IT大全より (pdf 100冊) http://www.geocities.jp/ittaizen Active Directory ドメイン サービス 〜Windows Server 2008 / R2 新機能と強化点〜 他の章は下記をクリックして PDF一覧からお入り下さい。 IT大全 (pdf 100冊) http://www.geocities.jp/ittaizen 目次番号 270番 Windows Server Enterprise 2008 R2 完全解説 (再入門 ) 全26冊 2 Active Directory の強化 Active Directory の強化 Active Directory の強化 基本アーキテクチャは変えずに機能強化 新しい利⽤形態の提供 管理性の向上 ・管理性の⼤幅な向上 ・コマンド ライン管理機能の強化 ・ブランチ オフィスへの展開 ・セキュリティ強化 ・管理性の向上、管理コストの削減 2000 年 2003 年 ・Active Directory の実装 ・LDAP, Kerberos, DNS, PKI 等の標準技術の採⽤ ・クライアント PC 管理 2005 年 ・セキュリティ・柔軟性の⼤幅な強化 ・IT インフラとしての管理機能を強化 ポリシー管理 (GPMC) パッチ管理 (WSUS) 権限管理 (RMS) フェデレーション (ADFS : WS 2003 R2 より) サービスの統合 Windows Server 2008 から ID & アクセス管理に関連した 各種サービスを「Active Directory サービス」として統合 統⼀されたアーキテクチャの下、各サービスの連携を強化 複雑性の低減、展開の簡略化、管理性の向上を実現し、新機能が 必要になった際、迅速に構成することが可能に サーバーの役割として提供 Active Directory サービス Active Directory ドメイン サービス (AD DS) Active Directory 証明書サービス (AD CS) Active Directory フェデレーション サービス (AD FS) Active Directory Active Directory ライトウェイト Rights ディレクトリサービス Management (AD LDS) サービス (AD RMS) Active Directory サービス (1) 本資料の範囲 Active Directory ドメイン サービス (AD DS) ドメイン サービス 従来からの Active Directory セキュリティと柔軟性を強化、管理性を向上 Active Directory 証明書サービス (AD CS) 電⼦証明書の発⾏と管理 証明書サービスの後継機能 エンタープライズ環境向けに機能強化 Active Directory フェデレーション サービス (AD FS) 組織を超えた異なる認証基盤の連携 WS-Federation 、WS-Security などに準拠した相互接続性 HTTP ベースのフェデレーション IIS 7.0 に対応 Active Directory サービス (2) Active Directory ライトウェイトディレクトリ サービス (AD LDS) アプリケーション⽤の LDAP ディレクトリ サービス AD AM ( Active Directory Application Mode ) の機能を網羅 Active Directory Rights Management サービス(AD RMS) アプリケーションと連携したデジタル コンテンツ保護 Windows Rights Managements Services (RMS) を Active Directory サービスに統合 AD FS と連携し、組織を超えたコンテンツ保護を新たに実現 Active Directory ドメイン サービス Windows Server 2008 における強化 Windows Server 2003 までの基本アーキテクチャを踏襲しつつ、 ブランチ オフィスでの展開、セキュリティ強化、管理性 の向上を ⽬的とした実装 / 新機能を追加 読み取り専⽤ドメイン コントローラー (RODC) 読み取り専⽤のディレクトリを保持する DC としての構成が可能に きめ細かなパスワード ポリシー 同⼀ドメイン内での複数のパスワード ポリシーの実装 ディレクトリ監査機能の強化 より詳細な監査ログの記録が可能 Active Directory ドメイン サービスの OS からの分離 (サービス化) DC の再起動をより少なくする新しい実装 Active Directory のスナップショット表⽰ Active Directory のスナップショットをマウント、参照可能 Active Directory ドメイン サービス Windows Server 2008 R2 における強化 Windows Server 2008 Active Directory ドメイン サービスの アーキテクチャを継承、主に管理性向上を⽬的とした機能強化および 新機能の追加 Active Directory Recycle Bin Active Directory 上のオブジェクトの復旧が容易に Active Directory PowerShell Active Directory の管理のためのコマンドレットの提供 Active Directory 管理センター PowerShell ベースの新しい管理ツールの提供 ベスト プラクティス アナライザー 誤った構成などを未然に防ぐための新機能の実装 Active Directory