Oracle Database In-Memory リアルタイム・エンタープライズの動力

Oracle Database In-Memory
リアルタイム・エンタープライズの動力
Oracle Database In-Memory は、桁違いに高速な分析を実現すると同
時に、混合ワークロード OLTP も高速化します。Oracle Database
In-Memory を利用すれば、以前は数時間かかった業務上の疑問に対し
て、すぐに答えを出すことができます。
おもな機能
• 新しいインメモリ列形式による桁違い
に高速な分析
• 行形式と列形式の長所を組み合わせた
デュアル・フォーマット・アーキテク
チャ
• インメモリ・ストレージ索引、インメ
モリ圧縮、SIMD ベクトル演算を含む多
数のインメモリ最適化
• 1,000 の CPU スレッドが動作する世界
最大規模の SMP でスケールアップ可能
• インメモリ・フォルト・トレランスを
備え、OLTP から分析を別サーバーに分
離できる、RAC クラスタでのスケール
アウト
• Maximum Availability Architecture
• 既存のアプリケーションとの 100%の
互換性
Oracle Database In-Memory は、機能に制限をかけたり、危険性や複
雑性、リスクを受け入れたりすることなく、最先端のインメモリ・パ
フォーマンスを達成できます。Oracle Database と互換性のある既存
のアプリケーションとともに Oracle Database In-Memory を展開する
ことは、まるでスイッチを切り替えるように簡単で、アプリケーショ
ンの改修は一切必要ありません。Oracle Database In-Memory は、
Oracle Database の定評あるスケールアップ、スケールアウト、スト
レージ階層化、可用性、セキュリティの各テクノロジーと完全に統合
されるため、市場でもっとも強力な製品と言えます。
リアルタイム・データ分析とリアルタイム・トランザクション処理を、
既存のアプリケーションで同時に実行することも簡単です。また、組
織はリアルタイム・エンタープライズへと進化できます。これは、デー
タに基づいた意思決定をすばやく行い、顧客の要求に瞬時に対応し、
重要な業務プロセスのすべてを継続的に最適化できる組織です。
おもな利点
• データウェアハウス、分析、ビジネス・
インテリジェンス、ダッシュボード、
レポートの実行速度が大幅に向上
• 事前の索引作成が不要な高速の非定型
分析
• 混合ワークロード OLTP の高速化
• 分析と OLTP の同時実行
• データベースのサイズ制限なし
• メモリ、フラッシュ、ディスクの透過
的な同時使用による、優れたパフォー
マンスと低コストの実現
• 強力な可用性とセキュリティ
• 堅牢で成熟した Oracle Database 12c の
利用
• 容易な導入と管理
二重形式アーキテクチャ
Oracle Database In-Memory は、分析と混合ワークロード OLTP の両方を最適化
することで、卓越したトランザクション・パフォーマンスを実現すると同時に、
リアルタイムの分析やビジネス・インテリジェンス、レポートをサポートします。
この画期的な機能は、Oracle Database In-Memory の"二重形式"アーキテクチャ
により実現されます。これまで、データベースにデータを格納するには、列形
式と行形式のいずれかを使用する必要がありました。列形式は、分析の効率に
優れている一方で、OLTP 環境で使用した場合に大きなオーバーヘッドが発生
します。同様に、行形式は、OLTP を極めて高速に処理できますが、分析に対
してはそれほど最適化されていません。OLTP と分析の両方に対して最適化す
る唯一の方法は、複雑な ETL プロセスを用いて OLTP システムのデータを分析
システムにコピーすることでしたが、この方法には多くの費用がかかり、待機
時間も長くなります。
図 1.オラクル独自の二重形式アーキテクチャ
行と列のデュアル・フォーマットは、
Oracle Database In- Memory の独自の特
徴の 1 つです。
高パフォーマンス・トランザクションを列
形式と組み合わせて実行できる点は、
Oracle Database In-Memory の独自の特徴
の 1 つです。大半のデータベースでは、列
形式の使用時に OLTP を効率よく実行でき
