平成 25 年度 教育改善活動報告書 平成 26 年 6 月 福岡大学 教育推進会議 目 次 Ⅰ 教育マネジメントサイクルとは(本学の定義) ................................................. 1 Ⅱ 教育マネジメントサイクル導入の背景と目的 ..................................................... 1 Ⅲ 平成 25 年度教育開発支援機構の活動報告 .......................................................... 2 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 人文学部 .................................................................................................... 9 法学部 ..................................................................................................... 15 経済学部 .................................................................................................. 18 商学部 ..................................................................................................... 23 理学部 応用数学科 ....................................................................................... 32 物理科学科 ....................................................................................... 34 化学科............................................................................................... 47 地球圏科学科 .................................................................................... 54 工学部 ..................................................................................................... 56 機械工学科 ....................................................................................... 62 電気工学科 ....................................................................................... 66 電子情報工学科 ................................................................................ 69 化学システム工学科 ......................................................................... 73 社会デザイン工学科 ......................................................................... 75 建築学科 ........................................................................................... 77 医学部 医学科............................................................................................... 86 看護学科 ........................................................................................... 90 薬学部 ..................................................................................................... 96 スポーツ科学部 ..................................................................................... 104 共通教育センター ................................................................................. 109 言語教育研究センター ........................................................................... 115 教職課程教育センター .......................................................................... 122 教務部 ................................................................................................... 131 Ⅰ Ⅱ Ⅰ 教育マネジメントサイクルとは(本学の定義) 教育マネジメントサイクル導入の背景と目的 教育マネジメントサイクルとは(本学の定義) 教育目標を明確に設定し、その実現に向けた行動プログラムを策定、実行、評価し、 その評価結果に基づく改善を組織的・継続的に図り、教育効果を高めていくシステムで ある。(下図はイメージであり、各組織体によって異なる。) Ⅱ 教育マネジメントサイクル導入の背景と目的 大学全入時代の到来により大学間競争が一層激化する中で、特に教育面において、ど のような学生を受け入れて、どのような教育を行い、どのような人材として社会に送り 出すか(アドミッション・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、ディプロマ・ポリシー)、 すなわち大学・学部・学科の個性・特色を生かし如何にして教育責任を果たしていくか が強く問われている。 教育責任を果たしていくためには、個々の教員の努力はもとより、学部・学科として の教育目標を明確に具体的に示し、その目標実現のためのカリキュラムの編成および授 業科目の開設を行い、その趣旨に沿って授業内容・方法を改善・工夫し実践していくこ とが必要である。そのような組織的活動の一環としてFD活動が求められてきたが、得 てして、授業アンケートの実施率やFD講演会の参加者数の多寡などに注目が集まりが ちであった。 しかしながら、今日では、FD活動によりどの程度の改善効果があったかという本質 こそが求められている。学校教育法の一部改正(平成 16 年度施行)により義務化された 認証評価においても、組織としてのより具体的な到達目標の設定とそのもとで得られる 「改善効果・結果」が重視されているのがその証左である。 このような背景から、本学は、より具体的できめ細やかな教育改善へとつなげるため に、学部・学科等の自律的、効果的、継続的な活動である教育マネジメントサイクルの 実践と充実を推進するものである。 1 Ⅲ Ⅲ 平成 25 年度教育開発支援機構の活動報告 平成 25 年度教育開発支援機構の活動報告 1. 教育開発支援機構運営委員会開催状況 〔平成 25 年 4 月~平成 25 年 11 月〕 構成員:議長-今泉博国教育開発支援機構長、黒瀨秀樹教育開発支援機構副機構長、 教務委員:関口浩喜教授(文系)、田中守教授(理系) 学生部委員:佐藤基治教授(文系) 、山口住夫教授(理系) 機構委員:高妻紳二郎教授(人文) 、折登美紀教授(法) 、渡邉淳一教授(経済)、 井上伊知郎教授(商)、杦山哲男教授(理)、黒瀬重幸教授(工)、 出石宗仁教授(医) 、本田伸一郎准教授(薬)、田口晴康教授(スポーツ科) 大学院学務委員:藤岡稔大教授、共通教育センター長補佐:奥野充教授 言語教育研究センター長補佐:遠藤文彦教授 教職課程教育センター長補佐:西田昭彦教授 教育 FD 支援室長:鶴田直之教授、教育学修支援室長:中村信博教授 教育 FD 支援室員:橋場論講師、教育学修支援室員:須長一幸准教授 機構事務責任者:小原教育開発支援機構事務課長 〔平成 25 年 12 月~平成 26 年 3 月〕 構成員:議長-今泉博国教育開発支援機構長、中村信博教育開発支援機構副機構長、 教務委員:関口浩喜教授(文系)、米沢利広教授(理系) 学生部委員:井手豊也教授(文系) 、林政彦教授(理系) 機構委員:田村隆一教授(人文)、廣澤孝之教授(法)、栫井昌邦教授(経済)、 井上伊知郎教授(商)、寺田貢教授(理) 、古賀一八教授(工) 、 守山正樹教授(医) 、本田伸一郎准教授(薬)、田口晴康教授(スポーツ科) 大学院学務委員:栗田高光教授、共通教育センター長補佐:香野淳教授 言語教育研究センター長補佐:福田慎司准教授 教職課程教育センター長補佐:杉万郁夫准教授 国際センター長補佐:熊木勉教授 教育 FD 支援室長:鶴田直之教授、教育学修支援室長:梶原良則教授 教育 FD 支援室員:橋場論講師、教育学修支援室員:須長一幸准教授 機構事務責任者:小原教育開発支援機構事務課長 第 12 回 教育開発支援機構運営委員会 平成 25 年 5 月 10 日 【議題】 ・第 7 回教育改善活動フォーラムについて ・平成 24 年度教育改善活動報告について 【報告事項】 ・ 「大学から始める『言葉の力』育成プログラム」について ・2013 年度 新任教育職員研修会について ・教育サロンについて ・工学部での座席指定に対する教育 FD 支援室としての協力について ・第 3 回新任教員研修セミナー開催のご案内(大学セミナーハウス主催) 第 13 回 教育開発支援機構運営委員会 平成 25 年 6 月 28 日 【議題】 ・平成 26 年度 学年暦原案について 【報告事項】 ・第 7 回 教育改善活動フォーラムについて ・第 1 回 E-ラボ(Education-Labo)の開催について ・ 「大学から始める『言葉の力』育成プログラム」実施状況について ・経済学部で行っている卒業生アンケートについて 第 14 回 教育開発支援機構運営委員会 平成 25 年 7 月 24 日 【議題】 ・有期雇用契約による教育職員等に関する内規等の見直しについて 2 Ⅲ 平成 25 年度教育開発支援機構の活動報告 ・平成 24 年度教育改善活動報告書について 【報告事項】 ・ 「大学から始める『言葉の力』育成プログラム」実施結果について ・第 2 回 E-ラボ(Education-Labo)の開催結果について ・第 7 回 教育改善活動フォーラムの開催結果について ・Q-conference2013 について 第 15 回 教育開発支援機構運営委員会 平成 25 年 9 月 27 日 【議題】 ・ 「大学から始める『言葉の力』育成プログラム」(後期)について 【報告事項】 ・第 7 回 教育改善活動フォーラムの開催結果について ・平成 26 年度 教育改善活動計画案等の提出について(依頼) ・平成 26 年度 福岡大学事業計画ならびに平成 25 年度進捗状況(案) について ・福大生ステップアッププログラム 平成 25 年度 経過報告および平成 26 年度計画(案)について 『福大生のための学習ナビ』の作成について ・Q-conference2013 について 第 16 回 教育開発支援機構運営委員会 平成 25 年 10 月 18 日 【議題】 ・2014 年度 新任教育職員研修会について ・福大生ステップアッププログラム 平成 25 年度 経過報告および平成 26 年度計画について 『福大生のための学習ナビ』の作成について 【報告事項】 ・広報 WG からの報告 第 17 回 教育開発支援機構運営委員会 平成 25 年 11 月 8 日 【議題】 ・平成 26 年度 福岡大学事業計画ならびに平成 25 年度進捗状況 について ・2014 年度 新任教育職員研修会について 【報告事項】 ・教育サロンからの報告 第 18 回 教育開発支援機構運営委員会 平成 25 年 11 月 22 日 【議題】 ・2014 年度 新任教育職員研修会について ・教育開発支援機構 第 2 期 運営委員会の進め方について 【報告事項】 ・ 「第 7 回教育改善活動フォーラム」記録について ・ 「福大生のための学習ナビ」の活用状況について ・第 8 回学生生活実態調査報告書について 第 19 回 教育開発支援機構運営委員会 平成 26 年 1 月 9 日 【議題】 ・教育開発支援機構 第 2 期 運営委員会の進め方について ・2014 年度 新任教育職員研修会(第 1 回目)について 【報告事項】 ・平成 26 年度福大生ステップアッププログラム総合パンフレットの 原稿について ・教育推進会議報告(12 月 19 日開催) 第 20 回 教育開発支援機構運営委員会 平成 26 年 2 月 21 日 【議題】 ・平成 26 年度授業公開について ・平成 25 年度学校法人福岡大学事業報告書の作成について ・部局別自己点検・評価実施委員会の設置について 3 Ⅲ 平成 25 年度教育開発支援機構の活動報告 【報告事項】 ・2014 年度 第 1 回新任教育職員研修会について ・ 「大学から始める『言葉の力』育成プログラム」実施結果について ・各学部からの教育改善活動の現状報告 第 21 回 教育開発支援機構運営委員会 平成 26 年 3 月 18 日 【議題】 ・平成 26 年度教育改善活動計画について ・平成 26 年度「大学から始める『言葉の力』育成プログラム」について 【報告事項】 ・各センターからの教育改善活動の現状報告 ・ 「福大生のための学習ナビ 2014」について 2.教育開発支援機構の事業計画および活動状況 〔平成 25 年度事業計画〕 「本学の FD 支援、学修支援体制の充実」の観点から、 ① 学習環境作りに向けた調査・分析、②本学独自の教育プログラム開発、③教員研修の企 画・立案、④ピアサポートによる学修支援の実施、⑤学生による授業支援体制の構築を、平 成 25 年度の事業計画として掲げた。 平成 25 年度の事業計画に基づき実施した主な活動状況は次のとおりである。 (実施時期の順) (1) 平成 25 年度 新任教育職員研修会について 新任の教育・事務職員を対象に、大学について理解を深めることにより本学の職員としての 自覚と教育力向上の意識を醸成する機会を提供することを主な目的としている。 平成 25 年度の新任教育職員研修会(平成 25 年 4 月 5 日開催)は、FD 研修(チームビルデ ィング) 、役職者講話、関係組織からの説明に講話を聞く機会を提供し、プログラム全体を通し て新任者のアンケート結果は、 「大変役に立つ」 「役に立つ」が 91.7%であり、本学職員とし ての自覚と教育力向上の意識の醸成に資することができたといえる。また、午前中の研修は、 「FD 研修」としてチームビルディングの体験を通じて自己理解、他者理解を深め授業観や授 業方法の参考になるような体験型研修を実施し、アンケート結果は、「とても満足した」「満足 した」が 94.2%であり、貴重な体験を得たようであった。 全体的には、1 日で大量の情報を提供することになり、理解がどこまで深まったかは疑問が 残る点はあるが、資料の事前配付や説明方法および研修内容・方法を毎年改善・工夫するなど、 今後は大学の教職員向けになるよう体験型研修のプログラム内容の検討が必要である。 平成 25 年度の課題を受け、平成 26 年度の新任教育職員研修会について検討を行った。プロ グラムの内容・機会面での充実、拡大、併せて各プログラムの目的や相互の関係性を明確にし、 体系化を進めていくことが決定した(年 3 回の新任教育研修会を実施予定) 。 (2)「大学から始める『言葉の力』育成プログラム」の実施 教育学修支援室では、学生の学習のフォローアップ、バックアップというコンセプトを基に、 特定の層だけに支援を限定するのではなく、学生が必要を感じたときにいつでも、何度でも受 講できるよう1回完結型の「大学から始める『言葉の力』育成プログラム」を前期(12 回)、 後期(いろは編:4 回、ほへと編:2 回)に開講した。 前期は 5~6 月の水曜日と土曜日に合計 9 日間〔6 月の土曜日(3 回)は 1 日 2 クラス開講。合 計 12 クラス〕開講し、定員 240 名に対し、262 名の学生からの申し込みがあった。受講者総 数は 173 名で、受講率 66%であった。 本プログラムの主な受講者層として想定していたのは一年次生であり、受講者全体に占める 4 Ⅲ 平成 25 年度教育開発支援機構の活動報告 一年次生の割合は 73%ほどであった。高学年次生の受講者は、30%弱にのぼっている。受講者 の所属学部にはばらつきがあったが、全体としてはプログラムそれぞれの回において、学部・ 学科・学年(及び性別)の異なる学生からなるグループを編成することが可能となった。結果 として、本プログラムが所属の異なる学生同士の交流の機会を提供したとも言える(アンケー トにおいてプログラムの「よかったこと」に「他学部の学生との交流があったこと」を回答し た学生が全体の約 6 割であった) 。 本プログラムは、時期が進むにつれて次第に高学年次の受講生の割合が目立つようになって いる。また同時に、受講者のキャンセル率も上がっている。分析の結果、これはプログラムの 申し込みをした時期と、実際のプログラムまでの時期が離れた学生に顕著であることが明らか になった。アクティブ・ラーニング型の授業、特に双方向性の高い授業では、設備・構成等の 事前準備の関係上、申込者を実際にどれだけ出席させるか、は極めて重要な要素である(例え ば、異なる学部・学年の学生同士の相乗効果を期待して構成したグループが、学生の欠席によ って意図したように機能しなくなる) 。学習効果の向上のためにも、登録時期と受講時期が空き すぎないようにコントロールするなど、今後に向けての工夫は必要であろうと思われる。 後期は、前期に行ったプログラム(以下、いろは編(基礎編)とする)に加え、ほへと編(発 展編)としていろは編(基礎編)のプログラムの理解をより深めるためのプログラムを実施し た。後期は 10 月~12 月に 6 クラス開講し、いろは編(基礎編) :定員 80 名、ほへと編(発展 編) :定員 40 名に対し、それぞれ 47 名、20 名の申込みがあった。受講者数はいろは編(基礎 編) :43 名、ほへと編(発展編) :16 名で、受講率は 91.5%、80.0%であった。申し込み方法 を工夫したことで、申込者による受講率はかなり高かった。 また、学部の初年次教育への導入の試みとして、スポーツ科学部の「フレッシュマンセミナ ーⅡ」の一部を担当した。外部への影響として、他大学から視察や資料提供の依頼(5 大学) があり、新聞社(2 社) 、NPO 団体(1団体)からの取材にも対応した。 (3) E-ラボ(Education-Labo )の開催 近年多くの大学で、教育課程の充実や社会からの要請に応えることを目的とし、様々な教育 改善に向けた方策が議論されている。特に、文部科学省の大学改革実行プラン(2012(平成 24) 年 6 月)、 中央教育審議会の答申「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて」 (2012(平成 24)年 8 月) 、また最近の教育再生実行会議の提言等を受けて、議論はますます活 発化している。 本学においても、教育改善に向けた様々な方策について、まず情報共有から始め、実施の可 能性についての検討を行うため、 「E-ラボ(Education-Labo) 」を開催した。内容ならびに参加 者数は以下のとおりである。 ・第 1 回 6 月 24 日(月) 13:00~14:30 場所:会議室1(2 号館地下 1 階) テーマ: 『授業改善のための方法論』 双方向的な授業の方法を取り上げ、その歴史・現状・課題などを解説する。 ○アクティブ・ラーニング、 ○P B L (Problem Based Learning / Project Based Learning)、 ○サービス・ラーニング、等 講師:須長一幸准教授(教育開発支援機構) 参加者数:18 名 ・第 2 回 7 月 5 日(金) 13:00~14:30 場所:会議室1(2 号館地下 1 階) テーマ『カリキュラム改善のためのシステム』 学士課程教育を体系的に捉えるために活用可能なツールを取り上げ、その歴史・現状・ 課題を解説する。 ○カリキュラム・ツリー、○カリキュラム・マップ、 ○ナンバリング(コース・ナンバリング)、等 講師:橋場論講師(教育開発支援機構) 参加者数:29 名 5 Ⅲ 平成 25 年度教育開発支援機構の活動報告 (4) 第 7 回教育改善活動フォーラムについて(平成 25 年 7 月 20 日開催) 今回のフォーラムでは、平成 24 年度から本学の学士課程教育の質的向上および教育力を向上 させることを目的に実施している「福岡大学 魅力ある学士課程教育支援」で採択された取り組 みの概要・成果について、ポスターセッションによる報告を行った。 また、成果報告に先立ち、平成 24 年 8 月 28 日の中央教育審議会答申「新たな未来を築くた めの大学教育の質的転換に向けて~生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ~」な どにもみられるように、学生の「主体性」の育成が近年の高等教育改革の重要なテーマである ことを踏まえ、 『学ぶとはどういうことか』 (講談社、2012)を執筆された佐々木 毅 東京大学 名誉教授による講演を実施した。 (参加者:教員 95 名、事務職員 46 名、他大学教職員 15 名、 学生 7 名)講演内容およびポスターセッションの内容も含めたフォーラムの記録を作成した。 〔参加状況・アンケート結果等の詳細については、 「第 7 回教育改善活動フォーラム記録」に 記載〕 (5) 平成 26 年度教育改善活動計画(FD 活動推進経費含む)ならびに平成 25 年度教育改善活動報 告について 教育改善活動計画の作成を教育推進会議長から関係部署へ依頼し、教育開発支援機構事務課 が取りまとめを担当した。当計画書は教育開発支援機構運営委員会ならびに教育推進会議で審 議・了承され、学長に報告の上、学内外に公開している(平成 26 年 3 月) 。また、FD 活動推 進経費については、例年通り一組織上限 300 万円とし、平成 26 年度から国際センターで GPA 科目が正式にスタートし、教員が所属することから、FD 活動推進経費の手続きを行った。 平成 25 年度教育改善活動報告についても、教育推進会議長から関係部署へ作成を依頼した。 取りまとめは、教育開発支援機構事務課が担当している。今後は、教育改善活動計画・報告の 各部署間の情報共有は基より様式の検討ならびに提出時期等も含めて有効な活用方法について、 検討することにしている。 (6) 『福大生のための学習ナビ 2014』の作成 新入生に対する導入教育の一つとして、福岡大学生としての基礎的な学びの入門書『福大生 のための学習ナビ』を平成 18 年度から毎年入学時に配付している。平成 25 年度から所管が教 務課から教育開発支援機構事務課へ移管された。 配付時期…教員:3 月下旬、新入生:入学時(平成 26 年 3 月中旬) 発行目的は、新入生が大学で学ぶことの意味を理解し、学部教育および大学での学習活動に スムーズに接続できるような橋渡し的役割を持ち、新入生を大学というコミュニティに根付か せ、大学での学習活動を充実させる手がかりを提供することである。内容は、学びの基本姿勢 に始まり、履修登録、単位のこと、レポート作成方法や試験の受け方など、大学特有の教育シ ステム、学習スキルについて説明している。また、学びに関するサポートに加え、一人ひとり の可能性、夢、日々の成長をサポートする多くの部署や施設・設備、具体的には「学生部」 「図 書館」「共通教育センター」「言語教育研究センター」「教職課程教育センター」「総合情報処理 センター」 「国際センター」 「エクステンションセンター」 「就職・進路支援センター」などの場 所やサポート内容を紹介している。 配付にあたっては、新入生に時間的余裕がある時期に読んでもらうことで、少しでも早く大 学生活に慣れることができるようにと、平成 24 年度から入学手続き完了者に郵送することとし た。なお、新入生以外にも、授業を受け持つ全教員に導入教育の一材料として、 『学習ナビ』を 配付し、少人数ゼミナールでの活用を促している。また、入学前教育の資料としても活用され ている。 編集にあたっては、関係部署から編集委員を募り、前年度の学生アンケートも参考にして作 成している。アンケート結果によると、 『学習ナビ』は、読んだことのある学生の評価は概ね良 いが、 『学習ナビ』自体を知らない学生も多く、広報不足の感は否めないため、平成 26 年度版 については、ポスターを掲示するなど学生に対する周知方法を工夫する予定である。また、機 6 Ⅲ 平成 25 年度教育開発支援機構の活動報告 構運営委員を通じて行った、学部学科における『学習ナビ』の組織的な活用についての調査結 果を見る限り、学部学科において組織的に活用されている例は少ないため、配付時期や方法、 さらには『学習ナビ』の内容等を含めた検討を行っていく必要がある。 また、同時に福大生ステップアッププログラム(FSP)の公式サイトに Web 版を掲出して学 生の便宜をはかっている。 (7) 授業公開について 授業公開は、平成 25 年度までは教務委員会で検討を行い実施してきたが、その実態は形がい 化しており検討が必要な状況であった。教務部長と今後の授業公開のあり方について検討を行 った結果、授業公開は教育 FD を進める上で有効な手段となり得ると考えられることから、平 成 26 年度から教育開発支援機構にその業務を移管し、内容の検討をしていくこととなった。授 業公開をどのように実質化していくかは十分な議論が必要となるため、平成 26 年度は平成 25 年度と同じ内容で実施することが、教育開発支援機構運営委員会(平成 26 年 2 月 21 日開催) で決定した。平成 27 年度以降に向けては、より実質化させる方向で検討を進める。 平成 26 年度の授業公開のお願いについて、グループウェアのインフォメーション、FU ポー タル、各学部の教授会等で案内を行った。 (8) 大学連携によるFD 【九州地域大学教育改善FD・SDネットワーク事業 略称:Q‐Links】 平成 21 年 10 月、 「九州地域大学教育改善FD・SDネットワーク事業 略称:Q‐Links」 に運営校として加盟した。Q‐Links は主に九州地域の高等教育機関における学習・教育改善の ためのFD・SD活動の連携を構築することを目的としており、本学の他、九州大学、西南学 院大学、中村学園大学、福岡歯科大学、福岡女子大学が運営校として参画している。 平成 25 年度は、 「Q‐confernce 2013」と題して、Q‐Links 活動報告会が開催(平成 25 年 11 月 2 日)された。教育に関する取り組みのポスターセッションには、 「福岡大学 魅力ある学 士課程教育支援」に採択された商学部の取り組み「コレボレーション型キャリア教育の導入に よるビジネスリーダーの養成」と、機構からは 5 月から開始した「大学から始める『言葉の力』 育成プログラム」が参加した。 また当団体は、九州大学が特別教育研究経費「学士力向上を目指した教員・職員連携型研修プロ グラムの開発」に採択され、支援を受けてきたが、平成 25 年度で事業経費の補助が終了する。平成 26 年度以降の運営について、運営校 6 校(九州大学・福岡女子大学・西南大学・中村学園大学・福岡 歯科大学・本学)ならびに賛同校(31 校:短期大学含む)で検討した結果、平成 25 年 10 月 17 日開催 の運営校代表者会議(本学代表者:今泉博国副学長)にて事業を継続すること、および事業を持続的 に展開していく経費を会費として設定し、全賛同校から会費を徴収することが決議された。本学は、平 成 26 年度以降も継続して入会予定である。 (9) 教育サロン 教育サロンは、授業期間中の月曜日から金曜日の 10 時 30 分~17 時 50 分に教育開発支援機 構事務課のフロアで開設した。また、教育サロン幹事会を設置し、教育サロンの運営に係る審 議および調整を行った。さらにサロン幹事会の構成員(教員 21 名)が交代で常駐し、学生から の相談や教員相互のコミュニケーションを図っている。また、 「学長のサロンタイム」を設けて おり、教育サロンの幹事会メンバーや就職活動を終えた 4 年次生(就職・進路支援センターの 学生サポーター)と学長の懇談の機会を提供した。 教育サロンでの活動は、FU ポータルで定期的に“教育サロンだより”として案内や報告を行っ た。 7 Ⅲ 平成 25 年度教育開発支援機構の活動報告 3.報告会・講演会等 (1)「第7回教育改善活動フォーラム(旧教育改善活動報告会)」の開催 日程:平成 25 年 7 月 20 日(土) 12:45~16:00 場所:17 号館 1711 教室 および ロビー 対象:教職員 主催:教育開発支援機構 8 Ⅳ Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 人文学部 ) 平成 25 年度教育改善活動報告 「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 25 年度)」 組織名( 人文学部 組織名 人文学部 構成員 人文学部全教員 ) (1)授業アンケート 活動項目 (2)修学指導 (3)人文学部 FD 委員会開催 (4)学科の取り組み 活動全般の 成果および 点検・評価 平成 25 年度は、上記 4 項目を中心に人文学部における教育改善活動を行なった。 まず授業アンケートに関しては 例年通り、人文学部の全専門科目を対象に授業ア ンケートを前期 1 回、後期 1 回の計 2 回実施した。アンケート結果は各教員に個別に 送付し、また学部・学科単位で集計した結果を FU ポータル上で平成 26 年 3 月に公開 した。ただし、授業アンケートの結果を授業改善に結びつけることは個々の教員に任 されており、組織的な活用はほとんど行なわれていない。授業アンケートの結果を授 業改善に結びつけるための組織的な仕組み作りを早急に進める必要がある。 修学指導は、前期1回、後期1回の計 2 回実施した。各学科の主任や教務担当の教 員が中心となって、対象となった学生に対面形式で個別的に修学指導を行なった。ま た、その結果を文書にして学部に報告している。ただし、修学指導の対象となってい るにもかかわらず、修学指導を欠席する学生が少なからず存在し、このような学生へ の対応を検討する必要がある。 FD 委員会は、今年度 6 回開催した。今年度は授業アンケートの内容と形式の見直し についての検討を行なった。授業アンケートを授業改善に活用するための新しいアン ケート案を作成し、各学科で検討を経て最終案を作成した。なお、現行の FD 委員会は、 その構成員がすべての学科から選出されていないので、各学科との連絡が必ずしもう まく行っているとは言えない。そこで、来年度からは、すべての学科から FD 委員を選 出するという体制に改めることとした。 また、学科単位でも多様な教育改善への取り組みが行なわれているが、それらにつ いての情報が学部レベルでは必ずしも共有されていない。この点については、次年度 以降、学部レベルで情報を共有できる仕組みを構築する必要がある。 なお、今年度から学外で開催される FD 研修会への教員の派遣を開始した。今年度は、 2 回の FD 研修会にそれぞれ 1 名ずつ参加した。参加した教員からその成果を FD 委員会 で報告してもらうことによって情報の共有を図っているが、全学部レベルでの情報の 共有というかたちには至っていない。 9 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 人文学部 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 授業アンケートの実施 平成 25 年 7 月 1 日~7 月 12 日 前期授業アンケートを実施 活動概要 平成 25 年 9 月 17 日 前期授業アンケートの結果を教員に送付 平成 25 年 12 月 9 日~12 月 20 日 後期授業アンケートを実施 平成 26 年 3 月 18 日 後期授業アンケートの結果を教員に送付 平成 26 年 3 月 31 日 授業アンケートの結果を FU ポータル上で公開 活動の成果 および 点検・評価 平成 25 年度も例年通り、人文学部の全専門科目を対象に授業アンケートを前期 1 回、 後期 1 回の計 2 回実施した。アンケート結果は各教員に個別に送付し、また学部・学 科単位で集計した結果を FU ポータル上で平成 26 年 3 月に公開した。 前期は人文学部の専門科目 429 科目を対象として、内 387 科目で授業アンケートが 実施された(実施率は 90.2%) 。後期は、421 科目を対象として、内 369 科目で授業ア ンケートが実施された(実施率は 87.6%) 。 前期後期とも、ほぼ 9 割の科目で授業アンケートが実施されており、人文学部の科 目数の多さから言えば高い実施率であると評価できよう。しかしながら、授業アンケ ートの結果をどのように授業改善に活用するかという点に関しては、学部・学科の集 計結果を参考に必要に応じて改善するよう促しているが、基本的には個々の教員の判 断に委ねられており、授業アンケートの実施が授業改善という本来の目的を果たして いるとは必ずしも言えないのが現状である。個々の教員が行なう授業改善の取り組み にだけ期待するのでなく、学部単位(あるいは学科単位)での組織的な授業改善の取 り組みをさらに推進する必要がある。この点に関しては(1の3)で触れる人文学部 FD 委員会で重要な課題として議論を重ね、現行のアンケートに代えて、授業改善に結 びつけることを主目的とした新しいアンケート案を作成した。 10 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 人文学部 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成25年度)」 活動項目 修学指導 平成 25 年 5 月 8 日 前期修学指導の実施 活動概要 平成 25 年 9 月~10 月 後期修学指導の実施 活動の成果 および 点検・評価 平成 25 年度も例年通り、修学指導を前期1回、後期1回の計 2 回実施した。