Web サービス Active Directory への Web サービス インターフェースの追加 認証メカニズム保証 ユーザーのクレデンシャルに応じたセキュリティ基盤の提供 オフライン ドメイン参加 コンピューターのドメイン参加がオフラインでも可能に Managed Service Account パスワード管理、SPN 管理の容易なサービス アカウントの実現 Active Directory ドメイン サービス の強化ポイント ブランチ オフィス ソリューション セキュリティ強化 管理性向上 Active Directory ドメイン サービス の強化ポイント ブランチ オフィス ソリューション セキュリティ強化 管理性向上 読み取り専⽤ドメイン コントローラー (RODC) 読み取り専⽤ドメイン コントローラー (RODC) 書き込みのできない、読み取り専⽤のディレクトリを持つ ドメイン コントローラーのインストール オプション 特徴 ディレクトリへの書き込みは⾏わない 書き込みの必要な処理は通常のドメイン コントローラー に紹介 ドメイン コントローラーの複製の⽅向は⼀⽅向のみ 通常のドメイン コントローラーからの複製を受けるのみ (インバウンドのみ) RODC からの複製操作 (アウトバウンド) は⾏わない 重要なデータをディレクトリに保持させないことが可能 ローカルにストアするパスワードの制御 重要な情報の複製制御 RODC のアーキテクチャ • • • • • 読み取り専⽤のディレクトリ ⼀⽅向の複製 パスワードの複製 管理者役割の分離 読み取り専⽤ DNS ディレクトリの変更は不可 誤った操作によって、ディレクトリ全体へ ダメージが及ぶことを回避 アカウントのパスワードは限定的に保持 盗難リスクの回避 RODC 書き込み可能な DC → RODC の⽅向のみ 監視、設計負荷が軽減 属性セットのフィルタリング 機密性の⾼い属性に対して複製のフィルタリングが可能 (アプリケーション開発者向けの機能) SchemaFlagsEx = 1 となっている属性 システムの重要な属性 (LSA等) はフィルタ不可 複製 書き込み可能な DC RODC パスワードの複製制御 複製対象とするユーザーを管理者が定義可能 既定では無効 (複製可能なユーザーが定義されていない) パスワード複製ポリシーで明⽰的に定義 最初のログオン時に複製される (ユーザー単位) パスワード変更後の最初のログオン時に複製される パスワード複製ポリシーで複製ルールを定義 複製許可リスト (RODC の msDS-Reveal-OnDemandGroup 属性) 複製拒否リスト (RODC の msDS-NeverRevealGroup 属性) 履歴を保持 複製されたパスワードは⼀括でリセット可能 クリアはできない パスワード複製ポリシー 18 パスワード複製ポリシーの構成プラン 複製しない (規定値) • 最もセキュア • 書き込み可能 DC との接続が不可能な場合には ログオン不可能 全員を複製対象にする • 最も簡単に構成可能だがセキュアでない ブランチオフィスのユーザーのみ複製 • 最も効果的だが設定の⼿間がかかる • msDS-AuthenticatedToAccountList 属性を監視して ブランチオフィスの利⽤者を把握する必要がある 19 ドメイン管理権限を与えずに、⼀般ユーザーに RODC の管理権限を委任 マシンの操作 : ローカル Administrator 権限 サーバーの保守作業が可能 ドメインの操作 : user 権限 ドメインに対する管理権限なし 他の DC に対する管理権限なし RODC のインストール時に指定 (あとから変更も可能) 1 ユーザーまたは 1 グループのみ指定可能 ⽀店の管理者 RODC に DNS サーバーを構成可能 クライアントは RODC に照会して名前解決を実⾏ Active Directory 統合ゾーンにおける 動的更新は⾏わない 更新要求に対しては更新可能な DNS を紹介 RODC の DNS では、バックグラウンドで更新を実⾏した DNS サーバーから更新済みレコードの複製を⾏う RODC ドメイン設計時の留意点 • ネットワーク障害を考慮する • DNS を RODC にインストールすることを推奨 • グローバルカタログを RODC にインストールすることを推奨 書き込み可能 DC RODC DNS GC DNS GC • サーバーの設置 • 同⼀サイトに 同⼀ドメインの RODC を設置しない • サイトトポロジ上もっとも近い場所に 2008 / 2008R2 DC を設置 • フォレストとドメインの機能レベル • Windows Server 2003 以上 22 Windows Server 2003 混在時の留意点 Windows Server 2003 DC からは ドメインパーティションの複製が できないため、RODC の複製パートナーは 2008 以上でなければならない スキーマ ドメイン 構成 ドメイン Windows Server 2008/R2 DC アプリケーション ディレクトリ (DNS Zone) グローバルカタログ ドメイン RODC 23 Windows Server 2003 DC アプリケーション互換性の留意点 • RODC に対して書き込みを要求する アプリケーションの場合は注意 • 書き込み可能 DC への [紹介] を追跡できるように 実装されている必要がある • 紹介先にアクセスできない場合についても考慮が必要 • 複製が必要であるため、書き込み直後の参照は 注意が必要 • ユーザー管理系のアプリケーションなど 24 RODC 3 