ません。
「一刻を争う分析問合せを、OLTP データ
ベースに対して直接実行できるようにな
りました。以前は思いもよらなかったこと
です」
Starwood Hotels and Resorts
エンタープライズ・アーキテクト
Arup Nanda
Oracle Database In-Memory のデュアル・フォーマット・アーキテクチャでは、
従来の行形式と新しいインメモリ列形式を同時に使用しながら表データを表現
するため、このトレードオフが解消されます。Oracle の SQL オプティマイザは、
分析問合せを列形式に、OLTP 問合せを行形式に自動的にルーティングすること
で、両方の長所を活かしたパフォーマンスを透過的に実現します。Oracle
Database 12c は、現在、表と索引の間で一貫性が維持されているのと同じように、
行形式と列形式の間で完全なトランザクション一貫性を自動的に維持します。
この新しい列形式は、純粋なインメモリ形式です。ディスク上では、Oracle の既
存の行ベース形式または Hybrid Columnar 形式で表が保存されます。列形式では
ストレージが永続化されることはないため、追加のストレージ費用やストレージ
同期の問題が発生することはありません。純粋なインメモリ列形式に変更すれば、
高コストの永続ロギングが不要になるため、処理が非常に速くなります。
インメモリ表現に列ベースと行ベースの 2 つがあるからといって、必要なメモリ
が 2 倍になるわけではありません。高度に最適化されたバッファ・キャッシュ管
理アルゴリズムにより、頻繁にアクセスされる行データのみがメモリ内に維持さ
れます。長年の経験から、メモリ内のごく一部のデータ・ブロックをキャッシュ
することで、ストレージ I/O の大部分がなくなり、フラッシュ・キャッシュを使
用すれば、そのストレージ I/O さえもほぼ不要になることが分かっています。そ
のため、データベース・サーバーの大部分のメモリ容量を列形式へと割り当てる
ことができます。
Oracle インメモリ列形式では、洗練された圧縮機能によって、メモリ容量を拡張
し、問合せのパフォーマンスを改善します。圧縮率は、選択するオプションやデー
タの冗長性によって変わりますが、2 倍から 20 倍になります。列、パーティショ
ン、または表によって異なる圧縮方法を指定できます。たとえば、スキャン速度
向上、メモリ・フットプリントの拡大、頻度の高い DML 操作の効率的な処理と
いう別々の目的に合わせて、それぞれの表パーティションを最適化できます。
包括的なインメモリ最適化
Oracle Database In-Memory には、インメモリ・スキャンやインメモリ結合、
インメモリ集計を実行するための最先端のアルゴリズムが実装されています。
次に例を示します。
•
一般的に、分析問合せで参照される表の列数は少ないため、Oracle Database
In-Memoryでは問合せに必要となる列のみにアクセスし、それらの列を先に
解凍せずに直接処理することで、処理量を最小限に抑えてパフォーマンスを
最大化します。
•
表を複数のセクションへと論理的に分割し、表のセクションごとに各列の最
小値と最大値を管理します。その結果、問合せに必要な範囲のデータが含ま
れない表セクションを即座にスキップできます。
•
一部の列では、同じ値が何度も繰り返されます。たとえば、販売取引の実行
地域を格納する列には、同じ地域の繰り返しデータが多く存在します。
2 | ORACLE DATABASE IN-MEMORY
Oracle Database In-Memoryは、このような繰り返される値を圧縮すること
でメモリを節約し、列の一意の値ごとに、問合せ条件を1回だけ実行します
(例:1つの地域あたり1回の問合せ)。
•
現代のマイクロプロセッサは、グラフィック処理や科学計算を高速化する、
SIMD(Single Instruction for Multiple Data:1つの命令で複数のデータ値を
扱 う 方 式 ) の ベ ク ト ル 演 算 命 令 を サ ポ ー ト し ま す 。 Oracle Database
「Oracle Database In-Memory は、OLTP、
DW、混合ワークロードの処理方法を大き
く変えます。あらゆるタイプの分析問合せ
について、パフォーマンスが大幅に向上し
ます」