各学科 の主任や教務担当の教員が中心となって、対象となった学生に対面形式で個別的に修 学指導を行なった。 前期は 5 月 8 日に全学科で 2 年生以上の該当学生を対象に一斉に実施し、後期は 9 月~10 月に各学科独自の方式で 1 年生を含む全学年の該当学生を対象に実施した。そ の結果は文書で学部に報告されている。 大学での学習のスタイルにうまく適応できない学生に対して、この修学指導は一定 の成果を挙げている。しかしその一方で、入学してくる学生たちの多様化に応じて、 その不適応の理由、原因も多様化しており、対応の難しいケースが増えてきている。 また、修学指導の対象となっているにもかかわらず、修学指導を欠席する学生も少な からず存在する(前期の修学指導の場合、対象者 90 名のうち出席者は 35 名であり、6 割以上の対象者が欠席した)。 このような問題の解決のためには、すでに導入されているチューター制度や教員ア ドバイザー制度の一層の活用、HD センターとの連携といった組織的かつ長期的な取り 組みが今後さらに必要となる。 11 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 人文学部 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成25年度)」 活動項目 活動概要 活動の成果 および 点検・評価 人文学部 FD 委員会の開催 第 1 回人文学部 FD 委員会:平成 25 年 5 月 31 日 議題: (1)昨年度の活動について(2)今年度の活動について(重点的な検討項目の 設定)(3)FD 関連研修会への教員派遣について 第 2 回人文学部 FD 委員会:平成 25 年 7 月 5 日 議題:(1)学部運営委員会報告(2)授業アンケートの設問項目の見直しについて (3)英語学科のアドバイザー制度について(4)第1回、第2回 E‐Labo 報告 第 3 回人文学部 FD 委員会:平成 25 年 10 月 11 日 議題:(1)平成 26 年度教育改善活動計画案について(2)授業アンケートの設問項 目の見直しについて 第 4 回人文学部 FD 委員会:平成 25 年 12 月 6 日 議題:(1)FD 研修会参加報告(2)授業アンケートの設問項目の見直しについて 第 5 回人文学部 FD 委員会:平成 26 年 3 月 5 日 議題:(1)新授業アンケート案の検討 第 6 回人文学部 FD 委員会:平成 26 年 3 月 25 日 議題:(1)FD 研修会参加報告 (2)新授業アンケート案の検討 人文学部 FD 委員会は、教務委員を責任者として、学部長が指名した 6 名の教員によ って構成されている(今年度は 6 回開催) 。 [新アンケート案の作成] 人文学部において FD 委員会が本格的に活動を始めたのは昨年度からであり、本年度 は昨年度の活動を踏まえて、授業アンケートの内容と形式の抜本的な見直しについて の検討を通じて、授業アンケートを授業改善に活用するための方策を探った。 とりわけ、授業アンケートが形骸化する傾向にある現状に鑑みて、どのようにすれば アンケート結果を授業改善に実質的に結びつけられるかという観点から検討を重ね た。その結果、授業改善を主目的とした設問項目からなる新たなアンケート案を作成 した。各学科で新アンケート案を検討した上で、来年度より新アンケートを実施する 予定である。 [FD 委員会の体制の改革] 現行の FD 委員会の構成員は全学科から選出されておらず、FD 委員会と各学科との間 の連絡が必ずしもスムーズには行かなかった。そこで、来年度からは各学科から 1 名 の FD 委員を選出することによって、FD 委員会と各学科との連絡が密になるよう、体制 を改めることとした。 また、現在、FD 委員会の責任者は教務委員が務めているが、来年度からは教育開発 支援機構委員が責任者を務めることとした。これによって、全学の FD 活動と結びつく かたちで人文学部の FD 活動を推進できることが期待される。 [情報の共有] 各学科で行なわれている特色ある FD 活動についての情報を集め、FD 委員の間で共有 を図った。また、学外で開催された FD 研修会に参加した教員からその成果についての 報告を受けた。しかしながら、それらの情報は全学部レベルでは共有されているとは 言いがたい。上記の FD 委員会の体制の改革を通じて、来年度以降は FD 活動に関する 情報を全学部レベルで共有することを目指す。 12 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 人文学部 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成25年度)」 活動項目 活動概要 活動の成果 および 点検・評価 学科の取り組み 文化学科:LC ガイダンスゼミナール 平成 25 年 4 月 13 日、中央図書館多目的ホールにおいて「文化学科で何を、いかに学 ぶか」をテーマに、新入生全員を対象に、全教員が参加してガイダンスゼミナールを 開催した。 教育・臨床心理学科:LP フェスタ 平成 26 年 1 月 29 日、A 棟において「LP フェスタ」を開催した。学科の1年生から3 年生全員を対象とし、進学するにあたってのオリエンテーション等を行った。前半で は、1・2年生に対して①次年度の履修および認定心理士、②専門専修のゼミ選択(各 演習の紹介)、③学生生活(カルト対策を含む)について話をした。3 年生に対しては ①次年度の履修および認定心理士、②研究倫理、③「臨床心理学実習」、④学生生活(カ ルト対策を含む)について話をした。後半は全員に対して「LP 交流会」を行った。 英語学科:アドバイザー制度 アドバイザー制度では、3 人から 4 人の学生に対して1人の教員(ネイティブを含む) が様々な指導を行う。学習についてはもちろん、学生生活全般についてもきめ細やか に対応している。4 月の対面式でアドバイザーを発表し、連絡先を交換する。期間は、 3 年次からの専門分野に関わるゼミが始まる2年次までで、1、2 年次は同じアドバイ ザーとなる。各教員は、1 年生と 2 年生と合わせて5~7名を受けもつ。3 年生と 4 年 生については、各演習担当者がアドバイザー代わりを務める。 ドイツ語学科:ドイツ語クラブ「シュタムティッシュ」 授業時間外にもドイツ語学習やドイツ文化体験をサポートするために、毎月さまざま なイベントを企画するドイツ語クラブ「シュタムティッシュ」を主催している。 フランス語学科:科目のあり方についての検討 一年次の専門科目である「フランス語 LL」のあり方について、CD 機器や DVD 機器が普 及している現状を踏まえたうえで数度にわたって検討した。特にクラスサイズ、フラ ンス語 LL の存在意義について検討を行なった。 東アジア地域言語学科: 1.LA フレッシュマン・セミナー 4 月上旬、1 年生を対象に、1 泊 2 日で「やまなみ荘」でセミナーを行う。1 年生の全 員、全教員、上級生は約 15 名が参加する。ここでは、①大学と高校の違い、②部活、 ③アルバイト、④交換留学、⑤短期語学研修、⑥日本語教員資格、⑦朝鮮語・中国語 教員資格などを説明する。新入生同士や上級生が親しくなるゲームも加え、友人作り の第 1 歩とする。 2.LA スピーチコンテスト 12 月上旬、1 年生、2 年生を対象に、 「LA スピーチコンテスト」を実施する。朝鮮語、 中国語を対象に、各々1 年生は 10 名、2 年生は 6 名が参加する。事前に課題文章を暗 記しておき、学外の中国人、韓国人教員が厳正に審査する。学科全体で、外国語学習 に集中する。 人文学部では、上記のように、各学科単位でいくつもの教育改善活動が行なわれてい る。ただし、これら学科単位での教育改善活動の情報が必ずしも学部レベルでは共有 されていない。今後は、FD 委員会や自己点検・評価実施員会を通じて情報を共有し、 学部全体の教育改善に結びつける必要がある。 13 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 人文学部 ) 「学外研修等への参加状況報告(平成 25 年度)」 主催団体 日本私立大学連盟 名 称 私立大学フォーラム 開催日 平成 25 年 11 月 16 日 開催会場 参加者 主催団体 京都産業大学 壬生校地 植野健造教授 大学コンソーシアム京都 名 称 第 19 回 FD フォーラム 開催日 平成 26 年 2 月 22 日・23 日 開催会場 参加者 龍谷大学深草キャンパス 宮岡真央子准教授 14 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 法学部 ) 「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 25 年度)」 組織名( 法学部 組織名 ) 法学部 FD 委員会 (平成 25 年 11 月まで) 大橋敏道、平田紳、畑中久彌、前越俊之、道山治延、折登美紀(責任者) 構成員 活動項目 (平成 25 年 12 月より) 廣澤孝之、畑中久彌、東原正明、前越俊之、道山治延、折登美紀(責任者) 1 授業アンケートの実施 2 授業アンケート結果の集計分析、学部ホームページ上での公開 3 授業実践事例集の発行 4 FD 活動に関する研修会の実施、参加 FD 委員会の開催 平成25年4月23日、5月14日、9月17日、10月9日 平成26年2月20日 授業アンケートを実施、アンケート結果を各教員に示すとともに、全般的な特徴等に ついての分析を進めた。また教員からのアンケートをもとに、授業実践事例集を刊行 し、学生の学習実態の把握や、教員のさらなる授業改善へ向けての貴重な資料を提供 した。さらに各種研修会の主催、学外の研修会への参加等によって、FD 活動に関する 知見を広めるとともに、今後の活動へのいくつかの指針を得ることができた。 活動全般の 成果および 点検・評価 15 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 法学部 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 活動概要 FD 委員会活動 2013.4.23 FD 委員会 今年度の活動計画と授業実践事例集の編集について 2013.5.14 FD 委員会 今年度の授業アンケートの実施について、学内スタッフ研修について 2013.5.31 授業実践事例集の刊行 2013.6.10~15 前期授業アンケートの実施 2013.6.12 法学部スタッフ研修 講演テーマ 「アメリカ司法制度の現状と課題」 講師 シャクリー F ラフェット 2013.9.14.15 全国大学コンソーシアム研究交流に参加 教員 1 名参加 2013.9.17 FD 委員会 前期授業アンケート結果分析 2013.10.9 FD 委員会 後期授業アンケートの実施について 2013.11.11~16 後期授業アンケートの実施 2014.2.20 FD 委員会 後期授業アンケート分析、今年度の FD 活動総括 2014.2.22~23 FD フォーラム(大学コンソーシアム京都)に参加 教員 2 名参加 今年度はこれまで行ってきた授業アンケートにとどまらず、学外講師を招いての研 修会を実施し、学部構成員全体が FD 活動の意義とその役割を広く共有するように努力 をした。またこれまでのアンケート、聞き取りなどをもとに授業実践事例集を学部 FD 委員会の責任において編集・刊行し、授業改善の試みが一部の教員にとどまることな く、広く学部共通の成果となるよう工夫を重ねてきた。今後もこうした試みを継続し、 FD 活動を通して学部教育の活性化を図っていくようにしたい。 活動の成果 および 点検・評価 16 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 法学部 ) 「学外研修等への参加状況報告(平成 25 年度)」 主催団体 全国大学コンソーシアム協議会 名 称 第10回全国大学コンソーシアム研究交流フォーラム 開催日 平成25年9月14日、15日 開催会場 同志社大学 大橋敏道 参加者 主催団体 大学コンソーシアム京都 名 称 2013年度第19回FDフォーラム 開催日 平成26年2月22日、23日 開催会場 龍谷大学 折登美紀、道山治延 参加者 17 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 経済学部 ) 「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 25 年度)」 組織名( 経済学部 組織名 経済学部 構成員 経済学部教育職員 ) 1.FD 委員会による教育改善活動 活動項目 2.授業評価アンケートの実施 3.卒業生アンケートの実施 活動全般の 成果および 点検・評価 今年度は、FD 委員会を中心にいくつかの懸案事項について検討を行った。 具体的な成果としては、授業評価アンケートを全面的に改訂した。それ以外の 点について、日本語力テストデータの活用方法や1年次の導入教育についても 議論したが、具体的な結論は得られなかった。これらについては次年度に引き 続き検討したい。 教育改善のための活動はあったものの具体的成果に乏しかったと評価せざ るを得ない。 18 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 経済学部 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 FD 委員会による教育改善活動 経済学部 FD 委員会 活動概要 FD 委員会メンバー: 学部長(西原) 、教育開発支援機構委員(渡邉) 、各コースの FD 委員 ただし、会議の開催は学部全体に通知。誰でも参加可。 会議開催日と議題 6月 7日 日本語力テストのデータの活用について 6月28日 1年次の導入教育について 7月12日 授業評価アンケートの改訂について 7月20日 授業評価アンケートの改訂について 11月 8日 「経済学入門」の内容について 11月11日 「経済学入門」の内容について 11月18日 授業評価アンケートの改訂 11月20日 授業評価アンケートの改訂について 活動の成果 および 点検・評価 経済学部 FD 委員会においていくつかの懸案事項を検討した。そのうち大きな ものは、①授業評価アンケートの改訂、②「経済学入門」の内容の検討であっ た。授業評価アンケートについては、内容の整理や質問や回答選択肢の再検討 を行った。改訂版は、後期から使用した。「経済学入門」については、内容の 標準化を検討した。これについては、1年次の導入教育の中で今後も検討を継 続する。 FD 委員会の開催回数は昨年を大きく上回り、活発に活動したと言える。アン ケートの改訂という具体的な成果も上がった。しかし、カリキュラムの再検討 まで踏み込めなかったことは反省点である。 19 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 経済学部 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 授業評価アンケートの実施 活動概要 2013年7月 2013年度前期授業評価アンケートの実施 2013年12月 2013年度後期授業評価アンケートの実施 学部教員25人48科目で実施した。 学部全体の集計結果は、経済学部のウェブサイトで学内限定閲覧の形で公開 する(現在、ウェブサイト管理会社によってアップロードの作業中)。 今年度はアンケートを実施した教員が25人で、昨年と同じ74%であった。 数年前よりもアンケート実施率は格段に向上している。この点は評価できよ う。ただし、理系学部と比較するとまだ向上の余地があるので、次年度は、実 施率をさらに高めたい。 活動の成果 および 点検・評価 20 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 経済学部 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 活動概要 卒業生アンケートの実施 2013年4月 2012年度卒業生アンケートの集計 アンケート回収数:547 件(卒業生 602 人の 91%が回答) 質問内容(経済学部の授業、コース制、就職内定等について) 2013年6月7日 2012年度卒業生アンケートの集計結果を経済学部教員に E メールで 送付 2014年3月19日 2013年度卒業生アンケートの実施 アンケート回収数:543 件(卒業生 590 人の 92%が回答) 質問内容(経済学部の授業やコース制について、就職内定について等) 活動の成果 および 点検・評価 2012年度卒業生アンケートの集計結果を E メールで学部教員全員に送付 した。 昨年に引き続き、今年度も卒業式の後に卒業生アンケートを実施した。集計 結果は FD 委員会等で分析し、教育改善のための資料として活用したい。 卒業生アンケートが継続的に行えていることは評価できよう。ただし、その 結果が十分に分析されていない点は反省したい。 21 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 経済学部 ) 「学外研修等への参加状況報告(平成 25 年度)」 主催団体 日本私立大学連盟 名 称 平成 25 年度FD推進ワークショップ 開催日 平成 25 年 6 月 22 日~23 日 開催会場 参加者 主催団体 東京都新宿区 TKP 市ヶ谷カンファレンスセンター 渡邉淳一教授 日本私立大学連盟 名 称 私立大学フォーラム 第 3 回東京大会 開催日 平成 25 年 9 月 21 日 開催会場 参加者 主催団体 東京都千代田区 丸ビルホール 有岡律子教授 私立大学情報教育協会 名 称 第 2 回経済学教育 FD/ICT 活用研究委員会 開催日 平成 26 年 3 月 26 日 開催会場 参加者 東京都千代田区 九段北 TL ビル 山﨑好裕教授 22 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 商学部 ) 「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 25 年度)」 組織名( 商学部 組織名 商学部 FD 委員会 (なお商学部 FD 委員会として検討すべき問題は、商学部 FD 委員会のメンバーが全て 集まる教学問題検討委員会において議論した。) 学 部 長 学科主任 構成員 活動項目 活動全般 の 成果およ び 点検・評価 ) 石上悦朗(H23.12~H25.11) 中川誠士 (H25.12~H26.3) 笹川洋平 (H24.12~H25.11) 藤本三喜男(H25.12~H26.3) 中村信博(H23.12~H25.11) 今野 孝 (H25.12~H26.3) 木幡伸二 (H23.12~H25.11) 神野光指郎(H25.12~H26.3) 教務委員 山内 進(H23.12~H25.11) 渡辺 剛 (H25.12~H26.3) 教学問題検討委員長 永星浩一(H23.12~H26.3) 3名 ● 平成 25 年度商学部修学指導 ● ● ● 授業アンケート前期調査実施 授業アンケート後期調査実施 商学部及び商学部第二部「スタディガイド」作成。 ● 授業アンケート結果公開 ● 平成 25 年度修学指導アンケート調査分析結果報告書についての報告 ● 授業改善としてアナライザーを利用した学生と教員との一体化した授業の充実 ● FD 活動の促進 ● 校長会推薦入学予定者に対する入学前指導 ● ● 入学式後の父母への説明会の昨年からの継続実施 授業公開制度の実施 ※太字が中心的活動項目。様式 3-1 で詳細に説明 平成 25 年度の活動は、授業方法の改善、FD 活動の促進、学生授業アンケートの公表、 スタディガイド作成、就学指導、入学式後の父母説明会実施という目標を掲げた。平成 25 年度の目標から、商学部としては入学式後の父母説明会実施を追加して掲げている。 まず授業方法の改善については、専門ゼミナールについては、ゼミ履修率を維持する ことはできているが、依然として多くの教員が学生の積極性の低下などによりゼミ運営 に苦慮している。今後グループワークを取り入れるとか、企業との交流を図るなど色々 な工夫を参考に、ゼミナールのあり方についての検討を行う予定である。商学部では平 成 24 年度から商学部棟の創設とともに、レスポンス・アナライザー教室での授業が開始 された。レスポンス・アナライザーを利用することにより、学生と教員とを一体化させ る授業が可能となった。今後レスポンス・アナライザーを利用した授業改善へのさらな る期待は大きい。 FD 活動の促進について、学内参加者は多いが、学外の講演会の参加者は依然として一 部の教員に固定化される傾向がある。今後も引き続き多くのメンバーが参加するように 情宣を行いたい。 学生授業アンケートの結果公表が平成 24 年度後期から FU ポータルを通じて、レーダ 23 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 商学部 ) ーチャート方式によりスタートした。平成 25 年度も実施され、学生が理解しやすい形と なった。 スタディガイドは 2 年前に、抜本的な改正がなされ、利用しやすくなった。本年度も それを踏まえ作成がされた。 修学指導については、1 年次生、2 年次性に対しては、高い出席率が確保されている。 ただしメンタル面でも指導が必要なケースが多く、今後対策が必要である。 AO 入学予定者、校長会推薦入学予定者に対する入学前指導については、今年度より業 者が実施している入学前指導プログラムを受講するように勧めている。 商学部では平成 24 年度から入学式後の父母への説明会を実施した。 平成 24 年度は 700 名、平成 25 年度は 700 名をこえる父母が参加し、好評であった。今後も継続していく予 定である。 専門科目を中心とした教員どうしの授業公開制度も実施されている。ゼミや外書等を 除いて、今後執行面で、この制度の利用が進むよう検討したい。 24 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 商学部 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 活動概要 活動の成果 および 点検・評価 商学部修学指導 1.2013/5/15(水)16 時 20 分より、2 年次生の修学指導 ・ 場所: 222 教室、教員研究室ほか ・指導対象者: 前年度の修得単位数 28 単位未満(110 名) 2.2013/5/22(水)16 時 20 分より、3 年次生以上の修学指導 ・場所: 222 教室ほか ・指導対象者: 11 台(前年度までの修得単位数 40 単位未満、41 名) 、10 台(同上 82 単位未満、45 名) 、09 台以前(同上 71 単位未満、14 名) ・6 月中の追加指導: 「重点指導対象者」25 名を商学部事務室において個人指導。 3.2013/9/25(水)16 時 20 分より、1 年次生の修学指導 ・場所: 231 教室 ・指導対象者: 前期成績 11 単位未満 55 名中、36 名が出席、最終指導終了 52 名 ・取得単位 0 単位の 4 名に個別面談を受けるよう指導。 4.2013/5/16 から 2013/6/7、商学部第二部の修学指導 ・場所: 商学部事務室 ・指導対象者: 2 年次 15 単位以下、3 年次 30 単位以下、4 年次 45 単位以下、5 年次 以上 74 単位以下の学生に個別指導、2 年次には 16 単位以上 20 単位以下の学生全体 にフォローアップ指導 5.2013/10/2 から 2013/10/8 商学部第二部 1 年次の修学指導 ・場所: 商学部事務室 ・指導対象者: 前期修得単位数 8 単位以下(個別指導) 、9~10 単位(集団指導) 1年次生は前期の成績をもとに後期において指導を行うが、平成 25 年の修学指導対 象者は昨年同様に貿易学科が多い。経営学科は昨年よりも増加している。今後、対策 を練る必要があると思われる。修学指導の出席率は昨年より増加した。平成 25 年度も、 修得単位 0 の重点指導学生には個別指導を受けるよう強く勧めた。最初に本人と教員 との二者面談を実施した。親と教員の二者面談も実施したものもある。 平成 25 年 2 年次生の修学指導対象者と平成 24 年 1 年次生の修学指導対象者の入試 形態別構成割合に変化がみられない。ただし、入試前期と推薦 A 方式が 2 年次には増 加していた。多くは、1 年次の修学指導者がそのまま 2 年次にも継続して修学指導から 抜けられず、また対象になっているものと思われる。1 年次の修学指導の重要性を強く 感じる。 昨年度につづき、指導マニュアルおよびアンケート質問項目の配付をした。学生部 ならびに HD センターの協力を得てメンタル面で問題を抱える学生のケアを行った。 メンタル面での問題を抱える学生が増加している。今年度はカウンセラーを受けて いる学生数は全学年合計 29 名であった。うち昨年からの継続 8 名であり、新規が 21 名であり、増加傾向にあるのがわかる。 修学指導を行う教員に、学生の抱える問題を感受し、カウンセラーに繋いでいく力 量が必要である。そのためには、引き続き全教員が学内外で開催されている FD 講演会 等の意義を理解し、積極的に参加していく努力が必要である。今後は修学指導の効果 について検討するなど、より効果的な指導方法を考えていくことも必要である。 25 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 商学部 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 授業アンケート結果の公開 [前期アンケート] 前期アンケート実施期間 活動概要 2013 年 7 月 1 日~前期授業終了日 前期アンケートの結果の公開開始 [後期アンケート] 後期アンケート実施期間 2013 年 10 月 2013 年 12 月 2 日~後期授業終了日 後期アンケートの結果の公開開始 活動の成果 および 点検・評価 2014 年 3 月 商学部授業アンケート結果の公開については、前年度の後期に、授業の学生アンケ ート結果について、レーダーチャート方式を使用し、授業の学習環境、理解度、難易 度、内容量および学習アドバイスの適切性という 5 つの指標により、わかりやすく、 FU ポータルを通じて公開するという決定がなされ、25 年度も実施されている。 平成 26 年度はレーダーチャート方式による公開が 2 年目をむかえるため、今後は、 FU ポータルを通じた授業アンケート結果の公開の効果等も、学部で検討する必要があ ろう。具体的には、アンケート結果を踏まえた各教員の授業への改善、または学生は この FU ポータルを通じて公開されているアンケート結果をどのように活用しているか など調査する必要がでてくるであろう。 また授業アンケートの学生への公表期間であるが、学生の履修登録にあたり、アン ケート結果が利用できるように、後期の公表は、できるならば 3 月中旬までに、前期 の公開は 9 月中旬までになされるのが理想的である。今後は、業者と詰めていく必要 があろう。 26 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 商学部 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 レスポンス・アナライザーを利用した学生と教員との一体化した授業の開始 2013/7 月 2 週 目 ~ 2013/7 月 3 週 目 レスポンス・アナライザーに関する アンケート調査の実施 活動概要 活動の成果 および 点検・評価 2013/9/5 永星 浩一 「レスポンス・アナライザーを用いた授業改善の試み」 研究発表,私立大学情報教育協会,教育改革 ICT 戦略大会 2014/3/13 レスポンス・アナライザーの利用講習会 平成 24 年度は新商学部棟での授業がスタートとなった。商学部棟には、レスポンス・ アナライザーをはじめ各種の設備が装備され FD に資する新しい設備が利用可能となっ た。 平成 25 年度は昨年決定されたレスポンス・アナライザー活用基本方針のもとレスポ ンス・アナライザーは商学部の教員の利用を得た。 レスポンス・アナライザーの利用教員数は、導入年度の平成 24 年度が 14 名、平成 25 年度が 11 名であった。使いたいという教員がいても、学生数が 300 名を超えるため 残念ながらこのシステムを利用できないという声もあった。 学生と教員が双方向にやりとりすることで、一体感のある授業を可能にしたと、利 用する教員に好評を博している。学生の座席が一目で分かるので、匿名性が排除され、 名指しで質問するなど緊張感のある授業を行うことが可能となった。 このレスポンス・アナライザーを利用した講演会や授業等も行われ、非常に役立っ ている。ここ数年の学生の質的変化により、ゼミナールや講義において困難に直面す る教員が多かった。こういった困難を克服するチャンスととらえ、レスポンス・アナ ライザーを利用するなど、さらなる授業改善に教員は取り組んでいくことが肝要であ る。 平成 26 年度はレスポンス・アナライザーを利用している各先生方の利用方法を参考 に、引き続き、レスポンス・アナライザー等の利用促進と先生方の授業改善に向けた 工夫が期待される。そのためにも、情報交換・共有などの機会を設けるとともに、教 員への利用説明会の開き、業者とも連携し、利用拡大への取り組みを行っていく予定 である。 利用拡大に伴い、教員個人が努力して作りこんだ授業モデルを学部として共有した り、意見交換をして授業の改善に活かしていく必要があろう。各回の授業ごとに保存 されるデータを集計する手間を、いかに省き、より多くの教員が活用できるように、 システムを改善したり、利用のノウハウやソフトを開発することが、これからの課題 である。システムの信頼性の面でも、若干の課題を残している。また事後処理に困難 な教員も存在するため、生データを読み込んで視覚的に分析するソフトの開発も望ま れる。 27 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 商学部 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 入学式後の父母説明会 2013/4/3 第 14 回教学問題検討委員会 平成 25 年度の入学式後の父母説明会の反省 活動概要 商学部では、昨年の平成 24 年度から入学式後の父母への説明会を初めて実施してい る。平成 24 年度は 700 名、平成 25 年度も 700 名を超える父母が参加し、大変有意義 であった。 昨年同様に、平成 25 年度も学生による受け付け、導線等の配置により、爽やかな挨 拶がなされ、また各学科主任からのわかりやすい説明もあり、父母からは好評だった。 父母説明会は今後も商学部としては継続していく。 本年度の父母説明会の反省として、開始時間が予定より遅れたことがあげられる。 その経験を踏まえ、来年度は予定時間を 10 分ほど遅らせて 12 時から開始という意見 が出た。 活動の成果 および 点検・評価 28 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 商学部 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 入学前指導 活動概要 2013/6/26 第 17 回教学問題検討委員会 26 年度の入学前指導の実施についての検討 実施する費用負担とパンフレットの費用負担について 2013/8/28 第 19 回教学問題検討委員会 26 年度の入学前指導の日程、業者との取り決め、方針の決定 2013/10/30 第 21 回教学問題検討委員会 AO 受講者の入学前教育の受講率の低さとその対策ついて AO 入学予定者、校長会推薦入学予定者に対する入学前指導については、今年度から、 業者が実施している入学前指導プログラムを自己負担で受講するように勧めている。 入学前教育の受講率を高める方法としては、高校の進路指導者に入学前教育プログ ラムについて知らせること。高校訪問の際にも、入学前教育プログラムについて説明 を行うこと。合格者宛ての手紙の文面も工夫し、プログラムを強く勧める表現にする などの意見が挙げられた。 活動の成果 および 点検・評価 29 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 商学部 ) 「学外研修等への参加状況報告(平成 25 年度)」 主催団体 私立大学連盟 名 称 私立大学フォーラム 開催日 2013 年 8 月 2 日~2013 年 8 月 3 日 開催会場 南山大学名古屋キャンパス 教員 1 人 永星 浩一 参加者 主催団体 地域科学研究会 高等教育情報センター 名 称 高等教育活性化シリーズ「説明責任の進化と大学法人経営の深化」 開催日 2013 年 8 月 23 日 開催会場 明治薬科大学会議室 教員 1人 山内 進 参加者 主催団体 私立大学情報教育協会 名 称 教育改革 ICT 戦略大会 開催日 2013 年 9 月 4 日~2013 年 9 月 5 日 開催会場 アルカディア私学会館 教員 1 人 永星 浩一 参加者 30 Ⅳ 主催団体 大学コンソーシアム岡山・岡山理科大学共済 名 称 教育サロン in 岡山 開催日 2013 年 11 月 2 日~2013 年 11 月 3 日 開催会場 教員×職員ワークショップ 岡山理科大学 教員 1人 村上剛人 参加者 31 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 商学部 ) Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 理学部 応用数学科 ) 「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 25 年度)」 組織名( 理学部 応用数学科 組織名 応用数学科 構成員 応用数学科全スタッフ ) 活動項目 早期合格者を対象とした入学前の課題指導 応用数学コース 11 名、社会数理・情報インスティテュートコース 5 名の指定校推薦 および A 方式推薦入試合格者に対し、1 月上旬と下旬の 2 回にわたり課題提出を求め、 その添削指導を実施した。また、これから残る 2 回の添削指導を予定している。指導 内容は解答の記述方法についての指導から数学的根拠を押さえた説明の進め方や大学 教育への導入まで、生徒の答案内容に応じて多様である。今回から、数学に関する書 物や新聞記事についての感想文を課題に加えた。数学や社会についての興味の幅を拡 げる機会になることを期待している。 