資料8 スマートメーターに関する取組み

資料8
スマートメーターに関する取組み
平成26年 3月17日
関西電力株式会社
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スマートメーターシステムの全体像と取組み概要
②
パソコン・ケータイで見える化
1
HEMSで見える化
安定稼動への対応
HEMS
品質の維持・向上
宅内
機器
Bルート
(前日分まで確認可能)
スマートメーター導入に
併せた業務改革
(リアルタイムで確認可能)
適材適所の通信方式採用
確実な検針業務の実施
携帯電話
③
①
基地局
データセンター
光ケーブルなど
作業安全の確保
集約装置
メーターデータ
営業所
料金メニューの拡充
通信事業者サービス
:取組み内容
無線もしくはPLC (電力線通信)
セキュリティの確保
【本日ご紹介させていただく内容】
①
通信接続率の向上
P2
P3
あらゆる環境下で確実に通信を行うため継続的な取組みを推進
②
見える化サービスの提供
P4
P5
Aルートによる見える化サービス「はぴeみる電」の提供
Bルートによる見える化、デマンドレスポンス実証への取組み
(経済産業省「けいはんなエコシティ次世代エネルギー・社会システム実証プロジェクト」におけるデマンドレスポンス実証)
③
メーターデータを活用した配電設備形成の合理化
P6
メーターデータ(ビッグデータ)を蓄積し、活用することにより、実態に即した配電設備形成基準へ見直し
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通信接続率の向上に関する取組み
2
当社では、主に無線マルチホップ技術を利用して、約240万台(※)のスマートメーターを設置・運用しており、
これらスマートメーターの通信接続率向上に取組んでいる。
※ 平成26年2月末実績
【スマートメーターの設置状況】
【通信接続率向上に向けた取組み】
東大阪エリア(先行地域)
【導入率】
<凡例>
福井県
(一部)
京都府
兵庫県
滋賀県
(例) 東⼤阪エリア付近
(先⾏地域)
<凡例>
接続済
未接続
管内全域
地域毎の密度により通信接続率にバラツキあり
大阪府
奈良県
和歌山県
通信接続率が十分に上がらない事例は、
改善により通信接続率を向上
三重県
(一部)
200m
集約
装置
PDCA
サイクル
通信事業者サービス
スマートメーター
スマートメーター
PDCAサイクルを回し、スマートメーターの通信接続率向上に向けた取組みを推進していく
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【参考】 通信接続率向上策の一例
先行導入地域 (京都/伏見エリア)
<凡例> ・ スマートメーター
~遠隔検針の失敗事例~
先行導入地域にて、遠隔検針の成功
確率が低いスマートメーター A がある
3
(接続状況などを、個別事象ごとに詳細分析)
Plan
【 事例 】
・Aはマルチホップ先として、近傍のBではなく、
遠方のCを選定
・A-C間は接続するが遠隔検針は不安定で失敗がち
接続状態
の監視
Do
Check
【 要因 】
・A-C間は約1kmと長距離だが、高低差により
見通しが良く、相互に電界強度が強かった
・A-C間は長距離のためフェージング(※)等により、
データサイズの大きな検針値の伝送は不安定
※無線通信において、時間差をもって到達した電波の波長が
干渉し合うことによって通信に影響を与える現象のこと
接続率の
向上検討
Action
要因分析
Plan
ルート選択方法
の改善検討
<凡例>
スマートメーター
C
集約装置
A
B
C
電波の強さ:大
C
C
B
Check
電波の強さ:大
通信成功率:小
遠隔検針の
状況監視
電波の強さ:中
Cを選択
Action
(失敗事例があれば)
要因分析
A
A
A
Do パラメータの追加
改善後
(C) ZENRIN CO., LTD. (Z06C-第467号)
約1km
ルート選択
【 改善 】
・電界強度のみだったルート選択パラメーターに
通信成功率を追加
・具体例:Aのマルチホップ先選択(候補 B or C)
改善前
事例抽出
B
電波の強さ:中
通信成功率:中
Bを選択
B
PDCAサイクルを回して
掘り下げながら継続的に
改善を積み重ね
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Aルートによる見える化サービス「はぴeみる電」の提供
4
【はぴeみる電とは?】
○ パソコンやスマートフォン・携帯電話から手軽にいつでも、電気代や使用量が
確認でき、お客さまの省エネをサポートするサービス
○ スマートメーター設置のお客さまには、日別・時間別の使用量実績を表示
