ウィークリー オイル マーケット レビュー 14第48号 2015年(平成27年) 発行所 (一財)日本エネルギー経済研究所 毎週(金)14:00発行 3月20日(金曜日) 電 話 (03)3534-7411(代) F A X (03)3534-7422 〒104-8581 東京都中央区勝どき1-13-1イヌイビル・カチドキ11階 ホームページ http://oil-info.ieej.or.jp ■ 概況 NYMEXのWTIは、3/5~3/11は、48~50ドルの間の引き 18日は50.40ドルと一段と軟化した。 続き安値圏で推移した。 為替は、前週は119~121円台と円安気味に推移した。 12日は、供給過剰感から売り圧力が強まった。4月限の終 値は、前日比1.12ドル安の47.05ドルで終了した。 12日は121.53円、13日は121.44円、週明け16日は121.40 円、17日は121.43円、18日は121.33円とほぼ横ばいだっ 13日は、この日発表されたIEA(国際エネルギー機関)の3 た。 月の市場報告で、米在庫が石油貯蔵能力の限界に達するの 財務省が18日発表した貿易統計速報(旬間ベース)によ ではないかと指摘されたことや、ドル高がさらに進行したこと ると、2月下旬の原油輸入平均CIF価格は、36,499円/klとな から大幅続落した。4月限の終値は2.21ドル安の44.84ドルで り、2月中旬を1,747円上回った。円ベースでの値上がりは9 終了した。 旬振り。ドル建てでは48.77ドルで前旬比1.81ドル高。為替 週明け16日は、米原油在庫増に対する警戒感や、ドル レートは1ドル/118.96円。また同時に発表した貿易統計速 高、イランと欧州との核開発疑惑に関する交渉が進展しイラ 報(月間ベース)によると、2月の原油輸入平均CIF価格は、 ンの制裁緩和への期待などから値下がりした。4月限の終値 36,718円/klとなり、1月を11,113円下回った。ドル建てでは 49.45ドルで前旬比14.30ドル安。ドルベースで50ドル割れ は、前週末比0.96ドル安の43.88ドルで終了した。 17日は、翌日の石油関連統計で在庫がまた増えそうだと は、2009年4月以来5年10ヵ月振り。為替レートは1ド の需給緩和懸念と、リビアの増産の報などから6営業日連続 ル/118.04円。 値下がりした。4月限の終値は、前日比0.42ドル安の43.46ド ルだった。寄り付きでは一時、42.63ドルを記録した。 主要元売会社の3月第4週に適用するガソリンと中間留 分の卸価格は、2.0円の値下げから1.0円の値上げと対応 18日は、EIA(米エネルギー情報局)の週報で、原油在庫が が分かれた。原油価格が値下がりし、円安だったものの原 油コストが値下がりしたことが卸価格へも影響した模様。 大幅に増加したことから供給過剰懸念が強まり、値下がりで そのような中で、16日時点の小売価格は、ガソリンが0.4 始まった。しかしその後FOMC(連邦公開市場委員会)の声 明で、ドル安が進行したこと、株式相場も上伸したことから原 円値上がりの140.3円、軽油も0.3円値上がりの119.8円、 油市場も反発した。4月限の終値は、前日比1.20ドル高の 灯油は0.2円値上がりの84.6円となった。ガソリン・軽油、灯 44.66ドルだった。 油共5週連続の値上がり。原油コストは小幅に値上がりし、 アジアの指標原油である中東産ドバイ原油/東京市場(4月 渡し)は、海外市場での原油価格動向を受けて、前週は54~ 小売価格には以前からの仕切り価格の値上げの影響も続 いたとみられる。 57ドルで推移した。11日は54.40ドル、12日は55.40ドルと軟 調に推移した。