開催報告 - 金沢医科大学

金沢医科大学北辰同窓会報
第 43 号
OCT, 2014
加賀宝生能「 熊坂 」
能「熊坂」は、大盗賊の首領熊坂長範の幽霊が旅の僧に回向を頼み、僧の弔いで生前の悪事を悔い牛若丸に成敗された時の様子
を語るというのがあらすじです。熊坂長範は、平安時代の伝説上の大盗賊。鞍馬寺を出て奥州へ下る牛若丸(後に元服、義経を名
乗る)一行が美濃赤坂宿にさしかかったとき、一行の荷を狙う長範を首領とする大盗賊団が襲撃します。長範は大薙刀を振るって
激しく打ちかかりますが、義経に真二つに切られます。
牛若丸が奥州へ下る際に盗賊を討つという逸話は「平治物語」に現れます。「義経記」のなかにも越後の住人で大薙刀を操る藤沢
入道の記述があり、これを元に創作されたとする説もあります。石川県加賀市熊坂町は長範出生地(「三州奇談」)とされています。
金沢医科大学北辰同窓会
【巻頭言】
北辰同窓会報
2
愛する母校の発展に期待する
金沢医科大学北辰同窓会
会 長 坂本 滋
金沢医科大北辰同窓会会員の皆様には益々ご健勝にてご活躍のこととお慶び申し上げます。
大学創立 40 周年記念事業の募金に際しては、同窓会員の皆様には多くのご協力を賜りましたこと、心から
お礼申し上げます。
さて、今年の話題は何と言っても医師国家試験の合格率がアップしたことに尽きると思います。昨年度と違
い 95.3%と過去最高でありました。また、金沢医科大学の受験者数も年々増加し、過去最高の 3,200 名以上
を数えています。卒業生も 40 名以上が初期研修医として大学に残り研修をされており、非常に喜ばしい事と
思います。このことは勝田省吾学長を始めとする教育スタッフの学生に対する熱心なご指導のたまものと心よ
り感謝を申し上げます。学生指導、国試対策で、消化器内科の堤教授が中心となってご尽力され、成果をあ
げておられることは同窓会としましても喜ばしいことであり、非常に感謝しております。同窓会としても父兄会
橘会と協力してバックアップしたいと思います。
医師国家試験の合格率をさらにアップし、維持していくことが金沢医科大学の名声を高めることに繋がり、
全国から優秀な学生を集めることにもなりますから、今後に期待してやみません。
さらに、法人の理事に卒業生 7 名が入り、大学の経営にも参加して卒業生の意見を言えるようになったこと、
卒業生の主任教授が 5 名になったことなども喜ばしいことです。このことは在校生に対して、卒業後も大学に
残れば主任教授になれるという励みにもなり、母校愛が持てる大学になったことを表しています。卒業後の研
修医の増加にも繋がっていくと思います。これもひとえに竹越襄理事長はじめ大学トップのおかげと感謝してお
ります。
われわれが学んだ大学は、全国有数の内灘砂丘の上に建ち、春は日本海をバックに咲くアカシヤ、夏は海
上に浮かぶ漁火、秋は水平線に沈む夕日、冬は霊峰白山に積もる雪を眺めて、充実した学生時代を送ったこ
とが走馬灯のように思い出されます。この内灘の大自然の中で同窓生が共に学び、交遊を深められたことを嬉
しく思っております。ここで育った学生は、お互いに人一倍思いやりを持った方が多く、また母校を大切にしよ
うとする情熱も強く、これはこの大自然の中で育まれたものと思います。
金沢医科大学は創立 40 周年を迎え、
名実共に充実期に入ったと言っても過言ではないと思います。全国津々
浦々で診療、研究に励んでおられる同窓生は、母校の発展をなにより期待しておられます。われわれ同窓会も
大いに母校の発展を後押ししなければいけないと思っております。そして、同窓会活動で大切なことは会員相
互の親睦と共に母校の支えになることに尽きると思います。これが母校の発展となり、隆盛の助けとなるだろう
し、また、同窓生の精神的財産となって行くべきものと思っております。われわれ同窓生は金沢医科大学で学
んだことを終生の誇りとし、母校の発展に役立つ同窓会活動をなお一層推進して参りたいと思っております。
最後に北辰同窓会員皆様のご健勝と更なるご発展をお祈り申し上げます。
第 43 号/ 2014.10
北辰同窓会報
3
金沢医科大学氷見市民病院 病院長就任のご挨拶
金沢医科大学氷見市民病院
病院長 斎藤 人志
このたび、高島前病院長の任期満了に伴い、平成 26 年 4 月1日付けで金沢医科大学氷見市民病院の病院
長を拝命いたしました。もとより、浅学非才ですが、竹越理事長、高島副理事長
(氷見市民病院 CEO)
、同
窓会長の坂本滋先生
(副院長)
、神田亨勉先生
(病院長補佐・学長補佐)をはじめ本学卒業の学内・学外の先
生方のご指導・ご協力を得て、金沢医科大学氷見市民病院の更なる発展と氷見市並びに周辺地域における地
域医療の向上に鋭意努力して行きたいと考えております。
さて、私は昭和 49 年
(1974 年)に金沢医科大学に 3 期生として入学させていただき、昭和 55 年
(1980 年)に
卒業いたしました。卒業と同時に金沢医科大学第二外科
(一般消化器外科)に入局させていただき、当時の
第一代目主任教授である小坂進先生の下で研修を始めさせて頂きました。それから、第二代目の木南義男教
授、三代目の高島茂樹教授にご指導をいただき消化器外科医としての診療、教育、研究をさせていただいて
参りました。そして平成 20 年 4 月1日から現在勤務させていただいております金沢医科大学氷見市民病院に高
島前病院長と共に、副院長、一般消化器外科科長・教授として着任し、微力ながら診療を通して氷見市民病
院の診療体制の充実に努力してまいりました。
金沢医科大学氷見市民病院は、氷見市からの要請により、平成 20 年 4 月1日から病院事業指定管理者とし
て病院の管理運営を担当して本年で 7 年目に入りました。平成 23 年 5月に新病院が当地鞍川に移転完成し、
同年 9 月から診療を開始いたしましたが、新病院の完成により地域における中核病院として、また、金沢医科
大学の分院として病院機能を提供できるよう整備されてきました。さらに、平成 25 年 12 月には、大学附属病
院としての教育研修機能の整備充実を主な目的とした教育研修棟が完成し、医師の個室研究室や医局の整
備、職員図書室、カンファレンス室の整備がされた他、氷見市医師会の事務局にも入居いただき地域医療連
携の一層の推進を図ろうと思っております。医師数は平成 20 年スタート当初の 28 人から 48 人に増加し、職員
数も約 300 人から 455人に増加しております。患者数、診療実績も順調に増加しておりますが、これも高島前
病院長を始め職員が一丸となって病院運営に取り組んでこられた成果であると思われます。これまでの高島前
病院長が築かれた病院運営方針、診療体制等を踏襲しながら、私の今後の病院運営としては、患者さんが当
院の診療を受けて良かったと思える病院にすることを目指し、①地域中核病院と大学附属病院の機能を併せ
持つ病院にする②氷見市並びに周辺地域との地域医療連携と広域診療体制の確立③病院職員の縦・横のス
ムーズな連絡・連携が取れるチーム医療の充実④職員が金沢医科大学氷見市民病院の職員であることに誇り
が持てる病院にすることを目標とし、さらに金沢医科大学同窓生の一人として金沢医科大学、金沢医科大学
氷見市民病院および北辰同窓会の発展のため微力ではありますが努力したいと考えております。
今年 4 月より消費税率の引き上げ、診療報酬改定など医療現場は大変苦しい状況になっており、まだまだ、
取り組むべき課題は大変多くありますが、職員の英知を結集して一つ一つ取り組んでいきたいと考えております
ので、同窓生の皆さま方には更なるご支援ご協力をお願いいたします。
北辰同窓会報
4
北辰同窓会会務報告
北辰同窓会総会・評議員会
平成 26 年度 □日 時 平成 26 年 7 月 12 日(土)
17:00 ∼
□場 所 金沢都ホテル 7 階 飛翔
□出席者 総 会 1,804 名(出席:90 名、委任状出席:1,714 名)
懇親会 92 名
平成 26 年度金沢医科大学北辰同窓会総会・評議員
坂本議長の指名により、伊藤透副会長から平成 26
会が、金沢都ホテルにて開催された。審議に先立ち、
年度事業計画
(案)
及び収支予算
(案)
の説明がなされ、
過去 1 年間に亡くなった会員 8 名のご芳名が読み上
審議の結果、原案どおり承認された。
げられ、黙祷が捧げられた。坂本滋会長の挨拶の後、
第 3 号議案
会長が議長となり議事が進められた。
金沢医科大学北辰同窓会会則及び関連規程の
改廃について
第 1 号議案
平成 25 年度事業報告及び収支決算報告
坂本議長の指名により、伊藤透副会長から平成 25
年度事業報告及び収支決算報告が行われた後、三治
秀哉監事から監査報告がなされ、審議の結果、原案
坂本議長の指名により、事務局から金沢医科大学
北辰同窓会会則及び関連規程の改廃についての説明
がなされ、審議の結果、原案どおり承認された。
第 4 号議案 その他
坂本会長から、今年は全国私立医科大学同窓会連
どおり承認された。
絡会「西部会」を、本会が主管となり 9 月 13 日(土)
第 2 号議案
にホテル日航金沢にて開催するとの報告がなされた。
平成 26 年度事業計画(案)及び収支予算(案)
総会
総会終了後、北辰同窓会賞、北辰同窓会研究助成
第 43 号/ 2014.10
北辰同窓会報
5
伊藤透副会長による事業報告・決算報告
北辰同窓会賞授与式
の授与式が行われた。事務局から、北辰同窓会賞は
推薦者:泌尿器科学 宮澤 克人 教授
会員の学術活動及び社会活動の振興を図るため、ま
③一般教育機構(生物学)
有川 智博 講師
た研究助成の授与は学術活動の振興に資するため、
研究テーマ「ガレクチンファミリーの機能解析と
原則として卒後 10 年以内の会員に授与するものであ
糖鎖認識の免疫学的、発生学的意義の解明」
り、受賞者は、北辰同窓会報及び各医局、若しくは
推薦者:解剖学Ⅰ 東 伸明 特任教授
全国の会員からの推薦を集め、常任役員会にはかり
④解剖学Ⅱ 薗村 貴弘 講師
決定しており、今年度は、平成 26 年 6 月 14 日(土)
研究テーマ「脳内味覚地図を解明し、
「人口の舌」
開催の常任役員会を経て、北辰同窓会賞 1 名と北辰
味覚 BMI を実現する」
同窓会研究助成 7 名の受賞が決定されたとの説明が
推薦者:解剖学Ⅱ 本間 智 教授
なされた。
⑤生理学Ⅱ 九田 裕一 助教
北辰同窓会賞
胃病変の統合的研究」
伊藤 順先生(昭和 54 年卒)
⑥大阪府立急性期総合・医療センター 研究テーマ「アナフィラキシーショックにおける
推薦者:生理学Ⅱ 芝本 利重 教授
長年にわたり医療に従事し、石川県金沢市の地域
医療に多大なる貢献をされた。また、金沢医科大学
穀内 洋介 診療主任
研究テーマ「周期性四肢麻痺及びその類縁疾患に
理事、金沢医科大学北辰同窓会常任理事及び金沢医
おける新規遺伝子の探索」
大後援会橘会副会長として、金沢医科大学の発展に
推薦者:生理学Ⅰ 加藤 伸郎 教授
貢献されている。
⑦呼吸器内科学 藤本 由貴 助教
推薦者 : 本会会長 坂本 滋 教授(昭和 53 年卒)
北辰同窓会研究助成
①一般・消化器外科学 富田 泰斗 助教
研究テーマ「大腸癌における B-cafenin の転写標的
CRD-BP の発現と臨床病理学的因子との比較検討」
推薦者:一般・消化器外科学 小坂 健夫 教授
②泌尿器科学 中澤 佑介 助教
研究テーマ「尿路結石形成過程における尿酸の機
能解析」
研究テーマ「女性外来受診者における閉塞性睡眠
時無呼吸症候群の罹病率と背景因子、治療効果に関
する検討」
推薦者:呼吸器内科学 栂 博久 教授
【北辰同窓会会務報告】
北辰同窓会報
6
北辰同窓会賞、研究助成授与式に引き続き、勝田
学長の挨拶、松本病院長から病院長就任挨拶がなさ
れた。
栂副学長から、昨年の総会終了後今年 7 月までに
講座主任又は教授に就任された先生 9 名の紹介があ
り、出席された宮澤克人、高田久、東伸明、倉田康孝、
古田壽一、村上望教授からそれぞれ挨拶があった。
最後に、大学の現況報告として、川原学生部長か
ら「学生部活動」、飯塚副学長から「第 108 回医師国
懇親会
家試験結果概要と平成 26 年度国試対策について」の
説明がされた。
だいた後、伊藤副会長の乾杯の発声で和やかに懇親
また質疑応答では、出席会員から大学に対し、国
試対策として予備校利用の促進要請があった。
会が開会された。参加した会員は旧交を温め、久ぶ
りの杯を交わし大いに語りあっていた。定刻になり、
総会終了後は、会場を「鳳凰」に移して懇親会が開
大島副会長の閉会の挨拶と一本締めで閉会となった。
催された。坂本会長、髙島副理事長から挨拶をいた
(森川仁八)
北辰同窓会賞受賞の辞
伊藤病院 院長 伊藤 順
(金沢市・昭和 54 年卒業)  
の坂本先生はじめ大学の役
員 の 皆 さ ん は、 ご 存 知 の
通りです。この問題に対し
て、どのように対応してい
くのか、留年生を減らし国
金沢医科大学 2 期生の伊藤でございます。卒業し
家試験の合格率を上げるた
てから金沢医科大学に貢献などといった大それたこ
めにどういうことができる
とは行っていないと思っておりますが、このような
のか、我々の使命として大
晴れがましい賞をいただけるということは身に余る
学と協力しながらやって行
光栄でございます。私の娘がやはり金沢医科大学の
卒業生でして、親バカでありますが、私に似ずに学
こうというのが父兄会橘会の姿勢です。
竹越先生が理事長に就任されてからは大学を中心
業で心配することなく卒業し、本年、臨床研修を終え、
に北辰同窓会と橘会、これが三本の矢となって金沢
金沢医大で仕事をしております。その娘が入学して
医科大学の更なる発展を考えながら進んでいるとこ
2 年生か 3 年生の頃だったかと思いますが、私が父兄
ろであります。その中で私は微力ながら、大学のお
会の橘会の理事の役目をいただきまして、それまで
力になれればと思って仕事をさせていただいており
にも増して、大学の内外から金沢医科大学のことを
ます。しかし、私一人の力ではなにもできません。
見るようになりました。
ここにお集まりの同窓の皆様そして、卒業生の皆さ
現在、どこの大学も、皆さんご存じのように少子
んのバックアップをよろしくお願いいたします。
化の影響を受けておりまして、人口が減れば受験者
今日は坂本先生のご推薦でこの賞をいただき、誠
数も減るというのが自然の摂理です。全国に医科大
にありがとうございました。これからも頑張ってま
学は沢山あるわけですが、その中で今後金沢医科大
いりますので今後ともよろしくお願いいたします。
学はどういう方向性を持っていくのか、非常に大事
な岐路にあると思います。このことは、同窓会会長
北辰同窓会報
第 43 号/ 2014.10
7
全国私立医科大学同窓会連絡会
第24回「西部会」、北辰同窓会の主管で開催
□日 時 平成 26 年 9 月 13 日(土)17:00 ∼ □場 所 ホテル日航金沢 4 階「鶴の間」
□出席者 愛知医科大学同窓会 愛橘会、
藤田保健衛生大学医学部同窓会 藤医会、
近畿大学医学部同窓会、関西医科大学同窓会、兵庫医科大学同窓会 緑樹会、
久留米大学医学部同窓会、産業医科大学医学部同窓会 龍ヶ池会、
福岡大学医学部同窓会 烏帽子会、大阪医科大学 仁泉会、川崎医科大学同窓会、
金沢医科大学北辰同窓会 11 校 46 名
私立医科大学同窓会連絡会第 24 回「西部会」は、
平成 26 年 9 月 13 日(土)、午後 5 時からホテル日航金
あるか
設問 9 同窓生が貴学病院を受診した際に受けら
沢において、北辰同窓会の主管により 11 校 46 名が
参加して開催された。
れる特典等はあるか
③貴学病院における医師の勤務環境改善について
会議は当番校である本会の斎藤人志副会長の開会
④その他 設問 1 在学生に占める卒業生子弟の割合は
の辞と司会により下記の通り進行した。
設問 2 同窓会独自での収益事業を行っているか
【会議】17:00 ∼
司会 : 斎藤人志副会長
設問 4 卒業生が体調を崩し、開業診療の休業
斎藤人志
を余儀なくされた際に、同窓会として代務
1. 開会の辞
2. 出席者紹介
3. 主管挨拶
斎藤人志
坂本滋会長
4. 討議事項(抜粋)
(1)事前に実施したアンケート内容に関して
医師派遣などの具体的支援を行っているか
設問 5・6 会員名簿のデータ化について
(2)各校からの質問
質問 1 同窓会ホームページの会員専用ページ運
①同窓会活性化のための具体的方策について
設問 1 同窓会名簿はどのような媒体で制作して
営について
質問 2 各病院における女性医師の在籍率及び離
いるか
設問 12 オンライン名簿の導入予定はあるか
職防止対策・復職支援等について
次回主管紹介 設問 13 その他、同窓会活性化のための具体的
方策を行ってるか
②大学と同窓会との関わりについて
斎藤副会長から次回主管の川崎医科大学同窓
会が紹介された。
5. 閉会の辞
設問 5 国家試験対策支援を行っているか
副会長 大島譲二
設問 8 大学と同窓生間の病診連携システム等は
会議
金沢医科大学北辰同窓会
懇親会
【北辰同窓会会務報告】
平成 26 年度 第2回
北辰同窓会報
8
北辰同窓会全国支部長会
□日 時 平成 26 年 7 月 12 日(土)16:00 ∼
□場 所 金沢都ホテル 5 階「加賀」
□出席者 坂本 滋(会長)、大島譲二(副会長)
、斎藤人志(副会長)
、伊藤 透(副会長)
、
赤澤純代(副会長)、沼田知明(青森県)
、大山充徳(群馬県)
、澤田公孝(埼玉県)
、
吉田勝明(神奈川県)、水戸將郎(新潟県)
、高田充彦(石川県)
、青山隆彦(福井県)
、
有原 徹(静岡県)、渡辺祐介(愛知県)
、田口真源(岐阜県)
、中山治樹(京滋)
、
小泉雅紀(奈良県)、楠目 修(高知県)
、溝口義人(九州沖縄)
以上、19 名
(事務局)山本健司、佐野泰彦、西村憲司、後藤知子、森川仁八
議題(1) 北辰同窓会活性化について
坂本会長から、北辰同窓会活性化について、北辰
及び理事会に付議すべき事項を協議する機関とし
て同窓会運営会議を設けた。
同窓会が現在の形として設立され 20 年近く経ち組織
2. 大学との連携強化及び学生に対する会員自覚促進
としても変わってきており、会則や規程も現状に即
を目的として、顧問及び学生代表へ理事会におけ
した形に変える必要があるとの発言がなされた。
る議決権を付与すること。
3. 同窓会組織基盤の磐石化を目的として、ブロック
議題(2) 北辰同窓会会則の改正ポイントについて
及び支部の組織に関する規定を追加すること。
坂本会長の指示により、事務局から「金沢医科大
学北辰同窓会会則改正案」に基づき、改正ポイント 3
点について以下のとおり説明がなされた。
1. 会員の総意反映を目的として、常任役員会、全国
支部長会及び評議員会などを廃し、理事会を本会
の審議機関とすること。ただし、本会の運営方針
平成 26 年度 第 2 回 全国支部長会
議題(3)
その他
最後に、国試対策や入学試験のあり方等について、
支部長間で意見交換がなされた。
(森川仁八)
北辰同窓会報
第 43 号/ 2014.10
平成 26 年度 第1回
9
北辰同窓会全国支部長会
□日 時 平成 26 年 5 月 18 日(日)11:00 ∼ 14:30
□場 所 銀座キャピタルホテル
東京炉中央区築地 3-1-5 Tel 03-5565-8283
□出席者 坂本 滋(会長)、斎藤人志(副会長)
、伊藤 透(副会長)
、赤澤純代(副会長)
、
熊井則夫(宮城)、高橋 一(栃木)
、大山充徳(群馬)
、澤田公孝(埼玉)
、
山道 博(東京)、吉田勝明(神奈川)
、水戸將郎(新潟)
、髙田充彦(石川)
、
青山隆彦(福井)、高橋智子(長野・代理出席)
、有原 徹(静岡)
、渡辺祐介(愛知)
、
田口真源(岐阜)、北田仁彦(大阪)
、小林重行(兵庫)
、小泉雅紀(奈良)
、
松村和彦(山口)、原 速(九州沖縄)
、坂本眞一(熊本)
、案浦康高(福岡)
、
馬場公文(長崎)、秦 一敏(大分)
、辰元 信(宮崎)
、嘉数朝一(沖縄)
以上、28 名
(事務局)山本健司、西村憲司、森川仁八
議題(1) 全国私立医科大学同窓会連絡会
「西部会」について
坂本会長から、全国私立医科大学同窓会連絡会「西
部会」について、9 月 13 日(土)17 時からホテル日航
金沢にて本学主管で開催するとの報告がなされ、各
支部長にも参加要請がなされた。
議題(2) 住所不明者調査について
坂本会長から、住所不明者調査について、現在
650 名程の卒業生住所不明者がいるため、同窓会活
