人民元建てクロスボーダー決済(PDF/649KB)

人民元のクロスボーダー決済額は右肩上がり
単位:億元
• 中国の人民元建て貿易決済は
2009年の通貨規制解禁以降、
急激に増加しています。
20000
15000
• 2012年以降は、人民元建てクロ
スボーダー資本決済も急拡大し
ています。
10000
5000
• 中国本土外での人民元調達を
実施する企業も増えており、今
後さらなる資本決済の拡大が予
想されています。
09年下期
10年1Q
10年2Q
10年3Q
10年4Q
11年1Q
11年2Q
11年3Q
11年4Q
12年1Q
12年2Q
12年3Q
12年4Q
13年1Q
13年2Q
13年3Q
13年4Q
14年1Q
14年2Q
0
(出典:中国人民銀行貨幣政策執行報告より作成)
オフショア人民元(CNH)市場は今後も発展が見込まれる
香港
シンガポール
台湾
ロンドン
人民元預金残高
8,270億元※1
1,720億元※2
1,550億元※3
50億元※4
指定クリアリング銀行
中国銀行
中国工商銀行
中国銀行
中国建設銀行
主なマーケット
・大中華圏、アジア
・新スキーム・商品
・点心債
・東南アジア圏
・コモディティ市場
・プライベートバンキング
※12013年11月現在
クリアリング銀行(人民元の決済銀行)も増加中
※クリアリング銀行とは、中国人民銀行の認可を得て、
当地で銀行間の人民元振替を行う銀行です。
人民元の活用は、絶対量の増加に加え、インフラの整備も
整いつつあり、今後ますますの増加が予想されます。
・国内市場
・中台間取引
※22013年10月現在
・グローバル金融市場
・欧米圏
・資産運用
※32013年11月現在
※42012年12月現在
拠点
クリアリング銀行
ライセンス取得時期
香港
中国銀行
2003年12月
マカオ
中国銀行
2004年8月
台北
中国銀行
2012年12月
シンガポール
工商銀行
2013年2月
マレーシア
中国銀行
2012年1月
ロンドン
建設銀行
2014年6月
シドニー
中国銀行
2014年2月
ソウル
交通銀行
2014年7月
ラオス
工商銀行
2014年6月
マニラ
中国銀行
2013年10月
フランクフルト
中国銀行
2014年6月
ルクセンブルク
工商銀行
2014年9月
パリ
中国銀行
2014年9月
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世界に広がる人民元
規制の緩和やオフショア市場の発達を受け、
中国を介さない人民元(CNH)のクロスボーダー決済が
可能となっています。
人民元相場の特徴
人民元には、オンショア人民元市場(CNY)とオフショア人民元市場(CNH)の2種類の相場が存在します。
(詳細は、別紙『人民元の二重相場』をご参照ください。)
中国本土で流通している人民元です。
主に香港等、中国本土以外で流通している人民元です。
貨物輸出入
サービス貿易
資本
その他経常項目
(Goods)
(Service)
(Capital)
(Other)
オンショア人民元(CNY)
○
×
×
×
オフショア人民元(CNH)
○
○
○
○
親子ローン・出資増資等
取扱可能な送金
※2014年11月時点
人民元建てクロスボーダー送金は段階的に解放され、現在以下の取引で人民元(CNH)の取り扱いが
可能となっています。
送金目的
貨物輸出・輸入貿易
サービス貿易
資本
その他経常項目
具体的内容
輸出入にともなう人民元の受け取り・支払い
運送・通信・観光・役務・下請け・保険・金融等のサービス
資本金、親子ローン、出資、増資、証券、投資等
経常費用、配当金、利益金、納税、ボーナス等
上記①~③の返金
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CNAPSについて
CNAPS(China National Advanced Payment System)とは、中国人民銀行が運営する中国域内の決済
システムです。
2002年10月に北京・武漢で運用が開始され、2005年6月に全国に展開されました。
全国324 都市の事務処理センターを通じて、約9,000 の商業銀行の拠点を結び、遠隔地の銀行間決済を
オンライン・リアルタイムで処理することを目指したシステムです。
中国向け人民元建て送金は、その他の外貨建て送金と異なりCNAPSシステムを経由します。
そのため、以下の点に留意する必要があります。
①CNAPSコード(各金融機関の各支店に割り当てられた12~14桁のコード)を特定すること
②具体的な送金目的が明示されていること
③送金相手企業が中国政府の「企業信息状況表」に登録されていること
<みずほ>でのお取り扱いは、お取引店またはお近くのみずほ銀行までお問い合わせください。
ご注意
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本資料は、情報提供のみを目的として作成されたものであり、取引の勧誘を目的としたものではありません。
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それぞれの専門家にご相談ください。
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