Aeroexpress

旅客運送規則
特急電車「アエロエクスプレス」による旅客、携行品および手荷物運送サービスに関する規則
1. 総則
1. 当規則は下記法令の定める要件に準拠し作成された:
– 2003 年 1 月 10 日付ロシア連邦第 18-FZ 号法令「ロシア連邦鉄道輸送規則」
– 2005 年 3 月 2 日付ロシア連邦第 111 号政令により制定された、個人、家族、
家庭利用その他、商用以外の目的で旅客、貨物、手荷物等の鉄道輸送サービ
ス提供に関する規則
– 2013 年 12 月 19 日付ロシア連邦運輸省令第 473 号により承認された旅客、
手荷物、貨物鉄道輸送規則
– その他のロシア連邦法令
2. 旅客の輸送
1. 旅客はアエロエクスプレス利用のため下記を行わなければならない。
– 所定の方法により片道乗車券、往復乗車券または回数券を購入する。
– 購入した乗車券(チケット)は電車利用中から改札を通過するまで所持しなければ
ならない。改札通過時に乗車券(チケット)を提示しない場合は未所持と見なし、利
用料金を徴収する。
– 車内で確認を行う車掌(乗務員)に対し乗車券(チケット)を提示する。
– ビジネスクラス乗車時に確認を行う車掌(乗務員)に対し乗車券(チケット)を提示
する。
– 車内で乗車券(チケット)を確認する際、車掌(乗務員)に対し割引運賃を利用でき
ることを証する書類を提示する(割引運賃を利用する場合)。
2. 片道乗車券(チケット)は一回限り一方向の移動に利用でき、乗車券に記載された日
付から翌深夜 1 時まで有効とする。往復乗車券(チケット)は、往路に加え、乗車券
に記載されている復路出発日とその翌日まで有効とする。
複数回使用できる乗車券(チケット)に対しては上に定めた期間とは異なる有効期限
を設定する場合がある。
3. 乗車中に乗車券(チケット)の有効期限が切れる場合、乗車券(チケット)は旅客が目
的地に到着するまで有効とする。
4. 乗客は 5 歳未満の幼児を無料で同行することが出来る。5 歳以上 7 歳未満の小児が
同行する場合は乗車当日に小児乗車券(チケット)を購入する。車掌(乗務員)は同伴
する子供に無料または小児料金を適用できる事が確認するため、子供の年齢が確認
できる書類の提示を求める場合がある。
7 歳以上の子供には成人料金を適用し、乗車券(チケット)を発行する。
年齢は旅行開始日を基準に判断する。ただし電車出発日に子供が 7 歳になる場合は
小児料金の乗車券(チケット)を発行する。
5. 他の鉄道会社が発行した回数券や定期券(土日回数券を含む)でアエロエクスプレス
に乗車することはできない。このような乗車券を提示した場合は無賃乗車と見なし、
適用される運賃の全額を請求する。
3.
4.
5.
6.
6. 乗客は乗車券 1 枚につき 1 つの座席を使用できる。電車に空席がない場合は立ち乗
りも許可されるが輸送料金は変更しない。
7. 割引料金または無料乗車券が適用される乗客に対しては、ロシア連邦法が定める要
件に従い乗車券(チケット)発行手続を行う。
8. 鉄道事故証明書(添付文書 1 号)アエロエクスプレスでの移動中に事故が発生した場
合に作成し、その影響を受けた乗客または証明書を受領する権利を持つ人物に対し
発行する。
電子乗車券(チケット)を使用する乗客に適用される特別条件
1. 無料乗車券、定期券、割引乗車券に対しては電子乗車券(チケット)を発行しない。
支払い済み運賃の返金
1. 乗客が使用しなかったアエロエクスプレス片道乗車券の返金は行わない。ただし 1
時間以上の電車遅延が発生した場合は例外とする。使用しなかったアエロエクスプ
レス片道乗車券の返金は電車遅延中に出発駅で行わなければならない。
2. 回数券の返金には乗客による申請書提出が必要である。
3. 返金金額は、回数券金額を有効期限日数または使用済み回数で割った額に返金日か
ら有効期限までの日数または未使用回数を乗じて算出する。有効期限前(または乗車
前)の回数券は全額払い戻す。
4. 返金は乗客が申請書を申請書を提出してから 10 日以内に実施する。
5. アエロエクスプレスの未使用回数券および一部を使用した回数券の返金に際しては
所定の乗車券(チケット)返金手数料を徴収する。
6. 未使用または一部使用済みの乗車券(チケット)の返金には乗車券(チケット)および
諸手数料の領収書(原本)の提出が必要である。提出書類は鉄道会社が回収する。