In-MemoryではSIMDベクトル命令を利用して、複数の列の値を1つのCPUク
ロック・サイクルで処理できます。
McKesson Health Solution
AVP データベース・マネジメント
Liviu Horn
他のデータベースの大半は、列形式データ
を混合 OLTP ワークロードの一部として更
新する場合に、大きなオーバーヘッドが発
生します。
「Oracle Database In-Memory オプション
を利用したことで、大規模な混合ワーク
ロード・データベースの索引を約半分に削
減したと同時に、複雑な分析問合せと
OLTP トランザクションの両方を高速化で
きました」
Thales-Raytheon Systems
名誉プリンシパル・
ソフトウェア・エンジニア
Andrew Zitelli
図 2.SIMD ベクトル演算により 1 秒間に数十億の値をスキャン可能
•
インメモリ表では、結合条件をフィルタに変換して、超高速データ・スキャ
ン時にそのフィルタを適用する際に、新しい列形式を活用します。
•
インメモリ集計アルゴリズムでは、列形式を利用して、大量のデータの集計
を行う分析問合せやレポートの速度を上げます。
これらの最適化により、Oracle Database In-Memoryは各CPUコアで、毎秒何十
億行という驚異的なスピードで問合せを実行します。以前は実行に数時間、あ
分析ワークロードを Oracle RAC クラスタ
内の別のサーバーに分離できる点は、
Oracle Database In- Memory の独自の特
徴の 1 つです。
るいは数日かかっていた分析が数秒で完了するようになるため、ビジネス上の
意思決定が迅速になります。
混合ワークロードの OLTP
混合ワークロード・データベースでは、OLTP トランザクションに加えてレポートや
非定型問合せが実行されます。レポートの速度を上げるためだけに、重要な表に何
十もの索引が作成されることは珍しくありません。Oracle のインメモリ列形式は、
すべての列に索引が付いている場合と同等のパフォーマンスを実現しながら、トラ
ンザクション・オーバーヘッドを大幅に低く抑えるため、これらの分析用索引の大
半が不要になります。分析用索引を削除することで、トランザクションが発生する
たびに分析用索引を維持する必要がなくなるため、OLTP 処理の速度が上がります。
さらに、分析用索引が不要になれば、分析用索引の識別と作成に要する長時間の
チューニングや管理作業も削減されます。
もっとも重要なのは、ユーザーが好きなように問合せを発行して、ごく短い応答時
間で結果を得られることです。分析用索引によってあらかじめ最適化された問合せ
やレポートだけを実行するという制限を課されることはありません。
Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)を Oracle Database In- Memory と組
み合わせることで、クラスタ内の別のサーバーで分析ワークロードを実行して、
OLTP ワークロードから分析ワークロードを分離できます。
3 | ORACLE DATABASE IN-MEMORY
データベースのサイズを問わず費用対効果に優れたインメモリ処理
Oracle Database In-Memory では、すべてのデータベース・データをメモリ内に収め
る必要はありません。ユーザーはパフォーマンスが重視される表やパーティション
のみをメモリ内で維持するように選択できます。パフォーマンスがそれほど重要で
ないデータは、低コストのフラッシュまたはディスクに格納できます。
他のインメモリ・データベースの多くは、
データベース・サイズの制約が厳しく、頻
繁にアクセスされないデータを含むすべ
てのデータを格納するために、高コストの
DRAM が必要になります。
他のインメモリ・データベースの多くは、
スケールアップ機能に制限があり、スケー
ルアウト実装は用意されていないか非常
に未熟です。
実環境の OLTP ワークロードを列形式によ
り ス ケ ー ル ア ウ ト で き る 点 は 、 Oracle
Database In-Memory の独自の特徴の 1 つ
です。
「Oracle RAC のスケールアウト機能が完
全にサポートされるため、当社で最大の
データウェアハウスに Oracle Database
In-Memory を利用して、リアルタイムに近
い分析を実行できています」
Yahoo Inc.