つのインストール⽅法 インストールウィザード • Dcpromo.exe または サーバーマネージャーから起動 • [詳細モード] を有効にすると [パスワード複製ポリシー] の設定が可能 • ⾃動応答ファイルを作成することが可能 • メディアからインストールすることも可能 2ステージ インストール (委任インストール) • 事前に RODC アカウントを作成しておき、ブランチオフィスの 管理者にインストールを委任することが可能 • アカウント作成時にウィザードを使⽤して必要情報を事前指定 • ブランチオフィスでのインストールはほぼ⾃動的に完了 無⼈インストール • dcpromo.exe /unattend コマンドに⾃動応答ファイルを指定して起動 • インストールから再起動まですべてを⾃動的に実施 • サーバー コア へのインストールでも使⽤可能 • アンインストールも無⼈で実施 25 Active Directory ドメイン サービス の強化ポイント ブランチ オフィス ソリューション セキュリティ強化 管理性向上 きめ細かなパスワード ポリシー 同⼀ドメイン内で複数のパスワード ポリシーを 定義可能とする新実装 ※従来はパスワード ポリシーはドメイン単位でしか設定できなかった 異なるユーザーセット単位でポリシーを定義 例) システム管理者グループ 厳格な設定 (パスワードの有効期間:14 ⽇) パワーユーザー 中間的な設定 (パスワードの有効期間:30⽇) 平均的なユーザー ⼀般的な設定 (パスワードの有効期間:90⽇) 適⽤できる単位 ユーザーオブジェクト (または inetOrgPerson) グローバル セキュリティ グループ 下記は不可 コンピュータ オブジェクト ⾮ドメイン ユーザー アカウント OU (組織単位) 新しいオブジェクトクラス Password Settings Container Password Settings オブジェクト (PSO) パスワード設定に対する属性 パスワードの履歴を記録する パスワードの有効期間 パスワードの変更禁⽌期間 最低限必要なパスワードの⻑さ パスワードは、複雑さの要件を満たす必要がある 暗号化を元に戻せる状態でパスワードを保存する アカウント ロックアウト設定に対する属性 ロックアウト期間 アカウント ロックアウトのしきい値 ロックアウト カウンタのリセット ADSI Edit の場合 ADSI Edit で Password Settings オブジェクトを 追加 (ウィザード) 属性に適切な値を⼊⼒ パスワード ポリシー アカウント ロックアウト ポリシー 適⽤するグループまたはユーザーを⼊⼒ 識別名 (DN) で指定 例) CN=yamano,OU=Sales,DC=microsoft, DC=com 複数指定可 Ldifde の場合 Ldif ファイルを作成 (pso.ldf 等) Ldifde の実⾏ > ldifde -i -f pso.ldf サンプルファイル (pso.ldf) dn: CN=PSO1, CN=Password Settings Container,CN=System,DC=dc1,DC=contoso,DC=com changetype: add objectClass: msDS-PasswordSettings msDS-MaximumPasswordAge:-1728000000000 msDS-MinimumPasswordAge:-864000000000 msDS-MinimumPasswordLength:8 msDS-PasswordHistoryLength:24 msDS-PasswordComplexityEnabled:TRUE msDS-PasswordReversibleEncryptionEnabled:FALSE msDS-LockoutObservationWindow:-18000000000 msDS-LockoutDuration:-18000000000 msDS-LockoutThreshold:0 msDS-PasswordSettingsPrecedence:20 msDS-PSOAppliesTo:CN=user1,CN=Users,DC=dc1,DC=contoso,DC=com New Active Directory PowerShell の場合 Windows Server 2008 R2 では、 Active Directory PowerShell により設定可能 Cmdlet list: New-ADFineGrainedPasswordPolicy Set-ADFineGrainedPasswordPolicy Get-ADFineGrainedPasswordPolicy Remove-ADFineGrainedPasswordPolicy Add-ADFineGrainedPasswordPolicySubject Get-ADFineGrainedPasswordPolicySubject Remove-ADFineGrainedPasswordPolicySubject ディレクトリ監査 変更された属性の古い値と新しい値を記録 (削除と作成のログとして記録) 変更された属性名と変更前の値 変更された属性名と変更後の値 監査ポリシーにサブカテゴリを追加 ディレクトリ サービスのアクセス ディレクトリ サービスの変更 ディレクトリ サービスのレプリケーション 詳細なディレクトリ サービス レプリケーション 設定⽅法 Windows Server 2008 サブカテゴリについては AuditPol コマンドで設定 Windows Server 2008 