2014.4.9 改訂 御中 防水工事 エクセルテックス MT-1工法 (密着通気) 施工要領書 ユニオン建材工業株式会社 第1章 3-1 使用材料 製造業者 会社名 ユニオン建材工業株式会社 所在地 大阪市北区大淀南1丁目5番1号 3-2 使用材料 種 別 品 名 荷 姿 摘 要 16kg 缶 カチオン性アクリル エマルジョン 通気シート MTシート (平面) 1m幅×50m/巻 粘着剤付きポリエステル繊維 +部分穴あきアルミフィルム 補強布(立ち ETメッシュ 上り部) 100m 巻 ビニロン不織布 +ガラス繊維 (パワーメッシュで代用可) エクセルテックス ET-100 18kg 缶 変性エチレン酢酸ビニル エマルジョン エクセルテックス ET-1号 14kg ケース 特殊配合セメント ET-25 20kg 缶 骨材入りアクリル系水性塗料 プライマー ETプライマー 防水材 仕上塗料 脱気筒 ※立上り部は101工法で施工を行います。 ブチルテープ(防水アルミテ ープ) ウレタンシーリング 剤が必要 第2章 作業管理 4-1 材料保管 (1)保管場所は、床を地面より上げて設置する。 (2)雨、湿気等を防ぐ囲い板か、シートで覆いをする。 (3)冬期の保管に注意し、0℃以下の場所に置かない。 4-2 施工環境 (1)降雨・降雪・強風等の場合又はそれらが予想される場合は、監督者の承認を受け施工を 中止すること。 (2)気温が5℃以下の場合は、施工を中止すること。 4-3 下地の状態 (1)平滑で、亀裂・浮き・目違い等のないこと。 (2)レイタンス・塵あい・油脂類・汚れ・錆等のないこと。 (3)表面水がないこと。 (4)欠損部・脆弱化部分のないこと。 (5)出隅、入隅部は通りがよいこと。 (6)排水口は、堅固にドレンが取り付けられ、欠損がなく水はけがよいこと。 4-4 下地の処理 (1)鉄筋・鉄線等の露出部分は切断し、その他突起物などの不要部分は取り除く。 (2)ゴミ・砂・油分等の付着物は取り除き十分に清掃する。 (3)レイタンス及びドレンその他金属面の錆は、サンダー・ワイヤーブラシ等で除去する。 (4)表面水はウエス等で完全に拭取る。 (5)クラック部分はその状況に応じてVカットし、シーリング材による充填処理を行った後、 必要に応じて補強布を増貼りする。 補強布の増貼りは、6-1のプライマー塗布後、6-3立上り部の施工に使用する下塗 り材で補強布(ETメッシュ)を貼りつける。 (6)役物回り等で補強を要する部分は、補強布、堅練材等で補強する。 堅練材は、ET-100/1:ET-1 号/1.5~2 の配合比で混練したものを使用する。 4-5 目地処理 (1)既設の目地材を撤去し、目地内部の清掃・水分を除去する。 (2)バックアップ材を装着しウレタンシーリング材を充填する。 (3)6-1のプライマー塗布後、目地部の上にETクロス等の補強布(W 100 ㎜程度)を防 水材で貼り付け補強する。 補強布貼り付け時の防水材は6-3立上り部の施工に使用する下塗り材で補強布を貼り つける。 第5章 5-1 エクセルテックスMT-1工法 工 程 工程断面構成図 ⑤ トップコート 0.55kg/㎡ ④ 上塗り 0.85kg/㎡ ③ 中塗り 0.85kg/㎡ ② 下塗り 1.20kg/㎡ MTシート ① 0.20kg/㎡ プライマー 下地 5-2 エクセルテックスMT-1工法 標準工程表 工 程 使用材料 配合比・塗布量 用 具 (kg/㎡) ETプライマー 16 0.100 刷毛 ① プライマー 0.100 ローラー 水 16 シート張り付け ② 下塗り ③ 中塗り ④ 上塗り ⑤ トップコート 計 MTシート ※ ET-100 ET-1 号 ET-100 ET-1 号 水 ET-100 ET-1 号 水 ET-25 水 ET プライマー MT シート ET-100 ET-1 号 ET-25 水 転圧ローラー 18 14 18 14 2 18 14 2 20 2 0.675 0.525 0.450 0.350 0.050 0.450 0.350 0.050 0.500 0.050 0.100 1m 1.575 1.225 0.500 0.250 乾燥時間 20℃・60%RH 約 1 時間※ ― 金ゴテ 約 4 時間 刷毛 ローラー 約 4 時間 刷毛 ローラー 約 4 時間 刷毛 ローラー (養生時間) 約 24 時間 ※ MTシートの張り付け作業前には、プライマー塗布面の乾燥の確認を行ってください。 