富士フイルムの再生医療への取り組み 富士フイルムホールディングス 富士フイルムホールディングス株式会社 フイルムホールディングス株式会社 代表取締役会長・ 代表取締役会長・CEO 古森 重隆 2015年 年3月 月30日 日 重点事業:ヘルスケア 6つのコア事業を中心にビジネスを拡大 ヘルスケア グラフィック システム デジタル イメージング 光学デバイス 重点事業 分野 高機能材料 ドキュメント 1 総合ヘルスケアカンパニーへ 予防 診断 スキンケア化粧品 X線画像診断(FCR/DR/フィルム) 低分子医薬 事業拡大 事業拡大 サプリメント 治療 内視鏡 バイオ医薬 ペルセウスプロテオミクス 富士フイルムダイオシンス バイオテクノロジーズ 放射性診断薬 再生医療 ヘアケア 超音波画像 診断装置 インフルエンザ 診断システム 自家培養表皮 自家培養軟骨 2 治療・医薬品事業の取り組み 2006 富士フイルムファインケミカルズ完全子会社化 2006 ペルセウスプロテオミクス出資 2009 2006 子会社化 富士フイルムRIファーマ買収 2008 富山化学買収 医薬品事業へ本格参入 2009 分野 低分子医薬領域 医薬品研究所(現 医薬品ヘルスケア研究所)設立 2010 医薬品事業部設立 2010 ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング社出資 2014 連結子会社化 2010 富士フイルムファーマ設立 バイオ医薬領域 再生医療領域 2011 富士フイルムダイオシンスバイオテクノロジーズ買収 2014 Kalon社※1買収 2012 協和キリン富士フイルムバイオロジクス設立 組織体制 *1 :現 富士フイルムダイオシンスバイオテクノロジーズテキサス 2013 再生医療事業推進室 設立 2013 再生医療研究所 設立 3 再生医療に取り組む意義 アンメットメディカルニーズ アンメットメディカルニーズ 加齢黄斑変性 重症心不全 脳梗塞 脊髄損傷 糖尿病 ・・・・ 再生医療 法改正 法改正 iPS細胞 技術の進化 技術の進化 創薬支援 4 富士フイルムの再生医療への取り組み 再生医療 再生医療 体細胞/幹細胞を使う 体細胞/幹細胞を使う iPS細胞を使う iPS細胞を使う iPS細胞を使う 心臓 自家培養表皮 自家培養軟骨 肝臓 装置類 足場素材(RCP) 腎臓 •細胞培養受託 •細胞保管 •細胞輸送 •品質管理受託等 iPS細胞 iPS細胞 サービス 創薬支援 創薬支援 消耗品類 消耗品類 周辺産業 周辺産業 RCP:Recombinant Peptide、 、リコンビナント・ペプチド 膵臓 技術の応用 技術の応用 三次元細胞構造体技術 •アイソレータ •インキュベーター •自動培養装置 •セルソーター等 脳 早期産業化 早期産業化 5 iPS細胞開発・製造のリーディング・カンパニー 米国Cellular Dynamics International, Inc.の買収 再生医療事業 新たなステージへ 6 iPS細胞開発・製造のリーディング・カンパニー 米国Cellular Dynamics International, Inc. の買収について 富士フイルム株式会社 取締役常務執行役員 戸田 雄三 2015年3月30日 Cellular Dynamics International, Inc. 概要 会社名: Cellular Dynamics International, Inc. (以下CDI社) 設立: 2004年 世界で初めてヒトES細胞を樹立したことで知られる ウィスコンシン大学のJames Thomson博士らによって設立された。 株式公開: 2013年7月25日、NASDAQに上場 本社所在地: 米国 ウィスコンシン州 マディソン 取締役会長・CEO: Robert J. Palay 主要製品: ヒトiPS細胞由来心筋細胞、神経細胞、肝細胞等(iCell®製品)、 ヒトiPS細胞の受託開発( (MyCell®製品)等 売上高: 16.7百万米ドル (2014年度) 従業員数: 155名 (2014.12.31時点) 8 ヒトiPS細胞による創薬の変革 これまでの新薬開発プロセス これまでの新薬開発プロセス 創薬研究( R) 創薬研究(R) 標的分子 標的分子 同定/確認 同定/確認 リード リード 探索/最適化 探索/最適化 臨床開発( D) 臨床開発(D) 開発品絞込 開発品絞込 前臨床 前臨床 第Ⅰ相 第Ⅰ相 (臨床薬理) (臨床薬理) 第Ⅱ相 第Ⅱ相 (探索/検証) (探索/検証) 第Ⅲ相 第Ⅲ相 (検証) (検証) スクリーニング in vitro/in vivo 薬効薬理/動態 毒性/GLP安全性 薬物動態 安全性 有効性 用法用量 有効性 安全性 ヒト細胞試験 動物試験 