性化推進にあたり今年度から「住所不明者確認調査」
平成 26 年度 第 1 回 全国支部長会
を行うこととなったとの報告がなされた。また、本
会案内と合わせて支部別の住所不明者リストを送付
用補助や入学宣誓式後の同窓会説明会の開催などを
してあるので、照会の上、事務局への返信依頼がな
行っているとの説明がなされた。
された。
以上の説明に対し、住所不明者リストへの卒業年
最後に、
「組織、会議を見直し現状に即した会則・
規程への改正」として、実質的に機能していない評
度の追加要望があった。
議員会や各種委員会の廃止、現行の全国支部長会を
議題(3) 同窓会活性化について
理事会とし、総会に付議すべき事項における各支部
坂本会長から、同窓会活性化について、資料に基
づき、以下のとおり説明がなされた。
「新支部の設置及び各支部の活性化」として、支部
会員の総意反映を目指す、大学役員や役職教員など
の同窓会顧問、
及び学生代表への議決権の付与、
支部・
ブロック制に関する規定の追加などを行う予定であ
活動の参考となるよう支部活動の指針を作成したこ
るとの説明がなされ、詳細について事務局へ補足説
とと、現在、10 県が支部未設立となっているため、
明の指示があった。
各県において支部長を引き受けていただけそうな先
会長の指示により事務局から、資料「金沢医科大
生の紹介依頼がなされた。また、各地域のブロック
学北辰同窓会関連規程の整備について」及び「改正理
化を推進するにあたり、四国内で協力いただけそう
由書」に基づき以下のとおり補足説明がなされた。
な先生の紹介依頼がなされた。
北辰同窓会会則第 4 条について、研究助成を研究
次に、「在学時からの同窓会参加意識の醸成」と
奨励賞に変更することで同窓会賞、会長賞、研究奨
して、各学年 2 名の学生を同窓会学生委員として任
励賞の 3 つの表彰事業を行うこととなるため、助成
命し、同窓会役員との懇談会の開催、県人会開催費
事業を表彰事業に変更し、それに伴いそれぞれの表
【北辰同窓会会務報告】
北辰同窓会報
彰規程をまとめた金沢医科大学北辰同窓会表彰規程
を新設する。
第 5 ∼ 7 条について、大学所属の研究医や病院所
10
きないか。
以上の質問に対し、坂本会長から、あくまで改正
案であり今回の意見を取りまとめたものを 6/14 の常
属の医員など大学教員以外の医師等にも会員資格の
任役員会に付議するとの回答がなされた。
拡大を図ることと、5 年以上会費を納入されていな
その他
議題(4)
い未納会員の取り扱いに関する規定、同窓会及び大
会長から、同窓会メーリングリスト用の個人メー
学に対する名誉棄損等に当たる行為があった場合へ
ルアドレス、同窓会新ホームページ掲載用の勤務先
の措置としての除名規定を追加した。
名及び勤務先ホームページアドレス確認用の支部役
第 8 条について、総会の議題における各支部会員
の意思の反映を目的として、常任役員会及び全国支
部長会に代わり理事会を審議機関とし、それに伴い
常任理事を廃し、副会長にブロック長、理事に副ブ
員確認票の記入と、今年度支部会開催日程の連絡の
依頼がなされた。
最後に、6/14(土)に常任役員会、7/12(土)に総
会が開催されることが案内された。
ロック長、支部長及び学生代表を職指定し、定員も
相当数変更した。また、これまで同窓会役員に含ま
れておらず議決権を持たなかった大学法人役員、大
懇親会での報告(各支部の活動状況について)
懇親会にて、各支部長から下記のとおり報告が
学役職教員等の同窓会顧問も役員として追加し、よ
あった。
り一層大学との連携を強化した。
○熊井則夫支部長(宮城)
第 10 条について、役員数の安定化を図るため役員
欠員時の取り扱い規定を設けた。
第 13 条について、理事会における決議条件に関す
る規定を設けた。
現行会則第 13 ∼ 16 条について、当該会議及び各
種委員会の開催率が低く必要性が認められないため
拡大理事会、評議員会及び各種委員会を廃止した。
なお、支部及び支部会については、第 6 章組織に規
定した。
第 18 ∼ 21 条について、現行会則には支部及びブ
ロックに関する定めがないが、各支部においては既
に自立的運営がなされており、現状に即した形とな
るよう規定を設けた。
支部会開催のノウハウを支部長会で情報収集したい。
○高橋 一支部長(栃木)
若い支部長候補を探しているがなかなか難しいの
が現状。住所不明者についてはもう少し確認して
みる。
○大山充徳支部長(群馬)
学生や父兄に参加してもらうよう工夫を凝らして
いる。
○澤田公孝支部長(埼玉)
今月 31 日(土)に支部会を開催するが、役員の先
生方が多く来られる予定で大変感謝している。
○山道 博支部長(東京)
支部会開催日程について検討中である。
第 22 条について、本会は同窓会名簿等の重要かつ
大量の個人情報を管理する立場にありながら、個人
情報保護に関する定めが会則に規定されていなかっ
たため新設した。
最後に、本会則改正に伴い「同窓会慶弔規程」
「同
窓会役員等旅費規程」についても併せて読み替え等
の改正を加えてあるとして補足説明を終了した。
以上の説明に対し、以下のとおり質問があった。
・ 理事会に付議する議案の諮問機関を設ける必要
がないか。
・ 年度会費を 10 年以上支払っている会員は、終身
会費以上支払っているので、会費免除を検討で
懇親会
第 43 号/ 2014.10
北辰同窓会報
11
第 1 回 全国支部長会(銀座キャピタルホテル)
○吉田勝明支部長(神奈川)
支部会に、在学生は無料で招待したり、保護者を
招いたりしている。
○水戸將郎支部長(新潟)
曽根先生の依頼で支部長を引き受けたが、まだま
だ自分が支部長として引っ張っていかなければな
らないと思っている。
○髙田充彦支部長(石川)
昨日(5/17)、支部会を開催し理事長はじめ多くの
大学の先生方が参加された。
○青山隆彦支部長(福井)
支部長任期 2 年で運営しているため、来年には支
部長を変わる予定である。在学生や若い先生の情
報がほしい。
○高橋智子支部長代理(長野)
長野県支部会に山梨県の先生が参加されており、
甲信越ブロックを検討している。
○有原 徹支部長(静岡)
同窓生の人間ドック割引を検討して頂きたい。
○渡辺祐介支部長(愛知)
東海 4 県出身の新入生、在学生、マッチングリス
トを提供してほしい。
○田口真源支部長(岐阜)
7/19 に東海ブロック会開催を予定している。
仕事柄、地元の病院にはかかりにくいので、本学
病院にかかる際に同窓生の医療割引の検討をお願
いしたい。
○北田仁彦支部長(大阪)
幹事は加藤先生にお願いする予定。
○小林重行支部長(兵庫)
支部会を開催しても毎回同じ顔ぶれで固定化して
いる。関西ブロックを検討している。
○小泉雅紀支部長(奈良)
7/26(土)に支部会を予定している。支部会費等
の余剰金の利用方法を知りたい。
○松村和彦支部長(山口)
九州・沖縄ブロックで活動していきたい。
○原 速副ブロック長(九州沖縄)
11 月の九州・沖縄ブロック会に参加して頂きたい。
○坂本眞一副ブロック長(九州沖縄)
支部役員の世代交代を進めていきたい。
○案浦康高支部長(福岡)
住所不明者の確認を行っていきたい。
○馬場公文支部長(長崎)
長崎の住所不明者 9 人のうち、5 人判明し連絡が
あった。
○秦 一敏支部長(大分)
次期支部長は東隆司先生にお願いする予定。
○辰元 信支部長(宮崎)
3/15(日)支部会を開催予定。
○嘉数朝一支部長(沖縄)
11/1(土)九州・沖縄ブロック会を開催予定。
以上(森川仁八 記)
【北辰同窓会会務報告】
北辰同窓会報
12
第 48 回 北辰同窓会常任役員会
□日 時 平成 26 年 6 月 14 日(土)17:00 ∼ 17:45
□場 所 金沢都ホテル 5 階 能登の間
□出席者 会 長 坂本 滋(S53・氷見市民病院副院長・心臓血管外科学教授・理事)
副 会 長 大島譲二(S55・埼玉・理事)、 斎藤人志(S55・氷見市民病院病院長・一消外科学教授)
、
伊藤 透(S57・消化器内視鏡学教授)
、堀 有行(S57・情報教育学教授)
、
正木康史(H 元・血液免疫内科学准教授)
、赤澤純代(H4・総合内科学准教授)
監 事 飯塚秀明副学長、三治秀哉(S63・石川)
常任理事 神田亨勉学長補佐(S53)、芝本利重医学研究科長、川原範夫学生部長、
堤 幹宏(S55・肝胆膵内科教授)
、宮澤克人(S59・泌尿器科学教授)
、
伊藤 順(S54・石川・理事)、角田弘一(S55・石川・理事)
、岩崎真三(S63・石川)
、
溝口義人(S55・九州沖縄ブロック長)
、青山隆彦(S57・福井支部長)
、
大西仙泰(S57・富山)、大山充徳(S59・群馬支部長)
、松田健志(S57・石川)
、
東 伸明(解剖学Ⅰ教授)、小畑貴司(H7・心臓血管外科学講師)
、
中西由美子(S63・健康管理センター講師)
、寺口奏子(H14・耳鼻咽喉科学助教)
(委任状) 横山 仁医学部長、吉田勝明(S57・神奈川支部長・理事)
、
大久保信司(S57・千葉)、小西啓子(S54・富山)
、沼田知明(S54・青森支部長)
、
平川博之(S54・東京)、 以上 32 名 顧 問 竹越 襄理事長、勝田省吾学長、髙島茂樹副理事長
オブザーバー 木村晴夫常務理事
事 務 局 山本健司部長、佐野泰彦参事、西村憲司課長代理、森川仁八事務員
□欠席者
常任理事 中山治樹(S55・京滋支部長)、玉村裕保(S57・福井)
2 名
顧 問 松本忠美病院長、川上重彦理事、栂 博久副学長
オブザーバー 中農理博副理事長
第 48 回 金沢医科大学北辰同窓会常任役員会開催
に先立ち、6 名の物故会員に対して黙祷がささげら
れた。
<金沢医科大学北辰同窓会会則及び関連規程の改廃
について>
坂本会長から、金沢医科大学北辰同窓会会則及び
①松江 時彦 殿
関連規程の改廃について、本会則は平成 2 年 11 月 3
(昭和 56 年卒業)平成 25 年 7 月 28 日逝去
日に制定されて以降、特に大きな改正もなく運用さ
②松井 忍 殿
れてきたが、昨今、本会運営の現状とのアンマッチ
(名誉教授、健康管理センター嘱託教授)
が見受けられ、現状に即した会則に改正することが
平成 25 年 10 月 5 日逝去
今後の同窓会発展のためには必要かつ喫緊の課題で
③東野 仁明 殿
あるとの説明がなされた後、事務局から詳細説明が
(昭和 59 年卒業)平成 25 年 11 月 13 日逝去
なされ、審議の結果、出席者全員の拍手により承認
④岡田 正人 殿
され、7 月 12(土)開催の総会に諮ることとなった。
(昭和 53 年卒業)平成 25 年 12 月 18 日逝去
なお、会則及び関連規程の改正内容について、総
⑤吉田 知史 殿
会までに本学顧問弁護士に文言等の確認を行い関連
(平成 21 年卒業)平成 25 年 12 月 19 日逝去
規程との整合性を図ることとなった。
⑥谷 荘吉 殿
(元医動物学教授)平成 26 年 3 月 17 日逝去
第 43 号/ 2014.10
北辰同窓会報
13
第 48 回 北辰同窓会常任役員会
< その他 >
(1)北辰同窓会賞対象者の推薦について
今年度の北辰同窓会賞について、長年金沢市の地
域医療に従事され、また、金沢医大後援会橘会副会長、
承認された。7 月 12 日(土)開催の総会で表彰される
こととなった。
(3)全国私立医科大学同窓会連絡会「西部会」の開催
について
北辰同窓会常任理事及び学校法人金沢医科大学理事
会長から、今年の第 24 回全国私立医科大学同窓会
として本学の発展に多大な貢献をされているとして
連絡会「西部会」は本会が主管することとなり、資料
推薦された。
のとおりの日程で開催したいとの説明がされ、全員
伊藤 順 先生(S54 年卒)
推薦者 : 坂本 滋 会長(S53 年卒)
(2)北辰同窓会研究助成対象者の推薦について
①一般・消化器外科学 富田 泰斗 助教
の拍手により承認された。
「ふるさと石川の医療を守る集い in 東京」への
(4)
協力について
大島副会長から、
「ふるさと石川の医療を守る集
推薦者 : 一般・消化器外科学 小坂 健夫 教授
い in 東京」への協力について、医師不足が深刻な能
②泌尿器科学 中澤 佑介 助教
登北部地域をはじめ石川県内の医療提供体制の確保
推薦者 : 泌尿器科学 宮澤 克人 教授
を目的として、
「ふるさと石川の医療大使」をはじめ
③一般教育機構(生物学) 有川 智博 講師
とする石川県ゆかりの医師の皆様に参集いただき、
推薦者 : 解剖学Ⅰ 東 伸明 特任教授
平成 21 年 10 月の東京開催を皮切りに毎年能登地域
④解剖学Ⅱ 薗村 貴弘 講師
で「ふるさと石川の医療を守る集い」を開催し、石川
推薦者 : 解剖学Ⅱ 本間 智 教授
の医療情報交換等を行っている。今年度東京で開催
⑤生理学Ⅱ 九田 裕一 助教
するに当たり、石川県健康福祉部地域医療推進室の
推薦者 : 生理学Ⅱ 芝本 利重 教授
木村次長から、同窓生への出席依頼及び広報等に本
⑥大阪府立急性期総合・医療センター神経内科
会の協力を仰ぎたいとの申し入れがあったとの説明
穀内 洋介 診療主任
がなされ、出席者全員の拍手により承認された。
推薦者 : 生理学 1 加藤 伸郎 教授
なお本集いは、今年度は、これまでの取り組みや
⑦呼吸器内科学 藤本 由貴 助教
能登地域の現状を報告するため、11 月 9 日(日)に東
推薦者 : 呼吸器内科学 栂 博久 教授
京の都市センターホテルで開催予定となっている。
以上、合計 8 名の推薦があり、出席者全員により
(森川仁八 記)
【北辰同窓会会務報告】
北辰同窓会報
14
平成 26 年度 北辰同窓会役員と学生委員
及び県人会幹事との懇談会
平成 26 年 6 月 18 日(水)19 時から、ホテル金沢 4
階「風月」において、金沢医科大学北辰同窓会役員と
学生委員及び県人会幹事との懇談会が開催された。
坂本会長の開会挨拶の後、事務局から同窓会の主
な活動について説明がされた。
続いて、伊藤副会長から学生委員に期待すること
として、以下のこと等があげられた。
①各都道府県支部会に同郷の学生が参加するよう各
委員から呼びかけてほしい
② 北辰同窓会報に掲載するため、学生から積極的に
寄稿をしてほしい
や支部会開催日程等は、その都度、教学課を経由し
③ 毎年 7 月の第 2 土曜日に開催される北辰同窓会総
て各学生委員に通知するなどの依頼と案内がされた。
会・懇親会にできるだけ多くの学生が参加するよ
その後懇親会に移り、斎藤副会長による乾杯の後、
うに呼びかけてほしい
④ 学生の挨拶の励行
引き続き、中農副理事長から金沢医科大学の将来
構想と題して、医学教育棟や基礎研究棟前の立体駐
車場建設などのグランドデザイン第 1 次 5 か年計画
及び第 2 次 5 か年計画について説明がされた。
最後に事務局から、総会の出欠を各学年学生委員
が取りまとめること、同窓会報への原稿募集、総会
平成 26 年度 北辰同窓会役員と学生委員及び県人会幹事との懇談会
神田常任理事、宮澤常任理事、正木副会長、西尾教授、
学友会執行委員長の橋本真典君、1 年生学生委員の
森貴久君及び眞鍋須真子さんから一言ずつ発言があ
り、和やかに歓談した。
21 時 30 分頃、赤澤副会長の閉会挨拶により散会
となった。
(森川仁八 記)
北辰同窓会報
第 43 号/ 2014.10
北辰同窓会役員と学生委員及び
県人会幹事との懇談会に出席して
第 1 学年 森 貴久
15
した。しかし多くの先輩方、先生方に支えられ無事
に終わりを迎えることができました。様々な興味深
いお話を聞くことができて、終わる頃には参加して
よかったと思えました。これから先、多くの試練や
困難が待ち受けていると思いますが、先輩方、先生
方の言葉を思い出し乗り越えていきたいと思います。
平成 26 年 6 月 18 日(水)の 19 時からホテル金沢に
このような機会を与えてくださった関係者の皆様方
おいて、金沢医科大学北辰同窓会役員と学生委員及
に心からお礼を申し上げます。本当にありがとうご
び県人会幹事との懇談会が開催されました。
ざいました。
今回私は医学部 1 年の学友会学年代表として出席
させていただきました。御多忙の中、多くの先生方
が出席して下さいました。そして先輩であるたくさ
んの幹事の方々とも顔合わせをすることができまし
た。最初に本学 1 期生である坂本会長の挨拶が行わ
れ、事務局から同窓会の主な活動について説明がな
されました。続けて、同じく本学の卒業生である伊
藤副会長から学生と学校のこれからのあり方という
ものや、各支部会への積極的な参加などを呼びかけ
るお話がありました。そして他にも、金沢医大のこ
れからの将来構想や先生方のお話がありました。
1 年生の学年代表として参加させていただきまし
たが、多くの先生方や先輩方に囲まれるといった経
験は滅多に無いので、非常に貴重な体験となりまし
た。そして同時に大先輩である先生方を前にしてと
ても緊張してしまいましたが、しっかりと耳を傾け
て下さり安心しました。また先輩方がフォローして
下さったおかげもあり、多くの先生方とお話をさせ
北辰同窓会・学生委員
学年
6
5
4
3
2
1
氏 名
矢野 博士(ヤノ ヒロシ)
出身県
和歌山県
張田 葉月(ハリタ ハツキ)
京都府
岡本 隼樹(オカモト ハヤキ)
奈良県
見浪 実紀(ミナミ ミキ)
大阪府
橋本 真典(ハシモト マサノリ)
東京都
川村 沙由美(カワムラ サユミ)
東京都
上石 英希(カミイシ ヒデキ)
東京都
久保倉 優美(クボク ラ ユミ)
神奈川県
露口 直樹(ツユグチ ナオキ)
大阪府
上田 菜保子(ウエダ ナオコ)
京都府
森 貴久(モリ タカヒサ)
北海道
眞鍋 須真子(マナベ スマコ)
岐阜県
県(圏)人会幹事
学年
氏 名
地域
3
鳥本 侑希(トリモト ユキ)
懇親会では、学友会執行委員長である橋本真典先
3
高橋 健(タカハシ ケン)
東北
輩の挨拶があった後、1 年生の学年代表である私が
4
左京 愛莉(サキョウ アイリ)
関東
話す機会をいただきました。話す内容もあまり頭に
3
木村 友紀(キムラ ユキ)
新潟県
入っておらずその場でのスピーチとなってしまいま
3
稲場 真生(イナバ マナブ)
富山県
したが、色々な先生方から温かい言葉を頂き非常に
3
塩谷 郁代(シオノヤ イクヨ)
石川県
嬉しかったです。食事のテーブルでは先輩方との交
3
玉井 直希(タマイ ナオキ)
福井県
流を深めつつ、先生方の過去のお話や経験談を聞く
3
加藤 万結(カトウ マユイ)
東海・中部
ことができ勉強になりました。
4
藤村 周平(フジムラ シュウヘイ)
4
峯 敦(ミネ アツシ)
2
牧角 顕郎(マキスミ ケンロウ)
て頂くことができました。
そして話が弾む中で励ましの言葉をいただき、そ
の言葉をしっかりと胸に刻み込むと同時にこれから
の自分の未来像を新たに考え直すきっかけにもなり
ました。
学友会としての最初の大きな仕事が今回の北辰同
窓会だということで、最初は不安しかありませんで
北海道
関西
中国・四国
九州
学友会・外務委員
学年
3
氏 名
橋本 泰樹(ハシモト タイキ)
地域
石川県
北辰同窓会報
16
同窓会支部だより
神奈川県支部
支部会報告
日時 平成 26 年 3 月 29 日(土)
場所 横浜ロイヤルパークホテル
神奈川県支部長
横浜相原病院 院長
吉田 勝明
(横浜市・昭和57年卒業)
毎年 3 月、最終土曜日 17 時 30 分横浜ロイヤルパー
ゲストスピーカーの赤枝恒雄氏
赤枝先生は、AIDS 撲滅をライフワークとされ、
クホテル宴会棟 2 階芙蓉の間が北辰同窓会神奈川県
ボランティアで六本木界隈のクラブで午前 1~2 時ま
支部の支部会開催日と会場です。
でコンドームを無料配布して、予防の啓発活動を続
今年は H26 年 3 月 29 日(土)に開催いたしました。
そもそもこの日に決めているのは、在学生が親元に
けられています。まさに港区の「赤ひげ先生」とお呼
びすべく、僕の大変尊敬する先生です。そして援助
帰省し、まだ春休み期間で参加が可能であるといっ
交際の結果、HIV(+)となり亡くなった 17 歳の少女
た趣旨からです。
を題材とした「悲しいセックス」という著書をみなさ
当日はゲストスピーカーとして衆議院議員赤枝恒
雄氏(元港区医師会長・産婦人科医)に「あなたのそ
ばに AIDS の影が…」と題して講演をしていただきま
した。
神奈川県支部会
んにプレゼントしていただき、改めて AIDS の社会
問題性を考えさせられたひと時でした。
その後は竹越理事長、飯塚副学長、中農常務理事
