるため、あわら市の髙橋瑞
峰氏を選任するものであります。
以上、10議案について慎重に審議いたしました結果、いずれも妥当と認め、
原案のとおり承認及び可決・同意いたしました。
一般質問では、畑野麻美子議員が介護保険滞納処分について、永井純一議員
-13-
が地域包括ケアシステム構築に向けてを質問いたしました。
なお、坂井市議会の組織がえにより副議長が不在となったため、副議長の選
挙を行い、あわら市議会選出の吉田太一議員が副議長に選出されました。
また、議長から辞職願が提出されたことに伴い議長の選挙を行ったところ、
坂井市議会選出の佐藤寛治議員が議長に選出されました。
以上、坂井地区広域連合議会の現況報告といたします。
平成28年9月9日、坂井地区広域連合議会議員、後藤寿和。
○
議長(伊藤聖一)次に、嶺北消防組合について、1番、小原慶之議員、お
願いいたします。
1番、小原議員。
○
1番(小原慶之)嶺北消防組合議会における審議状況について御報告いた
します。
平成28年9月6日に第3回臨時会が開会され、議案2件が提案されました。
初めに、議案第13号、平成27年度一般会計歳入歳出決算認定については、
歳 入 総 額 2 1 億 6 , 7 7 4 万 9 ,0 0 0 円 に 対 し ま し て 、 歳 出 総 額 は 2 1 億 5 ,
2 2 3 万 円 で 、 歳 入 歳 出 差 し 引 き 額 は 1 ,5 5 1 万 9 ,0 0 0 円 で ご ざ い ま す 。
決 算 額 を 前 年 度 と 比 較 し ま す と 、 歳 入 で 5 億 8 ,1 3 5 万 7 ,0 0 0 円 、 歳 出
で は 5 億 9 ,0 8 3 万 5 ,0 0 0 円 の そ れ ぞ れ 減 額 で ご ざ い ま す 。
主な理由につきましては、前年度の26年度はデジタル無線整備事業や嶺北
消防署庁舎移転改修工事がありましたので、その分の減額となっております。
次に、議案第14号、平成28年度一般会計補正予算(第2号)についてで
す が 、 今 回 の 補 正 に つ き ま し て は 、 2 ,0 6 8 万 9 ,0 0 0 円 の 増 額 補 正 を 行 い 、
歳 入 歳 出 予 算 の 総 額 を そ れ ぞ れ 2 8 億 8 3 6 万 5 ,0 0 0 円 と す る も の で あ り
ます。
歳 入 と し て 、 分 担 金 で 2 ,0 6 8 万 9 ,0 0 0 円 を 増 額 、 一 方 、 歳 出 は 、 全 国
消 防 団 操 法 大 会 出 場 に 伴 う 経 費 と い た し ま し て 2 8 2 万 8 ,0 0 0 円 、 寄 贈 救
急 車 艤 装 費 及 び 資 器 材 購 入 等 と し て 1 ,7 8 6 万 1 ,0 0 0 円 を 増 額 す る も の で
あります。
以上の議案につきまして慎重に審議した結果、原案どおり可決されました。
以上、嶺北消防組合議会の報告といたします。
平成28年9月9日、嶺北消防組合議会議員、小原慶之。
○
議長(伊藤聖一)次に、福井坂井地区広域市町村圏事務組合について、2
5番、田中千賀子議員、お願いいたします。
25番、田中千賀子議員。
○
25番(田中千賀子)福井坂井地区広域市町村圏事務組合議会の概要につ
いて御報告をいたします。
-14-
平成28年7月28日、第166回組合議会定例会が招集され、報告案件2
件、議案1件が上程されました。
報告第1号、平成27年度一般会計継続費の繰り越しに関する報告について
は、平成27年度に予算計上いたしました塵芥処理施設整備事業の事業費30
億 7 ,7 6 7 万 6 ,0 0 0 円 の う ち 、 3 億 4 ,5 1 1 万 6 ,0 0 0 円 を 翌 年 度 に 繰
り越して使用するために、継続費繰越計算書を調整し、報告されたものでござ
います。
報告第2号、平成27年度一般会計繰越明許費の繰り越しに関する報告につ
いては、さきの平成28年3月組合議会定例会におきまして、地方公共団体情
報セキュリティ強化対策業務及び長期包括運営委託発注者支援業務の明許繰り
越しの議決を行いましたが、翌年度に繰り越して使用するために、繰越明許費
繰越計算書を調整し、報告されたものでございます。
議案第6号、平成28年一般会計補正予算については、平成27年度の決算
に 伴 っ た 歳 入 の 補 正 、 歳 出 に つ き ま し て は 、 く ず 鉄 の 処 分 費 用 で 1 ,5 0 0 万
円、多目的芝生広場への屋外トイレ設置経費で151万円の計上などとなって
お り 、 歳 入 ・ 歳 出 の そ れ ぞ れ の 合 計 に 1 ,6 5 1 万 円 を 追 加 し 、 予 算 額 を 3 8
億 4 9 0 万 3 ,0 0 0 円 に す る も の で ご ざ い ま す 。
以上のことにつきまして慎重に審議した結果、原案どおり可決されました。
なお、一般質問では、川畑孝治議員からグリーンごみの分別についての質問
がございました。
以上、福井坂井地区広域市町村圏事務組合議会報告といたします。
平成28年9月9日、福井坂井地区広域市町村圏事務組合議会議員、田中千
賀子。
○
議長(伊藤聖一)次に、越前三国競艇企業団について、17番、人志議
員、お願いいたします。
17番、議員。
○
17番(
人志)17番、です。越前三国競艇企業団議会の概要につ
いて報告いたします。
平成28年第2回臨時会は、平成28年7月4日に三国ボート大会議室にお
いて開催されました。
上程された承認案件1件及び同意案件1件について御説明いたします。
まず、承認案件の平成27年度武生三国モーターボート競走施行組合一般会
計補正予算(第2号)について御説明申し上げます。
今回の補正予算につきましては、平成27年度売上確定に伴い、それぞれ所
要 の 補 正 措 置 を し た 内 容 で 、 歳 入 ・ 歳 出 を そ れ ぞ れ 2 3 億 5 ,1 1 0 万 円 を 増
額 し 、 歳 入 歳 出 予 算 そ れ ぞ れ の 総 額 を 4 3 3 億 5 ,6 2 3 万 円 と し た も の で あ
-15-
ります。
歳入の主なものといたしましては、売上収入19億円の増額、また、歳出の
主 な も の と い た し ま し て は 、 日 本 船 舶 振 興 会 交 付 金 7 ,0 0 0 万 円 、 坂 井 市 へ
の 交 付 金 2 ,0 0 0 万 円 、 越 前 市 へ の 交 付 金 2 0 0 万 円 、 場 外 発 売 委 託 料 な ど
の 各 種 業 務 委 託 料 1 億 9 ,3 8 0 万 円 、 払 戻 金 1 4 億 2 ,5 0 0 万 円 な ど の 増 で
す。
次に、同意案件につきましては監査委員の選任についてでございまして、議
会選出監査委員といたしまして山田栄議員を選任いたしました。
続きまして、8月22日に開催されました第3回定例会について報告いたし
ます。
上程された案件は認定案件1件でございました。
認定第1号、平成27年度武生三国モーターボート競走施行組合一般会計歳
入 歳 出 決 算 の 認 定 に つ い て で あ り ま す が 、 歳 入 総 額 は 4 2 2 億 4 ,9 4 4 万 1 ,
8 4 5 円 、 歳 出 総 額 は 4 1 3 億 2 ,2 9 2 万 4 ,8 5 1 円 で 、 歳 入 ・ 歳 出 の 差 し
引 き 額 は 9 億 2 ,6 5 1 万 6 ,9 9 4 円 と な り ま し た 。 こ の 差 し 引 き 額 は 、 地 方
公営企業法を適用したことに伴い、平成28年度の越前三国競艇企業団モータ
ーボート競走事業会計へ引き継いでおります。
歳 入 の 主 な 内 容 で す が 、 入 場 料 収 入 で 4 ,7 2 9 万 7 ,1 0 0 円 、 売 上 収 入 で
2 9 3 億 7 ,6 1 7 万 8 ,3 0 0 円 、 ま た 、 「 笹 川 賞 競 走 」 を 初 め S G 競 走 な ど
の 発 売 を 含 む 場 外 発 売 収 入 で 6 4 億 6 ,4 1 3 万 4 0 0 円 で ご ざ い ま す 。
次 に 、 歳 出 の 主 な 内 容 で ご ざ い ま す が 、 施 設 借 り 上 げ 料 9 億 7 ,4 5 9 万 4 ,
3 8 1 円 、 選 手 賞 金 を 含 む 報 償 費 9 億 9 9 6 万 6 ,0 0 0 円 、 各 種 業 務 委 託 料
2 3 億 3 ,9 2 2 万 7 ,8 8 5 円 、 新 聞 広 告 な ど の 広 告 料 1 億 7 ,6 4 3 万 2 ,6
54円などでございます。
その他につきましては運営費及び管理費等の経常的な経費でございまして、
その執行については極力経費の節減に努めながら、より効果的な運営を図って
いると認められる内容であり、慎重に審議しました結果、原案どおり認定いた
しました。
以上、越前三国競艇企業団の報告といたします。
平成28年9月9日、越前三国競艇企業団議会議員、人志。
○
議長(伊藤聖一)以上をもって、広域連合及び一部事務組合の議会報告を
終わります。
次に、日程第4、発議第8号、市長の専決処分事項の指定についての一部改
正を議題といたします。
提出者の趣旨説明を求めます。
6番、南川直人議員。
-16-
○
6番(南川直人)皆さん、おはようございます。6番、南川です。私より、
発議第8号、市長の専決処分事項の指定についての一部改正の趣旨説明を行い
ます。
本案につきましては、地方自治法第180条において、議会の権限に属する
軽易な事項で議決により特に指定したものについては、それを市長の専決処分
にすることができるとのことから、現在指定されている3つの項目の一部を改
正して、1つの項目を追加するものであります。
内容につきましては、200万円以下の金銭債権に係る訴えの提起、和解ま
たは調停に関することを専決処分事項にするというものでございます。この指
定に係る金銭債権については、額が確定している債権を回収する手段として司
法手続を行うものであり、議会の権限に属する軽易な事項と判断されることや、
円滑な事務手続という観点から、総務常任委員会協議会において協議したとこ
ろ、多数の同意を得ましたので、ここに発議として提出するものでございます。
以上、議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、趣旨説明とさせていただ
きます。
○
議長(伊藤聖一)これより質疑を行います。
質疑はありませんか。
14番、松本議員。
○
14番(松本
朗)提出者にお尋ねします。
先ほどの提案の理由で、自治法180条の規定にのっとって、この専決処分
が軽易であるということについて述べられました。この点について、もうちょ
っとお尋ねしますけども、額の確定をもって軽易とするということを言われま
した。しかし、それだけではやや不十分な説明でないのかと思いますので、改
めてお尋ねしますが、額が確定しているというのは、行政の側が決定している
ということであります。しかし、場合によっては、当事者が額について直接行
政に対して指摘をしない場合においても、当事者については異論があるという
ことはあり得るのではないかというふうに私は思います。そういう点について
は、いかがでしょうか。そういう可能性があるということならば、全てが軽易
とは言えないのではないのかというふうに思いますが、改めてお尋ねします。
第2の質疑ですけども、現在議決を要する非強制徴収債権は、現時点でので
すね、1件あたりの最高額が100万円をわずかに超えているにすぎないこと
に照らせば、200万円という金額の設定は、実際に議会に議決案件として上
程することはほとんどないと見込まれます。市側の要請に基づいて議会として
条例制定を今行うものでありますが、その額の適正額を200万円にした理由
は何でしょうか。
第3の質問ですけど、非強制徴収債権を訴訟によって処分に向かうための議
-17-
決を、市はこれまでも1件も行ったことはありません。市がこの手続を行うに
際して、議会が200万円を上限として専決処分を認めるならば、議会として
議決という行為を行わないことになる。これは、議会として、全く、これまで
議会として1件もこれまでやっていない、今後もほぼやらない、これは議会と
しての責任のある態度ではないのではないのかというふうに思いますが、この
点ではいかがでしょうか。
以上、3点についてお尋ねします。
○
議長(伊藤聖一)6番、南川議員。
○
6番(南川直人)今、松本議員から3つの質問がございました。総務委員
会、協議会、2回開きまして、また、常任委員会などでも、この件について、
いろんな御質問がございました。その中でもいろいろとお話ございましたけど
も、まず軽易な事項ということで、やはり、この、今、確定されている、現在
議決を要する確定されている金額というのは、その金額を司法等々で争うので
はなくて、今、本来ならば支払わなければならない金額がここに出ている、も
う確定されている金額であると、その金額が多いか少ないかということを、今、
議員として争うのではなくというよりも、その確定された金額をどうこうとい
うのではなくて、本来ならば払われなければいけない金額ということで、私た
ちは軽易な事項と判断したわけでございます。
また、この200万円の設定については、当初300万円以下というような
御提案もございましたけれども、今、松本議員御指摘のように、現在の金額が
100万円を超えているということもございまして、今後のこのことも考え、
200万円以下という金額が妥当であろうということで、委員会の中で多くの
皆さんの同意を得たところでございます。
3番目のこの司法手続の現在ないということですけれども、税外債権管理室、
できて2年ですか、たちまして、今後そういった可能性も出てくるということ
も含め、先ほど私お話ししましたように、円滑な事務手続という観点からも、
今後の可能性も含め、現在では司法手続のようなことはございませんけれども、
今回、この発議第8号として提出をしたということでございます。
それと、全体的な流れの中で私申し上げたいのは、やはり、逆に住民視線に
立った場合にこのことがどうかと思いますと、市民の方、住民の方、ほとんど
100%に近い方が、こういったことは納税あるいは納められていると、そう
いった住民の方から見て、この確定されている金額というものをどう見るかと
いうことも、我々、議員にとっては大事な判断材料ではなかろうかと思ってお
ります。本来ならば払われるべきことを払われてないという金額、これを我々、
議員は、やはり住民の代表として住民の声も含めて判断しなければならないと、
それにあたって、財務部長から、今、この税外債権管理室に挙がっているいろ
-18-
んな案件について、たくさんのこういう状況でこういうことでここに挙がって
いるんだという説明を受けました。また、そういったいわゆるマニュアル的な
ものも全て提示をいただきました。そうした上で私たちは判断をしたわけでご
ざいます。日ごろ、住民目線で活動なさっている松本議員としても、やはり住
民目線というものを別の角度から見て御理解いただきたいと思っているところ
でございます。
以上でございます。
○
議長(伊藤聖一)ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(伊藤聖一)質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
これより討論を行います。
討論ありませんか。
14番、松本議員。
○
14番(松本
朗)日本共産党議員団を代表して、反対の討論を行います。
専決処分によって、市長が、この議会の権限である議会の権限を市長の専決
に委ねるということでありますが、非強制徴収債権の中で議決を必要なものに
ついて、200万円までのものは専決処分にするということであります。
それで、この地方自治法の180条で先ほども提出者からも言われていたよ
うに、地方自治法180条は、軽易なもの、これは解説によると、客観的に見
て軽易なもの、議会が単に軽易なものと判断するからいいのではなくて、客観
的に見て軽易なものであることについてのみ認められるというふうに指摘をさ
れているわけであります。
そこで、提案されている非強制徴収債権の専決処分についていうと、その専
決処分がそもそも正しくないというふうには思っていません。しかし、その金
額が200万円とすることについては妥当性に欠けるというふうに判断をして
いますので、この発議には反対であります。
第1の理由は、議会の責任ということであります。私の質疑に対して提案者
は、軽易であるということは額を争うものではないと、また、第2点としては、
市が規定している債権管理マニュアルなどできちんと対応もしているだろうと、
議会協議会などでも検討したということがありました。しかし、実際にそれが
本当に債権管理マニュアルで厳正に対応されていて、当事者である市民、滞納
している当事者が本当に争いがないのかどうかっていうこと、あるいは、債権
管理マニュアルに基づいて的確に行政がその事務を遂行しているかどうかって
いうことについて客観的に判断をするところに議会の責任があると思うわけで
す。だからこそ、議会に議案として上程されて初めて、より突っ込んだ検討な
-19-
どができるわけであります。
今、提案者が言われたように、市民目線ということを言われましたが、何も
議会に議案として上程されたから、それをされてから訴訟をすることが妥当で
あるということを議会は判断すればいいだけであって、まさに審議権を確保し
ようという私の考えなんですね。それを初めから放棄するのが専決処分なんで
す。ですから、その市民目線云々ということは、今回のことについていうと全
く当たらないということを指摘したいと思います。
第2の大きな理由は、金額の妥当性です。先ほども質疑の中でも言いました
けども、現在あるその債権では103万円程度なんですね。それ以外は数十万
円 、 低 い の で は 3 ,2 0 0 円 と い う も の が あ っ て 、 わ ず か 1 0 件 程 度 で あ り ま
す。ですから、その中で200万円という設定をすれば、今後、税外債権管理
室ができて、担当課との連携もますます強まり、100万円を超える、さらに
言うと200万円を超えるというようなものが出てくることは、むしろ、今よ
りも考えにくいという状況があるわけです。議会として一定の議論をやって、
行政の事務と議会との判断、それが一定繰り返し行われる中で、坂井市のそう
した行政に対して議会としても全体として理解が進む、信頼関係がある、そう
いう中で金額を引き上げていくことの方が妥当だと考えるわけです。ですから、
最初の金額の設定は低いところに置く、10万円とか、20万円とか、30万
円とか、そうやって議会議決を経る中で、それを50万円とかに上げていくと
いうことの方がむしろ妥当なのではないでしょうか。それが私たち日本共産党
議員団としての判断であります。
以上のことを指摘して、反対討論といたします。
○
議長(伊藤聖一)ほかに討論はありませんか。
8番、戸板議員。
○
8番(戸板
進)私は、先ほどの総務常任委員会協議会有志の発言による
発議第8号、市長の専決処分事項の指定についての一部改正について、以下の
理由で賛成の立場で討論をさせていただきます。
まず初めに、通常定例会に議案として提出することになると、司法手続の期
限が限られている制約が伴い、また、臨時議会の招集となると、開催時期の調
整、不測の期間を要するなど、円滑な事務執行が困難となります。そういうこ
とからも、事務の効率化といった観点からも必要だと考えます。
次に、議会の権限縮小である議会軽視ではないかという見方に関しても、金
銭債権に係る案件を議決事件にしておけば、市民負担の公平性の確保、歳入の
確保という目的を実現する上で迅速な事務処理に支障を来すおそれが大きいと
考えていることから、決して議会を軽視するものではないと考えます。
また、3点目に、地方自治法第180条に議会の委任による専決処分は議会
-20-
の権限に属する軽易な事項となっていて、本来は議会が軽易な事項であるか否
かを判断するものであるが、県内9市のほかの自治体を見ても、4つの市にお
いて、市営住宅に関してのみではありますが、市営住宅使用料または明け渡し
の請求に係る訴えの提起、和解、調停に関して、また、あわら市では、それに
加えて、訴訟の1つである支払い督促に係る訴え、和解、調停に関しても、金
額の上限なく専決処分としております。市営住宅に関する専決内容は全国の自
治体でも多く見られることを考慮すれば、今回の専決処分の指定は地方自治法
96条に指定する議会の権限を放棄するものではないとともに、地方自治法1
80条に規定する議会の権限に属する軽易な事項と解することができるものと
考えます。
以上のことから、発議第8号、市長の専決処分事項の指定についての一部改
正について賛成とさせていただきます。
○
議長(伊藤聖一)ほかに討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(伊藤聖一)討論なしと認めます。
これより、日程第4、発議第8号、市長の専決処分事項の一部改正について
を採決いたします。
本案は原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○
議長(伊藤聖一)起立多数であります。
よって、発議第8号は原案のとおり可決されました。
お諮りします。
審議の都合上、日程第5、報告第3号から日程第18、認定第7号まで、報
告7件、決算認定7件を一括上程したいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(伊藤聖一)異議なしと認めます。
よって、日程第5、報告第3号から日程第18、認定第7まで、報告7件、
決算認定7件を一括上程いたします。
理事者の提案理由の説明を求めます。
坂本市長。
○
市長(坂本憲男)それでは、本定例会に上程いたしました報告議案また認
定議案の提案理由を申し上げます。
初めに、報告第3号から第7号までの坂井市が出資する法人等の経営状況の
報告についてでございますが、地方自治法第243条の3第2項の規定に基づ
き、坂井市が2分の1以上出資しています法人等につきまして、その経営状況
-21-
を議会へ報告をするものでございます。
次に、報告第8号、平成27年度坂井市健全化判断比率の報告について及び
報告第9号、平成27年度坂井市資金不足比率の報告については、地方公共団
体の財政の健全化に関する法律の規定に基づき、監査委員の意見を付して議会
に報告をするものでございます。
続きまして、認定第1号から認定第3号までの平成27年度坂井市一般会計
及び特別会計歳入歳出決算の認定については、地方自治法第233条第3項の
規定により、また、認定第4号から第7号までの公営企業会計決算の認定につ
いては、地方公営企業法第30条第4項の規定により、それぞれ監査委員の意
見を付して議会の認定をするものでございます。
以上、報告7件、決算認定7件の提案理由を申し上げました。
なお、詳細につきましては、副市長または担当部長、会計管理者より御説明
を申し上げたいと思います。
○
議長(伊藤聖一)次に、日程第5、報告第3号から日程第11、報告第9
号について、理事者より議案内容の説明を求めます。
北川副市長。
○
副市長(北川貞二)それでは、私の方からは報告第3号から第9号までの
報告第7件につきまして御説明をさせていただきます。
第4回の坂井市議会定例会の議案書をごらんいただきたいと思います。
まず、1ページから34ページまでにつきましては、報告第3号の公益財団
法人の坂井市の農業振興公社の経営状況の報告から、報告第7号でございます
けども、公益財団法人の坂井市の体育協会の経営状況の報告についてでござい
ます。
この報告は、自治法の規定によりまして坂井市が50%以上出資しておりま
す法人等につきましては、その経営状況を報告する書類を作成いたしましたの
で、議案書のとおりその内容を議会に報告するものでございます。
次に、35ページをお開きいただきたいと思います。
報告第8号の平成27年度の坂井市健全化判断比率の報告についてでござい
ます。
地方公共団体の財政の健全化に関する法律の規定により、平成27年度の坂
井市健全化判断比率を、別紙、監査委員の意見をつけて報告するものでござい
ます。
坂井市における実質赤字額及び連結実質赤字額はともになく、実質赤字比率
及び連結実質赤字比率もないため、横棒で表示しております。
実質公債費比率につきましては、平成25年度から平成27年度までの3ケ
年 平 均 で 8 .2 % 、 将 来 負 担 比 率 に つ き ま し て は 7 2 .6 % で ご ざ い ま す 。 な お 、
-22-
それぞれの比率の下の括弧内の数値は、坂井市の早期健全化基準をあらわして
お り ま す 。 実 質 赤 字 比 率 は 1 2 .3 1 % 、 連 結 実 質 赤 字 比 率 は 1 7 .3 1 % 、 実
質公債費比率は25%、将来負担比率は350%となっており、坂井市の平成
27年度健全化判断比率はいずれも早期健全化基準には至っていない状況でご
ざいます。
次に、36ページでございます。報告第9号の平成27年度の坂井市資金不
足比率の報告についてでございます。
地方公共団体の財政の健全化に関する法律の規定により、平成27年度坂井
市資金不足比率を、別紙、監査委員の意見を付して報告するものでございます。
資金不足比率は、公営企業会計ごとの資金不足額の事業規模に対する比率を
あらわしたものでございます。坂井市の水道事業会計、公共下水道事業会計、
農業集落排水事業会計、病院事業会計の各27年度決算はいずれも資金剰余と
なっておりまして、資金不足比率がないため、横棒で表示しております。
坂井市の公営企業会計の平成27年度資金不足比率は、いずれも経営健全化
基準の20%に至っていない状況でございます。
以上、報告第3号から報告第9号までの報告とさせていただきます。
以上でございます。
○
議長(伊藤聖一)これより、日程第5、報告第3号から日程第11、報告
第9号について質疑を行います。
質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(伊藤聖一)質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
ここで暫時休憩をいたします。
1時から再開いたします。
○
(午前11時53分
休憩)
(午後
再開)
1時00分
副議長(古屋信二)休憩前に引き続き、会議を再開いたします。
議長が所用のため欠席しましたので、地方自治法第106条第1項の規定に
より、副議長の私がその職務を務めさせていただきますので、よろしくお願い
いたします。
日程第12、認定第1号から日程第18、認定第7号について、理事者より
議案内容の説明を求めます。
小林会計管理者。
○
会計管理者(小林徹郎)それでは、私の方から、認定第1号から認定第3
号までの平成27年度坂井市一般会計及び各特別会計の歳入歳出決算について
-23-
御説明を申し上げます。別冊で配付してあります決算書をごらんいただきたい
と思います。
まず、認定第1号の平成27年度坂井市一般会計歳入歳出決算の認定につい
てでございますが、決算書の11ページをお開きください。
平成27年度の一般会計決算総額でありますが、歳入合計は384億496
万 9 ,8 3 6 円 、 歳 出 合 計 は 3 7 3 億 5 ,0 9 3 万 1 6 9 円 、 歳 入 歳 出 差 し 引 き
額 は 1 0 億 5 ,4 0 3 万 9 ,6 6 7 円 と な り ま し た 。
次に、決算書の231ページをお開きください。
一般会計の実質収支に関する調書でございます。
区分1から区分3までの歳入・歳出の決算総額及び歳入歳出差し引き額につ
きましては、ただいま御説明申し上げましたとおりでございますが、区分4の
翌年度へ繰り越すべき財源につきましては、去る6月の定例会で御報告申し上
げましたが、平成27年度から28年度へ繰り越す事業は、民生費の年金生活
者等支援臨時福祉給付金給付事業など20事業で、繰越額の合計は10億5,
2 0 4 万 9 ,0 0 0 円 と な り 、 そ の 充 当 財 源 と し て ( 2 ) 繰 越 明 許 費 繰 越 額 は
1 億 1 ,5 4 7 万 3 ,0 0 0 円 で 、 翌 年 度 へ 繰 り 越 す べ き 財 源 の 合 計 も 同 じ く 1
億 1 ,5 4 7 万 3 ,0 0 0 円 と な り ま し た 。
そ の 結 果 、 区 分 5 の 実 質 収 支 額 は 9 億 3 ,8 5 6 万 6 ,0 0 0 円 と な っ た も の
でございます。なお、翌年度へ繰り越します繰越明許費の事業内訳等につきま
しては、別途配付の平成27年度決算事業別説明資料の3ページに記載のとお
りでございますので、後ほど御確認をいただきたいと思います。
続きまして、認定第2号、平成27年度坂井市国民健康保険特別会計歳入歳
出決算の認定についてでございますが、決算書の245ページをお開きくださ
い。
平成27年度の国民健康保険特別会計決算総額でございますが、歳入合計は
1 0 0 億 9 ,1 3 1 万 4 ,4 8 4 円 、 歳 出 合 計 は 9 8 億 8 ,3 6 5 万 9 ,7 6 8 円 、
歳 入 歳 出 差 し 引 き 額 は 2 億 7 6 5 万 4 ,7 1 6 円 と な り ま し た 。
次に、決算書の268ページをお開きください。
国民健康保険特別会計の実質収支に関する調書でございます。
区分1から区分3までの歳入・歳出の決算総額及び歳入歳出差し引き額は、
ただいま御説明申し上げましたとおりでございまして、区分4の翌年度へ繰り
越すべき財源はありませんので、区分5の実質収支額は、歳入歳出差し引き額
と 同 額 の 2 億 7 6 5 万 4 ,0 0 0 円 と な り ま し た 。
続きまして、認定第3号、平成27年度坂井市後期高齢者医療特別会計歳入
歳出決算の認定についてでございますが、決算書の275ページをお開きくだ
さい。
-24-
平成27年度の後期高齢者医療特別会計決算総額でございますが、歳入合計
は 8 億 6 0 4 万 2 ,4 2 1 円 、 歳 出 合 計 は 8 億 5 1 0 万 7 ,2 2 1 円 、 歳 入 歳 出
差 し 引 き 額 は 9 3 万 5 ,2 0 0 円 と な り ま し た 。
次に、決算書の284ページをお開きください。
後期高齢者医療特別会計の実質収支に関する調書でございます。
区分1から区分3までの歳入・歳出の決算総額及び歳入歳出差し引き額は、
ただいま御説明申し上げましたとおりでございまして、区分4の翌年度へ繰り
越すべき財源はありませんので、区分5の実質収支額は、歳入歳出差し引き額
と 同 額 の 9 3 万 5 ,0 0 0 円 と な り ま し た 。
以上、認定第1号から認定第3号までの平成27年度坂井市一般会計及び各
特別会計の歳入歳出決算についての説明とさせていただきます。
○
副議長(古屋信二)釣部部長。
○
総務部長(釣部桂司)それでは、私の方から、平成27年度坂井市一般会
計及び特別会計の決算に係る主な成果を各部ごとに報告をさせていただきます。
平成27年度決算事業別説明資料に沿って御説明をさせていただきますが、
特にページ等は申し上げませんので、全体を通してごらんいただきたいという
ふうに思います。
まず、総務部関係について申し上げます。
防災行政無線整備工事については三国地区を皮切りに整備しており、平成2
7年度は丸岡地区の第2期工事40基を整備し、計画どおり、76基を全て完
了しました。
また、春江地区では、計画71基のうち第1期工事の35基を整備完了する
と同時に、防災行政無線を災害時特別警報に対応する全国瞬時警報システムに
連動させ、地域住民に情報伝達を行う手段の構築を図りました。
次に、ホームページ運営事業でございますが、閲覧者視点に立った、わかり
やすいデザインのホームページ構築のため、平成27年7月に公募型プロポー
ザルを実施し、本年の4月1日よりホームページをリニューアルいたしました。
行政改革の推進につきましては、第二次行政改革大綱実施計画を行政改革推
進協議会の御意見をいただきながら進めてきているほか、指定管理者制度につ
いては、3施設について新規導入を行うとともに、19施設について外部委員
による2次評価と更新に係る選定作業を実施し、制度の適正な運用を図ってき
たところでございます。
次に、総合政策部関係でございます。
企画事務事業については、人口減少対策に特化した平成27年から平成31
年の施策の方向性を示す坂井市まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定いたし
ました。
-25-
三国湊賑わい創出事業及びふるさと創造プロジェクト事業につきましては、
三国湊地区における伝統的民家の有効活用を図るため、国及び県の交付金を活
用して、空き家となっている旧大木道具店を活用した上で起業する者を募集し、
新規事業者の誘致を図りました。
また、ゲストハウス「詰所三國」等の改修や空き家活用者の公募、「マチノ
クラ」「マチノニワ」を整備するなど、3ケ年にわたる三国湊町家活用プロジ
ェクト事業が完了しました。
農山漁村活性化プロジェクト支援事業では、廃校となっていた旧竹田小中学
校を国及び県の交付金を活用した体験型宿泊施設へリニューアルし、この施設
を、自然体験、都市と農山村の交流の拠点として整備いたしました。
シティセールス関係では、甘エビや越前織、さらに一筆啓上「日本一短い手
紙」など、本市の持つ地域資源を有効に活用したPRを実施したほか、現存1
2天守同盟による青森県弘前市、また、全国連携プロジェクトによる品川区と
の連携事業をスタートいたしました。
地域振興事業では、地域自治区制度が設置期間の満了を迎える中、地域協議
会もその役割を終えることとなり、第5期地域協議会の退任式及び活動発表会
を開催いたしました。
また、協働のまちづくり事業においては、まちづくり協議会の活動発表会を
開催し、雄島地区まちづくり協議会等3つの協議会が、海や城、キャラクター
等、地域の特徴を生かした発表を行いました。
次に、コミュニティセンター関係について申し上げます。
コミュニティセンターに移行した初年度として、コミュニティセンターとし
ての施設の維持管理、まちづくり協議会等の地域づくり活動を支援するソフト
事業の推進等、地域活動に対する基本的考え方や具体的な取り組みについて見
直しを行いました。
このような中、コミュニティセンターをより地域に密着した身近な施設とし
て、そして、協働のまちづくりを実践する場とするため、春江中コミュニティ
センターの建設整備を開始し、平成28年度以降5ケ年の耐震整備計画を策定
いたしました。
次に、男女共同参画推進事業では、市の推進期間でもある11月に「男女共
同参画inさかい2015」のイベントを開催しました。また、男女共同参画
への理解と啓発を図ることを目的にした「まほうのことば」図画、ポスター、
川 柳 の 作 品 募 集 に は 前 年 度 を 上 回 る 1 ,9 7 9 点 の 作 品 が 寄 せ ら れ 、 全 作 品 を
会場に展示し、男女共同参画に対する市民の意識向上と関心を高めることがで
きました。
続きまして、財務部関係について申し上げます。
-26-
持続可能で健全な財政運営を行うことを基本とし、効率的かつ効果的な予算
配分に努める中、平成27年度の予算編成時において、経常経費のマイナスシ
ーリングを実施することで、経常収支比率の改善を図りました。
また、まちづくり整備基金を新たに設置し、競艇事業収益を積み立てること
で、将来のまちづくり事業の財源確保に努めました。
財産管理におきましては、利活用の見込めない資産等の売却に取り組み、7,
000万円余りの収入を得ることができたほか、入札関係につきましては、競
争性、透明性、公共性の確保に努め、公共工事の品質向上に取り組みました。
庁舎管理事業におきましては、三国庁舎にかわる行政機能と文化ホール機能
をあわせ持つ複合施設とする(仮称)坂井市みくに市民センター建設工事の基
本・実施設計業務を完了いたしました。
工事検査関係では、工事現場のパトロールを強化し、安全管理や事故防止に
ついて指導を徹底し、また検査を通じ業者の技術力の向上及び工事の品質確保
に努めました。
営繕関係では、各所管課が管理する施設等の新営・改修あるいは修繕工事に
おける経済性・環境性の考慮並びに品質確保と施設利用者の安全性、利便性を
確保するように取り組みました。
市税関係におきましては、個人住民税においては新規の特別徴収義務者の拡
大に努め、固定資産税においては、公図のデータ化により事務の効率化を図る
とともに、償却資産未申告者調査を積極的に取り組むなど、適正かつ公平な賦
課に努めました。また、税負担の公平性を念頭に、適正な収納業務の遂行と的
確な滞納整理の推進に努めたところです。
税外債権においては、債権所管課における取り組み状況に関してのヒアリン
グを実施し、適正な債権管理の指導、助言を行うほか、債権の移管を受けた事
案につきましては、主に強制的な徴収による回収に取り組んだところです。
続きまして、市民福祉部関係について申し上げます。
社会福祉関係では、平成26年度に引き続き、臨時福祉給付金給付事業を実
施しました。
給付率を高めるため、受付時間の延長や本庁及び各総合支所に特設申請窓口
を 設 置 し 、 給 付 対 象 者 数 1 万 3 ,1 7 0 人 の う ち 1 万 9 4 4 人 が 申 請 、 給 付 率
は 8 3 .1 0 % で ご ざ い ま し た 。
平成27年度新規に取り組みました徘徊高齢者SOSネットワーク事業では、
御協力をいただくことになった登録事業所は市内109事業所、また御家族に
より事前登録をいただいた高齢者の方は16人となりました。
がん検診事業では、市立三国病院が実施する血液中アミノ酸濃度測定検査の
検査費の一部を助成することで239名の方がこの事業を利用し、がん検診受
-27-
診への意識を高め、複数がんのリスクの早期発見に努めました。
次に、子育て支援関係でございますが、27年度から放課後児童クラブの対
象者を小学校6年生までに拡大し、保護者が就労等で昼間家庭にいない子ども
たちに、遊びや生活の場を提供し、健全な育成を図ることができたところでご
ざいます。
保育所関係では、保育所民営化計画により、老朽化の著しい春江南保育所と
春江保育所を統合し、新たに春江ゆり保育園を開園したほか、坂井地区におい
ても、老朽化の著しい坂井保育所、坂井乳児保育所及び入園児童が減少傾向に
あります東十郷幼稚園を統合した公立坂井こども園を開園し、保育環境の向上
に努めたところです。
また、三国地区において、子どもが病気の回復期等で自宅での保育が困難な
場合に預かる病児・病後児保育施設を三国病院西側に整備し、保育サービスの
拡大・向上を図ることができました。
次に、コミュニティバス運行事業につきましては、平成21年9月から本格
運 行 を 実 施 し て 7 年 が 終 了 し ま し た 。 運 行 当 初 の 年 間 利 用 者 数 は 5 万 4 ,0 0
0人でございましたが、27年度実績では9万544人と、運行開始後、初め
て9万人を突破する利用者数となりました。
マイナンバーカード等交付事務事業は、マイナンバー制度の初年度として制
度運用が始まり、平成27年10月5日から、住民一人一人に付番されたマイ
ナンバーを通知カードとしてお知らせし、平成28年1月から個人の申請によ
りマイナンバーカードの交付を開始いたしました。
次に、産業環境部関係について申し上げます。
まず、農業振興関係でございますが、将来の地域農業を支える担い手として、
農業生産法人を2法人、集落営農組織を1組織設立したほか、農地中間管理事
業において、230ヘクタールを超える農地を担い手に対し効率よく集積・集
約することができ、農業経営の大規模化・低コスト化を推進したところです。
農地関係については、多面的機能支払交付金事業において、農地に関する地
域の質的向上を図るための共同活動を行う108組織及び農業用施設の長寿命
化を図るための活動を行う55組織に対し活動支援費を交付し、農地の維持及
び資源の向上を図りました。
地籍調査関係では、丸岡町上長畝地区において登記が完了し、坂井町上兵庫
地区、丸岡町下長畝地区において調査業務を着手いたしたところです。
林業振興関係では、越前加賀海岸国定公園区域内の景観を構成し、潮害や風
害を防ぐなど、市民の生活環境に重要な役割を果たしている松林を松くい虫被
害から守るため、被害木調査、薬剤散布、特別伐倒駆除、樹幹注入等の対策を
講じたところです。
-28-
水産振興関係では、漁場機能の回復を図り水産資源の持続的利用を図るため、
底びき網漁業の漁場を対象に、長期間堆積し硬化した海底を耕うん攪拌して飼
料生物の繁殖を促し、ホッコクアカエビ・アカガレイ類の生息環境の改善を図
りました。
商工関係では、市内商店街のにぎわい創出を図るほか、市内での経済循環を
創出する取り組みとして、プレミア商品券発行事業を市商工会に委託しました。
5 9 0 店 舗 の 登 録 店 に お け る 消 費 総 額 が 8 億 4 ,0 0 0 万 円 と 、 商 品 券 使 用 総
額 の 1 .3 5 倍 の 消 費 喚 起 効 果 が あ り 、 地 域 内 の 消 費 拡 大 を 図 っ た と こ ろ で す 。
企業立地促進事業につきましては、企業の新規進出及び市内既存企業の増設
を支援しておりますが、平成27年度はテクノポート地区で新設1件と同地区
以外の地区での増設2件の助成金の適用を認定し、産業基盤の強化や雇用機会
の創出等を推進いたしました。
次に、観光振興関係ですが、北陸新幹線金沢開業による追い風を最大限に生
かすため、JRグループとのデスティネーションキャンペーンに参加し、関東
信越からの観光誘客の拡大を目指しました。このような取り組みの成果もあり、
坂井市内への観光客入り込み数は前年度と比べ約50万人増の約493万人と
なりました。
また、坂井市観光連盟を一般社団法人化させ、旅行業の資格も持たせる中、
観光事業に本格的に取り組む組織体制づくりを行いました。
さらには、観光資源のPR及び地域の活性化を図る事業としまして、B-1
グランプリ東海・北陸支部大会の開催を目指したプレ大会に支援をしたところ
でございます。
次に、環境関係では、公害対策としまして、大気や水質等の調査分析や協定
事業所との協定項目を継続的に調査分析することにより、公害の未然防止に努
めました。
また、地球温暖化防止対策としてライトダウンキャンペーンを行い、環境美
化におきましては、一斉清掃の地域呼びかけに多くの参加協力が得られ、美化
意識の向上が図られているところです。
一般廃棄物収集処理関係では、平成27年3月に改定しました坂井市一般廃
棄物処理基本計画に基づいて、ごみの適正処理、ごみの減量化及び資源化に取
り組み、1人1日あたりの排出量を17グラム減量化することができました。
次に、建設部関係について申し上げます。
平成22年度から実施してまいりました丸岡城周辺の整備につきましては、
丸岡城西側広場の整備などを行い、城下町の雰囲気づくり及び地域のにぎわい
創出を図ったところです。
市道整備では、安全かつ円滑で快適な道路交通環境保持のため、主要路線や
-29-
生活道路の改良・修繕工事を計画的に行うとともに、交通安全施設の設置・改
修によって通学路の安全性の向上を進めるため、国の交付金等の補助事業を活
用し、市道末政・随応寺線のほか4路線の改良工事や歩道設置を行いました。
また、坂井中央線のJRにかかる五本跨線橋の修繕を行い、老朽化する道路
ストックの安全性向上に取り組んだところです。
次に、教育部関係について申し上げます。
学校整備関係では、学校整備計画に基づき、磯部小学校、春江西小学校の屋
内運動場耐震補強・大規模改修工事、兵庫小学校、木部小学校の校舎の耐震補
強・大規模改修工事及び大石小学校南校舎の耐震補強工事を実施しました。
また、中学校では三国中学校北校舎の耐震補強・大規模改修工事を実施、幼
稚園につきましても、三国南幼稚園、春江幼稚園の園舎を実施したところです。
計画どおりに事業を実施することができまして、平成27年度末で、小学校、
中学校、幼稚園の耐震化率は100%となったところでございます。
学校教育関係では、小学校の教科書改訂における指導内容の変更に伴い、教
師用の教科書や指導書、教科ごとの教材備品等を整備し、学習指導要領に対応
した特色ある教育活動を展開しました。
また、中学校では、理科研究において地域の環境エネルギー問題を解決する
力の育成や、職場体験学習や坂井地区キャリアフォーラムにおける発表を通し
て自分の将来について主体的に考えるなど、個性を生かす教育の充実を図った
ところです。
学校給食では、地元で生産された新鮮な農産物や特産物など、旬の食材によ
る工夫した献立メニューにより学校給食の提供を行ったところです。
生涯学習スポーツ関係では、福井しあわせ元気国体のサッカー競技会場とな
る丸岡スポーツランドサッカー場の施設改修工事やバレーボール競技会場とな
る丸岡体育館の耐震改修工事を実施しました。
また、国体推進事業では、福井国体の会期決定に伴い、福井しあわせ元気国
体坂井市準備委員会から坂井市実行委員会に移行し、具体的な事業の展開を行
いました。また、実行委員会の業務に合わせた4つの専門委員会を設置し、運
営の柱となる9本の基本方針を定めたところです。
文化関係では、「日本一短い手紙一筆啓上賞」に寄せられた作品を展示し、
地域独自の手紙文化を全国に発信していくための「一筆啓上日本一短い手紙の
館」を昨年8月23日に開館しました。
また、丸岡城の国宝化に向けて、丸岡城の歴史的価値を明らかにするため、
丸岡城国宝化推進室を設置するとともに、丸岡城の学術的評価を高めるため、
11名の委員による丸岡城調査研究委員会を2回開催したところでございます。
子どもの読書活動推進事業では、7月に近藤信子氏によるわらべうたの講演
-30-
会、11月には時田史郎氏による科学絵本の講演会を開催し、市民の方に絵本
のおもしろさなどを学んでいただいたところです。
また、施設整備については、丸岡図書館の外壁改修工事、それから駐車場舗
装工事などを行い、利用者の利便性を図りました。
なお、平成27年度国民健康保険特別会計、後期高齢者医療特別会計でござ
いますが、被保険者の疾病や負傷等に対する適正な保険給付並びに健康教室や
訪問指導を適切に行うなど、保健事業の充実による健康の保持増進を図るため
の事業をそれぞれ実施いたしました。
以上、早口でしたが、平成27年度坂井市一般会計及び特別会計の主な成果
を報告させていただきました。
○
副議長(古屋信二)瀬戸建設部長。
○
建設部長(瀬戸和行)それでは、私の方から、上下水道事業関係の認定第
4号から第6号につきまして御説明申し上げます。
初めに、認定第4号、平成27年度坂井市水道事業会計決算の認定について
御説明申し上げます。
決算書の285ページをお開き願いたいと思います。
決算報告書の1、収益的収入及び支出につきましては、まず、収入といたし
ま し て 、 水 道 事 業 収 益 の 決 算 額 は 、 1 8 億 5 ,0 2 4 万 2 ,9 2 9 円 に 対 し ま し
て 、 支 出 と し て 水 道 事 業 費 用 の 決 算 額 が 1 9 億 2 ,3 0 2 万 6 7 7 円 と な り ま
した。この損益計算につきましては、1枚おめくりいただきまして、287ペ
ージの損益計算書をお開き願いたいと思います。
損益計算書は消費税を除いた金額で示してございます。下から3行をごらん
い た だ き た い と 思 い ま す 。 当 年 度 純 損 失 は 1 億 5 6 6 万 5 ,3 8 8 円 と な り ま
し た 。 こ れ に 前 年 度 繰 越 利 益 剰 余 金 1 億 2 ,3 3 7 万 1 ,6 7 3 円 を 引 き 当 て ま
す と 、 当 年 度 未 処 分 利 益 剰 余 金 は 1 ,7 7 0 万 6 ,2 8 5 円 と な り ま し た 。
次に、2番、資本的収入及び支出を申し上げます。286ページをお開き願
います。
資 本 的 収 入 の 決 算 額 が 3 億 6 ,7 6 8 万 4 ,6 9 6 円 に 対 し ま し て 、 資 本 的 支
出 の 決 算 額 は 8 億 2 ,1 2 3 万 3 ,2 5 4 円 と な り ま し た 。
支 出 に 対 す る 収 入 の 不 足 額 4 億 5 ,3 5 4 万 8 ,5 5 8 円 に つ き ま し て は 、 下
から3行目に記載してございますけども、当年度分の消費税及び地方消費税の
資 本 的 収 支 調 整 額 3 ,2 8 2 万 5 ,2 2 3 円 と 過 年 度 分 損 益 勘 定 留 保 資 金 4 億 2 ,
0 7 2 万 3 ,3 3 5 円 で 補 塡 い た し ま し た 。
次に、事業報告について御説明いたします。291ページをお開き願いたい
と思います。
建設改良事業の主な事業につきましては、次ページの292ページに記載し
-31-
てございますけども、前年度に引き続きまして、水道水の安定供給を図ること
を目的としまして、緊急時連絡管の整備とともに、老朽化した給配水管の配水
管布設工事、取水井戸ポンプ取りかえ工事などを行いました。
また、水源地対策としまして、東二ツ屋配水池の紫外線処理設備工事並びに
場内整備工事を完了し、現在計画中の木部配水場の詳細設計を完了したところ
でございます。
また、坂井市においても人口減少が進みまして、さらに節水機器の普及と節
水意識の高揚など、水需要の落ち込みによる給水収益の減少と、さらに管路の
老朽化による修繕費の増加も見込まれる中で、より一層の事務の効率化や経費
節減に努め、経営の健全化に努める必要があると考えております。
続きまして、認定第5号、平成27年度坂井市公共下水道事業会計決算の認
定について御説明申し上げます。決算書の308ページをお開き願いたいと思
います。
決算報告書の1、収益的収入及び支出につきましては、収入としまして、下
水 道 事 業 収 益 の 決 算 額 が 3 1 億 5 ,6 7 3 万 1 ,6 0 2 円 に 対 し 、 支 出 と し て 、
下 水 道 事 業 費 用 の 決 算 額 は 3 1 億 4 ,9 5 6 万 8 ,3 7 8 円 と な り ま し た 。
この損益計算につきましては、1枚おめくりいただきまして、310ページ
の損益計算書をお開き願います。
損益計算書は消費税を除いた金額で示してございますが、下から3行をごら
ん い た だ き た い と 思 い ま す 。 当 年 度 純 損 失 は 4 ,5 8 0 万 9 ,5 0 6 円 と な り ま
し た 。 こ れ に 前 年 度 繰 越 利 益 剰 余 金 7 ,5 9 5 万 6 ,8 4 7 円 を 引 き 当 て ま す と 、
当 年 度 未 処 分 利 益 剰 余 金 は 3 ,0 1 4 万 7 ,3 4 1 円 と な り ま し た 。
次に、資本的収入及び支出を申し上げます。309ページをお開き願いたい
と思います。
資 本 的 収 入 の 決 算 額 が 2 4 億 7 ,0 3 1 万 8 ,9 1 0 円 に 対 し ま し て 、 資 本 的
支 出 の 決 算 額 は 3 3 億 6 ,5 7 1 万 8 ,1 5 8 円 と な り ま し た 。
支 出 に 対 す る 収 入 の 不 足 額 8 億 9 ,5 3 9 万 9 ,2 4 8 円 に つ き ま し て は 、 下
から4行目に記載してございます当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調
整 額 5 ,2 9 7 万 2 ,7 3 0 円 、 過 年 度 分 損 益 勘 定 留 保 資 金 4 ,8 7 4 万 7 ,1 3
3 円 、 当 年 度 分 損 益 勘 定 留 保 資 金 7 億 9 ,3 6 7 万 9 ,3 8 5 円 で 補 塡 い た し ま
した。
次に、事業報告について説明いたします。314ページをお開き願いたいと
思います。
主な事業につきましては、次ページの315ページに記載してございますけ
ども、建設改良事業としまして、未普及地区の汚水管渠の整備として55ヘク
タールを施工し、汚水処理の普及拡大を図ったところでございます。
-32-
また、不明水対策として、汚水管渠の布設がえも実施したところであります。
今後も、公共用水域の水質保全と市民の生活環境の向上を図ることを目的と
しまして、また、より一層のサービス向上と事業の健全化を目指し、より効率
的な事業運営に努めてまいります。
続きまして、認定第6号、平成27年度坂井市農業集落排水事業会計決算の
認定について御説明申し上げます。決算書の335ページをお開き願いたいと
思います。
決算報告書の1、収益的収入及び支出につきましては、収入としまして下水
道 事 業 収 益 の 決 算 額 が 3 ,7 4 2 万 1 8 4 円 に 対 し ま し て 、 支 出 と し て 下 水 道
事 業 費 用 の 決 算 額 が 3 ,6 3 1 万 9 ,2 9 5 円 と な り ま し た 。 こ の 損 益 計 算 に つ
きましては、1枚おめくりいただきまして、337ページの損益計算書をお開
き願いたいと思います。
下から3行をごらんいただきたいと思います。当年度純利益は110万88
9 円 と な り 、 前 年 度 繰 越 利 益 剰 余 金 5 ,5 1 1 万 8 ,5 5 6 円 を 加 え ま し て 、 当
年 度 未 処 分 利 益 剰 余 金 は 5 ,6 2 1 万 9 ,4 4 5 円 と な り ま し た 。
次に、資本的収入及び支出の状況を申し上げます。336ページをお開き願
いたいと思います。
資本的収入の決算額は58万800円に対しまして、資本的支出の決算額が
7 9 7 万 6 ,2 4 8 円 と な り ま し た 。
支 出 に 対 す る 収 入 の 不 足 額 7 3 9 万 5 ,4 4 8 円 に つ き ま し て は 、 下 か ら 3
行 目 に 記 載 し て ご ざ い ま す 過 年 度 分 損 益 勘 定 留 保 資 金 3 2 0 万 7 ,8 5 8 円 と 、
当 年 度 分 の 損 益 勘 定 留 保 資 金 4 1 8 万 7 ,5 9 0 円 で 補 塡 い た し ま し た 。
今後も、一層の事務の効率化や経営の健全化に努めてまいりたいと思います。
以上、上下水道事業3事業の決算説明をさせていただきました。よろしくお
願いたします。
○
副議長(古屋信二)村上三国病院事務局長。
○
三国病院事務局長(村上和則)続きまして、認定第7号、平成27年度坂
井市病院事業会計決算の認定につきまして御説明申し上げます。決算書の35
0ページをお開き願います。
決算報告書(1)収益的収入及び支出でございますが、収入といたしまして、
病 院 事 業 収 益 の 決 算 額 が 1 8 億 4 ,5 6 0 万 8 ,8 7 4 円 に 対 し ま し て 、 支 出 と
し ま し て 、 病 院 事 業 費 用 の 決 算 額 が 1 9 億 1 ,1 3 2 万 6 ,0 3 5 円 と な り ま し
た。その差し引きとしての純損失でございますが、1枚おめくりいただき、3
52ページをお開き願います。
財務諸表の平成27年度坂井市病院事業損益計算書の左側下から4行目の経
常 損 失 6 ,3 9 3 万 4 ,6 9 4 円 に 、 次 に あ り ま す 特 別 損 失 を 合 わ せ ま し て 、 右
-33-
側 の 一 番 上 に な り ま す が 、 当 年 度 純 損 失 と し て 6 ,6 6 5 万 1 ,8 9 9 円 と な り
ま し た 。 こ の 当 年 度 純 損 失 に 前 年 度 繰 越 欠 損 金 2 1 億 7 ,4 4 4 万 8 ,3 4 3 円
を 合 わ せ ま し て 、 当 年 度 未 処 理 欠 損 金 は 2 2 億 4 ,1 1 0 万 2 4 2 円 と な っ て
おります。
次に、資本的収入及び支出を御説明申し上げます。1枚お戻りいただき、下
側の351ページをお願いいたします。
資 本 的 収 入 及 び 支 出 で ご ざ い ま す が 、 収 入 の 決 算 額 は 1 億 6 ,1 6 4 万 9 ,0
0 0 円 で 、 支 出 の 決 算 額 は 2 億 5 ,2 9 6 万 8 ,9 3 8 円 と な り ま し た 。 資 本 的
収 入 額 が 資 本 的 支 出 額 に 対 し て 不 足 す る 額 9 ,1 3 1 万 9 ,9 3 8 円 は 、 過 年 度
分 損 益 勘 定 留 保 資 金 9 ,1 1 1 万 3 ,9 0 8 円 と 当 年 度 分 消 費 税 及 び 地 方 消 費 税
資 本 的 収 支 調 整 額 2 0 万 6 ,0 3 0 円 で 補 塡 さ せ て い た だ い て お り ま す 。
続きまして、事業報告でございますが、2枚おめくりいただき、下の方、3
55ページをお願いいたします。
平成27年度の病院事業は、医師・看護師等の不足に加え、診療報酬の抑制
が続く中、経営健全化に向け、改革プランの推進に取り組みました。
こうした中で、重要課題であります医療体制の整備では、理学療法士1名が
増員となりましたが、看護師の充足できていない状態が続いておりますので、
今後とも安定した医療従事者の確保に努めてまいります。
また、患者数につきましては、入院・外来ともに減少が続き、非常に厳しい
経営状態が続いておりますが、経営改善に努めるとともに、地域医療の中核と
しての病院事業を進めてまいりたいと考えております。
以上が、認定第7号、平成27年度坂井市病院事業会計決算につきましての
説明でございます。よろしくお願いいたします。
○
副議長(古屋信二)ここで、監査委員の監査結果の報告を求めます。
東代表監査委員。
○
代表監査委員(東
健一)代表監査委員の東でございます。監査委員を代
表しまして、平成27年度決算審査の結果を報告させていただきます。
平成27年度各会計の決算につきましては、市長から関係書類の提出を受け、
田本、前田両監査委員とともに審査いたしました。その結果を決算審査意見書
として取りまとめ、先月25日に坂本市長に提出いたしております。
審査にあたりましては、決算書及び附属書類について関係法令に準拠して作
成されているかを確認し、諸帳簿等と照合するとともに、定期監査、例月出納
検査の結果も参考にし、必要に応じて関係職員から説明を受け実施してまいり
ました。
決算に係る数値等につきましては先ほど理事者側から詳細な説明がございま
したが、監査委員による審査の結果といたしましては、一般会計、各特別会計、
-34-
各企業会計、健全化判断比率及び資金不足比率の算定全てにおいて、書類等は
法令に準拠して作成されており、計数は正確であり、会計処理は総じて適正で
あったと認めたところでございます。
お手元の決算審査意見書中におきまして、審査のまとめとして平成27年度
決算審査における監査委員としての所感と意見を申し述べさせていただいてお
りますが、これに基づいて簡略に御説明申し上げ、審査報告にかえさせていた
だきますので、よろしくお願いをいたします。
まず初めに、一般会計について申し上げます。
当年度の決算の特徴として、財政調整基金などの積み立てに加え、新たにま
ち づ く り 整 備 基 金 を 積 み 立 て た こ と に よ り 、 積 立 金 が 前 年 度 と 比 べ 8 6 .3 %
増、介護給付費支給事業、訓練等給付費支給事業の増に加え、新規事業の多子
世 帯 子 育 て 支 援 事 業 な ど に よ り 、 扶 助 費 が 0 .5 % 増 、 国 民 健 康 保 険 特 別 会 計
繰 出 金 の 増 に よ り 、 繰 出 金 が 3 0 .3 % 増 と な っ て い る こ と が 挙 げ ら れ ま す 。
また、工事請負費においては、旧竹田小学校改修工事、春江中コミュニティ
センター建てかえ工事、丸岡体育館改修工事などにより、前年度に比べると5.
