Oracle Java SE Advanced

ORACLE DATA SHEET
Oracle Java SE Advanced
Java の診断と監視
おもな機能
• 事後分析
• パフォーマンス・オーバーヘッドなし
• 待機時間分析
• ガベージ・コレクション分析
Oracle Java SE Advanced は、ミッション・クリティカルなインフラス
トラクチャの一部として Java SE を使用する企業を支援するために設
計されたパッケージです。本番での診断および監視、事後のインシデ
ント分析、全社的な使用状況の追跡を行う機能を備えた Java SE
Advanced は、現代の企業を支援するために最適な独自の製品です。
• コード変更不要
• Java 使用状況の追跡
おもな利点
•
• 常時稼働、詳細な診断
• Java スタック全体の分析
• 本番デプロイ向けの設計
• キー・パフォーマンス・インディケー
タの監視と数分での根本原因の診断
• Oracle Fusion Middleware との統合
• デスクトップにインストールされたす
べての Java の追跡
品質保証契約の監視と履行
現在の企業は、継続して保証する必要のある厳密な品質保証契約を抱えていま
す。何らかの停止が発生した場合には、迅速な解決と説明が顧客から求められ
ます。多くの場合、これは、障害の発生したサービスを素早く再起動し、イベ
ント発生後に収集したデータを検証して障害の原因を調査することを意味しま
す。Oracle Java SE Advanced は、SLA 違反が発生した場合に、企業がアプリケー
ションの問題を迅速に分析し、理解し、解決するために役立ちます。Oracle Java
SE Advanced が提供する 2 つの機能(Java Flight Recorder と Java Mission
Control)が 1 つの完全なツール・チェーンを形成し、低レベルの詳細な実行時
情報を常に収集することで、事後のインシデント分析を可能にします。
本番環境での常時稼働プロファイリング
Java Flight Recorder(JFR) はプロファイリングとイベント収集のフレームワー
クであり、Oracle JDK に組み込まれています。Java 管理者と開発者はこれを使
用することで、Java 仮想マシン(JVM)と Java アプリケーションがどのように
動作しているかに関して、低レベルの詳細情報を収集できます。
Java Flight Recorder は Oracle JDK に緊密に統合されているため、パフォーマン
スに影響を与えずに低レベルの詳細データを収集することができます。収集さ
れたデータは、アプリケーションのチューニングや超過割当てのトレース、コー
ドのボトルネックとロック競合の特定、パフォーマンスの低い I/O の発見に極
めて有効です。
Java Flight Recorder を本番環境での常時稼働プロファイリング・ソリューショ
ンとするおもな特長は次のとおりです。
•
フライト・レコーダー・モード:インメモリまたはディスク上で連続的に
データを収集し、任意の時点でデータを取得して事後分析を実施できます。
•
常に稼働:Java アプリケーションを再起動することなく、データ収集の開
始、停止、動的な構成を実行できます。
•
統合済み:Java Flight Recorder は Java SE スタックに完全に統合されてお
り、OS や JVM から Java ライブラリや Java アプリケーションまでのあらゆ
るレベルで情報を収集できます。
•
パフォーマンス・オーバーヘッドなし:従来のプロファイリング・ツール
は多大なオーバーヘッドを発生させ、アプリケーションのパフォーマンス
と安定性に影響を与えます。Oracle JDK と緊密に統合された JFR は、パ
フォーマンスや安定性を損なうことなく情報を収集するため、本番環境で
安全に使用できます。
ORACLE DATA SHEET
•
コード変更不要:Java Flight Recorder を使用するためのコード変更は不要
です。また、プロファイリング時にコードを変更することもないため、負
担の少ない正確なプロファイリングを実現できます。
先進的なグラフィカル分析ツール
Java Mission Control は先進的なツール・セットであり、Java Flight Recorder によっ
て収集された多様なデータの効率的で詳細な分析を可能にします。開発者や管理者
はこのツール・チェーンを使用することで、本番環境にデプロイされた Java アプリ
ケーションやローカル実行される Java アプリケーションからデータを収集して分析
できます。
•
概要:Java Mission Control は、コード・パフォーマンスやメモリ、待機時間な
どの一般的な分析領域を含むセクションを提供します。各セクションにはおお
まかな概要が提供されており、ユーザーはその領域内でさらに詳しい分析を実
行できます。
•
時間とイベントによるフィルタリング:ユーザーは関心のある期間にズームイ
ンし、操作セットを使用して現在の分析に関係ないデータを除外できます。
•
ドリルダウン:上級ユーザーは Java Mission Control の Overview タブから特定
のイベントにドリルダウンし、利用可能なすべてのデータに対して非定型の分
析を実行できます。
•
高度なプラグイン:Java Mission Control に含まれるプラグインを利用すると、
Oracle Fusion Middleware アプリケーションのデータを分析するための特別な
タブを追加できます。
図 1:Java Mission Control
Java 使用状況の全社的な追跡
多くの大企業には、Java がデプロイされて活発に使用されている何万ものデスク
トップがあります。通常、企業はソフトウェア管理ツールを使用して、デプロイさ
れたアプリケーションのライフ・サイクルを管理しますが、通常、これらのツール
はアプリケーションの使用状況に関する情報は提供しません。
使用状況の追跡機能を使用すると、企業は Java の使用状況に関する情報を企業全体
から収集できます。システム管理者は、もっともよく使用されているバージョンや
構成、アプリケーションについて把握し、Java SE や Java アプリケーションの更新
をデプロイする前に、これらを事前にテストすることができます。
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ORACLE DATA SHEET
Java Usage Tracker が収集する情報
日付と時間
Java のバージョン
アプリケーション名
ホスト名と IP アドレス
JRE の場所
クラス・パス
OS と CPU のアーキテクチャ
JRE の引数
ユーザー定義プロパティ
表 1:Java Usage Tracker によって記録されるデータの例。詳しくは、Java Usage Tracker
のドキュメントを参照してください(http://docs.oracle.com/javase/products/
usagetracker.html)。
Oracle Java SE Advanced Desktop
Oracle Java SE Advanced Desktop は、ビジネス・クリティカル・アプリケーション
向けのデスクトップ・インフラストラクチャの一部として Java SE を使用する企業を
支援するために設計されています。
インシデントの管理とサポートを利用した事前対応、古い Java SE バージョンの更新
へのアクセス、Oracle Support へのアクセス、本番での診断と監視の実行、事後の
インシデ ント 分析、使 用状 況の追跡 とい った豊富 な機 能を搭載 した Java SE
Advanced Desktop は、企業内のデスクトップで Java SE 環境を管理するために最適
な製品です。
機能
Java SE
Advanced
Desktop
Java SE Advanced
My Oracle Support へのアクセス
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24 時間 365 日の 27 か国語での
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ポート
迅速な修正対応
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古い Java SE バージョンの更新への
アクセス
使用状況の追跡機能
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診断、監視、ツールの使用
(デスクトップのみ)
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診断、監視、ツールの使用
(サーバーとデスクトップ)
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お問い合わせ先
Oracle Java SE Advanced について詳しくは、oracle.com を参照するか、+1.800.ORACLE1 でオラクルの担当者にお問
い合わせください。
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