からご挨拶と大学の近況報告をしていただきました。
北辰同窓会報
第 43 号/ 2014.10
17
引き続いて参加者全員の近況報告の時間を持ち、和
にとってみれば、子どもが大学でこんなに面倒見が
気藹々とした時間を過ごしました。
よく、かわいがってもらっている…そんなことを実
ご父母と一緒に参加される在学生もおり、学生が
感できる、これが金沢医科大学です、といった雰囲
教職員、先輩そして何と言っても学長・理事長と話
気に、ゲストの赤枝先生は、えらく感激なさってい
ができる、場合によっては 2 ショットで記念写真な
たことを付け加えておきます。
ど…。大学と在学生・卒業生との距離が近い…父母
神奈川県支部会に参加して
國井 建司郎
(医学部5学年)
この度、2013 年度北辰同窓会神奈川県支部会に 2
回目の参加をさせて頂きました。金沢医科大学第 5
学年として数少ない学生参加者の一人でしたが、非
常に有意義な時間を過ごさせて頂きました。そして
様々な大学関係者の方々と交流できたことを嬉しく
思っています。
自分がこの会に参加させていただいた経緯として
は、支部長の吉田勝明先生と私の父が東京医科大学
時代からの古い友人であったことと、縁あって自分
が金沢医科大学に入学したことにありました。以後
様々な面で親子共々先生にはお世話になっています。
また、この会が開かれた時には医師国家試験の結
果も発表されており、先輩方の成績を知るとともに、
再来年、自身が受ける医師国家試験への熱い想いが
こみあげてきました。スピーチでもこの想いを大学
関係者の方々にお伝えできたことで、想いを誓いに
変えることができたと思います。
このような会に参 加 する度、 卒 業された先 輩方、
先 生方の母校に対する愛情を深く感じます。自分も
この大学を卒業した暁には良医であり名医を目指す
医者として日々精進していきたいと思っています。ま
たこの 会に参 加させて頂けることを心より願ってい
ます。今回はご招待頂き本当に有難うございました。
在学生で参加の國井君、新妻さん、吉田支部長
【同窓会支部だより】
北辰同窓会報
兵庫県支部
支部会報告
18
出席者(敬称略)
大学:髙嶋茂樹副理事長、中農理博副理事長、
北辰同窓会:坂本 滋会長、伊藤 透副会長、
支部会員:真下昌己、小川彦一郎、山田 聖、
日時 平成 26 年 5 月 10 日(土)
場所 神戸元町 「悠苑」
松本憲三、木南正樹、東野 誠、
前坊義正、辻 聡一郎、田中 靖、
兵庫県支部長
小林クリニック 院長
小林有希、小林重行
事務局:山本健司、西村憲司
小林 重行
(神戸市・昭和61年卒業)
平成 26 年 5 月 10 日、神戸元町「悠苑」にて、金沢
医科大学北辰同窓会兵庫県支部会を開催しました。
大学より髙島茂樹副理事長、中農理博副理事長、坂
本滋会長、伊藤透副会長、事務局から山本副部長、
西村様に参加いただきました。
坂本会長から同窓会の近況報告を、中農副理事長
から大学の近況報告をしていただき、その後懇親会
となり、参加者の近況報告等、楽しく旧交を温めま
した。
ご尽力賜りました坂本会長、並びに事務局に感謝
いたします。
神戸市元町「悠苑」にて
北辰同窓会報
第 43 号/ 2014.10
石川県支部
支部総会報告
19
デンスレベルの考え方と尿路結石の診断治療の他、
泌尿器科領域の最近の話題にも触れ、ここだけのは
なし??も数々聞かせていただきました。興味深い
濃密な講演で同窓生の今後の診療にたいへん役に立
日時 平成 26 年 5 月 17 日(土)
場所 ホテル日航金沢 つ内容でありました。
ついで、総会を開催し、坂本北辰同窓会会長の挨
石川県支部長
医療法人社団 宇野気医院理事長
髙田 充彦
(かほく市・昭和53年卒業)
5 月 17 日(土)ホテル日航金沢において、平成 26
年度石川県支部総会・講演会を開催しました。
出席者は 45 名で、竹越理事長、勝田学長、髙島副
拶、竹越理事長の挨拶の後、中農副理事長から大学
創立 40 周年記念事業の報告がありました。クラブハ
ウス、動物実験棟、アナトミーセンターなどのスラ
イド写真や、医学教育棟、中央診療棟など順調に改
築工事が進捗している様子を見せていただきました。
母校のめざましい発展に目を見張るばかりでありま
した。
会計報告が済んだ後は、懇親会会場へ移動。勝田
理事長、中農副理事長、飯塚副学長、栂副学長はじめ、
学長の挨拶と、髙島副理事長の音頭で乾杯。勉強の
母校から多くの先生方にご臨席を賜りました。
あとの緊張も解け、和気あいあいとした雰囲気の中、
開会に先だって、12 月 18 日に急逝された岡田正
人整形外科教授に黙祷を捧げました。
会は津川博一先生の司会で進行し、支部長挨拶の
母校での専門的な研究、教育、診療に大活躍中の先
生方とそれぞれ地域医療に邁進している卒業生との
熱い交流が図られました。
後、伊藤順先生に座長をしていただき、泌尿器科学
話題が盛り上がる中、あっという間に時間が経過
講座主任に就任された、宮澤克人教授に「日常診療
し、伊藤透消化器内視鏡科教授の中締めで解散とな
に役立つ診療ガイドラインの知識−尿路結石診療ガ
りました。
イドラインの要点を含めて−」と題した講演をして
いただきました。診療ガイドライン作成にかかわる
様々の手法と留意点、作成にまつわる苦労話、エビ
石川県支部総会(ホテル日航金沢)
【同窓会支部だより】
北辰同窓会報
20
水月会
2014 年度 総会報告
日時 平成 26 年 5 月 24 日(土)
場所 金沢市福久欧風レストラン“AVANCE”
水月会会長
耳鼻咽喉科学 教授
鈴鹿 有子
幹事と会長
した。
平成 6 年 7 月に発足した金沢医科大学女性医師の
出席者は研修医 1 年目 5 人、2 年目 2 人、会員 17 人、
会「水月(みなづき)会」の第 21 回総会、新人歓迎会
来賓 5 人の合計 29 名でした。まず会長の鈴鹿が水月
が平成 26 年 5 月 24 日、金沢市福久欧風レストラン
会の概要、現在の会員数、新入会員の動向などの説
“AVANCE”で開かれました。
明をしました。現在の水月会会員数は 120 名で、昨
恒例の行事ではありますが、毎年なにかエピソー
年とまったく変わりがない。女性新入局員は 5 名で
ドの生まれる集まりです。今年は何といってもビッ
循環器内科に 1 名、腎臓内科に 2 名、消化器外科に
グサプライズ ! 竹越理事長、勝田学長、伊藤北辰同
1 名、形成外科に 1 名入局されました。女子研修医 1
窓会副会長、山本健司校友会事務局代表、教育研究
年生は 8 人、2 年生は 7 人でした。3 年前より初期研
事業支援課森川仁八氏、総勢 5 名の男性ゲストをお
修医数の増加には目を見はるものがあり、今年は男
招きしたことです。昨今女性医師の増加、就労率低
女合わせると 41 人でした。さらに後期研修、つまり
下に伴う医師不足、女性医師支援、復職プログラム
入局への道につながればと思う気持ちは大学関係者
など女性医師に関する話題は多く、とくに女子医学
は皆同じで、水月会も一役を担いたいと常に考えて
生や女性医師の比率の高い我が大学においては、理
います。水月会関連の施設といえば女医当直室であ
事長、学長を始め高い関心が示され、一度女性医師
るが、利用率は 60 − 80% と好評を物語っています。
の会(水月会)を訪ねてみたいというお気持ちと、水
当直が嫌な業務ではない理由の 1 つにもなっていま
月会を再度紹介したいという当幹部の気持ちが通じ
す。水月会のホームページは病理学Ⅰの清川悦子先
て、今回の水月会の視察を兼ねての交流が実現しま
生が、昨年 6 月に全面制作してくれました。北辰同
窓会のページから入っていけば、豊富なメニューが
ご覧いただけます。 竹越理事長のご挨拶ではたくさんのフラッシュが
光って、スターの様でした。医師が 1 人誕生するに
は一億円がかかる。それを負担するのは個人と大学
と国。無駄にすることのないよう、特に女性医師の
継続を熱く述べられ、それについては金銭面も含め
て大学が支援を惜しまないと述べられた。次の勝田
学長のご挨拶にもたくさんのフラッシュが光って、
2 人目のスターでした。乾杯に引き続き、おしゃれ
な前菜メニューが続き、ちょっといい気分。次のお
支援をいただいて大喜び
言葉は伊藤北辰同窓会副会長、内視鏡科の主任教授。
第 43 号/ 2014.10
北辰同窓会報
21
2014 年度 水月会総会
日本で今一番忙しい教授です。わたしも成田空港、
め小児科の中村利美先生、OB の富山成和病院理事
博多空港、都内のホテルなどですれ違ったことがあ
長小西啓子先生はネットお見合いの話、…。お料理
ります。彼は同窓会を代表してこの会の開催をお祝
はイタリア風やフランス風のミックス、
飲み物はシャ
いしていただくと当時に、環境の整備にも触れられ
ンパン、ワイン、隣席の来賓は焼酎でしたが、時間
ました。たとえば人気のコーヒー店を誘致するとか、
が過ぎるのも忘れました。
24 時間機能する売店の設置など、深夜まで働く者の
次回は眼科の女性医師が幹事役を約束してくれま
環境の改善を強く要望されました。これは同感、18
した。今回の幹事は小児科学の女性医師。皆様ご苦
時を過ぎれば構内での食料の調達は不可能で、夕食
労様でした。山下先生、有難う、中村先生、有難う。
や深夜食のことを午後までに考え確保しておかなけ
この 3 時間足らずの会でしたが、貴方とやり取りし
ればなりません。さもなければ絶食を余儀なくされ
たメールはどれほどのものでしょうか。おかげで大
る。「ダイエットにはいいかも ?」 (笑)
成功でしたよ。これからは日常の大学の仕事がより
変わって新人研修医の自己紹介が始まりました。
やり易く、水月会の本心、会員の交流ができたので、
全員よく発育したお嬢様たちで、長い脚線がまぶし
医師の教育にもまた共通の患者さんの為にも貢献で
かったです。研修医 2 年生には 1 年先輩分の女性ら
きること間違いありません。
しさが加わりました。それから時間が余す限り会員
にマイクが回り、皆近況を説明しあいました。血液
内科の廣瀬先生には久々のご参加をいただき、初代
会長として設立当時の懐かしいお話を聞かせていた
だきました。病理学の清川悦子教授は大学院、まさ
にキャリアアップの話、皮膚科の西部明子先生は夫
が思う妻のキャリアの話、英語の澁谷良穂先生、肝
胆膵内科土島睦先生、女性外来の赤澤純代先生を始
P.S. 病理学の清川悦子教授が昨年水月会の素敵な
ホームページを作ってくれました。 http://www.kanazawa-med.ac.jp/~minazuki/
【同窓会支部だより】
北辰同窓会報
埼玉県支部
支部総会報告
22
でいきたい旨、発言がありました。次に、中嶋千聰
会計担当(H2 卒)から前回支部会の会計報告がされ
ました。
その後、主賓の竹越襄理事長から祝辞を賜りまし
日時 平成 26 年 5 月 31 日(土)
場所 パレスホテル大宮
た。一昨年の創立 40 周年行事を済ませ、次の 50 周
年に向けた抱負と、大学あげていろいろな行動を起
埼玉県支部長
医療法人聖橘堂 理事長
澤田 公孝
(さいたま市・昭和59年卒業)
こしている現況が説明され、同窓生に対して大学へ
の応援を要請されました。次に、勝田省吾学長から
大学の近況説明がありました。今年の医師国家試験
の結果が報告され、国試合格率が V 字回復を遂げ、
合格者数が他大学を圧倒したこと。現役学生の国試
埼玉県支部会はこれまで 2 年に 1 回、8 月 ~9 月に
対策、学年レベルで落ちこぼれを出さない方策など
開催してきましたが、昨今の気象変動・温暖化の影
拝聴し、卒業生である我々にまた学生をやり直した
響を考慮し、平成 26 年の今年は時期を早め 5 月最終
くなる気にさせるほど、良医を目指す大学の姿勢が
土曜日 31 日に挙行しました。それでも当日は晴天に
より鮮明に映りました。
恵まれたものの、全国に猛暑で名高い熊谷を擁する
そして、特別講演として今回は東日本旅客鉄道株
内陸県の埼玉ならでは、額に汗にじむ日和となって
式会社北陸営業センター所長黒田英朗氏をお迎えし、
しまいました。大学から竹越襄理事長、髙島茂樹副
「北陸新幹線金沢開業」にむけて新幹線用新型車両 E7
理事長、勝田省吾学長、坂本滋北辰同窓会会長、伊
系などについて、興味深いお話を伺いました。既設
藤透副会長、山本健司経営管理室部長、西村憲司教
の東北新幹線が時速 320km で走行しているのに、な
育研究事業支援課課長代理の方々に「やはり埼玉は
ぜこれから開業しようとしている北陸新幹線が時速
暑いなあ」と言われながら、JR 新幹線大宮駅西口か
260 ㎞なのかといった謎解きまで聞くことができま
ら大宮ソニックシティ内の会場であるパレスホテル
した。それでも東京 ~ 金沢 2 時間半、大宮 ~ 金沢 2 時
大宮へお迎えしました。東京から山道博支部長、神
間と飛躍的に短時間で結ばれるとあって、期待はな
奈川から吉田勝明支部長、群馬から大山充徳支部長
お一層膨らみました。
が駆けつけてくださり、同窓生、父兄、ご家族を加
え総勢 35 名で行われました。
さらに、大島譲二埼玉県名誉支部長(S54 卒)が今
春、天皇陛下から藍綬褒章が徽章と共に授与された
慶事があり、宮中の様子がスライド供覧されました。
【総会・講演】4F ライラックの間(17:30 ∼ 19:00)
シアター形式にしつらえた会場で、総合司会の松
田修副支部長(S57 卒)により議事が進行されました。
まず、澤田公孝支部長(S59 卒)により、同窓生向け
案内状発送 82 件のうち、出席と委任状が届いた分 44
件、学生父兄向け案内状発送 17 件のうち、出席と委
任状が届いた分 11 件とそれぞれ過半数を超え、総会
が成立した報告がありました。そして、いよいよ来
年 3 月の北陸新幹線金沢開業によって、これまで以
上に大学が近くなり、地元埼玉における日々の暮ら
しの中で、支部会員や大学の先輩後輩、恩師が相見
えて相談助言しあえる場として、この場の役割をさ
らに有意義なものにしたい。県支部会のより一層の
充実と発展を目指して、これからも皆様と共に歩ん
総会
第 43 号/ 2014.10
北辰同窓会報
23
【懇親会】4F カトレア + コスモス + シクラメンの間
(19:00 ∼)
円卓 5 テーブルの懇親会場に移動し、司会役を引き
継いだ長江康副支部長
(H3 卒)の進行により、まず髙島
茂樹副理事長から祝辞を賜りました。氷見市民病院の
現況をおりまぜて、大学の将来を伺いました。続いて、
坂本滋北辰同窓会会長から祝辞をいただき、大学と同
窓会が車の両輪として相携えながら大学がだんだん良い
方向を目指して発展して来ている様を聴くことができまし
た。頼もしく思えたと同時に、母校への惜しまない協力
の必要を痛感しました。
一転、金屏風前ステージに藍綬褒章を授与された
藍綬褒章を授与された大島譲二ご夫妻へ花束贈呈
大島譲二埼玉県名誉支部長が登壇され、竹越襄理事
長と坂本滋会長から記念品の贈呈、ご夫妻へ草間香
らに宴は続き、やがて流れ解散。 (H5 卒)と伊藤透(S57 卒)両先生から花束贈呈へと
続き、会場は一層華やいだ雰囲気となりました。会
翌 6 月 1 日 8:30、来賓の先生方を埼玉県支部役員
場が最高潮に盛り上がったところで、伊藤透北辰同
がさいたま市内へお連れしました。当日がちょうど
窓会副会長の乾杯のご発声を契機に会は歓談に移り
金沢医科大学創立 42 周年の記念日にあたることか
ました。堰を切った様に、そこかしこで賑やかな会
ら、武蔵国一宮氷川神社を正式参拝し、玉串を奉奠
話を弾ませる光景が目に入ってきました。今回の支
しました。その後、さいたま市大宮盆栽美術館、東
部会では幹事方の不手際で懇親会に至るまでに多く
日本旅客鉄道株式会社鉄道博物館の 2 施設を視察し、
の時間が費やされてしまい、参加者の皆様方に迷惑
大宮を 13:06 発の新幹線で帰路となりました。
をおかけしましたことをお詫びいたします。
来賓の先生方には埼玉へご来訪賜り心から感謝申
乾杯が挙げられてからは、いつも支部会に顔を出
し上げるとともに、参加されたすべての皆様のご健
される先生方からはもちろんのこと、今回初参加の
勝を心から祈念いたします。皆様と共に母校のさら
3 先生方からも楽しいお話を伺うことができました。
なる発展を心から希求するものです。どうもありが
30 年ぶりに顔を見せてくれた先生。当初お嬢さん達
とうございました。
との参加を希望されながら、果たされずご自身だけ
最後になりましたが、次回は 2 年後平成 28 年開催
参加した先生。ご子息の教育のため埼玉に居を構え
予定です。これからもどうぞよろしくお願い申しあ
ご子息と共に参加された先生。さらに前回も参加さ
げます。
れ、今回も家族ぐるみで来ていただいた先生のお嬢
さんからは、「私も母のようなお医者さんになるよう
出席者(順不同 敬称略)
勉強します」とのスピーチも披露され、支部会の明
◇大学から
るい将来が開けたようでした。皆様には支部会役員
、
竹越 襄、髙島茂樹、勝田省吾、坂本 滋(S53)
の一人として心から感謝申し上げます。皆様から様々
、山本健司、西村憲司
伊藤 透(S57)
な近況報告を伺っているうちに、あっという間に宴
◇同窓生
の終了時間が近づいて来てしまいました。名残惜し
、大島譲二(S54)
・令夫人、
山道 博(S53)
くはありましたが、小林裕史副支部長(S59 卒)の閉
、吉田勝明(S57)
、斉藤克子(S58)
、
松田 修(S57)
会の辞をもって、一次会はお開きとなりました。
、大山充徳(S59)
、小林裕史(S59)
、
井手 透(S59)
・令夫人、田宮照久(H2)
、
澤田公孝(S59)
【二次会】2F バーロイヤルオーク(20:30 過ぎ∼)
二次会へは 27 名が移動して、夜が更けるまでさ
、長江 康(H3)
・令夫人、
中嶋千聰(H2)
、三浦昇悟(H4)
、草間 香(H5)
、
久保田 修(H4)
【同窓会支部だより】
北辰同窓会報
平成 26 年 5 月 31 日(土) 埼玉県支部会 パレスホテル大宮
野村祐介(H13)
・ご子息、
、
伴 智光・早綾香ご夫妻(MB1 聡一郎)
・ご夫君・ご令嬢 熊谷聖代(H16)
土屋主税(MB3 明里)
◇学生ご父兄
、
國井 司(MB0 建司郎)、藤本鴻飛(MB3 明静)
コラム
65歳以上の高齢者人口が総人口の 25%に
総務省統計局が 4 月 15 日に発表した人口推計(2013 年 10 月 1 日現在)の結果によると、我が国の総
人口は 1 億 2729 万 8 千人で、昨年に比べ 21 万 7 千人(0.17 %)減少し、減少幅は縮小したものの 3 年
連続で大きく減少した。
総人口は、昭和 46 年∼ 49 年の第 2 次ベビーブーム期をピークに毎年減少が続いており、15 ∼ 64
歳の生産年齢人口は 7901 万人(前年比 116 万 5 千人減)と 32 年ぶりに 8000 万人を下回った。
一方、昭和 22 年∼ 24 年の第 1 次ベビーブーム期生まれが 65 歳及び 66 歳に達し、65 歳以上の高齢
者人口は 3189 万 8 千人(110 万 5 千人増)となり、総人口に占める割合は 4 人に 1 人を超える 25.1%に
なった。(H.S)
24
北辰同窓会報
第 43 号/ 2014.10
25
東海ブロック
第 5 回 総会、懇親会
日 時 平成 26 年 7 月 19 日
場 所 名古屋マリオットアソシアホテル
総 会 17:00 ~ 16 階サルビア
懇親会 19:00 ~ 51 階ジュピター
岐阜県支部長
医療法人静風会 大垣病院 院長
田口 真源
(大垣市・昭和56年卒業)
総会
がっておりました。今年度の目玉は国家試験 V 字回
復の立役者、堤さんア ! イヤ ! 堤先輩、もとい肝胆膵
―好漢堤先輩の熱い夜―
内科の堤教授であります。相変らず熱い ! 学生時代 1
裏話から入ります。昨年は予想外に 50 人の参加が
期先輩で、学友会や内灘祭で熱く熱くそのくせ苦し
あり、会場が狭い ! という嬉しい誤算があり、予算
くない。そのまんまでアラカンのくせに童顔でちっ
もばっちり黒字で…。ホテルの宴会係もホクホクで
とも変わってまへんなぁ堤さん(髪は白くなりまし
今年の見積もりでは総会の場所も懇親会場も部屋の
たが…。ご、ごめんなさい)
。年下の私よりワコみ
ランクを上げてくれました ! シメシメ。
えまっせ !! 学生教育に不熱心な一部の教授にたい
さて、昨年まで愛知、岐阜、三重の 3 県で運営し
する沸々とした怒りや、いかに学生に対する愛情や
ていましたが、今年は静岡も加えて東海地区 4 県で