3%増となり、普通建設事業費が増加していることが挙げられます。
合併以前の大型事業の償還完了により公債費は減額となりましたが、市債の
発行額、市債現在高は依然として増加傾向にあり、今後とも財政負担に配慮し
た計画的な市債管理に留意する必要があると思います。
また、歳入の面では、景気回復の影響により給与所得者が増加したことから、
個人市民税の増収、軽自動車の登録台数の増により、軽自動車税が増収となっ
ております。一方、税率改正により、法人市民税の減収、3年に1度の評価替
え及び時点修正による評価額の下落の影響による固定資産税の減収により市税
全体では減収となりましたが、地方消費税交付金の大幅な増により、一般財源
の総額は増額となっております。
地方財政の根幹を担う税収の確保に対しては、従来以上に強力な取り組みを
期待するものであります。
また、市税全体の収納率は微増となっており、市税の不納欠損額についても
前年度と比較して減少しています。引き続き収納率の向上に向けて収入未済額
の縮減に取り組むとともに、税外債権管理室と債権所管課の連携により専門的
な徴収能力の向上を図っていただきたいと思います。
次に、国民健康保険特別会計について申し上げます。
国 民 健 康 保 険 税 の 収 入 済 み 額 は 前 年 度 と 比 べ 4 .6 % の 減 と な り 、 収 納 率 も
0 .4 ポ イ ン ト 下 降 し て お り ま す 。
一方、歳出については、保険給付費は前年度に比べ3%増となり、後期高齢
者 支 援 金 が 1 .4 % 減 と な っ て お り ま す 。 ま た 、 保 健 事 業 費 の 1 .9 % の 減 は 、
-35-
特定健康診査対象者及び受診者の減によるものであります。
ふえ続ける保険給付費に歯どめのかからない状態ではありますが、引き続き
医療費適正化対策の推進と医療費抑制のための健康増進事業を積極的に行って
いただくとともに、保険税の収納率の向上に努めていただきたいと思うもので
ございます。
次に、後期高齢者医療特別会計について申し上げます。
保 険 料 の 収 入 未 済 額 が 前 年 度 と 比 べ 6 .2 % 減 と な り 、 収 納 率 は 9 9 .1 % で 、
当 年 度 の 不 納 欠 損 額 は 7 7 .7 % 減 と な っ て お り ま す 。
引き続き不納欠損処分について厳正に対処し、保険料の収納率の向上を図り
ながら、事業運営に当たられるようお願いするものであります。
続きまして、水道事業会計について申し上げます。
年 間 配 水 量 が 前 年 度 と 比 べ 1 .1 % の 減 と な り 、 年 間 有 収 水 量 は 減 少 し て い
る状況でございます。有収率については90%と、類似団体と比較すると高い
水準にはあるものの、有収率の低下が収益の低下を招く一因であるため、今後
も有収率の増加を目指しながら、原因の分析と対応を求めるものであります。
水道事業は市民生活の中で最も重要な欠くことのできないライフラインであ
りますが、今後は人口減少に伴い給水人口が年々減少すると考えられます。給
水収益が減少する中、老朽施設や管路の更新、地震などの災害に備えた対応が
求められ、経営環境は厳しさを増していくものと考えられます。
こうした中、平成27年4月から包括的民間委託による上下水道お客様セン
ター業務の導入など、積極的に事務事業の見直しに取り組んでいますが、引き
続き、料金収入の確保、経費削減、業務効率化に努め、経営基盤のさらなる強
化を図られるよう努めていただきたいと考えます。
次に、公共下水道事業会計について申し上げます。
当 年 度 の 事 業 概 要 を 見 る と 、 前 年 度 と 比 べ 、 処 理 区 域 内 の 人 口 は 0 .1 % の
減 少 、 現 在 水 洗 化 済 み 人 口 は 1 .6 % 増 加 と な っ て お り 、 水 洗 化 率 は 1 .5 ポ イ
ントの向上が見受けられますが、使用料収入の確保と環境改善のため、未接続
世帯に対する接続要請を積極的に進める必要があります。
下水道事業においては、使用料収入による採算の維持が性質上困難であるこ
とから、総務省より一般会計が負担すべき経費に係る繰り出し基準が示されて
おり、当市においても一般会計からの繰り入れを行っていますが、一般会計か
ら の 基 準 外 繰 入 金 に つ い て は 前 年 度 に 比 べ 3 1 .5 % 減 少 し て お り 、 引 き 続 き 、
独立採算の原則のもと、一般会計との負担の適正化に努めていただきたいと思
います。
下水道事業は衛生的で快適な生活環境を維持していくために不可欠な事業で
ありますが、施設の整備や維持管理に係る経費は年々増大していくことが予測
-36-
されます。水洗化の推進と確実な収入確保に努めるとともに、経営の合理化・
効率化を推進し、今後の整備計画においても財政状況を勘案しながら適切な見
直し等を行い、経営基盤の強化に努めていただきたいと考えます。
次に、農業集落排水事業会計について申し上げます。
水 洗 化 率 が 8 3 .8 % と 、 平 成 1 4 年 に 供 用 開 始 し て 1 3 年 が 経 過 し て い る
ことを考えると、低い水準にあると言われざるを得ません。過疎化の進行等の
事情は考慮できますが、未接続世帯に対する接続要請について積極的に進めて
いただきたいと考えます。
丸岡竹田地区は当市の重要な水源である竹田川の上流域にあたり、当地域に
おける農業集落排水事業は市民の衛生的で快適な生活環境を維持していくため
に不可欠な事業でありますが、その経営にあたっては、市財政への負担が非常
に大きい事業であることも意識し、できる限りの収入の確保を図るとともに、
より一層の合理化・効率化について努力されることを期待します。
次に、病院事業会計について申し上げます。
外 来 患 者 数 は 前 年 度 に 比 べ 0 .8 % の 増 と な り ま し た が 、 入 院 患 者 数 は 3 .
1 % の 減 、 病 床 利 用 率 も 0 .2 ポ イ ン ト 下 降 し て い る な ど 、 患 者 数 の 減 少 傾 向
が続いており、依然として厳しい状況であります。
必要な医療の安定的かつ継続的な提供に取り組む一方、職員の意識改革、新
たな患者の確保や病床利用率の向上による診療収益の確保、一層の費用の低減
化など、安定した経営を図りながら、市民が安心して医療が受けられる環境を
構築されるよう期待するものであります。
最後に、当年度の財政健全化判断比率を見ると、実質公債費比率・将来負担
比率ともに毎年改善されてきている状況であり、関係者の努力に敬意を表する
ものであります。
以上が、平成27年度決算審査の所見であります。今後の財政状況について
は、人口減少・少子高齢化が進展し経済情勢が不透明な中で、税収の伸びが期
待できないにもかかわらず、社会保障費の増大、緊急の課題である公共施設の
耐震化、公共インフラの老朽化に伴う維持管理・改修経費の増大など、多大な
財政負担が伴う政策課題は山積しております。
このような状況の中、坂井市が市民の信託に応えていくためには、厳しい財
政状況の中であっても、最小の経費で最大の効果を上げることのできる強靭な
行財政運営体制を構築する必要があります。将来を見据えた安定的な財政運営
を目指して自主財源の確保に努めるとともに、行政改革大綱や事務事業評価・
公共施設マネジメント白書等の成果を生かし、市民に対する説明責任を果たし
ながら、より一層の経費削減と事務の効率化、選択と集中による効果的な事業
の実施、これに邁進されることをお願い申し上げまして、審査結果の報告とさ
-37-
せていただきます。ありがとうございました。
○
副議長(古屋信二)これより、日程第12、認定第1号から日程第18、
認定第7号について質疑を行います。
質疑ありませんか。
22番、畑野議員。
○
22番(畑野麻美子)22番、畑野です。認定第1号、平成27年度坂井
市一般会計歳入歳出決算の認定について、財務部長にお尋ねします。
今の東監査委員からもありましたし、先ほどの副市長からも公債費比率など
の報告がありました。それを聞きましても、起債の状況が比較的ゆとりがある
ようには思います。
そこで、4ページのところの小さい字で書いてあるところに、一般財源等の
総 額 で は 2 1 9 億 7 ,5 0 5 万 6 ,0 0 0 円 で 、 前 年 度 と 比 較 し て 7 億 3 ,3 5
3 万 6 ,0 0 0 円 の 増 額 と な っ た と 書 い て あ り ま す 。 そ の 要 因 の 1 つ に は 、 地
方消費税の交付金の伸びが反映されているように思います。その分、財政支出
の増が考えられますけれども、一般会計における消費税増税に伴う支出の伸び
は前年比でどのくらいでしょうか、説明をお願いします。
○
副議長(古屋信二)宮本財務部長。
○
財務部長(宮本寿雄)ただいまの御質問にお答えをいたします。
基本的に、地方消費税の決算としては、7億円以上、予算よりも、前年度よ
りも増額したというところでございますが、基本的に、その地方消費税が増収
になったというようなところで、特別、その増収を見込んだ事業の展開ってい
うことはいたしておりません。いわゆる、総合計画、あるいは、まち・ひと・
しごと創生総合戦略等に基づいた施策の実施を予算化して実施していくと。そ
の財源として、いわゆる一般財源とも言われます交付税、あるいは税、いろん
な財源を充当財源として予算立てをしているという状況でございます。
ちなみに、その地方消費税の増税分、いわゆる3%を増税した部分について
は、いわゆる社会保障の4経費に充てなさいよということになっております。
その増税分でいいますと、27年度決算では、地方消費税の額としては5億7,
0 0 0 万 円 ほ ど 、 2 6 年 度 に 対 し て 、 2 7 年 度 決 算 で は 5 億 7 ,0 0 0 万 円 余
り増収になっているという実態がございます。それの財源を充てた経費につき
ましては、事業別説明資料の19ページの方に該当する事業をお示ししてござ
いますので、そちらの方をごらんいただければと思いますが、それらについて
も、基本的には坂井市が先行して行っております医療費の無料化であるとか、
多子世帯の子育てすくすく支援商品券であるとか、そういうようなものの財源
として活用させていただいているという状況でございます。
○
副議長(古屋信二)22番、畑野議員。
-38-
○
22番(畑野麻美子)消費税増税に伴う支出の増額の前年度比が5億7,
000万円ということではないですね。
○
副議長(古屋信二)宮本財務部長。
○
財務部長(宮本寿雄)ちょっと私の説明が十分でなかったかと思いますが。
いわゆる地方消費税は、増税分と従来の5%分と3%の増税分に分かれて交付
されます。26年度につきましては、年度途中での増税というようなことで、
そ の 3 % 増 税 分 に 係 り ま す 分 と し て は 1 億 8 ,2 0 0 万 円 ほ ど に な っ て お り ま
す。27年度の決算では、増税分に伴う地方消費税交付金の額としては、坂井
市 に 交 付 さ れ た 額 と し て は 7 億 5 ,2 0 0 万 円 ほ ど と い う よ う な こ と で 、 前 年
度 と 比 べ て 5 億 7 ,0 0 0 万 円 ほ ど の 増 に な っ て い る と い う 状 況 で ご ざ い ま す 。
○
副議長(古屋信二)ほかに質疑はありませんか。
22番、畑野議員。
○
22番(畑野麻美子)ちょっとあれですけども。その点については、また
委員会の方で聞きますけれども。それで、支出の伸びが前年度比でっていうの
を聞いたんですけども、また、単年度実質収支が5億円の黒字になっていて、
それで、9ページのところの基金の状況を見ますと、約4億円の基金が積み立
てられています。それを見ますと、やはり、市民生活を支える施策ができる条
件があったように思いますけれども、その点についていかがですか。
○
副議長(古屋信二)宮本財務部長。
○
財務部長(宮本寿雄)そのいわゆる施策についてですが、先ほど申しまし
たように、あくまで、予算立ての段階では、いろんな政策に係る歳出、経費、
それに見合う財源というものを調整しながら予算を組ませていただいておりま
す。
したがいまして、27年度の予算の段階では、地方消費税交付金について当
初予定をしていた、それに見合う、それも含めた財源を有効に活用するってい
うようなことで、27年度の当初予算、補正予算を調整をさせていただいてお
ります。決算として、地方消費税交付金が予算よりも多く、歳入、決算となり
ましたので、そういう部分は、結果として余剰になった部分として、基金の繰
り戻し、あるいは、財調の積み立て等に使わせていただいたということで、当
初から、ある程度のその消費税の増収分、そういうようなものは見込んでおり
ます。先ほども申しました坂井市独自の国の政策に基づく事業も当然ございま
すが、坂井市の独自の事業であります多子世帯の子育てすくすく支援商品券で
あるとか、あるいは、医療費の無料化等、先行してやっているものの財源とし
て、そういうようなのを見込んで予算立てをさせていただいております。
○
副議長(古屋信二)14番、松本議員。
○
14番(松本
朗)先ほどの質疑に対する部長の答弁がやや取り違えられ
-39-
ているところがあると思いますので、ちょっと確認ですけど。消費税交付金が
7億円、前年比でふえているっていうことは、そのままそう出てますね。歳出
の方です。坂井市の財政歳出の中で、消費税が5%から8%に上がったことに
よって、消費税分の支出増、つまり、物を買う、坂井市が物品費とか契約に伴
ういろんな税の支出、消費税の増税分を支払うわけでしょう。それが3%ふえ
てるわけでしょう。それが1年間通じてそのようになったと。前年度は半年間
ですけども。そういう意味の税負担、消費税負担支出増が対前年比でいくら引
き上げられたかということなんですが、これはいくらか把握されてますか。
○
副議長(古屋信二)宮本財務部長。
○
財務部長(宮本寿雄)申しわけございません。その数字については現在把
握しておりません。
○
副議長(古屋信二)14番、松本議員。
○
14番(松本
朗)だから、先ほどの5億いくらというのは、国の方針に
基づいて社会保障に振り当てるという政策的な議論の話であって、消費税、税
の支出の負担、消費税分の負担増ということでは、そんな多くなるはずがない
ので、そういう点でも、いわゆる一般財源として使える額は大きく伸びたわけ
ですね。結果として5億円余りの実質単年度収支が黒字になっているというこ
とで、それは、逆に言えば、今、決算として議論すべきは、そういう財政上の
余裕があったことに対して、この間、市民から、いろんな要望、要求が出てい
ることが財政上は可能だったという裏づけだと思うわけですよ。だから、そう
いう点で、もっと、私どもはいろんな要求をこれまでもしてきましたけども、
そういう市民の生活に直接支援するようなことがまだ幅広く考えられたという
財政上の裏づけはできたということが明らかになったということだと思います。
それについては、今後、決算委員会等でもより深く審議されると思いますけど
も、そういう点で、積極的な中小企業支援だとか、市民生活支援の充実ってい
うのが今後とも求められるということを指摘しておきたいと思います。坂本市
長としての所感があれば、手短でいいんですが、いかがでしょうか。
○
副議長(古屋信二)坂本市長。
○
市長(坂本憲男)私は今、昨年度27年度じゃなくて、やっぱり将来的な
財政運営、安定した財政運営っていうのは、そういうのは求めていくっていう
んか、それも、ずっと先も考えていく必要があろうかなというふうに思います
し。27年度でこういう結果やったで、財政的にそういう余裕があったからこ
っちにするんじゃなしに、ずっと、これからまだまだ、市民の今要望っていう
のはすごい金額っていうんか、金額にするとね。例えば道路直してでも、これ
からコミュニティセンターの改修とか、特に今、少子高齢化社会が加速度的に
進展していく中で、そういう社会保障の問題とかいろんな、国でできないこと
-40-
も、これからも、国も決して安定した財政状況じゃないというふうに思ってま
して。だから、坂井市においては、今年度だけ、また昨年度限りじゃない、ず
っと先の子どもたちのため、ずっと先の将来も安定した財政運営が行っている
ような、そういう計画的な運営っていいますか、それはしていかなあかんと思
います。できれば、財政調整基金で、昨年は、私はもう30億、大体、予算の
1割ぐらいはという話もしたこともありますが、そういうことを見込んでしな
きゃいかんのじゃないかなというふうに、単年度だけで、今、黒字っていうん
か、余裕があったからできたんじゃないかなじゃなしに、先の、また来年も再
来年も、そういうことも、県また坂井市においてもいろんな課題も山積してい
ますので、そういうことも見込んでいきながら、これからの市政運営っていう
のは図っていくべきであるというふうに思っています。
○
副議長(古屋信二)ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
副議長(古屋信二)これで質疑を終わります。
東代表監査委員の退席を許可します。
大変御苦労さまでございました。
(代表監査委員退出)
○
副議長(古屋信二)お諮りします。
審議の都合上、日程第19、議案第48号及び日程第20、議案第49号の
議案2件を一括上程したいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
副議長(古屋信二)異議なしと認めます。
よって、日程第19、議案第48号及び日程第20、議案第49号の議案2
件を一括上程いたします。
理事者の提案理由及び議案内容の説明を求めます。
坂本市長。
○
市長(坂本憲男)それでは、本定例会に上程いたしました議案の提案理由
と議案内容の説明を申し上げます。
初めに、議案第48号、平成28年度坂井市一般会計補正予算(第2号)の
概要について御説明を申し上げます。
一 般 会 計 補 正 予 算 ( 第 2 号 ) の 補 正 額 は 、 5 億 6 ,9 3 6 万 9 ,0 0 0 円 を 追
加 し 、 歳 入 歳 出 総 額 を そ れ ぞ れ 4 1 5 億 1 ,5 7 6 万 5 ,0 0 0 円 と す る も の で
あります。
ま ず 、 歳 入 で あ り ま す が 、 国 庫 支 出 金 で 1 億 7 6 9 万 7 ,0 0 0 円 、 県 支 出
金 で 4 ,9 1 3 万 1 ,0 0 0 円 、 繰 越 金 で 2 億 1 ,2 0 1 万 6 ,0 0 0 円 、 諸 収 入
-41-
で 1 ,5 4 2 万 5 , 0 0 0 円 、 市 債 で 1 億 8 ,5 1 0 万 円 を そ れ ぞ れ 増 額 し 、 追
加補正をするものであります。
次に、歳出補正予算の主な内容について御説明を申し上げます。
初めに、総務費では、コミュニティセンター施設整備事業といたしまして、
コ ミ ュ ニ テ ィ セ ン タ ー の 耐 震 化 、 バ リ ア フ リ ー 工 事 等 で 2 億 9 ,6 7 5 万 円 を
計上しております。
地域交通対策事業では、えちぜん鉄道太郎丸駅舎整備工事負担金として70
0万円を、防災事業では地域防災組織へのコミュニティ助成金などで450万
円を計上をいたしております。
また、男女共同参画推進事業では、新規事業として、市内で起業を目指す女
性を対象としたセミナー等の開催委託料70万円を計上しております。
また、結婚サポート事業では、県補助金を活用した若者のスポーツ婚活交流
事 業 な ど 、 8 7 万 7 ,0 0 0 円 を 計 上 い た し て お り ま す 。
次に、民生費では、臨時福祉給付金給付事業としまして、低所得者に対する
暫定的・臨時的な措置として支給する臨時福祉給付金及び年金生活者等支援臨
時 福 祉 給 付 金 、 合 わ せ て 1 億 7 2 7 万 8 ,0 0 0 円 を 計 上 い た し て お り ま す 。
また、保育所管理運営事業では、春江保育所解体工事における地中障害物な
どの追加処分費として700万円を、私立保育所施設整備補助事業では、つぼ
み 保 育 園 の 改 修 工 事 に 対 す る 補 助 金 と し て 2 2 4 万 2 ,0 0 0 円 を 、 保 育 所 施
設整備事業では、老朽化が著しい宿幼保園と入所児童数が減少している安島幼
保園の一元化を図るため、設計業務委託を公募プロポーザル方式にて実施する
費 用 と し て 1 ,3 8 5 万 6 ,0 0 0 円 等 を そ れ ぞ れ 計 上 い た し て お り ま す 。
次に、衛生費では、地球温暖化防止対策事業としまして、環境イノベーショ
ン情報機構の補助を受けました二酸化炭素排出削減促進事業委託料として40
0 万 7 ,0 0 0 円 を 、 ま た 、 一 般 廃 棄 物 収 集 処 理 事 業 で は 、 新 た な 取 り 組 み と
して、雑紙などの紙資源の分別回収のために、回収袋及び回収ボックスの製作
費などとして70万円をそれぞれ計上いたしております。
次に、農林水産業費ですが、農業費では、素牛導入助成事業としまして、若
狭 牛 へ 転 換 を 図 る 素 牛 の 導 入 助 成 と し て 補 助 金 9 5 6 万 3 ,0 0 0 円 を 、 県 単
小規模土地改良事業では、事業採択を受けまして、工事費及び補助金として1,
1 8 2 万 2 ,0 0 0 円 を そ れ ぞ れ 計 上 い た し て お り ま す 。
また、林業費、水産業費では、美しい森林景観再生事業としまして、松くい
虫被害林の機能を回復のための植栽委託料100万円を、また、漁港施設管理
事 業 で は 、 県 道 拡 幅 に 伴 う 梶 漁 港 改 修 工 事 の 調 査 費 と し て 7 3 4 万 4 ,0 0 0
円を、浅海漁場改善事業では、沿岸の藻場を造成する県営事業負担金として9
4万円をそれぞれ計上いたしております。
-42-
次に、商工費では、企業立地促進事業におきまして、市内12企業に対する
企業立地奨励措置として、用地取得費、事業施設設置費、雇用促進への助成金
と し て 2 ,8 2 6 万 1 ,0 0 0 円 を 、 観 光 施 設 維 持 管 理 事 業 で は 、 浜 地 海 水 浴 場
トイレ改修工事に620万円をそれぞれ計上いたしております。
次に、土木費では、道路改良事業として、福井港丸岡インター連絡道路の整
備事業の進捗を図るため、家屋移転対象者の集落内の移転先の道路整備のため
の 用 地 費 な ど と し て 1 ,0 3 6 万 円 を 、 屋 外 広 告 物 の 事 業 で は 、 屋 外 広 告 物 の
改善を支援するための補助金として250万円を、市営住宅管理運営事業では、
旧松川住宅の跡地整備として、借地を所有者に返還するための市道の用地費な
ど と し て 1 ,3 9 0 万 円 を そ れ ぞ れ 計 上 い た し て お り ま す 。
次に、教育費では、クラブ活動推進事業としまして、中学校の生徒が出場す
る全国中学校体育大会や北陸吹奏楽コンクールなどへの激励費として170万
4 ,0 0 0 円 の 追 加 を 、 ま た 、 丸 岡 城 国 宝 化 推 進 事 業 で は 、 高 椋 家 の 移 築 門 の
放 射 性 炭 素 年 代 測 定 調 査 委 託 料 な ど で 2 0 4 万 2 ,0 0 0 円 を そ れ ぞ れ 計 上 す
るものでございます。
以上、平成28年度9月補正の概要でございます。
続きまして、議案第49号、字の一部区域の変更について提案理由を御説明
申し上げます。
地方自治法第260条第1項の規定に基づき、市内の字の一部区域を変更す
ることについて議会の議決を求めるものでございます。
主な内容としましては、国土調査法による地籍調査に伴い、坂井市坂井町下
新庄及び坂井町定旨の字の一部区域を、それぞれ、坂井市坂井町五本4字、1
8字に変更するものでございます。
以上、本定例会に提案をさせていただきました議案の内容の説明をさせてい
ただきましたが、細部につきましては、御質問に応じまして、私、または、副
市長、教育長、関係部長がお答えしますので、何とぞ慎重なる御審議をいただ
きまして、妥当なる御決議をちょうだいできますようにお願いを申し上げたい
と思います。
なお、本定例会最終日には、人事案件として人権擁護委員候補者の推薦につ
いてを予定をしておりますので、よろしくお願いをいたします。
○
副議長(古屋信二)これより、日程第19、議案第48号、平成28年度
坂井市一般会計補正予算(第2号)について質疑を行います。
質疑ありませんか。
22番、畑野議員。
○
22番(畑野麻美子)一般会計補正予算の15ページです。雑紙回収の件
でお尋ねをします。
-43-
きょうも、朝、来ましたら、市役所前の倉庫で布団の回収が行われていまし
た。その布団を固形燃料として再資源として使うということで取り組みが始ま
ったということで、大変うれしいなというふうに思っています。
それで、雑紙の回収も以前から関心がありまして、雑紙回収をお願いしてい
ました。今回、予算化されて本格的に動き出すのかなというふうに思っていま
す。また、この広報ですか、このお知らせ版にも載っていましたのは、店舗の
回収場所が載せてありました。それで、今回、回収ボックスを市内4つの小学
校、これは希望された学校4ケ所と、それから、坂井市役所、三国支所、それ
から、春江支所の3ケ所で計7ケ所に回収ボックスを置くということですけれ
ども、これについてもいいことだと思うんですけれども、この回収ボックスが
置いてあるところの回収された雑紙ですけど、これはどのように回収されるの
ですか。
○
副議長(古屋信二)鍋嶋産業環境部長。
○
産業環境部長(鍋嶋正和)お答えをいたします。
収集された雑紙につきましては、特定のその地区の収集業者に委託をいたし
まして回収をする予定でございます。
以上です。
○
副議長(古屋信二)22番、畑野議員。
○
22番(畑野麻美子)先ほどちょっとお聞きしましたら、各学校ではPT
Aの資源回収があるので、PTAの資源回収のときにここで集まった雑紙は出
してほしいということで、それまで学校で保管をしているのだなというふうに
思います。この市内の4つの学校だけでなくて、雑紙はどこの学校でもありま
すし、役所や会社はもちろんのこと、こども園などでは、折り紙など、いろん
な製作にも紙をいっぱい使いますので、そういうものの回収をぜひ積極的に取
り組んでほしいなと思います。紙袋の中に雑紙をいっぱい入れておいてとっと
いてくださって、学校の資源回収のときに出す。そして、丸岡町の場合だけは
拠点回収をしていますので、拠点回収の第2・第4水曜日にチラシのところに
紙袋に入れて出してもらえればいいというふうにお聞きしましたので、ちょっ
と大変なんですけど、学校側もずっととっといてもらわないといけないのは大
変ですけれども、ぜひ実施をお願いしたいと思います。
それと、雑紙回収の紙袋の製作なんですけれども、この紙袋は全戸配布する
のかどうか。
○
副議長(古屋信二)鍋嶋産業環境部長。
○
産業環境部長(鍋嶋正和)まず、この回収の紙袋につきましては、今、畑
野議員言われたように、丸岡を除くほかの3つの旧町においては、まだ収集し
てございません。その回収の普及啓発を図るという点で、まず、その3つの旧
-44-
町、三国、春江、坂井、この範囲で、しかも、先ほどもおっしゃられた3つの
小学校にのみ配布する予定でございますが、これをやはり広げていかねばなら
ないという中で、試験的に、子どもたちから家庭へ意識の啓発を図っていただ
くという趣旨で、今回、まず初段としましてこれを実施するものでございます
ので、また時間を置いて取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。
○
副議長(古屋信二)22番、畑野議員。
○
22番(畑野麻美子)そして、啓発用のチラシもつくるということですけ
れども、さっきの雑紙の回収袋ですけども、これは雑紙を入れたとしても、そ
の回収袋は捨ててはいけないのではないかというふうに私は思っているんです
けど、そういう点などを啓発用チラシには詳しく書いて、わかりやすく書いて
啓発していただきたいということを求めておきますが、いかがでしょうか。
○
副議長(古屋信二)鍋嶋産業環境部長。
○
産業環境部長(鍋嶋正和)これも、何度と、使えなくなるまで、あるいは、
この回収袋じゃなくても収集するつもりではございますけれども、今、議員お
っしゃられる啓発というのが目的の1つでございますので、そういったことも
チラシに交えながら周知をしてまいりたいと考えております。
○
副議長(古屋信二)14番、松本議員。
○
14番(松本
朗)8ページの保育所施設整備事業についてお尋ねします。
これは、三国の雄島校下の2つの保育園を統合するということで新しい保育
所をつくるということですけど、定員が170名というふうに説明を受けてい
ます、全員協議会で。これは非常に大きな規模ということですね。類似規模の
保育所、市内にありますけども、いくつか。それにしても170というのは大
きい。しかも、最近の傾向は低年齢児が多いんですよね。ですから、今年度ス
タートした春江の私立のゆり保育園でもかなり低年齢児が多いと。低年齢児が
多いっていうことは、非常に保育としては大変なわけですね。環境としては、
やはり、90人とか、60人ぐらいがいいとも言われています。そういう点で
もう少し考えるべきところがあるんじゃないかと思うわけです。
部長の認識をお尋ねしますけど、まず、この地区っていうのは、今後ともど
うしても減っていく地区という見通しがあるんじゃないかと思いますが、その
点では、例えば150ぐらいにおさまるのにはあと何年ぐらいかかるんでしょ
う。150、本当は120ぐらいがいいんだと思いますけど、その課題、大き
な規模の保育所ということについての問題点という認識がありますでしょうか。
この2点についてはいかがですか。
○
副議長(古屋信二)渡邉市民福祉部長。
○
市民福祉部長(渡邉雅彦)全協での説明は、定員は一応150から170
程度という説明をしております。現実、今、宿保育園の入所児童103名です。
-45-
安島幼保園は55名、合わせて150数名が現実です。将来のその児童数がど
うなるんかというところですけど、正確なその予測はちょっとしてませんが、
宿幼保園はそんなに減ってかないとは思うんですが、安島の方は結構減りぐあ
いが大きいのかなというふうな予測をしております。現実、今、150数名な
んで、それに見合うような定員規模で今は建設を考えているというところでご
ざいます。
○
副議長(古屋信二)14番、松本議員。
○
14番(松本
朗)宿で現在103名ということは、それ自体、宿保育園
自体がもう十分な大きさなんですね。安島保育園が55名程度、これが1つの
保育園として少な過ぎる、統合しなければならないような人数なのかというと、
そうだとは思われません。私は、1つの提案なんですけど、今後とも減るって
いうことですけど、その安島が1つの保育園としてちょっと考えざるを得ない
ような程度になるまでは、それぞれの保育所があることの方が児童にとっても
いい環境を維持できるというふうに思うわけです。それで、宿の場合は老朽化
が激しいっていうんですから、それはそれで手を打たなければならないと思う。
いうことで、今の予定地、雄島小学校のところに、幼稚園のところに建てれば
いいと思うんですが、段階的にそういう統合ということを考えるならば、今の
現時点での定数よりも低い定数で、今の宿保育所の103人とか、120人ぐ
らいの定数ぐらいを想定した保育所にしといて、それぞれが減ることによって、
その建設したときの保育所の定員におさまるようになったときに統合するとい
うことは、建設コストが下げられるというメリットもあるし、何よりも、雄島
地域の方は今と同じように地元の保育所に子どもを預けておかれるというメリ
ットもあるし、さらに言えば保育環境も維持できるという点で検討に値すべき
提案だと私は思ってるんですけど、いかがでしょうか。
○
副議長(古屋信二)渡邉市民福祉部長。
○
市民福祉部長(渡邉雅彦)確かに、施設の老朽化っていう点では、宿幼保
園も、これは48年建築のものです。安島も大規模改修はしてますけれども、
基本的には建築年は昭和51年ということで、両方とも古いという、老朽化が
激しいということと、それから、数年前に市内の保育園、幼稚園の整備関係の
計画を練ったときに、その時点で、既に、この統合でその計画が最終を迎える
んですけれども、その計画の中でこの統合をうたって市民に公表してきてます
ので、私どもとしてはこの計画のとおり統合を進めていきたいというふうに考
えております。
○
副議長(古屋信二)14番、松本議員。
○
14番(松本
朗)その計画は計画として、本当に合理的なやり方はどこ
にあるのかと、地元の直接の当事者の住民の皆さんの意見などもぜひ聞いてい
-46-
ただきたいなというふうには思います。
○
副議長(古屋信二)ほかに質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
副議長(古屋信二)これで質疑を終わります。
次に、日程第20、議案第49号、字の一部区域の変更について質疑を行い
ます。
質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
副議長(古屋信二)質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
次に、日程第21、決算特別委員会の設置及び同委員の選任を行います。
お諮りします。
日程第12、認定第1号から日程第18、認定第7号まで、平成27年度各
会計決算認定の件については、12名の委員で構成する決算特別委員会を設置
し、これに付託して閉会中の継続審査とすることにしたいと思いますが、これ
に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
副議長(古屋信二)異議なしと認めます。
よって、本件について、12名の委員をもって構成する決算特別委員会を設
置し、これに付託して閉会中の継続審査とすることに決定いたしました。
決算特別委員会の委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定に
より、議長において指名したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
副議長(古屋信二)異議なしと認めます。
よって、決算特別委員会の委員を事務局長に発表させます。
西議会事務局長。
○
事務局長(西
英幸)発表いたします。
決算特別委員会委員に小原慶之議員、後藤寿和議員、渡辺竜彦議員、前川徹
議員、上坂健司議員、古屋信二議員、上出純宏議員、田中哲治議員、川畑孝治
議員、永井純一議員、畑野麻美子議員、田中千賀子議員、以上12名でござい
ます。
○
副議長(古屋信二)ただいまの発表のとおり指名したいと思いますが、こ
れに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
副議長(古屋信二)異議なしと認めます。
よって、ただいま指名しました議員を決算特別委員会委員に選任することに
-47-
決定いたしました。
ここで暫時休憩いたします。
ただいま委員に選ばれました議員は303会議室に参集いただき、委員長及
び副委員長の互選をお願いしたいと思います。
なお、委員会条例第10条第2項により、年長の委員が座長になって会議の
進行をお願いいたします。
暫時休憩いたします。
○
(午後2時38分
休憩)
(午後2時45分
再開)
副議長(古屋信二)休憩前に引き続き、会議を開きます。
決算特別委員会の委員長及び副委員長を事務局長より発表させます。
西議会事務局長。
○
事務局長(西
英幸)発表いたします。
委員長に上出純宏議員、副委員長に小原慶之議員。
以上、発表を終わります。
○
副議長(古屋信二)次に、会議規則第37条の規定により、総務常任委員
会に議案第48号、議案第49号を、教育民生常任委員会に議案第48号を、
産業建設常任委員会に議案第48号を、それぞれ所管の委員会に付託いたしま
す。
次に、本日までに受理した陳情・請願は、さきに配付いたしました文書表の
とおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたしましたので、御報告いたしま
す。
お諮りいたします。
あす10日から9月19日まで休会することにしたいと思います。
これに異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
副議長(古屋信二)異議なしと認めます。
よって、あす10日から9月19日まで休会とすることに決定いたしました。
9月20日は午前10時より本会議を再開いたしますので、よろしくお願い
したいと思います。
本日は、これをもって散会いたします。
○
事務局長(西
英幸)御起立願います。一統、礼。
(起立・礼)
(午後2時46分
-48-
散会)
地方自治法第123条第2項の規定により、会議の経過を記録して、その相
違ないことを証するため、ここに署名する。
議
副
長
議
長
署 名 議 員
署 名 議 員
-49-
平成28年9月第4回
坂井市議会定例会議事日程(第2号)
平成28年9月20日(火)午前10時01分
開議
1.議事日程
〔第2号〕
日程第1
一般質問
2.本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
3.出席議員(26名)
1番
小
原
慶
之
2番
後
藤
寿
和
3番
川
端
精
治
4番
渡
辺
竜
彦
5番
前
川
徹
6番
南
川
直
人
7番
上
坂
健
司
8番
戸
板
9番
吉
川
貞
明
10番
古
屋
信
二
11番
上
出
純
宏
12番
田
中
哲
治
13番
佐
藤
寛
治
14番
松
本
15番
東
野
栄
治
16番
伊
藤
聖
一
17番

人
志
18番
川
畑
孝
治
19番
前
田
嘉
彦
20番
橋
本
充
雄
21番
永
井
純
一
22番
畑
野
麻美子
23番
山
田
栄
24番
広
瀬
潤
25番
田
中
千賀子
26番
木
村
進
朗
一
 (14:49退出、15:19出席)
4.欠席議員(0名)
な
し
5.説明のため出席した者の職氏名
市
長
坂
本
憲
男
副
長
北
川
貞
二
長
川
元
利
夫
総 務 部 長
釣
部
桂
司
総合政策部長
小
谷
嘉
郎
財 務 部 長
宮
本
寿
雄
財務部技監
藤
野
博
文
市民福祉部長
渡
邉
雅
彦
産業環境部長
鍋
嶋
正
和
建 設 部 長
瀬
戸
和
行
教 育 部 長
岡
部
恭
典
三国病院事務局長
村
上
和
則
教
育
-50-
市
6.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名
事 務 局 長
西
書
栗
田
ゆうこ
午前10時01分
開
議
記
英
幸
事務局次長
齊
藤
孝
子
書
増
澤
律
子
7.議事の経過
-51-
記
第4回坂井市議会定例会
(午前10時01分
○
事務局長(西
開議)
英幸)御起立願います。一統、礼。
(起立・礼)
○
議長(伊藤聖一)皆さん、おはようございます。
ただいまの出席議員数は26人であります。
定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。
日程第1、これより一般質問を行います。
通告順により質問を許します。
4番、渡辺竜彦議員。
○
4番(渡辺竜彦)議場の皆さん、おはようございます。議席番号4番、志
政会の若きエース、渡辺竜彦です。今回も9月の一般質問でトップバッターを
務めます。外は台風で荒れ模様ですが、議場の中は熱く快晴で一般質問を行っ
ていきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。
それでは、通告に従いまして一般質問を行います。
まずは、ヘルパンギーナの現状について質問いたします。
夏に乳幼児がかかりやすいウイルス性の感染症、ヘルパンギーナが、今年の
6月中旬より本格的に流行し始めました。このヘルパンギーナは夏風邪の一種
で、38度以上の高熱が出たり、口の中に痛みを伴う水疱ができたりします。
この病気の恐ろしいところは、まれに心筋炎を引き起こし、心不全につながる
おそれもあります。感染者は免疫力の弱い5歳以下が9割以上で、ワクチンや
特効薬はなく、1週間ほどで治ります。
このヘルパンギーナは例年5月から6月ごろからふえ始め、7月下旬にピー
クとなり、原因となるウイルスは高温多湿の環境で増殖しやすいため、関東よ
りも梅雨入りが早く気温が先に高くなる西日本から流行が始まる傾向がありま
す。
国立感染症研究所によりますと、飛沫や接触などといった行為により感染す
るため、うがい、手洗いといったところが基本的な予防法となるそうです。し
かし、感染しても発熱や水疱などの症状が出ない場合もあるため、保育園や幼
稚園などで感染が広がりやすいといった問題も抱えています。
また、同じく国立感染症研究所の調べによりますと、今年の6月中旬の定点
患者数は平成23年以降最多となり、流行の兆しが出始めた5月中旬の定点患
者数と比較した場合、我が福井県を含む17の都府県で10倍から67倍に拡
大したとありますが、そこで質問いたします。
まず初めに、今年の6月から8月までの坂井市におけるヘルパンギーナの患
-52-
者数は、また、この患者数は例年に比べ増加しているのか、減少してるのか。
次に、坂井市内の幼保園の中でのこのヘルパンギーナの感染状況は。以上、2
点、お答え願いたいと思います。
次に、昨年夏から交通事故防止にカーナビゲーションのビッグデータを活用
した取り組みが始まり、それ以降、ビッグデータの急ブレーキ多発地点を参考
にするなどし見守り強化や道路整備など改善した地点は、今年の5月現在52
ケ所に上ることがわかりました。改善後に事故が減るなど効果が出ている箇所
もあると言われ、今後4年間で県内191の小学校区で対策を進めていくとあ
りますが、そこで質問いたします。
まず初めに、このビッグデータを活用し参考にして改善した地点は52ケ所
に上るといいますが、坂井市において改善された箇所はあったのか、また、改
善された場所は事故が減るなど効果があったのか、お答え願いたいと思います。
次に、今後4年間で県内191の小学校区で対策を進めていくというが、坂
井市内における小学校区はどのようにこのビッグデータを利用し、交通事故防
止につなげていくのか。以上、2点、お答え願いたいと思います。
3点目に、安全・安心な学校を目指してについて質問いたします。
今から15年前の2001年6月8日、大阪府池田市の大阪教育大学附属池
田小学校において、学校の中に刃物を持った男が突如乱入、無差別に子どもた
ちを襲い、児童8人が死亡、教職員を含む15人が重軽傷を負うという凄惨か
つ悲惨な前代未聞の事件が発生いたしました。
これは、後に附属池田小事件と名づけられ、この事件をきっかけに、学校、
幼稚園、保育所などの児童・生徒、幼児が頻繁に利用する教育関連施設にも警
察官立ち寄り所の看板などが掲示されたり、学校にも部外者の学校施設内への
立ち入りを厳しく規制、警備体制を強化するなどの方策を主張する声もふえま
した。
また、防犯ブザーを携帯する児童も増加したほか、学校の教職員が防犯や心
肺蘇生を学ぶ機会となりました。この事件は日本の学校がそれまでの地域に開
かれた学校から安全対策重視の閉ざされた学校に方針転換するきっかけになっ
たとも言われていますが、そこで質問をいたします。
まず初めに、坂井市内の小中学校は不審者対策としてどのように行っている
のでしょうか。
2つ目には、こういった対策には地域との協力、連携体制といったものが欠
かせないと思いますが、地域との協力体制はどのように行っているのでしょう
か。
以上、お答え願いたいと思います。
○
議長(伊藤聖一)川元教育長。
-53-
○
教育長(川元利夫)議員の皆さん、おはようございます。台風16号の行
方がちょっと心配されているところでありますが、少し進路が東側に寄ったと
いうことで直撃は免れたようでありますが、雨量の方が1時間60ミリぐらい
があるのではないかっていう報告もあって、ちょっと心配するところでありま
す。
早速、渡辺議員の御質問にお答えをいたします。私の方からは安全・安心な
学校を目指しての御質問にお答えをさせていただき、ヘルパンギーナの現状に
ついては市民福祉部長から、そして、ビッグデータ活用については総務部長か
らお答えをいたします。
まず、坂井市内の小中学校は不審者対策としてどのように行っているのかに
ついての御質問にお答えをいたします。
市内の全ての小中学校については、学校ごとに教育計画が策定されており、
その中に不審者対策に関する危機管理マニュアルがあり、緊急時の安全対策や
安全指導の内容等が示されております。
不測の事態に的確かつ迅速に対処できるように、日ごろから準備及び意識の
高揚に努めております。校内へ不審者が侵入した場合には、まず、全ての児童
・生徒に対して先生の指示に従って安全に避難できるようにすることや、児童
・生徒自身が安全に避難できるように指導の徹底を図っているところでありま
す。
また、警察に御協力をいただいて、各学校では計画的に不審者対応避難訓練
を実施しております。
具体例を挙げますと、三国南小学校においては、新1年生が入学した5月に
不審者が学校に侵入したとの想定した訓練を行ったり、8月には教職員が不審
者を取り押さえる道具「さすまた」を使用した不審者撃退の訓練を実施してい
るところであります。
そのほかの小学校においても、児童の避難の仕方、不審者に対する教職員の
対応の仕方、警察や関係機関への通報等についても、訓練を実施しながら検証
を進めているところであります。
さらに、全ての学校の施設管理については、不審者を含めて校舎内に勝手に
侵入できないよう、玄関を施錠するなどセキュリティ対策が整備されており、
学校によっては、通報ベルや防犯カメラ、そして、催涙スプレーとか、捕獲ネ
ットも設置しているところであります。
今後も、常に危機管理意識を持ち、不審者の侵入など突如発生する危険に対
して避難の仕方など安全な行動ができるように、学校、児童・生徒、そして教
育委員会が連携して安全確保に努めていきたいと考えております。
次に、安全・安心対策には、地域との協力、連携対策といったものが欠かせ
-54-
ないが、地域との協力体制はどのように行っているのかについて、お答えをい
たします。
学校への不審者侵入の対策と別に、児童・生徒が登下校時や帰宅後に不審者
に遭遇する事案を考えてみますと、学校だけで対応できるものではなく、地域
や関係機関との連携及び情報の共有の必要性が出てくるわけであります。
そこで、各小学校区には学校やコミュニティセンターが中心となって見守り
隊が組織されており、実際の活動としては登下校時の交通安全指導も含めた見
守り活動を実施しており、集団登校や下校時に同行していただく場合もありま
す。
さらに、声かけ事案等が発生した場合には、各学校は危機管理マニュアルに
基づき、保護者や警察、近隣小中学校への緊急連絡を行うとともに、事案発生
場所周辺を中心に、継続して1週間程度見守り活動を行う重点見守り協力員も
組織されております。
ま た 、 市 内 の 1 ,1 0 0 軒 に 「 子 ど も 1 1 0 番 の 家 」 を 依 頼 し 、 年 度 初 め に
は、下校時に新1年生を交えて、緊急時に避難する「子ども110番の家」の
避難箇所に出向き、場所を確認するなど、子どもたちの安全が確保されるよう
に徹底しているところであります。
不審者対策の活動として、市青少年愛護センターの専任の補導員が青色回転
灯装着車を活用して巡回活動を実施し、子どもの安全・安心な見守り活動を行
っております。
また、地区ごとの補導員が地域の警察署や駐在所へ班ごとに集まり、街頭補
導計画に従い、夜間7時ごろから1時間程度見回りを実施して、青少年の安全
確保に寄与していただいているところであります。
今後も、学校や地域の方々及び各種団体の協力を得てより一層連携を強化し、
子どもたちの安全・安心が確保できるように努めてまいりたいと考えておりま
す。
以上であります。
○
議長(伊藤聖一)渡邉市民福祉部長。
○
市民福祉部長(渡邉雅彦)私の方からは、ヘルパンギーナの現状について
の御質問にお答えをいたします。
まず、今年の6月から8月までの坂井市におけるヘルパンギーナの患者数に
ついてお答えをいたします。
感染症の状況把握につきましては県の坂井健康福祉センターにおいて統計を
とってございまして、坂井市、あわら市の3つの病院の定点調査として集計を
いたしておるところでございます。その数を申しますと、6月から8月末まで
の昨年の83名に対しまして、本年度は99名、うち就学前児童は昨年の81
-55-
名に対しまして92名となってございまして、昨年に比較しまして増加をして
いるという状況でございます。
次に、坂井市内の幼保園の中でのヘルパンギーナの感染状況についてお答え
をいたします。
市内全ての公立及び私立の幼保園、保育園、こども園、幼稚園、合計35園
のうち、感染が確認されたのは12園でございます。感染児童数は、児童総数
3 ,6 6 6 名 の う ち 1 8 名 で ご ざ い ま し て 、 率 に い た し ま す と 0 .5 % の 感 染 率
でございました。また、6月から8月の期間で患者数が3名発生した園が2園
ございました。残りの10園につきましては2名以下の発生数ということにな
ってございまして、坂井市内の幼保園等の感染状況といたしましては低く抑え
られているというふうに認識をいたしております。
幼保園などでは、集団生活を送っていることから、ヘルパンギーナだけでは
なく、さまざまな感染症が流行する可能性がございます。そのため、常日ごろ
から手洗いやうがいについて園児に指導をしているところでございます。
また、保育士は、排泄物・嘔吐物の処理方法などについて県の感染症対策研
修を随時受講し、万一感染があった場合は保護者に周知するなどの対策を講じ
て、感染症の拡大防止に取り組んでいるところでございます。
○
議長(伊藤聖一)釣部総務部長。
○
総務部長(釣部桂司)おはようございます。私の方からは、ビッグデータ
活用についての御質問にお答えをさせていただきます。
まず、お答えさせていただく前に、昨年夏から県の指導を受けまして交通安
全対策の1つとして参考としているビックデータの活用について御説明をさせ
ていただきたいと思います。
これはある自動車メーカーが所有するデータで、同社の純正通信カーナビを
搭載する車の走行データにより、主に急ブレーキの多発地点を特定したデータ
というふうになってございます。その他、事故多発地点や運転者からの危険ス
ポットの投稿情報等のデータも表示されることになっています。
これまでは死亡事故や重傷事故の発生を受け事故現場において警察や関係機
関が連携して対策を講じていましたが、データの活用にあたっては、急ブレー
キは事故を回避するものであり、その急ブレーキが多発する地点においては事
故を起こしやすい何らかの要因があるのではないかという視点に立って、その
要因を究明し、大きな事故が起きる前に要因を排除する対策をとっていくこと
を目的としているものでございます。
それでは、まず、ビッグデータを活用し参考にして改善した地点は52ケ所
に上るというが坂井市において改善された箇所はあったのか、また改善された
場所は事故が減るなど効果があったのかについてでございますが、坂井市内で
-56-
は、このデータを参考に対策をとった箇所が2ケ所ございます。1つは春江町
石塚のゆりの里公園の南東交差点で、赤色点滅の市道側から進入する一時停止
をしなければならない車両に対して、優先道路である県道側の車両の急ブレー
キが多いことが推察されたところです。
また、この交差点の信号機は一灯式であったことから、運転者が見落としや
すく、一時停止を怠る車両が多いことも推察されました。
この交差点は、以前から事故の多い交差点であり、警察と対策を検討する中
で、交差点の交通量から見ると通常の信号機への切りかえは難しいとのことで
あったことから、一灯式の点滅信号を廃止しまして自発光式の一時停止の標識
とすることとし、また、それにあわせて、停止線についても「止まれ」を強調
する標示をする対策をとっていただいたところでございます。
2つ目は、春江町江留上本町の県道と市道が交差し、市道側に一時停止の標
識が設置されている交差点でございまして、市道側から交差点に進入する車両
の一時停止違反等が主な事故原因とされる事故が多発している交差点でござい
ます。
警察と対策を協議する中で、運転手に一時停止を促すために、市道側の停止
線の手前に赤色のカラー舗装をするといった、停止線をより強調する対策をと
っていただいております。
これら2ケ所の交差点はいずれも過去5年間に20件以上の事故が発生して
いたところでございますが、対策をとった後、約1年が経過しようとしており
ますが、石塚の交差点では物損事故が1件、江留上本町の交差点では今のとこ
ろ事故の発生がない状況となっております。
次に、今後4年間で県内191小学校区で対策を進めていくというが、坂井
市内における小学校区はどのようにこのビッグデータを活用して交通事故防止
につなげていくのかについて、お答えをさせていただきます。
ビッグデータを活用した交通安全の取り組みについては、警察と安全対策課、
学校教育課、建設課が連携をとりまして対策案を検討しているところでござい
ます。
ビッグデータの基本となっているデータは自動車メーカーの純正通信カーナ
ビを搭載する車の走行データによるものであることから、データの総量が今の
ところまだ少ない状況ではありますが、坂井市内の19の小学校区に22ケ所
の急ブレーキ多発地点が挙げられており、福井県等と連携し、現場を検証しな
がら、通学路を中心に交通安全対策を検討していきたいというふうに考えてご
ざいます。
また、通学路の交通安全対策につきましては、急ブレーキのデータだけでな
く、坂井市通学路交通安全プログラムに基づき、PTA等を含めた合同点検を
-57-
実施し、ハード面の交通安全対策が困難な場所については、交通指導員会や各
種団体の協力を得て、街頭指導等により安全対策を進めていきたいというふう
に考えてございます。
いずれにしましても、交通安全対策につきましては、交通ルールの順守と正
しい交通マナーの実践が不可欠であるというふうに考えてございます。今後も
引き続き、警察や関係機関等と連携を図りながら、交通事故の抑止に向け取り
組んでいきたいというふうに考えております。
○
議長(伊藤聖一)4番、渡辺議員。
○
4番(渡辺竜彦)それでは、まずは、通告順で、ヘルパンギーナの現状に
ついて再質問をいたします。
先ほどの一般質問でも言いましたように、このヘルパンギーナというのは主
に6歳未満の乳幼児がかかりやすい夏風邪の一種で、38度から40度という
高熱が出て、非常に怖いところは、先ほども言いましたが、合併症として、ま
れに、心筋炎、脳炎、髄膜炎などを引き起こして、場合によっては命にかかわ
る危険性があるということです。また一つ、このヘルパンギーナの厄介なとこ
ろは、ワクチンや特効薬といったものがなく、現在のところは、その病気の症
状の喉の痛みとか熱に対し、それぞれの薬を用いて対処する、いわゆる対症療
法しかないということです。
そこで、再質問いたしますが、先ほど、部長の方から、各幼保園に適切な指
示を出していただいてそういうふうな対応をするというような御説明があった
と思いますが、もう一度詳しく教えていただきたいんですが、この情報という
のは、幼保園の方から上がってきた場合に、市からまた逆におろす形になるの
か、そういった情報を市が受けて幼保園におろす形になるのか、その点だけち
