～家電業界向け技術情報誌～デジタル放送宅配便　2月号 2015年～地上波も、そしてＢＳも～ケーブルテレビでのデジアナ変換終了、迫るお客さまのテレビ放送の画面右上に、「デジアナ」または「デジアナ変換」などと表示されていませんか？このメッセージが表示されているテレビでは、このままでは間もなくテレビ番組が見られなくなります！！デジアナ変換＜地上波＞現在、多くのケーブルテレビで地上デジタル放送をアナログ放送方式に変換して伝送する「デジアナ変換」が実施されています。これは2011年のアナログ放送終了時に、アナログテレビでも地デジ番組が暫定的に見られるように、総務省がデジアナ変換　画面例ケーブルテレビ事業者（以下、ケーブル事業者）に2015年３月までの期間で実施して頂くように要請したものです。この暫定措置の終了日時はケーブル事業者によって異なりますが、いよいよ全事業者完全終了する「Ｘデー」が近づいてきました。このＸデー以後は、地デジに対応しない受信機では番組が見られなくなります。お客さまには、メインテレビだけでなく、２台目３台目のテレビについても「デジアナ」表示が出ていないか確認いただき、該当する場合はデジアナ変換終了への準備をお勧め下さい。 ■地上波番組画面に「デジアナ」「デジアナ変換」表示がある場合は・ケーブル事業者と契約し、ＳＴＢをテレビに接続する・地デジ対応テレビに買い替える・地デジチューナー、又は同チューナー内蔵録画機器※を入手し、テレビに接続する（※ アナログ出力端子の有無確認が必要です）＜ＢＳ＞一部のケーブル事業者で実施しているＢＳ放送のデジアナ変換も終了します。以下の方法などにより、引き続きＢＳ番組をお楽しみいただけます。 ■ＢＳ番組画面に「デジアナ」「デジアナ変換」表示がある場合は・ケーブル事業者に申込み、ＢＳデジタル放送対応コースへ変更・ＢＳアンテナを設置する（お使いの受信機がＢＳ非対応の場合は、ＢＳデジタル対応機器も必要） ★ 詳しくは、お客さまのご加入のケーブル事業者にご確認ください。 ■ＮＨＫデジタル放送宅配便バックナンバー　http://www.nhk.or.jp/nagoya/nouhau/info/forbiz.html 【設置確認メッセージ消去用販売店様専用電話】「０１２０－５００５３６」自動音声応答による２４時間受付（年末年始は休み）～家電業界向け技術情報誌～デジタル放送宅配便　2月号 NHKの海外発信　NHKワールド NHKの海外向けサービス「NHKワールド」では、テレビ・ラジオ・インターネットでニュースや番組を世界へ発信しています。 NHKワールドは日本とアジアの今を世界に伝えます。東日本大震災からの復興と再生が進む中、2020年夏のオリンピック・パラリンピックの東京開催が決まり、日本に対する世界の関心が一段と強まっています。「ＮＨＫワールド」は、政治・安全保障・産業経済・社会など幅広い分野について、国際番組基準に従って迅速かつ客観的に、ニュースや番組を海外に伝えます。 NHKワールドTV（英語） NHKワールド・プレミアム（日本語）外国人向けテレビ国際放送です。24時間英語チャンネルで、日本やアジアの情報をニュースや番組で発信しています。視聴方法は？【海外では】　それぞれの国・地域の衛星放送やケーブルテレビ・地上デジタル放送などを通じて視聴できます。※ 海外で暮らす日本人や、旅行者の方々向けのチャンネルです。日本語で放送しています。ニュース、情報番組に加え、ドラマや音楽など幅広い分野の番組を国内チャンネルから抜粋し、24時間編成しています。｢テレビジャパン」（アメリカ、カナダ）と「JSTV」（欧州、中東、北アフリカ）では、NHKの番組に加えて民放の番組なども編成しています。視聴方法は？