国試浪人をしている学生が心が折れないように本気
行うことになりました。さらに、学生や地元在住の
で心配していることなどがひしひしと伝わってきま
父兄にも声をかけました。
した。
「自分の研究は大丈夫なの」という小田ブロッ
昨年は国家試験の成績が振るわず、勝田学長をは
ク長の心配にも「そんなこといってられへん。ここ 2
じめ、本部の先生方は「申し訳ありません」を連発さ
∼ 3 年が勝負。今が踏ん張り時」と胸を張って。
「好
れ、お気の毒なほどでありました。内心、
「いえい
漢堤先輩 !」と心の中で快哉を叫んでいました。それ
え、もとはといえば厚生労働省のアホどもが予算きっ
でも、懇親会で焼酎ロックをあおって(相変わらず
ちりにしか合格者を出さないというバカなことをし
よう飲みはりますなぁ)
「再生医療で肝硬変の患者さ
ているのがわるいんですし、それに我々何もしてお
んも救いたいんやぁ」と学者として、臨床医として
りませんので…。」というような気持ちでお話をうか
のスピリットをうけとりましたでぇ ! 私の時の国
懇親会
二次会
【同窓会支部だより】
北辰同窓会報
26
東海ブロック総会
試対策委員長は前の年まで「ボクに国家試験なんて
ない。医師不足を解消するなら、人口が減る 10 年後、
レベルの低い話を聞かせないでください」なんてう
20 年後ではなく、もう旬を過ぎましたが「今でしょ !」
そぶいていたのに国試対策委員長を拝命したとたん、
であります。今年度から増設された医学部からも受
「国家試験、国家試験」と言い出し、「ウソォ !? 節操
験者が参加し、国家試験はますます難関となります。
無さ過ぎぃ」と思うような先生でした。それに比べ
医学部の認可は文部科学省マタ―で厚生労働省は関
たら、今の 6 年生はなんと幸せなことか ! 翌日から
係ない。これぞ縦割り。いたずらに難関の医学部に
6 年生の合宿があるとかで慌ただしく朝イチのしら
入って、いたずらに難関の国家試験が待ち受けてい
さぎで金沢に帰っていきました。
て。やっと医者になったころは「燃え尽きて」いない
ところで、昨年はちょっと成績がふるわなかった
か心配です。地域医療を崩壊させた研修医制度につ
ので「負け犬の遠吠え」みたいで言いにくかったので
いても何にも反省がない。実は医師会も医師の増員
すが(それでも昨年の同窓会報告の紙面の半分を費
には消極的とのこと。堤先生をはじめ大学の先生が
やすような図々しさ)、厚生労働省はこの数年、前期
たばかりに任せておくのではなくて、我々も地元で
研修の予算に研修医の数を 7,000 人と見込んで予算
「医師が足りない。なんとかせぇ」ともの申していか
を決めています。そしてはかったように、7,000 人
の合格者しか出していません。つまり、医師不足も
何のその、予算がまずありきで他に何にも考えてい
なければならないと感じております。
最後におい、ARHR、もっと地元の会員連れてこ
い ! 今回ギリギリセーフだったからよかったものの…。
各県支部会・クラス会の開催予定は、北辰同窓会 HP のトップページ Information に随時掲載しています。
(現在は予定日のみ。詳細は同窓会事務局までお問い合わせください。
)
第 43 号/ 2014.10
北辰同窓会報
奈良県支部
支部会報告
27
ようなことをしたのか、ユーモアを交え細かく説明
していただきました。もちろん勉強したのは学生た
ちですが、大学に残っている同窓生の先生方のご指
導、ご努力には心から敬服いたしました。皆様も周
日時 平成 26 年 7 月 26 日(土)
場所 橿原市 砂貴
知のごとく、今年の国試合格率は 95.2% となり、昨
年の名誉挽回を見事に成し遂げられました。私立医
奈良県支部長
医療法人 小泉医院 理事長
小泉 雅紀
(奈良県葛城市・昭和59年卒業)
恒例の北辰同窓会奈良県支部会を 7 月 26 日(土)に
開催いたしました。
今回は大学から肝胆膵内科教授で国試対策室室長
でもある堤幹宏先生に出席していただきました。堤
科大学としては、国試の合格率を高く維持していく
ことが、優秀な学生の確保、学生のモチベーション
の維持・向上につながっていくものと考えます。
全国で活躍中の卒業生の皆様、どうか同窓会活動
に参加してください。そして、在学生および大学に
残って頑張っている先生方に皆様それぞれができる
範囲で援助を惜しまず、応援していただきたいと思
います。
最後になりましたが、来年も同時期に奈良市内で、
先生は以前奈良県立医大の医療情報学の教授であっ
本部からもたくさんの先生方をお招きして開催する
たこともあり、毎年参加していただいています。
また、
予定としておりますので、どうかよろしくお願い申
御父兄の植山正邦様と森秀夫様、久しぶりにご参加
し上げます。
の森本悦司・幸子夫妻を加え総勢 19 名の大宴会とな
りました。
(出席者)敬称略
会に先立ち、小生から 7 月 12 日に開催されました
、
植山正邦様(第 4 学年植山俊一君父君)
北辰同窓会総会の報告を簡単にさせていただき、続
、
森 秀夫様(第 1 学年松原大貴君父君)
いて奈良県支部会顧問の安田純也先生の乾杯の挨拶
、安田純也(S55 年卒)
、
堤 幹宏(S55 年卒)
で会は始まりました。早速ビールを酌み交わしなが
、玉川泰浩(S56 年卒)
、
寒川英明(S56 年卒)
ら、堤先生の国試対策秘話が始まりました。プリン
、黒田えり子(S57 年卒)
、
吉川 昇(S56 年卒)
トを用意してきてくださり、国試対策室としてどの
、森本幸子(S58 年卒)
、
森本悦司(S58 年卒)
、
上田一也(S59 年卒)
、
小泉雅紀(S59 年卒)
、
黒田弥生(S63 年卒)
、
永田 厚(H2 年卒)
、
薄葉惠史(H5 年卒)
、
田村信宏(H6 年卒)
、
上森栄和(H8 年卒)
、
本宮泰樹(H8 年卒)
藤井宏真(H12 年卒)
【同窓会支部だより】
北辰同窓会報
M89 同窓会
28
う間に時間が すぎてしまったという感じでした。 先
生方ご多忙中にも関わらずありがとうございました。
開催報告
今回の同窓会では前回と違った問題点がありまし
金沢星稜大学人間科学部
スポーツ学科
奥田 鉄人
(金沢市・平成7年卒業)
た。かなり多くの人が開業したり、
実家の医院に戻っ
たりで、土曜日の夜では夕方まで診療があって参加
しにくいという意見が多く、次回の開催は連休の中
日が理想的なようです。次回の開催はサッカーワー
ルドカップに合わせて 4 年後で開催地は東京という
平成 26 年 7 月 5 日(土)、平成元年入学である我々
ことが決定しました。たしか前回の時も次の開催は
M89 生の同窓会を金沢で開催いたしました。80 名に
大阪で ! と決まっていたはずでしたので、次の幹事
案内を送付し、最終的に 24 名が参加(1 名当日キャ
の石川君には十二分に頑張ってもらいたいと思いま
ンセル)。25 名が参加した前回の同窓会(2006 年金沢)
す。しかしながら今回の開催にあたっては、開業医
と同等の参加者でありました。北は北海道から南は
が多かったため、皆の現況を調べるのに、ネットで
長崎まで全国各地からはるばると懐かしの金沢に来
名前を入力するだけで現況が簡単にわかってしまう
たわけですが、皆一様に、新幹線開通まで 1 年を切っ
という利点もありました。改めて現在はネット社会
た金沢の発展ぶりに驚いておりました。今年が我々
であることを実感いたしました。中には顔写真付き
M89 生の卒後 20 年(ストレートにいった場合ですが)
で、院長の○○です ! 当院は○○○○と昔では考え
という節目にあたりますのでなんとしてでも今年中
られないようなことを平然と言っている輩もいて、
に開催したいという願望があり、やや無理矢理の開
居場所探しは意外と楽しいものでした。
催であったことをこの場を借りてお詫びいたします。
40 歳を過ぎてからというもの、いつの間にか少人
今考えれば、新幹線が開通した来年でも良かったの
数ではありますが金沢医大のメンバーで酒を酌み交
ではとちょっとだけですが思ったりしています。で
わす機会が多くなってきている気がいたします。同
きればまた来年も家族で金沢に来て、金沢で散財し
窓会の周期も 4 年から、3 年おき、2 年おきと段々短
ていただければと思います。
くなっていくかもしれません。久しぶりにあって現
今 回は特 別ゲストとして解 剖学 の東伸明先 生と、
看護学部
(前学 生保 健室)の中島素子先生に参加し
ていただきました。皆たくさんの思い出話にあっとい
M89 同窓会
況を報告しあうのもなかなか楽しいですので定期的
に同窓会は開催していきたいと思います。
北辰同窓会報
第 43 号/ 2014.10
29
金沢医科大学
北辰同窓会 精神科分野 第 1 回総会、懇親会
日時 平成 26 年 6 月 26 日 19:00 ~
場所 横浜中華街 同發別館
れがいてなんてことも相当把握しているわけですが、
ほかの分野の教授なんかは同窓でもないかぎり、文
化勲章かノーベル賞でももらうか、企業と癒着して
岐阜県支部長
大垣病院 院長
田口 真源
(昭和56年卒業)
新聞にでも載らないと知りません。
、10
私は金沢医大の精神科に入局し(昭和 57 年)
年程在局し岐阜の病院で仕事をしていますが、その
後精神科の先生から「実は医科大卒業です」と声をか
けてもらい、お付き合いをさせていただいている先
個人的な話になりますが、一昨年より北辰同窓会
生が何人もいます。そういった経験から「これはい
の岐阜県支部長を務めております。一般の大学とい
けるんじゃないか」と思っていて、また、前段のよ
うのは在校生の人数も多く(比較的大規模の総合大
うなことを北辰同窓会の支部長会でもぶっていたの
学では在校生だけで北辰同窓会全員に匹敵します)
、
で言い出しっぺとして「まず隗よりはじめよ」ののり
在学中も「県人会」などの集まりがあり、地域同窓会
で準備をしました。
を運営する素地はありますが、それに比べて金沢医
会場や期日は我々精神科医の所属する最も大きな
大のように単科私立医科大学は人数が少なく、開業
学会である精神神経学会が開催されている横浜で、
までは居住地も流動的であり、また、おのおのの専
学会の前夜祭と懇親会をさけて設定しました。会場
門があり、開業してもそれを超えて集まるというの
は横浜中華街の同鏺という店です。何人くらい出席
は難しい面があるなと感じておりました。同窓会の
してもらえるかわからないので、中華料理にも拘わ
活性化のためにも地域同窓会のほかに同じ分野を専
らず 10 ∼ 50 人位の予定で立席でと相当我儘なリク
門とする同窓会もあってもいいのではないかと考え
エストに応えてくれました(最終的に人数の確定し
ておりました。
た所で椅子席にしてもらいましたが…)
。結果、25
前述したように卒業して、教室に入局して医師と
名の先生方の参加がありました。
今回企画してよかっ
しての仕事を始めてみると、医師の世界も縦割りと
たなと思うことの一つは 25 名のうち、金沢医科大学
いうか、自分の専門の分野と関連する分野(精神科
精神科の同門でない(すなわち地元にもどられた)先
でいえば神経内科など)でのつながりがあり、医科
生が半分位おられたことです。同門の先生方にも参
大で仕事をしていた時も医科大内のほかの医局より
加をお願いしたいのですが、同門以外の先生方とも
例えば金大や富山大学、福井大学の精神科の教室に
親睦をはかれたことは大きな収穫といえるでしょう。
だれがいて、どんな仕事をしていてなどということ
今回一番苦労したのは同窓会会員の中から精神科
がわかるものです。さらに全国の精神科の教授はだ
医を特定することでした。私のように金沢医科大学
北辰同窓会 精神科分野 第 1 回総会、懇親会
【同窓会支部だより】
北辰同窓会報
30
北辰同窓会 精神分野 総会
の精神科に入局した先生方は同門会の名簿があるの
ました。来年以降も精神神経学会の開催地で企画し
で、苦労はしませんでしたが、それ以外の先生方に
たいと思います。お誘いできなかった先生方には来
ついてはちょっと難儀をしました。まず、北辰同窓
年はぜひ参加をお願いしたいと思いますので、下記
会の名簿をもとに金沢医科大学精神科教室の同門の
までご連絡ください。
先生方に協力いただき、同級生や地元で精神科医と
して仕事をしている先生を紹介していただきました。
〒 503-0022 そのほか、日本精神科病院協会の名簿と照らし合わ
岐阜県大垣市中野町1丁目 307 番地
せて約 100 名に案内状を送付しました。中には神経
大垣病院 田口 真源
内科の先生や精神科病院に勤務されている、他科の
(北辰同窓会岐阜県支部長、昭和 56 年卒)
先生にも案内をだすことになり、大変ご迷惑をおか
電話 0584-78-3758(代表)
けしました。また、今回お誘いできなかった精神科
病院メール [email protected]
医の先生方もいらっしゃると思います。大変失礼し
個人メール [email protected]
支部長・幹事さんへお願い 北辰同窓会事務局では、支部会、クラス会、クラブの OB 会などの実施状
況を同窓会報に掲載することは、同窓会活動の記録として大変重要な事だと考えています。
支部会、クラス会、OB 会などを開催した場合、簡単な開催報告原稿と写真を事務局同窓会報担当ま
でお送りください。
そのほか、少人数であっても同窓生同士が会合などを開いた場合も、その様子を簡単な原稿にして写
真を添えて事務局へお寄せください。同窓生の近況報告として同窓会報で紹介いたします。
送り先
金沢医科大学 北辰同窓会事務局(教育研究事業支援課内)
〒 920-0293 石川県河北郡内灘町大学 1-1
TEL 076(286)2211 FAX 076(286)8214
mail [email protected]
北辰同窓会報
第 43 号/ 2014.10
31
話 題
山本 達
名誉教授が 瑞宝中綬章を受章
(元金沢医科大学学長、元放射線医学教授)
平成 26 年春の叙勲で、山本達本学名誉教授(第 9 代学長、元放射線
医学教授)が瑞宝中綬賞を受賞された。長年、放射線医学の研究活動
に尽くし、学術の振興発展、良医の育成に貢献したことによるもの。
この受章は、ご本人はもとより本学にとっても名誉とするところで
ある。
山本先生は昭和 13 年滋賀県生まれ、昭和 44 年金沢大学大学院(放
射線医学)修了。昭和 44 年から米国・ニューヨーク州立大学、ハーバー
ド大学(放射線医学)留学。金沢大学放射線科助教授を経て、昭和 53
年本学放射線科教授に就任。昭和 59 年放射線医学講座主任および放
射線科長に就任。平成 16 年から 3 年間金沢医科大学の学長を務められ
た。金沢医科大学名誉教授、医学博士。
受章の辞
戦させていただき、悔いのない学究生活を送れた事
を大変有り難く思っております。
金沢医科大学名誉教授
山本 達
北辰同窓会の皆様、大変ご無沙汰致しております。
益々のご活躍のこと、心よりお慶び申し上げます。
私の医師生活は金沢大学、ニューヨーク州立大学、
ハーバード大学、金沢医科大学と大学ばかりの人生
でしたが、最後に七尾市の恵寿総合病院の病院運営
に 6 年間参画する機会を頂き、現在の日本の医療が
抱える沢山の問題点を身をもって体感できた事はこ
この度の春の叙勲に際し思いがけなくも瑞宝中授
の上ない素晴らしい経験となりました。卒業生の皆
章を受章致しました。これはひとえにご推薦いただ
さんが毎日の診療で対峙されておられるご苦労を共
きました金沢医科大学の関係諸氏をはじめ、永年大
有できたようにも考えております。
学でご指導、ご鞭捷下さいました多くの皆様のおか
げであると深く感謝する次第であります。
元来、 祖 父も父も開業医でありましたが、 早くに
父を亡くしておりましたので、何れは地元に帰ること
30 年近い医科大学の勤務において、将来に無限の
可能性を秘めた素晴らしい学生誌君と 一緒に仕事
が出来たことは何事にもまして本当に実りある日々
であったとしみじみ思い起こしております。
を考えておりましたが、金沢医大の居心地が大変良
金沢医科大学の益々のご発展と北辰同窓会皆様の
くてつい 30 年近くもお世話になってしまいました。
ご健勝を心から祈念しましてお礼の言葉とさせて頂
金沢医大では新設大学が抱える困難な諸問題もご
ざいましたが、伝統校にありがちな旧弊や講座間の
厚い壁のような弊害もなく、本当に自由な環境の中
で、何事にも束縛されることもなく多くの課題に挑
きます。
平成 26 年 6 月 19 日
【話題】
北辰同窓会報
32
第 108 回 医師国家試験の結果
新卒者合格率は過去最高の 95.2%、
合格者数 119 名は全国第 1 位
平成 26 年 2 月 8 日(土)から 3 日間にわたって実施
89.5%(119 / 133 名)であった。本学の新卒者合格
された第 108 回医師国家試験の結果が 3 月 18 日(火)
率は国公立・私立 80 校中 40 位、私立 29 校中 13 位で
に公表された。平均合格率は 90.6% であった。今回
あり、新卒・既卒を含めた合格者数 119 名は全国 1 位
は 10 年に一度の難易度と言われ、ボーダーも第 107
であった。前回に比べて大きく躍進したが、内容に
回の 70% 超えから一気に一般 65%、臨床 66% まで
ついて詳細に検討し、この好結果を次回以降も維持
下がった。
するとともに、更なる向上を目指して努力していた
、
本 学 の 新 卒 者 の 合 格 率 は 95.2%(99 / 104 名 )
だくことを期待したい。
既卒者の合格率は 69.0%(20 / 29 名)で、全体では
医療系バンド
ハートフルホスピタルが
第 3 回 ミニコンサート
平成 26 年 6 月 14 日(土)12:30 ~ 13:15
金沢医科大学病院 新館 1 階ホール
名古屋を中心に数々の病院、福祉施設でボラン
ティアコンサートを展開する医療系バンド「ハート
フルホスピタル」のミニコンサートが開催された。
作詞作曲の全てを手 掛けるリーダーの赤澤貴洋医
赤澤医師(左)と坂本さん(中)、宗岡君(右)
( 名古
師は、 平成 12 年に 本 学を卒 業 後、 名城 病 院
屋市中区)で内科医として診 療を行いながら、平成
、宗岡広弥君(医学部 4 年)との協
ん(看護学部 2 年)
19 年にバンドを結成。メンバーは全員医療関係者、
演もみられた。また同日披露された新曲の「元気の
医療系資格 保 持 者で構成されており、 CD 等の流通
(第 8 弾シングル CD:愛知医科大学監修)
出る体操 !」
販売収 益は臓器移植ネットワークや骨随移植推進財
では、歌いながら首や肩、腰、膝の関節の運動が出
団などに全額寄付されている。最近では厚生労働省
来るように工夫されており、子どもから高齢者まで、
や地方自治体主催の医療福祉系イベントへも多数出
訪れた多くの人が、テンポに合わせ笑顔で体を動か
演しながら、 医療現場での実 際の出来事を通した、
していた。運動を始める良いきっかけになったと感
大切なヒトへの
「 愛情」や 「命の尊さ」 を歌い続けて
謝されることが嬉しいと赤澤医師は話す。
いる。
今回のコンサートでは、血液が詰まることに起因
する脳梗塞や心筋梗塞などの病気の原因と予防方法
が歌詞につづられた「血液サラサラ音頭」や「ありが
とう」、「点滴の針が入らない」など幅広く楽しい曲
が披露され、初の試みである本学在学生坂本侑加さ
病院から発せられた、赤澤医師の「心温まる」想い
は、医療から音楽へと「カタチ」を変え、多くの人へ
と届いていくことでしょう。 (企画・広報課 広谷和幸 記)
第 43 号/ 2014.10
北辰同窓会報
33
寄稿
金沢星稜大学教授就任のご挨拶
金沢星稜大学人間科学部スポーツ学科教授
奥田 鉄人
(平成 7 年卒業)  
残暑の候、金沢医科大学北辰同窓会会員の皆様に
おかれましては、益々ご清祥のこととお慶び申し上
げます。
さて、私こと、平成 26 年 4 月 1 日付けで、金沢星
稜大学人間科学部スポーツ学科教授を拝命致しまし
た。これもひとえに会員の皆様のご指導とご鞭撻の
賜物と深く感謝致しております。私の場合は医学部
ではなく、医局というものをもちませんので意味合
いや価値などはかなり異なるかと思いますが、今
後さらなる精進を重ねまして母校に貢献できればと
思っております。
私は小 3 から高 3 までの 10 年間水泳をこの石川で
星稜大学にて
してきました。小 4 から選手コースに入り、小 6 の
時には県学童新記録を樹立したりしましたが、早熟 ?