ょっと詳しく教えていただけますでしょうか。
○
議長(伊藤聖一)渡邉市民福祉部長。
○
市民福祉部長(渡邉雅彦)今ほどの質問にお答えをしたいと思います。
感染症の発生になりますと、当然、本庁の方に報告があって、園におけるそ
の感染症の対策としては、発生していない段階での常日ごろの予防の徹底、衛
生管理の徹底みたいのは当然常日ごろやっているんですけれども、発生してか
らの対策としてまたいろいろとしなければならないことがあるので、例えば、
感染症の報告があったら、まず保護者に対して発生したことを周知をし、保護
者における対策もとってほしいという指導もしますし、園内でのマスクの着用
とか、さらなる消毒の徹底とかっていうことを指導をすると、それは園からの
報告を受けて指導をするということでございます。
○
議長(伊藤聖一)4番、渡辺議員。
○
4番(渡辺竜彦)わかりました。ヘルパンギーナもそうですが、もうしば
-58-
らくすると、インフルエンザという非常にまた厄介な病気が流行する季節がや
ってきます。そういった点では、今以上、微に入り細にわたって指導をお願い
したいと思います。
次に、ビッグデータの活用について再質問いたします。
先ほど部長の答弁にもありましたように、このビッグデータを活用しての取
り組みというのは、カーナビゲーションを通じて収集された情報、例えば、走
行経路であるとか、速度、それから、部長がおっしゃってました、急ブレーキ
を踏んだ位置などの情報をもとに危険箇所を割り出して道路設備を改良したり、
あるいは規制内容を見直したりといった集中的な対策を行うというもので、交
通分野の中でも非常に対策が厳しいとされている、生活道路対策の住民の命を
救う切り札として期待されているものだと伺っております。
また、このデータのもとになるのが、先ほど部長おっしゃってましたように、
ある自動車メーカーの、今、事故多発エリア公開サイト、「セーフティマッ
プ」っていうのがあるんですが、それをもとに行っているというふうに聞いて
おります。このデータの非常にすばらしいのは、細かな地点まで、ここが事故
が多かったりとか、急ブレーキを踏んだ位置があるということなので、またご
らんになってない方は、ぜひごらんになっていただきたいと思いますが。
そこで、改めて御質問いたしますが、先ほど改善したところは2ケ所ほどあ
るということをお聞きしました。今後も、坂井市内の19の小学校であるとか、
そういうなのを現場検証しながら改善を進めていくというふうにお聞きしまし
たが、それには、そのデータをもとにして、ここは信号が必要であるとか、あ
るいは、横断歩道が必要であるとか、あるいは、一旦停止、減速線などといっ
た道路の改良を、その交通量、事故のぐあいを見て調整を進めていくと思いま
すが、当然、確認した時点からそういう着工ができ上がるまでにかなりの時間
を要すると思います。そういった中で、交通弱者である、通学していく児童で
あったり、生徒であったり、あるいはお年寄りの方に、ここは非常に危険な場
所なんだよって、危ないよといったような形ができ上がるまでの間に注意を促
していく必要があると思いますが、そういった点の対策というのはどのように
取り組まれるお考えなんでしょうか、お答え願いたいと思います。
○
議長(伊藤聖一)釣部部長。
○
総務部長(釣部桂司)今、このビッグデータの利用につきましては、県の
方で交通安全推進連絡協議会というものが昨年8月に設置をされまして、この
中でこのビッグデータを利用しての交通安全対策というふうなものを考えてい
くように、それぞれ、うちでいいますと、安全対策課、建設課、それから、学
校教育課が出席をしまして、その中でいろいろな検討をさせていただいている
ところでございます。
-59-
今ほど、ハード面の整備が整うまでにどういうふうな対策をとられるのかっ
ていうふうな御質問だと思いますが、ハード面の整備を行うまでには時間が相
当かかると思いますので、その間には、やはり、見守り活動を強化していただ
くとか、特に通学路であればまたPTAの方に御協力をいただいたりと、それ
から、街頭指導の啓発というふうなものを強化させていただきながら、その間
の安全対策というふうなことに注意を払っていきたいというふうに思っていま
す。
○
議長(伊藤聖一)4番、渡辺議員。
○
4番(渡辺竜彦)ぜひ、地域の方との連携も図りながら、そういった見守
り強化、パトロール対策には強化を入れていっていただきたいと思います。
このビッグデータというのは、今後の自治体のさまざまな取り組みの中で大
きく裾野の広がっていく、そういった夢の広がる活用方法だと認識しています。
ある自治体によっては、今、地域の課題となっている婚活にも、このビッグ
データを利用している自治体があるというふうに伺っています。ぜひ、このビ
ッグデータをうまく活用し、今後の施策に取り組んでいただきたいと思います。
最後に、安全・安心な学校について再質問をいたします。
本当に許されない、そして、忘れられない事件でした。あれから15年、月
日がたつのは本当に早いものです。しかし、決して忘れてはならないですし、
また、この事件を風化させてはならない、そう思っています。今後、こういっ
た事件を二度と起こさないためにも、先ほど教育長からお聞きしましたような
不審者対策であるとか、それから、地域との連携には万全に万全を期していた
だきたい、強く要望したいと思います。
ただ、非常に残念なのは、こういった、小さい子どもたちであるとか、学校
をターゲットにした犯罪といいますか、事件というのは、本当に悲しいんです
が、なくならないと思います。たしか、先月8月、暑さ真っ盛りの時期にも、
小中学校を爆破するといった内容の悪質きわまりないメールが、我が坂井市を
初め、県内8つの自治体に届いたというふうに伺っております。このように、
学校であるとか、小さい子どもたちを狙った事件というのは後を絶ちません。
思うに、残念ながら、そういった犯罪というのは非常に巧妙化してきていると
思います。
そこで、改めて質問なんですが、そういった意味では、先ほど教育長からお
聞きしたような不審者対策であるとか、そういった安全対策のマニュアル、そ
れは、当然、柱として固定している中身というのは必要だと思うんですが、そ
の年代であるとか、そういった背景を踏まえ、ある程度、見直しであるとか変
化していかなければならないというふうに思っていますが、こういったこの不
審者対策であるとか、そういった対策というのは、何年かに一度見直したり、
-60-
改善はされているのでしょうか、お答え願いたいと思います。
○
議長(伊藤聖一)川元教育長。
○
教育長(川元利夫)危機管理マニュアルっていうのは、やっぱり、常に新
しいものを取り入れていったり、新しい目で見ていかなきゃならないというこ
とで、それぞれの小中学校においては、1ケ月に1回は職員会議があるわけで
ありますが、その後で、いろいろそういう話もしながら、例えば、次年度のマ
ニュアルの中にこういうものを取り入れていきましょうとか、そういう話は必
ずさせていただいていますし、教育委員会とのかかわりの中で、いろんな部分
で、例えば、いろんな緊急メールで発信したりしながら、子どもの安全対策に
ついては、十分、目配り、気配りをしているわけでありまして、それぞれの学
校においても最善の注意をしていただくようにお願いはしているところであり
ます。
○
議長(伊藤聖一)4番、渡辺議員。
○
4番(渡辺竜彦)ぜひとも、教育長のお言葉をかりるなら、十分な目配り、
気配りをしていただいた対策をとっていただきたいと思います。
「セーフティプロモーションスクール」といった言葉はお聞きになったこと
がありますでしょうか。先ほど来からお話ししています附属池田小事件を教訓
として大阪教育大学が2年前の2014年から始めました学校の安全に取り組
むための認証制度で、現在、東京・大阪などで4つの小中学校が認証を受け、
また、日本とお隣の中国も含めた学校21校がその認証に向けて取り組んでい
ます。
このセーフティプロモーションスクールというのは、研修を受けた学校安全
コーディネーターというのをそれぞれ学校に派遣し、教職員、先生方、それか
ら、児童・生徒、そして、保護者の代表でつくる学校安全委員会を設置し、犯
罪やいじめといった生活安全、それから、交通安全、災害安全などの、この3
つの部門でしっかりとした計画と目標を立てて、なおかつ、それに対して活動
計画を随時見直しながら安全対策に取り組んでいくという制度です。
現在でも、先ほど言いました東京の学校でも、児童が中心となって、今年の
夏も大変暑かったです。そういったときに、熱中症予防対策として、グラウン
ドに出て、午前・午後、熱中症予防の温度をはかって、午後からは校庭で遊ぶ
のを禁止といったような、児童が中心となってやっている、あるいは、グラウ
ンドの中に簡易シャワーを設ける、それによって例年に比べかなりの数の熱中
症対策が減ったというふうに伺っております。
世界的に見ますと、世界保健機関(WHO)が提唱していますインターナシ
ョナルセーフスクールっていうのがありますが、これは、数字を示したりとい
うことで非常にハードルが高いそうですが、このセーフティプロモーションス
-61-
クールというのは、認証を受けるという若干のハードルはありますが、その後
はそんなに高いものではありません。地域との連携であったり、そういった子
どもたちの自発性を促す上でも非常にすばらしいものだと考えますが、いかが
でしょうか、こういった取り組みというのは。
○
議長(伊藤聖一)川元教育長。
○
教育長(川元利夫)坂井市の小中学校は全部で24校あるわけであります
が、やはり、この坂井市の自然と、それから風土とか、そういったこと、開放
的であるとか、そんなことを考えると、今の全ての24の学校は、とても開放
的で、開放的っていう言葉はだめかな、全てどこからでも学校に入ることがで
きます。閉鎖的ではありません。地域を信頼し、地域に支えられた学校づくり
ということで、今のままでも、安全・安心な学校生活ができるように、それぞ
れ、学校の先生方とか、PTAが大変な目配り、気配りをしながらやっていっ
ていただいています。そのよさがあってこそ今の坂井市のよさが出ているんで
ないかな。それも、子どもたちの一番いい部分って、学力もいいんですが、や
っぱり、性格な面であったり、人に優しさとかというような面も、これは、や
っぱり、こういった風土があるからこそだと思います。
だから、僕のところで言うならば、23のまちづくり協議会があって、その
協議会の中でいろいろ部会があって、安全・安心部会があって、地域で学校を
支えてくれるとか、そんなことも含めて、安心して先生方に子どもをお任せで
きるっていうのがあるんではないかな。もし何かあった場合っていうときには、
防犯カメラを何でつけてないんやっていう御意見があるわけでありますが、僕
のところは、今、4つの学校がついているわけです。それはどういうことかっ
ていうと、丸岡南と春江東小学校は、10年前と11年前につくられて、新し
い建築ということで、建築基準も含めて、そういう防犯カメラを設置しなきゃ
ならないということで、5つか、7つ入っています。あと2つはどこかってい
いますと、鳴鹿です。鳴鹿は、かつて、学校と地域が一体となって体育祭をや
った中での、脅迫電話とか、いろんな部分があった部分で、危ないということ
で玄関に1台つけさせていただきました。それから、もう一つは春江中学校で
あります。6、7年前、いろいろな事情、改修の事情の中で子どもたちが少し
心の乱れがちょっとあったときに、いろいろ、ガラスを割ったとか、いろんな
部分もあって仕方なく、そういう部分も含めてつけさせていただいて今に至っ
ています。今はもう見違えるようなすばらしい学校、生徒になってきています。
そういう部分も含めて、防犯をずっとつけるかっていうと、それはしなくてい
いんでないかなと。地域に合った、それぞれの学校に合った対応をしながらや
っていけばいいのではないかなって考えています。ただし、いろいろ課題もあ
るでしょうから、今後、教育委員会であったり、あるいは議員さん方のお力を
-62-
いただきながら、よりよい対策を考えていきたいと、そう思っています。
以上です。
○
議長(伊藤聖一)4番、渡辺議員。
○
4番(渡辺竜彦)安全・安心な学校を構築するためには、今、教育長がお
っしゃってたように、学校の中の先生方、PTAだけではなく、地域との連携
が本当に密に必要だと思っております。当然、その中には我々議員も力を合わ
せて協力していかなければならない、そういうふうに思っています。
今後、坂井市の小中学校が、安全・安心で子どもたちの笑い声が絶えず聞こ
えてくる学校であることを御祈念いたしまして、私の一般質問を終わります。
○
議長(伊藤聖一)次に、11番、上出純宏議員の質問を許します。
11番、上出純宏議員。
○
11番(上出純宏)皆さん、おはようございます。議席番号11番、志政
会の上出純宏でございます。実りの秋となりました。稲刈りも進み、豊作と伺
って、何より平和なものを感じております。また、9月1日には底曳き網も再
開しまして、新鮮で多種類の魚介類がキッチンのテーブルに並ぶようになりま
した。坂井市の自然の恵みをありがたく思います。
ところで、一般質問に先立ち、議長のお許しも得たので、先日お亡くなりに
なられた前坂井市議会議員山本洋次さんへの追悼の言葉を述べさせていただき
ます。
山本洋次さんは、見かけや発言などはこわもてでしたが、生活に困っている
弱い立場の人たちには、これを助けるために働きました。そんなことは言葉の
端にも出さないシャイな一面があり、大変な人情家でありました。議会にあり
ましては、旧三国町時代の重鎮の職員として、さまざまな事情を最も知る立場
から、新坂井市の創成期に各町との融和にその抱負な経験を生かして議会活動
に務められました。私も先輩議員として厳しく温かく御指導をいただき、感謝
にたえないところでございます。そんな山本洋次さんの議会人としての御功績
をたたえて、慎んでお悔やみを申し上げます。
さて、去る8月31日、新聞報道の第1面を見まして、私は目を疑いました。
敦賀市と南越前町が北前船をテーマとする日本遺産登録を目指す全国自治体の
推進メンバー11市町に名前を連ねていることを知りました。記事を読み進め
ますと、坂井市の名前は見ることができませんでした。記事はこれでございま
すが、正直に言えば、本当にこのとき私はショックを受けました。北前船のい
ろんな関係箇所を日本全国私は回っております。その中に北前船というときに
は必ず地図が描かれますが、そこに三国の名前を外したことがございません。
しかし、この地図の中に三国の名前がなかったわけであります。当然、いろん
な市民の方々から次々と電話が入りました。何で三国載ってえんのや、何で載
-63-
ってえんのやという電話です。
私は昨年9月の定例会において、三国湊の北前船にかかわる日本遺産の登録
認定について一般質問をさせていただきました。その中で、和紙の世界遺産登
録につきまして、越前和紙が漏れていたことを例に挙げまして、北前船の日本
遺産登録の動きにあたっては後手を踏まないようにと注文をつけました。だか
ら、用心しなさいよ、ちゃんとしなさいよっていう事前の忠告をさせていただ
いていますから、当然市は動いているなと思っておりましたから、私は非常に
ショックを受けたわけなんですけども。
これを受けて、このとき、議会で市長は1回目の質問に対して、全国の関連
都市と連携をしながら動き、さらなる観光資源創出に向けて民間活動を支援し
たい、再質問の中では、歴史的な建造物やたくさん資料がみくに龍翔館に残っ
ており、日本遺産としての可能性を感じている、また、待っていても日本遺産
にされるものではないので、地元地域や県も含めての取り組みが国にアピール
することが大事であると、待っていずに動かなあかんと市長は答えております。
この回答を得て、私も、そして、恐らくこの議場におられた議員各位、ある
いは、ケーブルテレビや議会だよりを見た市民の方々は、坂井市は本気で三国
湊の北前船にかかわる日本遺産登録認定に取り組んでくれるものと頼もしく感
じたものと思います。しかし、結果は、このメンバーに名前が連なっていなか
ったという現実を突きつけられておりました。
そこで、市長並びに総合政策部長に伺いますが、第1に、一般質問後に北前
船にかかわる日本遺産登録を目指してどのように対応されましたか。8月31
日までの経過を伺いたいと思います。
次に、まち・ひと・しごと地方創生総合戦略、これの45ページにこのよう
に書かれております。越前加賀海岸国定公園の世界自然遺産登録、北前船寄港
地の日本遺産認定に向け市民協働で多様な資源及びその周辺の魅力向上に取り
組みますとありますが、今回、日本遺産登録メンバーに加われなかった今回の
報道までに、総合政策部としてアクションを起こす体制をつくっていなかった
のでないかなと思います。これに御回答をお願いします。
最後に、来年4月、もう半年後ですけど、日本遺産登録運動の結果が出ます
が、今からでも登録メンバーに加わることはできますでしょうか。
以上の質問に対して正確な回答をお願いしたいと思います。
○
議長(伊藤聖一)坂本市長。
○
市長(坂本憲男)おはようございます。上出議員の三国湊の日本遺産登録
にかかわる動きについての御質問にお答えをいたします。
まず、北前船にかかわる日本遺産登録を目指して坂井市はどのように対応し
たのかの御質問でございますが、北前船寄港地フォーラムは、平成19年11
-64-
月に、東北公益文科大学と秋田公立美術工芸短期大学の共催により、国や関係
市町が賛同する中、山形県酒田市で第1回目が開催され、本年11月に北海道
江差町にて第18回目が開催されるものであります。
坂井市では、北前船にかかわる日本遺産登録に向けて、平成23年度に市制
施行5周年記念事業の一環として、北前船の日本海文化交流事業による北前船
「みちのく丸」を招請した後、平成27年7月に大阪市で開催された「第16
回北前船寄港地フォーラム」に市の観光連盟及び三國會所の役員などに参加を
していただき、同年11月に加賀市で開催された「第17回北前船寄港地フォ
ーラム」には、市観光連盟の役員に加え職員を派遣をしたところでございます。
本市におきましては、このフォーラムを平成30年度以降に招致すべく既に
意思表示をしているところでありまして、今後、市観光連盟を初め、関係機関
と連携しながら早期開催が実現できるように取り組んでまいりたいというふう
に考えております。
また、本年度においては、5月中旬に県より6月4日に北前船寄港地を日本
遺産に認定することを目的とする北前船寄港地日本遺産登録推進協議会を発足
する旨の案内があり、県内では、小浜市、敦賀市、南越前町及び坂井市の4市
町が参加する予定となっておりましたが、最終的には敦賀市のみに協議会への
参加要請がなされました。
坂井市では、北前船寄港地としての歴史や文化、さらには三国湊が果たした
時代的な役割などを記載した書簡を作成し、福井県に委ね、さらに積極的に北
前船に関する資料やパンフレットを協議会に提供いたしました。
しかしながら、その後、何の情報もなく、新聞報道にて結果のみを知ること
となったものでございまして、詳細な経緯についてもわからないことから、理
解できない結果であるというふうに受けとめているところであります。
次に、アクションを起こす体制をつくっていなかったのではないかという御
質問でございますが、庁舎内の体制については、総合戦略の作成過程において、
総合戦略推進会議や地域まちづくり特別委員会での協議内容を全庁的に共有し
つつ、担当部局とのすり合わせを繰り返しながら、坂井市まち・ひと・しごと
地方創生総合戦略を策定をいたしました。
また、策定後には、スピード感を持って施策を実践していくため、総合戦略
の内容を周知するとともに、7月には全職員を対象に説明会を開催をしたとこ
ろであります。
今後は、総合戦略を進めるため、平成29年度予算編成に向けて総合戦略に
ついて再度周知を行うとともに、外部有識者で構成する総合戦略推進会議にお
いて、数値目標をもとに実施施策や事業の効果を検証する予定であります。
これらの過程や検証結果を踏まえ、各施策の達成状況について「見える化」
-65-
を図り、推進してまいりたいというふうに考えております。
次に、来年の4月に登録運動の結果が出るが、今からでも登録メンバーに加
わることができないかという御質問でございますが、北前船寄港地日本遺産登
録推進協議会につきましては、26市町で構成されており、日本遺産登録に向
けた初年度申請市町としては、本県の敦賀市及び南越前町を含めた11市町の
枠組みで、テーマやストーリーを決めながら、複数の市町が連携するシリアル
型により、文化庁との間で申請手続が進められております。
協議会では、初年度の申請の考え方として、歴史的背景から考察し、江戸初
期の内陸水運ルートに絞ると示されており、その考えをもとに11市町に決め
られた経緯もあり、本市がこのメンバーに加わることは困難であるというふう
に考えております。
今回申請を行う11市町の中には大きな寄港地ではない市町が含まれている
こと、また、協議会には物流の拠点として隆盛をきわめた著名な寄港地を有し
ている市町が参加をしていないことなど、日本遺産登録申請市町の枠組みのあ
り方や市町選定の手法や基準などが判然としないところがあるというふうに感
じております。
今後については、まずは11月に北海道江差町において開催をされます第1
8回目のフォーラムに出席し、フォーラムの役員や参画する市町村から最新の
情報を収集するとともに、フォーラムや日本遺産登録推進協議会への参画を明
確に意思表示していない江差町を初めとした名立たる寄港地を有する多くの市
町村からも情報を収集していきたいというふうに考えております。
これらを踏まえて、協議会に参加していない北前船寄港地との連携・枠組み
についても視野に入れながら取り組むとともに、市観光連盟や三國會所を初め
とした関係機関と連携を強化し、積極的な情報発信に努めてまいりたいという
ふうに考えております。
○
議長(伊藤聖一)11番、上出議員。
○
11番(上出純宏)それでは、再質問をさせていただきます。
今ほど、市長は、この新聞報道を見たときに市長もびっくりされたと、この
結果が理解できなかったということをおっしゃられました。そして、この11
港の中に、三国以上にふさわしくないところもあるし、それ以上に大きなとこ
ろも入っていないというような中で、この日本遺産の申請についていろいろな
理解できないところもあるというような御発言であったかと思いますが、全く
私もそう思います。私も、これまで、文化にかかわる職員としまして、文化庁
の職員の方々と、調査官とか、いろいろ接してまいりました。これまで、本当
に、文化庁の職員は精密なデータ主義で、これを指定する、指定しないという
不可について権威を示してきたところでございます。もし、この11港で日本
-66-
遺産に指定されるとなれば、これまで文化庁が貫いてきた姿勢というものは、
私は議員だから発言できますけど、文化庁のやってきたことは全て否定されて
しまうと思っています。だから、文化庁は、これが指定になったときには、坂
井市としてはこれを文化庁に抗議してもいいんじゃないかなと考えます。もち
ろん、今、丸岡の世界遺産の問題もありますけども、これまで、先ほど私言い
ましたけども、北前船という名前について誇りを持って、旧三国町時代から、
これをまちづくりの核として行政を行ってきたところでございます。
例えば、雄島小学校では、海に流したものが到着した江差の小学校とそれを
交流してきましたし、あるいは、中学生は船に乗って小樽まで北前船の航海の
体験というものをやってきました。それから、JCは、先ほど言いましたよう
に、復元船の寄港ということでイベントを盛り上げをやってきていると思いま
す。
そういう北前船を町のキーワードとして多額の予算をつけてまちづくりや行
政を行ってきておるんですけども、今、三国も坂井市の市民もこの記事を見た
ときのそのショック度、それは、僕も電話を受けたんですけども、それに答え
られない。やはり、市民になぜ北前船の登録メンバーに載らないのかというこ
とをちゃんと説明できるような状況をつくらないといけないと思います。その
ために、いろんなことを、情報収集、積極的にしてほしいなと思っているとこ
ろですけども、その11市町に決まる経過の中で、坂井市の方に、先ほど、4
つの案内が来たけども敦賀だけに参加要請が来ていたと、その経過の中で、坂
井市はその要請があったときにどういう行動をとったのかなということを伺い
たいと思います。その案内が来たときの窓口だったのは文化課だと聞いており
ますので、教育部長に伺います。
○
議長(伊藤聖一)岡部教育部長。
○
教育部長(岡部恭典)ただいま市長の方でも御答弁されたとおり、6月4
日の日に、県の方から会議を開くというような案内がありました。そういった
中で、小浜市、敦賀市、南越前町、坂井市の4市町に対して担当者レベルの会
議を持ちたいというような案内があったわけですけども、今ほど答弁があった
ように、坂井市においては、文化課、環境産業課、それから、シティセールス
推進室より数名の職員の参加を予定しておりました。しかしながら、急遽、協
議会から、敦賀市に対しまして、敦賀市だけの要請ということで、この打ち合
わせ会が中止になった経緯がございます。
そういった中で、協議会の方からですけども、敦賀市以外の市町に対しても
6月4日の協議会に参加可能であれば来てもらっていいですよというような返
事がありましたが、この日にち的なもの、また予算的な余裕がなくて、短期間
で結論を出すことができずに、この協議会の参加は見送りになったような状況
-67-
でございます。
そして、そういった中で、北前船の寄港地に関する資料を県の方に資料提供
をいたしまして、そういったものを協議会に委ねましたところで、今回の新聞
報道に至ったような状況でございます。
以上です。
○
議長(伊藤聖一)11番、上出議員。
○
11番(上出純宏)私は、この報道を聞いたときに、9月の定例会の一般
質問で市長が待っててもだめだからというような発言されているということに
ついて、職員はその市長の発言の重さというものについてどのように受けとめ
たのかなということを感じました。その報告を受けて、短期間であった、そし
て、予算がなかったというようなことですが、本当にそこに危機感があれば、
これについてはクリアできる問題じゃなかったかなと思います。本当に、それ
は、市長の意を体して、職員が積極的にアクション展開をしていく、ここの姿
勢じゃないかなと思うんですけども、総務部長、その辺、どう思いますか。
○
議長(伊藤聖一)釣部総務部長。
○
総務部長(釣部桂司)今ほどの答弁で、予算云々っていう話は別としまし
て、やはり、市長が一般質問で答弁させていただいたというふうなことについ
ては、大変重く受けとめて、積極的に行動を起こさなくてはいけないというふ
うに思っております。
○
議長(伊藤聖一)11番、上出議員。
○
11番(上出純宏)総務部長がそうおっしゃっていただいて、そういうお
気持ちを伺って、納得いたしました。この議会で市長が御答弁された内容につ
いて、本当に重く、職員はそれに対したアクションを起こしてほしいんですね。
ですから、そうすれば、その結果としてこの三国は日本遺産にならなかったと
いうようなことについて十分説明はできると思うんですけども、結果、アクシ
ョンを起こさなかったことがいろんな意味で市民の理解するところに至らない
という、そこがポイントだと思います。いかに、政策等は市民に理解してもら
うために外堀を埋めていくか、そして、何より、理解してもらうために具体的
なアクションを起こしていくかという、ここのところが大事であります。この
議会でのいろんな議論、これをさらに職員の方々には重きを置いて、ほかの政
策についてもですけども、この北前船のこれだけじゃなくて、今回のことを参
考にして、特に総合政策のこのまち・ひと・しごと創生総合戦略において挙げ
ていることについて積極的にそういう対応をとってほしいと思うんですけども、
総合政策部長はそこをどう思いますか。
○
議長(伊藤聖一)小谷総合政策部長。
○
総合政策部長(小谷嘉郎)今ほどの御意見でございますけれども、総合戦
-68-
略、昨年度計画を策定したわけでございますが、上出議員さんの一般質問の答
弁のやりとりを含めまして、総合戦略の方にこの日本遺産登録が重要であると
いうような施策を盛り込んだところでございます。それにつきましては、総合
政策部としまして、タイムリーに施策を打ったというふうに思っております。
今後、今回のようなことがないように、毎年、この総合戦略の成果の検証、そ
れから、次年度予算に向けての事業の検討、そういったことを毎年ローリング
しながら行ってまいりますので、そういったことを十分行いまして所管の各課
と連携を深めて取り組んでまいります。
○
議長(伊藤聖一)11番、上出議員。
○
11番(上出純宏)そうなんです。横の連携、特にこのまち・ひと・しご
との総合戦略、これを円滑に政策として成功させていくために、そういう横の
連絡、今のように、どこかしらから書類が来たということについて、本当に速
やかに協議した対応、そうすればこれは市民の理解を得られていくんじゃない
かなと思っておりますので、十分その点を注意されたいと思います。
最後に、教育長に伺います。
先ほど言いました雄島小学校やら、中学校やら、ふるさと教育の一環の中で、
これまで、北前船のいろんな取り組み、本当に熱心にされてきました。今後、
坂井市においても、この北前船の歴史あるものが海と山、里、皆つながってい
るというような中、ますます北前船を活用した総合教育といいますか、ふるさ
と教育を進めてもらいたいなと思うんですけども、所見をお願いします。
○
議長(伊藤聖一)川元教育長。
○
教育長(川元利夫)三国の雄島ではそういった北前船とのかかわりで江差
との交流を昔やっていたわけでありますが。僕が雄島の教務主任であったとき
に行われていました。それからもう十何年たって今はもうやってないわけです
が。町村合併もあってちょっと廃れたわけでありますが、もう一度、今、こう
いったことも含めて、また、いろいろ、それぞれの地域に合ったかかわりをも
う一度掘り起こしながら検討していけたらいいかなと思っておりますので、ま
た議員のお力もいただきながら頑張っていきたいと思っています。
以上です。
○
議長(伊藤聖一)11番、上出議員。
○
11番(上出純宏)最後に、この日本の遺産のメンバーに加われる、加わ
れない、ここはいろんな組織のあり方の中で、先ほど市長が回答されたような
ことになるかなと思うんですけども、何遍も申しますけど、市民にその結果を
正しく報告できるアクション、行動を進めていただきたいと念を押しておきま
す。
以上です。
-69-
○
議長(伊藤聖一)次に、6番、南川直人議員の質問を許します。
6番、南川議員。
○
6番(南川直人)皆さん、おはようございます。6番、志政会、南川でご
ざいます。暑かった夏も、暦の上ではあさって22日は秋分の日ということで、
朝夕はめっきり涼しくなり、虫の音も手伝い寝心地のよい毎日となりましたけ
れども、暑かった先月8月は、連日、日本選手の活躍に熱狂したリオ五輪があ
りました。若い選手たちのあの大舞台にもかかわらず落ちついた態度、そして
競技に立ち向かう姿勢に感動を覚えたものでした。そして、2020年、東京
オリンピック競技大会の追加種目として、野球・ソフトボール、空手、スケー
トボード、スポーツクライミング、サーフィンの5競技が追加されることが正
式に決定いたしました。この種目を見てさらに若者のオリンピックに対する意
識の高まりが期待されます。
また、今年から新たに8月11日が「山の日」となり、自然に親しむ国民の
祝日として制定されました。登山ブームを背景に、老若男女自身の健康のため、
また自然の大きさと文化を体感するためにも、静かに確実に広がってほしいス
ポーツであると思います。学生時代、山岳部、ワンダーフォーゲル部に身を置
いた私といたしましては切にそう願っているところであります。
これで、国民の祝日として「海の日」「山の日」が制定されましたけれども、
坂井市には三国サンセットビーチや丈競山などがあり、本格的なサーフィンな
どのマリンスポーツから登山まで、すばらしい海と山を持つ、両祝日を体の健
康、心の健康、食の健康面から満喫できる環境の整った自然あふれる地である
と思います。この環境を東京五輪を見据え市民のためにどう生かせるか、健康
に寄与するスポーツの現状とその環境と展望についてということで質問をいた
します。
ま ず 1 番 目 で す け れ ど も 、 市 に は 、 標 高 1 ,0 4 5 メ ー ト ル の 白 山 信 仰 の 山
であった丈競山、803メートルの火燈山などがあり、多くの登山者が訪れて
いますが、登山道の標識などは万全でしょうか、また年間入山者数は把握でき
るでしょうか。これらの入山者は竹田における宿泊数に好影響を与えているか
どうか、質問いたします。
大聖寺生まれで福井県にも縁のある「日本百名山」の選者深田久弥氏は、著
書「わが愛する山々」の中で、1つの地域の山を季節を変えコースを変え丹念
に登っている人がいる。そういう人を私は尊敬すると言っておられます。私も
かつて何度か丈競には登っておりますけれども、より多くの方々にこれら山の
魅力をわかっていただきたいと思いますが、いかがかお聞きいたします。
次に、先ほど申し上げましたけれども、東京五輪に新たに追加されたスポー
ツクライミングの普及として、丈競山などの登山口でもある竹田地区にオープ
-70-
ンしたちくちくぼんぼんに、山登りの普及、また、ちくちくぼんぼんへの集客
のためにも、簡易型屋内ボルダリングウォールなどの設置はできないでしょう
か。最近、特にテレビなどでもボルダリングの大会の様子が放映されています
けれども、落ちても危険のない高さの壁を登るボルダリングであれば、判断力、
集中力、バランス感覚、全身筋力の向上にも役立ち、教育面からもよいと思い
ますが、いかがでしょうか。
3番目に、市内の宿泊施設に複数泊滞在してもらうことを目的とする学生合
宿促進事業補助制度の現状と今後の進め方についてどのように考えているか質
問いたします。
学生たちのクラブやサークルの合宿地の選定の1つに、この補助金制度の使
いやすさは大きなウェートを占めていると聞いております。市の28年度の予
算は950万円ですが、毎年有効に使用されているでしょうか。カレッジスポ
ーツが今後もさらに拡大していくと思いますが、どうでしょうか、お聞きいた
します。
4番目に、これも東京五輪に新たに追加されたスケートボードについてです
が、県内にはまだ専用練習場がない状況であります。普及促進のためにもスケ
ートパークの設置を進めるべきではないでしょうか。
スケートボードの歴史は1940年代にカリフォルニアで始まったとされて
いますけれども、日本では1970年代から各地の公園や駐車場で遊ぶ若者の
姿が見られるようになり、オリンピック競技として採用されるとなると、1つ
の流行としてだけではなく、競技として高い得点を目指す若者が努力する場と
して、スケートパークが必要となると思います。また、これからは親子で楽し
めるスポーツとして市民に広く浸透していくと思いますが、市の対応はいかが
でしょうか。
5番目に、健康増進として県のウォーキングマップに坂井市の6コースが紹
介されていますが、市として、普及啓発や、さらに詳しいコース紹介はできな
いでしょうか、また、現状ではどのようにこのコースが利用されているのかお
聞きいたします。私もできる限り、朝、ラジオ体操の前に丸岡城周辺を歩いて
おりますけれども、健康の基本は歩くことであると思いますので、お尋ねいた
します。
最後に、海・川・山を持つ坂井市として、市全域を使うトライアスロンコー
スの設定と、市全体でおもてなしができる誘致はできないか、お聞きいたしま
す。
4年後のオリンピックには、サーフィンとスポーツクライミングが競技とし
て追加されました。まさに、海、川、山を持つ坂井市として、これらのスポー
ツとしての普及に取り組む下地ができ上がっている、そんな自然があります。
-71-
この豊かな自然を利用して、四町合併10周年を迎えた市民全員の気持ちが市
の地形を全て利用した同じ方向に向かう、そんな事業ができたらということで、
その競技としてトライアスロンのコース設定と競技の誘致ができないかという
質問であります。ぐるぐる回るといった周遊コースではない、市全域を利用し
た競技大会ができないか、いろいろなトライアスロンの企画に考慮しても、ハ
ードルは高いと思いますけれども、お考えをお聞きしたいと思います。
以上、一般質問といたします。
○
議長(伊藤聖一)岡部教育部長。
○
教育部長(岡部恭典)おはようございます。南川議員の健康に寄与するス
ポーツの現状とその環境と展望についての御質問にお答えをいたします。私の
方からは、登山道の標識、スポーツクライミングの普及、スケートパークの設
置、ウォーキングマップ、トライアスロンについてお答えし、学生合宿促進事
業補助制度の現状については産業環境部長からお答えをいたします。
まず、丈競山、火燈山などの登山道の標識などは万全か、また、年間入山数
は把握できるか、これらの入山者は竹田における宿泊数に好影響を与えている
かについて、お答えをいたします。
現在、丈競山の登山道の整備につきましては、市の山岳協会に、下草刈り、
山小屋の清掃、トイレ清掃や、トイレットペーパーの補充などの登山道の管理
を委託し、環境保全に努めております。
また、年間入山数につきましては、気軽に登れる山ということで、入山届に
記入しない登山者が大半を占めており、把握することが困難な状況であります。
宿泊数につきましても、主に日帰り登山が多く、温泉の利用者数には好影響だ
とは思われますが、宿泊数にはそれほど影響がないものと考えられます。
今後も、県や山岳協会と連携を図りながら、より親しみやすい環境づくりに
努めてまいりたいと考えております。
次に、東京五輪に追加されたスポーツクライミングの普及として、ちくちく
ぼんぼんに屋内ウオールやボルダリングウォールなどを設置できないかについ
て、お答えをいたします。
スポーツクライミングにつきましては、東京オリンピックの種目にも正式に
決定され、若者を中心に人気が広がりつつあるスポーツであるものと受けとめ
ております。
県内にはクライミング競技の振興と競技力向上を目的とした国際大会にも対
応した本格的な設備を有する県立クライミングセンターがあり、普及振興の拠
点施設となっております。
ちくちくぼんぼんに設置できないかとのことですが、施設の設置目的や、も
ともと学校施設でもありますので、構造的な安全面の確保、また、専門的な知
-72-
識を持った管理者が必要になるなど課題が多く、現段階では整備できる状況に
はないと考えております。
次に、東京五輪に追加されたスケートボードの普及促進のためにもスケート
パークの設置を進めるべきではないかについて、お答えをいたします。
スケートボードにつきましても、スポーツクライミング同様に、東京オリン
ピックの種目にも正式に決定され、若者を中心に人気が広がりつつあるスポー
ツであるものと受けとめています。
スケートボードは県内には専用練習場がないとのことですが、スポーツ施設
の整備に対する要望も多様化してきており、スポーツ振興や活躍の場を確保す
る上では、市民ニーズを把握しながら、必要性があれば多目的に活用できる施
設整備に努めていくことも必要であると考えております。
御提案のスケートパークの設置につきましても、設置の必要性、場所の確保、
安全面の対策や財政状況等を考慮すると、すぐには取り組めないのが現状であ
ると考えております。
次に、健康増進として県のウォーキングマップに坂井市の6コースが紹介さ
れているが、市として普及啓発やさらに詳しいコースの紹介はできないか、ま
た現状ではどのようにこのコースが利用されているのかについて、お答えをい
たします。
県のウォーキングマップに紹介されています坂井市のコースにつきましては、
県で作成されたものであり、坂井市のホームページでも紹介はしておりますが、
積極的な普及啓発やコースの詳しい紹介はしておりません。また、コースの利
用についても現状では把握していないのが現状でございます。
市としましては、毎年コースを変えたウォーキング大会や教室、クイズを取
り入れたウォークラリー大会などを実施しており、市民の方に参加していただ
くことによって、ウォーキングの楽しさや健康づくりにつなげる大切さを伝え
ております。
また、実際に歩いたコースをより多くの市民の方に紹介し、ウォーキングコ
ースとして使っていただけるように、ホームページ等に掲載するために準備を
進めているところであります。
最後に、トライアスロンのコース設定と、市全体でおもてなしができる誘致
はできないかについて、お答えをいたします。
坂井市は、四町が合併したことにより、海、川、山と平野に囲まれた豊かな
自然環境に恵まれており、福井国体のトライアスロンコースの候補に挙げられ、
検討した経緯がございます。しかしながら、バイクとランのコース設定におい
て、鉄道や国道などの地理的な条件をどうしてもクリアすることができず、ト
ライアスロン競技については高浜町での開催に決定した経緯がありますので、
-73-
御理解をいただきたいと思います。
また、トライアスロンの誘致はできませんが、おもてなしという意味におい
ては、まずは平成30年の福井国体を坂井市全体で歓迎し、坂井市を訪れる
方々に坂井市ファンになっていただけるよう、半世紀に一度のこの機会を坂井
市民全員で盛り上げていきたいというふうに考えております。
また、東京オリンピックのキャンプ誘致につきましても、県と連携を図りな
がら現在進めているところであります。
以上です。
○
議長(伊藤聖一)鍋嶋産業環境部長。
○
産業環境部長(鍋嶋正和)おはようございます。私の方からは、学生合宿
促進事業補助制度の現状と今後の進め方についてどのように考えているかにつ
いて、お答えをいたします。
この制度につきましては、市内の宿泊施設におきまして、10人以上の団体
で、なおかつ二泊以上連続して宿泊する高等学校以上大学生までの学生団体に
対して補助するものでございます。
平 成 2 7 年 度 で は 、 6 7 団 体 、 3 ,0 2 9 人 、 補 助 対 象 宿 泊 数 で は 7 ,4 2 8
人 泊 に 対 し ま し て 、 7 7 9 万 3 ,0 0 0 円 の 補 助 を 行 っ た と こ ろ で あ り ま す 。
時期としましては、夏休み期間の8月及び9月、さらに春休み期間の3月の利
用が多く、地域別では関西方面からが非常に多く84%を占め、以下、北信越
方面から11%、東海北陸方面から4%となってございます。なお、8月末現
在 で は 4 5 団 体 、 2 ,5 8 9 人 で ご ざ い ま し て 、 昨 年 に 比 べ 、 1 6 団 体 、 1 ,2
92人の増となってございます。
今後につきましては、福井しあわせ元気国体や東京オリンピックの開催を初
め、北陸新幹線の敦賀延伸など大きな節目を迎えることとなりますので、今ま
で以上に宿泊施設の受け入れ体制が大切でございまして、また、関係機関と連
携して、観光地を訪れていただけるような取り組みが必要であると考えており
ます。
合宿の機会に坂井市の魅力を深く認識していただくことによりまして、何度
も坂井市に訪れていただけるよう、交流人口の拡大を図るためにも、合宿の誘
致促進に今後も努めてまいりたいと考えております。
以上です。
○
議長(伊藤聖一)6番、南川議員。
○
6番(南川直人)それでは、再質問をさせていただきます。
私、おととい、丸亀市で、そば対うどんで、そばで勝ってまいりましたけど
も、きょうの一般質問は連戦連敗というような感じがいたしておりますけれど
も、ちょっと再質問をさせていただきます。
-74-
まず、今の学生合宿ですけれども、これは結構な方がお見えになって、金額
も予算も使っているというような状況で、大変いい傾向だなと思っております。
そうした中で、こういった合宿をこの坂井市内で行い、宿泊をしてくれている
学生たち、そういった方たちの反響というか、またリピーターが来ているよう
な流れが多いのかどうか、そういったことをちょっとお聞かせください。
○
議長(伊藤聖一)鍋嶋部長。
○
産業環境部長(鍋嶋正和)この合宿制度を利用されてこちらに来た方には
アンケートを書いていただくような仕組みとなってございますけども、今、
何%がいいというか、そういう評判を得ているかっていうのはちょっと把握し
てございませんけれども、おおむね悪いことは書いてございません。そして、
継続性という点では、学生、例えば、大学生は4年ございますけれども、また、
次の後輩にここはよかったよというような申し送りをされて、例年、引き続き、
こちらを利用されている学校も多数ございます。
以上です。
○
議長(伊藤聖一)6番、南川議員。
○
6番(南川直人)すいません。一緒にお聞きすればよかったんですけど、
どういったスポーツの種類、そういった文化もスポーツも合わせてですけれど
も、それをちょっと最後お聞かせください。
○
議長(伊藤聖一)鍋嶋部長。
○
産業環境部長(鍋嶋正和)主だって一番多うございますのは、スポーツで
は、バレーボールとサッカーでございます。これは、宿泊施設に関係しまして、
例えば、三国の運動公園であるとか、丸岡のスポーツランド、そういった施設
があるという中で、非常にここの利用が多いのかなというふうに思っておりま
す。また、陸上競技場につきましては、三国運動公園のここを利用される方が
多いんですけれども、地元の高校生との合同練習会とかございまして、今年の
オリンピックに出ました、その当時、洛南高校でしたか、桐生選手、この方も
1年生のときにこちらにお見えになったというふうに聞いてございます。それ
から、文化部にしましては、もう本当にいろんなクラブが来てございます。こ
ちらの方では、ギター、マンドリン部であるとか、その大学のゼミの先生が引
き連れて学生とともに過ごされるというようなこともございます。
以上です。
○
議長(伊藤聖一)6番、南川議員。
○
6番(南川直人)地元との交流等々も条件にあるようですけれども、でき
る限りたくさんのそういった学生が坂井市を訪れてくれるというためにもまた
努力をしていただきたいと思います。
次に、このボルダリングウォールですけれども、先ほどもちょっと申し上げ
-75-
ましたけども、この簡易型というのが、今、広く利用されているようでござい
ます。先ほど、部長、安全性という面も御指摘いただきましたけれども、やは
り、これから、スケートボードも、後ほどちょっとまたしますけれども、オリ
ンピックで採用されるということで、かなりメディアなんかも取り上げてくる
と思いますし、そういった興味もみんな非常に高まるんじゃないかな、そうい
う意味も含めて、この簡易型、安全性、予算的にもリーズナブルかどうかはち
ょっと別として、そういう簡易型のものがちくちくぼんぼんの体育館の方へ設
置されるような形になっていくというのも、1つの集客力をふやすためにもか
なり有効な手段になるんじゃないかなと思いますけれども、再度、もう1回、
そういう簡易型ではだめなのかという面も含めて御答弁をいただきたいと思い
ます。
○
議長(伊藤聖一)岡部部長。
○
教育部長(岡部恭典)答弁の方は、競技的なボルダリングのコースという
ものを設置の部分を考えまして、いろんな施設の面とか、安全性の面を考慮し
て、できないようなことを申し上げました。ただ、今、簡易型のそういう設備
につきましても、娯楽的な部分を含むかもわかりませんが、その愛好される方
の安全面というのをやはり最優先で考えなくちゃいけないなというふうに考え
ておりますので、そういったものも含めながら、そういう簡易型のボルダリン
グコース、そういうクライミング的な部分ができるかどうかというのはまた検
討していきたいと思います。
○
議長(伊藤聖一)6番、南川議員。
○
6番(南川直人)よろしくお願いしたいと思います。
次、スケートボードなんですけども、これ、かなり若い方たちからも、運動
公園の一角にそんなに大きなものでなくてもいいのでつくっていただきたいと
いう要望もございます。昔を思い出して、スノーボードというのが出てきたこ
ろに、スキーやってる方たちからすると何だこれはいうような感覚もございま
したけれども、今、オリンピックで採用されるとなると、スケートボードも、
かなりメディアで取り上げられて、アメリカあるいは日本なんかのプロ級の選
手の映像が流れると、またこれもひとつ大きな話題になってくるんじゃないか
なということも踏まえ、先ほど申し上げましたけども、県内にそういった施設
もないということで、そんなに大きな施設でなくてもいいという声もございま
すので、運動公園の中の一角にそういった施設ができたらありがたいというよ
うな声もございますので、ぜひそういうところも考慮いただきたいなと思いま
す。
最後ですけれども、総合政策部長にちょっとお聞きをいたしたいと思います。
坂井市総合計画後期基本計画の中で、市長のお言葉の中で、市民と協働のま
-76-
ちづくりを今後も進め、坂井市が融和から発展・飛躍するために心を大切にし
ていくと言っておられます。まさにそのとおりだと思いますけれども。坂井市、
10年がたちまして、今、この融和からもう一つ踏み出すという流れの中で、
先ほどもちょっと発言しましたけれども、やはり、市民の全体のベクトルとい
うか、向きが1つになって、そして、そういった事業的なものを行っていくと、
心がソフト的なものであるならば、そういった事業として市全体で何かをやっ
ていこうという機運も、10年たった後、そういった機運、事業というのもで
きていってもいいのではないのかなと思っているところでございます。そうい
った意味も含めて、総合政策の企画の中で、そういった意味でこのトライアス
ロンというのも私取り上げたわけでございますけれども、坂井市は、海も川も
山もある、そういったすばらしい自然を利用して市民全体で1つの事業に取り
組もうというような意味で申し上げたわけですけれども、そういう政策の中に
私が今申し上げたようなそういった事業が取り組めないか、あるいは、その方
向性としてそういったことができないかという意味においてお考えをお聞かせ
願いたいと思います。
○
議長(伊藤聖一)小谷部長。
○
総合政策部長(小谷嘉郎)市の答弁として、先ほどお答えさせていただい
たことが答弁だというふうに考えておりますので、なかなか、市全体で市全体
をフィールドにしたトライアスロンというのは難しいんだろうなというような
ところが本音でございます。しかしながら、坂井市の海から竹田の山まで使っ
たそのトライアスロンといったような競技が実現できれば、それはすばらしい
なというふうに思っているところではございますが、いろいろとハードルが大
きいものですから実現性はなかなか難しいのではないかなというふうに思って
おります。
○
議長(伊藤聖一)6番、南川議員。
○
6番(南川直人)確かにいろんな意味でハードルは高いと思いますけれど
も、市民が1つになって事業に取り組んでいくというようなことも、今後、総
合政策部として、このトライアスロンとは別とおいても取り組んでいただきた
いなと思っておりますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。
最 後 に 、 市 長 に ち ょ っ と 要 望 で す け れ ど も 。 丈 競 は 1 ,0 4 5 メ ー ト ル で す
か、坂井市で一番高いところですけれども、ぜひ市長にも丈競に登っていただ
いて、一番高いところから、坂井平野と三国港、日本海を臨んでいただきたい
と思っておりますけれども、私も、そういって、今、登れるような状態ではご
ざいませんけれども、いかがでしょうか。
○
議長(伊藤聖一)坂本市長。
○
市長(坂本憲男)急に言われて。体形から見たらなかなか簡単には登れん
-77-
のかなというふうに思いますし。火燈山ですか、私も余り聞いたことないなと
いうふうに。一般質問の中で。もうちょっと痩せな。そうなれば、南川議員も
一緒ですけど、やっぱり、まずは登れるようなそういう体形づくりも大事かな
というふうに思いますし。そうじゃなくして、地元の1つの大きな有名な丈競
山というのはやっぱり見てみる必要があるかなというふうに思っていますので、
また何かあれば南川議員と一緒に登ってみたいと思います。
○
議長(伊藤聖一)6番、南川議員。
○
6番(南川直人)議員の皆様もぜひ丈競に登っていただきたいということ
を申し上げまして、一般質問を終わります。
○
議長(伊藤聖一)ここで暫時休憩いたします。
午後の会議は午後1時に開きます。
○
(午前11時44分
休憩)
(午後
再開)
0時59分
議長(伊藤聖一)休憩前に引き続き、会議を開きます。
8番、戸板進議員の質問を許します。
8番、戸板進議員。
○
8番(戸板
進)議席番号8番、志政会の戸板進であります。昼一番、頑
張って一般質問したいというふうに思っております。
先ほど上出議員さんもおっしゃっておりましたけども、華越前やコシヒカリ
の収穫も終わって、農家の人たちは一段落しているのではないかなというふう
に思っております。
今回、コシヒカリなんかの収穫も昨年に比べて多いというようなことを聞い
ております。農協なんかに聞きますと、8月の登熟期に好天が恵まれたため、
未成熟米が少ないというようなことで収穫量がふえたというふうに聞いており
ます。農協が遅植えを奨励している、その結果かなというふうに思っておりま
す。
さて、それでは、通告に従い、第3次定員適正化計画について一般質問をさ
せていただきます。
市長は、本年3月議会の中で、議員の削減について第2次定員適正化計画で
は670人と定めているが、新幹線整備への対応や丸岡城の国宝化、国体の推
進など、新たな事業などにより、目標数値の達成は極めて困難と判断している
というふうにおっしゃっております。
また、その中で、平成28年度に第3次の定員適正化計画を作成するが、1
人あたりの業務量がふえることにより、市民サービスの低下を招くことがない
よう、適正な職員数を目標に計画を作成すると答弁をされております。恐らく、
現在、第3次の適正化計画を作成中であると思われます。
-78-
そこで、以下のことにより質問をさせていただきます。
市長が答弁されたように、新幹線整備や丸岡城国宝化、国体の推進、インタ
ー連絡道路の整備、シティセールス事業、二次交通事業、新庁舎整備事業、イ
ンバウンド事業、特に一億総活躍社会を目指すまち・ひと・しごと創生総合戦
略事業など、坂井市が生き残るための事業が山積みされていると言っても過言
ではないと思っております。
私は以前の一般質問の中でも言わせてもらいましたが、これらの事業を実現
するためには、部を越えたワーキンググループやプロジェクトチームを組む必
要があるというふうに考えております。
いまだに縦割り行政と言われる中、関係課が十分な連携のもと、事業実現の
ための事務を進めなければならないと思っております。
そのような事業事務を進める中において、新規重要事業の提出であり、また、
事務事業評価や人事評価の提出などの事務も職員はこなしていかなければなら
ないのが現状であります。確実に仕事量はふえていると思うのであります。
そこで、平成24年度から平成27年度までの職員1人あたりの平均時間外
勤 務 時 間 で あ り ま す が 、 平 成 2 4 年 度 が 1 8 0 .2 6 時 間 、 平 成 2 5 年 度 が 2
0 6 .6 4 時 間 、 平 成 2 6 年 度 が 2 3 0 .9 5 時 間 、 平 成 2 7 年 度 が 2 1 0 . 1
6時間となっております。平成24年と比べるとかなりふえているのではない
でしょうか。また、職員の平均休暇取得日数を見てみると、平成24年度が8.
1 日 、 取 得 率 2 0 . 5 % 、 平 成 2 5 年 度 が 7 .8 日 、 取 得 率 1 9 .7 % 、 平 成 2
6 年 度 が 6 .7 日 、 取 得 率 1 7 .2 % 、 平 成 2 7 年 度 が 6 .8 日 、 取 得 率 1 7 .