5-3 立上り部の施工 ◇エクセルテックス101工法 工程断面構成図 ④トップコート 0.55kg/㎡ ③上塗り 0.85kg/㎡ 0.85kg/㎡ 中塗り ② 補強布 0.85kg/㎡ 下塗り 0.20kg/㎡ ①プライマー ◇エクセルテックス101工法 工 程 ① プライマー 下塗り ② 補強布 中塗り ③ 上塗り ④ トップコート 計 標準工程表 使用材料 ET プライマー 水 ET-100 ET-1 号 水 ET メッシュ ET-100 ET-1 号 水 ET-100 ET-1 号 水 ET-25 水 ET プライマー ET-100 ET-1 号 ET メッシュ ET-25 水 配合比・塗布量 (kg/㎡) 16 0.100 0.100 16 18 0.422 14 0.328 0.100 4 1.0 ㎡ 18 0.422 14 0.328 0.100 4 18 0.450 14 0.350 0.050 2 20 0.500 0.050 2 0.100 1.294 1.006 1.0 ㎡ 0.500 0.400 用 具 刷毛 ローラー 刷毛 ローラー 乾燥時間 20℃・60%RH 約 2 時間 約 4 時間 刷毛 ローラー 刷毛 ローラー 約 4 時間 刷毛 ローラー (養生時間) 約 24 時間 第6章 共通:MT-1工法・101工法 施 工 平場:MT-1工法 立上り:101工法 6-1 共通プライマー工 (1) 規定の配合比によりプライマー材を調合、撹拌機でよく混練した後、立上り面・平場面 共に、刷毛、ローラー等を用いてむらなく塗布する。 ◇ETプライマー 配合比(㎏) ETプライマー 16 水 16 例)ET プライマー2Kg と水 2Kg を1:1の割合で混合します。 (約 20 ㎡分) (2) 施工の目安は、ET プライマー 1 缶(16 ㎏)あたり、0.10 ㎏/㎡(プライマー材 水混合液 0.20 ㎏/㎡)の塗布量で約 160 ㎡。 (3) 乾燥時間は目安として 20℃・60%RH で約 1 時間であるが、施工環境や気象条件によ り変化するので約30分~2時間の幅で乾燥の確認を行い次工程に進む。 6-2 平場MTシートの張り付けと下塗り工 (1) 先ず、プライマーを塗布した施工面の乾燥の確認を行う。 (2) 立上り入隅部から1㎝程度離してMTシートを敷き広げ、ウーローラー・ゴムローラー を用いて下地に仮接着させる。 (3) MTシートの長手端部と短手端部のジョイントは1~2㎝程度ラップさせる。また、ジ ョイント部分は浮きがないように、ウーローラー・ゴムローラーを用いて入念に転圧を 行う。 (4) 規定の配合比により下塗り材を調合し、撹拌機でよく混合する。 ◇下塗り材 ET-100 ET-1号 配合比(㎏) 18 14 例)18Kg の混和液の半分(9Kg)と硬化材(粉:7Kg)1 袋を混合します。 (約 13.3 ㎡分) *固すぎる場合は、少量の水 この工程は、シートの通気面を塞がない為、固めの混合で施工します。 (5) MTシートの上に金ゴテ等を用いて下塗り材を塗布し、MTシートを下地に貼り付ける。 (6) この工程では ET-100・ET-1 号/1 セット(32kg)で 1.2 ㎏/㎡の塗布量で約 26.6 ㎡の施工を 目安とする。 (7) 乾燥時間は目安として 20℃・60%RH で約4時間であるが、施工環境や気象条件によ り変化するので約3~6時間の幅で乾燥の確認を行い次工程に進む。 (8) 脱気筒(市販のステンレス製)は、目地の交点等の所定の位置に設置を行う。脱気筒の エクセルテックス塗布面は予めサンドペーパー等で目荒らし処理を行う。脱気筒はアン カーで固定し、縁はブチルテープ又はポリウレタン系シーリング材により補強した後、 補強布(ETメッシュ等)を脱気筒に被せ、MTシートにかかるようにし、エクセルテ ックス下塗り材で補強塗りを行う。 