Senior Oracle DBA
Sudhi Vijayakumar
図 3.サイズ制限なしでメモリ、フラッシュ、またはディスクにデータを格納可能
メモリ、フラッシュ、ディスクという 3 つの層すべてに格納されたデータに対して
問合せが透過的に実行されるため、あらゆる規模のデータベースで Oracle Database
In-Memory を使用できます。
Oracle Database In-Memory は Oracle Multitenant データベース・アーキテクチャに
対して 100%の互換性を有するため、統合されたデータベースで、高速なインメモ
リ・テクノロジーと低コストのストレージ・テクノロジーを組み合わせて活用でき
ます。
スケールアップとスケールアウト
Oracle Database は長年にわたって、SMP サーバーでのスケールアップ、およびサー
バー・クラスタでのスケールアウトに対応するように最適化およびチューニングさ
れてきました。Oracle では、1 つの SQL 文をパラレル化して数百のプロセッサ・コ
ア上で実行できます。また、多数の同時実行ユーザーを完全に分離し、一貫性を保
ちながら運用できます。
Oracle Database In-Memory は、これらのテクノロジーを基盤とし、数テラバイトの
メモリを搭載した大規模な SMP サーバー上で、大容量メモリや高性能 CPU へとス
ケールアップできます。たとえば、SPARC®ベースの Oracle M6-32 Big Memory に
は、32 テラバイトの DRAM と 384 個のプロセッサ・コアを構成できます。また、
インテル® Xeon ベースの Oracle Exadata Database Machine X4-8 には、12 テラバ
イトの DRAM と 240 個のプロセッサ・コアを構成できます。大規模な SMP サーバー
は、極めて高速なメモリ・ネットワーク経由ですべてのメモリからすべてのプロセッ
サにアクセスできるので、インメモリ・ワークロードに非常に適しています。Oracle
Database In-Memory は、CPU と同じマシンの DRAM に位置したインメモリ・デー
タにアクセスできるように各 CPU でスレッドを優先的にスケジューリングすること
で、大規模な SMP サーバーでのパフォーマンスを最適化します。
Oracle Database In-Memory ではスケールアップに加えて、サーバー・クラスタ内の
すべてのメモリとプロセッサを利用して、大容量メモリや高性能 CPU へとスケール
アウトすることもできます。たとえば、Exadata Database Machine X4-8 では、最大
36 台のサーバー(合計で 216 テラバイトの DRAM と 4,320 個のプロセッサ・コア)
を構成できます。Oracle Database In-Memory は、クラスタ内のすべてのインスタン
スのインメモリ列ストアに対して、自動的に表を分散します。この分散処理は、ス
トレージ・サブシステムにおけるデータのストライプ化に似ています。インメモリ
SQL 実行では、パラレル実行プロセスを用いて、クラスタ内のすべてのインスタン
ス に わ た っ て デ ー タ を 透過 的に 問 い 合 わ せ て 、 デ ー タを 連結 し ま す 。 Oracle
4 | ORACLE DATABASE IN-MEMORY
Database In-Memory は、頻繁に結合されるパーティションを同じインスタンス上に
配置して、ローカルのパーティションで結合できるようにすることで、問合せ処理
のスケールアウトを一段と最適化します。
エンジニアド・システムのノード間通信では、Oracle Database 12c の超高速
InfiniBand Direct-to-Wire プロトコルを利用して、非常に短い待機時間と高いスルー
プットの両方を達成します。
強力な可用性とセキュリティ
他のインメモリ・データベースの多くは、
高可用性とセキュリティ機能に制限があ
るか非常に未熟です。
「停止時間は業務にとって極めて高コス
トですが、Oracle のインメモリ・アーキテ
クチャは、リアルタイムの実行速度と継続
的な可用性とのバランスを適切に維持し
ています」
Postbank Systems AG
IT-DB アーキテクチャ&
エンジニアリング、アナリスト
Jens-Christian Pokolm
他のインメモリ・データベースの多くは、
重複するインメモリ・コピーを維持できな
いため、ストレージのデータを別のノード
に再度読み込むために、数分から数時間に
わたって処理が停止します。
オラクルは数十年かけて、高可用性およびセキュリティのテクノロジーの構築、洗
練、強化を手がけてきました。Oracle Database In-Memory には、実績あるすべての
Oracle Database 12c 機能が継承されており、これには、人気の高い Oracle Maximum
Availability Architecture(Oracle MAA)に組み込まれた高度で堅牢な高可用性ソ
リューションが含まれます。
Oracle Database In-Memory の列形式は純粋なインメモリにあり、データ・ファイル
や REDO ログ、UNDO の記憶形式は変更されません。そのため、オラクルの定評あ
るバックアップ、リカバリ、ディザスタ・リカバリ、レプリケーションの各テクノ
ロジーでは、インメモリ列形式に対して透過的に動作し、機能性、操作性、または
管理性は一切変更されません。業界をリードするオラクルのセキュリティ・テクノ