4%となっております。
総務省の発表している平成26年1月1日から12月31日までの年次有給
休 暇 の 使 用 状 況 を 見 ま す と 、 都 道 府 県 で 1 1 .4 日 、 市 区 町 村 で 1 0 .0 日 と な
っております。
先ほどの数字から見ても、全国の平均より少ないのも現状であります。この
休暇については、代休とかそういうのがありますから実際にはそういう日数で
はないのかもしれませんけども、年次休暇だけを見ると全国の平均より少ない
のも現状であります。時間外勤務時間がふえたことが、仕事量がふえたことが
原因とか、仕事に追われなかなか休暇がとりにくいかどうかの判断はなかなか
難しいのかもしれませんが、これ以上職員定数を削減するのは今以上に職員の
負担が増加するのではないかと考えております。
確かに、何が適正な職員定数なのか難しいのかもしれません。私は今の状況
から見ても、平成28年4月現在の職員数693人をふやしても、減らす必要
はないのではないかというふうに考えております。
そこで、最初の質問でありますが、職員の適正な定数をどのように考えてい
-79-
るのかお聞きをいたします。
次に、昨年度、上下水道事業を、市民サービスの向上と業務の効率化を目的
に、市民からの問い合わせ等の窓口、電話受付業務、料金の賦課、収納業務、
滞納整理業務、会計処理業務等の事務を民間に委託し、お客様センターを開設
をいたしました。結果、市民からの苦情もなく、また、滞納処理についても的
確に処理され、何ら問題がないというふうに聞いております。
そこで、市民生活課、各支所受け付けの窓口業務や会計課の収納業務を民間
に委託できないかというふうに思っております。
そのことにより、これまでの担当者は専門的な業務に従事することができ、
少しでも個人の事務負担が軽減されたり、坂井市の職員としての知識向上につ
ながると思いますが、市長としてはどのように考えているのか、お聞きをいた
します。
次に、市長は、今定例会初日の招集挨拶の中で、「住民とともに育むまちづ
くり」として、本年度は第二次行政改革の最終年度となることから、達成に向
け全庁で取り組みを進めているというふうにおっしゃっております。
継 続 中 の 取 り 組 み も 含 め 、 平 成 2 7 年 度 末 時 点 で 1 7 億 5 ,0 0 0 万 円 の 財
政効果があったと報告をされました。恐らく、この効果の中には定員適正化計
画による人員削減により生まれた効果も反映されていると思われます。
標 準 財 政 規 模 で の 職 員 給 の 割 合 を 見 て み ま す と 、 坂 井 市 が 0 .1 6 3 、 福 井
市 が 0 .2 1 3 、 石 川 県 加 賀 市 が 0 .1 7 6 と な っ て お り ま す 。 県 内 の 市 や 北 陸
の類似団体と比較してもそんなに高い数字ではありません。そこで、標準財政
規模における職員給の占める割合はどれぐらいが適当であるかということをお
聞きをいたします。
最後に、平成27年4月1日現在の年齢別職員の構成状況を見ると、かなり
ばらつきがあるように思われます。組織において年齢層における人数割合は一
定数が必要と考えますが、現在の割合についてどのように思われますか。また、
今後の職員採用や再雇用についてどのように考えているのかを質問をいたしま
す。
○
議長(伊藤聖一)戸板議員、これ議員って言ったよ。訂正して。
○
8番(戸板
進)失礼しました。一番最初の質問の中で、私、議員削減と
申したようでありますが、職員の削減であります。訂正いたします。すいませ
ん。よろしくお願いいたします。
○
議長(伊藤聖一)北川副市長。
○
副市長(北川貞二)それでは、戸板議員の第3次の定員適正化計画につい
ての御質問にお答えをいたします。
まず、職員の適正な定数をどのように考えるかについてでありますが、市で
-80-
は、職員の定員適正化を行政改革の主要な取り組みの1つとして位置づけまし
て、合併後10年間の職員削減計画をもとに職員適正化計画を策定いたしまし
た。第1次の定員適正化計画では、最終年度であります平成23年度において、
目標数の723人のところを731人となりまして、平成18年度から96人
の削減を行ったところでございます。また、平成24年度には、これまでの取
り組み実績と今後の見通しを踏まえて、第2次の定員適正化計画を策定し、今
年度、28年度においては693人となりまして、38人の削減を行い、合併
時からは134人の削減を行ったところでございます。
職員の定員管理を分析する上では、類似団体との比較を行うことが一般的に
行われております。この類似団体とは、全国の全ての市区町村を対象にいたし
まして人口規模や産業構造を細分化し、一般市を16の類型に分類したもので、
坂井市は現在18の自治体が類似団体とされており、県内では越前市や鯖江市
がこれに含まれております。
総務省が毎年実施いたします地方公共団体定員管理調査をもとに、この類似
団体における職員数で比較いたしますと、坂井市は民生部門で職員数が突出し
て多くなっております。これは、坂井市が子育て支援政策を重視しておりまし
て、公立の保育園等の数が多いことから、職員数もほかと比較して多くなって
おります。
一方、民生部門を除いた一般行政職また教育職を人口1万人あたりの職員数
で比較いたしますと、18団体のうち中間に位置しており、類似団体との比較
では、おおむね適正な職員数であると考えております。
ただし、各自治体における地理的条件や財政状況、また、取り組んでいる行
政サービスの違いなどから市の状況はさまざまであり、一律に比較することは
適当でない部分もあり、そういう点も考慮しながら、今年度策定いたします第
3次の定員適正化計画においても基礎的な資料としての活用を考えております。
次に、市民生活課の受付業務や会計課の収納業務の民間委託について、お答
えをいたします。
現在の市民生活課の受け付けなどの業務については、全国的に見ますと、一
部委託を実施してる自治体も数多く見受けられます。その内容の多くは、証明
書の発行や、また住民異動届の事務、戸籍関連事務、また印鑑登録事務、総合
案内などの業務となっております。県内では、昨年度、小浜市において一部業
務委託を行っており、坂井市においても同様の業務委託は可能であると思って
おります。
一方、会計課の業務につきましては、東京都の足立区において会計管理業務
の一部を民間委託した例はありますが、収納業務については全国的に余り事例
がないことから、検討が必要だと考えております。
-81-
なお、県内の収納業務の対応状況を見ますと、5つの市においては収納窓口
を臨時または嘱託職員が対応しておりまして、福井市や越前市では担当課が直
接対応しているのが現状でございます。
いずれの業務につきましても、委託後は一定の人件費の削減効果は見込まれ
るものの、法令の制約から職員でなければ行うことができないこともあり、総
合的に委託することが難しい業務や、市民からの相談窓口としての対応が困難
であることなど、いくつかの課題も指摘されております。
また、坂井市では各支所が市民の一次窓口となっている現状も踏まえ、市民
サービスの低下にならないよう、今後は先進自治体などの事例も参考にしなが
ら検討していきたいと考えております。
次に、標準財政規模における職員給の占める割合についてでありますが、標
準財政規模は、財政規模を比較するにあたって、国庫補助金や地方債の特定財
源を控除しまして、地方税や普通交付税などの通常経常的に収入される一般財
源ベースで各自治体の標準的な財政規模を示す指標となっております。
この標準財政規模に対する適正な職員給の占める割合については特に基準と
いうものはございませんが、平成26年度決算を見ますと、先ほどの類似団体
の 平 均 は 1 7 .4 % で ご ざ い ま し て 、 坂 井 市 は 1 6 .3 % と な っ て お り ま す 。
ただし、標準財政規模については、各自治体の人口が同じであっても、面積
の大小や地理的条件、産業構造などにより地方税や普通交付税が大きく左右さ
れる場合がございまして、標準財政規模を基準に適正な職員給の割合を判断す
ることは極めて困難であると考えております。
次に、年齢層における人数割合について、お答えをいたします。
現在、保育士を除く一般行政職の年齢構成では、49歳から54歳と30代
前半の職員数が他の年代と比較して少なくなっています。また、保育士につい
ては、47歳から56歳が少なくなっております。
これは、合併前において各町ともその年代の職員数が少ない状況であったた
め、合併後にその傾向が顕著になったこと、また、30代前半の職員数につい
ては、合併前後に職員の採用を控えたことが要因と考えられます。
年齢構成において、高年齢層の職員が少ない場合は、業務の継続性の観点か
ら、組織として蓄積されていかなければならない技術や技能の継承が次の世代
に円滑に伝わらなくなることが懸念されますが、高年齢層が多い場合では、次
に続く中年齢層の昇任また昇格のおくれが生じることによる士気の低下を招く
ことが考えられます。
また、中年齢層、若年齢層が少ない場合は、処理能力の低下から業務そのも
のが停滞するおそれもございます。各年齢層それぞれ一定の職員数の確保は非
常に重要であると認識をしております。
-82-
このため、市では、平準化した職員採用に取り組みながら、平成26年度か
ら、再任用職員や任期付職員の積極的な活用を行ってまいりました。今後も、
業務量に見合った職員数の確保を基本に人材育成や女性活躍推進などを進める
ことにより、持続した行政運営に努めてまいりたいと考えております。
現在、新たな第3次の定員適正化計画の策定作業を進めているところであり
ますが、議員が言われるように、現在も継続している重要事業のほか、今後も
新たな事業展開や国の法改正等に伴う対応などの多くの事業が予想されます。
このような中、従来の職員削減に重点を置いた計画から、市民サービスの一
層の向上を図りつつ、効率的・効果的な業務の遂行が行えるよう、職員体制及
び業務環境の整備を念頭に置き計画の策定にあたってまいりたいと考えており
ます。
以上であります。
○
議長(伊藤聖一)8番、戸板議員。
○
8番(戸板
進)先ほども言いましたように、何が適正な職員定数なのか、
なかなか難しいというふうに思っております。今ほども副市長が答弁されたよ
うに、サービスが低下しないよう、また、効率的な職務が遂行されますよう、
これまでも市長も職員の職場環境には十分考慮されているとは思いますが、こ
れからも、引き続き、職員にとって働きやすい環境、心にゆとりのある環境づ
くりに努めていただきますようお願いいたしまして、私の一般質問を終わりま
す。
○
議長(伊藤聖一)次に、2番、後藤寿和議員の質問を許します。
2番、後藤寿和議員。
○
2番(後藤寿和)お疲れさまです。議席番号2番、志政会の後藤寿和です。
今回、私は、坂井市内における無料公衆無線LANサービス及びアプリの整
備について一般質問させていただきます。
アイフォンを初めとするスマートフォンの普及が進んでいき、現代では機器
が取りそろっていれば情報が手のひらで瞬時に得られる時代です。スマートフ
ォンの所有率は7割を超え、タブレットの所有率にしても約4割を超えていま
す。世代別では、20代、30代は9割を超え、最も割合の低い60歳以上で
3 6 .7 % と 、 意 外 に も 高 い 数 字 の 結 果 が 出 て い ま す 。 現 状 で 多 く の 人 が ス マ
ートフォンを携帯電話として用い、今後もさらに利用者がふえ、スマートフォ
ンを持つ時代が到来したと表現できる時代になってきたのではないでしょうか。
そこで、無料公衆無線LANサービスの利用促進や整備は国も進めている事
業です。ちなみに、無線LANは電波でデータの送受信を行う構内通信網(ロ
ーカルエリアネットワーク)、頭文字をとってLANということであり、Wi
-Fiと混同されますが、Wi-Fiは正式には無線LANの普及促進を行う
-83-
業界団体であるWi-Fiアライアンスから相互接続性などの認証を受けた機
器のことです。
Wi-Fiは免許不要で誰でも使え、さまざまなメーカーがさまざまな機器
に搭載できます。例えば、皆様が持っているスマホやPC、または、家電、デ
ジカメなどにも搭載されています。私の家電の中でも、例えば、前回、B-1
グランプリの告知番組を録画予約をするのを忘れたというときでも、アイフォ
ンから予約というアプリを立ち上げると、Wi-Fiの機器につながっている
ところへ予約ができるという、そういう形でWi-Fiというのはいろんな機
器に活用もされております。
そして、世界共通でふだん使っている端末が世界中のWi-Fiスポットで
利用できます。最近は、出張でホテルに行くと、必ずといっていいほど、宿泊
するホテルではWi-Fiの整備ができ上がっております。そして、サービス
エリアの範囲は狭いですが、高速・大容量の通信ができ、スポットで何ケ所に
も設置可能で使いやすい特徴があります。
また、国も2020年に向けたWi-Fi環境の東京周辺に整備が進むこと
が想定されてますが、東京周辺のみならず、地方にも訪日外国人を呼び込むた
めにも、格差是正に向けた取り組みを全国に向けて行っております。そのため
にも、坂井市もWi-Fi環境に向けてしっかりと計画的に取り組んでいき、
また、ほかの地方におくれをとらないよう、いやそれ以上に前に走っていかな
ければならないと感じます。
ここ、坂井市においても、自治体として設置しているアクセスポイントは何
件かあると思います。また、坂井市内にある通信事業者の既存アクセスポイン
トや、コンビニを初めとする民間が設置しているアクセスポイントも何ケ所か
あります。
そこで、坂井市が整備している無料公衆無線LANサービスの整備は図書館
だけでしょうか。
2つ目、今後、坂井市内の無料公衆無線LANサービス整備計画はどのよう
に計画しているのか。
3つ目、東尋坊や丸岡城、また坂井市内の無料公衆無線LANサービスの認
証連携などをして、相互にPRをして、坂井市内の無料公衆無線LANサービ
スの地図などの作成をしてはどうでしょうか。
4つ目、無料公衆無線LANサービスを通じて、ロゴなどを統一して地域内
の一体感を出し、坂井市を周知してはどうか。
5つ目、インバウンドの来街者に対して無料公衆無線LANサービスは言語
対応などは行われているのでしょうか。
次に、坂井市の自治体がつくるアプリについて質問したいと思います。
-84-
最近、さまざまな自治体が市民に向けてスマホのアプリを無料配信していま
す。前回の一般質問でも出させていただいた避難場所や災害場所が確認できる
防災アプリから、普段の生活で活用できるお役立ちなアプリ、また、観光など
は、地図アプリと連動して、交通ルートから観光名所の説明などもできる観光
アプリ、地域の特色を反映したゲームアプリなど、いろんな種類があります。
自治体にとっては、情報をリアルタイムに発信できたり、よくある問い合わ
せをQ&Aで掲載すれば窓口業務の負担を軽減することもできたりするのでは
ないでしょうか。
使う側の市民にとっては、今まで何気に思ってなかった情報や、または、広
報などを読まない人たちもアプリを通して情報を知ることができるのではない
でしょうか。
そこで、市民の生活利便や防災や観光といろんなことが無限に広がる、坂井
市の坂井市が提供する無料アプリを作成してはどうでしょうか。
以上、私の一般質問とさせていただきます。
○
議長(伊藤聖一)後藤議員から資料配付の申し出がありましたので、皆様
のお手元に資料を配付してありますので、あらかじめお知らせをしておきます。
小谷総合政策部長。
○
総合政策部長(小谷嘉郎)後藤議員の無料公衆無線LANサービスとアプ
リの整備についての御質問にお答えいたします。
まず、坂井市が整備している無料公衆無線LANサービスの整備は図書館だ
けかについて、お答えいたします。
無料公衆無線LANのサービス提供場所はフリーWi-Fiスポットなどと
呼ばれておりますが、市が整備したサービス提供スポットといたしましては、
各図書館4館に加え、丸岡城、一筆啓上日本一短い手紙の館、みくに龍翔館、
竹田農山村交流センター「ちくちくぼんぼん」の4ケ所を合わせた8ケ所で整
備いたしております。
次に、今後、坂井市内の無料公衆無線LANサービス整備計画はどのように
計画しているかについて、お答えいたします。
整備計画は、スマートフォンの普及に伴う携帯通信網の負荷軽減、外国人観
光客の利便性向上、災害時における緊急通信手段の3つの観点から計画を立て
ることが必要と考えております。
今後、整備目的、整備・運用に係る市の負担等のコスト面、及び、利用ニー
ズ等を勘案し、既に整備している自治体の事例を参考にしながら、整備計画に
ついて検討してまいりたいと考えております。
次に、東尋坊や丸岡城、また、坂井市内の無料公衆無線LANサービスの認
証連携等を相互にしてPRし、地図などの作成をしてはどうかについて、お答
-85-
えいたします。
坂井市内の無料公衆無線LANサービスの認証連携につきましては、無線L
ANのサービスポイントごとに異なる認証手続を統一し、認証の連携などを実
現する方法を今後検討していく必要があると考えております。
また、サービス提供スポットの地図作成につきましては、市ホームページで
提供おります「坂井市WebMap」の機能を利用し、無線LANサービスポ
イントの位置情報を提供してまいりたいと考えております。
次に、無料公衆無線LANサービスを通じてロゴなどを統一して地域内の一
体感を出し、坂井市を周知してはどうかについて、お答えいたします。
現在、本市が提供している無線LANサービスは、認証方式が統一された規
格ではなく、また、サービス提供スポットは8ケ所と少なく、建物内と一部そ
の周辺に限られたエリアとなっております。
ロゴの作成につきましては、認証方式の連携やサービス提供エリアの拡大を
図る中で検討してまいりたいと考えております。
次に、インバウンドの来街者に対して無料公衆無線LANサービスは言語対
応は行われているのかについて、お答えいたします。
Wi-Fi電波を受信しインターネットに接続するための認証方法は、サー
ビス提供スポットごとで違いがあります。みくに龍翔館及びちくちくぼんぼん
は、スマートフォンやタブレット端末の設定変更の操作を行うことで接続が可
能となる認証方式となっているため、特別な言語対応は必要がないと考えてお
ります。
また、ほかの6ケ所につきましては、日本語のほか、英語・中国語・韓国語
に対応しております「FREESPOT協議会」運営の認証方式を採用してお
ります。
最後に、市民の生活利便や防災や観光といろんなことが無限に広がる坂井市
の行政によるアプリを作成してはどうかについて、お答えいたします。
他自治体においては、行政からのお知らせ、ごみ出し、防災、観光等のアプ
リを活用している事例があり、自治体ホームページと同様の内容を提供してい
ることが多いようであります。
現段階では、市ホームページのサービスを充実させることで市民生活の利便
性を向上させたいと考えておりますが、ネット社会を反映した行政情報の多様
化も急速に進展しております。
市民に対して必要な情報をどのようにして伝えていくのか、子どもから、若
者、高齢者まで幅広く見てもらえる、読んでもらえる市の情報の提供手段や市
内外に観光情報を発信する等、ニーズを把握しながらアプリの活用を検討して
まいりたいと考えております。
-86-
○
議長(伊藤聖一)2番、後藤寿和議員。
○
2番(後藤寿和)それでは、御答弁いただいた中で再質問させていただき
たいと思います。
まず1番の方なんですけど、坂井市が整備している無料公衆無線LANサー
ビスということで、これは図書館だけですかと聞いたのは、実はホームページ
の方を見させてもらったときに、設置してある、坂井市内の無線LANって書
いてあるページはあるんですけど、何も書いてないんですね。いろいろ調べて
いったときに、フリースポットのつなげ方のPDFが出てきました。その中で、
図書館4ケ所だけが書いてあった状態です。これでは、市内無線LANサービ
スがどこにあるのかっていうのが周知できてないのじゃないのかなっていうの
をまず思いました。丸岡城、手紙の館、ちくちくぼんぼん、龍翔館という形で、
こちらの方、僕も丸岡城と手紙の館は行かせてもらって、LANサービス、自
分のスマホにつなげてやってみたんですけど、丸岡城にいたっては、ものすご
くWi-Fiが効いてたんです。丸岡城を目の前にして。それがすごくもった
いないなと思いました。丸岡城の方でWi-Fi整備の周知というか、ここは
Wi-Fi来てますというか、そういうものもちょっと見当たらなかったもん
で、そういう部分で坂井市のWi-Fiを使える場所としては周知の方をきち
っとしていった方がいいのかなと思いますが、その点どうでしょうか。
○
議長(伊藤聖一)小谷部長。
○
総合政策部長(小谷嘉郎)今ほど御指摘いただきましたホームページでの
Wi-Fiサービス環境の周知につきまして十分できてなかったことにつきま
しては、おわび申し上げたいというふうに思います。至急改善したいというふ
うに考えております。また、答弁でも申し上げましたが、地図を使っての使用
場所につきましては、早急に整備をしていくという考えを持ってございます。
図書館につきましては、広く、一般市民の方、または、市外の来訪者の方、
学生の方、そういった方々の御利用がいただけるということで、整備も早くい
たしましたし、ホームページでの周知もしているところでございますけれども、
ほかの観光施設、文化施設につきましてまだ周知されなかったことについては
改善をいたしたいというふうに思ってございます。
以上でございます。
○
議長(伊藤聖一)部長、答弁漏れ。だから、丸岡城の表示とかをどうしま
すかって聞いてる。Wi-Fiの表示とかがないっていう指摘で。
小谷部長。
○
総合政策部長(小谷嘉郎)申しわけございません。観光施設、特に丸岡城
でのWi-Fiの周知につきましては、私も具体的にどのような周知がされて
いるか把握してないところでございますので、今後、Wi-Fiスポットとし
-87-
て使用できるような周知を関係所管等交えまして進めていきたいというふうに
考えております。
○
議長(伊藤聖一)2番、後藤議員。
○
2番(後藤寿和)やはり、周知しなければ、せっかく整備してあっても、
本当、宝の持ち腐れになってしまうと思いますし。実際、僕がちょっと丸岡城
に行ったとき、外人さんもちょうど観光で来てたんです。よくスマホを持って
いろいろ調べてる姿とかってあると思うんですけど。そのときは何もしてなか
ったんです。僕がいろいろ調べているときに、丸岡城、無料なのにLANが効
いてる場所なので、せっかく整備されてるんで、それはやっぱりしっかりと告
知されていった方がいいと思いますし。後々の質問の中とも連動すると思うん
ですけど、設置することによって、アプリなんかを丸岡城の観光アプリという
ものも作成していけば、やはり、そこで、また丸岡城のいろんなものもわかっ
てくると思いますし。
また、最近、外人さんというか、訪日で観光で来てくれる人たちは、いろん
な観光へ行ったところで写真を撮って、それを、SNS、今ですと、最近です
と、フェイスブックもそうですけど、インスタグラムという写真のSNSがす
ごく世界的に人気があって、その写真を投稿することによって、いろんな人が、
また、ここってどこですかとか、そういう部分で興味を持ってもらえる、また、
そういう部分で再訪もしてもらえるというような流れっていうのがいろんな各
地ででき上がってるそうなんですね。そういう部分で、やはり、しっかりとW
i-Fi整備を周知できるような告知をしていただきたいなと思います。
次に、2番、3番とちょっと連動してくると思うんですけど、やはり、整備
計画というのは、今後、簡単にそのLANを設置するっていうわけではなく、
長い目で見て、観光であったり、例えば、いろんな人が集まってる今度の国体
であったりとか、そういう部分できちっと計画を立てて整備をしていくような
流れがいいのかなと思います。
そこで、きょう、先ほど、議長にもお願いして持ってきたんですけど、やは
り、ネット関係の話になるとなかなか言葉では伝わらないかなと思いまして、
きょうはパネルの方をつくってきました。そして、皆さんのお手元にもレジュ
メとして出させてもらっています。
例えば、今、3番の方の質問でお話をさせてもらっている認証連携ですよね。
この認証連携ができることによって、いろんなサービスと提携ができて、例え
ば、今、坂井市が設置している8ケ所以外にも、一緒に民間の設置していると
ころとかも連携できるのではないかと思います。
例えば、認証、無料Wi-Fiを使うときに、この認証する場合というのが、
ものすごく、ちょっとややこしくて、メールアドレスを登録すると、ここに、
-88-
1番に書いてあると思います。メールアドレスを登録することによって、1回
戻って、メールに無料のアクセスが入ってきます。そのメールアドレスも無料
のメールアドレスでは登録できないんですね、これ、実は。ですから、こうい
うものを使って登録するのが煩わしい場合は、SNSのアカウントを登録して
いる人は、これ1つで使えるということもできるんですね。これ、オープンI
D認証というんですけど、このオープンID認証を使うことによって、いろん
なサービスの連携というのもできるのじゃないのかなと思います。
そして、統一の連携を使うということでもう一つあるのが、2枚目になるん
ですけど、これはアプリを使ってという形なんですけど。例えば、これはジャ
パンコネクトフリーWi-Fiというアプリと、タウンWi-Fiという、こ
の2つを今回出させてもらったんですけど。自分も向かって右側のタウンWi
-Fiというアプリを自分のアイフォンに入れてるんですけど、これ、すごく
便利で、1回自分のメールを登録しとくだけで、いろんなサービス関係なく、
Wi-Fi登録してあるところは勝手につながってくれるんです。そういう部
分で、認証する煩わしさもなく、ストレスなくやっていけると思います。そう
いうアプリとかを活用しながらPRしていくっていうのは1つの目玉になるの
かなとも思います。
自治体の方でも、やはり、先進地の事例としていろんな自治体でこういうふ
うな認証連携というのをやってる自治体もありますので、そういう部分で連携
というものをつくっていければ、坂井市のWi-Fiスポットというのがかな
りいっぱいできるのじゃないのかなと思います。民間と協力し合いながら、自
治体も協力して一緒にやることによっていっぱいできるのかなと。それをマッ
プに落とし込んでいけば、坂井市としてもWi-Fiが途切れることなく使っ
ていけるのかなと思います。その点では、部長、どうでしょうか。
○
議長(伊藤聖一)小谷部長。
○
総合政策部長(小谷嘉郎)認証方式、または、その認証を利用したPRに
つきましては、答弁でもお答えしたとおりでございますけれども、今後、その
認証方式について何が一番いいのかというものを検討しながら調べていきたい
なというふうに思っております。今、御提言いただいた認証方式だけでも3つ
の種類があるように、どのような認証方式がいいのか、また、情報通信技術は
日々進歩してございますので、そういったものを十分着目しながら検討してま
いりたいというふうに考えております。
○
議長(伊藤聖一)2番、後藤議員。
○
2番(後藤寿和)3つお話しさせてもらいましたけど、どれか1つじゃな
く、どれも全部やって確かめてもいいんじゃないかなと思います。どれもそん
なに費用かかるものではないと思いますので、この3つを使うことによって、
-89-
いろんな、さまざまなタイプの人いますので、どれを使ってもアクセスできる
よという形でやっていけばいいのかなと思います。
そしてまた、この認証方式もそうですけど、連携をとるということにおいて、
例えば、東尋坊の方でもWi-Fiスポット4ケ所あります。これは観光連盟
の方が設置したって聞いております。やはり、東尋坊とか、市が設置した、整
備した丸岡城であったりとか、そういう部分とも一緒に連携することによって、
例えば、無料Wi-Fiなんで、やはり、最初につなげたときは、坂井市のポ
ータルサイトであったりとか、そういうものがまず一番最初に画面に出てきて、
それで坂井市を告知する、それから違うページに移動するというふうに、まず
1つ目にポータルサイトをつけることが重要だと思うんです。そのポータルサ
イトをつけることによって、また、上部にバナーってあると思うんですけど、
バナー、宣伝広告ですよね、その宣伝広告を使うことによって、また、例えば、
東尋坊と連携をすることによって観光のポータルサイトに飛ぶであったりとか、
こっちは丸岡城の観光サイトに飛ぶであったりとか、そういう連携も必要かな
というふうに思っております。
また、これ、1つは、多分、部長は調べてるとは思うんですけど、例えば、
僕が調べてる中で、福岡市はかなりWi-Fiの方では先進地の方に入ってる
事例があるかなと思います。そこで、新たな歳入源の確保に向けて、その情報、
バナーの機能を活用して、広告モデル構築を、今、実験、調査検証を始めたと
いうこともあります。つまり、そのポータルサイトのバナーを使うことによっ
て新たに歳入源も確保できるっていうことを、今、いろいろ調べている自治体
もあるということですね。坂井市もやはりそういうものを取り入れていきなが
らやっていけばいいのかなというふうに思います。
次、4番のこのロゴなどを統一してということなんですけど、坂井市のロゴ
なんですけど、こちらの方は、今、僕は図書館の方で「フリースポット」を使
ってるんです。こちらです。皆さんのお手元にもあると思います。こちらの方。
このフリースポット、このフリースポットのシールが張ってありました、図書
館には。これは、いろんなフリースポットを設置しているお店には張ってあり
ます。フリースポットをPRするのではなく、やはり、この上にいろいろ書い
てあるような自治体としてPRするのが大事なんじゃないかなと思います。一
番端ですね、これは福井市の無料Wi-Fiがつながるところはこのステッカ
ーが貼ってあります。隣は永平寺ですね。永平寺は門前町のところもずっと一
直線Wi-Fiをつながって歩けるように、このシールが貼ってあります。お
隣は加賀市であり、また、この下は福井県ですね、カニの絵が。お隣は、最近
また見つけた大野市ということで、この雪の寒い、そういうキャラクターです
か、こういう形でぱっと目に引くようなフリーWi-Fiの告知をやってます。
-90-
坂井市としても、先ほどもお話しさせてもらいましたけど、丸岡城で告知がさ
れてない。図書館では、フリースポットで告知されている。やはり、ここは統
一をさせて、坂井市としてこういう無料Wi-Fiのステッカーをつくって告
知していくのがいいのかなと思います。そして、そこでポータルサイトを出し
て坂井市をPRしていく。来ていただいた観光客であったり、訪日していただ
いた外国人であったりの方にも、使ってもらうときに坂井市をPRするという
部分で、僕はこのロゴを統一するというのが大事かなと思います。その部分で
は先ほど検討していくというふうにお話ししておりましたが、実際にこういう
絵を見て、部長、どうでしょうか。
○
議長(伊藤聖一)小谷部長。
○
総合政策部長(小谷嘉郎)各自治体でこういったようなロゴマークを使っ
ているというのは承知しております。今後、坂井市でも検討していくという答
弁をさせていただきましたが、坂井市としてこの坂井市独自のロゴを持つのが
いいのか、それとも県内統一のロゴを持つのがいいのか、それとも、日本中同
じロゴを持つのがいいのか、そういうところの議論というのはもう一つあるの
かなというふうに思っております。
例えば、訪日外国人の方が来られて、同じロゴで日本全国Wi-Fiスポッ
トというものを確認していただいたり、県内はどこでも同じWi-Fiスポッ
トというようになることが一番望ましいのではないかなというふうには思って
おります。どちらがいいのか、今後、含めまして検討させていただきます。
○
議長(伊藤聖一)2番、後藤議員。
○
2番(後藤寿和)自治体でやるのか、県内でやるのか、日本国でやるのか
っていう議論をしてたら、多分できないと思います。そうじゃなくて、坂井市
として、まず、やっぱりこういうものをつくって、おくれをとったらだめだと
思うんです。もう既に福井の中でこういうふうに自治体つくっている部分があ
りますので、福井県としてはこのカニのマークというものがあるみたいなんで
すけど。県のホームページで見つけてきたんですけど、これは。福井市もやっ
ぱり別でつくってますんで。まず、自治体としてきちっと確立してから連携を
とっていくのが僕はいいんじゃないんかなと思います。連携をしていく中で、
例えば、この自治体のロゴのステッカーの上に、その連携をしてるロゴのステ
ッカーをつくるとか、そういう部分でやっていけばいいのかなと思います。ま
ず、自治体として坂井市としてしっかりとしたものをつくっていった方がいい
のじゃないかなと思います。今のところ、検討していただけるということなん
で、ぜひ、その坂井市としてのロゴマークを検討していただきたいなと思いま
す。
次、5番のインバウンド来街者に向けてということなんですけど、こちらの
-91-
方は、御答弁いただいたように、ちくちくぼんぼんであったりとか、そういう
のは認証が違うので別ということと、あと、フリースポットが対応していると
いうことで、ある程度は対応の方ができてるのかなと思いました。聞かせてい
ただいて。そして、インバウンドの来街者ということで、やはり、今後、訪日
をしてくれる外人というのが多くなってくるかなという中で、やはり、坂井市
としても、そちらのおもてなしというのもしっかりしていかなければいけない
のかなと思います。訪日の外人の方でアンケートをとってる中で、やはり、日
本滞在中に便利な情報で無料Wi-Fiというのが53%で1位ということに
なってます。そして、不満足とか、十分でないという部分では32%と、満足
している部分というのが結構大きいのかなと思いますので、坂井市としても、
しっかりとしたインバウンド対策に向けても、Wi-Fi整備というのは大事
なのかなと思います。そこで、インバウンドを出させてもらったんで、先日、
5市町で組んで締結したインバウンド機構の方を立ち上げてる中で、現在、活
動というのはどのような形になっているのか、教えていただけませんか。
○
議長(伊藤聖一)鍋嶋部長。
○
産業環境部長(鍋嶋正和)今、後藤議員おっしゃられるように、訪日外国
人に対しては、こういったタブレット端末、それから、御当地の観光情報、あ
るいは宿泊の情報等々、非常にニーズが高いものと認識をしてございます。
今、議員さんが先ほどおっしゃっていたロゴの統一とかまでは言及しており
ませんけども、こういったインバウンドに向けまして、そのインバウンド推進
機構の中のメニューの1つに、外国人周知のためのこういった情報提供の方法
といたしまして、Wi-Fi整備というのも掲げてございます。具体的にはこ
れから協議してまいりたいというふうに考えてございます。
○
議長(伊藤聖一)2番、後藤議員。
○
2番(後藤寿和)ありがとうございます。5市町でせっかく立ち上げたと
いうことでですね、お互いの強みの情報とか共有しながらやっていければ一番
いいかなと思いますし、今後、そういうインバウンドというものを、全部でお
もてなしという形をつくっていかなければならないのかなという部分も思いま
す。
今、部長から本当に前向きな御答弁いただきましたんで、こちらは安心した
かなと思いますので、どうぞまたよろしくお願いします。
次、6番のアプリの方に行かせてもらいます。
アプリの方ですけど、今、部長の方から、ホームページを充実させたいが、
今後これからの時代の移り変わりということで、またいろいろ検討していただ
けるということをお話ししていただきました。
まず、アプリについてですけど、これはちょっと僕がまとめた簡単な図なん
-92-
ですけど、今までの広報紙やホームページからの情報発信というのは、下にお
りれるように、「広報さかい」やホームページ、チラシ、冊子、窓口対応とい
う形で今まで出してました。そこへ、坂井市民がその広報さかいやホームペー
ジを見ることによって情報を手に入れていたと思います。例えば、この坂井市
民が見なかったら、ここでアウトになってくるのかなと思います。
そして、次のページをめくっていただきますと、これはアプリによる情報発
信ということで、行政情報から、広報さかい、ホームページ、チラシ、窓口対
応と、今までのように情報を出す。そこから、今度、行政情報、スマホ、アプ
リというものに出したい情報を集約させることによって、こちらの方から坂井
市民の方に情報がアプリにつながっていく。直観的にすごくわかりやすくなっ
ていくのかなと思います。
アプリのいい面は、その場その場で情報が手に入ってきますので、調べたい
ときにすぐわかるという形です。そして、また直観的にわかりやすいという部
分ではすごくいいかなっていう部分で、このアプリによる情報発信というのは、
各自治体も進めていますけど、坂井市もやはり進めていくべきではないのかな
と思います。
そこで、ちょっと簡単な、ネットから各自治体のを拾ってきたんですけど、
こういう情報こそ、口で言っても、言葉で言ってもなかなか伝わらないのかな
と思いますので、皆さんにぜひ見ていただきたいなと思って、今回は出させて
もらいました。
例えば、これは子育てのアプリです。こちらは静岡県の裾野市のアプリなん
ですね。例えば、幼稚園、幼保園へ入園したいっていう部分の情報が見られた
り、隣へいくと、補助金、給付金を知りたい、例えば、予防接種を知りたい、
そういう形、イベントに参加したい、子どもの救急相談、子育てのコツであっ
たりとか、いろんな情報がここで聞けます。自分で、子どもの誕生日とか、そ
ういうものをアプリ内に入れとけば、予防接種の予定であったりというものが、
自分のアプリのアイフォンとか、スマートフォンに情報が入ってくるという形
で告知の方がされるというふうになってるアプリです。
例えば、次のページへ行きますと、次のやつに行きますと、これは防災アプ
リですか。防災アプリですと、これは東京足立区の方なんですけど、これは前
回もちょっと見ていただいたかなと思います。こちらでいいますと、例えば、
GPSを使って自分がいる場所をわかるようにして、そこから、第一次避難所
であったり、第二次避難所であったりというものがマップ上に出てくると。こ
ちらの方がそのアプリを使って確認ができると。目で見て直観的に確認ができ
ると。その横の方なんですけど、これは観光のアプリの方をちょっと入れてる
んですけど。これは敦賀港のアプリです。これは、AR技術というものを利用
-93-
して、カメラアプリを使うことによって写真を撮るかのようにする、そこから
情報が出てくるという観光アプリです。
次のページへ行きますと、これがちょっとおもしろかったんですけど、千葉
市のアプリなんですけど、市民から、このように、レポートというか、こうい
うものが届くと。階段のテープが剥がれてますと、こういうふうに市民さんか
ら上がってくる、アプリの方に。そして、市役所の担当課からコメントが入っ
てきて、きちっと直しに行きますとか、そういう形でレポートが挙がったとこ
ろが地図マップ上に出てくるという、そういうふうな形でみんなで町をつくっ
ていくっていうようなアプリにもなってます。
この最後のやつはごみ出しということで、これは僕は一番欲しいなと思うん
ですけど。例えば、きょうは缶の収集日であったりとか、あした、瓶の収集日
というのがアラームで鳴ってくれて、きょうはごみの収集日ですよというのを
教えてくれるという。アプリというのは、使い方いろいろあって、そういう部
分で便利な形になっていくのかなと思います。
そういう部分で、きょうは、言葉ではなく、実際に画面を見てもらった上で、
アプリであったりとか、そういうものの可能性っていうものを今回ぜひ訴えた
いなと思ったんですけど、市長、どのように感じましたでしょうか。
○
議長(伊藤聖一)釣部総務部長。
○
総務部長(釣部桂司)今ほどのアプリの話でございますが、大変便利なも
のであるというふうに感じました。今ほど見せていただきまして、先般の一般
質問のときに防災アプリのこともお話しいただきまして、大変便利なものであ
るというふうには認識をしております。私もちょっと詳しくわからない部分は
あるんですけども、これ自身もやはり自分から登録をしてやっていかなあかん
っていう部分では、防災でいくと防災行政メールとそういう部分ではよく似て
る部分があるので、そういうことをスマホを持っておられる方によく認識をし
ていただくっていうことも大切だなというふうに思っております。今、お話を
いろいろ伺って、とても便利なものだなというふうには感じております。
○
議長(伊藤聖一)2番、後藤議員。
○
2番(後藤寿和)部長、ありがとうございます。今、防災無線メールの方
は話していただいたと思うんですけど、やはり、メールの方は文字なんで、き
ょう僕が言葉だけで伝えようと思うとなかなか伝わらなかったと思うんですけ
ど、やはり、直観的に物を見ていくっていうものがすごく大事かなということ
で、アプリの方の検討もぜひ今後ともお願いしたいと思います。
そして、やはり、先ほど教育部長もおっしゃってたように、平成30年の福
井国体が坂井市に訪れてくれるということで、また坂井市に来てもらえるよう
に、おもてなしをして坂井市のファンをふやしていくということも、おっしゃ
-94-
っていたように大事だと思います。そういう部分から、Wi-Fi整備したり、
アプリを整備していくということで、観光情報や提供が来ていただいた人にS
NSなどを通じて坂井市をしっかりとPRしてくれる部分があり、坂井市の認
知度がまた上がってきて、坂井市に再訪問してくれるという機会がふえてくる
と思います。成功事例の自治体をしっかりと見ていった方がいいかなと思いま
すし、自分自身よくお話しするんですけど、TTPといって、いいところを徹
底的にパクるという部分で、坂井市も、こちらは、Wi-Fi環境であったり、
アプリの環境であったり、ほかの自治体がやっているのをまねするだけでなく、
もっともっと計画をしっかり立てて前向きにいくようにしていただきたいなと
思います。そういう部分では、今回、物を絵としてしっかり見ていただいたん
で、また検討していただけるかなと思いますので、その点では、どうぞよろし
くお願いします。
それでは、一般質問の方を終わりたいと思いますが、最後に、一言だけ、今
週土曜日、日曜日にB-1グランプリの方があります。〔一般質問用タイマー
のブザーが鳴る〕
天気の方が、土曜日、日曜日は晴れとなって、本当に今までしっかりと計画
してくれた人たちには感謝して、そして、皆さんにも、ボランティアに来てい
ただける方にもしっかりとB-1のまちおこし活動を感じていただきたいなと
思いますので、どうぞよろしくお願いします。
これで一般質問を終わります。
○
議長(伊藤聖一)後藤議員、質問時間オーバーね。次、注意してください
ね。次に、17番、人志議員の質問を許します。
17番、人志議員。
○
17番(
人志)議席ナンバー17番、政友会の人志です。通告に従
い、2点について質問をさせていただきます。
まず1点目は、学校や幼保園などにおける給食についての質問です。
最近の給食は、献立の複雑化や、あるいはメニューの多様化、食物アレルギ
ーへの対応など、児童・生徒や幼児へのきめ細かい対応が求められており、現
場で働く職員はさまざまな役割を担っています。安全・安心な給食を安定的に
提供しなければならないという観点から、以下、質問します。
まず、坂井市の学校や幼保園・こども園の給食について、子どもたちや保護
者、市民の声はどのようなものなのか、お伺いします。
次に、それぞれの運営形態はどのようになっていますかお尋ねするとともに、
そのメリット・デメリットをどのように考えているのかお答えください。
3番目に、給食の安全性について、管理体制と食物アレルギーへの対応をお
伺いします。
-95-
4番目に、食材の調達について、無農薬食材の導入や地産地消の推進を積極
的に行っているかをお伺いします。
5番目として、給食センターや幼保園、また丸岡町の小学校の調理室などで
働く調理員から、職場集会などで人が足りない、休みがとれない、夏場は40
度近い室温の中で調理をしなければならないなどの悲痛な声を聞いています。
調理現場の人員体制は十分確保されていると考えているのでしょうか、また、
快適な職場環境のもとで業務が行われていると考えておられるのでしょうか、
市の見解をお尋ねします。
6番目に、設備の老朽化が進んでいる給食施設の改修や改築計画があるのか
をお伺いします。
2点目は、公共施設における木材利用についての質問です。
戦後の拡大造林政策によって生み出された人工林が収穫期を迎えていますが、
伐採されずに放置され、その結果、十分な手入れがなされず荒廃する森林が目
立っています。
荒廃した森林は、台風や大雨の被害を受けやすくなるだけでなく、イノシシ
などの有害鳥獣をふやしたり、二酸化炭素を吸収する働きが低下し、地球温暖
化防止機能の低下を助長させたりすると言われています。
収穫期を迎えた森林を伐採し、再び植林して育てるというサイクルを円滑に
回すためにも、国産材を利用し需要を高めなければならないという観点から、
質問します。
坂井市において、今後、本庁や支所、コミュニティセンター、駅舎等の増改
築や改修が予定されていますが、木材の積極的な利用についてどのように考え
ているか、御所見をお聞かせください。
以上、お伺いしまして、私の一般質問とさせていただきます。
○
議長(伊藤聖一)坂本市長。
○
市長(坂本憲男)議員の御質問にお答えします。私の方からは公共施設
における木材の積極的な利用についてお答えをし、学校・幼保園などにおける
給食については教育長からお答えをいたします。
それでは、公共施設における木材の積極的な利用について、お答えをさせて
いただきます。
我が国は、世界有数の森林国と言われ、国土面積の約3分の2が森林でござ
いまして、そのうち約4割が人が植え育てた人工林であります。
この森林には、水源の涵養や地球温暖化の防止などの重要な機能を有してお
り、この機能を維持また向上させていくためには、植栽や間伐などの適正な整
備が必要であると思っております。
しかし、安価な外国産木材の利用増加に伴い国産木材の需要量が減少するこ
-96-
とにより、植える・育てる・使うといった森林のサイクルが崩れつつあるとい
ふうに言われております。
本市におきましても、3分の1が森林で、その半分以上が人工林であり、木
材の利用については、一般住宅用の資材を初めとして、間伐材などは合板また
集成材として、さらには木質バイオマスへの積極的なリサイクル化を図ってい
る一方、木材を搬出するために必要な林道の整備についても取り組んでおりま
す。
また、製材所・工務店を中心に、一般住宅への利用を促すために県が行う助
成事業について積極的に紹介をしてまいりました。
議員御質問の公共施設への木材の利用については、これまでも一筆啓上日本
一短い手紙の館、また、ちくちくぼんぼん、三国サンセットビーチ公衆用トイ
レなどの整備において積極的に活用しており、今後とも、議員言われたよう
に、コミュニティセンターや駅舎等の整備についても、木造の新技術による建
築工法などを比較、検討していきながら利用を図ってまいりたいというふうに
考えておりますので、御理解をお願いします。
○
議長(伊藤聖一)川元教育長。
○
教育長(川元利夫)私の方からは、学校・幼保園などにおける給食につい
ての御質問にお答えをいたします。
まず、坂井市の学校や幼保園などの給食について、子どもたちや保護者、市
民の声について、お答えをいたします。
坂井市では、保護者・新入生対象の試食会などを通じて、学校給食に関する
意見を取りまとめて、給食内容の充実に努めております。また、丸岡中学校に
おいては、毎年、PTAが中心となって給食を試食し、参加者のアンケートを
集計して委託業者へ結果を報告し、学校給食について意見交換をしております。
学校給食は、食育の一環としての認識のもとで、児童・生徒、保護者、学校
の声を反映させるために、今後も学校ごとの試食会におけるアンケートの意見
を参考にしながら、給食内容の充実に努めてまいりたいと考えています。
次に、それぞれの運営形態はどうなっているか、また、そのメリット・デメ
リットをどのように考えているかの質問にお答えをいたします。
現在、坂井市の学校給食は、三国学校給食センター及び春江坂井学校給食セ
ンターの2つの共同調理場と丸岡地区における自校内の調理場及び民間委託に
より、3種類の給食の提供をそれぞれ実施しているところであります。
その中で、学校給食における運営形態には、直接市が運営する方法と民間業
者へ委託する2つの方法が考えられます。
市が運営する場合のメリットといたしましては、正規調理員として長く調理
業務に従事しているために、業務への経験を生かした安全で安心な学校給食を
-97-
提供できるものと考えます。
デメリットといたしましては、正規調理員の退職不補充の方針に伴い、調理
員の高齢化や臨時職員による対応となり、給食現場での業務責任の負担がふえ
た労働環境となっているものと考えています。
また、民間業者へ委託した場合のメリットといたしましては、給食業務にか
かわる人件費分の経費節減が図られる一方、デメリットといたしましては、市
が運営する場合の給食内容と同等またはそれ以上の調理水準を委託業者が保て
るかが課題となることであります。
このように運営形態におけるメリット・デメリットについてはそれぞれあり
ますが、学校給食業務においては安全・安心でおいしい給食の提供が一番重要
であると考えています。
次に、安全性について、その管理体制は、また、食物アレルギーへの対応は
どうなっているかについての御質問にお答えをいたします。
学校給食の安全性における管理体制は、それぞれの施設・給食設備の状況に
応じた、それぞれの管理マニュアルに従い対応しています。
まず、食中毒事故や異物混入対策などの衛生管理などの安全面については、
マニュアルに従い、荷受けから、検収、調理、洗浄、消毒及び配送作業を行い、
責任範囲をしっかりと明確にしながら、業務の実施過程における管理監督を行
っています。
また、食材の安全確保については、市が発注する給食材料の納入について、
県や市の栄養職員が業者から状況を聞き取りしながら、調達及び検収体制の強
化に取り組んでいるところであります。
坂井市の食物アレルギーのある児童・生徒への対応については、三国学校給
食センターでこの平成28年9月から可能となりまして、全ての給食施設で実
施できることとなりました。
坂井市の給食施設では、現在、三国学校給食センターで3名、丸岡地区で2
6名、春江坂井学校給食センターで25名がアレルギー対応食の提供を受けて
おります。
アレルギー対応食の提供における対応を誤ると大変なことになり、アナフィ
ラキシーショックにより命にかかわる重大な事故が発生するリスクがあり、栄
養職員を中心に保護者と面談し、学校、市教育委員会、調理員が情報の共有を
図っております。
また、給食現場では食べてはいけないものを絶対に提供しないという認識を
共有して、給食におけるそれぞれの段階でチェック作業を繰り返しながら、ア
レルギーの原因食品を取り除いた除去食などの提供を対応するなど、食物アレ
ルギーへの意識を常に持ちながら業務に従事しております。
-98-
さらに、児童・生徒の誤食による緊急時の対応として、嶺北消防本部と連携
して、児童・生徒の状況を把握している教員が救急隊員とのやりとりに的確に
処置できるよう、学校内連絡体制の充実に努めております。
次に、食材の調達について、無農薬食材の導入や地産地消の推進を積極的に
行っているかについての御質問にお答えをいたします。
学校給食では、大量調理による提供が必要となるため、安全な食材はもちろ
んのこと、安価で一定量・一定規格の食材を安定的に確保することが一番の課
題であります。
そのような中において、地産地消を推進するために、平成28年5月に農林
関係部局と連携した坂井市地産地消検討委員会を立ち上げました。委員には、
それぞれの地域の地元生産者から1名ずつ、JA関係者3名、県農林事務所職
員1名、給食センター及び自校式職員による総勢16名で構成しております。
委員からは、農作物の栽培に関する作物情報や提供できる時期などの意見が
あり、栄養職員が農産物を量、質、価格の面で安定的に確保できるよう情報交
換を行い、地産地消の食材を取り入れた献立の作成に役立てております。
無農薬野菜の調達については食の安全性を考える上で大変重要でありますが、
調理しやすいように形がそろったものを大量に生産者間で統一して納品をする
ことはとても難しいのが現状であります。
しかしながら、無農薬野菜を導入した取り組みとしましては、バイオ技術で
地元業者が栽培した小松菜を新メニューとして取り入れた煮込み豚の炒め物を
小中学校の給食に提供し、児童・生徒から大変おいしかったとの評判もいただ
いているところであります。
次に、調理場の人員体制は十分確保されているか、そしてまた、快適な職場
環境のもと業務が行われているかについての御質問にお答えをいたします。
平成25年10月に完成した春江坂井学校給食センターでは、学校給食衛生
管理基準に基づき、一般区域、汚染区域、非汚染区域の各作業区域を部屋単位
で区分した施設のために人の移動が制約されることから、従来の施設とは違い、
多くの人員の配置が必要となっています。
そのため、人員確保についてはハローワークなどへ調理員等の雇用募集を随
時実施していますが、応募者が少ない現状から、不足している人員を補うため、
シルバー人材センターへ人員の派遣を委託するなど、人員の配置面でいろいろ
と工夫をしています。
また、丸岡地区の自校式では衛生管理マニュアルに従って調理員が従事して
いますが、正規調理員の退職不補充により、臨時職員の業務従事割合がふえる
労働環境となっております。
そのような中、施設の老朽化が進んでいる施設については、適宜、修繕工事
-99-
を実施し、給食現場における職場環境の改善・充実に努めております。
最後に、設備の老朽化が進んでいる給食施設の改修・改築計画についてお答
えをいたします。
坂井市内の学校給食施設では、平章小学校と高椋小学校、そして、三国学校
給食センターのこの3施設が建築後30年以上経過をしております。
これらの施設は、調理場内の床がぬれた状態で調理及び洗浄作業を行う施設
のため、学校給食衛生管理基準に合致するよう必要な措置をできる範囲の中で
工夫しておりますが、施設及び厨房設備の老朽化により、適切な衛生管理に努
めることは年々困難な状況となってきております。
その中でも、三国学校給食センターは、昭和61年4月に建設してから、今
年で30年が経過し、建物の老朽化や設備の劣化が進んでいます。
そのため、平成28年、今年の5月に学校給食提供検討ワーキングチームを
立ち上げ、建設場所、建設規模、学校ごとの提供地区の見直しなどを含めて、
児童・生徒の減少推移を考慮しながら、坂井市全体としての学校給食の提供の
あり方について4回の協議を重ね、基本整備計画を現在まとめているところで
あります。
以上です。
○
○
議長(伊藤聖一)ここで暫時休憩をいたします。
(午後2時29分
休憩)
(午後2時49分
再開)
議長(伊藤聖一)休憩前に引き続き、会議を開きます。
17番、人志議員。
○
17番(
人志)大雨による心配があります。もし何か緊急事態があれ
ば、議長、とめてくださって結構でございます。
今の学校、幼保園の給食に関しまして教育長より御答弁いただいたんですが、
私どもの通告では、幼保園、こども園についても通告をしております。この点
につきまして、ただいま質問事項の中の3番、安全性、4番、食材の調達、5
番、調理現場の人員体制等、6番、設備の老朽化に対する改修改築計画につき
まして、市民福祉部長の御答弁を求めます。
○
議長(伊藤聖一)渡邉部長。
○
市民福祉部長(渡邉雅彦)それでは、3、4、5、6につきまして答弁を
させていただきたいと思います。
まず、安全性の管理体制、そこに関しましては、幼保園、基本は自園調理方
式が基本になってますので、全部直営でやるのが原則でございます。したがい
まして、それぞれの調理の現場で先ほど教育長言ったような学校給食センター
での安全衛生管理を同様にやっているというところでございます。
-100-
それから、アレルギー対策に関しての対応でございますけれども、入園の申
し込みが前年の11月にありまして、翌年の4月までに入園するまでの期間が
あるわけですが、それまでの期間に保護者と何度か面接を行い、詳細にアレル
ギーのことを聴取いたしまして、入園以降の献立に対策をとるということです。
園が始まれば、栄養士と、実際に調理する調理員、それから、園長などを加え
た例月の給食会議というのがございまして、そこで情報を共有しながら間違い
のない調理をしようという対応をとっております。
それから、食材の調達でございますが、基本、園の給食の分の発注というこ
とで、給食センターに比べますと発注量はものすごく少ないと思うんですが、
基本、地元の八百屋さんとか、お肉屋さんを指定しまして発注をするというこ
とで、その発注の際にはできるだけ地場産品で納品をしてくださいというよう
な指導を行っているというところでございます。
それから、調理場の人員体制は十分かという御質問でございます。
人員の配置、調理員の配置につきましては、その11月の申込時点で、調理
しなければならない児童の数、それから、アレルギーの対応をしなければなら
ない数、そういうのが園ごとに把握ができますので、それに応じた人数を配置
をするといったことで対応しておりますので、人員体制は十分にとられている
のかなというふうに思っております。
それから、設備の老朽化、改修・改築の計画というところでございますが、
計画としては持ってはおりませんが、給食の設備については、老朽化をしてま
すので、交換が必要になれば順次適宜更新をしていくということで対応してい
るという状況でございます。
以上でございます。
○
議長(伊藤聖一)17番、議員。
○
17番(
人志)もう一つ、1回目の御答弁でちょっとなかったので確
認したいんですけども、食物アレルギーの対応につきまして教育部長にお尋ね
しますが、医師の診断書提出、これは義務づけておられるのか、お伺いします。
○
議長(伊藤聖一)岡部部長。
○
教育部長(岡部恭典)お子さんの症状の把握のために、医師の診断書とい
うものは提出をしていただいております。それをもとに、学校長、養護教諭、
栄養士等の会議の中で、そのお子さんのアレルギー対応するかどうかというの
を検討しております。
○
議長(伊藤聖一)17番、議員。
○
17番(
人志)わかりました。そうすると、これは幼保園とかでも同
じですね。今、御答弁と同じ。医師の診断書につきましては、幼保園でも同じ
ですね。
-101-
○
議長(伊藤聖一)岡部部長。
○
教育部長(岡部恭典)同じでございます。
○
議長(伊藤聖一)17番、議員。
○
17番(
人志)わかりました。本当に大事なことですので、十分注意
を払っていただきたいと思います。地産地消につきましては、あすの田中千賀
子議員の御質問の通告に入っておりますので、またそちらで議論していただけ
ればと思っています。
今ほど申し上げましたアレルギー対応、それから地産地消の拡大もそうです
けども、あと、食中毒への対応っていうのもあります。メニューが非常に多様
化しているとも聞いております。そのため、教育長の御答弁の中でもありまし
たけども、いわゆる、パート、臨時職員だけじゃなくて、できることなら正職
員の配置というものは必要なんじゃないか、そのように考えています。お隣の
あわら市では、今年度中に2名の調理員を正職員として採用し、来年度以降も
調理員としての正職員を採用するというふうには聞いています。ぜひこういっ
たことも御検討いただきたいと思いますが、また、これは総務常任委員会の方
で、引き続き、議論させていただきたいと思います。
公共施設における木材利用につきまして、これにつきましては、市長の御答
弁のとおりで、ぜひそういうお立場でやっていただきたいと思っております。
いわゆる林業の再生だけじゃなくて、私から申し上げるまでもありませんが、
室温とか、床とか壁との温度差がなくなる、木材使うと。そうすると体感温度
が冬でも高くなる、また、室内の湿度の変化を緩和するというんで、快適性が
高まる、そういったメリットもあります。さらに申し上げれば、不燃木材加工
技術に秀でてる、坂井市にゆかりのある会社もあります。そういった加工技術
も積極的に取り入れながら、県産材の利用促進に努めていただきたいと思いま
す。
以上、終わります。
○
議長(伊藤聖一)次に、18番、川畑孝治議員の質問を許します。
18番、川畑孝治議員。
○
18番(川畑孝治)18番、政友会の川畑孝治です。今回、私は、待機児
童についてと、子どもの交通安全について、サンセットビーチについて質問し
ます。
まず、待機児童でありますが、現在、人口減少問題、少子化問題が叫ばれて
おり、また一方では女性の社会参画も求められています。そうした中、子ども
の産みやすい環境、育てやすい環境が求められております。国や県・市におい
て、いろいろな対策や施策がなされています。
先日の新聞各社では、福井県は待機児童ゼロと報道がされていました。しか
-102-
し、これは4月1日時点の待機児童の状況であって、4月1日以降の保育ニー
ズに対し、住みよさランキング全国5位の我が坂井市においては、どのような
状況で、どのように対処しているのでしょうか。また、現在の待機児童の数は
どのように把握されているのでしょうか。
人口減少が叫ばれている今日でありますが、春江地区においてショッピング
センター近郊やエンゼルランド近郊などにおいて新築の住宅が多数できており、
現在も多数の住宅が建設されている途中であります。
これにより若い世帯が転入してくることは十分予測され、現にこの地域にお
いての保育ニーズが多く、希望するところで保育を受けられない状態になって
おり、早急な対策が求められています。どのような対策、対応をしているので
しょうか。
女性の社会参加が叫ばれている今日、女性の就労が盛んな福井において、育
児休業後、速やかに職場復帰ができるように、年間を通じて待機児童を出さな
いように対策が求められますが、どのように取り組むのでしょうか。
次に、子どもの交通安全について質問をいたします。
子どもは地域の宝であり、子どもは家庭・学校・地域で育てることが重要と
聞いております。
子どもたちが毎日学校への通学時にボランティアによる見守り隊の人たちや
交通指導員の皆さんに守られていることは本当に感謝をしております。しかし、
先日学校が休みの日でした。学校近くの横断歩道において、車が来ているのに、
全く見ないで横断歩道を渡っていく小学校1、2年生ぐらいの子どもがおりま
した。車に気がつかなかったのか、それとも、日々の暮らしの中で自分自身で
安全を確認することが習慣となっていないのでしょうか。今日、子ども自身が
自分の身を守るための取り組みになっているのでしょうか。
また、愛護センターなどの街頭補導や祭りやイベント時など、日々のパトロ
ールなども子どもを守るために行われており、大変感謝します。
しかし、街頭補導パトロール中と書かれた、車にマグネットシートで貼る黄
色いプレートがありますが、子どもを守るためのプレートでありますが、あっ
てはなりませんが、万が一にも悪用されると大変なことになります。どのよう
に管理をしているのでしょうか。
次に、サンセットビーチについて質問します。
御存じのように、サンセットビーチは、遠浅で砂浜から波打ち際で遊ぶ子ど
もを見ることができて、小さな子どもも安心して海水浴を楽しめるファミリー
向けの海水浴場でありました。
しかし、現在のサンセットビーチの状況は、波と風により砂浜が高く狭くな
っており、浜崖のような状態になっています。
-103-
そこで、船などの支障のない海中に、潮のない少し沖の方の海中に堤防を築
き、かなり以前のサンセットビーチのように、遠浅で広く低く、小さな子ども
たちも安心して楽しめる砂浜に戻してはどうでしょうか。
以上、前向きな答弁を期待いたしまして、一般質問とします。
○
議長(伊藤聖一)坂本市長。
○
市長(坂本憲男)川畑議員の御質問にお答えをいたします。私の方からは
サンセットビーチについてお答えをさせていただきまして、待機児童について
は市民福祉部長からお答えをし、また、子どもの交通安全のうち、自分の身を
守るための取り組みについては総務部長からお答えし、また、街頭補導パトロ
ールのプレートの管理については教育部長からお答えをいたします。
まず、子どもが安心して遊べる遠浅で広く低い砂浜に戻してはとの御質問で
ございますが、本市の海岸はテクノポート福井を除く海岸が越前加賀海岸国定
公園に指定をされており、東尋坊や越前松島を初め日本の夕日百選に選定され
ているサンセットビーチなど、すぐれた自然風景地であるとともに、豊かな自
然環境を有しております。
四季を通しいろいろな景観を彩る海岸は、多くの恵みをもたらす市民の宝で
あるとともに、すぐれた観光資源として、市民を初め多くの方々に利用されて
おります。
サンセットビーチ海岸の保全につきましては、海岸法を初め、関係法令によ
り、福井県が安全で自然豊かな、人々に親しまれる海岸を次世代に継承してい
くことを目的に策定をいたしました海岸保全基本計画によりまして、計画的に
整備を進めているところであります。
本市におきましても、毎年7月1日の海開きまでに、浜茶屋の建設予定地や
海水浴客の安全で安心できる場の確保のために、建設重機による砂浜の掘削や
整地を行っております。
しかしながら、天候悪化に伴う波浪による浜崖を抑止するためには、専門的
な知識や相当の費用が必要であるというふうに思いますし、抜本的な解決を図
るためには、地元の協力や理解を得ることは当然でありますが、国や県の積極
的な支援がなければならないというふうに考えております。
今後におきましても、浜崖の対策等について国や県に調査研究をするよう働
きかけるとともに、地元漁業関係者や浜茶屋組合など関係機関と情報共有を図
っていきながら、子どもが安心して遊べるサンセットビーチとなるように検討
してまいりたいというふうに考えております。
○
議長(伊藤聖一)渡邉市民福祉部長。
○
市民福祉部長(渡邉雅彦)私の方からは、待機児童についての御質問にお
答えをいたします。
-104-
まず、現在の待機児童の数について、お答えをいたします。
現在、坂井市では19の公立の幼保園やこども園と、それから、16の私立
の保育園や幼稚園で就学前のお子さんをお預かりをしております。例年、翌年
4月以降の入園申し込みを前年度の11月に行っておりまして、その中には育
児休暇を終えることによる途中入園や、出産を予定しており産後8週以降に入
園を希望する途中入園も含めて申し込みを受け付け、その人数に合わせて保育
士の確保を行っているところでございます。
したがいまして、例年11月に申し込みをされたお子さんについては、全員
の受け入れを行うことができております。そういう意味においては、坂井市に
おいて待機児童はないということになろうかと思います。
なお、家庭の事情等で急遽入園を希望される場合において、通常の入園手続
をしていきますが、受け入れ体制の関係で希望する園で受け入れできない場合、
それには、状況を説明しまして受け入れ可能な園への入園に理解を得ていると
ころでございます。
しかしながら、希望する園ではないという理由から入園をしない場合もござ
いまして、このような場合を待機児童として捉えたならば、坂井市においては、
若干ではありますけれども、待機児童が存在するということになります。
次に、春江地区において新築住宅の建設が多く、若い世代の転入が進んでお
り、待機児童がいる早急な対策が必要ではという質問についてお答えをいたし
ます。
春江地区において新築住宅の建設が多く、若い世代の居住が進んでおり、一
部の園に申し込みが集中する状況は実際見られているところでございます。
しかし、一方では、坂井市人口ビジョンによりますと、地区間で人口減少の
程度に差があるものの、新築住宅の建設が多い春江地区においても少子化が進
展する予測となっております。したがいまして、新しく園をふやすというよう
な対応は現時点では適切ではないというふうに考えておるところでございます。
次に、今後、年間を通じて待機児童を出さないための対策について、お答え
をいたします。
途中入園の申し込みによって発生する待機児童について、一番の対策は保育
士の迅速な確保であると考えます。予測できない入園希望者に対応するために、
保育士の確保が迅速にできれば待機児童を防止できるものと思われますが、現
実的にはそういったことは困難であるように感じております。
今後は、保育士資格を持っているけれども保育士として働いていない、いわ
ゆる潜在保育士の把握に努めるなど、保育士を迅速に確保できるよう取り組ん
でまいりたいというふうに考えております。
○
議長(伊藤聖一)釣部総務部長。
-105-
○
総務部長(釣部桂司)私の方からは、子ども自身が自分の身を守るための
取り組みになっているのかということについて、お答えをさせていただきます。
市内では、見守り隊や交通安全協会、地域の人々など、多くの方々がボラン
ティアとして、安全に子どもたちを学校に送り届けることを主眼として、通学
路等での見守り活動や交通事故防止のための活動をしていただいております。
子ども自身が自分の身を守るための取り組みについては、安全対策課におい
て、市内の保育園、幼保園、こども園などから、小学校まで、心身の発達段階
に応じた交通安全教室を随時開催させていただいておりまして、交通安全教育
の一環として実施をしているところでございます。
特に、小学校においては、基本的交通ルールについての説明のほか、安全確
認は自分自身の目と耳で行い、自分の身は自分が守ることを重点に、模擬コー
スと実際の街頭において指導をしているところでございます。
また、市の交通指導員会では、四季の交通安全県民運動のほか、毎月2回、
街頭での啓発活動を実施しているところですが、その活動は歩行者の保護誘導
のみでなく、子ども自身がしっかりと安全確認をしているかということを重点
的に心がけて指導をしてございますので、御理解をいただきたいというふうに
思います。
○
議長(伊藤聖一)岡部教育部長。
○
教育部長(岡部恭典)私の方からは、愛護センターのパトロールが行われ
ているが、車に貼る街頭補導パトロール中と書かれたプレートの管理について、
お答えをいたします。
今年度の愛護センターの一般補導員は、市全体で328名を委嘱し、4地区
において、街頭補導計画表に基づき街頭補導を展開しております。その際に使
用します街頭補導パトロール中と書かれたプレートにつきましては、一般補導
員の自家用車を使用するためマグネットシートタイプのもので、ベスト、腕章、
ライト、補導日誌とセットで、市全体で19ケ所に設置、保管されております。
また、毎月5のつく日には、愛護センターの専任補導員が補導日誌の回収と
同時に、各保管場所の備品についても確認をしているところですが、今年の6
月20日にマグネットシートが落ちているとの通報がありました。これは、マ
グネットシートの一部が劣化により磁力が弱くなっていたため、パトロール中
に剥がれ落ちたのではないかと推測されているところでございます。
今後はこのようなことがないよう、一般補導員にも、パトロール中、細心の
注意を払っていただくようお願いをし、磁力が弱くなっているマグネットシー
トについては、適時交換するよう徹底した管理に努めていきたいと考えており
ます。
○
議長(伊藤聖一)18番、川畑孝治議員。
-106-
○
18番(川畑孝治)まず、待機児童について再質問をさせていただきます
が、私の一番最初の現在の待機児童数の数は、担当部で把握されてる具体的な
数がわかっていれば、まず最初にお知らせいただきたいと思います。
○
議長(伊藤聖一)渡邉部長。
○
市民福祉部長(渡邉雅彦)先ほど若干名と言ったんですが、人数的には全
部で18名ございます。そのうちゼロ歳児がほとんどを占めてございまして、
13名、あと、1歳が2名、2歳が3名という状況でございます。
○
議長(伊藤聖一)18番、川畑孝治議員。
○
18番(川畑孝治)私も、何人かの、待機児童というか、希望する保育園
に入れてないお母さんにお話をさせていただきましたが、ちょうど春江地区に
おいては、私立の新しい保育園、大きな立派な保育園ができたので、まさか入
れないとは思っていなかった、こうおっしゃるお母さんが何人かおられました。
そして、実際、そこの園にも行かせていただいて、改めて中を見せていただ
きましたが、実に、非常に大きく、よく考えられて、非常にゆとりのある園で
ありました。ただ、やはり保育士がいないので子どもを受け入れることができ
ない、そういうふうにおっしゃっていました。
また、担当課の方でこの待機児童のことを聞いて、兄弟で、お兄ちゃんの方
は新しい園に入っているんですが、残念ながら下の子が入れてない、そのお母
さんもまさか入れないとは思ってなかったということでありましたが、担当職
員においては、人ごとのように、何でそんな下の子も一緒に申し込まなんだん
やろうと、そういう段階で終わってるんです。これでは、小さな子ども、これ
から、坂井市、本当に若い人たちに子どもを産んでもらおうとする担当として
は不適切ではなかったんでしょうか。担当職員としては、そういうようなこと
を感じても、これから小さい子が生まれようとする、そういったお母さんに伝