週明け16日は52.00ドル、17日は51.40ドル、 ($/b) 154.0 原油 需 給 今週 原油処理量 (千kl ) トッパー稼働率 (%) 原油在庫量 (千kl ) 中東産原油(TOCOM) ($/ bbl ) 3/8 ~ 3/14 〃 3/14 3/16 前週比 3,847 ▼ -93 ▼ 87.6 ▼ -2.1 → 13,564 ▲ 53.61 ▼ 前年比 144.0 - 134.0 124.0 - 99.62 27 - 104.0 -4.68 ▼ -51.2 94.0 3/16 43.88 ▼ -6.12 ▼ -54.2 価 原油CIF単価 ($/ bbl ) 2月下旬 48.77 ▲ 1.81 ▼ -62.15 格 ①原油CIF単価 (¥/ kl ) 〃 36,499 ▲ 1,747 ▼ -35,217 ②ドル換算レート (¥/$) 〃 118.96 ▼ -1.30 ▼ -16.17 119.37 110.33 ▼ ($/ bbl ) 138.54 114.0 84.0 WTI原油(NYMEX) 145.29 74.0 120.92 113.93 89.47 78.21 86.84 72.68 64.0 54.0 44.0 34.0 [NYMEX]WTI原 油 [TOCOM]中 東 産 原油 外国為替TTSレート (¥/$) 3/16 122.40 ▼ -0.66 ▼ -19.98 24.0 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 3/16 1 ウィークリー オイル マーケット レビュー 14第48号 (円/L) (単位:千kl、円/㍑) ガソリン 今週 需 生産 給 前週比 -61 3/8 ~ 3/14 999 輸入 〃 n.a. 出荷 〃 924 ▼ -27 輸出 〃 56 ▼ 在庫 3/14 ▼ 165.0 ガソリン(小売) 前年比 ▼ 160.0 - n.a. 155.0 ▼ - 150.0 -18 ▼ - 1,766 ▲ 18 ▼ - n.a. 152.4 価 業転 [陸上ローリー 格 4地区平均 ] 先物 [ 期近物/終値] 小売 [ 週動向] (RIM) 3/10 ~ 3/16 59.3 ▲ 0.6 ▼ -22.3 (TOCOM /東京湾) 3/10 ~ 3/16 57.7 ▼ -2.2 ▼ -22.6 ( TOCOM/中部) 3/16 56.0 ▼ -3.6 ▼ -25.2 (資エ庁公表) 3/16 140.3 ▲ 0.4 ▼ -18.4 145.0 140.3 140.0 135.0 130.0 125.0 12/15 ※業転、先物価格は税抜き価格 1/13 2/11 3/16 3/12 (円/L) (単位:千kl、円/㍑) 軽油 今週 前週比 生産 3/8 ~ 3/14 819 輸入 〃 n.a. 需 給 出荷 〃 591 ▼ -51 輸出 〃 133 ▲ 在庫 3/14 1,604 業転 [陸上ローリー 4地区平均 ] 価 先物 格 [ 期近物/終値] 小売 [ 週動向] ▼ -49 145.0 軽油(小売) 前年比 140.0 ▲ - n.a. 135.0 ▼ - 130.0 16 ▼ - ▲ 94 ▲ - n.a. 132.2 125.0 3/10 ~ 3/16 53.8 ▲ 1.2 ▼ -25.6 (TOCOM /東京湾) 3/10 ~ 3/16 54.4 ▼ -2.2 ▼ -23.7 115.0 - 110.0 ( TOCOM/中部) 3/16 - (資エ庁公表) 3/16 119.8 - ▲ 0.3 ▼ 119.8 120.0 (RIM) -19.1 105.0 ※業転、先物価格は税抜き価格 12/15 1/13 2/11 3/16 3/12 (円/L) (単位:千kl、円/㍑) 灯油 今週 3/8 生産 ~ 3/14 前週比 328 ▼ -91 ▼ 輸入 〃 n.a. 