ロジーもまた、Oracle Database In-Memory と透過的かつ完全に連携します。オラク
ルの強力な可用性およびセキュリティを完全にサポートし、その互換性が維持され
るため、新しい業務上のリスクを受け入れることなく、最先端のインメモリ・パ
フォーマンスを達成できます。
インメモリ・フォルト・トレランス
1 台のサーバー・ノードで障害が発生した場合、そのノードのインメモリ・データ
は失われます。存続しているノード上で引き続き問合せを実行できますが、ストレー
ジからインメモリへのデータ再設定に時間がかかり、その間は分析問合せの実行速
度が大幅に低下します。
Oracle Database In-Memory のフォルト・トレランス機能によって、必要に応じてク
ラスタ内の複数のノードでデータを冗長化して、Oracle エンジニアド・システムで
のこのような遅延を防ぐことができます。ストレージ・システムが複数のディスク
にわたってデータのストライプ化やミラー化を行い、優れたパフォーマンスや高可
用性を達成するのと同様に、Oracle Database In-Memory ではクラスタ内の複数の
ノードにわたってインメモリ・データを分散させ、冗長化します。1 台のノードで
障害が発生した場合、存続ノードの重複データ・コピーを問合せで透過的に使用で
きます。
インメモリ・フォルト・トレランスは、表レベルまたはパーティション・レベルで
有効化できます。そのため、インメモリ・フォルト・トレランスによるメモリ使用
量の増加と、その可用性の利点とのバランスを取ることができます。たとえば、最
近のパーティションに対してフォルト・トレランスを有効化して重要なトランザク
ションの応答時間を短くする一方で、ノード障害の発生時に履歴データに対する問
合せの応答時間が長くなることについては受け入れる、という対応が可能です。
100%の互換性
Oracle Database に匹敵する機能を持つイ
ンメモリ・データベースは他にありません。
インメモリ・データベースの多くは、列形
式を使用する際の SQL 構文やデータベー
ス機能に制限を課しています。これらの制
限があるため、既存のアプリケーションの
大半は、大幅な改修や使用上の制限なしに
実行できません。
5 | ORACLE DATABASE IN-MEMORY
Oracle Database In-Memory は、機能性や互換性を損なわずに、最先端のインメモ
リ・パフォーマンスを達成できます。オラクルの顧客はこれまで、Oracle Database
上で稼働するアプリケーション開発に多額の投資を行ってきました。
これらのアプリケーションは、Oracle Database の豊富な SQL 機能や PLSQL 機能、
データ型、最適化、処理能力を幅広く利用しています。Oracle Database In-Memory
では、既存のアプリケーションのすべてで、追加の作業をほとんど行わずにインメ
モリ・パフォーマンスを達成できます。
Oracle Database In-Memory は、既存のアプリケーションとの完全な互換性をシーム
レスに確保するように設計されています。Oracle Database に対して実行されるアプ
リケーションやツールで Oracle Database In-Memory を使用する場合、変更は必要
ありません。分析問合せは SQL オプティマイザによって自動的に列ストアにルー
ティングされ、トランザクション・セマンティクスはデータベースによって保証さ
れます。
Oracle Database In-Memory のユーザーは、アプリケーションの再コーディングや再
ビルド、移行を行う必要がありません。ユーザーはインメモリ・テクノロジーをす
ぐに導入して既存のアプリケーションの速度を上げ、自分たちは、業務改善につな
がる新しいアプリケーションの開発に集中できます。
「使いやすさという観点で言えば、インメ
モリ・オプションは退屈と言えるほどでし
た。何もしなくても動作しました。有効化
して、表を選択するだけで、他には何も必
要なかったのです」
Rittman Mead
最高技術責任者
Mark Rittman
簡単な導入と管理
アプリケーション・レベルで互換性があるのに加えて、Oracle Database In-Memory
の導入や管理も簡単です。Oracle Database In-Memory を有効にする作業は、インメ
モリ列のサイズを設定し、メモリに入れる表やパーティションを特定することだけ
です。バックグラウンド・プロセスによってストレージからインメモリ列にデータ
が移入される間、データベースは完全にアクティブでアクセス可能な状態を維持し
ます。Oracle Enterprise Manager を利用すれば、インメモリ列の効果を簡単に観察
し、測定できます。
コスト削減
Oracle Database In-Memory による極めて高いパフォーマンスは、応答時間の短縮だ
けでなく、コスト削減や生産性の向上にもつながります。たとえば、サーバーやス
トレージ向けのハードウェアとソフトウェアを削減できる可能性があります。また、
従業員が時間のかかるレポート生成を待つ必要がなくなるため生産性が上がります。
データベース管理者がチューニングにかける時間も少なくなります。
リアルタイム・エンタープライズ
「Oracle Database In-Memory を導入した
ことで、追加の設定をしなくても、もっと
も実行に時間がかかった財務関係の問合
せが速くなりました。索引を削除すること
で、実行速度はさらに向上しました」
NetSuite Inc.