わらなかったんではないだろうかとか、そういった反省があってもよいかと思
うんですが、担当部長としてどのようにお感じでしょうか。
○
議長(伊藤聖一)渡邉部長。
○
市民福祉部長(渡邉雅彦)今ほどの話でございます。職員の対応が悪かっ
たというふうなところでございます。その点に関しましては、この場をおかり
しまして、大変申しわけないというふうに思っております。
この待機児童をめぐる話でございますが、前年の11月に申し込みを受け付
けるんですけれども、来年の6月ぐらいに出産を予定している人は、11月の
段階でお申し込みをしていただければ入園することができるんですが、なかな
かそこがうまく周知ができてなくて、生まれてから申し込めばいいわと最初か
ら思ってて、そういうことで受け入れができなくて待機児童になってしまうと
いうようなケースが多々ありますので、その辺、そういった事情になったとき
-107-
に、保護者の方に対して説明するときも、高圧的といいますか、できればそう
した方がよかったんですけども、なかなか周知ができなかったということで、
親切丁寧に説明するよう、今後から気をつけたいというふうに思います。
○
議長(伊藤聖一)18番、川畑孝治議員。
○
18番(川畑孝治)今ほどの部長のようにぜひともお願いしたいと思いま
すし。その申し込み、兄弟の受け付けとか、そういうようなときにも、もしも
11月に申し込みがない場合には4月には入れない場合がありますとか、そう
いった部分の注意書きが1行あるだけでも、お母さん方のその危機管理という
か、ぜひとも申し込まなくてはという意識が高まろうかと思いますので、その
辺の配慮もお願いをしておきます。
また、保育士の確保についてでありますが、これまで坂井市でも保育行政に
協力をいただいて、定年で現場を去られた方なんかの、そういった部分の把握
なんかもしていただいて、もし、こういった、どうしても急遽的なそういうよ
うなときにお手伝いをいただけないか、そういった人材バンク、もしくは、資
格は持っているんだけどほかの職種についているとか、部長の方から潜在保育
士というのがありましたが、そういった者の把握に努めていただいて、臨機応
変に保育の需要に取り組まれることを期待しておきます。
そして、続きまして、子どもの交通安全についてでありますが、先ほど申し
ましたように、横断歩道を車も見ずに渡る子や、先日、ショッピングセンター
で、これもやはり小学校1年生か2年生の子どもだったと思うんですが、車か
らおりた途端にショッピングセンターの入り口へ走って向かおうとするんです
ね。それは、お母さんがびっくりして、すごくお子さんを叱っているのを私は
目にしたところでありますので、いろいろボランティアで交通指導されている
人には本当に感謝申し上げますし、交通指導員の方々も年齢に合わせた対策、
年齢に合わせた言葉でしっかりと教えていますので、今後ともそういった取り
組みで、子どもが自身で移動しても自分自身を守るようなことのできるように
お願いをしたいと思います。
また、私の近くの幼保園においては、園から目の前の公園に行くのに、5歳
児でありましたが、そこの園の先生は、例えば、「としおちゃん、右左見てま
せんよ」って大きな声で言うんです。やはり、園の先生は子ども自身が自分で
右左を見て道路を渡るか、しっかりそういった部分は指導をしていましたので、
いろんなところで、そういうふうに子ども自身が自分で安全を確認できるよう
に、そういった取り組みをお願いしたいと思います。
そして、この愛護センターの黄色いプレートでありますが、これについては
非常に驚きました。例えば、きょうのように雨降りのときなんかに、小さい子
はわからないにしても、例えば、あってはなりませんが、高学年の女の子なん
-108-
かに、「雨の中何してるの」と、黄色いプレートを貼って、「おんちゃん、こ
れやで、はよあんた車に乗んなさい」と言ったときに、やはり乗ってしまうん
じゃないですか。ですから、あのプレートに関しては本当に子どもを守るため
のプレートでありますが、今のような状況で悪用されないのか。私も道路に落
ちてたというプレートをたまたま見せていただきましたが、現在、通し番号も
ついていない、つまり、どこで誰が使っていたのがなくなったのか、そういう
ようなことも把握できないのではないかと思いますが、そういった部分に関し
ては担当としていかがでしょうか。
○
議長(伊藤聖一)岡部部長。
○
教育部長(岡部恭典)確かに、今回、6月20日にプレートが落ちてると
いう通報がありまして、その対応については大変申しわけなかったのかなとい
うふうに思っております。ただ、悪用されては絶対いけませんし、そういった
中で、そのプレートを今なくされたのは坂井市町管内ということは把握してお
ります。そういった中で、そのプレート、保管場所の方に返していただきなが
ら今後対応していきたいというふうに思いますが、とにかくその保管について
は厳重に補導員の中で徹底管理するように注意をいたしましたし、今後もそう
いう対応をしていきたいというふうに思っております。
○
議長(伊藤聖一)18番、川畑孝治議員。
○
18番(川畑孝治)まず、あれを見せていただいて、通し番号がついてな
いのは絶対だめだと思うんです。紛失したのが例えば18番であったら、全て
の人に伝える必要はありませんが、例えば、警察とか、そういったところに、
万が一18番のプレートをつけている車があったら注意をしてくれとか、そう
いった対応が全く今の状態ではできない。そういった部分では危機管理に非常
に欠けているんではないでしょうか。また、愛護センターの方へ直接行って話
をしたら、担当の人はあれは風で飛ぶんですって当たり前のように言うんです。
全く危機感がないんだなってそのように感じたんですが、そういった部分の指
導とかはどのようにされておりますか。
○
議長(伊藤聖一)岡部部長。
○
教育部長(岡部恭典)愛護センターの方にそういう御意見をいただいたと
いうことは、教育委員会等も把握はしております。そういった中で、このプレ
ートが落ちないように、先ほど答弁の方でも申し上げましたが、磁力が弱くな
っているものについては適時交換するように徹底管理いたしますし、今後、そ
のようなことがないように注意を払っていきたいというふうに思っております。
○
議長(伊藤聖一)18番、川畑孝治議員。
○
18番(川畑孝治)日々の子どもたちを守る取り組み、本当に感謝してお
りますので、逆手にとられると非常に困るんですが、そういった部分で、子ど
-109-
もの身を守るための取り組み、落ち度のないようにお願いを申し上げておきま
す。
最後に、サンセットビーチでありますが、先日も私寄せていただきましたら、
波打ち際と砂浜の高いところでは、高さによって大体2メートルから2メート
ル50の落差があるんです。もうまさに浜崖状態で、波打ち際で遊んでいた子
どもがその砂浜をとても上れると思えない、そんな大変な状況になっておりま
すが、そういった現状は把握をされているかどうか、まず確認をさせていただ
きたい。
○
議長(伊藤聖一)鍋嶋部長。
○
産業環境部長(鍋嶋正和)これは、毎年、その隣の米ケ脇地区の砂がたま
るところ、浚渫いたしまして、それをまた浜に持っていくという作業をやって
おります。こちらでは、浜崖といいますその状況についても把握をしておりま
す。花火大会の前にはそれをできるだけなだらかにはしておりますが、議員御
質問の中でもありましたように、波浪によってああいう崖ができてしまうとい
うような現状でございます。
○
議長(伊藤聖一)18番、川畑孝治議員。
○
18番(川畑孝治)せんだって、どの番組で、どこの砂浜か、きちんと見
てればよかったんですが、その番組は海の中の生き物を紹介する番組でありま
したが、そこの浜は沖に堤防みたいなのが、当然、海面から下にありまして、
そこまでが浅瀬になってました、砂が。そして、砂浜になっていましたので、
ああいった手法があるのだなって、改めて感じました。確かに、今の状況で、
私も現場を見に行ったときに、そこで三国の人がたまたまいたので、砂、押し
たらどうかな、どうやろねと言うたら、そんなことしたらあかん、砂はまだま
だ沖へいって散らばってまうんでって言われてましたんで、今のままで砂を押
し出すわけにはいかないと思いますが、そういった浅瀬をつくる対策をして砂
浜の遠浅の再生が可能ではないでしょうか。また、上から立って見た場合には、
とても昔のような浅瀬のようには見えず、上から見ても波打ち際からちょっと
行ったところが深くなっているのが目視された状態であります。ぜひとも、そ
ういった事例を参考にしていただいて、昔のように本当に遠浅で砂浜を回復し
ていただきたいと思います。
また、このことで、東尋坊におられます三国観光協会の方にも、実はこうい
った質問をしようと思うんだけどと相談してきたところ、それなら新潟の海岸
でもやっていると、その方は御存じでありました。そういったことで、私もい
くつか調べたんですが、私は残念ながら把握することはできませんでした。そ
して、今ほど部長の話もちょっと出ました三国花火、これが8月11日、今年
からちょうど山の日になりまして、今年も23万人と新聞報道ではあったよう
-110-
に、本当に多くの方が、この坂井市へ、三国へ花火を見に来ていただいており
ます。砂浜が広くなれば、スケールの大きな臨場感のある花火を多くの方に砂
浜で見てもらうことも可能になります。そういった面で、ぜひとも、今後、調
査研究していただいて、そして、非常にお金のかかる話でありますので、国の
方なんかにしっかりかけ合っていただいて、沖の方にできれば砂浜用の堤防を
築いていただいて、遠浅で小さな子どもが遊べる広い砂浜を復活させていただ
きたいし。そして、以前、小原議員が、ビーチでのスポーツ、ビーチバレーと
か、そういった提案をされていました。あの三国のサンセットビーチで、砂が
削ると、あこの奥の方の防波堤のあれが階段状になってるんです。あそこが今
度、観覧席となって、見る人も楽しめる、そういったビーチスポーツの楽しめ
る海岸になるのではないかと思います。
そういった面で、今後、いろいろ取り組みを御期待いたしまして、私の一般
質問とします。
以上、終わります。
○
議長(伊藤聖一)次に、3番、川端精治議員の質問を許します。
3番、川端精治議員。
○
3番(川端精治)議席番号3番、志政会の川端精治でございます。先ほど、
15時30分に、丸岡・三国地区の全域に避難準備情報が発令されたようであ
ります。被害が出ないことを祈るばかりでございます。
それでは、さきの通告書に従い、一般質問をいたします。私からは、坂井市
の省エネ設備の導入について3点お伺いいたします。
国連の環境計画は、2001年に地球規模の水銀汚染に係る活動を開始し、
翌年の2002年に、人への影響や汚染実態をまとめた報告書、世界水銀アセ
スメントを公表いたしました。
その後、2009年2月に開催された、第25回、国連の環境計画管理理事
会では、水銀によるリスク削減のための法的拘束力のある文書が制定され、政
府間交渉委員会を設置し、2010年に交渉を開始、2013年までに取りま
とめを目指すことが合意されました。
第1回の政府間交渉委員会は2010年に開催され、2013年1月にジュ
ネーブで開催された政府間交渉委員会第5回会合において国際的な水銀条約に
関する条文案が合意され、条約の名称が「水銀に関する水俣条約」に決定され
ました。
そして、同年10月、熊本市及び水俣市で水銀に関する水俣条約の外交会議
及びその準備会合が開催され、水銀に関する水俣条約が全会一致で採択され、
92ケ国が条約の署名を行いました。
合意された条約案は、水銀を一定以上含む製品、例えば、体温計や血圧計な
-111-
どの計測機器、電池や照明器具などが、2020年以降、製造・輸入・輸出が
原則禁止されるというものであります。
これにより、照明器具業界は、2020年に向け、明かり文化の向上と地球
環境への貢献に取り組み、効率性に劣る既存光源器具を、LEDなど環境負荷
軽減に資する照明器具への置きかえを順次進めている状況であります。
このことに伴い、坂井市は、環境基本計画で策定されている省エネルギー対
策の省エネ機器の導入促進といたしまして、庁舎、体育館、道路照明や防犯灯
にLED照明を導入しております。
このLEDの取りかえ計画については、省エネ対策の観点や電気料の縮減に
つながっていることから、大変評価できることであります。また、これからの
取りかえ計画のさらなる推進に大いに期待を寄せるものであります。
このように、自治体や民間企業など多方面で導入されているLED照明では
ありますが、高温になる製造工場の天井照明や氷点下の冷凍倉庫には、耐久性
の観点から不向きであること、屋外球技場や体育館での競技では、光が直進性
であるため、そのまぶしさからプレーに支障が出ることなど、デメリットがあ
ることも事実であります。
このような現状から、民間の工場、国の機関、また東北、関西、中京の自治
体では、道路灯や街灯・スポーツ施設などにLEDとは別の光源である無電極
ランプを導入、または、導入を計画しています。
この無電極ランプの特性を申し上げますと、瞬時点灯する。消費電力や虫が
寄りにくい点がLEDと同等である。光が拡散性であるため、水銀灯やLED
に比べまぶしくない。厳しい環境のもとでも使用が可能であり、平均寿命がL
EDを上回る。ただし、発光原理の性質上、LEDのような住宅や事務所向け
のさまざまな形状や器具の小型化はできないとなっております。
このような現状を踏まえ、LED照明及び無電極ランプのおのおのの特性を
生かした次世代省エネ設備の導入を3つの観点から提案をさせていただきます。
まず1点目、2020年の照明器具省エネ性能基準の強化により将来的にL
ED照明へと順次切りかわることになると思われますが、高天井や屋外照明な
どに適している次世代省エネルギー光源である無電極ランプの導入の検討も必
要であると考えます。市の所見をお伺いいたします。
2点目、今後計画されている本庁舎の整備やコミュニティセンター改修工事
などに、LED照明とともに無電極ランプの特性を適材適所で導入していくべ
きと考えます。坂井市の所見をお伺いいたします。
3点目、現在、坂井市のほとんどの体育館には水銀灯が設置されている状況
であります。2020年以降、水銀を一定以上含む製品の製造・輸入・輸出が
原則禁止されることにより、メンテナンスにも支障が出ると予測されます。こ
-112-
のことから、高天井照明に適している無電極ランプ及びLED照明の長期的な
視野での導入計画が必要になってくると思われます。教育委員会の所見をお伺
いいたします。
以上、坂井市の省エネ設備の導入についての3点を私の一般質問といたしま
す。
○
議長(伊藤聖一)藤野財務部技監。
○
財務部技監(藤野博文)川端精治議員の坂井市の省エネ設備の導入につい
ての御質問にお答えさせていただきます。
まず、高天井や屋外照明などに適している省エネ光源である無電極ランプの
導入について、お答えいたします。
無電極ランプは、その名のとおり、電極がないため、その電極による劣化に
よるランプ切れの原因がないということで、LEDと比べても圧倒的に寿命が
長いということや、ランプを直視できるほどまぶしさが少なく、目に優しい明
かりであることが特徴です。
省エネ照明としてはLED照明が万能という一般的な認識がありますが、無
電極ランプは、LEDとともに長寿命で紫外線を出さない、発熱が少ないこと
などのことから、省エネ効果が高く、環境に配慮した特徴があります。
しかしながら、これらの照明にはそれぞれにメリット・デメリットがあり、
また、設置場所に応じた向き・不向きもありますので、今後、設置場所に応じ
て、環境負荷の軽減や、導入コスト、維持管理コストを考慮した照明器具の検
討が必要であると考えております。
次に、LED照明とともに無電極ランプを適材適所で導入していくべきにつ
いてお答えいたします。
これまで、坂井市においては、小中学校の耐震改修工事におけるトイレ改修
での照明、また、三国中学校体育館の照明や福井しあわせ元気国体に対応する
ため、三国体育館、丸岡体育館のアリーナの照明を、さらには小学校の体育館
の天井落下防止対策工事にあわせて、体育館のアリーナの照明をLEDに交換
してまいりました。
今後におきましては、コミュニティセンターの耐震改修工事や保育園等の改
修工事におきましても、LED照明の設置を計画しております。
最後でございますが、高天井照明に適している無電極ランプの導入計画の必
要性についてお答えいたします。
現状及び昨今の状況に鑑みて、省エネ等に配慮した計画は必要であると考え
ております。特に、無電極ランプの導入につきましては、先ほども述べました
とおり、無電極ランプは長寿命であることや目に優しい明かりであることが特
徴であると考えておりますが、LED照明、無電極ランプ、先ほど申しました
-113-
ように、それぞれにメリット・デメリットがございますので、設置場所に応じ
た向き・不向きもございます。それぞれの特徴や環境負荷の軽減、導入コスト
及び維持管理コストなどについて検討を行ってまいりたいというように考えて
おります。
○
議長(伊藤聖一)3番、川端精治議員。
○
3番(川端精治)それでは、再質問をさせていただきます。
まず、学校関係ですけれども、トイレの改修、三国中学校の体育館、それか
ら、丸岡、三国の体育館、小学校の天井落下防止対策についてLEDを導入し
ていっているという答弁がありました。今、このLED化になっていない市内
小中学校の体育館に設置されている水銀灯の数というのが把握されているので
あれば、教育委員会の所見をお伺いします。
○
議長(伊藤聖一)岡部部長。
○
教育部長(岡部恭典)水銀灯の数でございますけども、小学校で約400、
中学校5校で約200、計600がまだ水銀灯がございます。
以上です。
○
議長(伊藤聖一)3番、川端精治議員。
○
3番(川端精治)ということは、まだまだ水銀灯が設置されているという
ような状況であるかと思われます。
また、これまた技監の方にお伺いすることになると思うんですけれども、2
020年以降はこの水銀を含んでいるものは原則的に禁止ということで、これ
も、水銀灯っていうのは、よく、球切れとか、そういったものがあります。小
学校でも卒業式などに合わせて一斉に水銀灯の球を取りかえたりとかいうこと
もあります。これが2020年以降ということは、そのメンテナンスにも当然
支障が出てくるかなというふうに思っておるわけですけれども、こういったと
ころ、いずれその水銀灯が使えないということはもう決まっているわけですか
ら、そういったところで本当に計画を早めに立てていくべきと考えますが、技
監のお考えをお聞かせください。
○
議長(伊藤聖一)藤野技監。
○
財務部技監(藤野博文)議員申されましたように、2020年といいます
と、もうあと5年先でございます。岡部部長がお答えいたしましたように、約
6 0 0 の 水 銀 灯 が あ る と い う こ と で す と 、 ざ っ く り 申 す と や っ ぱ り 1 億 5 ,0
00万円前後の費用が必要かというような計算になりますので、今の現状を踏
まえまして、教育委員会等とよく相談いたしまして、計画的な取りかえ、そう
いうものの計画を立てる必要があるというふうに考えております。
○
議長(伊藤聖一)3番、川端精治議員。
○
3番(川端精治)今、技監おっしゃられるように、それだけの予算がかか
-114-
るわけです。これも順次計画を立てていかなければ、一遍にできるわけではな
いものですから、そういったところを、また、教育委員会、それからあと、先
ほど上出議員のお話にもありましたが、小谷部長の御答弁にありましたが、横
の連携っていうのが当然大事になってきます。そういったところで、ぜひ前向
きに検討の方をよろしくお願いしたいというふうに思います。
次に、環境面の観点から鍋嶋部長に御質問させていただきます。
先ほど藤野技監の答弁にもありました、寿命が長い、それから、目に優しい
等々、環境にも配慮したよい点がある、こういったところで、LEDと比較す
ると、メリット・デメリットがありますけれども、こういった環境の面からも
これからの導入というのを検討していくべきと自分は考えていますが、産業環
境部長のお考えをお聞かせください。
○
議長(伊藤聖一)鍋嶋部長。
○
産業環境部長(鍋嶋正和)詳しくはちょっと存じませんが、LEDと無電
極ランプ、それぞれ省エネには貢献していくと、しかも、水銀灯のような有害
な物質を含んでないということで、壊れた後の処分についても楽なんではなか
ろうかというふうには考えてございます。
これの推奨という点につきましては、先ほど技監から申し上げているように、
コストパフォーマンスの観点、それから、例えば、確かに、体育館であおむく
と、LEDは非常に視光性が強いものですからまぶしいという観点もある。し
かし、教育施設にはその施設に応じた照度というものが定められておりまして、
例えば、この無電極ランプに変えようとしたときには、数が非常に多くなると
いうようなこともあるかもしれない。それから、先般いただいた資料の中では、
今のところ無電極ランプというのは国内では生産されていないと、中国とか韓
国が今生産をしている。したがって、それらが壊れたときにどういうふうに対
応していくかっていう市場のことも考えていかねばならないだろうと思います
が、いずれにしても環境に優しい器具ということでございますので、やはり、
できるだけ庁舎内で相談しながら使っていただけるようなことも研究していか
ねばならないというふうには考えてございます。
○
議長(伊藤聖一)3番、川端精治議員。
○
3番(川端精治)今、鍋嶋部長の御答弁にありました、この無電極ランプ
というのは、日本のメーカーではなくて、海外の製品であります。日本のメー
カーということであれば、導入に前向きに検討になっていることであるかもし
れません。
そこで、今度、総務部長にお伺いをいたしますけれども、今、私の最初の質
問の中で、国の機関も導入をかなり前向きに検討して、今年度に導入されるの
ではないかというところまで行ってるような状況らしいです。あと、東北、北
-115-
の方の自治体で実際導入をされているようであります。これは、街灯、防犯灯
とかに導入されているようでありますが、LEDは、どちらかというと、着雪
っていうんですか、北の地区やと着雪があったような状況で、それを防止する
ために、無電極ランプの導入とか、そういったものも考えているということで
す。それと、あと、災害時の緊急照明としまして、やはり照度が広いというこ
とでそういったことも検討されているようであります。そういった点で、総務
部長の見解をお聞きしたいと思います。
○
議長(伊藤聖一)釣部総務部長。
○
総務部長(釣部桂司)今ほど議員さんの方から、国の方、それから東北の
方というふうなことで検討しているというふうなことを聞きました。その辺の
状況を私どもも調べながら、今後、また対応を考えていきたいというふうに思
います。
○
議長(伊藤聖一)3番、川端精治議員。
○
3番(川端精治)関西、それから中京方面、東北、それから国の機関でも
導入を検討していると。無電極ランプというのは昔から存在していたようであ
ります。ただ、最近、いろんな形で技術が進歩して、国でももうほとんど導入
されているというような状況まで来ているということです。これもまた、パナ
ソニックとか、ごめんなさい、名前出しちゃいましたけれども、そういった大
手の日本のメーカーが生産をしていないということも、いろいろ足踏みをする
ようなことなのかもしれません。ただ、こういったよその自治体の方でも、導
入を検討する際に、やはり、先進事例を見てからとか、そういった民間の導入
実績を見てからとか、そういったことで検討がなかなか前に進んでいないとい
うような状況かと思います。
私はここでもう一つ提案させていただきたいのが、やはり、こういったこと
を、サンプリングでも結構です。とりあえず、一度、駐車場の街灯に1台導入
してみて、それを、実証、調査研究しながら、またそれを見て導入していくと
いうような方向性も必要ではないかなというふうに思います。そして、そのよ
うに、こういったものを先に取り入れることが、坂井市にとって先進事例にな
らなければいけないんじゃないかなと私は思っています。
そこで、最後に坂本市長にお伺いしますけども、このように坂井市がほかの
自治体よりも先に行くには、こういった部分の取り入れ、導入、それから、い
ろんな政策、例えば、子育て支援にしても、人口減少問題にしても、坂井市な
らではの政策というものがほかと差別化をするには一番必要なことであると思
いますが、そういった点で市長の御所見をお伺いいたします。
○
議長(伊藤聖一)坂本市長。
○
市長(坂本憲男)この無電極のランプにおいても、川端議員の御質問事項
-116-
が出てきて、私もこれ初めて聞きました。パンフレットもここにありますが。
うちの職員もほとんど聞いてないというふうに思います。そういった中で、何
でも新しいものもやればいいっていう話ですけど、もしね、何も、何ともない
と思うんですよ、川端議員は推奨するんであれば。何かあった場合に、豊洲の
市場じゃないですけどね。だから、何でも何でも一番最初にやった場合に、何
かあった場合に誰が責任持つんやっていうこともあると思うんです。だから、
住民、市民にいろんな問題はないと思いますけど、あった場合のことを考える
と、やはり、行政の立場と、私としては、何でもかんでもってやってみるんじ
ゃなしに、どこの自治体もそういうような発言したということでありますが、
やはり、いろんな事例とか、それなんかを見てしないと。私も、この会社も今
回初めてこういうのを聞きましたし。そういった解消、本当はあれやったら、
今、何でLEDじゃなしに、国がこれに推奨するとか、今、川端議員もお話も
ありましたが、国が何でこうやって公にばっと進めないのかという感じもする
んですよね。それからでも遅くないんかなっていうふうに私も思うんです。多
分、川端議員、一般質問でこういうの出るっていうことはすごくいいんだろう
なというふうに思います。だからといって、これをやってみるっていう、それ
までまだ。するからには、ちゃんと庁舎内で調査研究っていうんか、ある程度
は必要じゃないんかなっていうふうに思います。ここで今やりますっていうこ
とは、私は責任持って言えないっていうのが現状であります。
○
議長(伊藤聖一)3番、川端精治議員。
○
3番(川端精治)この件に関しましては、決して私はLEDを否定するこ
とではありません。先ほど技監の答弁にもありました、LEDのよい点、それ
から、無電極のよい点、坂井市としてよいものということであれば、これから、
調査研究、そういったものをぜひしていただきまして、本庁舎整備も40年、
50年先を見据えた、そういった計画、これに全て通ずるものというふうに思
いますので、そのような政策になるようなことを切に希望いたしまして、私の
一般質問を終わります。
○
議長(伊藤聖一)以上をもって、本日の一般質問を終了いたします。
お諮りします。
本日の会議はここであすに延会したいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(伊藤聖一)異議なしと認めます。
よって、本日は延会とすることに決定いたしました。
次の本会議はあす21日午前10時から再開いたしますので、よろしくお願
いいたします。
-117-
○
事務局長(西
英幸)御起立願います。一統、礼。
(起立・礼)
(午後3時56分
延会)
地方自治法第123条第2項の規定により、会議の経過を記録して、その相
違ないことを証するため、ここに署名する。
議
長
署 名 議 員
署 名 議 員
-118-
平成28年9月第4回
坂井市議会定例会議事日程(第3号)
平成28年9月21日(水)午前10時01分
開議
1.議事日程
〔第3号〕
日程第1
一般質問
2.本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
3.出席議員(26名)
1番
小
原
慶
之
2番
後
藤
寿
和
3番
川
端
精
治
4番
渡
辺
竜
彦
5番
前
川
徹
6番
南
川
直
人
7番
上
坂
健
司
8番
戸
板
9番
吉
川
貞
明
10番
古
屋
信
二
11番
上
出
純
宏
12番
田
中
哲
治
13番
佐
藤
寛
治
14番
松
本
15番
東
野
栄
治
16番
伊
藤
聖
一
17番

人
志
18番
川
畑
孝
治
19番
前
田
嘉
彦
20番
橋
本
充
雄
21番
永
井
純
一
22番
畑
野
麻美子
23番
山
田
栄 (13:33退出、13:35出席)
24番
広
瀬
潤
25番
田
中
千 賀 子 (14:02退出、14:05出席)
26番
木
村
進
朗
一

4.欠席議員(0名)
な
し
5.説明のため出席した者の職氏名
市
長
坂
本
憲
男
副
長
北
川
貞
二
長
川
元
利
夫
総 務 部 長
釣
部
桂
司
総合政策部長
小
谷
嘉
郎
財 務 部 長
宮
本
寿
雄
財務部技監
藤
野
博
文
市民福祉部長
渡
邉
雅
彦
産業環境部長
鍋
嶋
正
和
建 設 部 長
瀬
戸
和
行
教 育 部 長
岡
部
恭
典
三国病院事務局長
村
上
和
則
教
育
-119-
市
6.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名
事 務 局 長
西
書
栗
田
ゆうこ
午前10時01分
開
議
記
英
幸
事務局次長
齊
藤
孝
子
書
増
澤
律
子
7.議事の経過
-120-
記
第4回坂井市議会定例会
(午前10時01分
○
事務局長(西
開議)
英幸)御起立願います。一統、礼。
(起立・礼)
○
議長(伊藤聖一)ただいまの出席議員数は26人であります。
定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。
日程第1、一般質問を昨日に引き続いて行います。
通告順により質問を許します。
22番、畑野麻美子議員。
○
22番(畑野麻美子)おはようございます。22番、日本共産党議員団、
畑野麻美子です。通告に従いまして、空き家等対策について、そして、国の最
低賃金の底上げによる非正規職員の給料の基準額の引き上げをの2点について
一般質問いたします。
今回は、議会報告会で声が上がっていたものを取り上げました。空き家対策
についてですけれども、近年、人口減少や高齢化等に伴い、適正に管理されず
放置された空き家が増加し、周辺環境へさまざまな影響を及ぼすなど、全面的
に社会問題となっています。
坂井市では、空き家の利活用については、定住促進空き家取得支援事業、定
住促進空き家リフォーム支援事業、空家活用定住支援事業がありますが、現在
のところ、問い合わせはあったものの、いずれも申請には至っていないとのこ
とです。
特定空き家については、平成27年に16棟を特定空き家と判断し、平成2
8年5月に指導書を通知し、8月時点では、うち3棟が解決し、現在では丸岡
では3棟、三国4棟、春江3棟、坂井3棟、計13棟になっている状況です。
しかしながら、特定空き家には至らないがそれに近い状態の空き家が至ると
ころに見受けられます。議会報告会でも、空き家対策に対して何とかしてほし
いとの声がありました。
家の持ち主が夜逃げをしていたり、市外に関係者がいても解体する力がなか
ったりと事情はさまざまかと思いますが、解決にむけて一つ一つ取り組んでい
くことが大事です。
空き家が倒壊するおそれ、空き家が道路側に傾き、通行に支障、空き家のア
ンテナの落下可能性などについては安全対策室、空き家の前に不法投棄などは
環境推進課、雑草などが生い茂っていたり、蜂の巣や野良猫のすみどころとな
っているなども環境推進課、不法侵入による治安悪化や、また、税金、財務部
との関係など、それぞれに担当部署が違ってきます。全庁挙げての取り組みが
-121-
必要となってきます。そして、坂井市の総合的な空き家等対策の取り組み方針
を立てることが求められます。
以上のことから、空き家対策推進室、空き家等対策プロジェクトチームの設
置や、財務部・市民福祉部・総務部・建設部など、庁内検討委員会を設けるな
どの体制づくりをし、積極的な取り組みを求めます。
次に、また、元気なシニアでも、収入(年金)などが少ないと、サービスつ
き高齢者住宅は最低でも約12万円、とても入れませんし、施設側としてもそ
の金額では厳しい状況になってきます。
一人暮らしで生活に不安を抱える人たちが、制度や施設を当てにせず力を合
わせて共同生活できる住まいづくりがこれからは求められてきます。空き家を
リフォームし、共同生活ができるシェアハウスとして低額で入所できれば、助
け合って楽しく暮らせるのではないでしょうか。
以上のことから、一人暮らしに不安を抱える高齢者の共同生活の場として、
空き家をシェアハウスにするためのリフォーム支援事業を求めます。
大きく、2点目です。国の最低賃金の底上げによる非正規職員の給料の基準
額の引き上げをについて。
平成28年度地域別最低賃金額が8月15日に改定されました。Aランクは
25円、Bランクは24円、Cランクは22円、Dランクは21円で、福井県
はCランクの22円アップで754円となりました。
坂 井 市 で は 、 現 在 、 非 正 規 職 員 の 時 給 は 、 保 育 士 な ど は 1 ,0 0 0 円 、 パ ー
ト職員ともいえる学童保育の指導員やコミセン職員等の時給は900円、調理
師は850円です。低いです。さらに、用務員は750円です。これらの非正
規職員の大半は、地方公務員法に基づく一時的・臨時的・補助的業務ではなく、
本来正規職員が担うべき恒常的・基幹的業務に従事しています。非正規職員の
時 給 を 最 低 1 ,0 0 0 円 に す べ き で す 。
以上、一般質問とします。
○
議長(伊藤聖一)北川副市長。
○
副市長(北川貞二)おはようございます。また、早朝の秋の交通安全街頭
啓発、大変御苦労さんでございました。
それでは、畑野議員の御質問にお答えをいたします。私の方からは、国の最
低賃金の底上げによる非正規職員の給料の基準額の引き上げについてお答えを
いたしまして、空き家等の対策については建設部長からお答えをいたします。
そ れ で は 、 非 正 規 職 員 の 時 給 を 最 低 1 ,0 0 0 円 に す べ き に つ い て お 答 え を
いたします。
御質問にもありましたように、先般、平成28年度の地域別最低賃金額が改
定され、過去最大の引き上げとなりました。福井県の最低賃金額は、先ほど畑
-122-
野議員が申し上げましたとおり、Cランクで754円となりまして、昨年から
22円が引き上げられまして、10月1日から適用されることとなります。
現在、坂井市の臨時職員の時給でございますけども、先ほど畑野議員が言い
ま し た と お り 、 保 育 士 や ま た 保 健 師 に つ い て は 1 ,0 0 0 円 、 ま た 児 童 ク ラ ブ
支援員や一般事務は900円、調理師は850円、用務員は800円となって
おりまして、今回改定された県の最低賃金額を超える時給の設定となっており
ます。
臨時職員の賃金形態につきましては、職種別に月額と時給の2通りの金額を
定めておりまして、月額につきましては、人事院勧告による給与改定の状況や
初任給の額などを参考に、平成27年度、また平成28年度と全職種において
増額改定を行ったところであります。
また、時給単価につきましては、月額とのバランスや最低賃金を参考にしな
がら、近隣自治体の状況も考慮いたしまして、事務・調理師は平成27年度に、
用務員は平成28年度にそれぞれ単価改正を行ったところであります。
一方、国の一億総活躍プランにおきまして、働き方改革として、最低賃金を
年 率 3 % 程 度 を 目 途 に し て 引 き 上 げ 、 全 国 加 重 平 均 1 ,0 0 0 円 を 目 指 す と し
ており、待遇改善や多様で柔軟な働き方改革の観点から、今後、国によるガイ
ドラインの策定や法改正が予定されているところでございます。
市におきましても、こうした国の動向を注視しながら、また臨時職員組合と
も協議をしながら、臨時職員が十分力を発揮し活躍できるよう、今後とも待遇
改善に努めてまいりたいと考えております。
以上であります。
○
議長(伊藤聖一)瀬戸建設部長。
○
建設部長(瀬戸和行)おはようございます。それでは、私の方からは空き
家等対策についての御質問にお答えいたします。
まず、総合的な空き家等対策の取り組み方針を立てることが求められるにつ
いてお答えいたします。
空き家は、個人の所有物であることから、さまざまな権利関係が設定されて
いたり、相続等の問題がある場合が数多く見受けられます。空き家対策を進め
る上においては、当該家屋の調査や対応に多くの時間と労力を要します。また、
所有者の意思と資力に基づくことが基本であることから、空き家対策が円滑に
進まないといった状況にあります。特に、相続人が多数いる場合、または居住
地が遠方である場合においては、解決の妨げとなっております。
市におきましては、これまで、職員による空き家調査を実施し、状況の把握
を行うとともに、法律に基づいた手続によりまして、所有者の特定を行ってま
いりました。
-123-
現在は、職員で構成します空き家等対策検討委員会を設置しまして、空き家
が抱えている安全面、衛生面、環境面、税等の多様な問題に庁内連携を図りな
がら対応しているところでございます。
今後は、増加傾向にある空き家に対して迅速な対応が進められるよう、庁内
連携の充実をより一層図りながら、空き家対策に取り組んでまいりたいと考え
ております。
次に、一人暮らしに不安を抱える高齢者の共同生活の場として、空き家をシ
ェアハウスにするためのリフォーム支援事業をについてお答えいたします。
空き家活用の事業につきましては、空き家のリフォーム補助制度としまして、
空き家情報バンクに登録されている空き家を居住目的でリフォームする場合に、
補助率3分の1以内で、50万円を上限として補助金を交付するものでござい
ます。
議員が言われます高齢者を対象としましたシェアハウスへのリフォーム支援
につきましては、建物の所有者に対する支援となることや、建築基準法上の問
題があることなどから、シェアハウスへの支援については、現時点では困難で
あると考えております。
なお、高齢者の方々への空き家の活用としましては、高齢者の皆さんが集う
場を設置するために改修費用について助成しているところでございます。
○
議長(伊藤聖一)22番、畑野議員。
○
22番(畑野麻美子)再質問をいたします。
昨年の6月議会でも一般質問しましたし、その前もしたように覚えがあるん
ですけど、なかなか解決が進みません。昨年の6月議会で老朽空き家等を解体
するための費用の一部補助制度を求めました。これに対して市長は、他市の補
助制度の有効性などについて調査研究しているところであり、所有者による解
体を誘導するための制度として、また空き家対策の1つの施策として検討した
いとの答弁でしたが、この件については調査研究された経過を教えてください。
○
議長(伊藤聖一)瀬戸部長。
○
建設部長(瀬戸和行)今の議員の御質問でございますけども、今年度から
特定空き家に認定されているものの解体費用につきまして、50万円を限度と
して支給しているところでございます。
○
議長(伊藤聖一)22番、畑野議員。
○
22番(畑野麻美子)それは広く周知はされていますでしょうか。
○
議長(伊藤聖一)瀬戸部長。
○
建設部長(瀬戸和行)特定空き家が今13軒ございます。その特定空き家
を対象としてございますので、特定空き家の交渉先と申しますか、その人たち
にはそういうふうな指導はしているつもりでございます。
-124-
○
議長(伊藤聖一)22番、畑野議員。
○
22番(畑野麻美子)ぜひそれを活用して解体ができるといいなというふ
うに思います。
それと、もう一つ、空き家相談窓口の設置と空き家対策推進協議会の設立も、
そのとき求めました。相談窓口については、福井県の「のれん会」が県の業務
委託で相談窓口を開設しているとのことでしたが、これはそういうところも利
用したりするのが大変いいとは思うんですけど、坂井市からの、そののれん会
に相談をした件数とか、内容については把握はされているのでしょうか。
○
議長(伊藤聖一)瀬戸部長。
○
建設部長(瀬戸和行)議員おっしゃるように、県ののれん会、不動産屋さ
んで構成してますのれん会の方に県の方が委託しているものでございます。こ
れにつきましては、いろいろ、のれん会の方とお話しさせていただきますと、
やっぱり、自分の地区を隠したり、余り公表せずに情報出さずに相談に見えら
れる方がたくさんいらっしゃるということでございます。そういうこともあり
まして、この人が坂井市の人とか、そういうことは全然把握してないそうで、
相談につきましては。ただ、今、10軒、空き家バンクに登録されております
けども、そういうふうな成約、登録されたものにつきましては、随時、こちら
の方に私の方から連絡をしているところでございます。
○
議長(伊藤聖一)畑野議員。
○
22番(畑野麻美子)それでは、そのとき空き家対策推進協議会の設置も
求めたんですけれども、それについてはどうですか。
○
議長(伊藤聖一)瀬戸部長。
○
建設部長(瀬戸和行)ただいま、その推進協議会と申しますか、職員の方
でやってございますので、その辺はまだ設置してございませんけども、今後、
外部の学識経験者等を交えましてお願いしまして設置していくものでございま
す。
○
議長(伊藤聖一)22番、畑野議員。
○
22番(畑野麻美子)よろしくお願いします。
それと、税の関係ですけれども、特定空き家、またはそれに近い空き家など
は、税の関係で、固定資産税とか、それから、住民税とか、いろんな税金があ
ると思うんですけれども、そういう税金の関係では、ちゃんと納めているか、
滞納しているかというところなどはどのように把握されてますか。
○
議長(伊藤聖一)瀬戸部長。
○
建設部長(瀬戸和行)先ほども申し上げましたような職員間で連携を深め
てますので、税情報につきましては納税の方で確認しているところでございま
す。
-125-
○
議長(伊藤聖一)22番、畑野議員。
○
22番(畑野麻美子)税の関係では課税課ですか、そういうところも、そ
の所有者のところに出向いていくことも大事かと思います。また、その結果、
その人たちが生活困窮者であれば市民福祉課などもかかわらなくてはいけない
と思うんですけど、そういうことはされてますか。
○
議長(伊藤聖一)瀬戸部長。
○
建設部長(瀬戸和行)そういうふうな面での連携、今のところはされてご
ざいませんけれども、ただ、困窮者とか、そういうふうな方は、今、ほとんど
が、相手が見えないといいますか、持ち主の方が特定されてないとか、遠く九
州とか、その辺にいらっしゃるとか、建物、空き家と申しましても、権利関係、
登記簿なんかを調べますと、抵当権とか、いろいろ入ってます。そういうこと
でその人にたどり着かないと申しますか、たどり着いた方にはそういうふうに
指導しているところでございますけども、たどり着かない方が結構いらっしゃ
るものでございます。
○
議長(伊藤聖一)22番、畑野議員。
○
22番(畑野麻美子)老朽空き家については、大変いろいろと困難な部分
があると思うんですけれども、市町村の役割や県の役割、国の役割が国の法律
の中にも定められています。市町村の役割は、いろいろ実態調査をすると同時
に、知事に対しても、空き家対策計画の作成や、その変更並びに実施に対して
情報の提供や技術的な助言、その他、必要な助言を援助を求めることができる
となっています。県に対してもそういう援助を求めてやっていくことが大事か
なっていうふうに思いますし、県の役割としては財政上の措置も講ずることも
できるとなっています。国もそうです。地方特別交付税措置を講ずることもで
きるというふうになっていますので、いろいろ大変かとは思いますけれども、
そういう計画の作成などにもぜひ取り組んでいっていただきたいと思いますが、
いかがですか。
○
議長(伊藤聖一)瀬戸部長。
○
建設部長(瀬戸和行)確かに、県の方からの指導も助言等いただいており
ます。また、補助金のところでも県の方の負担もいただいているところでござ
いますので、今後とも県の方に御理解いただいて続けていきたいと思います。
○
議長(伊藤聖一)22番、畑野議員。
○
22番(畑野麻美子)先ほどありましたけど、坂井市の空き家バンク登録
は 1 0 軒 と い う こ と で 、 平 成 2 3 年 の 調 査 で は 空 き 家 は 1 ,4 0 5 軒 で し た 。
現在の状況については調査していないようですけれども、ふえていることは確
実 だ と 思 い ま す 。 そ し て 、 現 時 点 で 7 5 歳 以 上 の 一 人 暮 ら し の 人 は 2 ,0 8 4
人とのことです。そうしますと、いずれ空き家になる可能性が出てきます。さ
-126-
らに空き家がふえる状況が本当に想像できますので、大変重大な問題かなとい
うふうに思います。
議会報告会でもありましたけれども、空き家の問題になって1軒を見に行き
ますと、こっちもそうだ、あっちもそうだっていうふうに、あっちこっち紹介
っていうか、されました。その中には、もちろん、シロアリやネズミなどは当
然いますけれど、ハクビシンがその空き家から出入りしている、そんなことも
聞きましたし、小屋のトタンが外れそうで、子どもたちの通学路に大変危ない
っていうことも聞きました。
丸岡町ですけれども、数年前、7、8年前ですか、谷町の真ん中のところに
お寺があったんですけれども、そこが火事で焼けました。それがいまだにその
まま放ってあります。そこのところにいたお寺の方も亡くなってしまいました。
焼けたままの建物がそのまま建っていますし、お墓も、本当にお墓にお参りに
来るのは、お花があがっているところは、お墓に2つぐらいしかなくって、あ
とはお墓の背丈にも草がぼうぼうになって伸びています。そういうところは、
ぜひとも行政の方でちゃんと取り組んでいかなくちゃならないなって思います
けど、例えば、草がそこらに生えているんですけど、そういうところは環境推
進課の方では何か取り組みができるのでしょうか。
○
議長(伊藤聖一)鍋嶋産業環境部長。
○
産業環境部長(鍋嶋正和)いわゆる草が繁茂して非常に環境に悪いという
ことになれば代執行ということも考えられますけれども、あくまでも所有者の
責任ということがございますので、また、それに税を投入してきれいにする、
その後のその経費につきまして負担を求めれば、これは税の公平性にも欠ける
という点でございます。非常に難しいことでございますけれども、あくまでも、
現在お住みの方が迷惑をこうむるということであれば、また検討してまいりた
いというふうに考えてございます。
○
議長(伊藤聖一)22番、畑野議員。
○
22番(畑野麻美子)所有者の責任であることは間違いないんですけども、
それがよくつかめないとき、どこに行ってるかわからなかったり、所有者の関
係の人が遠くに行ったりしているときは、やはり、行政である市町がきちんと
解決していかなければならないというふうに考えます。ここのお墓の周りです
けど、これは本当に何年も前から住民の人に言われてます。一度見にきてはく
ださってますけど、草がぼうぼうになっていますし、周りの人も洗濯物も隣の
人が干してる状況のところなので、ぜひ何らかの解決方法を見出していただき
たいと思いますし、そのお寺の関係者のところに、部長を初め都市計画の人が
行って話をしていただきたいなっていうふうに思います。瀬戸部長のそういう
やわらかい雰囲気で話を持っていって折り合いをつけていただきたいなという
-127-
ふうに思いますけど、いかがでしょう。
○
議長(伊藤聖一)瀬戸部長。
○
建設部長(瀬戸和行)確かに、その辺、都市計画の方で把握している案件
でございます。その本人は亡くなられまして、土地は宗教法人ということで宗
教法人の名でなってございます。その相続人と申しますか、いらっしゃるんで
すけども、アポをとりましてもなかなか連絡がとれない状態やと担当の方から
聞いてますので、また今後、積極的にアプローチをかけてやりたいと思います。
○
議長(伊藤聖一)22番、畑野議員。
○
22番(畑野麻美子)ぜひ積極的に働きかけをお願いしたいと思います。
大変住民の人は困っています。
この空き家対策推進室と、それから、空き家対策プロジェクトチームってい
うのは設置するということは考えられてるんでしょうか。
○
議長(伊藤聖一)瀬戸部長。
○
建設部長(瀬戸和行)すいません。聞き取れませんでしたので、もう一度
お願いします。
○
22番(畑野麻美子)空き家対策プロジェクトチームと空き家対策推進室
の設置。
○
建設部長(瀬戸和行)それの方は、今、都市計画課の方でやってますので。
でも、その委員会の方で庁内連携を深めながらやってますので、窓口は都市計
画課となってございます。
○
議長(伊藤聖一)22番、畑野議員。
○
22番(畑野麻美子)なかなか進まない状況には、そういうしっかりとし
た対策推進室があることが大事かなというふうに考えます。
それから、シェアハウスですけれども、このシェアハウスは栃木県にあるん
ですけれども、訪問介護サービスや介護タクシーなどをやっている事業所が運
営しているわけですけれども、大体、定員は4名で家賃は約3万円ということ
で、プラス、個室の電気代、介護ベッド代、冷蔵庫、あと、金庫なども備えて
いるということですし、キッチンやリビング、トイレ、浴室は共用となってい
ますけれども、大変使いやすくって、入ってられる方は安心して入ることがで
きて快適だっておっしゃってます。
この中に入っている人たちは、元気な人ではなくって、1人は20年前に御
主人を亡くして一人暮らしをしていたけれども、病気で倒れてここへ入居って
なってます。もう1人の女性は、病気の後遺症で半身麻痺のリハビリ中だとい
うことで、どちらも介護度がかかっている人ですけれども、何かあったときは
この介護サービスの事業所が助けてくれるというので、安心感もあるというこ
とです。なかなか採算はとれないということですけれども、今後は、女子大生
-128-
とか、若いヘルパーさんなどを無料で住んでもらって、一緒に暮らしてもらっ
て、いろんなお掃除などのお手伝いとかをしてもらう方向性を考えているとい
うことでした。ぜひ、シェアハウス、これから、私なんかも友人と年齢がいっ
たら一緒に住みたいねとかいう話をしているんですけど、やはり、シェアハウ
ス、これから求められていくと思うので、今後の検討課題ではあると思います。
いかがでしょうか。
○
議長(伊藤聖一)瀬戸部長。
○
建設部長(瀬戸和行)空き家等を対象としましたシェアハウスのリフォー
ム補助でございますけども、県内ではまだ実施しているところは1ケ所もござ
いません。今の議員の案件ですけども、それは都会部での話で、この辺ではな
かなかニーズがないのかなっていうふうな気がします。また、これは事業主体
そのものが、民間さんが空き家を借りられて、そこを改装してシェアハウスに
して入居者を募集しているということでございますので、今後、担当部局とも
連携して、そういうふうな問題に取り組んでいきたいと思います。
○
議長(伊藤聖一)22番、畑野議員。
○
22番(畑野麻美子)ぜひ検討してかかわっていただきたいなと思います。
一人暮らしでずっと独身の方なんかは本当に不安だという声も聞きますので、
これからは大事なことになるかと思います。
次に、非正規職員の時給のアップについてですけれども、最低賃金もアップ
となりましたので、ぜひ賃金アップに取り組んでいっていただきたいなと思い
ます。
ところでですけれども、調理師の時給がほかに比べると低いですよね。その
根拠は何なのか、教えてください。
○
議長(伊藤聖一)釣部総務部長。
○
総務部長(釣部桂司)今、調理師さんにつきましては、行政職の(二)表
で構成をさせていただいている給料表を使わせていただいているというふうな
ことからでございます。
○
議長(伊藤聖一)22番、畑野議員。
○
22番(畑野麻美子)調理者さんは技能労務職ということでなっています
けれども、調理師さんの仕事っていうのを実際に把握していらっしゃると思い
ますけれども、本当に把握しているのかどうか。きのうも、給食の一般質問で
出ました。その中でも、調理師さんのなり手がないっていう話がありました。
なぜなり手がないのかっていうと、やはり、賃金も安いし、きついということ
ではないかなっていうふうに思います。
調べたところ、保育所なんかでは、ある保育所は5人いて、1人だけが正職、
あとの4人は全部臨時。その臨時の人がお昼で帰ってしまうと、午後からの皿
-129-
洗いなんかはもう本当に負担が大きいっていうこと。それと、きのう、アレル
ギー食の話もありましたけど、最近はアレルギー食の範囲っていうんですか、
とっても複雑になっていて、なかなか対応は難しい。それを正規1人でやって
いくのはなかなか難しいですし、臨時の人にもやってもらってるけれども、責
任はやっぱり正規にかかる。
先日も、豆のアレルギーの子がいて、サバの焼き魚を子どもに業者から買っ
て食べさせたところ、アレルギー反応が出てしまったので、何でかなと思った
ら、焼き魚につけたしょうゆ、しょうゆは豆でできているので、それで起きた
っていうことがわかって、その子1人だけは自分たちで焼かなくちゃいけない
っていうのがありました。
それと、離乳食なんかも、8週間、6ケ月とか、1年とか、離乳食も全部違
ってくる、そういう細かなところなども大変大事なところであるので、技能労
務っていう、その職種自体にも問題があるっていうふうに考えますし、もう少
し賃金を上げないと責任も持てなくなる可能性がありますので、そういうとこ
ろで、総務部長、いかがですか。
○
議長(伊藤聖一)釣部部長。
○
総務部長(釣部桂司)今、議員さんおっしゃられたようなお話、御意見等
は、職員組合、また臨時の職員組合の要望等の中で市長も聞かせていただいて
おりますし、できるだけそういうふうな要望に対して対応をさせていただくっ
ていうふうなことで答弁もさせていただいてますし、万全ではないかもしれま
せんが、できるだけのことをさせていただいているというところでございます。
賃金のことにつきましても、先ほどの答弁の中で27年度に単価の改正をさ
せていただいているというふうなところもございます。また、正職との関係も
ございますので、そういうふうなことを考慮しながら、これからもまた考えて
いきたいというふうに思います。
○
議長(伊藤聖一)22番、畑野議員。
○
2 2 番 ( 畑 野 麻 美 子 ) ぜ ひ 、 最 低 1 ,0 0 0 円 の レ ベ ル ア ッ プ を し て い た
だきたいと思います。丸岡町のときは調理師は行政職でした。その分、何がよ
かったかといいますと、園児たちの給食のときに給食を一緒に食べてくれまし
たし、おやつのときにも一緒に食べてくれて、子どもの給食の様子を見てくれ
ました。それを見ながらどういう点を改善したらいいのかっていうことにもつ
ながっていきましたし、皿洗いなんかも全部片づいた後は子どもたちとも遊ん
でくれたり、かかわってくれました。行政職というそういう関係からそういう
ことができたのではないかなというふうに思います。そうしますと、やはり、
今、保育士不足のところが挙げられていて、本当に保育士不足です。
私も、この前、大きい保育園を見に行きましたら、1歳児が20何人いるの
-130-
に正規2人、初めは3人いたけれども、1人は正規に負担がかかるし、きつく
て半日の臨時に変わってしまったっていうことで、あとは、やめられた先生が
2人ほど入ってらっしゃいました。本当に保育士不足なんです。時間給で9時
から3時となると、3時過ぎからはまた違う人が入るんですけど、それはまた
変わる可能性もある。行政職にすることによって、そういうところのかかわり
もできてくるのではないかなっていうふうに思います。今は、丸岡町はその流
れで臨時の人も給食のときに入ってくれてますけど、春江町とか、ほかのとこ
ろは、当然だと思いますけど、やはり、給食は自分たちで食べているっていう
ことになってますから、それはそれで仕方がないかなって思います。だから、
職種、行政職への変更も大事ではないかなっていうふうに考えてますけど、い
かがでしょう。
○
議長(伊藤聖一)釣部部長。
○
総務部長(釣部桂司)今、その丸岡町時代のその行政職(一)のっていう
のは、申しわけありません、私、ちょっと勉強不足であったんですけども、基
本的には、国の方の給料表に準じて行政職(二)の表を坂井市としては使わせ
ていただいているというのがこれまでの状況でありますし、合併前の丸岡町は
ちょっとわからないんですけども、ほかのところは、やはり行政職(二)表を
使いながらさせていただいていたんじゃないかなというふうに思っております。
○
議長(伊藤聖一)22番、畑野議員。
○
22番(畑野麻美子)さっきの副市長の答弁で非正規職員が力を発揮し活
躍できるよう処遇改善に努めていきたいっていうふうに書いてありますので、
ぜひとも、保育士不足にならないよう、そして、調理師さんも調理師不足にな
らないようしっかり処遇改善に努めていただきたいということをさらに強く要
求して、一般質問を終わります。
○
議長(伊藤聖一)次に、12番、田中哲治議員。
12番、田中哲治議員。
○
12番(田中哲治)改めて、おはようございます。議席番号12番、志政
会の田中哲治です。議長よりお許しをいただきましたので、早速、通告に従い
まして、福井しあわせ元気国体と東京五輪・パラリンピックにおける本市の食
文化(農林水産物)のPR活動についての一般質問をさせていただきます。
食文化について、現代の日本の食卓には和食以外のさまざまな料理が並んで
おります。若年層を中心に和食離れが進んでいると言われております。201
3年12月、和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたことによって、和食に
対する見方は変わるのだろうかが課題となっておりますが、今、和食を食べる
頻度を今後ふやしたい人は20代から40代に多いようであります。そのふや
したい理由は、健康、おいしいなどが挙げられております。
-131-
また、我が国の食文化には、正月のお節料理を初めとする多くの行事食や、
若年層に人気のある恵方巻きのように、近年新たに全国的に広まっているよう
でございます。
地域の食文化はこれまで必ずしも十分に顧みられてこなかったように思われ
ます。しかし、今や観光や地域ブランディングにとって強力なコンテンツとい
えると言われております。
さて、いよいよ2018年の第73回福井しあわせ元気国体もあと2年、市
民運動も徐々に高まってきているのではないでしょうか。前回の1968年
(昭和43年)に、第23回福井国体は、明治100年「親切国体」をモット
ーとして、人口100万人以下での県では初めて開催された大会で、秋季大会
で の 参 加 者 は 約 1 万 7 ,1 0 0 人 で 、 現 在 も な お 当 時 の 思 い 出 や 記 憶 が 市 民 の
中に残っていると思われます。第73回大会は前回大会から50年目の大きな
節目となる大会でもあります。
また、本市でも、大会に向けてのPR活動も積極的に行っていることについ
ては、大会準備実行委員会の総会資料の中でも紹介されておることは皆さん御
承知のとおりでございます。
特に、本市の食文化の魅力を大いに発信またPRさせる大会にもなるわけで
あります。積極的に取り組んでいただきたいと期待をするところであります。
次に、さきの第31回夏季オリンピックまたパラリンピックリオ大会では、
多くの日本人選手の活躍で閉幕をいたしましたが、次回、2020年は、56
年ぶり2度目となる東京大会の開催となりますが、事前キャンプ誘致を目指す
本市も海・山・里で自然豊かな地であり、安心・安全なおいしい食も盛りだく
さんあります。ぜひとも、事前キャンプ誘致はもとより、本大会でも今から準
備等をしていただき、本市の食文化のPR活動に努めていただきたいと思いま
す。
そこで、まず1点目に、現在、食文化のPRは主にシティセールス推進課を
中心に積極的に実施していると思われますが、福井しあわせ元気国体・元気大
会に向けて食文化に対してどのように考えているのか、お伺いをいたします。
2点目は、福井しあわせ元気国体・元気大会の本市での経済波及効果額と雇
用誘発効果についての予定推計をお伺いいたします。
ちなみに、県では大会での入り込み数を17万人、1人あたり消費2万円と
聞いておりますけども、また、本年開催されます岩手国体の経済波及効果は、
本大会で375億円と試算されております。
3点目に、福井しあわせ元気国体・元気大会での食については、当然ながら
食品の衛生対策や選手また役員関係者の健康管理に大きく影響すると思われま
すので、さきも申し上げましたが、本市の自然に富んだ食文化の面から、おも
-132-
てなしの創作料理や料理コンテストなどの開催の考えについてお伺いをいたし
ます。
4点目に、東京オリンピック・パラリンピック大会での本市の食文化の積極
的なPRについて。HACCP(ハサップ)、いわゆる危害分析重要管理点を
取得しないと、大会での飲食物を提供、いわゆる本市の農林水産物がPRでき
なくなると聞いております。これはロンドンオリンピック大会より採用され、
今後、県や農林水産業団体と連携をいたしまして、事前キャンプまた大会会場
への施策を講じるべきと考えますが、その点をお伺いいたします。
最後に、福井しあわせ元気国体や東京五輪大会事前キャンプ等での食文化と
あわせて観光面も積極的にしっかりとPRしていかなければならないと考えま
すが、どのように考えているのか、お伺いいたします。
以上のことについて答弁を求め、私の一般質問といたします。
○
議長(伊藤聖一)川元教育長。
○
教育長(川元利夫)田中哲治議員の御質問にお答えをいたします。私の方
からは、2番目の、福井しあわせ元気国体・元気大会の本市での経済波及効果
額、そして、雇用誘発効果の推計についてお答えをいたします。1番の国体に
向けた食文化のPR、3番目のおもてなしの創作料理や料理コンテストなどの
開催、4番目の東京五輪・パラリンピック大会での本市の食文化のPR、そし
て、5番目の国体並びに東京オリンピック事前キャンプ等での食文化とあわせ
て観光事業も積極的にPRが大事であるという御質問については産業環境部長
からお答えをいたします。
それでは、福井しあわせ元気国体・元気大会の本市での経済波及効果額並び
に雇用誘発効果の推計について、お答えをいたします。
経済波及効果額については、昨年の和歌山国体・大会における経済波及効果
は約641億円と試算されており、施設整備費、大会運営費、大会参加者の消
費支出の3項目を対象に、和歌山県産業連関表を用いて和歌山社会経済研究所
が算出したものであります。
国体の開催に関連する経済活動については、大会施設の整備や大会運営を初
め、多くの投資、消費がなされ、市内への経済波及効果も大きいものと考えて
おります。
また、福井しあわせ元気国体・元気大会では、和歌山県での開催種目にオリ
ンピック7種目が加わることとなっておりますので、経済波及効果については
和歌山国体を上回るものと期待をしているところであります。
なお、国体は、競技者のみならず、観戦者や大会を支える人など、さまざま
な方が一堂に会して開催されるものであるため、地域における、スポーツ振興、
競技力向上、地域づくり・人づくりなど、多方面にわたって大きな効果を得ら
-133-
れるものと期待をしているところであります。
雇 用 誘 発 効 果 に つ い て は 、 和 歌 山 国 体 で は 4 ,4 5 0 人 と 算 出 さ れ て お り ま
すが、経済波及効果額をもとに算出されており、現時点では算出できないもの
と考えております。
現在、国体終了後も継続的に経済効果が見込まれるものとして、主力選手と
して国体に出場するUターン・Iターン選手200名の県内での就職を支援す
ることを目的に、県が平成26年から4年計画で「スポジョブふくい」を行っ
ております。
これまでの状況でありますが、平成27年度4月現在で48人の選手が県内
に就職しており、本年度については110人の選手が就職し、そのうち4人の
選手が坂井市の企業へ就職しております。さらに、平成29年度には目標値に
近い数の選手を県内に確保すると聞いております。
国体の開催については、行政と企業、種目協会が一体となって取り組むため
の体制を構築していくものであり、一時的な効果のみならず、長期的な効果も
得られるものと考えております。
坂井市としては、地元の選手を含む開催種目に関する情報などを提供するな
ど、大会の開催に積極的に協力していくことにより、福井しあわせ元気国体・
元気大会の成功はもとより、地域づくり、まちづくりの推進を図っていきたい
と考えております。
以上です。
○
議長(伊藤聖一)鍋嶋産業環境部長。
○
産業環境部長(鍋嶋正和)私の方からは、福井しあわせ元気国体・元気大
会に向けた食文化のPRについて、お答えをいたします。
福井しあわせ元気国体・元気大会には、日本全国より、選手団や役員、並び
に観戦者などがこの坂井市に大勢お越しになることから、期間中は坂井市の食
文化を全国に向けてPRできる絶好の機会であると考えております。
全国からお越しになった多くの方々に、坂井市でつくられたコシヒカリを初
め、そのほかのおいしい食材をたくさん召し上がっていただけるよう、食事の
提供、あるいは、各種販売、おもてなしブースなどを設置するなどし、坂井市
の食文化について積極的なPRに努めていきたいと考えております。
次に、おもてなしの創作料理や料理コンテストなどの開催につきまして、お
答えをいたします。
おもてなしの創作料理や料理コンテストなどの開催につきましては、まずも
って、商工会、あるいは、民間のレストラン、宿泊施設などと連携した取り組
みができないか検討してまいりたいと考えております。
次に、東京五輪・パラリンピック大会での本市の食文化のPRについて、お
-134-
答えをいたします。
議員御指摘のHACCPとは、原料の受け入れから最終製品までの工程ごと
に、微生物による汚染、金属の混入などの危害要因を分析した上で、危害の防
止につながる、特に重要となる工程を継続的に監視及び記録する工程管理シス
テムでございまして、国際的に認められたものでございます。
坂井市では、現在、東京五輪事前キャンプの誘致を目指しているところであ
りますが、おいしい坂井市の食材を使用した料理をたくさん食べていただける
よう、県やJA、漁協及び商工会などの関係機関を初め、生産者であったり、
宿泊先等と連携しまして取り組んでいきたいと考えておりますが、坂井市産の
食材提供を目指す上では、このHACCPの取得、あるいは、アンチドーピン
グに関する技術的ノウハウなどの課題を整理していくことがまずもって重要で
あると認識しておりまして、今後、県と協議しながらその可能性について見き
わめてまいりたいと考えております。
最後に、福井しあわせ元気国体、東京五輪事前キャンプ等での食文化とあわ
せて観光事業も積極的にPRが大事と考えるがどのような考えかについて、お
答えをいたします。
平成30年に開催されます福井しあわせ元気国体につきましては、坂井市で
開催される競技大会はもとより、近隣の市町で開催される競技大会に参加する
選手、あるいは、同行者、応援に来られる方などを含め、多くの方々に坂井市
に訪れていただく絶好の機会でありまして、大会の周知はもとより、県や市観
光連盟を初め、関係機関と連携を図りながら観光情報を発信してまいりたいと
考えております。
また、平成32年に開催されます東京五輪・パラリンピックにつきましては、
国外からの観光客を誘客する絶好の機会でありまして、今年5月に設立いたし
ました越前加賀インバウンド推進機構の活動におきましても、開催に合わせた
観光PRを効果的に盛り込んで、東京や首都圏からの観光客の誘客を図ってま
いりたいと考えております。
以上でございます。
○
議長(伊藤聖一)12番、田中議員。
○
12番(田中哲治)再質問をさせていただきます。
まず1点でございますけども、経済波及効果についてでございます。先ほど、
教育長より、雇用誘発効果で平成27年度は48人でしたか、あと、本年は1
10名就職して4名が本市に就職したということでございますけれども、平成
27年度は県下で47人ですね。本市へは就職はゼロだったんですか。ゼロや
ね。今後、29年、30年に開催されますけれども、今後、このようなことで、
やはり雇用の誘発が非常に大事じゃないんかなと、定住に向けてこれから取り
-135-
組まなければならないんじゃないかなというふうに思っておりますけども、こ
こら辺どはどのようにお考えか、ちょっとお願いをいたします。
○
議長(伊藤聖一)川元教育長。
○
教育長(川元利夫)Uターン・Iターンの件につきましては、県の方とい
ろいろ連絡をとりながらやっているわけでありまして、市単独で、今、企業体
にお願いをして選手をお願いするというようなことは単独ではしておりません
ので、今後、県との連携の中でどんどん深めていけたらいいかなと思っており
ます。
以上です。
○
議長(伊藤聖一)12番、田中議員。
○
12番(田中哲治)次に、HACCPでございますけれども、危害分析重
要管理点で、厚労省もこれから義務づけるというふうなことで、先般の新聞紙
上にも書いてありました。特に、隣の県のある企業でございますけれども、今、
米、野菜やら、いろんなところで、そのようなHACCPを取得して進められ
ております。福井県につきましても、先ほど部長より県やらJAと連携しなが
ら進めるというふうなことを答弁ありましたけども、具体的にこうしてこうし
てっていうのはまだ決められてはいないんでしょうか。
○
議長(伊藤聖一)鍋嶋部長。
○
産業環境部長(鍋嶋正和)まさに、議員さん御質問のHACCPというこ
とで、今回初めて実は知ったところでございます。これにつきまして、推奨さ
れれば外国の方にも安心して坂井市の特産品を召し上がっていただけるという
ことがございますので、今後、またこれを研究して、さらに、生産者にもいろ
んな御苦労をかける場合もありますので、そこらも市としてどういうぐあいな
支援が必要なのかっていうことも見きわめながら、これを推し進めてまいりた
いというふうに考えてございます。
○
議長(伊藤聖一)12番、田中議員。
○
12番(田中哲治)それと、坂井市の食文化でございますけれども、いろ
んな、さっきコシヒカリもありましたし、水産物ではカニ、またお魚、そして、
林では、やはりいろんな、竹田へ行くと干しぜんまいとか、いろんなことがあ
ります。「極味膳」、これ、2、3年前ですか、今、40数店舗あって、約1
億円と聞いてるんです。これら等々、オリンピックの事前キャンプ等で、そん
なことを、極味膳を推奨したらどうかなと、また、国体でも観光客に推奨した
らどうかなと。お聞きすると、なかなか、値段的なこともあるんかもわかりま
せんけれども、今、どういうふうな状況になっているか、部長、わかりますか。
○
議長(伊藤聖一)鍋嶋部長。
○
産業環境部長(鍋嶋正和)今、議員がおっしゃるとおり、49件の加盟店
-136-
がございまして、1億円の売り上げがあると。価格帯の問題もございます。1
食 3 ,0 0 0 円 も す る よ う な 料 理 も ご ざ い ま す し 。 た だ 、 や は り 、 若 狭 牛 も 使
っていたりとか、地のものの安心・安全な食物を使っていただいているという
ところでは、1つのブランディングかもしれません。ただし、先ほど申し上げ
ました数ある飲食店のうち49軒でございますので、やはり、これだけをとい
うわけにもなかなかいかないと。こういった坂井市産のものを使用しておいし
い料理を提供していただくということ自体を推進してまいりたいなと思ってお
りますし、また関係機関とも連携をしながら、そのオリンピックあるいはその
国体でも、開催の期間、そして、その時期にとれるもの、こういったものの制
約もございます。したがいまして、今からそういうPRを早急に進めていかな
ければ、なかなかその効果が得られないのかなというふうに考えてございます
ので、また関係機関と協力してまいって推進していきたいと考えております。
○
議長(伊藤聖一)12番、田中議員。
○
12番(田中哲治)わかりました。最後に、HACCPにつきましては、
いろいろとまた御相談しながら前向きに取り組んで。これ、生産者もおります
ので、なかなか問題もあろうかと思いますけども、ぜひお願いしたいなと、そ
のように思っているところでございます。これをしないと、本市の農林水産物
がこれから信用されなくなるんじゃないかなというふうに私自身は危惧をして
おります。
今回は、食文化、坂井市、さっき言いましたとおり、海・山・里、いろんな
農林水産物があります。これら等々、やはり、今、事前キャンプ、そして、国
体、非常にチャンスでございます。このチャンスを逃さないように、さっき、
教育長の答弁でも、和歌山国体でいろんなことで経済波及効果641億円、誘
発 効 果 は 4 ,4 8 0 人 で す か 、 7 種 目 ふ え ま す の で 、 こ れ に 負 け な い よ う に 、
これからお願いしたいなと。食は人をつくると言われておりますので、今後、
坂井市の食文化には非常に期待するところでございます。
これで私の一般質問を終わります。
○
議長(伊藤聖一)次に、14番、松本朗議員。
14番、松本朗議員。
○
14番(松本