数学リメディアル教育と少人数による初年次チュートリアル教育の実践と改善 理学部応用数学科と工学部の新入生を対象とし、演習を主体とした数学リメディア ル教育を前期・後期各 12 回実施した。講義内容は、微分積分を中心とした大学初年次 に学ぶ内容の基礎となる高校教材への習熟を目的としたものである。また、応用数学 科では大学教育への導入も実施した。 1 年次前期科目「数学総合Ⅰ」において、新入生を少人数のグループに分け、担当す る教員が大学で学ぶ数学への導入教育等を実施した。 2・3年生への修学指導の充実 3 年次専門科目の修得に問題を抱える学生への指導に取り組んだ。前期は、教務連絡 員と学年担任が主導し、後期はゼミ担当教員を加えた指導体制で実施した。 卒業生との懇談会の開催 2013 年 11 月 16 日に、各分野で活躍している本学科卒業生 4 名を招き、学生や教員 を交えた懇談会を開催した。 卒業研究発表会の開催 2014 年 2 月 8 日に、卒業研究発表会を開催した。 活動全般の 成果および 点検・評価 早期合格者を対象とした入学前の課題指導 現在のところ課題の提出状況もよく、担当教員による評価では添削指導で指摘した 点の多くについて改善が見られている。入学後に実施する数学学習到達度チェックテ ストの結果による評価を待って、今後の課題や指導方法の検討を行う。 数学リメディアル教育と少人数による初年次チュートリアル教育の実践と改善 数学リメディアル教育は、正課の講義との連携の下に行われ、一定の成果を上げて いる。また、大学数学への導入教育を実施したことで、受講者の勉学意欲に改善が見 られた。 入学時の少人数教育は、大学数学の基礎教育と環境の変化に起因する学生の悩みに きめ細かく対処する有効な手段として成果を上げたと考えられる。 2・3年生への修学指導の充実 指導学生の進学ならびに単位取得状況をまとめ、より効果的な指導方法を検討する。 また、指導のために必要となる成績等の資料の管理・活用方法を確立する。 卒業生との懇談会の開催 卒業研究発表会の開催 「教育改善のための活動内容報告」参照 32 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 理学部 応用数学科 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 活動概要 1.卒業生との懇談会の開催 2.卒業研究発表会の開催 1.卒業生との懇談会 実施日:2013 年 11 月 16 日、実施場所:9 号館 941 教室・943 教室 参加者数:応用数学科スタッフ約 10 名、卒業生 4 名、3 年生全員 [プログラム] (1)応用数学科就職状況概要報告(小田信行キャリア教育調整員) 4 年生の内定状況の概要を報告し、就職活動に向けての諸注意を行った。 (2)卒業生談話(亀田潤二氏、藤田哲氏、中村暖氏、宮原亜由美氏) ・システムエンジニアの業務の多様性と就職活動への心構え ・自己分析に基づく進路選択と就職活動で求められる姿勢 ・教員の責任と求められる資質について ・今、教員として大切にしているもの~プロ意識と人間関係の構築力~ (3)懇談会 4 名の卒業生を囲み、教員も含めて懇談した。ご自身の就職活動を振り返ってさまざ まな有意義な助言をいただいた。 2.卒業研究発表会 実施日:2014 年 2 月 8 日、実施場所:A 棟 AB01 教室・AB02 教室 参加者数:応用数学科スタッフ全員、3・4 年生全員、1・2 年生の希望者 [プログラム] (応用数学コース) 4 年次科目「卒業研究Ⅰ・Ⅱ」では、ゼミ担当教員の指導の下、少人数によるゼミで 課題に取り組んでいる。その集大成として、ゼミ発表をテーマ毎に実施した。 (社会数理・情報インスティテュートコース) 4 年次科目「卒業研究Ⅰ・Ⅱ」では、ゼミ課題と個人課題に取り組んでいる。その成 果を発表する個人発表を実施した。 活動の成果 および 点検・評価 1.卒業生との懇談会 本学科の学生の進路は、教職と情報関連企業を中心として徐々に多様化する傾向に ある。今回の懇談会では、それぞれの分野で活躍している卒業生から、業務内容やそ こで求められている人材や必要となる資質を聞くことができた。また、就職活動に向 けての準備や心構え等についても多くの助言を受け、これから就職活動に取り組む学 生にとって有意義なものになった。本学科では、卒業生の来訪の機会をとらえ、この ような企画を随時実施している。今後も、より充実したものへと発展させていきたい。 2.卒業研究発表会 今年度は、コース毎に隣接する 2 会場に別れ、発表会を並行して実施した。昨年同 様、時間的にも余裕ができたことで、テーマによって分かれ、複数の発表を実施する ゼミが増加した。それぞれの教育の個性が発表の内容や形態にも見られ、より充実し たものになった。2 コースの発表会の実施方法については、今回の実施方法の成果を検 討し、さらに改善していく予定である。 33 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 理学部 物理科学科 ) 「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 25 年度)」 組織名( 理学部 物理科学科 ) 組織名 理学部 物理科学科 構成員 香野 淳、武末 尚久、田﨑 茂、寺田 貢、永田 潔文、西田 昭彦、平松 信康、 御園 雅俊、宮川 賢治、赤星 信、固武 慶、眞砂卓史、宮原慎、山本大輔 ○ カリキュラムの検討(随時) 活動項目 ○「物理学基礎ゼミナール」委員会(2〜7月の期間随時、平成26年3月随時) ○ 教育活動の評価(随時) ○ 物理科学科 FD 講演会の開催 ○ FD 関連行事への参加による情報収集 活動全般の 成果および 点検・評価 昨年度からカリキュラムの問題点について意見交換を随時行いながら、検討を進 め、本年度から新カリキュラムを適用するに至った。また、物理学基礎ゼミナール については、幾つかの問題点が顕在化してきたため、昨年度から実施方法等の変更 を行い、平成 25 年度は主に学生の学習到達度等について検討を行った。いずれも 改正・見直しを行ったばかりであり、今後とも学生の履修の状況、推移を調べ、教 育効果を検証していく必要がある。工学基礎教育については、引き続き「物理学パ ワーアップ道場」を実施し、物理学の基礎学力の向上につながる取り組みができた。 この取り組みでは、上位学年の学生あるいはティーチングアシスタントの力を低年 次生の学修支援に活かすためのノウハウを蓄積、次の年次の学生へのノウハウの伝 承にさらなる努力が必要であると思われる。 34 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 理学部 物理科学科 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 カリキュラムの検討 新しいカリキュラムに関する検討会(随時)等の概要 活動概要 物理科学コースとナノサイエンス INST コースの設置にともなう新カリキュラム への移行後、旧カリキュラムからの改善点が有効に機能し、学生の能力に適合して 実効性のある教育になっているかどうかについて、引き続き検討を行い、運営会議 の際などに、随時議論を行ってきた。 昨年度中にカリキュラム変更にともなう履修登録状況の変化の調査、問題点の分析 を行い、カリキュラムの問題点と課題について検討し、両コースのカリキュラムの 改正を行うこととした。新しいカリキュラムでは、特に選択科目の履修において、 学修分野や将来の進路とのつながりが分かりやすくなるように配慮した。また、将 来にわたる学修計画を立てやすくなるように、カリキュラムマップを作成して学生 の履修指導にあたった。新カリキュラムは本年度(平成 25 年度)入学生から適用 されており、本年度行った改正の効果、カリキュラムマップに基づく履修指導の効 果等を検証するため、今後も引き続き、履修動向等を見守って、検討を重ねて行く。 カリキュラムの改正、カリキュラムマップの作成により、学生にとっては年次進 行とともに履修すべき科目の見通しが良くなったと思われる。 本年度は新カリキュラムの適用の初年度となるため、今後、学生の履修登録状況の 推移を見守りつつ、カリキュラム改正の効果を確かめていく必要がある。 活動の成果 および 点検・評価 35 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 理学部 物理科学科 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 「物理学基礎ゼミナール」に関する委員会 「物理学基礎ゼミナール」委員会の開催(2〜7月の期間随時、平成26年3月随時) 活動概要 ・基礎ゼミワーキンググループを中心とした委員会( 5 回) ・基礎ゼミ担当者による検討会(随時) 概要 物理学への導入科目として、この科目を物理科学科(SP)の物理科学コースの履 修登録者に対して14班体制で実施した(化学科のナノサイエンス・インスティテ ュートコース「ナノサイエンス基礎演習」4班との合併)。また、SPのナノサイエ ンス・インスティテュートコースの12名に対しては、課外授業の形で3名の教員が 指導に当たった。 昨年度、授業期間の前半と後半で班編制を変える方式に変更して今年度もそれを 踏襲し、一斉試験などの授業日程も昨年度と同じにしたが、前半の班編制の方法を 変更して実施した。すなわち、昨年度の前半は学籍番号順で班割を行ったが、今年 度は平成 11 年度以前のように学力判定試験の結果を考慮した班割に戻した。これ は、昨年度前半に班内に学力差が大きく指導が難しいケースが生じたためである。 活動の成果 および 点検・評価 平成26年3月の基礎ゼミ委員会で班割方法と授業日程について改めて検討し、前 後半それぞれに学力別の班割をする方式も、前後半の授業回数の配分も適正であ ったと判断して、来年度も今年度と同様の班割方式、同様の日程で実施すること を決めた。また、授業期間中に大半の学生を何とか合格に導くことができている ので、授業内容も変更不要と判断した。ただし、学生の学力のばらつきへの対応、 物理数学関係の他の前期必修科目に関する支援などについても引き続き検討が必 要との指摘もあった。来年度は本学科1年次前期科目全体の状況を調べ、本科目 の少人数教育体制をより有効に活用する方法を検討していきたい。 36 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 理学部 物理科学科 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 教育活動の評価 教育活動の評価(随時) 活動概要 理工系基礎教育については、昨年度に続き「福岡大学 魅力ある学士課程教育支援 (理工系学生の基礎力パワーアッププログラム)」のプログラムB(物理学パワーア ップ道場)に取り組んだ。工学部6学科の1年次に開講している力学 A(前期) と 力学 B(後期)の受講生を対象として、演習問題プリントの配布、道場の学生スタッ フによる答案の採点及び答案返却時の指導を行った。また、薬学部1年次前期「薬 学物理学入門」と後期「物理の世界」の受講生に対しても同様の取り組みを実施し た。さらに、この取り組みと連携をもちつつ、理学部物理科学科の学生に対しても、 1年次前期「物理学と数学」および「同演習」に、上記とは若干異なる形態である が、道場形式で学修支援を行った。 活動の成果 および 点検・評価 工学基礎教育については、引き続き「物理学パワーアップ道場」を実施し、物理 学の基礎学力の向上につながる取り組みができた。この取り組みでは、上位学年の 学生スタッフの力を1年次生の学修支援に活かすための運営ノウハウが蓄積され、 学生スタッフの指導能力も向上してきているが、学生スタッフ自身の学生実験や卒 業研究のために学生スタッフの数が非常に少ない時間帯が生じるとか、道場の業務 が授業期間中に限られるために学生スタッフの収入もその期間に限られることに なり希望者が集まりにくいという事情、また、支援対象科目の力学 A と力学 B のク ラス数が工学部6学科 12 クラスと多く、授業の進度や内容レベルの学科やクラス による違いに対応することが難しいという事情も見えて来ている。 37 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 理学部 物理科学科 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 活動概要 物理科学科 FD 講演会の開催 実 施 日: 実施場所: 参加者数: 概 要: 演 講 概 活動の成果 および 点検・評価 2014 年 3 月 6 日(木) 15:30~17:00 9 号館 1 階 理学部会議室 20 名(うち物理科学科教員 12 名,他学部・機構 8 名) 自己を適切に表現するためのプレゼンテーションの能力の育成やその スキルの向上を図るための教育の重要性が再認識されている。大学教 育の現場では、プレゼンテーション能力育成の現代的な意味を考える ことは元より、何らかの具体的な課題を想定してその教育プログラム を考え、実践し、問い直していくことが必要である。例えば、学生の プレゼンテーション能力を高めるための基礎としてどのような教育、 授業や指導等が必要であるのか、或いは研究発表のみならず就職活動 等の実際の場面で学生がその能力を発揮できているのか等について考 えて行くことが必要ではないだろうか。このような問題意識のもと、 大学におけるプレゼンテーション教育を考える機会として、このFD 講演会を企画した。本講演会では、長崎大学の藤山寛教授をお招きし、 長崎大学で実施されている科学的プレゼンテーション教育について、 教育の目的と目標、授業の内容、教育の効果等についてご講演頂いた。 また、講演後には質疑、意見交換を行った。 題: 長崎大学における科学的プレゼンテーション教育 師: 長崎大学 教授 藤山 寛 先生 要: 長崎大学工学部電気電子コース 2 年生向け(80 名,必修)の「プレゼ ンテ―ション技法」の演習に関する以下の内容をご講演頂いた. 1)長崎大学講義「プレゼンテーション技法」 の概要 2)模擬授業「ガイダンス」 「科学的プレゼンテーションの基本技」 3)1分間プレゼン演習の方法 テーマ設定法 4)最終試験(3 分プレゼン+2 分質疑 by PPF)の方法 5)評価方法 自己表現としてのプレゼンテーション能力の向上は、科学研究の成果発表の場のみ ならず、学生の将来にとって必要不可欠である。学生がプレゼンテーションの基礎 を大学で学び、身につけることの重要性について、具体的な事例を通して話を聴く ことができた。 講演後には、プレゼンテーションについて学ぶ動機づけ、長崎大学における取り組 みの現状、プレゼンテーションの演習やテーマ設定と学生の取り組み等について質 疑が行われた。活発な意見交換がなされ、問題点を共有することができ、有意義な 講演会となった。大学におけるプレゼンテーション教育について再考する良い機会 になった。 38 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 理学部 物理科学科 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 (公益社団法人)私立大学情報教育協会 「大学教員の企業現場研修」への参加 活動概要 (株)ニッセイコムと(株)日立製作所において、両社の事業や社内教育の実際につ いての紹介を受け、若手社員との意見交換を通して、大学教育に求められる人材像 について情報収集した。 実施日:9 月 11 日~12 日 実施場所:(株)ニッセイコム、(株)日立製作所 プログラム内容: 9 月 11 日 (株)ニッセイコム 10:30~11:00 会社概要と事業領域の説明 11:00~12:00 システムイングレータの業務現場と実態確認 13:00~14:20 システム構築事例 から SI 企業で求められる能力 14:20~15:40 新卒採用基準と社員教育プログラム紹介 15:40~16:40 若手社員との意見交換 16:40~17:20 全体意見交換、質疑応答 9 月 12 日 (株)日立製作所 10:00~11:00 事業領域と事業戦略の紹介 11:00~12:00 最先端 ICT 活用事例の紹介と取り組みについて-① 13:00~14:00 最先端 ICT 活用事例の紹介と取り組みについて-② 14:00~15:00 日立が求める社員教育の紹介 15:00~16:30 日立の社員に求められる就業力育成と大学教育とのマッチン グ 16:30~17:30 若手社員・管理職による大学教育対する意見 参加者:1 名(寺田 貢) 活動の成果 および 点検・評価 活動の成果: 物理科学科の卒業生および応用物理学専攻の修了者は、情報通信関係の企業に就 職するものも多く、そのような企業が求める人材像を知ることができたことが有益 であった。特にいずれの企業においても、若手社員との意見交換では、大学への忌 憚のない意見も出され、新鮮な観点ととらえた。 点検・評価 私情協の主催ということで、情報通信関係の企業であったが、他の業種でも同様 の催しがあれば、積極的に参加すべきと考えられる。 このような研修には、学科のより多くのメンバーが参加することが必要と考えら れる。 39 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 理学部 物理科学科 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 活動概要 (公益社団法人)私立大学情報教育協会 平成 25 年度物理学教育 FD/ICT 活用研究委 員会への参加 物理学に関する「学士力」の定義に基づいて検討を行い、前年度に検討した 5 年 後を念頭に置いた授業モデルを検討し、その効果に対する評価基準とそのような授 業を行う教員に求められる教育力について検討し、これを実現するために必要な教 育改善モデルに関する検討を行い、これらの結果を基に作成した、“「大学教育へ の提言」-未知の時代を切り拓く教育と ICT 活用”(私立大学情報教育協会 刊行) の“2章 ICTを活用した教育改善モデルの考察”の“物理学分野”の項につい て再検討し、今後の方針を検討した。 日程及び検討事項: 第 1 回 2013 年 11 月 2 日(土) 教育改善モデルを再検討し、アクティブ・ラーニングの重要性を確認した。 第 2 回 2014 年 1 月 11 日(土) アクティブ・ラーニングによる物理学教育の到達目標・到達度を検討した。来 年度以降、アクティブ・ラーニングの方法や効果に関する情報収集を行い、私情 協の会員校に所属する教員に情報提供する活動を行っていくこととした。 実施場所: (公社)私立大学情報教育協会事務局 参加者:1 名 寺田 貢(委員会副委員長) 活動の成果 および 点検・評価 活動の成果 物理学に関する学士力を実現するための具体的な教育方法を検討することに始 まり、授業モデル、評価法、教育力、教育改善モデルなどの検討に参画することに より、ICT を用いる教育方法について再検討することができた。 点検・評価 行われた 2 回の委員会にはいずれも参加することができ、有意義な議論に参加で きた。今年度から副委員長仰せつかったため、委員長をサポートするとともに、委 員会の活動をより活性化する責務が加わった。 40 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 理学部 物理科学科 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 活動概要 一般社団法人日本私立大学連盟 平成 25 年度マネジメントサイクル(PDCA サイク ル)修得研修運営委員会への参加 私大連盟のマネジメントサイクル(PDCA サイクル)修得研修に運営委員として参加し た。この研修は、大学の教職員が受講者として、自己・点検評価報告書の作成のため に必須である、PDCA サイクルの手法について学ぶものである。 9 月 2 日~4 日の 3 日間の研修期間中に、研修受講者のファシリテータとして、研修 を運営するとともに、受講者をサポートした。 研修受講者が提出した事後レポートの評価とそのとりまとめのため、および来年度 の研修の運営計画の作成のため、第 4 回~第 6 回の 3 回の運営委員会に出席した。 実施日: 平成 25 年度マネジメントサイクル(PDCA サイクル)修得研修 9 月 2 日~4 日 第 4 回運営委員会 2013 年 10 月 31 日 15:00~17:00 第 5 回運営委員会 2013 年 12 月 20 日 18:00~20:00 第 6 回運営委員会 2014 年 3 月 14 日 17:00~19:00 実施場所: マネジメントサイクル(PDCA サイクル)修得研修:福岡ガーデンパレス 運営委員会:日本私立大学連盟会議室 参加者:1 名 寺田 貢(運営委員) 活動の成果 および 点検・評価 活動の成果: 受講者としての 2 回の参加に加え、 運営委員として 2 回目の参加となった今回は、 これまでに増して、マネジメントシステムにおける PDCA サイクルの重要性を再確 認することができ、有益な知識を得ることができた。 点検・評価: 会場が福岡であったため、近隣の大学からの参加者の熱心な受講ぶりが印象に残 った。 会場として福岡が選ばれたのは、九州地区には大学基準協会による評価が近付い ている大学が比較的多いという理由であったが、本学からの参加者がゼロであった のは非常に残念であったとともに、運営委員としては肩身の狭い思いをした。 41 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 理学部 物理科学科 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 活動概要 活動の成果 および 点検・評価 (公益社団法人)大学コンソーシアム京都 2013 年度第 19 回 FD フォーラムへの参加 大学コンソーシアム京都が開催する FD フォーラムに参加し、1 日目のシンポジウム と 2 日目の分科会に出席し、FD に関する新しい取り組みについて情報収集を行う。 実施日:2014 年 2 月 22 日、23 日 実施場所:龍谷大学 深草キャンパス 参加者数:1 名(寺田 貢) プログラム: 2 月 22 日(土) 13:00~13:15 開会挨拶 13:15~17:10 【シンポジウム】 ・京都発!地域社会まるごと学習コミュニティ-共に育ち、共に学び合う社会 を創る- ・未来を切りひらく学生を育てるには 2 月 23 日(日) 10:00~15:30 分科会 ・オープンエデュケーションを活かした FD と教育改善 ・学生同士の支えあいを促進し、コミュニティを元気にする学生支援 -学生 の居場所としてのピア・サポート- ・大学教育をめぐる環境変化と教養教育 ・大学図書館からの学習支援 ・教育活動に果たす理想的な環境とは-短期大学での取り組み事例を中心に- ・大学の授業デザイン・授業改造の新しい形-授業の見学者や協力者と創る- ・授業アンケートと教育の個性化 ・体験型学習の現状と課題 ・授業のパラダイムシフト ・大学におけるライティング指導の諸問題 ・異文化理解と多文化交流を深める授業の計画と実践 ・産学協働でグローバル人材を育成するには ・発達障害学生の支援‐社会と「ツナグ」‐ 活動の成果:1 日目はシンポジウム「未来を切りひらく学生を育てるには」に出席した。 講師は NPO 法人 NEWVERY の山本繁氏、神戸大の山内乾史氏、龍谷大の土山希美枝氏で あった。山本氏は、効果的な大学広報として、エビデンスに基づいて外部に情報提供 することの重要性を述べた。山内氏は、アクティブ・ラーニングの重要性について、 自らの失敗例から得た教訓について述べた。土山氏は、政策学部という新学部の創設 により、新しい形の教育を模索する取り組みについて述べた。3 件の講演の中では、山 本氏が志願者増員に向けた大学へのコンサルティングを事業展開していること、土山 氏の新しい取り組みを実践するためには、新学部の設立によりゼロから立ち上げるこ との重要性が新しい視点として印象に残った。2 日目は分科会「オープンエデュケーシ ョンを活かした FD と教育改善」に出席した。MOOC(大規模公開オンライン講座)などを 活用した高等教育のオープン化・グローバル化について、大阪大学・北海道大学・京 都大学での取り組みの概要が紹介された。 点検・評価:本フォーラムの主題は、九州に位置する本学では重視されていないが、 大学改革による生き残りが喫緊の課題となる地域での取り組みは貴重な情報である。 42 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 理学部 物理科学科 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 活動概要 (公益社団法人)私立大学情報教育協会イノベーション人材の育成を産学連携で考 える交流会 第5回産学連携人材ニーズ交流会 プログラム 13:30 開会挨拶 基調講演 産学・大学間連携によるオープンイノベーション教育の仕組みを考える 国領 二郎 氏 事例紹介と討議 地域の課題解決人材を育成する起業家養成講座の取組み 大谷 真樹 氏 オープンイノベーション教育の仕組みを考える討議 産学連携教育の実践力評価基準活用ガイドの紹介 大島 信 幸 氏 15:40 大学教育に対する卒業生との意見交流 大学教員の企業現場研修の取り組み報告 学生を対象とした連携事業「社会スタディの場」の取り組み報告 実施日: 平成 26 年 3 月 10 日(月)13:30~17:30 実施場所: 新宿住友ホール 新宿住友ビル地下 1 階 参加者:1 名 寺田 貢 活動の成果 および 点検・評価 活動の成果: 本学科の卒業生のうち、いわゆる情報通信技術関連の企業に就職するものも多 い。この分野で求められる人材像についての貴重な情報が得られた。さらに、今後 必要とされる分野横断型の教育であるオープンイノベーション教育について、その 概要と実践例が紹介され、今後の本学科のカリキュラム検討において、参考となる 情報が得られた。 また、富士通や日立などの若手社員(入社後 2~3 年)が登壇し、大学での教育と 企業で求められる能力との関係について、忌憚のない意見が述べられ、ある意味で 参考になった。 点検・評価: この会合には一昨年に続き 2 回目の参加であったが、前回と比較すると、情報通 信のインフラが大きく変化しており、情報系の就職といっても、単にプログラム作 成能力だけが評価される状況でなくなっていることから、オープンイノベーション 教育という考え方が導入され、紹介されたものと考えられる。 このような新しい考え方についての情報が得られたことは高く評価できるが、実 際の学科の教育に落とし込んでいくことについては、難しさもあり、今後も広く情 報を入手する努力を続ける必要がある。 43 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 理学部 物理科学科 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 ベネッセ教育総合研究所 カリキュラムデザインワークショップ ~大学生の主体 的な学びを促すために~ プログラム 10:00 開会挨拶 活動概要 活動の成果 および 点検・評価 日本高等教育開発協会会長 川島啓二 (国立教育政策研究所 高等教育研究部長) 10:05 研究の概要 ベネッセ教育総合研究所 主任研究員 樋口 健 10:15 ワークショップ 「 『4つの視点』からカリキュラムの改革を見直し、これからの課題を考える」 視点1:何を問題と捉えてカリキュラムを改革するのか- 「主体的な学び」を育成するカリキュラム改革の出発点-」 日本高等教育開発協会正会員 吉田香奈(広島大学 准教授) 視点2:カリキュラム改革のための体制構築はどうあるべきか -カリキュラム改革の推進と合意形成の工夫-」 日本高等教育開発協会正会員 井上史子(帝京大学 准教授) 視点3:主体的な学びを促進するカリキュラムをどう設計すべきか -カリキュラムの設計手続きとアクティブ・ラーニングの取り入れ方- 日本高等教育開発協会正会員 佐藤浩章(大阪大学 准教授) 視点4:どのようにしてカリキュラム評価・改善を実施すべきか -カリキュラム評価の視点と体制- 日本高等教育開発協会正会員 山田剛史(愛媛大学 准教授) 16:15 総括・討議 実施日: 3 月 15 日(土) 実施場所: サピアタワー 4F 402CD 参加者:1 名 寺田 貢 活動の成果: 30 人の参加者が 1 グループ 5 人に分かれて、4 つのワークに取り組んだ。 本ワークショップに参加し、カリキュラムの構築における要点について一つの知 見を得ることができたと考えられる。ディプロマポリシーは、学科の教育で輩出す べきモデル学生を想定して、その学生がモデルとする能力を身につけることができ るように、カリキュラムを設定することが重要であることに気づかされた。学科の 専門性のために科目を並べるのではなく、4 年間の学びで、学生が目標とするモデ ル学生像に近づくように科目を配置することが重要であるということがわかった。 ワークショップの中で、学科のディプロマポリシーとカリキュラムポリシーを印刷 したものが配布され、その内容をチェックするというワークがあり、完成度の低い ことを実感した。他大学の参加者も同様の意見を述べていた。 点検・評価: 学科のディプロマポリシーやカリキュラムポリシーを見直し、理想的な卒業生像 を作り、これに向けたカリキュラムや学科全体の運営を考える必要があることがわ かり、今後の学科のカリキュラム改訂などに向けて有益な情報を得ることができ た。 44 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 理学部 物理科学科 ) 「学外研修等への参加状況報告(平成 25 年度)」 主催団体 (公益社団法人)私立大学情報教育協会 名 称 大学教員の企業現場研修 開催日 2013 年 9 月 11 日(水)、12 日(木) 開催会場 (株)ニッセイコム、(株)日立製作所 寺田 貢 参加者 主催団体 (公益社団法人)大学コンソーシアム京都 名 称 2013 年度第 19 回 FD フォーラム 社会を生き抜く力を育てるために 開催日 2014 年 2 月 22 日(土)、23 日(日) 開催会場 龍谷大学 深草キャンパス 寺田 貢 参加者 主催団体 (公益社団法人)私立大学情報教育協会 名 称 イノベーション人材の育成を産学連携で考える交流会 第5回産学連携人材ニーズ交流会 開催日 2014 年 3 月 10 日(月) 開催会場 新宿住友ホール 寺田 貢 参加者 45 Ⅳ 主催団体 ベネッセ教育総合研究所 名 称 カリキュラムデザインワークショップ ~大学生の主体的な学びを促すために~ 開催日 2014 年 3 月 15 日(土) 開催会場 サピアタワー 4F 402CD 寺田 貢 参加者 46 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 理学部 物理科学科 ) Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 理学部 化学科 ) 「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 25 年度)」 組織名( 理学部 化学科 組織名 理学部 化学科 構成員 化学科教員 活動項目 活動全般の 成果および 点検・評価 ) 全員 ● 平成 25 年度入学生学力到達度チェックテスト ● 第 10 回チュートリアル研究発表会(1 年次生対象) ● 第 9 回日韓交流セミナー(ウルサン大学校自然科学大学化学科との国際交流) ● 上海交通大学での材料科学国際演習 ● 就職説明会および就職懇談会 ● 第 41 回卒業論文発表会 ●平成 25 年度入学制学力到達度チェックテストの結果は、過去 5 年間に入学した学生 のそれと大きな相違はなく、これに引き続くリメディアル教育の指針となった。 ●初年度教育として実施しているリメディアル教育やチュートリアル教育は大学にお ける講義の理解や実験レポートの作成、充実した学生生活を送る手助けになっている が、1 年次前期のみであり、後期になってからも単位取得の状況が悪い学生のフォロー が要求される。 ●ウルサン大学校化学科とのジョイントセミナーと上海交通大学での材料科学国際演 習は科学的素養の滋養に加え、国際感覚を身に付けるのに有益であった。 ●就職懇談会ほか、就職支援のための事業は 1 年から 4 年までの学生の就職活動に対 する意識を高揚し、卒業後の進路を選択する際の重要なきっかけとなっていることが アンケートの結果からも検証できた。 ●卒業論文発表会は 4 年間の大学生活の総まとめとして、また実社会で必要な様々な 能力を身に付けるのに非常に役立っている。 47 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 理学部 化学科 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 活動概要 活動の成果 および 点検・評価 平成 25 年度入学生学力到達度チェックテスト 平成 25 年 4 月 11 日(木)に 9 号館 941 教室にて、化学科化学コース新入生を対象 とする到達度テストを行った。受験者は 64 名(うち化学コース 51 名、物理化学科ナ ノサイエンスインスティテュートコース 13 名)で 1 時間実施した。問題は 100 点満点 で、化学分野 48 点、数学分野 36 点、物理分野 16 点で、高校で学んだ内容のみを出題 した。 採点後は各自に問題解答用紙を返却し、復習させるとともに、チュートリアルでの 教員による指導をお願いしている。 化学コースの化学、数学、物理分野のそれぞれの平均点は、化学は 48 点中 28 点、 数学は 36 点中 18 点、物理は 16 点中 9 点だった。総点の平均点は 100 点中 55 点で、 24 年度は 58 点だったため、25 年度は 24 年度よりも若干低かったことがわかる。ただ し、23 年度は 60 点、22 年度は 52 点であったことから、学年によって多少の変動があ る。しかしながら、その後のリメディアル教育の一環である基礎化学演習において、 化学、物理、数学分野をふくむ最終試験の成績の平均点は 100 点中 83 点であったこと から、リメディアル教育の効果を確認することができた点で、到達度テストの意義は 十分にあったということができる。 