H26.11.20 公共施設再配置Pに係るPFI事業及び実施方針に関する市議会説明会 資料 1 PFI事業の実施方針とは 『⺠間資⾦等の活⽤による公共施設等の整備等の促進に関する法律(平成11年7月30日法 律第117号。以下「PFI法」という。)』第五条で規定されている事務手続き PFI法第五条 (実施方針) 第五条 公共施設等の管理者等は、第七条の特定事業の選定及び第八条第一項の民間 事業者の選定を行おうとするときは、基本方針にのっとり、特定事業の実施に関する方 針(以下「実施方針」という。)を定めることができる。 2 実施方針は、特定事業について、次に掲げる事項を具体的に定めるものとする。 一 特定事業の選定に関する事項 二 民間事業者の募集及び選定に関する事項 三 民間事業者の責任の明確化等事業の適正かつ確実な実施の確保に関する事項 四 公共施設等の立地並びに規模及び配置に関する事項 五 事業契約(選定事業(公共施設等運営事業を除く。)を実施するため公共施設等 の管理者等及び選定事業者が締結する契約をいう。以下同じ。)の解釈について疑義 が生じた場合における措置に関する事項 六 事業の継続が困難となった場合における措置に関する事項 七 法制上及び税制上の措置並びに財政上及び金融上の支援に関する事項 3 公共施設等の管理者等は、実施方針を定めたときは、遅滞なく、これを公表する よう努めるものとする。 4 前項の規定は、実施方針の変更について準用する。 2 PFI事業の実施方針とは 実施方針とは、PFI事業を実施しようとする場合に、事業の基本 的な考え方や内容について明らかにするものであるが、PFI事業で 実施することを意思決定したものではない。したがって、必ずPFI事 業を実施するということではない。 実施方針の目的は、事業に関する 情報を早く周知し、⺠間事業者がPFI事業への参加のための検 討をしやすいように、可能な限り早い段階での作成・公表をするもの である。⺠間事業者へ参画を促すことや、市場調査として取り扱うこと ができる。 また、事業の進捗に合わせて詳細化(改定等)していくこ とも可能。 具体的には、⻄尾市がPFI事業として業者発注を予定している 公共施設再配置プロジェクトの範囲、事業方式などの仕組みについ て公表するもので、このことで⺠間事業者の参画意欲や関⼼を把握す るため、⻄尾市と⺠間事業者との対話が正式に開始されることになる。 なお、どのような事業になるかという⺠間事業者の提案を受けることでは ないため、事業の全貌が明らかになるわけではない。 3 【PFI事業の⼀般的な流れ】 事業契約 事業者選定 事業者公募 特定事業 の選定 実施方針 事前方針 実 現 可能性 調査 基本計 画 の策定 事業実施 の決定 ・基 本構想 の策定 運営 維持管 理 施 設整備 実施 設計 基本設計 決してPFI手法の選択を意思決 定したものではない。むしろ、意思決 定に向けた適切な判断をするための 時間。 特定事業の選定をもって、広くPFI 手法を採⽤することを示す。 4 ⻄尾市の実施方針 新たな官民連携手法(西尾市方式)による 公共施設再配置第1次プロジェクト ⻄尾市の実施方針 本事業は、実施計画で示す公共施設再配置プロジェクトを 新たなまちづくりの出発点として実現するため、民間事業者の 資金調達力、企画力、開発力、技術力などの創意工夫を活 用するPFI事業に市独自の新しい官民連携手法であるサー ビスプロバイダ方式を導入することにより、公共施設等の生 産性(有効性・効率性)を高めるとともに、エリアマネジメント の視点から市民ニーズ等を満足させる新しい公共空間を創 造するものである。 5 ⻄尾市の実施方針 本事業の概要は、次のとおりとする。 ア 土地の確保 選定事業者が必要に応じて事業整備地の確保が出来るも のとする。ただし、その場合は、市が定める第7次総合計 画及び都市計画マスタープランに基づき、市と協議を行う こととする。 イ プロジェクトの方針 各プロジェクトの方針については次のとおりとするが、 募集要項の公表時に性能と機能に表現を改めたものを公表 する。 6 再配置プロジェクト01 吉良地区の多目的新生涯学習施設整備事業 再配置方針:吉良地区にふさわしい新たな市民交流の場としての多目的な生涯学 習施設を整備する。また安全性に問題のある施設は解体する。 