朗)日本共産党の松本朗です。私は、今、安倍内閣が行お
うとしている社会保障制度の改悪で高齢者の生活が一層厳しくなる中、坂井市
としてとるべき施策と市長の見解を求めるものです。
一昨日、19日は敬老の日でした。18日の総務省の発表によれば、日本人
の 平 均 寿 命 は 、 男 性 8 0 .7 9 歳 、 女 性 が 8 7 .0 5 歳 で 、 6 5 歳 以 上 の 高 齢 者
の 人 口 が 全 人 口 に 占 め る 割 合 、 い わ ゆ る 高 齢 化 率 が 2 7 .3 % と な り 、 高 齢 化
社会が一層進んでいます。
-137-
日本の高齢化率は欧米主要6ケ国の中で最も高く、日本に次ぐイタリアでも
2 2 .7 % で す か ら 、 い か に 日 本 の 高 齢 化 が 深 刻 な 状 態 に な っ て い る か が わ か
ります。
敬老の日は、多年にわたり社会に尽くしてきた老人を敬愛し、長寿を祝うこ
とを趣旨としています。ところが、日本は安倍内閣のもとで長寿を祝えない国
になっています。
安倍内閣は、発足以来、社会保障費の自然増の抑制策をとってきました。小
泉 政 権 以 来 で す 。 小 泉 政 権 は 毎 年 2 ,2 0 0 億 円 の 抑 制 を 行 っ て き ま し た 。 年
金 、 医 療 、 介 護 、 生 活 保 護 な ど 、 社 会 保 障 予 算 の 自 然 増 は 、 年 間 8 ,0 0 0 億
円 か ら 1 兆 円 が 相 場 と 言 わ れ て い ま す 。 安 倍 内 閣 は 、 そ れ を 5 ,0 0 0 億 円 に
抑 え る 方 針 を 「 骨 太 の 方 針 」 に 明 記 し て い ま す 。 し た が っ て 、 年 間 3 ,0 0 0
億 円 か ら 5 ,0 0 0 億 円 の 経 費 の 圧 縮 を す る こ と に な り 、 小 泉 政 権 を 大 き く 上
回る削減です。
今後、さらに、昨年12月に経済財政諮問会議で決定した「経済・財政再生
計画改革工程表」を実施することで、社会保障の質的、量的削減を全面的に行
おうとしています。この工程表が実施されれば、坂井市民に深刻な影響を及ぼ
すことは明らかです。
参議院選挙のときはこの問題を触れずにアベノミクス一辺倒でやり過ごしま
したが、選挙が終わったら社会保障に手をつけると公然と語っているわけです。
この工程表は、今年度検討し、来年度の予算に反映するものが非常にたくさん
あります。
そこで、市民生活に直接責任を持つ坂井市が坂井市民への影響を明らかにし、
市民生活を守る支援策をとることが求められると考えます。また、市民生活を
守る上で、政府の社会保障削減策に対し市長がどういう態度をとるのか、その
立場も問われます。
以上の点を踏まえて、以下、お尋ねします。
2014年度から実施され、新たに70歳になった方から、窓口負担を2割
への引き上げ、入院給食費の負担増、それから、来年度から実施されようとし
ているもので、紹介状なしで大病院を受診した際の定額負担徴収などで、坂井
市民の本人負担増の総額はいくらになりますか。
第2、介護保険では、2015年8月から、所得が160万円以上の方の2
割負担の導入がなされています。介護施設利用者の低所得者に対する食費・居
住 費 を 軽 減 す る 補 足 給 付 の 対 象 か ら 、 預 貯 金 が 1 ,0 0 0 万 円 以 上 あ る 場 合 は
外すことになりました。それぞれ影響額はいくらになりますか。
第3、生活保護においては、生活扶助費、住宅扶助費、冬季加算が切り下げ
られています。それに伴う影響額をお尋ねします。
-138-
第4、2015年12月の経済財政諮問会議で決定した、いわゆる工程表は、
閣議でも確認されています。この工程表では、福祉、教育、インフラ等の公共
サービスについて徹底した見直しを行うという一貫したコンセプトのもとで、
改革推進策を具体化と掲げて、特に、年金、医療、介護、生活保護の社会保障
の各分野で、さらなる国民負担増がもくろまれています。これらが実施に移さ
れる場合の市民負担増はどれくらいになりますか、お尋ねします。
第5、こうした社会保障費の削減は、住民を疲弊させるのみならず、地域を
疲弊させることに連動すると考えるが、市長はいかが認識されますか。
第6、市長は、政府のこうしたやり方は、市民生活にプラスになると考える
のか、それともよくないと考えるのか、市民生活に責任を持つ市長として、負
担増計画に対する見解を求めます。
最後に、第7番目として、こうした全面的な社会保障費の削減で市民の負担
は一層深刻になります。市民負担増を軽減するために、市としてできることを
具体的にその対策をとるべきでないでしょうか。
例えば、医療費の窓口負担の軽減、あるいは、介護保険利用者負担の軽減な
ど、自治体としての市民の暮らしを守る努力を行うべきでありますが、この点
について積極的な答弁を求め、最初の質問といたします。
○
議長(伊藤聖一)坂本市長。
○
市長(坂本憲男)松本議員の、安倍内閣の社会保障政策、また坂井市民へ
の影響についての御質問にお答えをいたします。
私の方からは、社会保障の削減が地域を疲弊させることに連動すると考えら
れるがどうかという御質問と、また政府のこうしたやり方は市民生活にプラス
になると考えるか、それともよくないと考えるかとの質問にお答えをさせてい
ただきまして、その他の質問につきましては市民福祉部長からお答えをさせて
いただきたいというふうに思います。
まず、社会保障の削減が地域を疲弊させることに連動すると考えられている
がどうかについての御質問でございますが、地域が疲弊する要因はいろいろあ
るわけでありまして、それらが複雑に重なり合って疲弊につながるものという
ふうに考えております。
例えば、経済が極端に悪化し、あるいは、過疎化が進行するとか、または人
と人とのつながりが希薄化になったりすることが複雑に重なり合うことが疲弊
の要因になるものというふうに考えております。
松本議員が言われるような、社会保障給付の削減というものが直ちに地域の
疲弊につながるとは単純には言えないのではないかというふうに思っておりま
すし、また、仮に社会保障給付が削減されたとしても、経済が活況で、また地
域の人間関係も豊かであれば、地域全体が疲弊することにはならないものであ
-139-
るというふうに考えております。
次に、この政府のこうしたやり方は市民生活にプラスになると考えるか、そ
れともよくないと考えるかについての御質問でございますが、政府の社会保障
制度改革の目的は、国民皆保険、国民皆年金といった、日本のすばらしい社会
保障制度を、次の世代に存続また継続させることでもあるというふうに思って
おります。
自己負担が増加する改革と捉えれば、市民にとってはマイナスではあるとい
うふうに思いますが、一方では、その代償として社会保障制度が次世代にわた
って持続するというプラスもあるというふうに考えております。
また、国の社会保障政策がどの程度変わっていくのかわからない現状にある
中で、マイナス面またプラス面の両方が混在しており、そのよしあしを判断す
ることは困難であるというふうに考えております。
○
議長(伊藤聖一)渡邉市民福祉部長。
○
市民福祉部長(渡邉雅彦)私の方からは、まず、70歳以上の窓口負担2
割への引き上げ、入院時食事代の負担増、それから紹介状なしの大病院受診の
定額負担徴収、これらによる坂井市民の本人負担増の総額について、お答えを
したいと思います。
国民健康保険加入者で70歳以上の方の4月診療分の療養給付費をもとに申
し 上 げ ま す と 、 レ セ プ ト 1 件 あ た り の 平 均 窓 口 負 担 額 は 、 2 割 の 方 で 約 5 ,0
0 0 円 、 そ れ か ら 、 1 割 負 担 の 方 で 約 3 ,8 0 0 円 と な っ て お り ま し て 、 窓 口
負 担 2 割 の 引 き 上 げ に よ る 本 人 負 担 増 は 約 1 ,2 0 0 円 と い う こ と に な り ま す 。
それから、入院時食事代につきましては、本年4月から低所得者以外の方に
ついて1食につき100円の増額というふうになりましたので、本人負担は1
日あたり3食分として300円の増額ということになります。
それから、紹介状なしで一般病床数500床以上の大病院を受診した場合、
本 年 4 月 か ら 、 本 人 負 担 は 、 医 科 の 場 合 に は 3 ,0 0 0 円 以 上 、 そ れ か ら 、 歯
科 の 場 合 で す と 1 ,5 0 0 円 以 上 の 増 額 と い う ふ う に な っ て お り ま す 。
御質問の坂井市民の本人負担増の総額についてでございますが、国民健康保
険では、本人負担増額分がレセプトに全て反映されているものではないこと、
それから、国民健康保険以外の保険者の分もあることから、総額についての把
握については困難でございますので、御理解をいただきたいというふうにお願
いします。
なお、70歳から74歳までの方の窓口負担割合につきましては、健康保険
法などの一部を改正する法律によりまして、平成20年4月から2割とされて
いるところを、高齢者医療制度の施行を円滑に行う観点から1割とする軽減特
例措置が実施をされてきております。
-140-
しかし、持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法
律等を踏まえまして世代間の公平の観点から見直しがなされ、その際、高齢者
の生活に大きな影響が生じることのないよう、平成26年4月1日以降、新た
に70歳になる方から段階的に2割となっているところでございます。
次に、介護保険で2割負担の導入並びに補足給付による対象の縮小額につい
てお答えをいたします。
まず、2割負担の導入についてですが、介護保険制度では、平成27年8月
1日から、本人の合計所得が160万円以上の方は基本2割という負担になっ
ております。
縮小額については、個々のサービス利用が多岐にわたること、それから、負
担限度額を超えた場合に利用者負担が還付されることなど、それから、個々の
明細を細かく分析する必要があること、こういったことから、実績を算出する
ということは現時点では困難な状況でございます。しかし、坂井地区広域連合
において策定をいたしました第6期介護保険事業計画によりますと、坂井地区
で の 計 画 値 で 、 平 成 2 7 年 度 か ら 2 9 年 度 ま で の 3 ケ 年 で 6 ,7 9 2 万 円 の 縮
小額を計画値として見込んでおります。
補足給付につきましては、平成27年8月1日から、配偶者がいる方で配偶
者 が 課 税 も し く は 預 貯 金 額 が 2 ,0 0 0 万 円 以 上 、 そ れ か ら 、 配 偶 者 が い な い
方 で 預 貯 金 額 が 1 ,0 0 0 万 円 以 上 、 こ れ ら の 方 に つ い て は 補 足 給 付 が 受 け ら
れなくなっております。
また、平成28年8月1日から障害年金などの非課税年金も所得としてみな
され、一定の所得がある方についても、利用者負担段階の変更がありまして、
補足給付が受けられなくなっておるところでございます。
縮小額は、先ほどの2割負担の理由と同じく、実績額を算出することは現時
点ではできておりませんが、第6期介護保険事業計画においては、坂井地区で、
計 画 値 で す が 、 平 成 2 7 年 度 か ら 2 9 年 度 ま で の 3 ケ 年 で 1 ,7 5 1 万 円 の 縮
小を見込んでおります。
次に、生活保護における、生活扶助費、住宅扶助費、それから冬季加算の切
り下げに伴う影響額について、お答えをいたします。
当市の8月末現在の被保護者数は147世帯で、人員にして172人となっ
ており、廃止や死亡等による増減はありますけれども、ほぼ横ばいの状況にあ
ります。
生活扶助の基準につきましては、国民の消費動向や社会経済情勢を総合的に
勘案して基準額が検討されておりまして、社会保障審議会生活保護基準部会に
おける検証結果、あるいは、物価の動向などを勘案して設定されるものでござ
います。
-141-
平成25年8月の改定におきましては、平成26年4月、それから、平成2
7年4月の3年程度をかけまして、10%を超えて減額とならないように、段
階的に新たな基準の見直しが行われたところでございます。ただし、平成26
年4月の改定の分には、消費税率の引き上げを考慮いたしまして、そこの改定
では増額ということの影響を含んでおります。
当市の状況を申し上げますと、平成25年8月の一連の改定前と比較いたし
ま す と 、 月 額 給 付 単 価 で は 平 均 で 0 .9 % の 減 額 と い う ふ う に な っ て お り ま す 。
ただし、若年世帯で大きく減額をし、高齢世帯では横ばい、もしくは増額とな
っております。本市における生活保護世帯は高齢世帯の割合が非常に高いため、
この3年間の段階的改定後の全体の受給総額につきましては若干の増額という
ふうになっております。
また、住宅扶助費の上限額につきましては、各地域の家賃実態を反映し、最
低居住面積水準を満たす民営の借家等を一定程度確保可能な水準としつつ、近
年の家賃物価の動向等も踏まえて設定をされるものでございます。
平成27年7月より新たな基準が定められましたが、当市が該当する3級地
というところにおいては増額の改定となっております。例えば、一人世帯の通
常 の 賃 貸 住 宅 に 居 住 す る 住 宅 扶 助 の 上 限 額 は 、 改 定 前 で は 2 万 4 ,6 0 0 円 で
したんですけれども、3万円に引き上げられました。加えて、二人世帯では3
万 6 ,0 0 0 円 、 3 人 か ら 5 人 世 帯 で は 3 万 9 ,0 0 0 円 と 、 世 帯 人 員 数 に よ る
加算額も設定をされたところでございます。
それから、冬季加算の支給水準につきましては、一般低所得世帯における冬
季に増加する光熱費支出の地区別の実態や近年の光熱費物価の動向等を踏まえ
て設定をされるものでございます。
平成27年度の改定では、当市が該当する3級地Ⅳ区では、支給区分がより
細分化をされ、ほとんどの区分で減額改定となっており、例えば、単身世帯で
月 額 7 ,2 0 0 円 が 6 ,6 6 0 円 に 減 額 、 3 人 世 帯 で は 1 万 1 ,1 4 0 円 が 1 万
740円に減額となっております。ただし、支給期間が11月から3月までの
5ケ月間とそれまであったものが、4月までということで1ケ月延長されたこ
とによりまして、年間支給額は全ての世帯において増額ということになってお
ります。
以上のように、国が行った一連の生活保護費の改定による坂井市の生活保護
費への影響額については、地域性及び生活保護世帯の高齢割合が高いというこ
とによりまして、減額への影響は少なかったというふうに考えております。
次に、政府の社会保障改革の工程表の実施に伴う市民負担増はどれくらいに
なるかについて、お答えをいたします。
平成27年12月に閣議決定されました社会保障改革の工程表では、平成2
-142-
8年度から平成30年度までを集中改革期間といたしまして、医療費適正化の
計画、保険料負担の上昇等を抑制するための検討、生活困窮者自立支援の着実
な推進などの改革の工程、手順等が示されております。しかし、具体的な数字
は示されていないことから、市民の負担がどのくらい増加するといったことは
把握することが困難な状況でございますので、御理解をお願いしたいと思いま
す。
次に、市民負担増を軽減するための市としての具体的対策をとるべきではな
いかについて、お答えをいたします。
国民健康保険制度においては、現在、診療時の窓口負担割合は、義務教育就
学前の方が2割、小学生以上70歳未満の方が3割、70歳以上75歳未満の
方については、条件によって1割から3割の負担ということになっております。
窓口負担及び保険税収入以外の残りの部分につきましては、国・県・市が公
費による負担を行っているところですけれども、保険給付に見合うだけの十分
な保険税収入がなく、坂井市の国民健康保険会計の財政運営は大変厳しいもの
になっておりまして、窓口負担割合を軽減することは、さらに公費負担をふや
すことにつながるものと考えております。
また、国民健康保険の給付事業の中には高額療養費制度というものがござい
まして、平成27年1月からは、70歳未満の所得区分を細分化し、自己負担
の限度額をきめ細かく設定をしており、家計に対する医療費の自己負担が過重
なものにならないようにされておるところでございます。
このほか、国民健康保険税については、本年度も低所得者世帯等に対する軽
減措置についても拡大をしておりますので、今のところ、市独自の負担軽減の
対策の拡充というのは困難な状況かなというふうに考えておりますので、御理
解いただきますようにお願いをいたします。
また、介護保険制度におきましては、低所得者の負担軽減措置として、負担
限度額の設定、法施行日の特別養護老人ホーム入所者についての経過措置、社
会福祉法人等利用者負担軽減措置、中山間地等の地域における加算に係る利用
者の負担軽減措置事業、高額介護サービス費、高額医療合算介護サービス費な
どを設けて軽減対策をしてございます。
さらに、坂井地区広域連合では、単独事業として居宅サービス利用者負担額
の軽減事業を行っておりまして、居宅サービスを利用している方を対象に、前
年1年間の収入の合計額が単身世帯で150万円、世帯員が1人ふえるごとに
50万円を加算した額以下であるといったときなど、一定の要件を満たしてい
る場合には利用者負担金を2分の1に軽減していること、こういった負担軽減
を図っているところでございます。
このように、介護保険の分野でも既に負担軽減措置はいろいろ施しています
-143-
ので、今のところ独自の新たな軽減策は難しい状況ではないかというふうに考
えているところでございます。
しかしながら、将来において市民の方々の負担が大幅に増大する事態になる
場合は、そのときの経済の状況、あるいは、市の財政状況、その他、他の自治
体の動向等も考慮しながら対応していく必要があるのではないかというふうに
考えているところでございます。
以上でございます。
○
議長(伊藤聖一)14番、松本議員。
○
14番(松本
朗)再質問をいたします。
まず、第1の窓口負担の2割負担の影響ということでありますけども、それ
ぞ れ 、 紹 介 状 な し の 場 合 は 1 ,5 0 0 円 な い し 3 ,0 0 0 円 い く ら 上 が る と い う
ことがありますし、給食費だと、1日300円ですと、1ケ月入院すると、そ
れ だ け で 9 ,0 0 0 円 と い う こ と が あ る わ け で す 。 さ ら に 、 国 保 加 入 者 だ け の
実 績 で す と 、 今 、 答 弁 が あ っ た と お り で 、 3 ,8 0 0 円 な い し 1 ,2 0 0 円 の 増
額ということで、それぞれに明らかにこの負担がふえているわけです。それ自
体をどう受けとめるかという問題だと思うんです。
そ れ か ら 、 同 じ く 、 介 護 保 険 で も 、 具 体 的 に は 事 業 計 画 上 の 総 額 で 6 ,7 9
2万円とおっしゃいましたけども、具体的にはどの程度利用者の負担が引き上
げられるのかっていうのは、今の答弁ではよくわからないんです。
それで、ちょっと改めてお尋ねしますけど、具体的に1人あたりの月額の影
響額が平均的に言ってどの程度かということについては試算などはされていま
すか。また、介護サービスもさまざまな資料があって、そのサービスごとの縮
小額は違うと思うけども、通所サービス、あるいは、施設サービス、入所サー
ビスで事例を出していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○
議長(伊藤聖一)渡邉部長。
○
市民福祉部長(渡邉雅彦)今の質問にお答えをしたいと思います。
まず、最初の介護保険の給付の縮小額でございますが、答弁の中で申し上げ
たのは計画値の数値でございます。これの3ケ年のトータルの数値を申し上げ
たんですが、これを1人頭月額でどのくらいかというところでございますけれ
ども、数値を出せないことはないんですが、2割に負担がふえる方の人数を計
画の中でも見込んでおりますので、その人数で割り返しすれば出るんですけれ
ども、割るもとの数字も計画値で不正確な数字であるし、割る方の人数も計画
値ということで不正確な数字なんで、出てきた答えも不正確な数字というとこ
ろで、この場で回答するには適切ではないような不正確な数字ということで、
ここは御理解をいただきたいというふうに思います。
それから、介護サービスの中で、通所と入所の関係で具体的な事例でどうい
-144-
った変化があるかというお問い合わせでございます。
通所ということで、デイサービスを例に挙げますと、介護度4の方で、その
方が週5回毎日平日通われて4週間通ったと、合計20回通ったということを
想 定 い た し ま す と 、 1 割 負 担 の 方 で 現 行 2 万 3 ,8 0 0 円 の 負 担 で ご ざ い ま す 。
そ れ が 2 割 負 担 に な る と い う こ と は 、 そ の 倍 で す の で 4 万 7 ,6 0 0 円 に 負 担
が上がるというところでございます。ただし、負担限度額の措置がございまし
て 、 4 万 4 ,4 0 0 円 を 超 え る 分 に つ い て は 還 付 を さ れ ま す の で 、 2 万 3 ,8 0
0 円 と 4 万 4 ,4 0 0 円 の 差 と い う こ と で 、 2 万 6 0 0 円 が 実 際 の 負 担 増 と い
うことになります。
次に、入所された場合の負担増がいくらかということを例に挙げますと、こ
れも、介護度4で特別養護老人ホームに入所したということで、その入所した
部屋は多床室といって共同の部屋に入所したということで想定をいたしますと、
1 割 の 負 担 で は 部 屋 代 と か 全 部 込 み で 1 0 万 6 ,0 8 0 円 、 1 ケ 月 か か り ま す 。
こ の 方 が 2 割 負 担 に な り ま す と 全 部 で 1 2 万 5 ,4 0 0 円 と い う こ と で 、 こ の
中には部屋代とか食事代は両者共通な分がありますので、そういったことでト
ー タ ル し た 金 額 を 差 し 引 き ま す と 1 万 9 ,3 2 0 円 の 増 と い う こ と に な り 、 両
方とも約2万円程度の増額になっているというところでございます。
○
議長(伊藤聖一)14番、松本議員。
○
14番(松本
朗)今の答弁でもわかるように、2万円程度と部長は言わ
れたんですけど、そもそも介護保険に加入されている高齢者の方は年金も少な
い方が非常に多いわけですし、本人の負担、家族の負担が月額2万円も上がる
ということは大変大きな問題だということは明らかだと思うんです。
最初の答弁で、生活保護の減額のことで言われました。生活扶助が若干の引
き下げで、トータルではプラスになったっておっしゃったね。だけども、消費
税 の 増 額 分 は 2 .9 % 引 き 上 げ ら れ る っ て い う 前 提 で あ り ま す か ら 、 消 費 税 が
上 が っ た の に 、 若 干 の 増 額 、 つ ま り 、 2 .数 % は 扶 助 額 が 下 が っ た っ て い う こ
とですね。これ自体も、生活保護そのものが、そもそもぎりぎりの生活を強い
られている方の生活費そのものを削るということですから、いかに冷たいこと
が既にやられてきているかと。それは、大もとには年金の支給額がマクロ経済
スライドの中で毎年下がる仕組みになってるんです。逆に言うと、年金が下が
るという仕組みがつくられていて、生活保護の方が水準が高くなるんじゃない
かって、そういう議論があって、生活保護を下げると。話が逆さまなわけです。
そういう状況があるわけです。経済財政諮問会議の今後の市民負担はいくらか
も答えられませんでした。それは、余りにも幅広い、余りにも大規模な社会保
障の切り捨て、だから、もう計算のしようがないっていうことでもあると思う
んです。
-145-
市長にお尋ねしますけど、この経済・財政再生の工程表、具体的にどういう
ことが計画されているのか、坂本市長がどのように認識されているか、どうい
うことが具体的にされようとしているのか認識されていますか、市長の認識を
お尋ねします。
○
議長(伊藤聖一)坂本市長。
○
市長(坂本憲男)こういう、社会保障の改革工程表っていうのもいただい
てますし、これは2015年の骨太の方針ということで、国の方から方針が出
ています。これ、今、簡単に2分や3分で答えられることではないというふう
に思いますし。
○
14番(松本
朗)3つ4つ具体例を言ってもらうといいです。
○
市長(坂本憲男)いくつか読ませてもらいます、4つか5つぐらいまとめ
て。この社会保障の税一体改革を確実に進めつつ、経済再生と財政健全化、及
び、制度の持続可能性の確保の実現に取り組み、世界に冠たる国民皆保険、皆
年金の維持、そして、次世代へ引き渡すことを目指した改革を言うと、それか
ら。
○
14番(松本
朗)市長、具体的な施策、どうやろうとしているか。
○
市長(坂本憲男)具体的にって。これ、簡単にそういうんじゃない。だか
ら 、 今 、 国 は 御 承 知 の よ う に 1 ,0 0 0 億 円 以 上 の 借 金 を 抱 え て る ん で す 。 1 ,
000兆円ね。だから、このままいくと本当にこの日本自体が大変な時代にな
っていくだろうというふうに思いますし。どこかで抑えなけりゃいけない。そ
れは、国だけじゃなしに、坂井市においても同じことが言えるんじゃないかな
というふうに思いますし。やっぱり、ある程度、その時期によって改革をして
いかなあかん。それが、たまたま、安倍内閣にしては社会保障問題に入ってい
く と い う こ と で 。 今 、 年 間 、 冒 頭 で 松 本 議 員 言 わ れ た よ う に 、 3 ,0 0 0 億 円
か ら 5 ,0 0 0 億 円 削 減 し よ う と い う こ と で ご ざ い ま し て 、 確 か に 、 今 ほ ど お
話がありました、今、高齢化社会が加速度に進展をいたしております。大変な、
私も、これからの高齢者の社会というのをどうしていくかっていうのは、大き
な、坂井市としての重要課題でもあるというふうに思っていますし。ただ、今、
この社会保障の改革の問題を、確かに、今、よくはないというふうに思ってま
すよ、実際は。個人的には、そういう保障なんかも、今、年金の問題とか、そ
ういう、いろんな問題については厳しくなっていくんだろうなっていうふうに
は思っていますし。だけど、将来の日本というものを考えた場合に、ある程度
改革っていうのは必要であろうと。どこで抑えるかっていうのはちょっと別と
いたしまして。若い者さえも、将来の年金っていうんか、生活が不安という、
20代の大人でも、ボーナスもあっても、将来の年金生活を考える時代。これ
では本当にこの日本経済も先行き不安になっていくというふうに思いますし。
-146-
私は、この将来を担う子どもたちのために改革っていうのはしていかないかん
というふうに思いますし、将来の子どもたちがこの坂井市に住むことに自信と
誇りを持って豊かに生活していくには、やはり改革をしていかないかん。財政
問題っていうのは、そういうものを十分考えて市政運営っていうのを図ってい
かなきゃならないというふうに考えております。
○
議長(伊藤聖一)14番、松本議員。
○
14番(松本
朗)具体的に工程表の中身を市長は言われませんでしたの
で、それは具体的に市長の頭の中に鮮明になっていないから答弁されなかった
んだと思うんです。いっぱいあるんですけど、医療費の分野でも、一般病床の
居住費、入院するときの水道光熱水費、そういうものも入院費の中に入れよう
ということを、2016年までに結論を出して、もう来年実施しようっていう
ふうに考えているわけです。高額療養費や高額介護サービス費用の限度額を引
き上げるとか、65歳から75歳の介護保険の利用者の負担を一律2割に引き
上げる、そういうことも検討されています。
さらには、この介護保険で、軽度者の生活援助、福祉用具、住宅改修、こう
いうものを、原則、自己負担にする、あるいは、介護保険の補足給付の圧縮と
同様の仕組みを病院の入院時に療養費用に適用する。ですから、医療、介護、
年金も一定水準以上の年金の支給は停止するっていうことまで、今、検討され
ています。
ですから、年金、医療、介護、生活保護。生活保護は、今、結論を出すわけ
ではないようですけども、能力に応じた就労をしない生活保護受給者の保護費
は減額すると。だから、就職しようと頑張っていても就職できない者は減額さ
れるかもしれない。そういうことを認定するのは自治体であり、政府なわけで
すけど。だから、そういうことをされようとしているわけです。既に、1ケ月
数万円も負担が上がる階層が非常に多くなっている上に、さらに大がかりな負
担がふえる工程表が目の前に来てると。
市長はいろいろ言われましたけど、何か、将来のために、若者のためにって。
じ ゃ あ 3 割 近 い 老 人 に 1 ,0 0 0 兆 円 の 借 金 を 持 っ て 墓 場 に 行 っ て く れ っ て い
う こ と に は な ら な い わ け で し ょ う 。 1 ,0 0 0 兆 円 の 借 金 を 非 常 に 所 得 の 低 い
高齢者の方に担いでもらうわけにはいかないわけでしょう。だから、大もとが
問題なんじゃないですか。今の安倍内閣がやっているのは、防衛費は史上最高、
来年度もさらにそれを超える概算要求の見通しがされています。
さきの法人税の減税では、年間5兆円以上の減税がされています。ですから、
そういうところに手をつけずにおいて、社会保障を削ることで今の国の財政負
担を解消するなんてことは、そもそもできないんじゃないんですか。坂本市長
はそういう安倍内閣の方針に理解を示すかのような答弁をずっとされているん
-147-
ですけど、そういう答弁で、市長の答弁としてそれでいいのか、いかがでしょ
う、改めてお尋ねしますけど。もっと違う財政改革っていう道が私はあると思
いますが、その中身について、今、議論してるわけじゃない。だけど、こんだ
けの社会保障の負担がふえることについて、坂本市長がいいかどうか、いかが
ですか。
○
議長(伊藤聖一)松本議員、それ、市長の立場で聞いてるんか、個人の立
場で聞いてるんか。
○
14番(松本
朗)当然、市長の立場です。
○
議長(伊藤聖一)市長の立場で答えられる範囲と答えられない範囲は当然
あるはずですけど。
坂本市長。
○
市長(坂本憲男)先ほども申し上げましたように、この社会保障の改革の
問題については、先ほども言われたように、これ、国の方針なんですよね。坂
井市も、国から補助金っていうのは、もう本当に何十億円っていう交付税もも
らってきてるんです。この国、坂井市としては、本当に、親元っていうんか、
会社でいうと自分の親会社っていいますか、そこから坂井市にいろんなものを、
今、経済界の補助費とか、いろんな、国から補助をもらっている。その親元が
借金で火がついてるっていう感じの中で、ある程度はそういうのは理解はせざ
るを得ない。そういった中で、坂井市としてはできるものは今後やっていかな
あかんというふうに思っていますし。具体的に、今、松本議員も簡単に入院し
たらいくらとかって、病床の料がいくらとかって、ちっちゃいことを言いまし
たが、全体としては、どっかで改革しないと、本当に今の日本っていうのは先
行きどうなっていくんかなっていうふうに私は思っています。だから、これは、
今の国の方で、もちろん、立派な共産党もたくさんいますから、日本には、そ
こでちゃんとした議論を国会の方でしてもらえばいいというふうに私は思って
ますし。私は、市長としての立場で市民の方が健康で安心して生活できるよう
に精いっぱいそういうものを考えながら市政運営に取り組んでいく、これが私
の仕事だというふうに思っています。
○
議長(伊藤聖一)14番、松本議員。
○
14番(松本
朗)今、安倍内閣のもとでは、もう財政規律は崩壊状態と、
空前の一般歳出を2016年度もやりましたけど、来年度もさらにそういう規
模になろうとしています。しかし、それは社会保障費が伸びるからそうなって
るんではないっていうことなんです。その社会保障費の削減のツケは市町に来
るんですよ。市民に来る。それを直接的に市が市民を目の前にして、坂井市の
市政が今度は問われるわけです。だから、単に国がやっているから国に追随し
ていくしかないんだという、部長の答弁ならそれもしようがない、しかし、市
-148-
長だからこそ、きちっと物が言える、市民から選ばれた市長だからこそ、そう
いうやり方について率直な発言を求められると思います。
最初に部長が答弁されたように、本当に市民生活に大きな負担が重なった後
に、坂井市としての財政出動も検討せざるを得ないことにも若干触れられまし
たけども、まさに、今、そういうことになろうしてると思います。だけど、市
長がそういう仕方がないんだという立場であると、全部国がやるから市民の皆
さん我慢してくださいと言うだけになってしまいかねないから、私はきょうこ
の質問をしてるんです。市民に対してどうするかは、国会の議論ではなくて、
坂井市の問題なんです。地方自治法第1条の2には、地方自治体の仕事は市民
の福祉の充実って書いてあるわけですよ。ですから、今後、より突っ込んだ検
討が求められると思います。
〔「要らん」と呼ぶ者あり〕
○
14番(松本
朗)要らんという木村議員の発言がありましたけども、そ
れは木村議員は市民福祉の充実を求めないという立場なわけですけど、それで
はよくない、議会というところは。具体的には、低所得者の方の医療費につい
て、済生会病院では無料低額診療制度というのをとっているんですね。だから、
せめて、そういう。多分、坂井市ではわずか100万に満たないぐらいのお金
があればできると思うんですけど、三国病院ではそういうことをやるとか、少
しでも本当に生活ぎりぎりの方をどう救うかというあと一歩の施策っていうこ
とがこれから必要だと思います。
市長、今の無料低額診療については何か認識ありますか。
○
議長(伊藤聖一)坂本市長。
○
市長(坂本憲男)無料低額とか、そうじゃなしに、さっき部長も答えてる
ように、市としては、将来にわたって市民の方の負担が大幅に増大することに
なっていった場合、その市の財政状況とか、また経済状況、また、そのほかの
自治体のこともしなきゃいけない。よその自治体はどうでもいいんやっていう、
そういうもんじゃなしに、そういうのもいろんな面で見ながら今後対応してい
くべきだろうというふうに思いますし。細かな部分をこれどうするんじゃなし
に。こんな小さい問題じゃないというふうに思っていますから。だから、社会
保障全体のことを考えていかないかんというふうに思いますし。だから、坂井
市でも、財政状況、決して、楽って、豊かじゃないですから、将来の坂井情勢、
経済情勢っていうのもちゃんと見きわめていきながら市政運営に取り組んでい
かなくてはならないというふうに思っています。
○
議長(伊藤聖一)14番、松本議員。
○
14番(松本
朗)最後にしますが。やはり、今、こういう状態に政府が
なっているときに、市民の生活が総攻撃されるというのが目の前に広がるわけ
-149-
ですね。そういうときに市としての立場が問われる。残念ながら、坂本市長の
答弁は、そういう国のやっていることについてだめだというふうに言えない。
やはり、認識が、しっかり、国はおかしいと国に対しても物を言う、そういう
気構えがあって初めて市民に寄り添うことができると思います。いずれにして
も、そういうことが問われるように、早晩、坂井市としてもなるわけです。で
すから、そういうことを前提に、今、坂井市が計画しているいろんな公共事業
の取り組みも含めて、私はずっと言うてますけど、将来的な福祉需要も見据え
た計画に今の長期財政計画はなってるのかということを指摘してきましたけど
も、改めてこの問題は切実な問題になっているということを指摘して、質問と
したいと思います。終わります。
○
議長(伊藤聖一)ここで暫時休憩します。
午後の会議は午後1時より開きます。
○
(午前11時54分
休憩)
(午後
再開)
0時59分
副議長(古屋信二)休憩前に引き続き、会議を開きます。
21番、永井純一議員。
○
21番(永井純一)皆様、こんにちは。公明党の永井純一でございます。
議長のお許しをいただきましたので、通告に従い、一般質問をさせていただき
ます。
最初に防災についてですけれども、昨日は台風16号の影響で、坂井市には
幸いなことに被害は出ていないというふうにお聞きしておりますけども、全国
では大きな被害をもたらしております。小学生のお子さんとか、高齢者の方も、
川に流されたりとかしてお亡くなりになられているようでございます。
また、この近年、今年、大きな台風によって甚大な被害をもたらし、多くの
方々が犠牲となられました。心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。また、
被災された方々が一日も早くもとの生活に戻られることを念願をいたします。
また、今年の熊本地震においても、今なお復旧・復興途中であります。さらに、
東日本大震災から5年半たった今も14万人の方が避難生活を余儀なくされて
おります。
近年の自然災害は、今まで起こったことのないところ、いわゆる想定外の出
来事であります。備えが比較的弱かったことも一因で、被害も甚大なものにな
っているということではないでしょうか。今や、地球温暖化や気候変動期とも
言われ、全国どこでもいつ起こるともわからない自然災害に備えなければなり
ません。坂井市においてさまざまな手は打ってきていると思います。市民の全
ての安全・安心を担っているのは、体制的には坂井市の安全対策課であります。
近年の災害状況を見るとき、これまでの災害の経験や知見を分析、検討し、職
-150-
員はもとより、何よりも市民の意識改革というのか、意識向上が大切だという
ふうに思っております。
市長も、招集挨拶で市民の安全・安心のため万全を期すと申されておりまし
た。そのためにも万全の体制が必要であります。そこは同じ思いだと思います
ので、お伺いをいたします。
防災に専念する部署の創設が必要と考えますが、御所見をお伺いをいたしま
す。
次に、防災対策の中身について1点お伺いをいたします。
私は以前の一般質問で被災者支援システムについて質問させていただき、市
としても導入をしていただきました。既に御存じのように、このシステムの最
大の特徴は、家屋被害ではなく、被災者を中心に捉えているという点です。住
民基本台帳のデータをベースに被災者台帳を作成し、これをもとに罹災証明書
の発行、支援金や義援金の交付、救援物資の管理、仮設住宅の入退去など、被
災者支援に必要な情報を一元化し、一元的に管理します。これによって、被災
者支援業務の効率化はもとより、被災者支援業務の正確性及び公平性を図るこ
とができます。
このシステム導入によって、被災者の状況を的確に把握し、迅速な対応が可
能になるほか、申請の負担軽減になると期待されています。そこで大事なこと
は、災害時にこのシステムがきちんと稼働できる状況にあるかどうかです。
そこで、お伺いをいたします。
災害時に稼働できる状況に現在あるのかどうか、お伺いをいたします。
次に、子育て支援について質問をいたします。
子ども医療費の無料化について、坂井市では中学3年生まで完全無料となっ
ています。これは、市民の思いを受けて、職員、議員の協力のもと、坂本市長
の英断によって実現をしたものであります。子育てするなら坂井市と、住みよ
さにも貢献しているものと思っています。市民の方から、「子どもが小さいと
きもそうですが、高校、大学となると大きな費用がかかります。そこの支援を
してもらえたらありがたい」というお言葉をお伺いをいたしました。私もその
ように思います。
支援の仕方はいくつかあるかと思いますが、今回、高校生まで医療費無料化
の拡充ができないものかと思います。市レベルでやっているところは余り見受
けられませんけれども、子育て環境の充実ということで、かなりインパクトも
強いと思われます。
そこで、お伺いをいたします。
少子化対策、定住・移住促進の観点から、高校生及び19歳未満の医療費助
成、無料化はできないか、所見をお伺いをいたします。
-151-
以上、一般質問といたします。
○
副議長(古屋信二)坂本市長。
○
市長(坂本憲男)永井議員の御質問にお答えをいたします。私の方からは
子育て支援についてをお答えをさせていただきまして、防災については総務部
長からお答えをいたします。
それでは、子育て支援についての御質問にお答えをいたします。
人口減少、少子高齢化の進展の中で、中学までよりも、高校、大学と学年が
進むにつれて子育てにかかる費用が増大していくのは事実でございまして、高
校生、大学生を持つ家庭への子育て支援も大切なことではないかと考えており
ます。
子ども医療費については今やほとんどの自治体が助成をしているところであ
りますが、助成の内容は自治体によってさまざまであります。
例えば、対象年齢は、小学校の入学前まで、また中学入学前まで、あるいは
高校入学前まで、また高校卒業までといろいろでございますが、所得制限を設
けている場合や、全額助成ではなく、一部助成の場合もあるようでございます。
子ども医療費の助成制度については、少子化対策の重要な施策の1つとして
各自治体が実施をしているものでございますが、一方、過剰受診を招いている
可能性もあり、医療費の増大につながっているのではないかとの批判の声もあ
るわけでございまして、国においても子ども医療の助成制度にこうした問題も
あることを既に認識をいたしておりまして、こども医療制度のあり方等に関す
る検討会において議論が進められているというふうに伺っています。
こうした中、坂井市では、御承知のように、中学卒業まで所得制限をするこ
となく、子ども医療費の完全無料化を行っております。平成27年度の子ども
医 療 費 の 助 成 額 は 約 2 億 7 ,7 0 0 万 円 で あ り ま し て 、 現 状 に お い て も 市 の 財
政負担が大きいことから、県に対し補助を拡充するよう要望をいたしていると
ころでございまして、このような状況でありますので、現時点で対象年齢を拡
大するということは大変困難であるというふうに考えておりますので、御理解
をいただきたいというふうに思います。
○
副議長(古屋信二)釣部総務部長。
○
総務部長(釣部桂司)私の方からは防災についてお答えをさせていただき
ます。
まず、防災に専念する部署の創設が必要と考えるが、その所見はについて、
お答えをさせていただきます。
本市の災害時における危機管理体制は、総務部において安全対策課が中心と
なり、警察、消防や県など関係機関と連携・協力を図りながら、全庁的な体制
で取り組むことが重要であり、毎年の防災訓練においても全職員が参加し、実
-152-
施をしているところでございます。
先般実施しました防災訓練では、多目的研修センター3階大ホールにおきま
して、市長、副市長、教育長、各部長級職員や総務部職員、及び、警察署長・
消防署長を初め関係機関が参集、災害対策本部を設置し、ブラインド方式によ
り、各部局の災害時の初動体制や危機事案に対しての応急対策などを行い、迅
速な対応がとれるような体制づくりに努めています。
また、危機管理体制の中でも、特に、警察、消防とは連携・協力を図る必要
があり、現在、安全対策課において、防災以外に、防犯、交通、消防を担当し
ております。日ごろから良好な連携を構築するようにしていることから、御提
案のような防災に専念する部署の創設については、今のところは現在の体制で
危機管理の充実を図ってまいりたいというふうに考えておりますので、御理解
をいただきたいというふうに思います。
次に、被災者支援システムが災害時に稼働できる状況にあるかについて、お
答えいたします。
本市では、地方公共団体情報システム機構から提供されています西宮市の被
災者支援システムを活用しています。災害時に迅速な対応ができるよう、毎年
の防災訓練時に、関係所管職員を対象に住民基本台帳や税情報データをもとに
被災者台帳を作成し、倒壊家屋管理などのシステムを稼働させ、被災者への罹
災証明書を発行するまでなどの訓練を実施させていただいております。
また、災害発生直後は電力供給が遮断されることなども想定されますが、そ
の場合には、北陸電気保安協会や坂井市電設協会との電気施設の応急復旧対策
の災害協定を締結していることから、万全の体制を講ずることができているも
のというふうに考えております。
以上です。
○
副議長(古屋信二)21番、永井議員。
○
21番(永井純一)それでは、再質問をさせていただきます。
後の方の質問からですけれども、医療費の無料化ということで、このお話を
するときはいつも申し上げておりますけども、子育てする、そういう保護者の
方の声っていうのは、本当に非常に助かってますと、坂井市は中学生まで完全
無料化ということで非常に感謝をされておりまして、近隣の市町にいるお友達
なんかとも会話の中でもそういう話が出るようでありまして、本当に坂井市の
住みよさランキングにも大いに貢献しているんではないかなというふうに思っ
ております。
また、今回、高校生までということで求めておりますが、全国的には、以前、
NHKなんかでも放送しておりましたけども、村とか町とかいうところでは何
ケ所かやっておりまして、非常に移住者が多いというふうな報道をされており
-153-
ました。子育て環境の充実っていうのはやっぱり大切だなというふうに思って
おりますし、ちょっとわからない、市でも今出てきつつあるのかなというふう
には思っておりますけども、もとより、私もともとの考えは、こういった医療
費の無料化っていうのは、隣の町に行ったら違うとかいうのはやっぱりよくな
いなっていうふうには思っております。全国どこへ行っても同じサービスが受
けられるっていうことが大切だろうかなというふうに思っておりますので、国
の方でしっかり本来は主導して支援をしてやっていただけるのが一番よいわけ
ですけれども、現状はそうなっておりませんので、その今の現状を考えると、
やはりこの市独自の支援というのが大いに坂井市に貢献していくんではないか
なっていうふうに思っております。
そこで、私は春江に住んでおりますけども、きのうも、川畑議員の方から、
春江町、たくさんの、今、家が建って多くの方が転入をされているっていうふ
うにお話がありましたけれども、私もそのように感じておりますので、実際の
ところ、ほかの丸岡とかもそうなんですけども、春江に限ってちょっとお尋ね
をいたしますけども。
渡邉部長にお伺いをいたします。最近、この春江の転入者っていうのか、転
出もあると思いますので、そこのところの数字がわかれば教えていただきたい
と思います。
○
副議長(古屋信二)渡邉市民福祉部長。
○
市民福祉部長(渡邉雅彦)それでは、お答えいたします。
全体的には人口減少という中で、昨年の春江町にかかわる人口世帯の動向で
ございますけれども、春江町に市外から転入をされて、春江町から市外へ転出
された、それを差し引きますと、127人の人口増と、世帯数では44世帯の
増というふうになってますし、市内の中で春江町の方へ転居で来られた方、そ
れから、春江町から市内の方へ転居されていった方、これを差し引きしまして
も、春江町は41人の増、それから38世帯の増ということになっております。
以上でございます。
○
副議長(古屋信二)21番、永井議員。
○
21番(永井純一)ありがとうございます。市内の他地域からの転入はそ
れはそれとして、市外からの転入っていうのが127人増ということで非常に
ふえてるなっていう、1年間で。町の状況を見てたらそうだなっていうふうに
も思いますけれども。このところの、なぜ転入されてきたっていうのが、そこ
の理由はちょっとわからないんですけれども、住宅の値段がそんなに高くない
のかもわかりませんし、また、先ほど申しましたように、子育て環境が充実を
しているから若い方が入ってこられてるのかなっていう、そういう気もいたし
ます。
-154-
今、高校生まで求めましたけど、決して坂井市が他市より子育て環境が劣っ
ているとは思っておりません。劣っているよりも、本当にすばらしいところで、
医療費のこともそうですけれども、教育関係にしても、先生方、非常に頑張っ
ておられますし、優秀な坂井市の子どもさんに育てていただいてるなっていう
ふうに思っておりますので。生まれたときから学校卒業するまで坂井市は子育
てしやすいと、住みやすいというところだなっていうふうに思っておりますの
で。
何が言いたいかっていうたら、そういった子育て環境が充実してるっていう
ことで、さらに高校生まで坂井市はしっかり見ていただけるっていうことにな
れば、ますます、転入、移住してくる方がふえるんではないかなっていうふう
な認識を持っております。
うちの区でも、これから約50世帯ぐらいの新築住宅ができる予定になって
おりまして、ますます春江地区発展するなっていうふうな思いですけれども、
こういった考え方から、もちろん、今、市長が言われた財政面っていうのが一
番大きな理由だっていうふうに思います。やっぱり、財政を考えながらバラン
スのとれた支援策は必要かなっていうふうに思っておりますけれども、やはり、
その財政効果っていうのか、そのこと以上に人がふえてくるっていうのも大変
魅力的なことだというふうに思っておりますので、そういった考え方から、今
後の検討として、今は無理なようなお話でありましたけども、考えていけるの
かどうか、もう一度、答弁をお願いいたします。
○
副議長(古屋信二)坂本市長。
○
市長(坂本憲男)今の時点では本当に考えるっていうぐらいしかないとい
うふうに思いますし。今もお話もさせてもらったように、今まで中学3年生ま
で、県も中学3年生までは助成っていうんか、もらってますから、全部含めて
2 億 7 ,1 0 0 万 円 ぐ ら い 、 今 、 助 成 し て る と 。 も う 大 き な そ う い う 財 政 負 担
になってはいるんです。それに、今また高校生までというと、計算をしたこと
も余りありませんが、現時点では時期尚早かなというふうに思っています。将
来的に坂井市の財政ももうちょっと豊かになればそういうことも考えられるで
あろうというふうに思っていますし、できたらそんなになればいいなっていう
ふうに思ってますし、先ほどもお話しされたように、高校生また大学生までい
くと、本当に桁違いの、学費とか、いろんなものがかかってきますから、保護
者の方々にとっては少しでも助成してほしいっていうのは本当の思いじゃない
かなっていうふうに思っています。
○
副議長(古屋信二)21番、永井議員。
○
21番(永井純一)ぜひとも、また今後検討お願いしたいと思います。中
学生無料化のときも、財政的にもしっかりと検証しながら積み上げながらやっ
-155-
てまいりましたので、また、今後、しつこいかもわかりませんけど、財政的に
も裏づけをしながらお願いをしてまいりますので、よろしくお願いいたします。
次に、防災の被災者支援システムについてでございますけれども、今ほど、
しっかり体制をとってるというふうなお話がございました。
実は、今年の熊本地震、これはテレビでも放映されておりましたけども、こ
のシステムが当初稼働しなかったんです。非常に被災者の方に対しての対応が
おくれてしまったと。罹災証明も1ケ月以上かかってしまって。熊本もこのシ
ステムを導入しておりますけれども、使えなかったっていう報道がありました。
何でかっていったら、使える職員がいなかったということで、これは本当の話
で、これは大変だっていうんで、民間業者に丸投げっていうか、委託しようと
したそうです。そしたら、2億か3億ぐらいかかってしまうっていうことで、
これは国の方にも情報が入って、何とか職員派遣とかっていうことで対応がで
きたそうであります。実際問題、うちの職員さん、例えば、今起こったときに、
しっかりと職員さんが使えるのかどうか、ここのところをもう一度明確にお答
えください。
○
副議長(古屋信二)釣部総務部長。
○
総務部長(釣部桂司)先ほどちょっとお話しさせていただきましたが、防
災訓練時に、それぞれの住民基本台帳のリスト等を取り込みまして、そこから
罹災証明書等を発行するというふうなところまで、全職員ではないんですけれ
ども、税関係と、それから市民生活関係の職員がそこの担当というふうなこと
で取り組んでおります。その際に、やはり職員も異動等がございますので、研
修をそこで兼ねてさせていただいてます。その研修のときには、民間の会社の
方の専門の職員に来ていただいて、そこで、指導、研修を兼ねて、職員の資質
向上に努めているところでございます。紙に打ち出すところまではなかなかで
きなかったんですけども、今年はその紙に打ち出して発行するというふうなと
ころまで実際やらせていただいたというふうなところでございます。
○
副議長(古屋信二)21番、永井議員。
○
21番(永井純一)よろしくお願いいたします。全国で、今、一番このシ
ステムに対してしっかり取り組んでいるっていうところが奈良県の平群町とい
うところでございまして、大阪に近いところなんですけれども、このシステム
を考案された西宮市の防災センターの所長さん、吉田さんという方も、全国で
ここが先進的に一番使えるようになっていると思うということで紹介もしてい
ただいたんですけれども、ここは、全職員が、住民の命が大事という、そうい
う全職員がそこに思いをいたして、今おっしゃったように、職員のそこの担当
はやっぱり異動がありますので、変わっていくという部分がありますので、今、
部長がおっしゃったように、ここは全職員を対象に1年に1回研修をしている
-156-
と、誰でも使えるというふうにしているそうです。
また、この基本台帳、先ほどの転入・転出等でいろいろ入れかわりがありま
すので、毎日朝9時に自動的にそれが更新をされていくというふうなシステム
にしたそうです。だから、常に1日1日変わったことがそのデータが正確に把
握をできるというふうな仕組みをつくっているそうです。
また、いろんな各部署間の連携、これはうちもそうだと思いますけども、家
屋被害とか、建設とか、市民課とか、いろんなところで連携ができるようにな
って、今、運用に当たっているということで、また、GIS等とか、そういう
ところともつながって、どこでっていうのが瞬時に画面でも出るようになって
るとか、そういういろいろな工夫をされて今やっているということで。坂井市
も、今、職員に対してはそういう体制で、研修等をやっておられるということ
なんで安心しましたけれども。このシステムは、持ってるだけではどうもなり
ませんので、被災された方、市民のためにしっかりと使えるようなものに常日
ごろからしていただきたいということをお願いを申し上げておきます。
それから、防災に専念する部署ということで、今は考えてないという御返答
でしたけれども、別に特別な部署があるからできるとか、できないとかいう問
題ではないので、安全対策課中心に、今、しっかりやられているというふうに
認識はしております。
ただ、今、皆さん御存じのように、本当に、今、台風もそうですけども、地
震とか、こういった大規模自然災害っていうのは、もうどこで起きても仕方な
いと。熊本地震が起きましたけども、地震の専門家の間では、東日本大震災の
後、次に大規模地震が起こるという予測では、福井県近辺っていうふうに予想
してたそうです。それが熊本で起きたっていうことで、日本どこでも起きても
おかしくないような状況でありますけども。また、今、地球温暖化とも言われ
てますし、気候変動期に入った、そもそも、もうそういった変動期に入ってい
ろんなことが今起きるんだっていうふうにも言われておりますので、一昔とは
ちょっと環境が違うっていうことで、これから、本当に、その自然災害、自然
災害自体は防ぐことはできません。来るものをあっち行けっていうこともなか
なか人間の力では難しいわけでありまして、起こってしまったときにいかに犠
牲者ゼロにするかっていうのが一番大きな課題ですし、やっぱりそこに向かっ
ていろんなことを想定しながら、防災に関してはこれからしっかりやっていく
時期ではないかなというふうに思っております。
坂井市として、今、シティセールスっていうのをしっかりと設けて、大きく
坂井市を発信していただいて、ある意味、大きな成果を生みつつあるというふ
うに思っております。これも、やはり、それに精通した人で、しっかりとその
部署を考えるっていうことが大きなその力となっているっていうふうに思いま
-157-
す。
安全対策課っていうのは、やっぱりいろんな分野を考えなければいけません
ので、先ほどお話しした交通安全とか、見守りとか、いろんなことが入ってき
ます。全てを考えなければいけない部署ということで、おざなりになるとは言
いませんけれども、しっかりと専門を置くことによって、そこに精通したいろ
んなことを考えて手を打てるんでないかな。もう一つ大きな観点は、職員さん
は頑張ってると思います。でも、一番、今、災害に対して私たち市民が意識を
持って取り組まなければならないってことだと思います。そういった意味で、
市民に対しての意識啓発やその意識向上のための部署っていうのはこれから必
要だっていうふうに思ってますので、そこをしっかり考えていただけないかな
と。
きのうも避難準備出ましたけど。多くの人はわかりませんよね。避難準備っ
て何か避難の準備すればいいんかなって。そうではないですね、あれ。なかな
か動けない方とかは早めに自主的に避難してくださいよということであります
し。そういった一つ一つのことを細かく情報を発信しながら伝えていくことっ
ていうのはこれから大事だと思いますので、いま一度、そういった思いでこの
何か専門の部署っていうのを考えていただけないかなっていうふうに思います
けども、いかがでしょうか。
○
副議長(古屋信二)釣部総務部長。
○
総務部長(釣部桂司)ありがとうございます。この間の日曜日にNHK討
論の中で今の災害の大規模化っていうふうな話がありまして、その中で、犠牲
者を出さないようにするには、今、議員さんおっしゃったように、市民の方々
の意識っていうふうなものも非常に大事だっていうふうな話もされていたよう
に思っております。そういうふうな中で、やっぱり人の命っていうものを守る
っていうことが一番大事なものだというふうに思っております。
そういう中で、その専門の部署というふうなことも今後考えていく必要はあ
るのかなっていうふうには思っております。ただ、現在のところ、今は現在の
体制でというふうなことで、今後、またいろいろ検討を重ねながら、そういう
ものも含めて検討させていただきたいというふうに思います。
○
副議長(古屋信二)21番、永井議員。
○
21番(永井純一)最後にしたいと思いますけども。僕はやっぱりつくる
のは今だと思います。この間の防災訓練のときもそうですけども、私の区でい
えば、集会所に安否確認に行ったんですけれども、うちは、320世帯、約1,
000人、住民がおられます。そのうち、安否確認来たのが104人。人数で
いうと1割ぐらいですし、世帯がいくと3割近くかなとは思いますけども。世
帯に1人来たって考えれば、そんな感じなんですけども。だから、私たちの意
-158-
識がまだまだ及んでないっていうところがありますので、やっぱり、そこら辺
の意識を啓発するために、別に専門の人を雇わなくてもいいんです。職員でし
っかりと研修をして専門的に知識をしっかりと持ってもらって、常日ごろから、
対策とかいろんなことを打てるように、その災害時のときもそうですけれども、
それに備える住民意識、市民意識の改革、向上のために、やっぱり、そういっ
た、今現実にたくさんの災害が起こってるわけですから、何かしとけばよかっ
たなっていうんではもう遅いですし、だから、やるなら、今のこのときにしっ
かりとつくっていただいて、お願いをしたいなって思いますので。
最後に市長の思いだけお伺いをして終わりたいと思います。
○
副議長(古屋信二)坂本市長。
○
市長(坂本憲男)今、永井議員言われたように、本当に、この坂井市って
いうんか、どこで何がいつ起きるかわからんというのが今の地球環境っていい
ますか、本当にあしたはわからないような、毎日のようにいろんなところで災
害が発生しているっていうことで。昨日も、議会やってて、すぐ部屋へ行って
ニュース見たら、まず、姉妹都市の延岡市が、堤防の決壊まではいってないで
すけど、大きな被害を受けて、すぐ電話もさせてもらいました。市長はちょっ
といませんが、副市長にもいろんなお話もさせていただいて、坂井市としてで
きることがあれば精いっぱいさせていただきたいというお話もさせていただき
ました。幸いにして、けがとか、そういったのがなくて本当によかったなとい
うふうに思っていますし。
災害というのは、本当にいつどこでっていうことで、よく私も話もさせてい
ただいていますし。今、全庁、防災というのは、本当にどこまで防災がいいん
か、これでいいっていうことはまずあり得ないんですよね。そういった意味で、
坂井市としては、御案内のように、まずは人命を守るということで、各小中学
校。今、小学校やってるんかな。小学校は、もう既に、備蓄倉庫とか、そうい
う避難場所ということで、総合訓練なんかも、毎年2回ぐらい、いろんな訓練
やってます。それも住民の意識の高揚を図っていくっていうことで、住民参加
の総合訓練も行っていますし。まずは、やはり、いざとなったら、本当に自分
たちの、行政は限度がありますから、まずは、市民の防災に対する意識改革っ
ていうのが第一であるというふうに思ってますし。
そういった中で、今ほどお話ありますように、この防災、西宮ですか、職員
に、今、全部、そういう防災体制、当然、異動もありますから、職員は、そう
いったなんかも、これは、課でやるべきじゃなしに、今、総務部長も話してい
ますように、こういう、災害とか、いろんなそういうのは全庁挙げて対応する
べきだというふうに思ってますし。そういった中で、これからも、課っていう
のはまた別としまして、できるだけ職員全てがいざという場合に全庁挙げてそ
-159-
ういう防災体制っていうのを図っていきたいなというふうに考えています。
○
副議長(古屋信二)21番、永井議員。
○
21番(永井純一)最後の最後にします。今お話ありましたけども、きの
うの姉妹都市の延岡、お見舞いを申し上げたいと思います。市としても、そう
いう全庁的な体制っていうこと、それは大事だと思います。そういったことも
発信していくことによって、これは外に向けて発信することによっても、坂井
市の安心・安全っていうんか、企業さんらに対しても、坂井市は安心して企業
を出せるっていう、そういった企業誘致なんかにも大変有効でもありますし。
最後に苦言だけ申し上げれば、坂井市の施設、特に指定管理施設なんか、具
体的にどことは申しませんけど、先日、ちょっとぼやがあった施設ですけれど
も、ここは避難の案内もなかったということで、担当部長には申し上げました
けども、そういった訓練もなされていなかったということでありまして、やっ
ぱり、そこらにも目が行き届かなければ本来はいけないわけでありますので、
そういった大惨事にならなくてよかったですけれども、来客してた方が不安に
思ったっていうことで、そういったお話もありましたので、それも踏まえて、
これからそういう体制ができることを望んで、質問を終わります。
○
副議長(古屋信二)7番、上坂健司議員。
○
7番(上坂健司)皆さん、こんにちは。心地よい時間帯ではございますけ
ども、後ろから2番目の、7番、政和会、上坂健司です。先ほども防災関係出
てましたけども、本当に、昨日の防災タイムラインによる避難準備の発令、あ
りがとうございました。今後も、野球ではございませんけども、仮に空振りで
も安心・安全のために早めの発令というのを対応していただきたいと、そんな
ふうに思っております。
それでは、通告に従い、質問させていただきます。
2点ございまして、1点目は坂井市行政運営における観光と文化の位置づけ
についてであります。
人口が減少する時代に、本市が勝ち残るためのキーワードは「観光と文化」
であり、外貨を稼ぐためにさらなる力を入れるべき分野と考えております。
上出議員ではございませんが、6月に一筆啓上手紙の館について質問させて
いただきましたが、その後、数名の市民から電話をいただきまして、手紙文化
面の評価はできるということではありますが、一方、観光面では大変難しいの
ではないかと、また丸岡地区の文化・観光の活性化を考える必要があるんだと
いう、大変厳しい御意見を頂戴いたしました。
文化振興は、館ですが、軌道に乗りつつもございますが、丸岡城からの動線
問題など融合されず、本市の観光と文化における行政運営を考えますと、典型
的な縦割り構造であります。その弊害の1つが、館の入館数の少なさ、伸び悩
-160-
みであると言えると思います。
文化振興や文化財保存、史跡整備など、文化という観光資源を生かした観光
施策をより戦略的に展開するには、現在の担当部局のあり方について整合性の
とれた十分な組織体制が必要と考えます。
今定例会の市長招集挨拶の中で、第三セクターの改革について、来年4月に
坂井市公共施設管理公社を丸岡文化財団に吸収合併との調整を進めていると述
べられました。私は、文化面と観光面の連携強化が図られ、一定の効果は想定
されると思いますが、その構造は変わらず、市の間接的な関与にとどまるだけ
ではないのかなと思います。
福井国体や北陸新幹線の県内延伸、インバウンド対応など、今後、明るい材
料がある今、どう観光面と文化面の行政運営を強化するのかが重要な鍵であり、
観光と文化の一元化を提案いたします。
質問の1つ目として、教育委員会の文化振興係(一部)を市長部局へ移管し、
観光振興係・広域観光係とともに、行政組織を統一し、文化と観光の一元化の
見直しはどうか。
2つ目として、東尋坊から、丸岡城、ゆりの里公園からの、この点、線、そ
して、面という周遊観光ルートの取り組みはどうかであります。
3点目として、坂井市まち・ひと・しごと創生総合戦略に掲げた日本型DM
Oの取り組み状況、また三国湊版DMOの推進状況はどうかであります。
次に、2点目の質問は、三世代同居等の対策についてであります。
先般のえちぜん鉄道駅名活用シンポジウムにおける坂井町兵庫まち協の発表
で 、 こ の 地 域 は 、 世 帯 数 5 4 0 に 対 し 1 8 2 戸 、 率 に し て 3 3 .7 % が 三 世 代
同居等で、住みやすく幸福を感じると述べられました。
しかし、本県は三世代同居率全国第2位でありながら、本市も核家族化が進
み、従来多かった三世代同居率も減少傾向にあり、家族のきずな、家庭や地域
の教育力、そして地域活力の低下が指摘され、さらには子どもの非行や虐待な
ども問題視されています。
本市は、施策として、住宅取得支援、リフォーム支援、空き家利活用支援な
どがありますが、世代間で支え合うことができるさまざまなメリットが期待で
きる三世代同居を推進すべき、さらなる支援が望まれ、8月の坂井木部コミセ
ンでの議会報告会でも議論されました。
そこで、質問いたします。
1つ目として、本市の三世代同居等の世帯の推移と既存事業の相談件数、実
績はどうか。
2つ目として、三世代同居と、自助、共助の促進の関係についてどのような
認識を持っておられるのか、また、合計特殊出生率との相関関係はどうか。
-161-
3つ目として、子育て支援、高齢者支援、住宅支援、世代間交流など、本市
の豊かな持続力ある社会づくりの構築を目指した三世代同居推進へ今後の市の
独自の施策はどうかであります。
以上、一般質問といたします。
○
副議長(古屋信二)坂本市長。
○
市長(坂本憲男)上坂議員の御質問にお答えをいたします。私の方からは、
坂井市行政運営における観光と文化の位置づけについてお答えをさせていただ
きまして、三世代同居などの対策については総合政策部長からお答えをいたし
ます。
まず、教育委員会の文化振興係(一部)を市長部局へ移管し、観光振興係・
広域観光係とともに行政組織を統一し、観光と文化の一元化の見直しはどうか
との御質問でございますが、観光振興の業務としては、坂井市観光ビジョン戦
略基本計画に基づき、統一的かつ包括的な取り組みが求められるプロモーショ
ンや誘致戦略に取り組むことであります。
また、観光事業者においては、地域資源の発掘や活用と、実際の観光客誘客
とインバウンド対応の改善に努めることであるというふうに認識をいたしてお
ります。
今後、国や県を初め、市と観光事業者の4者は、それぞれの役割を踏まえた
意識の共有と連携体制を構築し、維持しながら、総合的な観光振興を目指して
地道な取り組みを続けることが望まれているところであります。
一方、文化振興の業務としては、芸術文化の振興や文化財の保存や発掘、史
跡の整備や時代考証等の業務であり、観光振興とはその役割に明確な違いがあ
ります。
しかしながら、文化的要素については、誰しもが、見てみたい、触れてみた
いといった観光的な要素も備えており、立派な観光資源となるものであります。
このことから、観光と文化には密接な関係がありますが、それぞれの業務を
精通した所見を持って確実かつ的確に遂行することが求められているところで
ありまして、日ごろから情報共有を図ることで無駄のない理想的な体制が構築
できるものと認識をしているところであります。
議員御指摘の観光と文化の一元化の見直しにつきましては、現行の体制を維
持しながら、それぞれの役割の明確化と連携の充実を図り組織の強化を図って
まいりたいというふうに考えておりますので、御理解をいただきたいというふ
うに思います。
次に、東尋坊、丸岡城、また、ゆりの里公園の、点から線、そして面への周
遊観光ルートの取り組みについてでございますが、東尋坊は観光客入り込み数
148万人を誇る県下を代表する観光地であり、当市と周辺市町を含めたエリ
-162-
アの観光客の動向は、東尋坊を観光し、その前後にその周辺の観光地に立ち寄
っていることが多いように思います。
また、丸岡城は観光客入り込み数39万人を誇る観光地で、東尋坊と丸岡城
をつなぐバス路線があるように、既にこの2つの観光地は線で結ばれた観光ル
ートとも言えます。
一方、ゆりの里公園は6月のユリの時期には強力な集客力を発揮しますが、
そのほかの時期の集客が弱く、観光客入り込み数は10万人未満にとどまって
おります。
ゆりの里公園の立地は東尋坊と丸岡城を結ぶ観光客の動線上にあるため、6
月にはユリの名所として旅行会社の認知が高まっており、ユリの時期になると
マスコミが取り上げていただけることもあり、この時期は1つの観光ルートと
して発信していくことは可能というふうに考えております。
今後は、現在進めております、ゆりの里公園再整備事業に合わせて観光客の
動向調査を実施しニーズの把握に努めるとともに、調査結果を検証した上で、
東尋坊や丸岡城と一緒に立ち寄ってもらえるよう、積極的にアピールをしてい
きたいというふうに考えております。
次に、坂井市まち・ひと・しごと創生総合戦略に掲げた日本型DMOの取り
組み状況、また三国湊版DMOの推進状況についての御質問にお答えをいたし
ます。
日本版のDMOとは、地域の稼ぐ力を引き出すとともに、地域への誇りと愛
着を醸成する観光地経営の視点に立った観光地域づくりのかじ取り役として、
多様な関係者と協同しながら明確なコンセプトに基づいた観光地域づくりを実
現するための戦略を策定するとともに、戦略を着実に実施するための調整機能
を備えた法人のことであります。
現在、国の先導のもと全国でDMO設立が模索されているところであります
が、福井県では小浜市内で設立されているのみでありまして、DMO設立は容
易なことではないというふうに考えております。
DMOは着地型旅行商品の造成や地域プロモーションなどを行うことから、
市域全体の観光事業にかかわっている坂井市観光連盟がその組織を担うのに最
も適した立場にあるものというふうに考えております。
しかしながら、多業種・異業種と連携をしながら稼ぐ力を強めて独立採算性
を求められているDMOに対して、法人化をしてまだ2年目である坂井市観光
連盟は、組織の強化や体制づくり、自主事業の運営などが喫緊の課題でありま
して、DMO化に取り組んでいくことは難しいのではないかというふうに考え
ております。
また、三国湊エリアにおいては既にさまざまな自主事業の企画運営を行って
-163-
いることから、DMO化できる可能性はあるというふうに考えておりますが、
DMOとして担うエリアが狭く、独立採算性のための収益力を高めにくいこと
などから、このエリアにおいてもDMO化の取り組みは容易なことではないと
いうふうに思っております。
今年度、さまざまな観光事業関係者が参加している周遊滞在型観光推進委員
会が立ち上がり周遊滞在型観光推進計画を策定することとなっておりまして、
計画策定後において、この委員会を通じて市域を網羅するDMOの設立につい
て検討していきたいというふうに考えておりますので、御理解をいただきたい
と思います。
○
副議長(古屋信二)小谷総合政策部長。
○
総合政策部長(小谷嘉郎)私の方からは、三世代同居の対策についてお答
えさせていただきます。
まず、本市の三世代同居世帯の推移と既存事業の相談件数、実績についてお
答えいたします。
本市の三世代同居率は、国勢調査データによりますと、平成12年度、27.