R2 サブカテゴリについてもグループ ポリシー エディタで設定可能 New Windows Server 2008 R2 では、AuditPol.exe だけでなく、GUI から 設定可能に グループ ポリシー エディタ イベントログへ記録 変更前の値 変更後の値 監査機能の実⾏ グローバル監査ポリシー グループ ポリシーで有効化 (サブ カテゴリも有効になる) アクセス制御リスト (SACL) アクセス チェックを監査するかしないかをオブジェクトに 対して決定 スキーマ 監査対象の例外をスキーマに定義することが可能 各属性の searchFlags プロパティに設定 属性に変更が加えられても、変更イベントに記録しない Active Directory ドメイン サービス の強化ポイント ブランチ オフィス ソリューション セキュリティ強化 管理性向上 Active Directory ドメイン サービス の新しい実装 Active Directory ドメイン サービスをサービスとして実装 ※従来は OS と⼀体化 他のシステム サービスと同様、簡単に停⽌・再起動が可能 依存するサービスは、⾃動的にドメイン サービスの再起動時に 再起動 (FRS, KDC, etc) ドメイン サービスのオフライン操作をより迅速に Active Directory の DB (Ntds.dit) のメンテナンスがより容易に サーバー再起動によるダウンタイムを削減 サービスの停⽌中はメンバーサーバーとして動作、他のサービスは 継続して提供 複数の Active Directory インスタンスをホスト可能に Database Mounting Tool による Active Directory スナップショットの参照 Active Directory ドメイン サービスの開始 ドメイン サービスが開始されている状態 他の Windows 2000 Server または Windows Server 2003 を 実⾏する DC の場合と同じ Active Directory ドメイン サービスの停⽌ ドメイン サービスが停⽌されている状態 ディレクトリ サービス復元モードの DCと、ドメインに参加して いるメンバ サーバーの両⽅の特性を持つ ディレクトリ サービス復元モード 従来の Windows Server 2003 と同様 オンラインで Active Directory ドメイン サービスの スナップショット が参照可能に 削除されたデータの参照 (削除されたオブジェクトを実際に復元できるわけではない) さまざまな時点のデータと⽐較し、リカバリ計画の決定が迅速に ⼿順 スナップショットを取得 Ntdsutil.exe を実⾏ (タスクでスケジュール) スナップショットのボリュームを LDAP サーバー として公開 Dsamain.exe (Database Mining Tool) を実⾏ LDAP ポートに接続し表⽰ Ldp.exe を実⾏ NTDSUTIL.EXE VSS にてスナップ ショットの取得 DSAMAIN.EXE スナップショットを LDAPとして公開 LDP.EXE データの参照 (読み取り専⽤) New Active Directory Recycle Bin Active Directory Recycle Bin の概要 Active Directory (AD LDS) 上のオブジェクトに関する ごみ箱機能の追加 オブジェクト復旧に要する Active Directory ドメイン サービスのダウンタイム低減を実現可能 従来は… 誤操作などによる Active Directory オブジェクト削除への対応 -> バックアップからのリストアが必要 (ドメイン コントローラーの再起動が必要) Windows Server 2008 R2 では … Active Directory Recycle Bin 機能による 削除済み Active Directory オブジェクトの復旧が可能 (ドメイン コントローラーの再起動は不要) Active Directory Recycle Bin Windows Server 2008 R2 Active Directory の新機能 Windows Server 2008 R2 機能レベルの追加による実装 利⽤するためには Windows Server 2008 R2 機能レベル が必要 フォレスト内のすべてのドメイン コントローラーが Windows Server 2008 R2 である必要がある 既定では無効 ⼀度有効とすると無効にはできない 新しい Active Directory オブジェクト ステートの追加 “Logically deleted” , ”Recycled Object” ステートの追加 オブジェクト削除に関するプロセスの変更 (Active Directory のスキーマ拡張) Recycle Bin 機能を利⽤しない場合には、Windows Server 2008 とほぼ同様 新しいオブジェクトの削除プロセス 180 ⽇ Live Object Tombstone Object オブジェクトの ほとんどの属性情報の削除 Windows Server 2008 Windows Server 2008 R2 Live Object Recycle Bin 有効 Deleted Object オブジェクトの 属性情報を維持 ※180 ⽇間という期間は “msDS-deletedObjectLifetime 属性 により定義される – 変更可能 ガベージコレクションの 実⾏による完全な削除 ※180 ⽇間という期間は “TombstoneLifetime 