〃 485 ▲ 23 ▼ - 輸出 〃 0 → 0 → - 在庫 3/14 1,405 ▼ -157 ▲ - 57.0 ▲ 0.2 ▼ -24.2 55.3 ▼ -2.2 ▼ -23.7 4地区平均 ] 価 先物 格 [ 期近物/終値] 小売 [ 週動向] (RIM) 3/10 ~ 3/16 (TOCOM /東京湾) 3/10 ~ 3/16 n.a. - 需 出荷 給 業転 [陸上ローリー 110.0 前年比 n.a. ( TOCOM/中部) 3/16 53.5 ▼ -4.0 ▼ -26.9 (資エ庁公表) 3/16 84.6 ▲ 0.2 ▼ -18.9 灯油(小売) 105.0 100.0 97.8 95.0 90.0 84.6 85.0 80.0 75.0 12/15 1/13 2/11 3/16 3/12 2 ウィークリー オイル マーケット レビュー 14第48号 ■ 関連情報 1 海外/原油 18日のWTI原油先物相場は、EIA(米エネルギー情報局) EIAによると、3月16日時点のガソリンの小売価格は全 の週報で、原油在庫が960万バレルの大幅増加、またWTI 米平均で3.4 セント値下がりし、1 ガロン2.453 ドル(79.2 の受け渡し地点であるクッシングの在庫も増加したことか 円/㍑)となった。ディーゼルは2.7セント値下がりの2.917ド ら、一時42.03ドルまで値下がりした。しかしその後、FOME ル(94.2円/㍑)。ガソリンは、7週振りの値下がり、軽油は6 (連邦公開市場委員会)の声明で、米国の利上げがやや遅 週振りの値下がり。 れる見通しとなったことから株式相場が上伸、ドル安も進行 し原油相場は7営業日振りに値上がりに転じた。4月限の終 値は、前日比1.20ドル高の1バレル44.66ドル、5月限も1.46 ドル高の46.65ドルだった。 2 国内/製品需給 (1)出荷 石連週報によれば、3月8日~14日に休止したトッパー能 (対前週1.5%増)、C重油44.4万 kl(対前週45.6%増)。 力は、8.5万バレル/日と先週から1.6万バレル/日の減少。 (全処理能力は394.7万バレル/日)。 原油処理量は384.7万kl、前週に比べ9.3万kl減。前年に 対しては20.2万kl減少。トッパー稼働率は87.6%と前週に対 し2.1ポイント減少。前年に対しては4.6ポイントの増加となっ (単位:千KL) た。 今週 (3/8 ~ 3/14) 生産は前週に比べてジェット、A重油、C重油で増産、そ の他の油種で減産となった。ガソリン/5.8%減、ジェッ ト/15.0%増、灯油/21.6%減、軽油/5.7%減、A重油/5.3% 増、C重油/19.9%増。C重油の輸入は13.7万kl(前週比8.0 前週 (3/1 ~ 3/7) 前週比 ガソリン 924 951 ▼ -27 (-3%) ジェット燃料 136 84 ▲ 52 (62%) 灯油 485 462 ▲ 23 (5%) 軽油 591 642 ▼ -51 (-8%) A重油 269 265 ▲ 4 (2%) C重油 444 305 ▲ 139 (46%) 合 計 2,849 2,709 ▲ 140 (5%) 万kl増)。輸出は軽油が13.3万kl(前週比1.6万kl増)。 出荷(販売量)は前週比ではガソリン、軽油が減少とな り、その他の油種で増加、前年に対してはC重油をのぞきす べての油種で減少となった。 ガソリンは92.4万kl(対前週2.8%減)と5週連続で100万kl 割れとなり、4週連続の前年割れとなった。前年を大きく割っ た要因として、先週同様、昨年3月出荷において4月よりの 消費税増税を前にした仮儒が発生したことが考えられる。 ジェット13.6万 kl(対前週61.9%増)、灯油48.5 万kl(対前週 5.0%増)、軽油59.1万 kl(対前週7.9%減)、A重油26.9万 kl 2 国内/製品需給 ※今週出荷量=(前週末在庫+今週生産+今週輸入)-(今週輸出+今週末在庫) (2)在庫 3月14日時点の在庫は灯油のみが取り崩し、その他の油 種で積み増しとなった。