6 % 、 平 成 1 7 年 度 、 2 4 .2 % 、 平 成 2 2 年 度 、 2 1 .6 % と 低 下 傾 向 に ご ざ
い ま す が 、 県 平 均 の 1 7 .5 % を 上 回 っ て お り ま す 。
また、多世代同居を促進する市のリフォーム支援事業等の既存事業の状況で
すが、平成27年度は、相談件数8件に対し6件、平成28年度は、8月末現
在で、相談件数27件に対し、18件の実績がございます。
次に、三世代同居と、自助、共助の促進の関係についてどのような認識を持
っているか、また、合計特殊出生率との相関関係はどうかについて、お答えい
たします。
一般的には、同居世帯の方が合計特殊出生率が高いと言われておりますが、
県内自治体の合計特殊出生率と三世代同居率の相関関係においては、三世代同
居率の値が低くなるほど合計特殊出生率が高い傾向が見受けられます。当市に
おいて三世代同居率は県内8位ですが、合計特殊出生率は県内12位となって
ございます。
しかしながら、昨年実施しました市民アンケート調査では、産みたいと思う
子どもの数を希望どおり産む予定である夫婦は三世代同居に多い傾向にござい
ます。
一方、三世代同居以外の夫婦につきましては、理想の子どもの数と現実は異
なる傾向があり、その原因としましては、子育てや教育にお金がかかる、仕事
に支障が出るなどの理由を掲げており、経済的負担の増加や仕事に影響が出る
ことなどに対する不安があるものと考えられております。
三世代同居は、自助という面で、祖父母が子育てを支援してくれ、家庭内の
-164-
経済的負担の軽減や子育ての継承、ゆとりの時間の創出などが期待され、また、
共助という面では、子どもが祖父母や地域の人と触れ合い、地域の人に守り育
てられる環境であり、地域貢献の気持ちや郷土に愛着を持つ意識が醸成される
と考えております。
これらが、定住や大学進学などで一旦県外に出ても将来的にUターン等につ
ながり、本市で家庭を持つことによって合計特殊出生率を押し上げ、人口減少
の克服につながるのではないかと認識をしてございます。
最後に、三世代同居推進への今後の市独自の施策はどうかについて、お答え
いたします。
多世代同居を促すため、市の施策としまして、多世帯同居、近居のリフォー
ム、住宅取得の支援があり、これは、新たに三世代同居を目的としたリフォー
ムや坂井市外からのUターン者を対象とした近居に伴う新築の一部を助成する
ものでございます。
この支援を利用する方々が増加してきており、今後、まち・ひと・しごと創
生総合戦略に基づき、相談に来られた方の意見等を集約しながら、より効果的
な制度への拡充を検討してまいりたいと考えてございます。
また、多世代居住に対応できる敷地規模の実現を図るなど、ゆとりある居住
環境を誘導するため、福井県建物取引業協会や民間の住宅開発事業者などと連
携し、本市が住みかえがしやすいまちとして選ばれるよう努めてまいりたいと
考えております。
さらに、子育てを支援する祖父母が元気で健康を維持し社会参画できるよう、
シニア世代の活躍の場や地域医療体制の充実を図るなど、三世代同居推進によ
る持続可能なまちづくりの施策を総合的に実施してまいりたいというふうに考
えてございます。
○
副議長(古屋信二)7番、上坂議員。
○
7番(上坂健司)ありがとうございました。私の住んでいる坂井地区とい
うのは、観光で言えば「いねす」のみでございまして、本当に私以外の3地区
というのは、けなるいというか、うらやましく思うところでもあり、坂井町に
ないものねだりをしてもなかなか見つかりませんので、あるもの探しというも
のをしていかなければならない。全国の自治体の中にはないことが観光のとこ
ろという自治体もございますので、さらなる観光というものを痛感したという
次第でございます。
それでは、再質問させていただきます。
まず、観光と文化の一元化でございます。御答弁では、現行の体制を維持し
ていく、また、無駄のない理想的な体制を構築していくとの御答弁でありまし
て、期待しておりました検討というのはなかったように思っております。
-165-
歴史や文化と、また、文化財を活用した観光というのは、坂井市の行政事務
分掌を見ますと、該当がなく、効果はなかなか発揮できないんではないかと、
そんなふうに私は思っております。
この件で福井県内の市町の状況というのを見てみますと、既に福井県では観
光営業部に文化振興課また観光振興課があり、福井市は観光文化局に文化振興
課、おもてなし観光推進課があります。また、若狭町は教育委員会ではないと
いう状況でございました。全国的に見ますと、ちょっと通告もしていないんで
すけども、いわゆる生涯スポーツも含めて、スポーツも含めた観光と文化とい
う市長部局にする自治体というのは、もう既に3分の1ぐらい進んでいるとい
う状況でございます。
これを先進地に調査したんですけども、その中で起因する法律がございまし
た。一昔前にタイムスリップしていただかなければならないんですけども、時
は平成17年、坂井市合併以前のことでございまして、文部科学省の諮問機関
でございます中央教育審議会が「新しい時代の義務教育を創造する」と題した
答申の中で、首長と教育委員会との権限分担をできるだけ弾力化していくこと
が適当であると示されました。つまり、文化財の保護に関すること以外の文化
に関することは、地方自治体の判断により、首長が管理、執行できると地方教
育行政の組織及び運営に関する法律で明確になり、平成20年4月に施行され
たということでございます。
川元教育長にお伺いしますが、この法律、当時、現職だということでござい
ますので、教育委員会なり庁舎会議でどのような議論されたでしょうか、お伺
いします。
○
副議長(古屋信二)川元教育長。
○
教育長(川元利夫)これは承知しているところでありまして、文化と、そ
れから、観光が一体化されて、いわゆる文化財をもとにしながら観光を進めて
いくというような方向性が示されています。一方、教育委員会においては、い
わゆる有形・無形の文化財をいかに守っていくか、そして後世に伝えていくか
ということが1つの課題であり、一方、観光の面では、その大事な文化財をも
とに、いかに人を集めていくか、あるいは、まちおこしの起爆剤としてどう取
り入れていくかということが、今、1つの課題になってきています。もちろん、
先ほど議員さんから言われたように、大きな、福井市では、2つに分かれてい
るわけでありまして、そして、県でも観光営業部の中に文化振興課がありまし
て、教育庁、いわゆる教育委員会の中には文化財課があるわけであります。そ
のようにしていきますと、非常にどうすみ分けていくかということが大事にな
っていきます。
例えば、6年前に丸岡の青年会議所の人たちが、活動の一端として、丸岡城
-166-
の桜が非常に老木化したので100本ほど植えさせてほしいということで、私
のところへ来ました。そして、文化課といろいろ話をしたわけでありますが。
学芸員やみんなと話をした中で、学芸員は「それはだめです」、なぜかってい
ったら、築山であったり城壁の部分が桜を植えることによって崩れてしまって、
大事な国宝化に向けて、まだその当時は国宝化っていう話はなかったんですが、
重要文化財としてそれはだめですという見解を、当然そうさせていただきます。
そうすると、今度は、青年会議所の方は、丸岡城は桜百選の中の1つで非常に
大事な部分、それであってこそ多くの人たちが丸岡城に訪れるんだから、今、
老木化して枯れかかってるんだから、それを少し補充させてほしいというよう
なことになっていったときに、そこでどう折り合っていくかということが大き
な課題になったことを覚えています。今から6年前だったと思います。このよ
うにすると、やっぱりどうすみ分けていくかということが大きな課題になって
くるわけであります。
それから、今現在、丸岡城の国宝化推進室で国宝化に向けて頑張ってくれて
おりますが、これは教育委員会部局でありますが、でも、これも、地域の方々、
あるいは、まちづくり協議会の方、あるいは、丸岡の多くの方々、丸岡城を愛
する方々の大きなお力をいただきながら国宝化に向けてということになってい
きますと、やっぱり、そこで、市長部局でのその部局を超えた1つの大きな力
が必要になっていくんではないかなということになると、教育委員会よりもっ
ていう部分も見えてきます。
それから、今、議員さんが言われたように、一筆啓上での手紙の館について
も、これは、これをもとに、今、高橋まゆみさんの人形展で多くの人たちが入
っていますが、でも、もっともっと利用していただきたいというときに、丸岡
城に訪れる人がどんだけ入ってくれるかということも課題になってきます。
そんな部分も含めてやっぱり市長部局とのかかわりということが大事になっ
てくると思いますが、でも、今、坂井市が誕生してまだ10年目でありまして、
これからであります。もっともっと力をつけて、職員としてももっと力をつけ
て、根を張って、そこからどうしていくかという部分が、僕は、あと5年、1
0年でそういう方向までいけるんでないかなって、そんなことは、今、希望と
して持っています。
以上です。
○
副議長(古屋信二)7番、上坂議員。
○
7番(上坂健司)御答弁、ありがとうございます。今ほど、大事だという
認識はされてるんだと。されど10年しかたっていないというのは、私は御答
弁にならないと思います。
会派で、先般、白山市に行かせていただいたんですけど、もう既に白山市も
-167-
そのような形態をとられて進んでいるということでございますんで。10年1
0年とおっしゃいますけど、一筆啓上、私の稼業っていうか、郵政事業もやっ
ておりましたんで、本当にこれは日本郵政グループも30万人の職員を抱えて
注目してたわけなんですね。ところが、観光客が伸びないということは、やっ
ぱり、この部局の問題、また縦割りの問題という弊害があるんでないのかとい
う思いで質問したわけですけど。
さらに、ちょっとお聞きしますけど。逆に、私はメリットが大きいと思うん
ですね。たくさんメリットがある。市長部局だと予算等々も全て一元管理でき
ますから。デメリットは、教育長、何だとお考えでしょうか。
○
副議長(古屋信二)川元教育長。
○
教育長(川元利夫)今後、いろいろ丸岡文化財団と一緒に検討しながら、
誘客の方法っていうんか、そういうのをどんどん検討しながら、もっともっと
発信していって魅力のある事業をしていくことによって多くの人たちに来てい
ただくような方法を考えていきたいと、そう思っています。
○
副議長(古屋信二)7番、上坂議員。
○
7番(上坂健司)市長は、既にシティセールスの手段ということで、特命
監も招き、室をつくり、管理されて、特命監の鋭意努力というものは非常に大
いに評価できるものがあって、私は、この現行のトライアングル体制から一元
化すれば、本当に効率的な効果的な戦略が図れる、実効性が図れると、職員さ
んも働きやすいんではないかなと思うわけですが。
改めて、市長、この件、本当にスピード感を持って早く取り組まなければな
らないと私は思うわけなんですけど、もう既に今がその時期だと思うんですが、
再度、この問題について、市長の御意見、所見を伺いたいと思います。
○
副議長(古屋信二)坂本市長。
○
市長(坂本憲男)県外はわからないですけど、県内においては、観光は、
今 、 福 井 県 で 約 1 ,0 0 0 万 人 近 く で す か 。 そ の 半 分 が こ の 坂 井 市 な ん で す 、
観光面においても。文化面においても、私は、いろんな、そういう文化協会と
かって、今、いっぱいあります。見ていっても、やっぱり、この坂井市自慢す
るんじゃないですけど、そういう住民の文化に対する意識っていうのは全然違
うと思うんです。だから、何でもかんでも文化と観光と一緒にすればいいんじ
ゃなしに、それだけ、2つに分けなあかんような、そういう組織っていうんか、
住民の活動も違うというふうに思ってはいるんですよ。ただ、私も、観光と文
化として、今、いいものになるっていうのは、関連性はありますよ。今、そう
いう言われるようにね。かといって、2つ一緒にするっていうのは、いろんな
問題も出てくるんじゃないかなというふうに思いますし。そういうことで、ほ
かの市町と、観光にしても違うし、文化に対しても、市民の皆さん方の活動が
-168-
違うっていう、そういう面も含めて、例えばのことでお話ししましたが、そう
いった中で、今、機構改革っていうのは私は今の現状でいきたいというふうに
考えています。
○
副議長(古屋信二)7番、上坂議員。
○
7番(上坂健司)わかりました。次の質問に移ります。
東尋坊からゆりの里の関係でございます。点・線は、大体、京福バスがあっ
たり、周遊ルートも理解できましたけど、広域で捉えて活性化できるよう、本
当に観光客の市内滞在時間がより多くなるよう取り組んでいただきたいと思い
ます。
問題はこの面でございます。これまでお伺いしたことにも関連するわけです
けども、丸岡地区の活性化です。年度当初予算を所管課で見ればわかりやすい
と思うんですけど、三国地区というのは、この湊町、名所旧跡と文化遺産とい
うのは、ある程度は、もう、既に、先ほど申し上げたように文化と観光が融合
されているように私は思います。
一方、丸岡地区に関しては、やはり、予算の所管は文化課が多く持っておら
れるということもあり、この丸岡城とその周辺の観光というのが、歴史的背景
もいろいろあるんだろうなというのは察します。東尋坊に、今、観光客が14
8万人訪れて、丸岡城には39万人しか訪れていないんだと。ここが、現実を
見きわめて、この認知度の低さとか観光行政の弱さというのが考えられるんじ
ゃないのかなと思います。今後のこの丸岡地区の活性化、また発展ビジョン、
それもお伺いしたいとともに、質問の趣旨で申し上げた、この2つの管理公社
と財団の統合でありますけれども、先ほども市長も言っておられた、教育長も
言っておられた、国宝化を目指す丸岡町、また一筆啓上の館という本当にすば
らしい財産が丸岡にはあるわけでございまして、来館者が感動を覚えて心が癒
やされて、再び訪れたいと思えるような文化観光行政を展開すべきだというふ
うに思っております。また、共通入場券なども、即、見直すべきだと、そんな
ふうに思っております。
そういう点で、合併の順序というものは、この丸岡文化財団と坂井市の文化
振興事業団を先に合併してから、その後で管理公社の合併という手順の方がス
ケールメリットが大きいのではないかと思うんですが、大分、新聞紙上ではい
ろいろと進んでるやに見受けましたけど、これ、あわせて2つ御答弁願いたい
と思います。
○
副議長(古屋信二)北川副市長。
○
副市長(北川貞二)今、上坂議員の文化関係の統合でございますけども、
初日の市長の行政報告の中で、公益財団法人の丸岡文化財団と一般財団の坂井
市の公共施設管理公社との統合を来年に向けて準備をしているというような報
-169-
告をさせていただいたわけでございますけども、これは、1つ、今、上坂議員
も、いろいろ、館の入場者が少ないというような意見もあったわけでございま
すけども、城の関連した財団が2つあるということで、これも、先ほど言うよ
うに、文化と観光ということで統合した方がいろいろメリットがあるんではな
いかということで、今回、そういうふうに踏み切るわけでございます。
特に、管理公社については、今、指定管理を受けて、丸岡城なり、丸岡城周
辺の管理運営をやっているわけでございますけど、人的な組織も弱いというこ
とで、丸岡文化財団と統合することによって組織の強化も図られると、もう一
つは、観光客も39万人、丸岡城の有料入場者は約15万人っていうことでご
ざいますけれども、手紙の館の入場者、非常に少ないわけでございますけども、
これはいろいろPRの不足っていうのもございますけれども、組織の問題もあ
るんではないかなっていうことで、共通の入場料をいただいて、丸岡城へ来た
人は手紙の館を見ていただくような、そういうルールをつくろうかなというこ
ともあります。そういうことになれば、一筆啓上の館を見てくれることによっ
て観光客もまたふえるんじゃないかなということであります。
特に、今、丸岡城の国宝化ということでいろんな面での充実が要望されてい
るわけでございますので、そういうことで、今回、2つの財団を合併すること
によって、いろいろな情報発信なり、また、ソフト面またハード面でも、今後
充実を図って非常に活性化につながるんではないかなと思っているところでご
ざいますけども、坂井市文化振興事業団とは組織的に融合できるかっていうと、
なかなか融合はできないと思いますので、今後はこれを課題にして、将来的に
は文化が1つになった方がいいと思いますけど、今のところは、この2つを統
合してより効果的な運営をやっていただくように考えております。
以上でございます。
○
副議長(古屋信二)7番、上坂議員。
○
7番(上坂健司)わかりました。行政改革(100の改革)の中でもそん
な議論があって、なかなか難しいということでございました。
次に行かせていただいて。DMOの関係でございます。なかなかこれは難し
くて、容易ではないと、検討・模索というような表現でくくっておられました。
私は、今年度、周遊滞在型の観光推進委員会が立ち上がったということで、い
ずれにしても、この大きな目標の柱というのは、やっぱり、観光客、もうこれ
に尽きるんじゃないかなと思っております。
今、東尋坊に来られるお客様も8割が自家用車による個人が主流だというふ
うに伺っておりますので、今後、このパック旅行とか、やはり、団体旅行とい
うのを考えていければ、また、インバウンド対策としての外国人とそんなのを
考えていく必要があるということでございますが、これらの観光客の誘因って
-170-
いいますか、力強い経済交流再生というものの検討についてお伺いしたいと思
います。
○
副議長(古屋信二)鍋嶋産業環境部長。
○
産業環境部長(鍋嶋正和)今、議員の御質問ですが、まず、日本版DMO、
これ、デスティネーションマネジメント、あるいはマーケティングオーガニゼ
ーションということで、まずもって、こういう組織でもってその観光エリアに
いかにお客さんを誘致するか、あるいは、そこでいかにお金を落としてもらう
かっていうことが大命題の組織でございます。おおよそ、こういった仕事につ
きましては、行政というのは、むしろ、そのもうけるということよりも、維持
していくという、あるいは、その環境整備ということに力を普請してまいりま
すので、それに伴いまして、いかにそのお金を落としていただくかという観点
になりますと、民間の力、あるいは、考え方が非常に反映されたものでなけれ
ばならないというものがございます。
したがいまして、答弁でも申し上げましたけれども、まず1つは、坂井市観
光連盟というのが、坂井市内全区域にわたって観光を盛り上げていこうという
組織でございます。ここに、いわゆる、今、議員さんもおっしゃいました周遊
滞在型の委員会を今年立ち上げましたけども、その中にも、銀行さんがいたり、
あるいは、地域交通の担当の関係者の方もいらっしゃる、こういった異業種間
をそれぞれ想定して観光地間をいかにめぐっていただくかというようなこと、
あるいは、そこでのツアーなどを醸成していただく、また、農産物・特産物を
初め、そこでお土産物として地元のものを買っていただく、こういったものを
総合的に指示する、あるいは、それを管理する、まさにこれがDMOというこ
とでございます。そのためには基本となる財源が必要でございますし、またよ
り強固なその連携をつくっていかねばならないというふうに考えてございます
ので、もう少々お時間をいただきたいなというふうに考えてございます。
○
副議長(古屋信二)7番、上坂議員。
○
7番(上坂健司)稼ぐ力というのは、地域、企業、先ほど部長言われた団
体とか、行政が一枚岩となって、この観光連盟を母体に、強靱化、また積極的
に取り組んでいかなければ、結局は補助金頼りということになってしまうんじ
ゃないかと思いますので、本当に官民ともに積極的に意見を交わして取り組ん
でいただきたいなと思っております。
この件で最後に要望だけお伝えして。答弁は結構なんですけども、市民から
の要望ということで、実は、坂井市の10周年のプロモーションを見て、空か
ら見た坂井市というのはすばらしいんだということで、ハード整備事業の要請
がございました。地方創生整備交付金というのは、当初、小谷部長からソフト
面だけというお話がございましたけど、夏場ごろからの文書ではもうハード面
-171-
もだんだん移行してきたということでございます。当然、財源もかかるわけな
んですけども、観光の起爆剤ということでユニークな発想をお聞きしましたの
で、御披露させていただきたいんですが。1つは、丸岡城公園あたりに観覧車
を設けたらどうかという御意見です。もう1点は、みくに龍翔館周辺から東尋
坊へかけて、ロープウェイっていうんですか、そんなものもつけると観光の起
爆剤になるんだということで御意見を承りましたので、要望としてお伝えして、
次の質問に移らさせていただきます。
三世代同居の関係でございますけども、三世代同居で子どもがふえるかとい
うと、これはいま一つ効果が立証できてないわけでございまして、合計特殊出
生率もそうなんだろうなという、少子化の克服というのは大変難しい話だと思
います。
私も県の婚活事業で縁結びのボランティアをやっていますけども、近年、み
そ汁が冷めない距離の近居という、親とは住まない別居の状態で近い距離とい
う、近居の独身の女性の方の声が多く見受けられます。この近居に対する補助
事業の現状というのはいかがでしょう。
○
副議長(古屋信二)建設部長。
○
建設部長(瀬戸和行)議員の質問にお答えいたします。多世帯近居に対し
ます補助事業の現状について少しだけ説明させていただきます。この事業の趣
旨としましては、人口減の対策としまして、子どもを安心して産み育てられ、
高齢者が安心して暮らすことのできる良好な住環境を創出するため、子育てや
介護の面で助け合いながら暮らすことができるものとされております。
これで、先ほど小谷部長の方からの答弁にありましたが、それについて多世
代同居を目的とします多世帯同居リフォーム支援事業と、また多世代の近居を
目的とした多世帯近居住宅取得支援事業に分かれるところでございます。これ
について少しだけ実績を報告させていただきます。
まず、同居リフォーム支援事業につきましては、平成25年から始まった事
業でございまして、実績としましては、25年が7件、26年が3件、27年
が1件、28年が2件、合計4年間で13件が補助されております。
また、近居住宅取得支援事業につきましては、平成27年度から始まりまし
て、27年度で5件、28年度で16件、合計2年間で21件の補助がされて
いる現状でございます。
以上でございます。
○
副議長(古屋信二)7番、上坂議員。
○
7番(上坂健司)ありがとうございます。だんだんふえて坂井市に人口増
加と、また、移住というのがふえるといいかと思います。今後の取り組みとい
うことでございます。多世帯居住に対応できる、先ほどの御答弁では敷地規模
-172-
の実現という言葉がございました。居住環境、午前中の畑野議員さんからも、
いろいろ空き家について御質問がありましたけども、空き家が増加していると
いうことで、敷地希望者、その空き地というんですか、隣地地権者であれば取
得関係はいいことでございますし、その空き家の保有者を対象としたこの支援
補助というのもどうかなと思いますし、また、この市の保有土地、売却可能な
小さい、本当に小さい未利用の土地を含めた売却状況、さらには、市の土地の
開発公社、黒目パープルタウンの解散による分譲の状況というのがおわかりで
したら、お答え願いたいと思います。
○
副議長(古屋信二)藤野財務部技監。
○
財務部技監(藤野博文)今、上坂議員からの再の質問で、土地の保有状況、
売却可能な土地、未利用地の状況がどうかということでございますので、その
点についてお答えさせていただきます。
市の保有地で売却可能な未利用地につきましては監理課で所管してございま
して、合併以来、自主財源の確保ということを目的に土地の売却を進めてきて
ございます。昨年の実績でございますが、丸岡の旧住宅地、それから、春江の
旧保育所、この辺のところの売却の実績が複数件ございます。それから、もう
1点、土地開発公社、現、黒目パープルタウンでございますが、こちらの方、
公社が解散して普通財産になった土地でございますが、こちらの方は監理課で
はございませんで、企画情報課の方で所管してございます。
土地の状況でございますが、70坪ほどの、宅地として造成したところでご
ざいますので、そのような小さな土地が複数件、申しわけございません、細か
い数はちょっと覚えてないんでございますが、そのような土地が複数件ござい
ま す 。 ま た 、 1 ,0 0 0 平 米 か ら 一 千 五 、 六 百 平 米 と い う よ う な ま と ま っ た 土
地等もございます。こちらにつきましては、公社時代から売れ残った土地、そ
のまま状況は全く変わってないような状況でございますが、一部、太陽光発電
の方に貸し出しをしている大きくまとまった土地でございますが、昨年、一部、
そのような形で貸し出しをしている、そのような形で利用しているという状況
がございます。未利用地ということで、全く活用がない、監理課の方で売り出
す場合には、各課にこういう土地を売り出しますよ、売ってもいいですね、そ
のようなことで問い合わせをして、利用、活用の見込みがないという土地でご
ざいまして、そちらの方を売り払いをすると、それを自主財源の確保にすると
いうことでございまして、こちらの方、一昨年、議会の方からも指摘がござい
まして、未利用地の売却の際には、定住対策、例えば、ほかに人口減少対策等
も考慮せよと、売り払いの場合にはそちらの施策についても一度よく考慮した
上でというような御指摘もございます。土地の売り払い、買い取りという場合
には、公有財産利用検討委員会、副市長を長とした関係部長が委員となり監理
-173-
課が事務局を務めて行う、そのような会がございまして、そちらで一度もむと
いうものもございますので、そのような政策、施策に伴うものについては、そ
ちらの方でよくもんで再度検討を行うというような方法もあろうかというふう
なことで、お答えとさせていただきます。
○
副議長(古屋信二)7番、上坂議員。
○
7番(上坂健司)財産管理も含めて、要らないものは、売却して、そこに
また住んでいただいて人口増加を考えていただきたいと思います。
最後の質問をいたしますけども、議会報告会の中で、いろんな、住宅支援と
か、住まいの補助金、これを知らなかったとか、周知不足ではないかという御
指摘がございました。今後、わかりやすいとか、利用しやすい観点から、この
子育て支援や高齢者支援、また住宅支援、地区はいろいろあって、この三世代
交流というのは地区ごとにあるかもしれませんけど、さまざまなこの分野のパ
ッケージ化した総合的な支援策の構築というのも必要じゃないのかなと思うわ
けなんですけども、例えば、坂井市三世代同居推進事業というネーミング、こ
ういったものの事業展開を図る必要があるかと思いますが、これについてはい
かがでしょうか。最後です。
○
副議長(古屋信二)小谷総合政策部長。
○
総合政策部長(小谷嘉郎)今まで御答弁で述べてきたように、国の方では、
三世代同居を推進していくために、今年度より住宅関連施策について力を入れ
ているようではございます。しかしながら、三世代同居を真に推進していくた
めには、ハード事業だけでなくて、ソフト事業の推進といったものも大変重要
であるというふうに考えてございます。例えば、三世代同居をしていくという
ことになりますと、現役世代の方に家事の負担がかかっていってうまくいかな
くなったりというようなこともよく聞くことでございます。そのために、男女
共同参画社会の実現に向けての力をこれまで以上に強めていくといったような
こととか、子育て施策や介護施策、そういったものをトータルに考えてソフト
面の充実を図っていきたいというふうには思っております。
例えば、これまでと違って、三世代同居をした場合に、子育て施策、介護施
策に三世代同居の人にメリットを与えるといったようなことも必要なのではな
いかなというふうに思っておりますので、三世代同居といいますのは福井県モ
デルというふうにも言われておりますけども、新たに坂井市モデルといったよ
うな三世代同居というものも研究していきたいなというふうに思っているとこ
ろでございます。
○
副議長(古屋信二)7番、上坂議員。
○
7番(上坂健司)昨年の内閣府の調査では、20代から30代の中で三世
代希望というのが約20%ぐらいおられるということでございました。当市に
-174-
おきましても、この事業というのを御検討いただき多くの効果をもたらすこと
を御期待申し上げ、一般質問を終わります。ありがとうございました。
○
副議長(古屋信二)ここで暫時休憩いたします。
再開は2時50分といたします。
○
(午後2時37分
休憩)
(午後2時50分
再開)
議長(伊藤聖一)休憩前に引き続き、会議を開きます。
25番、田中千賀子議員。
○
25番(田中千賀子)25番、田中千賀子、政和会です。最後になりまし
た。皆さん、しっかり聞いててください。
通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。きょうは2点質問をい
たします。学校給食の運営についてと、それから、新地域支援事業について行
います。
まず最初に、学校給食の運営について質問をいたします。
現在、市の学校給食は、自校式、センター方式、民間委託となっています。
今後の坂井市の学校給食のあり方、方向性はどのように考えていますか。
2点目、どのような方式になっても食材の発注は市でやるべきと考えますけ
れども、いかがでしょうか、お伺いをいたします。
3点目、県は2018年度に学校給食の地場産の使用率を50%という目標
を立てておりますけども、坂井市の地産地消の取り組み状況と今後の取り組み
についてお伺いをいたします。
それから、学校給食と食育の推進についてお伺いいたします。
それから、給食残渣のリサイクルについて坂井市の状況についてお伺いをい
たします。
2点目に入ります。
新しい介護予防である新地域支援事業について質問をいたします。
介護保険制度は、介護を社会全体で支え、介護の重度化を予防し、住みなれ
た地域で安心して生活が送れるように生まれた社会保険制度です。しかし、団
塊の世代が後期高齢者となる2025年問題、そして、給付費の増加、介護保
険制度の大きな見直しが迫られてきました。
そこで、今回、介護保険制度が大きく変わって、第6期介護保険計画におい
て新地域支援事業が創設されました。
新しい介護予防・日常生活支援総合事業を平成29年4月に開始することに
なりました。新地域支援事業である新しい介護予防・日常生活支援事業とはど
のようなものか、5点について伺います。
1、今の要支援の1と2が介護保険から外れるのではないかという報道がた
-175-
くさんされました。そのことにより、市民からは今までどおりの訪問介護とか
通所介護ができなくなるのではと心配をされている声を聞きます。現在、坂井
市におきまして要支援認定者が何人いるのか、その認定者の方たちはどのよう
な介護保険を利用されているのか、お伺いをいたします。
2点目、今のサービスを配置するために生活支援コーディネーターを置くこ
とになっています。そのコーディネーターは1層、2層という形で配置される
のですが、そのもとで地域として動く人たちの力となるボランティア、この人
たちを探すのはとても大きな課題になると思います。
地域力を探すにあたって、元看護師さんとか、元社会福祉士さんで、退職さ
れたり、離職されている方がいらっしゃいます。何人ぐらいの方がいらっしゃ
るのか、お伺いをいたします。
3点目、サロンや生きがい通所など、集いなどに出かけてこれない高齢者の
支援をどのように考えているのか、お尋ねをいたします。
4、地域包括ケアを地域丸ごとケアとして地域全体を見守ることが、これか
らの地域福祉には必要なことではないかと考えております。保健師は予防につ
ながる大事な役割があります。保健師をふやすことにより、お年寄りや子ども、
そして引きこもっている若者たちへの対応ができると思いますが、保健師の増
員についてお尋ねをいたします。
5、ボランティアの育成の研修は何名受けていますか、また、研修を受けた
方の活動はどのようにしていくのか、伺います。
以上、一般質問といたします。
○
議長(伊藤聖一)川元教育長。
○
教育長(川元利夫)田中千賀子議員の御質問にお答えをいたします。私の
方からは学校給食の運営についてお答えをし、新地域支援事業については市民
福祉部長からお答えをします。
まず、今後の坂井市の学校給食のあり方について、お答えをいたします。き
のうの議員の答弁と重複する点があることをお許しください。
学校給食は、成長期にある子どもたちに栄養バランスのとれた食事を提供す
ることを通じて、正しい食事のあり方や望ましい食習慣を身につける生きた教
材として重要であります。
また、安全で安心な学校給食を提供するためには、学校給食衛生管理基準に
基づき、衛生管理の充実に努めることが基本となっております。さらに、国か
らの「学校給食業務の運営の合理化について」では、地域の実状に応じて運営
の合理化を推進するよう通達されています。
現在、市の学校給食については、三国、春江、坂井地区の小中学校について
は給食センターから提供し、丸岡地区の平章、長畝、高椋、磯部、明章小学校
-176-
については自校式給食で実施し、鳴鹿小学校、丸岡中学校、丸岡南中学校につ
いては、民間委託による給食を提供しております。
また、給食業務に携わる職員については、委託している学校を除いて、県や
市の栄養職員、調理員については正規職員や臨時職員を雇用しながら給食業務
を運営しております。
学校給食のあり方については、昨日の議員にも答弁させていただいたとお
り、老朽化している給食施設の改修や調理作業にかかわる部門の民間委託、ま
た、児童・生徒数の減少や、老朽化している給食施設の提供方式の見直しなど
を十分に考慮しながら、学校給食提供検討ワーキングチームで協議を重ね、整
備基本計画を現在まとめているところであります。
次に、どのような方式になっても食材の発注は市で責任を持ってやるべきと
考えるについての御質問にお答えをいたします。
現在、食材の調達については、県や市の栄養職員により全ての献立が作成さ
れ、食材を調達しており、給食の内容や質を最も重要としながらも、地産地消
や地元業者からの購入を考慮して、安全・安心でおいしい学校給食を提供して
いるところであります。
民間委託をしている学校においても、県や市の栄養職員が献立メニューの作
成について指導をしております。
今後、給食の提供形式を見直す場合においては、こういった状況を踏まえな
がら、市の管理のもとで、今までどおり県や市の栄養職員などが責任を持って
対応していくことが望ましいと考えております。
次に、地産地消の取り組み状況、今後の取り組みについて、お答えをいたし
ます。
地産地消の具体的な献立メニューについては、食材を調達する県や市の栄養
職員が積極的に取り組んでおります。市教育委員会では、農林部局と連携した
地産地消推進検討委員会において意見交換や問題点の洗い出しなどを行いなが
ら、さらなる地産地消を目指しておるところであります。
委員会の中では、推進する課題として、価格や品質、提供可能な量、作物の
出荷時期が天候に左右されること、納入業者が入札によって決定されることな
ど、地元の食材を活用することが困難であるといった課題も挙げられています。
今後、このような課題を克服し、地産地消を推進するために、委員会におい
ては協議を重ねていきますが、新たに県農林事務所が中心となって給食への契
約栽培方式の導入について提案がなされ、検討を進めているところであります。
次に、学校給食と食育の推進についての御質問にお答えをいたします。
栄養教諭や栄養職員が全ての小中学校の各学校の各クラスに出向いて、年に
1回以上、発育段階に応じた栄養指導を行い、食事・健康に対する意識を高め
-177-
る取り組みを行っております。その際に、児童・生徒の献立に対する意見を聞
いて、献立作成の参考にしております。
県産物を活用した献立開発と食に関する指導の充実を図ることを目的に8月
に開催されました「学校給食調理コンテスト」に、三国中学校の生徒と三国学
校給食センターの栄養教諭と調理員が、地元産のメギス、甘エビ、ラッキョウ
を使ったオリジナルメニューで応募し、見事、優秀賞を受賞しております。
さらに、今年度は、市内全小学校の5年生を対象にして、和食の基本である
「だし」について学び、味わうことで日本の伝統的な食文化のすばらしさを伝
え、受け継いでいく気持ちを育てることを目的とした「味覚を学ぶ授業」を1
0月より実施する予定であります。
次に、給食残渣のリサイクルについてお答えします。
給食残渣の、残渣っていうのは、昔でいうと、残飯って言うたらあかんね、
残り物であります。残渣のリサイクルについては、まずは、学校においても、
限りある資源を意識した社会に協力するため、給食を残さないよう取り組みを
実施し、ごみの減量化を推進していく必要があります。
給食残渣のリサイクルの状況については、2ケ所の給食センターと丸岡地区
の小学校について、昨年7月まで市内業者との委託契約に基づき引き取りを実
施しておりましたが、食品リサイクルの持続が困難となり契約を終了したこと
で、全ての給食施設で実施しておりません。
現在、給食残渣については、水分を脱水処理した後、燃やせるごみとして処
分しております。
今後、給食残渣のリサイクルについては、関係機関と協議しながら、地域内
での循環社会共生を考えた上ではなかなか難しい状況であると考えております。
以上です。
○
議長(伊藤聖一)渡邉市民福祉部長。
○
市民福祉部長(渡邉雅彦)私の方からは、新地域支援事業についてお答え
をいたします。
まず、要支援認定者と利用している介護保険サービスの内容についてお答え
をいたします。
平成28年8月末現在の要支援認定者数でございますが、要支援1で498
名、要支援2で390名の合計888名でございます。そのうち、介護保険サ
ービスを利用している方は、要支援1で318名、要支援2で322名の計6
40名でございます。
介護保険サービスの内容につきましては、平成27年6月のケアプランから
分析した数値をもとに主なものを説明いたしますと、各サービスの利用状況は、
全 体 の 2 1 .7 % が ホ ー ム ヘ ル プ サ ー ビ ス 、 5 0 .2 % が デ イ サ ー ビ ス 、 6 .