動物細胞試験 /動物試験 動物試験 ヒト試験 (健常人) ヒト試験 (患者) ヒト試験 (患者) ヒトQT 延長試験 試験 ヒトQT延長 有効患者選別 置き換え hERG試験 hERG試験 薬事法規制 評価系構築 標的評価 これからの新薬開発プロセス 正常ヒトiPS細胞由来分化細胞 正常ヒトiPS細胞由来分化細胞 疾患ヒトiPS細胞由来分化細胞 疾患ヒトiPS細胞由来分化細胞 iCell®製品 ■ 新薬開発期間の短縮 ■ 新薬開発コストの削減 ■ 新薬開発確率の向上 変革 MyCell®製品 9 CDI社の強み・特徴 ウィスコンシン大学発のiPS細胞技術とCDI社独自のiPS細胞培養技術の融合 件以上の特許ポートフォリオ(含む申請中、実施許諾) 800 800件以上の特許ポートフォリオ(含む申請中、実施許諾) 細胞の製造自動化が米国で特許成立 iPS iPS細胞の製造自動化が米国で特許成立 各種ニーズに応えるiPS細胞由来分化細胞の豊富なプロダクトライン Ⓒ:心筋、神経、内皮、ドパミン神経、肝臓等12種類(含むプロトタイプ) レディメイドのiCell レディメイドのiCellⒸ :心筋、神経、内皮、ドパミン神経、肝臓等12種類(含むプロトタイプ) Ⓒ:リプログラミング・分化誘導対応、表現型/遺伝子型選択モデル :リプログラミング・分化誘導対応、表現型/遺伝子型選択モデル オーダーメイドのMyCell オーダーメイドのMyCellⒸ iPS細胞バンキングの先駆者 *1より、3000名のiPS細胞の樹立・バンク化を受注 米国CIRM 米国CIRM*1 より、3000名のiPS細胞の樹立・バンク化を受注 HLAスーパードナーiPS細胞の樹立・バンク化にcGMP基準で成功 HLAスーパードナーiPS細胞の樹立・バンク化にcGMP基準で成功 iPS細胞の細胞治療への展開 12種類のiPS細胞由来分化細胞が、50以上の疾患の治療可能性 12種類のiPS細胞由来分化細胞が、50以上の疾患の治療可能性 *2へ供給 網膜色素上皮細胞を加齢黄斑変性の治療研究用に米国NEI 網膜色素上皮細胞を加齢黄斑変性の治療研究用に米国NEI*2 へ供給 *1 : California Institute for Regenerative Medicine *2 : National Eye Institute 10 富士フイルムのコア技術 発色剤 センシング 色を作る素材 (Sensing) Yellow メモリ- Magenta 褪色防止剤 光を捉える素材 (Memory) 反応場を形成する素材 ディスプレイ Cyan (Display) 10μ 10μm 電子顕微鏡写真 電子顕微鏡写真 (現像前) (現像前) 高機能素材 × エンジニアリング 現像後の 光学顕微鏡写真 光顕写真 (現像後) 画期的な価値 新しい価値 Fusion (融合) 新規事業への展開 (スキンケア化粧品、サプリメント、医薬品、再⽣医療) 11 富士フイルムグループの強み・特徴 サイトカイン (細胞間シグナル伝達物質) 再生医療における三大要素 足場 (細胞外マトリックス) 非動物由来の足場素材実現 高機能素材技術 RCP遺伝子導入 培養 精製 酵母 × 細胞 日本初の再生医療製品を実現 エンジニアリング技術 自家培養表皮 自家培養軟骨 1cm 顆粒 スポンジ 2007年 2007年 RCP 凍結乾燥体 ペタロイド状微細片 三次元細胞構造体 「Cellsaic( Cellsaic(セルザイク) セルザイク)」 実績に裏付けられた品質マネジメントシステム 要求事項 高付加価値 細胞と組合せ 研究開発・ 治験 GLP GCP 製造販売承認申請 ペタロイド:”花弁のような” 2012年 2012年 フィードバック 製造・検査 GCTP GQP 販売 使用 GVP GQP GPSP 製造販売後対応 12 期待される技術シナジー 1 1 FUJIFILM FUJIFILM & & CDI CDI :: 創薬支援の拡大 創薬支援の拡大 FUJIFILMの細胞外マトリックス(Recombinant Peptide: :RCP)と組合せ、細胞の三次元化による 高機能化により、創薬支援領域を拡大。 細胞外マトリックス 細胞外マトリックス エンジニアリング技術 エンジニアリング技術 2 2 J-TEC J-TEC & & CDI CDI :: 培養受託の開拓 培養受託の開拓 1 1 3 3 品質マネジメント 品質マネジメント 体細胞/幹細胞 体細胞/幹細胞 2 2 初期化/分化誘導 初期化/分化誘導 iPS細胞 iPS細胞 J-TECの再生医療製品で培われた品質マネジメント システム(GCTP/GQP等)と組合せ、細胞治療用の iPS細胞のバンキングや培養受託を開拓。 