また前年に対してはジェット、灯油、 (単位:千KL) 軽油で積み増し、その他の油種で取り崩しとなった。 今週 (3/14) 前週 (3/7) ガソリン 1,766 1,748 ▲ 18 (1%) ジェット燃料 922 844 ▲ 78 (9%) 灯油 1,405 1,562 ▼ -157 (-10%) 軽油 1,604 1,510 ▲ 94 (6%) A重油 778 749 ▲ 29 (4%) C重油 2,113 2,042 ▲ 71 (3%) 合 計 8,588 8,455 ▲ 133 (1.6%) ガソリンは176.6万kl、前週差1.8万kl増。前年に対し15.8 万kl少ない。 前週比 灯油は140.5万kl、前週差15.7万kl減。前年に対しては 17.9万kl多い。 軽油は160.4万kl、前週差9.4万kl増。前年に対しては 17.4万kl多い。 A重油は77.8万kl、前週差2.9万kl増。前年に対しては0.4 万kl少ない。 C重油は211.3万kl、前週差7.1万kl増。前年に対しては 0.9万kl少ない。 3 ウィークリー オイル マーケット レビュー 3 国内/製品卸売価格 14第48号 (1)元売会社 仕切価格改定動向 3月10日から3月16日までの週間原油コストは、原油価格 EMGマーケティングは19日、21日以降出荷分の陸上外 の値下がりを円安がやや相殺したものの、小幅な値下がり 販スポット価格について、ガソリン、灯油、重油を1.0円引き と見られる。 下げ、軽油を据え置くと通知した。 陸上スポット価格は、ガソリン112~113円台、軽油53円 台、灯油56~57円台だった。海上スポット価格は、ガソリン 110~112円台、軽油57~58円台、灯油56~57円台であ る。先物価格はガソリン109~112円台、軽油52~55円台、 灯油53~56円台だった。陸上物は先週までの値上がりの 影響を受け値上がりも見られたが、先物、海上物は原油市 況に対応して軟化傾向にある。 3 国内/製品卸売価格 (2)業転価格・先物価格動向 今週の原油コストは小幅な値下がり、製品スポット市況 (RIM) (単位:円/㍑) [陸上ローリー は、陸上物は値上がりだったが、海上物、先物は値下がりに 転じた。週間のガソリン販売量は4週連続で100万KLを下回っ 4地区平均 ] ス ポ ッ た。昨年は、消費税引き上げ前の仮需の時期であり、前年比 でも減少となっている。 京、阪神の4地区の陸上ラック価格平均値)は、ガソリンが0.6 先 物 価 格 京湾渡しの海上スポット平均価格は、ガソリンが1.7円、灯油 は1.0円の値下がり、軽油は0.2円の値上がりだった。また先 前週 (3/3 ~ 3/9) 前週比 ▲ 0.6 灯油 57.0 56.8 ▲ 0.2 軽油 53.8 52.6 ▲ 1.2 (単位:円/㍑) 今週 (3/10 ~ 3/16) 前週 (3/3 ~ 3/9) 前週比 レギュラー 57.7 59.9 ▼ -2.2 灯油 55.3 57.5 ▼ -2.2 軽油 54.4 56.6 ▼ -2.2 物価格は、ガソリン、軽油、灯油いずれも2.2円の値下がり だった。原油価格は値下がりで、先物、海上物は値下がりに 3/16) 58.7 〔平均〕 円、軽油は1.2円、灯油は0.2円の値上がりだった。一方、東 ~ 59.3 ( TOCOM ) [期近物 /終値 ] 近の陸上スポット価格(3月10日~3月16日/千葉、川崎、中 (3/10 レギュラー ト 価 格 3月19日~3月25日適用の元売卸価格に影響を与える直 今週 ※上記価格は税抜き価格 転じたが、陸上物は小幅に値上りした。 