共同創立者、会長、最高技術責任者
Evan Goldberg
現在、単純なトランザクションはリアルタイムで実行されますが、詳細なデータ分
析を要するビジネスの疑問に答えるには、何時間もかかります。
Oracle Database In-Memory は、スケーラビリティに優れたハードウェアを、新しい
インメモリ・データ構造とインメモリ・アルゴリズムとともに利用することで、あ
らゆる疑問に対する答えをすぐに出します。Oracle Database In-Memory は、毎秒何
百万という単位ではなく、毎秒何十億行というスピードでデータを処理します。さ
らに、OLTP データベース内で分析を直接実行できるため、さらに遅延が減少し、正
確性が向上します。
リアルタイム分析とリアルタイム・トランザクション処理を、すべての既存のアプ
リケーションで簡単に組み合わせることができるため、組織は次のようなリアルタ
イム・エンタープライズへと進化できます。
•
正確な答えを即座に得て、データに基づいた意思決定を行う
•
顧客の情報や選択肢、パーソナライズ、エンゲージメントに関する要求に瞬
時に応える
•
販売、マーケティング、製造、人事、原価計算などの重要な業務プロセスの
すべてを、最新の詳細データを用いて継続的に最適化する
「Oracle Database In-Memory を Oracle
JD Edwards ERP スイートのリアルタイム
集計に利用すれば、ビジネス・リーダーへ
のレポート分析や情報の提供方法が劇的
に変わるでしょう」
Land O’Lakes
最高情報責任者
Michael Macrie Land
6 | ORACLE DATABASE IN-MEMORY
Oracle Database In-Memory を利用すれば、競合企業よりも革新性が高く、顧客満足度
が高く、最終的な利益が拡大するリアルタイム・エンタープライズに進化できます。
Oracle インメモリ・アプリケーション
オラクルは、提供製品全体で Oracle Database In-Memory を活用しています。Oracle
Fusion Applications、Oracle JD Edwards EnterpriseOne、Oracle PeopleSoft、Oracle
Siebel、Oracle E-Business Suite、Oracle Hyperion などの Oracle アプリケーションのそ
れぞれで、Oracle エンジニアド・システムと Oracle Database In-Memory を利用して、
重要だけれども時間のかかるビジネス・プロセスをリアルタイム・プロセスへと変貌
させる、新しいインメモリ・アプリケーションを開発しています。次に例を示します。
「Oracle Database In-Memory によって、
問合せのパフォーマンスが劇的に向上し
ました。また、索引を削除した結果、デー
タベース・サイズが 80%削減されました」
Schneider Electric
データ&アナリティクス
Francois Bermond
•
コストおよび採算性の分析:以前は57時間かかった処理が数分で完了
•
財務状態の分析:以前は4時間以上かかった処理が数秒で完了
•
発注状況の分析:以前は数日かかった処理が1秒以内に完了
•
消費状況に基づく計画:以前は13時間かかった処理が数分で完了
ユーザーやアプリケーション開発者は、Oracle Database In-Memory を利用して、これ
らの改善点を独自のアプリケーションで実現できます。
まとめ:最高のパフォーマンス、成熟度、互換性
Oracle Database In-Memory を利用すれば、桁違いに高速な分析問合せが透過的に実現
されるため、リアルタイムの意思決定が可能になります。データウェアハウスやデー
タ・マート、混合ワークロードの OLTP 環境の性能が大幅に向上します。Oracle
Database In-Memory は、独自のデュアル・フォーマット・ アーキテクチャを導入
しており、高速な分析と高パフォーマンス OLTP をともに実現します。
Oracle Database In-Memory は、Oracle Database との互換性がある既存のアプリケー
ションの基盤として容易に展開できます。アプリケーションの変更は不要です。Oracle
Database In-Memory は、オラクルの成熟したスケールアップ、スケールアウト、スト
レージ階層化の各テクノロジーを利用して、あらゆるサイズのワークロードを優れた