属性 により定義される – 変更可能 Recycled Object 180 ⽇ 180 ⽇ Garbage collection Garbage collection ガベージコレクションの 実⾏による完全な削除 オブジェクトの ほとんどの属性情報の削除 ※既定では振る舞いは Tombstone Object と同様 Recycle Bin による復旧 バックアップからの復旧 Recycle Bin の設定⽅法 Active Directory PowerShell による設定が必要 GUI ツールからは設定することができない 注意点 ⼀度有効にしたら無効にできない 機能レベルとして Windows Server 2008 R2 が必要 フォレスト内のドメイン コントローラーが全て Windows Server 2008 R2 である必要がある サポートされる Windows Server 2008 R2 のエディション Windows Server 2008 R2 Standard Windows Server 2008 R2 Enterprise Windows Server 2008 R2 Datacenter 以下のエディションではサポートされない Windows Server 2008 R2 for Itanium-Based Systems Windows Web Server 2008 R2 実⾏コマンド Enable-ADOptionalFeature “Recycle Bin Feature” –Scope Forest –Target “<Domain 名>” Recycle Bin の利⽤ Active Directory PowerShell による利⽤が必要 GUI ツールからは利⽤できない 実⾏コマンド PowerShell Cmdlets の使⽤ Restore-ADObject 例) OU の復旧 Get-ADObject -Filter {Name -Like "*Sysplag*"} -SearchScope Subtree -IncludeDeletedObjects | Restore-ADObject New Active Directory PowerShell Active Directory PowerShell の概要 強⼒な管理、スクリプトの実現 Active Directory ドメイン サービス (AD LDS) の管理性 を向上させるための PowerShell の実装 Active Directory ドメイン サービス (AD LDS) の構成 / 管理が可能 85 以上の Cmdlet による管理 Web サービス プロトコル (WS-*) の利⽤によるリモート管理の実現 参考 Get-Command -CommandType Cmdlet *-AD* Add-ADComputerServiceAccount Add-ADDomainControllerPasswordReplicationPolicy Add-ADFineGrainedPasswordPolicySubject Add-ADGroupMember Add-ADPrincipalGroupMembership Clear-ADAccountExpiration Disable-ADAccount Disable-ADOptionalFeature Enable-ADAccount Enable-ADOptionalFeature Get-ADAccountAuthorizationGroup Get-ADAccountResultantPasswordReplicationPolicy Get-ADComputer Get-ADComputerServiceAccount Get-ADDefaultDomainPasswordPolicy Get-ADDomain Get-ADDomainController Get-ADDomainControllerPasswordReplicationPolicy Get-ADDomainControllerPasswordReplicationPolicyUsage Get-ADFineGrainedPasswordPolicy Get-ADFineGrainedPasswordPolicySubject Get-ADForest Get-ADGroup Get-ADGroupMember Get-ADObject Get-ADOptionalFeature Get-ADOrganizationalUnit Get-ADPrincipalGroupMembership Get-ADRootDSE Get-ADServiceAccount Get-ADUser Get-ADUserResultantPasswordPolicy Install-ADServiceAccount Move-ADDirectoryServer Move-ADDirectoryServerOperationMasterRole Move-ADObject New-ADComputer New-ADFineGrainedPasswordPolicy New-ADGroup New-ADObject New-ADOrganizationalUnit New-ADServiceAccount New-ADUser Remove-ADComputer Remove-ADComputerServiceAccount Remove-ADDomainControllerPasswordReplicationPolicy Remove-ADFineGrainedPasswordPolicy