参考値 (3/10~3/16実績値) 来週の大手元売の卸価格は、2.0円の値下げから1.0円の (単位:円/㍑) 油種 現物 先物 平均 値上げと対応が分かれた。なお、元売会社は、2010年から卸 ガソリン 0.6 -2.2 -0.8 価格の改定に際して、原油や製品相場、他社仕切りなどの動 灯油 0.2 -2.2 -1.0 軽油 1.2 -2.2 -0.5 A重油 0.1 向を総合的に判断する方式としたが、2014年6月から、原油 調達コストをより重視する方式に変更した。 (出所) 現物: RIM社陸上ローリー 4 地区平均価格 (千葉・川崎・中京・阪神) 先物: TOCOM京浜地区海上バージ渡し平均価格 4 国内/製品小売価格 だった。 3月16日時点におけるSS店頭価格は、ガソリンが前週比 原油価格は値下がり、為替は円安で一部相殺したが、原 0.4円値上がりの140.3円、軽油も0.3円値上がりの119.8円、 灯油も0.2円値上がりの84.6円だった。ガソリン・軽油・灯油共 油コストは小幅な値下がりだった。卸価格は2.0円の値下げ から1.0円の値上げと対応が分かれたが、原油コストの下 5週連続の値上がりだった。 落、製品市況も先物、海上物を中心に値下がりで、元売の 都道府県別の動向として、ガソリンの値上がりは40都府 卸価格の5週連続の引き上げの影響なども次第に薄れてき 県、横ばいは1道3県、値下がりは3県だった。 沖縄県を除く都道府県別のガソリンの全国最安値は、岡山 県(前週比0.2円高)が135.2円、埼玉県(同0.1円安)で135.6 たことから、来週の小売価格は小幅な値下がりが予想され る。 円で続いている。最高値は鹿児島県(同0.3円高)の148.7円 (単位:円/㍑) (資エ庁公表) [ 週動向] 小 売 価 格 今週 (3/16) 前週 (3/9) 前週比 直近高値 レギュラー 140.3 139.9 ▲ 0.4 08/8/4 185.1 灯油 84.6 84.4 ▲ 0.2 08/8/11 132.1 07年4月以降 2,000店舗を対象。 軽油 119.8 119.5 ▲ 0.3 08/8/4 167.4 直近高値とは2003年10月以降の最高値。 ※ 現金一般価格の全国平均値(消費税込み) 4 ウィークリー オイル マーケット レビュー 14第48号 ガソリン価格推移 (2015/1/5 ~ 160.0 2015/3/16) (円/L) (円/L) 90.0 左目盛 小売価格 85.0 150.0 80.0 75.0 140.0 小売価格 70.0 130.0 65.0 60.0 RIM価格(海上バージ) 120.0 55.0 TOCOM/中部先物価格 50.0 RIM価格(陸上ローリー4地区平均) 110.0 45.0 TOCOM/東京湾先物価格 右目盛 RIM価格・先物価格 100.0 1/5 小売価格 1/13 1/19 1/26 RIM (海上バージ) 2/2 2/9 TOCOM/東京湾先物価格 2/16 2/23 TOCOM/中部先物価格 3/2 3/9 40.0 3/16 ローリー4地区平均 (注)①「小売価格」は消費税込みの価格 RIM価格・TOCOM先物価格は税抜き価格 ②RIM価格( 陸上ローリー)は4地区平均価格 5 ウィークリー オイル マーケット レビュー 14第48号 ■ お知らせ 本レポートは当センターのホームページ(http://oil-info.ieej.or.jp)にも掲載しています。 次回(2014第49号)の公表は、3/27(金)14:00 です。 「セルフSS出店状況」(平成26年6月末現在)は、9月30日(火)14:00に公表しました。当セン ターのホームページをご覧下さい。 