が発生しましたし、我々の大先輩もバイク事故で頸
のスイマーだったため中学、高校ではパッとしませ
髄損傷となり、四肢麻痺状態になりました。ちょう
んでした。そのため高校を卒業してからは水泳に背
ど平成 13 年頃にスポーツドクターの資格をとろうと
を向けて、平成 3 年に行われた石川国体にも一度も
していたころ、また水泳をはじめたのですが、その
行くこともなく、大学 3 年からはラグビー部に入部
時に出場したマスターズ大会で、その先輩が脊髄損
して水泳とは違うスポーツを楽しんでいました。
傷でありながらも 25m を非常にゆっくりでしたが泳
平成 7 年 3 月に金沢医科大学を卒業し、整形外科
ぎきったのを見たのが、脊髄再生を志す一因でもあ
に入局し平成 11 年 3 月に当時の主任教授である故東
りました。今考えればこの頃からまた水泳に関わる
田紀彦教授と解剖学Ⅰ平井圭一教授のご指導により
ようになる兆しがあったように思えます。
末梢神経異種移植に関する研究で学位を取得するこ
留学から帰国して、しばらくたった 2009 年(北京
とができました。その直後である平成 11 年 4 月から
オリンピックの翌年です)に参加したセミナーで、
は、松本忠美教授が就任され、その後も大学院時代
現日本水泳連盟医事委員長である金岡恒治先生(当
から担当しておりました脊椎外科を継続してやらせ
時は筑波大学、現在早稲田大学)にお会いし、その
ていただきました。平成 18 年には海外留学の機会を
時にいろいろお話させていただいたのが現在にいた
いただくことができました。大学院時代に勉強した
るスタートポイントでした。その後、金沢市水泳協
末梢神経移植の経験も生かせる、当時はあまり一般
会にメールで連絡をし、医学的サポートの提案をさ
的ではなかった“脊髄再生”をテーマとすることにし
せていただきました。突然のメールで協会の方々は
ました。実は脊髄損傷と水泳というのは、飛び込み
当初びっくりしたそうです。しかしながら私の名前
(競泳のスタート練習)事故の関係から深く結びつい
を憶えていてくださった役員の方々がたくさんおら
ております。私が小さい頃も、身近で飛び込み事故
れ快く受け入れてくださいました。その後石川県水
【寄稿】
北辰同窓会報
34
泳協会に医科学委員会を新設するまではあっという
関節の傷害(外傷と障害の総称)が多く、手術が必要
間でした。よくスポーツドクターの活動には本人の
となることも多いですが、水泳は外傷はほとんどな
活動歴と人脈が必要であるということが言われると
く、ほとんどが障害(なかでも肩、腰が多いですが、
思います。たとえばドクターとしての活動をしたい
手術が必要な状態ではありません)であるため、治
ので、地元の協会に連絡をとったがまったく反応が
療としてのドクターの関わりは少ないのが現状です。
ないということが多くあります。その時にはそのド
ですから水泳に関わるドクターの多くは、病院で選
クターがその協会にどれだけ貢献しているかと、ど
手を待っている必要はなく、どんどん現場(これに
れくらい親密なのかが重要なようです。幸い私の場
はオリンピックなどの国際大会も含めます)に出て
合はその点では困難なことはなくすんなりと協会の
いく人が多く、大学病院や病院、クリニックではな
仕事をすることができました。今では金沢、石川の
く、大学の体育学部などに移籍される方が多いです。
みならず日本水泳連盟、日本オリンピック協会でも
私もこのことを強く考えるようになり、今回たまた
お仕事をさせていただいております。
ま御縁のありました金沢星稜大学へ移籍することに
通常スポーツドクターというと 2 通りの関わり合
しました。
いがあります。一つはけがをした選手に病院で専門
2020 年の東京オリンピック・パラリンピック開催
的な治療を行うドクター、これは関節を専門とした
も決定し、国内の大学との連携も開始されました。
ドクターに多いです。もう一つは現場で、けがをし
私のような若輩者がどれだけ貢献できるかわかりま
た選手に対応するだけでなく、障害予防の点からメ
せんが、まずは 2020 年を目標に精一杯自分の仕事を
ディカルチェックや教育などを行うドクター、これ
していくことができればと考えております。また金
は関節の先生だけでなく、わたしのような脊椎外科
沢医科大学北辰同窓会の先生方にはいろいろな形で
医が携わることも多いです。また競技特性もあり、
お世話になることと存じますが引き続き、御指導、
サッカーやラグビーなどのフィールド競技では下肢
御鞭撻のほど何卒宜しくお願いいたします。
原稿募集
「北辰同窓会報」
金沢医科大学北辰同窓会では、年 2 回発行の会報の原稿を募集しております。
広く会員の皆様にご寄稿をお願いし、本会の動向、大学の現況などとともに、会員各位の消息、
随想などを豊富に盛り込み、意義ある情報誌にしたいと考えておりますので是非ご協力下さい。
内容は
①同窓会に関すること
学生時代の思い出(クラス・クラブ活動・恩師・同級生のことなど)
後輩に伝えたいこと、研修時代・留学の思い出、医療活動・研究活動のことなど
②「10 年後」をテーマに
10 年後の自分や大学、同窓会、医療の世界などについて予想や期待、または決意などを気軽に書いてく
ださい。
③その他・ご意見など
家族や健康のこと、趣味・近況・随想・故郷自慢・その他・題材・文字数を問いません。
会員の皆様からの沢山のご寄稿をお待ちしております。 (金沢医科大学北辰同窓会報編集委員会)
北辰同窓会報
第 43 号/ 2014.10
35
大学の近況から
金沢医科大学
第 37 回卒業証書・学位記授与式
益谷秀次賞は 鷲見 弘文君
北辰同窓会会長賞は 古賀 貴博君が受賞
第 37 回卒業証書・学位記授与式が、平成 26 年 3 月
1 日(土)午前 10 時から金沢市文化ホールにおいて行
われた。
会長賞は看護学部の佐野実緒さんに授与された。
また、金沢医大後援会橘会会長賞は医学部の藤本
健士郎君、古屋貴宏君に、金沢医科大学看護学部後
医学部卒業生 104 名の氏名が読み上げられた後、
卒業生総代の鷲見弘文君に卒業証書・学位記が授与
援会さくら会会長賞は看護学部の坂本詩帆さん、佐
竹茜音さんに授与された。
された。続いて看護学部卒業生 57 名の氏名が読み上
最後に、医学部卒業生を代表して清水陽君、看護
げられ、総代の上夏生さんに卒業証書・学位記が授
学部卒業生を代表して上夏生さんが答辞を述べ、式
与された。
を終了した。
(金沢医科大学報より)
引き続き、勝田省吾学長から式辞、竹越襄理事長
から告辞が述べられ、来賓の小倉 勤北陸大学学長、
川口克則内灘町長(代理 上出孝之副町長)、近藤邦夫
石川県医師会会長、吉野幸枝石川県看護協会会長(代
理 辻口徹子常任理事)から、卒業生に祝辞とはなむ
けの言葉が贈られた。
学業が特に優秀な卒業生に贈られる益谷秀次賞は
医学部の鷲見弘文君、看護学部の上夏生さんに、北
辰同窓会会長賞は医学部の古賀貴博君、看護同窓会
受賞の喜び
益谷秀次賞
医学部卒業生
す
み
ひろふみ
鷲見 弘文
過したと思います。医学の道に踏み出した不安と期
待の日々からはじまり、西医体に向けての厳しい柔
道の練習、実際の医
今回このような栄誉ある賞をいただき大変光栄に
療現場での緊張感
思います。受賞できたのも熱心にご指導・ご支援く
ある実習、重圧のか
ださった先生方、いつも支えてくれた家族、一緒に
かる国家試験など
切磋琢磨し勉学に励んだ友人、そして先輩、後輩の
様々のことがあり、
存在があったからこそであります。改めて厚く御礼
楽しいことも辛い
申し上げます。
ことも経験しまし
卒業を終え、今、6 年間の学生生活を振り返ると
た。その中で、何事
長いようで短く、人生の中でとても充実した期間を
も挑戦し努力し続
益谷秀次賞の鷲見弘文君
【大学の近況から】
北辰同窓会報
36
けることで、小さなことでも何かを得ることができ
れを持っておりました。自分が生まれた場所で、し
ると学び、6 年前の自分より成長できたのではない
かもこのような恵まれた環境で医学を学べたことは、
かと思っております。
私にとって非常に喜ばしいことです。もちろん楽し
私は 4 月から地元である岐阜で研修します。金沢
いことだけではなく辛いことも多々ありましたが、
医科大学の建学の精神である良医になれるよう、こ
その都度、友人とともに乗り越えてきました。この
れからもより一層精進し、社会に貢献していきたい
大学で知り合った友人は一生の宝だと思います。4
と思います。
月からは県内の病院で研修をすることとなりました
が、今後はこの大学で学んだことを忘れず、この栄
誉ある賞に恥じないような良医になれるように、
日々
北辰同窓会会長賞 医学部卒業生
こ
が
たかひろ
古賀 貴博
今回このような栄誉のある賞をいただき、誠に嬉
精進していく所存であります。
最後にこれまで支えてくださった多くの方々に感
謝を申し上げますとともに、母校の今後の繁栄と皆
様方のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
しく思います。この賞をいただけたのは熱心にご指
導くださった先生方、いつも見守り応援してくれた
家族、先輩方、後輩、そして 6 年間ともに過ごし、
ともに学んできた同級生など、数え切れないほどの
多くの支えがあったおかげだと思っております。
6 年間という数字だけを見るととても長く感じま
すが、実際はこの大学での 6 年間はとても短く感じ
ました。私は石川県出身であり、この金沢医科大学
病院で生まれ、子供のときから医師という職業に憧
北辰同窓会会長賞の古賀貴博君
金沢医科大学
第 43 回 入学宣誓式
平成 26 年 4 月 8 日(火)午前 10 時から金沢市文化
ホールにおいて、第 43 回入学宣誓式が挙行された。
多数の父母、教職員に迎えられた医学部新入生
105 名および看護学部新入生 80 名の計 185 名に対し
て、勝田省吾学長の式辞、竹越襄理事長の告辞があ
り、近藤邦夫石川県医師会会長(代理:菊地勤理事)
、
吉野幸枝石川県看護協会会長、川口克則内灘町長(代
理:上出孝之副町長)から祝辞が述べられた。これを
受けて、医学部宗平悠暉君と看護学部萬砂麻実さん
が新入生代表として入学宣誓を行った。
学長式辞
宣誓式終了後、同ホール大集会室で、医学部、看
護学部の新入生および父母ならびに学長、学部長を
厳かに執り行われた宣誓式とは打って変わって、和
はじめとする教職員が参加して昼食会が催された。
やかな雰囲気の中で交流が図られた。
(金沢医科大学報より)
第 43 号/ 2014.10
学校法人金沢医科大学
北辰同窓会報
37
役員人事
理事長に 竹越 襄 理事長(再任)
副理事長に 髙島茂樹理事(再任)、中農理博理事(新任)
常務理事に 木村晴夫理事(新任)
平成 26 年 4 月 1 日(火)開催の第 225 回理事会において役員の改選が行われ、理事長に竹越襄理事、副理事
長に髙島茂樹理事、中農理博理事、常務理事に木村晴夫理事が選任された。
任期は、それぞれ平成 26 年 4 月 1 日から平成 29 年 3 月 31 日まで。
病院長に 松本忠美 教授(新任)
副院長に 北山道彦臨床教授(新任)
、才田悦子部長(新任)
、山下和夫事務長(新任)
、
小坂健夫教授(再任)、森本茂人教授(再任)
、四方裕夫臨床教授(再任)
、
古家大祐教授(再任)
、堀 有行教授(再任)
、大森政幸副部長(再任)
、
病院長補佐に 堤 幹宏特任教授(新任)
大野木辰也局次長(再任)
平成 26 年 3 月 20 日(木)開催の第 223 回理事会において、松本忠美副理事長(整形外科学教授)が第 10 代金
沢医科大学病院長として選任された。
、
副院長には循環器内科学・北山道彦臨床教授(医事担当)
、看護部・才田悦子看護部長(看護・業務改善担当)
病院事務部・山下和夫事務長(病院事務担当)が新たに任命され、小坂健夫教授(診療・医療安全担当)
、森本茂
人教授(総務・臨床教育担当)、四方裕夫臨床教授(危機管理・医療情報担当)
、古家大祐教授(地域医療連携担当)
が再任された。病院長および副院長の任期は、平成 26 年 4 月 1 日から平成 29 年 3 月 31 日まで。
病院長補佐には肝胆膵内科・堤幹宏特任教授(地域医療連携・学生教育担当)が新たに任命され、医療情報部
の堀有行部長(電子カルテシステム担当)、医療技術部の大森政幸副部長(医療機器安全管理担当)
、事務局の
大野木辰也局次長(病院科別収支担当)が再任された。病院長補佐の任期は、平成 26 年 4 月 1 日から平成 27 年
3 月 31 日まで。
金沢医科大学氷見市民病院長に 斎藤人志 臨床教授(新任)
副院長に 坂本 滋特任教授(新任)
、小平俊行事務部長(再任)
、
小島ひとみ看護部長(再任)
金沢医科大学氷見市民病院長の任期満了に伴い、平成 26 年 3 月 20 日(木)開催の第 223 回理事会において、
一般消化器外科斎藤人志臨床教授が氷見市民病院長に選任された。
副院長には胸部心臓血管外科・坂本滋特任教授が新たに任命され、小平俊行事務部長、小島ひとみ看護部長
が再任された。
病院長の任期は、平成 26 年 4 月 1 日から平成 29 年 3 月 31 日まで。また、副院長の任期は坂本特任教授は平
成 26 年 4 月 1 日から平成 29 年 3 月 31 日まで、小平事務部長および小島看護部長は平成 26 年 4 月 1 日から平成
27 年 3 月 31 日までである。
【大学の近況から】
北辰同窓会報
38
新役員・評議員・顧問の選任
役員の任期満了に伴い、第 15 期役員改選が行われ、
平成 26 年 3 月 20 日(木)開催の理事会(第 223 回)お
〃
山下 公一(資料編纂担当)
(新任)
〃
伊藤 博 ※
よび評議員会(第 119 回)、平成 26 年 4 月 1 日(火)開
※ 伊藤顧問の任期は、平成 25 年 4 月 1 日から
催の理事会(第 225 回)および評議員会(第 120 回)に
平成 28 年 3 月 31 日まで
おいて、理事長以下、役員の新体制は下記のとおり
となった。
また、今期から、理事機能の強化の一環として、
担当理事制を導入した。任期は、平成 26 年 4 月 1 日
平成 26 年 3 月 20 日(木)開催の理事会(第 223 回)
および評議員会(第 119 回)において、新評議員が選
から平成 29 年 3 月 31 日までである(ただし学長、病
任され、下記のとおりとなった 。 任期は、平成 26 年
院長はそれぞれの任期による)。
4 月 1 日から平成 29 年 3 月 31 日までである。
理事長
竹越 襄
副理事長 髙島 茂樹(総括・理事長代理者)
〃
中農 理博(総務・経営管理担当)
(新任)
(新任)
常務理事 木村 晴夫(事務局担当)
〔評議員〕
(選任条項別 50 音順)
竹越 襄
伊藤 順(S54 卒)
勝田 省吾
伊藤 透(S57 卒)
松本 忠美
大島 譲二(S54 卒)
学 長
勝田 省吾(大学統括)
斎藤 人志(S55 卒)
角田 弘一(S55 卒)
病院長
松本 忠美(病院担当)(新任)
飯塚 秀明
神田 享勉(S53 卒)
斎藤 人志(氷見市民病院担当)
(新任)
〃
川上 重彦
坂本 滋(S53 卒)
(S55 年卒)
久藤 豊治
吉田 勝明(S57 卒)
川上 重彦(情報担当)
髙島 茂樹
大山 充徳(新任)
(S59 卒)
〃
飯塚 秀明(教育・国試担当)
飛田 秀一
川口 克則
〃
栂 博久(研究・学事総務担当)
中農 理博
木村 晴夫
〃
宮村 栄一(渉外担当)
宮村 栄一
小泉 泰之
〃
神田 享勉(地域医療連携担当)
(S53 年卒)
石田 豊司(新任)
小平 俊行
〃
坂本 滋(同窓会担当)
(S53 年卒)
大野木辰也
近藤 邦夫(S55 卒)
〃
大野木辰也(財務担当)
小島ひとみ(新任)
篠原 治道
〃
久藤 豊治
才田 悦子(新任)
鈴木 宗幸
〃
飛田 秀一
島 智一
中川 秀昭
〃
大島 譲二(S54 年卒)
(S55 卒) 飛田 明
堤 幹宏(新任)
〃
伊藤 順(S54 年卒)
栂 博久
姫野 洋一
〃
角田 弘一(S55 年卒)
中橋 毅(新任)
松本 浩平
〃
吉田 勝明(S57 年卒)
森 豊茂
本川祐治郎
大田 修
森本 茂人
八木 茂夫
米沢 寛
山下 和夫(新任)
八木 孝男
理 事
監 事
〃
横山 仁
平成 26 年 3 月 20 日(木)開催の理事会(第 223 回)
において、顧問 3 名が選任された。任期は、平成 26
年 4 月 1 日から平成 29 年 3 月 31 日までである。
顧 問
〃
森 喜朗
小田島粛夫
第 43 号/ 2014.10
北辰同窓会報
39
金沢医科大学
「再生医療センター(仮称)」新設
金沢医科大学病院新館に隣接する駐車場敷地内に建設
再生医療の拠点として、平成 27 年 4 月竣工予定
近年、幹細胞生物学の進展により、様々な臓器・
膵内科)らが山口大学と共同研究で取り組んでいる
組織の中に含まれる幹細胞が発見されてきており、
肝再生医療事業(肝硬変患者に対する自己骨髄細胞
また、ES 細胞や iPS 細胞のように受精卵や体細胞な
投与療法 [ABMi 療法 ])を本学における最初の再生医
ど様々な細胞源からも新しい幹細胞が次々と作成さ
療プロジェクトとして推進することとした。来年秋
れている。そして、それらの幹細胞を用いた新しい
には、肝硬変の患者から採取した骨髄液を幹細胞と
医療である再生医療とその基礎研究も世界中で盛ん
して作成、再び体内に戻して肝臓を再生させる治療
に行われ、実際に医療現場で臨床応用が開始される
を開始したい考えである。将来的には、整形や心臓、
ようになってきている。数年後には再生医療は現実
血管など幅広い領域に対象を広げていく予定である。
のものになるだけでなく、医療の中心になる可能性
施設名は「再生医療センター(仮称)
」とし、病院
が高い。
新館西側に隣接する駐車場敷地内に建設する。鉄骨
金沢医大としても早急に再生医療に取り組むこと
、1 階に
造 2 階建て、約 410 平方メートル(約 120 坪)
が、今後大学病院として生き残るために極めて重要
は調整室・資材供給室・オートクレーブ等、2 階には
と判断し、8 月 7 日の常任役員会で承認された。
管理室・教授室・研究室・カンファレンスルームなど
大学の発表によると再生医療の臨床拠点が開設さ
れるのは北陸では初めて。現在、堤幹宏教授(肝胆
が設置される。事業規模は約 5 億円と見込まれてい
る。
『再生医療センター(仮称)
』の概要 [ 予定 ] 建設場所;病院 1 号棟(新館)西側
隣接駐車場敷地内の一部
規 模;鉄骨造 2 階建、約 410 ㎡(約 120 坪)
フロア構成;1 階
調整室、資材供給室、
パスボックス、オートクレーブ、
資材保管室、機械室 等
2階
管理ホール、休憩ホール、
教授室、研究室、
カンファレンスルーム、
管理室 等
事業規模;約 5 億円
着 工;平成 26 年 12 月(予定)
竣 工;平成 27 年 4 月(予定)
再生医療センター(仮称)
病院 1 号棟(新館)
医学教育棟
病院 2 号棟
【大学の近況から】
北辰同窓会報
40
金沢医科大学グランドデザイン第 1 次 5 カ年計画
「医学教育棟」「立体駐車場」建設工事の
進捗状況
9 月 10 日現在、学内では二つの工事が進められている。一つは本会報第 41 号でも紹介した「医学教育棟」の
建設工事だが、9 月 30 日の竣工に向けて内装工事が仕上げ段階にさしかかった。竣工後は現在病院旧館で稼働
している部署が仮入居し、病院旧館取り壊しの後、
「中央診療棟」の建設工事へと計画が進むことになる。
二つ目は、長年の駐車場不足を軽減するため、基礎研究棟前の駐車場内で立体駐車場の建設が進められて
いる。工事を第 1 期と第 2 期に分け、第 1 期工事が 8 月末で完成した。現在その一部を共用しながら内灘町庁
舎側の第 2 期工事が継続して進められている。完成は 11 月末の予定。
■医学教育棟建設工事の進捗状況
(平成 26 年 8 月末日現在)
ウォールの取付けを 4 月初旬から開始し 5 月末で
取付けが完了した。
(外壁工事)
【工 期】
外壁となる押出成型セメント板(アスロック)を取
平成25年(2013年)5月27日(着工)
付けし、アルミサッシの取付けも完了した。その
平成26年(2014年)9月30日(竣工予定)
後外壁塗装が完了し 、6 月上旬から足場の解体を開
工事出来高:平成26年(2014年)8月末現在
始し、7 月半ば頃には海側の一部を残して足場が
95.0%完了
【工事の概要】
〈構造〉鉄骨(S)造・
一部鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造
撤去された。
(設備工事)
5 月初旬から地階の電気室に設置する高圧受電盤、
発電機等が搬入された。
〈階数〉地下 2 階 、 地上 6 階建て(塔屋 1 階)
5 月下旬からはエレベーター設備工事が始まり、7
〈建築面積〉2,510.59 ㎡(約 760 坪)
月から仮使用されている。
〈延べ床面積〉18,000.99 ㎡(約 5,445 坪)
電気設備、空調衛生設備をはじめその他設備工事
〈付帯建築物〉
・連絡廊下(鉄骨造、臨床研究棟∼医学教育棟を地
上 2 階で接続)
・連絡廊下(鉄骨造、病院新館と第二新館を地上 1
も竣工に向け試運転調整中である。
(内装工事)
間仕切り工事の後、天井、壁、床張り工事も竣工
に向け順調に進んでいる。
階で接続)
・仮設 ELV 棟(鉄骨造、地下 1 階地上 1 階)
・仮設洗濯棟(軽量鉄骨造、地上 2 階建て)
・連絡廊下(軽量鉄骨造、医学教育棟と病院新館、
仮設 ELV 棟を地下 1 階で接続)
【医学教育棟建設工事の現況】
(地上部躯体工事)
2014 年 4 月上旬に鉄骨がほぼ建ち上がり 5 月には
医学教育棟の地上部躯体工事が完了した。
(カーテンウォール工事)
臨床研究棟側と病院本館側のガラスカーテン
完成近い医学教育棟全景、図書館前から撮影(2014.7.16)
第 43 号/ 2014.10
北辰同窓会報
【付帯建物建設工事の現況】
(病院新館∼第二新館連絡廊下の建設)(完了)
41
礎工事を経て 、 鉄骨建て方を完了している。