6-3 立上り部の施工 下塗り工~補強布貼り~中塗り工 (1) 規定の配合比により下塗り材・中塗り材を調合し、撹拌機でよく混合する。(下塗り材・ 中塗り材は同じ配合比) ◇下塗り材・中塗り材 ET-100 ET-1号 水 配合比(㎏) 18 14 4 例)ET-100(18Kg)の半分(9Kg)と硬化材(粉:7Kg)1 袋と水 2Kg を 混合します。 (約 21 ㎡分) *下・中塗りとした場合 10.5 ㎡分 (2) 立上り部のETメッシュは、予め寸法合わせしたものを用意する。 ETメッシュは平場部のMTシートの上に必ずラップさせる。 ラップ幅は5cm以上。 (3) 刷毛、ローラー等を用い、まず下地に下塗り材を塗布し、その塗布面の上にETメッシ ュをシワの入らないように貼り付け、その上から刷毛、ローラー等で押さえて脱泡し、 ETメッシュへ塗材を浸み込ませる。次いでETメッシュの上に中塗り材の塗布を行う。 (4) ETメッシュ同士のジョイントはラップし、その幅は5~10cm位とする。 (5) この工程では ET-100・ET-1 号/1 セット(32kg)で 1.5 ㎏/㎡(下・中塗り材 水混合 1.7 ㎏/㎡) の塗布量で約 21 ㎡の施工を目安とする。 (6) 乾燥時間は目安として 20℃・60%RH で約4時間であるが、施工環境や気象条件によ り変化するので約3~6時間の幅で乾燥の確認を行い次工程に進む。 6-4 平場中塗り工(防水材の塗布) (1) 規定の配合比により下塗り材を調合し、撹拌機でよく混合した後、刷毛、ローラー等を 用いてむらなく塗布する。 ◇下塗り材・上塗り材 ET-100 ET-1号 水 配合比(㎏) 18 14 2 例)18Kg の混和液の半分(9Kg)と硬化材(粉:7Kg)1 袋と水 1Kg を混 合します。(約 20 ㎡分) (2) 施工の目安は ET-100・ET-1 号/1 セット(32kg)で 0.80 ㎏/㎡(中塗り材 水混合 0.85 ㎏/㎡) で約 40 ㎡。 (3) 乾燥時間は目安として 20℃・60RH で約4時間であるが、施工環境や気象条件により 変化するので約3~6時間の幅で乾燥の確認を行い次工程に進む。 6-5 共通上塗り工(防水材の塗布) 材料の配合比・混合方法・塗布方法と要領は、6-4 中塗り工に準ずる。 6-6 共通トップコート工 (1)規定の希釈率によりトップコートを希釈し、撹拌機でよく混合した後、刷毛、ローラー 等を用いてむらなく塗布する。尚、希釈率は季節・気象条件により 0~10%の範囲で調 整を行う。 ◇トップコートの配合 ET-25(トップコート) 水 配合比(㎏) 20 2 例)ET-25 を 10Kg と水 1Kg を混合します。(約 20 ㎡分) (2)施工の目安はET-25/1 缶(20kg)で 0.5 ㎏/㎡(トップ材 水混合:0.55 ㎏/㎡)の塗 布量で約 40 ㎡。 (3)乾燥時間は目安として 20℃・60%RH で約2時間であるが、施工環境や気象条件により 変化するので約1~3時間の幅で乾燥の確認を行う。 (4)施工後、24時間程度雨にかからないように養生を行う。 《注意》 仕上塗料を塗布する前の防水層が夜露や降雨に合い乾燥した場合、凹部の防水層表面に光沢 が見られる場合があります。これは水溶性の樹脂が凹部で抽出・濃縮されて乾燥して祈出さ れたもので、この上に仕上塗料を直接塗布するとひび割れが発生する場合があります。 その場合、ETプライマー(原液換算 0.1 ㎏/㎡)を塗布・乾燥後に仕上塗料を塗布してく ださい。 第7章 安全管理 (1)防水工事に携わる作業者は、常に安全第一に心がけ、服装は正しく清潔に保つ。 (2)安全用具は常に着用し、危険な箇所での作業は、安全対策を協議して行う。 (3)作業所の就業規則、安全規則、労働安全衛生法、労働基準法に基づき、指示事項打合せ 事項を遵守し作業する。 (4)危険作業については、各作業の有資格責任者を配置し、災害防止に努める。
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