本レポートのご利用について 「ウィークリー オイル マーケット レビュー」とは 本レポートについて、テキスト、グラフィックス及び 平成16年5月に経済産業省資源エネルギー庁資源・燃料 その他の情報(以下、併せて「ドキュメント」)に関 部石油流通課 主催の「石油製品市場動向研究会」が取 わるすべての知的所有権は、一般財団法人日本エネル りまとめた中間報告で、「わが国石油産業における市 ギー経済研究所石油情報センター(以下、当セン 場機能、価格発見機能が更に強固なものとなることが ター)又は当センターへドキュメントを提供している 望まれるとともに、中期的な課題として、石油産業に 第三者へ独占的に帰属します。 おいて確立していく市場機能、価格発見機能に基づく 当センターの事前の書面による承諾を得ることなく、 合理的な価格認識及びそれを踏まえた自己責任の下で ドキュメントを転用、複製、改変等の一切を固く禁じ の経営判断の必要性について、石油産業関係者の認識 ています。 が更に深まることにより、わが国の基幹産業である石 また、ドキュメント内容に関しては万全を期していま 油産業全体としての合理性、活力が一層高まることを すが、その内容の正確性および安全性を保証するもの 期待したい。」と提案されています。 ではありません。 当センターでは、これを受けて石油連盟、全国石油商 業組合連合会をはじめ関係機関等の協力を得て、石油 関係者、企業の経営者層(特に給油所経営に携わる 方々)から一般消費者の方々に対し、原油・石油製品 需給や価格動向を的確に理解するツールの一つとし て、「ウィークリーオイルマーケットレビュー」を平 成17年5月より定期的に発信しています。 本レポート掲載データの出所について ➀【原油・石油製品需給】〈 石連週報 〉 元売会社は、平成22年4月以降、現行の新価格体系を見 石油連盟(石連)「原油・石油製品供給統計」週報 直し、原油や製品相場、他社仕切りなどの動向を総合 データを千KL単位に換算して採用。 的に判断し、具体的方針を決める方式に変更。さらに 「出荷」は当センターの推計。 平成26年4月以降、原油コストをより重視する方式に変 更している。 ➁【原油・先物価格】〈 WTI原油、中東産原油 〉 WTI原油は、ニューヨーク商業取引所(New York ➃【国内製品・業転価格】〈 RIM業転 〉 Mercantile Exchange:NYMEX)WTI原油先物の期近 国内陸上ローリー価格は、リム情報開発株式会社 物・終値を採用。 (RIM)「LORRY RACK・レポート」の東京、川崎、中 中東産原油は、東京商品取引所(The Tokyo 京、阪神の4地区の平均値を採用。 Commodity Exchange:TOCOM)中東産原油の期近 物・終値を採用。 ※「二番限(翌月限)」 ➄【国内製品・先物価格】〈 TOCOM〉 中東産原油は、ドバイ原油及びオマーン原油の平均価 TOCOM 東京湾 及び中部石油製品期近物・終値を採 格を指標としている。為替換算レートとして、三菱東 用。 京UFJ銀行発表TTM(Telegraphic Transfer Middle TOCOM東京湾は京浜地区海上バージ渡し価格(平均 rate:中値)を採用。 値)、TOCOM中部は中部地区陸上ローリー渡し価格 原油CIF単価は、財務省貿易統計「原油・粗油平均CIF (平均値)。 単価」(旬間値)を基に、石油連盟が試算したドル表 示の参考値を採用。 ➅【国内製品・小売価格】〈 週動向 調査〉 約2,000 SSを対象に週次ベースのSS店頭における現金 ➂【国内製品・元売仕切価格】 一般価格の全国平均値を採用(資エ庁公表)。毎週 元売仕切価格は、元売会社(一次卸)と系列特約店な (月)時点の価格を調査し(水)14:00に公表(資源 ど(二次卸)との間で売買される卸価格。 エネルギー庁ーHPに掲載)。 6
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