48 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 理学部 化学科 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 活動概要 活動の成果 および 点検・評価 第 10 回チュートリアル研究発表会(1 年次生対象) チュートリアル研究発表会はリメディアル教育の一環であるチュートリアル(教員 1 名に対して新入生 4~5 名がつき、半年間、学習や生活面での指導を受ける)制度の中 で、身近な科学分野に関する興味ある課題を設定し、1~2 カ月程度の調査研究を行い、 チュートリアルグループごとにパソコンを使ったプレゼンテーションにより研究発表 を行うものである。 第 10 回チュートリアル研究発表会は平成 25 年 7 月 1 日(月) 、7 月 8 日(月)のそ れぞれ 5 時限目に行われた。場所は 18 号館 1824 教室。参加者は化学科化学コース 51 名、ナノインスティテュートコース 15 名、物理化学科ナノサイエンスインスティテュ ートコース 12 名の合計 78 名であった。発表グループは 17 グループあり、7 月 1 日に 9 グループ、7 月 8 日は 8 グループが発表し、各グループの発表時間は質疑応答を含め て 9 分間であった。事前にグループ内で発表タイトルを決定し、発表の要旨をA41 枚で提出、これを用いて要旨集を作成し当日配布した。また、発表は必ず Microsoft Office の Power point を用い、口頭でプレゼンテーションを行うようにした。また、 参加者の中で交代に時計係と照明係を分担し、他のグループの発表を補助する仕事を させている。 各グループとも、「パーマのひみつ」や「メタンハイドレートについて」、「PM2.5」 など、身近なものから最近話題の事柄まで、興味深いテーマを設定し、研究発表を行 った。Power point を用いた発表はどのグループも問題なく行うことができ、内容に関 しても興味深いものが多かったため、発表後の質疑応答についても出席した教員や参 加した学生から活発に質問があった。以上から、大学および社会で要求される課題設 定、調査研究、議論と総括を行い、これらについてプレゼンテーションする体験をす ることができた。4 年次の研究活動における卒業論文発表などで役立つものと考えられ る。 49 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 理学部 化学科 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 活動概要 活動の成果 および 点検・評価 第 9 回日韓交流セミナー(ウルサン大学校自然科学大学化学科との国際交流) 日韓交流プログラムは、平成 25 年 8 月 20 日(火)~8 月 23 日(金)にかけて行わ れた。蔚山大学校から教員 3 名と学生 37 名が来学し、第 9 回日韓交流セミナーを開催 した。本学からは化学科の教職員 25 名と学生 66 名が参加した。初日の 18 時から学生 食堂「陽だまり」にてウェルカムミキサーが開催され、両大学の学生がグループごと に顔合わせをした。2 日目に、9 時 30 分から 12 時 20 分まで図書館棟多目的ホールに て、両大学の学生により研究概要を口頭で発表した。引き続いて、13 時 50 分から 16 時 30 分まで、ポスター発表において質疑応答を行った。いずれも、言語は英語を使用 して行われた。その後、18 時から懇親会を行った。3 日目は(株)同仁化学研究所の 見学や、阿蘇くじゅう国立公園等を共に観光するなどして、交友関係を築いた。 日韓交流プログラムでは、全員が英語を使用して研究発表を行った。口頭発表、ポ スター発表ともに行い、 (株)同仁化学研究所の見学や、阿蘇くじゅう国立公園等の観 光を通して交友関係を築くことができた。学生の英語を使った研究発表の機会がほと んどないことから、このプログラムでは貴重な体験をさせることができた。学生のア ンケート結果からは英語能力の向上意識をもつことができ、加えて異文化交流体験が でき非常に良かったという意見が多かったことから、非常に意義のあるプログラムで あったと考えている。 50 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 理学部 化学科 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 活動概要 上海交通大学での材料科学国際演習 平成 25 年 8 月 19 日~8 月 23 日まで、ナノサイエンス・インスティテュートの選択必 修科目である『材料科学国際演習』を上海交通大学において実施した。物理科学科・ 化学科の教員 4 名の引率・指導のもと、ナノサイエンス・インスティテュートの 3 年 次生 9 名が上海交通大学金属基複合材料国家重点実験室に赴き、上海交通大学の先生 方による英語での講義を受講した。出国前には英語能力を高めるため、各自 e-learning の利用や専門的な内容についての英文を読んで読解するなどの時間を設け、後者につ いては教員による添削・指導を行った。上海では、2 日目に上海交通大学の教員により、 福岡大学学生のみを対象とする講義が行われた。午前に 1 名、午後に 1 名の講師によ る各々の研究内容に関する英語による講義があった。3 日目にも同様に別の 2 名の講師 による講義があった。授業の最後に、学生全員が自己紹介およびどこを理解し、どこ が理解できなかったかを 1 人ずつ英語で発表し、教員との議論を行う時間をとった。 さらに、学生の見聞を広げるため研究室見学等を実施した。4 日目には、上海市内の観 光を行った。 参加者 9 名は外国人の講師による講義を真剣に聞き、理解できた範囲で興味ある点 を抜き出し、それについての質問を考えて講師との議論を行うことができた。英語を 用いた専門的な内容についての講義を聞き取り、理解して質問を考え、英語で作文し て質問するという経験はめったになく、非常に貴重な体験となった。このため、全員 が良い経験だったとコメントしている。 活動の成果 および 点検・評価 51 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 理学部 化学科 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 活動概要 活動の成果 および 点検・評価 就職説明会および就職懇談会 平成 25 年度は、24 年度の就職支援活動を踏襲し、それらを改善しながら活動を行っ た。24 年度は 5 月に卒業生の社会人を講師として招聘し講演会を 1 度行っている。し かし今年度は、事前に就職活動に向けての技術的な活動方法について知識を得るため、 就職進路支援センター職員が講師となり開催する就職サブ・ゼミナールを利用し、化 学科 3 年次生を対象とする就職説明会を 8 月 2 日(金)13 時 30 分から 15 時に 9 号館 921 教室で開催した。化学科 3 年次生のうち 7 割程度の学生の参加があった。就職支援 センター室長の戸山伸一氏を講師として就職活動の準備に関する講演を行い、その後 質疑応答を行った。 9 月 28 日(土)には 13 時から 20 時まで、講師 2 名を含む卒業生 23 名を招き、化学 科学生を対象とする就職懇談会を行った。在校生は 83 名(うち 1 年次生 1 名、3 年次 生 61 名、4 年次生 5 名、博士課程前期 1 年 14 名、2 年 2 名)が参加した。これは例年 行っているものであるが、第 1 部では 2 号館 221 教室にて講演会を行い、その後パネ ルディスカッションを 14 時 50 分まで行った。さらに第 2 部の懇談会・懇親会は 16 時 30 分から学生食堂「陽だまり」で行った。1~3 名の学生に対し 1 名の卒業生が対話で きるようなプログラムにし、その後、食事をしながらの歓談を 20 時まで行った。 就職説明会では、12 月の就職活動が始まる時期までに学生が何を準備したらよいの かが明確になったと考えている。同様のイベントは学内で理系学生を対象にしたもの などがあるが、対象とする学生のスペクトルが広すぎるため、個々の学生の質問など に全て対応できるとは考えにくいが、本説明会はより多くの学生が積極的に取り組む ためのきっかけになったと考えている。 就職懇談会では、講演会およびパネルディスカッションについては賛否両論があっ たものの、昨年度のように卒業生とあまり話ができなかった学生がいなくなり、全員 が進路に関わる様々な疑問を卒業生にぶつける機会となったため、おおむね好評であ った。また 3 年生の参加者は 61 名と 2012 年度の 35 名に比べほぼ倍増し、就職活動に 対する関心の高さが伺える。 52 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 理学部 化学科 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 第 41 回卒業論文発表会 活動概要 平成 26 年 2 月 14 日(金)~15 日(土)に 9 号館 921 教室にて第 41 回卒業論文発表 会を行った。14 日は 9 時から 17 時 20 分まで 39 名が発表し、15 日は 9 時から 15 時ま で 28 名が発表した。化学科教員全員および研究室学生の前で各自 9 分間の間に 1 年間 の研究成果についてパソコンを用いたプレゼンテーションを行い、その後教員からの 質疑応答を受けた。 今年度の卒業論文発表会も昨年までと同様に、高いレベルの研究内容について、Power point のアニメーションなどを駆使したわかりやすい発表が多く、7 分という短い時間 で自身の成果をきちんと述べる学生が多かった。ほとんどの学生は原稿を暗記してお り、質疑応答でも的確な回答が比較的多かった。このことは、日頃からのプレゼンテ ーションの訓練の成果と考えられる。 活動の成果 および 点検・評価 53 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 理学部 地球圏科学科 ) 「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 25 年度)」 組織名( 理学部 地球圏科学科 ) 組織名 理学部 構成員 運営委員会:学科主任 林 政彦、FD 推進小委員会委員 奥野 充、教員 計 12 名 横張文男、景浦 宏、中川裕之、伊東綱男、杦山哲男、田口幸洋、高島久 洋、上野勝美、玉木克美、西 憲敬 学科会議 :全教員 地球圏科学科 平成 25 年度教育改善活動実施計画に従って、以下の活動を行った。 活動項目 H25/4 H25/4 H25/7 H25/10 H25/11 H25/11 H25/12 H25/12 H26/1 H26/2 H26/3 H26/3 H26/3 新入生への履修登録説明会の実施および履修登録の手引き配布 新入生に対する入学時の動向アンケート調査 前期授業アンケートの実施(各講義の授業時間を利用) 運営委員会での検討 ・平成 25 年度教育改善活動実施状況の確認および平成 26 年度教育改善 活動計画案の策定 2 年次生に対する、3 年次進級時の分野選択(選択必修実験群の履修決定) のために必要な情報提供と、第 1 回希望分野動向調査の実施 ・選択必修実験群および各分野での卒業論文の概要に関する文書配布 ・各分野の教育研究活動に関する概要説明会の実施 研究成果交流会の実施 後期授業アンケートの実施(各講義の授業時間を利用) 2 年次生に対する第 2 回希望分野動向調査の実施 2 年次生に対する第 3 回希望分野動向調査の実施 ・分野選択の最終希望結果を掲示公表、分野選択に偏りがあるため、2 年 次までの成績評価をもとに指導を行うことを案内 卒業論文口頭発表会後の学科会議 ・卒論指導上の問題点と改善点について議論 ・教育改善活動についての意見交換 運営委員会 ・2 年次生の選択必修実験群の履修希望結果を成績資料に基づき確認、指 導結果を公表 ・平成 25 年度 FD 活動に関する総括報告会を実施 在学生への履修登録指導 ・履修登録の手引きを配布 ・新 2 年次生へのモデル時間割配布および履修登録説明会の実施 ・新年度履修登録に関する注意事項を掲示 3 年次生に対する卒業研究希望動向調査の終了、卒論へのとりかかり開始 54 Ⅳ 活動全般の 成果および 点検・評価 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 理学部 地球圏科学科 ) 1. 入学時動向調査および授業アンケートの分析結果、卒論発表会の結果 進級・卒業に必要最小限の単位数のみを目指すような履修登録状況が認められる。 これを改善するため、履修指導を充実させる必要がある。 2.2 年次学生に対する 3 年次の選択必修の実験群の履修希望動向調査 3 年次進級時の分野選択(選択必修の実験群の履修決定)に際し、希望動向調査を 3 回行なった。本年度も選択分野に偏りが生じたため、3 月中旬に集計される最終的 な成績資料に基づいて指導を行う。 3.3 年次学生に対する卒業研究希望動向調査 例年同様,卒業研究指導教員の選択に際し、各分野で学生との個別面談などを行 い、教員の指導可能な研究テーマと学生の興味にミスマッチが起こらないように配 慮している。 55 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 工学部 ) 「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 25 年度)」 組織名( 工学部 ) 組織名 工学部教育点検・改善委員会 構成員 荒牧重登工学部長、TL 鶴田直之、TM 森山茂章、TE 西田貴司、TL 吉村賢治、TK 八尾滋、 TC 柴田久、TC 佐藤研一、TA 黒瀬重幸、TA 木村潤一、TA 池添昌幸、TK 鈴川一己、TL 大橋正良 2013 年 12 月から TA 古賀一八追加 ・工学部教育点検・改善委員会(理学部・工学部懇談会および人文学部英語学科・工 学部懇談会を含む) 活動項目 活動全般の 成果および 点検・評価 ・日本語、数学の到達度、授業アンケート、成績分布の分析と学生の留年・退学の分 析および入学時と卒業時の相関分析 ・工学部教育点検・改善委員会の中で教育点検・改善報告会を開催し,その効果につ いて学部内で検証した.また,アンケート調査を行い、分析・評価を行った。 ・工学部教育点検・改善委員会で検討した改善案については、平成 25 年 4 月に工学部 教育に関する会議との合同会議にて、提言として工学部教育に関する会議に引き継が れた。 ・初年次工学共通科目担当教員が希望する科目において座席指定の試行が実現され、 その効果を確認した。 ・日本語力、数学到達度度テスト、授業アンケート等に関する分析は下記の3項目に ついて実施した。 ① 入試形態と数学到達度テスト等在学中の成績との相関分析 ② 教育開発支援機構の教員アンケート、学生部の学生生活アンケートの分析 ③ 留年退学の経年変化、要因の分析、修学指導の在り方の検討 56 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 工学部 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 工学部教育点検・改善委員会 2013 年 4 月 10 日:11 号館 2 階 A 会議室、24 名 工学部の教育を考える会・教育点検・改善委員会合同会 活動概要 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ H24 年度工学部教育点検・改善会議活動報告について H25 年度工学部教育点検・改善会議活動計画について 前回議事録の確認について 総合系列科目の見直しについて 魅力ある学士課程教育支援について 工学共通科目の座席指定について 父母懇談会(本学)の実施方法について 2013 年 6 月 5 日:11 号館 2 階 A 会議室、12 名 ① 入学時データ(入試形態、数学到達度テスト)と卒業時データ(卒業時平均点、 GPA、留年退学)の相関を分析) 。 ② 留年退学の経年変化、要因の分析、修学指導の在り方の検討 ③ 教育開発支援機構の教員アンケート、学生部の学生生活アンケートの分析 2013 年 6 月 26 日:11 号館 2 階 B 会議室、10 名 ① 学科別分析結果の報告 ② 平成 25 年度以降の JABEE 受審準備について(JABEE 実施学科対象) 1)TL の JABEE 受審準備状況の報告(吉村委員) 2)TC の JABEE 受審準備状況の報告(佐藤委員) 3)TA の JABEE 受審準備状況の報告(木村委員) 4)TK の JABEE 受審の報告(重松教授) 5)TA 古賀教授の報告(JABEE 審査委員の立場から) 2013 年 7 月 31 日:11 号館 2 階 A 会議室、9 名 ①2007、2008、2009 年度入学生の入学時と卒業時の比較分析データについて 2014 年 1 月 28 日:11 号館 2 階 B 会議室、10 名 ① 英語教育のエビデンスについて等 ② 「コトチカ」について 2014 年 2 月 26 日:11 号館 2 階 A 会議室、12 名 ① 学部全体の分析結果の報告・調整等 2014 年 3 月 6 日:9 号館1階理学部会議室、17 名 ① ② 理学部との懇談会 工学共通科目の座席指定について 教育改善に向けての課題について 57 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 工学部 ) 2014 年 3 月 26 日:文系センター14階会議室、17 名 人文学部英語学科との懇談会 ① 平成 25 年プレイスメントテスト(VELC Test)結果について ② GE クラス受講者について ③ 平成 25 年度 TOEIC スコアによる単位認定について ④ 平成 25 年度授業英語アンケートについて 2014 年 3 月 26 日:11 号館 2 階 A 会議室、11 名 ①平成25年度工学部教育点検・改善委員会報告案について ②学部全体の分析結果の報告・調整等 ③工学部授業アンケートへの「学生への学修時間を問う設問項目」の追加について 活動の成果 および 点検・評価 ・各種データ分析については、報告書が作成され、各学科でさらに詳細な検討が開始 された。 ・理学部・工学部懇談会および人文学部英語学科・工学部懇談会では、双方の相互理 解が進んだ。 58 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 工学部 ) 「学外研修等への参加状況報告(平成 25 年度)」 主催団体 名 称 第 19 回 FD フォーラム 開催日 2014 年 2 月 22 日(土) 開催会場 龍谷大学深草キャンパス 荒牧 重登、孟 志奇、渡辺 名 称 教育サロン 業」とは? in 開催日 2014 年 3 月 14(金) 浩 参加者 主催団体 開催会場 北九州 ワークショップ「学生を惹きつける授 北九州まなびと ESD ステーション 山口 住夫 参加者 主催団体 公益社団法人 私立大学情報教育協会 名 称 教育改革 ICT 戦略大会 開催日 2013 年 9 月 3 日(火)~9 月 5 日(木) 開催会場 アルカディア市ヶ谷(東京、私学会館) 荒牧 重登 参加者 59 Ⅳ 主催団体 北九州まなびと EDS ステーション 名 称 教育サロン in 関門 開催日 2014 年 2 月 15 日(土) 開催会場 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 工学部 ) 梅光学院大学 山口 住夫 参加者 主催団体 大学コンソーシアム岡山・岡山理科大学 名 称 教育サロン in 岡山 教員×職員 「学生と向き合う」授業とは? 開催日 2013 年 11 月 2 日(土) 開催会場 ワークショップ 岡山理科大学 山口 住夫 参加者 主催団体 東海教育サロン 名 称 第 2 回東海教育サロン 教員×職員 学生の「主体的な学び」を促すチャレンジ 開催日 2013 年 9 月 28 日(土) 開催会場 愛知学院大学 楠本キャンパス 山口 住夫 参加者 60 Ⅳ 主催団体 関東教育サロン 名 称 第 2 回関東教育サロン 教員×職員 学生が「学ぶ」関わり方を考える ~よりよい授業や学生支援のために~ 開催日 2013 年 9 月 6 日(金) 開催会場 大東文化大学信濃町校舎 山口 住夫 参加者 主催団体 名 称 各地区「教育サロン」幹事合宿研修 開催日 2013 年 8 月 19 日(月)~8 月 20 日(火) 開催会場 大東文化大学 東松山キャンパス セミナーハウス 山口 住夫 参加者 61 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 工学部 ) Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 工学部 機械工学科 ) 「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 25 年度)」 組織名( 工学部 機械工学科 ) 組織名 機械工学科 構成員 鈴木俊男(主任) 、山口住夫、遠藤正浩、安東洋一、本田知宏、岩村誠人、森山茂章、 高尾幸来、柳瀬圭児 機械工学科では、平成 25 年度は次の(1)~(6)の活動に重点的に取り組んだ. 活動項目 (1) 新入生の学習支援への取組み 近頃,意欲や自主性のない学生や孤立学生の増加が問題となっている.そこで 機械工学科では新入生を対象とした『自分発見!スタートアップセミナー』 (自 己啓発セミナー)を4月8日(月)に開催した.丸一日の体験学習プログラムを 通じて『自己理解』 『相互理解』『チームビルディング』などを様々なセッション を通じて体験してもらいながら,新入生の『大学への適応』 『友人づくり』の支援 を行った. (2) 専門科目履修を控えた新入生の基礎学力の確保 専門科目の履修にあたり、数学と物理の理解は必須である.そのため 1 年生に 対し、前年度に引き続き前期必修科目として『機械工学基礎演習』を開講し、高 校数学・物理の復習を行った.同講義で毎回小テストを実施し、その成績によっ て理解度が不足していると判断された学生に対して、引き続き後期に補習として 『リメディアル講義』を開講した.その中で、特に数学(微分積分)を中心に理 解の徹底を図った. (3) 学生の学習意欲および職業意識の向上に向けた取組み ・ 第一線で活躍する外国人研究者による講演会の実施 日時:平成 25 年 10 月 17 日(木) 14:40-16:10 演題:「チタン合金の超高サイクル疲労」 対象:主として 4 年、大学院生 講師:Dietmar Eifler 教授 (カイザースラウテルン大学) ・模擬講義 日時:平成 25 年 9 月 21 日(土) 9:50-10:50 演題:機械工学が支える先端医療 対象:高校 2 年生 講師:森山 茂章 ・ 出張講義 日時:平成 25 年 9 月 20 日(金) 14:00-15:20 演題:材料力学と FEM 解析 対象:高校 1、2 年生 講師:柳瀬 圭児 日時:平成 25 年 11 月 13 日(水) 13:40-15:40 演題:熱・エネルギーと機械工学 対象:高校 1、2 年生 講師:高尾 幸来 日時:平成 26 年 3 月 17 日(月) 演題:大学で学ぶこと 対象:高校 1、2 年生 講師:本田 知宏 62 14:00-14:50 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 工学部 機械工学科 ) ・ 施設見学 日時:平成 25 年 7 月 22 日(月) 12:20-12:30 対象:高校 2 年生 場所:機械工作実験室 日時:平成 25 年 10 月 24 日(木) 10:50対象:高校 2 年生 場所:機械工作実験室 ・ 企業で活躍する当学科の OB による特別講義の実施 日時:平成 25 年 5 月 17 日 (金) 16:20〜17:50 演題:「会社紹介」 対象:主として 4 年、大学院生 ・ 福岡大学魅力ある学士課程教育支援 「福岡大学工学部 国際プレゼンテーションコンテスト」 日時:平成 25 年 9 月 12 日(木) 13:00〜16:30 演題:『The ideal method of carrying out international exchange』 『TECHNOLOGY-ORIENTED NATION JAPAN and TOYS』 『Fascinations of overseas~A cultural difference between the Japan and overseas: A importance of skill to speak English~』 『Robot’s days will come soon in Japan』 『Red Hot Summer and It’s Prevention』 『Recipe for girlfriend』 対象:主として学部1〜4 年 (4) 卒業研究成果の対外発表の活発化 卒業研究履修者に対し、研究成果を学会等で積極的に発表するよう指導し た.今年度は、平成 26 年 3 月 13 日開催の日本機械学会九州支部・学生員卒 業研究発表会に、本学科から 4 名の学生が参加した. (5) ディプロマポリシーに掲げている、「技術士第一次試験合格」と「TOEIC600 点」の目標に対して、学生のモチベーションを高める方法として問題集の貸し 出しを行い、 7 名の利用があった. (6)工場見学 開催日 平成 25 年 8 月 2 日 開催場所 福岡 参加者 教員 3 名 大学院生 2 名、学部生 34 名 開催日 平成 25 年 1 月 29 日、30 日 開催場所 東京、神奈川 参加者 教員 2 名 学部生 11 名 活動全般の 成果および 点検・評価 学内,学外において学生の学習意欲向上のために各教員が積極的に活動を行った. 新しい取組みとして新入生を対象とした『自分発見!スタートアップセミナー』を開 催した.このような人間関係を深めるセミナーは,これからの大学生活のみならず就 職活動や社会に出てからも大いに役立つであろう.学生達は今後の学生生活へと向け て、よい友達作りの輪を広げることができたように感じられた.また,工学部国際プ レゼンテーションコンテストにおいては 12 件中 6 件の発表が機械工学科の学生による ものであり,他の学科と比べ英語学習に対する高いモチベーションを確認することが できた. 63 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 工学部 機械工学科 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 機械工学科 学科会議 開催日 開催場所 参加者 活動概要 4/10 4/17 4/24 5/8 5/15 5/29 5/30 6/19 6/26 7/3 7/10 7/17 7/31 8/7 9/4 9/18 9/25 10/2 10/9 平成 25 年 4 月 10 日~平成 26 年 2 月 19 日 (計 30 回) 11 号館B会議室 鈴木俊男(主任)、山口住夫、遠藤正浩、安東洋一、本田知宏、岩村誠人、 森山茂章、高尾幸来、柳瀬圭児 平成 25 年度特待生選考について、入試広報について、自分発見!スタート アップセミナーについて、大学院関連 主任会報告、クラス担任確認、自分発見!スタートアップセミナー 補講について、教育に関する会議報告、カリキュラムについて 新入生研修の支払いの件、学生の修学について、卒業論文の担当者の確認、 ゼミ懇談会援助金(学生部より)、大学院、専攻主任会報告、カリキュラム について 父母懇談会の件、修学指導の件、入試関連 主任会報告、経理委員会報告(第1回目) 、前期授業評価アンケート、 入試関連 大学院入学試験について、教育に関する会議について、入試広報について、 学科予算について 平成 25 年度機械工学科予算配分 主任会(6/12)報告 平成 26 年度学年歴の検討続き、平成 26 年施設要望、教育に関する会議報告 主任会(6/26) 審議事項・報告、1 年生修学指導、コンピテンシー結果報告、 英語プレゼンコンテスト、図書見直し 今後の機械科について、福友会の野球、サッカー観戦について、就職関連、 模擬講義依頼、E-ラボ 参加報告(カリキュラムの構成法) 、その他 主任会(7/10) 報告、学生欠席、模擬講義、学校見学、機械学会役員推薦 今後の機械工学科について、機械工学基礎演習、技術者リテラシーⅠ、教育 に関する会議 今後の機械工学科について、父母懇談会を学科単位で実施することについ て、キャンパス公開、機械工学科のホームページについて、工場見学報告 平成 25 年前期卒業について、平成 26 年度カリキュラム改正について、 技術者リテラシーⅡについて 福大生ステップアッププログラム「先輩と語るー大学と社会―」の平成 26 年度計画案について、 教育に関する会議報告等、 平成26年度自己発見ス タートセミナーについて、機械工学基礎演習について、カリキュラムについ て 2015 年版「大学案内」の授業風景等撮影協力、入試監督者推薦、26 年度福 大生ステップアッププログラム「先輩と語るー大学と社会」計画案 主任会(9/25)報告、Advanced English (AE)の改変について、平成 26 年度 教育改善活動計画案について、教育開発支援機構から 「言葉の力」育成プ ログラムが 10 月 1 日から受け付けスタート、大学院の平成 25、26 年度事業 計画はなし、推薦入学者への入学前教育について、カリキュラム案 各種委委員選出、図書費について、カリキュラム等、ホームページについて 64 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 工学部 機械工学科 ) 10/23 平成 26 年度カリキュラムについて、工学部教育点検・改善委員会、入学前 10/30 11/6 11/13 11/27 12/11 12/18 12/25 1/29 2/12 2/19 活動の成果 および 点検・評価 教育について、大学院 平成 26 年度日本学生支援機構奨学生推薦について 主任会報告(10/23)、入学前教育について、機械工学科における新研究グル ープの設置、実験実習について、就職、大学院 平成 26 年度推薦入学合格者への連絡、実験実習についての意見、 一般入試数学採点者の選出について、畠山賞と三浦賞について、入学前 オリエンテーションと入学前課題、平成 26 年度工学研究科博士課程後期 学際プログラムの開設について、学会プレイベントについて、実験改革案 長距離工場見学の件、実験改革案 主任会報告、平成 25 年度工学部教育に関する会議報告、実験改革案 卒論締切日程の決定、工学部平成 26 年度入学前オリエンテーションについ て、機械工学基礎演習、平成 25 年度工学部教育に関する会議、出張講義、 実験について、大学院報告 主任会報告、 技術者リテラシーⅠ 卒論について、 平成26年4月1日に改選される学科主任および各種委員 選出、 新入生を対象に実施する自分発見!スタートアップセミナー予定、 工学部教育点検・改善委員会報告、 時間割、大学院 主任会報告、平成 25 年度飛び級について、教育に関する会議報告、 遠距離工場見学報告、情報処理関連、大学院、機械学会畠山賞候補者、 機械工学科役割交代時期の確認 平成25年度1次卒判定について、H26 第 1 回工学部入学広報委員会報告、 第 13 回教育サロン in 福岡について ほぼ毎週学科会議を開催して学科教員間での情報の共有と意見交換を行ってい る。さらに毎回の会議録を作成してグループウェアに公開することにより、学科内で のチームワークと連係プレー、各教員の特質を生かした役割分担を行っている。その 結果,学生に対する教育方針が統一され、学生も一貫した指導方針に基づいた教育を 受けることができるので、安心して勉学に集中することが可能となっている。 教育改善とは、講演会を開くことでも、行事を行うことでもなく、対峙する学生を正 確に把握することに努め、徹底的な議論により最適な教育方法を模索し改善して質の 向上を図ることである。本学科は今後もこの方法をとり続けながら教育改善に取り組 む。 65 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 工学部 電気工学科 ) 「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 25 年度)」 組織名( 工学部 電気工学科 組織名 電気工学科 構成員 嶋崎俊行・西嶋喜代人・住吉谷覚・根葉保彦・孟志奇・ 江田孝治・小浜輝彦・西田貴司・松岡毅・松本洋和 ) 2013/04/16:新入生保護者懇談会・特待生・採用人事・宿泊研修・工学部ラーニング コモン・父母懇談会・入試方式について討議 活動項目 2013/05/14:入試方式・修学指導・父母懇談会・宿泊研修・採用人事について討議 2013/06/04:採用人事・入試方式・父母懇談会・大学院入試・修学指導・オープン キャンパス・大学電気系教員協議会・宿泊研修・マルチメディア室・ 大学間連携事業・在外研究および国内研修について討議 2013/07/06:基礎電気工学・入試・学内模擬講義・宿泊研修・修学指導について討議 2013/09/03 :大学間連携事業・模擬講義・宿泊研修・e-learning・学年暦・定期試験・ 前期卒業・カリキュラム改正・工学部ラーニングコモン・試験無し科 目・父母懇談会・採用人事について討議 2013/10/08 :入試監督・大学院入試・次年度主任・英語(Advanced English)・次年度 開講科目・大学院新設科目・推薦入学者・就職状況・採用人事につい て討議 2013/11/19 :入試広報・大学院入試・卒論・大学院・推薦入学者について討議 2013/12/17 :実験指導・推薦入学者・基礎電気工学・時間割編成・オープンキャンパス・ TOEIC について討議 2014/02/18 :一次卒判定、大学院入試英語、学生向学心醸成方法について討議 2014/03/11 :二次卒判定、入試・広報、シラバスについて討議 活動全般の 成果および 点検・評価 ●学生の学力および修学意欲の変化に応じた教育対策を実施しているが、引き続いて の検討および改善が必要。 ●父母懇談会を開催し、保護者に教育方針や実施状況を説明しご理解とご協力を求め ているが、継続実施が必要。 ●成績不振者について修学指導を実施しているが、継続実施が必要。 ●工学部ラーニングコモンや e-learning が実施されつつあり、継続実施が必要。 66 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 工学部 電気工学科 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 電験三種対策講座 実施日:前期および後期の毎週金曜日 活動概要 実施場所:高電圧実験室 参加者数:教員 1 名 学部生 6 名 プログラム内容:電験三種対策講座 試験科目の理論、機械、電力、法規の内容説明と 過去問題の演習を中心に実施した。 