7. 銀行送金やクレジットカードで支払われた未使用乗車券(チケット)の料金は支払者
の法人銀行口座または個人銀行口座へ返金する。
携行品および手荷物の輸送
1. 成人または小児乗車券(チケット)1 枚につき、36kg 以内、3 辺の和が 180cm 以内の
手荷物を 1 点を無料で持ち込む事が出来る。上記手荷物は梱包方法を問わず車両内
の荷物棚に収納する。乗客は 50kg 以内の手荷物を車内に持ち込む事が出来るが、所
定の追加料金支払が必要である。
2. ビジネスクラスの乗客は 50kg 以内、3 辺の和が 180cm 以内の手荷物 1 点を無料で持
ち込む事が出来る。
3. 子供や身体が不自由な乗客を同伴する場合は、無料でベビーカーや車いす、その他
移動に必要な器具は無料で持込が可能。
4. 手荷物を座席の間の通路、その他通路、車両のデッキに置くことは禁止する。
5. 小さなペット(犬や鳥)の輸送や分解できない自転車の輸送(車両デッキで輸送する)
に対しては所定の追加料金を適用する。
6. ビジネスクラスの乗客は小さな動物(ペット)、犬、鳥を無料で輸送できる。ビジネ
スクラスへ大型犬を持ち込むことは出来ない。
7. 小さな動物(ペット)、犬、鳥はクレ―ト、ケージまたはコンテナに収容し、手荷物
置き場に収納しなければならない。介助犬を含む大型犬には口輪とリードをつけ、
飼い主または同行者が公衆衛生に注意を払いながら車両デッキで輸送する(2 頭ま
で)。小型犬は口輪とリードを装着している場合、また猫は飼い主または同行者の管
理下でケージの外に出す事が可能。検疫に必要な書類が揃ってる場合、小さな動物
(ペット)、犬および鳥は規定の持ち込み手荷物に加えて輸送可能である
8. 身体の不自由な乗客による介助犬の同伴は無料とする。
9. 成人または小児乗車券(チケット)1 枚につき、電気機器、家庭用電気機器、ビデオ
機器、オーディオ機器のいずれか 1 点を持ち込む事が出来る。ただし 3 辺の和が
180cm を超えない物に限り、他の手荷物の有無にかかわらず所定の追加料金の支払
が必要である。重量は問わず所定の金額を徴収する。
10. 乗客が持参する手荷物の保管管理は乗客本人の責務とする。
禁止事項
1. アエロエクスプレス車内では以下の行為を禁止する。
- 他の乗客、車体、駅施設や機器を汚損する可能性のある衣類を着用したり、物品
や食品を持ち込むこと。
- 携行品や手荷物を乗客用の座席に置くこと。
- 車両を破損または汚損する可能性のある物品、ならびに悪臭を放つ物品、引火性
物質、有毒物質、可燃性物質、爆発物やその他危険物を輸送すること。手荷物とし
て銃器を輸送する場合は弾薬を抜き、ケース、サックまたは専用ケース等を使用し
別々に梱包する。
- 手荷物として持込できない動物を輸送すること。
- アルコールを摂取し、酔った状態で乗車すること。
- 停車中自動ドアの開閉を阻害すること、また電車の走行中にドアを開くこと。
- 車両内の設備、エンジン車両または旅客車両の窓ガラスを破損すること。
- 他の旅客に対する迷惑行為やギャンブル、ごみの投げ捨て行為。
- 緊急時以外に緊急ブレーキを使用すること。
-車両内およびデッキでの喫煙。
2. 以下の場合、電車からの強制下車措置をとる場合がある。
- 内務省機関職員、警備員や乗務員により、乗車時または利用時において電車利用
規則に違反した場合、また周囲の秩序を乱し他の乗客に危害を及ぼす行為を行った
と判断される場合。
- 乗務員により、乗客が乗車券(チケット)を所持していない事が確認できた場合、
または他の電車の乗車券を所持しており、所定の運賃の支払いを拒否した場合。
- 医療従事者により、病気により利用を続行する事できないと判断される場合、ま
たは他の乗客の健康に危害を及ぼす可能性があり、該当する乗客を隔離することが
できない場合。
- その他ロシア連邦法に定めのある場合。
7. 車掌(乗務員)の権利
1. 車掌(乗務員)は以下を行う権利を有する。
- 電車内ならびにビジネスクラス車両入口で乗車券(チケット)を確認すること。
- 電車内で割引料金適用に必要な書類を確認すること(割引料金を利用できる場合)。
- 乗車券(チケット)を所持しない乗客から所定の運賃や乗車券(チケット)発券手数
料を徴収すること。
- 5 歳以上の子供の運賃、重量超過料金、サイズ超過料金、乗車券発券手数料を徴
収すること。
- 乗客が運賃支払を拒否した場合、該当する乗客を強制下車させる。