(仮設洗濯棟)
7 月の初旬に仮使用検査を受検し、その後共用し
6 月より建設工事を開始し掘削工事、基礎工事を
ている。
終え、8 月半ばに建て方が完了した。
(臨床研究棟∼医学教育棟連絡廊下の建設)
(継続中)
現場内の埋設配管の盛り替え工事を終え、基礎工
事、鉄骨建て方を完了した。
医学教育棟建設工事は 9 月末の完成引き渡しに向け
て、各フロアの内部仕上げ工事に取りかかっている。
(仮設 ELV 棟の建設)
4 月中旬から建設工事に着手し配管の盛り替え 、 基
(左)南面・図書館側、学生食堂前からの遠景(2014.7.16)
(中)医学教育棟屋上、左奥:病院 1 号棟、右奥:解体予定の病院本館
(右)医学教育棟正面(臨床教育棟側)ガラスカーテンウォール(2014.7.18)
■立体駐車場建設工事の進捗状況
(平成 26 年 8 月末日現在)
【工 期】
平成 26 年(2014 年)4 月 16 日(着工)
平成 26 年(2014 年)8 月末日(第 1 期工事完成)
同年 9 月 1 日 ~11 月末日(第 2 期工事)
工事出来高 : 平成 26 年(2014 年)8 月末第 1 期工事
完了
【工事の概要】
〈構造〉鉄骨(S)造
駐車場入口(2014.9.10)
(基礎研究棟前前面道路から撮影)
〈階数〉平屋建て地上 1 階・2 層式
パネル製のルーバーを取り付け、さらに壁面緑化を
〈延べ床面積〉2,960.88 ㎡(約 895 坪)
おこなう。
〈収容台数〉1 階 121 台 R F 152 台 計 273 台
〈外観特徴〉3 面(町道側および短辺 2 面)にアルミ
キャンパス内では、グランドデザイン第 1 次 5 カ
年計画による各種工事が実施されており、病院本館
【大学の近況から】
北辰同窓会報
42
の解体前の準備工事や再生医療センター(仮称)の
車場として
「立体駐車場」
を基礎研究棟前に建設する。
建設工事などで患者駐車場の収容台数が減少するた
第 1 期工事が 8 月末日で完成の後、第 1 期完成部分
め、ハマナス町会・海側の一般駐車場の一部を患者
を共用しながら内灘町庁舎側の第 2 期工事を 11 月末
用駐車場に変更することに伴い、不足する一般用駐
竣工の予定で継続して施工する。
立体駐車場建設工事の進捗状況
立体駐車場:屋上部にデッキプレートを敷設した状況。左側が入口、出口は右側の一方通行
基礎棟屋上から撮影(2014.7.23)
屋上部入口(2014.8.27)
出入口には満車表示のためのセンサーが
埋設されている
1 階部ライン引き完了
(2014.8.20)
1 階部入口ゲート装置付近
(2014.8.28)
内灘町庁舎側の第 2 期工事部分
(2014.9.4)
本部棟屋上から撮影、右側は基礎棟,右奥は内灘町庁舎(2014.9.4)
第 43 号/ 2014.10
北辰同窓会報
43
立体駐車場出入口図(平成 26 年 9 月 1 日)
■駐車場の利用について
立体駐車場の 1 階部分の出入口は、道路に面した 1 か所で、パスカードを交付された方しか入場できません。
パスカードがない一般の方は 1 階部分の駐車スペースは利用できません 。
立体駐車場屋上部分は 、 本部棟前の正門から入構し本部棟寄りの入り口部からお入りください。内灘町庁舎
側のゲートはパスカードが必要ですが、平日の午後 2 時からは入場券を発券しますのでパスカードがなくても
入構できます。
なお、立体駐車場屋上部は本部棟側を入り口、内灘町庁舎側を出口とする一方通行ですのでご注意ください。
【大学の近況から】
北辰同窓会報
44
能登北部地域医療研究所で
「総合診療専門医」の資格取得が可能に
金沢医科大学
石川県初、
「能登北部総合診療後期研修プログラム」が日本プライマリ・ケア連
合学会後期研修プログラム
(ver.2.0)として認定される
団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年、日本は多角的に医療や介
護を必要とする後期高齢者が急増する超高齢社会を迎える。その時
に、高齢者が抱える多様な疾患に対応でき、かつ介護面においても
指導力を発揮できる医師が求められる。このため厚生労働省は
「専門
医の在り方に関する検討会」を設置し、 2017 年度から内科や外科な
どの従来の基本領域専門医
( 18 領域)に総合診療専門医を加えた 19
専門医領域による新しい専門医制度を打ち出した。これを受けて日本
プライマリ・ケア連合学会は、 17 年度からの総合診療専門医取得プロ
グラムの基盤となる後期研修プログラム ver.2.0 の整備を始めている。
金沢医科大学能登北部地域医療研究所は、 2025 年問題に向けた
医療人育成にいち早く着手した。これまでの総合診療医育成のため
の日本プライマリ・ケア連合学会専門医育成プログラム
( ver.1.0)の取
得に続き
「能登北部総合診療後期研修プログラム」を打ち出し、 2014
年 4 月、石川県で初めてver.2.0 として認定された。
本プログラムの研修期間は 3 年間とし、石川県穴水町をフィールド
とした外来・入院診療、救急医療、診療所活動および在宅診療等の研修内容で、総合診療専門医養成を目的と
している。これからの日本に求められる人材の育成に大きく貢献するものと期待される。
(能登北部地域医療研究所 濱中 豊記)
《能登北部総合診療後期研修プログラム(ver2.0)
》
3 年間のモデルスケジュール
第 43 号/ 2014.10
北辰同窓会報
45
地域包括ケア研修
訪問診療研修を体験する留学生
救急外来指導
外来診療研修
能登北部総合診療後期研修プログラム
研修期間:3 年間
指導医:中橋 毅 能登北部地域医療研究所所長
(プログラム責任者)
島中 公志 公立穴水総合病院病院長
研修場所 : 公立穴水総合病院、金沢医科大学病院等
セスメントを行う。また EBM などを駆使した医療
判断のトレーニングを行う。その一方で、家庭医・
プライマリ・ケア医が持つべき医学的な知識と技術
の基礎を固めるために、多職種と連携する患者・家
族中心の医療も身につけるようにする。また、同時
にポートフォリオを活用した臨床経験の振り返りと
経験の蓄積を行っていく。
2 年目は、小児科、救急科、総合内科(領域別研修)
【プログラムの特徴】当プログラムの特徴は、石川県
穴水町が特に高齢化率の高い地域という背景に加え
て、指導医に老年病指導医がいることから、地域の
高齢者疾患の管理に焦点を当て、高齢者総合機能評
価、日々の高齢者の Common Disease への対応スキ
ル、高齢者の急変時の対応、終末期医療などが経験
できることである。患者中心で家族志向の医療を提
供する能力、包括的で継続的かつ効率的な医療を提
供する能力、地域・コミュニティーをケアする能力
を育み、地域指向型ケアを目指すプログラムとなっ
ている。
1 年目は、総合診療専門研修 I を行い、全科カンファ
レンス・抄読会、各種レクチャー、当直業務、高齢
医学科カンファレンス、多職種カンファレンスなど
をとおして、地域に求められる医療の基礎的部分を
固めることに重点が置かれている。全ての医師が備
えるべき能力を身につけるため、各種カンファレン
スにて、病歴・身体所見・検査所見の評価や的確なア
を中心に研修し、臓器別の健康問題へのしっかりし
た対応能力を身につけるとともに、幼小児、思春期
のケアから高齢者のケア、女性および男性の健康問
題、メンタルヘルス、リハビリテーションに至るま
での経験を積む。また、地域の救急医療の研修は、
地域の幅広い医療需要への対応能力を養うと同時に
病診・病病連携の重要性を認識し、迅速で的確な医
療判断と医療連携能力を養う。
3 年目は、総合診療専門研修Ⅱを行い、6 カ月は主
に病院総合医(内科)として入院診療と外来診療を中
心に研修する。病院総合医として幅広い疾患に対応
できる能力を養いながら専門診療科や医療スタッフ
との連携力も高める。また、研修医の個性を伸ばす
ことを目的に自由選択 6 カ月を設定し、この間に各
研修医に応じた能力を伸ばす。
なお、その他研修(左図参照)の科目はブロック単
位で入れ替えを可能とする。
(能登北部地域医療研究所 中橋 毅記)
【大学の近況から】
北辰同窓会報
46
新任教授紹介
医学部
倉田 康孝 特任教授
生理学Ⅱ
1992 年 5 月 米国ノースウエスタン大学医学部薬理学
Research Associate
1994 年 4 月 金沢医科大学医学部生理学Ⅱ助手
1995 年 4 月 金沢医科大学医学部生理学Ⅱ講師
2004 年 5 月 金沢医科大学医学部生理学Ⅱ助教授
(2007 年より准教授)
2014 年 4 月 金沢医科大学医学部生理学Ⅱ特任教授
平成 26 年 4 月 1 日付けで医学部・生理学Ⅱの特任
教授を拝命いたしました。
私は昭和 59 年に鳥取大学医学部を卒業、同大大学
院で学位を取得した後、同大第一内科学講座にて医
療業務の傍ら心筋電気生理学を研究、米国ノースウェ
スタン大学医学部留学を経て、平成 6 年 4 月本学生
理学Ⅱ講座に赴任いたしました。
本学赴任後は、一貫して心臓電気生理学・不整脈
医学部
兼氏 歩 臨床教授
整形外科学
学の基礎研究を行っており、諸物質の心筋イオンチャ
ネル電流修飾作用のパッチクランプ法による解析、
心筋細胞の数理モデル化とコンピュータ・シミュレー
平成 26 年 4 月 1 日付けで整形外科学臨床教授を拝
ションによる心臓自動能発生機序・ヒト心室筋由来
命いたしました。私は平成 11 年 4 月に金沢医科大学
バイオペースメーカー機能強化方法の解析などを手
整形外科に松本忠美主任教授とともに赴任し、以後、
掛けて参りました。今後は、胚性幹細胞由来心筋細
15 年間にわたり金沢医科大学で股関節を中心とした
胞の電気生理学的特性の解析と数理モデル化による
関節疾患の臨床、教育、研究に携わって参りました。
バイオペースメーカー開発、心筋イオンチャネル蛋
その間、米国フィラデルフィアの Tomas Jefferson
白発現制御機構の解明などを進めていきたいと考え
University, Rothman Institute に留学する機会をいた
ております。
だき先進的な人工関節に関する臨床や研究を勉強さ
教育面では、第 2 学年の呼吸器系・心臓血管系ユ
せていただきました。帰国後は股関節外科医として
ニットの講義・実習を中心に、第 3 学年の講義(不整
多くの手術をさせていただいております。現在、当
脈の病態生理)、第 4 学年の CBT 演習、国家試験対
科の年間人工股関節置換術数は中部圏内で最も多い
策委員など幅広く担当させていただいております。
症例数になりました。またその術後成績を多くの学
今後、講義や個別学習指導のさらなる充実を目指し、
会で報告して参りました。更に股関節温存手術にお
学部学生の学習意欲を高める工夫をしていきたいと
いては、その長期成績を左右する因子を解明し、平
存じます。
微力ではありますが、本学の発展に寄与できます
成 20 年日本股関節学会奨励賞をいただきました。こ
れらはひとえに本学教職員、病院職員の皆様のご協
よう、教育・研究に全力で取り組んで参る所存です。
力やご紹介いただいた病院、医院の諸先生方のおか
今後ともご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上
げと感謝申し上げます。基礎的な研究としては人工
げます。
股関節インプラントのバイオメカニクスや特発性大
腿骨頭壊死症の病態解明を行って参りました。形態
【略歴】
1984 年 3 月 鳥取大学医学部医学科卒業
1988 年 3 月 鳥取大学大学院医学研究科 博士課程・生理
学専攻修了
1988 年 4 月 鳥取大学医学部附属病院第一内科医員
解析に基づいた日本人に適合するセメントレスステ
ムの開発に携わり、実際に 5 年前から臨床で使用し
ています。また、セメント固定式人工関節の研究を
石川県工業試験場や金沢工業大学のご協力のもと
第 43 号/ 2014.10
北辰同窓会報
47
新任教授紹介
行っており、学位実験として大学院生4名を直接指
金沢医科大学病院
導させていただきました。また、国の難病指定疾患
古田 壽一 臨床教授
である特発性大腿骨頭壊死症において、厚労省研究
班の研究協力員として活動させていただいており、
健康管理センター
病態解明のための動物実験において成果が出ていま
す。これらの研究を今後も発展させ、多くの患者さ
んの福音となることを願っております。超高齢化社
会に突入した日本において関節疾患が増加すること
は間違いありません。そのような患者さんのために、
平成 26 年 4 月 1 日付けで金沢医科大学病院健康管
理センターの臨床教授に採用されました。
学生はもとより若手医師の臨床教育や研究遂行に微
私は昭和 55 年に金沢大学医学部を卒業し、同大学
力ですが尽力したいと存じます。今後とも何卒よろ
の神経精神医学教室(山口成良教授)に大学院生とし
しくお願い申し上げます。
て入局しました。睡眠の臨床研究グループに入り、
抗うつ薬の睡眠、特にレム睡眠に及ぼす影響につい
て研究し学位を取得しました。その後、同グループ
【略歴】
1991 年
1991 年
1998 年
1999 年
2001 年
3月
4月
1月
4月
4月
金沢大学医学部卒業
金沢大学医学部整形外科学入局
金沢大学医学部整形外科学助手
金沢医科大学整形外科学助手
米国 Thomas Jefferson University, Rothman
Institute 留学
2003 年 4 月 金沢医科大学整形外科学講師
2009 年 10 月 金沢医科大学整形外科学准教授
2014 年 4 月 金沢医科大学整形外科学臨床教授
で睡眠時無呼吸症候群を含めた高齢者の睡眠障害、
アルツハイマー型認知症の睡眠ならびにコリン系賦
活薬による効果などについて研究を行いました。ま
た、長寿科学振興財団の助成で、平成 10 年 8 月から
翌年 3 月までアルバート・アインシュタイン医科大学
のモンテフィオレ医療センターの睡眠覚醒障害セン
ター(Michael Thorpy 所長)に留学し、ナルコレプ
シーや睡眠時無呼吸症候群の加齢による病態の変化
について研究を行いました。平成 13 年 4 月に国立療
養所(現独立行政法人国立病院機構)北陸病院に院長
として転出しましたが、北陸病院でも睡眠障害外来
を開設し、厚生労働省の精神神経科学研究委託費に
よる睡眠障害の研究班にも引き続き分担研究者とし
て加わっておりました。
このたび健康管理センターの臨床教授として採用
されましたので、センターにおいてメンタル面の健
康管理に関した仕事ができればと思っております。
また、採用にあたりご推薦いただいた栂博久教授の
睡眠医学センターと心身医学科の外来で診療を行い
ます。ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げ
ます。
【略歴】
1980 年
1985 年
1986 年
1993 年
3月
3月
7月
4月
金沢大学医学部卒業
金沢大学大学院医学研究科修了
金沢大学医学部附属病院神経科精神科助手
金沢大学医学部附属病院神経科精神科講師
(1998 ∼ 1999 年米国アルバート・アイン
【大学の近況から】
北辰同窓会報
48
新任教授紹介
シュタイン医科大学留学)
2000 年 1 月 金沢大学医学部神経精神医学講座助教授
2001 年 4 月 国立療養所(現独立行政法人国立病院機構)
北陸病院院長
2013 年 4 月 富山県心の健康センター所長
2014 年 4 月 金沢医科大学病院健康管理センター臨床教授
金沢医科大学氷見市民病院
村上 望 臨床教授
一般・消化器外科
よろしくお願い申し上げます。
【略歴】
1985 年 3 月 金沢医科大学医学部卒業
1985 年 4 月 金沢大学第一外科入局
1986 年 1 月 石川県立中央病院、富山赤十字病院、疋島
病院にて医員として研修
1990 年 3 月 金沢大学大学院(第1病理学)修了、医学博士
1990 年 5 月 厚生連高岡病院医員
1999 年 4 月 厚生連高岡病院外科部長代理
2001 年 10 月 石川県立中央病院一般消化器外科医長
2002 年 4 月 石川県立中央病院診療部長
2007 年 4 月 富山県済生会高岡病院外科部長
2008 年 4 月 富山県済生会高岡病院診療部長
2014 年 4 月 金沢医科大学氷見市民病院
一般・消化器外科臨床教授
平成 26 年 4 月 1 日付けで金沢医科大学氷見市民病
院一般・消化器外科臨床教授を拝命いたしました。
総合医学研究所
本学卒業後約 30 年を経て、この度母校へ戻ることが
石垣 靖人 教授
できたことを心から感謝申し上げます。
消化器外科医としては、今日まで主に上部消化管
生命科学研究領域
の中でも胃外科を中心に携わってまいりました。北
陸の急性期病院である厚生連高岡病院、石川県立中
央病院、富山県済生会高岡病院に勤務して、その地
域における外科医療を経験してまいりました。石川
県立中央病院では約 12 年にわたり、低侵襲外科治療
として腹腔鏡外科を学び臨床応用を推進し、また同
平成 26 年 4 月 1 日付けで生命科学研究領域教授を
拝命致しました。
私は平成 17 年 4 月に金沢大学自然科学研究科から、
じ時期から、当時は主にがん患者さんの終末期にお
放射線取扱主任者を兼ねて講師として本学に赴任し
ける緩和ケアについて、病院緩和ケアチームから活
ました。RI センターと研究機器の管理運営を手がける
動をはじめました。前任の富山県済生会高岡病院に
とともに、自身の研究を続けることができました。私
おいては、患者さん、ご家族のニーズはもとより現
自身は基礎の研究者ですが、本学においては臨床の
状の医療情勢を鑑みて、在宅緩和ケアの領域では在
先生との距離が近く、疾患についていろいろと教わる
宅緩和ケア地域連携パスといった情報共有ツールを
ことができて、非常に幸運だったと思っています。
高岡医療圏において試験運用を行い推進し、一定の
結果を得ることもできました。
もともとは DNA 修復をテーマに研究していました
が、米国留学を機会に遺伝子の発現に関するメカニ
これらの経験を踏まえて、外科領域では患者さん
ズムに取りつかれてしまい、DNA よりも RNA に重
への優しい治療としての低侵襲手術を、そして癌の
点をおいた研究を行ってきました。そのきっかけと
早期診断から在宅療養までも念頭においた緩和ケア
なったのは、ヒトの遺伝疾患における原因遺伝子の
を基本理念とし、臨床そして本学の建学の精神であ
解析でした。紫外線感受性疾患や早老症のナンセン
る良医の育成に微力ではありますが尽力する所存で
ス変異遺伝子は、mRNA がほとんど分解されて消失
あります。どうかご指導、ご鞭撻を賜りますよう、
しています。この不思議な事実が、私を RNA の研究
第 43 号/ 2014.10
北辰同窓会報
49
新任教授紹介
に向かわせ、米国留学に駆り立てるきっかけとなり
FDD-MB センター
ました。本学に赴任してから様々な研究テーマに取
高林 晴夫 特任教授
り組みましたが、上記の突然変異を持つ遺伝子の発
現制御から展開した RNA 結合因子の解析を中心テー
マとして研究を進めています。今後は、一見バラバ
ラに進めてきた実験手法や研究成果を収束させてい
き、新しいコンセプトの研究領域を構築できるよう
に尽力していきたいと考えています。
今後とも皆様方のご指導ご鞭撻を賜りますようお
願い申し上げます。
平成 26 年 3 月 15 日付けで FDD-MB センター特任
教授を拝命いたしました。
昭和 51 年 3 月金沢大学医学部医学科を卒業後、金
沢医科大学産科婦人科学教室(桑原惣隆教授)に入局
【略歴】
1991 年 3 月
1996 年 4 月
1999 年 8 月
2002 年 1 月
2005 年 4 月
2010 年 11 月
2011 年 4 月
2014 年 4 月
金沢大学大学院薬学研究科修了
金沢大学薬学部助手
米国ラズウェルパークがん研究所博士研究員
金沢大学自然科学研究科助手
金沢医科大学総合医学研究所講師
東京大学農学研究科非常勤講師
金沢医科大学総合医学研究所准教授
金沢医科大学総合医学研究所教授
し、これまで富山県立中央病院、公立能登総合病院
等で臨床経験を積んできました。
その間、周産期医学を中心として研究活動し、昭
和 62 年に学位を取得しました。さらに臨床遺伝学に
も関心を深め、昭和 63 年チューリッヒ大学医学部
Curtius 教授のもとに留学し、GC-MS による研究に
従事する機会を得ました。
平成 3 年からは母体血中胎児由来細胞を回収する
独自手法を開発し、single cell から胎児 DNA 情報が
分析可能であることを示し、平成 9 年の国際産婦人
科学会では「FDD-MB/ 金沢医大方式」が最優秀賞に
選出されました。
平成 20 年、文部科学省ほくりく健康創造クラス
ター(5 年間)に採択され、FDD-MB プロジェクト
がスタートし、同時に開設された FDD-MB センター
は 6 年目を迎え、R & D、知的財産、学際連携、海
外展開、国際会議開催等すでに多くの成果が得られ
ております。今後は① FDD-MB システム ② FDD-
MB ビジネス ③ Single Cell テクノロジーの展開、追
究を優先課題として取組んでゆく予定です。
FDD-MB センターを基軸として国内外の多くの同
志とともに FDD-MB の基本理念・基本構想を共有し、
all Japan 体制で日本発・世界初の FDD-MB システム
を発展させ、グローバルに FDD-MB サービスを展開
する仕組みを戦略的に構築し、国益を損なうことな
く社会的・国際的使命を果たしてゆきたいと思いま
す。関係各位の一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよ
う謹んでお願い申しあげます。
【大学の近況から】
北辰同窓会報
50
新任教授紹介
【略歴】
1976 年 3 月 金沢大学医学部医学科卒業
1976 年 4 月 金沢医科大学産科婦人科学教室入局
1988 年 4 月 スイス・チューリッヒ大学医学部
Kinderspital Zürich 留学