具体的に多くの問題演習を経験させる中で、自主的に問題に取り組む姿勢が見られる ようになり、勉学全般への意識・モチベーションの向上に繋げることができた。 活動の成果 および 点検・評価 67 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 工学部 電気工学科 ) 「学外研修等への参加状況報告(平成 25 年度)」 主催団体 大学電気系教員協議会 名 称 平成 25 年度大学電気工学教育研究集会 開催日 平成 25 年 8 月 26 日 開催会場 東洋大学 参加者 小浜輝彦 川越キャンパス 68 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 工学部 電子情報工学科 ) ( 「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 25 年度)」 組織名( 工学部 電子情報工学科 組織名 構成員 活動項目 活動全般の 成果および 点検・評価 ) 電子情報工学科 荒牧重登、大橋正良、佐藤寿倫、末次正、鈴木孝将、太郎丸眞、鶴岡知昭、鶴田直之、 友景肇、文仙正俊、モシニャガ・ワシリー、森元逞、吉村賢治 ● 授業改善検討会議(学科会議) ● 「先輩と語る」 ● キャリア教育の実現 平成 25 年度の活動計画案は、次の 3 点であった。 (1) 授業改善検討会議を開催して授業改善を推進する。 (継続) (2) 「先輩と語る」を実施する。(継続) (3) キャリア教育(就職指導・進学指導を含む)の充実。 (継続) まず、授業改善検討会議は学科会議の中で実施し、平成 24 年度の授業アンケートの結 果について検討した。 「先輩と語る」は 1 年次の科目「電子情報工学特論」の中で、2 コマを使って、本学科の OB に社会の実情、大学で学んでおくべきことなどについて講 演をしてもらった。キャリア教育の充実については、今年度は 1 年生に対する初年次 教育を「電子情報工学特論」の中で行い、1 年次生と 3 年次生に対する SPI 模擬テスト、 1 年次生に対するコンピテンシー検査を行った。3 年次生に対しては 12 月に就職ガイ ダンスと個別面談を実施した。 69 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 工学部 電子情報工学科 ) ( 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 活動概要 学科会議(1の1) 実施場所はすべて4号館2階会議室、参加者は学科構成員 2013/4/3 第 1 回学科会議 ・新任教員の紹介 2013/4/17 第 2 回学科会議 ・特待生選考 ・共通教育の総合系列科目の見直し ・T-スクエアの運用について 2013/4/24 第 3 回学科会議 ・H24 年度教育改善報告書ついて ・タイからの視察受け入れ ・H25 年度の学科課題について 2013/5/1 第 4 回学科会議 ・担当コマ数確認 ・H25 年度教育改善活動計画の確認 ・コース見直しについて ・入学前課題について 2013/5/8 第 5 回学科会議 ・父母懇談会について ・タイからの視察について ・教員のさいようについて 2013/5/15 第 6 回学科会議 ・大学院推薦入学について ・修学指導について ・教育貢献評価について 2013/5/29 第 7 回学科会議 ・修学指導について ・教育貢献評価について 2013/6/3 第 8 回学科会議 ・学科予算について 2013/6/19 第 9 回学科会議 ・施設要望について ・指定校推薦の見直しについて ・実験実習費からの学生の旅費支出に係る工学部内規について 2013/7/3 第 10 回学科会議 ・理系女子パンフレットについて ・H26 年度用度関係要望調査について ・父母懇談会について 70 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 工学部 電子情報工学科 ) ( 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 活動概要 学科会議(1の2) 2013/7/10 第 11 回学科会議 ・人事について ・機械器具備品の調査について 2013/7/17 第 12 回学科会議 ・人事について ・高校生の施設見学について 2013/9/4 第 13 回学科会議 ・前期卒業総代について ・実験補助員について ・支部大会の開催について ・学年暦について ・試験なし科目の追・再評価について 2013/9/18 第 14 回学科会議 ・人事について ・JABEE の審査結果について 2013/9/18 第 15 回学科会議 ・人事について ・JABEE の審査結果について 2013/10/2 第 16 回学科会議 ・主任会報告 2013/10/16 第 17 回学科会議 ・スポーツ特別推薦志願状況について ・採用人事について ・非常勤講師について 2013/10/23 第 18 回学科会議 ・スポーツ特別推薦志願状況について ・採用人事について ・非常勤講師について ・推薦合格者へのメッセージについて 2013/10/30 第 19 回学科会議 ・採用人事について ・開講科目一覧の変更について ・推薦合格者への対応について 2013/11/6 第 20 回学科会議 ・採用人事について ・福岡大学等の名称を名義とする口座について ・推薦合格者への対応について 2013/11/13 第 21 回学科会議 ・採用人事について ・推薦合格者への対応について ・教務連絡確認 ・入試採点者について 71 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 工学部 電子情報工学科 ) ( 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 活動概要 活動の成果 および 点検・評価 学科会議(1の3) 2013/11/13 第 21 回学科会議 ・採用人事について ・推薦合格者への対応について ・教務連絡確認 ・入試採点者について 2013/11/17 第 22 回学科会議 ・採用人事について ・コース分けについて ・電子工学実験 B のパソコン購入について 2013/12/18 第 23 回学科会議 ・電子情報工学特論について ・シラバスの記載について ・父母懇談会について 2014/1/15 第 24 回学科会議 ・新任教員の居室について ・入学前オリエンテーションについて ・PBL Summit について 2014/1/15 第 25 回学科会議 ・新任教員の居室について ・入学前オリエンテーションについて ・PBL Summit について 2014/2/5 第 26 回学科会議 ・卒業式について ・入学式後の保護者懇談会について ・ものづくり工房(仮称)について 2014/2/26 第 27 回学科会議 ・入試について ・大学案内について ・コース分けについて 2014/3/5 第 28 回学科会議 ・入試について ・平成 26 年度役割分担について 2014/3/12 第 29 回学科会議 ・2 次卒判定について ・学部案内について 2013 年度の活動は、授業評価アンケートを前期・後期の 2 回実施して、2012 年度の アンケート結果について検討を行った。 その他、カリキュラムの改善活動の一環として、カリキュラムのスリム化、コース の見直しに関する検討を行った。 キャリア教育の PDCA サイクルについては、P と D が始まったばかりであり、C につ いては 2,3 年後の実施になる。 72 Ⅳ ( 平成 25 年度教育改善活動報告 工学部 化学システム工学科 ) 「教育改善活動の概要と成果報告および点検・評価(平成 25 年度)」 組織名( 工学部 化学システム工学科 組織名 工学部 ) 化学システム工学科 石藏 利文、松隈 洋介、鈴川 一己、八尾 滋、中野 勝之、重松 幹二、野田 賢、 構成員 三島 健司、加藤 貴史 平成 25 年度は、以下の(1)と(2)および(3)について重点的に取り組んだ。 活動概要 活動全般の 成果および 点検・評価 (1)新入生の専門科目履修に向けた基礎学力確保 化学システム工学科では専門科目を理解するため、高校の数学と物理は必須である。 理解度を高めるため1年次前期に数学と物理のリメディアル授業を開講した。物理で は最初に試験を行い、下位の 49 名を対象とした。この中には物理未履修の学生や自発 的に参加した学生も含まれる。全体の出席率は 72%であった。数学は高校数学達成度 試験の結果に応じて、下位のリメディアル組(2 組)と上位の演習組(1 組)に分けた。 リメディアル組はティーチングアシスタントを配置し、分からない学生に対し個別指 導を実施した。演習組では若手教員の指導の下、数学の問題演習を実施した。全体の 出席率は 79%であった。物理・数学ともにリメディアル組では最後にテストを実施し、 学習効果を確認した。なお、今年度より物理は一部の学生を対象とし、数学について は全員を対象とした。これまでの追跡調査の結果から、本学科では数学の理解が専門 の理解につながると判断したためである。 (2)学生の学修意欲および職業意識の向上に向けた取り組み 1年次後期の「修学基礎演習」 (必修)において、キャリア教育(就職の話、SPI 模試) とリメディアル教育(日本力、英語力、専門科目への導入教育など)を実施した。キ ャリア教育では、企業の人事担当者の講演を行い就業意識の向上に努めるとともに、 SPI 模擬試験を受験させるなどして実践的な取り組みを実施した。この他、1年次以降 でも基礎学力不足を補うため、各専門科目内で演習や小テストなどを実施している。 (3)実社会での企業活動の理解向上に向けた取り組み 3 年次に希望者に対して工場見学を実施し、当学科の学習内容がどのように企業で活 かせるかを学習させると同時に、企業で実施している内容が幅広く未知の世界が多い ことも認識させることができた。また、学生に対し、地元で開催される自動車関連の 行事等を案内し、積極的に情報を入手するよう指導を開始した。 入試形態の多様化に伴い、工学部の学生としての基礎学力を向上させるためリメデ ィアル教育は必須である。特に、一般入試組と推薦入試組では明確な差が認められ、 理解度の乏しい学生を早期に見出し指導することが肝要である。過去の追跡調査の結 果、入学時の数学力が一つの指標になると考え、今年度より数学は全員が何らかの補 習を受けるように変更した。また、数学では大学院生がTAとして加わることにより きめ細かい個別指導を実施できた。 なお、本学科では本年度より入学直後に宿泊研修を実施しており、早い段階で学生 気質をつかむことができるようになった。この結果、以前よりも個別指導がし易くな ったといえる。 73 Ⅳ ( 平成 25 年度教育改善活動報告 工学部 化学システム工学科 ) 「教育改善のための活動内容報告(平成 25 年度)」 名 称 工学部 開催日 平成25年6月19日 15:00-15:40 開催場所 化学システム工学科 教育改善会議 6号館4階会議室 石藏 利文、松隈 洋介、鈴川 一己、八尾 滋(主任) 、中野 勝之、重松 幹二、 参加者 野田 賢(教務・司会)、三島 健司、加藤 貴史 1.授業評価アンケート結果とその改善について 2.学科設備に対する要望について 3.その他 プログラム 内 容 平成 24 年度化学システム工学科専門科目の授業評価アンケート結果に対し、各担当 教員からアンケートの分析結果と授業の改善方針について報告が行われた。 ・プロジェクター利用時に説明のスピードが速くなりすぎる傾向がある。 ・スライドが中心の講義では復習がしにくい。 ・板書の字が小さく汚い。 ・購入した教科書があまり授業中に使われなかった。 ・いくつかの科目において予習復習時間が不足しているという課題が指摘された。 ・映像を使った説明や例題をその場で解いてみせるなどの講義法は分かりやすいと学 生に好評であった。 ・授業中の私語に対しては、依然として学生から強い不満が出ている。これまで座席 指定や学生に関心を引く内容にするなどの工夫をしてきたが、さらなる対応策が必要 と思われる。 ・研究室配属の早期化を求める声があったが、十分な指導ができない恐れがあり、現 状維持とした。 学科への施設要望として、6号館にエレベータやパソコン教室を設置があった。な お、パソコン教室については6号館4階にパソコン環境が新設され、教育環境が大幅 に改善された。今後、さらに学生への周知を徹底する。 成果および 点検・評価 各教員の持ち寄ったアンケート結果と、それに対する対応策を全員で議論すること で、学生の学力の現状、意識、行動の傾向等についての認識を共有することができた。 プロジェクターに頼りすぎても教育効果は減るようであり、板書と映像をバランス良 く組み合わせる必要がある。また、座席指定などで私語が減ったなどの効果はあるも のの、義務的に授業に出席するだけの傾向が見られ、内容を理解する、自宅において 演習問題を解くなどの努力不足が目立つようになってきた。1、2年次において大学 における学習方法を徹底的に指導する必要がある。今後、自宅に置いて学習するよう 課題を出すことが求められる。 74 Ⅳ ( 平成 25 年度教育改善活動報告 工学部 社会デザイン工学科 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 組織名( 工学部 社会デザイン工学科 活動項目 ) 社会デザイン工学科教育点検・改善部会 (1)1 年次前期開講の少人数講義「社会デザインとの出合い」における課題の設定から 解決に関する一連のプロセスの学習 活動概要 「社会デザインとの出合い」では、まず 4 月 15,22,29 日に担任教員により問題 提起を行い、5 月 11,13,20,27 日,6 月 3,10,17,24 日,7 月 1,8,13 日に、10 のグル ープによる課題の設定、解決方法、とりまとめの実践トレーニングを行った。加 えて 9 月 12,13 日にはやまなみ荘への 1 泊 2 日の宿泊学習を行い、成果の定着と 継続的学習への取り組みを試みた。 (2)1 年次前後期開講の「測量学」および「測量実習」における具体的、実践的な学習 1 年次前期開講の座学科目である測量学では、後期開講の実習科目である測量実 習の基礎知識を学んだ。それを踏まえて測量実習では、距離、高低差、角度の 3 種類の実測を行い、その方法のみならず得られた結果が幾何学的条件を満足して いるか、しないのであればその原因は何か、どのように解決するかを身をもって 実践した。 (3)その他年次活動について 2013 年 6 月 5 日:11 号館 2 階 A 会議室、21 名 第 1 回 JABEE 会議 ① 本年度各部会会員確認 ② 年間行事、活動確認 2013 年 6 月 17 日:11 号館 2 階 A 会議室、22 名 第 2 回 JABEE 会議 ① 今年度新体制と業務について ② 第 2 回工学部教育点検・改善委員会の内容について 2013 年 6 月 10 日:文系センター棟 15 階第 7 会議室、 外部評価委員 5 名 社会デザイン工学科 20 名 第 7 回 JABEE 外部評価委員会 ① 第 6 回 JABEE 外部評価委員会議事録確認 ② 教育改善報告 ③ 卒業アンケートの結果について ④ 2012 年度建設デザインコース修了判定について ⑤ 2012 年度基準改定(新基準)への対応について ⑥ 2011 年度~2012 年度の就職状況について 2013 年 7 月:前期授業アンケートの実施 2013 年 8 月 3 日:11 号館 2 階 A 会議室、16 名 第 3 回 JABEE 会議 ① 基準 1【学習・教育部会】の開催報告と今後の進め方について ② 基準 2【教育手段部会】の今後の進め方について 75 Ⅳ ( 平成 25 年度教育改善活動報告 工学部 社会デザイン工学科 ) 2013 年 9 月:前期試験模範解答の掲示 2013 年 10 月:学生面談(実施監修) 2014 年 1 月 14 日:シラバス読合せ 2014 年 1 月:卒業論文アンケート、後期授業アンケートの実施、 卒業論文従事時間の集計 2014 年 2 月 24 日:11 号館 2 階 A 会議室、17 名 第 4 回 JABEE 会議 ① 審査までのスケジュールの確認・役割分担 ② 各部会より報告(新基準の対応について) ③ 認定継続審査の申請書(2014 年度用)について ④ 新 3 年生コース判定について 2014 年 3 月 31 日:11 号館 2 階 A 会議室、21 名 第 5 回 JABEE 会議 ① 新旧基準の比較と対応について ② 自己点検書作成について (1)1 年次前期開講の少人数講義「社会デザインとの出合い」における課題の設定から 解決に関する一連のプロセスの学習 「社会デザインとの出合い」の 7 月 13 日の講義において、10 グループをさらに数グ ループに分けた小グループにより成果発表を行い、成果の確認を行った。また宿泊 学習では、それぞれの成果を他のグループに説明する機会を設け、成果と定着度を 確認することができた。 (2)1 年次前後期開講の「測量学」および「測量実習」における具体的、実践的な学習 「測量実習」では、グループ毎の測定とレポート、個人毎の実技テストを通じて、 個人ないし集団での学習成果が達成されたことを確認できた。 活動の成果 および 点検・評価 (3)これまでの会議・活動により JABEE2014 年度の新基準への対応、対策を確認・実施 することができた。 2013 年度の活動は、授業評価アンケートを前期・後期の 2 回実施して、2012 年度の アンケート結果について検討を行った。 その他、カリキュラムの改善活動の一環として、カリキュラムのスリム化、コース の見直しに関する検討を行った。 キャリア教育の PDCA サイクルについては、P と D が始まったばかりであり、C につ いては 2,3 年後の実施になる。 76 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 工学部 建築学科 ) 「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 25 年度)」 組織名( 工学部 建築学科 組織名 建築学科 構成員 学科主任教授 稲田達夫 学科教員(20 人) 木村潤一、黒瀬重幸、古賀一八、堺純一、須貝高、高山峯夫、 太記祐一、池添昌幸、趙翔、石田卓、倉富洋、鄭玟静、本田悟、 宮崎慎也、森田慶子、李文聰、岡部省吾、田中照久、野中徳子、 松永一郎 活動項目 活動全般の 成果および 点検・評価 ) 主な活動項目は以下のとおりである。 ● 教室会議の開催 ● 教務委員会(学科内)の開催 ● JABEE 委員会の開催 ● 福岡大学建築展 2013 の開催 ● 彗揚会セミナーの開催/福大生ステップアッププログラム 「先輩と語る -大学と社会-」 今年度も、教室会議と学科内教務委員会において、講義・演習や卒業計画等の授業 科目、修学指導、父母懇談会等の関連行事について継続的に検討し教育改善を実行し た。また、新たな学習・教育到達目標を追加し、JABEE 新基準に対応する教育改善も実 行した。1 年生の導入教育のあり方については今後も検討を重ねなければならない課題 であるが、今年度から開始した 1 年次授業「建築キャリアデザイン」と、同じく 1 年次 生を対象とした宿泊研修の二つの効果が今後の修学によい結果となって現れることを 期待している。また、GAP や入学前教育といった全学的な取組みに対する学科対応も引 き続き検討し、教育改善の課題の確認と対応も検討した。上記の活動項目のほかにも、 学外の機関との教育的な取り組みも企画検討し、都市再生機構との連携事業、福岡工 業高校等の高校教育への貢献、建築学科 OB とのキャリア教育連携、九州大学構造系教 員との講義研究会などを実施し、教育改善の成果を上げている。 77 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 工学部 建築学科 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 活動概要 教室会議 建築学科教室会議を 15 回開催した。教室会議における教育改善に関する報告・審議事 項は以下の通りである。 (実施場所:544 教室、参加者数:原則として学科教員全員) ●第 1 回 H25/4/3:・卒業計画の実施スケジュール。 ・SPI 試験の実施。 ・新入生宿泊研 修。 ●第 2 回 H25/4/24:・新入生宿泊研修。・平成 26 年度文科省補助金(実験装置・設備 等)の要望書。・学科HP掲載の「三つのポリシー」の確認。・工学部ラーニング コモンズ。 ・建築学科掲示板の掲示方法の提案。 ・今年度の主な課題。 ●第 3 回 H25/5/22:・修学指導。 ・福大建築展 2013。・卒業計画第一回中間発表。 ・新 入生宿泊研修。・外部評価委員会によるアンケート調査結果。・オープンキャンパ ス。・父母懇談会。・ベストレクチャー賞の選考結果。・授業アンケート実施の検 討。 ・カリキュラム変更。 ・福岡工業高校生のインターンシップ。 ●第 4 回 H25/5/29:・ワークルームの使用法。・卒業計画第一回中間発表。 ●第 5 回 H25/6/19:・施設関係要望調査。 ・父母懇談会。・修学指導結果報告。 ・平成 26 年度学年暦(案)。 ・GAP の対応。 ・福岡工業高校生のインターンシップ。 ・若葉高 校推薦入試要綱の履修要件変更。・工学部の退学者。 ・建築学科 50 周年事業。 ・新 入生宿泊研修の報告。 ・工学部ラーニングコモンズ。 ●第 6 回 H25/7/25:・工学部ラーニングコモンズ。 ・1 年生中心の日本語 E ラーニング。 ・試験なし科目の再評価・来年度父母懇談会の検討。・施設関係要望書提出。・HD センターとの意見交換報告。・GAP の工学部の対応。・福岡工業高校生のインター ンシップ。 ・2 級建築士受験対策講座の開講。 ・SPI 試験結果報告。 ・福大建築展 2013 と 50 周年記念事業。 ・2016 年度日本建築学会大会開催。 ・卒業計画第 2 回中間発 表会。・卒業計画研究室配属説明会。 ●第 7 回 H25/9/18:・教務委員会報告。 ・JABEE 委員会報告。 ・卒業計画研究室配属説 明会・学生の事故対応。 ・魅力ある学士過程支援新提案。 ・来年度の父母懇談会。 ・試験なし科目の追再評価。 ・524 教室無線ラン設置。 ・平成 25 年度 JABEE エビデ ンスファイルの作成と資料保管庫内エビデンスファイルの処分。 ・JABEE 継続審査 変更点の説明。 ・推薦入学者に対する入学前教育。 ●第 8 回 H25/10/19:・JABEE 委員会報告。 ・平成 26 年度工学部事業計画。 ・JABEE エビ デンスアーカイブシステム。 ・4 号館建替え。 ・入学式後の父母懇談会。 ・魅力ある 学士過程支援の申請。 ・平成 26 年度教育改善活動計画案。 ・平成 26 年度開講科目。 ●第 9 回 H25/11/6:・教務委員会報告。 ・JABEE 委員会報告。 ・入学式後の父母懇談会 の形式。 ・推薦入学者に対する入学前教育の方針。 ●第 10 回 H25/12/11:・教務委員会報告。 ・HD センターからの授業に関する配慮依頼。 ・卒業計画試問会。 ・平成 25 年度商業施設士補の対応。 ・建築学科掲示板の拡張。 ・平成 26 年度数学リメディアル教育。 ・平成 26 年度入学前オリエンテーション。 ●第 11 回 H26/1/22:・JABEE 委員会報告。 ・卒業設計等各賞選考結果。 ・HD センターか らの授業に関する配慮依頼。・建築学科 HP デザインの更新。・福大建築展 2014 の ポスターコンペ。 ・平成 26 年度卒業計画研究日誌。 ・商業施設士補の申請。 ・教育 開発支援機構からの報告。 ・2014 年度新入生の入学後の行事予定。 ・2014 年度建築 学科役割分担。・「測量実習」の履修者選考。・2014 年度卒業計画の実施スケジュ ール。 ・平成 26 年度入学前オリエンテーション。 ・2 年生 JABEE コース希望者数の 定員オーバー。 ●第 12 回 H26/2/5:・構造コース評価委員会報告。 ・都市学会支部長賞。 ・平成 26 年度 時間割編成の結果報告。 ・平成 26 年 3 月から 4 月の行事予定。 ・建築学科の役割分 担。 ・ものづくり工房の案。 ・平成 26 年度「建築学概論」授業計画(案)。 ・平成 26 年度「大学での目標と達成度の記録簿」の作成。 ・平成 26 年度「卒業計画」の予 定。 ・建築学科創設 50 周年記念誌。 ・建築展ポスター ●第 13 回 H26/2/19:・教務委員会報告。 ・入学広報委員会報告。 ・卒業セレモニー(各 78 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 工学部 建築学科 ) 種表彰) 。 ・平成 27 年度入学試験の新学習指導要領への対応。 ・6 月の父母懇談会。 ・卒業計画総合ゼミ。 ・福大建築展 2014 の展示パネル。 ・新入生宿泊研修。・デザ インレビュー予備審査実施。 ●第 14 回 H26/3/5:・教務委員会報告。 ・JABEE 委員会報告。 ・卒業セレモニー(各種 学生表彰)。・卒業計画総合ゼミ。・非常勤講師の卒業計画試問会での対応。・福大 建築展のポスター紹介と各賞受賞者展示資料作成依頼。・平成 27 年度入学試験の 変更。 ・新入生宿泊研修。 ・平成 25 年度後期アドバイザー訪問とフォローアップ。 ・ 平成 26 年前期アドバイザー訪問。 ・平成 26 年度新入生入学直後の行事。 ・平成 26 年度卒業計画年間スケジュール。・学年暦の確認。 ●第 15 回 H26/3/12:・JABEE 委員会報告。 ・平成 26 年度授業公開。 ・理学部と工学部 の教育改善懇談会報告。 ・学科内委員の決定。・新 3 年生の JABEE コース進級者。 ・卒業セレモニー。 ・卒業計画総合ゼミ。 ・福大建築展 2014、学科創設 50 周年記念 式典。・新入生関連行事。 ・平成 26 年度卒業計画年間スケジュール。 ・JABEE コー ス学生の指導報告書。 活動の成果 および 点検・評価 今年度の教室会議でも、教室会議下に位置する各種委員会の活動を受け、講義・演 習や卒業計画等の授業科目、修学指導、入試制度、JABEE、等々、カリキュラム構成を はじめとする教育全般について継続的に検討を重ね、教育改善を実行した。特に、今 年度から 1 年次生に対してキャリアデザイン科目を創設し、さらに宿泊研修も実施す るなど、導入教育の改善に注力し、新入生のキャリア形成と修学に対するモチベーシ ョンの高揚を図ることができた。また、来年度は、建築学科創設 50 周年を記念する福 大建築展や JABEE 継続審査があることから、これらと関連した教育改善も実施した。 GAP や入学前教育といった全学的な取組みに対する学科対応も議論し、教育改善の方向 性の意思統一を図った。 79 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 工学部 建築学科 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 教務委員会(学科内) 建築学科教務委員会を 3 回開催した。 学科内の教務委員会における教育改善に関する検討事項は以下の通りある。 活動概要 ●第 1 回 平成 25 年 5 月 16 日 ・ 今年度の活動方針について検討し以下の二点が重要との認識を共有した。 1. 来年度 JABEE 審査以後におこなわれるであろうカリキュラム改正への下準 備 2. 本年度における新入生教育のさらなる充実 一泊研修の実施 ・ 上記と関連し以下について意見交換をおこなった。いずれも審議継続中である。 A. 学年における科目配分のバランス B. 3年生における学習意欲の維持 C. 3年生後期におけるプレ卒論の適切性 D. 工学共通科目の内容の見直し E. 登録制限科目の運用と学生への履修指導 F. 学科としての GAP への対応 G. 工学部ラーニングコモンズと学科アドバイザー制度の関連 ●第 2 回 平成 25 年 8 月 16 日 ・ 試験なし科目(特に卒業計画)の再評価(二次審査)方法について ・ 父母懇談会のあり方について 全体説明会の重要性を工学部に説明することに ・ 来年度カリキュラムについて 今年度は変更しないことが決定された ・ 退学者が多いことが話題に ●第 3 回 平成 25 年 9 月 9 日(メール会議) ・ 第 2 回会議の内容を工学部に対して伝えていくことを確認 活動の成果 および 点検・評価 全体:平成 26 年度に JABEE 継続審査が予定されているため、カリキュラム改正など 枠組みを大きく変える活動ではなく、既存の制度内でよりいっそうの充実をはかるた めの活動を行った。 成果:主な活動成果としては 5 月に新入生に対して実施された、やまなみ荘の一泊研 修があげられる。また工学部から提案された父母懇談会の変更案に対しては、学科の 要望を伝えうまく対応することが出来た。 課題:科目の学年別のバランスや、3 年生における学習意欲の維持、卒業計画のより効 果的案運用などが今後の課題として上がっている。 80 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 工学部 建築学科 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 JABEE 委員会 建築学科 JABEE 委員会を 9 回開催した。 JABEE 委員会における教育改善に関する検討事項は以下の通りある。 活動概要 ●第 1 回 平成 25 年 7 月 24 日 ・ 平成 27 年度からの JABEE エビデンス保存(アーカイブシステム)について ●第 2 回 平成 25 年 8 月 28 日 ・ 代替アーカイブシステムの構築の検討 ・ JABEE エビデンスの保存と廃棄について検討 ・ JABEE 継続審査に向けての今後のタイムスケジュールを確認 ・ 前回の審査報告書の再確認 ・ 今後の JABEE 委員会の進め方を審議 ●第 3 回 平成 25 年 9 月 24 日 ・ 平成 26 年度教育完全活動計画案および FD 活動推進経費計画案の確認 ・ JABEE 規準(i)の対応について審議 ・ コースである設計・計画コースおよび構造コースの平成 24 年度卒業生の成績確 認と全体的な傾向の検討 ●第 4 回 平成 25 年 11 月 6 日 ・ JABEE-日工教共催ワークショップ参加を検討 ・ JABEE 自己点検書作成分担を決定 ・ JABEE コース学生へのアンケート調査実施を決定 ●第 5 回 平成 25 年 12 月 14 日 ・ JABEE 自己点検書案の検討 ・ 平成 26 年度シラバスのチェック方法を検討 ●第 6 回 平成 25 年 12 月 25 日 ・ JABEE 規準(i)に対応する具体的内容を決定 ・ 規準(i)追加に伴う改訂作業の確認と担当者を決定 ・ 規準(i)追加に伴うシラバス改訂の検討 ・ 規準(i)追加に伴って新設する総合ゼミの検討 ●第 7 回 平成 26 年 1 月 8 日 ・ 卒業計画シラバスの確認 ・ 学習教育到達目標 C-5 の文案の確認 ・ 測量のシラバスの書式変更依頼について ・ 平成 26 年度シラバス確認作業の実施 ・ 総合ゼミの内容を検討する小委員会設置の了承 ●第 8 回 平成 26 年 2 月 27 日 ・ 平成 26 年 3 月卒業見込みの JABEE コース学生総合評価を実施 ・ 総合ゼミ 2 回目の内容を審議 ・ 計画系講義研究会による卒業設計試問会開催法検討結果の報告 ●第 8 回 平成 26 年 3 月 5 日 ・ JABEE コース進級希望学生の確認と承認 ・ JABEE 継続審査申請書(案)の確認と審査候補日の選定 81 Ⅳ 活動の成果 および 点検・評価 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 工学部 建築学科 ) 平成 26 年度に予定している JABEE 継続審査に向け、2012 年度 JABEE 新基準への対応 を図るための改善活動を重点的に行った。 主な活動成果を挙げると以下のようになる。 1 JABEE エビデンスアーカイブシステムの再構築の目処がついた。 2 新規準(i)「チームで仕事をするための能力」への対応を図った。 ・学習教育到達目標として C-5「チームで仕事をするための能力を養う」を新設 ・学習教育到達目標 C-5 の対応科目を設定 ・「卒業計画」の授業に総合ゼミⅠ、Ⅱを設定 ・「シラバス」の改訂 ・「大学での目標と達成度の記録簿」の改訂 ・「達成度チェックシート」の改訂 ・「建築学概論ノート」の改訂 ・「卒業計画研究日誌」の改訂 3 設計・計画コースおよび構造コースの学生の成績を点検し、JABEE 認定コース学 生の成績の低下傾向と自己学習を含む授業への取り組みの改善方策を検討し、 JABEE コース学生への徹底した修学指導を実施することとした。 82 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 工学部 建築学科 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 福岡大学建築展 2013 活動概要 「福岡大学建築展 2013」は、第 6 回目の開催で、例年と同様に学科全教員(在外研 究中の1名を除く)によって、学生の設計作品や論文の展示と、記念シンポジウムを おこなった。事前に北部九州全域の高等学校及び大学等に、ポスターや案内状を配布 した。また当日、アクロスのアナトリウムの観覧者に対して、大学案内や優秀作品集 等を配布し、アンケート調査をおこなった。このアンケート結果は、次回の「福岡大 学建築学科創設 50 周年記念 福岡大学建築展 2014」に向けた資料となった。 [作品展示:アクロス福岡 1 階アトリウム 2013 年 4 月 26 日~28 日] 設計作品と論文等は 2012 年度の卒業計画の優秀作品(彗揚会賞,七隈建築賞,優秀作 品賞,佳作等)及び優秀論文を含む 14 点を展示した。これらの作品は4年間の大学生 活で学んだ様々なことの集大成といえ、発想の豊かさや斬新さ、あるいは研究として の完成度などが総合的に問われることを前提に、学生が自主的に立案・推進し、制作 したものである。なお期間中の来場者の反応やアンケート結果では、好意的な評価が 多かった。 [シンポジウム:アクロス福岡 7 階大会議室 2013 年 4 月 27 日] 題名:「建築をひらく,まちを育む。」 講師:吉村靖孝氏(建築家・明治大学特任教授)、西田司氏(建築家・オンデザイン)、 井手健一郎氏(建築家・福岡大学非常勤講師) コーディネーター:池添昌幸(福岡大学工学部建築学科准教授) 概要:建築をひらく、まちを育む。と題し講師の作品紹介を交え、建築と人、建築と まちの新たな関係性についてコーディネータの池添昌幸准教授を交えて活発な議論が 行われた。なお出席者は約200名だった。 