【海外でも、国内でも】【海外では】　インターネットのウェブサイト：NHKワールド・オンラインのほか、専用アプリ（無料）で、スマートフォン・タブレット端末によりライブストリーミングをご覧いただけます。また、J:COMなど国内の一部のケーブルテレビやIPTVでもご覧になれます。専用アプリケーブルテレビや衛星放送など、お住まいの国や地域によって視聴方法が異なり、それぞれ有料での契約が必要になります。 ※ 国際衛星を直接受信する方法もありますが、その場合はＣバンド受信の大きなアンテナ（口径2.5m規模）や受信設備等が必要になります。 NHKワールド・ラジオ日本（日本語と17言語）視聴方法は？ＮＨＫのラジオ国際放送です。日本語と 17の言語でニュースや番組を放送しています。放送時間は各言語ごとに違います。下記ホームページでご確認ください。【海外では】　専用アプリ短波放送に加えて、中波、FM、衛星ラジオで聴くことができます。【海外でも、国内でも】インターネットのウェブサイト：NHKワールド・オンラインのほか、専用アプリ（無料）で、スマートフォン・タブレット端末によりライブストリーミング・オンデマンドをお聞きいただけます。 ■公式ウェブサイト　NHKワールド・オンライン　http://www.nhk.or.jp/nhkworld/japanese/top/ 【デジタル放送など、ＮＨＫの放送受信に関するご相談窓口】「０５７０－００－３４３４」又は「０５０－３７８６－５００６」（平日、土日祝日とも９時～２０時）ホームページ「ＮＨＫデジタル」もご利用下さい　http://www.nhk.or.jp/digital/ ～家電業界向け技術情報誌～デジタル放送宅配便　2月号～連載・設備itter（10）～近頃のキーワード今回は最近の放送関係用語からいくつかを簡単に説明します。 ■HDCP（High-bandwidth Digital Content Protection system）① コンテンツの不正コピーを防止する著作権保護技術の一つ。DVI（PC用デジタルRGB端子）やHDMI端子の暗号化で用いられている。パソコンとディスプレイ間がDVI端子によりデジタル接続化されたときに、端子でのデータ抜き取りによる完全コピーを防止するために規格化された。保護されたコンテンツは双方が HDCPに対応していないと表示されない。 ■HDCP ② HDCPの最新バージョンが2.2。これより前のバージョンが既に保護技術として役に立たなくなっていたため、ハリウッドメジャーが4K映像対応デジタル機器に対して、より強力な新バージョンの採用を要求した。この事情より、日本の4K試験放送でも、4K放送チューナと対応テレビの双方にHDCP2.2への対応が必須となった。当初発売の４Ｋ対応テレビは、この規格に対応できず、一部基板交換などが実施された。 ■HDMI（High-Definition Multimedia Interface ）① 映像と音声をケーブル一本でデジタル伝送するAVインターフェース。デジタル高画質でかつコンテンツ保護を実現。テレビとパソコン関係機器で使用されている。バージョンの更新により、高音質フォーマットへの対応、周辺ＡＶ機器のコントロール機能、広色域化、イーサネット（ＬＡＮ）信号の伝送、３Ｄ、そして4Kに対応してきた。 ■HDMI ② 従来のHDMI1.4は4K映像の30pまでしか対応しなかったが、最新の2.0では、60pまで対応。ただし、一般にHDMIケーブルにはバージョン番号は表示されない。４Ｋ用は「ハイスピード・ケーブル」（カテゴリ２）であり、商品パッケージの表示に注意。 ■ハイレゾ（High-Resolution）オーディオ JEITAの定義によれば、ＣＤスペック（44.1[48]kHz,16bit）を超えるデジタルオーディオ。例えば、パソコン等のプレーヤーソフトでハイレゾ音源データファイルを再生し、接続したＤＡＣ（Digital Analog Converter）でアナログ信号に戻し、オーディオ装置に入力して楽しむ。