多目的新生涯学習施設の整備 多目的新生涯学習施設の整備 誰もが気軽に使えるわくわく感いっぱいの施設 ①コミュニテイ公園体育館・管理棟 ③吉良町公⺠館 耐震性が確保されていない3施設の機能を集積 した多目的新生涯学習施設を新たな市⺠交流の 場・きら市⺠交流センター(仮称)として整備 ●新施設の⽴地場所(3候補地)・・・コミュニテイ公園、吉良中学校内、吉良支所 ②吉良野外趣味活動施設体育館 20年以上の耐⽤ 年数がある吉良支 所の建物はトイレ等 を整備して継続利⽤ ⑥旧上横須賀郵便局 (現倉庫) ④吉良⽀所(⾞庫・書庫) ④吉良⽀所 吉良防災倉庫は吉良 支所の⾞庫・書庫に機 ④吉良⽀所(旧役場庁舎) 能移転し、建物は解体 ⑦横須賀⽼⼈憩の家ホール棟 ⑤吉良防災倉庫 7 再配置プロジェクト02 ⼀色地区の新公共空間創造事業 再配置方針:公共施設の集積化による新たな公共空間の創造と、支所跡地などで 市営住宅整備を中心とした一色地区の定住促進を図る。 いっしき市⺠交流広場(仮称)包括マネジメント ⑦旧海の歴史館 一色支所・佐久島振興課は 船のりば近くへ機能移転 ①⼀色⽀所(別館・会議棟・⾞庫含む) ②⼀色⽼⼈福祉センター ⑤⼀色町公⺠館 ⑥⼀色学びの館 ④⼀色健康センター ⼀色町公⺠館・⼀色健康セ ンター・⼀色学びの館をいっ しき市⺠交流広場(仮称) と称する施設群(新公共空 間)として⽀所機能等を集 積して官⺠連携による包括 マネジメントで運営 ⼀色地区定住促進マネジメント ⽼朽化した対⽶住宅と巨海住宅を統廃合した防災機能を備えた多機 能型市営住宅を定住化促進の基盤として⼀色⽀所および⼀色⽼⼈ 福祉センターの敷地等を活⽤して官⺠連携で整備する。 対⽶住宅や巨海住宅の敷地も定住促 進のために官⺠連携による資産運⽤を 図る。 ⑧対⽶住宅 ⑨巨海住宅 ③子育て⽀援センターいっしき 8 再配置プロジェクト03 学校教育関係施設の⻑寿命化事業 再配置方針:学校教育関係施設の長寿命化を官民連携で実践することで安全性の 確保および公共施設一斉更新問題に対する財政負担の平準化を図る。 小中学校は地域の拠点施 設としての多機能化を図る →公共施設更新優先度 ①吉良中学校 ④⼀色町体育館 官⺠連携で建物の⻑寿命化を図る施設 給⾷室、プールなど 重複設備の⼀元化 小学校と中学校は( 小学校と中学校は(渡り廊下) 渡り廊下)で結ばれている併設施設 ③寺津中学校 ②寺津小学校 ⑤⼀色B&G海洋センタープール ⑥⼀色学校給⾷センター 安全・安⼼な市の小中学校給⾷を提供できる効率的かつ効 果的な施設整備及び運営方法について、吉良学校給⾷セ ンター及び幡豆学校給⾷センターを含めて、⼀色学校給⾷ センターのあり方について企画提案を受ける。 市営プール(ふれあい広場・ホワイトウェイブ21)及び⺠間プ ールが市の小中学校プールの代替機能を担えるかについて調 査分析した結果に基づき、⼀色B&G海洋センタープールの あり方について企画提案を受ける。 9 再配置プロジェクト04 資料館機能(重複施設)リニューアル事業 再配置方針:従来の施設展示中心から脱却し、様々な手段を駆使して情報発信力を高め る資料館機能のリニューアルをハードとソフト面の両面から検討 ↓ふれあい会館 ふれあい会館 ↓資料館 ①資料館 ③吉良歴史⺠俗資料館 平成29年度予定 文化財収納施設に ⽤途変更 ②⼀色学びの館 後世へ継承すべき郷⼟の歴史や文化の展示拠点施設は集客⼒ の⾼い資料館と⼀色学びの館にする。しかし、今後は施設展示 だけではなく両施設のリニューアルに合わせて電子資料館構想な ど、⾒に来てもらう展示から世界中どこからも⾒られる展示へと視 点を変えて情報発信⼒を⾼めていくことが⼤切 ④幡豆歴史⺠俗資料館 10 再配置プロジェクト08 再配置戦略の継続的な推進のためのFM施策 再配置方針:ファシリティマネジメント(FM)の考え方に基づき、縦割組織の 枠をこえて公共施設を総括的に企画・調整し、公共施設の経営財務 面と保全技術面の評価を横串的に行える体制を構築し、再配置戦略 を全庁的な取り組みとして強力に推進する。 公共施設包括マネジメント事業の方針 施設ごとに分離発注されていた法定点検などの保守管理業務について一定の施設分をまとめて 一括発注することで、保守管理業務の質の向上・事務量の低減・コスト削減を図る。 具体的には、対象予定施設135施設の光熱水費の最適化(ESCO事業含む)、法定・ 保守点検、施設維持管理マニュアルの作成についての企画提案を受ける。 ●包括マネジメント対象候補施設(135施設)…・⾏政施設(7施設)・消防施設(6 施設)・学校教育施設(40施設)・社会教育施設(13施設)・文化施設(12施 設)・社会体育施設(6施設)・子育て支援施設(28施設)・社会福祉施設(2施 設)・高齢者福祉施設(16施設)・医療保健施設(3施設)・斎場(1施設)・その他 (1施設) 11 ⻄尾市の実施方針 選定事業者と市との契約期間は、事業契約 締結日から最長30年間とする。 ⻄尾市の実施方針 応募者の募集、選定等は、次の予定とする。なお、 対話及び質問については、個別に行うものとする。 ただし、市は対話者及び質問者の同意を得て、公 開することもできるものとする。 12 年 月/日 PFI事業にかかる公共施設再配置プロジェクトの主な予定 26 ⻄尾市のハコモノに関する映像シンポジウム(一色地域交流センターホール/午 11/29 後2時〜5時)の中で実施方針の要点について発表(市のホームページ上で (土) は同日午後5時に実施方針の全文を公開予定) 26 12/10 (水) 実施方針に関する企業向け説明会(市役所22会議室/午後3時〜4時30 分) ※広報11月16日号に記事掲載 27 3/上 要求水準書(案)の公表(PFI法第8条) 27 3/中 特定事業の選定の公表(PFI法第7条) 27 3/下 募集要項等(公募型プロポーザル)の公表 27 5/下 応募者(コンソーシアム)の参加表明書の提出期限 27 27 9 9月定例会でPFI事業の債務負担⾏為の議案提出予定(PFI法第 12条) 9/下 応募者(コンソーシアム)からの企画提案書の提出期限 27 10~12 優先交渉権者の選定(PFI法第8条) 28 2 優先交渉権者と基本協定・仮契約の締結→SPC(特別目的会社)の設⽴ 28 3 3月定例会でSPC(特別目的会社)との契約に関する議案提出予定 (PFI法第12条) 28 4 SPCが事業着手(基本設計・実施設計・施設整備・維持管理・施設運営) 13 ⻄尾市の実施方針 本事業は、民間事業者の資金調達力、企画力、開発 力、技術力など活用し、質の高い公共サービスの基盤 整備及び提供、市の将来の財政負担の軽減を図ること を目的として、PFI法に基づき実施する。 事業者選定後に市が契約を締結するPFI事業の主 体となる特別目的会社(略称:SPC=Special Purpose Company)は、本事業の対象となる施設ごとに、契約期 間中及び契約終了後も最大の効果を得られる目的にお いて、BOT、BOOなどのうち、その効果を明らか にした上で最適な事業方式を選択又は組み合わせるも のとする。さらに事業資金調達の方法は、事業方式と 密接な関係があるため、市の財政負担を軽減する目的 において特別目的会社に委ねるものとする。 14 ⻄尾市が導入を考えているPFIの新方式 〜サービスプロバイダ方式のPFIとは〜 はじめに事業を運営する企業(運営SPC=特別目的会社)を先に選定して、それをサービスプロバイダとして位置 付け、中⻑期的な運営主体の枠組みを構築します。公共施設再配置はまちづくりの将来像に⼤きく関係する事業であ ることから運営SPCは地域事情や特性に精通した地元企業の参画を重視します。運営SPCは再配置プロジェクト の性能発注に対する提案に基づいて事業を包括的にマネジメントします。 次に専門的かつ⾼度な⼤規模修繕及び建替事業を実施するときは、運営SPCが⾃治体と協議しながら、建設企 業等に業務委託します。 サービスプロバイダ方式のPFIは、地域に根ざした新たな官⺠連携のスタイルです。 STEP1 サービスプロバイダの選定 STEP2 ⼤規模事業者の選定 ⻄ 尾 市 ⻄ 尾 市 性能発注による 応募提案 事業契約 外部モニタリング 選定 運営SPC ⾦融 機関 運営SPC =サービスプロバイダ (運営事業者) =サービスプロバイダ (運営事業者) 設計企業、運営企業 維持管理企業、地方銀 ⾏など地域をよく知る⺠間 事業者・団体で構成 地域を良く知る地元企業が多く 参画して運営SPCを構成。 100%ノンリコー スのプロジェクト ファイナンス 委託 建設企業等 この詳細は実施計画 第3部資料編P134 融資契約 建設企業は運営SPCが 運営しやすい建物を整備。 15 事前方針・追加版で公表したPFI事業の新スキーム ⻄ 尾 外部モニタリング 市 事業契約 買取 融資契約 ⾦融 機関 運営SPC:サービスプロバイダ 特別目的会社 代表企業 不動産開発会社 (デベロッパー) 協定 構成企業 協⼒企業 必要に 応じて委託 設計企業 構成企業 協⼒企業 主な業務 →開発の企画・設 計・建設 建設企業 第3者(下請け)企業 必要に 応じて 委託 第3者(下請け)企業 第3者(下請け)企業 主な業務 →開発施設等の買取・運営・維持管 理・資産運⽤など 16
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