活動の成果 および 点検・評価 本催しも今年で 6 回目を迎え、福大建築学科の存在、および学生の成果(設計作品、 論文)を外部に発表・アピールする場として、もはや定着したといえるのではないか。 招待講演者を招いてのシンポジウムも、我国の建築界をリードする専門家から、直接 最新の話しを聞くまたとない機会で、学生のみならず教職員にとってもたいへん大き な刺激となっている。また来場者のアンケート調査を継続しておこなっているが、そ の分析結果を今後の建築展のあり方や教育にも反映し、よりよいものへとかえて行く ことが、これからいっそう重要になるだろう。なお今後とも本催しを継続して行くた めには、情宣活動や運営方法、財源確保などについても、見直しを行うなど一層の創 意・工夫が必要となると思われる。 83 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 工学部 建築学科 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 彗揚会セミナー/福大生ステップアッププログラム「先輩と語る −大学と社会−」 本セミナーは、福岡大学建築学科の同窓会「彗揚会」の創設 40 周年記念を契機に、 卒業生と在校生との懇談会として開催されてきたもので、今年は集中講義である「建 築キャリアデザイン」(1 年生)の一環として実施した。 活動概要 ・日時:平成 25 年 8 月 5 日(月)~8 月 8 日(木)9:00~16:10 ・場所;544 教室 ・講師:講師は延べ 4 日間で 11 名 田中俊彰(田中俊彰設計室) 平嶋貴行(織本構造設計) 道浦嘉奈子(鹿島建設) 橋本光雄(ケセラセラジャパン) 村中孝司(竹中工務店) 古賀良太(福岡地所) 井上竜一(鹿島建設) 原田収一郎(積水ハウス) 井手健一郎(リズムデザイン) 日高晋作(アニメーション作家) 工藤豪倫(旭化成ホームズ) 幸 康史(幸建設) 大庭拓也(日建設計) 西山晴美(大成建設) ・参加:学生100名 ・セミナーでは、期間中毎日 2~4 名の講師(卒業生)から仕事の話を聞き、学生から 質問をするという形式で行われた。建築の設計から施工、あるいは建築とは違う職 業に就いた講師から、仕事の楽しさ・厳しさについて話を聞くことができた。 活動の成果 および 点検・評価 本セミナーは,卒業生と学生との直接的な交流を図ることを目的としている。建築 学科の同窓会と連携して、卒業生を講師として迎えて講演会や懇談会を開催すること で、学生が今何を学ぶことができるのか、何を学ぶべきなのかを再認識してもらって いる。このような機会は、学生にとっては、就職して社会を構成する一員となること の意義や重要性、やりがいについて考えるチャンスとなり、他方社会人としての卒業 生には現在の学生の気質等を理解してもらうことができ、相互に重要な情報交換とい る。建築学科ではこのセミナーを、重要なキャリア教育の機会と考え、就職における 職種選定や社会人としての意識の醸成を図ることができるものと評価している。また 教職員にとっては、実務家からの生の声を聞く絶好の機会であり、教育改善に向けた 重要なヒントを得る機会といえ、今後も継続してゆく予定である。 84 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 工学部 建築学科 ) 「学外研修等への参加状況報告(平成 25 年度)」 主催団体 JABEE-日工教共催 名 称 国際的に通用する技術者教育ワークショップシリーズ 開催日 平成 25 年 11 月 30 日(水)10 時~18 時 開催会場 参加者 第2回 東京電機大学 東京千住キャンパス 1 号館 2 階 1204 教室 池添昌幸 85 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 医学部 医学科 ) 「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 25 年度)」 組織名( 医学部医学科 組織名 ) 医学科FD推進・教務委員会 学部長 教務委員 教員 24 名 構成員 朔 啓二郎 柳瀬敏彦 石倉宏恭、出石宗仁、井上 亨、井上隆司、岩崎昭憲、岩本隆宏、 内尾英一、喜久田利弘、久保真一、柴田陽三、白澤専二、田代 忠、 立花克郎、田村和夫、坪井義夫、鍋島一樹、中川尚志、竹下盛重、 田中正利、廣松賢治、松永 彰、守山正樹、山下裕一、吉満研吾 合計 26 名 活動項目 2013/4/9 第1回 2013/4/23 第2回 2013/6/11 第3回 2013/7/9 第4回 2013/9/10 2013/10/22 2013/11/13 2013/11/26 2013/12/10 2013/12/24 2014/3/12 活動全般の 成果および 点検・評価 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 第 10 回 第 11 回 ・平成 25 年度担任・学生班分けについて ・平成 24 年度学業不振学生指導結果について ・第 107 回医師国家試験の結果について-その 1・平成 25 年度啓明大学交換 BSL プログラム派遣について ・平成 25 年度 M4CBT キャンプ結果報告について ・第 107 回医師国家試験の結果について-その 2・平成 25 度啓明大学交換 BSL プログラム受入について ・平成 25 度 M1 フレッシュマンキャンプ結果報告について ・平成 26 年度 M4CBT キャンプについて ・カリキュラム改革作業部会報告について ・平成 25 年度前期試験結果について ・平成 26 年度施行新カリキュラムについて ・平成 26 年度施行新カリキュラム案について ・平成 26 年度科目責任者について ・平成 26 年度 BSL 開始前ワークショップについて ・平成 26 年度クラス担任・副担任について ・平成 26 年度医学部長賞表彰について ・平成 26 年度医学教育ワークショップについて ・平成 25 年度授業評価アンケートについて ・個人評価自己申告書について 医師国家試験成績の改善をめざし、医師国家試験出題基準(平成 25 年版)の改訂に 対応するために、平成 25 年度からカリキュラム全体の大幅な再編を実施した。更に、 平成 26 年度に向けて新カリキュラムへの年次進行に伴い一部科目の時間数等を改正し た。なお、平成 25 年度カリキュラム再編の評価については、医学科 FD 推進・教務委 員会において今後の医師国家試験の結果を踏まえ継続的に検証を行う。 86 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 医学部 医学科 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 「平成 活動概要 医学教育ワークショップ ○第 1 回医学教育ワークショップ 2013/6/11 医学部 RI 大講堂 教員 169 人 テーマ・医学教育認証制度について 講演①「国際認証基準について」 東京大学 医学教育国際研究センター 北村 聖 ②「国際認証パイロットとしての グローバルスタンダードに基づく国際外部評価」 東京女子医科大学 医学教育学 吉岡俊正 教授 教授 ○第 2 回医学教育ワークショップ 中止 「平成 「平成 活動の成果 および 点検・評価 ○第 3 回医学教育ワークショップ 2013/12/4 医学部 RI 大講堂 教員 133 人 学生 4 人 テーマ・M6 Advanced OSCE について 講演①「M6 Advanced OSCE の目的・概要」 教育計画部 出石宗仁 教授 ②「鹿児島大学医学部見学報告」 腫瘍・血液・感染症内科 高松 泰 准教授 ➂「徳島大学医学部見学報告」 卒後臨床研修センター 河村 彰 講師 ④「福岡大学の臨床実習の今後の方向性」 腎臓膠原病内科 中島 衡 教授 ○第 4 回医学教育ワークショップ 2014/3/7 医学部 RI 大講堂 教員 111 人 学生 2 人 テーマ・クリニカルクラークシップについて 講演①「問題指向システムによる医学教育」 腫瘍・血液・感染症内科 戸川 温 助教 ②「クリニカルクラークシップの施行にあたって」 内分泌・糖尿病内科 柳瀬敏彦 教授 ➂「医学生の医行為水準策定素案 10 の紹介」 教育計画部 出石宗仁 教授 例年、数多くの教員と学生に参加してもらっており、ほとんどの参加者から「大変 参考になった」または「参考になった」との事後アンケートの回答を得ている。 また、他大学の実情等を直接聞くことができ、今後の教育改善に向けて役立てたい との意見や、次回のテーマに関する要望などが寄せられていることから、一応の成果 が上げられていると考える。 87 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 医学部 医学科 ) 「学外研修等への参加状況報告(平成 25 年度)」 主催団体 岐阜大学医学教育開発研究センター 名 称 第 48~51 回 開催日 平成 25 年 6 月 8 日~9 日、8 月 9 日~10 日、11 月 1 日~3 日 平成 26 年 1 月 25 日~26 日 開催会場 参加者 主催団体 医学教育セミナーとワークショップ 岐阜大学医学部 教員 4 人 堀江一郎、安元佐和、フェリル・ロリト、後藤雄輔 教育技術職員 1 人 石山由樹 日本教育学会 名 称 第 45 回 開催日 平成 25 年 7 月 25 日~27 日 開催会場 日本医学教育学会大会 千葉大学医学部 教員 1 人 出石宗仁 参加者 主催団体 医学教育振興財団 名 称 第 33 回 開催日 平成 25 年 9 月 19 日~20 日 開催会場 国内医科大学視察と討論の会 鹿児島大学医学部 教員 1 人 廣松賢治 参加者 88 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 医学部 医学科 ) 「学外研修等への参加状況報告(平成 25 年度)」 主催団体 医学教育振興財団 名 称 第 25 回「医学教育指導者フォーラム」 開催日 平成 25 年 7 月 23 日 開催会場 東京慈恵会医科大学 教員 2 人 久保真一、廣松賢治 参加者 89 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 医学部 看護学科 ) 「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 25 年度)」 組織名( 医学部 看護学科 組織名 医学部 構成員 委員長:(松尾 ひとみ)宮林 委 員:小栁 康子 坂梨 活動項目 活動全般の 成果および 点検・評価 ● ● ● ● ● ● ● 看護学科 ) FD 委員会 郁子 左織 村田 愛 FD 委員会開催 招聘講演の企画・運営 科研費研修会の開催 授業評価アンケート 教員授業アンケート振り返り 卒業生アンケート 『FD 活動報告書』創刊 2013 年度の活動は、看護学科の教育改善と研究支援に取り組むことを決定して、実 践した。活動全般の詳細と成果については、以下のとおりである。 ①招聘講演の企画・運営の改善 看護学科 FD 活動の目的に沿った活動となっていなかった反省を踏まえて後半より、 教育改善にシフトした FD 研修を企画・運営した。講演のテーマであるの3つのポリシ ーの一貫性は、大学教育における自己評価、自己点検にもかかわる極めて重要な課題 であったため、全学的に講演会を公開した。その結果、看護学科のみならず、医学部、 理学部や教育開発支援機構の教職員の参加も得られ、議論が深まった。 ② 科学研究費補助金獲得に向けた研修 教員の研究活動を支援するために、補助金獲得を重ねた看護学科教員を講師に、新 たに2回の科研費研修会を開催した。その結果、看護学科教員の科研費申請率向上に 寄与したと考えられため、今後も継続したい。 ③授業評価アンケートとアンケートを活用した授業改善のための取り組み 授業アンケート評価の活用が課題であったため、 「教員授業振り返りシート」を作成 し活用した。教員の授業の振り返りの機会となっていたため、更に学生へのフィード バックとなるよう次年度は本格実施をめざしたい。 ④ FD 活動報告書の創刊 従来の看護学科における FD 委員会活動は、単発的で継続性のない活動に終始してい たため、組織的、計画的な活動とする目的で『FD 活動報告書』を創刊した。FD 活動を 反省し、次年度に繋げる体制づくりの基盤となったと目される。 90 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 医学部 看護学科 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 活動概要 活動の成果 および 点検・評価 授業評価アンケートの実施 2013/4/4 第1回 FD 委員会 ・2013 年度授業アンケートの実施の内容及び方法について検討 ・検討課題は、教員へのアナウンスや配布方法について 2013/4/14 第2回 FD 委員会 ・2013 年度授業アンケート回収方法の検討 ・授業評価公開方法の検討 2013/5/9 第3回 FD 委員会 ・2013 年度授業アンケート実施(案)決定 ・授業評価公開方法(案)決定 2013/6/5 教授会 ・2013 年度授業アンケートと授業評価について提案 2013/7/5 第4回 FD 委員会 ・前期授業評価と集計の業者委託の検討 2013/7/10 教授会 ・2013 年度授業アンケート実施決定(依頼)用紙の準備は事務担当 ・2013 年度授業評価アンケート結果公開決定 2013/7/10~7/16 ・各担当による授業評価アンケート実施 2013/8~業者による集計作業 2013/8/2 第6回 FD 委員会 ・授業評価公開の検討 2013/9/5 第7回 FD 委員会 ・授業評価公開方法の再検討 ・卒業生に対する総合的な評価を受けるために卒業時アンケート実施(案) 2013/10/7 第8回 FD 委員会 ・授業評価公開方法の原案決定 2013/10/16 教授会 ・授業評価公開について、領域別、講義演習科目別公開について説明 2013/11/11 第9回 FD 委員会 ・授業評価活用に向けて授業アンケート教員振り返りシートの素案検討 2013/12/18 教授会 ・授業アンケート教員振り返りシートの活用方法と公開方法の決定 ・卒業生アンケートの実施決定 2013 年度の活動は、例年通り授業評価アンケートを前期・後期の2回実施した。し かし、これまでの授業評価アンケートの公開方法では不十分で、学生による授業アン ケート評価が十分活用できているとは言い難かった。そこで、今年度は、授業評価の 活用を目指して、FD 委員会で公開方法を検討した。授業評価の公開において、演習の 有無別、領域別等の効果的な授業評価の公開について、継続的に検討する予定である。 さらに、学生の授業評価を活用した教員の授業改善を支援するために、後期より「教 員授業評価振り返りシート」を作成試行した。教員のコメントを集計した結果、教員 の授業の課題や工夫の取り組みについて具体的に明らかになった。次年度はさらに、 「教員授業評価振り返りシート」を FD 活動による教員支援に役立てたい。 91 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 医学部 看護学科 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 活動概要 活動の成果 および 点検・評価 招聘講演 2013/4/4 第1回 FD 委員会 ・2013 年度 講師招聘計画(案)検討 2013/4/18 第2回 FD 委員会 ・第1回 FD 研修会の講師(案)決定 2013/5/8 教授会 ・第1回 FD 招聘講師の決定及び案内 2013/5/9 第3回 FD 委員会 ・第1回 FD 招聘講演会の計画(案)と準備 2013/7/5 第4回 FD 委員会 ・第1回 FD 招聘講演会準備~演習グループ編成 ・スケジュールと行使との打ち合わせ 2013/7/25 第5回 FD 委員会 ・研修会出席確認とグループメンバー再編成 ・配布資料の準備、当日の準備について 2013/7/26 第1回 FD 研修講師招聘研修会開催 ・テーマ:サブストラクション ・講 師:北 素子(慈恵医科大学医学部看護学科教授) ・日 時:2013 年7月 25 日(金)9:00~15:00 ・参加者:計 17 名 ・実施後評価調査 2013/8/7 教授会 ・結果報告及び第2回 FD 招聘講演の講師希望調査について案内 2013/10/7 第8回 FD 委員会 ・第2回 FD 招聘講演の講師希望調査結果から講師(案)決定 2013/11/13 教授会 ・第2回 FD 招聘講演会講師の紹介 2014/1/24 第 10 回 FD 研修会 ・第2回 FD 招聘講演会スケジュール策定 2014/2/21 第 11 回 FD 研修会 ・第2回 FD 招聘講演会の準備 2014/3/5 第2回 FD 研修講師招聘研修会開催 ・テーマ:3つのポリシーに基づく教育課程の一貫性構築について ・講 師:沖 裕貴(立命館大学教育開発機構教育開発センター教授) ・日 時:2014 年3月5日(水)13:00~15:00 ・参加者:看護学科教員 24 名、医学部理学部、教育開発支援機構教職員 12 名 実施後アンケート調査 2014/3/11 ・教授会 FD 研修会アンケート結果の報告 第1回招聘講演では、実習期間中の設定であったこともあり、参加人数が限られた 開催であるという課題が残った。 第2回招聘講演は、第一回の反省を踏まえて、学科の教育改善をめざす招聘講演と なった。看護学科以外の教職員の参加によって、質疑応答における議論も活発になさ れた。 教員アンケート調査結果では、 「本講演のテーマについて理解できたか」という質問に 91%が「理解できた」 、 「今後の教育活動に役立つか」には 100%が「役立つ」と回答さ れており、自由記載では、「プレゼンテーションがわかりやすかった」「具体的に他大 学の例を示していただき参考になった」 「ルーブリック評価をさっそく見直してみよう と思った」 「PDCA サイクルについてほとんど知らなかったのでよかった」「看護学科以 外の参加者の意見に触れる機会となり、視点が様々であり勉強になった」 「看護学科全 体で取り組むよう声を上げていきたいと思う」と回答され、活動の目的がほぼ達成で きたのではないかと考えられた。 92 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 医学部 看護学科 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 『福岡大学医学部看護学科 FD 活動報告書』 2013/10/7 第7回 FD 委員会 ・ 『FD 活動報告書』作成の提案 活動概要 2013/11/11 第8回 FD 委員会 ・『FD 活動報告書』作成の準備について検討 2014/1/24 第9回 FD 委員会 ・『FD 活動報告書』の内容項目の検討 ・頁割、役割分担 ・予算については旅費凍結を充当と決定 2014/1/25~第 10 回 FD 委員会 ・活動冊子作成の為の理由書、業者見積もり等事務業務 ・ISSN 登録の申請 ・『FD 活動報告書』原稿の内容構成 ・FD 活動計画、実施、評価に関する掲載事項の検討 ・原稿依頼 科学研究費補助金獲得のための講演会講師への原稿依頼 FD 学外研修参加教員への報告依頼 ・FD 招聘講演講師への講演内容掲載の承認 2014/2/21~第 11 回 FD 委員会 ・『FD 活動報告書』原稿の作成と点検作業 ・学外フォーラムの参加報告 2014/3/4~第 12 回 FD 委員会 ・FD 研修会アンケートの集計 ・業者印刷依頼 2014/3/10 ・原稿の校正 ・卒業到達度アンケート調査の自由記載の集約 2014/3/12 ・『FD 活動報告書』創刊 活動の成果 および 点検・評価 これまでの看護学科における FD 活動を振り返り、反省し、継続した活動にする目的 で『FD 活動報告書』を創刊した。刊行物を見ると、看護学科の FD 活動が一見して明ら かになり、作成の過程で授業公開や授業評価の更なる活用等の課題も見えてきた。 『FD 活動報告書』を作成することにより、FD 活動を計画し、実践、評価して改善し ていく PDCA サイクルが組織的、継続的に展開することができる基盤作りになった。 93 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 医学部 看護学科 ) 「学外研修等への参加状況報告(平成 25 年度)」 主催団体 看護学教育研究共同利用拠点千葉大学大学院看護学研究科付属看護実践研究指導 センター 名 称 FD 講演会「看護系大学における大学院教育の FD を考える」 開催日 平成 26 年 6 月 28 日~29 日 開催会場 参加者 主催団体 千葉大学大学院看護学研究科付属看護実践教育指導センター 中村 光江 大学コンソーシアム京都 名 称 2013 年度第 19 回 FD フォーラム「社会を生き抜く力を育てる」 開催日 平成 26 年2月 22 日(土)~23 日(日) 開催会場 参加者 主催団体 龍谷大学 深草キャンパス 教員 4人 (宮林郁子、小柳康子、坂梨左織、村田愛) おきなわクリニカルシミュレーションセンター 名 称 おきなわクリニカルシミュレーションセンター臨床教育施設視察 開催日 平成 26 年 2 月 27 日(木)~28 日(金) 開催会場 参加者 おきなわクリニカルシミュレーションセンター 石橋 曜子 94 Ⅳ 主催団体 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 医学部 看護学科 ) (公財)先端医療振興財団臨床研究情報センター 名 称 文部科学省橋渡し研究加速ネットプログラム厚生労働省早期探索的臨床試験拠点 整備事業/臨床研究中核病院整備事業平成 25 年度成果報告会 開催日 平成 26 年2月 28 日(金)~3月1日(土) 開催会場 参加者 主催団体 東京コンペンションホール 兼岡 秀俊 日本看護系大学協議会 名 称 平成 25 年度文部科学省委託事業「看護系大学院における教育の基準策定と評価に 関する調査研究」プロジェクト講演会 開催日 平成 26 年3月 15 日(土) 開催会場 参加者 日本赤十字看護大学 201 教室 宮林 郁子 95 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 薬学部 ) 「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 25 年度)」 組織名( 薬学部 組織名 薬学部(FD 検討委員会、教務委員会、国家試験対策委員会) 構成員 学部長 添田 秦司 教務委員 鹿志毛 信広 薬学部教務委員会 鹿志毛 信広、能田 均、藤岡 稔大 教育開発支援機構委員 本田 伸一郎 国家試験対策委員会 丸岡 博、松永 和久、吉田 秀幸 学部事務室長 志渡澤 登 薬学部教員、薬学部事務室員 ) (1)カリキュラムデザインおよび授業評価 (2)きめ細かな修学指導 (3)教育改善のための学外ワークショップへの参加および学内ワークショップの開催 活動項目 (4)薬剤師国家試験へ向けた模擬試験の実施 (5)ネットワークとコンピュータを活用した新しい教育指導方法の開発と運用に基づ く、効率的な薬学教育システムの利用 (6)新入生に対するプレイスメントテスト(化学、物理、生物、数学)の実施とその結 果に基づく、リメディアル教育の実施 活動全般の 成果および 点検・評価 (1)授業アンケートの要望に対して、各教員が改善案を提出・公表することで、授業評 価の低い科目の担当者に改善を促すことが可能となった。状況を経年に渡り調査し て、授業改善を必要とする教員に対して学部長が指導を行った。改善状況は引き続 き次年度のアンケートにより確認する。評価結果は FD 検討委員会を経て教授会に て報告した。 (2)関門該当者や成績不良者に対する修学指導を卒業まで継続的に実施し記録するこ とにより、修学指導の効果や問題点を確認し、その後の教育改善に役立てた。 (3) 定期的に行われるワークショップに参加し、教育改善に向けてのテクニック向上 に努めた。また、教授会にて参加者の報告を受ける事で研修内容の共有化を進めた。 (4)学生の弱点を把握するために模擬試験の成績を分析し、それを特別学習に反映させ ることで、国家試験の合格率の向上に役立てた。過去の卒業生が受験した薬剤師国 家試験の成績も分析し、在学時の成績の推移と国家試験合否の相関関係を解析し た。 (5) 教材データベースシステムの利用を促す事で、4年次末の共用試験と卒業後の薬 剤師国家試験の合格率の改善につながった。これは各学年に存在する進級関門があ るが、進級率も国家試験の合格率も高いというのが今までの本学薬学部の特徴であ り、それらを今後も維持させることが非常に重要であると考えられる。 (6) プレイスメントテスト(化学、物理、生物、数学)の結果をふまえて実施したリ メディアル教育が、どの程度有用であったか学生アンケートにより調べると共に、 その後、行われる定期試験の結果と照らし合わせて、リメディアル教育前のプレイ スメントテストの有効性を吟味した。 96 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 薬学部 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 カリキュラムデザインおよび授業評価 7月 10 月 2 日 10 月 11 日 10 月 活動概要 10 月 11 日 11 月 8 日 前期授業アンケートの実施 FD検討委員会 ・ 薬学部前期授業アンケート結果の取扱いについて ・ 前期完結科目の成績評価について ・ 第三者評価実施に向けた取り組み ・ コア・カリキュラムの改訂への対応 ・ 薬学部「先輩と語る-大学と社会-」について ・ 福岡大学 魅力ある学士課程教育支援について 教授会 ・教員・学生への前期授業アンケート結果の公表 前期授業評価アンケートで寄せられた意見に対する回答を学生に公表(ポ ータル) 教授会 ・平成 25 年度教育改善活動計画案の承認 FD検討委員会 ・ 平成 25 年度教育改善活動計画案の取扱いについて ・ 新任教育職員研修の内容見直しについて 12 月 3 月 10 日 3 月 13 日 3 月 後期授業アンケートの実施 FD検討委員会 ・ 薬学部前後期授業アンケート結果の取扱いについて ・ 平成 25 年度教育改善活動報告について 教授会 ・教員・学生への後期授業アンケート結果の公表 後期授業アンケート結果および寄せられた意見に対する回答を学生に公 表(ポータル) 授業アンケートは、専門教育の全授業科目で実施し(実施率 100%)、授業毎の結果 をポイント化した一覧表を公表した。評価が低い科目については学部長より担当者に 指導を行った。そして、今後は学生に対しても結果を公表することを教授会に提案し、 一部にはアンケート結果の信頼性を危惧する意見もあったが、大多数の了解を得られ たため、実施している。 活動の成果 および 点検・評価 また、従来からアンケートで寄せられた意見に対する改善策等の回答をポータルで 学生に公表しているが、意見の性質にかかわらずきちんと回答することを徹底させた。 以上の取組により、各教員が今まで以上に積極的に授業の改善に取り組むことが期 待できるとともに、学生にとってもアンケート実施に関する期待度や満足度が向上す ると考えられる。 一方、6 年制薬学教育モデル・コアカリキュラムの初めての改正が行われ、平成 27 年度より施行される予定である。これを受け本薬学部においても、各学年の講義内容 を改訂後の薬学教育モデル・コアカリキュラムに準じたカリキュラムとするために教 授会を中心に検討を行っている。 97 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 薬学部 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 きめ細かな修学指導 4月6 日 新入生に対する教務関連ガイダンス・学部指導懇談会の開催 5月 薬学部学科履修規程関門該当者への面接指導の実施(1~4年次生) 5 月 新入生に対する SGD での個人面談 5月 薬学部修学指導の実施(対象:2・3・4年次成績下位者) 6 月〜7 月 父母懇談会の開催、6 月 8 日(松山) 、6 月 9 日(宮崎) 、6 月 16 日(東京) 、 6 月 22 日(本学) 、6 月 29 日(佐賀) 、6 月 30 日(広島) 、7 月 6 日(那 覇) 、7 月 7 日(熊本) 9月 SGD での前期成績に基づく個人面談(1年生) 活動概要 9月 定期試験成績発表後の相談対応 10 月 3年次生の教室配属に伴う修学指導 3 月 在学生に対する教務関連ガイダンスの実施(履修指導) 研究室所属の学生に関しては日常的な学習指導・生活指導を行う。 学生の成績不振の原因や生活・修学状況については、システム化された授業出席状況 等を利用して、早めに把握し指導することで、成績向上や生活改善を図ることが可能 であった。留年者に対しては学部長と教務委員が直接保護者・本人に面談して修学指 導を行い、進級したが取得単位数が少なく成績(GPA)が奮わない学生には、SGD (スモール・グループ・ディスカッション)や卒業研究所属教室の教員が、分担して修 活動の成果 および 点検・評価 学指導を行った。所属教室の教員は、日常的に担当学生と接触するので、学生に合わ せた細やかな指導を実施することができた。 前期終了時点で留年が決定あるいは留年の可能性がある学生に対しては、教務委員が 面談し、修学および生活上の注意や指導を行った。特に1年生については、前期の成 績と授業の出席状況を踏まえて指導した。このように、生活態度不良者や成績不良者 に対する修学指導を卒業まで継続的に実施し記録することは、修学指導の効果や問題 を浮き彫りにし、新たな改善目標の発見につながると考えられる。 98 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 薬学部 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 活動概要 教育改善のための学外ワークショップへの参加および学内ワークショップの開催 7 月 14 日~15 日 第 45 回薬学教育者ワークショップ参加 8 月 29 日 平成 25 年度「文部科学省薬学教育指導者のためのワーク ショップ」 10 月 12 日~14 日 第3回薬学教育者のためのアドバンストワークショップ 11 月 3 日~4 日 第 46 回薬学教育者ワークショップ参加 1 月 12 日~13 日 第 47 回薬学教育者ワークショップ参加 2 月 19 日 医療人育成としての薬学教育に係る教材や教育方法の 開発に関する調査研究教育者ワークショップ 日本薬学会により主催される種々のワークショップには、若手の教育職員を中心に 参加させた。これは早期に薬学教育者としての質的向上と教育力向上を図るためであ る。また、文部科学省主催「薬学教育指導者のためのワークショップ」などでは、薬 学教育モデル・コアカリキュラムの改訂や医学部との連携の必要性等が議論されてい る。研修参加者には学部長の要求に応じて報告書の提出を求め、教授会にて報告した。 今後は、このようなワークショップに参加するとともに、本大学において薬学教育に 活動の成果 および 点検・評価 関する講演会やワークショップを実施し、学部教員全体でさらなる教育改善を図るこ とが課題となると考えられる。一方、先の薬学教育モデル・コア・カリキュラムの改 訂は、平成 23 年より薬学会等を中心に検討されていたが、最近その内容が明らかにな った。これを受けて平成 27 年度入学生からの新カリキュラムの実施に向け、本学部で もカリキュラム見直しの検討を行っている。薬剤師国家試験へ向けた基礎薬学の修得 はもちろん、新しいコア・カリで求められているアドバンスト教育を含んだ質の高い カリキュラムを構築することで、研究者や大学院進学者の育成も推進しなければなら ない。 99 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 薬学部 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 薬剤師国家試験へ向けた模擬試験の実施 4 月 3、8 日 4月5日 第1回国家試験対策模擬試験(対象:6年次生) CBT 対策特別講義受講者選抜試験(対象:4年次生) 4 月 13 日 CBT 形式確認試験(対象:2、3年次生) 6 月 15 日 第1回 CBT 対策模擬試験(対象:4年次生) 6 月 29 日、7 月 6 日 9 月 10、11 日 9 月 13 日 第2回国家試験対策模擬試験(対象:6年次生) CBT 体験受験 (対象:4年次生) CBT 対策学年復習科目別試験(対象:3年次生) 活動概要 9 月 26、27 日 第3回国家試験対策模擬試験(対象:6年次生) 10 月 24、25 日 10 月 26 日 同窓会提供国家試験対策模擬試験(対象:6年次生) 第2回 CBT 対策模擬試験(対象:4年次生) 12 月 3 日、4 日 12 月 12 日 第4回国家試験対策模擬試験(対象:6年次生) CBT トライアル(福大版 CBT)(対象:4年次生) 1 月 20 日、21 日 2 月 12、13 日 共用試験(CBT) (対象:4年次生) 第4回国家試験対策模擬試験(対象:6年次生) 4年次までに薬学教育モデル・コアカリキュラムのほとんどを学修する事を考慮す ると、CBT(共用試験)の成績は、5年次への進級要件となるだけでなく国家試験合格 率にも大きく影響する。したがって、国家試験対策のみならず、2・3・4年次に行 われる CBT に関する対策模試の学力解析・向上にも力を入れる事が、重要なポイント 活動の成果 および 点検・評価 となった。4・6年次生に対しては、模擬試験とそれに付随した試験対策の特別学習 を実施し、下位学年で学んだ内容の復習とともに成績不振の学生の成績を向上させ、 国家試験の合格率上昇を図った。国家試験合格への学力向上には、学生の弱点を把握 することが重要であると考えられる。そこで模擬試験成績の分析や過去の卒業生が受 験した薬剤師国家試験成績の分析結果を、特別学習に反映させた。また、過去の在学 生の成績推移と国家試験合格の相関関係は、在学生の合否予測の良い指標であり、学 修指導に役立った。 100 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 薬学部 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 ネットワークとコンピュータを活用した新しい教育指導方法の開発と運用に基づく、 効率的な薬学教育システムの利用 学内ネットワーク教材データベースシステムは薬学部の教員ならば、随時使用可能 である。本システムは Microsoft 社の Word を利用したシステム教材である。