Remove-ADFineGrainedPasswordPolicySubject Remove-ADGroup Remove-ADGroupMember Remove-ADObject Remove-ADOrganizationalUnit Remove-ADPrincipalGroupMembership Remove-ADServiceAccount Remove-ADUser Rename-ADObject Reset-ADServiceAccountPassword Restore-ADObject Search-ADAccount 52 Set-ADAccountControl Set-ADAccountExpiration Set-ADAccountPassword Set-ADComputer Set-ADDefaultDomainPasswordPolicy Set-ADDomain Set-ADDomainMode Set-ADFineGrainedPasswordPolicy Set-ADForest Set-ADForestMode Set-ADGroup Set-ADObject Set-ADOrganizationalUnit Set-ADServiceAccount Set-ADUser Uninstall-ADServiceAccount Unlock-ADAccount Active Directory PowerShell Provider Active Directory Module Provider の実装 PSDrive としての AD (ADLDS、ADSnapshot) 管理 ネットワーク経由での複数フォレストの管理 コマンド プロンプトでのファイル管理のようなイメージでの AD 管理の実現 New Active Directory 管理センター Active Directory 管理センターの概要 Active Directory ドメイン サービス 管理⽤の 新しい ユーザー インターフェースを提供 以下の作成と編集 ユーザー グループ コンピューター 組織単位 (OU) Active Directory 管理センター ドメイン、DC ごとの ディレクトリ管理 ※ ADLDS の管理は不可 Active Directory PowerShell による 実装 ※ Active Directory Web サービスの利⽤ # TCP 9389 の使⽤ 55 Active Directory 管理センターの画⾯ <List / Tree View ペイン> List View Tree View のビューの切り替えが可能 <Overview ペイン> 標準では以下のコンテンツ の登録 ・パスワードのリセット ・検索 ・はじめに Active Directory 管理センターの画⾯ ドメインのオブジェクトに ついて管理・検索が可能 タスクペインでは、 ドメイン、フォレストの 機能レベル管理が可能 Active Directory 管理センターの画⾯ ドメインのオブジェクトに ついての条件を指定しての 検索が可能 Active Directory 管理センター 検索条件 検索条件として指定可能な項⽬ 無効または有効なアカウントを持つユーザー パスワードの有効期限が切れているユーザー 有効期限のある (または無期限の) パスワードが 設定されているユーザー 有効ではあるがロックされているアカウントの ユーザー 有効なアカウントを持ち、指定⽇数を過ぎる間 ログオンしていないユーザー 指定⽇数以内にパスワードの有効期限が切れる ユーザー 指定のドメイン コントローラーの種類として 実⾏されているコンピューター 最後の変更が指定の期間内 オブジェクトの種類がユーザー /inetOrgPerson/ コンピューター/グループ/組織単位 上記以外にも属性情報による検索が可能 New ベスト プラクティス アナライザー ベスト プラクティス アナライザーの概要 Active Directory ドメイン サービスの構成に関する診断 およびベスト プラクティスの提⽰ Active Directory ドメイン サービスの構成について、 Issue、影響、解決⽅法、トピックなどの情報を提供 -> 誤った構成による障害の発⽣を未然に防ぐことが可能 サーバー マネージャーの 役割管理の機能として実装 ベスト プラクティス アナライザー の機能 Active Directory ドメイン サービスの構成について診断 診断結果について以下の 4 種類のタブで表⽰ ・⾮準拠 ・除外 ・準拠 ・すべて 構成が意図的なものであるなど、設定の変更が必要ない場合には レポートから除外することも可能 主に DNS の構成に関する診断を実⾏ ベスト プラクティス アナライザー の構成 ダウン レベルのドメイン コントローラーの構成に関して も情報の収集、診断が可能 対象 Windows Windows Windows Windows DS BPA の実装 Server 2008 R2 Server 2008 Server 2003 2000 Server PowerShell スクリプト の実⾏による実装 1) PowerShell スクリプト による情報の収集 (XML での保存) 2) XML Schema と収集 した情報の⽐較 3) ⽐較した結果を踏まえて レポートの⽣成 New Active Directory Web サービス Active Directory Web サービス Active Directory Web サービス (ADWS) の実装 Active Directory