費用対効果で実行します。オラクルの業界をリードする可用性機能とセキュリティ機
能 が Oracle Database In-Memory と 透 過 的 に 連 携 す る た め 、 Oracle Database
In-Memory はこの市場でもっとも堅牢な製品と言えます。
分析とトランザクションの両方で非常に優れたパフォーマンスを発揮することから、
業務プロセスを継続的に最適化して、データに基づく迅速な意思決定ができるように
なるため、組織は極めて俊敏で効率的なリアルタイム・エンタープライズへと進化で
きます。
7 | ORACLE DATABASE IN-MEMORY
ORACLE DATABASE IN-MEMORY
リアルタイム・エンタープライズの動力
桁違いに高速な分析
Oracle Database In-Memory は、業界をリードする Oracle Database 12c を、列形式のイン
メモリ・テクノロジーによって透過的に拡張します。ユーザーは、以前は数時間かかった
業務上の疑問への答えをすぐに得ることができます。これは、高度に最適化されたインメ
モリ列形式および SIMD ベクトル演算によって、CPU コアあたり毎秒何十億行というス
ピードで分析を実行できるためです。
独自のアーキテクチャによるリア
ル タイム での分 析と混 合ワーク
ロード OLTP の高速化
列形式は分析に適していますが、行形式は OLTP に適しています。Oracle Database
In-Memory はこの両方の形式を同時に利用することで、
データウェアハウスでも OLTP デー
タベースでもリアルタイム分析が可能になります。以前は分析用に必要であった索引を削
除できるため、混合ワークロードの OLTP が高速化します。
すべての既存アプリケーションと
の互換性
Oracle Database と 互換性のある既存アプリケーションとともに Oracle Database
In-Memory を展開することは、まるでスイッチを切り替えるように簡単で、アプリケーショ
ンの改修は一切必要ありません。オラクルの幅広い機能やデータ型、API のすべてが透過的
に動作し続けます。
業界をリードするスケールアップ
成熟度の高いオラクルのスケールアップ・テクノロジーを利用することで、アプリケーショ
ンを SMP コンピュータ上で透過的にインメモリでスケールアップして、最大数十テラバイ
トのメモリと数千の CPU スレッドを利用できるようになります。毎秒何千億行という驚異
的なスピードで、非常に効率よくデータを分析でき、使用できる機能に制限はありません。
業界をリードするスケールアウト
成熟度の高いオラクルのスケールアウト・テクノロジーを利用することで、アプリケーショ
ンを大規模なコンピュータ・クラスタにわたって透過的にインメモリでスケールアウトし
て、数百テラバイトのメモリと数千の CPU スレッドを利用できるようになります。毎秒何
兆行という驚異的なスピードでデータを分析でき、使用できる機能に制限はありません。
業界をリードする高可用性
とセキュリティ
オラクルの定評ある高可用性およびセキュリティ・テクノロジーは Oracle Database InMemory と透過的に連動するため、ミッション・クリティカル・アプリケーションで極め
て高い安全性を確保できます。Oracle エンジニアド・システムでは、インメモリのフォル
ト・トレランスによってインメモリ・データが複数のノードで冗長化されるため、1 台のノー
ドで障害が発生した場合に、データのインメモリ・コピーを問合せですぐに使用できます。
最大規模のデータベースでも高い
費用対効果
Oracle Database In Memory では、すべてのデータをインメモリに格納する必要はありませ
ん。頻繁にアクセスされるデータをインメモリに格納し、頻繁にアクセスされないデータ
は低コストのフラッシュやディスクで保存できます。
リアルタイム・エンタープライズの
動力
リアルタイム・データ分析とリアルタイム・トランザクション処理を、既存のアプリケー
ションで同時に実行することも簡単です。また、組織はリアルタイム・エンタープライズ
へと進化できます。これは、データに基づいた意思決定をすばやく行い、顧客の要求に瞬
時に対応し、重要な業務プロセスのすべてを継続的に最適化できる組織です。
8 | ORACLE DATABASE IN-MEMORY
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