簡便な操 作により学修目的の問題をデータベース化することができる。また、データベース化 された Word 教材を組み合わせて、独自の演習問題を Web 上にアップロードすることや Word ファイルを作成することでテストプリントの出力も可能である。さらに提供教材 として薬剤師国家試験の過去の問題が登録されており、それらを参考として自由に問 題を変更し、予想問題を作成することが可能である。 活動概要 このシステム教材は、教員に関しては、CBT 形式確認試験の作出や4年または6年次 に開講される基礎薬学特別講義、衛生薬学特別講義、医療薬学特別講義、総合基礎薬 学特別講義、総合衛生薬学特別講義、および総合医療薬学特別講義などの CBT、および 国家試験対策用講義の演習問題や定期試験の作成に利用されているだけでなく、他の 学年において開設される種々の科目に関する教材作成にも役立っている。一方、学生 に関しても、CBT 共用試験や国家試験問題の自発的学習に利用されている 学内ネットワークおよびコンピュータシステムを用いた教材データベースシステ ムを、平成 23 年度に導入したことにより、学生は1年次から6年次までの各学年に対 応した問題を自学自習システムとして利用することが可能となっている。また、教員 が作成した問題をデータベースに追加し、学生に解かせた結果、学修到達度が低い者 だけを抽出して指導を行うなど、学修到達度に応じた教育も可能となり、全体の学力 向上を図ることができた。さらに、講義、復習、演習、補習、学習指導など、様々な 活動の成果 および 点検・評価 教育場面において、教員と学生との双方向の教育システムを構築することで、学生自 身に能動的な学習態度を身につけさせるとともに、教員による有効かつ的確な指導が 可能となった。 101 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 薬学部 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 新入生に対するプレイスメントテスト(化学、物理、生物)の実施とその結果に基づ く、リメディアル教育の実施 4月6日 4 月〜7 月 新入生に対するプレイスメントテストの実施(生物、物理、化学、数学) プレスメインテストの結果による新入生に対するリメディアル教育の実施 活動概要 従来、1 年次前期開講科目の成績を基準とした成績不良者を対象者に、薬学専門科目 の基礎である化学、物理、生物、数学に関してリメディアル教育を後期に実施してい た。 今年度より、4月の初めにプレイスメントテスト(化学、物理、生物、数学)を実施 することで、より早期に新入生の学力を把握することができた。さらに、その結果を 考慮してリメディアル教育を早期に実施することで、前期開講の講義にも対応できる 活動の成果 および 点検・評価 基礎学力の向上を図ることができたと考えられる。リメディアル教育が、どの程度有 用であったか学生アンケートにて調べると共に、その後行われる定期試験の結果と照 らし合わせると、プレイスメントテストによるリメディアル教育受講者の選別は有効 であると考えられた。また今年度より学習援助のために新たに設置された薬学部教育 支援センターを有効に利用し、模擬試験成績や国家試験成績結果の解析から選定され た学力不足の学生に特別教育を施すことで、6年次の早期から学力不振の学生の学習 サポートを実現することができたと考えられる。 102 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 薬学部 ) 「学外研修等への参加状況報告(平成 25 年度)」 主催団体 文部科学省高等教育局 名 称 平成 25 年度「文部科学省薬学教育指導者のためのワークショップ」 開催日 平成 25 年 8 月 29 日(木) 開催会場 参加者 主催団体 慶応義塾大学 能田 均 教授 日本薬学会 名 称 第3回薬学教育者のためのアドバンストワークショップ 開催日 平成 25 年 10 月 12 日(土)~14 日(月) 開催会場 参加者 主催団体 クロス・ウェーブ府中 丸岡 博 教授 日本薬学会 名 称 医療人育成としての薬学教育に係る教材や教育方法の開発に関する調査研究 教育者ワークショップ 開催日 平成 26 年 2 月 19 日(水) 開催会場 参加者 慶応義塾大学 神村 英利 教授 103 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( スポーツ科学部 ) 「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 25 年度)」 組織名( スポーツ科学部 組織名 スポーツ科学部 FD・SD 委員会 構成員 委員長 田口 晴康 教 員 遠藤 勝恵、田口 正公、田中 守、檜垣 靖樹 学部事務室長 谷口 勝義 事 務 員 富賀 裕貴 ・ 活動項目 ) 平成 24 年 12 月~平成 25 年 3 月 入学前教育:AO、特別推薦、A 方式推薦、指定校推薦の入学予定者に対し、(株) ナガセ作成の大学教養基礎講座(スポーツ科学入門・ベーシック国語)テキストを用 い、自宅学習と添削評価を 12 回実施した。 平成 25 年 4 月 ・フレッシュマンセミナーの開始 ・新入生研修会および懇談会(担任による面談) ・新入生への日本語力テストの実施 ・2 年次生への担任による面談と報告書提出 ・FD・SD 委員会開催 平成 25 年 5 月 ・日本語力テスト結果の分析 ・文章力向上プログラムの実施 ・24 年度後期における授業改善報告書のまとめを教授会で報告 学生および教員への公表開始 平成 25 年 7 月 ・担任による 1 年次生、2 年次生への面談での就学指導 ・前期授業アンケートの実施 平成 25 年 9 月 ・FD・SD 委員会開催 ・担任による 1 年次、2 年次生への個別面談とその報告書提出 平成 25 年 10 月 ・教員個別への授業改善報告書作成依頼 ・1 年次、2 年次生への担任による個別面談とその報告書提出 ・フレッシュマンセミナーの授業 3 コマをスポーツ科学部向け言葉の力(コトチカ) を実施 平成 25 年 12 月 ・25 年度前期における授業改善報告書のまとめを教授会で報告 学生および教員への公表開始 ・後期授業アンケートの実施 104 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( スポーツ科学部 ) ・入学前教育課題学習開始(3 月まで 12 回) 平成 26 年 1 月 ・実技研修会への派遣とその報告書作成(大学体育スキー指導者研修会) ・教務委員および FD・SD 委員会によるシラバス内容のチエックと修正依頼 平成 26 年 2 月 ・FD・SD 委員会開催 平成 26 年 3 月 ・FD・SD 委員会開催 ・学部 FD ワークショップ開催 演題「学部教育・研究・正課外活動の改革に向けた戦略と取り組み」 講師:立教大学コミュニティ福祉学部 学部長 松尾哲矢氏 ・教員個別への授業改善報告書作成依頼 ・スポーツ科学部授業アンケート報告書 ―平成 22 年度からの歩み― 発行 活動全般の 成果および 点検・評価 授業アンケートにおける今年度の改善報告書提出に関して、24 年度後期では専任教 員 23 名、助教、助手 20 名の「84%」、 (非常勤講師 15 名) 、25 年度前期では専任教員 25 名、助教、助手 24 名の「92%」 、(非常勤講師 15 名)の提出率を示していた。 報告書の中では、全教員の改善努力、さらなる授業改善に努めている様子がうかが えた。報告も回を重ねるごとに「~の工夫により良くなった」という報告が多くなり、 問題点も減少してきたように感じられる。 集計結果については引き続き学部ホームページ及び学部掲示版にて公表している。 日本語力テスト結果については、教授会にて報告があり、文章力向上プログラムに よる添削された文章とともにクラス担任から面談時に個々の学生に集計結果を返却し ている。文章力向上プログラムでは、一昨年から 30 名編成クラスで 6 回を実施してお り、今年度も専門家による添削は、学生のレポート作成、定期テストの記述に役立つ たとの意見があった。 フレッシュマンセミナーの後期授業 3 コマの中で「スポーツ科学部向け言葉の力」 (コ トチカ)と題し教育開発支援機構の須永先生に実施してもらった。学生にはとても好 評で来年度についても引き続き実施してもらうことになった。 シラバスチェックに関しては昨年度と同様に若干の修正点のみでかなりの定着が見 られている。 学部 FD ワークショップは立教大学コミュニティ福祉学部学部長松尾哲矢先生に来校 してもらい、 「学部教育・研究・正課外活動の改革に向けた戦略と取り組み」のテーマ で行ってもらった。教員、技術職員、事務職員(約 40 名)が参加し活発な議論が行わ れた。 105 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( スポーツ科学部 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 活動概要 活動の成果 および 点検・評価 授業アンケート 平成 25 年 5 月 8 日(水) ・平成 24 年度後期「授業改善報告書」まとめについて教授会報告 ・24 年度後期授業アンケート集計結果を学部ホームページおよび学部掲示板にて公表 平成 25 年 7 月 1 日(月)~ ・各担当者による前期授業アンケート実施 平成 25 年 8 月~ ・業者による集計作業 平成 25 年 10 月 ・教員個別への前期授業改善報告書作成依頼 平成 25 年 12 月 2 日(月)~ ・各担当者による後期授業アンケート実施 平成 25 年 12 月 18 日(水) ・25 年度前期「授業改善報告書」まとめについて教授会報告 ・25 年度前期授業アンケート集計結果を学部ホームページおよび学部掲示板にて公表 平成 26 年 1 月~ ・業者による集計作業 平成 26 年 2 月 9 日(日) ・平成 25 年度スポーツ科学部授業アンケート報告書 ―平成 22 年度からの歩み―につ いての検討 平成 25 年 3 月 ・教員個別への後期授業改善報告書作成依頼 ・スポーツ科学部授業アンケート報告書 ―平成 22 年度からの歩み―発行 全教員に対し、授業改善報告書の提出を毎回義務づけているが、その中では全教員 の改善努力、さらなる授業改善に努めている様子がうかがえた。特に講義科目では、 授業内容はもとより、教材、資料、映像、スライド、パワーポイントの工夫により成 果ありという報告が多数を占めていた。また、実技科目についても学生の反応、評価 とも全体的に高く、良い傾向にあった。教員サイドから見ても目標に対しほぼ達成で きたという意見、授業が大半を占めていた。 一方、大人数クラスの受講態度等の問題、事前事後学習(予習、復習)の提示の仕 方についての悩み、3,4 年生の教育実習および介護実習時の欠席により到達度に差が つくなどの報告が目に付いた。特に、講義科目の受講態度(携帯、いねむり、私語、 飲食)については、スポーツ科学部全教員が一丸となって、各担当授業の際はもとよ り、クラス面談時、ゼミ授業時、部活動指導の際に何度も注意を促すなどの措置をと る必要があろう。 今年度は初めての試みとして、スポーツ科学部授業アンケート報告書 ―平成 22 年 度からの歩み―と題した報告書を作成した。 106 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( スポーツ科学部 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 FD・SD 委員会 シラバス内容の改善 活動概要 実施日時:平成 26 年 1 月 15 日(水)16 時 00 分~17 時 00 分 実施場所:学部会議室 参 加 者: 教員 4 名 米沢利広(教務委員) 、田口晴康、檜垣靖樹、坂本道人 学部事務 谷口勝義(室長) 、富賀裕貴(事務員) 学部専任教員および非常勤講師から提出されたシラバスのすべてを対象に教務委 員および FD・SD 委員会のメンバーでシラバスの項目ごとに内容の確認をした。 確認のポイントは以下のとおりである。 1.概要の内容は十分か。 2.到達目標は明確に明記されているか。 3.成績評価基準及び方法は妥当か。 4.履修上の留意点は示されているか。 5.授業計画は 15 回の内容になっているか。 6.事前・事後学習(予習・復習)の記載は適切か。 適切な内容でないものについては、修正あるいは訂正がなされた。 活動の成果 および 点検・評価 シラバスの確認作業も 4 年目に入り、内容の充実度がさらに増した。一昨年度から 加わった事前・事後学習(予習・復習)についても創意工夫が見られ、併せて内容の 充実度が増した。 内容確認にはかなりの時間を要したが、学部教員のシラバスが全体として統一され、 内容も充実してきた様子がうかがえるとともに、今回は修正点がほとんど見当たらな かった。 107 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( スポーツ科学部 ) 「学外研修等への参加状況報告(平成 25 年度)」 主催団体 大学スキー研究会 名 称 平成 25 年度大学体育スキー指導者研修会 開催日 平成 26 年 1 月 3 日(金)~6 日(月) 開催会場 菅平高原スキー場 参加者 野口安忠(講師) 安藤創一(助教) 森村和浩(助教) 108 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 共通教育センター ) 「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 25 年度)」 組織名( 共通教育センター 組織名 共通教育センター運営委員会 平成 25 年4月~11 月 センター長 センター長補佐(3人) センター委員(※9人) 構成員 ) センター事務室長 平成 25 年 12 月~ センター長 センター長補佐(3人) センター委員(※9人) センター事務室長 田崎 茂 関口 浩喜、奥野 充、鶴田 直之 甲斐 勝二、大橋 敏道、石坂 元一、奥野 吉村 賢治、原田 春美、吉田 秀幸、築山 中村 由依(平成 25 年4月) 山崎 好裕(平成 25 年5月~11 月) ※奥野委員はセンター長補佐を兼務。 中野 耕太郎 充、 泰典、 永田 潔文 甲斐 勝二、杉本 宏幸、香野 淳 甲斐 勝二、大橋 敏道、辰己佳寿子、杉本 宏幸、 香野 淳、野田 賢、黒木 求、吉田 秀幸、 坂本 道人 ※甲斐・杉本・香野委員はセンター長補佐を兼務。 中野 耕太郎 平成 25 年度は以下の4点の施策を中心に教育改善活動に取り組んだ。 活動項目 活動全般の 成果および 点検・評価 (1) 「総合教養科目」授業アンケートの実施 (2)担当者との連携(系列代表者会議、 「教養ゼミ」担当者会議の開催) (3) 「学生との懇談会」の実施 (4) 「共通教育科目(外国語科目を除く) 」履修登録状況の調査・分析 「総合教養科目」の授業アンケートや学生との懇談会という学生側の視点からの意 見を得ることにより、各科目担当者は授業内容や方法の改善を行うと同時にシラバス を年々充実させている。またアンケート結果や学生との懇談会で得られた情報を全学 に公開することで、教職員は学生の実態や要望に関する情報を共有し、教育・施設設 備の見直し、授業改善・教育改善を行っている。 担当者会議(系列会議・系列代表者会議・ 「教養ゼミ」担当者会議・ 「総合系列科目」 担当者会議)を行うことで、教員は系列ごとに授業改善への取り組みを図っている。 また担当者会議は、科目担当者とセンター双方が認識・情報を共有すると同時に、担 当者がセンターに意見・要望を提起する場となっている。 「共通教育科目(外国語科目を除く)」の履修登録状況の調査・分析によって得られ る客観的データに基づいて、登録制限科目を設定している。このことは多人数クラス の解消に対して成果をあげている。 109 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 共通教育センター ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 「総合教養科目」授業アンケートの実施 平成 25 年度授業アンケートに関わる活動概要は、以下のとおり。 活動概要 活動の成果 および 点検・評価 2013/5/16 第 112 回 運営委員会 ・平成 25 年度の授業アンケート実施概要・作業工程・担当教員配付資料の内容を 検討、了承。 2013/7/1~2013/7/13 ・前期の授業アンケート実施。 2013/7/13~ ・委託業者によるアンケート結果の集計および結果返却資料の作成作業。 2013/9/11 ・前期の授業アンケート結果を実施教員に送付。 2013/10/21~2013/11/5 ・後期の「総合教養科目」授業アンケート実施対象者への実施希望調査。 (※「総合系列科目」 「教養ゼミ」は全クラス授業アンケートを実施。 ) 2013/12/9~2013/12/21 ・後期の授業アンケート実施。 2014/1/6~ ・平成 25 年度アンケート報告書の作成・校正作業。 2014/1/17 第 119 回 運営委員会 ・平成 25 年度授業アンケート報告書の分析担当者、印刷部数を報告、了承。 2014/1/27 ・後期の授業アンケート結果を実施教員に送付。 2014/3/11 ・平成 25 年度アンケート報告書をFUポータルに掲載し、教職員と学生に公開。 ・平成 25 年度アンケート報告書を実施教員等に配付。 授業アンケートは、「総合教養科目」、「教養ゼミ」、「総合系列科目」の授業形態に応 じ別形式で実施してきたが、平成 23 年度に見直しを行い、一部を統合して実施してい る。同じ設問項目を設けることで、全体の関連性を把握することが可能となった。 「総合教養科目」は前期 157 クラス、後期 32 クラス、「教養ゼミ」は全 28 クラス、 「総合系列科目」も全 21 クラスでアンケートが実施され、結果を担当者へ送付した。 センター指定クラスの集計結果は、報告書としてまとめ、3月中にFUポータルで、 全学に公開する予定である。 授業アンケートにより、学生からの授業改善要望等の意見を担当者が真摯に受け止 め、またこれらを運営委員会や担当者会議で議論することで、授業シラバスの充実や 教育・施設設備の見直し等、授業改善・教育改善に繋げている。 110 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 共通教育センター ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 担当者との連携(系列代表者会議、 「教養ゼミ」担当者会議の開催) 平成 25 年度は系列代表者会議と「教養ゼミ」担当者会議をそれぞれ1回開催した。 両担当者会議に関わる活動概要は、以下のとおり。 活動概要 【系列代表者会議】 2013/5/16 第 112 回 運営委員会 ・平成 25 年度 系列代表者会議の開催について提案・了承。 2013/7/12 ・各系列代表者に系列内での意見収集依頼状を送付。 2013/7/29 系列代表者会議 議題:「総合教養科目」履修登録状況について 系列グループについて その他 2013/9/19 第 115 回 運営委員会 ・系列代表者会議の協議内容の報告を行い、今後の対応等を検討。 【「教養ゼミ」担当者会議】 2014/1/17 第 119 回 運営委員会 ・平成 25 年度「教養ゼミ」担当者会議の開催について提案・了承。 2014/3/13 「教養ゼミ」担当者会議 議題:平成 26 年度「教養ゼミ」開講にあたって その他 ※平成 26 年4月の運営委員会で「教養ゼミ」担当者会議の協議内容の報告を行い、 今後の対応等を検討する予定。 活動の成果 および 点検・評価 今年度は系列代表者会議、 「教養ゼミ」担当者会議ともに1回のみの開催であったが、 共通教育センターの運営を進めていく上で参考となる貴重な意見を得ることができ た。今後は会議で得られた有益な情報・意見をセンターの活動に取り込んでいきたい。 ただ系列代表者会議の基礎となる系列会議が活発に開かれた形跡がほとんどないの で、総合教養科目を体系的に運用するために系列会議の活性化を検討していきたい。 111 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 共通教育センター ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 「学生との懇談会」の実施 平成 25 年度「学生との懇談会」に関わる活動概要は、以下のとおり。 活動概要 活動の成果 および 点検・評価 2013/9/19 第 115 回 運営委員会 ・平成 25 年度「学生との懇談会」実施要領を検討、了承。 ・教育開発支援機構に所属する教員の懇談会への参加(オブザーバーとして参加) を検討、了承。 2013/10/3 ・学生部長に学生代表(総務委員長)の紹介依頼状を送付して、懇談会実施の協 力依頼。 2013/10/4 ・学生代表へ懇談会の開催趣旨を説明し、出席学生の取りまとめ等を依頼。 2013/10/17 第 116 回 運営委員会 ・懇談会実施に伴う進捗状況(開催日程等)を報告。 2013/11/11 ・平成 25 年度「学生との懇談会」実施。 参加者:教職員6人(共通教育センター:5人、教育開発支援機構:1人) 学生 14 人(男性:11 人、女性:3人) 2013/11/14 第 117 回 運営委員会 ・「学生との懇談会」での協議内容の報告。 2013/11/27 ・懇談会記録を「文書管理」に掲載し、全学の教職員に公開。 「学生との懇談会」の実施目的は学生から「共通教育科目」に関する要望を直接聴 き、授業アンケートからは知り得ない情報を得て、 「共通教育科目」の実態を把握し、 授業改善に繋げることである。 懇談会では事前に学生へ配付した懇談テーマ(キーワード)に沿って意見や要望等 の収集を行った。学生からは活発に意見が述べられ、多くの情報を得ることができた。 懇談会記録はFUポータルの「文書管理」に掲載し、全学の教職員に公開した。 112 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 共通教育センター ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 「共通教育科目(外国語科目を除く) 」履修登録状況の調査・分析 「共通教育科目(外国語科目を除く)」履修登録状況の調査・分析に関わる活動概要は、 以下のとおり。 活動概要 活動の成果 および 点検・評価 2013/4/6 ・新入生履修登録終了後の履修登録データを集計。 2013/4/18 第 111 回 運営委員会 ・平成 25 年度の履修登録状況(4/6 現在)を報告。 ・平成 26 年度に向けた登録制限科目と「教養ゼミ」の運用方法改善等の検討。 2013/5/1 ・前期履修登録確定後の履修登録データを集計。 2013/5/16 第 112 回 運営委員会 ・平成 25 年度の履修登録状況(5/1 現在)を報告。 ・ 「総合教養科目」の1クラス当たりの適切な登録者平均を定め、同数値に基づき 学部に開講クラス数の増減を求める運用を、継続して検討することを決定。 2013/7/29 系列代表者会議 ・「総合教養科目」履修登録状況の説明・報告。 2013/10/5 ・後期履修登録確定後の履修登録データを集計。 2013/10/17 第 116 回 運営委員会 ・平成 25 年度の履修登録状況(10/5 現在)を報告。 多人数クラスの解消に関する取組みとして、平成 25 年度は平成 24 年度と同様、前 年度の登録実績に基づき多人数となることが見込まれたクラスに対し、登録制限(在 学生 200 人、新入生 200 人)を実施した。同取組みにより登録者数が 400 人以上のク ラスは平成 23 年度以前と比較すると大きく減少し、多人数クラス解消に一定の成果を 得ることができた。 しかし平成 25 年度は、それでも新入生への登録制限の追加が緊急に生じた。このよ うな事態を避けるために、平成 26 年度は、平成 25 年度の履修登録確定時の登録者数 が 300 人以上で、平成 26 年度も同じ授業担当者のクラスは全て登録制限を実施するこ とにした。登録制限クラスをたくさん増やすのも問題があるので、今後も登録者数の 推移を見守りたい。 113 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 共通教育センター ) 「学外研修等への参加状況報告(平成 25 年度)」 主催団体 大学教育学会 名 称 大学教育学会 第 35 回(2013 年)大会 開催日 2013 年6月1日(土)~2日(日) 開催会場 参加者 主催団体 東北大学合同講義棟(川内北キャンパス)C棟およびマルチメディア教育研究棟 教員 センター事務室 1人 1人 センター長 事務室長 茂 耕太郎 九州地区大学一般教育研究会 名 称 第 62 回 九州地区大学一般教育研究協議会 開催日 2013 年9月6日(金)~7日(土) 開催会場 田崎 中野 琉球大学(教養教育棟) 教員 3人 センター事務室 1人 参加者 センター長 :田崎 センター委員:山崎 事務室長 :中野 114 茂、センター長補佐:鶴田 好裕 耕太郎 直之、 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 言語教育研究センター ) 「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 25 年度)」 組織名( 言語教育研究センター 組織名 言語教育研究センター企画推進会議 構成員 議長 大津言語教育研究センター長(H25 年 12 月 1 日~遠藤センター長) 遠藤言語教育研究センター長補佐(H25 年 12 月 1 日~福田センター長補佐) 秋好言語教育研究センター長補佐 ベヴァン教育研究センター長補佐 スモール言語教育研究センター准教授 ファーネル言語教育研究センター准教授 御厨言語教育研究センター事務室長 活動項目 活動全般の 成果および 点検・評価 ) 1.授業アンケートの実施 2.英語運用能力テストの実施 3.TOEIC IP テストの実施 4.LERC English Challenge Program の実施 5.英語再履修クラスの改革 6.「グローバル・イングリッシュ(GE)」クラス開設 授業アンケートは、英語および第 2 外国語科目を対象に、6 月から 7 月にかけて実施 した後、アンケート全体の分析を行ない、その結果をセンターの電子文書ライブラリ に公開、また、実施した全ての教員の自主的な教育改善への動機付けになるよう、担 当教員に全体の分析結果を配付した。 英語運用能力テストは、英語能力に関する様々な分析データの入手、英語能力の客 観的把握及び目的別クラスの選考を目的として 11 月に実施した。テストにデータ分析 を行い、目的別クラスの選考及び結果を公開した。 TOEIC IP テストは平成 21 年度から言語教育研究センターで年 2 回 1・2 年次生を対 象にテストを実施してきたが、本年度からエクステンションセンターが統一して実施 することになった。なお、 「福岡大学におけるトーイックの成績に基づく単位認定に関 する取扱内規」により、フレッシュマン・イングリッシュ及びインターミディエイト・ イングリッシュの単位が 108 名の 154 科目について認定された。 LERC English Challenge Program は、以下の 3 つのプロジェクトを実施した。1) 「TOEIC 600 Challenge」による英語学習への動機付けの向上:TOEIC スコア 600 点以上 の応募者からスコア上位者 20 名選出し、平成 26 年 2 月からハワイ大学で開講される 3 週 間 の 英 語 研 修 プロ グ ラム に 校 費 の 補 助 によ り 派遣 し た 。 2) 「English Speech Contest」の開催とその参加準備を通した英語スピーキング能力の育成:11 月 2 日に 18 名の参加者が指定されたテーマに従いスピーチを行った。また、英語スピーチの準備 から実演までの指導を意図したワークショップを 9 月 26 日に開催した。3) 「English Plaza」の開設と、その利用による英語コミュニケーション能力の涵養:本年度は 123 日間開設し、参加者は延べ 2,454 名であった。また、English Plaza in Kujunomori を 27 名の参加者により実施した。 英語再履修クラスの改革として本年度から半期完結の再履修クラスに課外での e-learning を義務付けた blended learning を導入した。 「グローバル・イングリッシュ(GE)」クラスをグローバル人材育成推進事業に基づ きインターミディエイト・イングリッシュの目的別クラスに 7 クラス開設し、8 月 4 日 から 2 週間、海外英語研修のために 4 ヵ国 3 大学、1 教育機関に 113 名を派遣した。 115 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 言語教育研究センター ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 授業アンケートの実施 平成 25 年 活動概要 5/16 第 160 回センター企画推進会議 ・平成 25 年度授業アンケートの実施について原案決定 5/23 第 114 回センター運営委員会 ・平成 25 年度授業アンケートの実施について実施決定 6/24~28(予備日7/1~7/5) ・共通教育科目の英語(525 クラス)、第 2 外国語(262 クラス)の担当者による授業 アンケート実施 7 月~12 月 ・委託業者による集計作業 平成 26 年 1/16 第 167 回センター企画推進会議 ・アンケート結果の分析報告 1/23 第 121 回センター運営委員会 ・アンケート結果の分析報告 1月 ・担当教員へアンケートの各々個別集計結果および全体の分析結果配付。 全体の分析結果は、Web(電子文書ライブラリ)に掲載。 活動の成果 および 点検・評価 授業アンケートは、本学の FD 活動の一環として、平成 15 年度から全学統一した質 問項目で実施してきたが、平成 18 年度から共通教育科目の外国語科目については当セ ンターが主管となり実施している。また、平成 19 年度後期から、英語および第 2 外国 語は、ARCS 理論に基づき、学生の「注意(Attention)」「関連性(Relevance)」「自信 (Confidence)」 「満足(Satisfaction)」について独自の質問項目により、データ分析と 授業改善の提案が容易になるよう工夫して実施している。アンケート結果は、実施し た全ての教員に集計結果表と自由記述一覧を配付しており、全体の集計結果は、平成 25 年 12 月に配付した。例年同様に平成 25 年度もアンケートの全体の分析を行ない、 その結果は Web(電子文書ライブラリ)に掲載し全職員が閲覧可能とした。また、実施し た全ての教員の自主的な教育改善への動機付けになるようアンケートの個別集計結果 に加え、センター運営委員会の構成員および担当教員に全体の分析結果を配付した。 116 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 言語教育研究センター ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 活動概要 英語運用能力テストの実施 平成 25 年 4/11 第 159 回センター企画推進会議 医学部医学科英語運用能力テストの実施内容について承認 4/18 第 113 回センター運営委員会 医学部医学科英語運用能力テストの実施内容について承認 6/19 医学部テスト実施(110 名受験) 9/19 第 163 回センター企画推進会議 11 月実施の英語運用能力テスト実施内容について承認 9/26 第 117 回センター運営委員会 11 月実施の英語運用能力テスト実施内容について承認 11/19~11/22 フレッシュマン・イングリッシュ クラスへのテスト実施 11/25~11/29 インターミディエイト・イングリッシュ クラスへのテスト実施 12/ 2~12/ 6 テスト実施予備週 12/14 追試 ・11/19~12/14 8,040 名受験 テストの目的は、インターミディエイト・イングリッシュ(IE)の目的別クラスの選 考と、英語能力の客観的な把握にある。平成 24 年度から、これまでの ELPA Test を VELC Test (Visualizing English Language Competency Test) に変更し、平成 25 年度も同 テストを 6 月に医学部の 110 名、また、11 月 22 日から 12 月 14 日の間に 8,040 名が受 験した。VELC Test は、在学中に受験したスコアはすべてウェブポートフォリオに掲載 され、スコア情報以外に「自分は今英語で何ができるのか」という各人の Can Do 情報 が、日本人大学生にとって身近な状況別にフィードバックされる。なお、このテスト の詳細な分析結果は、センター紀要に掲載を予定している。 活動の成果 および 点検・評価 117 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 言語教育研究センター ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 活動概要 活動の成果 および 点検・評価 TOEIC IP テストの実施 「福岡大学におけるトーイックの成績に基づく単位認定に関する取扱内規」による フレッシュマン・イングリッシュ及びインターミディエイト・イングリッシの単位 認定 平成 25 年度前期 4/9~4/15 前期 TOEIC 成績による単位認定申請受付 4/18 第 113 回センター運営委員会 30 名 47 科目の単位認定申請について審議承認 教務委員会において承認 平成 25 年度後期 9/14~9/20 後期 TOEIC 成績による単位認定申請受付 9/20 第 117 回センター運営委員会 78 名 107 科目の単位認定申請について審議承認 教務委員会において承認 平成 21 年度から実用的英語コミュニケーション能力の向上を図ることを目的とし て、就職にも有利な TOEIC IP テストの受験を推奨し、年 2 回 1・2 年次生を対象にテ ストを実施してきたが、平成 25 年度からエクステンションセンターが統一して実施す ることになった。 平成 23 年度制定の「福岡大学におけるトーイックの成績に基づく単位認定に関す る取扱内規」により、24 年度からフレッシュマン・イングリッシュ(FE)及びインター ミディエイト・イングリッシ(IE)のトーイックのスコアによる単位認定を開始してい る。