-178-
6 % が 訪 問 看 護 サ ー ビ ス 、 3 3 .8 % が 福 祉 用 具 レ ン タ ル 、 2 0 .0 % が 通 所 リ
ハビリ等となっております。
このうち、ホームヘルプサービスとデイサービスが介護予防給付から新地域
支援事業に移行するということになっております。
次に、元看護師、元介護福祉士の退職者、離職者数についてお答えをいたし
ます。
このことにつきましては、個人的な情報であるということなどから把握する
ことは大変困難でありますので、御理解をお願いしたいというふうに思ってお
ります。
次に、集いに出てこれない高齢者の支援についての御質問にお答えをいたし
ます。
各地区で行われておりますサロン、それから、各コミュニティセンターで行
っています音楽体操いきいき教室、各種サークル活動、または、老人クラブの
活動、それなどに出てこられない、もしくは、出てこない高齢者の方はいくつ
かの理由があると感じております。
例えば、本人が求める場というものが身近なところにはなく、参加したいに
もかかわらず、自分に合った内容、開催場所が見つからない、そういったこと
もあるでしょう。また、人との交流が苦手なために参加を拒否する場合や、事
業自体への関心が持てないといったことが考えられると思います。また、個人
的なつき合いによる活動を自主的に行っていて、地域の集まりなどには出てこ
られない方もおられるのではないかというふうに思います。
高齢者の方にとって、仲間や役割、生きがいや居場所を持つことは非常に大
切なことと言われておりますので、それぞれの活動を運営している担い手やそ
の活動内容をさらに充実していくことによって、少しでも多くの高齢者の方が
集いの場に参加するようになるのではないかと考えます。
そのためにも、事業に対する意識や理解、事業方法の技術を向上させ、その
事業内容を充実させていくことが重要であると考えております。地域で高齢者
が集う場を開催し支援しているNPO団体や、各地区のサロン、または通いの
場事業において、活動やサービス内容の充実を図り、地区の担い手や住民から
の高齢者への声がけや手助けなどの支えを強化していくことが最優先であると
考えてございまして、この部分への強化が集う場に出てこられない高齢者にと
っては出ていくための第一歩になり、参加につながるものと考えております。
さらに、既存の一般介護予防事業の内容充実とともに、引き続き、周知を行
いながら介護予防への意識の向上を図り、集うこと、出かけることの大切さを
伝えていくことが重要な働きかけになると考えております。
次に、保健師の増員の考えについてお答えをいたします。
-179-
各世代への対応において初動対応を担うことも保健師は多く、次への支援の
ため、専門的職種につないでいく役割を持つ保健師業務は大変重要なことと考
えております。
保健師の多くを配置しております健康増進分野では、主に、母子を対象に、
子育てについて、予防接種事業やアドバイス・支援等に関する事業を実施して
おります。今年度より実施している国・県の補助事業を活用した母子保健に関
する新規事業や、育児・発達に関する多種多様な不安を持つ親が増加している
現状で、保健師などの専門職に求められる役割はますます大きくなってきてお
ります。
また、高齢者を対象に支援する機関としては、地域包括支援センターがござ
います。その職員として、保健師を初め、社会福祉士、主任介護支援専門員が
配置をされております。
この地域包括支援センターは、平成28年度からは民間事業所にも委託をし
まして、保健師もそこに同様に配置をされたということで、高齢者への対応は
より充実をされてきているというふうに考えます。
保健師の果たす役割は年々大きくなっている状況ではありますが、増員につ
いては、社会状況の変化や業務量・内容などを見きわめることも必要でござい
ますので、今後とも充実した体制づくりに努めてまいりたいというふうに考え
ております。
最後に、ボランティアの養成研修受講者数、受講者の活動、それについてお
答えをいたします。
市では、地域に暮らす一人暮らしの高齢者などのお宅に定期的に訪問をし、
話し相手や安否確認等の支援を行う生活・介護支援サポーター養成事業を実施
をしてございます。登録者数は134名で、うち平成27年度の新規登録者は
13名であります。
現在、実際、生活・介護支援サポーターとして高齢者宅に定期的に訪問して
いる方は32名でございます。また、坂井市社会福祉協議会では、生活・介護
支援サポーター登録者の方にも声がけをし、生活支援員の養成講座、福祉教育
サポーター養成講座等を受講していただき、生活支援員として高齢者宅への派
遣、通所事業においての有償ボランティアの派遣、地域のサロンにスタッフと
しての参加、その他、各種ボランティアの活動などのコーディネートを行って
おります。
なお、新しい地域支援事業においても、65歳以上の方に生活・介護支援サ
ポーターとなっていただき、援護・支援を必要とする高齢者の方の簡単なボラ
ンティアをしていただくことによって、高齢者への支援だけではなく、サポー
ター自身の介護予防にもつなげていきたいというふうに考えているところでご
-180-
ざいます。
以上でございます。
○
議長(伊藤聖一)25番、田中議員。
○
25番(田中千賀子)それでは、再質問をさせていただきます。
まず、最初の学校給食の運営について再質問をいたします。今ほど、教育長
の方からお話がありましたけども、国から地域の特性に合わせて合理化につい
て通達がされているという内容のお答えでしたけれども、私もちょっといろい
ろとネットでこのようなことがあるのかなと思って探してみたんですけども、
この通達の内容が見れませんでした。いつどのような通達があったのか、説明
を求めます。
○
議長(伊藤聖一)岡部教育部長。
○
教育部長(岡部恭典)大変申しわけございません。今ちょっと手元の方に
用意してございませんので、後ほど用意して回答させていただきます。
○
議長(伊藤聖一)25番、田中議員。
○
25番(田中千賀子)ぜひ回答をお願いいたします。それから、きのうの
議員の質問のお答えと重なるっていうことなんですけども、今、役所の方で
教育委員会の方でワーキンググループを立ち上げて、そこでいろいろと話をし
ているということなんですけども、大体、今までに何回ぐらいワーキンググル
ープの委員会があって、そして、いつごろまでにその方式がいろいろと坂井市
のこれからの今後の方向性が出てくるのか、お尋ねいたします。
○
議長(伊藤聖一)岡部部長。
○
教育部長(岡部恭典)庁内のワーキンググループにつきましては、16名
で構成しておりまして、これまでに4回ワーキンググループの会議を持ってお
ります。主に、今現在の学校給食のあり方、課題とか、現状なんかを考察しな
がら、これからの坂井市の学校給食においてワーキングチームの方でいろいろ
協議を重ねているところでございます。取りまとめについては、今ほど教育長
の方からも述べましたが、大体、11月ぐらいに、ある程度、方向性というか、
あり方をまとめて、また議員の皆様にお知らせをしたいなというふうに思って
おりますので、よろしくお願いをいたします。
○
議長(伊藤聖一)25番、田中議員。
○
25番(田中千賀子)大体11月ごろに方向性が出るということなんです
けども。今、ワーキンググループの中で会議を持っているということなんです
けども、その4回の会議の中で、現在、課題とか、そういうのは出てきていま
すか、この4回の会議の中での。
○
議長(伊藤聖一)岡部部長。
○
教育部長(岡部恭典)現状の課題をいろいろ洗い出しまして、きのうの
-181-
議員の一般質問の中でもお答えをさせていただいておりますが、調理員の退職
不補充ということで、業務運営のあり方がまず1点、それから、施設設備の老
朽化に伴う食の安全管理のあり方、それから、いわゆる、児童・生徒数の減少
に伴う給食の提供地区の見直しをしなくちゃいけないんじゃないかというよう
なことも踏まえて、今、いろいろまとめているところでございます。
○
議長(伊藤聖一)25番、田中議員。
○
25番(田中千賀子)今、いろいろと部長の方から説明がありましたので、
わかりますけれども、11月のその方向性が出てきた段階で、いろいろと議会
の要望というのか、そういうことも織りまぜて発展させていくのか、そういう
ところはどのような考えを持っていますか。
○
議長(伊藤聖一)岡部部長。
○
教育部長(岡部恭典)教育委員会としまして、学校給食の運営、あり方に
ついて方向性をまとめたいなというふうに思います。そういった中で、議員の
皆様にある方向性というものを示した中で、御意見等も伺いながら、いろいろ
検討していきたいというふうに思ってますし、今ほど挙げた3つの課題等を克
服すべき形の中で基本計画をまとめていきたいというふうに思っております。
○
議長(伊藤聖一)25番、田中議員。
○
25番(田中千賀子)それでは、次の再質問に行きますけども。一番大事
なのは、やはり、食材の発注かなって思っております。今ほど、教育長より、
市・県、内容を、きちんと地元の業者を使いながら、また指導していくような
方向性をお答えいただきましたけども、とても大事な点なので、しっかりとこ
の点もやっていただきたいと思います。
それから、3点目の地産地消の取り組みの状況ですけども、市としても非常
に率が高くなっているということで、先ほどのお答えの中にこれから契約栽培
も考えていくということでしたので、少しはよくなっていくのかなって。この
契約栽培のことを何年も前からいろんな議員が指摘をしていたけども、なかな
かできなかったということで、その契約栽培、また三国でとれたお魚のそうい
う使用とかも、先ほど、コンテストの中にもありましたけれども、そういうこ
とも含めて、センターですと量とか質の問題がありなかなか難しいというお答
えを何回も給食のこの質問の中ではお答えをしておりますけれども、新聞なん
かでもいろいろ福井県の状況なんかもたくさん出ておりますし、ぜひ他市との
先進地の交流なんかも考えていただきたいなと思うんですけど、この点につい
ていかがですか。
○
議長(伊藤聖一)岡部部長。
○
教育部長(岡部恭典)地産地消の取り組みについては、以前から御指摘も
ある中で、積極的に取り組んでるつもりでおります。今現在、27年11月現
-182-
在 の 数 字 で ご ざ い ま す が 、 県 産 の 使 用 率 に つ き ま し て は 5 6 .4 % 、 そ れ か ら 、
坂 井 市 産 の 使 用 率 に つ き ま し て は 1 5 .9 % と い う こ と で 、 例 年 と 比 較 し て 上
昇しているような状況でございます。
それから、契約栽培方式については、主に、今現在、キャベツが学校給食の
方で使用率が高いということで、キャベツ、それから、大根等について、農家
の方々、また県を通じましてその契約栽培のことに取り組むような形で、今、
計画を持っているところでございます。
○
議長(伊藤聖一)25番、田中議員。
○
25番(田中千賀子)今ほど、契約栽培ではキャベツと大根をやっていく
ということなんですけども、ここでも困難な課題っていうことは、先ほど回答
の中にあった価格とか、量とか、天候とか、そういうことを考えてよろしいん
ですか。
○
議長(伊藤聖一)岡部部長。
○
教育部長(岡部恭典)やはり、価格等については生産者の方が一番心配な
さる部分ですので、その部分についてはある程度保障するような形の中で取り
引きをしていきたいという形で考えております。
○
議長(伊藤聖一)25番、田中議員。
○
25番(田中千賀子)4点目の学校給食と食育の推進の再質問ですけども、
今ほど、三国の方でメギスとか甘エビとかを使って料理コンテストに出て、す
ごくよかったということでお聞きをいたしましたけれども、この三国の給食セ
ンターだけでなくって、春坂におきましても、その自校式におきましても、こ
のようなコンテストに入られるような指導っていうのか、そういうことをして
いくといいなって思ってるんですけども、この点についていかがですか。
○
議長(伊藤聖一)岡部部長。
○
教育部長(岡部恭典)今回、三国中学校の生徒さんと三国学校給食センタ
ーのコラボの中でこういうコンテストの優秀賞をとりましたけども、坂井市に
おいては、福井県が元気給食ということで地元産の食材を使った給食を年に何
回か提供するような日を設けてまして、そういった中で地元産の地産地消の取
り組み、また食育の取り組みというのをしております。また、春江坂井学校給
食センターにおいては、食育の一環として、箸の持ち方というようなことで、
小さいお子さんに正しい箸の持ち方で食事をしようというような取り組みで、
食材ではございませんけども、食べる喜びというか、そういったものを鍛える
取り組みもしておりますので、これからも、その食育、また、給食センター、
自校式問わず、食育についても力を入れていきたいというふうに思っておりま
す。
○
議長(伊藤聖一)25番、田中議員。
-183-
○
25番(田中千賀子)新聞の報道なんかを見てますと、ブロッコリーを植
えている学校もあったり、それから、保育園でも、タマネギを植えたり、収穫
をしたり、そういうことをやっているということですけれども、やっぱり、学
校給食っていうのは、先ほど教育長も申しておりましたけども、食物の成長過
程とか、収穫の喜びとともに、農作業の苦労とか、自分たちが生きるために他
の命をもらっている感謝の念など、教科書では学べないことを感じ取れる生き
た食の教育であると感じております。ですから、この食育の推進につきまして
は、部は違っていても、保育園のときから、坂井市は、先ほどもたくさんの方
が申しておりましたけども、海・山・里といろいろと農産物が豊富な坂井市で
ありますので、ぜひこの問題にも取り組んでいただきたいと思います。それか
ら、昆布とカツオのだしを市内5年生で広げていくということ、これは脳にと
ても昆布というのはいいので、非常に大事なことかなと思っております。
それで、最初話しました、これからはもっと収穫の喜びとか、この植えるこ
とについて、お答えをお願いいたします。
○
議長(伊藤聖一)岡部部長。
○
教育部長(岡部恭典)その食べ物を栽培するっていうか、植える喜び、収
穫の喜びというものは、野菜に限らず、学校においては、例えば、学校田とい
う中で、お米を植えて、田植えから刈り取りまで、収穫をして、収穫の喜びを
味わうといったこと、これは、地域のまちづくり協議会の協力のもと、いろん
な23のまち協の学校区の中でそういった取り組みを行っておりますので、い
わゆる食べ物のありがたさ、また食べ物をつくる喜び、そういったものを味わ
えるような形の中で取り組んでおりますので、また御理解のほど、よろしくお
願いしたいと思います。
○
議長(伊藤聖一)25番、田中議員。
○
25番(田中千賀子)それから、5点目の給食残渣のリサイクルなんです
けども、坂井市におきまして、量をきちんと計算をしてなかったんですけども、
県の健康福祉センターでお聞きをいたしましたところ、その残渣、野菜くずじ
ゃなくて、残渣、残りのことにつきまして、たくさん残ってるときにはメニュ
ーを変えなければならないときもあるということで、その残渣の計量を図って
ほしいということが言われましたので、ぜひこの問題もきちんと対応してほし
いなと思うんですけども、この点についてはいかがですか。
○
議長(伊藤聖一)岡部部長。
○
教育部長(岡部恭典)残渣の計量でございますね。
○
25番(田中千賀子)はい。
○
教育部長(岡部恭典)先ほど教育長の答弁でも申し上げましたが、昨年7
月までは、民間の方で、その残渣の取り引きって、引き取りを行っていただい
-184-
た関係で計量はしておりましたが、今現在は、その委託も終了したということ
で、残渣の計量については行っておらないのが現状でございます。
○
議長(伊藤聖一)25番、田中議員。
○
25番(田中千賀子)これ、今まではそれでわかりましたけども、今後、
ぜひ、残渣の、その残した献立の計量を図ってくださることを再度申し上げま
す。
それから、市の環境基本計画を見ますと、行動計画の中に循環型社会を形成
していくということが明記されております。鍋嶋部長のところで、その循環型
形成のあり方について連携していくことが大事かなと思うんですけども、その
点いかがですか。
○
議長(伊藤聖一)鍋嶋産業環境部長。
○
産業環境部長(鍋嶋正和)議員おっしゃるように、まさに、その循環型社
会、これが達成できれば本当にいいことだと思います。今回、その残渣の処分、
リサイクルする業者さんがいろいろ課題がございまして、それによって契約終
了となってしまい、その業者さんはまたそういった残渣を処理できるような状
況ではないっていうことになってしまいました。これが1社であったものです
から、そういったリサイクルの歯車がちょっと現在ない状況でございます。や
はり、こういったことは、行政もさることながら、例えば、残渣を有効な肥料
とかに加工できる、こういった技術等々が開発されれば、またそのようなリサ
イクルの社会を目指すこともできるのかなということ、それから、ほかの市町
にもこういう業者さんはおりますけれども、基本的には、やはり、自分のとこ
ろで出したものは自分のところで処分するというような各自治体の建前みたい
なのがございます。どうしてもそれができない場合は、このように乾燥させて
重量を少しでも減らしていただいて燃やせるごみとして今のところは処分する
という、これもやむを得ないのかなというふうに考えてございますけれども、
やはりこういった社会を進めてまいりたいとは思っております。
○
議長(伊藤聖一)25番、田中議員。
○
25番(田中千賀子)政和会で福井市の学校給食の方に視察に行きました。
そこでは、リサイクルをしてできた堆肥を希望する学校に無料で配布しており
ました。そして、学校の菜園で利用しているような取り組みを聞いてきました
ので、今後、いろいろと、越前市の方でも、このような循環型社会を目指して
頑張っておられる自治体もあるので、ぜひ検討していってほしいことを要望い
たします。
それでは、新しい介護予防である新地域支援事業について再質問をいたしま
す。
今ほど、部長の答弁の中に、要支援が全部で1と2を合わせると888名、
-185-
そして、介護保険を利用されているのが、要支援1と2で640名というお答
えをいただきました。いろいろと先ほども申しましたけども、やはり、制度が
変わって要支援になったらサービスがなくなってしまうんでないんかなってい
う懸念がありましたので、ぜひ利用している人たちにこの旨をきちんと伝えて
あげていってほしいなと思っております。そして、皆さんに予防についていろ
いろと啓発事業を行っていっていただきたいと思います。
それから、2点目のところなんですけども、個人情報の問題があり、元介護
士さんとか、元社会福祉士さんがわからないということなんですけども、これ
から人材バンクをつくって、保健師さんでも保育士さんでもそうなんですけど
も、今後、人材バンクをつくっていくということも大事なことかなと思うんで
すけども、その点についてお願いいたします。
○
議長(伊藤聖一)渡邉部長。
○
市民福祉部長(渡邉雅彦)今ほどの提言でございますが、保育士のところ
でも申し上げましたけども、潜在的なその資格を持った方々、今ほどの看護師
さんもそうですし、介護福祉士さんもそうですし、そういったものを人材バン
クとして事前に把握できれば人員の補充もスムーズにいくかと思いますので、
そういう方向に向けて努力をしていきたいというふうに考えております。
○
議長(伊藤聖一)25番、田中議員。
○
25番(田中千賀子)元経験者の方は地域力になると思いますので、ぜひ、
今のお答えのように働きかけますよう、人材バンクをつくってくださいますよ
う要望いたします。
現在、介護離職者が10万人になっていると言われておりますし、1人で親
の介護をされている男性が多くなってきていると思うんですけども、そのよう
な中で、1人で抱え込んだり、介護休業制度を利用したまま離職するという男
性が坂井市においては出てきているのでしょうか、お伺いいたします。
○
議長(伊藤聖一)渡邉部長。
○
市民福祉部長(渡邉雅彦)私の知る限りでは、そういった職員は坂井市に
おいてはいないということでございます。
○
議長(伊藤聖一)25番、田中議員。
○
25番(田中千賀子)3点目のサロンのところなんですけども、いろいろ
と先ほど部長の方より説明がありました。取り残されていく高齢者を少しでも
減らす対策が必要だと感じておりますので、よろしくお願いいたします。
それから、先ほど、部長の方より、保健師が包括のところに、民間の方で4
名の保健師がいるからっていうことなどお答えがありましたけども、本当に保
健師というのは、先ほども申しましたように、玄関の戸をたたいて鍵をあけて、
保健師だったら入られるんですね。そして、そういうこともできる保健師をぜ
-186-
ひ増員するように、また今後、検討をお願いをいたします。
それから、ボランティアをつくるための研修なんですけれども、今ほど、1
34名の方ができてて、13名が新規だということ、それから、協議会の委員
の養成講座と連携もとりながら進めていくということなんですけども、この新
制度はボランティアの支えがないとできないということなんですけども、その
65歳以上の方も生活ボランティアを支えるためにサポーターとしてのボラン
ティアもやっていただきたいということですので、その点についてはよくわか
りますけども、研修も積まないと難しいかなと思っておりますので、今後また
研修を継続していってほしいと思います。
それから、関連ですけれども、生活支援サービスの体制整備としてコーディ
ネーターの配置と協議体の設置をしなければならないとことになっております
けど、この点について説明をお願いします。
○
議長(伊藤聖一)渡邉部長。
○
市民福祉部長(渡邉雅彦)今ほど議員の方からありましたコーディネータ
ー等協議体のことでございます。包括的な支援事業ということで、以前の地域
支援事業の中では地域包括支援センターというのを運営することが義務づけら
れておりまして、それは新しい事業になっても継続するんですが、その包括的
支援事業の中で充実を求められているのが、今ほどおっしゃいました生活支援
サービスの体制整備ということで、その中でその協議体の設置を義務づけたり、
コーディネーターの配置をせよというようなことが言われているところでござ
います。
その協議体とはどういうものかといいますと、地域のいろんな関係機関、例
えば、NPO団体、あるいは、民間企業、協同組合、ボランティア団体も入り
ますし、社会福祉法人なんかも当然入ってきます。いろんな関係機関で構成を
いたしまして、そこにある地域のニーズを把握したり、福祉ニーズを把握した
り、地域資源の情報共有を図ったり、お互いの連携を強化したり、地域課題の
実態を把握しまして新しい福祉サービスを開発したり、そういったことをやっ
ていただくものが協議体というところでございます。
今、坂井市としては、この協議体を各旧町単位4つで組織をしてやっていこ
うということで、その正式な設置に向けて今準備を行っているというところで
ございます。
それから、もう一つ、その生活支援コーディネーターについては、平成27
年度、昨年度に、市の職員1名と、社会福祉協議会の職員1名、合計2名が資
格取得をしております。本年は、この2名が中心となって、今ほど申し上げた
地域の協議体を設置するよう準備をしているというところで、来年までに4名
までふやしまして、それぞれの協議体で中にコーディネーターが1名ずついる
-187-
というような状況をつくろうというところで、今、準備をしているところでご
ざいます。
以上でございます。
○
議長(伊藤聖一)25番、田中議員。
○
25番(田中千賀子)今ほど部長より説明がありましたけれども、29年
4月までには何とか間に合いそうなんですね。それで、なるべく早くこのよう
な協議体をつくりまして、そして、そこで、やはり、研修は一番大事かなと思
っております。やっぱり、四町のその設置をする中で、4名の設置をする中で
地域に精通した人をきちんと配置をしていただくことをお願い申し上げます。
以上、渡邉部長の再質問は終わります。
○
議長(伊藤聖一)岡部部長。
○
教育部長(岡部恭典)先ほどの給食業務の合理化について回答させていた
だきます。
昭和60年1月21日付で、文部省の体育局長通知、これが都道府県の教育
長宛てに来ました。これは、学校給食業務の運営の合理化についてということ
で、まず、学校給食が学校教育活動の一環として実施されていることに鑑みて、
これを円滑に行いなさいということ、それから、この合理化の実施にあたって
は、学校給食の質の低下を招かないように十分配慮しなさい、そういった中で、
パートタイム職員の活用とか、共同調理場方式の採用、それと、あと、民間委
託の実施、そういったものが通知として来ております。それの後、平成15年
7月18日、これは文部科学省のスポーツ少年局の学校健康教育課長から都道
府県の教育委員会の学校給食主幹課長宛てに来た通知ですが、これによります
と、調理業務の民間委託を推進すべき等の指摘がなされているということで、
先ほど申し上げました昭和60年のこの通達を再度確認して、地域の実情に合
わせた学校給食の推進に当たりなさいという事務連絡の通知が来ているような
状況でございます。
以上です。
○
議長(伊藤聖一)25番、田中議員。
○
25番(田中千賀子)今ほど、昭和60年のときの通達で、再度、15年
7月18日のスポーツ健康課の文書なんだということなんですけども、私も周
りの市町村をちょっと調べてみましたら、2つのある市町では、学校の給食は
非常に子どもたちの命とかにかかわる大事なことなので正規の職員を採用する
ようなことも聞いておりますので、また、民間委託をしている自治体もちゃん
と聞いておりますので、これらのことを再度勉強しまして、またお伝えしたい
と思います。
以上で私の一般質問を終わります。
-188-
○
議長(伊藤聖一)以上をもって、一般質問を全て終了いたしました。
お諮りします。
各常任委員会に付託しました議案等の審議のため、あす22日から9月29
日まで休会とすることとしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(伊藤聖一)異議なしと認めます。
よって、あす22日から9月29日まで休会とすることに決定いたしました。
次の本会議は9月30日午前10時から再開いたしますので、よろしくお願
いいたします。
本日は、これをもって散会いたします。
○
事務局長(西
英幸)御起立願います。一統、礼。
(起立・礼)
(午後3時45分
散会)
地方自治法第123条第2項の規定により、会議の経過を記録して、その相
違ないことを証するため、ここに署名する。
議
副
長
議
長
署 名 議 員
署 名 議 員
-189-
平成28年9月第4回
坂井市議会定例会議事日程(第4号)
平成28年9月30日(金)午前10時15分
開議
1.議事日程
〔第4号〕
日程第1
議案第48号
平 成 2 8 年 度 坂 井 市 一 般 会 計 補 正 予 算 (第 2 号 )
日程第2
議案第49号
字の一部区域の変更について
日程第3
陳情第2号
地方財政の充実・強化を求める意見書採択につ
いて
日程第4
発議第9号
地方財政の充実・強化を求める意見書の提出に
ついて
日程第5
発議第10号
福井港丸岡インター連絡道路の整備に関する意
見書の提出について
日程第6
委員会の閉会中の所管事務の調査について
日程第7
諮問第4号
人権擁護委員候補者の推薦について
2.本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
3.出席議員(26名)
1番
小
原
慶
之
2番
後
藤
寿
和
3番
川
端
精
治
4番
渡
辺
竜
彦
5番
前
川
徹
6番
南
川
直
人
7番
上
坂
健
司
8番
戸
板
9番
吉
川
貞
明
10番
古
屋
信
二
11番
上
出
純
宏
12番
田
中
哲
治
13番
佐
藤
寛
治
14番
松
本
15番
東
野
栄
治
16番
伊
藤
聖
一
17番

人
志
18番
川
畑
孝
治
19番
前
田
嘉
彦
20番
橋
本
充
雄
21番
永
井
純
一
22番
畑
野
麻美子
23番
山
田
栄
24番
広
瀬
潤
25番
田
中
千賀子
26番
木
村
4.欠席議員(0名)
-190-
進
朗
一

な
し
5.説明のため出席した者の職氏名
市
長
坂
本
憲
男
副
長
北
川
貞
二
長
川
元
利
夫
総 務 部 長
釣
部
桂
司
総合政策部長
小
谷
嘉
郎
財 務 部 長
宮
本
寿
雄
財務部技監
藤
野
博
文
市民福祉部長
渡
邉
雅
彦
産業環境部長
鍋
嶋
正
和
建 設 部 長
瀬
戸
和
行
教 育 部 長
岡
部
恭
典
三国病院事務局長
村
上
和
則
会計管理者
小
林
徹
郎
事務局次長
齊
藤
孝
子
書
増
澤
律
子
教
育
市
6.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名
事 務 局 長
西
書
栗
田
ゆうこ
午前10時15分
開
議
記
英
幸
7.議事の経過
-191-
記
第4回坂井市議会定例会
(午前10時15分
○
事務局長(西
開議)
英幸)御起立願います。一統、礼。
(起立・礼)
○
議長(伊藤聖一)ただいまの出席議員数は26人であります。
定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。
お諮りします。
審議の都合上、日程第1、議案第48号から日程第4、発議第9号まで、議
案2件、陳情1件、発議1件を一括上程いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(伊藤聖一)異議なしと認めます。
よって、日程第1、議案第48号から日程第4、発議第9号まで、議案2件、
陳情1件、発議1件を一括上程いたします。
これより、各常任委員会に付託いたしました案件について、各常任委員長よ
り審査結果の報告を求めます。
初めに、総務常任委員長の報告を求めます。
6番、南川直人議員。
○
6番(南川直人)皆さん、おはようございます。6番、南川です。
私より、さきの本会議におきまして本委員会に付託された案件の審査結果と
主な内容について御報告申し上げます。
本委員会に付託された案件は、議案第48号、平成28年度坂井市一般会計
補正予算(第2号)、議案第49号、字の一部区域の変更について、陳情第2
号、地方財政の充実・強化を求める意見書採択についての、議案2件と陳情1
件であります。
去る9月27日、委員会を招集し、市長、副市長を初め担当部課長ほかの出
席を求め、全委員出席のもと委員会を開会いたしました。
審査は、所管の各担当部課長からそれぞれ詳細にわたる説明の後、審査に入
りました。
最初に、議案第48号、平成28年度坂井市一般会計補正予算(第2号)に
ついての所管ごとの主な審査内容について申し上げます。
まず、総務部では、委員から、防災事業の自治総合センターコミュニティ助
成事業について、自主防災組織を各集落で立ち上げてほしいということを言っ
ているが、多数の防災組織から申請が出た場合に一度に対応しきれるような話
ではないと思うので、今後コミュニティ助成をどのように活用していくのかと
-192-
の問いに、理事者から、各自主防災組織の申請に基づいて申し込んでいるが、
毎年1組織に事業採択されるというレベルであり、採択されない年もある。現
状では、防災資機材一式をまとめて整備するときに、コミュニティ助成を申請
していただき、少しずつ整備していこうという組織には、市の防災資機材等整
備事業費補助金で整備していただいているとの答弁がありました。
また、このコミュニティ助成金の周知方法はという問いに、自主防災組織を
立ち上げたところを含めて、再度周知していきたいとの答弁がありました。
総合政策部所管では、委員から、えちぜん鉄道太郎丸駅舎整備について、今
後、駅名が太郎丸エンゼルランド駅に変更となるが、エンゼルランドというこ
とで、もうちょっとファンタジックなものを取り入れてはどうかとの問いに、
理事者から、地元2区の役員の方と協議して、コンセプトとしては周辺の田園
風景や住宅地に溶け込むようなデザインということで進めてきたとの答弁があ
りました。
別の委員からは、結婚サポート事業でのスポーツコミュニケーション力養成
講座について、このような講座を受けなければ最近の若い人は異性とのコミュ
ニケーションがとれないのかとの問いに、理事者からは、みんながみんなコミ
ュニケーション力がない方ばかりではないが、同じスポーツやものづくりなど、
共通のことを男女が一緒に行うということでコミュニケーション力がとれる。
ほかのイベントではカップルができて結婚に至ったという例もあることから、
ぜひ実施したいという答弁がありました。
次に、議案第49号、字の一部区域の変更については、特段質疑はございま
せんでした。
以上、それぞれの所管で質疑、意見が交わされ、採決の結果、本委員会に付
託されました議案2件は原案のとおり可とすることに決しました。
次に、陳情案件について、本委員会の審査結果を申し上げます。
陳情第2号、地方財政の充実・強化を求める意見書採択については、201
7年度の政府予算、地方財政の検討にあたって、歳入・歳出を的確に見積もり、
人的サービスとしての社会保障予算の充実、地方財政の確立を目指すための意
見書提出を求める内容であります。
委員からは、合併からきょうまで坂井市の職員が行財政改革の取り組みや交
付税の上積みのため努力している中で、総論的には問題はないと思うが、坂井
市という狭い立場に立った場合に、今進めていることを頑張ってほしいという
思いがあり、職員がつらい中、我慢して頑張ってきたことを思うと、個人的に
は賛成はできないが、国と地方の関係から見た場合にはうなずける部分もある
ので趣旨採択という意見や、言葉的に厳しい内容の文言もあり、ちょっと抵抗
があると感じているので趣旨採択という意見、また、一般財源総額を確保する
-193-
ことが不可欠であるという意味だと思うし、こういったことは中央へ届けたい
と思うので採択という意見がありました。
本委員会の採決の結果、陳情第2号、地方財政の充実・強化を求める意見書
採択については、趣旨採択とすることに決しました。
なお、意見書の提出につきましては、陳情内容の総論は理解でき、中央にも
意見を届けたいという意見もあったことから、陳情者からの意見書案を一部修
正して、この後、発議として提出したいと思います。
次に、その他の主な協議について、次のとおり申し上げます。
総務部所管では、委員からは、技能労務職の職員採用について、災害対策に
ついて、選挙権年齢の引き下げによる期日前投票率や今後の課題について、防
犯灯LED化の進捗について、臨時職員の賃金引上げについて。
総合政策部所管では、理事者から、三国湊賑わい創出事業リノベーションの
旧大木道具店活用事業について、地方創生に係る包括的連携に関する協定につ
いてのほか、4件の説明がありました。委員からは、えちぜん鉄道駅のバリア
フリー化について、まちづくりカレッジについて、えちぜん鉄道三国駅舎の改
修に伴い駅名を変更してはについて、戸越銀座商店街のアンテナショップの現
状について。
財務部所管では、理事者から、市有地売り払いについて説明がありました。
委員からは、健全な財政運営をするための企業誘致や産業振興、定住促進等に
ついて、また、農業用小型自動車所有者の課税漏れ対策について。
その他の主な協議については、以上のとおりでございました。
以上、本委員会に付託されました案件の審査結果と主な審査経過を申し上げ、
総務常任委員会の報告といたします。
○
議長(伊藤聖一)次に、教育民生常任委員長の報告を求めます。
8番、戸板
○
8番(戸板
進議員。
進)おはようございます。私の方から、さきの本会議におい
て本委員会に付託された案件の審査結果と主な審査内容について、御報告を申
し上げます。
本委員会に付託されました案件は、議案第48号、平成28年度坂井市一般
会計補正予算(第2号)の議案1件であります。
去る9月26日に委員会を招集し、市長、副市長を初め教育長、担当部課長
ほかの出席を求め、全委員出席のもと委員会を開会いたしました。
審査は、所管の担当部課長からそれぞれ詳細にわたる説明の後、審査に入り
ました。
議案第48号、平成28年度坂井市一般会計補正予算(第2号)の主な審査
内容につきまして申し上げます。
-194-
市民福祉部所管では、委員から、(仮称)雄島こども園について、坂井こど
も園では5歳児が50人近くいるのに1クラスしかないということがあったが、
そういうことにはならないのかとの問いに、理事者から、クラス編成が2クラ
スになるような場合にも対応できる設計にしていきたいとの答弁がありました。
別の委員から、現在の旧雄島幼稚園前の道は狭く、非常に危ないので、子ど
もたちを安全に送迎できるスペースを十分に確保できるかとの問いには、車を
10台程度とめられるスペースを組み込んでいきたいとの答弁がありました。
また、(仮称)雄島こども園整備について、設計業務を公募プロポーザルか
ら入札方式に変わった理由について、こちらから適切な指示を出して、細かい
設計を組み上げていく方がロスも少ないし、デザインにとらわれたものでなく
機能重視の建物ができると判断して、変更をさせてもらったとの説明がありま
した。
また、赤坂聖苑管理について、喫煙による排煙装置のようなものはあるが、
基本的には仕切られていないので、受動喫煙という観点から対応を考えていた
だけないかとの問いに、理事者から、利用者の方から現在のところ、そういっ
た意見は入っていないが、今後考えていきたいとの答弁がありました。
また、教育委員会所管では、議案についての質疑はありませんでした。
以上、質疑、意見が交わされ、採決の結果、本委員会に付託されました議案
1件は原案のとおり可とすることに決しました。
次に、その他の協議として、各所管からの報告や説明、また委員からの質疑、
意見がありましたので、主なものについて申し上げます。
市民福祉部所管では、理事者から、新しい総合事業概要についての説明があ
りました。委員からは、放課後児童クラブについて、民生委員の改選について、
病児・病後児保育のサービスの一環としての急用時の送迎について、坂井市障
害者自動車改造費等助成事業について。
教育委員会所管では、理事者から、日本一短い手紙と高橋まゆみ人形コラボ
展についての報告がありました。委員からは、学校におけるグラウンドフェン
スの破損状況について、学校における管理費の予算要望について、手紙の館で
放映されているビデオをイベント等で使用できるのかについて、小中学校での
がん教育について、東京オリンピックキャンプ誘致についての現状と今後の計
画について。
三国病院所管では、理事者から、平成28年度8月末における入院、外来の
医業収益状況について報告がありました。委員からは、病児・病後児保育施設
の送迎サービスについて、病院利用者増のための送迎バス運行について。
その他の主な協議については、以上のとおりでありました。
以上、本委員会に付託されました案件の審査結果と主な審査経過を申し上げ、
-195-
教育民生常任委員会の報告といたします。
○
議長(伊藤聖一)次に、産業建設常任委員長より報告を求めます。
15番、東野栄治議員。
○
15番(東野栄治)それでは、産業建設常任委員会の報告をさせていただ
きます。
さきの本会議におきまして本委員会に付託された案件の審査結果と主な内容
について、御報告を申し上げます。
本委員会に付託されました案件は、議案第48号、平成28年度坂井市一般
会計補正予算(第2号)の議案1件であります。
去る9月23日、委員会を招集し、市長、副市長を初め担当部課長ほかの出
席を求め、全委員出席のもと委員会を開会いたしました。
審査は、所管の担当部課長からそれぞれ詳細にわたる説明の後、審査に入り
ました。
それでは、議案第48号、平成28年度坂井市一般会計補正予算(第2号)
について、所管ごとの主な審査内容を申し上げます。
産業環境部所管では、委員から、素牛導入助成事業について、補助対象が高
齢の場合、後継者がいるなどの条件があるのかとの問いに、理事者から、要綱
の中では、畜産農家の育成ということで年齢や後継者の有無という規定はない
が、導入にあたっては、県を含めて事業主体から導入の状況等を慎重に確認し
た上で補助をしているとの答弁がありました。
別の委員からは、浅海漁場改善事業について、自然石を用いて藻場の造成を
行うということだが、数年後に砂が堆積してしまうのではないかとの問いに、
理事者から、県の方でも試行錯誤しており、現在のところは、自然石を設置す
る工法が漁獲量を増やすために最もよい方法ということで計画を立てていると
いう答弁がありました。
また、美しい森林景観再生事業において、新たに木を植栽することはよいが、
植栽後は植えっぱなしになっており、枝が横に張っている状態である。管理は
どうなっているのかという問いに、松くい虫の伐倒事業の際に間伐等の計画は
持っているが、基本的には防風林ということで、松林の間伐や枝打ちは好まし
くないということを確認しているという答弁がありました。
建設部所管では、委員から、県屋外広告物条例の改正による屋外広告物の撤
去について、猶予期間が6年間ということだが、補助制度も6年間あるのか、
また、対象となる全ての広告主に通達をするのかとの問いに、理事者から、撤
去の猶予は6年だが、補助期間は今年10月1日から平成30年8月末までと
県から聞いている。また、通達についても、県から業界を通じて説明が行われ
ており、市としても、今ある申請については通知をしていくとの答弁がありま
-196-
した。
以上、それぞれの所管で質疑、意見が交わされ、採決の結果、本委員会に付
託されました議案案件は原案のとおり可とすることに決しました。
次に、その他の協議として、各所管からの報告や説明、また委員からの質疑、
意見がありましたので、主なものについて申し上げます。
産業環境部所管では、理事者から、ゆりの里公園整備に係る進捗状況につい
て説明がありました。また、委員からは、学校等へのエコステーション設置に
ついて、たけくらべ広場のしだれ桜の管理に係る市の援助について、県が進め
ているポストコシヒカリについて、テクノポート企業での死亡事故について。
建設部所管では、委員から、磯部川の川底さらいについて、市道の舗装整備
計画について、幹線市道の清掃について、北陸新幹線に伴う送電設備設置の集
落同意状況について、冬期間通学路交差点でのスコップ設置について。
その他の主な協議については、以上のとおりでありました。
以上、本委員会に付託されました案件の審査結果と主な審査経過を申し上げ、
産業建設常任委員会の報告といたします。
○
議長(伊藤聖一)以上で、各常任委員長の委員会審査結果の報告を終わり
ます。
これより、各委員長の報告に対する質疑を許します。
質疑はありますか。
14番、松本議員。
○
14番(松本
朗)総務常任委員長にお尋ねします。陳情、地方財政の充
実・強化を求める意見書採択について、委員長報告では趣旨採択という結論だ
けを述べられましたが、私も委員でありましたので、もうちょっと詳しく皆さ
んに全体にわかるように説明された方がいいと思いますので、あえて質疑をい
たしますけども、趣旨採択ということについて諮ったところ、4対4の可否同
数だったわけですね。その上で、委員長の判断で最終的に趣旨採択となったわ
けでありますけども、そのことについて改めて事実経過を示していただきたい
のと、委員長として趣旨採択にという判断を行った理由について述べていただ
きたいと思います。
○
議長(伊藤聖一)6番、南川議員。
○
6番(南川直人)今の松本議員の地方財政の充実・強化を求める意見書に
ついての総務常任委員会での判断ですけれども、もともと提出されました意見
書の中には、その文言の中に、ちょっと読みますけども、「2017年度の政
府予算、地方財政の検討にあたっては、国民生活を犠牲にする財政とするので
はなく」という文言がまず1点ございました。もともと、これは、国民生活を
犠牲にするという、そういった趣旨でやっているわけではございませんので、
-197-
これは、そう判断する側の基準でございますけれども、委員の多くの方々はそ
うではないという認識のもとで、この部分を削除したいという点がまず1点。
次ですけれども、今回6点の意見書を求めることになっておりますけども、
もともとの意見書には、3番目に、ちょっとこれも読み上げます。「地方交付
税における「トップランナー方式」の導入は、地域によって人口規模・事業規
模の差異、各自治体における検討経過や民間産業の展開度合いの違いを無視し
て経費を算定するものであり、廃止すること」という意見書となっておりまし
た。先ほど報告の中でも申し上げましたけれども、もう既に、坂井市の場合に
おいても、いろんなその職員の皆さんの頑張りもあります。また、民間委託で
あったり、あるいは指定管理等々ももう行われているという現状で、今このそ
ういった文言を、廃止するということは違和感があるということで、この廃止
するということを再検討するというような言葉も委員の中から出ましたけれど
も、結果的には、多数の委員がこの3番目を削除するということに同意を得た
ところでございます。そういった経緯を経て、この趣旨採択ということに皆さ
んの同意を得たという経緯がございます。
また、先ほど松本議員言われた、委員長として、この4対4のとこから趣旨
採択といった、これは委員会の中での経緯ですけれども、それは、今私申し上
げたとおりのところに私自身も賛同するということで、趣旨採択に賛同したと
ころでございます。
以上でございます。
○
議長(伊藤聖一)ほかに質疑はありませんでしょうか。
14番、松本議員。
○
14番(松本
朗)先ほど教育民生常任委員長の報告の中で、(仮称)雄
島こども園の業務委託について、その委託の方式が、設計の委託の方式が変更
になったという提案がされて、質疑が行われたという報告がありました。これ
は、初日の本会議の時点では、この補正予算の事業別説明資料をもって市長が
議案内容の説明をされましたので、市長が直接このプロポーザル方式について
触れられたかどうかは確認しておりませんが、この書面をもって提出されまし
たので、市民福祉部としては、この(仮称)雄島こども園はプロポーザル方式
で委託をするという提案をされていたわけです。ですので、初日の本会議の場
ではそのようになっていて、委員会では説明されたかもしれませんが、このき
ょうの最終日の本会議で改めて担当部長として、その変更の理由を明らかにし、
議会全体としての同意を求める、そういうことは必要だと思うわけです。
お尋ねします。市民福祉部長に、その理由について、わかりやすく具体的に
説明を求めたいと思いますが、議長よろしくお願いします。
○
議長(伊藤聖一)渡邉市民福祉部長。
-198-
○
市民福祉部長(渡邉雅彦)それでは、改めて、変更に至った理由を説明を
したいと思います。
大きく2点ございまして、まず、プロポーザルをやりますと、プロポーザル
実施だけで2ケ月ほど期間がかかります。その後、設計業務委託契約を経て、
設計それから建設といった流れになりますと、相当期間が長くなるということ
がございまして、30年4月の開園を目指すには、日程的には厳しいだろうと
いうようなことが1点あります。
それからもう1点目は、プロポーザルを行いますと、デザインとかイメージ
とか、そういったものが重視をされまして、結果的に建設費が高騰するといっ
たようなことも懸念をされるということで、その2点でプロポーザルから競争
入札の方へ変えたというところでございます。
○
議長(伊藤聖一)14番、松本議員。
○
14番(松本
朗)それならば事前にと思いますが、今の説明についてで
すけども、設計の期間が長くなるということはそのとおりだと思います。残り
の期間を考えたら、それも仕方がないかなとは思います。ただ、もう一つの説
明は合理的でないような気がするんですね。例えばデザインとか意匠とかそう
いうところを重視しがちになって、建築費が上がるんではないかという懸念と
いうことをおっしゃいましたけども、それはプロポーザルを審査する側が何を
重視して審査するかによって、そういう懸念は払拭されるんではないかと思う
わけです。まさに、プロポーザルを審査する側が、見た目よりも実質的な機能
のところを重視する、そういう視点で、そういうことを前提として発信をし、
そういうことに基づいた提案をしてもらえばよいわけですからね。今の部長の
論理ですと、今後、実質的に機能性を重視するならば、プロポーザル方式はだ
めってなってしまいませんか。
○
議長(伊藤聖一)渡邉部長。
○
市民福祉部長(渡邉雅彦)今の、高騰することの懸念ということで、我々、
坂井こども園の建設にあたって、鉄骨が直線じゃなくて曲がってるような鉄骨
を使用することによって、相当建設費がかさんだという経験を踏まえてこうい
うことを選びました。確かに、それを前提に、松本議員言うようなプロポーザ
ル審議の段階でそういうことを踏まえれば避けることができるかもしれません
けれども、経験上そういう懸念があるということで、この変更に至ったという
ことでございます。
○
議長(伊藤聖一)14番、松本議員。最後の質問にしてくだい。
○
14番(松本
朗)だから、そういう経験があるからこそ、次のステップ
ではプロポーザルを、そういう反省、経験を教訓にして、しっかりとしたプロ
ポーザルの審査ができる坂井市になっていくべきだと思います。
-199-
実質的なことを考えると、私は初日に、なぜ、現在55人もいる雄島保育園
を統合しなければならないのか。そして、170人定員の大規模な保育所をつ
くらなければならないのかという問題提起をいたしました。ですから、地元の
住民の方が理解をされるのならば、宿はもう老朽化しているから一刻も早く建
てかえなくてはならないということはよくわかるので、しかし、さらに1年繰
り延ばし、さらに統合はおくらせるということで適正規模な保育所がつくられ
るというふうに今も思っています。そういう方向について、ということを意思
表明をしまして、質疑としては終わります。
○
議長(伊藤聖一)ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(伊藤聖一)これで質疑を終わります。
これより、日程第1、議案第48号から日程第2、議案第49号までの2議
案の討論を行います。
討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(伊藤聖一)討論なしと認めます。
これより、日程第1、議案第48号、平成28年度坂井市一般会計補正予算
(第2号)を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。委員長報告のとおり決するこ
とに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○
議長(伊藤聖一)起立全員であります。
よって、議案第48号は原案のとおり可決されました。
次に、日程第2、議案第49号、字の一部区域の変更についてを採決いたし
ます。
本案に対する委員長の報告は可決であります。委員長報告のとおり決するこ
とに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○
議長(伊藤聖一)起立全員であります。
よって、議案第49号は原案のとおり可決されました。
次に、日程第3、陳情第2号、地方財政の充実・強化を求める意見書採択に
ついてを議題とします。
これより討論を行います。
討論ありませんか。
14番、松本議員。
○
14番(松本
朗)おはようございます。日本共産党議員団を代表して、
-200-
賛成討論を行います。
賛成ではありますが、陳情者は自治労福井県本部でありまして、圧倒的多く
の坂井市の職員が加盟している労働組合が出したものであります。そして、内
容について言いますと、この陳情そのものについて、私は全面的に賛成をいた
しますので、むしろ趣旨採択ではなくて、採択されるべきものだというふうに
考えます。
しかし、全体としては方向性としては認めるという総務常任委員の9人のう
ちの5人の方が言われましたので、その他の4人の方は採択でありますが、し
たがって、私は採択ということをもっと模索してもよかったんではないかとは
思います。
委員長報告にもありましたように、そしてまた委員長自身の判断の中にもあ
りましたように、地方交付税におけるトップランナー方式の導入を廃止するこ
とという、そこの1項目のところが問題であり、そこは賛成できないという理
由で趣旨採択になったわけです。
しかし、トップランナー方式が今年度2016年度から導入されていますが、
これは明らかに地方交付税交付金を交付するという財政措置をという権力を持
ってる側が、業務委託、自治体の事務事業の一部を民間へ業務委託するという
ことをした自治体に対しては、交付税を増やして交付しますよという仕組みな
んですね、トップランナー方式というのは。それはつまり、民間業務委託を交
付税というものを人質にして促進させようという政策誘導なわけです。これは
地方交付税交付金の制度をゆがめることであり、権力を持っている国家が地方
自治体の政策を曲げることになるわけです。私はもともと民間業務委託は極め
て慎重にしなければならない。時として反対もしてきました。しかし、それは、
地方自治体である坂井市が独自の判断で業務委託をするしないということを判
断すればいいだけで、それを国家がその方向性をリードするということは、し
かも具体的な財源をもってリードするということは誤りでありますし、今、地
方分権の時代の中で、こういうやり方は許されません。したがって、廃止する
べきだと思います。だから、全国の自治体の職員の多くが加入している自治労、
もちろん自治労連も反対してますけど、が反対をするわけです。
ですから、坂井市の職員が頑張って努力しているから、それに水を差すよう
な意見書はだめだ、陳情はだめだという言い方をされましたけども、むしろ、
そういう頑張っている職員の声に応えるためにも、トップランナー方式という
仕組みは廃止するべきだということを強調して、討論といたします。賛成討論
です。
○
議長(伊藤聖一)ほかに討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
-201-
○
議長(伊藤聖一)これで討論を終わります。
これより、陳情第2号、地方財政の充実・強化を求める意見書採択について
採決いたします。
この陳情に対する委員長の報告は趣旨採択であります。委員長報告のとおり
決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○
議長(伊藤聖一)起立全員であります。
よって、陳情第2号は委員長報告のとおり趣旨採択することに決定いたしま
した。
次に、日程第4、発議第9号、地方財政の充実・強化を求める意見書の提出
についてを議題といたします。
事務局長に意見書を朗読させます。
西議会事務局長。
○
事務局長(西
英幸)朗読いたします。
地方財政の充実・強化を求める意見書。
地方自治体は、子育て支援、医療、介護などの社会保障、被災地の復興、環
境対策、地域交通の維持など、果たす役割が拡大する中で、人口減少対策を含
む地方版総合戦略の策定・実行など、新たな政策課題に直面しています。一方、
地方公務員をはじめ、人材が減少する中で、新たなニーズの対応が困難となっ
ており、公共サービスを担う人材確保を進めるとともに、これに見合う地方財
政の確立をめざす必要があります。
こうした状況にもかかわらず、社会保障と地方財政を二大ターゲットとした
歳出削減にむけた議論が加速しています。とくに、今年度から開始された「ト
ップランナー方式」の導入は、民間委託を前提とした地方交付税算定を容認す
るものであり、地方財政全体の安易な縮小が危惧されるものとなっています。
本来、必要な公共サービスを提供するため、財源面でサポートするのが財政
の役割です。しかし、財政再建目標を達成するためだけに、不可欠なサービス
が削減されれば、本末転倒であり、国民生活と地域経済に疲弊をもたらすこと
は明らかです。
このため、2017年度の政府予算、地方財政の検討にあたっては、歳入・
歳出を的確に見積もり、人的サービスとしての社会保障予算の充実、地方財政
の確立をめざすことが必要であり、政府に以下の事項の実現を求めます。
記。1.社会保障、被災地復興、環境対策、地域交通対策、人口減対策など、
増大する地方自治体の財政需要を的確に把握し、これに見合う地方一般財源総
額の確保をはかること。
2.子ども・子育て支援新制度、地域医療構想の策定、地域包括ケアシステ
-202-
ム、生活困窮者自立支援、介護保険制度や国民健康保険制度の見直しなど、急
増する社会保障ニーズへの対応と人材を確保するための社会保障予算の確保及
び地方財政措置を的確に行うこと。
3.復興交付金、震災復興特別交付税などの復興にかかる財源措置について
は、復興集中期間終了後の2016年度以降も継続すること。また、2015
年度の国勢調査を踏まえた震災に伴う人口急減自治体の行財政運営に支障が生
じることがないよう、地方交付税算定のあり方を引き続き検討すること。
4.地域間の財源偏在性の是正のため、地方偏在性の小さい所得税・消費税
を対象に国税から地方税への税源移譲を行うなど、抜本的な解決策の協議を進
めること。同時に、各種税制の廃止、減税を検討する際には、自治体財政に与
える影響を十分検証したうえで、代替財源の確保をはじめ、財政運営に支障が
生じることがないよう対応をはかること。
5.地方財政計画に計上されている「歳出特別枠」及び「まち・ひと・しご
と創生事業費」については、自治体の財政運営に不可欠な財源となっているこ
とから、現行水準を確保すること。また、これらの財源措置について、臨時・
一時的な財源から恒久的財源へと転換をはかるため、社会保障、環境対策、地
域交通対策など、経常的に必要な経費に振替えること。
6.地方交付税の財源保障機能・財政調整機能の強化をはかり、市町村合併
の算定特例の終了を踏まえた新たな財政需要の把握、小規模自治体に配慮した
段階補正の強化などの対策を講じること。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。
平成28年9月30日。坂井市議会議長、伊藤聖一。
提出先につきましては、内閣総理大臣、内閣官房長官、総務大臣、財務大臣、
内閣府特命担当大臣(経済財政政策担当)、経済産業大臣、地方創生担当大臣
でございます。
以上、朗読を終わります。
○
議長(伊藤聖一)提出者の趣旨説明を求めます。
6番、南川議員。
○
6番(南川直人)6番、南川です。それでは、私より、発議第9号、地方
財政の充実・強化を求める意見書について、趣旨説明を申し上げます。
先ほどの意見書にもございましたけれども、地方自治体は、子育て支援、医
療、介護などの社会保障、環境対策、地域交通の維持など、果たす役割が拡大
する中で、人口減少対策を含む地方版総合戦略の策定・実行など、新たな政策
課題に直面しております。一方、地方公務員など人材が減少する中、新たなニ
ーズの対応が困難となっており、公共サービスを担う人材確保を進めるととも
に、地方財政の確立を目指す必要があります。公共サービスを提供するために、
-203-
財源面でサポートするのが財政の役割でありますが、財政再建目標を達成する
ためだけに不可欠なサービスが削減されることになれば、国民生活と地域経済
に疲弊をもたらすことになります。
以上のことから、平成29年度の予算や地方財政の検討にあたっては、歳入
・歳出を的確に見積もり、人的サービスとしての社会保障予算の充実、地方財
政の確立を目指すことが必要とのことから、今回の陳情の趣旨を十分理解した
上で、総務常任委員会での合意が得られましたので、意見書を提出するもので
あります。
議員各位のご賛同をお願い申し上げまして、趣旨説明とさせていただきます。
○
議長(伊藤聖一)これより質疑を許します。
質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(伊藤聖一)質疑なしと認めます。
これより討論を行います。
討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(伊藤聖一)討論なしと認めます。
これより、発議第9号、地方財政の充実・強化を求める意見書の提出につい
てを採決いたします。
本案は原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○
議長(伊藤聖一)起立全員であります。
よって、発議第9号は原案のとおり可決されました。
ただいま議決されました発議第9号の意見書は、関係機関などに提出いたし
ます。
次に、日程第5、発議第10号、福井港丸岡インター連絡道路の整備に関す
る意見書の提出についてを議題といたします。
事務局長に意見書を朗読させます。
西事務局長。
○
事務局長(西
英幸)朗読いたします。
福井港丸岡インター連絡道路の整備に関する意見書。
福井港丸岡インター連絡道路の整備は、本市の交通ネットワークの強化や生
活、産業、観光の活性化及び防災道路の機能を果たす役割として大きな期待が
寄せられています。
これまで、坂井市の最重要事項として早期の事業完成を毎年県に要望してき
ておりますが、本市の活性化はもとより、福井県の発展にも大きく貢献するも
-204-
のと確信しています。
産業振興において、テクノポート福井を擁していることから、福井港丸岡イ
ンター連絡道路の早期完成は、市はもちろんのこと企業も熱望しているところ
です。この要望に応えることで、さらなる企業継続、企業誘致が図られ福井県
の発展に資するものです。
観光面では、アクセス、利便性向上によって本市の活性化とともに、県が進
める広域観光に大いに貢献するためにも、早期完成させることが重要です。
また、近年、大地震や台風、集中豪雨による大規模自然災害が多発していま
す。この道路は、緊急物資輸送道路、復興道路として生命を守る、すなわち県
民、市民の生命、財産を守る道路としても大いに期待されています。
よって、本市議会は、福井県に対し、坂井市の活性化や県域の発展に必要な
福井港丸岡インター連絡道路の整備に関し、早期完成に向けた積極的な支援を
求めるため、下記のことについて強く要請します。
記 。 1 、 事 業 中 区 間 約 3 .6 キ ロ メ ー ト ル を 福 井 国 体 ま で に 整 備 す る こ と 。
2、西長田交差点を事業化し、東西双方向から早期完成を目指すこと。
3、全体計画の期限を明確にし、全線早期完成を図ること。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき意見書を提出します。
平成28年9月30日。坂井市議会議長、伊藤聖一。
提出先につきましては福井県知事でございます。
以上、朗読を終わります。
○
議長(伊藤聖一)提出者の趣旨説明を求めます。
21番、永井純一議員。
○
21番(永井純一)皆様、おはようございます。発議第10号、福井港丸
岡インター連絡道路の整備に関する意見書について、趣旨説明を行います。
先ほどの意見書にもありましたが、本連絡道路の整備は、本市の交通ネット
ワークの強化や生活、産業、観光の活性化及び防災道路の機能を果たす役割と
して大きな期待が寄せられています。
市では、この道路について、合併以来、市の最重要事項として毎年県に要望
してきているところですが、ようやく平成26年1月31日に丸岡町八ツ口か
ら春江町西長田までの都市計画決定がされ、平成26年度から八ツ口から坂井
町福島までの事業認可を受けているところでございます。
しかしながら、事業認可を受けてからも工事完成までには相当の年月を要す
ると思われることから、当市議会としても、事業中の区間の早期完成はもちろ
んのこと、全線の早期完成に向けて積極的な支援を強く求めるため、総合交通
対策特別委員会で協議したところ、全委員の同意を得ましたので、ここに発議
として提出するものでございます。
-205-
以上、議員各位のご賛同をお願い申し上げて、趣旨説明とさせていただきま
す。
○
議長(伊藤聖一)これより質疑を行います。
質疑はありませんか。
14番、松本議員。
○
14番(松本
朗)福井港から丸岡インターまでわかりやすい路線、そし
て通勤時の交通渋滞の解消のために、一定の道路改修は必要だと思っています。
私どもは当初から、地域高規格道路ではなくて、部分的な改修の方が、地域高
規格道路によって莫大な事業費がかかり、結果として事業が進まないというこ
とを一貫して言っていました。今現実に、それがまさにそういう状況にあるん
だと思っています。意見書そのものについては、出すことはいいことだと思う
んですけど、若干お尋ねします。
こ の 、 第 1 項 の 3 .6 キ ロ の 事 業 区 画 の 整 備 事 業 費 は お お む ね 幾 ら ぐ ら い か
かりますか。
○
議長(伊藤聖一)21番、永井議員。
○
21番(永井純一)松本議員の質問にお答えいたします。
確定的というんか、はっきりした数字はわかりませんが、県によりますと、
およそ90数億円というふうに示されておりますので、それ以上詳しいことは
わかりませんので、ご理解をお願いいたします。
○
議長(伊藤聖一)14番、松本議員。
○
14番(松本
朗)大きな事業費であります。これを国体までということ
になりますと、来年度の予算と再来年度の予算でこの事業費を確保し、事業の
進捗としては国体までに完成させなくてはなりません。私はとても困難なこと
だと思います。多くの議員の方がそのように思われてるんではないかと思いま
すけど、そういう実現性はどのように考えていますか。
○
議長(伊藤聖一)21番、永井議員。
○
21番(永井純一)坂井市としてもそうでありますけれども、これまで県
に幾度となく要望をしてまいりました。それでもなかなか進まないということ
で、県に対して一日も早く、基本的には全線開通の早期完成を促すという意味
で 意 見 書 を 提 出 す る と い う こ と で 、 特 に こ の 国 体 ま で の こ の 3 .6 キ ロ に 関 し
ましても、いろいろな課題はあろうかと思いますが、趣旨としては、県に対し
て一刻も早く完成をお願いするという趣旨でございますので、また、もしこの
意見書が通りましたら、特別委員会委員全員で知事のもとに届けて、また言葉
でもきっちり説明をし、お願いをしてまいりたいというに思っておりますので、
よろしくお願いいたします。
○
議長(伊藤聖一)ほかに質疑はありませんか。
-206-
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(伊藤聖一)質疑なしと認めます。
これより討論を行います。
討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(伊藤聖一)討論なしと認めます。
これより、日程第5、発議第10号、福井港丸岡インター連絡道路の整備に
関する意見書の提出についてを採決いたします。
発議第10号は原案のとおり決することに賛成の議員は起立願います。
(賛成者起立)
○
議長(伊藤聖一)起立全員であります。
よって、発議第10号は原案のとおり可決されました。
ただいま議決されました発議第10号の意見書は、福井県知事に提出いたし
ます。
次に、日程第6、委員会の閉会中の所管事務の調査についてを議題といたし
ます。
総務常任委員長、教育民生常任委員長、産業建設常任委員長から、所管事務
のうち、会議規則第111条の規定によってお手元に配付しました所管事務の
調査事項について、閉会中の継続調査の申し出があります。
お諮りします。
委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに御異議ありま
せんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(伊藤聖一)異議なしと認めます。
よって、委員長から提出のとおり、閉会中の継続審査とすることに決定いた
しました。
次に、日程第7、諮問第4号、人権擁護委員候補者の推薦についてを議題と
いたします。
理事者からの提案理由の説明を求めます。
坂本市長。
○
市長(坂本憲男)諮問第4号、人権擁護委員候補者の推薦について御説明
を申し上げます。
平成28年12月31日をもって、人権擁護委員、山本達雄氏の任期が満了
いたしますが、引き続き次期人権擁護委員候補者として推薦をいたしたいので、
議会の意見を求めるものでございます。よろしくお願いをいたします。
○
議長(伊藤聖一)これより質疑を行います。
-207-
質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(伊藤聖一)質疑なしと認めます。
これより討論を行います。
討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(伊藤聖一)討論なしと認めます。
これより、日程第7、諮問第4号、人権擁護委員候補者の推薦についてを採
決いたします。
諮問第4号はお手元に配付しました意見のとおり答申することとすることに
賛成の議員は起立願います。
(賛成者起立)
○
議長(伊藤聖一)起立全員であります。
よって、諮問第4号は原案のとおり答申することに決定いたしました。
以上をもって、本日の日程は全て終了いたしました。
ここで、市長の挨拶を許します。
坂本市長。
○
市長(坂本憲男)平成28年9月議会定例会の閉会にあたりまして、一言
御挨拶をさせていただきます。
議員各位には、何かとお忙しい中を9月9日から本日まで本会議及び各委員
会に御出席をいただきまして、平成28年度の一般会計補正予算(第2号)を
初めとする諸議案について、慎重なる御審議をいただきまして、妥当なる御決
議をいただきましたことを、厚くお礼を申し上げたいと思います。
本定例議会におきまして、一般質問並びに各委員会等を通じましていただき
ました御意見等につきましては、十分に尊重もしていきながら今後の市政の反
映に努力してまいりたいというふうに思います。
さて、先般の24日、25日の両日にわたり、北陸地方で初めてとなる東海
・北陸B-1グランプリが、多くのボランティアの方々や関係者の皆様方に支
え ら れ 、 三 国 で 開 催 さ れ ま し た 。 こ の 2 日 間 で お よ そ 1 1 万 2 ,0 0 0 人 と た
くさんの人たちでにぎわい、活気ある大会となったところでございます。この
大会を通して、広く県内外の方々に伝統あるこの三国湊の街並みや歴史を紹介
することができたと思います。今後とも、さまざまな機会を通して坂井市の認
知度を上げ、より多くの方に来ていただけるようなシティセールスを心がけて
いきたいというふうに考えております。
最後になりますが、議員各位には、坂井市発展のため、引き続き御支援、御
協力を賜りますようにお願いを申し上げまして、まことに簡単ではございます
-208-
が、閉会にあたってのお礼の挨拶とさせていただきます。
本当にありがとうございました。
○
議長(伊藤聖一)22日間にわたる会期も終了いたしました。その間、各
常任委員会においては慎重に審議いただき、大変御苦労さまでございました。
これをもって、平成28年第4回坂井市議会定例会を閉会いたします。
○
事務局長(西
英幸)御起立願います。一統、礼。
(起立・礼)
(午前11時14分
閉会)
地方自治法第123条第2項の規定により、会議の経過を記録して、その相
違ないことを証するため、ここに署名する。
議
長
署 名 議 員
署 名 議 員
-209-