1992 年 11 月 金沢医科大学産科婦人科学教室 助教授
1999 年 4 月 金沢医科大学総合医学研究所 助教授
2005 年 10 月 中国・瀋陽医科大学 客員教授
2008 年 9 月 金沢医科大学 FDD-MB センター センター長
2014 年 3 月 金沢医科大学 FDD-MB センター 特任教授
看護学部
柳原 真知子 教授
母性看護学・助産学
【略歴】
1981 年 3 月 神奈川県立看護教育大学校附属看護専門学
校卒業
1982 年 3 月 東京都立公衆衛生看護専門学校助産学科卒業
1982 年 4 月 東京都立母子保健院助産師
1995 年 7 月 東京都立梅が丘病院主任
1996 年 4 月 神奈川県立衛生短期大学講師
1999 年 4 月 東北大学医療技術短期大学助産学助教授
2000 年 4 月 山梨大学看護学科助教授
2004 年 4 月 天使大学大学院専門職大学院教授
2007 年 3 月 青山学院大学大学院文学研究科教育学専攻
博士課程満期退学
2008 年 4 月 日本赤十字北海道看護大学教授
2014 年 4 月 金沢医科大学看護学部教授(母性看護学・
助産学)
看護学部
平松 知子 教授
老年看護学
【略歴】
1984 年
1984 年
1990 年
1993 年
2001 年
2011 年
3月
4月
4月
3月
8月
3月
金沢大学医療技術短期大学部卒業
金沢大学医学部附属病院看護師
金沢大学医療技術短期大学部助手
佛教大学社会学部社会福祉学科卒業
金沢大学医学部保健学科講師
金沢大学大学院医学系研究科保健学専攻
(博士後期課程)修了
2011 年 10 月 金沢大学医薬保健研究域保健学系准教授
2014 年 4 月 金沢医科大学看護学部教授(老年看護学)
北辰同窓会報
第 43 号/ 2014.10
定年退職にあたって
51
長い間ありがとうございました。
医学部
総合医学研究所
中川 秀昭
竹上 勉
公衆衛生学教授
生命科学研究領域教授
昭和 50 年に本学公衆衛生学教室に就職して以
来、39 年間にわたり、医学教育や疫学研究、公
衆衛生活動に従事して参りました。創立して間
もない公衆衛生学教室で、少ないスタッフの一
人として、加藤 孝初代教授、河野俊一 2 代目教
授の下で教室作りに参加でき、時には困難に直
面したこともありましたが、比較的順風に終え
ることができたと、お世話になった先生方に感
謝しています。
公衆衛生学教室では、元金沢大学教授の重松
逸造先生からの環境省委託研究の流れを受け継
いで、イタイイタイ病や慢性カドミウム中毒の
環境疫学研究が実施されており、主に梯川や神
通川カドミウム汚染地域住民の予後調査の仕事
をすることができました。もう一方の教室の柱
である循環器疾患の疫学研究は、脳血管疾患の
地域登録を核とした小矢部研究や退職後の追跡
を行うことで特異的な YKK 研究を行うことがで
きました。さらに、INTERSALT(塩と高血圧に
関する国際共同研究)や INTERMAP(栄養摂取
と高血圧に関する国際共同研究)に参加し、栄養
疫学研究の道を開くことができました。これら
の研究では大きな成果を上げることができたの
でないかと考えていますが、これは良きスタッ
フに恵まれたからと思っています。
医学部教育にはあまり貢献することはできま
せんでしたが、長年大学院教育に携わらせてい
ただき、改組された大学院の新たな道筋を作る
ことができたのでないかと思っています。
最後に、金沢医科大学のさらなる発展を期待
しております。今まで先生方からお寄せいただ
いたご厚情に感謝申し上げます。
本学に着任したのは 1986年 1月初旬でした。その
時の冬の雷には大変驚かされ強烈な印象となりまし
た。しかし、白山を中心として自然豊かなこの地が
気に入り、今日まで 28年間も住むことになりました。
当初の研究課題には日本脳炎ウイルス
(JEV)の増
殖・複製についての分子生物学的解析を掲げていま
した。ただし、最初の実験室はウイルス研究のでき
る状況からほど遠く、実験器具もほとんどありませ
んでしたが、小さいながらも自分の実験室が持てた
ことは喜びでもあり、少しづつ実験器具を揃え、ウ
イルス RNA 合成、遺伝子解析の研究を進めること
ができました。それには、本学に設置されていた超
遠心機等の共同利用研究機器を使用できたことで
大いに助けられたことは今でも強く記憶に残ってい
ます。
当時の記憶は後年、本学の機器管理運営委員会
の委員長
(13 年間)として機器管理と円滑な運用に
努めたことにつながります。分子生物学的研究には
大型の研究機器が不可欠ですが、ただ置いてある
のではなく、それらを多くの研究者が効率よく利用
することにより多くの成果が上がると思います。その
観点から、現在、総合医学研究所に設置されてい
る優れた研究機器がさらに活用されることを期待し
ております。
小生の研究はその後、C 型肝炎ウイルスによる肝
発がんの機構解析、新たな JEV 石川株の分離等と
発展しました
(『退職記念誌;研究の歩み』)。また教
育の面でも
「医学英語」、
「遺伝と代謝」等で任務を
果たせたと思っております。医学を目指す若者たち
との話、交流には楽しいものがあります。それらは
講義だけでなく、サークル活動を通して、少しでも
彼らの励みとなっておれば幸いに思います。また多
くの方々との温かいつながりは今日まで来られたこと
の最大の要因です。感謝してやみません。
金沢医科大学がさらに発展し、医学を中心として
社会に貢献する多くの若者たちを育てる源になって
いくことを祈っております。
北辰同窓会報
52
本学学生のメディカルホームステイ報告
■研 修 先
コーは、実際に患者様に当てさせていただき、操作
久野病院
理事長 久野 成人 先生(昭和 57 年卒業)
〒 605-0981
京都府京都市東山区本町 22-500
■研修期間 2014 年 8 月 11 日 ~ 12 日
方法や画像の説明を先生に詳しく教わりました。そ
こでは、画像やデータを最初に見るのではなく、ま
ず患者様を目で見て、聞いて、触れて、そこでわか
る情報から自分なりに診断をしなさいと教わりまし
た。医師として、基本的な事ですが、最も大切な事
石井 眞一朗
を学びました。最後に、リハビリ室にて器具の説明
今夏、私は 8 月 11 日、12 日の 2 日間、京都府の久
みることで、どの器具が体のどの部位に作用するの
第 4 学年
野病院にメディカルホームステイさせていただきま
を受け、体験させていただきました。実際に使って
かを身を持って理解することができました。
した。久野病院は東山区に位置しており、伏見稲荷
2 日間あっという間の時間でしたが、医療人とし
大社といった名所が近くにあります。周辺は京都の
て、人として多くのことを教わり、大変有意義な実
中でも高齢化が進んでいる地区で、病院には、介護
習となりました。今回のメディカルホームステイで
療養型病床やグループホーム、デイサービスセンター
学んだことを忘れずに、今後の勉学、実習に励んで
が併設されています。私は、地域医療の在り方や介
いこうと思います。お忙しい中、
受け入れてくださっ
護施設との連携を見てみたいという思いから、久野
た久野病院の先生方をはじめ、スタッフの皆様方に
病院を選ばせていただきました。
心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
1 日目の午前中はグループホーム、デイサービス
センターを訪問しました。そこでは施設の皆さんと
一緒に会話したり、レクリエーションをしました。
皆さん笑顔で、生き生きしておられたのが非常に印
象的でした。
午後からは薬剤師の方から服薬指導を、ソーシャ
ルワーカーの方から地域連携業務を、管理栄養士の
方から給食業務について学びました。コメディカル
といわれる分野においても、各々が独立しているの
ではなく、医療を支えていること、そのためには医
師との連携が必要であるということを学びました。
2 日目の午前中は久野理事長による整形外科外来
の診察を見学させていただきました。学校では未履
修の分野でしたが、患者様の診察が終わる度に、疾
患について先生が私に詳しく説明してくださったの
で、よく理解できました。また、診察の際には、難
しい専門用語を用いずにわかりやすい言葉で説明す
る等、先生の患者様に接する姿勢も大変勉強になり
ました。整形外科の手術も見学させていただきまし
た。比較的短時間の手術でしたが、先生方が行う手
技の一つ一つが新鮮で、興味深いものでした。
午後からは検査全般の見学をしました。中でもエ
久野理事長と筆者(左)
北辰同窓会報
第 43 号/ 2014.10
■研 修 先
総合大雄会病院
整形外科 部長 唐澤 善幸 先生(平成 7 年卒業)
〒 491-8551
愛知県一宮市桜 1-9-9
■研修期間 2014 年 8 月 8 日
第 5 学年
朝野 俊一
今回訪問した総合大雄会病院は愛知県一宮市にあ
り、地域医療の中核を担う急性期病院として、救急
医療、先進的医療に対応しています。今回は本学の
先輩で整形外科医である唐澤先生を訪ねて病院見学
をさせていただきました。
午前は主に外来診察の見学をさせていただきまし
た。先生が問診から身体所見まで丁寧にとり患者さ
んへ優しく説明されて、それを聞いて患者さんが安
心されている様子が印象的でした。また、診察の合
間には唐澤先生から関連した説明も聞くことができ、
理解が深まり勉強になりました。
午後は整形外科の手術を 2 件見学させていただき
ました。骨折のオペでしたが、先生方の傍に立ち、
より間近で技術を見ることができました。一連の流
れはスピーディーかつ繊細でした。こちらも随時説
明を聞きながらの見学で時折補助的なこともさせて
いただき、唐澤先生から直接指導を受けることがで
きて良かったです。
外来や手術以外には、見学の合間に他の先生方と
話をする時間も持つことができました。
先生方は気さくに話しかけてくださって、整形外
科の世界だけでなく、その他の分野についても新た
な発見がありました。
本学病院で整形外科の実習を受けてはおりました
が、今回の訪問によって、民間病院と大学病院の両
方の良いところを感じることができました。
この度は一日という限られた時間ではありました
が、民間病院の整形外科の現場を多く知ることがで
きました。何よりも OB の唐澤先生から直々に指導
を受けることができて、とても嬉しかったです。
お忙しい中、今回のメディカルホームステイを温
かく受け入れてくださった唐澤先生と総合大雄会病
院の先生方そしてスタッフの皆様に心より御礼申し
上げます。本当に有難うございました。
唐沢先生(右)、整形外科スタッフ(中)と筆者(左)
53
北辰同窓会報
54
在学生のページ
「ツエーゲン金沢」 金沢医科大学冠協賛試合
本学ストリートダンス部がハーフタイムショー
本学の建学の精神と、地元サッカーチーム
「ツエーゲン金沢」の理念に重なる点が多いとして始まった協賛支援は、
「ツエーゲン金沢」の J3リーグ昇格を機に支援内容を拡大し、平成 26 年 6 月 21日
(土)
、石川県西部緑地公園陸上競
技場で行われたホームゲームを金沢医科大学の冠協賛試合として実施された。
試合は開始 2 分で対戦相手の SC 相模原に先制をを許したものの、前半で同点に追いつきアディショナルタイムに
PK を獲得、2-1で劇的な逆転で勝利した。
この試合のハーフタイムに、本学のストリートダンス部「Foot Stamp Crew」が出演。日頃の練習の成果を披露して
会場を大いに盛り上げた。
ツエーゲン金沢 冠協賛試合
ハーフタイムショーに参加して
ストリートダンス部部長
さきょう
あいり
左 京 愛莉
(医学部 第 4 学年)
私たちストリートダンス部は今年度、同好会から正式
大勢の人たちが いる中で私たちストリートダンス
の部に昇格しました。こまで外部のイベントは個人で参
部の
「 Foot Stamp Crew」というチーム名が 呼ばれ
加していましたが、今回は本学からの依頼を受けての参
たときは本当に嬉しく楽しい気持ちになり、 自然に
加でした。教学課から連絡をもらい、その後企画・広報
笑 顔になっている自分に気付きました。 踊っている
課と連絡をとり、本番までいろいろ打ち合わせをしまし
間はずっと楽しく、 曲が 終わりそうになると
“ もう終
た。外部でのイベントがはじめての部員も多く練習期間
わってしまうのか”と思いました。踊り終え、部員た
も短かったため、練習は通常よりも厳しいものとなりまし
ちが「楽しかった !」と話しているのを聞き、このイベ
たが、部員たちはこのイベントを盛り上げようと必死で練
ントに参加して本当に良かったと思いました。
習しました。頑張ればその分本番での楽しさや感動も大
きく、達成感も味わうことができる。
当たり前のことですが、私たちはこ
のことに改めて気づくことができたの
だと思います。
今回の経験は私たちにとってすご
く貴重なものとなりました。大学の
方々、振り作りや練習に協力してくだ
さった石川高専の OB の方々、その
他関係者の方々に感謝します。今後
も、踊ることのできる環境に感謝の
気持ちを忘れず、さらに練習に励み
頑張っていきたいと思います。
第 43 号/ 2014.10
北辰同窓会報
55
富山県人会
開催報告
日時 平成 26 年 6 月 14 日(土)
場所 居酒屋「鳥珍や」
参加人数 20 人
医学部 第3学年 稲葉 真生
例年に引き続いて、「鳥珍や」で行いまし
た。今回は一年生の参加人数が多く、新鮮
なメンバーでの県人会となりました。出身
地や高校の話など共通の話題がたくさんあ
がり、いろいろな学年の人たちと交流を深めていま
入生の人たちも喜んでいました。
した。自身も新しく入った新入生や、今まで話す機
また、医学部生と看護学部生の間でも互いに交流
会のなかった先輩方などと話すこともでき、とても
を深めることができ、今後の実習などでも助けにな
有意義なものになったと思います。大学生活のなか
ると思います。
で、いろいろと不安なことがたくさんあるなかで、
上級生に知り合いができるのはとても心強いと、新
卒業後も関わっていく人が多いと思うので、今後
も続けていきたいと思います。
石川県人会
開催報告
日時 平成 26 年 6 月 21 日(土)
場所 「プラムダイニング」
参加人数 51 人
医学部 第3学年 塩谷 郁代
6 月 21 日 19 時より、内灘の「プラムダイ
ニング」にて石川県人会を行いました。
新入生 13 人、2 ∼ 6 年生 36 人、先生 2 人、
計 51 人に御参加して頂きました。
学年を問わず、親睦を深める事ができ、
石川県人同士の繋がりがさらに強くなった
と感じました。将来、この繋がりが役に立
ドバイスや医療について語り合っている場面もあり、
つはずだと思います。
有意義な時間であったと思います。
また出身校同士で集まり、集合写真を撮っている
場面も見受けられました。
先生も御参加して下さり、5、6 年生が実習でのア
年に一度ではありますが、石川県人会の更なる発
展を期待しています。
【在学生のページ】
北辰同窓会報
関西圏人会
開催報告
56
同士など圏人会ならではの人と人とのつながりがあ
り、なじみのないであろう土地に来たばかりの新入
生にとっては、
ちょっとした懐かしさと安心感があっ
日時 平成 26 年 6 月 14 日(土)
場所 「奈味」
参加人数 66 人
医学部 第4学年 藤村 周平
たのではないでしょうか。何より関西のノリが楽し
くて、たまにこのように関西人が集って話ができる
関西圏人会は本当に良いものだなと改めて実感しま
した。
また、私は今回幹事をつとめさしていただいたの
6 月 14 日(土)、居酒屋「奈味」にて平成 26 年度第 1
ですが、このような大きな会が滞りなく進行できた
回関西圏人会が行われました。おかげさまで参加人
のも、先輩方のご助力と後輩が進んで動いてくれる
数も 66 人と、私の知る限りの関西圏人会では最大規
姿勢、そして何より同期の支えのおかげでした。関
模の会となりました。その中でも新入生は 21 人も参
西圏人会のもう一つの魅力は、このように参加して
加してくれました。これは一昨年からがやり始めた、
くれている関西圏人の皆さんがとても積極的に協力
昼休みに新入生の教室に関西圏人会の開催を楽しく
して会を盛り上げてくれるところです。そこででき
知らせに行く“関西圏人会 PR 隊”の成果もあると思
たつながりは将来医師になった時に必ず役にたつも
われます。これだけ多くの新入生が参加し
てくれたこともあって、会の途中で設けて
いる毎年恒例の自己紹介(名前、出身県、出
身高校、入部した団体を言ってもらう)の時
間では、上級生の矢継ぎ早ででてくるガヤ
もあいまって、大変盛り上がりました。
やはり圏人会の醍醐味はなんといっても
地元を同じ地域とする人達とお酒を飲みか
わせることです。出身高校が一緒、共通の
友人がいる、親同士が知り合い、実は親戚
関西圏人会
第 43 号/ 2014.10
北辰同窓会報
のだと思います。
57
ていこうと思いますので、今後ともよろしくお願い
最後になりましたが、関西圏人会を開くにあたっ
いたします。
てご助力していた
だいた北辰同窓会
の関係者の皆様と
本会会長の堤幹宏
先生に深くお礼申
し 上 げ ま す。 本 当
にありがとうござ
い ま し た。 関 西 圏
人一同、一丸となっ
てこれからも関西
圏人会を盛り上げ
二次会参加者
中国・四国県人会
開催報告
去年から中国四国というくくりで、県人会が行わ
れ去年同様、中国四国出身者がほぼ全員参加しまし
た。普段なかなか話せない地元の話などをしていて
日時 平成 26 年 6 月 15 日(日)
場所 「奈味」
参加人数 35 人
医学部 第4学年 峯 敦
とても楽しくお酒を飲むことができました。
1 年 生は 5 人参加してくれて、 とても楽しかったよ
うです。 上 級 生の方も第二回をしてくれと、 年内の
開催を希望していました。
北辰同窓会の皆様には
補助金をいただいてとて
も感謝しております。今
後ともよろしくお願いい
たします。ありがとうご
ざいました。
【在学生のページ】
北辰同窓会報
九州圏人会
開催報告
58
ています。今年は長崎県が 1 名、佐賀県が 2 名、大
分県 2 名、熊本県 1 名、沖縄県 1 名の個性豊かな新入
生たちを迎え、自分の同郷の学生たちと何気ない大
日時 平成 26 年 6 月 21 日(土)
場所 「奈味」
医学部 第2学年 牧角 顕郎
学生活のことから将来の話題まで穏やかに会話を弾
ませていました。
この繋がりはただ机に向かっているだけではやは
り得ることのできないもので医学生としても将来医
師となってからもきっと何物にもかえがたいものと
今年度の九州・山口圏人は平成 26 年 6 月 21 日(土
なるでしょう。
曜日)に内灘町の「奈味」にて開催されました。6 月
このような素晴らしい会を開催することができた
は各クラブ活動が新入生歓迎会を開催する、忙しい
のは北辰同窓会の方々からのご支援を頂いたところ
時期にもかかわらず約 45 名の参加者(新入生 7 名)に
が大きく、たいへん感謝しております。
集まってもらいました。本学において、九州地方出
今後も同じ出身地の学生たちが交流を持つ貴重な
身の学生はやはり、遠方であるためか各学年に少な
機会として圏人会がその役割をになっていくことを
く、州人会への参加者も例年 40 名前後ですが学年も
願います。
所属するクラブも異なる学生が集まり、交流を深め
幹事さんへお願い 県人会、クラス懇親会、クラブの OB 会などを開催した場合、簡単な報告原稿と写
真を北辰同窓会事務局(同窓会報担当)までお送りください。
そのほか、少人数であっても同窓生、在学生同士が会合などを開いた場合も、その様子を簡単な原稿に
して写真を添えて事務局へお寄せください。同窓会報で紹介いたします。
第 43 号/ 2014.10
北辰同窓会報
59
北海道圏人会
開催報告
日時 平成 26 年 6 月 28 日(土)
場所 「はなき」
「プラムダイニング」
(二次会)
参加人数 一次会 9 人、二次会 12 人
医学部 第1学年 森 貴久
今回開催された道人会は 1 年生の私にとって、初
めての北海道出身者の集まりでした。
道人会に参加した 1 年生の代表として僭越ながら
ここに報告をさせていただきます。
いんだよという言葉をいただき、ある程度緊張もほ
ぐれ積極的に話に参加できました。話が盛り上がっ
毎年北海道出身者は少数で、去年に関しては 0 名
て賑やかな場面もありましたが、全体的には穏やか
だったとのことですが、今年は私を含めて 2 名が新
なまま二次会も無事終了しました。終わりの際には
入生として迎えていただきました。一次会では参加
参加者の記念撮影が行われ、貴重な集まりの様子を
者はそれぞれ所属している部活や出身校などの話に
残していただきました。
花を咲かせ、途中で私たち 1 年生の自己紹介をする
私たち 1 年生がうまく動けないこともありました
時間を設けていただきました。地元の話が始まると
が、他の先輩方がサポートして下さったおかげもあ
学年の垣根を越えて話が弾み、非常に楽しい時間を
りスムーズに会は進行しました。今回の道人会の経
過ごすことができました。また先輩方から、これま
験を生かして、来年からはより一層楽しい会になる
で医科大で経験されたことや経歴などをお聞きする
だろうという期待を胸一杯に膨らませながら、幹事
ことができ、私たち 1 年生にとってはとても勉強に
をして下さった先輩やお越しいただいた先輩方、先
なることだらけでした。食事の方もとても美味しい
生方に心からの感謝を致します。以上を北海道圏人
ものばかりで、終始和やかな雰囲気のまま 1 次会は
会の報告とさせていただきます。ありがとうござい
終了しました。
ました。
二次会では、新たな先輩方や先生も合流され再び
地元トークで盛りあがりました。先
生方がいらっしゃってからは医科大
に関するエピソードや、これまでに
経験されたこと、卒業後のおおまか
な未来像などを聞くことができ、1 年
生の私だけではなく他の学年の先輩
方も話に耳を傾けていました。他の
圏人会のように大きな地域の集まり
ではなく、北海道という限定された 1