「はぴeみる電」 (パソコン)画面イメージ▼
約72万件
(平成26年2月末実績)
【お客さまからのご意見】
スマートメーターで自動検針のため
日々使用量がわかりとても節電に
役に立っています。
(40~50代主婦)
他のご家庭と光熱費などの比較が
できるので面白い。
(40~50代会社員)
過去の電気使用実績の確認
他のご家庭との比較
省エネ取組み効果の確認
過去24ケ月分の電気代や使用量をグラフで
簡単に確認
住居形態・家族構成がよく似たご家庭と光熱
費・CO2排出量をランキング形式で比較
毎月省エネ目標を立てて、その結果を記録
1日の電気使用量実績(1時間ごと)イメージ▼
「省エネ・省CO2ランキング」画面イメージ▼
「電気を賢く上手にダイエット」画面イメージ▼
前日分まで
確認可能
今後もお客さまの省エネニーズにお応えできるよう「はぴeみる電」を積極的にPR・慫慂していく
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Bルートによる見える化、デマンドレスポンス実証への取組み
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○ 経済産業省「けいはんなエコシティ次世代エネルギー・社会システム実証プロジェクト」において、電力会社
では初となるスマートメーターのBルート通信を試験提供
○ お客さまの電気使用量(30分値)をタブレットにグラフ表示させるとともに、節電行動を支援するデマンドレス
ポンス(DR)情報をインターネットを介して前日にタブレットへ配信※
※ 「電気のかしこい使い方プログラム」の今夏の実施結果と今冬の実施概要について http://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2013/1202_2j.html
【実施事項】
 Bルート通信による電気使用量「見える化」の実証
 デマンドレスポンスによる節電効果の検証
 Bルート通信の技術的評価
【DR実施期間】
平成24年7月 ~ 平成26年2月
【対象軒数】
全700軒 (うち約400軒にBルート通信を提供)
お客さま宅
Internet
タブレット
HEMS
DRサーバ
集約装置
Aルート通信
[スマートメーター ~ 集約装置]
・無線LAN
・マルチホップ(RFC6971)
[集約装置~検針サーバ]
・通信事業者IP-VPN回線
スマート
メーター
Bルート通信
!
・無線LAN
・ECHONET Lite
・IPv6
!
!
電気使用量の見える化
(30分毎に更新)
DR情報
(前日に配信)
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メーターデータを活用した配電設備形成の合理化に関する取組み
6
高度経済成長期に建設した配電設備が今後設備更新のタイミングを迎える
【背景】
スマートメーターから得られる使用電力量30分値(ビッグデータ)を蓄積し、活用することにより、
お客さまの電気のご使用実態に即した配電設備へ見直し (変圧器や引込線などの選定基準を見直し)
log(口数圧縮係数)
-0.1
-0.15
-0.2
-0.25
統計・分析
-0.3
-0.35
仮想バンクの口数圧縮係数
-0.4
95%予測上限
従来の口数圧縮係数
-0.45
0
0.5
1
log(バンク内口数)
1.5
2
30分値データ
配電設備形成基準の見直し
0
-0.05
(例)
引込線のサイズ低減
太い
細い
変圧器の容量低減
50kVA
計器の容量低減
(小容量の選択)
120A
30kVA
60A
コスト低減効果:約12億円/年
再生可能エネルギーの逆潮流値などのデータの
系統運用への活用方策についても検討中
将 来
電気自動車の負荷増など、お客さま毎の実負荷に基づいて最大負荷
を算定することができ、適切な設備形成が可能
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まとめ
7
本日は当社のこれまでの取組みとして、以下の項目について説明させていただいた
☞ 通信接続率の向上
PDCAサイクルを回すことによる継続的な取組み
☞ 見える化サービスの提供
Aルート(はぴeみる電)、Bルート(けいはんな実証)に関する取組み
☞ メーターデータを活用した設備形成の合理化
ビッグデータの活用に関する取組み
当社は引続き、お客さまサービスの向上や業務効率化、再生可能エネルギーの導入
拡大等に対応できる効率的な設備形成に取組むべく、また社会的ニーズの高まり等
にお応えするべく、今後も着実にスマートメーターの導入・活用に努めてまいります
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