への Web サービス インターフェースの追加 Active Directory、ADLDS、AD Snapshot への接続が可能 Active Directory PowerShell のインターフェース Active Directory Web サービスが停⽌していた場合、PowerShell を利⽤ した操作は実⾏できない (eg. Active Directory 管理センター) Active Directory ドメイン サービスを構成することで⾃動的に インストールされる Active Directory Web サービス 構成 Active Directory Web サービス (ADWS) の構成 %windir%¥ADWS フォルダにインストール Microsoft.ActiveDirectory.WebServices.exe.config ファイルで パラメーターの変更が可能 パラメーターの詳細については以下の URL を参照 <Active Directory Web Services> http://technet.microsoft.com/en-us/library/dd391908.aspx 認証⽅式としては以下の 2 種類をサポート Kerberos シンプル認証 New オフライン ドメイン参加 オフライン ドメイン参加の概要 オフライン ドメイン参加機能の実装によるドメイン参加 プロセスの改善 従来) クライアントがドメインに参加するためには必ずオンラインで ドメイン コントローラーと通信する必要あり 今後) Windows 7 および Windows Server 2008 R2 に関しては オフラインでドメインへの参加が可能に ダウンレベルの OS については利⽤不可 データセンターのサーバー、遠隔地へのサーバーの配置、 クライアントの⼀⻫展開をより効率的に実⾏可能に オフライン ドメイン参加 Djoin.exe によるドメイン参加プロセスの実⾏ Djoin.exe は Windows 7、Windows Server 2008 R2 標準搭載 Djoin.exe の実⾏環境: Windows 7、Windows Server 2008 R2 (それ以外は NG) オフライン ドメイン参加の可能な OS Windows 7、Windows Server 2008 R2 (それ以外は NG) ドメイン コントローラー 既定では Djoin.exe の接続先となるドメイン コントローラーは Windows Server 2008 R2 /downlevel オプションを使⽤することで Windows Server 2008 R2 以前の ドメイン コントローラーでも利⽤可能 オフライン ドメイン参加の⼿順 1) Djoin.exe による AD へのコンピューター オブジェクト の登録およびファイルの作成 Djoin /provision /domain <参加先のドメイン名> /machine <参加するコンピューター名> /savefile <ファイル名.txt> 2) Djoin.exe /provision の操作で作成されたファイルをド メインに参加するコンピューターにコピー 3) Djoin.exe によるオフラインドメイン参加の設定の実⾏ Djoin /requestODJ /loadfile <ファイル名.txt> /windowspath %SystemRoot% ※ 上記の⼿順以外にも Unattend.xml による構成も可能 その他の強化点 • ポリシー項⽬を⼤幅に追加 • Windows Server 2008 • • • Windows Vista のポリシーに完全対応 Windows Server 2008 管理項⽬を追加 Windows Server 2008 R2 • • Windows 7 のポリシーに完全対応 Windows Server 2008 管理項⽬を追加 • ADMX テンプレートに対応 • • • XML 化 拡張性、保守性の向上 ⾔語依存部と⾮依存部を分割 • グループポリシーオブジェクト (GPO) に コピーされない構造 • 作成される各 GPO の容量を削減 • DC 間の複製トラフィックを軽減 New グループ ポリシーのフィルタ オプション ポリシーの設定項⽬、説明、コメント内の キーワードによるフィルタ表⽰ 構成されたポリシーのみフィルタ表⽰ など フィルター設定後 • ふりがなでソート、検索が可能に • ふりがな属性の追加項⽬ • 姓 • 名 • 表⽰名 • 会社名 • 部署 Active Directory ユーザーとコンピュータ • 属性エディタ • ADSI Edit と同等の UI を実装 • DC 属性の表⽰ • DC の種類、サイト情報等を表⽰ • パスワード レプリケーション ポリシー タブ • RODC 上での認証情報など確認可能 • オブジェクト削除の防⽌ • 誤操作によるオブジェクト削除を防⽌ まとめ Active Directory はアーキテクチャを 保ちつつさらに進化 より柔軟に! 環境に応じたサーバー展開が可能に よりセキュアに! セキュアなサーバー構成の実現 より優れた管理性を! 運⽤をもっと容易に 他の章は下記をクリックして PDF一覧からお入り下さい。 IT大全 (pdf 100冊) http://www.geocities.jp/ittaizen 目次番号 270番 Windows Server Enterprise 2008 R2 完全解説 (再入門 ) 全26冊 78
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