平成 25 年度前期は 30 名が 47 科目、後期は 78 名が 107 科目の単位認定を申請し、 合計 108 名、154 科目の単位が認定された。 118 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 言語教育研究センター ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 活動概要 活動の成果 および 点検・評価 LERC English Challenge Program の実施 福岡大学 魅力ある学士課程教育支援として「英語学習への動機付けと英語コミュニケ ーション能力向上を目指す実践的試み~LERC English Challenge Program~」の継続 申請が採択され、以下の 3 つのプロジェクトを実施した。 平成 25 年 4/18 English Challenge Program 説明会開催 1)「TOEIC 600 Challenge」による英語学習への動機付けの向上 6/ 5 「TOEIC 600 Challenge」ハワイ大学英語研修説明会 9/14 ~9/20 研修参加者募集 10/ 2 参加者 20 名発表 研修オリエンテーション実施(10/4 第 1 回、11/8 第 2 回、12/6 第 3 回、1/31 第 4 回) 12/14 研修前 TOEIC IP テスト受験 2/24~3/14 ハワイ大学英語研修プログラム参加(出国日 2/22、帰国日 3/16) 2)「English Speech Contest」の開催とその参加準備を通した英語スピーキング能力 の育成 9/26 Speech Contest workshop 開催 9/30~10/11 参加者募集 10/18 参加者発表 11/2 Speech Contest 開催 3)「English Plaza」の開設と、その利用による英語コミュニケーション能力の涵養 ・English Plaza 4/9~7/12 前期開設期間、9/16~12/13 後期開設期間 於:ブラザ 50 参加者数延べ 2,454 名 ・English Plaza in Kujunomori 7/8~7/12 募集、7/22 参加者発表 9/9~9/11 実施 於: やまなみ荘 参加者数 27 名 1) 「TOEIC 600 Challenge」による英語学習への動機付けの向上:TOEIC スコアを昨年 度の 550 点から 50 点アップし 600 点にチャレンジさせ、平成 24 年 9 月から 25 年 7 月 の間に受験した TOEIC のスコアで応募した 30 名の中から、各学部のスコア上位者 2 名 と残りの応募者全体からスコア順に選出した者の計 20 名を選抜した。4 回のオリエン テーション参加し、英語能力をさらに向上させる目的の e-learning と TOEIC IP 受験 を経て、2 月にハワイ大学で開講される英語研修プログラム(3 週間)に、校費の補助 により派遣した。2) 「English Speech Contest」の開催とその参加準備を通した英語 スピーキング能力の育成:11 月 2 日に 18 名の参加者が Making a differenc をテーマに スピーチを行った。普段学んでいる英語力だけでなく、文章の組み立て、ジェスチャ ー等表現力を含めた総合的な英語スピーチ能力について、当センター所属の 3 名の准 教授(ネイティブ)が厳正な審査を行い、1 位から 3 位までを表彰した。今年度はコンテ ストのレベルアップを目指し、英語スピーチの準備から実演までの指導を意図したワ ークショップを開催し、レベルの高いコンテストとなった。3)英語会話を楽しみなが らコミュニケーション能力を高めることを目的とし、ネイティブを含めた教員 3 名が 毎週月曜から金曜の午後 2 時間常駐する「English Plaza」をプラザ 50 に開設した。 参加者は延べ 2,454 名で昨年度同様好評であった。また、合宿形式の English Plaza である English Plaza in Kujunomori を 53 名の応募者から選出された 27 名の参加者 により実施した。期間中すべて英語で会話し、様々なアクティビティを通じて、英語 でコミュニケーションを行う難しさや楽さを体験した。 119 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 言語教育研究センター ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 活動概要 英語再履修クラスの改革 平成 25 年 3/1 blended learning クラス担当者説明会 4 月 半期完結の再履修クラスに blended learning を導入 ・フレッシュマン・イングリッシュ Ⅰ 3 クラス 262 名 ・ 同 Ⅱ 4 クラス 472 名 ・ 同 Ⅲ 3 クラス 227 名 ・ 同 Ⅳ 4 クラス 385 名 (計 14 クラス 1,346 名) ・インターミディエイト・イングリッシュ Ⅰ 4 クラス 379 名 ・ 同 Ⅱ 4 クラス 530 名 ・ 同 Ⅲ 4 クラス 381 名 ・ 同 Ⅳ 4 クラス 514 名 (計 16 クラス 1,804 名) 7/23 再履修クラス担当者検討会 平成 26 年 1/23 再履修クラス担当者平成 25 年度反省会・平成 26 年度説明会 クラスサイズが大きい再履修クラスは、授業時間中に 4 技能すべてのトレーニング を実施するのは難しいため、自律した学習者を育てることを目的に、平成 25 年度より 半期完結の再履修クラスに課外での e-learning を義務付けた blended learning を導 入した。e-learning 教材と付属のワークブックは、本学の英語再履修クラス用に独自 に作成されたもので、受講者は指定されたウェブサイトにアクセスして、次の授業日 までに所定の e-learning 課題を学習し、レッスン・テストに合格しなければならない。 統一テキスト・シラバスにより、対象の再履修クラスは授業内容・評価方法の公平化 が図られている。 活動の成果 および 点検・評価 120 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 言語教育研究センター ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 活動概要 活動の成果 および 点検・評価 「グローバル・イングリッシュ(GE)」クラス開設 平成 25 年 3/4 英語運用能力テストによるインターミディエイト・イングリッシュ(IE)目的別 クラスの「グローバル・イングリッシュ(GE)クラス」への希望者のうちから、 医を除く学部の GE クラス 119 名を発表 4/5 医学部 7 名の GE クラス登録者を決定 7 クラス、114 名による GE)クラス開設 4/20 第 1 回 海外英語研修説明会 6/29 第 2 回 同上 7/20 第 3 回 同上 8/4 海外英語研修 出国 8/5~8/15 アメリカ(ハワイ大学)研修 (8/5~8/7 教員 1 名視察) 8/5~8/16 イギリス(オックスフォード大学)研修 (8/5~8/16 ポスト・ドクター1 名同行・視察) 8/5~8/16 韓国(釜慶大學) (8/5~8/7 教員 2 名視察) 8/5~8/17 シンガポール(Regional Language Centre) (8/5~8/7 教員 2 名視察) 8/17 海外英語研修帰国 アメリカ・韓国 8/18 同上 イギリス・シンガホール 平成 25 年度から実施のグローバル人材育成推進事業によりインターミディエイト・ イングリッシュ(IE)の目的別クラスに「グローバル・イングリッシュ(GE)クラス」を 7 クラス開設した。GE クラスは、共通の授業内容を定め IEⅠ・Ⅱでは留学前・留学後教 育を行い、IEⅢ・Ⅳは夏休みに実施する海外英語研修により単位認定する。海外研修 は 8 月 4 日から 2 週間アメリカ(ハワイ大学)へ 30 名、イギリス(オックスフォード 大学)へ 49 名、韓国(釜慶大學校)へ 17 名、シンガポール(RELC:Regional Language Centre)へ 17 名、計 113 名を派遣した。また、今後の研修先や研修内容を検討する際 に参考とするため、教員による各研修先の視察を実施した。 121 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 教職課程教育センター ) 「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 25 年度)」 組織名( 教職課程教育センター 組織名 ) 教職課程教育センター 教職課程教育センター長 教職課程教育センター長補佐 教職課程教育センター委員 高妻紳二郎 佐藤仁、杉万郁夫、村上純 奥田裕司、廣澤孝之、佐藤伸、 藤田裕邦、松本洋和、原田春美、 松末公彦、梶原良則 35 人 4人 波多江龍馬 構成員 教職課程科目担当者 博物館学芸員課程科目担当者 教職課程教育センター事務室長 (1)「教職履修カルテ Web システム」 (ポートフォリオ)の活用・充実 活動項目 (2)「教職指導」体制の構築・整備 (3)ガイダンスや実習校・施設訪問等のあり方を含めた指導体制の見直し (4)博物館学芸員新課程(平成 24 年度実施)の指導体制の構築・整備 (5)授業アンケートの実施と各種データの分析 (6)教員免許状更新講習の実施・改善と今後の制度改革への対応 (7)養成制度改革等に関する講演会・研修会の開催 活動全般の 成果および 点検・評価 継続で実施している活動については、全般的に所期の成果を上げている。学年暦に 合わせた本センターの業務内容を年度当初から整理した上で明示し、構成員や関係教 職員の協力を得つつ教職指導関連ガイダンスが機能的に実施されるようになってきて いる。 従来から継続的な点検・改善を行ってきたところであるが、平成 25 年度は教職課程 において文科省による教職課程実地視察を受け、そこでの指摘等も今後の改善につな げていくこととしている。また、博物館学芸員課程においては、これまでよりも学芸 員の実務に近い実践的な授業を実施できるよう、専用の展示室や実習室を確保し、整 備を行なっている。 122 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 教職課程教育センター ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 「教職履修カルテ Web システム」(ポートフォリオ)の活用・充実 教職履修カルテ Web システム(ポートフォリオ)に関する活動概要は以下のとおり である。 活動概要 ・教職履修カルテ Web システムに関する説明会 実 施 日:平成 25 年 11 月 7 日(木)~11 月 13 日(水) 実施場所:17 号館PC教室 参 加 者:13 台全員、12 台以前の「教職概論」新規履修者 合計約 600 人 内 容:教職履修カルテおよび Web システムの操作方法を説明。 説明会の中で実際に入力をさせることにより、パソコンに不慣れな 学生でも使用できるようにした。 ・学生入力期間[前期] ・教員点検期間[前期] ・学生修正期間[前期] 平成 25 年 11 月 14 日~11 月 27 日 平成 25 年 12 月 2 日~12 月 13 日 平成 25 年 12 月 20 日~12 月 26 日 ・学生入力期間[後期] ・教員点検期間[後期] ・学生修正期間[後期] 平成 26 年 3 月 17 日~4 月 16 日 平成 26 年 4 月 22 日~5 月 10 日 平成 26 年 5 月 13 日~5 月 24 日 なお、学生及び教員のプライバシーに関わる情報を取り扱うことになるため、運用 にあたっては「福岡大学教職履修カルテ Web システムの閲覧等に係る権限ポリシーに 関する内規」(平成 23 年 3 月 14 日 大学協議会決定)に基づいて、厳格に運用してい る。 活動の成果 および 点検・評価 平成 23 年 11 月から、 「教職履修カルテ Web システム」を運用している。教職課程受 講者は、「履修カルテ」へ各自の履修状況を学期ごとに記録し、〈自己評価シート〉を 年度末に作成している。現在までに、①学生による記入、②センター運営委員・教職 課程専任教員等による点検、③不十分な記入箇所に対する学生による修正・加筆のう ながし、④センター長及びセンター長補佐による再点検、という一連の作業を前・後 期合わせて 2 回実施しているところである。 システム導入以来、学生対象の操作説明ガイダンスの実施が軌道に乗り、未記入・ 不十分な記入への対処等についてもスムーズな運用ができるようになった。平成 25 年 度後期には必修科目「教職実践演習」が統一シラバスに基づいて初めて開講され、担 当教員全員が模擬講義を体験したうえで受講学生の「履修カルテ」の点検にあたった。 学生それぞれの 4 年間にわたる教職課程における学びの振り返りと教師の資質の確認 を行うことができたが、今後は担当教員それぞれの授業実施に係る情報交換と共有を 進めていく。 123 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 教職課程教育センター ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 「教職指導」体制の構築・整備 ガイダンスや実習校・施設訪問等のあり方を含めた指導体制の見直し 各種実習の事前指導や、実習先への訪問を以下のとおり実施した。 活動概要 ・教育実習事前指導( 「同和教育」 ) 実 施 日:平成 25 年 4 月 5 日(金) 、8 日(月) 講 師:園田久子 先生(九州産業大学 非常勤講師) ・養護実習事前指導① 実 施 日:平成 25 年 3 月 15 日(金) 講 師:藤本良美 先生(福岡市立特別支援学校「博多高等学園」 養護教諭) ・養護実習事前指導② 実 施 日:平成 25 年 3 月 21 日(木) 講 師:西岡裕美 先生(太宰府市立太宰府南小学校 養護教諭) ・介護等体験事前指導 実 施 日:平成 25 年 4 月 5 日(金) 、8 日(月) 講 師:廣田一幸 先生(油山緑寿園) ■■■■■■■■瀧石龍國 先生(粕屋子ども発達センター) ・博物館実習事前指導 実 施 日:平成 25 年 4 月 4 日(木) 講 師:吉留徹 先生(土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム学芸係長) ・実習先訪問 教育実習校 養護実習校 博物館実習館 活動の成果 および 点検・評価 :277 校のうち、111 校 :11 校のうち、11 校 :32 館のうち、32 館 学生の資質・能力の多様化という現状のなかで、教育実習や介護等体験に行く学生 の基礎学力やモラルに関わるトラブルが、その期間内もしくは前後を問わず目立つよ うになってきている。この状況に対処するために、平成 24 年度から福岡県内で本学の 教育実習生がいる全ての実習校を訪問することにしている(福岡市・北九州市につい ては以前から全ての学校を訪問)。この措置により、教育実習については平成 25 年度 の訪問校数全 277 校のうち 111 校をカバーできた。しかしながら、原則として母校実 習は望ましくないとの文科省の指導もあり、徐々に訪問数を増やす、または附属や協 力校への実習生を増やすといったような工夫を検討する必要がある。 実習校訪問についてはセンター委員、教職課程科目担当者会議構成員をはじめ関係 教員の多大な協力により、大きなトラブルはなく実施できている。来年度もこの措置 を継続することとするが、行き届いた実習指導の在り方について検討を開始し、実習 先との信頼・協力関係を維持・発展させ、学生にとっても有意義な実習が行える環境 整備の進展を図っていきたい。 124 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 教職課程教育センター ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 博物館学芸員新課程(平成 24 年度実施)の指導体制の構築・整備 博物館学芸員課程科目の担当者による会議を次のとおり実施した。 活動概要 ・博物館学芸員課程会議① 実 施 日:平成 25 年 6 月 3 日(月) 内 容:博物館実習室の設置について ・博物館学芸員課程会議② 実 施 日:平成 25 年 11 月 22 日(金) 内 容:平成 26 年度新規開講科目の開講方法などについて 博物館学芸課程の施設として、博物館実習室(3 号館別館 1 階)を開設した。 また、展示スペースを 60 周年記念会館 5 階の大学資料室に開設準備中である。 なお、平成 26 年度新規開講科目の概要は次のとおりである。 ・ 「博物館資料保存論」 博物館施設で資料保存に従事している4人によるオムニバス形式。 今津先生(九州国立博物館) ・・・文化財資料 比佐先生(福岡市教育委員会) ・・・考古資料 山根先生(北九州市立自然史・歴史博物館) ・・・自然史資料 外平先生(到津の森公園) ・・・動物園資料 ・ 「博物館展示論」 学内の展示スペースにおける資料の展示実習等を予定している。 博物館学芸員課程科目の制度改正(現行 8 科目 12 単位以上から 10 科目 19 単位以上) により、平成 24 年度から新課程による教育が開始された。新課程において重視されて いる実践的科目の充実を図るため、「博物館資料保存論」および「博物館展示論」(平 成 26 年度から開講)の学内実習のためにかねてより要望していた「博物館実習」の専 用実習室が整備された。また、展示スペースの準備も進めている。 活動の成果 および 点検・評価 125 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 教職課程教育センター ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 授業アンケートの実施と各種データの分析 下記のとおり、前期・後期に各 1 回、授業アンケートを実施した。 活動概要 平成 25 年 07 月 01 日~07 月 12 日 平成 25 年 12 月 11 日~12 月 25 日 前期授業アンケート 後期授業アンケート また、センター運営委員会が平成 22 年度に決定した、授業アンケートの公開方法・ 公開範囲・公開条件(下記)に基づき、センター関係者には冊子体、学生に対してはポ ータル上での公開を実施した。 ○ センター関係者(センター運営委員会・科目担当者会議の構成員)間で各授業 のアンケート結果を公開し、データを共有することにより、教員相互による 自主的あるいは組織的な授業・教育改善を促す。担当教員名や授業コードを 含まないデータの公開とするが、担当教員を特定できる可能性が残るため、 教員本人の同意を得たうえで実施する。同意が得られなかった教員の授業ア ンケート結果は公開しない。公開方法はセンターが発行する冊子による。ま た、非常勤講師には公開しない。 ○ センター関係者以外(学生を含む)への公開は、教員個人が特定されないよう 全体または科目区分毎にまとめ整理した集計結果を公開する。 <後期授業アンケート結果> 科 目 数 平 実施科目数 実 施 率 教 職 均 学芸員 値 社教主事 授業の目標が示されていた 履 修 者 数 授業は興味や関心を引くものだった 回 答 数 教師の熱意を感じた 回 答 率 教師の話し方や声は聞き取りやすかった 板書や視聴覚機器(プロジェクター)の使用は適切だった 教材(教科書・資料・実習教材)は適切だった 教師の学生に対する態度は適切だった 授業の開始時間、終了時間が守られていた 私語や遅刻など、学習する雰囲気を妨げる行動に対して、 適切な対応が行われていた 授業の内容を理解することができた 全体的にこの授業に満足してい る 活動の成果 および 点検・評価 授業アンケートの質問は 1 から 5 までの 5 段階評価であり、ほとんどの項目で平均 値が 4 を超えている。全体としてはおおむね肯定的な評価を得ており、この傾向は例 年どおりである。 なお、科目の一部は学部の関連教育科目に設定されているため、合併授業として 1 つのコマで行われている授業であっても、教職課程としての科目と学科の専門科目に 形式上分かれているものがある。そのため、形式上の科目数と実際の科目数は異なる。 126 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 教職課程教育センター ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 教員免許状更新講習の実施・改善と今後の制度改革への対応 養成制度改革等に関する講演会・研修会の開催 教員免許状更新講習を次のとおり実施した。 活動概要 平成 25 年 11 月 12 日 コーディネーター会議 ・平成 25 年度の実施について ・開設講座の調整 平成 25 年 01 月 21 日 コーディネーター会議 ・コーディネーターに申請書の作成を依頼 平成 25 年 02 月 13 日 教員免許状更新講習認定申請(文科省へ申請書提出) 平成 25 年 04 月 26 日~05 月 25 日 受講者受付(Web受付、受講料納入 等) 平成 25 年 08 月 08 日~10 月 05 日 教員免許状更新講習実施 平成 25 年 11 月 25 日 コーディネーター会議 ・教員免許状更新講習結果報告 また、教職課程の実地視察を次のとおり受けた。 平成 25 年 10 月 25 日 活動の成果 および 点検・評価 中央教育審議会による教職課程実施視察 教員免許状更新講習は、平成 25 年度で 5 回目の実施となり、講座の開設準備から実 施、事後評価までの一連の作業のあり方は定着した。講座数も必修領域 1、選択領域 16 と、安定した開講数を維持してきている。なお、受講者から①講習の内容・方法、 ②受講した成果、③講習の運営面について、それぞれ 4 段階で事後に評価を受けた結 果、例年同様、すべての設問において平均値が 3 を超え、肯定的な評価を安定して受 けることができている。 教員養成制度改革は依然として不透明なままであり、確固たる方針を定める段階に はいたっていない。政治動向を見据えつつ、教員免許の高度化や義務教育教員免許創 設などの動向を注視していく必要がある。また、平成 25 年度教職課程実地視察の講評 を受けて、本学の教員養成制度そのものの振り返りを継続していく。 127 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 教職課程教育センター ) 「学外研修等への参加状況報告(平成 25 年度)」 主催団体 全国私立大学教職課程研究連絡協議会 名 称 全国私立大学教職課程研究連絡協議会 開催日 平成 25 年 5 月 25 日(土) 、26 日(日) 開催会場 参加者 愛知大学 名古屋キャンパス 高妻紳二郎、波多江龍馬、諸冨進一 主催団体 九州地区教職課程研究連絡協議会 名 称 九州地区教職課程研究連絡協議会 開催日 平成 25 年 6 月 7 日(金) 、8 日(土) 開催会場 2013 年度研究協議会 福岡ガーデンパレス 参加者 佐藤仁、波多江龍馬、土井加知子 主催団体 九州地区教職課程研究連絡協議会 名 称 九州地区教職課程研究連絡協議会 開催日 平成 25 年 11 月 8 日(金) 、9 日(土) 開催会場 参加者 第 33 回研究大会 2013 年度研究連絡会 L&Lホテルセンリュウ 高妻紳二郎、諸冨進一 128 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 教職課程教育センター ) 「学外研修等への参加状況報告(平成 25 年度)」 主催団体 福岡県大学・短期大学等教育実習・介護等体験連絡協議会 名 称 平成 24・25 年度福岡県大学・短期大学等教育実習・介護等体験連絡協議会総会および 研修会 開催日 平成 25 年 5 月 16 日(木) 開催会場 参加者 主催団体 福岡ガーデンパレス 高妻紳二郎、波多江龍馬、土井加知子 北九州大学教育実習連絡協議会 名 称 平成 25 年度北九州大学教育実習連絡協議会 開催日 平成 25 年 12 月 5 日(木) 開催会場 参加者 小倉リーセントホテル 高妻紳二郎、波多江龍馬、諸冨進一 主催団体 全国大学博物館学講座協議会 名 称 全国大学博物館学講座協議会 開催日 平成 25 年 6 月 28 日(土) 、29 日(日) 開催会場 参加者 平成 25 年度全国大会 札幌学院大学 宮岡真央子、土井加知子 129 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 教職課程教育センター ) 「学外研修等への参加状況報告(平成 25 年度)」 主催団体 全国大学博物館学講座協議会 名 称 全国大学博物館学講座協議会 開催日 平成 25 年 10 月 25 日(金) 、26 日(土) 開催会場 参加者 平成 25 年度西日本部会 九州産業大学 植野健造 130 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 教務部 ) 「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 25 年度)」 組織名( 教務部 ) 組織名 教務委員会の教務関連制度検討委員会(旧FD検討委員会) 構成員 教務部長 人文学部教務委員(取り纏め) 、経済学部教務委員、商学部教務委員、工学部教務委員、 スポーツ科学部教務委員 共通教育センター委員代表 1 人 言語教育研究センター委員代表 1 人 教職課程教育センター委員代表1人 2013/7/8 活動項目 活動全般の 成果および 点検・評価 第 1 回検討委員会 ・FD検討委員会および検討項目の検討 2013/8/5 第 2 回検討委員会 ・研究生制度の検討 2013/10/11 第 3 回検討委員会 ・研究生制度の検討 ・登録制限科目を登録した学生の登録取り消しの措置の検討 2013/11/11 第 4 回検討委員会 ・登録制限科目を登録した学生の登録取り消しの措置の検討 【研究生制度の検討】 入国管理局から通常 1 人の教員に対しては受入れを行う研究生は指導上 5~6 人程度 が限度ではないのかとの指摘を受けた。これを受けて、当委員会で、指導教員 1 人に 対して、研究生受け入れ上限を 5 人とすること(国際センター、大学院、教務課の 3 部署で研究生を受け入れるため、3 部署合計で 5 人という意見もあったが、募集時期の 問題もあり、平成 26 年度については教務課で受け入れる研究生についてのみ 5 人まで とした) 、また、指導教員への指導料の支払いについても検討したが結論が出なかった ため保留とし、研究生における研究の進捗管理および把握を目的とし、指導教員が外 国籍研究生から毎月提出されるレポートへの所見の記載とチェックする方向で教務委 員会に上程し、学部教授会で了承を得た。平成 26 年度の募集の結果、人数超過した指 導教員については教授会で選考してもらい、教務課で募集した研究生は目標数で収ま った。 【登録制限科目を登録した学生の登録取り消しの措置の検討】 共通教育科目の登録制限科目取り消し措置について、共通教育センターと学部で取 扱いに関する認識の齟齬が生じたため、共通教育センターから運用上の全学的なガイ ドラインを教務委員会で策定してもらいたいという依頼があった。この依頼を受けて、 当委員会で申し合わせを作成した。申し合わせについては、教務委員会に上程し了承 を得たうえで、その内容に沿って平成 26 年の履修登録から運用を開始した。 131 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 教務部 ) 「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 25 年度)」 組織名 教務委員会の教務関連諸規程検討委員会 構成員 教務部長 法学部教務委員(取り纏め)、人文学部教務委員、経済学部教務委員、医学部教務委員、 薬学部教務委員、スポーツ科学部教務委員 共通教育センター委員代表 1 人 言語教育研究センター委員代表 1 人 教職課程教育センター委員代表1人 2013/7/1 活動項目 活動全般の 成果および 点検・評価 2013/7/23 第 1 回検討委員会 ・ 「寄付講座及び寄附研究取扱規程」の検討 第 2 回検討委員会 ・ 「寄付講座取扱規程(制定案) 」の検討 研究推進部から寄付講座と寄付研究の取扱条項が混在して分かりづらく、寄付研究、 寄付講座の円滑なる管理・運用を図りたく「福岡大学寄付講座及び寄付研究取扱規程」 を「福岡大学寄付講座取扱規程」、「福岡大学寄付研究取扱規程」と分割したい旨の検 討依頼があり、本検討委員会で検討した。寄付講座は大学にとって必要であるため、 別に「福岡大学寄付研究取扱規程」として、現在の運用も踏まえ検討し制定案を作成 した。 また、現行の規定では、労務と金銭の提供がそろった上での寄付講座となっている が、労務のみの提供の講座いわゆる「提供講座」もあるが、規定がないためその都度 教務委員会での個別承認を持って実施していた経緯があり、提供講座も合わせて検討 した結果、教務委員会での申し合わせを作成し、運用することも決定した。 132 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 教務部 ) 「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 25 年度)」 組織名 教務委員会の教育施設・設備等検討委員会 構成員 教務部長 理学部教務委員(取り纏め)、法学部教務委員、商学部教務委員、薬学部教務委員、教 務事務部長、 共通教育センター委員代表 3 人、 言語教育研究センター委員代表 3 人、 教職課程教育センター委員代表 3 人、 総合情報処理センター代表 3 人 2013/7/1 活動項目 活動全般の 成果および 点検・評価 2013/7/22 第 1 回検討委員会 ・平成 25 年度予算決定状況について 第 2 回検討委員会 ・平成 26 年度予算要望案について 共用教室における教育施設・設備等を検討する委員会として、平成 25 年度の予算要 望結果(採択 1 件、一部採択 2 件、未採択 1 件)の報告に基づき、教育環境の改善を 図るべく、平成 26 年度の予算要望事項について検討を行った。 今までも教育環境の整備として空調調節の改善など要望をしていたが、今後も引き 続き整備をしていきたい。教室の基本的な什器備品としての教卓も老朽化が顕著なた め、引き続き計画的に整備を進めたい。マルチメディア整備に関しては、現有機器の 老朽化対策として中長期的な整備更新を主として考え、今後その方針による予算要望 をすることになった。また、最近要望がみられるグループ学習など授業内容目的にあ わせた多目的に使用可能な教室を目指し、可動式机イスを新たに要望することになっ た。 検討の結果、平成 26 年度については、新規 1 件、継続 3 件を予算要望することにな った。 133 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 教務部 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 活動概要 活動の成果 および 点検・評価 大学間連携に伴う単位互換制度の推進 福岡市の西部地区に位置する五大学(九州大学・中村学園大学・西南学院大学・ 福岡歯科大学・福岡大学)は平成 20 年度に教育・研究活動の充実等を目的として 連携協定を締結し、連携事業を進めてきたが、平成 21 年度には「五大学間の単位 互換に関する覚書」を締結し、各大学の授業を相互に開放して単位を認定する「単 位互換制度」事業を開始した。 本学はこの単位互換制度を推進するため、各学部および関係する各センターとの 調整を図り、他大学の「単位互換科目(共同開講科目を含む)」を受講した本学学 生の単位認定および他大学の学生受け入れのため、単位互換に係る規程等の整備を 行い、平成 23 年度履修科目から単位認定を行っている。 平成 25 年度は、人文学部、法学部、経済学部、商学部、商学部第二部、理学部、 工学部、医学部、スポーツ科学部の 2 年生以上を対象として実施し、単位認定を行 った。 (薬学部は平成 25 年度入学者以上を対象とするため平成 26 年度より実施) なお、平成 25 年度の科目の履修者は、単位互換科目が 16 科目で 15 名(人文学 部 5 名、法学部 2 名、商学部 5 名、商学部第二部 3 名)、共同開講科目「博多学」 が 4 名(人文学部 1 名、法学部 2 名、商学部 1 名)であった。以上の 19 名の学生 が他大学等で受講し、次セメスタでの認定を原則として、前期完結科目は後期に、 後期完結科目は次年度前期に単位認定を行う 単位互換科目等を履修することにより、本学にはない分野の科目を履修する事が 可能となり、学生の選択肢も広がった。また、平成 23 年度履修科目から単位認定 が始まり、年々単位互換科目、共同開講科目共に増加し、学生の制度の認知が進ん でいることが伺える。 134 Ⅳ 平成 25 年度教育改善活動報告 ( 教務部 ) 「教育改善活動のための活動内容報告(平成 25 年度)」 活動項目 活動概要 成績評価に関する問合せ制度 前期・後期ともに原則として 受付期間 成績発表日から 3 日以内 回答期間 成績発表日から 6 日以内 ・前期成績問合せ数 ・後期成績問合せ数 全学部から、計 229 人 全学部から、計 207 人 公正厳格な成績評価への取り組みの一つとして、成績評価に対する信頼を高めるた めに「成績評価に関する問い合わせ制度」を制度化している。 通常、学生が成績評価に疑問がある場合は、直接に科目担当者に確認するが、さら に学生の便宜をはかるために、学部事務室を窓口として成績評価に関する問い合わせ をできるようにした。 成績発表後、所定の期間に学部事務室に申し出ると、学生に代わって事務室から科 目担当者に問合せを行うものである。 ただし、この制度は成績評価の厳格さと正確さを担保するためのものであり、担当 者との評点の交渉や、成績不振者に対する救済の機会を提供するものではないことを 条件とした。 活動の成果 および 点検・評価 年々問合せが増しており、また、評点交渉に類する問合せも多くなっており、ク レームも増えてきている。今後は窓口対応を含めて制度の定着と円滑な運用をはか る必要がある。 さらに、本制度は公正厳格な成績評価のための一つの方策であり、次のステップ であるクレーム・コミッティの設置を推進し、その活動の集約等により授業へのフ ィードバックを行うことが求められる。 135
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