地域の集まりなので自ずと同じ高校
出身の方や、住んでいる市が重なっ
たりして親睦を深めることができま
した。特に先生の隣でお話を伺った
ときにはとても緊張してしまいまし
たが、全然気にせずのびのびしてい
【在学生のページ】
北辰同窓会報
東北圏人会
60
いただきました。参加者がそれぞれ自己紹介を終え
た頃から、お酒も入り緊張感が解れてきたのか、地
開催報告
元の話題を中心にして会も盛り上がっていきました。
日時 平成 26 年 6 月 28 日(土)
場所 「プラムダイニング」
、
「とん喜」
(二次会)
参加人数 15 名(新入生 3 名含む)
医学部 第3学年 高橋 健
二次会にもほとんどの方が参加していただき、楽し
くお酒を酌み交わしながら、東北圏人会の結束を強
める意義のある会になったと感じています。参加し
て下さった皆さん、本当にありがとうございました。
当日はあいにくの雨模様でしたが、新入生 3 名を
迎えて東北圏人会は和やかに始まりました。研修医
の先生の方々も 3 名、お仕事の合間を縫ってご参加
コラム
日本の病理医不足が深刻です
。29 万人ほどいる全医師数の 0.8%、人口 10 万
日本の病理専門医は 2,232 人(2013 年 9 月 1 日現在)
人当たり 1.4 人、アメリカの 7.9 人に対し 5 分の 1 といいます。しかもアメリカでは多くの病理医は臓
器別に特化していますが、日本では、1 人の病理医が全臓器を担当しています。
術中迅速は 3.04
厚生労働省の調査では、2005 年から 2012 年の 7 年間に病理医診断料の件数は 1.7 倍、
倍、免疫染色は 2.54 倍に増えています。増える仕事、少ない人員、過酷な労働環境で必死に働く病
理医の日常が目に見えるようです。他科に比べ病理医の不在は深刻で、がん診療連携拠点病院であっ
ても常勤病理医が不在の施設が 13%もあります。婦人科の不在率は 8%、麻酔科 7%、放射線科 3%
ですから、病理医の不足はもっと深刻な問題と言えます。
一般市民にとっても①病理医の勤務日しか手術ができない場合がある。②検査結果の告知が遅く
なる。など病理医不足は深刻な問題となっています。
(「NPO 法人病理診断の総合力を向上させる会」の HP から)
第 43 号/ 2014.10
北辰同窓会報
関東圏人会
開催報告
61
ていますが、その年ごとで話す内容は変化している
ように思います。1 年のころは初めて地元を離れ一
人暮らしを始めるようになり慣れないことがたくさ
日時 平成 26 年 6 月 29 日(日)
場所 「奈味」
参加人数 約 57 人(新入生 17 名含む)
んあり不安などがたくさんあった中、この県人会で
自分の地元の話をしたり聞いたりして安心したのを
覚えています。また、学年が上がるにつれ将来を意
医学部 第4学年 左京 愛莉
識するようになります。関東で生活が出来ていない
分関東の医療事情や病院先のことなど情報が少ない
本年度の関東圏人会にも昨年度同様 50 名以上の
ので先輩方に色々なお話を聞くことができてすごく
方々が参加しました。そのうち 1 年生は 17 名が参加
ためになりました。医学生として色々な面で意識を
しました。関東圏人会は年に 1 回しか開催していな
高めていかなければならないと改めて思いました。
いため毎年この日は関東の方々と地元のはなしをで
このような面でも県人会は交流の面を広げることの
きる貴重な会となっています。
できる良い機会となっています。
また新入生に同じ県の子や同じ高校の出身の子な
地元である関東からは少し離れた石川県ではあり
どがいるとさらに親近感がわきそれだけで嬉しくな
ますが、多くの関東出身者が在学しています。金沢
ります。会の途中では、1 年生の自己紹介の場を設
医科大学で出会えた同郷の仲間とより一層団結し、
けそれぞれ出身県、出身高校、所属部活、サークル
交流を深めていくためにも、来年もまた今年度以上
などをしてもらい皆地元の話に花を咲かせていまし
に盛り上がり、意義のある会になればと思います。
た。会の最中は 4 年生が仕切り、それを 3 年生がサポー
本年度も無事このような会が開催することができ
トし、2 年生が 1 年生に積極的に飲み物を聞いてあげ
本当に良かったです。寄付してくださった方々参加
るなどし、進行はとてもスムーズだったと思います
してくださった皆様に感謝しています。ありがとう
私自身 1 年生のころから毎年参加させていただい
ございました。
【在学生のページ】
北辰同窓会報
東海・中部圏人会
開催報告
62
す。各学年の代表が決まっておらず連絡が遅れてし
まったこと、特に高学年の先輩はお忙しいというこ
ともあり、うまく呼びかけができなかったことは今
日時 平成 26 年 6 月 22 日(日)
場所 「ちょうちんや」
回の会での大きな反省点と考えています。
また、
中学、
高校で違う県にかよっていた 1 年生が名簿から抜け
医学部 第3学年 田中 邦佳
ており、他の県人会の幹事のかたともっと連携がと
6 月 22 日、19 時から予定していた東海県人会を開
1 年生からは、普段部活などでは接することのな
れていればよかったなと思います。
き、盛況のなか無事に終えることができました。予
い先輩方ともふれあえ、多くの情報を交換できた、
想していたよりも多くの 1 年生が集まり、どの学年
大学でも地元のつながりができてうれしい、県ごと
も新しいふれあいがあったことと思います。最初は
にあつまることができたために話題を見つけやすく、
忙しくて来ることができなかった 5、6 年生の先輩方
先輩方と仲良くなれてよかったという声が上がって
も飛び入りという形で参加していただき、例年のよ
います。また多忙であるはずの上級生の先輩方から
うに盛り上げていただきました。当初予定していた
は、来年も絶対来るからねという声をかけていただ
よりも多くの方に参加していただけたために、場所
きました。
が狭くなってしまいましたが、先輩、後輩にかかわ
この東海県人会のつながりは、将来医師になって
らず席を移動し、多くの方がコミュニケーションを
からも大切なネットワークとしての役割をなしてい
とる姿が見られました。
くことと思います。今後幹事をしてくれる後輩達が
今回の会では、県ごとに机を別けて話す形式を途
困らないように、
自分たちが苦労した点も含めてしっ
中から取り入れました。そのために学年の壁をこえ、
かりと引き継ぎ、これからもこのような会が長く続
同じ高校の先輩・後輩、また地元の話などで盛り上
いていけばよいなと思います。
がる姿が多く見られたことはよかったと思っていま
第 43 号/ 2014.10
北辰同窓会報
福井県人会
開催報告
63
恒例の自己紹介が始まった。出身の地元や高校、大
学での部活動などを皆が一通り言い終わると先ほど
までの緊張した感じはなくなっていた。いつの間に
日時 平成 26 年 6 月 29 日(日)
場所 「プラムダイニング」
医学部 第3学年 玉井 直希
6 月 29 日、学生 17 人が集まり「プラムダイニング」
か皆が席を移動して打ち解け合って話あっているの
である。思わぬ人と出身や高校が同じであることが
分かり、方言や地元自慢が紹介され、ローカルトー
クに盛り上がった。
笑いの絶えない楽しい時間はあっ
という間に過ぎていった。僕もそうだったが一年生
にて福井県人会が開催された。17 人のうち新入生は
は地元から離れたこの大学で初めて同郷の人に出会
医学部 3 人、看護学部 1 人が出席した。今年、私が
いとても安心しているようだった。一年生が「次の
初めて県人会幹事を任されて一番力をいれたのが福
会が楽しみです」と言ってくれた時は幹事として大
井県人会への勧誘だ。一年生はもちろんだが二年生
変嬉しかった。
でまだ福井県人会に来たことがない人がたくさんい
時には話題が医療に向けられることもあった。地
たため多くの福井出身者に声をかけた。その甲斐が
元の医師不足の話や将来福井で医療をするかどうか
あったのか今年は県人会には多くの 1、2 年生が参加
について議論した。石川県にいながら地元の医療
してくれた。
ニュースが入ってくることは嬉しいことだし、同郷
私はなかなかの人見知りである。その上、人前で
の人と将来について語ることは自分の励みになった。
話すことも苦手であるため幹事として会を盛り上げ
こうして私たちはコミュニケーションの輪を広げ、
ることができるか心配で不安だった。だが会が進む
確かな絆を深めていった。この絆はこの先も続き、
につれて私の不安はなくなっていった。まず看護師
同郷の人と励まし合って大学生活を乗り越えていき
OB の方の和やかな乾杯の挨拶から始まった。しば
たいと思うし、もし私たちが地元である福井で医療
らくは皆、周りの人と静かに話し合う。ここで福井
をすることになった時にこの絆が活きてくれればと
県人は引っ込み思案で人見知りが多いということが
本心から願っている。
判明する。しばらく美味しい料理を食べた後に毎年
最後になりましたが今回福井県人会に集まってく
れた学生と、補助金ま
で出して支援してくだ
さった北辰同窓会の
方々に深くお礼を述べ
たい。ありがとうござ
いました。
【在学生のページ】
北辰同窓会報
新潟県人会
開催報告
64
んと見直してがんばっていこうと思った。
以下に今回参加してくれた新入生の感想をいくつ
日時 平成 26 年 7 月 5 日(土)
場所 片町「いろはにほへと」
片町「花の舞」
(二次会)
医学部 第3学年 榊原 絹茂
今回の新潟県人会は平成 26 年 7 月 5 日に開催した。
かあげる。
◇県人会というものが初めてで緊張していたのです
が、先輩方が優しく話かけてくれたので、とても
楽しく参加できました。また、先生方の昔のお話
や、今考えていらっしゃることなど、とても良い
お話を聞くことができたと思います。これからも
一次会の場所は片町にある「いろはにほへと」で、二
参加していきたいです。ありがとうございました。
次会の場所は同じく片町にある「花の舞」で行った。
◇楽しみにしてきた県人会は予想以上に楽しくて、
今回の県人会は新年度になって初めての県人会で
とても良かったです。ほとんどの方が初対面で緊
あり、たくさんの新入生が参加してくれて、いろい
張しましたが、先輩も優しく、和やかにお話しす
ろな先輩と交流を深める良いきっかけになった。ま
ることができました。先生方ともお話させてもら
た、先日、氷見市民病院の院長に就任なされた斎藤
い、地元の話、勉強の話、家族の話、将来の話、
先生へのお祝いも行った。
医療人のあり方など、いろいろな話が聞けました。
新潟県人会は金沢医科大学で初めてできた県人会
楽しい場でありつつ、なるほどと勉強になる場で
であり、歴史もある。そのため、毎回多くのドクター
もありました。県人会に参加してよかった、また
の先生が参加してくださっている。先生方のお話は
参加したいと思いましたし、なにより、自分が新
どれも興味深く、今後の勉強や生活面でどのように
潟県人で良かったと心から思えました。先生方も
していったらいいのかという事の参考になった。そ
おっしゃっていたように、歴史の長い新潟県人会
して、参加していただいた先生方はどなたも僕ら学
を大切にしていきたいと思います。このような楽
生のことを気にかけてくれていて、どんな相談にも
しい会を開催してくださり、ありがとうございま
乗ってくださった。応援してくれているドクターの
した。
先生方のためにも、勉強や部活、日々の生活をきち
北辰同窓会報
第 43 号/ 2014.10
65
訃報
謹んでご逝去をお悔み申し上げます
看護学部教授(併任整形外科学)
岡田 正人 教授 ご逝去(享年 63 歳)
(昭和 53 年卒業)
看護学部の岡田正人教授は平成 25 年 12 月 18 日(水)に急逝されました。12 月 15 日の朝、悲報が飛
び込んできた時、ただただ茫然とするばかりでした。享年 63 歳でした。
岡田先生は日頃より酒もタバコもたしなまず、日曜日には散歩するなど健康的な生活を送ってお
られましたが、突然、脳幹出血で亡くなられました。人生というのはなんと残酷なのでしょう。我々
整形外科医局にとって岡田先生がおられなくなるということは、なんと口惜しいことでしょう。
先生は、地元内灘町の出身で、昭和 53 年、金沢医科大学を卒業され、同大整形外科学教室に入局
されました。その後、昭和 63 年に整形外科学講師、平成 13 年助教授に就任されました。平成 18 年か
らは、金沢医科大学看護学部教授(整形外科学併任)になられました。診療においては外傷学を専門
とし、多くの骨折などの患者を治療し、特に手の外科、
足の外科分野においては素晴らしい手術をされ、
患者さんからは大変感謝されておりました。外来での診療においては、誠実で真面目な患者さん思い
の診療をされ、多くの医局員の手本になっていただきました。教育の面では、学生に対して優しく丁
寧な指導をされ、多くの医学生、看護学生から大変慕われておりました。そして、多くの医師、看護
師を育てられ、金沢医科大学卒業の第一期生として金沢医科大学の発展に尽くされました。
岡田先生、長い間御苦労さまでした。
心からご冥福をお祈り申し上げます。
整形外科学
松本忠美 記
北辰同窓会報
訃 報
心からご冥福をお祈りいたします。
松江 時彦先生(享年 66 歳) (昭和 56 年卒業)
東野 仁明先生(享年 62 歳) (昭和 59 年卒業)
松江外科胃腸科医院院長
東野医院院長 〒 925-0048
石川県羽咋市松ヶ下町松ヶ下 6-1
〒 399-0422
長野県上伊那郡辰野町平出 1985-2
平成 25 年 7 月 28 日に逝去されました。
平成 25 年 11 月 13 日に逝去されました。
谷 荘吉先生(享年 82 歳) 阿部 壽美子先生 (昭和 59 年卒業)
元医動物学教授
阿部医院 〒 573-1123
大阪府枚方市南船橋 1-2-10
〒 999-7204
山形県鶴岡市湯温海甲 122-1
平成 26 年 3 月 17 日に逝去されました。
逝去されました。
宮下 敏先生 中郷 玄太郎先生 (昭和 54 年卒業)
宮下産婦人科医院(元産科婦人科学)
〒 921-8011
石川県金沢市入江 1-220
〒 722-2323
広島県尾道市因島土生町
逝去されました。
逝去されました。
◇訂正とお詫び
本誌第 42 号 32 頁の見出しで誤りがありました。
訂正してお詫び申し上げます。
正 岩手県大槌町植田医院植田俊郎先生
誤 岩手県大槌町植田医院上田俊郎先生
66
〔表紙写真〕
「熊 坂」
金沢能楽会 平成22年6月定例能よ
り
『北辰』
の名の由来
まつりご と
たと
な
ほくしん
しゅうせい
そ
これ
もっ
ところ
むか
い
ごと
政 を為すに徳を以てすれば、
しかう
譬えば北辰の其の所に居て、
︵爲政二 一︶
而して衆星の之に共うが如し。
之。
上レ
︿子曰﹀、爲 レ政以 レ徳、譬如 下北辰居 ニ其所 一、
而衆星共
−
シテ : 高橋 憲正
写真提供 : 金沢能楽会
撮影 : 酒井 博史
加賀宝生能
加賀藩主は代々宝生流を愛好し、これを手厚く保護すると
ともに領民にも謡を習うことを奨励したため、加賀宝生と呼ば
れるほど宝生流の盛んな土地となった。城下を歩くと高い所
で作業する庭師や大工たちの謡の声があちこちから聞こえて
きたことから、
「空から謡が降ってくる」と形容されるほど庶民
の間にも広く宝生流能が浸透していた。
明治維新による幕藩体制の崩壊によって加賀藩の保護を
失ってからも、佐野吉之助師を中心に金沢能楽会が明治 34
(1901)年に設立され、以来 100 年以上の時を経た今もその
伝統は受け継がれており、石川県能楽堂では金沢能楽会によ
る定例能が毎月開催される外、観能の夕べが夏と冬に、百万
石まつりでは金沢城をバックに薪能が催されるなど金沢観光
の目玉ともなっている。 (金沢能楽会 HPより一部引用)
公益社団法人 金沢能楽会 TEL:076-264-2598
http://www.kanazawanohgakukai.jp/
政治は法律や規則のみに従って行うものでは
なく、徳をもってすべきである。そうすれば、
不動の北極星に群星が向かい従うように、人民
はその徳をしたって、その為政者についていく
だろう。
論語「為政篇」より
発行日 平成 26 年 10 月 1 日
金沢医科大学北辰同窓会報 第 43 号
発行者
金沢医科大学北辰同窓会
会長 坂本 滋
〒920-0293 石川県河北郡内灘町大学1-1
TEL:076(286)2211 内線:2720 ∼ 2724
FAX:076(286)8214
E-mail:[email protected]
http://www. kanazawa-med.ac.jp/
~kouyuka/hokushin/
編 集
全沢医科大学北辰同窓会報編集委員会
坂本 滋、大島 譲二、斎藤 人志
伊藤 透、堀 有行、正木 康史
赤澤 純代、山下 公一、
酒井 博史(事務局)
事務局
金沢医科大学教育研究事業支援課内
目 次
金沢医科大学北辰同窓会報◆第 43 号
□巻頭言
愛する母校の発展に期待する/金沢医科大学北辰同窓会 会長 坂本 滋 ………………………………………
金沢医科大学氷見市民病院 病院長就任のご挨拶/金沢医科大学氷見市民病院 病院長 斎藤 人志 ………………
□北辰同窓会会務報告
平成 26 年度 北辰同窓会総会・評議員会 …………………………………………………………………
第 24 回「西部会」、北辰同窓会の主管で開催 ………………………………………………………………
平成 26 年度 第 2 回 北辰同窓会全国支部長会 ……………………………………………………………
平成 26 年度 第 1 回 北辰同窓会全国支部長会 ……………………………………………………………
第 48 回 北辰同窓会常任役員会 ……………………………………………………………………………
平成 26 年度 北辰同窓会役員と学生委員及び県人会幹事との懇談会 ……………………………………
□同窓会支部だより
神奈川県支部 …………………………………………………………………………………………………
兵庫県支部 ……………………………………………………………………………………………………
石川県支部 ……………………………………………………………………………………………………
水月会 …………………………………………………………………………………………………………
埼玉県支部……………………………………………………………………………………………………
東海ブロック …………………………………………………………………………………………………
奈良県支部……………………………………………………………………………………………………
M89 同窓会開催報告 ………………………………………………………………………………………
第 1 回 金沢医科大学北辰同窓会 精神科分野総会、懇親会………………………………………………
□話題
山本 達 名誉教授が瑞宝中綬章を受章 ……………………………………………………………………
第 108 回 医師国家試験の結果新卒者合格率は過去最高の 95.2%、合格者数 119 名は全国第 1 位 …………
医療系バンド ハートフルホスピタルが第 3 回ミニコンサート ………………………………………………
□寄稿
金沢星稜大学教授就任のご挨拶/金沢星稜大学人間科学部スポーツ学科教授 奥田 鉄人 ………………………
□大学の近況から
金沢医科大学 第 37 回卒業証書・学位記授与式 ……………………………………………………………
金沢医科大学 第 43 回入学宣誓式 …………………………………………………………………………
学校法人金沢医科大学 役員人事 …………………………………………………………………………
新役員・評議員・顧問の選任 …………………………………………………………………………………
金沢医科大学「再生医療センター(仮称)」新設 ……………………………………………………………
金沢医科大学グランドデザイン第 1 次 5 カ年計画「医学教育棟」
「立体駐車場」建設工事の進捗状況 ……………
金沢医科大学能登北部地域医療研究所で「総合診療専門医」の資格取得が可能に ……………………
新任教授紹介 ………………………………………………………………………………………………
定年退職にあたって …………………………………………………………………………………………
□本学学生のメディカルホームステイ報告
石井 眞一朗 …………………………………………………………………………………………………
朝野 俊一 ……………………………………………………………………………………………………
□在学生のページ
「ツエーゲン金沢」金沢医科大学冠協賛試合 本学ストリートダンス部がハーフタイムショー ……………
富山県人会/石川県人会 ……………………………………………………………………………………
関西圏人会……………………………………………………………………………………………………
中国・四国県人会 ……………………………………………………………………………………………
九州圏人会 ……………………………………………………………………………………………………
北海道圏人会…………………………………………………………………………………………………
東北圏人会 …………………………………………………………………………………………………
関東圏人会……………………………………………………………………………………………………
東海・中部圏人会 ……………………………………………………………………………………………
福井県人会……………………………………………………………………………………………………
新潟県人会 ……………………………………………………………………………………………………
□報告
訃報 …………………………………………………………………………………………………………
2
3
4
7
8
9
12
14
16
18
19
20
22
25
27
28
29
31
32
32
33
35
36
37
38
39
40
44
46
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65