対応する携帯プレーヤーをはじめ、対応ヘッドホンなど、様々な対応機器が登場しており、スマホやブルーレイディスクレコーダーでも一部採用が始まっている。 ■SeeQVault（シーキューボルト）　身近になったHD映像を楽しむため、パナソニック、サムスン、ソニー、東芝の4社により開発されたコンテンツ保護技術。機器やメディア（SDカードやUSBメモリー、ハードディスクなど）がこの技術に対応することにより、記録されたHDコンテンツを様々な機器で楽しむことができるようになる。例えば、本技術の採用により、テレビの外付けハードディスクの不便さ（接続先のテレビを替えたら録画ずみ番組が見られなくなる）が改善される方向にある。【ＮＨＫの放送受信料に関するお問い合わせ窓口】「０５７０－０７７－０７７」又は「０５０－３７８６－５００３」へ　（平日９時～２１時、土日祝は２０時まで）ホームページ「インターネット営業センター」もご利用下さい　http://pid.nhk.or.jp/jushinryo/ ～家電業界向け技術情報誌～デジタル放送宅配便　2月号～連載・次世代メディアマスターへの道（11）光ファイバー網利用テレビサービス Q A ケーブルテレビ以外の光回線利用サービスがよくわからない。大きくIP方式とＲＦ方式に分かれ、さらに少しずつ異なります。＜解説＞　今回は光ファイバー網を利用したテレビサービスを整理・紹介します。ケーブルテレビ事業者が実施するテレビサービスとは別に、光ファイバー回線利用によるサービスがいくつか存在しています。今後、４Ｋ・８Ｋがこれらサービスでも提供されるものと予想されます（一部は既に提供中）。 IP方式 RF方式家庭内はＬＡＮと同じ家庭内は個別受信と同じ同軸ケーブル Ethernetケーブル（LANケーブル）表1 光ファイバーによるおもなテレビサービスの特徴（地域により提供されていないサービスもあります）伝送方式地上デジタル放送 BS/CS デジタル放送ひかりＴＶ IP 方式 ○ △(NHK・WOWOW のみ)/○(要契約) フレッツ・テレビ RF 方式 ○ ○/○（要契約）コミュファ光テレビ RF 方式 ○ ○/× au ひかり IP 方式 × ×/一部チャンネルのみ受信方法専用チューナーまたは同内蔵ＴＶ※ 通常の TV やチューナー通常の TV やチューナー専用 STB ※ひかりＴＶチューナー内蔵テレビでは、同サービスによる地上デジタル放送・ＢＳデジタル放送は受信できません。ひかりTV フレッツ・テレビ NTTぷららによる映像配信サービス。VODのほか、地上・ＢＳデジタル放送のIP再送信も提供されている。昨年10月27日に4K映像のVOD商用配信サービスも開始。視聴にはひかりＴＶの契約のほか、フレッツ光ネクストなどのNTT東日本/西日本の光回線契約が必要。ひかりTV加入者なら、4Ｋ視聴のために追加料金は発生しない。 NTT東日本/西日本の回線を利用した、スカパーJSATによる映像配信サービス。地上・BSデジタル放送のRFによる提供。宅内は既存の同軸ケーブルを利用することが可能。視聴にはフレッツ・テレビの契約のほか、スカパーJSAT施設利用サービス、およびフレッツ光の契約が必要。コミュファ光テレビ中部テレコミュニケーションが提供するサービス。地上・BS デジタル放送をＲＦ（パススルー）方式により提供。視聴にはコミュファ光およびコミュファ光テレビの契約が必要。【本誌記事のお問合せ先】 ※受信料関係のお問合せは前頁欄外をご覧下さい。 auひかり KDDIによるテレビサービス。視聴にはauひかりの加入とテレビサービスの加入が必要。名古屋放送局　技術部　TEL 052-952-7265 （平日９時３０分～１２時、１３時～１８時）