3 3 FUJIFILM FUJIFILM & & CDI CDI & & J-TEC:臓器再生の開発 J-TEC:臓器再生の開発 3社の技術を組合せ、三次元細胞構造化された臓器 ミミックを移植する、臓器再生医療を開発。 ⇒ 創薬支援で開発された技術が再生医療へ還流 13 富士フイルムグループが目指す再生医療 細胞治療 組織再生治療 バイオ医薬 低分子医薬 生体に一方的に作用する 臓器再生治療 生体が本来持つ自己治癒力を使う 生体が本来持つ自己治癒力を使う 生体擬似 《双方向》 複数細胞/器官 ⇔ 生体組織 第二の壁 第一の壁 《双方向》 単一細胞/組織 ⇔ 生体組織 根本療法 《一方向》 単一高分子 ⇒ 単/複標的 対症療法 《一方向》 単一低分子 ⇒ 単一標的 生体高分子 生体高分子 低分子化合物 インスリン・ インスリン・抗体 単一細胞 一種の細胞の組織 心臓(心筋)・ 神経 心臓(心筋)・神経 皮膚(表皮) ・軟骨 皮膚(表皮)・軟骨 多種類の細胞 よりなる臓器 よりなる臓器 肝臓 膵臓 腎臓 構造化 構造化・秩序化 自己組織化 細胞 カルデサルタン インスリン 抗体 サイズ:数μm~数cm 臓器 (アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬) 分子量~1,000 サイズ:数nm以下 分子量:数千~数10万 サイズ:1~10nm 細胞外マトリックス サイズ:数cm以上 14 買収の概要 買収方法: 当社米国持株会社の下に設立される買収子会社による CDI社普通株式の公開買付け (また、公開買付け後、必要に応じてトップ・アップ・オプションの 行使による新株の取得)及び略式合併 買付け価格: 1株当たり16.5米ドル 3月27日終値7.94ドルに対して+108% 買収総額: 約307百万米ドル (完全希薄化ベース) 買付期間: CDI社との合意日(米国時間2015年3月30日)から5営業日 以内に開始され、開始後20営業日まで実施 (期間延長の可能性あり) 15 将来見通しに 将来見通しに関 しに関する注意事項 する注意事項 本資料は、当社及びCDI社の見通し、目標、計画、戦略などの将来に関する記述が含まれております。これらの将来に関する記述は、当社またはCDI社が現在入手している情報に基づく判断及び仮定に基づいて おり、判断や仮定に内在する不確定性及び今後の事業運営や内外の状況変化等による変動可能性に照らし、将来における当社及びCDI社の実際の業績又は展開と大きく異なる可能性があります。これらの将来 に関する記述は、「考えます」、「期待します」、「見込みます」、「計画します」、「意図します」、「はずです」、「するつもりです」、「予測します」、「将来」、その他、これらと同様の表現、又は特に「戦略」、「目標」、「計 画」、「意図」などに関する説明という形で示されています。多くの要因によって、本文書に述べられている「将来に関する記述」と大きく異なる実際の結果が、将来発生する可能性があります。かかる要因としては、 (i) 両社が本買収の条件に関し一部あるいは完全に合意できないこと、(ii)本買収に必要な承認が得られないこと、(iii)本買収の完了に必要とされる規制上の条件又は他の条件が充足されないリスク、(iv)本買収 の当事者に関連する法制度、会計基準等又はその他の経営環境の変化が及ぼす影響、(v)事業戦略を実行する上での課題 、(vi)金融の不安定性及び他の一般的経済状況又は業界状況の変化が及ぼす影響、 及び(vii)本買収の完了に関するその他のリスクが含まれますが、これらに限定されるものではありません。 追加情報 本資料に記載されている本公開買付けはまだ開始されていません。本資料は情報を提供するためだけのものであり、CDI社の普通株式の買付けの応募、又は売付けの募集を勧誘するものではありません。本公 開買付けは、富士フイルムホールディングスが米国証券取引委員会(以下「SEC」)に届け出るSchedule TOによる公開買付説明書(買収提案、送達状、その他の関連公開買付け文書を含む。)に基づいて実施され ます。随時修正される可能性のあるこれらの資料には、買付けの条件などの重要な情報が含まれることから、入手可能となった際には、公開買付けに関する決定をされる前に熟読されるようお願いします。投資家 および株主は、富士フイルムホールディングスが届け出るこれらの資料(入手可能となった以降)およびその他の文書を、SECのウェブサイトhttp://www.sec.govまたは富士フイルムホールディングスのウェブサイト http://www.fujifilmholdings.com/en/investors/index.htmlから無料で入手することができます。 16
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